JPH09500328A - 圧縮装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、廃棄物、繊維材料等に使用する円形梱包プラントに用いられる装置１に関する。この装置は、目的物を受け取って圧縮する圧縮部と、圧縮された梱包物（bale）５の排出部とを有する。圧縮部はエンドレスマット３を有し、エンドレスマットは駆動され、かつ内部からの支持により形状を与えられて圧縮チャンバ６を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】 圧縮装置 本発明は、廃棄物、繊維材料等に使用する円形梱包プラントに用いられる装置 に関する。この装置は、目的のものを受け取って圧縮する圧縮部と、圧縮された 梱包物（bale）の排出部とを有する。 今日、市当局が、是認された廃棄物貯蔵所を建設するのは困難であり、経済的 負担も大きい。廃棄物の運搬にもコストがかかる。特殊な廃棄物運搬用トラック による廃棄物の運搬では、１回の運搬につき比較的少ない量の廃棄物しか運べず 、帰路は空のトラックとなる。従来の廃棄物貯蔵所に於いては、毎日１回廃棄物 を土で覆う必要があった。将来に対する不安材料としては、危険な物質が地下水 に浸漬されること、及び廃棄物が腐敗して有害なガスが発生することによって環 境に害を与えることである。 現状の廃棄物処理は広範囲な事業となっており、例えば、廃棄物の収集、梱包 、それらをまとめてパッケージにする作業、運送、貯蔵、廃棄物の再利用等の様 々な段階及び作業が含まれる。廃棄物の中には、再生利用可能なもの、可燃性の もの、腐敗性のもの、その他単に貯蔵が可能であるもの等があるが、その量は年 々増加しており、増大した量の廃棄物をいかに取り扱うかという問題が生じてく ることは間違いない。 廃棄物を圧縮し、それをプラスチックで気密状態となるように覆うことによっ て、上記の問題の効果的な解決となる。この方法は、以下のような他の利点も有 する。 大きな柔軟性。廃棄物等をトラックに載せる代わりに、その廃棄物を直接圧縮 プラントに供給し、圧縮の後、圧縮した梱包物として排出する。 高い効率。圧縮プラントは車両式にすることもでき、それによって複数のより 小さな廃棄物収集ステーションに集めることができ、この結果、 廃棄物の運搬距離が小さくなる。 より清潔な廃棄物収集ステーション。未梱包の廃棄物の量が減ると、付近の住 民を不快にすることも少なくなる 少ない臭い。梱包物をプラスチックで覆っておけば、廃棄物の発酵や腐敗が止 まる。 小さい容積。円形梱包物の寸法は１２００×１２００ｍｍで、重さは平均９０ ０ｋｇである。 運搬コストの低減。特殊な車両で廃棄物を毎回１０マイル運搬するのでなく、 廃棄物の梱包物を圧縮ステーションの近くに一旦保存しておくことができる。そ の後に、その梱包物を汎用トラックで最終的な貯蔵所、廃棄物処理所、または再 生利用会社に運搬するのである。 既存の運搬システムのより良い活用。破棄物を最大荷重まで積載してこなかっ たトラックも、梱包物としてなら廃棄物をその最大荷重まで積載することができ る。トラックのドライバーは、従来はもてなかった余った時間を別の物の運搬、 若しくは次の廃棄物の運搬に活用することができる。 廃棄物貯蔵所に於いて、より小さな面積により多くの廃棄物を貯蔵できるよう になること 。これによって、大きなコストを節約することになる。廃棄物貯蔵所 の建設には大きなコストが掛かり、また建設可能用地を見つけるのも困難である 。 地下水に毒物を浸漬することがないこと。梱包物はプラスチックで覆われて気 密状態にされている。水が入ることはなく、（梱包物に水が入ることがない限り ）化学物質を放出することもない。 有害なガスを放出しないこと。酸素が進入しないため、廃棄物が腐敗したり、 燃えたりすることがない。廃棄物の梱包物は、それを覆うプラスチックが損なわ れることのないように取り扱われる。 従来の廃棄物用の円形梱包プレス機等には、環状に配置されたローラーからな る横向きに開くプレス機が含まれる。