JP3935966B2 - 折りたたまれている耳状パネルを伴っている使い捨て吸収性製品及びそれの製造方法 - Google Patents
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Description
発明の属する技術分野
本発明は、使い捨て吸収性製品上に耳状パネルを折りたたむ優れた方法に関する。特に、注意が使い捨ておむつに向けられている。
発明の背景
使い捨て吸収性製品、特に、使い捨ておむつは、良く知られた製造品であって、その製造品は幼児や失禁患者によって主に着用されるように設計されている。このようなおむつは着用者の胴下部の周囲に着用され、そして、このように使用されているこのようなおむつに接触状態になり得るもの(例えば、衣服、寝具、他の人々等)の汚れること、濡れること、または同様に汚濁を防ぐために、尿及びその他の身体の排出物を吸収及び包むことを意図されている。
【0002】
新しい使い捨ておむつを得ようとした時、使用者は折りたたまれていて包装されている状態から半分折りたたまれている状態へと通常おむつを展開し、テープタブ固定装置が備え付けられている耳状パネルを配置すると共に、折りたたみが解かれた状態へとおむつを展開する。この折りたたみが解かれた状態は、着用者の腰の周囲におむつを取り付け、横の閉鎖をもたらすように固定することを使用者に許容する。折りたたまれた及び半分折りたたまれた状態において、耳状パネルは、一般的におむつの後部腰領域に隣接して横たわる。
【0003】
従来技術は、例えばおむつのような使い捨て吸収性製品上での耳状パネルの折りたたみの問題についてのいかなる特別で適切な情報を示していない。例えば米国特許第3,863,637号は、おむつの折りたたみに焦点を当てている。特に、そのおむつは、ある構成へと縦方向に折りたたまれており、その構成は横断面において、おむつの長手方向の中心線の一方の側ではギリシャ記号のシグマに、そしておむつの反対側では逆シグマに似ている。おむつは、おむつの一端の反対側の両隅に提供されている粘着性のストリップを伴った長方形の輪郭を有する。おむつの長方形の形状のせいで、耳状の折りたたみの問題には簡単には出くわさなかった。これに対して、米国特許第4,050462号は耳状パネルの折りたたみに言及している。この文献は、発明の教えに従っているおむつが包装のためにどのようにして折りたたまれ、そして適応させられることが出来るかについて記載している。弾性の存在の結果として狭い股部分の先立った短縮がおむつにおむつ自身を横方向に半分に折らせ、従って外側に伸びている耳状パネルが腰帯部分の縁において内方に容易に折りたたまれることを可能にしている。欧州特許第0 452 951 B1号は、包装を容易にする目的の為のしつけパンツでの側部の折りたたみを記載している。特にこの文献は、前部、後部、及び両方の部分を共に接続している側部を有しているしつけパンツに関する。複数の側部は腰用の開口から個々の脚用の開口まで伸びており、長手方向に伸びているしつけパンツの中央線にそって折りたたまれ、その結果としてそれらはしつけパンツの前部と後部との間に配置される。現在、市場にあるその他の使い捨ておむつ製品は、耳状パネルの折りたたみみに関して乱雑な配置を示しており、そしてさらには、切り取られて形成された耳状パネルは非常に普及されている。これは、展開に関して使い捨ておむつのパックについてもっとも明白にされている。
【0004】
前記先行技術の試みの結果として、使い捨てパンツ上で耳状パネルを再現可能であるとともに確実に折りたたむ手段を提供することが望まれるであろうことは当該技術において習熟している者によって認められている。上記折りたたむ手段は、使用者のためにおむつ展開過程を簡単にするとともに加速し、切り取られて形成された耳状パネルにより生じさせられる末端使用者および着用者への潜在的なけがの危険を減少させ、そして包装目的のために使い捨ておむつパックにおいて、さらに美的に満足している配置を創造する。この解答は、複数回折り畳まれており、おむつが準折り畳み形態に開かれているときに、耳状パネルのテープタブ固定装置を、その切り取られて形成された部分を有する耳部を使用者に見せないように露出する形態を創造する耳状パネルにあることが分かる。
【0005】
本発明の利点は、おむつ及びテープタブ固定装置のための容易な一段階の展開動作から;耳状パネルの折りたたみの整然とし、制御されていて、そして一貫した方法のお陰により優れて向上された外見を伴った製品まで;非常に使用者にやさしく、使用者または着用者のいづれか一方に対して害を生じさせない製品まで;高い水準の使用者の満足と信頼を授与する製品まで;及び使用者がおむつを得るために使い捨ておむつの包装を開いた時の第1印象がもっとも魅力的である構成まで、にわたっているということが現在発見されている。さらに、現在の製造ライン上への折りたたみ工程の包含は簡単である。実際、折りたたみ工程は、増大された信頼性、工程の簡易化の結果となり、そして操作者に危険性を引き起こす静的充填装置の使用の除去を容認する。
発明の概要
