JPH09504030A - Cntf族アンタゴニスト - Google Patents

Cntf族アンタゴニスト

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JPH09504030A JP7512169A JP51216995A JPH09504030A JP H09504030 A JPH09504030 A JP H09504030A JP 7512169 A JP7512169 A JP 7512169A JP 51216995 A JP51216995 A JP 51216995A JP H09504030 A JPH09504030 A JP H09504030A
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Abstract

(57)【要約】 CNTF及びIL−6アンタゴニストとしての可溶性α特異性決定サイトカインレセプター成分とβレセプター成分機能の細胞外ドメインとを含んでなるヘテロ二量体タンパク質

Description

【発明の詳細な説明】 CNTF族アンタゴニスト 発明の背景 繊毛向神経性因子(CNTF)、白血病阻害因子(LIF)、オンコスタチン (oncostatin)M(OSM)及びインターロイキン−6(IL−6) は様々な生物活性について発見されたが、(本明細書では「CNTF族」サイト カインと称する)新規定義のサイトカイン族を含んでいる。これらのサイトカイ ンはその遠い構造類似性[Bazan,J.Neuron 7:197−208 (1991);Rose及びBruce,Proc.Natl.Acad.Sc i.USA 88:8641−8645(1991)]のために、また恐らくは より重要なことであるが、「β」シグナル変換レセプター成分を共有している[ Baumann等,J.Biol.Chem.265:19853−19862 (1993);Davis等,Science 260:1800−1808( 1993);Gearing等,Science 255:1434−1437 (1992);Ip等,Cell 69:1121−1132(1992);S tahl等,J.Biol.Chem.268:7628−7631(1993 );S tahl及びYancopoulos,Cell 74:587−590(19 93)]ために同じグループに分類される。このサイトカイン族によるレセプタ ー活性化は上記β成分のホモ又はヘテロ二量化によって生ずる[Davis等, Science 260:1805−1808(1993),Murakami 等,Science 260:1808−1810(1993);Stahl及 びYancopoulos,Cell 74;587−590(1993)]。 IL−6のレセプター活性化は、最初にIL−6シグナルトランスデューサーと して同定されたタンパク質[Hibi等,Cell 63:1149−1157 (1990)]であるgp130のホモ二量化を必要とする[Murakami 等,Science 260:1808−1810(1993),Hibi等, Cell 63:1149−1157(1990)]。CNTF、LIF及びO SMのレセプター活性化は、最初にLIFとの結合能力によって同定された[G earing等,EMBOJ.10:2839−2848(1991)]LIF Rβとして公知の第2のgp130関連タンパク質とgp130との間のヘテロ 二量化によって生ずる[Davis等, Science 260:1805−1808(1993)]。 これらのサイトカインの中には、β成分の他に、β成分よりも組織分布が制限 され、従って特定のサイトカインの細胞標的を決定する特異性決定「α」成分を 更に必要とするものがある[Stahl及びYancopoulos,Cell 74:587−590(1993)]。従って,LIF及びOSMが、対応す る細胞上にgp130及びLIFRβの存在のみを必要とし得る広範作用因子で あるのに対して、CNTFはCNTFRαを必要とし[Stahl及びYanc opoulos,Cell 74:587−590(1993)]、IL−6は IL−6Rαを必要とする[Kishimoto等,Science 258: 593−597(1992)]。CNTFRα(DaviS等,Science 259:1736−1739(1993)及びIL−6Rα[Hibi等,C ell 63:1149−1157,Murakami等,Science 2 60:1808−1810(1990);Taga等,Cell 58:573 −581(1989)]は共に、細胞内シグナル化分子と相互作用せずに、その リガン ドを適切なシグナル変換βサブユニットと相互作用させるのに役立つという概念 に合致した可溶性タンパク質として機能し得る[Stahl及びYancopo ulos,Cell 74:587−590(1993)]。 他のサイトカイン系からの別の証拠が更に、全てのサイトカインレセプターで のシグナル変換を開始させる共通の機構が二量化によって得られるという概念を 支持する。これに関しては成長ホルモン(GH)が恐らくは最良の例として役立 つ。結晶学的研究によって、各GH分子が2個の異なるレセプター結合部位を含 み、いずれの部位もレセプター中の同一の結合ドメインによって認識され、単一 のGH分子を2個のレセプター分子に結合できることが判明した[de Vos 等,Science 255:306−312(1992)]。二量化は順次生 起し,まずGHの部位1が1個のレセプター分子に結合し、次いで部位2が第2 のレセプター分子に結合する[Fuh等,Science 256:1677− 1680(1992)]。エリトロポエチン(EPO)レセプターはシステイン 残基を導入して1個のアミノ酸を変化させることにより構造的に活性化され、ジ スルフィド結合ホモ二量体を生成し得るので、 EPOレセプターの研究も、レセプター活性化での二量化の重要性に対応してい る[Watowich等,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 8 9:2140−2144(1992)]。 レセプター活性化の重要ステップとしてのβサブユニットのホモ又はヘテロ二 量化以外の第2の重要な特徴は、CNTF族サイトカインによる最終レセプター 錯体の形成が、リガンドを順番にレセプター成分にうまく結合させる機構によっ て行われることである[Davis等、Science 260:1805−1 818(1993);Stahl及びYancopoulos,Cell 74 :587−590(1993)]。