JPH09503423A - 可動で切換え可能な電気外科手術用ハンドピース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 単極型、または双極の双方の形態にて、侵襲程度が最小の外科手術を行う電気外科手術用のシステム。１）基端と、末端と、末端に設けられた二つの電極とを有する細長の本体を備えるハンドピースであって、該電極の一方が能動的で非可動の電極（１４）であり、もう一方が、単極モードにあるとき、末端本体内に引っ込み可能である第二の電極（１５ｂ）であり、該第二の電極が双極モードにて、帰電極として作用するとき、末端から突出する、前記ハンドピースと、２）通常、単極モードで使用されるとき、患者の組織に接触する位置に配置される追加の帰電極（１５ａ）であって、電極（１５ｂ）に対し平行に双極モードにて作用する間に、接続可能であり、これにより、漂遊した電流に対する経路を形成する前記帰電極と、３）ハンドピースの基端に配置された可動で切り替え可能な電極（１２）であって、ａ）一方の作用モードから他方の作用モードに切り換え得るように、適当な命令ケーブルを通じて関係するＥＳＵに命令信号を送ることと、ｂ）選択された作用モードに従って、摺動型の電極（１５ｂ）を出入りさせることと、ｃ）選択された作用モードに従って、必要とされる帰電極を作動させるべく必要な電気的連通を為す機能を果たす前記電極（１２）と、４）電極（１４）とＥＳＵの能動的な出力端子との間にある能動的な導線（１９ａ）と、５）帰電極（１５ａ、１５ｂ）に接続すべき帰電極（２０、２０ｂ）と、６）接点パッドの監視回路（２２）とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】 可動で切換え可能な電気外科手術用ハンドピース １．発明の分野 電気外科手術用回路は、切り換え可能なハンドピース及び切り換え技術を通じ て医者の選択により、単極型、または双極型となる。 ２．開示の背景 電気外科手術は、人間又は動物の患者に付与された高周波エネルギが、患者又 は医者の損傷を防止するために電気外科手術用発電機に帰ることを必要とする。 組織の切断、凝血又はその組み合わせのために、手術部位にて患者に高周波数の 電気エネルギを付与することを選択することができる。単極モードにおいて、電 気外科手術用発電機により発生された高周波数電流は、医者が保持する能動電極 から組織に付与され、患者に取り付けられた分散型電極、またはパッドから集め られる。能動電極の小さい接触面積は、高密度の電流を発生させ、このため、手 術部位にて組織に火花が入る。この火花により、局部的な強力な加熱、焼か（ｅ ｓｃｈａｒ）、放電療法及びその他の作用が為されて、切断及び／又は凝血が行 われる。この分散型電極は、エネルギを集めて電気外科手術用発電機に帰し、電 気回路を完成させる。この分散型電極は、相当な寸法であり、このため、この電 極により集められるエネルギの密度は、火傷を生じさせる外科的、または加熱効 果を回避するのに十分に小さい。 高抵抗型の接続部のため、組織が局部的に加熱される結果、出口におけるエネ ルギ密度が高くなり、そのために身体を通った後に組織に供給される力が火傷を 生じさせる。分散型電極の接続が不十分であるとき、またはエネルギが分散型電 極以外の位置にて、人間の身体又は動物の体から去ることを許容される場合に、 この状況が生じる。この後者の状況は、漂遊と呼ばれる。麻酔治療された患者は 反応することができないため、漂遊に起因する火傷は、極めてひどいものとなる 。この火傷部分は、覆われていることが多く、このため、医者又は外科手術の介 添人が、それを発見するのが遅くれて矯正措置を取り得なくなることがある。 漏洩による火傷を生じさせるもう一つの経路が、高周波数、高圧の電気外科手 術用エネルギを供給する能動電極のハンドピース、または導体との接触を通じて 医者に達する。この環境にて漂遊が生ずると、能動電極のハンドピース、または その供給導体、及び接地部分に接触した医者や外科手術の介添人が負傷し、また は火傷を負う可能性がある。この理由のため、電気外科手術における漂遊、また は別の経路を通ってエネルギが流れることは、非常な関心の対象となり、漂遊を 監視し且つ制御するための努力が為されている。 分散型電極と電気外科手術用発電機との接続が誤って外れたとき、更に悪い状 態となる。このため、電気外科手術用発電機に帰る直接的なエネルギ経路がない 場合、全ての電気は、監視用電極、医者及び／又は手術台を通る等の別の接地経 路を通って流れる。その結果、ひどい火傷が生じる。例えば、５００キロヘルツ 乃至１メガヘルツといった比較的高周波数の電気外科手術用電流であるとき、接 地に対する漂遊容量の結果、もう一つの接地に関係する経路が許容される。