JPH09502048A - ケーブル接続器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 同軸ケーブル又は他のケーブルの接続用の接続器（１０）がハウジング（１１）内に配置された電気的又は他のコネクター（１２）を含む。ハウジングは信号を伝達する配線ケーブル用の引出し口（１７及び４３）、配線ケーブルから信号を取り出して加入者に送る分岐ケーブル用の引出し口（１９）を有する。引出し口（１７及び４３）は分岐用の引出し口（１９）から離されしかも区別されている。ハウジング（１１）は少なくとも１つの蓋部分（１４又は１１）を有するベース部分（１３）からなり、蓋部分はスナップ結合によってベース部分に解放可能に取付けられてコネクター（１２）及びケーブルへの容易な接近を与えている。

Description

【発明の詳細な説明】 ケーブル接続器 本件発明はケーブル接続器に関し、特に配線ケーブルから各加入者にＣＡＴＶ 信号を分配するのに用いられるＣＡＴＶボックス又は他の接続装置に関する。 かかる装置は一般的に入力信号を伝達する同軸ケーブル又は他のケーブルのた めの引出し口、信号をかかる装置を通過させ又は最終の加入者まで通過させるた めの引出し口、及び入力信号から分配された信号を特定の加入者まで通過させる １又は複数の他の引出し口が設けられる。最初及びその次に述べた引出し口はこ こでは貫通引出し口又は貫通ケーブル接続用の引出し口として説明され、上記他 の引出し口はここでは引込み線の引出し口又は引込みケーブル接続用の引出し口 として説明される。貫通ケーブルは一般的には配線ケーブルの一部を構成し、引 込みケーブルは加入者ケーブルの一部を構成する。 代表的な接続器はドイツ実用意匠Ｇ８４３２２７９．９号（スチューイング） 及びヨーロッパ特許公開００５１１０９号（ヴァルター・ローゼ・ゲゼルシャフ ト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンディ ット・ゲゼルシャフト）に示され、その接続器は４つのケーブル引出し口のみが 設けられており、この接続器は熱収縮性の接続片によってシールされ、及び／又 はケーブルが熱収縮性の接続片によって接続器ハウジングに対してシールされて いる。 ケーブルネットワークから加入者を除去し、加入者を追加することが必要な場 合、熱収縮性の接続片が損傷を受け及び／又は除去されて電気的接続部品に対し て接近されなければならない。ドイツ特許公開３１２７８６９号（エレクトロ・ ガス−アーマチュレン−ファブリック・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンク テル・ハフツング）は追加の加入者によって将来的に使用される接続器内の予備 の同軸ケーブルを利用することによりかかる問題の部分的な解決を提供している 。 適宜除去されることが許容されるように加入者分岐ケーブルをシールし及び／ 又は機械的に固定することが不可能でないならば、問題はさらに困難になるであ ろう。 従って、本件発明は分岐ケーブルが迅速にかつ経済的に追加され又は除去され うることを許容することができるようにする。 本発明の１つの特徴によれば、ハウジング及びハウジング内に配置されたケー ブルの電気的相互接続のためのコネクター（例えば、同軸引出し口を有するとと もに電気回路を含むボックス）から構成されるケーブル用接続装置であって、ハ ウジングが複数の引込みケーブルと分離されるとともに区別される貫通ケーブル 用の引出し口を有することを特徴とするケーブル用接続装置が提供される。 かかる配列は貫通ケーブルと引込みケーブル又は加入者ケーブルとを別々に機 械的に固定し及び／又はシールすることを許容する。引込みケーブルは好ましく は軸方向の引張に対し、及び好ましくはグループとして機械的に固定されるのが 好ましい。これは全ての引込みケーブルをほぼ同時に把持するハウジングの一部 分によって達成される。その部分はヒンジ、スナップ結合（又は他の締まり嵌め ）及び滑りによってハウジング、好ましくはそのベース部分に着脱可能に固定さ れた蓋部材によって構成される。