JPH09502520A - 蛍光酸素チャンネリングイムノアッセイ - Google Patents

蛍光酸素チャンネリングイムノアッセイ

Info

Publication number
JPH09502520A
JPH09502520A JP7508205A JP50820595A JPH09502520A JP H09502520 A JPH09502520 A JP H09502520A JP 7508205 A JP7508205 A JP 7508205A JP 50820595 A JP50820595 A JP 50820595A JP H09502520 A JPH09502520 A JP H09502520A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
analyte
bound
photosensitizer
sbp
photoactive indicator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7508205A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3498960B2 (ja
Inventor
ダバリアン、ダリウッシュ
シン、ラジェンドラ
ウルマン、エドウィン・エフ
Original Assignee
ベーリングヴェルケ・アクチエンゲゼルシャフト
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ベーリングヴェルケ・アクチエンゲゼルシャフト filed Critical ベーリングヴェルケ・アクチエンゲゼルシャフト
Publication of JPH09502520A publication Critical patent/JPH09502520A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3498960B2 publication Critical patent/JP3498960B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/53Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor
    • G01N33/531Production of immunochemical test materials
    • G01N33/532Production of labelled immunochemicals
    • G01N33/533Production of labelled immunochemicals with fluorescent label
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D311/00Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only hetero atom, condensed with other rings
    • C07D311/02Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only hetero atom, condensed with other rings ortho- or peri-condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D311/04Benzo[b]pyrans, not hydrogenated in the carbocyclic ring
    • C07D311/06Benzo[b]pyrans, not hydrogenated in the carbocyclic ring with oxygen or sulfur atoms directly attached in position 2
    • C07D311/20Benzo[b]pyrans, not hydrogenated in the carbocyclic ring with oxygen or sulfur atoms directly attached in position 2 hydrogenated in the hetero ring
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/53Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor
    • G01N33/569Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor for microorganisms, e.g. protozoa, bacteria, viruses
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/58Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving labelled substances
    • G01N33/582Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving labelled substances with fluorescent label

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Urology & Nephrology (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Cell Biology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Tropical Medicine & Parasitology (AREA)
  • Virology (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)
  • Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)

Abstract

(57)【要約】 分析物を含有する疑いのある媒体中の分析物を測定する方法を開示するものである。1つの方法は、分析物を含有する疑いのある媒体を、分析物がもし存在する場合、分析物を光増感剤および光活性インジケーター前駆体分子が極めて近接した状態になるような条件下で処理することを含んでなる。光増感剤は、光活性インジケーター前駆体が光活性インジケーター分子を産生するように活性化する一重項酸素を産生するものである。光を照射すると、光活性インジケーター分子は、光を生成するので、これを測定する。光活性インジケーターにより生成された光量は、媒体中の分析物の量と相関する。組成物類、キット類、および化合物類も開示する。