更に 、接地に関係するエネルギに対するこの別の顕著な経路を形成するのに必要とさ れる漂遊容量は大きくない。 侵襲程度が最小の方法には、身体の体腔にアクセスするために幾つかのトロカ ールを身体内に配置することが含まれる。一つのトロカールが照射し且つビデオ 像を得る一方、別の通気法、及び別び侵襲程度が最小の器具がある。例えば、腹 壁の組織の開口部から挿入されたトロカールを通じて外科手術を行うことは、外 科的侵襲程度を最小にするために重要な手術である。この侵襲程度の軽減化は、 外観上の効果を改善し、回復時間を短縮し、コストを削減する。体内への侵襲程 度が最小の方法及び装置は、各種の胆嚢、腸及び婦人科の外科手術で利用可能で あり且つ使用されている。開口部を通じて単極型又は双極型の電気外科手術作用 を選択的に付与する適正で且つ簡単な器具が必要とされる。この侵襲程度が少な い方法において、腹部に器具を入れるための開口部、または門は三つあればいい が、現在、一つのハンドピースにある単極型、または双極型システムの何れかに て組織を治療する性能は実現されていない。 胆嚢又は腸のような特定の器官を把持するための一般的な鋏、把持用鉗子、及 び多少、より専用的な器具といった種々の器具が存在する。侵襲程度が少なく、 または、侵襲程度が最小である外科的方法は、採用の頻度及びその複雑さが増し つつある。かかる方法には、腹腔鏡検査法、胸腔鏡検査法、内視鏡検査法等が含 まれる。 ハンドピースを取り外さずに、単極型と双極型の外科手術の間で切換えられる 簡単な方法が医者に利用可能であるならば、挿入中に腹腔鏡器具を整合させるた めに必要とされる器具の数、及び時間は、最小限で済む。腹鏡腔検査法において 、単極型の電気的外科手術用は、困難で且つ危険であることがある一方、双極型 の外科手術は、使用される特定の双極型作用子の性質に関連して制限される。上 述のことに拘わらず、腹腔鏡検査法にて現在、使用されている使い捨ての最小侵 襲型の把持器具及び切除器具は、販売高が数百万ドルに達し、更なる成長が予想 される。米国特許第５，０９８，４３０号は、その周りのノズルに関して伸長さ せたとき、その器具を選択的に変換して、放電療法モードにて、能動電極がその 周りのノズルに関して引っ込んだ状態とするために使用される可動の能動電極を 備えるハンドピースに関するものである。その構造は、具体的には開示されてい ないが、この開示は、全体として電極の動きに関するものである。同様の製品は 、コロラド州、ブールダーのバレーラブ・インコーポレーテッド（Ｖａｌｌｅｙ Ｌａｂ Ｉｎｃ）によりモデルＮｏ．Ｅ２５３１−６、Ｅ２５３２−６、Ｅ２５ ８０−２８、Ｅ２５８１−２８、Ｅ２５８２−２８、Ｅ２５８３−２８、Ｅ２５ ８０−３６、Ｅ２５８１−３６、Ｅ２５８２−３６及びＥ２５８３−３６として 製造されており、そのモデルの各々は、アルゴンガスが流れるようにノズル内で 同軸状で軸方向に可動に支持された可動の能動電極を備えており、また、モデル Ｎｏ．Ｅ２７１８Ｒ−２８、Ｅ２７８２Ｒ−２８、Ｅ２７８３Ｒ２８、Ｅ２７８ ４Ｒ−２８、Ｅ２７８７Ｒ−２８、Ｅ２７８８Ｒ−２８、Ｅ２７１８Ｒ−３６、 Ｅ２７８２Ｒ−３６、Ｅ２７８３Ｒ−３６、Ｅ２７８４Ｒ−３６、Ｅ２７８７Ｒ −３６及びＥ２７８８Ｒ−３６も製造されており、そのモデルの各々は、腹腔鏡 検査法に使用する器具の細長のシャフト内で同軸状に軸方向に可動であるように 支持された可動の能動電極を備えている。この開示物及び請求の範囲の特許は、 バレーラブ・インコーポレーテッドに譲渡されている。 米国特許第４，９１１，１５９号には、切断と凝血との間にて切り換えるため の広範囲のハンドピース切換え機構を開示する背景部分が記述されている。電気 外科手術用発電機は、ハンドピース及び導線が相互に交換可能であるように、単 極型及び双極型の導線を受け入れるべく出力端子に対して業界で許容される標準 的な間隔で配置されのが現在の一般的な方法である。その結果、相互に交換可能 であるハンドピースにより、即ち、既存の特殊な発電機を必要とせずに、既存の 発電機の付属品として機能し得るハンドピースにより、単極型と双極型との間に て手で切換え得るようにすることが好ましい。 このように、医者の選択により切り換え可能である単極型又は双極型のハンド ピース、及びその切り換え技術が開示されたこの時点において、当業者の知識は 取るに足りない程度である。 発明の概要 外科医用の外科手術用システムは、患者の手術部位に高周波の電気外科手術用 エネルギを供給するため可動で切換え可能な電極を有することが好ましいハンド ピースを備えている。この可動で切換え可能な電極は、第一のモードである単極 モードから第二のモードである双極モードに切換え可能であることが好ましい。 上記の第一のモードにて、保持された能動電極は、ハンドピース、及び患者に取 り付けられた帰電極から伸長し、上記の第二のモードにおいて、能動電極及び帰 電極は、それにより外科手術を行い得るように互いに関する所定位置にてハンド ピースから伸長している。