JP2000210301A - 手術機器 - Google Patents

手術機器

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JP2000210301A
JP2000210301A JP11012178A JP1217899A JP2000210301A JP 2000210301 A JP2000210301 A JP 2000210301A JP 11012178 A JP11012178 A JP 11012178A JP 1217899 A JP1217899 A JP 1217899A JP 2000210301 A JP2000210301 A JP 2000210301A
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Japan
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switch
operation switch
battery
electric
electrode
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JP11012178A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Yamamiya
広之 山宮
Takeaki Nakamura
剛明 中村
Shinji Hatta
信二 八田
Tomohisa Sakurai
友尚 櫻井
Takeshi Tsukagoshi
壯 塚越
Koji Yasunaga
浩二 安永
Masaru Karasawa
勝 唐澤
Akira Shiga
明 志賀
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】誤って操作スイッチに触れた場合に機器が誤動
作することを防止した安全でかつ操作性に優れた手術機
器を提供すること。 【解決手段】電気メス1は、シース部10の先端に設け
た第1電極11及び第2電極12と、このシース部10
の基端に設けた把持部14とで主に構成され、把持部1
4にはバッテリー8が着脱自在に接続される。把持部1
4内には第1電極11と電気的に接続された高周波発生
回路15、第2電極12に電気的に接続された第1電気
接点16、バッテリー8の極8bに電気的に接続された
第2電気接点17、これら電気接点16,17との電気
的な接触を制御して、電極11,12にバッテリー8か
らの電力を供給するか否かを制御する操作スイッチ1
8、操作スイッチ18と電気接点16,17との電気的
接触を可能な状態又は電気的接触を規制する状態に切り
換えるスライドスイッチ19が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バッテリー又は商
用電源から供給される電力によって作用或いは動作する
手術機器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、医療技術の発展とともに、各種の
医療装置(医療機器)が豊富となり、その機能も充実傾
向にある。各種医療装置も内視鏡装置、電気メス装置、
超音波吸引装置等様々なものが用意されている。これら
の医療装置は、単体で用いられる場合もあるが、複合し
た医療システムとして用いられる場合もある。
【0003】例えば、前記内視鏡装置を用いて体腔内臓
器等の観察や検査、処置を行う場合には、手術機器(医
療装置)として止血用の焼灼装置や切除器具としてのレ
ーザーメス装置等が使用される。
【0004】これら装置は、操作者が把持部を手で持ち
ながら操作して病変部等を処置するものであり、装置の
出力のON/OFF操作をフットスイッチを用いてい
た。特に、内視鏡下手術においては、操作者は内視鏡も
手で把持して操作するため、フットスイッチによって出
力制御を行うことが多い。
【0005】しかし、一般的に、これら手術機器には手
術室内に設けられている商用電源からコントローラを介
して電力が供給されるようになっているため、各機器か
らは細長なケーブルが延出していた。そして、術者の手
元に位置する前記ケーブルが術中の処置や操作の妨げに
なるおそれがあった。
【0006】このため、機器から延出するケーブルによ
って操作性が損なわれることを防止するため、乾電池や
充電池などのバッテリー電源を取り付けて駆動させる機