Description

【発明の詳細な説明】 蛍光酸素チャンネリングイムノアッセイ 発明の背景 発明の分野 本発明は、試料中の分析物を測定するための方法、組成物、およびキットに関 するものである。特に、本発明は、一重項酸素と反応して蛍光生成物を生成でき る光活性インジケーター前駆体を利用する特異的結合アッセイに関するものであ る。 臨床診断分野は、容易かつ正確に測定し得る物質(分析物)の種類、並びに、 測定方法の両方に関して、近年大きな広がりを見せている。液体中に低濃度で存 在する物質を測定するための好便で信頼でき、かつ有害でない方法が望まれてい る。臨床化学において、これらの物質は、体液中に10-12モル以下の濃度で存 在することもある。これら低濃度の物質を検出する困難さは、利用し得る試料サ イズが比較的小さい場合に増大する。 アッセイを開発する際には、多くの考慮すべき問題が存在する。1つの考慮点 は、分析物の濃度変化に対するシグナル応答である。第2の考慮点は、実施に際 してのアッセイプロトコールの容易さである。第3の考慮点は、試料間の干渉の 多様性である。有用なアッセイを開発する際の更なる考慮点には、試薬類の製造 および精製の容易さ、設備の利用可能性、自動化の容易さ、および対象物質との 相互作用がある。 広い技術範疇の一つが、分析物存在の関数として、標識化リガンドの特定の空 間的および極性の構成に特異的に結合できる受容体の使用に関する。受容体が結 合することにより観察される効果は、標識によって変わるものである。ある場合 には、受容体が結合することにより、単に、結合標識化リガンドと非結合標識化 リガンドとの分子量の相異を生ずる。他の場合には、受容体の結合が、結合標識 化リガンドの遊離標識化リガンドからの分離を容易ならしめるものであったり、 または、標識化リガンドに結合する受容体の量に応じてシグナルが変化するよう に標識から得られたシグナルの性質に影響を及ぼすこともある。受容体を標識化 し、リガンドを標識化しないというような更なるバリエーションもある。別法と して、受容体およびリガンドの双方を標識化するか、または異なる受容体を2つ の異なる標識で標識化するが、その際、標識は、極めて近接している場合に相互 作用し、かつ存在するリガンドの量は、受容体の標識が相互作用し得る度合に影 響を与えるものである。 依然として、広範囲の様々なリガンド類に適用できるか、または他の方法が容 易に適用可能でない特定の場合に使用できる、新規かつ正確な技術に対する要望 がある。 結合標識と非結合標識を分離する必要のない均一系イムノアッセイは、小分子 の場合には、既に報告されている。これらのアッセイには、シバのFRAT(登 録商標)アッセイ、EMIT(登録商標)アッセイ、酵素チャンネリングイムノ アッセイ、および、蛍光エネルギー転移イムノアッセイ(FETI);酵素阻害 因子イムノアッセイ(ホフマン・ラロッシュおよびアボット・ラボラトリーズ) ;蛍光分極化(fluorescence polarization)イムノアッセイ(ダンドリッカー )、その他がある。これらの方法は全て、感度に限界があり、FETIおよび酵 素チャンネリングを含む2、3の方法のみが、大分子多エピトープ性分析物に適 している。 分離工程を必要とする不均一系イムノアッセイは、一般に、小分子および大分 子の双方に対して有用である。酵素類(ELISA)、蛍光標識(FIA)、放 射線標識(RIA)、化学発光標識(CLA)等を含む、様々な標識が使用され ている。 蛍光化合物類および化学発光化合物類などの発光化合物類は、その光放出能力 のため、アッセイ分野において広く応用されている。この理由から、発光物質は 、核酸アッセイおよびイムノアッセイのようなアッセイにおける標識として利用 されてきた。例えば、特異的結合対の一員を発光物質とコンジュゲートとさせて 、様々なプロトコールを採用する。発光物質コンジュゲートは、分析物を含有す る疑いのある試料中の分析物の量と相関して、固相および液相間に分配され得る 。いずれかの相の発光を測定することにより、観察される発光のレベルを試料中 の 分析物の濃度に対して関係づけることができる。 ラテックス・ビーズおよびリポソームなどの粒子類も、各アッセイに利用され ている。例えば、均一系アッセイにおいて、酵素を、抗体または抗原で標識した リポソームの水性相に封じ込めることができる。試料および補体の存在下で、リ ポソームは、酵素を放出することになる。抗体または抗原標識化リポソームで、 水性相内に封入された水溶性蛍光または非蛍光染料、または脂質小胞の脂質二重 層に溶解した脂溶性染料を有するものは、表面結合抗体または抗原との免疫化学 反応に参入する能力のある分析物をアッセイするのにも利用されている。染料を リポソームの水性相から放出するために合成洗剤が使用されている。粒子を蛍光 染料で染色し、イムノアッセイにおける標識として使用する。非染色粒子も用い られる(例えば、ラテックス凝集)。 関連技術 ヨーロッパ公開特許出願第0 345 776号(マックカプラ)は、標識とし て感光剤を利用する特異的結合アッセイを開示している。感光剤は、1またはそ れ以上の波長の放射による励起、またはその他の化学的または物理的刺激(例え ば、電子転移、電気分解、エレクトロルミネセンス、またはエネルギー転移)に より刺激したときに、(a)一重項分子酸素を産生する分子酸素との相互作用の 際に、または(b)分子酸素と相互作用して過酸化水素が生じることによりその 元の非励起状態に戻され得る還元型を呈するロイコ染料との相互作用の際に、励 起状態に達する、あらゆる部位を含む。励起した感光剤とのいずれかの相互作用 は、試薬の添加により、検出可能なシグナルを産生するものである。 ヨーロッパ公開特許出願第0 476 556号(モッゼンボッカー)は、調整 した光による光源物質(lumigenic substance)−光感受性物質溶液の照射を採用 して、光感受性物質の濃度と相関して短波長光を産生する、光感受性物質の測定 法を開示している。 イムノアッセイの発光物質レベルは、マックカプラ等、ジャーナル・オブ・バ イオルミネセンス・アンド・ケミルミネセンス(1989年)、4巻、51−5 8頁に記載されている。 ヨーロッパ公開特許出願第0 515 194号(ウルマン等)は、分析物を含 有する疑いのある培地中の分析物を測定する方法を開示している。かかる開示方 法の一つは、分析物を含有する疑いのある培地を、分析物が存在する場合に光増 感剤と化学発光化合物を極めて近接せしめるような条件下で、処理することを含 んで成るものである。光増感剤は、一重項酸素を産生し、それが極めて近接して いる場合に該化学発光化合物を活性化する。その結果、活性化された化学発光物 質は、一重項酸素による活性化の光を生じる。生じた光の量は、培地中の分析物 量と相関する。 この方法では、産生された各一重項酸素は、たった1つの化学発光化合物とし か反応できず、また、たった1つの光子しか放射できない。従って、該方法の感 度は、化学発光化合物の化学ルミネセンス量子効果によって、かつ、更に重要に は、一重項酸素との反応の際に放出される限られた数の光子を検出する能力によ って、制限される。 発明の概要 本発明は、分析物の測定法、分析物のアッセイを行うためのキット類、および 該方法およびアッセイに有用な化合物類に関する。 本発明の一態様は、特異的結合対(sbp)の一員である分析物を測定する方法 である。この態様の一実施態様では、該方法は、分析物を含有する疑いのある媒 体;その励起状態で一重項酸素を産生する能力のある光増感剤、ただし該光増感 剤は、sbp構成員に結合(associated)しているものである;および一重項酸 素と反応すると光活性インジケーターを形成する能力のある光活性インジケータ ー前駆体、ただし該光活性インジケーター前駆体はsbp構成員に結合している ものである、の組み合わせを提供する第1段階;次いで、光の照射により光増感 剤を励起させる第2段階;および、光活性インジケーターの蛍光を測定する最終 段階、を含んで成る。sbp構成員の少なくとも1つは、分析物または分析物と 相補的なsbp構成員に、直接的または間接的に結合する能力がある。測定され た蛍光は、媒体中の分析物の量と相関する。 別の実施態様では、該方法は、分析物を含有する疑いのある試料;その励起状 態で一重項酸素を産生する能力のある光増感剤を含む懸濁可能な第1粒子、ただ し該粒子は自身に結合した特異的結合対(sbp)構成員を有する;および一重 項酸素と反応すると光活性インジケーターを形成する能力のある光活性インジケ ーター前駆体を含む懸濁可能な第2粒子、ただし該粒子は自身に結合したsbp 構成員を有する、を水性媒体中で組み合わせる第1段階;媒体を照射して、光増 感剤を励起させ、一重項酸素を産生する第2段階;および光活性インジケーター の蛍光を測定する最終段階、を含んで成る。各sbp構成員は、分析物または分 析物と相補的なsbp構成員に、直接的または間接的に結合する能力がある。測 定された蛍光は、媒体中の分析物の量と相関する。 その他の実施態様では、該方法は、分析物を含有する疑いのある媒体;その励 起状態で一重項酸素を産生する能力のある光増感剤、ただし該光増感剤はsbp 構成員に結合しているものである;および自身に結合したsbp構成員を有する 懸濁可能な粒子、ただし該懸濁可能な粒子は一重項酸素と反応すると光活性イン ジケーターを形成する能力のある光活性インジケーター前駆体を含む、の組み合 わせを提供する第1段階;該組み合わせに光を照射して光増感剤を励起させる第 2段階;および、光活性インジケーターの蛍光を測定する最終段階を含んで成る 。各sbp構成員は、分析物または分析物と相補的なsbp構成員に、直接的ま たは間接的に結合する能力がある。測定された蛍光は、媒体中の分析物の量と相 関する。 本発明の他の態様は、分析物の測定法である。該方法は、分析物を含有する疑 いのある媒体;その励起状態で一重項酸素を産生する能力のある光増感剤、ただ し該光増感剤は第1sbp構成員に結合しているものである;および一重項酸素 と反応すると光活性インジケーターを形成する能力のある光活性インジケーター 前駆体、ただし該光活性インジケーター前駆体は第2sbp構成員に結合してい るものである、の組み合わせを提供する第1段階;該組み合わせに光を照射して 光増感剤を励起させる第2段階;および、光活性インジケーターの蛍光を測定す る最終段階、を含んで成る。各sbp構成員は、分析物または分析物と相補的な sbp構成員に、直接的または間接的に結合する能力がある。測定された蛍光は 、 媒体中の分析物の量と相関する。 本発明のその他の態様は、ポリヌクレオチド分析物を測定する方法である。該 方法は、分析物;1またはそれ以上のポリヌクレオチドプローブ(ただし、各プ ローブは、分析物のヌクレオチド配列に相補的なヌクレオチド配列を含み、かつ 少なくとも1つのプローブは、該相補的ヌクレオチド配列とは異なる特異的結合 対(sbp)構成員に結合していするものである);その励起状態で一重項酸素 を産生する能力のある光増感剤(ただし、該光増感剤は、該プローブのヌクレオ チド配列に相補的な配列を有するポリヌクレオチドに結合しているものである) ;および一重項酸素と反応すると光活性インジケーターを形成する能力のある光 活性インジケーター前駆体、ただし該光活性インジケーター前駆体は該プローブ に結合したsbp構成員と相補的なsbp構成員に結合するものである、を水性 媒体中で組み合わせる第1段階;該媒体に光を照射して光増感剤を励起させて一 重項酸素を産生させる第2段階;および、光活性インジケーターの蛍光を測定す る第3段階、を含んで成る。蛍光は、媒体中の分析物の量と相関する。 分析物を測定する方法は、(A)分析物がポリヌクレオチドである場合、(a )水性媒体中で、(1)該分析物;(2)1またはそれ以上のポリヌクレオチド プローブ、ただし各プローブは該分析物のヌクレオチド配列と相補的なヌクレオ チド配列を含有し、かつプローブの少なくとも1つは、特異的結合対(sbp) 構成員に結合しているか、または、自身に組み込まれているかまたは結合してい る該sbp構成員を有する粒子に結合しているかまたは組み込まれているもので あり、該sbp構成員は、該相補的ヌクレオチド配列とは異なるものである;( 3)その励起状態で一重項酸素を産生する能力のある光増感剤、ただし、該光増 感剤は、該プローブのヌクレオチド配列と相補的なヌクレオチド配列に結合して いるか、または、自身に組み込まれているかまたは結合している該該プローブの ヌクレオチド配列と相補的なヌクレオチド配列を有する粒子に結合しているか、 または組み込まれているものであり;および(4)一重項酸素と反応すると光活性 インジケーターを形成する能力のある光活性インジケーター前駆体、ただし該光 活性インジケーター前駆体は該プローブと結合している該sbp構成員と相補的 なsb p構成員に結合しているか、または、自身に組み込まれているかまたは結合して いる該プローブと結合している該sbp構成員と相補的なsbp構成員を有する 粒子に結合しているかまたは組み込まれているものである、を組み合わせ、(b )該媒体に光を照射し、該光増感剤を励起させて一重項酸素を産生し;そして( c)該光活性インジケーターの蛍光を測定する;ここで該蛍光は該媒体中の該分 析物の量と相関するものである、を含んで成るか; または(B)分析物がポリヌクレオチド以外である場合、(a)(1)分析物を 含有する疑いのある媒体;(2)その励起状態で一重項酸素を産生する能力のあ る光増感剤、ただし該光増感剤は第1特異的結合対(sbp)構成員に結合して いるか、または、自身に組み込まれているかまたは結合している第1特異的結合 対(sbp)構成員を有する粒子に結合しているかまたは組み込まれているもの である;および(3)一重項酸素と反応すると光活性インジケーターを形成する 能力のある光活性インジケーター前駆体、ただし該光活性インジケーター前駆体 は第2sbp構成員に結合しているか、または、自身に組み込まれているかまた は結合している第2sbp構成員を有する粒子に結合しているかまたは組み込ま れているものである、の組み合わせを用意し、(b)該組み合わせに光を照射し て、該光増感剤を励起させ;そして(c)該光活性インジケーターの蛍光を測定 すること;ここで、各sbp構成員は、該分析物または該分析物に相補的なsb p構成員に、直接的または間接的に結合する能力があり、かつ該蛍光は該媒体中 の該分析物の量と相関し、該光増感剤は所望により該第1sbp構成員が結合し ている懸濁可能な粒子の一部であり、該光活性インジケーター前駆体は所望によ り該第2sbp構成員が結合している懸濁可能な粒子の一部である、を含んで成 る。 本発明の別の態様は、光活性インジケーター前駆体が結合した平均直径20な いし4000ナノメーターの懸濁可能な粒子を含んで成る組成物であり、該光活 性インジケーター前駆体は、セレニウムまたはテルリウム原子を含有するもので ある。 本発明のまた別の態様は、分析物のアッセイを行うためのキットである。該キ ットは、パッケージした組み合わせ物中に、該光活性インジケーター前駆体を含 む 懸濁可能粒子、ただし該光活性インジケーター前駆体はセレニウムまたはテルリ ウム原子を含有し、かつ該粒子はそれに結合したsbp構成員を有する;および sbp構成員と結合している光増感剤、ただしこれはその励起状態において酸素 をその一重項状態に活性化する能力があり、sbp構成員の少なくとも1つは、 分析物にまたは分析物と相補的なsbp構成員に結合する能力があるものである 、を含んで成る。 本態様の別の実施態様では、該キットは、パッケージした組み合わせ物中に、 セレニウムまたはテルリウム原子を含有する光活性インジケーター前駆体を含む 懸濁可能な第1粒子、ただしこの第1粒子はそれに結合したsbp構成員を有す る;および光増感剤を含む懸濁可能な第2粒子、ただしこの第2粒子はそれに結 合したsbp構成員を有する、を含む組成物を含んで成る。このsbp構成員の 少なくとも1つは、分析物に、または分析物と相補的なsbp構成員に結合する 能力がある。 本態様の別の実施態様では、キットは、パッケージした組み合わせ物中に、セ レニウムまたはテルリウム原子を含有する光活性インジケーター前駆体、ただし この光活性インジケーター前駆体は第1sbp構成員と結合しているものである ;および、その励起状態において酸素をその一重項状態に活性化する能力があり 、第2sbp構成員と結合しているものである光増感剤を含んで成る。このsb p構成員は、分析物に、または分析物と結合する能力のあるsbp構成員に結合 する能力がある。 本発明の別の態様は、sbp構成員である分析物の結合アッセイである。この アッセイは、分析物を含有する疑いのある媒体を、分析物にまたは分析物と相補 的なsbp構成員に、直接的または間接的に結合する能力のあるsbp構成員と 組み合わせる第1段階;分析物または相補的sbp構成員に対するsbp構成員 の結合を検出する第2段階、ただしこの検出は媒体中の光活性インジケーター前 駆体を一重項酸素にさらして光活性インジケーターを生成させることを含む;お よび光活性インジケーターの蛍光を測定する最終段階、を含んで成る。 本発明の他の態様は、下記の構造: 式中、Hは、XR基に対してシスであり;Xは、セレニウムまたはテルリウムで あり;Rは、不飽和炭素原子、シリコン原子、またはスズ原子によりXに結合し ている有機または有機金属基であり;そして、Aは、炭素−炭素基と一緒になる とき(所望により、1またはそれ以上の芳香環と縮合した)脂環式環、または複 素環を形成し;一重項酸素を有する化合物と反応すると、HおよびXR基が、炭 素−炭素二重結合に換わって、その最大吸収で少なくとも10,000M-1cm-1 の消光係数、および少なくとも0.1の蛍光放出量子収率を有する蛍光分子が得 られる、を含む、光活性インジケーター前駆体として有用な化合物類である。 本発明の他の態様は、光活性インジケーター分子の調製法である。この方法は 、本発明の化合物(上記のとおり)を一重項酸素と反応させて、その最大吸収で 少なくとも10,000M-1cm-1の消光係数、および少なくとも0.1の蛍光放出 量子収率を有する光活性インジケーターを得ることを含んで成る。 本発明の利点の1つは、蛍光光活性インジケーター(光活性インジケーター前 駆体と一重項酸素との反応から生じる)が、ヨーロッパ公開特許出願第0 51 5 194号に記載された方法に使用された化学発光化合物の少なくとも105倍 多くの光子を産生できることである。これは、たいてい単一蛍光光活性インジケ ーター分子を、それが崩壊する前に、105倍まで励起させることができるから である。従って、本発明において形成される蛍光光活性インジケーター分子は、 照射により1万の光子を生成できる。それ故に、この蛍光の検出によって、より 高感度のアッセイを提供できる。更に、本発明における光活性インジケーター分 子の蛍光の測定では、標準蛍光計の使用が可能であり、一方、前記したアッセイ における化学発光化合物の活性化により生じる化学発光の検出は、より専門的な 分光計を必要とする。 図面の簡単な説明 図1は、DNA検出アッセイ結果のグラフ表示である。各アッセイの結果は、 異なる記号で表している。 発明の詳細な説明 定義 本明細書および添付の請求の範囲に使用する下記用語は、特記しない限り、指 示した意味を有する: “アルキル”とは、脂環式炭化水素から水素原子1つを除去することにより生 じる一価分枝状、または非分枝状基を意味し;低級アルキルおよび高級アルキル の両方を含む。 “低級アルキル”とは、1ないし5の炭素原子を含有するアルキル基、例えば 、メチル、エチル、プロピル、ブチル、イソプロピル、イソブチル、ペンチル、 イソペンチル、および同種物を意味する。 “高級アルキル”とは、6以上の炭素原子、通常、6ないし20の炭素原子を 含有するアルキル基、例えば、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、および同種物を 意味する。 “アルキリデン”とは、アルキル基の2つの水素原子を同一の炭素原子から取 ることによって生じる二価有機基、例えば、エチリデン、および同種物を意味す る。 “アルキレン”とは、アルキル基の2つの水素原子を異なる炭素原子から取る ことによって生じる二価有機基を意味する。 “脂環式環”とは、不飽和であってもよく、部分的に飽和していてもよい、炭 素長5ないし7の環状炭化水素基を意味する。 “アリール”とは、芳香族炭化水素から1原子を除くことにより生じ、1また はそれ以上の芳香環、通常は、1ないし4の芳香環を含有する有機基、例えば、 フェニル(ベンゼン由来)、ナフチル(ナフタレン由来)、および同種物を意味 する。 “アラルキル”とは、アリール基が結合したアルキル基を有する有機基、例え ば、ベンジル、フェネチル、3−フェニルプロピル、1−ナフチルエチル、およ び同種物を意味する。 “アルコキシ”とは、式−ORaで、Raがアルキル基である基、例えば、メト キシ、エトキシ、および同種物を意味する。 “アリールオキシ”とは、式−ORbで、Rbがアリール基である基、例えば、 フェノキシ、ナフトキシ、および同種物を意味する。 “アラルコキシ”とは、式−ORcで、Rcがアラルキル基である基、例えば、 ベンジルオキシ、1−ナフチルエトキシ、および同種物を意味する。 “アルキルチオ”とは、式−SRaで、Raがアルキル基である基、例えば、メ チルチオ、エチルチオ、および同種物を意味する。 “アリールチオ”とは、式−SRbで、Rbがアリール基である基、例えば、フ ェニルチオ、ナフチルチオ、および同種物を意味する。 “複素環”とは、炭素原子、および窒素、酸素、および硫黄から成る群から選 択される1から3のヘテロ原子からなり、飽和か不飽和かのいずれかであり、そ の中で、窒素、炭素、または硫黄原子は、所望により酸化されていてもよく、か つ、窒素原子は、所望により4級化されていてもよい、安定な単環、二環、また は三環式環系を意味し、上記定義の複素環系のどれもがベンゼン環と縮合してい るようなあらゆる環系を含む。複素環系は、任意のヘテロ原子、または炭素原子 で置換されていてもよく、その結果、安定な構造を生じる。このような複素環系 の例には、ピペリジン、ピペラジン、2−オキソピペラジン、2−オキソピペリ ジン、2−オキソピロリジン、2−オキソアゼピン、アゼピン、ピロール、4− ピペリドン、ピロリジン、ピラゾール、ピラゾリジン、イミダゾール、イソダゾ リン、イミダゾリジン、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、オキサ ゾール、オキサゾリジン、インダン、イソキサゾール、イソキサゾリジン、モル ホリン、チアゾール、チアゾリジン、イソチアゾール、キヌクリジン、イソチア ゾリジン、インドール、イソインゾール、インドリン、イソインドリン、オクタ ヒドロインドール、オキタヒドロイソインドール、キノリン、イソキノリン、デ カヒドロイソキノリン、ベンズイミダゾール、チアジアゾール、ジヒドロベンゾ フラン、ベンゾフラン、ベンゾピラン、1,4−ベンゾピロン、1,2−ベンゾピ ロン、ベンゾチアゾール、ベンゾキサゾール、フラン、テトラヒドロフラン、ピ ラン、テトラヒドロピラン、チオフェン、ベンゾチオフェン、チアモルホリン、 チアモルホリンスルホキシド、チアモルホリンスルホン、およびオキサジアゾー ルがあるが、これらに限定されるわけではない。本発明の目的に好ましい複素環 は、ベンゾピロン類である。 “置換された”とは、分子の水素原子が、ハロゲン等のような単一原子であり 得る他の原子、または、有機基などの原子群の一部で置き換わった状況を意味す る。 “電子供与基”とは、分子に結合したとき、電子供与基が電子貧弱になって、 分子のその他の部分と比べて正に荷電するように分子を分極化する能力がある、 即ち、電子密度を低減する置換基を意味する。かかる基は、例示説明であって限 定ではないが、アミン類、エーテル類、チオエーテル類、ホスフィン類、ヒドロ キシ、オキシアニオン類、メルカプタン類、およびそれらのアニオン類、スルフ ィド類等であり得る。 “有機基”とは、基内の原子の原子価を満たすのに必要な必須数の水素原子以 外の1ないし50の原子を有する置換基を意味する。一般に、かかる基における 主要原子は、炭素(C)であるが、酸素(O)、窒素(N)、硫黄(S)、リン (P)であっても良く、存在するならば、O、N、S、またはPは、炭素と、ま たはお互いの1またはそれ以上と、または水素と、または金属原子と結合して、 様々な官能基、例えば、カルボン酸類、アルコール類、チオール類、カルボキサ ミド類、カルバメート類、カルボン酸エステル類、スルホン酸類、スルホン酸エ ステル類、リン酸、リン酸エステル類、尿素類、カルバメート類、ホスホルアミ ド類、スルホンアミド類、エーテル類、スルファイド類、チオエーテル類、オレ フィン類、アセチレン類、アミン類、ケトン類、アルデヒド類、ニトリル類、お よび同等物を形成することができる。このような有機基の例には、アルキル、ア ルキリジン、アリール、アラルキル、およびヘテロサイクリルがあり、ここで、 アルキル、アルキリジン、アリール、アラルキル、またはヘテロサイクリル基は 、上記官能基の1またはそれ以上で置換されていてもよいが、これらは例示であ って限定ではない。 “有機金属基”とは、金属原子と連結した(上記定義の)有機基を含有する基 を意味する。 “分析物”とは、検出すべき化合物または組成物を意味する。分析物は、特異 的結合対(sbp)の一員を含んで成ることができ、リガンドであっても良く、 一価(モノエピトープ性)または多価(多エピトープ性)であり、普通は、抗原 性またはハプテン性であり、共通のエピトープ部位または決定因子部位の少なく とも1つを共有する単一化合物または複数の化合物である。分析物は、バクテリ アなどの細胞、またはA、B、O等のような血液型抗原、またはHLA抗原を持 つ細胞、または微生物、例えば、バクテリア類、真菌類、原生動物類、またはウ イルスなどの細胞の一部であることができる。 多価リガンド分析物は、通常、ポリ(アミノ酸)、即ち、ポリペプチド類およ びタンパク質類、ポリサッカライド類、核酸類およびそれらの組み合わせである 。このような組み合わせは、バクテリアの成分類、ウイルス類、染色体類、遺伝 子類、ミトコンドリア、核、細胞膜、および同等物を含む。 ほとんどの場合、当該発明を適用できる多エピトープ性リガンド分析物は、少 なくとも約5,000、より普通には、少なくとも約10,000の分子量を有す る。ポリ(アミノ酸)の範疇では、対象となるポリ(アミノ酸)は、一般に、分 子量約5,000から5,000,000、より普通には、分子量約20,000か ら1,000,000である;対象となるホルモン類の間では、分子量は、普通、 約5,000から60,000の範囲である。 類似の構造的特徴を有するタンパク質類、特定の生物学的機能を有するタンパ ク質類、特定の微生物、特に疾病を生ぜしめる微生物に関するタンパク質類、等 のファミリーについて、タンパク質の多様さを考慮することができる。このよう なタンパク質には、例えば、免疫グロブリン類、サイトカイン類、酵素類、ホル モン類、癌抗原、栄養学的マーカー類(nutritional markers)、組織特異的抗 原等がある。 本発明において対象となる、タンパク質類、血液凝固因子、タンパク質系ホル モン類、抗原性ポリサッカライド類、微生物類、および他の病原体の種類は、米 国特許第4,650,770号に詳細に開示されており、これらの開示は、その全 体を本明細書に参照して組み込んである。 モノエピトープ性リガンド分析物類は、一般に、分子量約100から2,00 0であり、より普通には、分子量125から1,000である。 分析物には、薬剤類、代謝物類、農薬、汚染物質、および同等物がある。