JPH0949821A - 液管理装置 - Google Patents

液管理装置

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JPH0949821A
JPH0949821A JP7203484A JP20348495A JPH0949821A JP H0949821 A JPH0949821 A JP H0949821A JP 7203484 A JP7203484 A JP 7203484A JP 20348495 A JP20348495 A JP 20348495A JP H0949821 A JPH0949821 A JP H0949821A
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JP
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liquid
pipe
storage tank
component
concentration
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JP7203484A
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Akihiro Yoshii
昭洋 吉井
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Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成分濃度が確認された校正液を簡易に供給し
て、校正作業を正確にかつ効率良く行うことができる液
管理装置の提供を目的とする。 【解決手段】 密閉構造の貯留タンク51・52と液貯
留槽50との間の接続管53の途中に、電磁開閉弁2・
70・68を介して、該接続管53と、成分分析部10
1内の配管1とを短絡する短絡管62・66を設け、こ
れら短絡管62・66を経由して、成分濃度が既知の洗
浄液を校正液として直接、成分分析部101に供給す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造時に使
用される洗浄液等の液体を管理する液管理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、洗浄液の成分濃度を測定する
濃度分析計として、特願平5−206720号に示され
る自動液管理装置が用いられている。この自動液管理装
置は、過酸化水素、オゾン等の成分が含まれる洗浄液を
洗浄槽から供給する液供給管と、該液供給管の途中に設
けられて該液供給管によって供給された洗浄液中の成分
を分解して酸素ガスを発生させる分解手段と、該分解手
段の上流側に位置する液供給管に接続されて、該分解手
段にて発生した酸素ガスを抽出するための抽出ガスを供
給する抽出ガス供給管と、前記分解手段の下流側に位置
する液供給管に設けられて、前記抽出ガス供給管から供
給された抽出ガスによって洗浄液内の酸素ガスを気液分
離する抽出手段と、該抽出手段にて抽出された抽出ガス
中の酸素濃度を検出する酸素センサと、該酸素センサに
て検出された酸素濃度に基づいて、洗浄液中の過酸化水
素、オゾンの濃度を演算する演算手段と、を有するもの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな自動液管理装置では、定期的に液供給管に校正液を
供給して酸素センサの出力を校正する必要がある。そし
て、このとき、複数の成分が混合される洗浄液(例え
ば、アンモニアー過酸化水素系の洗浄液)が使用されて
いた場合に、校正液もこれと同じ、アンモニアー過酸化
水素系のものを使用する必要がある。しかし、このよう
な複数の成分が混合される校正液の場合に、調製した校
正液を長時間放置しておくと、該校正液内で成分同士の
反応が起こって、該校正液の成分濃度が変化してしま
い、酸素センサの出力の校正を正確に行うことができな
いという問題があった。そして、このような問題を解決
するために校正作業を行う直前に校正液を作製するよう
にすれば良いが、このような場合、校正作業のたびに校
正液を作製し、かつこの校正液の濃度を確認するための
例えば滴定分析などを行う必要があり、手間がかかると
いう問題が生じていた。
【0004】この発明は、上記の事情に鑑みてなされた
