JPH0949133A - 金属光沢を有する繊維、繊維集合体 - Google Patents

金属光沢を有する繊維、繊維集合体

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JPH0949133A
JPH0949133A JP19753695A JP19753695A JPH0949133A JP H0949133 A JPH0949133 A JP H0949133A JP 19753695 A JP19753695 A JP 19753695A JP 19753695 A JP19753695 A JP 19753695A JP H0949133 A JPH0949133 A JP H0949133A
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dye
fiber
resin
weight
parts
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JP19753695A
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Satoshi Maeda
郷司 前田
Seiichiro Yokoyama
誠一郎 横山
Yasunari Hotsuta
泰業 堀田
Yozo Yamada
陽三 山田
Tomomasa Yamada
知正 山田
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Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装飾効果の高い金属光沢を有する繊維ないし
繊維集合体の提供 【手段】 イオン性基含有共重合ポリエステル樹脂、黄
色の油溶性蛍光染料、水溶性有機溶剤等を混合し、水を
加えた後に脱溶剤し蛍光着色ポリエステル水分散体を得
る。次いでアルミ蒸着した不織布を分散体に浸漬し加熱
乾燥することによりメタリックな色調を有する不織布を
得る。得られた不織布は明るい黄金色に輝き、触感、耐
光性等も良好なものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は耐久性と高い装飾効
果を有するところの金属光沢を有する繊維もしくは繊維
集合体、主として金銀糸、およびその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、着尺、衣装、帯、組紐、刺
繍、金襴、毛糸、表装生地、装飾品、インテリア用品、
手芸用品等に高級感を与えるために金銀糸が用いられて
きた。かかる金銀糸は6〜25μm厚の合成樹脂フィル
ムにアルミニウム、銀等の金属を蒸着し、無色あるいは
着色した透明な樹脂にて被覆する事により金色、あるい
はメタリックな紅、藍なる色を出し、マイクロスリッタ
により0.15〜2mm幅程度に裁断することにより得
られてきた。また最近では類似する技術として、紙、織
布、不織布等に同様に金属蒸着し、さらに透明な着色樹
脂にて被覆する事により、より装飾性の高い金銀糸調の
繊維集合体、繊維構造体が得られている。これら金属光
沢を有する繊維、繊維集合体、広くはフィルム、金銀紙
類を含め、金属層上に設けられる無色ないしは着色され
た透明の樹脂層の形成には溶剤系の塗料が用いられてい
る。
【0003】かかる溶剤系塗料としては、例えばアルキ
ル化メラミン樹脂、ニトロセルロース、アルキッド樹脂
等と有機溶剤からなる所謂クリアラッカー、メタアクリ
ル樹脂等と有機溶剤からなる所謂アクリル樹脂ラッカ
ー、ポリオール、有機溶剤、イソシアネート系硬化剤等
からなる所謂ウレタン系樹脂塗料、有機溶剤としてはメ
チルセロソルブ、アルキルアセテート、アルコール類、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、キシレ
ン、トルエン等などが用いられている。また着色に用い
られる色素としては、透明着色の必要性上油溶性の染料
が主に用いられている。油溶性の染料の多く、とくに金
色を出すために用いられる黄色系の染料の多くは昇華堅
牢性が低く、ブリード等により染料が拡散し、周囲を汚
染する場合があり、また耐光堅牢性にも問題が多いた
め、金銀糸用の染料としては主として含金属錯塩型の油
性染料が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したようにかかる
金銀糸の加工にも用いられる透明塗料に含まれる有機溶
剤は昨今の環境問題に照らした場合にその使用を削減す
べき物である事は明白である。さらに同様の観点より、
着色に用いられる含金染料に含まれる重金属、特に黄色
系、赤系、紫系の含金染料に用いられる中心金属はその
ほとんどがクロムでありこれらの使用量を削減する事は
万人の望むところである。従来より用いられてきた透明
塗料用樹脂とかかる含金属錯塩型染料、あるいは非含金
染料との組合わせにおいては、樹脂に対する染料の溶解
度が小さいために必要な着色濃度を得るためには被覆厚
みを増す必要が生じ、結果として、厚ぼったくゴワゴワ
した触感の製品しか得る事ができない。また着色濃度を
稼ぐために染料を溶解度以上に添加した場合には塗膜中
に染料の微結晶が生じ、塗膜の透明性を損ない、結果と
して反射率の低い、金属光沢の鈍い暗い色調となり商品
品位が著しく低下してしまう。本発明者らは環境に優し
く、良好な触感と、金属光沢性の優れた明るく透明感の
ある色調を有し、高い装飾効果を実現する金銀糸等金属
光沢を有する繊維、もしくは繊維集合体を得るべく鋭意
研究を重ねた結果、本発明に到達した。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、繊維
もしくは繊維集合体上に反射膜としての金属層を有し、
さらにその上に蛍光染料にて着色された樹脂層を有する
ことを特徴とする金属光沢を有する繊維もしくは繊維集
合体であり、前記蛍光染料が油溶性染料、およびまたは
分散染料に分類される物であることを特徴とする金属光
沢を有する繊維もしくは繊維集合体であり、前記蛍光染
料が塩基性染料に分類される物であり、樹脂にアニオン
性のイオン性基が含有されるものであることを特徴とす
る金属光沢を有する繊維もしくは繊維集合体であり、前
記樹脂層が共重合ポリエステル樹脂よりなることを特徴
とする金属光沢を有する繊維もしくは繊維集合体であ
り、前記繊維もしくは繊維集合体が合成繊維からなる不
織布であることを特徴とする金属光沢を有する繊維もし
くは繊維集合体である。
【0006】本発明は金属光沢を有する繊維もしくは繊
維集合体に関する物である。本発明における繊維とは天
然繊維、化学合成繊維、半化学合成繊維等を意味し、繊
維集合体とはマルチフィラメントの糸、撚糸、布、織
布、不織布、紙等を意味する。また従来の金銀糸の如く
合成樹脂フィルムを細長く裁断したものを含むものとす
る。繊維集合体としては合成繊維からなる不織布である
ことが好ましい。不織布としてはメルトブロー法、スパ
ンボンド法、あるいは紙すき等の公知の方法で得られる
物を用いる事ができ、合成繊維としてはポリエステル、