多くの物がプレス機の横向きの開口部から 落ち、これらの汚れた物のなかでローラーを駆動するのは解決の困難な課題であ った。 従って、本発明の主たる目的は、第１に、前記の課題を、単純だが頑丈で耐久 性の高い手段を用いて解決することである。 前記目的は、本発明の装置によって達成することができるが、この装置は、エ ンドレスマットを有する圧縮部を有し、このエンドレスマットは駆動され、内部 からの支持により形状を与えられて圧縮チャンバを形成することを特徴とする。 エンドレスマット駆動部は対になった回転自在な末端ディスクの組からなり、末 端ディスクは圧縮用エンドレスマットと協働する駆動接合部を有する。 本発明は、後述の好適実施例として、以下の図面ともに説明される。 第１図は、円形梱包プラントの斜視図であって、開位置にある圧縮用エンドレ スマットと開位置にある駆動末端ディスクとを示したものである。 第２図は、前記の位置のプラントの側面の概略図である。 第３図は、梱包物抜き出し準備位置にあるプラントを示したものである。 第４図は、梱包物を圧縮するための閉位置にあるプラントを示したものである 。 第５図は、前記閉位置にあるプラントを示したものであり、末端ディスクは図 示せず、梱包物運搬用の枢支されたアームを示した図である。 第６図は、ネットラッピング部を有するプラントの斜視図である。 第７図は、圧縮用エンドレスマットのための支持手段及び駆動手段を示したも のである。 本発明によれば、廃棄物、繊維材料等に使用する円形梱包プラント２に用いら れる装置１は、目的物を受け取って圧縮する圧縮部と、圧縮された梱包物（bale ）５の排出部４とを有する。圧縮部はエンドレスマット３を有し、エンドレスマ ットは駆動され、かつ内部からの支持により形状を与えられて圧縮チャンバ６を 形成する。 マット駆動部７は対になった回転自在な末端ディスク８、９の組からなり、末 端ディスクは圧縮用エンドレスマット３と協働する駆動接合部１０、１１、１２ 、及び１３を有する。更に詳述すると、外部動力伝達手段１０、１１が、好まし くは末端ディスクの少なくとも一方の側８Ａ、９Ａに平均的に分散して配置され 、末端ディスク８、９が閉位置Ｉにあって、圧縮チャンバ６の近くにエンドレス マット３と対向する形に配置されている場合は、前記外部動力伝達手段は、目的 の圧縮チャンバ６から軸方向に延出するように設けられる。 例えば、末端ディスク８、９から軸方向に延出する、複数のコンベヤピン１０ 、１１によって形成される動力伝達手段は、目的の圧縮チャンバ６の外側方向の 、末端ディスクの少なくとも一方の側の面８Ａ、９Ａ上に環状に配置される。こ れらのコンベヤピン１０、１１は、駆動時に圧縮用エンドレスマット３に係合し 、コンベヤピン１０、１１間の間隔Ｂに適合するように等しく間隔Ａをおいて圧 縮用エンドレスマットの長手方向に沿って設けられた駆動係合手段１２、１３と 協働する。 圧縮用エンドレスマット３は、その長手方向に沿った側縁部３Ａ、３Ｂの少な くとも一方に、互いに等間隔Ａをおいて設けられた突起である駆動係合手段１２ 、１３を有するのである。 例えば第７図に示されているが、末端部３Ａの部片１６、１７から突起１２、 １３は円筒形の本体部分１４の放射方向に延出している。円筒形の本体部分１４ には、コンベヤピン１０、１１が適合するピン受容ス ペース１８、１９が設けられるのである。 駆動機能及び圧縮チャンバ６の両側開口部に於ける封止機能に加えて、互いに 距離Ｃを維持するように設けられている末端ディスク８、９は梱包物巻き上げ装 置（hoisting device）としての機能も有し、前記持ち上げ段階に於いて圧縮梱 包物５を保持する役目を果たす。前記の持ち上げ作業のために、末端ディスク８ 、９は、それぞれアーム構造２２によって枢支され、圧縮チャンバ６に向かう方 向２０及び圧縮チャンバから離れる方向２１に回動自在に設けられる。前記のリ フトアーム構造２２は、枢着ジョイント２５によって互いに連結された２つのア ーム２３、２４からなり得る。