JPH0948750A - フェニルアルカン酸アミド誘導体及び農園芸用殺菌剤 - Google Patents

フェニルアルカン酸アミド誘導体及び農園芸用殺菌剤

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JPH0948750A
JPH0948750A JP15898796A JP15898796A JPH0948750A JP H0948750 A JPH0948750 A JP H0948750A JP 15898796 A JP15898796 A JP 15898796A JP 15898796 A JP15898796 A JP 15898796A JP H0948750 A JPH0948750 A JP H0948750A
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豪 浅原
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勝美 古瀬
Yoshiyuki Kojima
芳幸 小嶋
Hiroshi Abe
洋 阿部
Ikumi Urushibata
育巳 漆畑
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Ihara Chemical Industry Co Ltd
Kumiai Chemical Industry Co Ltd
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Ihara Chemical Industry Co Ltd
Kumiai Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】作物に悪影響を及ぼすことなく、植物病害、特
にイネいもち病に対し高い防除効果を有する新規殺菌剤
を提供する。 【解決手段】一般式 (式中、Rは水素原子又はアルキル基等を示し、
、R及びRはアルキル基又は水素原子等を示
し、Qはシアノ基又はカルボキシル基等を示し、Xはア
ルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子又はアリール基
等を示し、nは0〜3の整数を示し、Y及びZはアルキ
ル基又は水素原子等を表す。)で表されるフェニルアル
カン酸アミド誘導体、及び農園芸用殺菌剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、文献未記載の新規
化合物であるフェニルアルカン酸アミド誘導体及びこれ
を有効成分として含有する農園芸用殺菌剤に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】これまでに、N−(1−シアノ−1−シ
クロプロピルエチル)−2−(2,4−ジクロロフェニ
ル)アセトアミド等のN−フェニルアセトアミノニトリ
ル類は、3−アリールピロリジン−2,4−ジオン類の
製造中間体として知られている(特開平6−22000
4号公報明細書及び特開平6−263731号公報明細
書)が、農園芸用殺菌剤としての有用性は全く知られて
いない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、農園芸用殺菌剤
の多用により薬剤に対する耐性菌が出現し、既存の薬剤
では充分な殺菌活性を示さないことがある。また、環境
問題からは低濃度で効率良く有害菌を防除できる新しい
殺菌剤が求められている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来知ら
れた殺菌剤に優る殺菌活性を有する薬剤を開発するため
に、種々の新規なフェニルアルカン酸アミド誘導体を合
成し、その生理活性について検討したところ、本発明化
合物がイネいもち病等に対して優れた殺菌活性を有する
とともに、有用作物に対してはなんら害を及ぼさないこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本
発明は、一般式(1)、
【0005】
【化6】 [式中、Rは水素原子又はC〜Cアルキル基を表
し、Rは水素原子、C〜Cアルキル基、C〜C
シクロアルキル基又はC〜Cハロアルキル基を表
し、R及びRはそれぞれ独立してC〜Cアルキ
ル基、C〜Cアルケニル基、C〜Cシクロアル
キル基、C〜Cアルコキシアルキル基又はC〜C
ハロアルキル基を表すか、あるいはRとRは結合
している炭素原子と共に5員〜7員環のシクロアルキル
基(該基はC〜Cアルキル基によって置換されてい
てもよい。)を表し、Qはシアノ基又は基−COR
(Rはヒドロキシ基、C〜Cアルキル基、C
〜Cアルコキシ基、C〜Cアルケニルオキシ基、
〜Cアルキニルオキシ基、C〜Cシクロアル
キルオキシ基、フェノキシ基、ベンジルオキシ基、アミ
ノ基、C〜Cアルキルアミノ基又はC〜Cジア
ルキルアミノ基を表す。)を表し、Xはハロゲン原子、
〜Cアルキル基、C〜Cアルケニル基、C
〜Cアルキニル基、C〜Cシクロアルキル基、C
〜Cハロアルキル基、ヒドロキシ基、C〜C
ルコキシ基、C〜Cアルケニルオキシ基、C〜C
アルキニルオキシ基、C〜Cシクロアルキルオキ
シ基、C〜Cハロアルコキシ基、アリールオキシ基
(該基はC〜Cアルキル基、C〜Cハロアルキ
ル基、C〜Cアルコキシ基、シアノ基、ニトロ基又
はハロゲン原子によって置換されていてもよい。)、ヘ
テロアリールオキシ基(該基はC〜Cアルキル基、
〜Cハロアルキル基、C〜Cアルコキシ基、