ポリアミド、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアク
リル、アラミッド、ポリイミド、ポリアミドイミド、再
生セルロース、セルロースアセテート等を単独でおよび
または必要に応じて組合わせて用いる事ができる。好ま
しい銘柄としてシャンファイン、エクーレ、ボンデン、
ダイナック、バルコンポ(以上東洋紡績株式会社製)等
を用いる事ができる。
【0007】反射膜として繊維ないし繊維集合体表面に
設けられる金属層は真空蒸着法、スパッタリング法、溶
射法等の乾式法およびまたは無電解メッキ法、無電解メ
ッキと電気メッキ併用、乾式法と電気メッキの併用 等
の方法により形成する事ができる。これらの内、特に真
空蒸着法によるものが好ましい。金属層の厚みは0.0
5〜50μm、好ましくは0.1〜10μm、さらに好
ましくは0.5〜5μm程度である。用いる事のできる
金属としては特に限定される物ではないが、アルミニウ
ム、チタニウム、クロム、鉄、コバルト、ニッケル、
銅、亜鉛、ルテニウム、レニウム、パラジウム、銀、
錫、オスミウム、プラチナ、金、等を単独、または銅/
亜鉛のように組合わせて用いる事ができる。
【0008】本発明において、反射膜たる金属層の上に
形成される樹脂層としてはアルキル化メラミン樹脂、セ
ルロース誘導体、ポリメタアクリル樹脂、ポリスチレン
樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、ユリア・ホル
マリン樹脂、メラミン・ホルマリン樹脂、ポリ塩化ビニ
ル、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、およびそれらの
変成物等公知の高分子素材を用いる事ができる。しかし
ながら本発明では以下に述べるポリエステル樹脂を用い
る事が好ましい。共重合ポリエステル樹脂は多価カルボ
ン酸と多価アルコールの縮重合により得られる。ポリエ
ステル樹脂に用いられる多価カルボン酸類としては、ジ
カルボン酸として、例えば、テレフタル酸、イソフタル
酸、オルソフタル酸、1,5−ナフタルレンジカルボン
酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、ジフェン酸等の
芳香族ジカルボン酸、p−オキシ安息香酸、p−(ヒド
ロキシエトキシ)安息香酸、ヘキサヒドロフタル酸、テ
トラヒドロフタル酸などの芳香族オキシカルボン酸、フ
ェニレンジアクリル酸等の芳香族不飽和多価カルボン
酸、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン
酸、ドデカンジカルボン酸等の脂肪族ジカルボン酸、フ
マル酸、マレイン酸、イタコン酸、メサコン酸、シトラ
コン酸、ダイマー酸等の不飽和多価カルボン酸、およ
び、シクロヘキサンジカルボン酸、シクロヘキセンジカ
ルボン酸等の脂環族ジカルボン酸等を、また多価カルボ
ン酸としては他にトリメリット酸、トリメシン酸、ピロ
メリット酸等の三価以上の多価カルボン酸等を例示でき
る。
【0009】ポリエステル樹脂に用いられる多価アルコ
−ル類としては脂肪族多価アルコ−ル類、脂環族多価ア
ルコ−ル類、芳香族多価アルコ−ル類等を例示できる。
脂肪族多価アルコ−ル類としては、エチレングリコ−
ル、プロピレングリコ−ル、1,3−プロパンジオ−
ル、2,3−ブタンジオ−ル、1,4−ブタンジオ−
ル、1,5−ペンタンジオ−ル、1,6−ヘキサンジオ
−ル、ネオペンチルグリコ−ル、ジメチロ−ルヘプタ
ン、ジエチレングリコ−ル、ジプロピレングリコ−ル、
2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオ−ル、
ポリエチレングリコ−ル、ポリプロピレングリコ−ル、
ポリテトラメチレングリコ−ル等の脂肪族ジオ−ル類、
トリメチロ−ルエタン、トリメチロ−ルプロパン、グリ
セリン、ペンタエルスリト−ル等のトリオ−ルおよびテ
トラオ−ル類等を例示できる。脂環族多価アルコ−ル類
としては1,4−シクロヘキサンジオ−ル、1,4−シ
クロヘキサンジメタノ−ル、スピログリコ−ル、水素化
ビスフェノ−ルA、水素化ビスフェノ−ルAのエチレン
オキサイド付加物およびプロピレンオキサイド付加物、
トリシクロデカンジオ−ル、トリシクロデカンジメタノ
−ル等を例示できる。
【0010】芳香族多価アルコ−ル類としてはパラキシ
レングリコ−ル、メタキシレングリコ−ル、オルトキシ
レングリコ−ル、1,4−フェニレングリコ−ル、1,
4−フェニレングリコ−ルのエチレンオキサイド付加
物、ビスフェノ−ルA、ビスフェノ−ルAのエチレンオ
キサイド付加物およびプロピレンオキサイド付加物等を
例示できる。さらにポリエステルポリオ−ルとして、ε
−カプロラクトン等のラクトン類を開環重合して得られ
る、ラクトン系ポリエステルポリオ−ル類等を例示する
ことができる。本発明において好ましく用いられるポリ
エステル樹脂は多価カルボン酸成分に芳香族ジカルボン
酸、およびまたは脂環族ジカルボン酸、多価アルコ−ル
成分に脂肪族ジオ−ル、およびまたは、脂環族ジオ−ル
を用いたものである。本発明の共重合ポリエステル樹脂
が、芳香族多価カルボン酸およびまたは脂環族多価カル
ボン酸を50mol%以上含む多価カルボン酸類と、脂肪族
多価アルコールおよびまたは脂環族多価アルコールを7
0mol%以上含む多価アルコール類との縮合により得られ
るものが好ましい。
【0011】本発明では、芳香族ジカルボン酸と脂肪族
ジオールから得られるポリエステル樹脂、あるいは脂環
族ジカルボン酸と脂肪族ジオールおよび脂環族ジオール
から得られるポリエステル樹脂を用いる事が好ましい。
ポリエステル樹脂は、真空重合法、あるいは減圧重合法
等の常法により得ることができる。前者は繊維、フィル
ム、ポリボトル等に用いられポリエチレンテレフタレ−
ト等を重合する際に用いられる方法であり比較的高分子
量のポリエステルを得ることができる。後者はアルキッ
ド樹脂等の不飽和ポリエステル樹脂を重合する際に用い
られる方法であり、比較的低分子量のポリエステルが得
られる。またこれらの常法の他、酸クロライド法などに
よりポリエステル樹脂を得ることができる。本発明にお
けるポリエステル樹脂の軟化温度ないしガラス転移温度
は、40℃以上であることが好ましく、さらに50℃以
上、なおさらに好ましくは60℃以上、そのうえさらに
好ましくは70℃以上である。ガラス転移温度が低すぎ
ると粘着性が生じ、用途によって不都合となる場合があ
る。
【0012】本発明におけるポリエステル樹脂の数平均
分子量は2000〜100000であることが好まし
く、さらに好ましくは5000〜100000、またさ
らに好ましくは10000〜100000である。分子
量が低いと得られる塗膜の物性が不十分となる場合があ
る。かかるポリエステル樹脂は、後述する製法との関係
上イオン性基を含有することが好ましい。ポリエステル
に導入してもよいイオン性基としては、スルホン酸アル
カリ金属塩基あるいはスルホン酸アンモニウム塩基、カ
ルボン酸アルカリ金属塩基あるいはカルボン酸アンモニ
ウム塩基、カルボン酸有機アミン塩の基、硫酸基、リン
酸基、ホスホン酸基、ホスフィン酸基もしくはそれらの
アンモニウム塩、有機アミン塩、アルカリ金属塩等のア