本発明の1つの概念においては、前腰領域及び背腰領域を有している使い捨て吸収性製品、液体透過性表シート及び表シートに接合されている液体不透過性裏シートを備えている基本部材組み立て体;表シートと裏シートとの間に配置されている吸収性核;及び後腰領域中の一対の耳状パネル、が記載されている。耳状パネルは、取り付け領域及び機能的領域を備えているテープタブ固定装置を備えている。それぞれの耳状パネルは、少なくともテープタブ固定装置の取り付け領域の幅まで外表面の方に向かってそれ自身の上へと折りたたまれ、そして続いて少なくともテープタブ固定装置の取り付け領域の幅の1倍まで内表面の方に向かってそれ自身の上へと折りたたまれる。内表面の方に向かう折りたたみの後にテープタブ固定装置の取り付け領域を備えていない耳状パネルの部分は、テープタブ固定装置の取り付け領域を部分的に覆っている構成に配置される。本発明の好ましい実施の形態において、耳状パネルのそれぞれは、テープタブ固定装置の取り付け領域の幅の2倍まで内表面の方に向かいそれ自身の上へと折りたたまれる。耳状パネルは、おむつの後ろ腰領域と一体であるか後腰領域に対し接合線に沿って接合されていることが出来る。
【0006】
本発明のもう一つの概念おいては、上に記載された特徴を伴っている使い捨ておむつ製造する方法が記載されている。この工程は;使い捨ておむつを提供すること;少なくともテープタブ固定装置の取り付け領域の幅まで耳状パネルのそれぞれを外表面の方に向かいそれ自身の上に折りたたむこと;少なくともテープタブ固定装置の取り付け領域の幅の1倍まで耳状パネルのそれぞれを内表面の方に向かって折りたたむこと;内表面の方に向かって折りたたんだ後にテープタブ固定装置の取り付け領域を備えていない耳状パネルのそれぞれの部分をテープタブ固定装置の取り付け領域を部分的に覆う構成へと折りたたむこと;を備えている。本発明のもう1つの好ましい実施の形態において、耳状パネルは、内表面の方に向かう折りたたみ工程が生じる前に接合線に沿って後腰領域に接合される。
発明の詳細な説明
本発明は、添付している図面を参照して前述の説明からよりよく理解されるであろうとことが信じられる。
【0007】
ここで使用された時、用語「使い捨て吸収性製品(disposable absorbent article)」は、身体の排泄物を吸収し、そして閉じ込める製品を指し、より明確に言うと、身体から排泄された各種の排泄物を吸収し閉じ込める為に着用者の身体に置かれるか、または接近して置かれるとともに、1度の使用後に捨てられることを意図されており(言い換えると、これらは、洗濯されたり、そうでなければ再生されるか、再使用されることを意図されていない)、そして、好ましくは、再利用されるか、堆肥にされるか、またはそうでなければ環境的に両立可能な手段のによって廃棄される、製品を指している。ここで使用された時、用語「おむつ(diaper)」は、脚の間に引き上げられ、そして着用者の腰の周囲に固定され幼児や失禁患者によって一般的に着用されている衣類を指す。用語「パネル(panel)」は、腰主要部またはおむつの1つの領域または構成要素を指摘するためにここで使用されている。(パネルは一般的には明確な領域または構成要素であるが、パネルは隣接したパネルと幾分重複していることが出来る。)ここで使用された時、用語「接合されている(joined)」は、1つの構成要素を他の構成要素に直接貼られることによって1つの構成要素が他の構成要素に直接固定される構成、及び、1つの構成要素が1つの中間部材(複数の中間部材)に貼られていて次に中間部材が他の構成要素に貼られていることによって1つの構成要素が他の構成要素に間接的に固定され構成を包含している。
【0008】
図1は、平坦にされていて、縮められていない状態(言い換えると、弾性的に引き起こされている収縮が引張られている)にある本発明のおむつ20の平面図であり、その構成のいくつかの部分はおむつ20の構成をより明白に示すように切り取られていて、そして着用者から遠ざかるように向いているおむつ20の部分、外表面、は図面を見ている人に対面している。図1中に示されているように、おむつ20は大略的に「T形状(T-shaped)」を有しており、液体透過性表シート24、表シート24に接合されている液体不透過性裏シート26、表シート24と裏シート26の間に配置されている吸収性核28を備えている基本部材組み立て体22と;それぞれが脚フラップパネル31と脚フラップパネルに動作可能に接合されている1つまたはそれ以上の弾性部材、弾性ストランド54、を備えている伸縮性のある脚カフス30と、中央腰帯パネル34を備えている伸縮可能な後腰主要部32と;それぞれがテープタブ固定装置37及び尻パネル38を備えている一対の耳状パネル36;テープタブ固定装置37の為の着地部材と;そして前腰パネル43を備えている伸縮可能な前腰主要部42と;を備えている。
【0009】
