JPH09500878A - 治療活性を有するベンゾキサジノン及びベンゾチアジノン - Google Patents

治療活性を有するベンゾキサジノン及びベンゾチアジノン

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JPH09500878A
JPH09500878A JP7505529A JP50552995A JPH09500878A JP H09500878 A JPH09500878 A JP H09500878A JP 7505529 A JP7505529 A JP 7505529A JP 50552995 A JP50552995 A JP 50552995A JP H09500878 A JPH09500878 A JP H09500878A
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レヴィ,シルヴィーオ
ベネディーニ,フランチェスカ
ベルトリーニ,ジョルジオ
グローモ,ジャンニ
ミズライ,ザーク
サラ,アルベルト
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イタルファルマコ・ソシエタ・ペル・アチオニ
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Abstract

(57)【要約】 一般式(I):[式中、Xは、酸素又は硫黄原子であり;Yは、アルキレン又はシクロアルキレンであり;Aは、ヒドロキシ、アルコキシ、アシルオキシ、メルカプト、アルキル−スルホニルオキシ、フェニル−スルホニルオキシ、あるいは下記(a)又は(b){式中、R3は、アルキルであるか、2,3−ジヒドロ−4H−1,3−ベンゾキサジン−4−オン−N−イルでω置換されているアルキレン基である}であり;Rは、水素、アルキル又はフェニルであり;R1及びR2は、独立に、水素、ハロゲン、アルコキシ、トリフルオロメチル又はアルキルである]で示される化合物、ならびに薬学的に許容しうる酸及び塩基とのその塩は、治療上活性な物質として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 治療活性を有するベンゾキサジノン及びベンゾチアジノン 本発明は、2,3−ジヒドロ−4H−1,3−ベンゾキサジン−及び−ベンゾ チアジン−4−オン類の治療用途に関する。 窒素原子が非置換である2,3−ジヒドロ−4H−1,3−ベンゾキサジン− 4−オン類は、鎮痛活性を有するものとしてB.W.Horromらにより、J.Org.Che m.,72,721 (1950)に記載されている。他の2,3−ジヒドロ−4H−1,3− ベンゾキサジン−4−オン類は、R.B.Gammilにより、J.Org.Chem.,46,3340 (1981)に開示されている。 この複素環のN−置換誘導体は、抗炎症剤として、J.Finkelsteinらにより、 J.Med.Chem.,11,1038 (1968)に記載されている。また、抗炎症活性を示す6 −アミノ誘導体も、F.Fontaniniらにより、Riv.Farmacol.Ter.,4(1),119 ( 1973)(Chem.Abs.73745n,Vol.79,page.40,1073)に開示されている。 ヨーロッパ特許出願公開EP-A-0 490 183(本出願人名義)には、−ONO2基 を有する2,3−ジヒドロ−4H−1,3−ベンゾキサジン−及び−ベンゾチア ジン−4−オン類が示されている。これらの化合物は、優れた心血管系活性、特 に狭心症に対する活性を有する。 ヨーロッパ特許出願公開EP-A-0 359 627には、徐脈を誘導する薬剤、抗虚血剤 及びカルシウム拮抗剤として有用なベンゾキサジン−4−オン類が記載されてい る。 驚くベきことに、2,3−ジヒドロ−4H−1,3−ベンゾキサジン−及び− ベンゾチアジン−4−オン類(これらの内の幾つかは、ヨーロッパ特許出願公開 EP-A-0 490 183及びEP-A-0 359 627にクレームされた化合物の合成中間体として 既に公知である)が、特に心血管系分野において治療上活性であることが見い出 された。 従って本発明は、一般式(I): [式中、Xは、酸素又は硫黄原子であり; Yは、メチレン、エチレン、場合により分岐していてもよい(C3-6)アルキレ ン、又は場合により(C1-4)アルキルで置換されていてもよい、シクロペンチレ ン、シクロヘキシレン若しくはシクロヘプチレンを表し; Aは、ヒドロキシ;(C1-6)アルコキシ、ホルミルオキシ;(C2-6)アシルオキ シ;メルカプト;(C1-6)アルキル−メルカプト;メシルオキシ;(C2-6)アルキ ル−スルホニルオキシ;トシルオキシ;場合により(C2-6)アルキルで置換され ていてもよいフェニル−スルホニルオキシ;−OS(O)−OR3又は−OC( O)−OR3{式中、R3は、(C1-6)アルキル基であるか、又は2,3−ジヒド ロ−4H−1,3−ベンゾキサジン−4−オン−N−イル残基でω置換されてい る、メチレン、エチレン若しくは(C3-6) アルキレンである}であり; Rは、水素、(C1-6)アルキル又はフェニルを表し; R1及びR2は、独立に、水素、ハロゲン、(C1-6)アルコキシ、トリフルオロ メチル又は(C1-6)アルキルである] で示される、治療上活性な物質として有用な化合物、及び薬学的に許容しうる酸 又は塩基とのその塩に関する。 さらに、本発明は、心血管系の分野で有用な薬剤としての式(I)の化合物の 用途に関する。 本明細書中、以下で意図するように、アルキル基は、基本的に、メチル、エチ ル、プロピル、i−プロピル、ブチル、2−メチル−プロピル、n−ペンチル、 3−メチルブチル、i−ペンチル、n−ヘキシルなどであり、一方アルコキシ基 は、好適には、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、i−プロポキシ、ブトキシ、 2−メチルブトキシ及びt−ブトキシよりなる群から選択される。直鎖又は分岐 鎖の(C2-6)アルキレン基としては、例えば、2−メチルエチレン、1,3−プ ロピレン、1,4−ブチレン、2−エチルエチレン、3−メチルプロピレン、1 ,5−ペンチレン、2−エチルプロピレン、2−メチルブチレン、1,6−ヘキ シレン、1−エチル−1−メチルプロピレン、3−メチルペンチレンなどが意図 される。 (C2-6)アシルオキシとしては、例えば、アセチルオキシ、プロピオニルオキシ 、ブチリルオキシ、ヘキサノイルオキシ、オキサリルオキシ、マロニルオキシ、 スクシニルオキシが意図される。 本発明の化合物は、当業者に公知の方法により調製される。例えば、式(I) の化合物(式中、X、Y、R、R1及びR2は、上記 と同義であり;Aは、ヒドロキシ、(C1-6)アルコキシ、ホルミルオキシ又は(C2-6 )アシルオキシである)は、ヨーロッパ特許出願公開EP-A-0 490 183に教示さ れる通りに、式(II): [式中、R1、R2、X及びYは、上記と同義であり;そしてR4は、水素、(C1 -6 )アルキル又は(C1-6)アシルである]で示されるサリチルアミド又はチオ サリチルアミドを、式(III): R-CHO (III) [式中、Rは上記と同義である]で示されるアルデヒド、又はその誘導体若しく は前駆体と反応させることにより得ることができる。