対象 となる薬剤類の中には、アルカノイド類が含まれる。アルカノイド類の中には、 モルヒネ、コデイン、ヘロイン、デキストロメトルファン、それらの誘導体およ び代謝物類を含むモルヒネアルカロイド類;コカイン、およびベンジルエクゴニ ン、それらの誘導体類および代謝物類を含むコカインアルカロイド類;リセルグ 酸のジエチルアミドを含む麦角アルカロイド類;ステロイドアルカロイド類;イ ミナゾイルアルカロイド類;キナゾリンアルカロイド類;イソキノリンアルカロ イド類;キニンおよびキニジン、それらの誘導体および代謝物を含むキノリンア ルカロイド類がある。 薬剤類の次のグループは、エストロゲン類、アンドロゲン類、副腎皮質ステロ イド類、胆汁酸類、ジゴキシンおよびジゴキシゲニンを含む強心性グリコシド類 およびアグリコン類、サポニン類およびサポゲニン類、それらの誘導体、および 代謝物を含むステロイド類を含む。また、ジエチルスチルベストロールなどのス テロイド疑似物質も含む。 薬剤類の次のグループは、5から6の環員を有するラクタム類であり、バルビ チュレート類、例えば、フェノバルビタールおよびセコバルビタール、ジフェニ ルヒダントイン、プリミドン、エトスクシイミド、およびそれらの代謝物を含む 。 薬剤類の次のグループは、炭素原子2から3のアルキルを伴うアミノアルキル ベンゼン類であり、アンフェタミン類;エフェドリン、L−ドーパ、エピネフリ ンを含むカテコールアミン類;ナルセイン;パパベリン;およびこれらの代謝物 を含む。 薬剤類の次のグループは、オキサゼパン、クロルプロマジン、テグレトール、 それらの誘導体および代謝物を含むベンズ複素環類であり、該複素環は、アゼピ ン類、ジアゼピン類、およびフェノチアジン類である。 薬剤類の次のグループは、プリン類であり、テオフィリン、カフェイン、それ らの代謝物類および誘導体類を含む。 薬剤類の次のグループは、マリジュアナから誘導されるものを含み、カンナビ ノールおよびテトラヒドロカンナビノールを含む。 薬剤類の次のグループは、チロキシン、コルチゾール、トリヨードチロニン、 テストステロン、エストラジオール、エストロン、プロゲステロンなどのホルモ ン類、アンギオテンシン、LHRHなどのポリペプチド類、およびシクロスポリ ン、FK506、ミコフェノール酸、その他などの免疫抑制物質である。 薬剤類の次のグループは、ビタミン類、例えば、A、B(例えば、B12)、C 、D、E、およびK、葉酸、チアミンを含む。 薬剤類の次のグループは、プロスタグランジン類であるが、水酸化および不飽 和の程度および部位によって異なる。 薬剤類の次のグループは、トリ環状抗鬱薬類であり、イミプラミン、ジスメチ ルイミプラミン、アミトリプチリン、ノルトリプチリン、プロトリプチリン、ト リイミプラミン、クロミプラミン、ドキセピン、およびデスメチルドキセピンを 含む。 薬剤類の次のグループは、抗腫瘍薬であり、メトトレキセートを含む。 薬剤類の次のグループは、抗生物質であり、ペニシリン、クロロマイセチン、 テトラサイクリン、テトラマイシン、代謝物類および誘導体類を含む。 薬剤類の次のグループは、ヌクレオシド類およびヌクレオチド類であり、適切 な糖の付いたATP、NAD、FMN、アデノシン、グアノシン、チミジン、お よびシチジンおよびそれらのリン酸置換体を含む。 薬剤類の次のグループは、メタドン、メプロバメート、プロプラノロール、グ リセオフルビン、バルプロン酸(valproic acid)、ブチロフェノン類、抗ヒス タミン類、クロラムフェニコール、アトロピンなどの抗コリン作用薬、それらの 代謝物類および誘導体類を含む多方面にわたる個々の薬剤類である。 疾患状態に関連した代謝物は、スペルミン、ガラクトース、フェニルピルビン 酸、および1型ポルフィリンを含む。 薬剤類の次のグループは、ゲンタマイシン、カナマイシン、トブラマイシン、 およびアミカシンなどのアミノグルコシド類である。 対象となる農薬類の中には、ポリハロゲン化ビフェニル類、リン酸エステル類 、チオホスフェート類、カルバメート類、ポリハロゲン化スルフェンアミド類、 それらの代謝物類および誘導体類がある。 受容体分析物の場合、分子量は、一般に、10,000から2×108、より普 通には、10,000から106の範囲である。免疫グロブリン類、IgA、IgG 、IgE、およびIgMの場合、分子量は、一般に、約160,000から約106 で変わる。酵素類は、通常、分子量約10,000から1,000,000の範囲 である。天然の受容体は、広範囲に変わるが、一般に、少なくとも分子量約25 ,000であり、106、またはそれ以上の分子量であることもあり、アビジン、 ストレプトアビジン、DNA、RNA、チロキシン結合グロブリン、チロキシン 結合プリアルブミン、トランスコルチン、等などの物質類を含む。 分析物の用語は、更に、下記に定義するポリヌクレオチド類のようなポリヌク レオチド分析物を含む。これらは、m−RNA、r−RNA、t−RNA、DN A、DNA−RNA二本鎖分子等を含む。また、分析物の用語は、例えば、制限 酵素類、アクチベーター類、レプレッサー類、ヌクレアーゼ類、ポリメラーゼ類 、ヒストン類、修復酵素類、化学療法薬、および同種物などのポリヌクレオチド 結合成分類である受容体を含む。 分析物は、宿主由来の体液のような試料中に直接見い出された分子であり得る 。この試料は、直接調べることができ、分析物をより容易に検出可能にするため に前処理することもできる。更に、対象となる分析物は、対象となる分析物に相 補的な特異的結合対構成員などの、対象となる分析物の存在証拠となる成分を検 出することにより、測定でき、これらの存在は、対象となる分析物が試料中に存 在する場合のみ、検出される。従って、分析物の存在証拠となる成分が、アッセ イにおいて検出される分析物となるのである。体液は、例えば、尿、血液、血漿 、血清、唾液、精液、糞、たん、脳脊髄液、涙、粘液、および同等物であること ができる。 “特異的結合対(sbp)構成員”とは、他の分子の特定の空間的および極性 の構成と特異的に結合し、それによって、他の分子の特定の空間的および極性の 構成と相補的なものとして定義される領域を表面上または腔内に有する、1また は2つの異なる分子を意味する。特異的結合対の一員は、リガンドおよび受容体 (アンチリガンド)として表す。これらは、普通、抗原−抗体などの免疫学的ペ アの一員であり、一方、ビオチン−アビジン、ホルモン類−ホルモン受容体類、 核酸二本鎖分子、IgG−プロテインA、DNA−DNA、DNA−RNAなど のポリヌクレオチド対、および同等物などの他の特異的結合対は、免疫学的ペア ではないが、本発明、およびsbp構成員の定義に含まれる。 “ポリヌクレオチド”とは、天然状態で、約6ないし500,000またはそ れ以上のヌクレオチドを有し、かつ単離状態で、約6ないし50,000または それ以上のヌクレオチド、普通は、約6ないし20,000ヌクレオチド、より 頻繁には、6ないし10,000ヌクレオチドを有する、ポリマーヌクレオチド である化合物または組成物を意味する。“ポリヌクレオチド”の用語は、天然に 生じる、または合成的に生成される、任意の供給源由来の、精製または非精製形 態の、DNA(dsDNAおよびssDNA)およびRNA、普通はDNAを含む、 オリゴヌクレオチド類および核酸類も含み、t−RNA、m−RNA、r−RN A、ミトコンドリアDNAおよびRNA、クロロプラストDNAおよびRNA、 DNA−RNAハイブリッド類、またはそれらの混合物、遺伝子、染色体、プラ スミド類、微生物類、例えば、バクテリア、酵母類、ウイルス類、ウイロイド類 、糸状菌、真菌、植物、動物、ヒトなどの生物学的物質のゲノム、それらのフラ グメント類および同等物であり得る。 “ポリヌクレオチドプローブ”とは、標的ポリヌクレオチド分析物の塩基配列 と相補的な塩基配列を有する一本鎖核酸分子を意味する。プローブ類は、一般に 、化学的に合成された長さ6から200塩基対のDNAまたはRNAポリヌクレ オチド類から成り、標的ポリヌクレオチド分析物と安定なハイブリダイゼーショ ン複合体を形成できなければならない。 “リガンド”とは、受容体が天然に存在するか、または調製できる、あらゆる 有機化合物を意味する。また、リガンドの用語は、修飾リガンド類であるリガン ド類似体を含み、普通は分子量100以上の、普通は有機基、または分析物類似 体であるリガンド類似体であり、受容体に対する類似リガンドと拮抗でき、該修 飾により、リカンド類似体を他の分子に結合させる手段を提供するものである。 リガンド類似体は、必要ではないが、より多くの水素が、リガンド類似体をハブ または標識に連結させる結合で置換されている点で、普通、リガンドとは異なる 。リガンド類似体は、リガンドに対するのと同様の方法で受容体に結合できる。 類似体は、例えば、リガンドに対する抗体のイディオタイプを指向する抗体であ ってもよい。 “受容体”または“アンチリガンド”とは、分子の特定の空間的および極性の 構成、例えば、エピトープ性部位または決定因子部位を認識する能力のあるあら ゆる化合物または組成物を意味する。例示的な受容体類には、天然に生じる受容 体類、例えば、チロキシン結合グロブリン、抗体類、酵素類、Fabフラグメント 類、レクチン類、核酸類、アビジン類、プロテインA、バースター(barstar) 、補体成分Clq、および同等物がある。アビジンは、卵白アビジンおよび他の供 給源由来のビオチン結合タンパク質類、例えば、ストレプトアビジンを含むこと を意図する。 “特異的結合”とは、2つの異なる分子のうちの1つが、もう一方の分子に対 し、その他の分子類の場合の実質的に低い認識と比べて、特異的に認識すること を意味する。一般に、この分子は、その表面上、または腔内に、2つの分子間の 特異的認識を生ぜしめる領域を有する。特異的結合の例は、抗体−抗原相互作用 、酵素−基質相互作用、ポリヌクレオチド相互作用、およびその他である。 “非特異的結合”とは、特異的表面構造から比較的独立している分子間の非共 有結合を意味する。非特異的結合は、分子間の疎水相互作用を含む幾つかの要因 から生じ得る。 “抗体”とは、もう一方の分子の特定の空間的および極性の構成に特異的に結 合し、それによって、もう一方の分子の特定の空間的および極性の構成と相補的 であると定義される免疫グロブリンを意味する。抗体は、モノクローナルまたは ポリクローナルであることができ、当業者にはよく知られた技術、例えば、宿主 の免疫感作、および血清(ポリクローナル)の収集により、または連続的ハイブ リッド細胞ラインを調製し、分泌タンパク質(モノクローナル)を調製すること により、または、クローニングして、天然抗体の特異的結合に必要なアミノ酸配 列を少なくともコードするヌクレオチド配列またはその変異バージョンを発現さ せることにより、調製できる。抗体類は、完全な免疫グロブリンまたはそれらの フラグメントを含み、免疫グロブリン類には、様々な分類およびアイソタイプが あり、例えば、IgA、IgD、IgE、IgG1、IgG2a、IgG2b、IgG3、Ig M、等である。それらのフラグメント類は、Fab、FvおよびF(ab')2、Fab'、 および同等物を含むと考えられる。加えて、免疫グロブリン類またはそれらのフ ラグメントの凝集体類、ポリマー類、およびコンジュゲート類は、特定分子の結 合親和性を維持するのに十分適切な場合に、使用することができる。 “連結基”とは、分子間の共有結合を意味する。連結基は、分子、例えば、光 増感剤、光活性インジケーター前駆体、sbp構成員、または連結されている粒 子または粒子の一部と結合した分子、の性質に依存して変わる。光増感剤または 光活性インジケーター前駆体に普通に存在するか、または導入される官能基類は 、これらの分子をsbp構成員に、またはリポソームまたは油滴の脂肪親和性成 分、ラテックス粒子、シリコン粒子、金属ゾル、または染料クリスタライトなど の粒子に連結させるために採用されるものである。 ほとんどの場合、カルボニル官能性が連結基として有用であり、例えば、オキ ソカルボニル基、例えば、アルドヒド類、アセチルおよびカルボキシ基、および 非オキソカルボニル基(窒素および硫黄類似体を含む)、例えば、アミジン、ア ミデート、チオカルボキシ、およびチオノカルボキシである。オキソ以外の別の 官能性もまた、連結基として有用であり、例えば、ハロゲン、ジアゾ、メルカプ ト、オレフィン(特に、活性化オレフィン)、アミノ、ホスホロ、および同種物 である。連結基の詳しい説明は、米国特許第3,817,837号に見ることがで き、この開示は、本明細書に参照して組み込んである。 連結基は、結合であってもよいし、1から100原子の鎖、普通は、約1ない し70原子の鎖、好ましくは1ないし50原子の鎖、より好ましくは1ないし2 0原子の鎖であってもよく、それぞれ独立して、通常は、炭素、酸素、硫黄、窒 素、およびリンからなる群から選択される。連結基におけるヘテロ原子の数は、 通常、約0から20の範囲であり、普通は、約1から15、より好ましくは2な いし6の範囲である。鎖中の原子は、有機基のところで記載したのと同様の方法 により水素以外の原子で置換することができる。一般則として、特定の連結基の 長さは任意に選択することができ、合成の好便さを提供し、結合sbp構成員の 相互干渉を最少化し、蛍光エネルギーアクセプターなどの所望の基、重金属など の項間交差の触媒、および同種物の組み込みを可能にすることができる。連結基 は、脂肪族、または芳香族であり、ジアゾ基を伴う場合でも、芳香族基は、通常 含まれる。 ヘテロ原子が存在するとき、酸素は、通常、炭素、硫黄、窒素、またはリンと 結合したオキソまたはオキシとして存在し;窒素は、通常、炭素、酸素、硫黄、 またはリンと結合したニトロ、ニトロソ、またはアミノとして存在し;硫黄は、 酸素に倣うものであるが;リンは、炭素、硫黄、酸素、または窒素に結合してお り、通常、ホスホン酸およびリン酸モノまたはジエステルとして存在している。 連結基とコンジュゲートされた分子との間の共有結合形成における共通の官能 性は、アルキルアミン、アミジン、チオアミド、エーテル、尿素、チオウレア、 グアニジン、アゾ、チオエーテル、およびカルボキシレート、スルホネート、お よびリン酸エステル類、アミド類およびチオエステル類である。 たいていは、本発明の光増感剤および光活性インジケーター前駆体が、粒子、 表面、sbp構成員と連結している場合、それらは、非オキソカルボニル基(窒 素および硫黄類似体を含む)、ホスフェート基、アミノ基、アルキル化剤(例え ば、ハロまたはトシルアルキルなど)、エーテル基(ヒドロキシを含む)、チオ エーテル基(メルカプトを含む)、オキソカルボニル基(例えば、アルデヒドま たはケトン)、または活性オレフィン、例えば、ビニルスルホン、またはα,β −不飽和エステルまたはアミドを有する。これらの官能性は、アミン基、カルボ キシル基、活性オレフィン、またはアルキル化剤、例えば、ブロモアセチルなど の官能性を有する粒子、表面、またはsbp構成員に連結するものである。アミ ノおよびカルボン酸、またはその窒素誘導体、またはリン酸を連結させると、ア ミド類、アミジン類、およびホスホルアミド類が形成される。メルカプタンおよ び活性化オレフィンを連結させると、チオエーテル類が形成される。メルカプタ ンとアルキル化剤を連結させると、チオエーテル類が形成される。アルデヒドお よびアミンを還元条件下で連結させると、アルキルアミンが形成される。カルボ ン酸またはリン酸、およびアルコールを連結させると、エステルが形成される。 “親水性または水溶解度を分与する基または官能性”とは、親水性官能性を意 味し、水による固体の湿潤度、および結合する化合物の水への溶解度を増大する ものである。このような官能基または官能性は、有機基であることができ、スル ホネート、スルフェート、ホスフェート、アミジン、ホスホネート、カルボキシ レート、ヒドロキシル、特にポリオール類、アミン、エーテル、アミド、および 同等物であり得る。官能基の例は、カルボキシアルキル、スルホノキシアルキル 、CONHOCH2COOH、CO−(グリコサミン)、糖類、デキストラン、 シクロデキストリン、SO2NHCH2COOH、SO3H、CONHCH2CH2 SO3H、PO32、OPO32、ヒドロキシル、カルボキシル、ケトン、およ びそれらの組み合わせである。上記官能性の殆どは、光増感剤または光活性イン ジケーター前駆体のsbp構成員または支持体への付着を可能にする付着基とし ても利用できる。 “親油性または脂質溶解度を分与する基または官能性”とは、親油性官能性を 意味し、水による表面の湿潤度、および結合する化合物の水への溶解度を低減す るものである。このような官能基または官能性は、1ないし50またはそれ以上 の原子、普通は、水素またはハロゲンで置換された炭素原子、を含有でき、アル キル、アルキリデン、アリール、およびアラルキルであることができる。親油性 基または官能性は、通常、1ないし6の直鎖状または分枝状の、少なくとも炭素 原子6、さらに普通には、少なくとも炭素原子10、さらに、好ましくは少なく とも炭素原子12で、普通は炭素原子30を越えない、脂肪族基を有するもので ある。脂肪族基は、脂環式、複素環式、または芳香環式であり得る5員環ないし 6員環に結合している場合もある。 “光増感剤”とは、本発明の場合、準安定状態、普通は三重項状態、に励起さ れ得る分子を意味し、分子酸素が近くにある場合に、直接または間接的にそのエ ネルギーを、酸素に転移でき、同時に、しばしば一重項酸素または121g) として表される酸素の高反応性励起状態まで酸素を励起させることができるもの である。光増感剤は、普通、光の吸収により、または適切な励起状態の供与体か らのエネルギー転移により、励起されるが、化学励起、電子化学活性化、または 他の手段によっても励起され得る。光増感剤の励起は、普通、外部供給源からの 光の照射によって引き起こされるものである。本発明の光増感剤は、普通、25 0ないし1100nm、好ましくは300ないし1000nm、より好ましくは45 0ないし950nmの範囲の波長で吸収極大を有し、その吸収極大で、500M-1 cm-1以上、好ましくは少なくとも5000M-1cm-1、より好ましくは少なくとも 50,000M-1cm-1の消光係数を伴う。光増感剤による光の吸収の後に生じる 励起状態、普通は三重項状態、の寿命は、普通、酸素不在下で少なくとも100 nsec、好ましくは少なくとも1μsecである。一般に、寿命は、酸素へエネルギ ーを転移させるのに十分に長くなければならず、普通は、10-5ないし10-3M (媒体によって変わる)の範囲の濃度で存在するものである。光増感剤の励起状 態は、普通、その基底状態とは異なるスピン量子数(S)を有するものであり、 普通は、通常の場合のように基底状態が一重項(S=0)であるとき、三重項( S=1)状態である。好ましくは、光増感剤は、高い項間交差収率を持つ。即ち 、光増感剤の励起は、少なくとも10%、望ましくは少なくとも40%、好まし くは80%以上の効率で長い生存状態(普通は三重項)を生じる(量子収率は、 普通0.5以下、好ましくは0.1以下)。 本発明の光増感剤は、比較的光安定性であり、産生された一重項分子酸素と効 率良く反応しない。最も有用な光増感剤には、幾つかの構造的特徴が存在する。 多くの光増感剤は、堅く固定された、少なくとも1つ、頻繁には、3つまたはそ れ以上のコンジュゲート化二重結合または三重結合、多くは芳香性構造、を有す る。それらは、項間交差を加速する少なくとも1つの基、例えば、カルボニルま たはイミン基、または周期表の3列から6列から選択される重原子、特に、ヨウ 素または臭素、を含有することが多いか、またはそれらは、多芳香性構造を有す ることが多い。典型的な光増感剤には、アセトン、ベンゾフェノン、および9− チオキサントンなどのケトン類;エオシンおよびローズベンガルなどのキサンテ ン類;ブクミンステルフレレンおよび9,10−ジブロモアンスラセンなどの多 芳香族化合物類;ヘマトポルフィリンおよびクロロフィルなどの金属ポルフィリ ン類を含むポルフィリン類;オキサジン類;シアニン類;スクアレート染料類; フタロシアニン類;メロシアニン類;メチレンブルー等などのチアジン類、およ びこれらの化合物の項間交差を高め、それらの化合物をより親油性またはより親 水性にさせるために、および/または、例えば、sbp構成員に付着させるため の付着基として、有機基により置換された、それらの化合物の誘導体類がある。 本発明において利用され得るその他の光増感剤の例は、上記特性を有するもの、 およびN.J.ツロ、“モレキュラー・フォトケミストリー”、132頁、W.A. ベンジャミン社、ニューヨーク、1965年に列挙されているものである。 本発明の光増感剤は、光増感剤を、油滴、リポソーム、ラテックス粒子、およ び同等物などの懸濁可能な粒子に組み込む場合に、親油性成分への溶解を確実に するため、好ましくは、相対的に非極性である。 “光活性インジケーター前駆体”とは、一重項酸素と反応して、光活性インジ ケーターを形成する、または結果的に光活性インジケーターに変換される補助化 合物と反応できる化合物を形成するような分子を意味する。光活性インジケータ ー化合物を導く化合物類を与え得る一重項酸素の反応には、数種の型がある。採 用する反応の型、および望まれる光活性インジケーターの選択は、本発明で採用 される光活性インジケーター前駆体および補助化合物類の構造に対する指針を提 供するものである。 光活性インジケーター前駆体は、好ましくは、非常に迅速、普通は、少なくと も104ないし106sec-1、好ましくは、少なくとも106ないし108sec-1、よ り好ましくは、>108sec-1である一重項酸素との反応を受けるものである。反 応の初期生成物は、反応することにより光活性前駆体を与える中間体であり、こ の中間体は、好ましくは、一重項酸素を形成してから、光にさらすことによって 光活性インジケーターから放出される蛍光を検出する間の所望の時間に比べて短 い寿命を有するものである。一重項酸素産生と蛍光検出を同時に行うためには、 寿命は、普通、10-3ないし10秒、好ましくは10-3秒である。一重項酸素の 産生と蛍光検出が連続している場合、寿命は、10-3秒から30分またはそれ以 上、好ましくは<1秒ないし60秒で変わり得る。 一重項酸素の高速度の反応は、一重項酸素反応性基を、電子豊富な光活性イン ジケーター前駆体中に提供することにより、達成される。これらの基は、普通、 オレフィンまたはアセチレン、ヒドラジンおよびヒドロキシルアミン誘導体類、 セレナイド類およびテルライド類であるが、これらの基に限定されるわけではな い。例えば、テルライド類は、迅速に一重項酸素と反応して、オレフィンを生成 することから、特に有用であることが見い出されている。反応速度は、テルリウ ムの電子利用可能性(酸化電位)に依存している。例えば、アリール環上の電子 供与基をテルリウム原子上に置換すると、速度を増大できる。テルリウムをセレ ニウム(次により低いカルコゲニド)に変えると、速度は減少するが、分子の酸 化安定性は増大する。 光活性インジケーター前駆体が、ヒドラジンまたはヒドラジドを含有するとき 、一重項酸素との反応により、二重結合を生成できる。例えば、一重項酸素は、 下記反応に例示するように、ヒドラジド類を直接、蛍光光活性インジケーター類 に変換できる: ヒドラジンの酸化電位は、高速反応を提供するのに重要な要因である。アシル 基(例えば、ヒドラジドにおけるように)などの電子求引基類は、反応を遅くす るにもかかわらず、本発明においては、光活性インジケーター前駆体としてアシ ルヒドラジド類およびジアシルヒドラジド類を依然使用できる。反応が十分に迅 速である場合は、しばしば、反応を塩基の存在下で加速させることができる。例 えば、3−アミノフタロイルヒドラジドは、強塩基の存在下で、電子豊富であり 、かつ一重項酸素と迅速に反応して光活性インジケーターとしての3−アミノフ タレートを形成できるアニオンを形成する。しかしながら、ヒドロキシルイオン は、懸濁可能な粒子が疎水性マトリックス内に光活性インジケーター前駆体を含 有する場合、塩基として使用できない。その代わり、アガロースなどの親水性粒 子類を使用して、ヒドロキシルイオンへのアクセスを可能にすることができる。 普通、粒子が親水性であるとき、光活性インジケーター前駆体は、懸濁可能な粒 子と共有結合するものである。 有用な一重項酸素反応のまた別の例は、ヨーロッパ公開特許出願第0 515 194号に記載されているような電子豊富オレフィンとの反応である。2つの基 本的な型の反応が記載されている。これらの1つは、下記トランスホーメーショ ンにより例示される“エゾ”反応である: この反応は、二重結合の位置をシフトし、ヒドロペルオキシドを生成する。シフ トした二重結合は、光活性インジケーター前駆体の2つの助色団基のコンジュゲ ーションを引き起こすことができ、そうして、蛍光光活性インジケーターを生成 できる。 他の光活性インジケーター前駆体は、一重項酸素と反応することにより、酸化 可能基と本質的に反応して蛍光光活性インジケーターを生じることができるヒド ロペルオキシド類を形成する。かかる前駆体、および、続く反応および生成物の 一例には、下記がある: 別法として、一重項酸素と光活性インジケーター前駆体との反応により形成さ れたヒドロペルオキシド、例えば、1,3−ジフェニルプロペンは、蛍光光活性 インジケーターを形成するための補助化合物として存在するロイコ型の染料を酸 化するように働くことができる。このヒドロペルオキシドは、補助化合物におけ るV群元素を酸素化して、関連する蛍光化合物の電子供与消光剤として働かせる ことができる。例えば、補助化合物: は、蛍光性が乏しいが、ヒドロペルオキシドにより酸素化して、より高度の蛍光 化合物: とすることができる。 これとは別に、補助化合物は、ヒドロペルオキシドと反応することにより、後 に除去されて蛍光光活性インジケーターを形成し得る中間体を生成し得る、セレ ニウムまたはテルリウム原子を有していてもよい。 別法として、光活性インジケーター前駆体は、一重項酸素とゆっくりと反応す るか、または全く反応しないが、一重項酸素のヒドロペルオキシド反応生成物お よび補助分子とは反応する。例えば、下記反応において、補助化合物を一重項酸 素と反応させてヒドロペルオキシドを形成し、次いで、式(Ik)の光活性インジ ケーター前駆体と反応させて、蛍光光活性インジケーターを形成する: これらの各例において、補助化合物および光活性インジケーター前駆体を、共 有結合的に連結させることができる。このような場合、生じた分子を光活性イン ジケーター前駆体として表す。 オレフィン類と一重項酸素との第2の典型的な反応は、ジオキセタンを形成す る2+2付加である。この反応は、結合破壊(bond breaking)を導くことがで き、従って、基本的な蛍光分子から消光基(quenching group)を分離できる。 これとは別に、結合破壊工程により、蛍光物質であり得るか、または蛍光分子を 導き得る後の反応を受けることができる、ケトン、アルデヒド、またはエステル を導くことができる。 上記全てのオレフィン反応において、オレフィンをエーテル類、チオエーテル 類、アミン類、および同種物などの電子供与基で置換すれば、その速度は速まる 。 一重項酸素のまた別の型の反応は、ジエン類を用いる4+2付加環化である。 かかる反応は、最初、エンドペルオキシド類を導く。ある場合において、エンド ペルオキシド類は、適切に配置された基と反応して、蛍光物質であり得るラクト ンまたはラクタムを提供できる活性エステル類または無水物類に転位できる。例 えば、下記反応式において形成されたエンドペルオキシドは、転位して蛍光ラク トンを形成する: 別法として、エンドペルオキシド類は、上記ヒドロペルオキシド類のところで 十分に記載したとおり、光活性インジケーター前駆体を酸化できる。 