外科手術用発電機は、能動電極及び帰電極に電気外科 手術エネルギを供給する少なくとも一対の単極型出力端子を有している。 第二のモードある双極モードで使用されるとき、この電気外科手術用発電機の 一対の双極型端子は、能動電極、及び帰電極に電気外科手術用エネルギを供給す る。能動導線は、能動的な出力端子と能動電極との間に選択的に回路を形成する 。帰導線は、第一のモードである単極モードにあるとき、帰電極と帰出力端子と の間の回路を選択的に形成し、または、第二のモードある双極モードにあるとき 、帰電極と帰端子との間の回路を形成し、このため、可動で切替え可能な電極は 、第一のモードである単極モード、または第二のモードである双極モードの何れ かにて機能し得るように医者がハンドピースにて調節することが可能となる。 対の双極型端子は、電気外科手術用発電機に設けることが最も好ましく、その 一方、または双方を線を通じてハンドピース内の能動電極、または帰電極に選択 的に接続して、第二のモードである双極モードのための回路を完成させる。対の 双極型端子の少なくとも一方は、電気外科手術用発電機に設けられる一方、その もう一方は、ハンドピース内に配置することが好ましく、能動電極、または帰電 極の何れか一方に選択的に接続して、第二のモードのための回路を完成させるよ うにする。 可動で切換え可能な電極は、医者がアクセス可能であることが好ましい、ハン ドピース上の制御装置を備えている。この制御装置は、回路を選択的に変化させ て、第一のモードである単極モードと第二のモードである双極モードとの間にて 切り換え得るように、可動で切換え可能な電極を位置決めし得るように回路を選 択的に変更することを許容する。この制御装置は、帰電極に接続し、制御装置及 び帰電極は、一つのユニットとして機能するようにハンドピースにより可動に支 持されている。第一のモードである単極モードの間に、帰電極は、ハンドピース 内に配置され、また、その端子から切り離されることが好ましい。帰電極は、医 者が制御装置を使用して、能動電極に隣接する位置までハンドピースの外部に伸 長させたとき、その端子に接続される。 １つのシステムの形態において、この帰電極は、第一のモードである単極モー ドにて使用するときに、患者に取り付けられることが好ましい一対のパッドを備 えている。これらパッドの各々は、各パッドと患者との間の回路を試験すべく監 視回路に別個に接続される。このハンドピースは、トロカール、体腔又は身体の 孔を含む、腹腔鏡検査法又は内視鏡検査法の器具にて使用するため、末端方向に 伸長する細長の支持体を備えることができる。 外科手術のための電気外科手術システムを使用する方法は、患者の手術部位に 高周波の電気外科手術用エネルギを供給する、可動で切換え可能な電極を有する ハンドピースを提供するステップを含む。もう一つのステップは、可動で切換え 可能の電極を、保持された能動電極が、ハンドピース、及び患者に取り付けられ た帰電極から伸長する第一のモードである単極モードから、能動電極及び帰電極 が外科手術を行い得るように互いに関して所定位置にてハンドピースから伸長す る第二のモードである双極モードに切換えることである。更なるステップは、能 動電極及び帰電極に電気外科手術用エネルギを供給する、少なくとも一対の単極 型出力端子を有する電気外科手術用発電機を提供するステップとすることができ る。更にもう一つのステップは、第二のモードである、双極モードにおいて使用 したとき、電気外科手術用発電機に一対の双極型端子を備え、能動電極及び帰電 極に電気外科手術用エネルギが付与される状態にすることである。更に一つのス テップは、能動的出力端子と能動電極との間の回路内に活性導線を選択的に含め ることである。第一のモードである単極モードにあるとき、帰電極と帰出力端子 との間の回路内に帰導線を選択的に含め、また、第二のモードである双極モード にあるとき、帰電極と帰端子との間に帰導線を含めることは、一つのステップで あり、これにより、第一のモードである単極モード、または第二のモードである 双極モードの何れかにて機能するように、可動で切換え可能な電極をハンドピー スにて調節することが可能となる。 外科医用の電気外科手術用の付属品は、患者の手術部位に高周波の電気外科手 術用エネルギを供給するため、可動で切換え可能な電極を有するハンドピースを 備えることができる。この可動で切替え可能な電極は、保持された電極がハンド ピース、及び患者に取り付けられた帰電極から伸長する、第一のモードである単 極モードから、能動電極及び帰電極が、それにより外科手術を行い得るように互 いに関して所定の位置にてハンドピースから伸長する第二のモードである双極モ ードに切換え可能である。 