ニオン性基、または第1級ないし第3級アミン基等のカ
チオン性基などを用いることができる。イオン性基はイ
オン性基含有単量体を用いる事により導入できる。カチ
オン性基を導入するためには、2−アミノプロパン1,
3ジオ−ル、ニトリルモノアルカノール、ニトリルジア
ルカノール、ニトリルトリアルカノールを好ましく用い
ることができる。
【0013】スルホン酸アルカリ金属塩基あるいはスル
ホン酸アンモニウム塩基、をポリエステルに導入するた
めには、スルホテレフタル酸、5−スルホイソフタル
酸、4−スルホフタル酸、4−スルホナフタレン−2,
7ジカルボン酸、5〔4−スルホフェノキシ〕イソフタ
ル酸、メタスルホ安息香酸等、スルホン酸基を有するモ
ノないし多価カルボン酸類のアルカリ金属塩、アンモニ
ウム塩などをポリエステルに共重合すればよい。カウン
ターカチオンとしては、Li、Na、K、等のアルカリ
金属イオン、アルカリ土類金属イオン、アンモニウムイ
オン、1級ないし4級アルキルアンモニウムイオン、ア
ルカノールアミン等との塩があげられる。カルボン酸塩
の基は、ポリエステル樹脂にカルボキシル基を導入し、
その後に塩基により中和することによって得ることがで
きる。塩基としてはアルカリ金属、アンモニア、その他
有機アミン類を用いる事ができ、本発明では特に有機ア
ミン類を用いる事が好ましい。ポリエステル樹脂にカル
ボキシル基を導入する方法としては、真空重合法におい
てはポリエステルの重合末期に無水トリメリット酸、無
水フタル酸、無水ピロメリット酸等の多価カルボン酸無
水物を系内に導入する方法を例示することができる。ま
た減圧重合法においてはポリエステル末端に残るカルボ
キシル基をそのまま利用できる。
【0014】有機アミンとしてはアルキルアミン、アル
カノールアミン、アルキルアルカノールアミン、芳香族
アミン、環状アミン、アルキレンジアミン等を用いる事
ができ、特にアルカノールアミンの使用が好ましい。ア
ルカノールアミンとしては、モノアルカノールアミン、
ジアルキルモノアルカノールアミン、ジアルカノールア
ミン、モノアルキルジアルカノールアミン、トリアルカ
ノールアミン、を例示することができ、好ましくはトリ
アルカノールアミンであり、さらに好ましくは2,2',
2''- ニトリルトリエタノール、トリプロパノールアミ
ン、トリイソプロパノールアミン、トリブタノールアミ
ン、トリヘキサノールアミンを用いることができる。こ
れらイオン性基の含有量は該ポリエステル樹脂に対し、
20〜2000 m当量/1000gが必要とされ、好ま
しくは20〜1000 m当量/1000g、なお好まし
くは50〜500 m当量/1000g、なおさらに好ま
しくは50〜200 m当量/1000gである。イオン
性基としてはスルホン酸アルカリ金属塩の基を用いる事
が好ましい。イオン性基はポリエステル樹脂に水分散性
を付与する働きを有し、イオン性基の含有量が所定の量
より少ない場合には十分なる水分散性が得られない場合
があり、またイオン性基の含有良が多すぎる場合にはポ
リエステル樹脂が水溶化し目的とする着色水分散体が得
られない場合がある。
【0015】本発明の最も重要な必須要件は反射金属層
の上に設けられる樹脂層が蛍光染料により着色されてい
ることである。蛍光染料としては、いわゆる蛍光顔料
(有機溶剤に可溶な−すなわち分散染料タイプまたは油
溶性染料タイプの−蛍光染料と合成樹脂との固溶体を粉
末化してなるもの)に用いられうタイプの染料を用いる
事ができる。これらは昼光下にて美しい蛍光を発するも
のである。本発明において用いられる蛍光染料は水に対
して不溶ないしは難溶性の染料を用いる事ができる。染
料としては公知のものを適宜自由に選択して用いること
ができ、また複数の蛍光染料を配合することもでき、さ
らに蛍光染料と蛍光を有さない通常の染顔料とを組み合
わせることも可能である。さらに蛍光色の得られにくい
色調においては公知通常の染顔料と蛍光増白剤とを組合
せ、疑似的に蛍光を持たせることもできる。具体的には
「C.I.Disperse Yellow82」、
「C.I.Disperse Yellow 12
4」、「C.I.Solvent Yellow 9
4」、「C.I.Disperse Red60」、
「C.I.Solvent Red43」、「C.I.
Solvent Red44」、「C.I.Solve
nt Red45」、「C.I.Solvent Re
d49」、さらに「カルコシド・ウラニン・B431
5」、「カルコシド・ロ−ダミン・B・コンク」、「カ
ルコシド・フルオレセント・ブル−」、「カルコマイン
・ブリリアント・フラバイン」、「カルコマイン・ジア
ゾ・スカ−レット・PRD」、「カルコマイン・フルオ
レセント・オレンジ・YF」、「カルコマイン・フルオ
レセント・ピンク・B」、「カルコマイン・フルオレセ
ント・ブル−」、「カルコマイン・フルオレセント・ヴ
ァイオレット・G」、「カルコマイン・フルオレセント
・グリ−ン・G」、「カルコジン・フラバイン・TG・
Ex・コンク」、「カルコジン・イエロ−・Ox」、
「カルコジン・レッド・6G・Ex」、「カルコジン・
レッド・BX」、「カルコ・フルオレセント・イエロ−
・AB」、「カルコ・フルオレセントイエロ−・HE
B」、「カルコ・オ−ラミン・ベ−ス・コンク」、「カ
ルコ・エオシン・J」、「カルコ、ブロモ・54」、
「ロ−ダミン・B・ステアレ−ト・コンク」、「ヴィオ
ランスロン」、「インダンスレン・ヴァイオレット・R
T」、「インダンスレン・ゴ−ルド・オレンジ・G」、
「イソビオランスロン」、「カレドン・ジェイド・グリ
−ン」、「エオシン・エチルエステル」、「ロ−ダミン
・B・エチルエステル」、等を例示できる。
【0016】これらのうち好ましくは「C.I.Dis
perse Yellow 82」、「C.I.Dis
perse Yellow 124」、「C.I.So
lvent Yellow 94」、「C.I.Sol
vent Red49」、が用いられる。かかる蛍光染
料の樹脂に対する配合量は0.1〜40wt%、好ましく
は1〜30wt%、さらに好ましくは2〜15wt%の範囲
である。本発明において、樹脂層にアニオン性イオン性
基が含有される場合には塩基性染料(カチオン染料)型
の蛍光染料を用いる事ができる。好ましく用いられる蛍
光染料として、「C.I.Basic Yellow
1」、「C.I.Basic Yellow 9」、
「C.I.Basic Yellow 40」、「C.
I.Basic Orange 15」、「C.I.B
asic Orange 22」、「C.I.Basi
c Red 1」、「C.I.Basic Red
2」、「C.I.Basic Red 12」、「C.
I.Basic Red 13」、「C.I.Basi
c Red 14」、「C.I.Basic Red
15」、「C.I.Basic Red36」、「C.
I.Basic Violet 7」、「C.I.Ba
sicViolet 10」、「C.I.Basic
Violet 11」、「C.I.Basic Vio
let 15」、「C.I.Basic Violet
16」、「C.I.Basic Violet 2
7」、「C.I.Basic Blue 1」、「C.
I.Basic Blue 3」、「C.I.Basi
c Blue 9」、等を用いることができる。
【0017】かかる蛍光染料は樹脂に含有されるアニオ
ン性イオン性基のmol量に応じて配合される。重量比
による配合量は正確さを期しがたいが、強いてはポリエ
ステル樹脂に対し0.1〜40wt%、好ましくは1〜3
0wt%、さらに好ましくは2〜15wt%の範囲である。
本発明においてはこれら蛍光染料の他、公知の染顔料、
好ましくは染料を組合わせて用いる事ができる。より具
体的には顔料として、C.I.Pigment Yel
low 3、13、14、15、16、17、185、
C.I.Pigment Red 47、48、58、
81、95、122、184、185 C.I.Pigment Violet 23、C.
I.PigmentBlue 15、16、カーボンブ
ラック類、等を好適に用いることができる。
【0018】また染料としては、樹脂を堅牢に染色しう
るものであれば特に制限されるものではない。樹脂にア
ニオン性基が含有される場合には塩基性染料等のカチオ
ン性染料で、カチオン性基が含有される場合には酸性染
料、直接染料、反応性染料等のアニオン性染料にて染色
することができる。またポリエステル繊維等の染色に用
いられる分散染料、油性染料、一部のヴァット染料、反
応性分散染料等を用いることができる。本発明における
酸性染料としては例えばカラ−インデックスのC.I.
Acid Colorに分類される公知の酸性染料を用
いることができる。また一部C.I.Direct C
olorに分類される染料を酸性染料として用いること
もできる。これらはアゾ系、アントラキノン系、キノフ
タロン系、トリアリルメタン系、キサンテン系、フタロ
シアニン系などの染料骨格に1〜4個程度のアニオン性
基(多くはスルホン酸ナトリウム基)を導入したもので
ある。プロセスカラ−用としては、イエロ−としてC.
I.AcidYellowの内、HueがGreeni
sh Yellow、またはBright Green
ish Yellowに分類される染料が、マゼンタと
してC.I.AcidRedの内、HueがBluis
h Red、またはBright Bluish Re
dに分類される染料、およびまたはC.I.Acid
Violetの内、HueがReddish Viol
et、またはBright Reddish Viol
etに分類される染料が、シアンとしてC.I.Aci
d Blueの内、HueがGreenish Blu
e、またはBright Greenish Blu
e、およびまたはC.I.Acid Greenの内、
HueがBluish Green、またはBrigh
t Bluish Greenに分類される染料が単独
あるいは適宜配合されて好ましく使用される。本発明に
おける塩基性染料としてはアクリジン系、メチン系、ポ
リメチン系、アゾ系、アゾメチン系、キサンテン系、チ
オキサンテン系、オキサジン系、チオキサジン系、トリ
アリルメタン系、シアニン系、アントラキノン系、フタ
ロシアニン系等公知の塩基性染料を用いることができ
る。
【0019】特にプロセスカラ−の三原色用としては、
イエロ−としてC.I.BasicYellow 1
1、12、13、21、23、24、33、40、5
1、54、63、71、87が、マゼンタとしてC.
I.Basic Red 13、14、45、19、2
6、27、34、35、36、38、39、42、4
3、45、46、50、51、52、53、56、5
9、63、65、66、71、C.I.BasicVi
olet 7、11、14、15、16、18、19、
20、28、29、30、33、34、35、36、3
8、39、41、44が、シアンとしてC.I.Bas
icBlue 3、22、33、41、45、54、6
3、65、66、67、75、77、85、87、8
8、109、116が好ましく用いられる。かかるイオ
ン性の染料は、樹脂に含有されるイオン性基当量に対し
て1〜98mol%の範囲、好ましくは20〜90mol%の範
囲にて使用できる。
【0020】本発明においてはこれら蛍光染料の他、公
知の染顔料、好ましくは染料を組合わせて用いる事がで
きる。より具体的には顔料として、 C.I.Pigment Yellow 3、13、1
4、15、16、17、185、 C.I.Pigment Red 47、48、58、
81、95、122、184、185 C.I.Pigment Violet 23 C.I.Pigment Blue 15、16 カーボンブラック類 等を好適に用いることができる。また染料としては、樹
脂を堅牢に染色しうるものであれば特に制限されるもの
ではない。樹脂にアニオン性基が含有される場合には塩
基性染料等のカチオン性染料で、カチオン性基が含有さ
れる場合には酸性染料、直接染料、反応性染料等のアニ
オン性染料にて染色することができる。またポリエステ
ル繊維等の染色に用いられる分散染料、油性染料、一部
のヴァット染料、反応性分散染料等を用いることができ
る。
【0021】本発明における酸性染料としては例えばカ
ラ−インデックスのC.I.Acid Colorに分
類される公知の酸性染料を用いることができる。また一
部C.I.Direct Colorに分類される染料
を酸性染料として用いることもできる。これらはアゾ
系、アントラキノン系、キノフタロン系、トリアリルメ
タン系、キサンテン系、フタロシアニン系などの染料骨
格に1〜4個程度のアニオン性基(多くはスルホン酸ナ
トリウム基)を導入したものである。プロセスカラ−用
としては、イエロ−としてC.I.AcidYello
wの内、HueがGreenish Yellow、ま
たはBright Greenish Yellowに
分類される染料が、マゼンタとしてC.I.AcidR
edの内、HueがBluish Red、またはBr
ight Bluish Redに分類される染料、お
よびまたはC.I.Acid Violetの内、Hu
eがReddish Violet、またはBrigh
t Reddish Violetに分類される染料
が、シアンとしてC.I.Acid Blueの内、H
ueがGreenish Blue、またはBrigh
t Greenish Blue、およびまたはC.
I.Acid Greenの内、HueがBluish
Green、またはBright Bluish G
reenに分類される染料が単独あるいは適宜配合され
て好ましく使用される。
【0022】本発明における塩基性染料としてはアクリ
ジン系、メチン系、ポリメチン系、アゾ系、アゾメチン
系、キサンテン系、チオキサンテン系、オキサジン系、
チオキサジン系、トリアリルメタン系、シアニン系、ア
ントラキノン系、フタロシアニン系等公知の塩基性染料
を用いることができる。特にプロセスカラ−の三原色用
としては、イエロ−としてC.I.Basic Yel
low 11、12、13、21、23、24、33、
40、51、54、63、71、87が、マゼンタとし
てC.I.Basic Red 13、14、45、1
9、26、27、34、35、36、38、39、4
2、43、45、46、50、51、52、53、5
6、59、63、65、66、71、C.I.Basi
cViolet 7、11、14、15、16、18、
19、20、28、29、30、33、34、35、3
6、38、39、41、44が、シアンとしてC.I.
BasicBlue 3、22、33、41、45、5
4、63、65、66、67、75、77、85、8
7、88、109、116が好ましく用いられる。かか
るイオン性の染料は、樹脂に含有されるイオン性基当量
に対して1〜98mol%の範囲、好ましくは20〜90mo
l%の範囲にて使用できる。
【0023】本発明では「水に不溶ないしは難溶性でか
つ有機溶剤に可溶である染料」により着色されることが
好ましい。本発明における「水に不溶ないしは難溶性で
かつ有機溶剤に可溶である染料」としては油溶性染料、
分散染料、および一部の建浴染料を例示することができ
る。これらはカラ−インデックスにおいて「Solve
nt Dye」、「Disperse Dye」、「V
at Dye」に分類されるものである。「Solve
nt Dye」のうち特に非クロム含金染料の使用が好
ましい。化学構造的には、アントラキノン系染料、アゾ
系染料、ジスアゾ系染料、トリアゾ系染料、フタロシア
ニン系染料、インジゴ系染料、メチン系染料、ニトロ系
染料、キノフタロン系染料、キノリン系染料、シアノメ
チン系染料、トリフェニルメタン系染料、キサンテン系
染料などを使用できる。
【0024】より具体的には、油溶性染料として ・C.I.Solvent Yellow 96 ・C.I.Solvent Yellow 162 ・C.I.Solvent Red 49 ・C.I.Solvent Blue 25 ・C.I.Solvent Blue 35 ・C.I.Solvent Blue 38 ・C.I.Solvent Blue 64 ・C.I.Solvent Blue 70 ・C.I.Solvent Black 3 等を例示できる。
【0025】また分散染料として ・C.I.Disperse Yellow 33 ・C.I.Disperse Yellow 42 ・C.I.Disperse Yellow 54 ・C.I.Disperse Yellow 64 ・C.I.Disperse Yellow 198 ・C.I.Disperse Red 60 ・C.I.Disperse Red 92 ・C.I.Disperse Violet 26 ・C.I.Disperse Violet 35 ・C.I.Disperse Violet 38 ・C.I.Disperse Blue 56 ・C.I.Disperse Blue 60 ・C.I.Disperse Blue 87 から選択される少なくとも1種の染料が好ましく用いら
れる。これらは特に耐光堅牢度、昇華堅牢度、色相、彩
度に優れるものである。かかる色素は、樹脂に対して
0.2〜30重量%の範囲にて配合され、さらに好まし
くは2〜25重量%、なおさらに好ましくは5〜20重
量%、なおまたさらに好ましくは10〜20重量%の範
囲に配合される。配合量が少ないと十分なる着色濃度が
得られず、被覆厚みを増す必要が生じ、繊維、繊維集合
体の質感、触感が損なわれる。また逆に配合量が多すぎ
るとブリード等の原因となる。
【0026】本発明では共重合ポリエステル樹脂に、耐
光性、耐熱性向上を目的として紫外線吸収剤、酸化防止
剤等を添加することができる。紫外線吸収剤、光安定剤
としてはサリチレ−ト系化合物、ベンゾフェノン系化合
物、ベンゾトリアゾ−ル系化合物等を用いることができ
る。ラジカル連鎖禁止剤(一次酸化防止剤)としてはフ
ェノ−ル系化合物、アミン系化合物、アスコルビン酸系
化合物等を用いることができる。過酸化物分解剤(二次
酸化防止剤)としては硫黄系化合物、相乗剤としてはク
エン酸、りん酸等を用いることができる。
【0027】外線吸収剤、光安定剤としてはフェニルサ
リチレ−ト、モノグリコ−ルサリチレ−ト、タ−シャル
ブチルフェニルサリチレ−ト等のサリチレ−ト系化合
物、2−ヒドロキシ−4−アルコキシベンゾフェノン等
のベンゾフェノン系化合物、2(2'-ヒドロキシ−5'-
メチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2(2'-ヒドロ
キシ−5'-オクチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2
[2−ヒドロキシ−3−(3,4,5,6−テトラハイ
ドロフタルイミド−メチル)−5−メチルフェニル]ベ
ンゾトリアゾ−ル、2[2'-ヒドロキシ−3',5'-ビス
(α,α'-ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベン
ゾトリアゾ−ル、2(2'-ヒドロキシ−3',5'-ジタ−
シャルアミルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2(2'-
ヒドロキシ−3',5'-ジタ−シャルブチルフェニル)ベ
ンゾトリアゾ−ル、2(2'-ヒドロキシ−3'-タ−シャ
ルブチル−5'-メチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、
2(2'-ヒドロキシ−3'-タ−シャルブチル−5'-メチ
ルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾ−ル、等のベ
ンゾトリアゾ−ル系化合物、そのほか、レゾルシノ−ル
モノベンゾエ−ト、2'-エチルヘキシル−2−シアノ−
3−フェニルシンナメ−ト、ビス(2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジン)セバケ−ト等を用いるこ
とができる。
【0028】本発明ではベンゾトリアゾ−ル系、ベンゾ
フェノン系、ベンゾサリシレ−ト系から選択される少な
くとも1種の紫外線吸収剤を用いることが好ましい。こ
れら酸化防止剤の配合量は結着材樹脂に対し0.01〜
5.0重量%、好ましくは0.02〜1.0重量%、さ
らに好ましくは0.05〜0.5重量%程度である。さ
らに本発明においてはこれら紫外線吸収剤と一重項酸素
クエンチャーを併用する事によりより高い効果を得る事
ができる、一重項酸素クエンチャーとしてはニッケル錯
体系化合物、DABCO:ジアザビスシクロオクタン等
を用いる事ができる。以上が 本発明の金属光沢を有す
る繊維もしくは繊維集合体である。
【0029】次に本発明の金属光沢を有する繊維もしく
は繊維集合体の製法について説明する。本発明の金属光
沢を有する繊維もしくは繊維集合体を得るためには、ま
ず、繊維ないしは繊維集合体に金属蒸着を行い、その
後、染料、樹脂、溶媒からなる溶液にて被覆、乾燥する
ことにより得る事ができる。しかしながらかかる方法で
は溶媒として有機溶剤を使う事が必要となり作業環境
上、あるいは火災防止上の問題が残される。本発明では
好ましい製法として樹脂を水系分散体として塗料化し被
覆に用いる方法を例示することができる。より具体的に
は 繊維若しくは繊維集合体の少なくとも片面に金属蒸着
を行い、さらに、樹脂の水系分散体にて被覆乾燥する製
法。 合成樹脂フィルムの少なくとも片面に金属蒸着を行
い、さらに、樹脂水系分散体にて被覆乾燥した後に裁断
する製法。 繊維若しくは繊維集合体の少なくとも片面に金属蒸着
を行い、さらに、樹脂の水系分散体にて被覆乾燥した
後、湿式染色する製法。 等の製法を好ましく用いる事ができる。
