JPH09503727A - 煎じパック及び製法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 第１出口点５ａ及び第２出口点５ｂを介してパック内部から出て来る引き糸５と、少なくとも２側面に近接して引き糸を制限する手段７とを有する流出可能な不溶解性物質を含むパック。引き糸の両端をほぼ反対方向に引くと、噛み合わされたれた側面に関して引き糸が移動され、従ってパックが折りたたまれるようになる。パックの好ましい実施態様は、四角形、正方形及び円形の形状を有する。

Description

【発明の詳細な説明】 煎じパック及び製法発明の分野 本発明は、流出可能な材料、特に必ずしも限定的ではないが茶又はコーヒーの ような不溶解性材料を含む、煎じた後パックから液体を絞り出す加圧手段を備え たパックを製造する方法及び装置並びにそのような手段を有するパックに関する 。発明の背景 水を除いて茶はあらゆる飲料の中で最も広く消費される。事実、世界的な一人 当たりの消費量は毎日０．１リットルと推定されている。 西洋の各国において消費者用茶は概してバッグで販売される。バッグは熱湯中 に置かれて煎じ出されるが、茶を飲む前に捨てられる。これらのバッグは、多く の形状で提供されるが、煎じた後除去される時概してかなりの量の液体を含む。 ふやけたティーバッグの美観的に不快な性質に加えて、捨てるためにバッグがカ ップから取り除かれる時バッグに残っている液体が使用者の衣服又はテーブルク ロス上に落ちてこれを汚すと言う可能性が実際にある。 使用後バッグから少なくとも幾らかの液体を絞り出す手段を有するバッグを提 供することによってこの問題を克服するか若しくは少なくとも緩和せんとする試 みがなされてきた。 例えば、ＵＳ第3539355、3237550、2881910、2878927及び2466281の各号が開 示する煎じバッグにおいて引き糸はバッグ壁の穴に通される。しかし、使用前に 乾いた不溶解性材料が漏れ出し、穴がバッグの構造を弱め従ってバッグが破れて 中身の放出を助長し、煎じ操作中に穴を通して液体がもれる可能性がある。 ＷＯ91/13580は類似の例を示す。そこでは糸はバッグ壁に打ち込まれるステー プルで所望の位置に保持され、同様に漏出路を形成しかつ糸の張力がバッグに加 わりそうな所で局部的に弱くなる。 ＵＳ第3415656号及びＷＯ92/06903に開示されたバッグの提案は、縁周辺で共 にヒートシールされた２層の長方形シート材料で形成された主包被を有す る。糸のループは、ヒートシールされた縁に捕らえられてバッグに保持され、こ れらの縁のうちバッグの一端から離れた少なくとも１区域ではループの両端が当 該端部においてヒートシールされた縁を通して出て来る。この構成は別の潜在的 問題を提起する、なぜならば、バッグが収縮する時糸が捕らえられているヒート シールに応力が加わり、それが損傷するとバッグが解放されるからである。これ はバッグの下端で起こる可能性があるので固形中身がただちにこぼれ出す。これ らの初期の提案は、煎じパックがいかにして経済的に製造し得るかについては示 唆していないことは注目すべきである。発明の目的 本発明の目的は、先行技術の欠陥の少なくともいくらかに打勝つか若しくは少 なくとも消費者に有効な代替物を提供する、絞り出し可能な煎じパックを提供す ることにある。発明の定義 本発明によると少なくとも２つの多孔性材料から成るパネル及び少なくとも３ つの側面で定められる、流出可能な不溶解性物質を含むパックが提供される。同 パックは、第１及び第２の出口点を経てパック内部から出て来る引き糸と、少な くとも２つの側面で前記引き糸を制限する手段であって、引き糸の両端をほぼ反 対方向に引くことで引き糸が取り付けられた側面に関して糸が移動され従ってパ ックが折りたたまれるようにする制限手段とを有する。 パックは四角形又は正方形が望ましいが、例えば、三角形、四面体、立方体、 円又は楕円のような異なった形状でもよい。発明の説明 非限定的な望ましい実施態様として本明細書に添付した構成図を参照しつつ本 発明を詳述する。 図１は、引き糸がパックの隣接する２つの側面で滑動自在に制限される、本発 明の三角形バッグを例示する。 図２は、引き糸が近接する２つの対向面で各面上の２つの位置にある点溶接に よって滑動自在に制限される、本発明の四角形バッグを例示する。 