JPH10508519A - パンティ型衛生ナプキン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は前方部分（１）、後方部分（２）及び中間股部分（３）を含むパンツ型衛生ナプキン又は女性用失禁ガードに関し、前記前方部分及び後方部分の対向側部（それぞれ１５、１８及び１６、１７）は共に接合され、前記パンツ型衛生ナプキン又は女性用失禁ガードは更に前方及び後方ナプキン部分の自由端縁の回りで周囲方向に延びた弾性伸張可能ウエスト縁取部又は縁（４、５）を含む。本発明によると、ナプキンに負荷がかけられていないとき、弾性化されたウエスト縁取部はその側部に位置する部分（１５−１８）の方が残余部よりも大きい伸張抵抗を有する。

Description

【発明の詳細な説明】 パンティ型衛生ナプキン 本発明は前方部分、後方部分及び中間股部分を含むパンティ型衛生ナプキン又 は女性用失禁ガードに関し、前方及び後方部分の対向側部は共に接合され、更に 前記衛生ナプキン又は失禁ガードは前方及び後方ナプキン部分の自由端縁の回り で周囲方向に延びる弾性伸張可能なウエスト縁取部(border)又は縁を含む。 衛生ナプキンが漏洩するのは、しばしば、ナプキンの吸収体が最初に正確に位 置決めされないからであり、あるいは使用中に正しい位置から吸収体が動くから である。故にパンティとナプキンとを組み合わせたものは、漏洩に対する信頼性 が達成されるべきであるならば、着用者にうまく適合することが非常に重要であ る。パンティ型衛生ナプキン、即ち一体化された吸収体を有するパンティの場合 、ナプキンが着用者に適合していれば、ナプキン着用時に吸収体は正確に位置決 めされよう。しかしながら、パンツ型衛生ナプキンを使用する女性の体形は非常 に様々である。例えば、臀部は同じ大きさであるのに、着用者のウエストの大き さは着用者が直線的な体型を有するか又は、ヒップが大きくウエストが細い、著 しく女性的な体型を有するかどうかに依存して変化し、故にあらゆるサイズの使 用者に良好に適合することを保証する型又はサイズのパンツ型衛生ナプキンを製 造することは困難である。うまく適合しないナプキンのいま一つの問題はナプキ ンの包装状態で弾性収縮により生じた折り目及びしわがナプキン着用時に伸びな いことである。これらの折り目又はしわは細い又はすらっとした使用者が上に着 ている衣服を通して見えることがあり、使用者に恥ずかしい思いをさせる。 本発明の目的はこれらの問題を解決することである。 この目的は、ナプキンに負荷がかけられていないときウエスト縁取部は縁取部 の側部に位置する部分の伸張抵抗の方が縁取部の残りの部分の伸張抵抗よりも大 きいことを特徴とする冒頭で定義された種類のパンツ型衛生ナプキン又は女性用 失禁ガードにより本発明に従い達成される。このように、伸張抵抗がより小さい ウエスト縁取部の部分が先ず伸張され、一方、伸張抵抗がより大きい部分は必要 なときだけ伸張される。それをもって、直線的なスタイルの使用者及びヒップが 大きくウエストが細い使用者の両者に良好に適合させることを保証することが可 能である。これに関して得られる一つの利点は、良好にぴったりと合うものを提 供しながら使用者の様々な体型に適応させるために多くの型又はサイズのものを 製造する必要がないことである。 パンツ型衛生ナプキンの一好適実施例によると、弾性ウエスト縁取部は前方及 び後方ナプキン部分の自由端縁へ伸張状態で取り付けられる弾性バンド又はテー プ形態を有し、ナプキンの側部に位置するこれらのバンド部分が、バンドの残余 部よりも強い弾性力を有するように、あるいはより大きな弾性強度を生じるよう にし、前方及び後方ナプキン部分の相互対向側縁は互いに離間され、より強い弾 性力を有するバンド部分により共に接合される。