更にリフトアーム構造は、アームの長さとして長 さＤを与えられており、末端ディスク８、９を、第４図に示す梱包を行う閉位置 Ｉと、第１図に示す揺動位置ＩＩとの間で移動可能にする。ここで、揺動位置Ｉ Ｉは、圧縮された梱包物をアーム２３、２４及び末端ディスク８、９から、プラ スチックのフィルムまたは同様の気密カバーで梱包物をラッピングする作業を自 動的に行う作業ステーションに送り込むための位置である。 プラントの動作中に圧縮された梱包物５を末端ディスタ８、９の間に保持する ために、末端ディスク８、９には、軸方向に動く複数の梱包物固定手段２５、２ ６が設けられている。前記梱包物固定手段２５、２６は複数の槍状部材（spear ）からなり、それぞれ末端ディスク８、９を貫通して延在し、軸方向に動くこと のできる駆動ディスク２８０に駆動されて、軸方向２７に圧縮チャンバの内部に 向けて動いて末端ディスクから突き出され、梱包物に挿入される。このようにし て、前記梱包物固定手段２５、２６を、末端ディスク８、９の内部の梱包物に挿 入することによって、梱包物が前記末端ディスクの内面部８Ｂ、９Ｂに挟まれた 形で外部に運搬可能となる。 駆動可能ディスク２８０は、その中央部に配置された放射状の溝２９の中に受 容される複数の軌道輪手段（race means）３０を介して駆動される。軌道輪手段 は、梱包物固定手段２５、２６の槍状部材に接続されている。従って、例えば、 液圧ピストンシリンダのような液圧作用駆動手段３１が駆動することによって、 梱包物固定手段２５、２６の槍状部材が軸方向に移動（２７、２８）する。 圧縮用エンドレスマット３は、金属若しくは他の堅い材料製の、互いに回動自 在に関節で接続された板形状の小割板３２、３２Ａ、３２Ｂ．．．から形成され 、その互いに対向する両端部３２¹、３２²に於いて駆動係合手段１２、１３が設 けられている。 更に、圧縮用エンドレスマット３は可動ガイドフレーム３３の支持によって形 状を付与され、実質的に環状の圧縮チャンバ６を形成する。可動ガイドフレーム ３３は、３つの部分３４、３５、３６に分割され、例えば液圧駆動ジャッキ（図 示せず）によって駆動されて、３７、３８の方向に開かれた梱包物を引き込むた めの開位置ＩＩＩと、３９、４０の方向に閉じられた閉位置Ｉとの間を揺動する ようにされる。また、圧縮用エンドレスマットの格納手段４１、４２は、好まし くはローラベアリングであって、前記ガイドフレーム３３に沿って設けられ、圧 縮チャンバ６側の面の裏側の面３Ｃと協働する。 フレーム部片３４〜３６はバナナのようなアーチ形状をなし、例えばフレーム ベアリング支持体４４、４５間に枢支されたロール４３と共に、互いに回動自在 に横向きに接続される。 本発明の機能は、図面及び上の記述より明らかであるが、目的の圧縮プラント の機能についても簡潔に述べておきたい。廃棄物等の梱包物５を円形に成形する ために、装置の運転時に、廃棄物等は、供給方向４８に動く備圧縮バンド４７間 に形成されたフィーダ４６を介して運ばれ、 圧縮ローラ４９を経て圧縮チャンバ６に至る。廃棄物は、予備圧縮の後、圧縮チ ャンバ６の内部で回転して丸められるのであるが、圧縮チャンバ６は横側は末端 ディスク８、９で封止される。また、末端ディスクによって圧縮用エンドレスマ ット３は駆動方向５０に回転する。ガイドフレーム３３が再び結合して閉じられ る前に、エンドレスマット３の駆動方向５０は反転されて末端ディスク８、９に より駆動方向５１に回転させられる。ここで、末端ディスク８、９は、例えば各 ディスクに備えられた液圧モータ５２のような適当な手段によって駆動される。 廃棄物等は、圧力が最大となるまで回転される。次に、ネット若しくは梱包物用 織り糸（yarn）５３が梱包物５の周りに巻回されて、梱包物５を圧縮状態に固定 する。ここで、梱包物用の圧縮用エンドレスマット３は開かれて、完成した梱包 物５が回動自在なアーム２３、２４によって引き出されることになる。一方、圧 縮チャンバは閉じられて、梱包プラント２への新たな廃棄物の供給が開始されう る状態となる。 本発明の適当な応用分野には、例えば、生活及び産業廃棄物の処理、紙の再生 利用、プラスチックの再生利用、及び他のものの再生利用があり、また、建設関 連廃棄物、コンテナに収集された未分別の廃棄物の処理にも本発明が適用可能で ある。 本発明の他の応用分野には、例えば、コットン、羊毛等の産業用原料の圧縮が あり、木片チップチョッパを使用せずに燃料用木材を容量の小さい梱包物にも適 用されうる。 熱がこもって黴が生えないようにするために、エネルギーを大量に消費するフ ァンを用いなければならない木片チップとは対照的に、「燃料用梱包物」は、屋 外に積み上げおいても乾燥した状態にしておくことができる。