図３は、引き糸が近接する２つの対向面の中央付近各面上の２つの位置にある 線溶接によって滑動自在に制限されると共にバッグの底部でシール内に永久的に 固定される、本発明の四角形バッグを例示する。 図４は、線溶接の各々が２つの点溶接に置き換えられることを除き、図３のも のと同様な本発明の四角形バッグを例示する。 図５は、図２のものと同様な本発明の四角形バッグを例示し、引き糸が各出口 点から対向面の最寄りの点溶接へ伸びる点で異なる。 図６は、引き糸が２つの対向面の中央付近で２つの点溶接によって滑動自在に 制限されると共にバッグの底部でシール内に永久的に固定される、本発明の四角 形バッグを例示する。引き糸は、２つの点溶接の双方でそれ自体が交差するよう に配置される。 図７は、線溶接がバッグの頂部から底部まで殆ど全体にのびることを除き、図 ３のものと同様な本発明の四角形バッグを例示する。 図８は、引き糸が２つの頂点付近で動かないように固定されると共にパックの ２つの側面の各々のほぼ全長に沿って滑動自在に制限される、本発明の四面体バ ッグを例示する。 図９は、引き糸がバッグの内周に近接する部分で滑動自在に制限される、本発 明の円形バッグを例示する。 本発明のパックは多くの形状をとることができる。例えば、バッグ１は三角形 、四面体、立方体、円、楕円、球又はその他の任意の幾何学的な形状でもよい。 形状は、パネル２、側面３及び頂点４の数によって定められる。例えば、図１の バッグは、２つのパネル、３つの側面及び３つの頂点を有し、一方図８のバッグ は、４つのパネル、６つの側面及び４つの頂点を有する。図９の円形バッグは、 ２つのパネルを有するが、無限数の側面を有する。 パックは、紅茶、緑茶、ウーロン茶、マテ茶、ルーボス茶等を含むのが望まし いが、コーヒー又はココアのような他の不溶解性物質も調味料、着色剤、ビタミ ン補助剤等に加えて用いてもよい。茶又はコーヒーは、インスタント又は粉末茶 又はコーヒーと混ぜて用いてもよい。 バッグ１は、綿又はプラスチック製のストリップ又は糸等の引き糸５を有する 。引き糸は、少なくとも部分的に内部バッグに含まれ、出口点５ａ及び５ｂにお い てバッグ内部から出て来る。 タグ６は、にかわ付け又はステープル留めなど公知の手段で引き糸の一端、望 ましくは両端に取り付けられる。タグは、四角形、正方形、三角形又は円形のよ うな任意の形状のものでよく、また図３に示すような分割可能なタグの一部の形 をとることができる。 パネル２は、紙、繊維、ポリプロピレンウエブ等煎じパックを作るのに一般的 に用いられるような任意の多孔質材料で構成される。これらのパネルは、パック を形成するためにシール（ヒートシールが望ましい）されるか若しくは折重ねて から共にシールされる。多孔質材料の単一シートを折重ねることは、パネル間で 形成された側面を通して煎じ速度が最大になるので有利である。 引き糸５は、バッグ内部以内で適切に設けられた制限点又は領域において少な くとも２つの側面に対して制限される。制限は、引き糸が滑動作用等によって側 面に関して移動できるようにされる。このような構成は、バッグが２以上の次元 で折りたためるのを助長するので重要である。 例えば、引き糸がバッグの底に止められる（すなわち、動かないように固定さ れる）と、引き糸の両端を反対方向に引くことでバッグは垂直方向に収縮するよ うにされるが、水平方向には収縮されないであろう。しかし、引き糸がバッグの 底部近くで滑動自在に制限されているだけなら、バッグは垂直及び水平両方向に 収縮可能である。それゆえにこれは消費者が浸された不溶解性材料の全容積によ り以上の圧力をかけることを可能にし、従ってバッグからより以上の液体を絞り 出すことができるようにする。これは特に、引き糸が支点として働く多くの制限 点の回りをたどるか若しくは引き糸自体が交差するように配置されたときに明ら かである。これらの例は、図５、７、８及び９に示す。実際図８に示すバッグの 場合引き糸を引くことでバッグは３次元のすべてで収縮する。 引き糸をバッグの側面上に固定するよりはむしろ滑動自在に噛み合わせること で、同様にバッグを傷めることなく消費者がより強い力で絞りだすことができる ようにする。 絞り出し動作もまたより円滑になり、従って消費者が味わうためにバッグから 液体を絞り出すことができるようになる。