この可動で切換え可能な電極は、医者がアクセス可能である、ハンドピースに 設けられた制御装置を備えており、この制御装置は、医者が可動で切換え可能な 電極の回路及び位置を変化させて、第一のモードである単極モードと第二のモー ドである双極モードとの間にて切り換えることを可能にする。 図面の簡単な説明 図１は、ハンドピースを多少、詳細に示し、電気外科手術用発電機及び帰回路 をブロックで示す、電気外科手術用システムの回路の概略図である。 図２は、同一の形態の代替的な形態として、切換え関係を示す概略図的な二つ の回路図である。 図３は、帰電極を第一のモードである単極モードから第二のモードである双極 モードにシフトさせる、スイッチの代替的な実施の形態を示す概略図的な回路図 、 図４は、帰電極がパッドを監視し、第一のモードである単極モードから第二の モードである双極モードにシフトさせるときに使用することのできるもう一つの 回路の概略図である。 図５は、パッドを監視する一対の帰電極をハンドピースの可動で切換え可能な 電極に接続する、図４の回路と更に別の回路に使用される、更に別のスイッチの 概略図的な回路図である。 図６は、第一のモードである単極モードにあるとき、更に別の電気外科手術用 システムのハンドピースと帰電極パッドとの接続状態を示す、概略図的な回路図 である。 発明の詳細な説明 図１において、外科医者用の電気外科手術用システム１０は、患者１３の手術 部位に高周波の電気外科手術エネルギを供給するため、可動で切換え可能な電極 １２を有するハンドピース１１を備えている。部位可動で切換え可能な電極１２ は、第一のモードである単極モードから第二のモードである双極モードまで切換 え可能であり、この第一の単極モードにおいて、保持された能動電極１４は、図 １に示すようにハンドピース、及び患者に取り付けられた帰電極１５ａから伸長 し、上記の第二のモードにおいて、能動電極１４、帰電極１５ｂは（破線で示す ように）、双極型電気外科手術を行い得るように互いに関する所定位置にてハン ドピース１１から伸長している。電気外科手術用発電機１６は、能動電極１４及 び帰電極１５ａ及び／又は１５ｂに電気外科手術用エネルギを供給すべく少なく とも一対の単極型の出力端子１７を備えている。 電気外科手術用発電機１６の一対の双極型端子１８は、第二のモードである双 極モードで使用するとき、能動電極１４及び帰電極１５ｂに電気外科手術用エネ ルギを供給する。少なくとも能動導線１９ａが能動的な出力端子１７と能動電極 １４との間に選択的に回路を構成する。帰導線２０ａ又は２０ｂは、第一のモー ドである単極モードにあるとき、帰電極１５ａ又は１５ｂと帰出力端子１７との 間に、または、第二のモードである双極モードにあるとき、帰電極１５ａ又は１ ５ｂと帰端末１８との間に回路を選択的に形成し、第一のモードである単極モー ド、または第二のモードである双極モードの何れかにて機能し得るように医者が 可動で切換え可能な１５ｂをハンドピース１１にて調節することを可能にする。 対の双極型端子１８は、電気外科手術用発電機１６に設けられており、その一 方、または双方は、配線１９ｂ、２０ｂを通じてハンドピース１１内の能動電極 １４、または帰電極１５ｂに選択的に接続され、第二のモードである双極モード のための回路を完成させる。対の双極型端子１８の少なくとも一方は、電気外科 手術用発電機に設けられ、その他方の端子は、能動電極１４、または帰電極１５ ｂの何れかに選択的に接続して、第二のモードである双極モードのための回路が 完成されるようにハンドピース１１内に配置されている。 該可動で切換え可能な電極１５ｂは、医者がアクセス可能である、ハンドピー ス１１に設けられた制御装置１２′を備えている。該制御装置１２′は、第一の モードである単極モードと第二のモードである双極モードとの間で切り換え得る ように可動で切換え可能な電極１５ｂを位置決めするために回路を選択的に切り 換えることを可能にする。該制御装置１２′は、帰電極１５ａ、または１５ｂに 接続され、制御装置１２′及び帰電極１５ａまたは１５ｂは、一つのユニットと して機能し得るようにハンドピース１１により可動に支持されている。第一のモ ードである単極モードの間、帰電極１５ａはハンドピース１１内に配置され、ま た、その端子１７から切り離されている。帰電極１５ａは、医者が制御装置１２ ′を使用することにより能動電極１４に隣接する位置までハンドピース１１の外 に伸長されたとき、その端子１７に接続される。 一つのシステムの形態において、この帰電極１５ａは、第一のモードである単 極モードで使用されるとき、患者１３に取り付けることのできる一対のパッド２ １を備えている。該パッド２１の各々は、各パッド２１と患者１７との間の回路 を試験する監視回路２２に別個に接続される。