ものであって、成分濃度が確認された校正液を簡易に供
給して、校正作業を正確にかつ効率良く行うことができ
る液管理装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第1の発明では、酸素を発生させる成分が含有された
液体が貯留される密閉構造の液貯留タンクと、該液貯留
タンクに接続管を介して接続される液貯留槽と、該液貯
留槽に液供給管を介して接続され、該液供給管を通じて
供給された液体中の成分を分解して酸素ガスを発生さ
せ、該酸素ガスの濃度に基づいて液体中の成分濃度を演
算する成分分析部と、を有する液管理装置であって、前
記液貯留タンクと液供給管との間には、流路切換手段を
介して、前記液貯留タンク内の液体を液供給管に直接供
給する短絡管が設けられていることを特徴とする。
【0006】第2の発明では、酸素を発生させる成分を
含む複数の成分が含有された溶液が供給される液供給管
を有し、該液供給管を通じて供給された液体中の成分を
分解して酸素ガスを発生させ、該酸素ガスの濃度に基づ
いて液体中の成分濃度を演算する液管理装置において、
液供給管の途中には、溶液中の酸素を発生させる成分以
外の成分濃度を測定する濃度センサが設けられ、また、
該濃度センサの上流に位置する液供給管の途中には、該
濃度センサに対してpH緩衝液を供給する緩衝液供給手
段が設けられており、この緩衝液供給手段では、溶液中
の酸素を発生させる成分以外の成分と同一の成分を有
し、かつ該成分の濃度が、校正液と同一濃度に調製され
たpH緩衝液を供給することを特徴とする
【0007】以上のように構成された第1の発明の液管
理装置では、密閉構造の液貯留タンクと液供給管との間
に、流路切換手段を介して、前記液貯留タンク内の液体
を液供給管に直接供給する短絡管を設け、この短絡管を
通じて、成分濃度が既知の液体が貯留されている液貯留
タンク内の液体を、校正液として液供給管に直接供給す
ることができるとともに、該液貯留タンクから液供給管
への液体の供給を液貯留槽を経由せずに行うことができ
る。これによって従来のように、成分が変化した校正液
を使用する必要が無く、また、校正作業のたびに校正液
を作製する作業が不要となる。
【0008】第2の発明の液管理装置では、濃度センサ
の上流に位置する液供給管の途中に、pH緩衝液を供給
する緩衝液供給手段が設けられ、この緩衝液供給手段に
よって、溶液中の酸素を発生させる成分以外の成分と同
一の成分を有し、かつ該成分の濃度が、校正液と同一濃
度に調製されたpH緩衝液を供給するようにしているの
で、このpH緩衝液によって、濃度センサのpH値の調
整とともに、該濃度センサのスパン校正を行うことが可
能となる。また、このとき校正液として使用されるpH
緩衝液は、酸素を発生させる成分以外の成分を主な成分
とするものであるので、従来の校正液のように成分変化
が少なく、また、校正作業のたびに校正液を作製する作
業が不要となる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
及び図2を参照して説明する。まず、図1を参照して液
管理装置100の全体概略構成を説明する。この図に符
号50で示されるものは、半導体の製造工程時において
洗浄に使用される洗浄液が貯留される液貯留槽であっ
て、洗浄液として、NH3−H22−H2Oからなるアン
モニアー過酸化水素系の半導体用洗浄液(この洗浄液で
は、酸素を発生させる成分は過酸化水素)が貯留されて
いる。なお、洗浄液中に含有される酸素を発生させる成
分としては、例えば過酸化水素以外ではオゾンなどがあ
る。
【0010】また、符号51で示されるものはアンモニ
ア水が貯留される密閉構造のアンモニア水貯留タンク、
符号52で示されるものは過酸化水素水が貯留される密
閉構造の過酸化水素水貯留タンクであって、これらアン
モニア水貯留タンク51、過酸化水素水貯留タンク52
と液貯留槽50との間には、接続管53が接続されてい
る。この接続管53は、アンモニア水貯留タンク51に
通じる配管54と、過酸化水素水貯留タンク52に通じ
る配管55と、これら配管54・55を合流させる合流
管56と、合流管56と液貯留槽50とを接続する配管
57と、から構成されているものであって、配管54、
配管55の各途中には流量調整弁58・59がそれぞれ
設けられている。また、配管57の途中には分岐管61