この縮合は、一般に酸性条 件下、例えば強鉱酸及び酢酸により構成される系中で行われ、これによりR4が アセチルである式(I)の化合物を得るか、あるいは、p−トルエンスルホン酸 、メタンスルホン酸、α及びβ−ナフタレンスルホン酸、リン酸、それらのエス テル及び類縁体のようなスルホン酸類の存在下でモレキュラーシーブにより行わ れる。この縮合は、有機溶媒、好適には、酢酸エチル、アセトニトリル、ベンゼ ン、ニトロベンゼン又はクロロベンゼン、ハロゲン化脂肪族炭化水素(例えば、 塩化メチレン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン又は1,1,2−トリク ロロエチレン)、シクロヘキサン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラ ン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドのような不活性有機溶媒の存 在下で行われる。反応温度は、反応の過程に関して偏見なしに非常に広い限界内 で変化してよい。好適な温度の範囲は、約−10℃と反応混合物の還流温度の間 であり、反応は、約2〜約30時間の範囲の間で完了する。 式(II)及び(III)の試薬のモル量は、環化を有利に進行させるためには重 要ではなく、このような試薬類は最も広い化学量論的な比で使用することができ る。Rが水素又はメチルである式(I)の化合物を望む場合には、パラホルムア ルデヒド及びパラアルデヒドのような式(III)の化合物の前駆体が好適には使 用される。 X、Y、R、R1及びR2が、上記と同義であり、そしてAがヒドロキシである 式(I)の化合物は、式(I)の他の化合物を調製するための試薬として使用す ることができる。 例えば、X、Y、R、R1及びR2が、上記と同義であり、そしてAがホルミル オキシ、(C2-6)アシルオキシ、メシルオキシ、(C2-6)アルキルスルホニルオキ シ、トシルオキシ、場合により(C2-5)アルキルで置換されていてもよいフェニ ル−スルホニルオキシ、−OS(O)−OR3又は−OC(O)−OR3{式中、 R3は、(C1-6)アルキル基であるか、又は2,3−ジヒドロ−4H−1,3−ベ ンゾキサジン−4−オン−N−イル残基でω置換されている、メチレン、エチレ ン若しくは(C3-6)アルキレンである}である式(I)の化合物を望む場合には 、Aがヒドロキシである式(I)の化合物を、無水物、ハロゲン化物又はイミダ ゾール化物の形に活性化された適切なカルボン酸又はスルホン酸の過剰量 で、好適にはピリジンのような有機塩基の存在下で処理する。このような合成の ための適切な溶媒は、例えばクロロホルム又は塩化メチレンであり、一方反応温 度は、約−10℃〜室温の範囲であり、反応時間は、約1〜20時間である。− OS(O)−OR3又は−OC(O)OR3の場合には、反応の最後に目的アルコ ールR3OHの適量を添加する。 また、Aがヒドロキシである式(I)の化合物から、式(IV): (式中、X、Y、R、R1及びR2は、上記と同義であり;そしてHaloは、ハ ロゲン原子、好適には塩素である)で示される中間体をへて、Aがメルカプト又 は(C1-6)アルキル−メルカプトである式(I)の化合物を生成することができ る。このような中間体は、OH基を、例えば塩化チオニル、塩化スルフリル、三 塩化リン、五塩化リン、オキシ三塩化リン、三臭化リン、臭化スルフリルのよう なハロゲン化剤で処理することにより得られる。このハロゲン化反応は、有機溶 媒、好適には、上述の式(I)の化合物の合成に使用された溶媒から選択される 不活性有機溶媒中で、室温〜反応混合物の還流温度の範囲の温度で行われる。式 (IV)の化合物は、アルコール性溶液中でのチオ尿素との反応により、反応混合 物の還流温度で、約5〜12時間反応させ、続いて有機強塩基(例えば、 アルカリ金属水酸化物)で、還流温度で約2〜10時間加水分解することにより 、Aがメルカプトである式(I)の化合物に変換する。続いて、Aがメルカプト である式(I)の化合物は、Patai,2nd part,pages 721-735に教示されるとお りに、ジアザビシクロウンデセンのような有機塩基の存在下で、適切なハロゲン 化アシルで処理することにより、Aが(C1-6)アルキル−メルカプトである式( I)の化合物に変換することができる。 Aがヒドロキシである式(I)の化合物はまた、適切なハロゲン化アシルを用 いて行われるいわゆるウィリアムソン反応(Williamson's reaction)により、A が(C1-6)アルコキシである式(I)の化合物を与えることができる。 一般に、式(I)の化合物は、置換基R1及びR2を変更する、当業者が習熟し ている適切な方法により、式(I)の他の化合物に変換することができる。いず れにせよ、式(I)を構成する別のR1又はR2基へのR1又はR2基の変換は、当 業者が習熟している従来法により行われる。これらの方法は、開示された本発明 の化合物の調製方法の自明な変更と共に本発明の範囲に含まれる。 本発明の幾つかの化合物に関する調製実施例を以下に提供する。他に記載がな ければ、1H−NMRスペクトルはジメチルスルホキシド(DMSO)中で行っ たものである。 実施例1 2,3−ジヒドロ−3−(2’−ヒドロキシエチル)−4H−1,3−ベンゾキ サジン−4−オン A) Aust.J.Chem.,25,1797(1972)に記載されたように、N −(2’−ヒドロキシエチル)サリチルアミドを調製した。 B) A)の化合物5.5g(0.03mol)とp−トルエンスルホン酸0.57 g(0.003mol)をベンゼン100mlに溶解し、生じた混合物にパラホルム アルデヒド2.7gを添加した。この反応混合物を3時間90℃に加熱し、生成 した水を留去し、室温に冷却後、水で洗浄した。有機相を回収し、溶媒の留去後 、残渣4.7gを得て、これをテトラヒドロフラン150mlと1Nの塩酸14ml に溶解した。この混合物を8時間還流し、室温に冷却して酢酸エチルで抽出した 。有機相を乾燥し、真空下で溶媒を留去して、標題生成物3.76gを得た。 融点59〜61℃(塩化メチレン/アセトン、1:9、v/v)。1 H-NMR(200MHz):7.82(1H,dd);7.54(1H,dt);7.18(1H,t);7.07(1H,d);5. 34(2H,s);3.57(4H,s). 実施例2 3−(2’−アセトキシエチル)−2,3−ジヒドロ−4H−1,3−ベンゾキ サジン−4−オン クロロホルム200mlとピリジン4.18ml(0.05mol)中の実施例1の化 合物10g(0.05mol)の溶液に、無水酢酸19.6ml(0.207mol)を添加 した。この溶液を室温で12時間放置し、次に水で洗浄し、有機相を硫酸ナトリ ウムで乾燥し、蒸発乾固した。得られた粗生成物をフラッシュクロマトグラフィ ー(溶離液:ヘキサン:酢酸エチル=6:4)により精製し、標題生成物2.4 gを得た。 融点67℃(酢酸エチル/ヘキサン)。1 H-NMR(200MHz):7.82(1H,dd);7.55(1H,dt);7.15(2H,m);5.35(2H,s);4. 17(2H,t);3.79(2H,t);2.00(3H,s). 実施例3 3−(2’−アセトキシエチル)−2,3−ジヒドロ−6−メチル−4H−1, 3−ベンゾキサジン−4−オン A) 2−アミノエタノール3.7ml中の5−メチル−サリチル酸メチル(J.C hem.Soc.,661,1961)8.5gを3時間170℃に加熱した。