有利にはバンドは一つの弾性層 と一つの非弾性材料層とを含む二層の材料から構成でき、前記層は疎結合模様で 互いに相手へ接合されるが、その接合時の疎結合模様は前方及び後方ナプキン部 分の側部に位置するバンド部分の方がバンドの残余部よりもずっと疎らである。 代わりに、バンドはそれぞれ異なる弾性強度又は弾性度を有する二つの異材料か ら構成できる。 第２実施例によると、ウエスト弾性体は前方及び後方ナプキン部分の自由縁へ 予め伸張状態で取り付けられた複数個の弾性糸から構成され、ナプキンの残余部 に於けるよりも多くの数の糸が前方及び後方ナプキン部分の側部に装着される。 本発明の第３実施例によると、前方及び後方ナプキン部分の側部は互いに離間 しており、弾性伸張可能バンドにより相互に接合され、その際、ウエスト縁取部 又は縁の残余部の弾性伸張度はバンドの弾性伸張度よりもずっと低い。 次に本発明を添付図面に関して説明する。図中： 図１は本発明のパンツ型衛生ナプキンの好適実施例を上から見た図を示し、前 方及び後方ナプキン部分を共に接合する前の最終製造段階のナプキンを示す。 図２は前方及び後方部分が共に接合された後の、使用者に着用された状態の図 １のナプキンの正面図である。 図３は図２と同様の図であり、本発明のパンツ型衛生ナプキンの第２実施例を 示す。 図４は図３に示すナプキンの一側方部分の概略斜視である。 図１は本発明の衛生パンティ又はパンツ型衛生ナプキンの一実施例であり、ナ プキンの前方及び後方ウエスト部分が共に接合される前の製造段階を示す。図示 のナプキンは前方部分１、後方部分２及び中間股部分３を含む。またナプキンは 図示の場合、弾性バンド４、５から構成されたウエスト弾性体を含み、これは前 方及び後方ナプキン部分のウエスト形成部の各縁に沿って延び、また弾性バンド ４、５間をナプキンの側縁に沿って延びた弾性糸６、７の形態の脚弾性体も含む 。図示の実施例の場合、二本の弾性糸がナプキンの各側縁に沿って配置される。 但し、代わりに脚弾性体はより少ない又はより多くの糸からあるいは弾性テープ 、バンド又は同様物から構成できることは理解されよう。また図はナプキンにし っかりと固定された吸収体８を破線で示す。図示の吸収体８は第１吸収パッド９ 及び第２吸収パッド１０から構成され、特に夜間着用に適する。 また図示のナプキンは二本の弾性糸１１、１２を備え、前記弾性糸は前方及び 後方ナプキン部分１、２の各弾性バンド４、５間をナプキンに沿って中央縦方向 線Ａ−Ａに関して対称的に延びる。糸１１、１２は後方部分２のウエスト縁又は 後部縁からナプキンの縦方向線と平行に互いに隣接して股部分３の区域Ｖまで延 び、この区域はナプキン着用時、使用者の上腹部に位置する。その後、糸１１、 １２は区域Ｖから末広形に、前方ナプキン部分１のウエスト縁又は前方縁まで連 続して延びる。 図１の実施例により構成されたパンツ型衛生ナプキンの使用時、区域Ｖから末 広形に離れて延びた糸１１、１２の部分により吸収体８はこの区域内で深皿形状 になり、この深皿形状は前記区域に於ける着用者の人体形状にうまく適合する。 区域Ｖから互いに平行に後方向に延びた糸１１、１２の部分によりナプキン使用 時に吸収体の対応中央部分が着用者の臀部間に押圧され、それにより吸収体は少 なくとも股部分内で及び後方ナプキン部分の始端で着用者の体に確実に対接する と共に、ナプキンの後部からの漏洩の危険性がなくなる。 また図１のナプキンは糸１１、１２の外側側方に配置され且つ前方及び後方ナ プキン部分間に延びた弾性糸１３、１４を含み、前方部分の糸は互いに収斂し後 方部分の糸は互いに離れるように末広形に延びる。またこれらの糸は第１吸収パ ッド９の側部の外方輪郭に、それらの縦方向延長部の大部分に沿って追従する。 このように糸１３、１４により第１吸収パッドの側縁は使用者の体へ押圧されて 緊密に対接することが保証され、また糸１３、１４は第２吸収パッドを使用者の 体の形状に適合させることを保証するのを助ける。