蛍光光活性インジケーター分子を生成するための、光活性インジケーター前駆 体と一重項酸素との反応の更なる例は、以下に例示説明する: 従って、光活性インジケーター前駆体の構造は、採用する特定の一重項酸素反 応に依存するものであり、普通は、光活性インジケーターを生成するのに必要な 一重項酸素との反応により開始される後の反応が、比較的迅速に進むことが確実 であるように設計されている。加えて、光活性インジケーター前駆体の構造は、 所望の吸収および放出波長を有し、比較的高い、好ましくは、>0.1、より好 ましくは0.4以上の蛍光量子収率、および所望の励起波長で高い、好ましくは >1000M-1cm-1、より好ましくは>10,000M-1cm-1の消光係数を有す る、光活性インジケーターの形状を導くものである。 本発明の好ましい光活性インジケーター前駆体は、下記構造(I): 式中、Hは、XR基に対してシスであり;Xは、セレニウムまたはテルリウム原 子であり;Rは、不飽和炭素原子、シリコン原子、またはスズ原子によりXに結 合する有機または有機金属基であり;および、Aは、炭素−炭素基と一緒になる とき(所望により、1またはそれ以上の芳香環と縮合した)脂環式環、または複 素環を形成し;一重項酸素を有する化合物と反応すると、HおよびXR基が、炭 素−炭素二重結合に換わって、その吸収極大で少なくとも10,000-1cm-1の 消光係数、および少なくとも10%の蛍光量子効率を有する蛍光分子を生ずる、 を含有する化合物類を含む。 これらの化合物類の中で特に好ましいのは、Xがテルリウムである化合物類で ある。最も好ましいのは、下式の化合物である: 式中、Rは、不飽和炭素原子、シリコン原子、またはスズ原子によりXに結合す る有機または有機金属基であり;R1は、水素またはアルキルであり;残りの水 素原子の4つまでが、一緒になって1またはそれ以上の脂環式環または芳香環式 環を形成し得るアルキルまたはアルキレン置換基により置換されてもよい。 本明細書に開示した構造(I)を含有する化合物類は、その構造の誘導体類、 例えば、式(Ia)の化合物、式(If)の化合物、または式(Ik)の化合物 として本明細書には表している。Xがテルリウムであるような化合物類、および この化合物と一重項酸素との反応により形成される蛍光光活性インジケーター分 子の例を下記に与える: 目下、本発明の好ましい光増感インジケーター前駆体は、上記式(Ie)およ び(If)の化合物類である。 これらの化合物類におけるフェニルテルリジルラジカル(−TeC65)を、 他のテルリウム誘導体類、例えば、TeSiC(CH3)3、およびTeSn((CH2)3 CH3)3に換えることができ、また、フェニル基を、好ましくは−N(CH3)2お よび−OCH3などの電子供与基で置換することができる。Xがセレニウムであ る場合は、セレニウムを強電子供与基または原子、例えばスズなどによって置換 するのが好ましい。 他の分類の光活性インジケーター前駆体も本発明に使用できる。例えば、一重 項酸素との反応において化学発光する化合物類は、本発明の光活性インジケータ ーとして働くことができる蛍光生成物に変換されることが多い。このような光活 性インジケーター前駆体、および一重項酸素との反応の際に生成される光活性イ ンジケーターの例には、下記がある: “光活性インジケーター”とは、波長250ないし1100nm、好ましくは30 0ないし950nmの光を吸収した後、蛍光または燐光、好ましくは蛍光により光 を放出するか、またはその励起エネルギーをアクセプター分子に伝達し、その際 に蛍光または燐光により光を放出する分子を意味する。好ましくは、放出量子数 は、高く、普通は少なくとも0.1、好ましくは少なくとも0.4、より好ましく は0.7以上であり、吸収極大の消光係数は、普通、5000m-1cm-1である。 本発明の光活性インジケーターは、代表的なものとして、蛍光化合物、例えば 、典型的には、300および400ナノメーターの間の光を吸収し、400およ び500ナノメーターを放出する蛍光増白剤などの蛍光化合物類;ロダミンおよ びフルオレセインなどのキサンテン類;ビマン類;ウンベリフェロンなどのクマ リン類;ダンシルなどの芳香族アミン類;スクアレート染料類;ベンゾフラン類 ;シアニン類、メロシアニン類、希土キレート類、および同等物などである。燐 光物質である光活性インジケーター類は、ポルフィリン類、フタロシアニン類、 ピレン、アンスラセン、およびアセナフテンなどの多芳香族化合物類を含む。光 活性インジケーターは、クロメン類を含む。アクセプター分子にエネルギーを伝 達できる光活性インジケーターは、普通、250ないし550nmで吸収するもの である。かかるアクセプター分子は、発光物質であり、上記発光物質および燐光 光活性インジケーター類のいずれもを含むことができる。 “蛍光を測定する”とは、光の照射による励起の際に本発明の光活性インジケ ーターから放出された光の量の検出および算出を意味する。光活性インジケータ ーの蛍光は、普通、光の照射により光活性インジケーターを励起させ、同時に、 そこから放出される光(即ち、蛍光)を検出することにより、測定されるもので あるが、その他の蛍光検出方法も本発明により実施される。蛍光の測定は、光が 直接的に吸収されるのか、または間接的に吸収されるのかどうか、または放出が 励起一重項状態から起こるのか、またはより高い多重項の状態から起こるのかど うかにかかわらず、光の照射と同時に、または照射後直ちに光活性インジケータ ーにより放出される光の検出を含むことを意図されている。蛍光の測定は、光増 感剤による光の吸収により開始される化学励起以外の化学励起により励起された 供与体からのエネルギーの伝達後に光活性インジケーターから放出される光の測 定もまた含むことを意図されている。例えば、光活性インジケーターの蛍光の測 定は、例えば、過酸化水素とペルオキシダーゼをルミノールに添加することによ る化学発光分子の活性化、およびルミノール反応生成物から光活性インジケータ ーへのエネルギー伝達の結果として光活性インジケーターから放出される光の測 定を含む。 “支持体”または“表面”とは、多孔性または非多孔性水不溶性物質を含んで なる表面を意味する。この表面は、多くの形、例えば、ストリップ、ロッド、ビ ーズを含む粒子、および同等物のいずれか1つを持つことができる。この表面は 、親水性か、または親水性にさせる能力があるものであり、シリカ、硫酸マグネ シウム、およびアルミナなどの無機粉末;天然ポリマー物質、特にセルロース物 質およびセルロースから誘導される物質、例えば、紙、例えば、濾紙、クロマト グラフ用ペーパー等を含む繊維;合成または修飾化天然由来ポリマー類、例えば 、ニトムセルロース、セルロース、アセテート、ポリ(ビニルクロリド)、ポリア クリルアミド、架橋デキストラン、アガロース、ポリアクリレート、ポリエチレ ン、ポリプロピレン、ポリ(4−メチルブテン)、ポリスチレン、ポリメタクリレ ート、ポリ(エチレンテレフタレート)、ナイロン、ポリ(ビニルブチレート)、等 ;これらは、単独で、または他の物質と併せてのいずれかで使用される;バイオ ガラスとして利用できるガラス、セラミック類、金属類、および同等物を含む。 リポソーム、脂質小胞、および細胞などの天然または合成アセンブリーも採用で きる。 支持体または表面へのsbp構成員の結合は、一般に文献から入手できるよく 知られた技術により達成され得る。例えば、“インモビライズド・エンザイムス ”、千畑一郎、ハルステッド・プレス、ニューヨーク(1978年)、およびク アトレカサス、ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー、24巻、3 059頁(1970年)参照。 表面は、普通、多官能性であるか、または、多官能性化される能力があるか、 または、特異的または非特異的結合または非共有相互作用により、ポリヌクレオ チド、sbp構成員、光増感剤、および/または光活化学発光化合物を結合する 能力がある。広範囲の官能基が利用でき、また組み込むことができる。官能基に は、カルボン酸類、アルデヒド類、アミノ基類、シアノ基類、エチレン基類、ヒ ドロキシル基類、メルカプト基類、および同等物がある。広範囲の化合物類を表 面に連結させる方法は、よく知られており、文献に詳細に例示説明されている。 例えば、クアトレカサス、ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー、 24巻、3059頁(1970年)参照。オリゴヌクレオチドまたはsbp構成 員に対する連結基の長さは、連結される化合物の性質、連結される化合物と特異 的結合特性に関する表面との距離の影響、その他に依存して、広範囲に変わる。 “懸濁可能な粒子”とは、少なくとも20nmで直径約20ミクロン以下であり 、普通は、少なくとも約40nmで約10ミクロン未満、好ましくは、約0.10 から2.0ミクロンであり、かつ普通は、約4ピコリットル未満の容量を有する 、水に懸濁させることができる粒子を意味する。懸濁可能な粒子は、有機物また は無機物、膨張性または非膨張性、多孔性または非多孔性であることができ、好 ましくは、密度近似水(一般に約0.7から1.5g/ml)のものであり、透明、 部分的に透明、または不透明であり得る物質から成る。懸濁可能な粒子は、普通 、荷電しており、好ましくは負に荷電している。この懸濁可能な粒子は、固体( 例えばネポリマー、金属、ガラス、有機物および鉱物、塩類、およびケイソウな どの無機物)、油滴(例えば、炭化水素、フルオロカーボン、シリコン液)、ま たは小胞(例えば、合成物、例えばリン脂質、または他の脂質、例えば、リン酸 ジアルキル類、または天然物、例えば、細胞およびオルガネラ)であることがで きる。懸濁可能な粒子は、ラテックス粒子または有機または無機ポリマーから成 る他の粒子;脂質小胞、例えば、リポソーム;リン脂質小胞;油滴;シリコン粒 子;金属ゾル;細胞;および染料クリスタライトであっても良い。 有機物の場合は、懸濁可能な粒子は、ポリマー類、付加または縮合ポリマーの いずれかであることができ、アッセイ媒体に容易に懸濁可能である。有機懸濁可 能粒子は、また、その表面でsbp構成員と(直接的、または間接的のいずれか で)結合し、かつ光増感剤または光活性インジケーター前駆体と、その表面で結 合するか、その容量内で組み込むために、吸着性であるか、または官能性を与え ることができるものである。 この懸濁可能な粒子は、天然由来物質、合成的に修飾される天然由来物質、お よび合成物質から誘導できる。脂質二重層のような天然または合成アセンブリー 、例えば、リポソーム類、および非リン脂質小胞が好ましい。対象となる粒子の 有機ポリマーの中には、ポリサッカライド類、特に、架橋ポリサッカライド類、 例えば、セファロースとして入手できるアガロース、セファデックスおよびセフ ァ クリルとして入手できるデキストラン、セルロース、スターチ、および同等物; 付加ポリマー類、例えばポリスチレン、ポリアクリルアミド、アクリレートおよ びメタクリレートの誘導体類のホモポリマー類およびコポリマー類、特にエステ ル類、およびハイドロゲルを含む遊離のヒドロキシル官能性を有するアミド類、 および同等物がある。無機ポリマーには、バイオガラスとして入手できるガラス 類および同等物がある。ゾルは、金、セレニウム、および他の金属類を含む。懸 濁可能な粒子は、ポルフィリン類、フタロシアニン類、等のような分散させた水 不溶性染料であっても良く、光増感剤として働くこともできる。懸濁可能な粒子 は、ケイソウ、細胞、ウイルス粒子、油滴、アルキルトリグリセライドなどの脂 肪粒子、マグネトソーム、細胞核、および同等物を含む場合もある。 非ポリマー性粒子を使用する場合、この粒子サイズは、粉砕、超音波処理、振 動などの機械的手段により大きい粒子を小さい粒子に砕くことによって変わり得 る。 上記定義の表面または支持体同様、懸濁可能な粒子は、普通、多官能性である か、または多官能性にさせることができるか、または、特異的、非特異的共有ま たは非共有相互作用により、sbp構成員、光増感剤、または光活性インジケー ター前駆体に結合させることができる。広範囲の官能基が利用でき、また組み込 むことが出来る。官能基の例には、カルボン酸類、アルデヒド類、アミノ基類、 シアノ基類、エチレン基類、ヒドロキシル基類、メルカプト基類、および同等物 がある。この粒子とsbp構成員、化学発光化合物、または光増感剤との共有結 合を採用する場合、連結法は、よく知られており、文献に十分に例示説明されい る。例えば、クアトレカサス、ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリ ー、24巻、3059頁(1970年)参照。連結基の長さは、連結される化合 物の性質、連結される化合物と特異的結合特性に関する表面との距離の影響、分 析物、その他に依存して、広範囲に変わる。 光増感剤および/または光活性インジケーター前駆体は、懸濁可能な粒子に溶 解するか、または共有結合するものを選択できるが、ただし、光増感剤および光 活性インジケーター前駆体は、同一の粒子に結合しない。非共有結合のとき、こ の化合物と粒子は、普通、全て疎水性であり、化合物が粒子から分離する能力お よび同一粒子に結合する能力を低減する。光増感剤と光活性インジケーターの両 方が同一粒子に結合するという問題は、化合物の1つまたは両方のいずれかを粒 子に共有結合させ、それによって、各化合物を親水性か、または疎水性にさせる ことにより最小限度に押さえることができる。 各粒子に結合した光増感剤または光活性インジケーター前駆体分子の数は、少 なくとも1つであって良く、粒子が光増感剤または光活性インジケーター前駆体 分子全体からなるために十分に高い数であり得る。分子の好ましい数は、アッセ イにおけるバックグラウンドに対して最も高いシグナルを提供するように経験的 に選択される(シグナルは、粒子がお互いに結合するような条件で決められ、バ ックグラウンドは、粒子が結合しない場合のものである)。通常、光増感剤およ び光活性インジケーター前駆体の粒子中の濃度は、10-8から5M、普通は、1 0-5から10-1M、好ましくは、10-3から10-1Mの範囲である。 “油滴”とは、例えば、リン脂質、スフィンゴミエリン、アルブミン、その他 などの両親媒性分子である乳化剤でコートされ、安定化された親油性化合物を含 んで成る液体またはワックス状粒子を意味する。 リン脂質は、脂肪族ポリオールの脂肪族カルボン酸エステルを基礎とするもの であり、少なくとも1つのヒドロキシル基が、約8から36、より普通には、約 10から20の炭素原子のカルボン酸エステルで置換されており、0から3のエ チレン不飽和部位、より普通には、0から1のエチレン不飽和部位、および、ホ スフェートで置換されリン酸エステルを形成する少なくとも1つの、普通は1つ のみのヒドロキシル基を持つ。ホスフェート基を、さらに、ジまたはより多い官 能性であり、一般にヒドロキシルまたはアミノ基を有する小さい脂肪族化合物で 置換する場合もある。 油滴は、適切なリン脂質化合物を界面活性剤、アニオン、カチオン、または非 イオンと合わせ、ただし、界面活性剤は、混合物の約0.1から0.4重量パーセ ント、より普通には、約0.1から20重量パーセントである、さらに、水性媒 質中の混合物を超音波処理またはボルテキシングなどの振動処理にかけることに より、常法に従い作成できる。例示的なリン親油性化合物には、炭化水素油類、 フルオロカーボンを含むハロカーボン類、アルキルフタレート類、トリアルキル ホスフェート類、トリグリセライド類、等がある。 sbp構成員は、普通、油滴の表面に吸着するか、または油滴の表面成分に直 接的、または間接的に結合するものである。sbp構成員を液体粒子調製中また は調製後に液体粒子に組み込むことができる。sbp構成員は、普通、粒子表面 に存在する分子の約0.5から100モルパーセント、より普通には、1ないし 90モルパーセント、頻繁には、約5から80モルパーセント、および好ましく は、約50から100モルパーセントで存在するものである。 以下に、油滴を安定化させるために利用できる両親媒性化合物を列挙するか、 例示であって、限定ではない:ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジ ルコリン、ホスファチジルセリン、ジミリストイルホスファチジルコリン、卵ホ スファチジルコリン、ジアパルミトイルホスファチジルコリン、ホスファチド酸 、カルジオリピン、レシチン、ガラクトセレブロシド、スフィンゴミエリン、ジ セチルホスフェート、ホスファチジルイノシトール、2−トリヘキサデシルアン モニウムエチルアミン、1,3−ビス(オクタデシルホスフェート)−プロパノー ル、ステアロイルオキシエチレンホスフェート、リン脂質類、ジアルキルホスフ ェート類、ドデシル硫酸ナトリウム、カチオン性洗浄剤類、アニオン性洗浄剤類 、アルブミンなどのタンパク質類、非イオン性洗浄剤、等。 油滴の安定化は、ポリシアノアクリレート類などのポリマー、デキストラン、 アルブミンなどのポリマー化タンパク質類、ヒドロキシブチルメタクリレート、 ポリアクリルアミド、および同等物でコーティングすることによっても達成でき る。 親油性基を有する、既に記載した他の化合物類を使用してもよい。ほとんどの 場合、これらの化合物類は、直鎖または分枝状であり得る、炭素原子6ないし2 0のアルキル基、普通はアルキル基類の混合物、を有するアルキルベンゼン類で あり、カルボキシル基、ヒドロキシル基、ポリオキシアルキレン基(炭素原子2 から3のアルキレン)、カルボキシル基、スルホン酸基、またはアミノ基を有す る。 脂肪族脂肪酸は、通常、炭素原子約10から36、より普通には、約12から 20であるものを使用できる。また、脂肪酸に対して指示される炭素制限を有す る脂肪アルコール、同様の炭素制限の脂肪アミン、および様々なステロイドもま たその用途を見い出すことができる。 油滴は、フルオロカーボン油またはシリコン油(シリコン粒子)を含むことが できる。このような小滴は、ギアエバーによって、米国特許第4,634,681 号および4,619,904号(これらの開示は、本明細書全体に組み込んである )に記載されている。これらの小滴は、フルオロカーボン油またはシリコン油を 水性相中に分散させることにより生成する。小滴は、選択した油(一般に、商業 的に入手可能な油など)の少量を、より多い量の水性相を含む容器に入れること により調製される。液体系を振動処理にかけ、乳化を起こさせ、次いで遠心分離 する。均一相を除去し、残った小滴を水性緩衝液媒質に再度懸濁する。上記遠心 分離およびデカンテーション工程を1回以上繰り返すことができ、その後小滴を 利用する。 多くの方法でsbp構成員を小滴に結合させることができる。ギウエバーによ り記載されているとおり、特定のsbp構成員、特に、タンパク質性sbp構成 員を、乳化工程の前後に過剰のsbp構成員を水性媒質中に導入することにより 、小滴上に被覆することができる。洗浄工程は、過剰のsbp構成員を除去する ために望ましい。油の官能性化により、上記sbp構成員に連結するための官能 性が導入される。かかる官能性は、光増感剤または光活性インジケーター前駆体 に小滴を連結するために採用することもできる。一方、光増感剤または光活性イ ンジケーター前駆体は、油滴の油相に可溶性であるように選択されることが多く 、共有結合されない。油がフルオロカーボンであるとき、フッ素化光増感剤また は光活性インジケーター前駆体は、対応する非フッ素化派生体よりも可溶性であ ることが多い。 “リポソーム”とは、ほぼ球状形の微小胞を意味し、本発明において用いるの に好ましい物質の1つである。リポソームは、少なくとも約20nmであって約2 0ミクロンを越えない、普通は、少なくとも約40nmであって約10ミクロン以 下の直径を有する。好ましくは、リポソームの直径は、沈澱または浮遊を制限す るために約2ミクロン以下である。 リポソームの外部殻は、多量の水または水性溶液を封入する両親媒性二重層か らなる。二重層を1つ以上有するリポソームは、多重ラメラ小胞と呼ばれる。二 重層を1つだけ有するリポソームは、単ラメラ小胞と呼ばれる。親油性光増感剤 または光活性インジケーター前駆体を使用する場合、多重ラメラ小胞が本発明に おいては好ましく、なぜなら、多重ラメラ小胞は、これらの物質を単ラメラ小胞 よりも多量に組み込む能力を持つからである。両親媒性二重層は、リン脂質から 成ることが多い。本発明において有用な粒子の調製に使用されるリン脂質は、レ クチンを含む天然膜中に見い出されたリン脂質またはリン脂質混合物、または飽 和または不飽和12−炭素または24−炭素直鎖脂肪酸の合成グリセリルホスフ ェートジエステルであることができ、そのホスフェートは、モノエステルとして 、または極性アルコール、例えば、エタノールアミン、コリン、イノシトール、 セリン、グリセロール、および同等物のエステルとして存在し得る。特定の好ま しいリン脂質は、L−α−パルミトイルオレオイル−ホスファチジルコリン(P OPC)、パルミトイルオレオイルホスファチジル−グリセロール(POPG) 、L−α−ジオレオイルホスファチジルグリセロール、L−α−(ジオレオイル )−ホスファチジルエタノールアミン(DOPE)、およびL−α−(ジオレオ イル)−ホスファチジルβ−(4−(N−マレイミドメチル)−シクロヘキサン− 1−カルボキシアミド)エタノール(DOPE−MCC)である。 二重層におけるリン脂質に、コレステロールを追加してもよく、また、普通は 荷電している極性ヘッド基、および普通は2つの直鎖状炭化水素鎖からなる疎水 性部を有する他の両親媒性化合物で置換してもよい。このような置換物の例には 、ジアルキルホスフェート、アルキル基が直鎖状の12ないし20の炭素原子鎖 を有するジアルコキシプロピルホスフェート類、N−(2,3−ジ−(9−(Z)− オクタ−デセニルオキシ))−プロプ−1−イル−N,N,N−トリメチルアンモニ ウムクロリド(DOTMA)、スフィンゴミエリン、カルジオリピン、および同 等物がある。 本発明に使用するリポソーム類は、好ましくは、懸濁液を安定化し、自然凝集 を妨ぐために高い負電荷密度を有する。 リポソームは、水和、および乾燥させたリン脂質またはリン脂質置換物の水性 溶液中への機械分散を含む様々な方法によって製造できる。こうして調製したリ ポソームは、様々な寸法、組成、および性質を有する。機械的に分散させたリポ ソームの性質の不均一性および不調和性を低減する一つの方法は、超音波処理で ある。かかる方法は、平均リポソームサイズを小さくする。別法として、押出成 型は、リポソーム製造中の最終段階として利用可能である。米国特許第4,52 9,561号は、サイズの単一性を改善するためにリポソームを単一な孔サイズ 膜を通して加圧下で押出成型する方法を開示している。 本発明において使用する場合、リポソームは、sbp構成員に結合する能力を 持ち、かつ水性または非水性層に結合させた光増感剤または光活性インジケータ ー前駆体を有する能力を持つべきである。本発明において使用されるリポソーム は、普通、脂質の外部表面に結合するsbp構成員を有するものである。 脂質二重層に溶解させた疎水性または両親媒性光増感剤または光活性インジケ ーター前駆体を含有するリポソームの調製は、オルセン等、バイオケミカ・エ・ バイオフィジカ・アクタ、557(9)、1979年に記載されている方法を含 む、様々な方法で実施できる。概略を述べると、クロロホルムなどの有機溶媒中 適切な化合物を含有する脂質の混合物を、ガラス容器壁上で薄フィルム状に乾燥 させる。脂質フィルムを、振盪またはボルテキシングすることにより適切な緩衝 液で水和する。その後、脂質懸濁液を順番に小さくなる孔サイズ、例えば、2. 0、1.0、0.8、0.6、0.4、および0.2ミクロン、を有する一連のポリ カーボネートフィルター膜を通して押出成型する。どの篩過も、特に最も小さい フィルターを通す篩過を繰り返すことが望ましい。リポソームを、例えば、セフ ァクリルS−1000のカラムを通すようなゲル濾過により精製できる。カラム を緩衝液で溶出し、リポソームを集めることができる。冷所に貯蔵すると、この 方法で製造したリポソームの貯蔵寿命は、伸びる。これとは別に、光増感剤また は光活性インジケーター前駆体をリポソーム調製後に液体懸濁液に加えることが できる。 小滴およびリポソームの標識化は、例えば、脂質二重層を構成する分子にチオ ールまたはマレイミドまたはビオチン基を加入させることを、しばしば含む。次 いで、その表面に、光増感剤、光活性インジケーター前駆体分子、またはsbp 構成員を、粒子と、スルフヒドリル反応試薬、スルフヒドリル基、またはアビジ ンにそれぞれ結合しているこれらの物質の1つとの反応により結合させる。スル フヒドリル反応基は、ブロモアセトアミドおよびマレイミドなどのアルキル化試 薬を含む。 sbp構成員は、弱い疎水性相互作用により、リポソーム粒子の表面に引き寄 せることができるが、このような相互作用は、一般に、インキュベーションおよ び洗浄中に遭遇する剪断力に抵抗するのに十分なものではない。sbp構成員を 、例えば、上記に示したDOPE−MCCの使用により、該リポソームをメルカ プタン基で官能化したsbp構成員から選択したものと結合させることにより、 官能化したリポソーム粒子に共有結合させるのが好ましい。例えば、sbp構成 員が抗体であるならば、S−アセチル−メルカプト無水コハク酸(SAMSA) と反応させ、加水分解して、スルフヒドリル修飾化抗体を提供することができる 。 “ラテックス粒子”とは、普通、直径20nmないし20mm、より好ましくは1 00ないし1000nmの粒子寸法を有する特定の水懸濁可能水不溶性ポリマー物 質を意味する。ラテックスは、以下のような置換ポリエチレンであることが多い ;ポリスチレン−ブタジエン、ポリアクリルアミドポリスチレン、アミノ基を有 するポリスチレン、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、アクリロニトリルブタ ジエン、スチレンコポリマー、ポリビニルアセテート−アクリレート、ポリビニ ルピリジン、ビニル−クロリドアクリレートコポリマー類、および同等物。スチ レンおよびカルボキシル化スチレン、または他の活性基、例えば、アミノ、ヒド ロキシル、ハロゲン、および同等物で官能化したスチレンの非架橋化ポリマー類 が好ましい。ブタジエンなどのジエンで置換されたスチレン類のコポリマーを使 用することも多い。 本発明において使用される光増感剤または光活性インジケーター前駆体とラテ ックス粒子との結合は、重合により粒子を形成する間に組み込むことができ、普 通は、予め形成した粒子中へ、普通は、粒子内への非共有溶解(noncovalent di ssolution)により組み込まれるものである。普通は、光活性インジケーター前 駆体または光増感剤の溶液を採用する。使用し得る溶媒には、アルコール類(エ タノールを含む)、エチレングリコール、およびベンジルアルコール;ジメチル ホルムアミド、ホルムアミド、アセトアミド、およびテトラメチル尿素、および 同種物などのアミド類;ジメチルスルホキシドおよびスルホランなどのスルホキ シド類;およびカルビトール、エチルカルビトール、ジメトキシエタン、および 同種物などのエーテル類、および水が含まれる。粒子が不溶性である高沸点溶媒 を用いることは、粒子中への化合物類の溶解を容易にさせる高めの温度の使用を 可能とし、特に適している。溶媒類は、単独で、または組み合わせて使用するこ とができる。