器が提案されている。
【0007】例えば、USP5、688、265号には
バッテリ型焼灼装置が示されており、このバッテリ型焼
灼装置によれば、従来のコントローラに接続することに
よって駆動される焼灼装置とは異なり、機器単体での動
作が可能であるため、使用時の操作性が大幅に向上する
という大きな利点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記U
SP5、688、265号のバッテリ型焼灼装置では、
使用後の移動や洗浄の際などに誤って操作スイッチに触
れてしまうことにより、持ち運び中や洗滌中の機器が突
然動作するおそれがあり、突然の動作によって不具合が
発生するおそれがあった。
【0009】このため、前記バッテリ型焼灼装置におい
ては、先端部分を安全カバーで覆うことによって、洗滌
時等における誤動作等の際に発生する不具合を防止する
ための安全カバーが設けられている。しかし、安全カバ
ーを取り外して先端部を洗浄するときなどに、誤って操
作スイッチに触れることによって、誤動作するおそれが
ある。
【0010】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、誤って操作スイッチに触れた場合に機器が誤動作
することを防止した安全でかつ操作性に優れた手術機器
を提供することを目的にしている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の手術機器は、患
者の患部に処置を施す処置部と、前記処置部にエネルギ
ーを常時供給可能なバッテリー及び前記処置部に対して
前記バッテリーからのエネルギーの供給を制御するため
の操作スイッチを備えた操作部とを有する手術機器であ
って、前記操作スイッチに係合する係合部を有し、この
係合部を前記操作スイッチに係合させることによって前
記操作スイッチの動作を規制する、前記操作スイッチと
の係合及び係合の解除が可能な操作防止機構を具備して
いる。
【0012】また、前記操作スイッチは、押圧すること
により、電気接点同士が電気的に接触して導通状態にな
る押しポタンスイッチであり、前記操作防止機構は絶縁
部材を備え、この絶縁部材を前記操作スイッチの電気接
点と電気接点との間に挿入することにより、前記操作ス
イッチの投入を妨げるとともに、前記電気接点と電気接
点との電気的接触を防止する。
【0013】この構成によれば、操作防止機構の絶縁部
材を操作スイッチの電気接点と電気接点との間に挿入し
ておくことにより、手術機器の移動或いは洗滌中等に、
誤って操作スイッチに触れても、操作スイッチの投入が
妨げられるとともに、電気接点と電気接点との電気的接
触が防止されて、誤動作が確実に防止される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1及び図2は本発明の一実施形
態に係り、図1は手術機器使用状態を説明する図、図2
は手術機器の構成を説明する図である。本実施形態で
は、例えば図1に示す内視鏡外科手術で用いられる手術
機器であるバッテリによって電力が供給される高周波焼
灼装置(以下電気メスと記載する)1について説明す
る。
【0015】前記電気メス1を用いて内視鏡的手術を行
う場合、人体腹部には手術機器である前記電気メス1や
観察装置である内視鏡2を腹腔内に導くため、腹壁にガ
イド管であるトラカール3,4を刺入する。
【0016】前記トラカール3の挿通孔3aには電気メ
ス1のシース部10が挿通され、前記トラカール4の挿
通孔4aには図示しないカメラアダプタを介して基端部
にカメラヘッド5を装着した内視鏡2の挿入部2aが挿
通される。そして、例えばトラカール4には腹腔内を拡
張して手術作業空間を広げるとともに、内視鏡2の視野
及び電気メス1の術野を確保するために供給される二酸
化炭素ガスなどを導く図示しない気腹チューブが取り付
けられるようになっている。
【0017】前記カメラヘッド5から延出するカメラケ
ーブルはビデオプロセッサ6に電気的に接続されてい
る。このことにより、前記カメラヘッド5で光電変換さ
れた画像信号がビデオプロセッサ6の画像処理回路に伝
送され、この画像処理回路で画像信号に生成される。
【0018】そして、前記ビデオプロセッサ6で生成さ
れた画像信号がモニタ7に出力されることによって、こ
のモニタ7の画面7a上に内視鏡画像が表示されるよう
になっている。
【0019】図1及び図2に示すように前記トラカール