室温に冷却後、 反応混合物を酢酸エチルにとり、5%塩酸で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥 した。N−(2’−ヒドロキシエチル)−5−メチル−サリチルアミド9gを得 た。 融点73〜75℃(ヘキサン)。 B) クロロホルム500と氷酢酸11ml中のA)の化合物8g(0.041mol )の溶液に、パラホルムアルデヒド4gを添加した。この混合物を0℃に冷却し 、気体塩酸10gを30分かけて添加し、次いで生じた溶液を室温で24時間撹 拌した。油状層を除去し、クロロホルム相を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥 した。溶媒を留去後、生じた粗生成物を塩化メチレン/アセトン(85:15、 v/v)で溶出してシリカゲルカラムで精製して、標題生成物6gを得た。 融点53〜55℃(ヘキサン)。1 H-NMR(80MHz):7.61(1H,d);7.30(1H,dd);6.92(1H,d);5.30(2H,s);4.15 (2H,t);3.71(2H,t);2.02(3H,s). 実施例4 2,3−ジヒドロ−3−(2’−ヒドロキシエチル)−6−メチル −4H−1,3−ベンゾキサジン−4−オン メタノール120ml中の実施例3の化合物6g(0.024mol)の溶液に、炭 酸ナトリウム1.4g(0.013mol)を添加し、生じた混合物を室温で12時 間放置した。溶媒を留去後、生じた粗生成物を塩化メチレンにとり、生じた有機 相を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。塩化メチレンを留去後、標題生成 物4.2gを得た。 融点59〜61℃(ジエチルエーテル)。1 H-NMR(80MHz):7.60(1H,d);7.30(1H,dd);6.90(1H,d);5.30(2H,s);4.83 (1H,t);3.56(4H,m);2.30(3H,s). 実施例5 3−(2’−アセトキシエチル)−7−クロロ−2,3−ジヒドロ−4H−1, 3−ベンゾキサジン−4−オン A) 4−クロロサリチル酸メチル(Chem.Abs.81,3624q)20gと2−アミノ エタノール8mlから出発して、実施例3のA)の方法により、4−クロロ−N− (2’−ヒドロキシエチル)−サリチルアミドを調製した。収量:11g。融点 95〜97℃(クロロホルム)。 B) A)の化合物11g(0.051mol)とパラホルムアルデヒド4.5gか ら、実施例3のB)の方法により、標題生成物9gを得た。 融点92〜94℃(ヘキサン)。1 H-NMR(80MHz):7.82(1H,d);7.30-7.08(2H,m);5.35(2H,s);4.15(2H,t); 3.70(2H,t);2.00(3H,s). 実施例6 7−クロロ−2,3−ジヒドロ−3−(2’−ヒドロキシエチル)−4H−1, 3−ベンゾキサジン−4−オン 実施例5の化合物8g(0.03mol)から、実施例4の方法により、標題生成 物6.1gを得た。 融点104〜106℃(ヘキサン)。1 H-NMR(80MHz):7.83(1H,d);7.30-7.10(2H,m);5.36(2H,s);4.86(1H,t); 3.60(4H,m). 実施例7 3−(2’−アセトキシエチル)−2,3−ジヒドロ−7−メチル−4H−1, 3−ベンゾキサジン−4−オン A) 4−メチルサリチル酸メチル(Chem.Abs.64,6568d)20gと2−アミノ エタノール9mlから出発して、実施例3のA)の方法により、N−(2’−ヒド ロキシエチル)−4−メチルサリチルアミドを調製した。収量:16.7g。融 点78〜80℃(ヘキサン)。 B) A)の化合物16g(0.081mol)とパラホルムアルデヒド4.5gか ら、実施例3のB)の方法により、油状物として標題生成物13gを得た。1 H-NMR(200MHz):7.59(1H,d);6.98(1H,d);6.91(1H,s);5.19(2H,s);4.18 (2H,t);3.68(2H,t);2.01(3H,s). 実施例8 2,3−ジヒドロ−3−(2’−ヒドロキシエチル)−7−メチル−4H−1, 3−ベンゾキサジン−4−オン 実施例7の化合物12gから、実施例4の方法により、油状物として標題生成 物9gを得た。1 H-NMR(80MHz):7.73(1H,d);6.96-6.63(2H,m);5.20(2H,s);3.96-3.56(4H ,m);2.36(3H,s). 実施例9 3−(2’−アセトキシエチル)−2,3−ジヒドロ−2−メチル−4H−1, 3−ベンゾキサジン−4−オン 実施例1のA)の化合物18.4g(0.101mol)とパラアルデヒド8.1 3ml(0.061mol)から出発して、実施例3のB)の方法により、油状物とし て標題生成物6.7gを得た。1 H-NMR(200MHz):7.74(1H,dd);7.52(1H,dt);7.17(1H,t);7.02(1H,d);5. 70(1H,q);4.22(2H,t);4.63-3.83(1H,m);3.56-3.23(1H,m);2.05(3H,s) ;1.56(3H,d). 実施例10 2,3−ジヒドロ−3−(2’−ヒドロキシエチル)−2−メチル−4H−1, 3−ベンゾキサジン−4−オン 実施例9の化合物6g(0.029mol)から、実施例4に記載されたように操 作して、油状物として標題生成物3.8gを得た。1 H-NMR(200MHz):7.74(1H,dd);7.52(1H,dt);7.17(1H,t);7.01(1H,d);5. 50(1H,q);3.90-3.57(4H,m);1.52(3H,d). 実施例11 3−(2’−アセトキシエチル)−2,3−ジヒドロ−2,7−ジメチル−4H −1,3−ベンゾキサジン−4−オン 実施例7のA)の化合物6g(0.03mol)とパラアルデヒド 2.4ml(0.018mol)から、実施例3のB)に記載されたように操作して、 油状物として標題生成物2.5gを得た。1 H-NMR(200MHz):7.63(d,1H);6.92(d,1H);6.88(s,1H);5.66(q,1H);4.28 (t,2H);4.08-3.78(m,1H);3.52-3.22(m,1H);2.35(s,3H);2.02(s,3H);1 .52(s,3H). 実施例12 2,3−ジヒドロ−2,7−ジメチル−3−(2’−ヒドロキシエチル)−4H −1,3−ベンゾキサジン−4−オン 実施例11の化合物2.3g(0.009mol)から、実施例4の方法により、 油状物として標題生成物2.1gを得た。1 H-NMR(80MHz):7.63(1H,d);7.00-6.76(2H,m);5.66(1H,q);4.86(1H,t); 3.70-3.43(4H,m);2.36(3H,s);1.50(3H,d). 実施例13 3−(2’−アセトキシエチル)−6−クロロ−2,3−ジヒドロ−4H−1, 3−ベンゾキサジン−4−オン A) 5−クロロサリチル酸メチル(Arch.Pharm.296(10),714,1963)19g と2−アミノエタノール7.5mlから出発して、実施例3のA)の方法により、 5−クロロ−N−(2’−ヒドロキシエチル)−サリチルアミドを調製した。収 量:13.8g。 融点100〜102℃(ヘキサン)。 B) A)の化合物13g(0.06mol)とパラホルムアルデヒド4.5gか ら、実施例3のB)の方法により、標題生成物11gを得た。 融点93〜95℃(ヘキサン)。