光増感剤を組み込むために特に好ましい溶媒類は、光増感剤の三重 項励起状態を失活しないようなものであり、なぜならば、それらの溶媒の内在特 性のため、または、それらの溶媒が、粒子中に不溶性である水などの溶媒に自身 が溶解されるという能力によって実質的に粒子から除去できるためである。芳香 族溶媒類、一般に、粒子に可溶性である溶媒類が好ましい。粒子内の光活性イン ジケーター前駆体を組み込むためには、溶媒は、それらの内在特性または粒子か ら除去される能力のため、生じた光活性インジケーターの蛍光と干渉しないよう なものを選択するべきである。芳香族溶媒類は、また頻繁に好まれるものである 。代表的な芳香族溶媒類には、ジブチルフタレート、ベンゾニトリル、ナフトニ ト リル、ジオクチルテレフタレート、ジクロロベンゼン、ジフェニルエーテル、ジ メトキシベンゼン、等がある。 光増感剤または光活性インジケーター前駆体が粒子に共有結合している場合以 外は、普通は、電子的に中性な光増感剤または光活性インジケーター前駆体を使 用することが好ましい。液体媒体は、ポリマービーズを粘着性がなくなるまで軟 化しないものを選択するのが好ましい。好ましい技術は、選択したラテックス粒 子を、光増感剤または光活性インジケーター前駆体が少なくとも限られた溶解性 を有するような液体媒体中に懸濁することを含んで成る。好ましくは、液体媒体 中の光増感剤または光活性インジケーター前駆体の濃度は、一重項酸素の最高形 成効率、および媒体中に生じた光活性インジケーターからの放出される最高量子 収率を有する粒子を提供するように選択する。溶媒中の粒子の歪みまたは溶解は 、粒子が不溶性である混和性共溶媒を加えることにより、防ぐことができる。 一般に、この操作中に採用する温度は、光増感剤標識化粒子の一重項酸素形成 および光活性インジケーター前駆体標識化粒子から生じる光活性インジケーター の量子収率を最大にするように、選択されるが、ただし、粒子は、選択した温度 で凝集してはならない。通常は、昇温温度を採用する。この操作のための温度は 、一般に、20℃から200℃、より普通には、50℃から170℃の範囲であ る。室温で水にほぼ不溶性であるある化合物類が、昇温温度で、例えば、エタノ ール、およびエチレングレコール、および同等物などの低分子量アルコールに可 溶性であることが観察されている。カルボキシル化修飾ラテックス粒子は、かか る温度で低分子量アルコールを許容することが示されている。 sbp構成員は、ラテックス粒子の表面に物理的に吸着することができ、また 、粒子に共有結合することもできる。sbp構成員がラテックス粒子の表面に弱 く結合しているだけの場合、その結合は、ある場合には、インキュベーションお よび洗浄中に遭遇する粒子対粒子剪断力に耐えることができないこともある。従 って、普通は、sbp構成員をラテックス粒子に、吸着を最小限にするような条 件下で共有結合させるのが好ましい。これは、ラテックスの表面を化学的に活性 化することにより達成できる。例えば、表面カルボキシル基のN−ヒドロキシス ク シンイミドエステルを形成することができ、次いで、エステル基と反応するアミ ノ基を有するリンカーと、またはアミノ基を有するsbp構成員と直接的に、接 触させる。リンカーは、普通、アッセイ成分の粒子表面に対する非特異的結合を 低減するようなものを選択し、好ましくは、ラテックス粒子への結合とsbp構 成員への結合の両方に対して適切な官能性を与えるものである。適切な物質には 、マレイミド化アミノデキストラン(MAD)、ポリスチレン、アミノサッカラ イド、および同等物がある。MADは、フバート等、プロシーディング・オブ・ ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシィズ、75(7)、3143頁、1 978年に記載のようにして調製できる。 ある方法では、MADを、水溶性カルボジイミド、例えば、1−(3−ジメチ ルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドを用いて、まずカルボキシル含 有ラテックス粒子に結合させる。次いで、被覆粒子を試薬類中で平衡化して、非 特異的結合を保護する。このような試薬類には、ウシ血清γグロブリン(BGG )などのタンパク質、トゥイーン20、トリトンX−100、および同等物など の洗浄剤がある。その後、スルフヒドリル基を有する、またはスルフヒドリル基 を誘導するように適切に修飾したsbp構成員を粒子の懸濁液に加え、その際、 sbp構成員とMADの間の共有結合が、粒子上で形成される。次いで、過剰の 未反応sbp構成員を洗浄により除去できる。 “金属ゾル”とは、重金属、即ち、IB金属群などの原子数20以上の金属、 例えば、金または銀を含む懸濁可能な粒子を意味する。 金属ゾル粒子は、例えば、リューベリングにより、米国特許第4,313,73 4号に記載されており、その開示は、本明細書全体に参照して組み込んである。 このようなゾルは、金属、金属化合物、または金属または金属化合物で被覆され たポリマー核のコロイド状水性分散物を含む。 金属ゾルは、金属類または金属化合物類、例えば、酸化金属類、水酸化金属類 、および金属または金属化合物で被覆されたポリマー核の金属塩類であり得る。 このような金属の例には、白金、金、銀、水銀、鉛、パラジウム、および銅があ り、金属化合物類の例には、ヨウ化銀、臭化銀、水和酸化銅、酸化鉄、水酸化鉄 また は水和酸化鉄、水酸化アルミニウムまたは水和酸化アルミニウム、水酸化クロム または水和酸化クロム、酸化バナジウム、硫化ヒ素、水酸化マンガン、硫化鉛、 硫化水銀、硫化バリウム、および二酸化チタンがある。一般に、これらの有用な 金属類または金属化合物類は、知られている技術手段により容易に入手できるこ とを実証できる。 上記金属類または金属化合物類で被覆されたポリマー核からなる分散粒子を含 んで成るゾル類を使用するのが有利なこともある。これらの粒子は、純粋な金属 、または金属化合物の分散相と同様の特性を有するが、サイズ、密度、および金 属接点は、所望により組み合わすことができる。 金属ゾル粒子は、それ自身知られている多くの方法により調製できる。例えば 、金ゾルの調製の場合、リューベリングは、文献、G.フレンのネイチャー・フ ィジカル・サイエンス、241、20頁(1973年)を引用している。 金属ゾル粒子は、上記sbp構成員または光増感剤または光活性インジケータ ー前駆体との連結の際に記載したような様々な官能基を含有するように修飾する ことができる。例えば、ポリマー結合剤を用いて、多くの重金属と強力に結合す るチオール基、または、例えば、磁気粒子を被覆するためのアドバンスド・マグ ネティックスにより、ヨーロッパ公開特許出願84400952.2に記載され ているように金属粒子とトリアルコキシアミノアルキルシランとの反応により結 合してポリマーコーティングを形成できるシリル化剤を含有するポリマーなどの 粒子を、被覆できる。 “染料クリスタライト”とは、純粋または混合固体水不溶性染料の微結晶であ り、好ましくは、上記光増感剤として働くことができる染料である。本発明に有 用な染料クリスタライトは、20nmないし20μmのサイズ範囲を持つ。 染料クリスタライトを調製する1つの方法は、米国特許第4,373,932号 (グリブノー等)に記載されており、その開示は、本明細書全体に組み込んであ る。グリブノーは、コロイド状染料粒子および疎水性染料または顔料の水性分散 物を記載しており、直接的、または間接的に結合した免疫化学的に反応性の成分 を有することができる。染料粒子は、一般に、染料を水に分散させ、次いで、遠 心分離することにより、調製する。染料ペレットを得、水に再懸濁させて、これ にガラスビーズを加える。この懸濁液を数日間室温でころがした。液体をデカン トし、遠心分離して、液体を吸引後、染料粒子を得る。 染料クリスタライトを調製するその他の方法は、水混和性溶媒中の染料の溶液 を水にゆっくりと添加するものである。他の方法は、水中の固体染料懸濁液を超 音波処理するものである。 sbp構成員の染料粒子への結合は、直接または間接吸着または化学共有結合 により達成できる。後者は、コーティング物質中、および染料中の適切な官能基 の存在に左右される。例えば、ジアゾ化芳香族アミノ基を含有する化合物および 所望の官能基を、染料のフェノール基、またはアニリン基にカップリングするこ とにより、官能基を染料クリスタライトの表面上に導入できる。 染料がカルボキシル基を有する場合、染料クリスタライトをカルボジイミドに より活性化し、第1級アミノ成分に結合させることができる。例えば、臭化シア ンまたはハロゲン置換ジまたはトリアジン類により、脂肪族第1級アミノ基およ びヒドロキシル基を活性化することができ、その後、第1級アミノ成分との、ま たは、例えば、−SHまたは−OH基との結合を起こすことができる。二官能性 反応性化合物を使用することもできる。例えば、グルタルアルデヒドを、染料お よびsbp構成員の第1級アミノ成分の相互カップリングのために使用でき、ま た、例えば、ヘテロ−二官能性試薬、例えば、N−スクシンイミジル3−(2− ピリジルジチオ)プロピオネートを、第1級アミノ成分をチオール基を含有する 生物にカップリングさせるために採用できる。 “全体にまたは部分的に連続して”とは、本発明の方法の各成分を付随的に( 同時に)合わせるのではないときに、1またはそれ以上を残りの1またはそれ以 上の成分と合わせて、副組み合わせを作るような条件を意味する。その後、それ ぞれの副組み合わせを、本発明方法の1またはそれ以上の工程に付すことができ る。従って、それぞれの副組み合わせを、1またはそれ以上の所望の結果を達す るような条件下でインキュベートできる。 本発明に従うアッセイでは、様々な補助物質が採用されることが多い。例えば 、 緩衝液は、通常、アッセイ媒体の安定剤およびアッセイ成分と共に、アッセイ媒 体中に存在するものである。しばしば、これらの補助物質に加えて、アルブミン などのタンパク質類、ホルムアミドなどの有機溶媒類、第4級アンモニウム塩類 、硫酸デキストランなどのポリカチオン類、界面活性剤類、特定の非イオン性界 面活性剤類、結合増強剤、例えば、ポリアルキレングリコール、または同等物が 、含まれることもある。 特定の実施態様の記載 一般に、本発明は、選択された媒体中の分析物を測定する方法に関する。該方 法は、分析物を含有する疑いのある媒体を、もし分析物が存在するならば、光増 感剤および光活性インジケーター前駆体の量に分析物が影響を及ぼせるような条 件下で処理することを含み、ここで、この光増感剤と光活性インジケーターは極 めて近接した状態になることができ、光増感剤により産生される短命な一重項酸 素が、一重項酸素の自然崩壊前に光活性インジケーター前駆体と反応して、光活 性インジケーターを生成できるものである。この方法は、更に、生じた光活性イ ンジケーターを励起させるために、光増感剤を励起させるのに使用した光と同一 または異なる波長であり得る光にさらすこと、および励起の際に光活性インジケ ーターから放出された蛍光の強度を測定することを含む。生じた蛍光の強度は、 媒体中の分析物量と相関する。光活性インジケーターは、光活性インジケーター 前駆体と光増感剤により産生された一重項酸素が反応すると生成する。光増感剤 は、普通、光励起、その後の分子酸素へのエネルギー伝達に応答して、一重項酸 素の産生を触媒するものである。光増感剤および光活性インジケーター前駆体の 一方または両方は、しばしば、各種表面に結合するが、均一系アッセイにおいて は、その表面とは好ましくは懸濁可能な粒子の表面である。 均一系アッセイの場合、本発明は、アッセイ媒体の大部分の溶液中で、光増感 剤と光活性インジケーター前駆体の分子を互いの平均距離よりも近接させるか、 またはそれを妨げる分析物に基いて説明される。この区分は、分析される試料中 に存在する分析物の量によって変わるものである。光活性インジケーター前駆体 と結合しない光増感剤分子は、水性媒体中で光活性インジケーター前駆体と崩壊 前に反応できない一重項酸素を生成する。しかしながら、光増感剤および光活性 インジケーター前駆体が、分析物の存在に応答して、互いに極めて近接した状態 になると、光増感剤を照射すると生成する一重項酸素が光活性インジケーター前 駆体と反応して、崩壊前に光活性インジケーターを生成する。多くの光活性イン ジケーター前駆体分子および/または光増感剤分子は、ある表面に結合できるか 、またはその表面を含んでなる物質内に組み込むことができるので、表面が光増 感剤および光活性インジケーター前駆体と共に存在すると、崩壊前に光活性イン ジケーター前駆体と反応する一重項酸素の効率または作用を増大できる。従って 、光活性インジケーター前駆体と光増感剤ペアの一構成員を、分析物存在の関数 として他の一構成員を組み込んでいる一表面と近接した状態にすることが好まし い。対象となるアッセイは、簡便で能率良く再現可能な方法で、広範囲の分析物 を検出および測定する好便な方法を提供するものであり、単純な装置を採用して 、反応中に生じる光の量を測定できる。 光活性インジケーター前駆体に極めて近接した状態になる光増感剤の量は、光 増感剤および光活性インジケーター前駆体それぞれがsbp構成員に結合するた め、分析物の存在によって影響される。これは、多くの方法で達成することがで き、それによって“結合(アソシエート)する”という用語が、定義される。光 増感剤および光活性インジケーター前駆体は、sbp構成員と共有結合するため の官能性を含むことができ、sbp構成員は、光増感剤および/または光活性イ ンジケーター前駆体に結合するための官能性を含むことができる。この結合は、 2つの分子間の直接結合、または、sbp構成員と光増感剤または光活性インジ ケーター前駆体の間に使用され得る連結基を介する結合により、達成できる。そ の他の実施態様では、光増感剤および光活性インジケーター前駆体のいずれか、 または両方は、表面に結合できるか、または粒子内、これもまたsbp構成員に 結合する、に組み込むことができる。両方の場合とも、sbp構成員のそれぞれ が、直接的または間接的に、分析物、または、その濃度が分析物の存在によって 影響されるアッセイ成分に結合する能力がある。光増感剤および光活性インジケ ーター前駆体のいずれか、または両方を、粒子の少なくとも一相に溶解させるこ とにより、粒子内に組み込むことができ、この場合、溶質は、大量アッセイ媒体 中よりも高い濃度で、粒子内にある。 別法として、光増感剤および光活性インジケーター前駆体のいずれかまたは両 方を、結合される成分に連結官能基を与えるか、または粒子を含むポリマー内に 光増感剤または光活性インジケーター前駆体を組み込むかのいずれかによって、 粒子に共有結合させることができる。粒子が油滴またはリポソームである場合、 光増感剤および光活性インジケーター前駆体を、1またはそれ以上の、それぞれ 一般に少なくとも10ないし30の炭素原子を有する長鎖炭化水素に結合させる ことができる。粒子がフルオロカーボンの油滴である場合、これらの粒子に組み 込まれた光増感剤または光活性インジケーター前駆体をフッ素化して溶解性を高 め、他の標識と結合した他の粒子内へ入れ換わるのを低減することができ、また 、好ましくは連結のために使用した炭化水素鎖を、フルオロカーボン鎖に換える 。シリコン液粒子の場合は、光増感剤および光活性インジケーター前駆体をポリ シロキサンに結合させることができる。1粒子当たりの光増感剤または光活性イ ンジケーター前駆体の数を最大にするために、普通は、光増感剤または光活性イ ンジケーター前駆体が粒子の非水性部内に残るように、その電荷および極性を最 小にすることが望まれる。粒子がリポソームであり、光増感剤または光活性イン ジケーター前駆体がリポソームの水性相に保持されることを望む場合は、極性が 高いか、または荷電している光増感剤または光活性インジケーター前駆体を使用 することが好ましい。 光増感剤および光活性インジケーター前駆体がそれらのそれぞれのsbp構成 員とどのように結合しようとも、どちらの化合物も、アッセイ過程中にそのsb p構成員から解離することができず、また、他の光増感剤および光活性インジケ ーター前駆体対構成員と結合したsbp構成員とは結合できないことが重要であ る。従って、これらの化合物類のそれらのそれぞれのsbp構成員からの解離は 、アッセイに必要な時間に比べて短くなければならない。 光活性インジケーター前駆体は、分析物に、またはその濃度が分析物の存在に よって影響されるアッセイ成分に、直接的または間接的に、結合する能力がある sbp構成員に結合する場合もある。“直接的または間接的に、結合する能力が ある”という用語は、所定のものが、そのものに特異的に結合できる(直接的に )か、または他のものに結合できる特異的結合対構成員または2またはそれ以上 のsbp構成員の複合体に特異的に結合できる(間接的に)ことを意味する。 一般に、表面は、それに結合しているsbp構成員を有する。好ましくは、光 活性インジケーター前駆体は、普通は懸濁可能な粒子内の、表面と結合する。こ のsbp構成員は、一般に、分析物に、または分析物の受容体に、直接的または 間接的に、結合する能力がある。光増感剤および光活性インジケーター前駆体に 結合しているsbp構成員が、いずれも分析物と結合する能力がある場合は、サ ンドイッチアッセイプロトコールを用いることができる。光増感剤または光活性 インジケーター前駆体と結合しているsbp構成員の1つが、分析物と分析物類 似体の両方に結合できる場合は、競合アッセイプロトコールを用いることができ る。光活性インジケーター前駆体の表面への結合、または粒子内組み込みは、一 般に、光増感剤の粒子への結合、または組み込みの所で記載したのと同一の原理 によって左右されるものである。 光増感剤は、普通、光活性インジケーター前駆体を、これらの反応物を含有す る媒体に光を照射することにより、活性化させるものである。光活性インジケー ター前駆体を光で励起させるのが望ましくない場合が多いため、光増感剤を活性 化するために使用する光の波長は、実質的に光活性インジケーター前駆体により 吸収される最長波長よりも長いものである。しかしながら、この媒体には、光増 感剤を励起状態に転換させ、それによって分子酸素を一重項酸素へと活性化でき るようにさせるに十分なエネルギーを有する十分に短い波長を照射しなければな らない。分子酸素を励起させることができる光増感剤の励起状態は、一般に、光 増感剤の基底状態よりもエネルギーの高い約20Kcal/mol以上、普通は、少な くとも23Kcal/molである三重項状態である。好ましくは、媒体に、約450な いし950nmの波長を有する光を照射するが、より短い波長、例えば、230な いし950nmを使用することもでき、また、二光子励起を与えるために十分に強 い光を与えることにより、2000nmまでのより長い波長を使用することもでき る。 普通は、光増感剤に能率良く吸収される波長の光を照射することにより、光増 感剤を励起させるのが好ましいが、他の励起手段、例えば、エネルギー供与体の 励起状態からのエネルギー伝達を用いることもできる。エネルギー供与体を用い る場合は、光の波長は、光増感剤には能率良く吸収されないが、エネルギー供与 体には能率良く吸収されるようなものを使用できる。エネルギー供与体は、光増 感剤と結合するかまたは結合するようになるアッセイ成分に結合することができ 、例えば、表面に結合するか、光増感剤を有する粒子に組み込まれる。エネルギ ー供与体を用いるとき、その最低エネルギー一重項および/または三重項状態は 、それぞれ、普通、光増感剤の最低エネルギー一重項および/または三重項状態 よりも高いエネルギーのものである。 こうして生成された一重項酸素は、光活性インジケーター前駆体と反応して、 蛍光物質である光活性インジケーターを生成する。生じた光活性インジケーター の蛍光は、光活性インジケーターの電子励起の後に検出され得る。通常は、電磁 放射、好ましくは光を用いて、光活性インジケーターを励起させるが、他の手段 、例えば、化学励起が上記一重項酸素反応と別個であるときは、化学励起などに より励起されている分子からのエネルギー伝達も使用できる。光活性インジケー ターを励起させるのに使用する光の波長は、光増感剤を励起させるのに使用する 光の波長と同一でもよく、また異なっていてもよい。普通は、光活性インジケー ターにより放出される光が、光増感剤の蛍光よりも短い波長であるのが好ましい 。従って、好ましくは、光増感剤が蛍光物質であるとき、光活性インジケーター を励起させるのに使用する光は、光増感剤を活性化するのに使用するものよりも 短い波長であり、普通は、少なくとも50nm短く、好ましくは、少なくとも20 0nm短いものである。励起した光活性インジケーターから放出される蛍光は、そ れらの量を測定するための写真的、可視的、または測光的常法によって測定でき 、これは、媒体中の分析物量と相関している。 光増感剤の照射および光活性インジケーターの励起は、同時に実施できるが、 好ましくは、光増感剤を励起させるのに使用する光が蛍光測定と干渉しないよう に連続的に実施する。光活性インジケーター前駆体は、実質的に、一重項酸素を 産生するのに使用する波長で光を吸収してはならず、従って、普通は、光増感剤 よりも短い波長で吸収する。加えて、光活性インジケーター前駆体は、光活性イ ンジケーターを励起させるのに必要な波長で顕著に吸収しないのが好ましく、従 って、普通は、光活性インジケーターよりも短い波長で吸収する。 本発明の方法および組成物類は、リガンド−受容体などのsbp構成員に関係 する殆どのアッセイ、例えば、抗原−抗体反応、ポリヌクレオチド結合アッセイ 、その他、に適用できる。これらのアッセイは、均一系または非均一系、競合的 または非競合的であってよい。アッセイ成分、光活性インジケーター前駆体、お よび光増感剤は、多くの方法で、受容体、リガンド、または、採用するならば、 表面に結合(アソシエート)することができる。その結合は、共有または非共有 結合を含み得る。当業者ならば、上記、および下記に例示の説明から望ましい特 定のアッセイによって変わる適切な結合を選択できる。 試料は、必要ならば、不要物質を除去するために前処理してもよい。非競合的 サンドイッチ型アッセイの反応は、分析物に相補的で、かつ光活性インジケータ ー前駆体に結合しているsbp構成員(例えば、抗体、ポリヌクレオチドプロー ブ、受容体、またはリガンド);分析物に相補的であるsbp構成員(例えば、 抗体、ポリヌクレオチドプローブ、受容体、またはリガンド)に結合する光増感 剤;対象となる試料;および必要な補助試薬を含む。競合的プロトコールでは、 1方のsbp構成員は、分析物の誘導体であることができ、他方のsbp構成員 は、分析物と相補的、例えば、抗体であることができる。いずれのプロトコール においても、その成分は、同時に、または全体にまたは部分的に連続して、合わ せることができる。活性化した光増感剤により産生された一重項酸素が、光活性 インジケーター前駆体と反応して光活性インジケーターを生成する能力は、sb p構成員が分析物に結合することによって左右される。よって、分析物の存在ま たは量は、照射により生じた光活性インジケーターを活性化させると放出される 光の量を測定することにより、測定できる。結合反応、およびその度合いの検出 の両方を、分離することなく均一溶液中で実施することができ、好ましくは、光 増感剤および光活性インジケーター前駆体の一方または両方を、sbp構成員が 結合している粒子に組み込む。これが、化学発光を利用する従来技術法を越える 本発明の利点である。 不均一系アッセイプロトコールでは、sbp構成員の一方を、それをアッセイ 媒体から分離するために設けた支持体、または他の手段に結合させることが多い 。支持体は、非分散性表面、または粒子のいずれかであることができる。一実施 態様では、その支持体または粒子は、それと結合している光活性インジケーター 前駆体および光増感剤から成る群の一構成員を有する。もう一方のsbp構成員 は、それと結合する群の他の一構成員を有するものであり、そのsbp構成員は 、独立して、直接的または間接的に、分析物または分析物の受容体に結合できる 。これらの成分は、一般に、同時に、または全体にまたは部分的に連続して、合 わせる。次いで、粒子の表面を液相から分離し、いずれかを、普通は分離した相 を照射することにより、光増感剤および生じた光活性インジケーターを活性化す る条件にかけて放出された蛍光量を測定する。 これとは別に、本発明の不均一系アッセイは、第1sbp構成員を液体アッセ イ媒体から分離するための表面のような手段を提供し、さらに、光増感剤と結合 しており、かつ媒体中の分析物量の関数として第1sbp構成員に結合する第2 sbp構成員を提供することにより実施できる。次いで、分析物を含有する疑い のある試料を第1および第2sbp構成員と、同時に、または全体にまたは部分 的に連続して合わせ、そして第1sbp構成員を媒体から分離する。その後、光 活性インジケーター前駆体と結合している第3sbp構成員を、分離した第1s bp構成員と合わせるが、ここで第3sbp構成員は、第2sbp構成員に、直 接的または間接的に結合する能力がある。次いで、その合わせたものを照射し、 光増感剤を活性化して、生じた光活性インジケーターの蛍光を測定する。 分析物のアッセイにおける結合反応は、通常、一般に最適アッセイ感度を与え る穏やかなpHで水性媒体中で行うものである。好ましくは、光増感剤の活性化 も水性媒体中で行う。しかしながら、分離工程を採用する場合、例えば、アセト ニトリル、アセトン、トルエン、ベンゾニトリル、等のような非水性媒体、およ び非常に高い、即ち10.0以上のpH値、または非常に低い、即ち4.0以下の pH値を持つ、好ましくは非常に高いpH値を持つ水性媒体を使用できる。上記 に説明した通り、このアッセイは、アッセイ成分または生成物を分離しない(均 一系)か、または分離する(不均一系)かのいずれかで実施できる。 水性媒体は、水だけであってもよく、または、0.01から80容量パーセン トの共溶媒を含んでいてもよいが、タンパク質であるsbp構成員を使用する場 合は、普通40%以下の共溶媒を含む。結合反応の媒体のpHは、普通、約4な いし11の範囲であり、より普通には、約5ないし10の範囲、好ましくは約6 .5ないし9.5の範囲である。このpHは、普通、結合構成員が最適に結合する pHとシグナル産生およびアッセイのその他の試薬の安定性に最適なpHとの中 間である。普通、シグナル産生には、pH変化は何ら必要ではないが、所望なら ば、酸または塩基試薬を添加する工程を結合反応と一重項酸素の産生および/ま たはシグナル生成の間に挿入できる。普通、均一系アッセイにおいては、最終p Hは、5ないし13の範囲である。不均一系アッセイの場合、上記のとおり、非 水性媒体を使用することもでき、主に溶媒が一重項酸素と能率良く反応しないこ とを考慮すればよい。 所望のpHを達成し、そのpHをアッセイ中維持するために、様々な緩衝液を 使用できる。緩衝液の例には、ボレート、リン酸塩、炭酸塩、トリス、バルビタ ール、および同種物がある。採用した特定の緩衝液が本発明に対して絶対的なの ではなく、個々のアッセイにおいて1つまたはもう1つの緩衝液が好まれ得る。 アッセイにおいてタンパク質性リガンドや受容体の結合反応を実施する場合、 通常は、穏やかな温度が採用され、普通、測定期間中一定温度、好ましくは25 ℃ないし40℃である。結合反応のためのインキュベーション温度は、通常、約 5℃から45℃、普通は、約15℃から40℃、より普通には、25℃ないし4 0℃の範囲である。アッセイ中に核酸の結合が起こる場合は、より高い温度、普 通は、20℃ないし90℃、より普通には、35℃ないし75℃を使用すること が多い。測定中、即ち、一重項酸素の産生および光検出中の温度は、一般に、約 20℃から100℃、より普通には、約25℃から50℃、より普通には、25 ℃ないし40℃の範囲である。 