従って、まずCNTFがCNTFRαに結合 して錯体を形成し、次いでgp130に結合して(本明細書ではαβ1中間体と 称する)中間体が生成する。この中間体は単一のβ成分しか持たないのでシグナ ル化能力を有さない。その後最終的にLIFRβと結合(recruiting )するとβ成分のヘテロ二量体が生成し、次いでシグナル変換を開始する。単一 のgp130分子及びIL−6Rαに結合したIL−6を含む同様の中間体は直 接には単離されなかったが、遠い同族体である CNTFとの類似性によって、また最終的に活性なIL−6レセプター錯体が2 個のgp130モノマーと結合するという事実によって中間体が存在すると考え られた。要するに、これらの知見によって、各サイトカインが3個以下のレセプ ター結合部位、即ち任意のα特異性決定成分に結合する部位(α部位)、第1の βシグナル変換成分に結合する部位(β1部位)、及び第2のβシグナル変換成 分に結合する部位(β2部位)を有し得る一般的なサイトカインレセプター錯体 (図1)の構造が提案されることになった[Stahl及びYancopoul os,Cell 74:587−590(1993)]。これらの3部位は順次 使用され、錯体形成の最終ステップでβ成分が二量化する。これはシグナル変換 開始のために重要である[Davis等,Science 260:1805− 1818(1993)]。レセプター活性化の詳細が公知であり、またCNTF に対して非機能的なβ1中間体が存在するので、CNTFが場合によってはIL −6の高親和性アンタゴニストとなり、以下で詳述するようにCNTF族サイト カインのリガンド又はレセプターベースのアンタゴニストの設計の戦略基盤とな ることが知見された。 サイトカインの結合によってレセプター錯体が形成されれば、β成分の二量化 が細胞内チロシンキナーゼ活性を活性化して、広範な基質がリン酸化する[Ip 等,Cell69:121−1132(1992)]。チロシンのリン酸化を阻 止する阻害剤は遺伝子誘導のようなその後の事象をも妨げるので、このチロシン キナーゼの活性化は下流事象にとって重要に思える[Ip等,Cell 69: 121−1132(1992);Nakajima及びWall,Mol.Ce ll.Biol.11:1409−1418(1991)]。Jak1、Jak 2及びTyk2(Jak/Tykキナーゼと称される)を含み[Firmbac h−Kraft等,Oncogene 5:1329−1336(1990); Wilks等,Mol.Cell.Biol.11:2057−2065(19 91)]、他のサイトカインと共にシグナル変換に関与する[等,Cell 7 4:237−244(1993);Silvennoinen等,Proc.N atl.Acad.Sci.USA(出版;1993);Velazquez等 ,Cell 70;313−322(1992);Witthuhn等,Cel l 74:227−236(1993)] 新規発見の非レセプターチロシンキナーゼ族が、リガンドの不在下でβサブユニ ットのgp130及びLIFRβの細胞質ドメインと予め会合し、リガンド付加 によってチロシンリン酸化して活性化する[Stahl等,Science(提 出;1993)]ことが最近我々により実証された。従って、これらのキナーゼ は、細胞外側でリガンド結合するために、細胞内部で活性化される細胞内シグナ ル変換の最も基幹的ステップであるように思える。この系に基づく特異なアゴニ スト又はアンタゴニスト活性について小分子試料をスクリーニングするためのア ッセイ系を以下で説明する。 CNTF族サイトカインは広範な生理的過程で重要な役割を果たし、アンタゴ ニスト及びアゴニストの両方で治療に適用され得る。 発明の要約 本発明の一つの目的は、IL−6関連疾病又は障害の治療に有用なIL−6ア ンタゴニストを生成することである。 本発明の他の目的は、本明細書に記載のIL−6アンタゴニストの、骨粗鬆症 治療のための使用である。 本発明の他の目的は、本明細書に記載のIL−6アンタ ゴニストの、多発性骨髄腫を含む癌の一次作用及び二次作用の両方の治療のため の使用である。 本発明の他の目的は、本明細書に記載のIL−6アンタゴニストのカヘキシー 治療のための使用である。 本発明の他の目的は、CNTF族サイトカインのメンバーの新規アゴニスト及 びアンタゴニストの同定に有用なスクリーニング系の開発である。 本発明の他の目的は、CNTF族サイトカインのアゴニスト及びアンタゴニス トとして作用する小分子の同定に有用なスクリーニング系の開発である。 これらの目的や他の目的は、CNTF族レセプター成分を用いて、IL−6及 びCNTFアンタゴニストのような治療活性を有すると共に、CNTFサイトカ イン族メンバーの新規アゴニスト及びアンタゴニストの同定に有用なアッセイ系 で有益性を示す非機能的な中間体を生成することにより達成される。 図面の簡単な説明 図1:一般的なサイトカインレセプターのモデルでのレセプター成分の順番によ る結合。このモデルは、サイトカインが3個以下のレセプター結合部位を含み、 まず任意のα 成分と結合し、次いでβ1、次いでβ2と結合することによってレセプター成分 と相互作用することを示している。多数のサイトカインレセプター用のβ成分は 、膜近位領域(斜線部分)を通じてJak/Tyk族細胞質タンパク質チロシン キナーゼと相互作用する。β成分が二量化しただけで、β成分及びJak/Ty kキナーゼのチロシンリン酸化(P)で図示するようにシグナル変換が開始する 。 図2:CNTFは、ILFRβではなく、IL6Rα、gp130、CNTFR αを発現するPC12細胞系(PC12Dと称する)でIL−6応答を阻害する 。血清の欠乏したPC12D細胞を前述したようなCNTFの存在下及び不在下 でIL−6(50ng/mL)と共にインキュベートした。あるプレートには、 前述したような可溶性IR6Rα(1mg/mL)又は可溶性CNTFRα(1 mg/mL)を更に加えた。細胞溶解物を抗gp130で免疫沈殿させ、抗ホス ホチロシンでイムノブロットした。gp130のチロシンリン酸化はIL−6レ セプター系の活性化がIL−6によって誘導されることを示し、この活性化はC NTFを同時添加すると阻止される。 