これに関して述べられるべき ことは、第２吸収パッドは薄く非常に可撓性があり、またパッドは吸収体を長期 間、例えば一晩中使用するとき生じる如何なる漏洩も吸収する追加安全帯域を提 供するために設けられ、故に第２吸収パッドの吸収容量は比較的小さいというこ とである。 図示のパンツ型衛生ナプキンに使用される吸収体は図１に示す製造段階に於て ナプキンへ取り付けられ、その段階で上述の弾性素子は伸張状態にある。ナプキ ン製造完了時、弾性素子は収縮して非伸張状態になる。この結果、第１吸収パッ ド９の外側に位置するナプキンの区域に折り目又はひだが形成され、糸はこれら の区域で収縮し本質的に非伸張状態になる。このナプキンの収縮は第１吸収パッ ド９によりパッド区域内で、パッドの剛性に依存してより大きい又はより小さい 程度で、妨げられる。弾性糸の完全な収縮は妨げられるが、今日の薄い吸収体は 非常に可撓性があり、故に弾性糸により吸収体は折り曲げられたりひだが付けら れたりする。このように、使用者がナプキンを着用すると、吸収パッド９の折り 目又はしわは伸ばされ、糸１１−１４の弾性力によりパッドは結果的に着用者の 体に対接する。着用者の人体形状により、吸収パッド９は区域Ｖからその前方向 へ凹んだ深皿形状になり、それと共にこの区域内に糸１１−１４による収縮力が 生じて深皿形状が維持され、一方、糸に沿って位置する吸収パッド９の部分は着 用者の体と密封対接するように押圧される。また弾性糸１１、１２の平行部分は 、区域Ｖの後方向に位置する吸収パッド９の部分がこの区域に於ける使用者の人 体形状と一致するように変形されることを保証し、それにより使用者の臀部間に 位置する吸収体又はパッドの部分が使用者の体と密封対接する。吸収パッド９の 側縁が着用者の体と密封対接するのを保証することに加えて、糸１３、１４はナ プキン又は第２吸収パッドに折り目又はふくれが形成されないように機能する。 好ましくは図１のパンツ型衛生ナプキンは、任意の適当な方法、例えば膠着に より接合される二つの層から構成され、弾性手段はこれらの層の間に配置され膠 着又は超音波溶着あるいは熱溶着によりそれへ取り付けられる。弾性手段はナプ キンへ縫い付けることもできる。 前述の如く、図１の吸収体８は第１吸収パッド９及び第２吸収パッド１０から 構成される。第１吸収パッド９は衛生ナプキンの従来吸収体と同じ方法で構成さ れ、故にパッドはナプキンの意図された使用期間、例えば一晩中、にわたり着用 者により排出された流体を処理するのに十分な吸収力を有する。例えば吸収体又 はパッドは超吸収性材料を混合した又は混合していない一つ又はそれ以上の圧縮 セルロースフラッフ層から成ることができる。有利には第１吸収パッド９はロー ル材料、即ち予め圧縮され保存用リール上に回巻できるように処理された吸収性 材料、の層を一つ又はそれ以上含む。かかる吸収パッドは、夜用のナプキンとし て使用するのに十分な吸収力を有しながら、非常に薄く高可撓性である。第２吸 収パッド１０は第１パッドよりもずっと大きい延長部を有し、ナプキンの後方部 分の広い部分にわたり後方向に延びる。第２吸収パッドの主な目的は漏洩に対す る安全性を高めることであり、パッドはこの目的にふさわしい一定の吸収力を有 する。こういう目的で第２パッドはティッシュ、不織布又は他のロール材料から 構成できる。また好ましくは第２吸収パッド１０は流体、即ち液体がパッドの表 面にわたり広がるのを防ぐ手段を含む。かかるバリヤは例えば材料層をプリーツ 加工又はクレーピングすることにより、あるいはバリヤ溶着を用いることにより 得られる。所謂超吸収性材料繊維を含む不織材料の使用もまた考慮され、この材 料は吸収された液体を化学的に結合する。しかしながら、一般に第２吸収パッド は、ナプキンを快適に着用できるように、ナプキンの形成材料と同じ可撓性を有 する。故に第２吸収パッドは非常に薄くしなければならず、従って非常に限られ た吸収能力を有する。 