代替的な実施の形態におけるハン ドピース１１は、細長の支持体２３を備えており、該支持体２３は、トロカール 、体腔および身体腔を含む、腹腔鏡検査法、または内視鏡検査法用の器具内で使 用し得るように末端方向に伸長している。 外科手術のために電気外科手術用システム１０を使用する方法は、患者１３の 手術部位に高周波の電気外科手術用エネルギを供給すべく、可動で切換え可能な 電極１２を有するハンドピース１１を提供するステップを含む。もう一つのステ ップは、保持された能動電極１４がハンドピース１１、及び患者に取り付けられ たから帰電極１５ａから伸長する、第一のモードである単極モードから、能動電 極１４及び帰電極１５ｂが、外科手術を行い得るように互いに関して並置位置に てハンドピース１１から伸長する、第二のモードである双極モードまで可動で切 換え可能な電極を切り換えることである。更に一つのステップは、能動電極１４ 及び帰電極１５ａに電気外科手術用エネルギを供給すべく、少なくとも対の単極 型の出力端子１７を有する電気外科手術用発電機１６を提供することができる。 本発明の更に一つのステップは、電気外科手術用発電機１６に、対の双極型端子 １８を設け、第二のモードである双極モードで使用されるとき、電気外科手術用 エネルギが能動電極１４及び帰電極１５ｂに付与されるようにすることである。 更に一つのステップは、能動的な出力端子１７と能動電極１４との間の回路に能 動導線１９ａを選択的に含めることである。一つのステップは、第一のモードで ある単極モードのとき、帰電極１５ａ又は１５ｂと帰出力端子１７との間の回路 内に帰導線２０ａを選択的に含め、または、第二のモードである双極モードのと き、帰電極１５ａ又は１５ｂと帰り端子１８と間の回路内にこの帰導線を含める ことである。これにより、第一のモードである単極モード、または第二のモード である双極モードの何れかにて機能し得るように医者は、可動で切換え可能な電 極１２を調節することが可能となる。 外科医用の電気外科手術用の付属品２５は、患者１３の手術部位に高周波の電 気外科手術エネルギを供給すべく、可動で切換え可能な電極１２を有するハンド ピース１１を備えることができる。該可動で切換え可能な電極１２は、第一のモ ードである単極モードから第二のモードである双極モードに切換え可能であり、 上記第一のモードにおいて保持された能動電極１４は、ハンドピース１１、及び 患者１３に取り付けられた帰電極１５ａから伸長し、上記の第二のモードにおい て能動電極１４及び帰電極１５ｂは、外科手術を行い得るよう互いに関して所定 位置にてハンドピース１１から伸長している。該可動で切換え可能な電極１２は 、医者がアクセス可能である、ハンドピース１１に設けられた制御装置１２′を 備えており、これにより、可動で切換え可能な電極１２の回路及び位置を選択的 に 切り換えて、第一のモードである単極モードと第二のモードである双極モードと の間で切り換えることを可能にする。 図１は、電気外科手術システム１０及びハンドピース１１の完全な側面図であ る。各種の機構は、単極モードと双極モードとの間にて切り換えるという所望の 機能が得られる異なるシステムを提供する、多数の設計が可能である。電気外科 手術用発電機１１への回路、及び患者のそれぞれのパッド１５ａ又は２１は、多 数の形態とすることが可能である。単極型の制御装置１２′及びその接続部の位 置は、ハンドピース１１、または外科手術の目的に適合するように変更すること が可能である。 この開示は、幾つかの代替例を説明することを目的とするものである。一般的 に、この請求の範囲は、全体として、好ましくは、ハンドピース１１に関して内 方に且つ外方に向けて軸方向に動かすことにより、可動で切換え可能な電極１２ を切り換えることを可能にする、システム１０の付属品２５、及びその使用方法 を保護するものである。更に、該制御装置１２′は、医者が手で操作可能なもの として説明したが、電気（ソレノイド）、液圧（ピストン及びシリンダ）、また は、ラッチ及びばね負荷式のものとすることもできる。双極型の帰電極１５ｂは 、固定し、またはアイドル状態とし、その環境にて、双極型の外科手術が所望で あるとき、その電気的な接続部だけを制御装置１２′により切り換えことが可能 である。腹腔鏡検査法、または内視鏡検査法による外科手術システムが好ましい 場合、５ｍｍまたは１０ｍｍのトロカールと適合可能である、細長い支持体２３ を使用し、所望に応じて、吸引通路及び洗浄通路を追加することが可能であるこ とを認識すべきである。 ハンドピース１１を第一のモードである単極のモードから第二のモードである 双極モードに切り換えることを可能にする、可動で切換え可能な電極１２は、請 求の範囲により保護しようとする保護の一部を成すものである。該システム１０ は、図１の吸引通路２６及び／又は洗浄通路２７を含めることができる。