アッセイすることができる分析物の濃度は、一般に、約10-4から10-16M 未満、より普通には、約10-6から10-14Mの範囲で変わる。アッセイが定性 的、半定量的、または定量的である場合、普通は特定の検出技術、対象となる分 析物の濃度、最大所望インキュベーション時間などを考察することによって様々 な試薬の濃度を決定する。 競合的アッセイでは、一般に、アッセイ媒体中の様々な試薬の濃度は、対象と なる分析物の濃度範囲により決定され、各試薬の最終濃度は、通常、その範囲で アッセイ感度が最大になるように経験的に決定される。即ち、重要である分析物 の濃度のバリエーションが、正確に測定可能なシグナル差を与えるべきである。 sbp構成員の濃度は、分析物濃度、所望の結合速度、およびsbp構成員が 非特異的に結合する度合によって変わるものである。普通、sbp構成員は、少 なくとも予想される最低の分析物濃度、好ましくは、少なくとも予想される最高 分析物濃度で存在するものであり、非競合的アッセイの場合、その濃度は、最高 分析物濃度の10ないし106倍であることができるが、普通は、10-4M以下 、好ましくは10-6M以下、頻繁には、10-11と10-7Mの間である。sbp 構成員と結合している光増感剤または光活性インジケーター前駆体の量は、普通 、少なくとも1sbp構成員当たり1モルであり、光増感剤または光活性インジ ケーター前駆体分子が粒子に組み込まれている場合は、105と高いこともあり 、普通は、少なくとも10ないし104である。 添加順序は、広範囲に変わり得るが、アッセイの性質に依存するある優先順位 がある。最も簡易な添加順序は、材料全てを同時に加えることである。別法とし て、試薬類を、全体にまたは部分的に連続して、合わせることができる。アッセ イが競合的である場合、しばしば、試料および分析物に結合する能力のあるsb p構成員を合わせた後に、分析物類似体を加えることが望まれる。所望により、 インキュベーション工程を、試薬を合わせた後、一般には、約30秒から6時間 の範囲、より普通には、約2分から1時間後に行う場合もあり、その後、光増感 剤に一重項酸素を産生させ、光活性インジケーターに蛍光を発生させる。 特に好ましい添加順序においては、分析物と相補的および/または同族的であ るsbp構成員の第一セットを、分析物と合わせ、ついで第1特異的結合対構成 員と相補的な特異的結合対構成員を添加するが、それらはいずれも光増感剤およ び光活性インジケーター前駆体よりなる群の異なる構成員と結合しているもので ある。このアッセイ混合物、またはその分離されたコンポネントは、まず照射し て一重項酸素を産生させ、それから後に測定可能な蛍光を生成させる。 均一系アッセイでは、すべての試薬を合わせた後、必要ならインキュベートで きる。それから、組み合わせ物を照射(必要な波長の光で)し、生成する放出さ れた蛍光を測定する。放出された蛍光は試験した試料中の分析物の量と相関する 。不均一系アッセイで採用される本発明の試薬の量は、分析物の性質によって変 わる。一般に、本発明の均一系アッセイは、既知のアッセイ、例えばEMIT( 登録商標)アッセイより高い感度を示す。この利点は、第一に本発明の方法にお いて得られる、ノイズ比率の改善されたシグナルによるものである。 以下のアッセイは、当業者に本発明の範囲を理解せしめ、過重な実験を経るこ となく実施できるようにするための例示説明のために示すものであって限定する ものではない。分析物、光増感剤、光活性インジケーター前駆体、各表面、粒子 類、および反応条件の選択は、以下の実施例における開示により当業者には示唆 されていることが理解されるであろう。 本発明のある実施態様では、下記一般式(Im): の光活性インジケーター前駆体が、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(HCG)に対す る抗体と共有結合して試薬1を与える。この光活性インジケーター前駆体は、カ ルボキシル基のN−ヒドロキシスクシンイミジルエステルで官能性をもたせ、抗 体のアミノ基と反応させる。連結基はカルボキサミドである。用いる光増感剤は ローズベンガルであるが、それは大きさが平均0.5ミクロンのラテックス粒子 に共有結合しているものである。このラテックス粒子とローズベンガルは、ジャ ーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサイエティ97巻:3741(197 5)に記載されているように、ラテックス粒子上でクロロメチル基の手段により 、互いに共有結合してエステル連結基を与える。ラテックス粒子はさらに、ラテ ックス上でN−ヒドロキシスクシンイミジルエステル基の手段によりHCGに対 する第2抗体に連結され、試薬2を与える。使用した両抗体は、標準ハイブリッ ド・セルライン技術によって調製されたモノクローナル抗体である。ある抗体は HCGのαサブユニットを認識し、他のものはHCGのβサブユニットを認識す る。アッセイを進めるに際し、HCGの含有が疑われる血清試料を患者から得る 。試料の50マイクロリットルを、トリス緩衝液でpH8.0に緩衝化した50 0マイクロリットルの水性媒体中で、上記試薬1および試薬2と合わせる。試薬 1と試薬2の量は、各抗体の濃度が約10-9モルとなるのに十分な量とする。反 応混合物を次いで25℃で1時間インキュベートし、それから30分間560nm の光を照射する。次に、溶液の蛍光を350mで照射し440nmで検出して測定 し、同様の操作で既知濃度のHCGを含有する試料について得た値と比較し、未 知の試料のHCG濃度を測定する。 上記に基づく別のやり方では、試薬2は第2抗体に共有結合したローズベンガ ルであり、ラテックス粒子は使用しない。上記に基づくさらに別のやり方では、 試薬2は第2抗体に共有結合したローズベンガルであり、試薬1は、第1抗体が 共有結合しているラテックス粒子に共有結合した光活性インジケーター前駆体で ある。上記に基づくさらに別のやり方では、試薬1は直前に記載したとおりのも のであり、試薬2は、アビジンが共有結合しているラテックス粒子に共有結合し たローズベンガルであり、そしてビオチンに共有結合している第2抗体である3 番目の試薬(試薬2A)が用いられる。試薬1と3番目の試薬を試料と合わせ、 インキュベートする。そして、過剰の試薬2を加えるが、残りの操作は上記と同 様である。 本発明の他の実施態様では、油滴(試薬3)の第1セットを光増感剤とクロロ フィルの鉱物油溶液から、前記ジェーバーに従って調製する。油滴、直径0.1 から2ミクロンの範囲内のもの、をC−反応性タンパク質(CRP)に対するモ ノクローナル抗体に結合している機能化された表面活性剤で被覆する。クロロフ ィルは親油性であり、それ故親油性油滴中に溶解する。油滴(試薬4)の第2セ ットも同様にして調製する。この油滴セットでは、油滴はCRPに対する第2モ ノクローナル抗体、それは上記した第1モノクローナル抗体で認識されるものと は異なるCRP分子の部分を認識するものである、で同様に被覆する。9−ベン ザル−10−メチルアクリジンは、アクリジンのフェニール基の一つに結合した N,N−ジドデシルカルボキサミド基を導入することにより、親油性油滴中に非 可逆的に溶解する。モノクローナル抗体は、標準ハイブリッドセルライン技術に よって調製する。CRP(50マイクロリットル)の含有が疑われる血清試料を 、緩衝化水性媒体(500μL)中、pH7.5で試薬3および試薬4の過剰量と 合わせる。この媒体を分離することなく、633nmでHe/Neレーザーを用いて 20分間照射し、溶液の蛍光を、360nmで照射し440nmで放出された光を検 出することにより、測定した。蛍光の強さを、既知量のCRPを含有する試料か ら得られたものと比較し、数値を比較して未知試料中のCRP量を測定した。こ のようにして、便利で感度のよい均一系CRPのイムノアッセイが行われる。 上記に基づく別のやり方では、試薬3はCRPに対する抗体の代わりにフルオ レセインに対する抗体を有し、付加的試薬(試薬3A)がフルオレセインに結合 したCRP抗体を有する。試薬4は第2CRP抗体の代わりにアビジンを有し、 4番目の試薬(試薬4A)はビオチンに共有結合している第2抗体を有する。こ のアッセイでは、試薬4Aと試薬3Aを試料と合わせ、インキュベートする。そ れから、試薬3および4を加え、インキュベートする。次いで、前記同様にして アッセイ操作の残部を実施する。 本発明の他の実施態様では、リポソーム(試薬5)(直径0.2ミクロン)の 1セットを、その目的に設計された市販機器を用い、pH7.4の緩衝液中でリ ン脂質懸濁液を、0.2ミクロンの多孔性膜を通して高圧押出して形成する。チ ロキシン同族体は、リポソーム上に最初に形成されるメルカプトアセトアミド基 により、リポソーム中でフォスファチジルエタノールアミンとメチルカルボキシ メ チルジスルフィドN−ヒドロキシスクシンイミドエステルとの反応、次いでジチ オエリスリトールとの反応により、リポソームと共有結合させる。ブロモアセチ ルチロキシンは、次いでスルフヒドリル化リポソームと反応させる。メタロ−ポ ルフィリン染料はリポソームの親油性部分中に溶解させる。他のリポソームセッ ト(試薬6)は、チロキシンに対するモノクローナル抗体と結合させるのに用い る。この抗体は、チロキシンの結合と同様の手段で共有結合する。下記構造式: の光活性インジケーター前駆体は、カルボキサミド連結基の手段でリポソーム表 面に共有結合する。試薬5および試薬6は、pH8.0に緩衝化した水性アッセ イ媒体(500μL)中で、チロキシンの含有が疑われる血清試料とともに合わ せるが、この試料は下記構造式: のチロキシン解離因子を、結合タンパク質(50マイクロリットル)からチロキ シンを引き離すために含有しているものである。アッセイ媒体は、次いで室温で 1時間インキュベートする。媒体を650nmで1分間照射し、蛍光を前記各例と 同様に測定する。得られた値を既知量のチロキシンについて同様にアッセイを行 って得た値と比較する。このようにして、血清試料中のチロキシン量を定量する 。 上記に基づく別のやり方では、試薬6はチロキシンに対する抗体の代わりにア ビジンを有する。付加的試薬(試薬6A)はビオチンに共有結合しているチロキ シンに対する抗体を有する。試薬5はチロキシンの代わりにフルオレセインに対 する抗体を有し、付加的試薬(試薬5A)はフルオレセインに共有結合している チロキシンを有する。アッセイにおいて、試薬5Aおよび試薬6Aは、試料と合 わせてインキュベートする。それから、試薬5および6を加え、混合物をインキ ュベートし、さらにアッセイ操作の残部を続ける。 別の実施態様では、グリブノーにより記載されたのと同様の方法で、2−ヒド ロキシ−9,10−ジブロモ−アントラセンが、染料クリスタライト中に形成さ れる。B型肝炎RNAの配列を認識する25量体オリゴヌクレオチドプローブを カルバメート連結基により染料クリスタライトに共有結合させる。B型肝炎RN Aに対する第2の25量体オリゴヌクレオチドプローブをアミド連結基により9 −(ベンザル−9H−キサンテン)に共有結合させる。染料クリスタライトは、平 均で粒子サイズ2ミクロンを有する。オリゴヌクレオチドは、好ましくは、標準 自動合成技術により調製する。B型肝炎を有する疑いのある患者由来の試料(5 0μl)を、水性アッセイ媒体(500μl)中pH7.0で過剰の染料クリスタ ライトおよび上記第2プローブと合わせる。次いで、アッセイ媒体を50℃で3 0分間インキュベートし、その後、330nmで照射し、390nmで検出すること によって蛍光を測定する。B型肝炎RNAが試料中に存在すると、それぞれのオ リゴヌクレオチドがRNAと結合するため、染料クリスタライトと9−(ベンザ ル−9H−キサンテン)が極めて近接するようになる。媒体を照射すると、9,1 0−ジブロモアントラセンが励起され、基底状態酸素が一重項酸素に転換する。 一重項酸素がキサンテンと反応して、蛍光物質であるキサントンを生成する。蛍 光を光度計により測定し、ある域値レベルを越える光の量により、試料中にB型 肝炎RNAが存在することが示される。媒体の照射を室温で行い、このアッセイ を均一系手法で行って、B型肝炎RNAのアッセイを得る。 また別の実施態様では、そのアッセイは、赤血球表面の特定の血液型抗原、即 ち、A型抗原を測定するためのものである。上記の通り調製した粒子サイズ15 0ないし500nmを有するラテックス粒子を利用する。ラテックス粒子は、ラテ ックス粒子に共有結合している、A型抗原に対する抗体を有する。粒子は、式( If): の光活性インジケーター前駆体を有し、これは、ラテックスに溶解している。こ のラテックス粒子試薬を水性媒体(500μl)中で全血液(100μl)および 1×10-4Mの光増感剤、これは、下式: の疎水性染料である、と合わせる。この疎水性染料は、試料中に存在する赤血球 中に組み込まれる。媒体を25℃で10分間インキュベートし、次いで、タング ステン源を用いて>650nmで30秒間照射する。その後、360nmで照射し、 440nmで検出することにより、溶液の蛍光を測定する。媒体から放出された光 を測定し、A型抗原赤血球細胞のないことが分かっている試料で得られた光の量 と比較する。こうして、域値レベルを越える光の量により、A型血液抗原の存在 が示される。 本発明は、更に、光活性インジケーター前駆体を含む平均直径25ないし40 00ナノメーターの懸濁可能な粒子を含む組成物を包含する。光活性インジケー ター前駆体は、粒子マトクリックスに共有結合することができるか、またはマト リックスに溶解するかまたはマトリックスに溶解している溶媒に溶解することが できる。この粒子は、好ましくは、ポリマー性であるか、または油滴またはリポ ソームなどの小胞である。粒子がリポソームである場合、光活性インジケーター 前駆体は、脂質二重層に結合しているか、またはリポソームの水性内部に溶解し ている。お互いに結合する2つの相補的なsbp構成員、ただし一方が光増感剤 に結合し、もう一方が光活性インジケーター前駆体に結合している、を含む組成 物もまた包含する。 本発明の他の態様は、分析物を含有する疑いのある試料中の分析物の存在また は量を測定する本発明のアッセイ法を好便に実施するのに有用なキットに関連す る。対象となる発明の使用用途を増大するために、試薬類を、試薬の比率がその 方法およびアッセイを実質的に最適化するように、同じかまたは別の容器に入れ てパッケージした組み合わせ物内に用意することができる。この試薬類は、それ ぞれ、別の容器中に入れてもよく、または、試薬の交差反応性および安定性によ って変わるが、様々な試薬を1またはそれ以上の容器に合わせて入れてもよい。 キットは、(1)光活性インジケーター前駆体を含む懸濁可能な粒子であって、 自身に結合しているsbp構成員を有する粒子を含む組成物、および(2)光増 感剤を含んで成る。光増感剤は、sbp構成員に結合することができるか、また はsbp構成員が結合している粒子に結合することができる。キットは、さらに 、補助試薬、およびその他を含むアッセイを行うための別個にパッケージした他 の試薬を含む。 本発明に従うキットの他の実施態様は、パッケージした組み合わせ中に、第1 sbp構成員と結合している光活性インジケーター前駆体、および第2sbp構 成員に結合している、その励起状態で酸素をその一重項状態に活性する能力のあ る光増感剤を含む。 実施例 下記例示の実施例により、本発明を更に説明する。本明細書に使用した、部お よびパーセントは、特記しない限り、重量によるものである。温度は、セ氏温度 (℃)である。下記略語を実施例において使用している: “アミノ−GATTAG”− 下記に示した配列: を有し、5'末端に、下記: に例示したとおり置換されたヌクレオチド(クロンテック・ラボラトリーズ 、ナンバー5202−1)を持つ、修飾化42量体オリゴヌクレオチド。 “ビオチン−30量体”− 下記に示した配列: を有し、5'末端に、下記に示した連結基: により、修飾化シトシン(5−メチルシトシン)と結合したビオチンを持つ 、修飾化30量体オリゴヌクレオチド。 “CTAATC−30量体”− 下記に示した配列: を有する、修飾化テール化(tailed)30量体オリゴヌクレオチド。 “DMF”− ジメチルホルムアミド。 “EDAC”− 1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイ ミドヒドロクロリド。 “EDTA”− エチレンジアミンテトラ酢酸。 “GATTAG−SH”− 下記に示した配列: を有し、下記: に例示したとおり置換された5'末端ヌクレオチドを持つ、修飾化42量体 オリゴヌクレオチド。 “MES”− 2−(N−モルホリノ)エタンスルホン酸。 “SPDP”− N−スクシンイミジル3−(2−ピリジルチオ)−プロピオネー ト。 “スルホ−SMCC”− 4−(N−マレイミドメチル)シクロヘキサン−1−カ ルボキシレート。 “TCEP”− トリス−カルボキシエチルホスフィン。 “THF”− テトラヒドロフラン。 実施例1 光活性インジケーター前駆体の調製 A. 酢酸エチル(150ml)中クマリン−1(11.0g、47.5ミリモル)の溶 液をパール式容器(parr bottle)中10%Pd/C(100mg)で処理した。次 いで、懸濁液を80psi、80℃で6時間水素化した。懸濁液をセライトベッド を通して濾過し、Pd/Cを除去して、セライトベッドを温酢酸エチル(100ml )で洗浄した。濾液を濃縮し、真空下で乾燥して、3,4−ジヒドロクマリン( )11.0g(100%)を油状物として得た。 1H−NMR(CDCl3、250MHz):δ7.02(d,J=8.5Hz,1 H);6.42(dd,J=8.5Hz,1.7Hz,1H);6.35(d,J=1. 7Hz,1H);4.07(q,J=7.0Hz,4H);3.06(m,1H); 2.80(dd,Jgem=15.6Hz,Jvic=5.4Hz,1H);2.51(dd,Jgem =15.6Hz,Jvic=7.7Hz,1H);1.28(d,J=7.0Hz,3 H);1.15(t,J=7.0Hz,6H); MS(EI)C1419NO2としての計算値233:実測値233(M+,40 %);218(M+−CH3,100%)。 B. 無水THF(20ml)中、3,4−ジヒドロクマリン(1.68g、7.20ミ リモル)の溶液をアルゴン下−78℃まで冷却した。この撹拌溶液にTHF中リ チウムジイソプロピルアミド(1.0Mの8.0ml、8.0ミリモル)を加え、生 じた黄色の溶液を更に1時間撹拌した。続いて、THF(10ml)に溶解したフ ェニルセレニルクロリド(1.50g、7.8ミリモル)をエノレート溶液に加え た。混合物のオレンジ色が素早く消えて、黄色溶液が得られた。この溶液を3時 間撹拌し、水性NH4Cl(1%の10ml)で反応を止めた。約10分後、ジクロ ロメタン(100ml)を加え、有機相を分離した。更に、水性部はCH2Cl2( 2×20ml)で抽出し、有機部は集め合わせた。集め合わせた有機部を塩水(2 0ml)で洗浄し、無水Na2SO4(25g)で乾燥し、濃縮して、黄色油状物2. 10gを得た。油状物を、ジクロロメタン中ヘキサンの勾配を用いるシリカゲル クロマトグラフィーにより精製して、クマリン−3−フェニルセレニドを白色 粉末として、1.80g(67%)得た。熱ヘキサンからの結晶化により、を白 色針状物、融点99−101℃として1.30g得た。 1H−NMR(C66,250MHz)δ7.65(m,2H);6.92(m, 3H);6.74(d,J=8.0Hz,1H);6.38(d,J=1.5Hz,1 H);6.25(dd,J=8.0Hz,1.5Hz,1H);3.88(d,J=2H z,1H);3.02(m,1H);2.84(q,J=7.0Hz,4H);0.9 6(d,J=7.0Hz,3H);0.80(t,J=7.0Hz,6H); MS(EI)C2023NO2Seとしての計算値389:実測値389(M+, 100%);232(M+−C65Se,70%);218(60%);202( 45%); UV−Vis(トルエン)300nm(4600);310nm(4600);33 0nm(2100)。 実施例2 光活性インジケーター前駆体の調製 乾燥THF(150ml)中、テルリウム粉末(100メッシュ、13.0g、 0.10モル)の撹拌懸濁液に、エーテル−ヘキサン中、フェニルリチウム(1. 8Mの60ml、0.10モル)の溶液を加えた。懸濁液を室温で2時間撹拌し、 次いで、1時間還流した。懸濁液を冷まし、水(100ml)を加え、その後一晩 撹拌した。この懸濁液に酸素ガスを3時間泡立たせた。塩化メチレン(200ml )を加え、有機相を分離した。更に、水相はCH2Cl2(2×100ml)で抽出 し、集め合わせたものを塩水(100ml)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ た。乾燥させた溶液をシリカ(300g)の栓に通し;そうして得られた濾液を 濃縮して、熱エタノールから結晶化して、ジフェニルジテルライドを橙赤色針 状物、融点63−65℃(文献値63.5−65℃)として、13.2g得た。 MS(EI)C1210Te2としての計算値414:実測値414(25%); 412(45%);410(50%);408(40%);207(40%)。 ジフェニルジテルライド(1.0g、2.5ミリモル)をTHF(10.0ml) に溶解し、0℃まで冷却した。THF(5.0ml)中臭素(125μl、2.5ミ リモル)を加え、溶液を0℃で1時間撹拌し、室温に到達させた。反応混合物を 、出発物質が分析用薄層クロマトグラフィーによりもはや検出されなくなるまで 、室温で撹拌し、化合物を得た。 B. 無水THF(10ml)中、3,4−ジヒドロクマリン(240mg、1.0ミリモ ル)の溶液をアルゴン下−78℃まで冷却した。THF中リチウムジイソプロピ ルアミド(1.0Mの1.1ml、1.1ミリモル)を加え、この溶液を−78℃で 1時間撹拌した。THF中の溶液(3ミリモル、上記のようにして調製したも の)をエノール酸エステルにカニューレで挿入し、この混合物を−78℃で2時 間撹拌し、室温まで到達させた。この反応混合物を水性NH4Cl(1%、5ml) を用いて反応を止め、更に5分間撹拌した。次いで、反応混合物をCH2Cl2( 3.25ml)で抽出し、集め合わせた有機部を塩水(20ml)で洗浄し、無水Na2 SO4(20g)で乾燥させた。濃縮後、CH2Cl2を用いる(やわらかな光の下 での)シリカフラッシュクロマトグラフィーにより、黄色油状物190mg(43 %)を得た。シクロヘキサンから結晶化して、クマリンテルライドを明黄色固 体として、165mg得た。 1H-NMR(CDCl3,250MHz)δ7.82(dd,J=7.0Hz,1.2 Hz,2H);7.31(m,1H);7.26(m,2H);6.91(d,J= 8.5Hz,1H);6.38(dd,J=8.5Hz,2.5Hz,1H);6.25( d,J=2.5Hz,1H);4.05(d,2.0Hz,1H);3.33(q,J =7.0Hz,4H);3.25(m,1H);1.23(d,J=7.0Hz,3H );1.16(t,J=7.0Hz,6H); MS(EI)C2023NO2Teとしての計算値439(130Teを用いる):実 測値439(M+、20%);232(M+−C65Te、100%);217( 25%);202(35%); UV−Vis(トルエン)310nm(3860);330nm(2400);37 0nm(510)。 実施例3 光活性インジケーター前駆体の調製 A. 無水THF(200ml)中、p−ブロモ−N,N−ジメチルアニリン(10.0 g、50.0ミリモル)の溶液をアルゴン下−78℃まで冷却した。この冷却溶液 に、ペンタン中t−ブチルリチウム(1.8Mの56ml、100ミリモル)を注 意深く加え、生じた黄色懸濁液を−78℃で1時間撹拌した。微細に砕いたテル リウム粉末(6.50g、50ミリモル)をアルゴン流下で加えた。次いで、反応 混合物を室温に到達させ、その時間までに(〜2時間)、ほとんどのテルリウム は溶解した。反応混合物を水(20ml)で反応を止め、水性K3[Fe(CN)6]溶 液(200ml中17g、0.052モル)に注いだ。混合物を1時間撹拌し、次い で、CH2Cl2(3×200ml)で抽出した。集め合わせた有機部を塩水(10 0ml)で洗浄し、無水Na2SO4(100g)で乾燥させた。乾燥させた物質をシ リカ(300g)の栓に通し、濾液を濃縮して、橙赤色ペースト12.2gを得た 。エタノールから結晶化して、ジテルライドを橙赤色粉末として8.6g得た。 もう一方のバッチ(2.2g)を母液から回収した。 MS(EI)C16202Te2としての計算値500:実測値500(20% );498(40%);496(45%);250(100%);240(98%)。 このジテルライド(1.70g、3.4ミリモル)を最少量の無水THFに溶 解し、0℃まで冷却した。溶液を臭素(175μl、3.4ミリモル)で処理し、 混合物を0℃で3時間撹拌し、所望の生成物を含有する溶液を得た。 B. 次いで、生成物をアルゴン下、THF中ジヒドロクマリン(800mg、3 .4ミリモル)およびリチウムジイソプロピルアミド(1.0Mの3.5ml、3.5 ミリモル)の溶液にカニューレで挿入した。得られた橙赤色混合物を室温に到達 させ、水性NH4Cl(1.0%の10ml)で反応を止めた。続いて、混合物をC H2Cl2(3×50ml)で抽出し、集めた有機部を塩水(50ml)および無水Na2 SO4で乾燥させた。濃縮し、その後、CH2Cl2を用いる(やわらかい光の下で の)シリカフラッシュクロマトグラフィーにより、クマリン3−(4−ジメチル アミノ)フェニルテルライドの510mgを、出発物質のジヒドロクマリンの 110mgと一緒に得た。の収率は、回収した出発物質に基づくと37%であっ た。 1H−NMR(CDCl3,250MHz)δ7.65(d,J=8.0Hz,2H );6.92(d,J=8.5Hz,1H);6.52(d,J=8.0Hz,2H) ;6.41(dd,J=8.5Hz,1.5Hz,1H);6.24(d,J=1.5Hz ,1H);4.03(d,2Hz,1H);3.38(q,J=7.0Hz,4H) ;3.25(m,H);2.95(s,6H);1.19(d,J=7.0Hz,3 H);1.14(t,J=7.0Hz,6H)。 MS(EI)C222822Teとしての計算値482(130Teを用いる): 実測値482(M+,20%);252(20%);232(M+−C810Te, 100%; UV−Vis(トルエン)300nm(18000);320nm(13600); 330nm(8400)。 実施例4 光活性インジケーター前駆体粒子の調製 (アクセプタービーズ) クマリン−3−(4−ジメチルアミノ)フェニルテルライドの0.3M溶液を 脱気したエトキシエーテル中で穏やかに暖めることにより調製した。エチレング リコール(1ml)を4mlバイアル中で105−110℃まで加熱した。ストック のラテックス懸濁液(水中10%固体の200μl)をバイアルに加え、混合物 をアルゴン下で磁気撹拌した。クマリン−3−(4−ジメチルアミノ)フェニルテ ルライド(200μl、エトキシエタノール中0.3M)をこの混合物にゆっく りと加え、生じた混合物を5分間撹拌し、次いで、アルゴン下で室温まで到達さ せ た。冷却後、懸濁液をエタノール(3ml)で処理し、遠心管に移した。次いで、 混合物を15,000rpm(ソルバル、SA600ローター)で1時間遠心分離し た。上清を注意深くデカントして、ペレットを超音波処理により、水性エタノー ル(4.0ml)に懸濁した。