パネルのそれぞれは、全体的なおむつの構造に接合されている分離部材であることが出来るし、またはおむつと一体であることが出来、そこではそれらは表シート24、裏シート26または両方のようなおむつの他の構成要素の伸張部分を備えている。図1中に示されている実施の形態において、耳状パネルを除くパネルの全ては、表シート24及び裏シート26の伸張部分を備えている。耳状パネル36は、中央腰帯パネル34に接合されている分離部材及び尻パネル38の少なくとも一部分を備える。さらに、パネルのいくつかまたは全ては伸張可能であることが出来る。基本部材パネル22は、使用中に吸収性核28の一体性を維持するために、一般的には伸張可能ではない、しかしながら基本部材パネル22は、例えば、ここに記載されているような構造的に弾性状のフィルム(structural elastic-like film:SELF)ウェブとして形成されることにより、伸張可能にされることが出来る。好ましくは、伸張可能なパネルはSELFウェブを備える。SELFウェブの使用は、物質の最小量(従来の弾性物質は必要としない)によっておむつの適合及び閉じ込めを最大限にするようにパネルのそれぞれの力または伸張特性を特別に設計することを許容する。
【0010】
図1から明白であるように、おむつ20には、着用者におむつ20を適合させるための、テープタブ固定装置37及び着地部材41を備えている閉鎖システムが提供されている。テープタブ固定装置37は取り付け領域39と機能的領域(図示せず)とを備えており、そして着地部材は、好ましくは補強ストリップ41または代わりに、おむつ20の前腰領域45中に位置されている裏シート26の部分である。取り付け領域39は耳状パネル36に接合されているテープタブ固定装置37上の領域であり、そして機能的領域はおむつの前腰領域45上の着地部材との係合を容認されるようその上に機能的構成要素が位置されているテープタブ固定装置37上の領域である。機能的構成要素はいくつかの構成を取ることが出来、その構成とは、例えば、粘着性の固定構成要素、機械的固定構成要素、粘着性の固定構成要素と機械的固定構成要素との組み合わせ、または当該技術において習熟している者に知られているようないかなる他の手段である。
【0011】
図1のおむつ20は、内表面(図示せず)、内表面とは反対側である外表面44(図1において図を見ている人に対面している)、前腰領域45、前腰領域45とは反対側である後腰領域46、及び長手方向縁が47で示されているとともに端縁が48で示されているおむつ20の外縁によって規定されている外周を有する。(当該技術において習熟している者は、おむつが通常、一対の腰領域及び腰領域の間の股領域を有していることに関して記載されていることを認識するであろうが、この出願においては、専門用語の単純化のために、おむつ20は腰領域のみを有していて、腰領域のそれぞれは一般的には股領域の部分として指摘されているであろうおむつの部分を含んでいるように記載されている。)おむつの内表面は、使用中に着用者の身体に隣接して位置されているおむつ20の部分を備えている(言い換えれば、内表面は少なくとも表シート24の一部分及び表シート24に接合されている他の構成要素によって一般的に形成されている)。外表面44は、着用者の身体から離れて位置されているおむつ20の部分を備えている(言い換えれば、外表面44は、少なくとも裏シート26の一部分及び裏シート26に接合されている他の構成要素によって一般的に形成されている)。前腰領域45及び後腰領域46は、それぞれ、外周の端縁48からおむつ20の横の中央線49へと延びている。(横方向(X方向または幅)は、おむつ20の横の中央線49に対して平行な方向として規定されている;長手方向(Y方向または長さ)は、長手方向中央線50に対して平行な方向として規定されている;そして軸方向(Z方向または厚さ)は、おむつ20の厚さを通って延びている方向として規定されている。)
図1は、おむつ20の好ましい実施の形態を示しており、おむつ20においては表シート24及び裏シート26は吸収性核28の長さ及び幅寸法より一般的に大きな長さ及び幅寸法を有している。表シート24及び裏シート26は、吸収性核28を超えて延びており、これによってパネルのいくつか及びおむつの外縁の部分を形成する。外周は、外側境界線、または、言い換えると、おむつ20の縁を規定する。
【0012】
おむつ20の基本部材組み立て体22(基本部材パネル)は、おむつ20の本体(基本部材)を備えているものとして図1中に示されている。基本部材組み立て体22は、少なくとも吸収性核28、好ましくは表シート24及び裏シート26を備える外側覆い層を備えている。従って、基本部材組み立て体22は、複合おむつ構造を形成するように加えられた他の主要部を伴うおむつの主構造を備えている。本発明の基本部材組み立て体の典型的な例は、米国特許第3,860,003号に記載されている。
【0013】