1 H-NMR(80MHz):7.73(1H,d);7.53(1H,dd);7.10(1H,d);5.35(2H,s);4.16 (2H,t);3.71(2H,t);2.02(3H,s). 実施例14 6−クロロ−2,3−ジヒドロ−3−(2’−ヒドロキシエチル)−4H−1, 3−ベンゾキサジン−4−オン 実施例13の化合物10g(0.037mol)から、実施例4に記載されたよう に操作して、標題生成物7gを得た。 融点88〜90℃(ジエチルエーテル)。1 H-NMR(80MHz):7.73(1H,d);7.53(1H,dd);7.10(1H,d);5.36(2H,s);3.56 (4H,m). 実施例15 N−(5’−アセトキシペンチル)−2,3−ジヒドロ−4H−1,3−ベンゾ キサジン−4−オン A) サリチル酸メチル17.6gと5−アミノペンタノール8.5mlから出発 して、実施例3のA)の方法により、N−(5’−ヒドロキシペンチル)サリチ ルアミドを調製した。収量:11g。この化合物は油状物であって、このまま次 の工程に使用した。 B) A)の化合物11.4g(0.051mo1)とパラホルムアルデヒド4.5 gから、実施例3のB)の方法により、油状物として標題生成物9gを得た。1 H-NMR(200MHz):7.79(1H,dd);7.51(1H,dt);7.14(1H,t);7.04(1H,t);5. 29(2H,s);4.03(2H,t);3.44(2H,t);2.04(3H,s);1.60-1.19(6H,m). 実施例16 2,3−ジヒドロ−3−(5’−ヒドロキシペンチル)−4H−1,3−ベンゾ キサジン−4−オン 実施例15の化合物8.5g(0.031mol)から、実施例4に記載された ように操作して、油状物として標題生成物5.3gを得た。1 H-NMR(200MHz):7.79(1H,dd);7.51(1H,dt);7.14-7.04(2H,m);5.29(2H,s );3.44(4H,m);1.60-1.19(6H,m). 実施例17 2,3−ジヒドロ−3−(2’−ヒドロキシエチル)−7−メトキシ−4H−1 ,3−ベンゾキサジン−4−オン A) 4−メトキシサリチル酸メチル(J.Org.Chem.,23,756,1958)16. 9gと2−アミノエタノール7mlから出発して、実施例3のA)に記載された方 法により、N−(2’−ヒドロキシエチル)−4−メトキシ−サリチルアミドを 調製した。 収量:9.5g。 融点92〜94℃(ヘキサン)。 B) A)の化合物9g(0.042mol)とp−トルエンスルホン酸0.81g( 0.004mol)をベンゼン130mlに溶解し、生じた溶液に4Åモレキュラーシ ーブとパラホルムアルデヒド1.55gを添加した。この混合物を2時間還流し 、室温に冷却後、酢酸エチル300mlを添加した。モレキュラーシーブを濾過し 、この溶液を水で洗浄し、有機相を回収して硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を 留去後、残渣10.3gを得て、これを酢酸エチル:ヘキサン=8:2(v/v )で溶出してシリカゲルカラムで精 製した。収量:油状物として標題生成物2.1g。1 H-NMR(200MHz):7.83(1H,d);6.63(1H,dd); 6.42(1H,d);5.36(2H,s);4. 88(1H,t);3.62-3.47(4H,m);3.81(3H,s). 実施例18 2,3−ジヒドロ−N−(2−ヒドロキシエチル)−4H−1,3−ベンゾチア ジン−4−オン A) エタノールアミン4ml(0.06mo1)中のチオサリチル酸メチル(Synthesi s,59,1974)5g(0.03mol)の溶液を、メタノールを留去しながら140℃ に加熱した。2時間後、この溶液を水に注ぎ入れ、酢酸エチルで抽出した。有機 相を乾燥し、真空下で溶媒を留去し、ビス−[2−(2−ヒドロキシエチル)カ ルボキサミドフェニル]ジスルフィド4.2g(0.01mol)を得て、これをこ のままエタノール32mlに溶解した。この溶液を65℃に加熱し、エタノール2 1ml中の水素化ホウ素ナトリウム0.4g(0.01mol)を滴下により添加した 。1時間溶液温度を65℃に維持して、次いで室温にした。溶媒の留去により得 られた残渣を、酢酸エチルで溶出してシリカゲルカラムのクロマトグラフィーに 付した。N−(2−ヒドロキシエチル)−2−メルカプトベンズアミド1.4g を油状物として得て、これをこのまま次の工程に使用した。 B) ジオキサン50ml中のA)の化合物3.5g(0.017mol)の溶液に、 パラホルムアルデヒド1.59g(0.053mol)を添加した。この溶液を0℃ に冷却し、気体塩酸で飽和し、次に室温にして3日間撹拌した。水で希釈後、こ の混合物を酢酸エチルで 抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で溶媒を留去し、生じた残 渣をシリカゲルカラム[溶離液:酢酸エチル:ヘキサン=8:2(v/v)]に よるクロマトグラフィーに付した。油状物として標題生成物1.5gを得た。1 H-NMR(80MHz):7.93-7.80(1H,m);7.50-7.13(3H,m);4.83(2H,s);3.63(4H ,m). 実施例19 2,3−ジヒドロ−trans−3−(2’−ヒドロキシシクロヘキシル)−4 H−1,3−ベンゾキサジン−4−オン A) サリチル酸メチル16gとtrans−2−アミノ−シクロヘキサノール 12gから、実施例3のA)の方法により、trans−N−(2’−ヒドロキ シシクロヘキシル)サリチルアミドを調製した。収量:9.1g。 融点:91〜96℃(ヘキサン)。 B) A)の化合物8.1g(0.0319mol)から出発して、実施例17のB )の方法により、標題生成物を調製した。収量:1.5g。 融点:87〜89℃(ヘキサン)。1 H-NMR(80MHz):7.90(1H,dd);7.33(1H,dt);7.0-6.70(2H,m);3.56(2H,m) ;2.10-1.15(8H,m). 実施例20 2,3−ジヒドロ−3−(1’−メチル−2’−ヒドロキシエチル)−4H−1 ,3−ベンゾキサジン−4−オン A) サリチル酸メチルエステル18g(0.118mol)と2−ア ミノ−1−プロパノール18.8mlから出発して、実施例3のA)の方法により 、N−(1’−メチル−2’−ヒドロキシエチル)サリチルアミドを調製した。 収量:19g。この化合物は油状物であり、これをこのまま次の工程に使用した 。 B) 実施例1のB)の方法により、A)の化合物19g(0.973mol)から 出発して、油状物として標題生成物7.76gを得た。1 H-NMR(200MHz):7.82(1H,dd);7.52(1H,dt);7.17(1H,t);7.05(1H,d);5. 30(2H,m);4.50(1H,m);2.50(2H,m);1.20(3H,d). 実施例21 2,3−ジヒドロ−N−(2’−ヒドロキシエチル)−6−メトキシ−4H−1 ,3−ベンゾキサジン−4−オン A) 5−メトキシ−サリチル酸メチルエステル25g(0.137mol)と2− アミノエタノール9.94mlから出発して、実施例3のA)の方法により、N− (2’−ヒドロキシエチル)−5−メトキシサリチルアミドを調製した。収量: 25g。この化合物をこのまま次の工程に使用した。 B) A)の化合物20g(0.094mol)から出発して、実施例1のB)に記 載されたように、標題生成物を調製した。収量:油状物として17.2g。