上清を15,000rpmで1時間遠心分離した。上清 をもう一度除去し、ペレットを水(4ml)に再懸濁した。最終の遠心分離および 上清の除去の後、ペレットを水に再懸濁して、最終容量2mlにして、光活性イン ジケーター前駆体粒子懸濁液10mg/mlを得た。 実施例5 ストレプトアビジン−光活性インジケーター前駆体の調製 染色粒子 上記実施例4で調製した光活性インジケーター前駆体粒子(10mg/mlの1ml )懸濁液をEDAC溶液(0.5mg/ml、0.02Mリン酸緩衝液、pH6.0の1 ml)に加え、0℃まで冷却した。懸濁液をアルゴン下で30分間撹拌した。その 後、懸濁液を、ボレート緩衝液(0.2M、pH9.0)中ストレプトアビジン溶 液(5mg/ml、1ml)に滴下して加え、〜0℃に維持した。懸濁液を1時間撹拌 し、室温まで暖めさせた。水(1ml)を加え、混合物を15,000rpmで1時間 遠心分離した。上清を廃棄し、ペレットを超音波処理により水(4ml)に懸濁し た。試料を超音波処理により水(4ml)中で再遠心分離し、最後に15,000r pmで30分間遠心分離した後、得られたペレットを水(5ml)に懸濁した。これ により、ストレプトアビジン−光活性インジケーター前駆体粒子の懸濁液2mg/ mlを得た。ストレプトアビジンの存在は、3Hビオチン結合により確認し、25 00±250ストレプトアビジン/粒子であると定量した。 実施例6 マレイミド化デキストラン光増感剤の調製 粒子 A.粒子の染色 ベンジルアルコール中、クロロフィルa(2.0mM)とテトラブチルスクアレ ート(4.0mM)の染料混合物を調製した。エチレングリコール(80ml)を1 25mlエーレンマイヤーフラスコに入れ、実験用ホットプレートで125℃まで 暖めた。次いで、ベンジルアルコール中の染料混合物(8ml)を加え、直ちに、 ストックのラテックス懸濁液(10%固体の10ml)を加えた。加熱を止め、フ ラスコとその内容物を室温まで到達させた。冷却後、混合物を等しい容量のエタ ノールで希釈して、直ちに、15,000rpmで2時間遠心分離した。青みがかっ た緑色の上清を廃棄し、ペレットを超音波処理によりエタノール50mlに懸濁し た。懸濁液を15,000rpmで1時間遠心分離し、微かに青色の上清を廃棄した 。ペレットを超音波処理により、50%水性エタノール(50ml)に再懸濁して 、粒子を分散させた。15,000rpmでの遠心分離を1時間繰り返した。上清を 廃棄し、ペレットを超音波処理により水に再懸濁した。最終の遠心分離の後、ペ レットを水に再懸濁し、最終容量20mlにした。 B.マレイミド化デキストラン光増感剤粒子の調製 アミノデキストラン(500mg)を、スルホ−SMCC(157mg、10mlH2 O)と反応させることにより、部分的にマレイミド化した。スルホ−SMCC をアミノデキストラン(0.05MNa2HPO4、pH7.5、40ml中)の溶液 に加え、生じた混合物を1.5時間インキュベートした。反応混合物を次いでM ES/NaCl(2×2L、10mM MES、10mM NaCl、pH6.0、4℃) に対して透析した。マレイミド化デキストランを15,000rpmで15分間遠心 分離し、上清を集めた。次いで、上清デキストラン溶液(54ml)をMES緩衝 液(pH6.0)中イミダゾール(1.0M溶液の7ml)で処理し、この撹拌溶液 に、染色した光増感剤粒子(10mg/mlの10ml)を加えた。10分間撹拌後、 懸濁液をEDAC(10mM、pH6.0のMES中7ミリモル)で処理し、この 懸濁液を30分間撹拌した。その後、サーハァクトアンプス(登録商標)(ピア ス社)トゥイーン−20(10%、0.780ml)を反応混合物に加えて、最終 濃度0.1%にした。次いで、粒子を15,000rpmで45分間遠心分離し、上 清を廃棄した。ペレットを超音波処理によりMES/NaCl(pH6.0、10m M、100ml)に再懸濁した。15,000rpmで45分間の遠心分離、その後、 上清廃棄後のペレット再懸濁を2回実施した。マレイミド化デキストラン光増感 剤粒 子を10mg/ml懸濁液として水中に貯蔵した。 実施例7 GATTAG−光増感剤粒子の調製 水中、アミノ−GATTAG(180μl、50ナノモル)(下記実施例8に 記載のようにして調製したもの)を0.25Mボラックス(50μl)で処理して 、pH9.2にした。SPDP(乾燥DMF中50mg/ml)を、0、10、20 、および30分で、4部加えた(合計33.8マイクロモル)。反応混合物を2 時間静置した。氷冷エタノール(2.1ml)を加え、生成物を冷凍庫の中に一晩 置いた。濁った生成物混合物を2つのエッペンドルフ管に分配し、最大スピード で10分間遠心分離した。上清を注意深く除去し、ペレットをH2O400μlに 溶解した。この溶液に、2.5M酢酸塩緩衝液(20μl、2.5M、pH5.3) を加えた。 蒸留水中TCEP(10μl、20mM)を加え、室温で30分間還元させた。無 水エタノール(1.2ml)を加え、反応混合物を冷凍庫に2時間入れた。反応混合 物を冷室中、全開スピードで遠心分離し、沈澱したGATTAG−SHオリゴヌ クレオチドをペレットとして除去した。このペレットを20mM EDTAを含有 する50mM Na2HPO4緩衝液200μl(pH6.85)に溶解した。この溶 液を脱気し、アルゴン下に維持した。次いで、この溶液をマレイミド化デキスト ラン光増感剤粒子(14.2mg/1.5ml)(上記実施例6において調製された) に加え、反応混合物を一晩静置した。混合物を15,000rpmで1時間遠心分離 し、上清を廃棄した。ペレットを水(2ml)に再懸濁し、15,000rpmで1時 間遠心分離した。上清を廃棄し、ペレットを水(2ml)に再懸濁した。最終の遠 心分離の後、GATTAG−光増感剤粒子を懸濁液として、水溶液2ml中で貯蔵 した。 実施例8 DNAを検出するためのアッセイ A.下記に示した配列を有する標的65量体オリゴヌクレオチド: およびCTAATC−30量体およびアミノ−CATTAGを、標準固相ホスホ ルアミダイト法を用いるミリゲン・バイオサーチ・DNA自動合成機(モデル・ ナンバー8750)で調製した(オリゴヌクレオチド・シンセシス−ア・プラク ティカル・アプローチ(1984年)、ゲイ・M.J.編、IRLプレス・オック スホード、参照)。このプトロコールは、簡単に言えば、(a)ジクロロ酢酸を 用いる、固体支持体に結合させたヌクレオシド上の5'−ジメトキシトリチル基 の除去;(b)触媒として、テトラゾールを用いる、加えたヌクレオシド、これ は、5'−ヒドロキシル保護基(好ましくは、ジメトキシトリチル)および3'− ヒドロキシル保護基(好ましくは、N,N−ジイソプロピルホスホルアミダイト )を含む、のカップリング;(c)無水酢酸を用いるキャッピング工程;および (d)ホスファイトトリエステルをホスフェートトリエステルに変換するための ヨウ素酸化から成る。合成の最後に、水酸化アンモニウムを用いて、(a)合成 したポリヌクレオチドを支持体から切り離し;(b)ホスホリル保護基(β−シ アノエチル)をはずし;さらに(c)塩基保護基をはずした。オリゴヌクレオチ ドは、最終的にHPLCにより精製した。 B.ビオチン−30量体を、最後に加えるヌクレオチドの塩基が、下記に示した ような保護化アミン修飾剤(アメリカン・バイオネティックス、ナンバーABN 2599)の付いた5−メチル−シトシンである以外は上記と同様にして調製す る: 脱保護の後、遊離のアミンを、0.1M NaHCO3、pH9.0中1:60モ ル比率の2つの試薬で、ビオチン−LC−NHS(ピエス、ナンバ−21335 G)と反応させた。室温で一晩インキュベーションした後、得られたオリゴヌク レオチドを分析し、12%変性ポリアクリルアミドゲルで精製した。 C.1.5mlエッペンドルフ管に入れたトリス/EDTA/NaCl溶液(pH8. 0、それぞれ100mM、0.1mM、0.30M)中で、様々な容量(21nMの 0〜80μl)の標的65量体オリゴヌクレオチドをCTAATC−30量体( 15nMの200μl)およびビオチン−30量体(15nMの200μl)と混合 することにより、アッセイを実施した。30量体プローブを、冷却の際、標的6 5量体オリゴヌクレオチド上のそれらの相補部分とハイブリダイズさせ得るため に、容量を0.5mlにし、溶液を55℃で30分間アニール化した。反応混合物 を室温まで冷まし、次いで、ストレプトアビジン−光活性インジケーター前駆体 粒子(100μg/mlの100μl)、続いてGATTAG−光増感剤粒子(10 0μg/mlの400μl)で処理した。混合物を穏やかに旋回させ、室温で2時間 インキュベートした。次いで、懸濁液を12×75mm試験管に移し、5分間、6 10nmカットオフフィルターを装備したドーラン−ジュネーランプ(タングステ ン)を照射した。試料を等量(1ml)の緩衝液で処理し、蛍光計に移した。36 0NBフィルターおよび420NBフィルター放出(エミッション)での励起に 対応する蛍光単位を記録した。2つの個々のアッセイについて得られた標準曲線 は、図1に示している。 上述の発明は、明瞭さおよび理解を求める目的で例示説明および実施例を用い て幾分詳細に記載しているが、添付の請求の範囲内である種の変形または修飾を 適用し得ることは明らかである。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年9月18日 【補正内容】 請求の範囲 1.特異的結合対(sbp)構成員である分析物を測定する方法であって: (a)組み合わせで: (1)分析物を含有する疑いのある媒体; (2)その励起状態で一重項酸素を産生する能力のある光増感剤、ただし、 該光増感剤は、sbp構成員に結合しているか、または、自身に組み込まれてい るかまたは結合している該sbp構成員を有する粒子に結合しているかまたは組 み込まれているものである;および (3)一重項酸素との反応に際し、光活性インジケーターを形成する能力の ある光活性インジケーター前駆体、ただし、該光活性インジケーター前駆体は、 sbp構成員に結合しているか、または自身に組み込まれているかまたは結合し ている該sbp構成員を有する粒子に結合しているかまたは組み込まれている; を用意し; (b)光の照射により該光増感剤を励起させ;さらに、 (c)該光活性インジケーターの蛍光を測定する; ことを含んで成り、該sbp構成員の少なくとも1つは、直接的または間接的に 、該分析物に、または該分析物と相補的なsbp構成員に結合することができる ものであり、さらに、該蛍光が該媒体中の該分析物の量と相関するものである、 方法。 2.該光増感剤が、ケトン類、多芳香族化合物類、シアニン類、メロシアニン 類、フタロシアニン類、スクアレート染料類、ポルフィリン類、キサンテン類、 チアジン類、およびオキサジン類からなる群から選択されるものである、請求の 範囲第1項記載の方法。 3.該光活性インジケーターが、その吸収極大で少なくとも10,000M-1c m-1の消光係数、および少なくとも0.1の蛍光放出量子収率を有するものである 、請求の範囲第1項記載の方法。 4.光増感剤または光活性インジケーター前駆体のいずれも、粒子に結合して いないか、または組み込まれていない方法であって、かつ工程(b)の前に、該 光増感剤および該光活性インジケーター前駆体のうちの少なくとも1つを特異的 結合対結合の手段により表面に結合させることを含んで成る、請求の範囲第1項 記載の方法。 5.懸濁可能な粒子が該表面を含んでおり、該粒子が、ラテックス粒子類、脂 質小胞類、油滴類、シリカ粒子類、金属ゾル類、および染料クリスタライト類か らなる群から選択されるものである、請求の範囲第4項記載の方法。 6.該分析物が、薬剤、タンパク質、ポリヌクレオチド、受容体、および微生 物からなる群から選択されるものである、請求の範囲第1項記載の方法。 7.分析物を測定する方法であって: (A)分析物がポリヌクレオチドである場合、 (a)水性媒体中で: (1)該分析物; (2)1またはそれ以上のポリヌクレオチドプローブ、ただし各プローブは 該分析物のヌクレオチド配列と相補的なヌクレオチド配列を含み、プローブの少 なくとも1つは、特異的結合対(sbp)構成員に結合しているか、または自身 に組み込まれているかまたは結合している該sbp構成員を有する粒子に結合し ているかまたは組み込まれているものであり、該sbp構成員は、該相補的ヌク レオチド配列とは異なるものである; (3)その励起状態で一重項酸素を産生する能力のある光増感剤、ただし、 該光増感剤は、該プローブのヌクレオチド配列と相補的なヌクレオチド配列に結 合しているか、または自身に組み込まれているかまたは結合されている該プロー ブのヌクレオチド配列と相補的なヌクレオチド配列を有する粒子に結合している かまたは組み込まれているものであり;および、 (4)一重項酸素と反応すると光活性インジケーターを形成する能力のある 光活性インジケーター前駆体、ただし、該光活性インジケーター前駆 体は、該プローブと結合している該sbp構成員と相補的なsbp構成員に結合 しているか、または、自身に組み込まれているかまたは結合されている該プロー ブと結合している該sbp構成員と相補的なsbp構成員を有する粒子に結合し ているかまたは組み込まれているものである; を組み合わせ; (b)該媒体に光を照射し、該光増感剤を励起させて一重項酸素を産生し;そ して、 (c)該光活性インジケーターの蛍光を測定する; ことを含んで成り、該蛍光は該媒体中の該分析物の量と相関するものである、方 法であるか、または (B)分析物がポリヌクレオチド以外のものである場合、 (a)組み合わせで: (1)分析物を含有する疑いのある媒体; (2)その励起状態で一重項酸素を産生する能力のある光増感剤、ただし、 該光増感剤は、第1特異的結合対(sbp)構成員に結合しているか、または、 自身に組み込まれているかまたは結合している第1特異的結合対(sbp)構成 員を有する粒子に結合しているかまたは組み込まれているものである;および (3)一重項酸素と反応すると光活性インジケーターを形成する能力のある 光活性インジケーター前駆体、ただし、該光活性インジケーター前駆体は、第2 sbp構成員に結合しているか、または自身に組み込まれているかまたは結合し ている第2sbp構成員を有する粒子に結合しているかまたは組み込まれている ものである; を用意し; (b)該組み合わせに光を照射して該光増感剤を励起させ;そして、 (c)該光活性インジケーターの蛍光を測定する; ことを含んで成り、各sbp構成員は、直接的または間接的に該分析物に、また は該分析物と相補的なsbp構成員に結合することができ、かっ、該蛍光が、該 媒体中の該分析物の量と相関しており、また、該光増感剤が所望により該第1s bp構成員が結合している懸濁可能な粒子の一部であり、該光活性インジケータ ー前駆体が所望により該第2sbp構成員が結合している懸濁可能な粒子の一部 である、方法。 8.一重項酸素と反応して光活性インジケーターを形成する光活性インジケー ター前駆体が結合している平均直径20ないし4000ナノメーターの懸濁可能 な粒子を含み、特異的結合対(sbp)構成員である分析物を測定する方法にお いて使用される組成物であって、ただし、該光活性インジケーター前駆体がセレ ニウムまたはテルリウム原子を含み、該光活性インジケーターがセレニウムまた はテルリウム原子を含まないものである組成物。 9.分析物のアッセイを行うためのキットであって、パッケージした組み合わ せ中に: (a)セレニウムまたはテルリウム原子を含む光活性インジケーター前駆体 、ただし、該光活性インジケーター前駆体は、第1特異的結合対(sbp)構成 員に結合しているか、または自身に組み込まれているかまたは結合している第1 sbp構成員を有する粒子に結合しているかまたは組み込まれている; (b)その励起状態で酸素をその一重項状態まで活性化する能力のある光増 感剤、ただし、該光増感剤は、第2sbp構成員に結合しているか、または自身 に組み込まれているかまたは結合している第2sbp構成員を有する粒子に結合 しているかまたは組み込まれている; を含み、該sbp構成員は、該分析物に、または該分析物と結合可能なsbp構 成員に結合することができ、さらに、該光活性インジケーター前駆体が、所望に より、該第1sbp構成員が結合している懸濁可能な粒子の一部であり、また、 該光増感剤が、所望により、該第2sbp構成員が結合している懸濁可能な粒子 の一部である、キット。 10.特異的結合対(sbp)構成員である分析物の結合アッセイであって: (a)該分析物を含有する疑いのある媒体を、該分析物に、または該分析物と 相補的なsbp構成員に、直接的または間接的に結合できるsbp構成員と合わ せ;そして、 (b)該sbp構成員と、該分析物または該相補的なsbp構成員との結合を 検出する、ただし、該検出は、該媒体中の光活性インジケーター前駆体を一重項 酸素にさらして光活性インジケーターを生成させ、該光活性インジケーターの蛍 光を測定することを含むものである、 を含んで成るアッセイ。 11.下記構造: 式中、Hは、XR基に対してシスであり; Xは、セレニウムまたはテルリウム原子であり; Rは、不飽和炭素原子、シリコン原子、またはスズ原子によりXに結合する有機 または有機金属基であり;さらに、 Aは、炭素−炭素基と一緒になるとき(所望により、1またはそれ以上の芳香環 と縮合した)脂環式環、または複素環を形成し; 一重項酸素を有する化合物と反応すると、HおよびXR基が、炭素−炭素二重結 合に換わって、その吸収極大で少なくとも10,000M-1cm-1の消光係数、お よび少なくとも0.1の蛍光放出量子収率を有する蛍光分子が得られる、 を含有する化合物。 12.下式: 式中、Rは、不飽和炭素原子、シリコン原子、またはスズ原子を介してXに結合 する有機または有機金属基であり;R1は、水素またはアルキルであり; 残りの水素原子の4つまでが、一緒になって1またはそれ以上の脂環式環または 芳香環式環を形成し得るアルキルまたはアルキレン置換基により置換されてもよ い、 を有する、請求の範囲第11項記載の化合物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウルマン、エドウィン・エフ アメリカ合衆国94025カリフォルニア州ア サートン、セルビー・レーン135番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.特異的結合対(sbp)構成員である分析物を測定する方法であって: (a)組み合わせで: (1)分析物を含有する疑いのある媒体; (2)その励起状態で一重項酸素を産生する能力のある光増感剤、ただし、 該光増感剤は、sbp構成員に結合しているか、または、自身に組み込まれてい るかまたは結合している該sbp構成員を有する粒子に結合しているかまたは組 み込まれているものである;および (3)一重項酸素との反応に際し、光活性インジケーターを形成する能力の ある光活性インジケーター前駆体、ただし、該光活性インジケーター前駆体は、 sbp構成員に結合しているか、または自身に組み込まれているかまたは結合し ている該sbp構成員を有する粒子に結合しているかまたは組み込まれている; を用意し; (b)光の照射により該光増感剤を励起させ;さらに、 (c)該光活性インジケーターの蛍光を測定する; ことを含んで成り、該sbp構成員の少なくとも1つは、直接的または間接的に 、該分析物に、または該分析物と相補的なsbp構成員に結合することができる ものであり、さらに、該蛍光が該媒体中の該分析物の量と相関するものである、 方法。 2.該光増感剤が、ケトン類、多芳香族化合物類、シアニン類、メロシアニン 類、フタロシアニン類、スクアレート染料類、ポルフィリン類、キサンテン類、 チアジン類、およびオキサジン類からなる群から選択されるものである、請求の 範囲第1項記載の方法。 3.該光活性インジケーターが、その吸収極大で少なくとも10,000M-1c m-1の消光係数、および少なくとも0.1の蛍光放出量子収率を有するものである 、請求の範囲第1項記載の方法。 4.光増感剤または光活性インジケーター前駆体のいずれも、粒子に結合して いないか、または組み込まれていない方法であって、かつ工程(b)の前に、該 光増感剤および該光活性インジケーター前駆体のうちの少なくとも1つを特異的 結合対結合の手段により表面に結合させることを含んで成る、請求の範囲第1項 記載の方法。 5.懸濁可能な粒子が該表面を含んでおり、該粒子が、ラテックス粒子類、脂 質小胞類、油滴類、シリカ粒子類、金属ゾル類、および染料クリスタライト類か らなる群から選択されるものである、請求の範囲第4項記載の方法。 6.該分析物が、薬剤、タンパク質、ポリヌクレオチド、受容体、および微生 物からなる群から選択されるものである、請求の範囲第1項記載の方法。 7.分析物を測定する方法であって: (A)分析物がポリヌクレオチドである場合、 (a)水性媒体中で: (1)該分析物; (2)1またはそれ以上のポリヌクレオチドプローブ、ただし各プローブは 該分析物のヌクレオチド配列と相補的なヌクレオチド配列を含み、プローブの少 なくとも1つは、特異的結合対(sbp)構成員に結合しているか、または自身 に組み込まれているかまたは結合している該sbp構成員を有する粒子に結合し ているかまたは組み込まれているものであり、該sbp構成員は、該相補的ヌク レオチド配列とは異なるものである; (3)その励起状態で一重項酸素を産生する能力のある光増感剤、ただし、 該光増感剤は、該プローブのヌクレオチド配列と相補的なヌクレオチド配列に結 合しているか、または自身に組み込まれているかまたは結合されている該プロー ブのヌクレオチド配列と相補的なヌクレオチド配列を有する粒子に結合している かまたは組み込まれているものであり;および、 (4)一重項酸素と反応すると光活性インジケーターを形成する能力のある 光活性インジケーター前駆体、ただし、該光活性インジケーター前駆 体は、該プローブと結合している該sbp構成員と相補的なsbp構成員に結合 しているか、または、自身に組み込まれているかまたは結合されている該プロー ブと結合している該sbp構成員と相補的なsbp構成員を有する粒子に結合し ているかまたは組み込まれているものである; を組み合わせ; (b)該媒体に光を照射し、該光増感剤を励起させて一重項酸素を産生し;そ して、 (c)該光活性インジケーターの蛍光を測定する; ことを含んで成り、該蛍光は該媒体中の該分析物の量と相関するものである、方 法であるか、または (B)分析物がポリヌクレオチド以外のものである場合、 (a)組み合わせで: (1)分析物を含有する疑いのある媒体; (2)その励起状態で一重項酸素を産生する能力のある光増感剤、ただし、 該光増感剤は、第1特異的結合対(sbp)構成員に結合しているか、または、 自身に組み込まれているかまたは結合している第1特異的結合対(sbp)構成 員を有する粒子に結合しているかまたは組み込まれているものである;および (3)一重項酸素と反応すると光活性インジケーターを形成する能力のある 光活性インジケーター前駆体、ただし、該光活性インジケーター前駆体は、第2 sbp構成員に結合しているか、または自身に組み込まれているかまたは結合し ている第2sbp構成員を有する粒子に結合しているかまたは組み込まれている ものである; を用意し; (b)該組み合わせに光を照射して該光増感剤を励起させ;そして、 (c)該光活性インジケーターの蛍光を測定する; ことを含んで成り、各sbp構成員は、直接的または間接的に該分析物に、また は該分析物と相補的なsbp構成員に結合することができ、かつ、該蛍光が、該 媒体中の該分析物の量と相関しており、また、該光増感剤が所望により該第1s bp構成員が結合している懸濁可能な粒子の一部であり、該光活性インジケータ ー前駆体が所望により該第2sbp構成員が結合している懸濁可能な粒子の一部 である、方法。 8.一重項酸素と反応して光活性インジケーターを形成する光活性インジケー ター前駆体が結合している平均直径20ないし4000ナノメーターの懸濁可能 な粒子を含む組成物であって、該光活性インジケーター前駆体がセレニウムまた はテルリウム原子を含み、該光活性インジケーターがセレニウムまたはテルリウ ム原子を含まないものである、組成物。 9.分析物のアッセイを行うためのキットであって、パッケージした組み合わ せ中に: (a)セレニウムまたはテルリウム原子を含む光活性インジケーター前駆体 、ただし、該光活性インジケーター前駆体は、第1特異的結合対(sbp)構成 員に結合しているか、または自身に組み込まれているかまたは結合している第1 sbp構成員を有する粒子に結合しているかまたは組み込まれている; (b)その励起状態で酸素をその一重項状態まで活性化する能力のある光増 感剤、ただし、該光増感剤は、第2sbp構成員に結合しているか、または自身 に組み込まれているかまたは結合している第2sbp構成員を有する粒子に結合 しているかまたは組み込まれている; を含み、該sbp構成員は、該分析物に、または該分析物と結合可能なsbp構 成員に結合することができ、さらに、該光活性インジケーター前駆体が、所望に より、該第1sbp構成員が結合している懸濁可能な粒子の一部であり、また、 該光増感剤が、所望により、該第2sbp構成員が結合している懸濁可能な粒子 の一部である、キット。 10.特異的結合対(sbp)構成員である分析物の結合アッセイであって: (a)該分析物を含有する疑いのある媒体を、該分析物に、または該分析物と 相補的なsbp構成員に、直接的または間接的に結合できるsbp構成員と合わ せ;そして、 (b)該sbp構成員と、該分析物または該相補的なsbp構成員との結合を 検出する、ただし、該検出は、該媒体中の光活性インジケーター前駆体を一重項 酸素にさらして光活性インジケーターを生成させ、該光活性インジケーターの蛍 光を測定することを含むものである、 を含んで成るアッセイ。 11.下記構造: 式中、Hは、XR基に対してシスであり; Xは、セレニウムまたはテルリウム原子であり; Rは、不飽和炭素原子、シリコン原子、またはスズ原子によりXに結合する有機 または有機金属基であり;さらに、 Aは、炭素−炭素基と一緒になるとき(所望により、1またはそれ以上の芳香環 と縮合した)脂環式環、または複素環を形成し; 一重項酸素を有する化合物と反応すると、HおよびXR基が、炭素−炭素二重結 合に換わって、その吸収極大で少なくとも10,000M-1cm-1の消光係数、お よび少なくとも0.1の蛍光放出量子収率を有する蛍光分子が得られる、 を含有する化合物。 12.下式: 式中、Rは、不飽和炭素原子、シリコン原子、またはスズ原子を介してXに結合 する有機または有機金属基であり;R1は、水素またはアルキルであり; 残りの水素原子の4つまでが、一緒になって1またはそれ以上の脂環式環または 芳香環式環を形成し得るアルキルまたはアルキレン置換基により置換されてもよ い、 を有する、請求の範囲第11項記載の化合物。
JP50820595A 1993-09-03 1994-08-29 蛍光酸素チャンネリングイムノアッセイ Expired - Fee Related JP3498960B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US11736593A 1993-09-03 1993-09-03
US08/117,365 1993-09-03
PCT/US1994/009705 WO1995006877A1 (en) 1993-09-03 1994-08-29 Fluorescent oxygen channeling immunoassays