吸収性核28は、例えば、尿のような液体及び他の身体の排泄物を吸収し、そして保持することが出来るいかなる吸収手段であることが出来る。吸収性核28は、衣類側表面、身体側表面、側縁57、及び腰縁56を有する。吸収性核28は、寸法及び形状(例えば長方形や砂時計ガラス形やT形状や非対称など)の幅広い種類に製造されることが出来、そして例えば一般的にエアーフェルト(airfelt)として引用されている細かく砕かれた木材パルプのような、吸収性おむつ及び他の吸収性製品において通常使用されている液体吸収材料の幅広い種類から製造されることが出来る。他の適切な吸収性材料の例は、縮められたセルロースのワッディング(wadding)、コフォーム(coform)を含んでいる溶融吹き込み高分子、架橋結合されているセルロース繊維、薄片ラップ及び薄片積層物を含んでいる薄片、吸収性気泡体(foam)、吸収性スポンジ、超吸収性高分子、吸収性ゲル化材料、または他のいかなる同様な材料もしくは材料の組み合わせを含んでいる。吸収性核28の形態及び構造はまた変化し得る(例えば、吸収性核28は、厚さ変化領域、親水性傾斜、超吸収性傾斜、または、低い平均密度と低い平均基本重さ取得領域とを有することができ;または、1つまたはそれ以上の層または構造を備えることが出来る)。吸収性核28の全体の吸収性容量は、しかしながら、おむつ20の設計負荷及び意図されている使用と一致されるべきである。さらに、吸収性核28の寸法及び吸収容量は、幼児から大人までの範囲の着用者に適応するために変化させられ得る。幅広い承認及び商業的成功が達成されている、本発明の吸収性核28として役立つ吸収性構造は、米国特許第4,610,678号において記載されている。米国特許第4,673,402号;米国特許第4,888,231号;米国特許第5,147,345号;米国特許第5,102,597号;及び米国特許第4,834,735号;はまた、本発明において役立つ吸収性構造を記載している。吸収性核28は好ましくは米国特許第5,234,423号中に記載されている2層の吸収性構造である。
【0014】
裏シート26は、吸収性核28の衣類側表面に隣接して位置されており、そして例えば当該技術において良く知られているもののような取り付け手段(図示せず)によって好ましくは吸収性核に対して接合されている。例えば、裏シート26は、接着剤の均一の連続層、接着剤のパターン化されている層、または接着剤の分離した線、螺旋、または点の配列によって吸収性核28に固定されていることが出来る。満足されるものとして知られている接着剤は、ミネソタ州セント.ポール(St.Paul)のエイチ.ビー.フーラーカンパニー(H.B. Fuller Company)によって製造され、エイチエル−1258(HL-1258)として販売されている。取り付け手段は好ましくは、米国特許第4,573,986号中に記載されているような接着剤のフィラメントのオープンパターンネットワーク(open pattern network)を備えているであろう。フィラメントのオープンパターンネットワークの取り付け手段の一つの典型は、米国特許第3,911,173号;米国特許第4,785,996号;及び米国特許第4,842,666号中に示されている装置および方法によって描かれているような螺旋模様へと渦巻かれている接着剤フィラメントの複数の線を備えている。代わりとして、取り付け手段は、熱接着、加圧接着、熱/加圧接着、超音波接着、動的機械的接着、または当該技術において知られているような他のどのような適切な取り付け手段、またはこれらの取り付け手段の組み合わせを備えることが出来る。裏シート26は、液体(たとえば、尿)に対して不透過性であるとともに好ましくは薄いプラスチックフィルムから製造されていることが好ましく、とはいえ他の柔軟な液体不透過性材料もまた使用されることが出来る。ここで使用される時に、用語「柔軟な(flexible)」は、従順であるとともに人の身体の一般的な形状および輪郭にたやすく従うであろう材料を指している。裏シート26は、吸収性核28中に吸収されて包み込まれている排泄物が例えばベッドシーツや下着といったおむつ20に接触している製品を濡らすことを妨げている。裏シート26は従って、織られているまたは織られていない材料、ポリエチレンまたはポリプロピレンの熱可塑性プラスティックフィルムのような高分子フィルム、またはフィルム被覆されてい
る織られていない材料といった複合材料を備えていることが出来る。好ましくは、裏シートは、約0.012ミリメートルから約0.051ミリメートルまでの厚さを有している熱可塑性プラスティックフィルムである。裏シート26は好ましくは、インディアナ州、テレーハウテ(Terre Haute)のトレデガーコーポレーション(Tredegar Corporation)によって製造されているとともに、ピー8863(P-8863)として販売されているような約0.025ミリメートルのポリエチレン混合フィルムを備えている。
【0015】
表シート24は、吸収性核28の身体側表面に隣接して位置されていて、そして好ましくはたとえば当該技術によって知られているもののような取り付け手段(図示せず)によって吸収性核および裏シート26に接合されている。適切な取り付け手段は、吸収性核28に裏シート26を接合していることに関連して記載されている。本発明の好ましい実施の形態において、表シート24及び裏シート26は、おむつの外周において互いに直接接合されているとともに取り付け手段(図示せず)によって吸収性核28にこれらを直接接合することによって相互に間接的に接合されている。表シート24は従順であり、柔らかい感触で、そして着用者の皮膚に対して刺激することがない。さらに表シート24は、液体(たとえば尿)が容易にそれ自身の厚さを貫き通すことを容認している液体透過性である。