例えば、図２のバッグの場合バッグの 横方向側面の中央付近にある点溶接対は、バッグが半分絞り出された時いくらか の抵抗を与えるか若しくはもし極く軽くシールされるなら動く空間さえも与える 。この中間点に到達したことは引き糸の両端が離れるように引く時消費者によっ て感じることができる。 制限の手段又は点を与えることは、ゆるくはめ込まれたステープルを取り付け るか若しくは適切な位置に点又はライン溶接又はシールを与えるような公知技術 手段によって達成できる。ライン溶接は、それを平行に設け得る側面の一部又は その側面のほぼ全長に伸びるものでよい。制限点又は領域７は、バッグ内に配置 され、引き糸が１以上の側面のほぼ全長に沿った路をたどるか若しくはその回り で引き糸が回転できる軸を与えるようにする。このような軸は支点として作用し て絞りだし動作の有効性を改良することができる。 制限点又は領域７は、望ましくは側面付近のある点で引き糸を動かないように 固定する剛性付着物又は固定点７ａによって補足できる。この固定は公知の適切 な手段、例えば、パネルの側面間で引き糸をステープル留め、にかわ付け、シー ル等によって達成できる。側面の余白が２つのパネルをシールすることによって 形成される場合引き糸は、出口点５ａ及び５ｂと直接対向する側面内では固定し ないことが望ましい。なぜならばパネル間のシールは、引き糸が引かれる時隙間 を与えやすく、従って中身がバッグから流出するようにさせるからである。 引き糸は、１以上の点又は領域において少なくとも２つの側面に対して滑動自 在に制限、固定することができる。これらの点又は領域の配置は、バッグ内の引 き糸部分が少なくとも１側面の沿った路をたどるか若しくは引き糸自体がバッグ の内部以内で交差できるように行うことができる。このような交差がある所で引 き糸を概して反対方向に引くことは、特に煎じた後バッグに残留する液体を強制 的に流出させるためにバッグを折りたたむのに効果的であり得る。 バッグ内部に含まれる引き糸の部分は、シールに先立ってバッグパネル間の所 定の位置に置くのが望ましい。これは英国特許出願第93213034.2(F7068)に開示 された技術を用いて達成できる。同出願の内容は、参照により本明細書に組み入 れたものとになす。 以上本発明の好ましい形態につき記載した。しかし、バッグに対する各種の改 変が可能であり、従って上記好ましい実施態様は本発明を完全に開示することの みを目的とするものであることは当業者にとって明らかであることを理解された い。従って独占的保護が求められる範囲は以下の請求の範囲によってのみ定めら れる。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９５年９月２１日 【補正内容】 翻訳文２頁１３行乃至３頁１０行の補正発明の定義 本発明によると少なくとも２つの多孔性材料から成るパネル及び少なくとも３ つの側面で定められる、流出可能な不溶解性物質を含む室から成るパックが提供 される。同パックは、第１及び第２の出口点を経て室から出て来る引き糸と、少 なくとも２つの側面に近接する引き糸を制限する手段とを有し、引き糸を当該手 段と近接側面との間に挟むことによって引き糸が制限され、引き糸の両端をほぼ 反対方向に引くことで引き糸が噛み合う側面に関して糸が移動され従ってパック が折りたたまれ得るように配置される。 パックは四角形又は正方形が望ましいが、例えば、三角形、四面体、立方体、 円又は楕円のような異なった形状でもよい。発明の説明 非限定的な望ましい実施態様として本明細書に添付した構成図を参照しつつ本 発明を詳述する。 図１は、引き糸がパックの隣接する２つの側面で滑動自在に制限される、本発 明の三角形バッグを例示する。 図２は、引き糸が近接する２つの対向面で各面上の２つの位置にある点溶接に よって滑動自在に制限される、本発明の四角形バッグを例示する。 図３は、引き糸が近接する２つの対向面の中央付近各面上の２つの位置にある 線溶接によって滑動自在に制限されると共にバッグの底部でシール内に永久的に 固定される、本発明の四角形バッグを例示する。 図４は、線溶接の各々が２つの点溶接に置き換えられることを除き、図３のも のと同様な本発明の四角形バッグを例示する。 図５は、図２のものと同様な本発明の四角形バッグを例示し、引き糸が各出口 点から対向面の最寄りの点溶接へ伸びる点で異なる。 