このよ うに、該ハンドピース１１は、可動で切換え可能な電極１２に電気的に且つ機械 的に接続することができ、また、常に伸長可能であるアイドル位置にない限り、 第二のモードの伸長位置に帰電極１５ｂを係止することができるようにすること が好ましい。 ハンドピース１１は、一体の吸引通路２６及び洗浄通路２７を含めることがで きる。ハンドピース１１が可動で切換え可能な電極１２を備えるとき、制御装置 １２′は、ユーザの相互接続部のみならず、安全且つ確実な電極の軸方向への動 きをも案内しなければならない。ハンドピース１１は、電気外科手術用発電機１ ６に切断及び凝血機能を発揮させるスイッチ２８を含めることになる。 ハンドピース１１は、能動電極１４及び帰電極１５ａ又は（アイドル）の帰電 極１５ｂを第一のモードである単極モードから第二のモードである双極モードに 切り換えるためのスイッチ機能を有している。一つの構成において、ハンドピー ス１１は、吸引用釦２９及び洗浄用釦３０を含める必要がある。第一のモードと 第二のモードとの間にて切り換えるための電気回路は、代替的な実施の形態にお いて、帰電極１５ｂの機械的な動きとは独立的なものとすることができる。単極 モードと双極モードとの間にて接続する、ハンドピース内の電気的なスイッチは 、多数の形態を取ることができる。 （１）この思想の簡単な実施の形態は、図２に概略図的に図示されている。こ の実施の形態は、患者１３との回路を形成する能動電極１４と、帰電極１５ａま たは１５ｂとを備え、また、第二のモードである双極モードに設定したときに、 能動電極１４、またはアイドル状態の双極型電極１５ｂから帰電極のパッド１５ ａに電流が流る状況にある。 （２）図３は、帰パッドがハンドピース１１内に嵌まり、帰導線が電気外科手 術用発電機１６の患者の帰出力端子１７に嵌まる、第二のモードである双極モー ドにあるとき、帰電極パッド１５ａへのエネルギの伝達を回避すべく複雑さが増 したハンドピース１１を備えている。帰電極モニター２２（この場合、ＲＥＭ） を有する図４のシステム１０において、二つの電極パッド２１、または１５ｂか らの帰導線２０ａが二つ設けられている。この開示の譲受人である、バレーラブ の譲渡された幾つかの米国特許には、第４，２００，１０４号、第４，４１６， ２７６号及び第４，４１６，２７７号が含まれる。これらの特許は、引用して本 明細書に含めてあり、ＲＥＭシステムが記載されているから、本発明の一部を構 成するものである。 （３）図３において、ダブルスロー・双極スイッチ３１には、次のような利点 がある。 （ａ）第二のモードである双極モードにおいて、患者の帰電極パッド１５ａは 、電極外科手術用発電機１６に接続されず、双極型の手術部位から帰パッド１５ ａに電流が「漏洩」することを心配する必要がなくなる。 （ｂ）第一のモードである単極モードにおいて、能動電極１４及び帰電極１５ ｂは、一般的なものであり、このことは、帰電極がアイドル状態（可動でない、 即ち、第一のモードである単極モードに引っ込み可能でない状態）にあるならば 、有利なことである。このように、その第一のモードである単極モードのとき、 能動電極１４、または帰電極１５ｂを使用することができる。第一のモードであ る単極モードにて使用されるより高い出力レベルが絶縁効果を増すことを必要と するから、このアプローチは、システム１０にとって好適なものである。 可動で切換え可能な電極１２は、第一のモードである単極モードにおいて、Ｒ ＥＭパッドシステムを受け入れることがてきる。この図４に概略図で図示したこ の特定のスイッチ３２は、４極２位置のスイッチ３２とすることができる。スラ イド制御装置１２′は、かかる複雑なスイッチ３２のユーザ・フレンドリーな相 互接続面のための好適な実施の形態とすることができる。該スイッチ３２は、第 二のモードである双極モードで示されており、この場合、帰電極１５ａは、電極 外科手術用発電機１６にてＲＥＭパッドに対し出力端子１７の帰部分と接触して いる。このように、ハンドピース１１と電極外科手術用発電機１６との間の患者 のパッドの導線２０ａが開放する。図４の破線を参照のこと。実線は、第一のモ ードである単極モードにあるスイッチを示す。帰電極１５ａは、能動電極１４に 接続され、帰電極パッド（双方の導線）は、それぞれ電極外科手術用発電機１６ の帰出力端子１７の二つの導線２０ａに接続される。ハンドピースの制御装置１ ２′が第一のモードである単極モードから第二のモードである双極モードにシフ トするとき、所望であれば、ＲＥＭの警報装置を音源に接続することができる。 更に、この実施の形態は、電極外科手術用発電機１６の単極の出力端子に接続さ れているため、二重のＲＥＭパッドは図示していない。二つの患者の帰導線と電 極２１ａが最早、双極型の形態にない状態となる迄、ＲＥＭ警報装置は、作動し ている。 