第１及び第２吸収パッドから成る吸収体８は透液性ケーシングシートと、使用 中にナプキンのパンティ部分に対接して位置する不透液性でかつ便利には空気透 過性である裏地シートとの間に従来通り包被される。 上述のパンツ型衛生ナプキンはスウェーデン特許出願第9303284-5号により構 成される。 ナプキンを使用時に意図された態様で機能させるためには、ウエスト弾性体４ 、５がナプキンを着用者の適正位置に保持できることが必要である。更に、前方 及び後方ナプキン部分がナプキン着用時に側方へ伸張されることは弾性糸１１− １４の上記機能に必要なことである。 このことを保証するために、ウエスト弾性体４、５は弾性度又は弾性強度がそ の部分によって異なる。これは図１の実施例に於て弾性ウエストバンド４、５に その中央部分１９、２０に於けるよりも前記弾性体の側部１５−１８に於て予伸 張弾性糸をより多く設けることにより達成される。結果として、前記側部はウエ スト弾性体の残りの部分よりも伸張抵抗が大きい。このように、図１に示すパン ツ型衛生ナプキン着用時、中央部分１９、２０が最初に伸張され、一方、側部１ ５−１８が伸張されるのは、中央部分１９、２０に於ける外方向に伸張された糸 の複合弾性強度が側部１５−１８に於ける糸の複合弾性強度に等しくなるまで前 記弾性体の中央部分が伸張されたときのみである。これは、見て分かるほどの伸 張がウエスト弾性体４、５の側部１５−１８に生じる前に前方及び後方ナプキン 部分が意図された態様で伸張されることを保証する。またこのようにして前方及 び後方ナプキン部分の折り目又はしわは伸ばされる。 図２は使用者により着用されたときの図１のパンツ型ナプキンを略示する。ヒ ップが大きくウエストが細い使用者の体の線の一定部分が実線で示される。図に 示す如く、ウエスト弾性体の中央部分１９、２０は殆ど完全に伸張され、一方、 側部１５−１８はほんの少しだけ伸張されている。図２の破線は、臀部は最初の 使用者と同じ幅であるが直線的なスタイルを有する使用者の体の線を示すよう意 図されている。この体形の使用者に必要とされるウエスト弾性体の追加伸張は弾 性体の側部１５−１８により実施可能である。 上述の実施例の場合、側部の伸張抵抗だけがウエスト弾性体の残りの部分の伸 張抵抗と異なる。しかしながら、例えばナプキンの前方部分の弾性体がその後方 部分の弾性体よりも前に伸張されるように、あるいは伸張抵抗がナプキンの前方 及び／又は後方部分に於てウエスト弾性体の中央部分の方へ連続して減少するよ うに、ウエスト弾性体の他の部分の伸張抵抗を変えることができることは理解さ れよう。 上記実施例に於て、ウエスト弾性体の各種部分に於ける各種程度の弾性又は弾 性強度は縁取部弾性体４、５の各種部分に全く同一種類の各種数の弾性糸を装着 することにより達成されている。しかしながら、各種程度の弾性は他の方法によ り、例えば相互に異なるスプリング特性を有する弾性糸をウエスト弾性体の各種 部分に使用することにより達成でき、又は各種弾性材料からウエスト弾性体を構 成することにより達成できることは理解されよう。 図３及び図４は本発明のパンツ型衛生ナプキンの第２実施例を示し、ここでウ エスト弾性体の側部の伸張抵抗が同材料から構成される弾性体の伸張抵抗の二倍 であり、これは前記側部に於て二重の弾性材料を使用することにより達成される 。かかるウエスト弾性体は特定の利点と共にパンツ型衛生ナプキンに於て使用で き、前記パンツ型衛生ナプキンは通常、移動する平坦なウェブ材料上にナプキン 構成要素を配置することにより製造され、また個々のナプキン素材は製造の最終 段階でウェブから切り取られ、素材の切り取られた部分の側部は共に接合されて 完成パンツ型ナプキンが形成される。ナプキンの前方及び後方部分から延出した ウエスト弾性体部分の寸法を、側部のウエスト弾性体を接合して全体的にパンツ 型ナプキンを接合したとき外方向突出部分が重畳するような寸法にすることによ りウエスト弾性体の側部に於てより大きな所望の伸張抵抗が容易に達成できる。 