を介して配管62が接続され、更に、この配管62は、
純水供給ラインに通じる配管64と合流管65を介して
合流された後、配管66となる。また、配管62・64
の途中には電磁開閉弁68・67がそれぞれ設けられて
おり、電磁開閉弁68によって洗浄液の供給がON
(開)/OFF(閉)され、電磁開閉弁67によって純
水の供給がON(開)/OFF(閉)される。
【0011】そして、以上のような構成によって、電磁
開閉弁67・68が共に閉である場合に、アンモニア水
貯留タンク51内のアンモニア水と、過酸化水素水貯留
タンク52内の過酸化水素水とが、合流管56の下流側
に接続された配管57内で混合されてアンモニアー過酸
化水素系の洗浄液となり、その後、液貯留槽50に対し
て供給される。また、電磁開閉弁68が操作されて、電
磁開閉弁68となった場合(電磁開閉弁67は閉の状
態)には、配管57内で混合されたアンモニアー過酸化
水素系の洗浄液は、洗浄槽50を迂回し、かつ配管62
・66を経由して液管理装置100の成分分析部101
に供給される。なお、洗浄液中のアンモニアと過酸化水
素との成分比は流量調整弁58・59の開度によって決
定されるが、通常、これら流量調整弁58・59の開度
は一定値に保持され、これによって配管57内にて混合
されるアンモニアと過酸化水素との成分比は一定となる
ように調製されている。
【0012】次に、この成分分析部101について説明
する。洗浄液の液貯留槽50の底部には、該液貯留槽5
0内の洗浄液をサンプリングするための配管1が接続さ
れており、この配管1の途中には、洗浄液の供給をON
(開)/OFF(閉)するための電磁開閉弁2、洗浄液
を冷却するための冷却器3が順次設けられている。ま
た、これら電磁開閉弁2と冷却器3との間に位置する配
管1には、合流部69を介して前述した配管66が接続
され、合流部69の上流側に位置する配管66の途中に
は、洗浄液の供給をON(開)/OFF(閉)する電磁
開閉弁70が設けられている。
【0013】冷却器3は、配管1がその内部に収納され
る冷却器本体4と、冷却器本体4に、冷媒となる冷却液
が供給される冷却液供給管5と、冷却器本体4内の冷却
液を排出する冷却液排出管6とから構成されたものであ
って、冷却液供給管5にて供給された冷却液は冷却器本
体4内に貯留され、この貯留された冷却液により配管1
内の洗浄液が冷却される。また、前記冷却液供給管5の
途中には冷却液の供給をON(開)/OFF(閉)する
ための電磁開閉弁7が設けられている。なお、このよう
な冷却器3は、後述する分解装置の反応条件に対応して
設けられるものであって、不要である場合には省略して
も良い。また、このような冷却器3は水冷式のものに限
定されず、放熱により冷却する空冷式であっても良い。
【0014】また、洗浄液が供給される配管1は冷却器
3の下流側にて分岐管8を介して配管9と配管10に分
岐され、更に、配管9の途中には、送液方向に沿って送
液ポンプ11とアンモニアセンサ12とが順次設けられ
ている。なお、アンモニアセンサ12としては、溶液中
のアンモニアイオンを検出するイオン電極が使用されて
いる。また、アンモニアセンサ12を経た配管9はドレ
ンに至っている。
【0015】また、前記配管10の途中には送液方向に
沿って送液ポンプ13、抽出ガス供給手段14、分解装
置15が順次設けられている。抽出ガス供給手段14
は、窒素等の抽出ガスを供給するガス供給源(図示略)
に接続された抽出ガス供給管16と、この抽出ガス供給
管16のガス供給方向に沿って設けられた、抽出ガスの
供給をON(開)/OFF(閉)する電磁開閉弁17、
抽出ガスの流量を検出する流量計18、抽出ガス供給管
16内に洗浄液が流入したことを検出する静電容量式の
逆流検出センサ19とから構成されたものであって、前
記抽出ガス供給管16の末端部は配管10の合流部20
に接続されている。なお、抽出ガス供給管16の途中に
設けられた逆流検出センサ19は、抽出ガス供給管16
に入った洗浄液が矢印A方向に逆流したことを検出する
ものである。
【0016】また、前述した合流部20と分解装置15
との間に位置する配管10途中には、圧力センサ21と
リリーフ弁22とが設けられている。圧力センサ21は
配管10内の圧力を検出し、これにより例えば配管10
内の圧力上昇を検出した場合に分解装置15内に目詰ま
りが生じたと見なすものである。リリーフ弁22は通常