吸引源及び洗浄源は、図示されていない。必要とされる配線の可能の組は、単 極の能動導線１９ａ及び帰導線２０ａがハンドピース１１に固定された状態のと き、能動的な出力配線ハーネスを含む。二重線の患者の帰ハーネスは、ハンドピ ース１１に固定された患者の帰出力端子１７の電極外科手術用発電機１６に差し 込まれる。 これらの３線のセット１９ａ、２０ａ、１９ｂ、２０ｂ、吸引通路２６及び洗 浄通路２７は、５つの部品にてハーネスを形成する。このこと、及びハーネスの 寸法は、ユーザに受け入れられるためには過大である。上記の代替例を再度、検 討すると、次のシステム１０が可能となる。可動で切換え可能な電極１２を備え る切り換え可能な単極型及び双極型ハンドピース１１は、第一のモードである単 極モードにて適合可能であるＲＥＭであることが好ましい。その結果、第二のモ ードである双極モードにおいて、（システム１０が現在のように配置されている から）ＲＥＭシステムの一体性を保つ必要があり、その実施の形態は、図５に図 示されている。帰電極１５ａに多少の電流が漏洩し、ＲＥＭシステムの一体性を 保つためには、患者の帰出力端子１７の一つの側部のみに有効電流が流れるだけ でよい。図５の回路の変形例は、図６に図示されている。システムの一体性を保 つために第一のモードである単極モードにあるとき、この回路は、ハンドピース １１内に、また、能動電極１４と帰電極１５ｂとの間に分路３３を備えている。

───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】 れた作用モードに従って、必要とされる帰電極を作動さ せるべく必要な電気的連通を為す機能を果たす前記電極 （１２）と、４）電極（１４）とＥＳＵの能動的な出力 端子との間にある能動的な導線（１９ａ）と、５）帰電 極（１５ａ、１５ｂ）に接続すべき帰電極（２０、２０ ｂ）と、６）接点パッドの監視回路（２２）とを備えて いる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．外科医用の電極外科手術用システム（１０）にして、 高周波数の電極外科手術用エネルギを患者（１３）の手術部位に供給するめの 可動で切換え可能な電極（１２）を有するハンドピース（１１）を備え、 可動で切換え可能な電極（１２）が、保持された能動電極（１４）がハンドピ ース（１１）、及び患者に取り付けられた帰電極（１５ａ、１５ｂ）から伸長す る、第一のモードである単極モードから、能動電極（１４）及び帰電極（１５ａ 、１５ｂ）がそれにより外科手術を行い得るように互いに関して所定位置にてハ ンドピース（１１）から伸長する、第二のモードである双極モードに切換え可能 であり、 能動電極及び帰電極（１５ａ、１５ｂ）に電気外科手術エネルギを供給する、 少なくとも一対の単極型の出力端子（１７）を有する外科手術用発電機（１６） と、 第二のモードである双極モードにて使用されたとき、能動電極及び帰電極（１ ５ａ、１５ｂ）に電気外科手術用エネルギを供給する電極外科手術用発電機（１ ６）に設けられた一対の双極型の端子（１８）と、 能動的な出力端子と能動電極（１４）との間に回路を選択的に形成する能動電 極（１９ａ）と、 第一のモードである単極モードにあるとき、帰電極（１５ａ、１５ｂ）と帰端 子との間の回路を形成し、第二のモードである双極モードにあるとき、帰電極（ １５ａ、１５ｂ）と帰電極（１２）との回路を形成し、第一のモードである単極 モード、または第二のモードである双極モードのいずれかにて機能し得るように 医者がハンドピースにて調節するための帰導線（２０ａ、２０ｂ）とを備えるこ とを特徴とする電気外科手術用システム。 ２．請求の範囲第１項に記載の電気外科手術用システム（１０）にして、前記 対の双極型の端子（１８）が電気外科手術用発電機（１６）に設けられ、その一 方又は双方が、配線を通じて，ハンドピース（１１）内の能動電極（１５ａ）又 は帰電極（１５ｂ）に選択的に接続され、第二のモードである双極モードのため の回路を完成させることを特徴とする電気外科手術用システム。 ３．請求の範囲第１項に記載の電気外科手術用システム（１０）にして、前記 対の双極型の端子（１８）の少なくとも一方が、電極外科手術用発電機（１６） に設けられ、その他方の端子がハンドピース（１１）内に配置され、能動電極又 は帰電極（１５ａ、１５ｂ）の何れかに選択的に接続され、第二のモードである 双極モードの回路のための回路を完成させるようにしたことを特徴とする電気外 科手術用システム。 ４．