シアノ基、ニトロ基又はハロゲン原子によって置換され
ていてもよい。)、C〜Cアルキルチオ基、C
アルキルスルフィニル基、C〜Cアルキルスル
ホニル基、C〜Cハロアルキルチオ基、アリールチ
オ基(該基はC〜Cアルキル基、C〜Cハロア
ルキル基、C〜Cアルコキシ基、シアノ基、ニトロ
基又はハロゲン原子によって置換されていてもよ
い。)、ヘテロアリールチオ基(該基はC〜Cアル
キル基、C〜Cハロアルキル基、C〜Cアルコ
キシ基、シアノ基、ニトロ基又はハロゲン原子によって
置換されていてもよい。)、アリールスルフィニル基
(該基はC〜Cアルキル基、C〜Cハロアルキ
ル基、C〜Cアルコキシ基、シアノ基、ニトロ基又
はハロゲン原子によって置換されていてもよい。)、ア
リールスルホニル基(該基はC〜Cアルキル基、C
〜Cハロアルキル基、C〜Cアルコキシ基、シ
アノ基、ニトロ基又はハロゲン原子によって置換されて
いてもよい。)、アミノ基、C〜Cアルキルアミノ
基、C〜Cジアルキルアミノ基、ニトロ基、シアノ
基、アリール基(該基はC〜Cアルキル基、C
ハロアルキル基、C〜Cアルコキシ基、シアノ
基、ニトロ基又はハロゲン原子によって置換されていて
もよい。)、ヘテロアリール基(該基はC〜Cアル
キル基、C〜Cハロアルキル基、C〜Cアルコ
キシ基、シアノ基、ニトロ基又はハロゲン原子によって
置換されていてもよい。)、アラルキル基(該基はC
〜Cアルキル基、C〜Cハロアルキル基、C
アルコキシ基、シアノ基、ニトロ基又はハロゲン原
子によって置換されていてもよい。)、C〜Cアル
キルカルボニル基、アリールカルボニル基(該基はC
〜Cアルキル基、C〜Cハロアルキル基、C
アルコキシ基、シアノ基、ニトロ基又はハロゲン原
子によって置換されていてもよい。)、ヘテロアリール
カルボニル基(該基はC〜Cアルキル基、C〜C
ハロアルキル基、C〜Cアルコキシ基、シアノ
基、ニトロ基又はハロゲン原子によって置換されていて
もよい。)、ホルミル基又はC〜Cアルコキシカル
ボニル基を表し、Y及びZはそれぞれ水素原子、C
アルキル基、C〜Cハロアルキル基、C〜C
アルコキシ基、シアノ基、ニトロ基又はハロゲン原子
を表し、nは0〜3の整数を表す。但し、R及びR
が同時に水素原子を表すとき、Y及びZは共に水素原子
を表し、nは1〜3の整数を表す。]にて表されるフェ
ニルアルカン酸アミド誘導体及びこれらのフェニルアル
カン酸アミド誘導体を有効成分として含有する農園芸用
殺菌剤である。
【0006】
【発明の実施の形態】本明細書において用いられる用語
について、以下説明する。尚、本明細書における、例え
ば「C〜C」等の表記は、これに続く置換基の炭素
数が、この場合では1乃至6であることを表している。
【0007】C〜Cアルキル基とは、直鎖又は分岐
鎖状のアルキル基を表し、例えばメチル基、エチル基、
n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソ
ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n
−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、n−
ヘキシル基、イソヘキシル基、3,3−ジメチルブチル
基等を挙げることができる。
【0008】C〜Cシクロアルキル基とは、例えば
シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル
基等を挙げることができる。
【0009】C〜Cハロアルキル基とは、ハロゲン
原子によって置換された、直鎖又は分岐鎖状のアルキル
基を表し、例えばフルオロメチル基、クロロメチル基、
ジフルオロメチル基、ジクロロメチル基、トリフルオロ
メチル基、ペンタフルオロエチル基等を挙げることがで
きる。
【0010】C〜Cアルケニル基とは、直鎖又は分
岐鎖状のアルケニル基を表し、例えばビニル基、1−プ
ロペニル基、アリル基、イソプロペニル基、1−ブテニ
ル基、2−ブテニル基等を挙げることができる。
【0011】C〜Cアルキニル基とは、直鎖又は分
岐鎖状のアルキニル基を表し、例えばエチニル基、1−
プロピニル基、2−プロピニル基、1−ブチニル基、2
−ブチニル基、3−ブチニル基、4−メチル−1−ペン
チニル基、3−メチル−1−ペンチニル基等を挙げるこ
とができる。
【0012】アリール基とは、例えばフェニル基、1−
ナフチル基、2−ナフチル基等を挙げることができる。
【0013】ヘテロアリール基とは、例えば2−ピリジ
ル基、3−ピリジル基、4−ピリジル基、2−フリル
基、3−フリル基、2−チエニル基、3−チエニル基、
1−ピロリル基、2−ピロリル基、3−ピロリル基等を
挙げることができる。
【0014】アラルキル基とは、アリール基(前記の意
味を表す。)によって置換された直鎖又は分岐鎖状のC
〜Cアルキル基を表し、例えばベンジル基、フェネ
チル基、1−ナフチルメチル基、2−ナフチルメチル基
等を挙げることができる。
【0015】ハロゲン原子とは、フッ素原子、塩素原
子、臭素原子又はヨウ素原子を表す。
【0016】C〜Cアルコキシ基とは、直鎖又は分
岐鎖状のアルコキシ基を表し、例えばメトキシ基、エト
キシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブ
トキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、te