は分解装置15に対して洗浄液を供給するとともに、圧
力センサ21により配管10内の圧力上昇が検出された
場合に、互いに接続されていた配管10aと10bを遮
断し、配管10aを配管23に接続するものである。ま
た、分解装置15は、洗浄液中の過酸化水素の成分を分
解して、酸素ガスを発生させるものである。なお、この
分解装置15には、活性炭等の固体触媒を用いて過酸化
水素を分解して酸素を発生させる手段、また、電気分解
により酸素を発生させる手段等が用いられる。
【0017】分解装置15を経た配管10の末端部は抽
出装置24に接続されている。この抽出装置24は、分
解装置15にて得られた酸素ガスを抽出するためのもの
であって、この抽出装置24によって抽出された酸素ガ
スは、接続管25を経由してバッファ26に供給され
る。また、この抽出装置24にて、酸素ガスが抽出され
た後の洗浄液は排出管27を通じドレンとして排出され
る。バッファ26は、接続管25を通じて供給された酸
素ガスを一時貯留して、酸素センサ29(後述する)で
測定する濃度のばらつきを小さくするためのものである
が、この機能を抽出装置24で代用できるのであれば省
略しても良い。また、バッファ26を経由した酸素を含
む抽出ガスは配管28に供給され、更に、この配管28
に途中に設けられた酸素センサ29にて該酸素濃度が測
定される。また、この液管理装置100の成分分析部1
01の底部にはトレイ30が設けられ、更に、このトレ
イ30には配管10からの液漏れを検出する液漏れセン
サ31が設けられている。
【0018】そして、以上のように構成された液管理装
置100の成分分析部101では、図示しない演算制御
手段に対して、抽出ガスの流量を検出する流量計18の
検出信号、酸素センサ29の検出信号がそれぞれ入力さ
れるようになっており、この演算制御手段において、こ
れら流量計18及び酸素センサ29からの検出信号に基
づいて、洗浄液に含有されている過酸化水素濃度を演算
する(このとき、洗浄液の流量は一定とする)。
【0019】次に、上記液管理装置100の通常測定モ
ードにおける電磁開閉弁2・70・67・68の切換
と、校正運転モードにおける電磁開閉弁2・70・67
・68の切換について詳細に説明する。なお、これら電
磁開閉弁2・70・67・68の切換は演算制御手段
(図示略)から出力される制御信号に基づき行われる。 《通常測定モード時の電磁弁の切換》通常測定モードで
は、図2(a)〜(d)に示されるように、電磁開閉弁
2がON、電磁開閉弁70がOFF、電磁開閉弁67が
OFF、電磁開閉弁68がOFFに設定され、これによ
って液貯留槽50内の洗浄液が配管1に対して供給され
る。そして、このような電磁開閉弁2・70・67・6
8の切換によって、アンモニアセンサ12にて液貯留槽
50内の洗浄液中のアンモニア濃度が測定されるととも
に、酸素センサ29にて、該洗浄液の分解によって発生
した酸素の濃度が測定される。そして、これらセンサ1
2・29にて測定した測定値に基づき、洗浄液中に含有
される各成分の濃度が演算される。
【0020】《校正運転モード時の電磁弁の切換》校正
運転モードはゼロ点校正モードとスパン校正モードとか
らなるものであって、ゼロ点校正モード、スパン校正モ
ードの順番で運転が行われる。ゼロ点校正モードはアン
モニアセンサ12、酸素センサ29の出力をゼロに調整
するためのモードであって、具体的には、図2に(a)
〜(d)で示されるように、電磁開閉弁2をOFF、電
磁開閉弁70をON、電磁開閉弁67をON、電磁開閉
弁68をOFFにそれぞれ設定することによって、純水
供給ラインからの純水を、配管64・66を経由して冷
却器9・10の上流に位置する配管1に供給する。そし
て、このような電磁開閉弁2・70・67・68の切換
によって、図2(A)(B)に符号mで示される如く、
アンモニアセンサ12と酸素センサ29の出力が共にゼ
ロを示すようにゼロ点調整がなされる。
【0021】一方、スパン校正モードは、アンモニアセ
ンサ12、酸素センサ29のスパンを調整するためのモ
ードであって、図2に(a)〜(d)で示されるよう
に、電磁開閉弁2をOFF、電磁開閉弁70をON、電
磁開閉弁67をOFF、電磁開閉弁68をONにそれぞ
れ設定することによって、アンモニア水貯留タンク5
1、過酸化水素水貯留タンク52から供給された既知濃
度のアンモニアー過酸化水素系の洗浄液を、洗浄槽50