図６は、引き糸が２つの対向面の中央付近で２つの点溶接によって滑動自在に 制限されると共にバッグの底部でシール内に永久的に固定される、本発明の四角 形バッグを例示する。引き糸は、２つの点溶接の双方でそれ自体が交差するよう に配置される。 請求の範囲 １ 少なくとも２つの多孔性材料から成るパネル及び少なくとも３つの側面で定 められる、流出可能な不溶解性物質を含む室から成るパックであって、第１及び 第２の出口点を経て前記室から出て来る引き糸と、少なくとも２つの前記側面に 近接する前記引き糸を制限する手段であって、該引き糸を前記手段と近接側面と の間に挟むことによって該引き糸が制限され、引き糸の両端をほぼ反対方向に引 くことで引き糸が噛み合う側面に関して糸が移動され従ってパックが折りたたま れるように配置される制限手段とから成るパック。 ２ 該パックが２つのパネル、４つの側面及び４つの頂点を有する、請求項１の パック。 ３ 前記第１及び第２の出口点が、第１側面の端部に近接して設けられと共に該 引き糸が前記第１側面と対向する第２側面に近接して制限される、請求項２のパ ック。 ４ 該引き糸が残余の２側面にも近接して同様に制限される、請求項３のパック 。 ５ 該引き糸が前記残余の２側面の中央に近接した位置で制限される、請求項１ 又は４のパック。 ６ 該パックが２つのパネル、３つの側面及び３つの頂点を有する、請求項１の パック。 ７ 該パックが４つのパネル、６つの側面及び４つの頂点を有する、請求項１の パック。 ８ 該パックが２つのパネル及び無限数の側面を有し、従って円又は楕円の形状 を定める、請求項１のパック。 ９ 前記制限手段が点溶接である、請求項１のパック。 10 １以上のピボット点が一方又は双方の出口点に与えられ、該引き糸の両端が 反対方向に引かれる時該制限手段が支点として作用する、請求項１のパック。 11 ピポット点が２側面の各々の中央に近接する、請求項１０のパック。 12 添付図の任意の１つを参照して記載されたパック。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ)，ＡＭ， ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，Ｃ Ｎ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＴ， ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＮＬ，ＮＯ，Ｎ Ｚ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＩ，ＳＫ ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 少なくとも２つの多孔性材料から成るパネル及び少なくとも３つの側面で定 められる、流出可能な不溶解性物質を含むパックであって、第１及び第２の出口 点においてパック内部から出て来る引き糸と、少なくとも２つの側面で前記引き 糸を制限する手段であって、引き糸の両端をほぼ反対方向に引くことで引き糸が 取り付けられた側面に関して糸が移動され従ってパックが折りたためるようにさ れた制限手段とを有するパック。 ２ 該パックが２つのパネル、４つの側面及び４つの頂点を有する、請求項１の パック。 ３ 前記第１及び第２の出口点が、第１側面の端部に近接して設けられと共に該 引き糸が前記第１側面と対向する第２側面に近接して制限される、請求項２のパ ック。 ４ 該引き糸が残余の２側面にも近接して同様に制限される、請求項３のパック 。 ５ 該引き糸が前記残余の２側面の中央に近接した位置で制限される、請求項１ 又は４のパック。 ６ 該パックが２つのパネル、３つの側面及び３つの頂点を有する、請求項１の パック。 ７ 該パックが４つのパネル、６つの側面及び４つの頂点を有する、請求項１の パック。 ８ 該パックが２つのパネル及び無限数の側面を有し、従って円又は楕円の形状 を定める、請求項１のパック。 ９ 該引き糸が点溶接と関連側面との間に挟まれることによって制限される、請 求項１のパック。 10 １以上のピボット点が一方又は双方の出口点に与えられ、該引き糸の両端が 反対方向に引かれる時該制限手段が支点として作用する、請求項１のパック。 11 ピポット点が２側面の各々の中央に近接する、請求項１０のパック。 12 添付図の任意の１つを参照して記載されたパック。