rt−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、イソペンチ
ルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基等を挙げることがで
きる。
【0017】C〜Cアルケニルオキシ基とは、直鎖
又は分岐鎖状のアルケニルオキシ基を表し、例えばアリ
ルオキシ基、イソプロペニルオキシ基、2−ブテニルオ
キシ基等を挙げることができる。
【0018】C〜Cアルキニルオキシ基とは、直鎖
又は分岐鎖状のアルキニルオキシ基を表し、例えば2−
プロピニルオキシ基、2−ブチニルオキシ基、3−ブチ
ニルオキシ基等を挙げることができる。
【0019】C〜Cシクロアルキルオキシ基とは、
例えばシクロプロピルオキシ基、シクロペンチルオキシ
基、シクロヘキシルオキシ基等を挙げることができる。
【0020】C〜Cハロアルコキシ基とは、ハロゲ
ン原子によって置換された、直鎖又は分岐鎖状のアルコ
キシ基を表し、例えばフルオロメトキシ基、ジフルオロ
メトキシ基、トリフルオロメトキシ基、ペンタフルオロ
エトキシ基等を挙げることができる。
【0021】アリールオキシ基とは、例えばフェノキシ
基、1−ナフチルオキシ基、2−ナフチルオキシ基等を
挙げることができる。
【0022】ヘテロアリールオキシ基とは、例えば2−
ピリジルオキシ基、3−ピリジルオキシ基、4−ピリジ
ルオキシ基、2−フリルオキシ基、3−フリルオキシ
基、2−チエニルオキシ基、3−チエニルオキシ基等を
挙げることができる。
【0023】アラルキルオキシ基とは、アリール基によ
って置換された直鎖又は分岐鎖状のC〜Cアルコキ
シ基を表し、例えばベンジルオキシ基、フェネチルオキ
シ基等を挙げることができる。
【0024】C〜Cアルキルチオ基とは、直鎖又は
分岐鎖状のアルキルチオ基を表し、例えばメチルチオ
基、エチルチオ基、n−プロピルチオ基、イソプロピル
チオ基、n−ブチルチオ基、イソブチルチオ基、sec
−ブチルチオ基、tert−ブチルチオ基、n−ヘキシ
ルチオ基等を挙げることができる。
【0025】C〜Cアルキルスルフィニル基とは、
直鎖又は分岐鎖状のアルキルスルフィニル基を表し、例
えばメチルスルフィニル基、エチルスルフィニル基、n
−プロピルスルフィニル基、イソプロピルスルフィニル
基、n−ブチルスルフィニル基、イソブチルスルフィニ
ル基、sec−ブチルスルフィニル基、tert−ブチ
ルスルフィニル基、n−ヘキシルスルフィニル基等を挙
げることができる。
【0026】C〜Cアルキルスルホニル基とは、直
鎖又は分岐鎖状のアルキルスルホニル基を表し、例えば
メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、n−プロピ
ルスルホニル基、イソプロピルスルホニル基、n−ブチ
ルスルホニル基、イソブチルスルホニル基、sec−ブ
チルスルホニル基、tert−ブチルスルホニル基、n
−ヘキシルスルホニル基等を挙げることができる。
【0027】C〜Cハロアルキルチオ基とは、ハロ
ゲン原子によって置換された、直鎖又は分岐鎖状のアル
キルチオ基を表し、例えばフルオロメチルチオ基、ジフ
ルオロメチルチオ基、トリフルオロメチルチオ基、ペン
タフルオロエチルチオ基等を挙げることができる。
【0028】アリールチオ基とは、例えばフェニルチオ
基、1−ナフチルチオ基、2−ナフチルチオ基等を挙げ
ることができる。
【0029】ヘテロアリールチオ基とは、例えば2−ピ
リジルチオ基、3−ピリジルチオ基、4−ピリジルチオ
基、2−フリルチオ基、3−フリルチオ基、2−チエニ
ルチオ基、3−チエニルチオ基等を挙げることができ
る。
【0030】アリールスルフィニル基とは、例えばフェ
ニルスルフィニル基、1−ナフチルスルフィニル基、2
−ナフチルスルフィニル基等を挙げることができる。
【0031】アリールスルホニル基とは、フェニルスル
ホニル基、1−ナフチルスルホニル基、2−ナフチルス
ルホニル基等を挙げることができる。
【0032】C〜Cアルキルアミノ基とは、直鎖又
は分岐鎖状のアルキルアミノ基を表し、例えばメチルア
ミノ基、エチルアミノ基、n−プロピルアミノ基、イソ
プロピルアミノ基、n−ブチルアミノ基、イソブチルア
ミノ基、sec−ブチルアミノ基、tert−ブチルア
ミノ基、n−ヘキシルアミノ基等を挙げることができ
る。
【0033】C〜Cジアルキルアミノ基とは、例え
ばジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジプロピルア
ミノ基、ジブチルアミノ基等を挙げることができる。
【0034】C〜Cアルキルカルボニル基とは、直
鎖又は分岐鎖状のアルキルカルボニル基を表し、例えば
アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリ
ル基等を挙げることができる。
【0035】アリールカルボニル基とは、例えばベンゾ
イル基、1−ナフチルカルボニル基、2−ナフチルカル
ボニル基等を挙げることができる。
【0036】ヘテロアリールカルボニル基とは、例えば
2−ピリジルカルボニル基、3−ピリジルカルボニル
基、4−ピリジルカルボニル基、2−フリルカルボニル
基、3−フリルカルボニル基、2−チエニルカルボニル
基、3−チエニルカルボニル基等を挙げることができ
る。
【0037】C〜Cアルコキシカルボニル基とは、
直鎖又は分岐鎖状のアルコキシカルボニル基を表し、例
えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n
−プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル
基、n−ブトキシカルボニル基、イソブトキシカルボニ
ル基、sec−ブトキシカルボニル基、tert−ブト
キシカルボニル基、n−ペンチルオキシカルボニル基、
n−ヘキシルオキシカルボニル基等を挙げることができ
る。
【0038】一般式(1)で表される本発明化合物の中
には、分子内に1個以上の不斉炭素原子を有しているも
のもあり、そのような化合物には光学異性体が存在す
る。純粋な個々のジアステレオマー、エナンチオマー及
びこれらの混合物も本発明化合物に含まれる。
【0039】一般式(1)で表される本発明化合物の好
ましい化合物としては、Rが水素原子又はメチル基
で、Rが水素原子,メチル基又はエチル基で、R
メチル基、エチル基又はn−プロピル基で、Rがメチ
ル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n
−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、ter
t−ブチル基、シクロプロピル基、シクロペンチル基又
はジクロロメチル基で、Qがシアノ基、メトキシカルボ
ニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシカルボ
ニル基、イソプロポキシカルボニル基、n−ブトキシカ
ルボニル基、sec−ブトキシカルボニル基又はカルバ
モイル基で、Xがフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨ
ウ素原子、メチル基、エチル基、イソプロピル基、イソ
ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、シ
クロペンチル基、シクロヘキシル基、トリフルオロメチ
ル基、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イ
ソプロポキシ基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロ
メトキシ基、フェノキシ基、メチルチオ基、エチルチオ
基、イソプロピルチオ基、ジメチルアミノ基、ジエチル
アミノ基、ニトロ基、シアノ基、フェニル基、アセチル
基又はベンゾイル基で、Y及びZが水素原子又はフッ素
原子で、nが1〜3の整数である化合物を挙げることが
できる。
【0040】次に、一般式(1)で表される本発明化合
物の代表例を表1〜表24に示すが、これらに限られる
ものではない。尚、化合物番号は以後の記載において参
照される。
【0041】表中の記号はそれぞれ以下の意味を表す。
Meとはメチル基を表し、Etとはエチル基を表し、P
r−nとはn−プロピル基を表し、Pr−iとはイソプ
ロピル基を表し、Bu−nとはn−ブチル基を表し、B
u−iとはイソブチル基を表し、Bu−sとはsec−
ブチル基を表し、Bu−tとはtert−ブチル基を表
し、Pr−cycとはシクロプロピル基を表し、Pen
−cycとはシクロペンチル基を表し、Phとはフェニ
ル基を表し、 4−OPh(2−Cl)とは4−(2−
クロロフェニル)オキシ基を表し、4−O(2−Py)
とは4−(2−ピリジル)オキシ基を表し、4−O(5
−CF,2−Py)とは4−(5−トリフルオロメチ
ル−2−ピリジル)オキシ基を表し、4−O(3−P
y)とは4−(3−ピリジル)オキシ基を表し、4−O
(4−Py)とは4−(4−ピリジル)オキシ基を表
し、4−SPh(2−Cl)とは4−(2−クロロフェ
ニル)チオ基を表し、4−S(O)Ph(2−Cl)と
は4−(2−クロロフェニル)スルフィニル基を表し、
4−SOPh(2−Cl)とは4−(2−クロロフェ
ニル)スルホニル基を表し、4−S(2−Py)とは4
−(2−ピリジル)チオ基を表し、4−Ph(4−CF
)とは4−(4−トリフルオロメチルフェニル)基を
表し、4−(2−Py)とは4−(2−ピリジル)基を
表し、4−(2−Fur)とは4−(2−フリル)基を
表し、4−(2−Thi)とは4−(2−チエニル)基
を表し、4−COPh(2−Me)とは4−(2−メチ
ルベンゾイル)基を表し、4−CO(3−Py)とは4
−(3−ピリジル)カルボニル基を表し、4−CO(2
−Fur)とは4−(2−フリル)カルボニル基を表
し、4−CO(2−Thi)とは4−(2−チエニル)
カルボニル基を表し、4−CHPh(3−Cl)とは
4−(3−クロロベンジル)基を表し、4−(1−Py
rr)とは4−(1−ピロリル)基を表す。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
【0045】
【表4】
【0046】
【表5】
【0047】
【表6】
【0048】
【表7】
【0049】
【表8】
【0050】
【表9】
【0051】
【表10】
【0052】
【表11】
【0053】
【表12】
【0054】
【表13】
【0055】
【表14】
【0056】
【表15】
【0057】
【表16】
【0058】
【表17】
【0059】
【表18】
【0060】
【表19】
【0061】
【表20】
【0062】
【表21】
【0063】
【表22】
【0064】
【表23】
【0065】
【表24】
【0066】化合物C−42、化合物C−43、化合物
C−196、化合物C−197、化合物C−198及び
化合物C−199はそれぞれ光学活性体であり、比旋光
度はそれぞれ[α] 22=+32.7°(c=0.