を迂回させ、かつ配管62・66を経由させて、冷却器
3の上流に位置する配管1に対して供給する。そして、
このような電磁開閉弁2・70・67・68の切換によ
って、図2(A)(B)に符号nで示されるように、ア
ンモニアセンサ12及び酸素センサ29の出力が、当該
洗浄液が示す既知濃度に対応するようにスパン調整され
る。そして、以上のような校正運転モードが終了した場
合には、電磁開閉弁2をON、電磁開閉弁70をOF
F、電磁開閉弁67をOFF、電磁開閉弁68をOFF
に設定して、通常測定モードに移行する。
【0022】以上詳細に説明したように本発明の実施の
形態に示される液管理装置100では、密閉構造のアン
モニア水貯留タンク51、過酸化水素水貯留タンク52
と液貯留槽50との間の接続管53の途中に、電磁開閉
弁2・70・68を介して、該接続管53と、成分分析
部101内の配管1とを短絡する配管62・66を設
け、これら配管62・66を経由して、成分濃度が既知
の洗浄液を、校正液として成分分析部101内の配管1
に直接、供給することができる。これによって従来のよ
うに、成分が変化した校正液を使用する必要が無く、ま
た、校正作業のたびに校正液を作製する作業が不要とな
って、校正作業を正確かつ効率良く行うことが可能とな
る。
【0023】なお、上記実施の形態では、アンモニアー
過酸化水素系の洗浄液を用いたが、これに代えて、塩酸
ー過酸化水素系の洗浄液を使用する場合には、アンモニ
ア水貯留タンク51に代えて塩酸溶液を貯留する塩酸溶
液貯留タンクを設け、かつアンモニアセンサ12に代え
て、塩酸濃度を測定する塩酸センサを設けるようにす
る。また同様に、アンモニアー過酸化水素系の洗浄液を
用いたが、これに代えて、硫酸ー過酸化水素系の洗浄液
を使用する場合には、アンモニア水貯留タンク51に代
えて硫酸溶液を貯留する硫酸溶液貯留タンクを設け、か
つアンモニアセンサ12に代えて、硫酸濃度を測定する
硫酸センサを設けるようにする。また、上記実施の形態
は、複数の成分が混合された洗浄液についての例を説明
したが、これに限定されず、例えば洗浄液が過酸化水素
水又はオゾン水の単一成分である場合には、分岐管56
を設けること無く、これら過酸化水素水又はオゾン水が
貯留される液貯留タンクを、配管57に対して直接接続
する。
【0024】また、上記実施の形態では、接続管53か
ら分岐するように配管62・66を設けるようにした
が、これに限定されず、配管62と、該配管62の途中
の電磁開閉弁68を省略して、アンモニア水貯留タンク
51、過酸化水素水貯留タンク52と配管1との間に専
用の配管を設けるようにしても良い。そして、ここで設
ける配管は、上述したような、配管54・55、流量調
整弁58・59、合流管56、配管57と同一構成と
し、更に、該配管57は電磁開閉弁を介して配管1と合
流させるようにする。
【0025】また、上記実施の形態では、アンモニア水
貯留タンク51、過酸化水素水貯留タンク52に対して
加圧した窒素ガスを供給し、これによってアンモニア水
貯留タンク51内のアンモニア水、過酸化水素水貯留タ
ンク52内の過酸化水素水を強制的に接続管53に供給
すると良い。また、これに限定されず、アンモニア水貯
留タンク51及び過酸化水素水貯留タンク52を液貯留
槽50に対して十分に高いところに位置できるのであれ
ば、アンモニア水貯留タンク51内のアンモニア水、過
酸化水素水貯留タンク52内の過酸化水素水を重力によ
って接続管53に供給するようにし、このとき、接続管
53を通じて液貯留槽50に対して、アンモニア水、過
酸化水素水の供給をON(開)/OFF(閉)できるよ
うに、該接続管53の途中に電磁開閉弁を設けると良
い。
【0026】また、上述した実施の形態の構成要素と、
特許請求の範囲の構成要素とは以下のような関係にあ
る。すなわち、配管1・9・10によって特許請求の範
囲の「液供給管」が構成され、液貯留槽50によって特
許請求の範囲の「液貯留槽」が構成され、アンモニア水
貯留タンク51、過酸化水素水貯留タンク52によって
特許請求の範囲の「液貯留タンク」が構成され、電磁開
閉弁2・70・68によって特許請求の範囲の「流路切
換手段」が構成され、配管62・66によって特許請求
の範囲の「短絡管」が構成される。
【0027】次に、本発明に係る第2の実施の形態を図
3を参照して説明する。なお、この第2の実施の形態で
は、第1の実施の形態と構成を共通とする箇所に同一符