1 H-NMR(80MHz):7.30-6.90(3H,m);5.30(2H,s);3.80(3H,s);3.60(4H,s). 実施例22 2,3−ジヒドロ−N−(2’−ヒドロキシエチル)−7−トリフルオロメチル −4H−1,3−ベンゾキサジン−4−オン A) 4−トリフルオロメチル−サリチル酸メチルエステル[J.Am.Chem.Soc .,76,1051-4(1954)]26g(0.118mol)と2−アミノエタノール100ml から出発して、実施例3のA)の方法により、N−(2’−ヒドロキシエチル) −4−トリフルオロメチル−サリチルアミドを調製した。収量:24g。得られ た化合物をこのまま次の工程に使用した。 B) A)の化合物20g(0.08mol)から出発して、実施例1のB)に記載 されたように、標題生成物を調製した。収量:13g。 融点63〜65℃(ヘキサン)。1 H-NMR(80MHz):7.92(1H,d);7.40(1H,d);7.36(1H,s);5.36(2H,s);3.53( 4H,s). 実施例23 N−(2’−アセトキシエチル)−2,3−ジヒドロ−7−トリフルオロメチル −4H−1,3−ベンゾキサジン−4−オン 実施例2の方法により、実施例22の化合物5.1g(0.019mol)から出 発して、標題生成物4.7gを得た。1 H-NMR(200MHz):8.00(1H,d);7.50(1H,d);7.48(1H,s);5.43(2H,s);4.17 (2H,t);3.72(2H,t);2.00(3H,s). 実施例24 2,3−ジヒドロ−3−(2’−ヒドロキシエチル)−8−メチル−4H−1, 3−ベンゾキサジン−4−オン A) 3−メチル−サリチル酸メチルエステル24.2g(0.145mol)と2 −アミノエタノール100mlから出発して、実施例3のA)の方法により、N− (2’−ヒドロキシエチル)−3−メチル−サリチルアミドを調製した。収量: 28.9g。この化合物をこのまま次の工程に使用した。 B) A)の化合物28.3g(0.145mol)から出発して、実施例1のB) に記載されたように、標題生成物を調製した。収量:油状物として15g。1 H-NMR (80MHz):7.59(1H,d);7.34(1H,d);7.00(1H,t);5.33(2H,s);3.58 (4H,m);2.33(3H,s). 実施例25 2,3−ジヒドロ−3−(2’−ヒドロキシエチル)−5−メチル−4H−1, 3−ベンゾキサジン−4−オン A) 6−メチル−サリチル酸メチルエステル18.8g(0.113mol)と2 −アミノエタノール78mlから出発して、実施例3のA)の方法により、N−( 2’−ヒドロキシエチル)−6−メチル−サリチルアミドを調製した。収量:1 9.3g。 融点:134〜135℃(ヘキサン)。 B) A)の化合物13.6g(0.069mol)から出発して、実施例1のB) に記載されたように、標題生成物を調製した。収量:油状物として6.6g。1 H-NMR(80MHz):7.30(1H,t);6.86(2H,m);5.23(2H,s);3.56(4H,m);2.63( 3H,s). 実施例26 2,3−ジヒドロ−N−(3’−ヒドロキシプロピル)−4H−1,3−ベンゾ キサジン−4−オン A) サリチル酸メチルエステル20g(0.131mol)と3−アミノプロパノ ール13.2mlから出発して、実施例3のA)の方法により、N−(3’−ヒド ロキシプロピル)サリチルアミドを調製した。収量:油状物として24gであり 、これをこのまま次の工程に使用した。 B) A)の化合物17g(0.087mol)から出発して、実施例1のB)に記 載されたように、標題生成物を調製した。油状物として標題生成物7.75gを 得た。1 H-NMR(80MHz):7.76(1H,dd);7.50(1H,dt);7.10(2H,m);5.33(2H,s);3.5 2(4H,m);1.73(2H,m). 実施例27 2,3−ジヒドロ−N−(2’−ヒドロキシ−1’−メチル−1’−プロピル) −4H−1,3−ベンゾキサジン−4−オン A) サリチル酸メチルエステル31.24g(0.146mol)と3−アミノ− 2−ブタノール13g(0.146mol)を4時間80℃に加熱して、次に室温に 冷却した。得られた粗生成物をヘキサンで洗浄し、シリカゲルカラムクロマトグ ラフィー[溶離液:クロロホルム:アセトン=10:1、v/v]により精製し た。油状物としてN−(1’−メチル−2’−ヒドロキシ−1’−プロピル)サ リチルアミド12gを得て、これをこのまま次の工程に使用した。 B) A)の化合物11g(0.052mol)から出発して、実施例 1のB)に記載されたように、標題生成物を調製した。油状物として標題生成物 8.13gを得た。1 H-NMR(80MHz):7.76(1H,dd);7.46(1H,dt);7.10(2H,m);5.33(2H,s);4.3 0(1H,m);3.76(1H,m);1.30(6H,dd). 実施例28 2,3−ジヒドロ−3−(2’−ヒドロキシ−1’−プロピル)−4H−1,3 −ベンゾキサジン−4−オン A) サリチル酸メチルエステル18g(0.118mol)と1−アミノ−2−プ ロパノール18.3mlから出発して、実施例3のA)の方法により、N−(2’ −ヒドロキシ−1’−プロピル)サリチルアミドを調製した。収量:油状物とし て24gを得て、これをこのまま次の工程に使用した。 B) A)の化合物20g(0.102mol)から出発して、実施例1のB)に記 載されたように、標題生成物を調製した。油状物として18gを得た。1 H-NMR(200MHz):7.83(1H,dd);7.50(1H,dt);7.33-7.00(2H,m);5.40(2H,s );4.00-3.10(3H,m);1.10(3H,d). 実施例29 2,3−ジヒドロ−3−(2’−ヒドロキシエチル)−7−イソプロポキシ−4 H−1,3−ベンゾキサジン−4−オン A) 4−イソプロポキシ−サリチル酸メチルエステル[Synthesis 758-760 (1 984)により、4−イソプロポキシ−サリチル酸をメタノールと硫酸で処理するこ とにより得られた]25.3g(0.166mol)と2−アミノエタノール100m lから出発し て、実施例3のA)の方法により、N−(2’−ヒドロキシエチル)−4−イソ プロポキシ−サリチルアミドを調製した。収量:22g。この化合物をこのまま 次の工程に使用した。 B) A)の化合物5g(0.028mol)から出発して、実施例1のB)に記載 されたように、標題生成物を調製した。油状物として3.1gを得た。1 H-NMR(200MHz):7.70(1H,d);6.69(1H,dd);6.58(1H,d);5.31(2H,s);4.8 8(1H,bs);4.71(1H,m);3.53(4H,m);1.29(6H,d). 実施例30 2,3−ジヒドロ−3−(2’−メルカプトエチル)−4H−1,3−ベンゾキ サジン−4−オン A) クロロホルム70ml中の実施例1の化合物9g(0.046mol)の溶液に 、塩化メチレン3.54ml(0.048mol)を添加した。この溶液を3時間70 ℃に加熱し、次に再度室温にして、5%炭酸水素ナトリウム溶液、次いで水で洗 浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。2,3−ジヒドロ −3−(2’−クロロエチル)−4H−1,3−ベンゾキサジン−4−オン9. 