5,CHCl)、[α] 22=−27.3°(c=
0.5,CHCl)、[α] 22=+9.8°(c
=1.0,CHCl)、[α] 22=+23.4°
(c=1.0,CHCl)、[α] 22=−8.4
°(c=1.0,CHCl)、[α] 22=−1
9.9°(c=1.0,CHCl)である。
【0067】化合物C−16、化合物C−17、化合物
C−18、化合物C−21、化合物C−24、化合物C
−27、化合物C−34、化合物C−39、化合物C−
47、化合物C−51、化合物C−54、化合物C−6
2、化合物C−66、化合物C−71、化合物C−7
3、化合物C−75、化合物C−81、化合物C−8
8、化合物C−92、化合物C−94、化合物C−9
9、化合物C−102、化合物C−106、化合物C−
108、化合物C−112、化合物C−114、化合物
C−117、化合物C−122、化合物C−129、化
合物C−131、化合物C−140、化合物C−15
7、化合物C−161、化合物C−165、化合物C−
169、化合物C−171、化合物C−174、化合物
C−177、化合物C−179、化合物C−181、化
合物C−184、化合物C−187、化合物C−18
9、化合物C−193、化合物C−196、化合物C−
198、化合物C−200、化合物D−40、化合物D
−63、化合物D−91、化合物D−119、化合物E
−30及び化合物E−37はジアステレオマーA体であ
り、化合物C−19、化合物C−22、化合物C−2
5、化合物C−28、化合物C−35、化合物C−4
0、化合物C−48、化合物C−52、化合物C−5
5、化合物C−63、化合物C−67、化合物C−7
2、化合物C−74、化合物C−76、化合物C−8
2、化合物C−89、化合物C−93、化合物C−9
5、化合物C−100、化合物C−103、化合物C−
107、化合物C−109、化合物C−113、化合物
C−115、化合物C−118、化合物C−123、化
合物C−130、化合物C−141、化合物C−15
8、化合物C−162、化合物C−166、化合物C−
170、化合物C−172、化合物C−175、化合物
C−178、化合物C−180、化合物C−182、化
合物C−185、化合物C−188、化合物C−19
0、化合物C−194、化合物C−197、化合物C−
199、化合物C−201、化合物D−41、化合物D
−64、化合物D−92、化合物D−120、化合物E
−31及び化合物E−38はジアステレオマーB体であ
る。また、その他の不斉炭素原子を2個以上有する化合
物はジアステレオマー混合物である。
【0068】ジアステレオマーA体とはシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーあるいは、液体カラムクロマトグ
ラフィー等によって分離された低極性のジアステレオマ
ーを表し、ジアステレオマーB体とは同様に分離された
高極性のジアステレオマーを表す。
【0069】一般式(1)で表される本発明化合物は、
例えば以下に表す製造法に従って製造することができ
る。 製造法1
【0070】
【化7】 (式中、R、R、R、R、X、Y、Z、Q及び
nは前記と同じ意味を表す。)
【0071】本発明化合物(1)は、一般式(2)で表
されるフェニルアルカン酸誘導体を、要すれば触媒及び
/又は塩基の存在下に、縮合剤を用いて一般式(3)で
表されるアミン類と反応させることにより製造すること
ができる。
【0072】この反応は通常、溶媒中で行なわれる。使
用できる溶媒としては、反応を阻害しない溶媒であれば
よく、例えば、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロ
ヘキサン、石油エーテル、リグロイン、ベンゼン、トル
エン、キシレン等の炭化水素類、ジクロロメタン、ジク
ロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素、クロロベンゼ
ン、ジクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、ジエ
チルエーテル、ジイソプロピルエーテル、エチレングリ
コールジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン、
メチルイソプロピルケトン、メチルイソブチルケトン等
のケトン類、酢酸メチル、酢酸エチル等の酢酸エステル
類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル
類、又はジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホル
ムアミド、スルホラン等の非プロトン性極性溶媒あるい
はこれらから選択される溶媒を組み合わせた混合溶媒を
用いることができる。
【0073】縮合剤としては、例えば1−エチル−3−
(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸
塩、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド、カル
ボニルジイミダゾール、2−クロロ−1,3−ジメチル
イミダゾリウムクロリド等が挙げられる。
【0074】触媒としては、例えば4−ジメチルアミノ
ピリジン、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、ジメチ
ルホルムアミド等が挙げられる。
【0075】塩基としては、この型の反応に一般的に用
いられるものが使用できる。例えば、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、水酸化
カルシウム等のアルカリ土類金属水酸化物、炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩類、又はト