3の挿通孔3aに挿通されるシース部10を有する電気
メス1は、前記シース部10の先端に設けた第1電極1
1及び第2電極12とからなる先端電極部13と、この
シース部10の基端に設けた操作部と把持部とを兼ねる
把持部14とによって主に構成されており、前記把持部
14の基端には例えば充電池を内蔵したバッテリー8が
着脱自在に接続されるようになっている。
【0020】前記把持部14内には前記第1電極11と
第1電気ケーブル9aを介して電気的に接続されるとと
もに、前記バッテリー8の一方の極8aに電気的に接続
された高周波発生回路15と、前記第2電極12に電気
的に接続された第2電気ケーブル9bの基端に設けられ
た第1電気接点16と、前記バッテリー8の他方の極8
bに電気的に接続された第2電気接点17と、これら第
2電気接点17及び第1電気接点16との電気的な接触
を制御することによって、前記先端電極部13に前記バ
ッテリー8からの電力を供給するか否かを切り換え制御
する例えば付勢バネ23を備えて前記シース部10の挿
入軸方向に対して直交する向き(矢印A参照)に移動し
て前記第1電気接点16と前記第2電気接点17とを電
気的に接触させる操作スイッチ18と、この操作スイッ
チ18と前記電気接点16,17との電気的接触を可能
な状態又は電気的接触を規制する状態を切り換え可能な
操作防止機構としてのスライドスイッチ19とが設けら
れている。
【0021】なお、前記スライドスイッチ19は、絶縁
部材で形成されており、前記シース部10の挿入軸方向
に対して平行な向き(矢印B参照)に移動するようにな
っている。また、前記操作スイッチ18及びスライドス
イッチ19の操作部18a,19aは把持部14の側周
部から突出して設けられている。さらに、前記操作スイ
ッチ18は付勢バネ23によって通常オフ状態に保持さ
れるようになっており、術者が操作スイッチ18の操作
部18aを押圧操作したときに先端電極部13に通電さ
れるようになっている。
【0022】上述のように構成した電気メス1の作用を
説明する。前記操作スイッチ18の操作部18aを押圧
して、電気接点16,17に接触させることによって、
高周波発生回路15で発生した高周波電流が第1電極1
1から第2電極12に向かって流れることによって体組
織の焼灼が行われる。
【0023】一方、前記スライドスイッチ19の操作部
19aを操作して、スライドスイッチ19を先端電極部
13側に移動させておくことによって、破線に示すよう
にスライドスイッチ19の係合部である先端部19bが
操作スイッチ18の電気接点16,17の間に係合配置
される。このことによって、たとえ術者や看護婦などが
操作スイッチ18を押圧しようとした場合でも前記操作
スイッチ18の投入が妨げられるので、第1電気接点1
6と第2電気接点17とが電気的に導通した状態になっ
て、高周波電流が第1電極11から第2電極12に向か
って流れることが防止される。
【0024】そして、前記スライドスイッチ19を手元
側に移動させることによって、このスライドスイッチ1
9が実線に示す元の位置に戻って、前記先端部19bと
前記操作スイッチ18の電気接点16,17との係合状
態が解除されて、操作スイッチ18が投入可能な状態に
なる。
【0025】つまり、術者並びに看護婦等が移動、洗滌
等の際、必要に応じてスライドスイッチ19の位置を適
宜移動操作しておくことによって、操作スイッチ18に
誤って触れて操作してしまった場合に、不用意に高周波
電流が第1電極11から第2電極12に向かって流れる
ことが防止される。
【0026】このように、前記操作スイッチに係合させ
ることにより、操作スイッチの投入を妨げるとともに、
操作スイッチの電気接点と電気接点との接触を防止する
スライドスイッチを設け、このスライドスイッチによっ
て電力供給状態を制御する操作スイッチの動作を規制す
ることによって、使用時或いは未使用時の操作スイッチ
誤操作の際、高周波電流が第1電極から第2電極に流れ
ることを確実に防止することができる。
【0027】このことによって、誤って操作スイッチに
触れてしまった場合に高周波電流が流れることが防止さ
れるので、手術機器の移動中や洗滌中等における安全性
が大幅に向上する。
【0028】なお、本実施形態において、前記バッテリ
ー8の電力が少なくなった場合や、長時間の使用によっ
て電力不足が予め予想される場合には、図3に示すよう
に前記バッテリー8の代わりにACアダプター20の接