その蓋部材は好ましくは断面で開いた引込み口 を閉鎖するが、蓋部材がない場合にはケーブルの側面からの挿入が許容されるよ うになっている。 好ましくは、ハウジングはベース部分及び少なくとも１つの蓋部分を含み、蓋 部分は好ましくは滑り、特にテレスコープ状の相対運動によってベース部分にシ ールして連結されるとともに、解放可能なスナップ結合又は他の締まり嵌めによ ってベース部分に取付けられる。 また、本発明によれば、ハウジング内に配置されたケーブルの相互連結のため のコネクターを有するハウジングからなり、そのハウジングがベース部分及びベ ース部分にシールして連結される少なくとも１つの蓋部分を含むケーブル接続用 の接続装置であって、蓋部分がスナップ結合又は他の締まり嵌めによってベース 部分に解放可能に取付けられることを特徴とするケーブル接続用の接続装置が提 供される。 この接続装置は好ましくはハウジング及びハウジング内に配置されたケーブル の相互接続のための電気的コネクターから構成され、そのハウジングは信号を伝 送する貫通ケーブルのための少なくとも２つの引出し口、及び少なくとも６つの 引込みケーブル用の引出し口が設けられる。 本件発明は添付図面を参照しつつ実施例によって説明されるが、ここで： 第１図は貫通ケーブルが突き合わせ結合のために配列される組立て状態の接続 装置を示す等角投影図である； 第２図は第１図の矢印Ａ方向から見た分解状態を示す等角投影図である； 第３図は矢印Ａ方向とは反対側から見た第１図の接続装置の等角分解投影図で ある； 第４図は貫通ケーブルがインライン結合のために配列される組立て状態の接続 装置を示す等角投影図である。 第１図、第２図及び第３図において、接続器１０は内部に電気的コネクター１ ２が配置されたハウジング１１から構成される。そのコネクター１２は単純な電 気接続を与えるが、配線ケーブルから１又は複数の加入者に対して電気信号を分 配する電気回路で構成されるのが好ましい。その電気回路は所定の信号減衰及び 配線インピーダンスを与える。一般的には、貫通ケーブル及び引込みケーブルは 少なくともコネクター１２内の電気回路に起因して相互交換不可能である。しか し、他の特徴、例えば寸法、据付けを補助するための方向性又は目印等は貫通ケ ーブル及び引込みケーブルに非相互交換可能性を与える。 従って、コネクター１２は挿入された配線ケーブルと引き出された配線ケーブ ルとを相互接続するために機能し、これらのケーブルは少なくとも１つの、好ま しくは８本の加入者ケーブルまでに信号を伝達するようになっている。コネクタ ー１２は適切な接続部と分配回路とを内蔵するブロックの形態をなしている。貫 通ケーブルはブロックの一方の面２２上の２つの管状引込み口２３内に収容され 、引込みケーブルはブロックの上記一方の面２２の引出し口２４に収容されてい る。これに代え、貫通ケーブルはブロックの対向する端部２７、２８で引出し口 ２５内に収容されることもできる。第２図及び第３図においてはこれらはプラグ ２６によって隠されている。引出し口２５はインライン接続に用いられ、引出し 口２３は突き合わせ接続に用いられ、従ってブロックの単純なデザインは突き合 わせ 分配又はインライン分配に適応され得ることが分からしめる。 ハウジング１１はベース部分１３、第１の蓋部分１４及び第２の蓋部分１５か ら構成される。 ベース部分１３は断面略Ｌ字形状をなし、貫通ケーブル用の管状ケーブル引出 し口１７を支持するＬ字形状の１つの脚部１６が設けられている。これらの引出 し口１７は第１図に示されるように突き合わせ分配が形成されるべきＬ字形状の ベース部分の他の脚部１８に対して略平行に概ね延びている。インライン分配の 場合（第４図参照）、引出し口１７は脚部１６の面に対して平行で、その長さ方 向に垂直に延びている。脚部１６はそのような引出し口１７を含むか、又はコネ クター１２の引出し口に適合する形状に単に形成される。他の脚部１８の遠方端 部、好ましくは引出し口１７の反対側端部上には引込みケーブル用の複数の引出 し口１９が設けられる。