図3:PC12D細胞上でのヨウ素化CNTF結合のスキ ャッチャード分析。PC12D細胞を過剰非放射性コンペティターの存在下又は 不在下で濃度の異なるヨウ素化CNTFと共にインキュベートして特異結合を調 べた。図面は、特異結合したヨウ素化CNTFの量のスキャッチャードプロット を示し、9pM及び3.4nMの解離定数を有する2つの結合部位に対応するデ ータを提供する。 発明の詳細な説明 本発明はCNTF族サイトカインのようなサイトカインが共有するレセプター 成分に基づく新規アンタゴニストを提供する。 本明細書に記載する発明は、α特異性決定成分を使用して、これがサイトカイ ンと組み合わさると第1のβシグナル変換成分と結合して非機能的な中間体を生 成し、次いでこれが第2のβシグナル変換成分と結合するとβ−レセプターが二 量化して結果的にシグナルが変換される任意のサイトカインに対するアンタゴニ ストの生成法を考察する。本発明によれば、レセプターの可溶性α特異性決定成 分(sRα)を、サイトカインレセプターの第1のβシグナル変換成分(β1) の細胞外ドメインと組み合わせてヘテロ二量体(sRα:β1)を生成する。こ の二量体は、サイト カインと結合して非機能的な錯体を生成することによってサイトカインに対する アンタゴニストとして作用する。 実施例1に記載するように、CNTFとIL−6はβ1レセプター成分のgp 130を共有している.CNTFがCNTFRα及びgp130と中間体を生成 するということはLIFRβの欠失した細胞で実証され得る(実施例1)。この 場合CNTFとCNTFRαとの錯体はgp130と結合し、IL−6及びIL −6Rαによってgp130のホモ二量化が阻止され、シグナル変換は妨げられ る。これらの研究は、リガンド、そのαレセプター成分及びそのβ1レセプター 成分からなる非機能的な中間体錯体をリガンドの存在下で生成できれば、この錯 体がリガンドの作用を効果的に阻止することを示しているので、本明細書に記載 するIL−6アンタゴニストの開発の基礎となる。他のサイトカインが、本発明 のアンタゴニストの生成にも使用できる他のβ1レセプター成分(例えばLIF Rβ)を使用してもよい。 従って、例えば本発明の一実施態様によれば、IL−6又はCNTFの効果的 なアンタゴニストはそのレセプター(それぞれsIL−6Rα及びsCNTFR α)のα特異 性決定成分の細胞外ドメインと、gp130の細胞外ドメインとのヘテロ二量体 からなる。以下でそれぞれsIL−6Rα:β1及びsCNTFRα:β1と称 する得られたヘテロ二量体は、それぞれIL−6又はCNTFに対して親和性の 高いトラップとして機能して、サイトカインが天然膜結合形態のレセプターとは シグナル変換錯体を形成できないようにする。 レセプターの細胞外部分に由来する可溶性リガンド結合ドメインはリガンド用 トラップとしては幾分効果的であり、従ってアンタゴニストとして作用する[B argetzi等,Cancer Res.53:4010−4013(199 3);等,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 89:8616− 8620(1992);Mohler等,J.Immunol.151:154 8−1561(1993);Narazaki等,Blood 82:1120 −1126(1993)]ことが判明したが、IL−6及びCNTFレセプター は、αレセプター成分がリガンド結合ドメインとなり、これがリガンドと協調し て可溶性形態においてレセプターアゴニストとして効果的に機能するという点で 例外的である[Davis等、Sci ence 259:1736−1739(1993);Taga等,Cell 58;573−581(1989)]。本発明で製造したsRα:β1ヘテロ二 量体は効果的なリガンド用トラップとなり、機能的な中間体を生成せずに(CN TF−PC12D細胞の結合研究に基づく)ピコモル範囲の親和性でもってこれ らのリガンドと結合する。 当業者に公知の方法を用いてα及びβレセプター細胞外ドメインを製造するこ とができる。CNTFRαレセプターはクローニングされ、配列決定され、発現 されている[Davis等(1991)Science 253:59−63; この文献は参考として本明細書の一部を構成するものとする]。LIFRβ及び gp130のクローニングはGearing等,EMBO J.10:2839 −2848(1991)、Hibi等,Cell 63:1149−1157( 1990)、及び1993年5月27日公開のPCT出願WO93/10151 号に記載されている。前記文献は参考として本明細書の一部を構成するものとす る。 本発明を実施するのに有用なレセプター分子は、原核生物又は真核生物発現系 でのクローニング及び発現により製 造することができる。幾つかの方法を使用して組換えレセプター遺伝子を発現し 精製することができる。因子をコードする遺伝子を、非制限的ではあるが例えば pCP110のような細菌性発現ベクター中にサブクローニングすることができ る。 その後安定した生物活性タンパク質を生成できる任意の技術によって組換え因 子を精製することができる。例えば非制限的ではあるが、因子を可溶性タンパク 質又は封入体として細胞から回収し、これから因子を8M塩酸グアニジニウム及 び透析によって定量的に抽出することができる。因子を更に精製するために、従 来のイオン交換クロマトグラフィー、疎水性相互作用クロマトグラフィー、逆相 クロマトグラフィー又はゲル濾過が使用され得る。 βレセプターヘテロ二量体の生成を記載する「Receptor for O ncostatin M and Leukemia Inhibitory Factor」と題する1993年5月27日公開のPCT出願WO93/10 151号に記載のように公知の融合領域を用いてsRα:βヘテロ二量体レセプ ターを操作してもよいし、化学的手段により細胞外ドメインを架橋させて製造し ても よい。使用するドメインはα及びβ成分の全細胞外ドメインからなっていてもよ いし、sRα:β1錯体でリガンドや他の成分との錯体形成能力を維持する突然 変異体又はその断片からなっていてもよい。 本発明の一実施態様では、細胞外ドメインはロイシンジッパーを用いて操作さ れる。ヒト転写因子c−jun及びc−fosのロイシンジッパードメインが安 定なヘテロ二量体を1:1の化学量で生成することが判明した[Busch及び Sassone−Corsi,Trends Genetics 6:36−4 0(1990);Gentz等,Science 243:1695−1699 (1989)]。