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09502520A true JPH09502520A (ja) 1997-03-11
JP3498960B2 JP3498960B2 (ja) 2004-02-23

Family

ID=22372509

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP50820595A Expired - Fee Related JP3498960B2 (ja) 1993-09-03 1994-08-29 蛍光酸素チャンネリングイムノアッセイ

Country Status (8)

Country Link
US (2) US5616719A (ja)
EP (1) EP0716746B1 (ja)
JP (1) JP3498960B2 (ja)
AT (1) ATE177842T1 (ja)
CA (1) CA2170873A1 (ja)
DE (1) DE69417242T2 (ja)
ES (1) ES2135597T3 (ja)
WO (1) WO1995006877A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7670554B2 (en) 2003-07-18 2010-03-02 Siemens Healthcare Diagnostics Inc. Automated analyzer
JP2011254815A (ja) * 2010-06-10 2011-12-22 Siemens Healthcare Diagnostics Products Gmbh 酵素反応を測定するための均質な活性試験

Families Citing this family (124)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6251581B1 (en) 1991-05-22 2001-06-26 Dade Behring Marburg Gmbh Assay method utilizing induced luminescence
US5578498A (en) 1991-05-22 1996-11-26 Behringwerke Ag Metal chelate containing compositions for use in chemiluminescent assays
EP0651752A1 (en) * 1992-07-20 1995-05-10 Behringwerke Ag Novel chemiluminescent compounds and methods of use
US6002000A (en) * 1992-07-20 1999-12-14 Dade Behring Marburg Gmbh Chemiluminescent compounds and methods of use
IT1275571B (it) * 1995-07-19 1997-08-07 Consiglio Nazionale Ricerche Substrati fluorogenici suscettibili di fotoattivazione previa trasformazione per via enzimatica atti alla diagnosi ed alla terapia fotodinamica dei tumori
US5811253A (en) * 1995-09-01 1998-09-22 Johnson & Johnson Clinical Diagnostics, Inc. Use of vanadium bromoperoxidase as a signal-generating enzyme for chemiluminescent systems: test kits and analytical methods
WO1997029636A1 (en) * 1996-02-19 1997-08-21 Schaffer, Moshe Photosensitive composition
WO1997041442A1 (en) * 1996-05-01 1997-11-06 Behringwerke Aktiengesellschaft Chemiluminescent compositions and their use in the detection of hydrogen peroxide
US6432662B1 (en) * 1997-04-15 2002-08-13 Pierce Chemical Company Assay of peroxidase activity
CA2290582C (en) 1997-05-14 2005-08-02 Kenneth F. Buechler Rapid evaluation of the ratio of biological molecules
DE19756782A1 (de) 1997-12-19 1999-06-24 Dade Behring Marburg Gmbh Nachweis und Bestimmung festphasenassoziierter Faktoren
DE19756773A1 (de) 1997-12-19 1999-06-24 Dade Behring Marburg Gmbh Neues Verfahren und Diagnosemittel zur Hämostase-Diagnostik
AU2117599A (en) * 1998-01-20 1999-08-02 Mayo Foundation For Medical Education And Research Simplified mutation detection
WO1999042838A1 (en) * 1998-02-18 1999-08-26 Dade Behring Inc. Chemiluminescent compositions for use in detection of multiple analytes
DE19811017A1 (de) * 1998-03-13 1999-09-16 Dade Behring Marburg Gmbh Neues Verfahren zur Bestimmung von Plasmaproteinen und Faktoren der Hämostase sowie ein neues, implantierbares Meßgerät
DE19846148C2 (de) * 1998-10-01 2002-10-10 Igor Popov Verfahren zur Beurteilung der oxidativen Modifikation proteinhaltiger Stoffe mittels Messung ihrer antiradikalen Aktivität
US7759133B2 (en) * 1998-12-22 2010-07-20 Alk-Abello A/S Method of detecting and/or quantifying a specific IgE antibody in a liquid sample
US6322980B1 (en) * 1999-04-30 2001-11-27 Aclara Biosciences, Inc. Single nucleotide detection using degradation of a fluorescent sequence
US20040248150A1 (en) * 1999-04-02 2004-12-09 Sharat Singh Methods employing oligonucleotide-binding e-tag probes
US6627400B1 (en) 1999-04-30 2003-09-30 Aclara Biosciences, Inc. Multiplexed measurement of membrane protein populations
US6673550B2 (en) 1999-04-30 2004-01-06 Aclara Biosciences, Inc. Electrophoretic tag reagents comprising fluorescent compounds
US20030235832A1 (en) * 2000-06-21 2003-12-25 Ahmed Chenna Multiplexed analysis by chromatographic separation of molecular tags
US7037654B2 (en) 1999-04-30 2006-05-02 Aclara Biosciences, Inc. Methods and compositions for enhancing detection in determinations employing cleavable electrophoretic tag reagents
US7001725B2 (en) 1999-04-30 2006-02-21 Aclara Biosciences, Inc. Kits employing generalized target-binding e-tag probes
US6649351B2 (en) 1999-04-30 2003-11-18 Aclara Biosciences, Inc. Methods for detecting a plurality of analytes by mass spectrometry
US6703248B1 (en) * 1999-12-15 2004-03-09 Dade Behring Marburg Gmbh Particles for diagnostic and therapeutic use
DE50014159D1 (de) 1999-12-22 2007-04-26 Dade Behring Marburg Gmbh Lösungen von humanem Procalcitonin
DE50015156D1 (de) 1999-12-22 2008-06-26 Dade Behring Marburg Gmbh Gegen Procalcitonin gerichtete Antikörper, ihre Herstellung und Verwendung
AU2001227837A1 (en) 2000-01-12 2001-07-24 Light Sciences Corporation Novel treatment for eye disease
ES2287006T3 (es) 2000-03-06 2007-12-16 Dade Behring Marburg Gmbh Vehiculos revestidos con polisacaridos, su preparacion y uso.
US7537938B2 (en) * 2000-04-28 2009-05-26 Monogram Biosciences, Inc. Biomarker detection in circulating cells
US20030207300A1 (en) * 2000-04-28 2003-11-06 Matray Tracy J. Multiplex analytical platform using molecular tags
US7771929B2 (en) * 2000-04-28 2010-08-10 Monogram Biosciences, Inc. Tag library compounds, compositions, kits and methods of use
US7255999B2 (en) 2001-05-21 2007-08-14 Monogram Biosciences, Inc. Methods and compositions for analyzing proteins
US7160735B2 (en) * 2000-04-28 2007-01-09 Monogram Biosciences, Inc. Tagged microparticle compositions and methods
EP1305632B1 (en) 2000-05-04 2011-07-27 Siemens Healthcare Diagnostics Products GmbH Methods for detection of multiple analytes
US7635571B2 (en) * 2000-12-07 2009-12-22 Siemens Healthcare Diagnostics Products Gmbh Amplified signal in binding assays
DE10064827A1 (de) 2000-12-22 2002-06-27 Dade Behring Marburg Gmbh Nachweisverfahren
US7087395B1 (en) 2001-01-16 2006-08-08 Quest Diagnostics Investments Incorporated Vitamin D assay
CA2442282A1 (en) * 2001-03-29 2002-10-10 Cellect Technologies Corp. Methods devices and systems for sorting and separating particles
WO2002094998A2 (en) 2001-05-21 2002-11-28 Aclara Biosciences, Inc. Analyzing phosphorylated proteins
US7358052B2 (en) * 2001-05-26 2008-04-15 Monogram Biosciences, Inc. Catalytic amplification of multiplexed assay signals
RU2296333C2 (ru) 2001-07-02 2007-03-27 Арктик Диагностикс Ой Красители на основе дифторида дипиррометенбора с двухфотонным поглощением и их применение
US7045311B2 (en) * 2001-10-25 2006-05-16 Monogram Biosciences, Inc. Whole cell assay systems for cell surface proteases
WO2003076649A1 (en) * 2002-03-05 2003-09-18 Aclara Biosciences, Inc. Multiplex analysis using membrane-bound sensitizers
DE10212960A1 (de) * 2002-03-22 2003-10-23 Gnothis Holding Sa Ecublens Verwendung von Oxazin-Farbstoffen als Markierungsgruppen für die Einzelmolekülanalyse
US20040229299A1 (en) * 2002-05-21 2004-11-18 Badal M. Youssouf Intracellular complexes as biomarkers
US20040229294A1 (en) * 2002-05-21 2004-11-18 Po-Ying Chan-Hui ErbB surface receptor complexes as biomarkers
US20040229293A1 (en) * 2002-05-21 2004-11-18 Po-Ying Chan-Hui Surface receptor complexes as biomarkers
US20040229380A1 (en) * 2002-05-21 2004-11-18 Po-Ying Chan-Hui ErbB heterodimers as biomarkers
US7402397B2 (en) * 2002-05-21 2008-07-22 Monogram Biosciences, Inc. Detecting and profiling molecular complexes
US20030232394A1 (en) * 2002-06-12 2003-12-18 Aventis Pharma Deutschland Gmbh High throughput screening method and assay system for determining the interaction between C-reactive protein and components binding to it
DE10226011A1 (de) * 2002-06-12 2004-01-08 Aventis Pharma Deutschland Gmbh HTS-fähiges Verfahren und Testsystem zur Ermittlung der Wechselwirkung zwischen c-reaktivem Protein und an C-reaktives Protein bindenden Komponenten
US20030232401A1 (en) * 2002-06-12 2003-12-18 Pugia Michael J. Bacterial test method by glycated label binding
US20040175765A1 (en) * 2002-07-05 2004-09-09 Sharat Singh Cell-screening assay and composition
CN1672054A (zh) * 2002-07-25 2005-09-21 阿克拉若生物科学公司 检测受体寡聚化
CA2493671A1 (en) * 2002-07-26 2004-02-05 Aclara Biosciences, Inc. Lipophilic electrophoretic probes
US7402398B2 (en) * 2003-07-17 2008-07-22 Monogram Biosciences, Inc. Measuring receptor homodimerization
WO2005019470A2 (en) * 2003-08-11 2005-03-03 Monogram Biosciences, Inc. Detecting and profiling molecular complexes
WO2005085849A2 (en) * 2003-10-24 2005-09-15 U S. Genomics, Inc Biohazard identification by fluorescent immunoassay and single molecule detection
CA2543830A1 (en) * 2003-10-27 2005-05-19 Monogram Biosciences, Inc. Detecting human anti-therapeutic antibodies
EP1695083A1 (de) 2003-12-01 2006-08-30 Dade Behring Marburg GmbH Homogenes nachweisverfahren
DE102005026163A1 (de) 2004-08-24 2006-03-02 Dade Behring Marburg Gmbh Gegen den Marburg I Polymorphismus der Faktor VII aktivierenden Protease (FSAP) gerichtete Antikörper, ihre Herstellung und Verwendung
DE102004042124B4 (de) * 2004-08-30 2006-07-06 Dade Behring Marburg Gmbh Homogenes Verfahren zur Bestimmung eines Analyten in Gegenwart eines Überschusses von kreuzreagierenden Substanzen
US7189582B2 (en) 2005-04-27 2007-03-13 Dade Behring Inc. Compositions and methods for detection of sirolimus
DE102005022047A1 (de) 2005-05-09 2006-11-30 Dade Behring Marburg Gmbh Bindungspartner des Plazentalen Wachstumsfaktors insbesondere gegen den Plazentalen Wachstumsfaktor gerichtete Antikörper, ihre Herstellung und Verwendung
US20060281104A1 (en) * 2005-06-13 2006-12-14 Macevicz Stephen C Leuco dye particles and uses thereof
WO2007008472A2 (en) * 2005-07-08 2007-01-18 Colorado Seminary, Which Owns And Operates The University Of Denver Photoinduced signal amplification through externally sensitized photofragmentation in masked photosensitizers
JP5055289B2 (ja) 2005-11-17 2012-10-24 シーメンス・ヘルスケア・ダイアグノスティックス・インコーポレイテッド アッセイにおける非特異的結合の低減
US20090247420A1 (en) * 2005-12-12 2009-10-01 Kutateladze Andrei G Method for encoding and screening combinatorial libraries
US7226752B1 (en) * 2006-01-19 2007-06-05 Avago Technologies General Ip (Singapore) Pte. Ltd. Methods for detecting an analyte in a sample
US20080076139A1 (en) 2006-09-21 2008-03-27 Sharat Singh Methods and compositions for detecting the activation states of multiple signal transducers in rare circulating cells
US7790401B2 (en) 2007-08-06 2010-09-07 Siemens Healthcare Diagnostics Methods for detection of immunosuppressant drugs
US8735167B2 (en) * 2007-08-20 2014-05-27 Colorado Seminary, Which Owns And Operates The University Of Denver Photoinduced signal amplification through externally sensitized photofragmentation in masked photosensitizers and photoamplified fluorescence turn-off system
US20110112291A1 (en) * 2007-11-30 2011-05-12 Eva Hoess Stabilization of conjugates comprising a thiourea linker
US7910378B2 (en) 2007-12-14 2011-03-22 Siemens Healthcare Diagnostics Inc. Methods for detection of hydrophobic drugs
NZ600339A (en) 2008-02-25 2013-12-20 Nestec Sa Drug selection for breast cancer therapy using antibody-based arrays
US8682408B2 (en) 2008-03-28 2014-03-25 Dexcom, Inc. Polymer membranes for continuous analyte sensors
US8583204B2 (en) 2008-03-28 2013-11-12 Dexcom, Inc. Polymer membranes for continuous analyte sensors
US11730407B2 (en) 2008-03-28 2023-08-22 Dexcom, Inc. Polymer membranes for continuous analyte sensors
DE102008049601A1 (de) 2008-09-30 2010-04-01 Siemens Healthcare Diagnostics Products Gmbh Antikörper zur Bestimmung des Prothrombin-Fragments F2/F1+2 in einem homogenen Immunoassay
JP5795311B2 (ja) 2009-07-15 2015-10-14 ネステク ソシエテ アノニム 抗体ベースのアレイを使用する胃癌療法のための薬物選択
CA2772020A1 (en) * 2009-08-31 2011-03-03 Mbio Diagnostics, Inc. Integrated sample preparation and analyte detection
AU2010310746B2 (en) 2009-10-20 2015-07-23 Nestec S.A. Proximity-mediated assays for detecting oncogenic fusion proteins
BR112012017084A2 (pt) 2010-01-12 2016-04-12 Nestec Sa métodos para previsão de resposta de câncer de mama triplo-negativo à terapia
US20110306148A1 (en) 2010-06-14 2011-12-15 Siemens Healthcare Diagnostics Inc. Composition for use as an assay reagent
US8329424B2 (en) 2010-06-25 2012-12-11 Siemens Healthcare Diagnostics Reduction in false results in assay measurements
SG191230A1 (en) 2010-12-23 2013-07-31 Nestec Sa Drug selection for malignant cancer therapy using antibody-based arrays
EP2471945A1 (de) 2010-12-30 2012-07-04 Siemens Healthcare Diagnostics Products GmbH Verfahren zur Bestimmung von Inhibitoren der Gerinnung
EP2681552A2 (en) 2011-03-02 2014-01-08 Nestec S.A. Prediction of drug sensitivity of lung tumors based on molecular and genetic signatures
CA2831468A1 (en) 2011-04-04 2012-10-11 Nestec S.A. Methods for predicting and improving the survival of gastric cancer patients
ES2671238T3 (es) 2011-08-12 2018-06-05 Siemens Healthcare Diagnostics Inc. Detección de esteroides sexuales
WO2013033623A1 (en) 2011-09-02 2013-03-07 Nestec S.A. Profiling of signal pathway proteins to determine therapeutic efficacy
EP2788752B1 (en) 2011-12-05 2018-10-03 Pierian Holdings, Inc. Method of therapy selection for patients with lung cancer
CN102735833B (zh) * 2012-07-09 2015-01-21 沃克(天津)生物科技有限公司 甲状腺过氧化物酶抗体均相发光免疫分析试剂盒及其检测方法
CN102798725B (zh) * 2012-08-13 2015-03-18 沃克(天津)生物科技有限公司 血清总IgE测定诊断试剂盒及制备和使用方法
KR101933620B1 (ko) * 2012-09-18 2018-12-28 삼성전자주식회사 소포를 검출하기 위한 조성물, 키트 및 이를 이용하여 소포를 분석하는 방법
US9121859B2 (en) 2012-12-04 2015-09-01 Siemens Healthcare Diagnostics Inc. Compounds and methods for determination of FKBP-binding immunosuppressant drugs
EP2954328A1 (en) 2013-02-05 2015-12-16 Nestec S.A. Drug selection for colorectal cancer therapy using receptor tyrosine kinase profiling
WO2014122600A1 (en) 2013-02-05 2014-08-14 Nestec S.A. Methods of selecting combination therapy for colorectal cancer patients
WO2014122582A1 (en) 2013-02-05 2014-08-14 Nestec S.A. Drug selection for non-small cell lung cancer therapy
US10371643B2 (en) * 2013-03-15 2019-08-06 Siemens Healthcare Diagnostics Inc. Luminescent oxygen channeling immunoassays
WO2014151590A1 (en) 2013-03-15 2014-09-25 Siemens Healthcare Diagnostics Inc. Heterogeneous luminescent oxygen channeling immunoassays and methods of production and use thereof
CA2912989A1 (en) 2013-05-21 2014-11-27 Nestec S.A. Methods for predicting and improving the survival of colorectal cancer patients
KR20160026909A (ko) 2013-07-09 2016-03-09 네스텍 소시에테아노님 미세유체 협동 효소 증강 반응성(ceer) 면역검정
WO2015028974A2 (en) 2013-08-30 2015-03-05 Nestec S.A. Polyp recurrence
CA2932569A1 (en) 2013-12-03 2015-06-11 Nestec S.A. Signaling pathways in tissues from inflammatory bowel disease patients
WO2015089172A1 (en) 2013-12-13 2015-06-18 Siemens Healthcare Diagnostics Inc. Pretreatment agent in non-agglutination assays
ES2614352T3 (es) 2014-03-11 2017-05-30 Siemens Healthcare Diagnostics Products Gmbh Método para la detección de moduladores de la interacción de GPIb-trombina
EP2955517A1 (de) 2014-06-10 2015-12-16 Siemens Healthcare Diagnostics Products GmbH Verfahren zur Stabilisierung von Körperflüssigkeitsproben durch die Zugabe von Detergenz
MX2018004029A (es) 2015-10-02 2018-07-06 Tgr Biosciences Pty Ltd Deteccion de analitos con multiples sustratos.
CN106093391A (zh) * 2016-05-31 2016-11-09 南方医科大学 一种基于单线态氧通道发光量子点传感器
US11369964B2 (en) 2016-07-18 2022-06-28 Siemens Healthcare Diagnostics Inc. Sample analyzer system with a sample vessel having opaque and translucent portions
EP3413051B1 (de) 2017-06-09 2020-07-29 Siemens Healthcare Diagnostics Products GmbH Aktivierungstest zur diagnose einer heparin-induzierten thrombozytopenie
EP3438667B1 (de) 2017-08-02 2020-12-30 Siemens Healthcare Diagnostics Products GmbH Bindungstest zur diagnose einer heparin-induzierten thrombozytopenie
WO2019055661A1 (en) 2017-09-13 2019-03-21 Progenity, Inc. PRE-ÉCLAMPSIE BIOMARKERS AND ASSOCIATED SYSTEMS AND METHODS
EP3514541A1 (de) 2018-01-17 2019-07-24 Siemens Healthcare Diagnostics Products GmbH Verfahren zur quantitativen bestimmung eines therapeutischen tnf-alpha inhibitors
WO2019213484A1 (en) 2018-05-04 2019-11-07 Siemens Healthcare Diagnostics Inc. Illumination unit with multiple light sources for generating a uniform illumination spot
JP7421504B2 (ja) 2018-06-01 2024-01-24 ビオラ・セラピューティクス・インコーポレイテッド 胃腸のマイクロバイオームの検出および操作のためのデバイスおよびシステム
CA3102114A1 (en) * 2018-06-01 2019-12-05 University Of Oregon Compounds for thiol-triggered cos and/or h2s release and methods of making and using the same
EP4070113A4 (en) 2019-12-04 2023-12-20 Biora Therapeutics, Inc. ASSESSMENT OF PREECAMPSIA USING FREE AND DISSOCIATE PLACENTAL GROWTH FACTOR ASSAYS
CN112679518B (zh) * 2020-12-29 2022-11-08 华东理工大学 基于硫代色满酮衍生物的纯有机室温磷光材料及其制备方法和应用
EP4239338A1 (de) 2022-03-03 2023-09-06 Siemens Healthcare Diagnostics Products GmbH Globaltest zur feststellung des status des blutgerinnungssystems
EP4325224A1 (de) 2022-08-18 2024-02-21 Siemens Healthcare Diagnostics Products GmbH Thrombozytenaktivierungstest zur diagnose einer heparin-induzierten thrombozytopenie

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4013528A (en) * 1974-03-26 1977-03-22 Xerox Corporation Process for preparation of solid phase dispersion of photoconductive materials
US4233402A (en) * 1978-04-05 1980-11-11 Syva Company Reagents and method employing channeling
US4650770A (en) * 1981-04-27 1987-03-17 Syntex (U.S.A.) Inc. Energy absorbing particle quenching in light emitting competitive protein binding assays
CA1180647A (en) * 1981-07-17 1985-01-08 Cavit Akin Light-emitting polynucleotide hybridization diagnostic method
CA1190838A (en) * 1981-07-17 1985-07-23 Cavit Akin Homogeneous nucleic acid hybridization diagnostics by non-radiative energy transfer
CA1294285C (en) * 1983-03-13 1992-01-14 Robert T. Buckler Optical indicator chalcogen compounds and methods for their preparation and use
US4599303A (en) * 1983-12-12 1986-07-08 Hri Associates, Inc. Nucleic acid hybridization assay employing probes crosslinkable to target sequences
US4683195A (en) * 1986-01-30 1987-07-28 Cetus Corporation Process for amplifying, detecting, and/or-cloning nucleic acid sequences
US4822733A (en) * 1985-05-28 1989-04-18 Amoco Corporation Lifetime-resolved assay procedures
US4908307A (en) * 1986-12-19 1990-03-13 Karin D. Rodland Hybridization method and probe for detecting nucleic acid sequences
US4891324A (en) * 1987-01-07 1990-01-02 Syntex (U.S.A.) Inc. Particle with luminescer for assays
US4806485A (en) * 1987-02-27 1989-02-21 Cooperative Institute For Research In Environmental Sciences Univers. Of Colorado Method of improving the detection limits of UV-VIS absorbing compounds in HPLC by the use of a singlet oxygen trap
JP2681061B2 (ja) * 1988-06-08 1997-11-19 ロンドン・ダイアグノスティック・インコーポレーテッド 検出可能なシグナルのセンシタイザー誘導発生を利用したアッセイ
US5019496A (en) * 1989-02-17 1991-05-28 Gerald Oster Photopolymerization diagnostic test composition and method for immunoassay and nucleic acid assay
EP0441948A4 (en) * 1989-09-06 1992-06-03 Tropix, Inc. Synthesis of stable, water-soluble chemiluminescent 1,2-dioxetanes and intermediates therefor
EP0476556A3 (en) * 1990-09-18 1992-11-19 Takeda Chemical Industries, Ltd. Method for determination of a light sensitive substance
US5340716A (en) * 1991-06-20 1994-08-23 Snytex (U.S.A.) Inc. Assay method utilizing photoactivated chemiluminescent label
DK0984282T3 (da) * 1991-05-22 2003-11-17 Dade Behring Marburg Gmbh Partikler med en inkorporeret sammensætning omfattende en kemiluminescerende forbindelse
ES2113547T3 (es) * 1992-07-31 1998-05-01 Behringwerke Ag Matrices quimioluminiscentes fotoactivables.

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7670554B2 (en) 2003-07-18 2010-03-02 Siemens Healthcare Diagnostics Inc. Automated analyzer
US8257650B2 (en) 2003-07-18 2012-09-04 Siemens Healthcare Diagnostics Inc. Automated analyzer
JP2011254815A (ja) * 2010-06-10 2011-12-22 Siemens Healthcare Diagnostics Products Gmbh 酵素反応を測定するための均質な活性試験

Also Published As

Publication number Publication date
JP3498960B2 (ja) 2004-02-23
ATE177842T1 (de) 1999-04-15
US5616719A (en) 1997-04-01
DE69417242T2 (de) 1999-07-08
DE69417242D1 (de) 1999-04-22
EP0716746A1 (en) 1996-06-19
US5807675A (en) 1998-09-15
EP0716746B1 (en) 1999-03-17
CA2170873A1 (en) 1995-03-09
ES2135597T3 (es) 1999-11-01
WO1995006877A1 (en) 1995-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09502520A (ja) 蛍光酸素チャンネリングイムノアッセイ
JP3426241B2 (ja) 化学発光アッセイ用金属キレート含有組成物
JP3892912B2 (ja) ルミネセンスを利用する分析方法
JP3464798B2 (ja) 光活性化化学発光基質
TW205094B (ja)
JP2002504689A (ja) 複数の検体の検出において使用するための化学ルミネセンス組成物
US7635571B2 (en) Amplified signal in binding assays
US20110124001A1 (en) Compositions For Use In Detection Of Multiple Analytes
CA2425483C (en) Assay method utilizing induced luminescence

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081205

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091205

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101205

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111205

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111205

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121205

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121205

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131205

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees