JPH0949430A - 車両用エンジン暖機装置、および保温器 - Google Patents

車両用エンジン暖機装置、および保温器

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JPH0949430A
JPH0949430A JP8019921A JP1992196A JPH0949430A JP H0949430 A JPH0949430 A JP H0949430A JP 8019921 A JP8019921 A JP 8019921A JP 1992196 A JP1992196 A JP 1992196A JP H0949430 A JPH0949430 A JP H0949430A
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cooling water
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tank body
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和貴 鈴木
Yasutoshi Yamanaka
保利 山中
Yoshimitsu Inoue
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保温器9内への注水性、および保温器9から
の空気抜け性を向上し、且つエンジンの即効暖機性能を
向上することが可能な保温器一体型リザーブタンク26
を備えた自動車用暖房暖機装置を提供する。 【解決手段】 エンジンの冷却水が循環する冷却水回路
に設置した保温器一体型リザーブタンク26を、タンク
ボディ6の上端部に固定されたリザーブタンク本体7、
タンクボディ6の出口パイプ42とリザーブタンク本体
7内とを連通させる連通パイプ8、およびタンクボディ
6とリザーブタンク本体7との間に挟み込まれリザーブ
タンク本体7に覆われた保温器9等から構成した。そし
て、保温器9の上端部に保温器9の内部とリザーブタン
ク本体7の内部とを連通するエア抜きパイプ82を取り
付け、保温器9の温水供給パイプ84の取水口99を保
温器9の内部空間88の最上部付近に配した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エンジンの冷却
水回路途中の保温器内に蓄熱保温された高温の冷却水を
利用してエンジン暖機などを行うようにした車両用エン
ジン暖機装置に関するもので、特に保温器内の空気抜き
性能を向上した車両用エンジン暖機装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】従来より、図14に示したように、水冷
式のエンジン101を適正な温度に冷却するためにエン
ジン冷却装置100が車両に搭載されている。また、車
両においては、車室内を暖房するためにエンジン101
から放熱される熱量を利用している。このようなエンジ
ン冷却装置100は、エンジン101およびウォータポ
ンプ102に、ラジエータ103、温水バルブ104、
ヒータコア105等をそれぞれ環状に接続している。な
お、ラジエータ103のアッパータンク106には完全
密閉式のリザーブタンク107が接続され、ロアタンク
108にはサーモスタット109が接続されている。ま
た、エンジン冷却装置100内の系統圧は、リザーブタ
ンク107に取り付けられる加圧キャップ110により
所定値に設定されている。
【0003】そして、111はリザーブタンク107と
ウォータポンプ102の入口部とを連通し、加圧キャッ
プ110によりエンジン101の各部に均一な系統圧を
加える加圧回路である。112はラジエータ103のア
ッパータンク106とリザーブタンク107とを連通
し、空気抜きを行うためのエア抜け回路で、113はサ
ーモスタット109とウォータポンプ102の入口部と
を連通するサクションパイプである。114はエンジン
101の冷却水が低温のときにラジエータ103を迂回
するバイパスパイプである。
【0004】そして、このような完全密閉式のリザーブ
タンク107を搭載した車両用エンジン101の冷却系
では、図15に示したように、ラジエータ103とリザ
ーブタンク107、あるいはエンジン101とリザーブ
タンク107、さらにはリザーブタンク107とウォー
タポンプ102の入口部との連通において、ゴム製の連
通ホース121等を使用しており、その連通ホース12
1は前述の各部にホースバンド等の締付け部材122、
123を用いて固定されている。
【0005】ところが、第1従来例の車両用エンジン冷
却装置100では、自動車等の車両において水冷式のエ
ンジン101を長時間停止した後に始動すると、特に外
気温が低い冬期の場合には、所定時間、エンジン101
を暖機運転する必要があった。この結果、燃料消費量が
極めて多く不経済となると共に、エンジン101が最適
な温度に到達するまで自動車等の走行性能も悪いという
問題が生じていた。
【0006】そこで、上記の問題を解消する目的で、特
開昭58−133415号公報や、実開平2−9205
4号公報に記載の技術が提案されている。先ず、特開昭
58−133415号公報(第2従来例)には、エンジ
ンとラジエータとを結ぶ冷却水流路の途中に、冷却水回
路中の冷却水の略全量を貯蓄可能な保温タンクを配設
し、エンジンの始動時に保温タンク内の高温の冷却水を
エンジンに供給してエンジンを暖機する車両用エンジン
暖機装置が記載されている。
【0007】また、実開平2−92054号公報(第3
従来例)には、エンジンやラジエータとをパイプで結ん
だ蓄熱器を配設し、蓄熱器とエンジン(ラジエータ)内
に温度センサを取り付け、温度差により蓄熱器内の冷却
水とエンジン側の冷却水とを交換し、エンジンの暖機を
行うようにした車両用エンジン暖機装置が記載されてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、第2従来例
では、保温タンク内の高温の冷却水をエンジンに供給す
る時に冷却水流路に設置された電磁弁を開弁する必要が
あった。その結果、電磁弁を開弁および閉弁するための
電磁弁の制御装置が必要となるので、非常に高コストと
なるという問題が生じている。
【0009】また、保温器内の冷却水の温度は大なり小
なり低下するものであり、冷却水の温度が低下した部分
程保温器の下部に集まるが、第2従来例では保温器の出
口パイプが下部付近で開口している。その結果、保温タ
ンク内の冷却水をエンジンに供給する時には、温度が低
目の冷却水から供給されてしまうので、エンジンの暖機
性能を低下させてしまうという問題が生じている。
【0010】さらに、第2従来例では、冷却水回路中の
冷却水の略全量を貯蓄可能な大きな容積を有する保温タ
ンクを搭載しているが、近年の自動車等の車両のエンジ
ンルーム内は益々過密化の傾向にあり、大きな容積を必
要とする保温タンクの搭載は非常に困難となるという問
題が生じている。
【0011】一方、第3従来例では、第2従来例と略同
様にして、蓄熱器内の高温の冷却水をエンジンに供給す
る時にバルブを開弁する必要があり、その結果、バルブ
を開弁および閉弁するためのバルブの制御装置が必要と
なるので、非常に高コストとなるという問題が生じてい
る。
【0012】また、第3従来例の蓄熱器には、この蓄熱
器内の空気抜き通路が設けられておらず、蓄熱器内に冷
却水を注水する時に、蓄熱器の上部にどうしても空気が
貯まるため、保温器内の容積を全て冷却水で満たすこと
は困難であるという問題が生じている。
【0013】
【発明の目的】この発明の目的は、保温器内への注水
性、および保温器からの空気抜け性を向上し、且つエン
ジンの暖機性能を向上することが可能な車両用エンジン
暖機装置を提供することにある。また、保温器内の冷却
水をリザーブタンクの冷却水と共用するため比較的低コ
ストでしかも小さい取付スペースで保温器を設置するこ
とが可能な車両用エンジン暖機装置を提供することにあ
る。さらに、保温器本体内への注水性、および保温器本
体からの空気抜け性を向上し、且つエンジンの暖機性能
を向上することが可能な保温器を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、保温器の少なくとも上部側がリザーブタンクに
覆われていると共に、保温器の最上部付近にリザーブタ
ンク内に連通する空気抜き通路を設けている。さらに、
保温器の最上部付近で開口し、内部より冷却水を流出さ
せる出口管を設けている。
【0015】これにより、冷却水を保温器内に注水する
場合には、リザーブタンクの注水口より行う。注水口よ
りリザーブタンク内に注水された冷却水は、エンジンの
冷却水系内に供給されることにより、保温器内にも供給
される。ここで、保温器内の空気は、冷却水の供給に伴
い、保温器の最上部付近に設けられた空気抜き通路を通
ってリザーブタンク内に排出される。このように、保温
器内の空気抜け性能を向上できるので、保温器内への注
水性能を向上することができるという効果が得られる。
【0016】エンジンの始動時に、保温器内の高温の冷
却水をエンジンに供給する場合には、保温器内の最上部
付近で開口した出口管より保温器内の冷却水がエンジン
に供給される。なお、保温器内では、比較的高目の温度
の冷却水が上部側に集まり、比較的低目の温度の冷却水
が下部側に集まる。この結果、比較的高目の温度の冷却
水をエンジンに供給することができるので、エンジンの
暖機性能を向上することができるという効果が得られ
る。
【0017】保温器の少なくとも上部側がリザーブタン
クに覆われているので、比較的に小さい取付スペースに
保温器を設置することができる。また、保温器内に常に
エンジンの冷却水が循環しているので、保温器とエンジ
ンの冷却水系との連通状態を遮断する必要がない。この
結果、電磁弁やバルブが不要となると共に、それらを制
御する制御装置が不要となるので、製品コストを低減す
ることができるという効果が得られる。
【0018】請求項2に記載の発明によれば、保温器の
上部とリザーブタンク本体の上部との間に挟み込まれた
押圧部材により、保温器を支持部材の内壁面に押し付け
ることによって、保温器とリザーブタンク本体との間の
隙間がばらついても確実に保温器をリザーブタンク本体
に固定できる。また、重心に対して上部で保温器を支持
することにより、ボルト、ナット等の機械的な結合部材
を削減できる。したがって、車両用エンジン暖機装置の
部品点数、組付工数および製品コストを低減できるとい
う効果が得られる。
【0019】請求項3に記載の発明によれば、押圧部材
として弾性変形が可能な弾性体を利用することにより、
保温器とリザーブタンク本体との間の隙間がばらついて
も確実に保温器をリザーブタンク本体に固定できるとい
う効果が得られる。
【0020】請求項4に記載の発明によれば、保温器本
体の最上部に空気抜き通路を設け、保温器本体の内部よ
り冷却水を流出させる出口管を保温器本体の最上部付近
で開口させることにより、冷却水を保温器本体内に注水
すると、冷却水の供給に伴い、保温器本体内の空気が保
温器本体の最上部付近に設けられた空気抜き通路を通っ
て外部へ排出される。
【0021】このように、保温器本体内の空気抜け性能
を向上できるので、保温器本体内への注水性能を向上す
ることができるという効果が得られる。また、保温器本
体内では、比較的高目の温度の冷却水が上部側に集ま
り、比較的低目の温度の冷却水が下部側に集まるので、
比較的高目の温度の冷却水が保温器本体内の最上部付近
で開口した出口管より目標物に供給することができると
いう効果が得られる。
【0022】
【発明の実施の形態】
〔第1実施例の構成〕図1ないし図3はこの発明の車両
用エンジン暖機装置を、自動車用暖機暖房装置に適用し
た第1実施例を示したもので、図1は保温器一体型リザ
ーブタンクを示した図で、図2は自動車用暖房暖機装置
の冷却系を示した図で、図3はその保温器一体型リザー
ブタンクの主要部を示した図である。
【0023】自動車用暖房暖機装置1は、自動車の車室
内を暖房する車両用蓄熱式暖房装置と水冷式のエンジン
2を即効暖機する車両用エンジン暖機装置とエンジン2
を冷却する車両用エンジン冷却装置とを兼ね備えたもの
である。この自動車用暖房暖機装置1は、自動車に搭載
された空気調和装置のダクト3、このダクト3の上流側
に配設された遠心式送風機4、エンジン2の冷却水(温
水)が循環する冷却水回路5等から構成されている。こ
こで、冷却水とは、エチレングリコールを主成分とした
不凍液や、不凍液、防錆剤などを混合したロングライフ
クーラント(L・L・C・)などの冷却水を用いる。
【0024】ダクト3の上流側には、内外気切替ドア1
0が回動自在に取り付けられている。この内外気切替ド
ア10は、外気導入口11から車室外空気(外気)を導
入する外気導入モードと内気導入口12から車室内空気
(内気)を導入する内気循環モードとを切り替える内外
気切替手段である。
【0025】遠心式送風機4は、車室内へ向かう空気流
を発生させるブロワ13、このブロワ13を回転駆動す
る電動モータとしてのブロワモータ14、およびダクト
3の上流部を形成するスクロールケーシング等から構成
されている。なお、ブロワモータ14の代わりに油圧モ
ータ等の駆動手段を用いても良い。
【0026】次に、冷却水回路5を図1ないし図3に基
づいて詳細に説明する。この冷却水回路5は、エンジン
2の冷却水系を構成するもので、ラジエータ21、サー
モスタット22、ヒータコア23、ヒータバルブ24、
ウォータポンプ25および保温器一体型リザーブタンク
26等を有している。
【0027】エンジン2は、水冷式のガソリンエンジン
または水冷式のディーゼルエンジン等の高温の冷却水を
供給する目標物であり、自動車のエンジンルーム内に配
されており、シリンダブロックとシリンダヘッドに形成
されたウォータジャケット内に冷却水が強制循環されて
エンジン2の各部が効率良く作動する適温となるように
冷却される。
【0028】ラジエータ21は、冷却水より空気中に放
熱する放熱器(熱交換器)であり、自動車のエンジンル
ーム内の走行風を受け易い場所に配されている。このラ
ジエータ21は、自動車の走行風および冷却ファン27
の冷却風によりチューブの外側を通過する空気とチュー
ブ内を流れる冷却水とを熱交換させて冷却水を冷却する
冷却水冷却手段である。そして、ラジエータ21は、ア
ッパータンク28とロアタンク29との間に、複数のチ
ューブを列設したコア部30を有している。冷却ファン
27は、ファンモータ31により回転駆動される電動フ
ァンである。なお、ファンモータ31の代わりに油圧モ
ータ等の駆動手段を用いても良い。
【0029】サーモスタット22は、冷却水温の自動調
整弁であり、冷却水がラジエータ21内を通る放熱流路
32に取り付けられ、冷却水温が設定温度(例えば85
℃)より低下している時、全閉して冷却水をラジエータ
21から迂回させるバイパス流路33を通してエンジン
2を早く適温に近づける働きをする。
【0030】ヒータコア23は、温水式ヒータであり、
ダクト3内を通過する空気中に放熱する放熱器(熱交換
器)である。このヒータコア23は、ヒータ流路34に
取り付けられ、車室内へ向かう空気とエンジン2の排熱
を吸収した冷却水とを熱交換させて空気を加熱して車室
内を暖房する空気加熱手段である。そして、ヒータコア
23は、入口タンク35と出口タンク36との間に、複
数のチューブを列設したコア部37を有している。
【0031】ヒータバルブ24は、ヒータ流路34に取
り付けられ、ヒータ流路34を開閉することにより、ヒ
ータコア23へエンジン2の排熱を吸収した冷却水の供
給および供給の停止を行う温水弁である。なお、ヒータ
バルブ24として、車室内の操作パネルに設置された温
度調整レバーに連動して、ヒータ流路34の開度を調整
する流量調整弁を利用しても良い。
【0032】ウォータポンプ25は、エンジン2に付随
して設置され、エンジン2の流入口に取り付けられてい
る。このウォータポンプ25は、駆動手段としてのエン
ジン2にベルト等の伝達部材を介して回転駆動されるこ
とによって、ラジエータ21およびヒータコア23から
流出した冷却水をエンジン2のウォータジャケット内に
強制循環させる循環流発生手段である。
【0033】次に、保温器一体型リザーブタンク26を
図1ないし図3に基づいて詳細に説明する。この保温器
一体型リザーブタンク26は、タンクボディ6、このタ
ンクボディ6の上端部に固定されたリザーブタンク本体
7、タンクボディ6の内部とリザーブタンク本体7の内
部とを連通させる連通パイプ8、およびタンクボディ6
とリザーブタンク本体7との間に挟み込まれた保温器9
等から構成されている。
【0034】次に、タンクボディ6を図1および図3に
基づいて詳細に説明する。このタンクボディ6は、本発
明の支持部材であって、例えばナイロン樹脂またはポリ
プロピレン樹脂等の樹脂材料により所定の形状に一体成
形されている。このタンクボディ6は、保温器9内に冷
却水を流入させるための入口パイプ41、および保温器
9内より冷却水を流出させるための出口パイプ42を一
体成形している。入口パイプ41は、水平方向に延びる
円管であって、内部に冷却水流路43を有している。こ
の冷却水流路43は、バイパス流路33の途中より分岐
した分岐流路である。
【0035】また、出口パイプ42は、水平方向の部分
と垂直方向の部分を備える逆L字に延びる円管であっ
て、内部に冷却水流路44を有している。この冷却水流
路44は、加圧回路(冷却水流路)45に合流する合流
流路である。なお、出口パイプ42の途中には、連通パ
イプ8の下流端部が挿入される接続ポート46が形成さ
れている。この接続ポート46は、出口パイプ42の外
壁から上方に向かって延長されている。
【0036】そして、タンクボディ6の入口パイプ41
よりも上側には、保温器9が載置される椀形状の支持部
47、およびこの支持部47の中央部分より垂下された
円筒形状の支持部48が一体成形されている。その支持
部48内には、冷却水流路43に連通する連通室49が
形成されている。また、支持部48と入口パイプ41と
の境には、冷却水流路43と連通室49とを区画する区
画部50が形成されている。この区画部50は、一部に
内側に突出した突出部51、および上端側にテーパ形状
の傾斜面(傾斜部)52を有している。
【0037】次に、完全密閉式リザーブタンクであるリ
ザーブタンク本体7を図1および図3に基づいて詳細に
説明する。このリザーブタンク本体7は、本発明のリザ
ーブタンクであって、常に冷却水が循環し、冷却水回路
(冷却水系)5内の空気を内部にて気水分離させる気水
分離手段で、冷却水のみが連通パイプ8、タンクボディ
6の出口パイプ42を介してエンジン2へ戻される。こ
のリザーブタンク本体7は、吸水率が低く、冷却水に対
して着色し難い例えばナイロン樹脂またはポリプロピレ
ン樹脂等の樹脂材料により一体成形されたアッパータン
ク53およびロアタンク54等から構成されている。
【0038】アッパータンク53は、逆U字形状の断面
を有し、最上部に円管形状のオーバーフローパイプ55
を有するネックフィラ56を一体成形している。アッパ
ータンク53のネックフィラ56の近傍には、円管形状
の入口パイプ57が一体成形されている。この入口パイ
プ57は、アッパータンク53の外壁より側方に突出す
るように形成され、内部にエア抜け回路(冷却水流路)
58を介してラジエータ21のアッパータンク28に連
通する入口流路59を有している。また、ネックフィラ
56により形成される冷却水の注水口60は、金属製の
加圧キャップ39により塞がれている。
【0039】この加圧キャップ39は、ネックフィラ5
6に緊密的に嵌め合わされ、リリーフバルブ(加圧弁)
とバキュームバルブ(負圧弁)とを兼ねるバキュームリ
リーフバルブ61が取り付けられている。バキュームリ
リーフバルブ61は、リザーブタンク本体7の内圧が予
め決定された圧力(例えば0.9kg/cm2 )になる
まで、オーバーフローパイプ55の開口を抑える。ま
た、バキュームリリーフバルブ61は、エンジン2の停
止時に冷却水回路5内の温度が下がり、リザーブタンク
本体7の内圧が大気圧より低くなったときに開き、外部
より空気を吸い込んで負圧状態をなくす。
【0040】ロアタンク54は、アッパータンク53の
下端部に溶着された外筒壁62、この外筒壁62よりも
内側に設けられた内筒壁63、この内筒壁63の上端部
を連結する天井壁64、および外筒壁62と内筒壁63
との連結部65より下方に延長された取付フランジ66
等から構成されている。外筒壁62、内筒壁63、天井
壁64およびアッパータンク53により囲まれた逆容器
形状の内部空間67には、冷却水が貯溜される。外筒壁
62の下部と内筒壁63とからは、円筒形状のスカート
部541が形成される。
【0041】外筒壁62の下端部には、連通パイプ8の
上流側端部が挿入される円管形状の接続ポート68が一
体成形されている。この接続ポート68は、外筒壁62
より側方に突出するように形成されている。天井壁64
の中心部分には、上方に凹んだ丸穴形状の凹所69が形
成されている。この凹所69には、保温器9の内部と内
部空間67とを連通するための円形状の連通孔70が形
成されている。取付フランジ66は、タンクボディ6の
支持部47に形成されたフランジ部71の上端面に、ア
ングル72を介してボルトやナット等の締結具73を複
数組み用いて締付け固定されている。
【0042】次に、連通パイプ8を図1および図3に基
づいて詳細に説明する。この連通パイプ8は、例えばナ
イロン樹脂またはポリプロピレン樹脂等の樹脂材料によ
り一体成形された円管であって、上端側が下端側に対し
て折り曲げられている。この連通パイプ8は、上流側端
部(上端部)がリザーブタンク本体7の接続ポート68
内に挿入され、下流側端部(下端部)がタンクボディ6
の出口パイプ42に一体成形された接続ポート46内に
挿入されている。この連通パイプ8の内部には、リザー
ブタンク本体7の内部空間67と出口パイプ42内の冷
却水流路44とを連通する連通流路74が形成されてい
る。
【0043】そして、連通パイプ8の上流側端部の外周
と接続ポート68の内周との間には、冷却水の外部への
漏れを防ぐOリング等のシール材75が装着されてい
る。また、連通パイプ8の下流側端部の外周と接続ポー
ト46の内周との間には、冷却水の外部への漏れを防ぐ
Oリング等のシール材76が装着されている。なお、連
通パイプ8は、タンクボディ6またはリザーブタンク本
体7に一体成形されていても良い。また、連通パイプ8
を金属管により形成して、タンクボディ6またはリザー
ブタンク本体7にインサート成形しても良い。
【0044】次に、保温器9を図1ないし図3に基づい
て詳細に説明する。この保温器9は、タンクボディ6と
リザーブタンク本体7とに覆われた状態で保持された保
温器本体81、この保温器本体81の最上端部に設けら
れたエア抜きパイプ82、このエア抜きパイプ82を保
持するインサート83、および保温器本体81より冷却
水(温水)をエンジン2に供給する温水供給パイプ84
等から構成されている。
【0045】保温器本体81は、ステンレス製の金属材
料よりなるアウタ(外側容器)85とインナ(内側容
器)86との間に真空層87を備えたもので、内部空間
88に流入した冷却水を蓄熱保温する。なお、真空層8
7の代わりに、内部と外部とを断熱する断熱材を配した
断熱層を設けても良い。そして、保温器本体81の下端
側は、タンクボディ6の支持部47の上端面に、アング
ル89を介してボルトやナット等の締結具90を複数組
み用いて保持固定されている。
【0046】そして、保温器本体81の下端部に形成さ
れた円筒形状の突出部91には、温水供給パイプ84が
挿通し、且つタンクボディ6の冷却水流路43と内部空
間88とを連通する入口流路92が形成されている。な
お、突出部91は、先端部の外周がテーパ形状とされ、
先端が区画部50の突出部51と略同一水平面上に位置
するように、タンクボディ6の連通室49内に差し込ま
れている。また、突出部91の外周とタンクボディ6の
支持部48の内周との間には、冷却水の外部への漏れを
防ぐOリング等のシール材93が装着されている。さら
に、保温器本体81内に、潜熱型のパラフィン系ワック
ス等の蓄熱剤を挿入しても良い。
【0047】エア抜きパイプ82は、図2に示したよう
に、例えばナイロン樹脂またはポリプロピレン樹脂等の
樹脂材料あるいはステンレス等の金属材料により一体成
形された空気抜き管であって、保温器本体81の最上端
部を貫通するように設けられている。このエア抜きパイ
プ82の内部には、保温器本体81の内部空間88とリ
ザーブタンク本体7の内部空間67とを連通するエア抜
き通路(空気抜き通路)94が形成されている。そし
て、エア抜きパイプ82の上端部は、リザーブタンク本
体7の連通孔70内に差し込まれている。また、エア抜
きパイプ82の下端部には、保温器本体81のインナ8
6の内周面に当接するフランジ部95が一体成形されて
いる。
【0048】インサート83は、例えばナイロン樹脂ま
たはポリプロピレン樹脂等の樹脂材料あるいはステンレ
ス等の金属材料により一体成形され、リザーブタンク本
体7の凹所69内に収容され、プレート96を介して保
温器本体81のアウタ85に保持されている。このイン
サート83は、内周でエア抜きパイプ82を保持固定し
ている。また、インサート83の外周と凹所69の内壁
との間には、冷却水の外部への漏れを防ぐOリング等の
シール材97が装着されている。
【0049】温水供給パイプ84は、本発明の出口管で
あって、例えばナイロン樹脂またはポリプロピレン樹脂
等の樹脂材料により一体成形された円管であって、保温
器本体81の中央部分に上下方向に配されている。この
温水供給パイプ84の内部には、保温器本体81の内部
空間88とタンクボディ6の出口パイプ42内の冷却水
流路44とを連通する出口流路98が形成されている。
また、温水供給パイプ84の上端部には、保温器本体8
1の最上部付近で開口する取水口99が形成されてい
る。さらに、温水供給パイプ84の下端部は、タンクボ
ディ6の出口パイプ42の上端部に液密的に接続されて
いる。
【0050】〔第1実施例の作用〕次に、この実施例の
自動車用暖房暖機装置1の作用を図1ないし図3に基づ
いて簡単に説明する。
【0051】冷却水を保温器本体81内に注水する場合
には、ネックフィラ56に形成された注水口60よりリ
ザーブタンク本体7の内部空間67内に注水された冷却
水は、接続ポート68、連通パイプ8の連通流路74、
タンクボディ6の出口パイプ42内の冷却水流路44等
を通って冷却水回路5内に供給されることにより、エン
ジン2のウォータジャケット、ラジエータ21等の各部
に供給される。さらに、冷却水回路5のバイパス流路3
3、タンクボディ6の入口パイプ41内の冷却水流路4
3、入口流路92等を通って保温器本体81の内部空間
88内にも供給される。
【0052】保温器本体81の内部空間88内に冷却水
が供給されると、保温器本体81の内部空間88内の空
気は、冷却水の供給に伴って徐々に保温器本体81の上
部側に押し上げられ、最終的には保温器本体81の最上
部付近に取り付けられたエア抜きパイプ82内のエア抜
き通路94、天井壁64の連通孔70を通ってリザーブ
タンク本体7の内部空間67内に排出される。これによ
り、保温器本体81の内部空間88の全容積を冷却水で
満たすことができる。
【0053】ここで、エンジン2を運転すると、冷却水
温が設定温度(例えば85℃)以上に上昇すると、サー
モスタット22が開弁して、エンジン2のウォータジャ
ケット内でエンジン2の排熱を吸熱した高温の冷却水が
ラジエータ21のアッパータンク28→コア部30→ロ
アタンク29→サーモスタット22→ウォータポンプ2
5を通ってエンジン2に戻る第1循環経路(放熱経路)
が形成される。
【0054】また、エンジン2のウォータジャケット→
ラジエータ21のアッパータンク28→リザーブタンク
本体7の内部空間67→連通パイプ8内の連通流路74
→タンクボディ6の出口パイプ42内の冷却水流路44
→加圧回路45→ウォータポンプ25を通ってエンジン
2に戻る第2循環経路が形成される。
【0055】さらに、エンジン2のウォータジャケット
→バイパス流路33→タンクボディ6の入口パイプ41
内の冷却水流路43→保温器本体81の内部空間88→
温水供給パイプ84内の出口流路98→タンクボディ6
の出口パイプ42内の冷却水流路44→加圧回路45→
ウォータポンプ25を通ってエンジン2に戻る第3循環
経路が形成される。そして、ヒータバルブ24が開弁し
ている時には、エンジン2のウォータジャケット→ヒー
タバルブ24→ヒータコア23→ウォータポンプ25を
通ってエンジン2に戻る第4循環経路(暖房経路)が形
成される。
【0056】なお、図1に示したように、保温器本体8
1の内部空間88内の冷却水を満水状態にしなくても、
エンジン2の運転中には、すなわち、自動車の走行中に
は、冷却水回路5中の冷却水温の上昇に伴って冷却水が
膨張するため、保温器本体81の内部空間88内が満水
になる。さらに、冷却水温が上昇した場合には、保温器
本体81の内部空間88の上端部よりエア抜きパイプ8
2内のエア抜き通路94、天井壁64の連通孔70を通
ってリザーブタンク本体7の内部空間67内に冷却水が
オーバーフローする。したがって、リザーブタンク本体
7の内部空間67と保温器本体81の内部空間88は、
常に同じ水位に保たれることになる。
【0057】そして、エンジン2の運転を停止すると、
保温器本体81の内部空間88内の冷却水は高い温度に
保温される。次に、エンジン2を即効暖機する場合に
は、エンジン2の始動時、冷たい冷却水がタンクボディ
6の入口パイプ41内の冷却水流路43を通って保温器
本体81の内部空間88内に流入するが、温かい冷却水
程、保温器本体81の内部空間88の上部に集まってい
る。このため、冷たい冷却水に押された高温の冷却水
は、取水口99から温水供給パイプ84内の出口流路9
8に流入して、タンクボディ6の出口パイプ42内の冷
却水流路44→加圧回路45→ウォータポンプ25を通
ってエンジン2に供給される。これにより、エンジン2
に比較的に高目の温度の冷却水が供給されることによ
り、エンジン2の即効暖機効果を向上できる。
【0058】〔第1実施例の効果〕以上のように、自動
車用暖房暖機装置1では、冷却水回路5中に保温器一体
型リザーブタンク26を接続している。すなわち、リザ
ーブタンク本体7とタンクボディ6との間に保温器9を
挟み込むことにより、保温器9をリザーブタンク本体7
により覆っているので、比較的に狭い取付スペースの小
さいエンジンルーム内においても保温器9を容易に設置
することができる。
【0059】また、エンジン2の運転中には、保温器本
体81(保温器9)内に常に冷却水が循環しているの
で、保温器本体81と冷却水回路5との連通状態をバル
ブや電磁弁等を用いて遮断する必要はない。この結果、
電磁弁やバルブが不要となると共に、それらを制御する
制御装置が不要となるので、冷却水回路5の製品コスト
を低減することができる。これにより、安価な冷却水回
路5を搭載した自動車の価格を低減することができる。
【0060】そして、保温器本体81(保温器9)の最
上部にリザーブタンク本体7内に保温器本体81内の空
気を抜くためのエア抜きパイプ82を設けることによ
り、保温器本体81の空気抜け性能を向上できるので、
保温器本体81内への注水性能を向上することができ
る。また、比較的高目の温度の冷却水をエンジンに供給
することができるので、エンジン2の即効暖機性能を向
上することができる。また、図示はしていないが、冷却
水によって温度コントロールされる油温等の暖機にも寄
与すると共にヒータ性能も向上するため更に効果が期待
できる。
【0061】〔第2実施例〕図4および図5はこの発明
の第2実施例を示したもので、図4は保温器一体型リサ
ーブタンクの全体構造を示した図で、図5は保温器一体
型リサーブタンクの主要構造を示した図である。
【0062】この実施例の保温器一体型リザーブタンク
26は、第1実施例と同様にして、タンクボディ6、リ
ザーブタンク本体7、連通パイプ8および保温器9等か
ら構成されている。そして、リザーブタンク本体7は、
加圧キャップ39、アッパータンク53、ロアタンク5
4およびこのロアタンク54に一体成形された接続ポー
ト(連通孔)68を有している。
【0063】さらに、リザーブタンク本体7の下部に
は、保温器9への冷却水の入口パイプ41と出口パイプ
42、および出口パイプ42に一体成形された接続ポー
ト(連通孔)46を有している。保温器9は、略椀形状
のタンクボディ6と逆容器形状の内部空間67を有する
リザーブタンク本体7との間に挟み込まれでタンクボデ
ィ6とリザーブタンク本体7に覆われるように組み付け
られている。
【0064】また、この保温器一体型リザーブタンク2
6のエンジン2のエンジンブロック201への装着は、
外周にOリング等のシール材202が装着された出口パ
イプ42の先端部を、エンジンブロック201の連通口
203内に挿入した後に、リザーブタンク支持具(ステ
ー)204およびボルト等の締付部材205によって強
固に装着する。
【0065】そして、タンクボディ6の接続ポート46
とリザーブタンク本体7の接続ポート68との接続は、
図5に示したように連通パイプ8によって成されてい
る。この連通パイプ8の両端には、冷却水のシールのた
めにOリング等のシール材75、76がこのシール材7
5、76のサイズに合わせた周溝内に装着されている。
そして、連通パイプ8の両端は、冷却水のシールのため
に寸法管理された接続ポート46、68にぞれぞれ挿入
されており、図15に示したようなホースバンド等の締
付け部材122、123を使用しない、部品点数、組付
工数および製品コストの低減を可能にした冷却水回路
(冷却水循環路)5の接続を可能にしている。また、こ
の実施例では、図5に示した矢印方向への荷重が生じて
も、接続ポート46、68への挿入代を適正に取ること
により連通パイプ8が抜け落ちることを防止している。
【0066】なお、連通パイプ8の装着は以下の手順で
行う。リザーブタンク本体7の接続ポート68に、Oリ
ング等のシール材75を装着した連通パイプ8の後端部
を差し込んだ後に、リザーブタンク本体7内に保温器9
を嵌め込む。そして、保温器9の下部にタンクボディ6
を組み付けると共に、出口パイプ42の接続ポート46
に、Oリング等のシール材76を装着した連通パイプ8
の先端部を差し込む。そして、タンクボディ6、リザー
ブタンク本体7および保温器9を、アングル72、8
9、ボルトやナット等の締結具73、90を用いて締付
け固定する。
【0067】〔第3実施例〕図6ないし図8はこの発明
の第3実施例を示したもので、図6は保温器一体型リサ
ーブタンクの主要構造を示した図で、図7は保温器一体
型リサーブタンクの全体構造を示した図である。
【0068】この実施例の保温器9は、アウタ85とイ
ンナ86との間に真空層(断熱層)87を設けており、
アウタ85とインナ86とはインサート83、プレート
96、エアぬきパイプ82を介して固定されている。イ
ンサート83の外周部には、Oリング等のシール材97
が装着され、さらに外側のリザーブタンク本体7のロア
タンク54の上部に一体成形された凹所69とシールす
ることにより冷却水が外部に漏れることを防止してい
る。
【0069】そして、ロアタンク54の凹所69の周縁
に設けられた切欠部211には、フランジ部212を有
する板ばね(押圧部材、弾性体)213が設けられてい
る。この板ばね213のフランジ部212は、ロアタン
ク54の切欠部211に挿入固定されている。なお、板
ばね213の形状は、図8(a)、(b)に示した形状
だでなく、保温器9の容量が多い程、フランジ部212
より突出する支持部(脚部)214の本数を増やすよう
にすれば良い。また、図8(b)の実線は板ばね213
の組付前のばね形状を示し、図8(b)の破線は板ばね
213の組付後のばね形状を示す。
【0070】そして、保温器本体81をリザーブタンク
本体7に嵌め込むと、保温器本体81のアウタ85の一
部(上端部)は板ばね213の支持部214と接触す
る。そして、さらに保温器本体81をリザーブタンク本
体7に嵌め込んでいくと、インサート83の上面がリザ
ーブタンク本体7の凹所69の天井壁面に接触して組付
作業が終了する。このとき、板ばね213は、ある規定
の荷重で圧縮されて弾性力を与えられている。このた
め、保温器本体81とリザーブタンク本体7との間の隙
間がばらついても確実に保温器本体81をリザーブタン
ク本体7に固定できる。
【0071】また、この実施例では、アングル72を介
してボルトやナット等の締結具73を用いてタンクボデ
ィ(支持部材)6とリザーブタンク本体7とを組み付
け、これらの間に保温器本体81を、板ばね213によ
って重心に対して上部で支持することにより組み付ける
ことによって、第1実施例では必要であったアングル8
9やボルト、ナット等の機械的な締結具90が不要とな
る。したがって、保温器一体型リザーブタンク26の機
械的な組付部品がボルトやナット(共に4個)等の締結
具73のみとなり、機械的な組付部品の部品点数を低減
できるので、組付工数および製品コストを低減できる。
【0072】〔第4実施例〕図9ないし図11はこの発
明の第4実施例を示したもので、図9は保温器本体の成
形型を示した図である。
【0073】車両用冷却系の完全密閉式リザーブタンク
(リザーブタンク本体)7は、全水容量から温度上昇時
の体積膨張分、系統圧付加のためのエア量等によってそ
の容積が決定される。ところが、同一容積であっても、
車両搭載時の制約により、その形状は種々様々であり、
製造においてはその分の成形型が必要となっており、そ
れが保温器一体型リサーブタンク26の製品コストの上
昇の要因になっている。
【0074】そこで、この実施例では、リザーブタンク
本体7の成形型、特にロアタンク54の成形型220と
して、分割式共通型221、分割式固有型222および
分割式共通型223とを用意した。なお、リザーブタン
ク本体7のアッパータンク53は水容量の差に拘らず、
成形型(図示せず)の共用が可能である。一方、ロアタ
ンク54の成形型220は、保温器9を覆う部分のほと
んどは共用できる。つまり、水容量の変化分を分割式固
有型222の高さ方向の寸法で吸収するようにしてい
る。
【0075】したがって、ロアタンク54の成形型22
0は、上から分割式共通型221、分割式固有型222
および分割式共通型223となり、前述したように、そ
のほとんどの部分の成形型の共用化を実現している。し
かし、水容量によって決定される分割式固有型222は
単なる円筒形状を得る成形型であり、成形型の製作も大
して困難ではない。
【0076】例えば図10(a)に示したような水容量
が2.5リットルの保温器9と図10(b)に示したよ
うな水容量が3.0リットルの保温器9とが必要な場合
には、図11(a)、(b)に示したように、高さ方向
の寸法が短い分割式固有型222と高さ方向の寸法が長
い分割式固有型224のみの型変更で2種類の水容量の
保温器9を覆うリザーブタンク本体7を一体成形するこ
とができる。
【0077】すなわち、高温の冷却水を蓄えておく保温
器本体81とそれを覆うように配置されたリザーブタン
ク本体7とを一体化した保温器一体型リザーブタンク2
6において、車両用冷却系の水容量と保温器本体81の
水容量の総和(全水容量)によって決定されるリザーブ
タンク本体7の容積を全水容量(特に保温器本体81の
水容量)が車種や仕様毎に変化しても、一部の型(固有
型222、224等)の変更のみで対応できるので、リ
ザーブタンク本体7を樹脂成形するための型費用を低減
できる。したがって、保温器一体型リザーブタンク2
6、特にリザーブタンク本体7の製品コストを低減する
ことができる。
【0078】〔第5実施例〕図12および図13はこの
発明の第5実施例を示したもので、図12は自動車用暖
房暖機装置の全体構造を示した図である。
【0079】図14に示したような完全密閉式リザーブ
タンク107を搭載した車両の冷却系では、ラジエータ
103とリザーブタンク107、エンジン101とリザ
ーブタンク107、さらにウォータポンプ102の入口
部とリザーブタンク107とを連通させている。これら
の連通の内で完全密閉式リザーブタンク107の機能で
あるエア抜け(気液分離)、系統圧の付加、冷却水の注
入を果たすには、ウォータポンプ102の入口部とリザ
ーブタンク107とを連通する加圧回路111が最も重
要である。
【0080】しかしながら、リザーブタンク107の出
口からウォータポンプ102の入口部までは長いゴムホ
ースで連通されているのが一般的であり、そのため、か
なりの通水抵抗となっており、せっかく加圧キャップ1
10によって付加した系統圧も、図13の模式図で示し
たように、圧力低下(ΔPw大)により有効に付加され
ない。ここで、一般的に、冷却水回路内の圧力が冷却水
の飽和蒸気圧より低くなるとウォータポンプ102の入
口部でキャビテーションが発生する。したがって、近
年、車両の通水系は益々厳しくなっており、通水系特に
ウォータポンプ102にとって問題となるキャビテーシ
ョン対策に余裕がないという不具合が生じている。
【0081】この実施例の冷却水回路5内の主要な冷却
水の流れを説明する。ラジエータ21のアッパータンク
28から流出した冷却水は、エア抜け回路58を通って
リザーブタンク本体7内に流入する。このとき、冷却水
中に空気が入っていると、リザーブタンク本体7内で気
水分離される。
【0082】次に、リザーブタンク本体7のスカート部
541の最下部から流出した冷却水は、その時の温度等
によって決定される系統圧(例えば0.9kg/c
2 )を加圧キャップ39によって付加されながら、加
圧回路45を通ってサーモスタット22とウォータポン
プ25の間に設けられたサクションパイプ38に流入
し、ウォータポンプ25によってエンジン2の各部に分
配される。
【0083】また、保温器本体81の最上部は、第1実
施例で説明したように、エア抜けのために設けたエア抜
きパイプ82によってリザーブタンク本体7と連通して
いる。このため、リザーブタンク本体7内の冷却水にも
加圧キャップ39による圧力が付加され、同様にサクシ
ョンパイプ38からエンジン2に流入し、エンジン2の
各部に均一な系統圧を加える。
【0084】したがって、図14で示した従来のエンジ
ン冷却装置100の冷却水回路(第1従来例)と比較す
ると、この実施例の冷却水回路5は、リザーブタンク本
体7のスカート部541を長くとり、しかも保温器本体
81からの流出部からも圧力が付加できることにより、
加圧回路45に関わる通水断面積が増大すると共に、通
水長さの減少が可能となり、図13の模式図で示したよ
うに、加圧回路45による圧力低下分が少なくなり(Δ
Pw小)、ウォータポンプ25の吸込圧が上昇する(U
P)。つまり、エンジン回転数が同一で、且つウォータ
ポンプ25の入口部の水温が同一(系統圧同一)であれ
ば、飽和蒸気温度までの余裕代が大きくなりキャビテー
ションが発生し難くなる。これにより、ウォータポンプ
25の羽根等の耐久寿命を長期化できる。
【0085】〔変形例〕この実施例では、保温器9の入
口パイプ41をバイパス流路33に接続したが、保温器
9の入口パイプ41をラジエータ21のアッパータンク
28やエンジン2の出口等の比較的に冷却水温が高目の
温度となる冷却水回路5の途中に接続しても良い。第4
実施例では、ロアタンク54の外筒壁62および内筒壁
63の径が同一径となる分割式固有型222、224を
用いたが、ロアタンク54の外筒壁62および内筒壁6
3の径が途中で変化するような固有型を用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の保温器一体型リザーブタンクの全体
構造を示した断面図である(第1実施例)。
【図2】この発明の自動車用暖房暖機装置の全体構造を
示した冷却系統図である(第1実施例)。
【図3】図1の保温器一体型リサーブタンクの主要構造
を示した断面図である(第1実施例)。
【図4】この発明の保温器一体型リサーブタンクの全体
構造を示した断面図である(第2実施例)。
【図5】この発明の保温器一体型リサーブタンクの主要
構造を示した断面図である(第2実施例)。
【図6】この発明の保温器一体型リサーブタンクの主要
構造を示した断面図である(第3実施例)。
【図7】この発明の保温器一体型リザーブタンクの全体
構造を示した断面図である(第3実施例)。
【図8】(a)はこの発明の板ばねを示した平面図で、
(b)は(a)のA−O−A断面図である(第3実施
例)。
【図9】この発明の保温器本体の成形型を示した断面図
である(第4実施例)。
【図10】(a)はこの発明の2.5リットル用保温器
本体を有する保温器一体型リザーブタンクを示した断面
図で、(b)はこの発明の3.0リットル用保温器本体
を有する保温器一体型リザーブタンクを示した断面図で
ある(第4実施例)。
【図11】(a)はこの発明の2.5リットル用保温器
本体の成形型を示した断面図で、(b)はこの発明の
3.0リットル用保温器本体の成形型を示した断面図で
ある(第4実施例)。
【図12】この発明の自動車用暖房暖機装置の全体構造
を示した冷却系統図である(第5実施例)。
【図13】圧力と各測定点との関係を示した模式図であ
る(第5実施例、第1従来例)。
【図14】従来の車両用エンジン冷却装置の全体構造を
示した冷却系統図である(第1従来例)。
【図15】従来のリザーブタンクとエンジンとの組付構
造を示した概略図である(第1従来例)。
【符号の説明】 1 自動車用暖房暖機装置(車両用エンジン暖機装置) 2 エンジン 5 冷却水回路 6 タンクボディ(支持部材) 7 リザーブタンク本体(完全密閉式リザーブタンク) 8 連通パイプ 9 保温器 21 ラジエータ 25 ウォータポンプ 26 保温器一体型リザーブタンク 60 注水口 67 内部空間 81 保温器本体 82 エア抜きパイプ 84 温水供給パイプ(出口管) 94 エア抜き通路(空気抜き通路) 213 板ばね(押圧部材、弾性体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F01P 11/00 F01P 11/00 C

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両に搭載された水冷式のエンジンと、こ
    のエンジンの冷却水系内の空気を気水分離すると共に、
    前記エンジンの冷却水系内に冷却水を注水するための注
    水口を有するリザーブタンクと、常に冷却水が循環供給
    され、内部に流入した冷却水を保温する保温器とを備え
    た車両用エンジン暖機装置であって、 前記保温器は、少なくとも上部側が前記リザーブタンク
    に覆われていると共に、最上部付近に前記リザーブタン
    ク内に連通する空気抜き通路を有し、且つ最上部付近で
    開口し、内部より冷却水を流出させる出口管を有するこ
    とを特徴とする車両用エンジン暖機装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の車両用エンジン暖機装置
    において、 前記リザーブタンクは、内壁面に前記保温器が載置され
    る椀形状の支持部材、 この支持部材の上方に前記保温器を囲むように配され、
    内部に冷却水が貯溜される逆容器形状の内部空間を有す
    るリザーブタンク本体、 および前記保温器の上部と前記リザーブタンク本体の上
    部との間に挟み込まれ、前記保温器を前記支持部材の内
    壁面に押し付ける押圧部材を有することを特徴とする車
    両用エンジン暖機装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の車両用エンジン暖機装置
    において、 前記押圧部材は、弾性変形が可能な弾性体であることを
    特徴とする車両用エンジン暖機装置。
  4. 【請求項4】(a)内部に流入した冷却水を保温する保
    温器本体と、 (b)この保温器本体の最上部に設けられ、前記保温器
    本体の内部と外部とを連通する空気抜き通路と、 (c)前記保温器本体の最上部付近で開口し、前記保温
    器本体の内部より冷却水を流出させる出口管とを備えた
    保温器。
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