【0030】本発明において樹脂、好ましくはポリエス
テル樹脂がイオン性基を含有する場合には、樹脂が自己
乳化性を有するため転相自己乳化法により樹脂微粒子の
水分散体を作製することができる。イオン性基含有樹脂
の微粒子分散体は、イオン性基含有樹脂と水溶性有機化
合物とをあらかじめ混合後に水を加える方法、イオン性
基含有樹脂と水溶性有機化合物と水とを一括して混合加
熱する方法等により得ることができる。またその際に界
面活性剤等を併用することもできる。水溶性有機化合物
と樹脂を混合する際に疎水性の蛍光染料を同時に混合す
る事により蛍光着色した樹脂の水分散体を得る事ができ
る。ここに樹脂はイオン性基含有共重合ポリエステル樹
脂であることが好ましい。水溶性有機化合物としてはエ
タノ−ル、イソプロパノ−ル、ブタノ−ル、エチレング
リコ−ル、プロピレングリコ−ル、メチルセロソルブ、
エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、タ−シャルブチ
ルセルソルブ、アセトン、メチルエチルケトン、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン等を用いることができる。水
溶性有機化合物はイオン性基含有ポリエステル樹脂を水
分散化した後に共沸等により除去することができるもの
が好ましい。
【0031】水系媒体には水溶性の各種添加剤を含むこ
とができる。添加剤としては水溶性有機化合物を例示す
ることができる。水溶性有機化合物としてはメタノー
ル、エチルアルコール、プロパノール、イソプロパノー
ル、ブタノ−ル、ベンジルアルコール、エチレングリコ
−ル、プロピレングリコ−ル、ブチレングリコール、ジ
プロピレングリコ−ル、ネオペンチルグリコール、ポリ
プロピレングリコ−ル、ブチルセロソルブ、タ−シャル
ブチルセルソルブ、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、ポリエチレングリコール、チオジグリコ
ール、グリセリン、2,2',2''- ニトリルトリエタノ
ール、エチレンジアミン、エチレングリコールモノメチ
ルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、
ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレン
グリコールモノエチルエーテル、アルキレングリコール
モノアルキルエーテル、N−メチルピロリドン、等を例
示できる。かかる水溶性有機化合物は水系媒体の50%
を越えない範囲にて適宜添加することができる。本発明
の水系媒体にはフッ素系、ないしはシリコ−ン系の消泡
剤などを添加することができる。さらに各種殺菌剤や防
カビ剤、また必要に応じて、透明性を損なわない程度に
無機、有機系の顔料類を添加することもできる。
【0032】
【作用】従来より用いられてきた透明塗料用樹脂とかか
る含金属錯塩型染料、一般の非含金染料との組合わせに
おいては、樹脂に対する染料の溶解度が小さいために必
要な着色濃度を得るためには被覆厚みを増す必要が生
じ、結果として、厚ぼったくゴワゴワした触感の製品し
か得る事ができない。また着色濃度を稼ぐために染料を
溶解度以上に添加した場合には塗膜中に染料の微結晶が
生じ、塗膜の透明性を損ない、結果として反射率の低
い、金属光沢の鈍い暗い色調となり商品品位が著しく低
下してしまう。本発明においても散られる染料は昼光下
にて蛍光を有するものであるため、非常に明るい色彩を
有するものとなる。本発明においては、通常の紙等の基
材に同じ含蛍光染料樹脂層を塗布したものに比較し、よ
り明るい色調が発現する。これは入射光のみならず、樹
脂層を透過して金属蒸着面にて反射した光も蛍光の励起
に寄与し、さらに蛍光染料から発した蛍光もまた直接樹
脂層から発散するものに加え、金属面にて反射〜多重反
射した光も加わるためと考えられる。結果として本発明
においては非常に装飾効果、高級感の高いものが実現さ
れる。
【0033】本発明において特に好ましく用いられる共
重合ポリエステル樹脂は染料、特に油性蛍光染料との相
性に優れ、また特に共重合ポリエステル樹脂にスルホン
酸塩の基等のアニオン性イオン性基が含有される場合に
は塩基性蛍光染料とも相性が良く、非常に高濃度に着色
できるとともに耐光堅牢度に優れる物である。その結
果、従来より耐光性の確保のためにやむなく用いられて
きた含金錯塩型染料を用いる必要がなく、一般の非含金
染料を使用する事が可能となり、環境衛生上好ましい物
となる。さらに溶解度が高いために薄い塗膜でも十分な
着色が可能となり製品の触感が改善される。さらに塗膜
中に染料微結晶が析出することがないため、金属光沢性
の優れた明るく透明感のある色調が得られ、高い装飾効
果を実現する事が可能となる。さらに本発明に例示され
る水分散体を用いる好ましい製法によれば、樹脂塗膜を
水系塗料にて形成できるため作業環境においても排気設
備、溶剤回収設備等が不要であり、また火災等の防止の
観点よりも産業有意義な物となる。
【0034】
【発明の実施形態】以下に実施例を示し本発明を具体的
に説明する [ポリエステル樹脂の重合例1]温度計、撹拌機を備え
たオ−トクレ−ブ中に、 テレフタル酸ジメチルエステル 96重量部、 イソフタル酸ジメチルエステル 92重量部、 5ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチルエステル6重
量部、 エチレングリコ−ル 72重量部、 ネオペンチルグリコ−ル 103重量部、 テトラブトキシチタネ−ト 0.1重量部、 を仕込み150〜220℃で180分間加熱してエステ
ル交換反応を行った。次いで、240℃に昇温した後、
系の圧力を徐々に減じて30分後に10mmHgとし、
240分間反応を続けた。共重合ポリエステル樹脂(A
1)を得た。得られた共重合ポリエステル樹脂は平均分
子量は15000、酸価2eq./ton 、ガラス転移温度は
62℃、比重は1.26、スルホン酸ナトリウム基当量
98eq.ton( m当量/kg)、であった。
【0035】[ポリエステル樹脂の重合例2]温度計、
撹拌機を備えたオ−トクレ−ブ中に、 シクロヘキサンジカルボン酸ジメチルエステル 196重量部、 エチレングリコ−ル 102重量部、 トリシクロデカンジメタノール 99重量部、 テトラブトキシチタネ−ト 0.1重量部、 を仕込み150〜220℃で180分間加熱してエステ
ル交換反応を行った。次いで、240℃に昇温した後、
系の圧力を徐々に減じて30分後に10mmHgとし、
240分間反応を続けた。その後オ−トクレ−ブ中を窒
素ガスで置換し、大気圧とした。温度を200℃に保
ち、 無水トリメリット酸 4重量部を加え、 60分間反応を行い、共重合ポリエステル樹脂(A2)
を得た。得られた共重合ポリエステル樹脂は平均分子量
は12000、酸価210eq./ton 、ガラス転移温度は
71℃、比重は1.18であった。
【0036】[共重合ポリエステル水分散体の製造例]
温度計、コンデンサ−、撹拌羽根を備えた四つ口の10
リットルセパラブルフラスコにポリエステル樹脂(A
1)200重量部、メチルエチルケトン200重量部、