続部21を把持部14の基端に接続し、このACアダプ
ター20のソケット22を手術室内のコンセントに接続
して、電気メス1に商用電力を供給するようにしてもよ
い。
【0029】そして、バッテリー8による電力の供給と
ACアダプター20による電力の供給とを、把持部14
の外周部に設ける切り換えスイッチや、前記把持部14
内に設ける電気接点部によって切り換え可能にしてい
る。
【0030】このことにより、必要に応じて手術機器へ
の電力の供給状態をバッテリー又は商用電源に切り換え
て、術者の所望する電源を用いて処置を行える。
【0031】なお、商用電源で駆動される手術機器の操
作スイッチに操作防止機構を設けることによって、操作
スイッチに誤って触れてしまった場合に、操作スイッチ
が操作されて誤動作することを防止するようにしてもよ
い。
【0032】ところで、電気メスの1つである従来のレ
ゼクトスコープでは、特開平8−80304号公報に示
すように電極の挿入軸方向への進退操作を術者の手指で
行うようにしていたので、電極の動きにムラが生じ、こ
れに伴って焼灼の状態が均等にならず、適切な処置を行
えない要因の1つになっていた。
【0033】また、手術機器である従来の把持鉗子で
は、特開平6−217987号公報に示すように把持部
に与える把持力を術者の手指による把持部への操作で行
うようにしていたので、把持力が一定にはならず、把持
部にかける力が大きすぎることによって体組織を引きち
ぎってしまうことがあった。
【0034】このため、電極を一定速度で動かすことや
把持力を一定にする駆動機構を有する手術機器が望まれ
ていた。
【0035】図4は処置電極の進退移動をモータによっ
て行うレゼクトスコープの概略構成を説明する模式図で
ある。図に示すように本実施形態のレゼクトスコープ3
0は、尿道などに挿通されて前立腺などを切除する装置
であり、本装置は尿道に挿通される挿通部であるシース
31と、このシース31内に挿通される観察装置である
硬性鏡32と、処置部位を切除する処置電極33とで構
成されている。
【0036】前記処置電極33は、シース31内を挿入
軸方向に進退自在な移動軸34に接続固定されており、
この移動軸34の基端部は駆動機構であるスライド機構
の駆動部を構成するモータ35によって回動自在に駆動
される回転駆動軸36に進退自在に配置されている駆動
ナット37に接続固定されている。
【0037】前記スライド機構には、さらに前記駆動ナ
ット37を1軸方向にのみ移動可能にするガイド部材3
8と、このガイド部材38及びモータ35を固定支持す
る一方、前記回転駆動軸36が回動自在に配置される固
定部材39とを備え、前記モータ35はこのモータ35
の回転を制御するコントローラ40に接続されている。
そして、このコントローラ40にはバッテリー41から
の電力が供給されるようになっている。このため、操作
スイッチ42を適宜操作することによって、コントロー
ラ40を介して前記モータ35を所望の状態で回転操作
することが可能になっている。
【0038】なお、前記移動軸34の中途部には前記処
置電極33に係る移動力量を検出する力センサー43が
取り付けられている。また、前記処置電極33は、図示
しない焼灼回路によって体組織を焼灼可能に構成されて
いる。
【0039】上述のように構成したレゼクトスコープ3
0の作用を説明する。まず、レゼクトスコープ30のシ
ース31を硬性鏡32で観察しながら、尿道の所定位置
に配置する。
【0040】次に、処置電極33を切除部位である患部
に配置し、ここで、処置電極33に高周波電流を流しな
がら、操作スイッチ42を操作してモータ35を駆動さ
せる。このとき、モータ35は、コントローラ40を介
して所定のスピードで回転駆動する。
【0041】このため、回転駆動軸36が回転すること
によって、この回転駆動軸36及びガイド部材38に配
置されている駆動ナット37が一定速度で例えば手元側
に移動を開始する。すると、この駆動ナット37の移動
に伴って、処置電極33も手元側に移動を開始して、一
定速度で患部の切除を行う。万一、処置電極33に多大
な力が加わった場合には、力センサー43がこのことを
検出して、モータ35の駆動を停止させる。
【0042】このように、処置電極をモーターの駆動力
を介して移動させることによって、処置電極が一定の速
度で移動可能になるので、患部の切除を均一に行うこと
ができる。また、処置電極が移動する際、この処置電極