適切な表シートは材料の幅広い範囲から製造されることが出来き、これらの材料は、例えば、多孔性のフォーム(foam);網状のフォーム(foam);孔の空けられているプラスチックフィルム;または天然繊維(例えば、木、または綿繊維)の織られたまたは織られていないウェブ、合成繊維(例えば、ポリエステルまたはポリプロピレン繊維)、または天然及び合成繊維の組み合わせである。好ましくは、表シート24は、表シートを通り抜けて吸収性核28中に閉じ込められている液体から着用者の皮膚を隔離するために(言い換えれば、再び濡れるのを防ぐために)疎水性材料から作られている。もし、表シート24が疎水性材料で作られているならば、少なくともそれの上表面は親水性になるように処理され、その結果として液体はより急速に表シート24を通り抜けるであろう。このことは、身体の排泄物が表シート24を介して引き込まれるとともに吸収性核28によって吸収されるより、むしろ表シート24から流れ出るであろう傾向を減少させている。表シート24は、界面活性剤によってこれを処理することによって親水性にされることが出来る。界面活性剤によって表シート24を処理するための適切な方法は、界面活性剤を材料に吹き付けること、及び界面活性剤中に材料を浸すことを含んでいる。このような処理及び親水性についてのより詳細な議論は、米国特許第4,988,344号中に含まれている。
【0016】
おむつ20は、好ましくは液体及び他の身体の排泄物の改良された閉じ込めを提供するための伸び可能な脚カフス30をさらに備えている。それぞれの伸び可能な脚カフス30は、脚領域における身体の排泄物の漏れを減少するための幾つかの異なった実施の形態を備えることが出来る。(脚カフスで有り得、そしてしばしば脚帯、脚フラップ、障壁カフス、または弾性カフスとも呼ばれている。)米国特許第3,860,003号は、弾性脚カフス(ガスケットカフス)を提供するように脚フラップ及び1つまたはそれ以上の弾性部材を有している収縮可能な脚の開口を提供している使い捨ておむつを記載している。米国特許第4,909,803号は、脚領域の閉じ込めを改良するための「立ち上がった(stand-up)」弾性フラップ(障壁カフス)を有している使い捨ておむつを記載している。米国特許第4,695,278号は、ガスケットカフス及び障壁カフスを含んでいる2重のカフスを有している使い捨ておむつを記載している。米国特許第4,704,115号は、衣類内で自由な液体を閉じ込めるように構成されている側縁漏れ防止側溝を有している使い捨ておむつまたは失禁用衣類を開示している。米国特許第5,032,120号は、例えば、低い接触力の異なる材料により達成された比較的高い伸びでの比較的低い最終的な接触力を有している脚カフスを有している吸収性の製品を開示している。米国特許第5,087,255号は、尻、臀部の周りにより良い適合を提供するように一方の腰領域の基端縁の外側及び他方の腰領域の内側に位置された末端を伴った屈折されている障壁カフスを有している吸収性製品を開示している。それぞれの伸び可能な脚カフス30は、上述されている脚帯、脚フラップ、障壁カフス、または上記に示された弾性カフスのいずれかと同様となるように構成されることが出来るが、図1中に示されているようにそれぞれの伸び可能な脚カフス30は、例えば米国特許第3,860,003号に記載されているように、基本部材パネル22から横方向の外側に伸びている脚フラップパネル31に、吸収性核28の側縁57、及び脚フラップパネル31に動作可能に接合されている1つまたはそれ以上の弾性部材、弾性ストランド54、を備えている。
【0017】
おむつ20は、さらに、改良された適合と閉じ込めを提供する伸び可能な腰主要部を備えている。伸び可能な腰主要部は、基本部材組み立て体、好ましくは吸収性核28のそれぞれの腰縁56、から長手方向の外側に少なくとも伸びていて、おむつ20の端縁48の少なくとも一部を一般的に形成する。従って図1中に示されている実施の形態では、伸び可能な後腰主要部32が後腰領域46中の吸収性核28の腰縁56からおむつ20の端縁48へと伸びているおむつ20の部分を備えている。本発明の使い捨ておむつ20が、それぞれの腰領域(伸び可能な後腰主要部32及び伸び可能な前腰領域42)中に配置されている伸び可能な腰主要部で構成されている一方で、この議論は、それぞれの伸び可能な腰主要部のための異なる構成を有しているおむつに焦点を当てているであろう。最低限として、おむつ20は本発明に従って構成されている伸び可能な腰主要部の少なくとも1つ、より好ましくは少なくとも伸び可能な後腰主要部52、を有していることが好ましい。腰主要部は、基本部材組み立て体22に接合されている分離構成要素として、またはおむつの他の構成要素の延長として(言い換えれば単一に)、構成されることが出来る。腰主要部は好ましい実施の形態に関係して記載されるが、この実施の形態においてはある部分またはパネルが例えば裏シート26、表シート24、または両方のようなおむつの他の構成要素の延長を備えていると共に、他の部分またはパネルが腰主要部の他の部分またはパネルあるいはおむつの他のパネルに接合されている分離構成要素を備えている。
【0018】