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Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．目的物を受容し圧縮するべく駆動される圧縮部と 圧縮された梱包物の排出部とを有し、 前記圧縮部はエンドレスマットを有し、前記エンドレスマットはマット駆動部 によって駆動され、内部からの支持により形状を与えられて圧縮チャンバを形成 し、前記マット駆動部は対になった回動自在な末端ディスクを有し、前記末端デ ィスクは前記エンドレスマットと係合する駆動接合部を有することを特徴とする 廃棄物、繊維物質等に用いられる梱包プラントで使用される圧縮装置。 ２．前記末端ディスクの、前記圧縮チャンバからみて外側の面の少なくとも一方 の側に設けられた動力伝達手段が、前記エンドレスマット上に長手方向に沿って 設けられた係合手段と協働することを特徴とする請求項１に記載の装置。 ３．前記動力伝達手段が、前記末端ディスクから軸方向外向きに延出するコンベ ヤピンによって形成され、前記係合手段が、前記エンドレスマット上に等間隔で 設けられた突起であることを特徴とする請求項２に記載の装置。 ４．前記突起が円筒形の本体部分の放射方向に延出しており、前記円筒形の本体 部分には前記コンベヤピンが適合するピン受容スペースが設けられることを特徴 とする請求項３に記載の装置。 ５．回動自在に設けられて駆動される前記末端ディスクが、梱包物巻き上げ装置 として機能することを特徴とする請求項１乃至請求項４の何れかに記載の装置。 ６．前記末端ディスクがアーム構造によって枢支され、前記末端ディスクを、梱 包を行うための閉位置と、プラスチックのフィルムまたは同様の気密カバーで圧 縮された前記梱包物を覆う作業を行うための揺動位置 との間で動かすために、前記アーム構造が適切なアームの長さを有することを特 徴とする請求項５に記載の装置。 ７．前記末端ディスクに、軸方向に動く複数の梱包物固定手段が設けられ、前記 梱包物固定手段を、前記末端ディスクの間にある前記梱包物に挿入することによ って、前記梱包物が前記末端ディスクの内面部に挟まれた形で外部に搬出可能と なることを特徴とし、 前記梱包物固定手段は、前記末端ディスクを貫通して延在する槍状部材から構 成され、一方、駆動可能ディスクは、その上の放射状の溝の中に受容される軌道 輪手段を介して駆動され、前記軌道輪手段は前記槍状部材と接続されており、前 記駆動可能ディスクが軸方向に駆動されることによって前記槍状部材も動かされ ることを特徴とする請求項５及び請求項６に記載の装置。 ８．前記エンドレスマットが、金属若しくは他の堅い材料製の、互いに回動自在 に関節で接続された板形状の小割板から形成され、駆動係合手段が、前記小割板 の対向する両端部に設けられることを特徴とする請求項１乃至請求項７の何れか に記載の装置。 ９．前記エンドレスマットが、可動ガイドフレームの支持によって形状を付与さ れて、実質的に環状の前記圧縮チャンバを形成し、前記可動ガイドフレームは、 ３つの部分に分割され、駆動されて開かれた梱包物を引き込むための開位置と、 閉位置との間を揺動するようにされることを特徴とし、 前記エンドレスマットの格納手段は、好ましくはローラベアリングであって、 前記ガイドフレームに沿って設けられ、前記圧縮チャンバ側の面の裏側の面と協 働することを特徴とする請求項１乃至請求項８に記載の装置。