リエチルアミン、トリメチルアミン、N,N−ジメチル
アニリン、ピリジン、N−メチルピペリジン、1,5−
ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エン(DB
N)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウ
ンデセン(DBU)等の有機塩基等が挙げられ、好まし
くはトリエチルアミン、ピリジン、N−メチルピペリジ
ン等の第三級アミン類が挙げられる。
【0076】反応温度は、−50℃〜150℃の範囲、
好ましくは0℃〜60℃の範囲において行われる。反応
時間は1〜30時間が好ましい。
【0077】次に、この製造法で使用する原料化合物の
製造法を説明する。
【0078】一般式(2)で表される化合物は、例え
ば、フェニルマロン酸エステル類をアルカリで加水分解
した後、加熱し、脱炭酸することにより製造することが
できる。これは既に知られた方法である〔ジャーナル・
オブ・オーガニック・ケミストリー(Journal of Organ
ic Chemistry),第13巻,第763頁(1948
年)、オーガニック・シンセセズ(Organic Synthese
s),第3巻,第557頁(1955年)、特開昭40
−7491号公報又はシンセシス(Synthesis),第6
巻,第456頁(1982年)〕。
【0079】また、一般式(3)で表される化合物は、
例えば、ケトン類とシアン化ナトリウム及び塩化アンモ
ニウムからストレッカー法により製造することができ
る。これは既に知られた方法である〔オーガニック・シ
ンセセズ(Organic Syntheses),第3巻,第88頁
(1955年)、ジャーナル・オブ・メディシナル・ケ
ミストリー(Journal of Medicinal Chemistry),第9
巻,第911頁(1966年)又はテトラヘドロン・レ
ターズ(Tetrahedron Letters),第17巻,第145
5頁(1977年)〕。 製造法2
【0080】
【化8】 (式中、R、R、R、R、X、Y、Z、Q及び
nは前記と同じ意味を表し、Lはハロゲン原子を表
す。)
【0081】本発明化合物(1)は、一般式(4)で表
されるフェニルアルカン酸ハライド類を塩基の存在下
に、一般式(3)で表されるアミン類と反応させること
により製造することができる。
【0082】この反応は通常、溶媒中で行われる。使用
できる溶媒としては、反応を阻害しない溶媒であればよ
く、例えば、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘ
キサン、石油エーテル、リグロイン、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の炭化水素類、ジクロロメタン、ジクロ
ロエタン、クロロホルム、四塩化炭素、クロロベンゼ
ン、ジクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、ジエ
チルエーテル、ジイソプロピルエーテル、エチレングリ
コールジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン、
メチルイソプロピルケトン、メチルイソブチルケトン等
のケトン類、酢酸メチル、酢酸エチル等の酢酸エステル
類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル
類、又は、N,N−ジメチルホルムアミド、スルホラン
等の非プロトン性極性溶媒あるいはこれらから選択され
る溶媒を組み合わせた混合溶媒を用いることができる。
【0083】塩基としては、この型の反応に一般的に用
いられるものが使用できる。例えば、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、水酸化
カルシウム等のアルカリ土類金属水酸化物、炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩類、又はト
リエチルアミン、トリメチルアミン、N,N−ジメチル
アニリン、ピリジン、N−メチルピペリジン、1,5−
ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エン(DB
N)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウ
ンデセン(DBU)等の有機塩基等が挙げられ、好まし
くはトリエチルアミン、ピリジン、N−メチルピペリジ
ン等の第三級アミン類が挙げられる。
【0084】反応温度は、−50℃〜150℃の範囲、
好ましくは0℃〜60℃の範囲において行われる。反応
時間は1〜30時間が好ましい。
【0085】次に、この製造法で使用する原料化合物の
製造法を説明する。
【0086】一般式(4)で表されるフェニルアルカン
酸ハライド類は、前述の方法により製造された一般式
(2)で表されるフェニルアルカン酸類を、例えば、塩
化チオニル、五塩化リン、三臭化リン等のハロゲン化剤
と反応させることにより製造することができる。 製造法3
【0087】
【化9】 (式中、R、R、R、R、X、Y、Z及びn
は、前記と同じ意味を表し、RはC〜Cアルキル基
を表す。)
【0088】一般式(1−1)で表される本発明化合物
を塩化水素で飽和された一般式(5)で表されるアルコ
ール類と反応させることにより、一般式(1−2)で表
される本発明化合物を製造することができる。
【0089】この反応は通常、溶媒中で行われる。使用
できる溶媒としては、反応を阻害しない溶媒であればよ
く、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、
イソプロパノール、ブタノール等のアルコール類、ペン