伸び可能な後腰主要部32は、着用者に対して最初に快適におむつを適合すること及び、おむつが排泄物を負荷されている時に、十分な着用時間を通してこの適合を維持することによってより心地良い輪郭に沿っている適合を提供する伸びが可能な部材を提供する。なぜならば、伸び可能な後腰特徴部32はおむつが膨張し、そして好ましくは収縮することを許容しているからである。さらに、伸び可能な後腰主要部32は、着用者上におむつを維持するために閉鎖システムによって創出されるとともに維持されている張力を高めるとともに、着用者の腰の周りへのおむつの適合を高める、着用力(張力)を創出し維持する。伸び可能な後腰主要部32は、おむつのより有効な適用をさらに提出する。その理由は、たとえおむつを着用させる人が適用中に、伸び可能な後腰主要部32の一方の側(耳状パネル36)を他の側よりも多く引張っても、おむつは、着用している間中「自己調節(self-adjust)」するからである。図1中に示されているように、伸び可能な後腰主要部32は、中央腰帯パネル34、一対の耳状パネル36、及び尻パネル38を備えている。図1中に示されている実施の形態において、尻パネル38は、後腰領域46の中央区画において基本部材組み立て体22(基本部材パネル)から、好ましくは吸収性核28の腰縁56から、長手方向の外側に配置されており;中央腰帯パネル34は尻パネル38から長手方向の外側に配置されていて;そして、側パネル36は夫々が中央腰帯パネル34及び少なくとも尻パネル38の一部分からそれぞれ横方向の外側に配置されている。以下で議論されているように、後腰主要部のそれぞれのパネルの特定の位置決めは後腰主要部の全体的な機能に対して重要である。
【0019】
耳状パネル36は、中央腰帯パネル34及び尻パネル38の少なくとも一部分から横方向の外側に伸びている伸び可能な後腰主要部32の部分である。耳状パネル36は、夫々がより快適で輪郭に沿った適合を提供するように第1に機能する伸び可能な部材であり、この機能は;適用において着用者におむつ20を最初に快適に適合させるとともに、両側でおむつ20の周辺を拡大することによりおむつ20が排泄物を負荷している時に十分長い着用時間を通じて上記適合を維持することと;おむつ20のために閉鎖を完全にするようにおむつ20の前腰領域45に後腰領域46を取り付けることと;及び、脚または腰上の過度の力による皮膚のかぶれの無い心地よい適合をするようにこれらの力を移動させるために腰及び脚の両方に沿って力を分配ことと;によっている。耳状パネル36は、伸びを提供するのみならず、好ましい実施の形態においては、伸びおよび適用後に収縮力を提供する。従って、耳状パネル36は、おむつの側部が膨張すると共に接触することを許容することにより、より心地よく輪郭に沿った適合を提供する。耳状パネル36はまた、着用力(張力)を創出し維持するとともに、おむつ20を着用者上に維持し適合を高めるためにテープタブ固定装置37及び着地部材によって創出され維持されている張力を高める。耳状パネル36は、;第1の固定システムによって形成された張力の第1線を維持すること;動的運動がある着用者の尻全体におむつが従順に適合することを許容すること;そして伸び可能な前腰主要部に最初に予め引張っておくこと;を助ける。おむつ20上に耳状パネル36が提供されたならば、着用者におむつ20を適用した時におむつ20は一般的に耳状パネル36を伸ばすので、その結果として、耳状パネル36が収縮した時に、張力は耳状パネル36からテープタブ固定装置37及び着地部材41を介して伸び可能な前腰主要部42中へと伝達される。もし使用者が適用中に一方の耳状パネル36を他方の耳状パネルよりも多く引張っても、おむつ20は着用している間に「自己調節」するので、耳状パネル36はおむつ20のより効果的な適用をさらに提供する。
【0020】
耳状パネル36は、多数の異なった寸法及び形状を有することが出来る。例えば耳状パネル36は弓形状をそれぞれが有することが出来、その結果として、耳状パネル36を介して伝達された力は着用者の身体に対してある角度で配置されている線または区画に沿っていて、おむつを背中の腰部湾曲に適合させるとともに、引張り力(張力の第1の線)が着用者の腹のしわに向かって下向きに向けられることを許容して、張力の一連の第1線を提供する。このような側パネルの例は、米国特許出願出願番号第08/072,300号及び米国特許出願出願番号第08/155,048号中に記載されている。耳状パネル36は、図1中において矩形状を有している。典型的に「大きい」(8kgから14kg)の赤ん坊のおむつのために、耳状パネル36は、例えば、横方向に約63mmの寸法を、縦方向に約57mmの寸法を有している。
【0021】