テトラハイドロフラン100重量部、を仕込み70℃に
て溶解した。次いで70℃のイオン交換水800重量部
を加え、水分散化した後、蒸留用フラスコにて留分温度
が103℃に達するまで蒸留し、冷却後に水を加え固形
分濃度を20wt%に調整し、最後にエタノール50重量
部を加え共重合ポリエステル水分散体(B0)とした。 [着色水分散体の製造例1]温度計、コンデンサ−、撹
拌羽根を備えた四つ口の10リットルセパラブルフラス
コにポリエステル樹脂(A1)200重量部、メチルエ
チルケトン200重量部、テトラハイドロフラン100
重量部、蛍光染料「C.I.Disperse Yel
low 82」のコンクケ−キ10重量部を仕込み70
℃にて溶解した。次いで70℃のイオン交換水800重
量部を加え、水分散化した後、蒸留用フラスコにて留分
温度が103℃に達するまで蒸留し、冷却後に水を加え
固形分濃度を20wt%に調整、最後に弗素系界面活性剤
メガファック142D[大日本インキ化学社製]0.1
重量部を加え、黄色に着色された着色ポリエステル水分
散体(B1)とした。
【0037】[着色水分散体の製造例2]温度計、コン
デンサ−、撹拌羽根を備えた四つ口の10リットルセパ
ラブルフラスコにポリエステル樹脂(A2)200重量
部、メチルエチルケトン200重量部、テトラハイドロ
フラン100重量部、蛍光染料「マクロレックス・イエ
ロー6G」[BAYER社製]10重量部、紫外線吸収
剤として2[2'-ヒドロキシ−3',5'-ビス(α,α'-
ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾ
−ル、2重量部を仕込み70℃にて溶解した。次いで塩
基としてトリエチルアミン6重量部を加えた後、70℃
のイオン交換水800重量部を加え、水分散化した後、
蒸留用フラスコにて留分温度が103℃に達するまで蒸
留し、冷却後に水を加え固形分濃度を20%に調整し、
最後にエタノール50重量部を加え着色ポリエステル水
分散体(B2)とした。 [着色水分散体の製造例3]温度計、コンデンサ−、撹
拌羽根を備えた四つ口の10リットルセパラブルフラス
コにポリエステル樹脂(A1)200重量部、メチルエ
チルケトン200重量部、テトラハイドロフラン100
重量部、蛍光染料「C.I.SolventRed 4
9」10重量部を仕込み70℃にて溶解した。次いで7
0℃のイオン交換水800重量部を加え、水分散化した
後、蒸留用フラスコにて留分温度が103℃に達するま
で蒸留し、冷却後に水を加え固形分濃度を20wt%に調
整、最後にドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム1重
量部を加え、赤紫色に着色された着色ポリエステル水分
散体(B3)とした。
【0038】[着色水分散体の製造例4]温度計、コン
デンサ−、撹拌羽根を備えた四つ口の10リットルセパ
ラブルフラスコにポリエステル樹脂(A1)200重量
部、メチルエチルケトン200重量部、テトラハイドロ
フラン100重量部、染料として「ホスタソル・イエロ
ー3G」[ヘキスト社製]10重量部、を仕込み70℃
にて溶解した。次いで70℃のイオン交換水800重量
部を加え、水分散化した後、蒸留用フラスコにて留分温
度が103℃に達するまで蒸留し、冷却後に水を加え固
形分濃度を20wt%に調整、最後にポリオキシエチレン
ソルビタンモノオレート1重量部を加え、黄色に着色さ
れた着色ポリエステル水分散体(B4)とした。 [着色水分散体の製造例5]温度計、コンデンサ−、撹
拌羽根を備えた四つ口の10リットルセパラブルフラス
コにポリエステル樹脂(A1)200重量部、メチルエ
チルケトン200重量部、テトラハイドロフラン100
重量部、染料として「サーモプラストFイエロー08
4」[BASF社製]10重量部、を仕込み70℃にて
溶解した。次いで70℃のイオン交換水800重量部を
加え、水分散化した後、蒸留用フラスコにて留分温度が
103℃に達するまで蒸留し、冷却後に水を加え固形分
濃度を20wt%に調整、最後にポリオキシエチレンソル
ビタンモノオレート1重量部を加え、黄色に着色された
着色ポリエステル水分散体(B5)とした。
【0039】
【実施例1】ポリエステル系不織布バルコンポHP60
50G[東洋紡績株式会社製]の両面にアルミニウムを
真空蒸着し、アルミ被覆不織布(C1)を得た。蒸着膜
厚は蒸着方向に対する繊維表面の向きにより異なった
が、おおむね1.2〜2.5μmの範囲内であった。次
いで、蛍光黄色に着色された共重合ポリエステル水分散
体(B1)に得られたアルミ被覆不織布(C1)を浸漬
し、引き上げた後150℃のドライオーブンにて5分間
乾燥して金色の金属光沢を有する不織布(G1)を得
た。共重合ポリエステル樹脂の被覆量はおおむね15g
/m2 、繊維表面での厚みに換算して2〜4μm程度で
あった。被覆量は以下に示す実施例においても同程度に
なるように調整した。得られた不織布の色調、明度、金
属光沢、透明感(以上視感評価)、触感、耐光性を後記
の表1.に示す。なお耐光性は不織布では評価し難いた
め、同様の操作をアルミ箔に施したものを作製し、サン
シャインフェードメータ(63℃)20時間照射前後の
CIELAB1976における色差ΔEが5以下を良好、5
を越えるものを不良とした。
【0040】
【実施例2】実施例1にて用いたアルミ被覆不織布(C
1)、黄色に着色された共重合ポリエステル水分散体
(B2)を用い、以下実施例1と同様に操作し、金色の
金属光沢を有する不織布(G2)を得た。以下実施例1
と同様に評価した結果を表1.に示す。
【0041】
【実施例3】実施例1にて用いたアルミ被覆不織布(C
1)、赤紫色に着色された共重合ポリエステル水分散体
(B3)を用い、以下実施例1と同様に操作し、メタリ
ック調ショッキングピンクの金属光沢を有する不織布
(SP1)を得た。以下実施例1と同様に評価した結果
を表1.に示す。
【0042】
【実施例4】実施例1にて用いたアルミ被覆不織布(C
1)、黄色に着色された共重合ポリエステル水分散体
(B4)を用い、以下実施例1と同様に操作し、金色の
金属光沢を有する不織布(G3)を得た。以下実施例1
と同様に評価した結果を表1.に示す。
【0043】
【実施例5】実施例1にて用いたアルミ被覆不織布(C
1)、黄色に着色された共重合ポリエステル水分散体
(B5)を用い、以下実施例1と同様に操作し、金色の
金属光沢を有する不織布(G4)を得た。以下実施例1
と同様に評価した結果を表1.に示す。
【0044】
【実施例6】アルミ被覆不織布(C1)を共重合ポリエ
ステル水分散体(B0)に浸漬し、引き上げた後150
℃のドライオーブンにて5分間乾燥して銀白色の金属光
沢を有する不織布(S1)を得た。塩基性蛍光染料アイ
ゼンカチロン・ブリリアント・フラビン10GFH
(C.I.Basic Yellow40)[保土ヶ谷
化学製]95重量部、塩基性染料アイゼンカチロン・レ
ッド6BH(C.I.Basic Violet7)
[保土ヶ谷化学製]5重量部を脱イオン水1000重量
部に溶解し80℃に昇温した。次いで、銀白色の金属光
沢を有する不織布(S1)を30分間浸漬染色し、水洗