3gを得た。 B) エタノール500ml中のA)の化合物15g(0.071mol)の溶液に、 チオ尿素16.1g(0.2mol)を添加した。この混合物を8時間還流し、次に 室温にして、10%NaOH42mlで処理し、再度5時間還流した。この溶液を 蒸発乾固し、粗生成物を水にとり、クロロホルムで抽出した。有機相を硫酸ナト リウムで乾 燥し、溶媒を留去した。この粗生成物をフラッシュ−クロマトグラフィー(溶離 液:クロロホルム)により精製し、標題生成物2.3gを得た。 融点:44〜46℃(クロロホルム)。1 H-NMR(200MHz):7.82(1H,dd);7.54(1H,dt);7.17(1H,t);7.07(1H,d);5. 38(2H,s);3.63(2H,t);2.72(2H,q);2.46(1H,t). 実施例31 2,3−ジヒドロ−3−(2’−メトキシエチル)−4H−1,3−ベンゾキサ ジン−4−オン A) アセトニトリル15ml中のサリチル酸メチル10gの溶液に、2−メトキ シエチルアミン5.5mlを添加し、次に24時間還流した。加熱の最後に、この 溶液を真空下で蒸発乾固し、酢酸エチルにとり、1N塩酸、次いで水で洗浄した 。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、少量まで濃縮した。生成した固体を濾過し 、真空下で乾燥して、N−(2’−メトキシエチル)サリチルアミド9gを得た 。 B)実施例1のB)の方法により、A)の化合物9g(0.046mol)から出発 して、標題生成物8.3gを得た。1 H-NMR(200MHz,DMSO):7.82(1H,dd);7.55(1H,dt);7.17(1H,t);7.07(1H, d);5.32(2H,s);3.67(2H,m);3.51(2H,m);3.29(3H,s). 実施例32 2,3−ジヒドロ−3−(2’−トシルオキシエチル)−4H− 1,3−ベンゾキサジン−4−オン クロロホルム15ml中の実施例1の化合物3g(0.015mol)溶液に、ピリ ジン3.7ml(0.046mol)と塩化トシル8.88g(0.046mol)を添加し た。2時間後、反応混合物を1NのHClで洗浄した。有機相を硫酸ナトリウム で乾燥し、溶媒を留去し、生じた粗生成物をフラッシュ−クロマトグラフィー( 溶離液:塩化メチレン:酢酸エチル=98:2)により精製して、標題生成物3 .34gを得た。 融点:122〜124℃(塩化メチレン)。1 H-NMR(200MHz):7.77-7.71(3H,m);7.55(1H,dt);7.33(2H,m);7.17(1H,t) ;7.06(1H,d);5.20(2H,s);4.23(2H,t);3.72(2H,t);2.32(3H,s). 実施例33 2,3−ジヒドロ−3−(2’−メシルオキシエチル)−4H−1,3−ベンゾ キサジン−4−オン クロロホルム80mlとピリジン5.8ml(0.072mol)中の実施例1の化合 物5g(0.026mol)の溶液を0℃に冷却し、クロロホルム20mlに溶解した 塩化メシル5.6ml(0.072mol)を添加した。6時間後、この溶液を1NのH Cl、水、5%炭酸水素ナトリウム及び最後に水で洗浄した。硫酸ナトリウムで 乾燥した有機相から、真空下で溶媒を留去した。標題生成物2.7gを得た。 融点:76〜78℃(塩化メチレン)。1 H-NMR(200MHz):7.83(1H,dd);7.55(1H,dt);7.18(1H,t); 7.09(1H,d);5.36(2H,d);4.39(2H,t);3.83(2H,d);3.22(3H,s). 実施例34 2−(2’,3’−ジヒドロ−4’−オキソ−1’,3’−ベンゾキサジン−3 ’−イル)エチル亜硫酸メチル クロロホルム200ml中の実施例1の化合物10g(0.05mol)の溶液を− 15℃に冷却し、塩化メチレン3.77ml(0.051mol)を添加した。1時間 後、メタノール2.1mlを添加した。この反応混合物を室温にして、5時間後溶 媒を留去した。生じた粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:ヘキ サン:酢酸エチル=1:1)により精製した。油状物として標題生成物4gを得 た。1 H-NMR(200MHz):7.82(1H,dd);7.54(1H,dt);7.17(1H,t);7.07(1H,d);5. 35(2H,s);4.14(2H,m);3.77(2H,m);3.59(3H,s). 実施例35 ビス−[2’−(2,3−ジヒドロ−4−オキソ−1,3−ベンゾキサジン−3 −イル)エチル〕炭酸エステル 塩化メチレン200ml中の実施例1の化合物4g(0.02mol)の溶液に、ナ トリウムメチラート120mg(0.002mol)とカルボニルジイミダゾール1. 92g(0.012mol)を添加した。この溶液を室温に23時間放置し、次いで 水で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発乾固した。粗生成物をフ ラッシュ−クロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン:酢酸エチル=6:4)によ り精製して、標題生成物2.5gを得た。 融点:74〜75℃(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)。1 H-NMR(200MHz):7.82(2H,dd);7.54(2H,dt);7.18(2H,t);7.07(2H,d);5. 30(4H,s);4.25(4H,t);3.70(4H,t). 実施例36 2,3−ジヒドロ−3−(2’−エトキシエチル)−4H−1,3−ベンゾキサ ジン−4−オン 実施例31のように操作して、2−エトキシエチルアミン12gから、標題生 成物1.4gを得た。1 H-NMR(200MHz):7.83(1H,dd);7.52(1H,dt);7.15(1H,t);7.05(1H,d);5. 32(2H,s);3.65(2H,m);3.54(2H,m);3.45(2H,q);1.10(3H,t). 実施例37 2−(2’,3’−ジヒドロ−4’−オキソ−1’,3’−ベンゾキサジン−3 ’−イル)エチル亜硫酸イソプロピル 実施例1の化合物10g(0.051mol)、塩化チオニル3.78ml(0.0 51mol)及びイソプロピルアルコール398ml(5.17mol)から出発して、実 施例34に記載されたように、標題生成物を調製した。油状物として標題生成物 1.2gを得た。1 H-NMR(200MHz):7.82(1H,dd);7.55(1H,dt);7.17(1H,t);7.08(1H,d);5. 35(2H,s);4.71(1H,m);4.13(2H,m);3.78(2H,m);1.24(3H,d);1.21(3H, d). 実施例38 6,8−ジクロロ−2,3−ジヒドロ−3−(2’−ヒドロキシエ チル)−4H−1,3−ベンゾキサジン−4−オン A) 3,5−ジクロロ−サリチル酸メチル20.9g(0.094mol)と2− アミノエタノール6.85ml(0.113mol)から出発して、実施例3のA)の 方法により、3,5−ジクロロ−N−(2’−ヒドロキシエチル)−サリチルア ミドを調製した。収量:14g。 融点137〜139℃(ヘキサン)。 B) A)の化合物14g(0.055mol)とパラホルムアルデヒド3.07g から、実施例3のB)に記載されたように操作して、標題生成物2.7gを得た 。 