耳状パネル36は、多数の構造に構成されることが出来るとともに多数の異なった材料から構成されることが出来る。弾性化されている側パネルを伴ったおむつの例が、米国特許第4,857,067号;米国特許第4,381,781号;米国特許第4,938,753号;及び米国特許第5,151,091号中に記載されている。従って、耳状パネル36は、従来の弾性材料またはゼロ歪み伸び積層物(zero strain stretch laminate)もしくはSELFウェブのような機械的に伸ばされている積層物を備えている。耳状パネル36は、中央腰帯パネル34及び尻パネル38において後腰主要部32に固定された分離構成要素を備えることが出来、また例えば裏シート26または表シート24、好ましくは表シート24及び裏シート26の両方といった、後腰主要部32またはおむつ20の他の構成要素の延長として構成されることが出来る。図1中に示されている本発明の好ましい実施の形態において、耳状パネル36は後腰主要部32(中央腰帯パネル34及び尻パネル38)に接合されている分離SELFウェブをそれぞれ備えている。耳状パネル36のSELFウェブは2つまたはそれ以上の層、好ましくは2つの層、の積層物を好ましくは備えており;もっとも好ましくは、たとえばクローペイ(Clopay)1401およびP8材料のような不織ウェブとしてオハイオ州シンシナティ(Cincinnati)のクローペイコーポレーション(Clopay Corpotarion)によって販売されているポリエチレン混合フィルムの層の積層物を備えている。
【0022】
図2aは、好ましい使い捨ておむつの実施の形態の図1中の線A-Aを通る横断面図である。さらに詳細には、図2aは、単に表シート24の一部分、裏シート26の一部分、1つの耳状パネル及びテープタブ固定装置37を示している。テープタブ固定装置37の取り付け領域39は見ることが可能である。図2a中に示されている実施の形態において、耳状パネル36は、後腰領域46に接合されているとともに後腰領域46から横方向の外側に延びている。図2aにおいて、耳状パネル36は裏シート26に接合されているが、しかし表シート24に同様に接合されていることが出来る。耳状パネル36は同様に使い捨ておむつ20の一体部分であることが出来る。図2bは図2aからの続きである。耳状パネル36は、テープタブ固定装置37の取り付け領域39の少なくとも幅まで、それ自身の上へ外表面の方に向かって折りたたまれている。テープタブ固定装置37の取り付け領域39の縁40は、折りたたむための便利な参照線として役つことが出来る。この工程の間、ナイフ溶接(knife weld)(図示せず)は、使い捨ておむつが包装されるまで、折りたたまれている耳状パネル36を所定の場所に保持する。図2cにおいて、耳状パネル36は続いて、テープタブ固定装置37の取り付け領域39の幅の少なくとも1倍までそれ自身の上へ内表面の方に向かい折りたたまれている。
【0023】
図3aは本発明の好ましい実施の形態であり、そして図2cからの続きである。好ましい実施の形態において、耳状パネル36は、テープタブ固定装置37の取り付け領域39の幅の2倍までそれ自身の上へ内表面の方に向かい折りたたまれている。図3bは図3aの続きであり、そして、本発明によって望まれているような、耳状パネル36の完全に折りたたまれた構成を示している。特に、内表面の方に折り曲げられた後にテープタブ固定装置37の取り付け領域39を備えていない耳状パネル36の部分Pは、テープタブ固定装置37の取り付け領域39を部分的に覆っている構成に配置されている。本発明のもう1つの好ましい実施の形態において、耳状パネル36のそれぞれは、後腰領域46に接合線に沿って接合されている。これは、図1から明らかである。
【0024】
本発明のもう1つの概念において、使い捨ておむつ20の製造が開示されている。図1,図2a,図2b,図2c,図3a及び図3bが関連している。方法は;(a)前腰領域45及び後腰領域46、液体透過性表シート24及び表シート24に接合されている液体不透過性裏シート26を備えている基本部材組み立て体22、表シート24と裏シート26の間に位置されている吸水性核28、及び後腰領域46内の一対の耳状パネル36、を備えていて、耳状パネル36は取り付け領域39及び機能的領域(図示せず)を備えているテープタブ固定装置37を備えている、おむつ20を提供する工程;(b)テープタブ固定装置37の取り付け領域39の少なくとも幅までそれ自身の上へ外表面の方に向かって耳状パネル36のそれぞれを折りたたむ工程;(c)テープタブ固定装置37の取り付け領域39の幅の少なくとも1倍までそれ自身の上へ内表面の方に向かって耳状パネル36のそれぞれを折りたたむ工程;(d)内表面の方に向かって折りたたまれた後にテープタブ固定装置37の取り付け領域39を含んでいない耳状パネル36のそれぞれの部分をテープタブ固定装置37の取り付け領域39を部分的に覆う構成へと折りたたむ工程;を備えている。この方法の好ましい実施の形態において、工程(c)は、テープタブ固定装置37の取り付け領域39の幅の2倍までそれ自身の上へ内表面の方に向かって耳状パネル36のそれぞれを折りたたむことを含んでいる。本発明のもう1つの好ましい実施の形態において、耳状パネル36はそれぞれ後腰主要部32に接合されたウェブを備えており、そして工程(b)は、接合線58でのおむつ20の後腰領域46に対する耳状パネル36の接合の前に行われる。ここで使用された時、用語「接合(juncture)」は、パネルが基本部材組み立て体22から延びているか、又はパネルが基本部材組み立て体22に接合されている領域を指している。これらの領域は、各種の曲線または直線のどれでもあることが出来るが、これらは線に限定されない。従ってこれらの領域は、フランジ、ストリップ、間欠的な線及びそのようなものを備えることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、図を見ている人におむつの外表面が対面されているとともに、下に横たわっている構造を示すために切断されている部分を有している本発明の使い捨ておむつの実施の形態の平面図。