後乾燥し、金色の金属光沢を有する不織布(G5)を得
た。以下実施例1と同様に評価した結果を表1.に示
す。
【0045】
【実施例7】以下に組成比を示すクリヤーラッカー40
00重量部に蛍光染料「マクロレックス・イエロー6
G」[BAYER社製]49.0重量部、C.I.Di
sperseRed60コンクパウダー[三井東圧染料
社製]1.0重量部(樹脂成分に対して5wt%)を溶解
し黄色のクリヤーラッカーとした。 クリヤーラッカー組成 アルキル化メラミン樹脂 15重量部、 ニトロセルロース 10重量部、 メチルセロソルブ 5重量部 酢酸−n−ブチル 10重量部 酢酸エチル 10重量部 n−ブチルアルコール 15重量部 メチルイソブチルケトン 10重量部 キシレン 25重量部 得られたラッカーに、実施例1にて用いたアルミ被覆不
織布(C1)を浸漬し、引き上げた後50℃の防爆仕様
のドライヤにて乾燥して金色の金属光沢を有する不織布
(G6)を得た。以下実施例1と同様に評価した結果を
表1.に示す。
【0046】
【比較例1】以下に組成比を示すクリヤーラッカー40
00重量部に含金属錯塩型油性染料アイゼンスピロン・
イエローGRLHスペシャル47.5重量部、アイゼン
スピロン・レッドGRLHスペシャル2.5重量部(樹
脂成分に対して5wt%)を溶解し黄色のクリヤーラッカ
ーとした。 クリヤーラッカー組成 アルキル化メラミン樹脂 15重量部、 ニトロセルロース 10重量部、 メチルセロソルブ 5重量部 酢酸−n−ブチル 10重量部 酢酸エチル 10重量部 n−ブチルアルコール 15重量部 メチルイソブチルケトン 10重量部 キシレン 25重量部 得られたラッカーに、実施例1にて用いたアルミ被覆不
織布(C1)を浸漬し、引き上げた後50℃の防爆仕様
のドライヤにて乾燥して金色の金属光沢を有する不織布
(G14)を得た。乾燥樹脂の被覆量はおおむね15g/
2 、となるように調整した。以下実施例1と同様に評
価した結果を表1.に示す。得られた不織布(G14)は
実施例にて得られた金色の不織布(G1)(G2)(G
3)に比較してやや暗く見え、反射率が低く感じられ
た。
【0047】
【比較例2】以下に組成比を示すクリヤーラッカーを用
い、以下、比較例と同様に操作し、金色の金属光沢を有
する不織布(G15)を得た。 クリヤーラッカー組成 ポリメチルメタアクリレート樹脂 25重量部、 エチルアルコール 1重量部、 トルエン 41重量部 酢酸−n−ブチル 22重量部 酢酸エチル 11重量部 以下実施例1と同様に評価した結果を表1.に示す。得
られた不織布(G15)は実施例にて得られた金色の不織
布(G1)(G2)(G3)に比較して透明感に欠け金
属光沢が鈍く感じられた。
【0048】
【比較例3】以下に組成比を示すウレタン塗料を用い、
以下、比較例と同様に操作し、金色の金属光沢を有する
不織布(G16)を得た。 ウレタン塗料組成 デスモフェン800 7重量部、 デスモフェン1100 8重量部、 エチルアセテート 15重量部、 コロネートL 20重量部、 トルエン 50重量部、 メチルセロソルブ 50重量部、 酢酸−N−ブチル 50重量部、 以下実施例1と同様に評価した結果を表1.に示す。得
られた不織布(G16)は実施例にて得られた金色の不織
布(G1)(G2)(G3)に比較してやや暗く見え、
反射率が低く感じられた。
【0049】
【比較例4】比較例2にて用いたクリヤーラッカー40
00重量部に非含金染料としてネププチューンイエロー
075(油性染料、C.I.Solvent Yell
ow162)〔BASF社製〕47.5重量部、C.
I.Dispers Red60コンクパウダー〔三井
東圧染料社製〕2.5重量部を溶解し黄色ラッカーを
得、以下比較例1と同様に操作し、金色の金属光沢を有
する不織布(G17)を得た。以下実施例1と同様に評価
した結果を表1に示す。得られた不織布 (G17)は実
施例にて得られた金色の不織布(G1)等に比較して透
明感に欠け、金色光沢が鈍く見えた。
【0050】
【表1】
【0051】
【発明の効果】以上述べてきたように、本発明によれば
含金錯塩型染料を用いる必要がなく、良好な触感と、金
属光沢の優れた、明るく透明感のある色調が得られ、高
い装飾効果を実現することが可能となる。さらに本発明
の好ましい製法によれば作業環境において有機溶剤等を
使用する必要がなく、排気設備、溶剤回収設備等が不要
であり、また火災等の防止の観点からも産業上有意義な
ものである。
フロントページの続き (72)発明者 山田 陽三 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内 (72)発明者 山田 知正 東京都中央区日本橋小網町17番9号 東洋 紡績株式会社東京支社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維表面上に反射膜としての金属層を有
    し、さらにその上に蛍光染料にて着色された樹脂層を有
    することを特徴とする金属光沢を有する繊維。
  2. 【請求項2】 繊維集合体を形成する繊維の表面上に反
    射膜としての金属層を有し、さらにその上に蛍光染料に
    て着色された樹脂層を有することを特徴とする金属光沢
    を有する繊維集合体。
  3. 【請求項3】 蛍光染料が油溶性染料、およびまたは分
    散染料に分類される物である請求項1記載の金属光沢を
    有する繊維。
  4. 【請求項4】 蛍光染料が油溶性染料、およびまたは分
    散染料に分類される物である請求項2記載の金属光沢を
    有する繊維集合体。
  5. 【請求項5】 蛍光染料が塩基性染料に分類される物で
    あり、樹脂がアニオン性のイオン性基を含有するもので
    ある請求項1記載の金属光沢を有する繊維。
  6. 【請求項6】 蛍光染料が塩基性染料に分類される物で
    あり、樹脂がアニオン性のイオン性基を含有するもので
    ある請求項2記載の金属光沢を有する繊維集合体。
  7. 【請求項7】 樹脂層が共重合ポリエステル樹脂よりな
    るまのである請求項1記載の金属光沢を有する繊維。
  8. 【請求項8】 樹脂層が共重合ポリエステル樹脂よりな
    るものである請求項2記載の金属光沢を有する繊維集合
    体。
  9. 【請求項9】 繊維集合体が合成繊維からなる不織布で
    ある請求項2、請求項4、請求項6および請求項8記載
    の繊維集合体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102560790A (zh) * 2012-01-12 2012-07-11 宁波双鸟带业有限公司 一种含金银线的绣花线的加工方法
JP2016138921A (ja) * 2015-01-26 2016-08-04 株式会社沖データ トナー、トナーカートリッジ、現像装置および画像形成装置
JP2017119729A (ja) * 2015-12-28 2017-07-06 ユニチカ株式会社 金属蒸着層保護コート剤

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