融点98〜100℃(ヘキサン)。1 H-NMR(200MHz):7.88(1H,d);7.72(1H,d);5.47(2H,s);4.91(1H,t);3.57 (4H,m). 実施例39 2,3−ジヒドロ−6,7−ジメトキシ−3−(2’−ヒドロキシエチル)−4 H−1,3−ベンゾキサジン−4−オン A) 4,5−ジメトキシ−サリチル酸メチルエステル(Synthesis,758,1984 に記載されたようにして得られた)23g(0.108mol)を2−アミノエタノ ール100mlと170℃で3時間反応させることにより、4,5−ジメトキシ− N−(2’−ヒドロキシエチル)−サリチルアミドを調製した。室温に冷却後、 この混合物を酢酸エチルにとり、5%塩酸水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾 燥した。収量:18g。この化合物をこのまま次の工程に使用した。 B) A)の化合物15g(0.062mol)から出発して、実施例17のB)に 記載された方法により、標題生成物を調製した。収量:13g。1 H-NMR(200MHz):7.21(1H,s);6.67(1H,s);5.27(2H,s);4.84(1H,7);3.81 (3H,s);3.76(3H,s);5.52(4H,m). 実施例40 2,3−ジヒドロ−6−フルオロ−3−(2’−ヒドロキシエチル)−4H−1 ,3−ベンゾキサジン−4−オン A) 5−フルオロ−サリチル酸メチルエステル4.9g(0.03mol)と2− アミノエタノール2.08ml(0.034mol)から出発して、実施例3のA)に 記載されたように、5−フルオロ−N−(2’−ヒドロキシエチル)−サリチル アミドを調製した。収量:5.29g。 B) A)の化合物5.2g(0.026mol)とパラホルムアルデヒド2.37 gから出発して、実施例17のB)に記載された方法により、標題生成物を調製 した。収量:3.1g。 融点128〜130℃(ヘキサン)。1 H-NMR(200MHz):7.52(1H,dd);7.42(1H,dt);7.15(1H,dd);5.32(2H,s);4 .90(1H,t);3.57(4H,m). 実施例41 2,3−ジヒドロ−6−エチル−3−(2’−ヒドロキシエチル)−4H−1, 3−ベンゾキサジン−4−オン A) 5−エチル−サリチル酸メチルエステル(Synthesis,758,1984に記載さ れたように調製された)26.8g(0.148mol) と2−アミノエタノール10.7ml(0.178mol)から出発して、実施例3の A)に記載されたように、5−エチル−N−(2’−ヒドロキシエチル)−サリ チルアミドを調製した。収量:29.8g。 B) A)の化合物25g(0.119mol)とパラホルムアルデヒド10.7g から出発して、実施例17のB)に記載された方法により、標題生成物を調製し た。収量:11.9g。1 H-NMR(200MHz):7.62(1H,d);7.37(1H,dd);6.97(1H,d);5.32(2H,s);4.8 7(1H,t);3.57(4H,m);2.62(2H,q);1.20(3H,t). 実施例42 2,3−ジヒドロ−6,7−ジメチル−3−(2’−ヒドロキシエチル)−4H −1,3−ベンゾキサジン−4−オン A) 4,5−ジメチル−サリチル酸メチルエステル(Synthesis,758,1984の ように調製された)33.6g(0.186mol)と2−アミノエタノール13. 5ml(0.223mol)から出発して、実施例3のA)に記載されたように、4, 5−ジメチル−N−(2’−ヒドロキシエチル)−サリチルアミドを調製した。 収量:34.4g。 B) A)の化合物30.5g(0.146mol)とパラホルムアルデヒド13. 14gから出発して、実施例17のB)に記載された方法により、標題生成物を 調製した。収量:17.7g。 融点=89〜91℃(ヘキサン)。1 H-NMR(200MHz):7.55(1H,s);6.85(1H,s);5.27(2H,s);4.87 (1H,t);3.55(4H,m);2.25(3H,s);2.20(3H,s). 実施例43 6−ブロモ−2,3−ジヒドロ−3−(2’−ヒドロキシエチル)−4H−1, 3−ベンゾキサジン−4−オン A) 5−ブロモ−サリチル酸メチルエステル5.2g(0.022mol)と2− アミノエタノール1.63ml(0.027mol)から出発して、実施例3のA)に 記載されたように、5−ブロモ−N−(2’−ヒドロキシエチル)−サリチルア ミドを調製した。収量:5.53g。 B) A)の化合物5.4g(0.021mol)とパラホルムアルデヒド1.87 gから出発して、実施例17のB)に記載された方法により、標題生成物を調製 した。収量:1.84g。 融点=78〜81℃(ヘキサン)。1 H-NMR(200MHz):7.87(1H,d);7.70(1H,d);7.07(1H,d);5.37(2H,s);4.90 (1H,t);3.57(4H,m). 既に上述のように、本発明の化合物は、心血管活性を有する。これらは特に、 実験動物において著しい抗狭心症及び抗虚血活性を示した。 これらの好ましい生物学的特性は、一般に無視できる血圧降下作用を伴ってい る。従って本発明の化合物は、特効ある抗狭心症活性を有する薬剤の候補と考え ることができる。 麻酔したスプラーグ・ドーレー(Sprague Dawley)ラット(平均体重350〜 400g)で、M.Leitoldら,Arzneim.Forsch.36,1454,1986に記載された 方法により、インビボ(生体内)の 抗狭心症活性を測定した。再現性があり、T波の上昇により心電図で検出可能な 冠攣縮をラットに誘導するArg−バゾプレッシン3mg/kgに等しい1U.I/kgを 静脈内投与することにより、試験を実施した。次にED50(即ち、T波の上昇の 50%阻害を与える用量)を測定するために、本発明の代表的な化合物を、低用 量から高用量にわたる4用量をラットに静脈内投与した。本発明の化合物は、約 1〜約300μg/kgの範囲のED50を有していた。具体的には、実施例1、2及 び34の化合物は、各々87、215及び10.5μg/kgのED50を示した。ま た、幾つかの化合物を上記のように試験したが、これらは経口投与した。例えば 、実施例1の化合物は、0.23mg/kgのED50を示した。 またクレームされた化合物の抗狭心症活性も、Sakai K.ら,Pharmacol.Met. ,5,325-336,1981に記載されたメタコリン(metacholine)誘導性狭心症試験に より試験した。本発明の化合物の静脈内投与後、メタコリン(0.8μg/kg静脈 内投与)により誘導されたST波上昇の阻害の百分率を測定した。結果を下記の 第1表に示した。 この方法により、実施例1の化合物のED50を測定し、73.5μg/kgである ことが判った。 クレームされた化合物0.3mg/kgを経口投与することにより、上記試験を繰 り返した。結果を下記の第2表に示した。 この試験により、本発明の化合物が、経口投与で約100〜約0.01mg/kg の範囲のED50を有することが判った。 また上記の好ましい生物学的特性は、低い毒性を伴っている。LichtfieldとWi lcoxon(J.Pharm.Expt.Ther.96,99,1949)の方法により計算したLD50値 は、マウスで腹腔内投与500mg/kg及びラットで経口投与800mg/kgよりも実 際に高値であった。 