タン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、石油エー
テル、リグロイン、ベンゼン、トルエン、キシレン等の
炭化水素類、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロ
ホルム、四塩化炭素、クロロベンゼン、ジクロロベンゼ
ン等のハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、ジイ
ソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエー
テル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類
等の溶媒及びこれらから選択される溶媒を組み合わせた
混合溶媒を用いることができる。
【0090】反応温度は、−50℃〜150℃の範囲、
好ましくは0℃〜120℃の範囲において行われる。反
応時間は1〜20時間が好ましい。
【0091】
【実施例】次に、本発明化合物の製造法を具体的に説明
する。 製造例1 N−(1−シアノ−1,2−ジメチルプロピ
ル)−2−(4−ビフェニル)アセトアミド(化合物番
号A−87)の製造 ジクロロメタン50mlに4−ビフェニル酢酸1.0g
(4.5ミリモル)を溶解し、これに1−エチル−3−
(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩
1.1g(5.7ミリモル)を室温で加え、10分間攪
拌した。この混合物に2−アミノ−2,3−ジメチルブ
チロニトリル0.5g(4.7ミリモル)を加え、室温
で3時間撹拌した。反応終了後、反応液に水を加え、ジ
クロロメタン層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した後、減圧下でジクロロメタンを留去した。残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、融点1
51〜152℃の目的物1.1g(収率76%)を得
た。
【0092】製造例2 N−(1−シアノ−1,2−ジ
メチルプロピル)−2−(4−ブロモフェニル)プロピ
オンアミド(化合物番号C−47及びC−48)の製造 テトラヒドロフラン20mlに2−アミノ−2,3−ジ
メチルブチロニトリル0.9g(8.0ミリモル)及び
トリエチルアミン0.8g(7.9ミリモル)を溶解し
た。10℃で撹拌下、この混合物に2−(4−ブロモフ
ェニル)プロピオン酸クロリド1.5g(6.0ミリモ
ル)を5分間で滴下した。滴下終了後、この反応液を室
温で5時間撹拌した。この反応液を濃縮し、水を加え、
酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した後、減圧下で酢酸エチルを留去した。
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製
し、融点130〜131℃のジアステレオマーA体(低
極性体)0.45g(収率24%)及び融点121〜1
23℃のジアステレオマーB体(高極性体)0.75g
(収率40%)を得た。
【0093】製造例3 N−(1−カルバモイル−1−
エチルプロピル)−2−(4−クロロフェニル)プロピ
オンアミド(化合物番号D−32)の製造 テトラヒドロフラン50mlに2−アミノ−2−エチル
ブチルアミド2.3g(18ミリモル)及びトリエチル
アミン2.0g(20ミリモル)を懸濁した。室温で撹
拌下、この懸濁液に2−(4−クロロフェニル)プロピ
オン酸クロリド3.0g(15ミリモル)を溶解したテ
トラヒドロフラン溶液10mlを10分間で滴下した。
滴下終了後、この反応液をさらに室温で3時間撹拌し
た。この反応液を濃縮し、水を加え、クロロホルムで抽
出した。クロロホルム層を無水硫酸マグネシウムで乾燥
した後、減圧下でクロロホルムを留去した。得られた結
晶をジイソプロピルエーテルで洗浄し、融点116〜1
18℃の目的物4.2g(収率94%)を得た。
【0094】製造例4 メチル 2−[1−(4−クロ
ロフェニル)エチルカルボニルアミノ]−2−エチルブ
チレート(化合物番号D−28)の製造 塩化水素飽和メタノール10mlに製造例3により得ら
れたN−(1−カルバモイル−1−エチルプロピル)−
2−(4−クロロフェニル)プロピオンアミド0.6g
(2.0ミリモル)を溶解し、加熱還流下、3時間撹拌
した。反応液を濃縮した後、水を加え、酢酸エチルで抽
出した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た後、減圧下で酢酸エチルを留去した。残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにて精製し、融点98〜9
9℃の目的物0.5g(収率81%)を得た。
【0095】製造例5 N−(1−シアノ−1−シクロ
プロピルエチル)−2−(4−クロロフェニル)−2−
メチルプロピオンアミド(化合物番号E−9)の製造 テトラヒドロフラン20mlに2−アミノ−2−シクロ
プロピルプロピオニトリル0.25g(2.3ミリモ
ル)及びトリエチルアミン0.3g(3.0ミリモル)
を溶解した。この混合物に2−(4−クロロフェニル)
−2−メチルプロピオン酸クロリド0.5g(2.3ミ
リモル)を10℃で撹拌下に5分間で滴下した。滴下終
了後、この反応液を室温で3時間撹拌した。反応液を濃
縮した後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチ
ル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で酢
酸エチルを留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーにて精製し、融点93〜94℃の目的物0.