jun−junホモ二量体が生成することも判明したが、これ らの二量体の安定度はjun−fosヘテロ二量体の約1000分の1である。 fos−fosホモ二量体は検出されなかった。 c−jun又はc−fosのロイシンジッパードメインは、遺伝子操作キメラ 遺伝子によって前述のレセプター成分の可溶性又は細胞外ドメインのC末端でフ レーム融合する。融合は直接的であってもよいし、可撓性リンカードメイン、例 えばヒトIgGのヒンジ領域、又は長さや組み合 わせの異なる小さなアミノ酸(例えばグリシン、セリン、トレオニン又はアラニ ン)からなるポリペプチドリンカーを使用してもよい。更には、キメラタンパク 質をHis−His−His−His−His−His(His6)[配列番号 1]でタッグ(tagged)して、金属キレートクロマトグラフィーで高速精 製し及び/又は対応する抗体が利用可能であるエピトープでタッグしてウエスタ ンブロットによる検出、免疫沈殿又はバイオアッセイでの活性欠失/阻止を実施 することができる。 別の実施態様では、同様の方法を用いるが、但しヒトIgG1のFcドメイン を用いて、sRα:β1ヘテロ二量体を製造する[Aruffo等,Cell 67:35−44(1991)]。後者とは対照的に、Fcドメインを保有する キメラ分子はジスルフィド結合ホモ二量体として発現されるので、ヘテロ二量体 の生成は生化学的に達成されねばならない。従って、ホモ二量体は、鎖間ジスル フィドの破壊を助長するが、鎖内ジスルフィドには作用しない条件下では還元し 得る。次いで、種々の細胞外部分を含むモノマーを等モル量で混合し、酸化して 、ホモ二量体とヘテロ二量体との混合物を生成する。この混合物の成分をク ロマトグラフィー技術により分離する。あるいは、この種のヘテロ二量体の生成 を、レセプター成分の可溶性又は細胞外部分、次いでhigGのFcドメイン、 次いで前述のc−jun又はc−fosロイシンジッパーからなる分子を遺伝子 操作して発現することによって変化(biased)させてもよい[Koste lny等,J.Immunol.148:1547−1553(1992)]。 これらのロイシンジッパーは主にヘテロ二量体を生成するので、所望とあればこ れらのジッパーを使用してヘテロ二量体の生成を促進することができる。ロイシ ンジッパーを用いた前述のキメラタンパク質に関しては、これらを金属キレート 又はエピトープでタッグしてもよい。このタッグしたドメインを使用して金属キ レートクロマトグラフィーで高速精製し及び/又は抗体によりウエスタンブロッ トによる検出、免疫沈殿又はバイオアッセイでの活性欠失/阻止を実施すること ができる。 本発明の他の実施態様では、可撓性リンカーループを用いてキメラ分子として 発現させることによりsRα:β1ヘテロ二量体を製造する。キメラタンパク質 をコードするDNA構築物は、可撓性ループによって縦列に(「ヘッド ツーヘッド」)融合した2つの可溶性又は細胞外ドメインを発現するように設計 されている。このループは完全に人工(例えば一定の間隔をあけてセリン又はト レオニンによって遮断されたポリグリシンリピート)であってもよいし、天然タ ンパク質から「借用(borrowed)」したもの(例えばhigGのヒンジ 領域)であってもよい。融合した可溶性又は細胞外ドメインの順序が切り換わっ た分子(例えばsIL6Rα/ループ/sgp130又はsgp130/ループ /sIL6Rα)及び/又はループの長さや組成が変化した分子を操作して、所 望の特性を有する分子を選択できるようにしてもよい。 あるいは、本発明で製造したヘテロ二量体を適切なα及びβ成分でコトランス フェクトした細胞系から精製してもよい。当業者に利用可能な方法を用いてヘテ ロ二量体をホモ二量体から分離してもよい。例えば、調製用非変性ポリアクリル アミドゲルから受動溶離させて限定された量のヘテロ二量体を回収してもよい。 あるいは、高圧カチオン交換クロマトグラフィーを用いてヘテロ二量体を精製し てもよい。Mono Sカチオン交換カラムを用いて優れた精製が行われた。 遊離CNTF又はIL−6と結合することによってアンタゴニストとして作用 するsRα:β1ヘテロ二量体の他に、本発明では更に、IL−6Rα及び単一 のgp130分子とは結合できるが、第2のgp130と結合してβ成分を完全 にホモ二量化することはできず、従って任意のIL−6反応性細胞上で有効なI L−6アンタゴニストとして作用し得る、遺伝子操作によって新たな特性を有す る突然変異型IL−6の使用を考察する。IL−6及びCNTFレセプター錯体 の構造モデルは、これらのサイトカインがα、β1及びβ2レセプター成分との 結合のために異なる部位を有することを示している[Stahl及びYanco poulos,Cell 74:587−590(1993)]。これらの部位 の各々を含んでいる重要なアミノ酸残基が突然変異すると、所望のアンタゴニス ト特性を有する新たな分子が生ずる。β1部位を除去すると、αレセプター成分 とは尚結合し得るが、β1成分とは結合せず、従ってナノモルレベルの親和性を 有するアンタゴニストを含む分子が得られる。IL−6のβ2部位(IL−6β 2−)を含む主要アミノ酸残基が突然変異すると、IL−6Rα及び第1のgp 130モノマーには結合するが、第2 のgp130とは結合せず、従って機能的に不活性な分子が得られる。同様に、 CNTFβ2部位の突然変異では、CNTFRα及びgp130とは結合するが ,LIFRβとは結合できず、従って非機能的なβ1中間体を生成することによ ってCNTF作用と拮抗する分子(CNTFβ2−)が得られる。CNTFが高 い親和性でもつてβ1中間体を生成する前述の結合結果に基づけば、CNTFβ 2−及びIL−6β2−は共に10pMの範囲の親和性を有するアンタゴニスト となり得る。 種々の手段を使用して、所望の特性を有するIL−6又はCNTFの突然変異 を生起して同定する。IL−6又はCNTFをコードするDNAの標準法による ランダム突然変異生成を使用し、次いで生成物試料を分析して、後述するような 所望される新たな特性を有する突然変異サイトカインを同定してもよい。徹底的 に遺伝子工学による突然変異生成を使用して、組換えタンパク質の機能的ドメイ ンの構造機構を解明した。