本発明の目的はまた、抗狭心症剤及び虚血性心疾患の治療に有用な薬剤として クレームされた化合物の用途であって、該化合物の薬剤組成物への組み込みを含 む、該用途の全ての工業的側面と応用に関係する。これらの組成物の例は、錠剤 、糖衣錠及びフィルムコート錠、シロップ剤及びバイアル瓶であり、この最後の バイアル瓶は経口投与と筋肉内又は静脈内投与の両方に適切である。これらは、 活性成分を単独で、又は通常の薬学的に許容しうる担体及び賦形剤との組合せで 含有する。 狭心症治療で、又は虚血性心疾患を治療するために使用される活性成分の用量 は、使用される具体的な化合物に依存して広い範囲内で変化させることができ、 そして患者が有効な治療的保護を得るように選択される。例えば、約0.01〜 約1mgの単位用量を、患者の必要(予防、治療、緊急)に依存して1日に1〜4 回投与することができる。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1995年8月31日 【補正内容】 請求の範囲 1.一般式(I): [式中、Xは、酸素又は硫黄原子であり; Yは、メチレン、エチレン、場合により分岐していてもよい(C3-6)アルキレ ン、又は場合により(C1-4)アルキルで置換されていてもよい、シクロペンチレ ン、シクロヘキシレン若しくはシクロヘプチレンであり; Aは、ヒドロキシ、(C1-6)アルコキシ、ホルミルオキシ、(C2-6)アシルオキ シ、メルカプト、(C1-6)アルキル−メルカプト、メシルオキシ、(C2-6)アルキ ル−スルホニルオキシ、トシルオキシ、場合により(C2-6)アルキルで置換され ていてもよいフェニル−スルホニルオキシ;あるいは、−OS(O)−OR3又 は−OC(O)−OR3{式中、R3は、(C1-6)アルキル基であるか、又は2, 3−ジヒドロ−4H−1,3−ベンゾキサジン−4−オン−N−イル残基でω置 換されている、メチレン、エチレン若しくは(C3-6)アルキレンである}であり ; Rは、水素、(C1-6)アルキル又はフェニルであり; R1及びR2は、独立に、水素、ハロゲン、(C1-6)アルコキシ、トリフルオロ メチル、又は(C1-6)アルキルであり、 ただしRがフェニルである場合にはAはヒドロキシではない〕 で示される治療上活性な物質として有用な化合物、ならびに薬学的に許容しうる 酸及び塩基とのその塩。 2.一般式(I): [式中、Xは、酸素又は硫黄原子であり; Yは、メチレン、エチレン、場合により分岐していてもよい(C3-6)アルキレ ン、又は場合により(C1-4)アルキルで置換されていてもよい、シクロペンチレ ン、シクロヘキシレン若しくはシクロヘプチレンであり; Aは、ヒドロキシ、(C1-6)アルコキシ、ホルミルオキシ、(C2-6)アシルオキ シ、メルカプト、(C1-6)アルキル−メルカプト、メシルオキシ、(C2-6)アルキ ル−スルホニルオキシ、トシルオキシ、場合により(C2-6)アルキルで置換され ていてもよいフェニル−スルホニルオキシ;あるいは、−OS(O)−OR3又 は−OC(O)−OR3{式中、R3は、(C1-6)アルキル基であるか、又は2, 3−ジヒドロ−4H−1,3−ベンゾキサジン−4−オン−N−イル残基でω置 換されている、メチレン、エチレン若しくは(C3-6)アルキレンである}であり ; Rは、水素、(C1-6)アルキル又はフェニルであり; R1及びR2は、独立に、水素、ハロゲン、(C1-6)アルコキシ、トリフルオロ メチル、又は(C1-6)アルキルである] で示される化合物、ならびに薬学的に許容しうる酸及び塩基とのその塩の、心血 管系分野において有用な医薬を調製するための用途。 3.狭心症治療に有用な医薬を調製するための、請求の範囲第2項記載の化合物 の用途。 4.請求の範囲第1項記載の化合物を、薬学的に不活性な賦形剤と共に含む、医 薬組成物。 5.請求の範囲第1項記載の化合物を、薬学的に不活性な賦形剤と共に含む、心 血管系治療に有用な物質。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C07D 417/08 265 9159−4C C07D 417/08 265 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AM,AT,AU,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES,F I,GB,GE,HU,JP,KE,KG,KP,KR ,KZ,LK,LT,LU,LV,MD,MG,MN, MW,NL,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SI,SK,TJ,TT,UA,US,UZ ,VN (72)発明者 ベルトリーニ,ジョルジオ イタリア国、イ―20099 セスト・エッ セ・ジオヴァンニ、ヴィア・ジ・カルドゥ ッシ、125 (72)発明者 グローモ,ジャンニ イタリア国、イ―20099 セスト・エッ セ・ジオヴァンニ、ヴィア・ジ・カルドゥ ッシ、125 (72)発明者 ミズライ,ザーク イタリア国、イ―20099 セスト・エッ セ・ジオヴァンニ、ヴィア・ジ・カルドゥ ッシ、125 (72)発明者 サラ,アルベルト イタリア国、イ―20099 セスト・エッ セ・ジオヴァンニ、ヴィア・ジ・カルドゥ ッシ、125

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.一般式(I): [式中、Xは、酸素又は硫黄原子であり; Yは、メチレン、エチレン、場合により分岐していてもよい(C3-6)アルキレ ン、又は場合により(C1-4)アルキルで置換されていてもよい、シクロペンチレ ン、シクロヘキシレン若しくはシクロヘプチレンであり; Aは、ヒドロキシ、(C1-6)アルコキシ、ホルミルオキシ、(C2-6)アシルオキ シ、メルカプト、(C1-6)アルキル−メルカプト、メシルオキシ、(C2-6)アルキ ル−スルホニルオキシ、トシルオキシ、場合により(C2-6)アルキルで置換され ていてもよいフェニル−スルホニルオキシ;あるいは、−OS(O)−OR3又 は−OC(O)−OR3{式中、R3は、(C1-6)アルキル基であるか、又は2, 3−ジヒドロ−4H−1,3−ベンゾキサジン−4−オン−N−イル残基でω置 換されている、メチレン、エチレン若しくは(C3-6)アルキレンである}であり ; Rは、水素、(C1-6)アルキル又はフェニルであり; R1及びR2は、独立に、水素、ハロゲン、(C1-6)アルコキシ、トリフルオロ メチル、又は(C1-6)アルキルである] で示される、治療上活性な物質として有用な化合物、ならびに薬学的に許容しう る酸及び塩基とのその塩。 2.心血管系分野において有用な医薬を調製するための、請求の範囲第1項記載 の化合物の用途。 3.狭心症治療に有用な医薬を調製するための、請求の範囲第1項記載の化合物 の用途。 4.請求の範囲第1項記載の化合物を、薬学的に不活性な賦形剤と共に含む、医 薬組成物。 5.請求の範囲第1項記載の化合物を、薬学的に不活性な賦形剤と共に含む、心 血管系治療に有用な物質。
JP7505529A 1993-07-28 1994-07-18 治療活性を有するベンゾキサジノン及びベンゾチアジノン Pending JPH09500878A (ja)

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