号を付して重複した説明を省略する。
【0028】この実施の形態に示される液管理装置20
0では、アンモニア水貯留タンク51に代えて塩酸溶液
を貯留する塩酸溶液貯留タンク79が設けられ、配管9
の途中に洗浄液中の塩酸濃度を測定する濃度センサ80
が設けられている。また、図1で示される配管62及び
電磁開閉弁68の構成が省略されて、これら配管62及
び電磁開閉弁68に代えて、冷却器3の上流に位置する
配管1に対してpH緩衝液を供給する緩衝液供給手段8
1が設けられている。この緩衝液供給手段81は、冷却
器3の上流側に位置する配管1に合流管82を介して接
続された配管83と、該配管83の途中に設けられてO
N/OFFによって緩衝液(後述する)が供給、供給断
される電磁開閉弁84と、配管83に連結された緩衝液
貯留タンク85と、から構成されるものであって、この
緩衝液貯留タンク85内には、洗浄液中の酸素を発生さ
せる成分以外の成分(本例では塩酸)を有し、かつ該成
分の濃度が校正液と同一濃度に調製されてなるpH緩衝
液が、貯留されている。
【0029】そして、以上のような実施の形態では、ス
パン校正モードにおいて、電磁開閉弁2をOFF、電磁
開閉弁70をOFF、電磁開閉弁67をOFF、電磁開
閉弁84をONに設定することによって、緩衝液貯留タ
ンク85から既知濃度のpH緩衝液が、冷却器3の上流
に位置する配管1に対して供給され、このpH緩衝液に
よって、濃度センサ80のpH値の調整とともに、該濃
度センサ80のスパン校正を行うことができる。また、
このとき校正液として使用されるpH緩衝液は、酸素を
発生させる成分以外の成分(本例では塩酸)を主な成分
とするものであるので、従来の校正液のように成分変化
が少なく、また、校正作業のたびに校正液を作製する作
業が不要となって、校正作業を正確かつ効率良く行うこ
とが可能となる。
【0030】なお、この第2の実施の形態では、濃度セ
ンサ80の上流に位置する配管1に、pH緩衝液を供給
する緩衝液供給手段81を1系統設けたが、これに限定
されず、複数の緩衝液供給手段81を設けて、pH値の
異なる複数の緩衝液を供給するようにしても良い。ま
た、この第2の実施の形態では、塩酸ー過酸化水素系の
半導体用洗浄液を使用した場合について説明したが、こ
れに限定されず、アンモニアー過酸化水素系の半導体用
洗浄液を使用した場合(この場合、酸素を発生させる成
分以外の成分はアンモニア)、濃度センサ80としてア
ンモニアセンサを使用し、緩衝液貯留タンク85内にア
ンモニア系の緩衝液を貯留させるようにする。
【0031】また、この第2の実施の形態では、通常測
定モードの際には、電磁開閉弁2をON、電磁開閉弁7
0をOFF、電磁開閉弁67をOFF、電磁開閉弁84
をOFFに設定する。また、ゼロ点校正モードの際に
は、電磁開閉弁2をOFF、電磁開閉弁70をON、電
磁開閉弁67をON、電磁開閉弁84をOFFに設定す
る。また、上述した第2の実施の形態の構成要素と、特
許請求の範囲の構成要素とは以下のような関係にある。
すなわち、配管1・9・10によって特許請求の範囲の
「液供給管」が構成され、濃度センサ80によって特許
請求の範囲の「濃度センサ」が構成され、緩衝液供給手
段81によって特許請求の範囲の「緩衝液供給手段」が
構成される。また、上記第1、第2の実施の形態では、
半導体の洗浄に使用する洗浄液の液管理装置100・2
00について説明したが、管理する液体は半導体の洗浄
液に限定されるものでは無く、他の用途(例えば各種工
業製品の洗浄)に使用される洗浄液であっても良い。
【0032】
【発明の効果】以上詳細に説明したように第1の発明の
液管理装置では、密閉構造の液貯留タンクと液供給管と
の間に、流路切換手段を介して、前記液貯留タンク内の
液体を液供給管に直接供給する短絡管を設け、この短絡
管を通じて、成分濃度が既知の液体が貯留されている液
貯留タンク内の液体を、校正液として液供給管に直接供
給することができるとともに、該液貯留タンクから液供
給管への液体の供給を液貯留槽を経由せずに行うことが
できる。これによって従来のように、成分が変化した校
正液を使用する必要が無く、また、校正作業のたびに校
正液を作製する作業が不要となって、校正作業を正確か
つ効率良く行うことが可能となる。
【0033】第2の発明の液管理装置では、濃度センサ
の上流に位置する液供給管の途中に、pH緩衝液を供給