欠失又は置換突然変異生成の実施については文献に幾 つかの異なる方法が記載されている。最もうまくいったのは、アラニン走査突然 変異生成[Cunningham及びWells(1989),Scien ce 244:1081−1085]及び相同体走査突然変異生成[Cunni ngham等,(1989),Science 243:1330−1336] であるように思える。 上記方法を用いたIL−6又はCNTF核酸配列の標的突然変異生成を使用し て、CNTFβ2−又はIL−6β2−候補を生成することができる。標的突然 変異生成に適した領域の選択は系統的に実施するか又は各因子に対するモノクロ ーナル抗体のパネルを使用して、サイトカインが前述のαレセプター成分だけ又 はαβ1ヘテロ二量体可溶性レセプターに結合した後に暴露され得るサイトカイ ンの領域をマッピングする研究から決定される。同様に、サイトカインのみの又 は前述のαレセプター成分もしくはαβ1ヘテロ二量体可溶性レセプターに結合 した錯体内での化学修飾又は限定タンパク質加水分解を行い、次いで保護領域及 び暴露領域を分析すると潜在的なβ2結合部位が判明し得る。 所望の特性を備えたCNTF又はIL−6突然変異体の同定アッセイは、適切 に反応性の細胞系でのIL−6又はCNTFの作用を高い親和性でもって阻止す る能力を必要 とする[Davis等,Science 259:1736−1739(199 3);Murakami等,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 88:11349−11353(1991)]。このようなアッセイは、CNT F又はIL−6によって駆動される細胞増殖、残存もしくはDNA合成、又は因 子の結合がCATもしくはβ−ガラクトシダーゼのようなリポーターの生成を誘 発する細胞系の構築を含んでいる[Savino等,Proc.Natl.Ac ad.Sci.USA 90:4067−4071(1993)]。 あるいは、種々の突然変異体の特性をレセプターをベースとするアッセイで評 価してもよい。このような−アッセイは、エピトープでタッグした[Davis 等,Science 253:59−63(1991)]sRα:β1試薬を用 いて、前述のsRα:β1レセプターヘテロ二量体との結合能力について突然変 異体をスクリーニングすることからなる。更には、エピトープでタッグした可溶 性β2試薬がα:β1ヘテロ二量体の存在下でサイトカインに結合するかどうか を評価することによってβ2部位の存在又は不在をプロービングすることができ る。例えば、CN TFは、CNTFRα及びgp130の両方の存在下ではLIFRβ(β2成分 )だけに結合する[Davis等,Science 260:1805−180 8(1993);Stahl等,J.Biol.Chem.268:7628− 7631(1993)]。従って、可溶性LIFRβ試薬は可溶性sRα:β1 二量体sCNTFRα:β1の存在下ではCNTFだけに結合する。IL−6の 場合、sRα:β1試薬はIL−6Rα:β1であり、β2部位のプローブはエ ピトープでタッグしたsgp130である。従って、CNTFのβ2突然変異体 はsRα:β1試薬と結合したものとして同定され、このことからサイトカイン のα及びβ1部位がインタクトであり、尚β2試薬とは結合できなかったことが 分かる。 更には、本発明は,Jak1、Jak2及びTyk2もしくは他の任意のシグ ナル変換成分(例えばCNTF族サイトカインのメンバーに応答してリン酸化さ れるように決定されるCLIP)からなる群の中から選択されたシグナル変換成 分又はβレセプター成分のリン酸化を測定することによって潜在的なβ2突然変 異体を検出又は測定する方法を提供する。 本明細書に記載するシグナル変換成分を発現する細胞は天然であっても遺伝子 操作されたものでもよい。例えば、Velazquez等,Cell,Vol. 70:313−322(1992)に記載の方法で得られたJak1及びTyk 2をコードする核酸配列を、当業者に公知の任意の方法を用いて、形質導入、ト ランスフェクション、マイクロインジェクション、エレクトロポレーションによ り遺伝子導入動物等を介して細胞内に導入することができる。 本発明によれば、細胞を潜在的なアンタゴニストに暴露し、β成分又はシグナ ル変換成分のチロシンリン酸化を、潜在的なアンタゴニストの不在下での同一成 分のチロシンリン酸化と比較する。 本発明の他の実施態様では、前記細胞と潜在的なアンタゴニストとの接触によ り生じたチロシンリン酸化を、親CNTF族メンバーに暴露した同一細胞のチロ シンリン酸化と比較する。このようなアッセイでは、細胞は細胞外レセプター( α成分)を発現しなければならないか又は細胞を可溶性レセプター成分の存在下 でテスト試薬に暴露してもよい。従って例えばCNTFのアゴニスト又はアンタ ゴニストを同定するように設計されたアッセイ系では、細胞は α成分CNTFRα、β成分gp130、LIFRβ、及びシグナル変換成分( 例えばJak1)を発現し得る。細胞をテスト試薬に暴露し、β成分又はシグナ ル変換成分のチロシンリン酸化をCNTFの存在下で生じたリン酸化パターンと 比較する。あるいは、テスト試薬への暴露によって生ずるチロシンリン酸化をテ スト試薬の不在下で生ずるリン酸化と比較する。あるいは、例えばIL−6用ア ッセイ系は、β成分gp130及びシグナル変換タンパク質(例えばJak1、 Jak2又はTyk2)を発現する細胞を可溶性IL−6レセプターと共にテス ト試薬に暴露することからなり得る。 本発明の他の実施態様では、前述の方法を使用して、リガンド結合、レセプタ ー錯体形成及びその後のシグナル変換のプロセスの種々のステップで作用する小 分子アンタゴニストのスクリーニング方法を開発する。前述したような可溶性レ セプターとリガンドとの錯体形成への干渉を評価することによって、潜在的にリ ガンド−レセプター相互作用に干渉する分子をスクリーニングする。あるいは、 IL−6又はCNTFでリポーター遺伝子の応答を誘発する細胞ベースのアッセ イを小分子又は天然生成物のライブラリ ーに対してスクリーニングして、潜在的なアンタゴニストを同定する。アンタゴ ニスト活性を示すこれらの分子を、他の因子(例えばGMCSF又はレセプター のチロシンキナーゼを活性するニューロトロフィン−3のような因子)に応答す る細胞ベースのアッセイで再度スクリーニングして、CNTF/IL−6/OS M/LIF族因子に対する特異性を評価する。