【図2a】図2aは、好ましいおむつの実施の形態の図1における線A-Aを通る断面図。
【図2b】図2bは、耳状パネルが外表面の方に向かってそれ自身の上へと折りたたまれた後の図2aからの続き。
【図2c】図2cは、耳状パネルが固定装置の取り付け領域に幅の少なくとも1倍まで内表面の方に向かってそれ自身の上へと折りたたまれた後の図2bからの続き。
【図3a】図3aは、本発明の好ましい実施の形態であると共に、図2cからの続きである。この実施の形態において、耳状パネルは、テープタブ固定装置の取り付け領域の幅の2倍まで内表面の方に向かってそれ自身の上へと折りたたまれている。
【図3b】図3bは、図3aからの続きであり、耳状パネルの完全に折りたたまれた構成を示している。
Claims (9)
- 液体透過性表シート(24)及び前記表シート(24)に接合されている液体不透過性裏シート(26)を備えている基本部材組み立て体(22);
前記表シート(24)と裏シート(26)の間に位置されている吸収性核(28);及び、前記後腰領域(46)中にあって、それぞれが取り付け領域(39)及び機能的領域を備えているテープタブ固定装置(37)を備えている一対の耳状パネル(36);を備えていて、
前記耳状パネル(36)のそれぞれは、前記テープタブ固定装置(37)の前記取り付け領域(39)の少なくとも幅までそれ自身の上に外表面の方に向かって折りたたまれ、そして続いて前記テープタブ固定装置(37)の前記取り付け領域(39)の前記幅の少なくと1倍までそれ自身の上に内表面の方に向かって折りたたまれることを特徴としている、前腰領域(45)、使用中に着用者の身体に隣接して位置される内表面及び使用中に着用者の身体から離れて位置される外表面、後腰領域(46)を有している使い捨て吸収性製品(20)。 - 前記耳状パネル(36)のそれぞれは前記テープタブ固定装置(37)の前記取り付け領域(39)の前記幅の2倍まで内表面の方に向かってそれ自身の上へと折りたたまれている、請求項1に記載の使い捨て吸収性製品(20)。
- 内表面の方に向かって折りたたまれた後に前記テープタブ固定装置(37)の前記取り付け領域(39)を備えていない前記耳状パネル(36)の部分(P)は前記テープタブ固定装置(37)の前記取り付け領域(39)を部分的に覆っている構成に配置されている、請求項1又は2のいずれかに記載の使い捨て吸収性製品(20)。
- 前記テープタブ固定装置(37)の前記機能的領域は粘着性の固定構成要素を備える、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の使い捨て吸収性製品(20)。
- 前記テープタブ固定装置(37)の前記機能的領域は機械的固定構成要素を備える、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の使い捨て吸収性製品(20)。
- 前記耳状パネルのそれぞれは前記後腰領域(46)に対して接合線(58)に沿って接合されている、請求項1に記載の使い捨て吸収性製品(20)。
- (a)前腰領域(45)及び後腰領域(46)、液体透過性表シート(24)及び前記表シート(24)に接合されている液体不透過性裏シート(26)を備えている基本部材組み立て体(22)、前記表シート(24)と前記裏シート(26)の間に位置されている吸収性核(28)、及び前記後腰領域(46)中にあって、それぞれに取り付け領域(39)及び機能的領域を備えているテープタブ固定装置(37)を備えている一対の耳状パネル(36)、を備えている使い捨ておむつ(20)を提供する工程;
(b)前記耳状パネル(36)のそれぞれを、前記テープタブ固定装置(37)の前記取り付け領域(39)の少なくとも幅までそれ自身の上に外表面の方に向かって折りたたむ工程;
(c)前記耳状パネルのぞれぞれを前記テープタブ固定装置(37)の前記取り付け領域(39)の前記幅の少なくとも1倍までそれ自身の上に内表面の方に向かって折りたたむ工程;
(d)内表面の方に向かって折りたたまれた後に前記テープタブ固定装置(37)の前記取り付け領域(39)を備えていない前記耳状パネル(36)の夫々の部分(P)を、前記テープタブ固定装置(37)の前記取り付け領域(39)を部分的に覆う構成に折りたたむ工程;
を備えている、使用中に着用者の身体に隣接して位置される内表面と使用中に着用者の身体から離れて位置される外表面を有する使い捨ておむつ(20)の製造方法。 - 前記工程(c)は、前記テープタブ固定装置(37)の前記取り付け領域(39)の前記幅の2倍までそれぞれの前記耳状パネル(36)を内表面の方に向かってそれ自身の上へと折りたたむことを含んでいる、請求項7に記載の製造方法。
- 前記工程(b)は、接合線(58)における前記後腰領域(46)への前記耳パネル(36)の接合の前に生じる、請求項8に記載の製造方法。
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