請求の範囲第１項に記載の電気外科手術用システム（１０）にして、前記 可動で切換え可能な電極（１２）が、医者がアクセス可能である、前記ハンドピ ース（１１）に設けられた制御装置（１２′）を備え、該制御装置（１２′）が 、第一のモードである単極モードと第二のモードである双極モードとの間にて切 り換えるべく前記可動で切換え可能な電極（１２）を位置決めし得るように回路 を選択的に切り換えることを可能にすることを特徴とする電気外科手術用システ ム。 ５．請求の範囲第４項に記載の電気外科手術用システム（１０）にして、制御 装置（１２）が、帰電極（１５ａ、１５ｂ）に接続され、制御装置（１２′）及 び帰電極（１５ａ、１５ｂ）が１つのユニットとして機能し得るようにハンドピ ース（１１）により可動に支持され、 帰電極（１５ａ、１５ｂ）が、第一のモードである単極モードのとき、ハンド ピース（１１）内に配置され且つその端子から切り離されて、 医者が制御装置（１２′）を使用することにより、能動電極（１４）に隣接す る位置までハンドピース（１１）の外部に伸長させたとき、帰電極（１５ａ、１ ５ｂ）が、その端子に接続されることを特徴とする電気外科手術用システム。 ６．請求の範囲第１項に記載の電気外科手術用システム（１０）にして、帰電 極（１５ａ、１５ｂ）が、第一のモードである単極モードにあるとき、一対のパ ッド（２１）であり、 該対のパッドの各々が、患者（１３）に取り付けられ、 該パッドの各々が、該パッドと患者（１３）との間の通電性を試験する監視回 路（２２）に独立的に接続されることを特徴とする電気外科手術用システム。 ７．請求の範囲第１項に記載の電気外科手術用システム（１０）にして、前記 ハンドピース（１１）が、トロカール、体腔、または身体の孔を含む腹腔鏡検査 法の器具、または内視鏡検査法の器具内で使用するめに末端方向に伸長する細長 い支持体を備えることを特徴とする電気外科手術用システム。 ８．外科手術のために電気外科手術用システム（１０）を使用する方法にして 、 患者（１３）の手術部位に高周波の電気外科手術用エネルギを供給する、可動 で切換え可能な電極（１２）を有するハンドピース（１１）を提供するステップ と、 保持された能動電極がハンドピース（１１）、及び患者（１３）に取り付けら れた帰電極（１５ａ、１５ｂ）から伸長する、第一のモードである単極モードか ら、前記能動電極（１４）及び帰電極（１５ａ、１５ｂ）がそれにより外科手術 を行い得るように互いに関して所定位置にてハンドピース（１１）から伸長する 、第二のモードである双極モードに前記可動で切換え可能な電極（１２）を切り 替えるステップと、 前記能動電極及び帰電極（１５ａ、１５ｂ）に電気外科手術エネルギを供給す る、少なくとも一対の単極型の出力端子（１７）を有する外科手術用発電機（１ ６）を提供するステップと、 第二のモードである双極モードにて使用されたとき、前記能動電極、及び帰電 極（１５ａ、１５ｂ）に電気外科手術用エネルギを供給する、一対の双極型端子 （１８）が設けられた電極外科手術用発電機（１６）を提供するステップと、 能動的な出力端子と能動電極（１４）との間に回路を選択的に形成する能動電 極（１９ａ）を含めるステップと、 第一のモードである単極モードにあるとき、帰電極（１５ａ、１５ｂ）と帰出 力端子との間に回路を形成し、または、第二のモードである双極モードにあると き、帰電極（１５ａ、１５ｂ）と帰端子（１２）との回路を形成し、第一のモー ドである単極モード、または第二のモードである双極モードの何れかにて機能し 得るように医者がハンドピース（１１）を調節することを可能にする、帰導線（ ２０ａ、２０ｂ）を含めるステップとを備えることを特徴とする電気外科手術用 システム（１０）の使用方法。 ９．外科医用の電気外科手術用の付属品（２５）にして、 患者（１３）の手術部位に高周波の電気外科手術用エネルギを供給する、可動 で切換え可能な電極を有するハンドピース（１１）を備え、 アイドル状態の帰電極（１５ａ、１５ｂ）を帰電極（１５ａ、１５ｂ）に接続 したとき、保持された能動電極がハンドピース（１１）、及び患者（１３）に取 り付けられた帰電極（１５ａ、１５ｂ）から伸長する、第一のモードである単極 モードから、前記能動電極（１４）及び帰電極（１５ａ、１５ｂ）がそれにより 外科手術を行い得るように互いに関して所定位置にてハンドピース（１１）から 伸長する、第二のモードである双極モードに、前記切り替え可能なハンドピース （１１）を切り換えることが能であることを特徴とする電気外科手術用の付属品 。 １０．請求の範囲第９項に記載の電気外科手術用の付属品（２５）にして、前記 可動で切り替え可能な電極（１２）が、医者がアクセス可能である、ハンドピー ス（１１）に設けられた制御装置（１２′）を備え、該制御装置（１２′）が、 第一のモードである単極モードと第二のモードである双極モードとの間にて切り 替え可能であるように前記可動で切り替え可能な電極（１２）の回路及び位置を 選択的に切り換えることを可能にすることを特徴とする電気外科手術用付属品（ ２５）。