このような細胞ベースのスクリー ンを使用して、シグナル変換法で多数の標的のいずれかを阻害するアンタゴニス トを同定する。 このような一アッセイ系では、アンタゴニストに特異的な標的はJak/Ty k族キナーゼ[Firmbach−Kraft,Oncogene 5:132 9−1336(1990);Wilks等,Mol.Cell.Biol.11 :2057−2065(1991)]とレセプターβサブユニットとの相互作用 である。前述のように、LIFRβ及びgp130は、リガンドで誘導されるβ 成分の二量体化に応答して活性化したJak/Tyk族細胞質タンパク質チロシ ンキナーゼのメンバーと予め会合する(Stahl等,Science(提出; 1993))。従って、細胞の細胞質内に進入してβ成分とJak/Ty kキナーゼとの相互作用を破壊し得る小分子は、その後の全ての細胞内シグナル 化を潜在的に阻止し得た。このような活性は、精製β成分及びJak/Tykキ ナーゼの関連結合ドメイン間の相互作用に対する小分子の阻止能力を評価するi nvitro図式でスクリーニングできた。あるいは、2ハイブリッド相互作用 系を用いて、Jak/Tykキナーゼに結合するβ成分の酵母ベースアッセイを 阻害し得る分子を容易にスクリーニングすることができた[Chien等,Pr oc.Natl.Acad.Sci.88:9578−9582(1991)] 。このような系では、2種のタンパク質(この例ではβ成分とJak/Tykキ ナーゼ又はその関連ドメイン)の相互作用は、β−ガラクトシダーゼのような好 都合なマーカーの生成をもたらす。小分子試料で、2種の対照タンパク質問の相 互作用を阻害せずに所望の相互作用を破壊させる能力を試験する。このスクリー ンの利点は、β成分とJak/Tykキナーゼとの相互作用を阻害する前に試験 化合物が細胞内に進入するという要件である。 本明細書に記載するCNTF族アンタゴニストはサイトカインCNTF及びI L−6と結合するか又はこれらと競 合する。従って、これらは、CNTF又はIL−6によって媒介された疾病又は 障害の治療に有用である。例えばIL−6アンタゴニストの治療的使用には以下 のものが含まれる: 1)閉経後の女性又は卵巣摘出によりエストロゲンレベルが低下して病状が悪 化し得る骨粗鬆症では、IL−6が破骨細胞形成の重要なメディエーターとなっ て骨吸収を生じるように思える[Horowitz,Science260:6 26−627(1993);Jilka等,Science 257:88−9 1(1992)]。重要なことであるが,IL−6は単にエストロゲン欠失状態 で重要な役割を果たすように思え、一見したところ正常な骨維持への関与は最低 限である。これに対応して、実験証拠は、機能を阻止するIL−6抗体が破骨細 胞数を減少させ得ることを示している[Jilka等,Science 257 :88−91(1992)]。エストロゲン置換治療も使用されるが、副作用が あるように思える。この副作用には子宮内膜癌や乳癌の危険性増加が含まれ得る 。従って、本明細書に記載するようなIL−6アンタゴニストは、破骨細胞形成 を正常レベルまで下げるのにより特異的である。 2)IL−6は細胞自身に作用する様式(autocrine fashio n)又は隣接する細胞に作用する様式(paracr−ine fashion )で作用して腫瘍形成を促進することによって多発性骨髄腫に直接関与するよう に思える[Van Oers等,Ann Hematol.66:219−22 3(1993)]。更には、Il−6レベルが上がると、骨吸収、カルシウム過 剰血症及びカヘキシーのような望ましくない二次作用が生じる。限定された研究 では、機能を阻害するIL−6又はIL−6Rα抗体がある程度効力を有する[ Klein等,Blood 78:1198−1204(1991);Suzu ki等,Eur.J.Immunol.22:1989−1993(1992) ]。従って、本明細書に記載するようなIL−6アンタゴニストは、二次作用及 び腫瘍増殖阻害の両方に有益であろう。 3)IL−6は、恐らくは脂肪組織のリポタンパク質リパーゼ活性を抑制する ことによって[Greenberg等,Cancer Research 52 :4113−4116(1992)]、エイズや癌に関連するカヘキシーを生ず る腫瘍壊死因子(TNF)のメディエーターとな り得る[Strassmann等,J.Clin.Invest.89:168 1−1684(1992)]。従って、本明細書に記載のアンタゴニストはこの ような患者でカヘキシーを緩和又は抑制するのに有用であろう。 これらの又は他のCNTF族関連疾病又は障害の治療に有用な有効用量は当業 者に公知の方法を用いて決定され得る[例えばFingl等,The Phar macological Basis of Therapeutics,Go odman及びGilman編,Macmillan Publishing Co.,New York,pp.1−46(1975)を参照されたい]。本 発明で使用する医薬組成物は、薬理学的に許容可能な液体、固体又は半固体のキ ャリヤー中に前述のアンタゴニストを含み、該アンタゴニストがキャリヤー又は 標的分子(例えば抗体、ホルモン、成長因子等)に結合し及び/又はin vi vo投与される前にリポソーム、マイクロカプセル及び徐放製剤(アンタゴニス ト発現細胞を含む)内に取り込まれる。例えば、医薬組成物は滅菌水、食塩水、 リン酸緩衝液又はデキストロース溶液のような水溶液中に1種以上のアンタゴニ ストを含み得る。あるいは、活性剤を固体(例えばろ う)又は半固体(例えばゼラチン状)処方物中に含ませて、上記治療を必要とす る患者に移植してもよい。投与経路は静脈内、鞘内、皮下、関連組織内への注射 、動脈内、鼻腔内、経口又は移植装置利用を非制限的に含む当業界で公知の任意 の投与方法であり得る。 投与によって本発明の活性剤は全身に又は局限された部位に分散し得る。例え ば神経系の遠位領域に関連するある症状では、薬剤の静脈内又は鞘内投与が所望 され得る。状況によっては、活性剤を含むインプラントを障害区域内又はその付 近に置くことができる。適切なインプラントは非制限的ではあるが、ジェルフォ ーム、ろう又は微粒子ベースのインプラントを含む。 実施例1:CNTFはGP130との結合に対してIL−6と競合する 材料及び方法 材料 IL−6に応答するPC12細胞のクローン(PC12D)をDNAX から入手した。