する緩衝液供給手段が設けられ、この緩衝液供給手段に
よって、溶液中の酸素を発生させる成分以外の成分と同
一の成分を有し、かつ該成分の濃度が、校正液と同一濃
度に調製されたpH緩衝液を供給するようにしているの
で、このpH緩衝液によって、濃度センサのpH値の調
整とともに、該濃度センサのスパン校正を行うことが可
能となる。また、このとき校正液として使用されるpH
緩衝液は、酸素を発生させる成分以外の成分を主な成分
とするものであるので、従来の校正液のように成分変化
が少なく、また、校正作業のたびに校正液を作製する作
業が不要となって、校正作業を正確かつ効率良く行うこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における液管理装置100の
全体概略構成図。
【図2】液管理装置100の通常測定モードにおける電
磁開閉弁の切換動作と、校正運転モードにおける電磁開
閉弁の切換動作を示すタイムチャート。
【図3】第2の実施の形態における液管理装置200の
全体概略構成図。
【符号の説明】
1 配管(液供給管) 2 電磁開閉弁(流路切換手段) 9 配管(液供給管) 10 配管(液供給管) 50 液貯留槽 51 アンモニア水貯留タンク(液貯留タンク) 52 過酸化水素水貯留タンク(液貯留タンク) 53 接続管 62 配管(短絡管) 66 配管(短絡管) 68 電磁開閉弁(流路切換手段) 70 電磁開閉弁(流路切換手段) 80 濃度センサ 81 緩衝液供給手段 100 液管理装置 200 液管理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // G01N 1/00 G01N 27/46 311K 311L

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸素を発生させる成分が含有された液体
    が貯留される密閉構造の液貯留タンクと、 該液貯留タンクに接続管を介して接続される液貯留槽
    と、 該液貯留槽に液供給管を介して接続され、該液供給管を
    通じて供給された液体中の成分を分解して酸素ガスを発
    生させ、該酸素ガスの濃度に基づいて液体中の成分濃度
    を演算する成分分析部と、を有する液管理装置であっ
    て、 前記液貯留タンクと液供給管との間には、流路切換手段
    を介して、前記液貯留タンク内の液体を液供給管に直接
    供給する短絡管が設けられていることを特徴とする液管
    理装置。
  2. 【請求項2】 酸素を発生させる成分を含む複数の成分
    が含有された溶液が供給される液供給管を有し、該液供
    給管を通じて供給された液体中の成分を分解して酸素ガ
    スを発生させ、該酸素ガスの濃度に基づいて液体中の成
    分濃度を演算する液管理装置において、 液供給管の途中には、溶液中の酸素を発生させる成分以
    外の成分濃度を測定する濃度センサが設けられ、また、
    該濃度センサの上流に位置する液供給管の途中には、該
    濃度センサに対してpH緩衝液を供給する緩衝液供給手
    段が設けられており、 この緩衝液供給手段では、溶液中の酸素を発生させる成
    分以外の成分と同一の成分を有し、かつ該成分の濃度
    が、校正液と同一濃度に調製されたpH緩衝液を供給す
    ることを特徴とする液管理装置。
JP7203484A 1995-08-09 1995-08-09 液管理装置 Withdrawn JPH0949821A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010096533A (ja) * 2008-10-14 2010-04-30 Japan Atom Power Co Ltd:The 腐食電位測定装置
CN111766331A (zh) * 2020-07-09 2020-10-13 安徽工程大学 一种便携式建筑材料燃烧性能测试装置及其测试方法

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JP2010096533A (ja) * 2008-10-14 2010-04-30 Japan Atom Power Co Ltd:The 腐食電位測定装置
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