側部の構成が異なる点で専ら図３に示すナプキンは図１及び図２のナプキンとは 異なる。図１及び図２に使用した参照符号は対応構成要素を識別するためにプラ イム記号を付けて図３及び図４に於て使用されている。図４はパンツ型ナプキン の一側部を示し、またナプキンを共に接合したときの、部分１５′、１８′が重 畳されている状態を示す。当然、ウエスト弾性体の重畳した部分１５′、１８′ が弾性ユニットとして機能するためには、重畳部分の両端を、例えば各端で溶着 接合２１、２２により、共に接合することが必要である。弾性化されたウエスト 縁取部の相互重畳部分の伸張抵抗がより大きいという利点に加えて、パンツ型衛 生ナプキンの側部の接合部が強く審美的に魅力があるという利点も有する。ナプ キンの対向側部は同態様で構成される。 また本発明のパンツ型衛生ナプキンに使用されたウエスト弾性体はSE-B-500 7 91により教示された弾性バンド形態を有することもできる。本明細書は第１弾性 材料層と第１層に比べて実質的に非弾性である第２材料層とから成る弾性バンド 又はテープを記載している。各種程度の弾性又は弾性強度は異なる接合様式で二 つの層を共に接合することによりバンドの各種部分に於て得られる。 本発明は例証実施例で述べたものとは異なる形式のパンツ型衛生ナプキンにも 適用できることは理解されよう。例えば本発明は、図示の実施例に含まれていた 別個の弾性バンドは含まず外方ケーシングシートへ取り付けられた弾性糸をウエ スト弾性体が含む形式のパンツ型衛生ナプキンに、あるいは前方及び後方ナプキ ン部分の側部が互いに相手へ直接接合されるパンツ型衛生ナプキンに於て適用で きる。たとえ前方及び後方ナプキン部分が外側側方に延びることが漏洩安全性又 は吸収性の観点から不必要であっても、ナプキンが快適性の点で重要な特徴を含 んでいると、使用者はナプキンがよりぴったりと適合していると感じられる。故 に本発明は以下の請求の範囲の内容により専ら制限される。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９６年９月２５日 【補正内容】 請求の範囲 １．前方部分（１）、後方部分（２）及び中間股部分（３）を含むパンツ型衛 生ナプキン又は女性用失禁ガードであって、前記前方部分及び後方部分の対向側 部（それぞれ１５、１８及び１６、１７）が共に接合され、更に前方及び後方ナ プキン部分の自由端縁の回りで周囲方向に延びた弾性伸張可能ウエスト縁取部又 は縁（４、５）をも含むパンツ型衛生ナプキン又は女性用失禁ガードに於て、ナ プキンに負荷がかけられていないとき、弾性化されたウエスト縁取部はその側部 に位置する部分（１５−１８）の伸張抵抗が残余部分の伸張抵抗よりも大きいこ とを特徴とするパンツ型衛生ナプキン又は女性用失禁ガード。 ２．ウエスト弾性体は前方及び後方ナプキン部分（１、２）の自由端縁へ伸張 状態で取り付けられた弾性バンド又はテープ（４、５）の形態を有する請求の範 囲第１項記載のナプキンに於て、弾性バンド又はテープはナプキンの側部にバン ドの残余部分の弾性強度よりも大きい弾性強度を有する部分（１５−１８）を含 むことを特徴とするナプキン。 ３．前方及び後方ナプキン部分（１、２）の対向側縁は離間され、より大きい 弾性強度を有する前記バンド部分（１５−１８）により共に接合されることを特 徴とする請求の範囲第２項記載のナプキン。 ４．バンドは二つの材料層から構成され、前記二つの層の内の一方は弾性層で あり他方は本質的に非弾性の層であり、前記両層は疎結合模様で共に接合され、 その接合時の疎結合模様は前方及び後方ナプキン部分の側部に位置するバンド部 分の方が前記バンドの残余部よりも疎らであることを特徴とする請求の範囲第２ 項又は第３項記載のナプキン。 ５．バンドは互いに異なる弾性強度を有する二つの異材料から構成されること を特徴とする請求の範囲第２項又は第３項記載のナプキン。 ６．ウエスト弾性体（４、５）は複数個の弾性糸を含み、前記弾性糸は予め伸 張された状態で前方及び後方ナプキン部分（１、２）の自由縁へ取り付けられ、 また前方及び後方ナプキン部分の側部（１５−１８）はウエスト弾性体の残余部 よりも多くの数の糸を有することを特徴とする請求の範囲第１項記載のナプキ ン。 ７．前方及び後方ナプキン部分の側部は離間され、弾性伸張可能なバンドによ り共に接合され、またウエスト弾性体の残余部はバンドの弾性伸張度に比べれば 小さい弾性伸張度を有することを特徴とする請求の範囲第１項記載のナプキン。 ８．ウエスト縁取部は、後方及び前方ナプキン部分の側縁から突出し且つ互い に相手へ重畳して外方向突出部分の各端で接合線（２１、２２）に沿って共に接 合される部分（１５′、１８′）を含むことを特徴とする請求の範囲第１項記載 のナプキン。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．前方部分（１）、後方部分（２）及び中間股部分（３）を含むパンツ型衛 生ナプキン又は女性用失禁ガードであって、前記前方部分及び後方部分の対向側 部（それぞれ１５、１８及び１６、１７）が共に接合され、更に前方及び後方ナ プキン部分の自由端縁の回りで周囲方向に延びた弾性伸張可能ウエスト縁取部又 は縁（４、５）をも含むパンツ型衛生ナプキン又は女性用失禁ガードに於て、ナ プキンに負荷がかけられていないとき、弾性化されたウエスト縁取部はその側部 に位置する部分（１５−１８）の伸張抵抗が残余部分の伸張抵抗よりも大きいこ とを特徴とするパンツ型衛生ナプキン又は女性用失禁ガード。 ２．ウエスト弾性体は前方及び後方ナプキン部分（１、２）の自由端縁へ伸張 状態で取り付けられた弾性バンド又はテープ（４、５）の形態を有する請求の範 囲第１項記載のナプキンに於て、弾性バンド又はテープはナプキンの側部にバン ドの残余部分の弾性強度よりも大きい弾性強度を有する部分（１５−１８）を含 むことを特徴とするナプキン。 ３，前方及び後方ナプキン部分（１、２）の対向側縁は離間され、より大きい 弾性強度を有する前記バンド部分（１５−１８）により共に接合されることを特 徴とする請求の範囲第２項記載のナプキン。 ４．バンドは二つの材料層から構成され、前記二つの層の内の一方は弾性層で あり他方は本質的に非弾性の層であり、前記両層は疎結合模様で共に接合され、 その接合時の疎結合模様は前方及び後方ナプキン部分の側部に位置するバンド部 分の方が前記バンドの残余部よりも疎らであることを特徴とする請求の範囲第２ 項又は第３項記載のナプキン。 ５．バンドは互いに異なる弾性強度を有する二つの異材料から構成されること を特徴とする請求の範囲第２項又は第３項記載のナプキン。 ６．ウエスト弾性体（４、５）は複数個の弾性糸を含み、前記弾性糸は予め伸 張された状態で前方及び後方ナプキン部分（１、２）の自由縁へ取り付けられ、 また前方及び後方ナプキン部分の側部（１５−１８）はウエスト弾性体の残余部 よりも多くの数の糸を有することを特徴とする請求の範囲第１項記載のナプキ ン。 ７．前方及び後方ナプキン部分の側部は離間され、弾性伸張可能なバンドによ り共に接合され、またウエスト弾性体の残余部はバンドの弾性伸張度に比べれば 小さい弾性伸張度を有することを特徴とする請求の範囲第１項記載のナプキン。 ８．前方部分（１′）と後方部分（２′）と中間股部分（３′）と前方及び後 方ナプキン部分の自由端縁の回りで周囲方向に延びた弾性伸張可能ウエスト縁取 部又は縁とを含むパンツ型衛生ナプキン又は女性用失禁ガードに於て、ウエスト 縁取部は、後方及び前方ナプキン部分の側縁から突出し且つ互いに相手へ重畳し て外方向突出部分の各端で接合線（２１、２２）に沿って共に接合される部分（ １５′−１８′）を含むことを特徴とするパンツ型衛生ナプキン又は女性用失禁 ガード。