ラットCNTFを文献に記載の方法[Masiakowski等 ,J.Neurochem.57:1003−10012(1991)] で製造した。IL−6及びsIL−6RはR&D Systemsから購入した 。文献に記載の方法(Stahl等,J.Biol.Chem.268:762 8−7631(1993))によって、gp130のC末端付近の領域に由来す るペプチド(配列:CGTEGQVERFETVGME)[配列番号2]に対す る抗血清をウサギで産生した。抗ホスホチロシンモノクローナル4G10はUB Iから購入し、ECL用試薬はAmershamから購入した。 シグナル変換アッセイ PC12Dのプレート(10cm)を無血清培地(R PMI 1640+グルタミン)中に1時間放置し、次いでラットCNTFを規 定濃度で添加するか又は添加せずにIL−6(50ng/mL)+sIL−6R (1μg/mL)と共に37℃で5分間インキュベートした。次いで、試料を前 述したような抗gp−130免疫沈殿、SDS PAGE及び抗ホスホチロシン イムノブロッティングに付した(Stahl等,J.Biol.Chem.26 8:7628−7631(1993))。 結果 LIFRβではなく、IL−6Rα,gp130及びCNTFRαを発現する PC12細胞系(PC12Dと称す る)を用いて、CNTFが有するIL−6応答阻害能力を調べた。LIFRβは CNTFシグナル変換に必要な成分なので、予測通り、これらの細胞はCNTF ではなく、IL−6に応答する(図2)[Davis等,Science 26 0:59−63(1993)]。他の細胞系の結果によれば[Ip等,Cell 69:1121−1132(1992)]、PC12D細胞は2nM IL− 6に応答してgp130(及びCLIPと称する他の種々のタンパク質)のチロ シンリン酸化を生ずる(図2)。他の系でも報告されているように、組換え可溶 性IL−6Rα(sIL−6Rα)を加えると、gp130チロシンリン酸化の レベルが高まる[Taga等,Cell 58:573−581(1989)] 。しかしながら、2nM CNTFをIL−6と同時に添加すると、gp130 のチロシンリン酸化が大幅に減少する。CNTF、IL−6及びsIL−6Rα の存在下では僅かなgp130リン酸化応答が残存するが、CNTF濃度が4倍 に増して8nMになると、この応答は除去される。従って、LIFRβではなく CNTFRαを含むIL−6応答性細胞では、CNTFはIL−6作用のかなり 強力なアンタゴニストである。 実施例2:CNTFのCNTFRα:βとの結合 材料及び方法 CNTF結合のスキャッチャード分析 文献に記載の方法[Stahl等,J BC 268:7628−7631(1993)]で125I−CNTFを製造し て精製した。20pMから10nMの範囲の125I−CNTF濃度を用いて、P C12細胞で飽和結合研究を実施した。単層細胞上で結合を直接実施した。ウェ ルから培地を除去し、細胞を、リン酸緩衝食塩水(PBS;pH7.4)、0. 1mMのバシトラシン、1mMのPMSF、1μg/mlのロイペプチン及び1 mg/mlのBSAからなるアッセイ緩衝液で1回洗浄した。125I−CNTF 中で細胞を室温で2時間インキュベートし、次いでアッセイ緩衝液で2度素早く 洗浄した。細胞を、1%SDSを含むPBSで溶解し、90〜95%の効率でP ackard γカウンターでカウントした。非特異結合は100倍過剰の非標 識CNTFの存在によって規定された。特異結合は70%〜95%であった。 結果 PC12D細胞上でのヨウ素化CNTF結合のスキャッ チャード分析から、CNTFのCNTFRα:β1との結合の平衡定数を推定し た(図3)。データは9pM及び3.4nMの解離定数を有する2部位適応(s ite fito)と一致する。低親和性部位はCNTFとCNTFRαとの相 互作用に対応し、3nM付近にKdを有する[Panayotatos等,J. Biol.Chem.268:19000−19003(1993)]。高親和 性錯体は、CNTF、CNTFRα及びgp130を含む中間体として解釈され る。CNTFRα、gp130及びLIFRβを含み、従ってCNTFに応答し て活発なチロシンリン酸化を生ずるユーイング肉腫細胞系(EW−1)は、1n M及び10pMの解離定数を有する非常に類似した2部位適応を示す(Wong 等、非公開データ)。従って、CNTFは、CNTFRαやgp130の他にL IFRβを含んでいる錯体と結合するので、CNTFRαやgp130だけを含 む錯体とも同様の高い親和性でもって結合することは明白であり、かくして本明 細書に記載のsRα:βアンタゴニストの生成の可能性は実証される。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年11月24日 【補正内容】 34条補正 請求の範囲 1.サイトカインと結合して非機能的な錯体を形成し得るサイトカインアンタゴ ニストタンパク質であって、アンタゴニストが (a)サイトカインレセプターの可溶性α特異性決定成分と、 (b)サイトカインレセプターのβ成分の細胞外ドメイン とを含んでなる前記タンパク質。 2.サイトカインがCNTF族サイトカインのメンバーである請求項1に記載の タンパク質。 3.細胞外ドメイン(b)がgp130の細胞外ドメインである請求項1又は2 に記載のタンパク質。 4.細胞外ドメイン(b)がLIFRβの細胞外ドメインである請求項1又は2 に記載のタンパク質。 5.サイトカインがCNTFであり、α成分(a)がsCNTFRαであり、細 胞外ドメイン(b)がgp130の細胞外ドメインである請求項2又は3に記載 のタンパク質。 6.サイトカインがIL−6であり、α成分(a)がsIL−6Rαであり、細 胞外ドメイン(b)がgp130の 細胞外ドメインである請求項2又は3に記載のタンパク質。 7.IL−6がIL−6Rα及び第1のgp130分子と錯体形成するときにI L−6を第2のgp130分子とは結合できないようにするβ2’突然変異を含 んでいるIL−6タンパク質。