この引込み用引出し口１９は第２の蓋部分１５によって 閉鎖され、この第２の蓋部分はその一端がヒンジ３１等の結合手段によってベー ス部分１３に結合され、その他端はその部分１５がベース部分に近接して保持さ れることによって開放可能なスナップ結合又は他の結合３２となっている。こう して蓋部分１５は閉じられた時に引出し口１９内に分岐ケーブルを把持し、好ま しくは軸方向の引っ張り強さを与える。このヒンジ３１はベース部分１３及び／ 又は蓋部分１５に一体的に形成され又は取り付けられたプラスティックヒンジで ある。引出し口１９は引込みケーブルが存在しない時にはシール要素３３によっ て環境シールされ、使用時には各引込みケーブル周囲のマスティック等のシール 材、粘着材、ゲル等の適切なシール材料によってシールされることができる。 第２の蓋部分１５はその長手方向に対して略垂直なフランジ３４を有し、それ が閉じられた時にベース部分１３とフランジ３４とがＺ形状のボディを形成し、 これは蓋部分１４の形状に一致するとともに、引出し口１７内に貫通コネクター 引出し口２３を収容するようになっている。長溝３５がベース部分１３及びフラ ンジ３４の外周の少なくとも一部の回りに延びて設けられている。この長溝には シール材、粘着材、弾性リング、ゲル又はガスケット等の適切なシール材料が充 填されている。 第１の蓋部分１４は断面Ｌ字状をなすカバーからなり、これは好ましくはベー ス部分１３と組合されてコネクター１２を包囲するようになっている。好ましく はベース部分１３は蓋部分１４内に滑り締めされるか、逆に蓋部分１４がベース 部分１３内に滑り締めされ、コネクター１２はそれらの間で捉えられるようにな り、好ましくはこれにより環境に対してほぼシールされる。従って、第１の蓋部 分１４の下方端部（第２図及び第３図の下方）は長溝３５内に収容され、弾性止 め具手段が蓋部分１４とベース部分１３との間に作用して蓋部分をベース部分に 保持する。かかる止め具手段は蓋部分又はベース部分の一方の部分が蓋部分又は ベース部分の他方の止め具とスナップ式の連結を形成することにより設けられる ことができる。 蓋部分１４の各側壁４１、４２には好ましくは一列に整列された貫通ケーブル 用の引出し口４３が設けられている。２つの引出し口４３は使用しない時には盲 プラグで閉鎖される。 接続器１１が組立てられた時、蓋部分１４は長溝３４にシールして連結され、 ケーブル引出し口４３はコネクター１２内の引出し口２５と整列され、コネクタ ー内の管状引出し口２３は管状ケーブル引出し口１７内に収容され、引込みケー ブルの引出し口２４は引込みケーブルの引出し口１９と対面するようになる。次 に、好ましくは引出し口１９の開放側に引込みケーブルを挿入して引出し口２４ と結合した後、第２の蓋部分１５が閉じられる。 従って、第１の蓋部分１４を取外すことにより、又選択的には蓋部分１５を開 き又は取外すことによりコネクター１２の引込み用引出し口２４に接近できるよ うになる。 第２の蓋部分１５は独立したスナップ結合又は別の蓋体であり、第１の蓋部分 １４を予め取外すことなく取外しができる。 貫通ケーブルの引出し口１７は好ましくは引込みケーブルの引出し口１９から 離れて及び／又はこれに垂直に配置されている。こうして貫通ケーブルの引出し 口と引込みケーブルの引出し口とは相互に容易に区別できるが、全ての引込みケ ーブルの引出し口はグループとして隣接して配列され、貫通ケーブルの引出し口 は他のグループとされるのが好ましい。 ベース部分の貫通ケーブルの引出し口１７はアダプター４５、ケーブルシール 材及び保持手段４６を収容するためにネジが刻設され、これは貫通ケーブルの外 表面を把持し、ベース部分内のケーブルをシールするとともに、ケーブル（図示 せず）とコネクター１２との間の軸方向引張強さを与えるようになっている。 第４図において、この実施形態と第３図の実施形態との差異は、盲プラグ２６ 、４４がアダプター４５及びケーブル保持部材４６に置き換えられて接続器１０ がインライン接続器としての使用に適応するようになっていることのみである。 