にかかる作用力量を移動軸に設けた力センサーによって
検出可能にしたことにより、処置電極に大きな負荷が加
わったとき、モータの駆動を停止させて安全に処置を行
うことができる。
【0043】なお、本実施形態では、力センサー43に
よって処置電極33に係る移動力量を検出するようにし
ているが、モータ35に流れる電流値を計測して、この
値から処置電極33に係る移動力量を推察する構成であ
ってもよい。
【0044】また、前記モータ35をバッテリー41か
ら供給される電力によって駆動させる構成の代わりに、
前記モータ35をACアダプタを介して商用電源で駆動
させる構成であってもよい。
【0045】さらに、前記操作スイッチ42にこの操作
スイッチ42が誤操作されて機器が誤動作することを防
止する、前記図2で示したと同様な操作防止機構が設け
られており、図4の符号44が図2の操作防止機構を有
するスライドスイッチであり、簡略化して記載してい
る。
【0046】図5は把持部の把持力量の調節をモータに
よって行う把持鉗子の概略構成を説明する模式図であ
る。図に示すように本実施形態の把持鉗子50は、腹腔
鏡下外科手術において使用されるものであり、この把持
鉗子50は1対の回動自在に軸支された顎部51,52
で形成された把持部53と、細長な挿入部54と、把持
部を兼ねる操作部55とで主に構成されている。
【0047】前記把持部53の顎部51,52の基端部
にはリンク機構を構成するリンク部材56,57が回動
自在に軸支されており、これらリンク部材56,57の
基端部に前記挿入部54内を挿通するロッド58の一端
部が連結固定されている。そして、このロッド58の他
端部は、前記把持部53内の駆動機構であるスライド機
構の駆動部を構成するモータ59によって回動自在に駆
動される回転駆動軸60に進退自在に配置されているス
ライド部材61に接続固定されている。
【0048】前記スライド機構には、さらに前記スライ
ド部材61を1軸方向にのみ移動可能にするガイド部材
62と、このガイド部材62及びモータ59を固定支持
する一方、前記回転駆動軸60が回動自在に配置される
固定部材63とを備え、前記モータ59はこのモータ5
9の回転を制御するコントローラ64に接続されてい
る。
【0049】そして、前記コントローラ64にはバッテ
リー66からの電力が供給されるようになっている。こ
のため、操作スイッチ65を適宜操作することによっ
て、コントローラ64を介して前記モータ59を所望の
状態で回転操作することが可能になっている。なお、前
記モータ59の駆動軸と回転駆動軸60とは体組織を把
持する多大な力が加わることを防止する力量調整可能な
クラッチ67を介して接続されている。
【0050】このことにより、前記モータ59を駆動さ
せて、スライド部材61を進退動作させることによっ
て、このスライド部材61に他端部が固定されている前
記ロッド58が進退移動して、把持部53の顎部51,
52が回動して体組織の把持を所定の力量で行う。
【0051】このように、把持部を構成する顎部をモー
ターの駆動力を介して開閉操作させることによって、所
定の一定な力量によって体組織を把持することができ
る。また、モータの駆動軸と回転駆動軸とをクラッチを
介して接続したことにより、体組織が多大な力量によっ
て把持されることが防止されて、安全に処置を行うこと
ができる。
【0052】なお、前記モータ59をバッテリー66か
ら供給される電力によって駆動させる構成の代わりに、
前記モータ59をACアダプタを介して商用電源で駆動
させる構成であってもよい。
【0053】また、前記操作スイッチ65にこの操作ス
イッチ65が誤操作されて機器が誤動作することを防止
する、前記図2で示したと同様な操作防止機構が設けら
れており、図5の符号67が図2の操作防止機構を有す
るスライドスイッチであり、簡略化して記載している。
【0054】尚、本発明は、以上述べた実施形態のみに
限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々変形実施可能である。
【0055】[付記]以上詳述したような本発明の上記
実施形態によれば、以下の如き構成を得ることができ
る。
【0056】(1)患者の患部に処置を施す処置部と、
前記処置部にエネルギーを常時供給可能なバッテリー及
び前記処置部に対して前記バッテリーからのエネルギー
の供給を制御するための操作スイッチを備えた操作部と
を有する手術機器において、前記操作スイッチに係合す
る係合部を有し、この係合部を前記操作スイッチに係合
させることによって前記操作スイッチの動作を規制す
る、前記操作スイッチとの係合及び係合の解除が可能な
操作防止機構を具備する手術機器。
【0057】(2)前記操作スイッチは、押圧すること
により、電気接点同士が電気的に接触して導通状態にな
る押しポタンスイッチである付記1記載の手術機器。
【0058】(3)前記操作防止機構は絶縁部材を備
え、この絶縁部材を前記操作スイッチの電気接点と電気
接点との間に挿入することにより、前記操作スイッチの
投入を妨げるとともに、前記電気接点と電気接点との電
気的接触を防止する付記1又は付記2記載の手術機器。
【0059】(4)電力によって駆動する駆動機構と、
この駆動機構に電力を供給するバッテリーと、を具備す
る手術機器。
【0060】(5)前記駆動機構によって、体組織の切
除、蒸散を行う電極を挿入軸方向へ進退駆動させる付記
4記載の手術機器。
【0061】(6)前記駆動機構によって、体組織の把
持を行う1対の顎部を備えた把持部を回動駆動させる付
記4記載の手術機器。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、誤
って操作スイッチに触れた場合に機器が誤動作すること
を防止した安全でかつ操作性に優れた手術機器を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1及び図2は本発明の一実施形態に係り、図
1は手術機器使用状態を説明する図
【図2】手術機器の構成を説明する図
【図3】バッテリーの代わりにACアダプターを使用し
た手術機器を示す図
【図4】処置電極の進退移動をモータによって行うレゼ
クトスコープの概略構成を説明する模式図
【図5】把持部の把持力量の調節をモータによって行う
把持鉗子の概略構成を説明する模式図
【符号の説明】
1…電気メス 8…バッテリー 13…先端電極部 16…第1電気接点 17…第2電気接点 18…操作スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八田 信二 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 櫻井 友尚 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 塚越 壯 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 安永 浩二 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 唐澤 勝 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 志賀 明 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 4C060 KK06 KK10 KK20 KK22 KK25 KK47 KK50

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 患者の患部に処置を施す処置部と、前記
    処置部にエネルギーを常時供給可能なバッテリー及び前
    記処置部に対して前記バッテリーからのエネルギーの供
    給を制御するための操作スイッチを備えた操作部とを有
    する手術機器において、 前記操作スイッチに係合する係合部を有し、 この係合部を前記操作スイッチに係合させることによっ
    て前記操作スイッチの動作を規制する、前記操作スイッ
    チとの係合及び係合の解除が可能な操作防止機構を具備
    することを特徴とする手術機器。
  2. 【請求項2】 前記操作スイッチは、押圧することによ
    り、電気接点同士が電気的に接触して導通状態になる押
    しポタンスイッチであることを特徴とする請求項1記載
    の手術機器。
  3. 【請求項3】 前記操作防止機構は絶縁部材を備え、こ
    の絶縁部材を前記操作スイッチの電気接点と電気接点と
    の間に挿入することにより、前記操作スイッチの投入を
    妨げるとともに、前記電気接点と電気接点との電気的接
    触を防止することを特徴とする請求項1又は請求項2記
    載の手術機器。
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