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI A61K 38/00 AEK A61K 37/02 AEK C07K 7/06 ADT 14/52 ABJ // C12N 15/09 ZNA ADF C12P 21/02 9162−4B C12N 15/00 ZNAA (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KW,MW,SD,SZ),AM, AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CZ,DE,DK,ES,FI,GB,BE,HU ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LT, LU,LV,MD,MG,MN,MW,NL,NO,N Z,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SK,TJ ,TT,UA,UZ,VN (72)発明者 エコノミデス,アリス アメリカ合衆国、ニユー・ヨーク・10025、 ニユー・ヨーク、ウエスト・ナインテイ・ シツクスス・ストリート・150、アパート メント・11・イー (72)発明者 ヤンコポーラス,ジヨージ・デイー アメリカ合衆国、ニユー・ヨーク・10598、 ヨークタウン・ハイツ、バプチスト・チヤ ーチ・ロード・1519

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.サイトカインレセプターの可溶性α特異性決定成分とサイトカインレセプタ ーの可溶性β1成分とを含んでなるsRα:β1ヘテロ二量体タンパク質。 2.サイトカインがCNTF族サイトカインのメンバーである請求項1に記載の タンパク質。 3.前記β1レセプターがgp130である請求項1に記載のタンパク質。 4.前記β1レセプターがLIFRβである請求項1に記載のタンパク質。 5.サイトカインがCNTFであり、前記αレセプターがsCNTFRαであり 、前記β1レセプターがgp130である請求項2に記載のタンパク質。 6.サイトカインがIL−6であり、前記αレセプターがsIL−6Rαであり 、前記β1レセプターがgp130である請求項2に記載のタンパク質。 7.前記IL−6がIL−6Rα及び第1のgp130分子と錯体形成するとき に第2のgp130分子とは結合できないようにするβ2突然変異を含むIL− 6タンパク質。 8.前記CNTFがCNTFRα及びgp130と錯体形 成するときにLIFRβとは結合できないようにするβ2突然変異を含むCNT Fタンパク質。 9.1)IL−6産生クローンを製造し; 2)ランダム又は標的突然変異生成を用いて上記クローンを突然変異させて突然 変異体IL−6を発現するサブクローンを産生し; 3)サブクローンによって産生された突然変異体IL−6分子を回収し; 4)IL−6Rα及び第1のgp130分子と錯体形成したときに第2のgp1 30とは結合し得ない突然変異IL−6分子をIL−6アンタゴニストとして同 定する ことからなるIL−6アンタゴニストの単離方法。 10.前記同定が、 i)突然変異IL−6分子にIL−6Rα:β1ヘテロ二量体を加えてIL−6 /IL−6Rα:β1中間体を形成し; ii)前記中間体に検出可能gp130を加えてIL−6:IL−6Rα:β1: β2錯体を形成し; iii)IL−6:IL−6Rα:β1:β2錯体中の検出可能gp130の量を 測定することによって前記検出可能g p130と前記IL−6/αβ1中間体との結合を調べることからなる請求項9 に記載の方法。 11.1)IL−6産生クローンを製造し; 2)ランダム又は標的突然変異生成を用いて上記クローンを突然変異させて突然 変異体IL−6を発現するサブクローンを産生し; 3)突然変異IL−6分子を発現し; 4)前記突然変異IL−6分子をIL−6Rαと合わせてIL−6/IL−6R α錯体を形成し; 5)前記IL−6/IL−6Rα錯体に検出可能gp130を加え; 6)前記IL−6/IL−6Rα錯体中に存在するときに前記検出可能gp13 0とは結合し得ない前記突然変異IL−6分子をIL−6アンタゴニストとして 同定する ことからなるIL−6アンタゴニストの単離方法。 12.1)CNTF産生クローンを製造し; 2)ランダム又は標的突然変異生成を用いて上記クローンを突然変異させて突然 変異体CNTFを発現するサブクローンを産生し; 3)サブクローンによって産生された突然変異体CNTF 分子を回収し; 4)CNTFRα及びgp130と錯体形成したときにLIFRβとは結合し得 ない突然変異CNTF分子をCNTFアンタゴニストとして同定する ことからなるCNTFアンタゴニストの単離方法。 13.前記同定が、 i)突然変異CNTF分子にCNTFRα:β1ヘテロ二量体を加えてCNTF /CNTFRα:β1中間体を形成し; ii)前記中間体に検出可能LIFRβを加えてCNTF:CNTFRα:β1: β2錯体を形成し; iii)CNTF:CNTFRα:β1:β2錯体中の検出可能LIFRβの量を 測定することによって前記検出可能LIFRβと前記CNTF/αβ1中間体と の結合を調べることからなる請求項12に記載の方法。 14.1)CNTF産生クローンを製造し; 2)ランダム又は標的突然変異生成を用いて上記クローンを突然変異させて突然 変異体CNTFを発現するサブクローンを産生し; 3)突然変異CNTF分子を発現し; 4)前記突然変異CNTF分子をCNTFRαと合わせてCNTF/CNTFR α錯体を形成し; 5)前記CNTF/CNTFRα錯体に検出可能gp130を加え; 6)前記CNTF/CNTFRα錯体中に存在するときに前記検出可能gp13 0とは結合し得ないCNTF分子をCNTFアンタゴニストとして同定する ことからなるCNTFアンタゴニストの単離方法。 15.請求項1から8のいずれか一項に記載のタンパク質をコードするDNA配 列。 16.上記で特記した請求項1、7及び8のいずれか一項に記載のタンパク質。 17.請求項1から8及び16のいずれか一項に記載のタンパク質と医薬的に許 容可能なキャリヤーとを含んでなる医薬組成物。 18.請求項6又は7に記載のタンパク質と医薬的に許容可能なキャリヤーとを 含んでなるIL−6関連疾病又は障害の治療用医薬組成物。 19.エストロゲン欠失患者の骨粗鬆症の治療方法で使用するための請求項6又 は7に記載のタンパク質。 20.患者の多発性骨髄腫の治療方法で使用するための請求項6又は7に記載の タンパク質。 21.患者のカヘキシーの治療方法で使用するための請求項6又は7に記載のタ ンパク質。
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