単に盲プラグが移動され、使用されない引出し口１７又は４３の一方が閉鎖さ れるだけで接続器１０が突き合わせ接続器又はインライン接続器のいずれにも利 用できることが明らかである。同様に、電気的コネクター２５の引出し口２３、 ２５は同様に閉鎖されてハウジング１１内の閉じられた引出し口に対応される。 コネクター及び少なくとも２つのかかる盲プラグを含む組立キットが提供される であろう。 第１の蓋部分１４、ベース部分１３及び必須の第２の蓋部分１５はナイロン又 は高密度ポリエチレン等のプラスチック材料で成型される。コネクター１２内の 電気回路又は他の回路は蓋部分１４及び／又はベース部分１３の内面の金属コー ティング又は金属包囲の作用により、又はコネクター１２を金属で製造すること により干渉からシールドされている。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＡＵ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，Ｃ Ａ，ＣＮ，ＣＺ，ＦＩ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＶ ，ＭＧ，ＮＯ，ＰＬ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＫ，ＵＡ，ＵＳ， ＵＺ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ハウジング及びハウジング内に配置されたケーブルの相互接続のためのコ ネクターを含む同軸ケーブル用の接続装置であって、ハウジングが貫通ケーブル 用の引出し口を有し、貫通ケーブル用の引出し口が複数の引込みケーブル用の引 出し口と分離されるとともに区別されているケーブル接続器。 ２．引込みケーブル用の引出し口が並列する関係で配置されるとともに、貫通 ケーブル用の引出し口に対して独立して接近可能となっていることを特徴とする 請求項１記載のケーブル接続器。 ３．ハウジングがベース部分とベース部分にシールして連結される少なくとも １つの蓋部分とからなり、蓋部分が解除可能な結合によってベース部分に解除可 能に取付けられることを特徴とする請求項１又は２記載のケーブル接続器。 ４．引込みケーブル用の引出し口がベース部分に形成されるとともに、蓋部分 を介して接近可能であり、蓋部分がボディ部分の一側部にヒンジ結合されるとと もに、ボディ部分の他側部でボディ部分への結合が形成されていることを特徴と する請求項３記載のケーブル接続器。 ５．ヒンジ結合された蓋部分がベース部分の各引出し口内の引込みケーブルを 把持するのに役立つようになっていることを特徴とする請求項４記載のケーブル 接続器。 ６．ベース部分に主ケーブル用の引出し口が形成されていることを特徴とする 請求項３ないし５のいずれかに記載のケーブル接続器。 ７．更に他の蓋部分が設けられ、他の蓋部分がベース部分の整合長溝内に受け 取られ、コネクターへの貫通ケーブルの接続部位が他の蓋部分を介して接近可能 であることを特徴とする請求項３ないし６のいずれかに記載のケーブル接続器。 ８．整合長溝内に受け取られる蓋部分には貫通ケーブル用の引出し口が形成さ れていることを特徴とする請求項１ないし７のいずれかに記載のケーブル接続器 。 ９．貫通ケーブル用の二対の引出し口を備え、そのいずれか一対が閉鎖されて インライン接続又は突き合わせ接続のいずれかを形成しうるようになっているこ とを特徴とする請求項１ないし８のいずれかに記載のケーブル接続器。 １０．ケーブル把持装置が引出し口内のケーブルの応力を引出し口に伝達しう るように設けられている請求項１ないし９のいずれかに記載のケーブル接続器。 １１．ハウジング内に配置されたケーブルの相互接続のためのコネクターを有 するハウジングからなり、ハウジングが蓋部分と少なくとも２つの蓋部分とから なり、第１の蓋部分がコネクターへの接近のために取外し可能であり、第２の蓋 部分が引込みケーブル用の引出し口を露出させるために取外し可能であるケーブ ル接続器。