5g(収率75%)を得た。
【0096】製造例6 イソプロピル 2−(4−トリ
フルオロメチルベンジルカルボニルアミノ)−2,3−
ジメチルブチレート(化合物番号B−36)の製造 ジクロロメタン50mlに4−トリフルオロメチルフェ
ニル酢酸1.0g(4.9ミリモル)を溶解し、これに
1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カル
ボジイミド塩酸塩1.1g(5.7ミリモル)を室温で
加え、10分間攪拌した。この混合物にイソプロピル
2−アミノ−2,3−ジメチルブチレート0.9g
(5.2ミリモル)を加え、室温で3時間撹拌した。反
応終了後、反応液に水を加え、ジクロロメタン層を水洗
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下でジク
ロロメタンを留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーにて精製し、融点122〜123℃の目的
物1.4g(収率80%)を得た。
【0097】本発明の農園芸用殺菌剤は一般式〔I〕で
示されるフェニルアルカン酸アミド誘導体を有効成分と
して含有してなる。本発明化合物を農園芸用殺菌剤とし
て使用する場合には、その目的に応じて有効成分を適当
な剤型で用いることができる。通常は有効成分を不活性
な液体または固体の担体で希釈し、必要に応じて界面活
性剤、その他をこれに加え、粉剤、水和剤、乳剤、粒剤
等の製剤形態で使用できる。
【0098】好適な担体としては、例えばタルク、ベン
トナイト、クレー、カオリン、珪藻土、ホワイトカーボ
ン、バーミキュライト、消石灰、珪砂、硫安、尿素等の
固体担体、イソプロピルアルコール、キシレン、シクロ
ヘキサノン、メチルナフタレン等の液体担体等があげら
れる。界面活性剤及び分散剤としては、例えばジナフチ
ルメタンスルホン酸塩、アルコール硫酸エステル塩、ア
ルキルアリールスルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、
ポリオキシエチレングリコールエーテル、ポリオキシエ
チレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレン
ソルビタンモノアルキレート等があげられる。補助剤と
してはカルボキシメチルセルロース等があげられる。こ
れらの製剤を適宜な濃度に希釈して散布するか、または
直接施用する。
【0099】本発明の農園芸用殺菌剤は茎葉散布、土壌
施用または水面施用等により使用することができる。有
効成分の配合割合は必要に応じ適宜選ばれるが、粉剤及
び粒剤とする場合は0.1〜20%(重量)、また乳剤
及び水和剤とする場合は5〜80%(重量)が適当であ
る。
【0100】本発明の農園芸用殺菌剤の施用量は、使用
される化合物の種類、対象病害、発生傾向、被害の程
度、環境条件、使用する剤型などによって変動する。例
えば粉剤及び粒剤のようにそのまま使用する場合には、
有効成分で10アール当り0.1g〜5kg、好ましく
は1g〜1kgの範囲から適宜選ぶのがよい。また、乳
剤及び水和剤のように液状で使用する場合には、0.1
ppm〜10,000ppm、好ましくは10〜3,0
00ppmの範囲から適宜選ぶのがよい。
【0101】本発明による化合物は上記の施用形態によ
り、藻菌類(Oomycetes)、子嚢菌類(Asc
omycetes)、不完全菌類(Deuteromy
cetes)、藻菌類(Oomycetes)及び担子
菌類(Basidiomycetes)に属する菌に起
因する植物病を防除できる。
【0102】次に具体的な菌名を非限定例としてあげ
る。ピリキュラリア(Pyricularia)属、例
えばいもち病菌(Pyricularia oryza
e)、スフェロテカ(Sphaerotheca)属、
例えばうどんこ病菌(Sphaerotheca fu
liginea)、ベンチュリア(Venturia)
属、例えば黒星病菌(Venturia inaequ
alis)、ジベレラ(Gibberella)属、例
えばばか苗病菌(Gibberella fujiku
roi)、ボトリチス(Botrytis)属、例えば
灰色かび病菌(Botrytis cinerea)、
アルタナリア(Alternaria)属、例えばコマ
ツナ黒すす病菌(Alternaria brassi
cicola)、リゾクトニア(Rhizoctoni
a)属、例えば紋枯病菌(Rhizoctonia s
olani)、パクシニア(Puccinia)属、例
えばさび病菌(Puccinia recondit
a)、シュウドペロノスポラ(Pseudoperon
ospora)属、例えばべと病菌(Pseudope
ronospora cubensis)。
【0103】さらに、本発明の化合物は必要に応じて殺
虫剤、他の殺菌剤、除草剤、植物生長調節剤、肥料等と
混用してもよい。次に本発明の農園芸用殺菌剤の代表的
な製剤例あげて製剤方法を具体的に説明する。以下の説
明において「%」は重量百分率を示す。
【0104】製剤例1 粉剤 化合物(A−4)2%、珪藻土5%及びクレ−93%を
均一に混合粉砕して粉剤とした。
【0105】製剤例2 水和剤 化合物(B−6)50%、珪藻土45%、ジナフチルメ
タンジスルホン酸ナトリウム2%及びリグニンスルホン
酸ナトリウム3%を均一に混合粉砕して水和剤とした。
【0106】製剤例3 乳剤 化合物(C−29)30%、シクロヘキサノン20%、
ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル11%、
アルキルベンゼンスルホン酸カルシウム4%及びメチル
ナフタリン35%を均一に溶解して乳剤とした。
【0107】製剤例4 粒剤 化合物(B−34)5%、ラウリルアルコール硫酸エス
テルのナトリウム塩2%、リグニンスルホン酸ナトリウ
ム5%、カルボキシメチルセルロース2%及びクレー8
6%を均一に混合粉砕する。この混合物100重量部に
水20重量部を加えて練合し、押出式造粒機を用いて1
4〜32メッシュの粒状に加工したのち、乾燥して粒剤
とした。
【0108】次に本発明の農園芸用殺菌剤の奏する効果
を試験例をあげて具体的に説明する。尚、試験には特開
平6−220004号公報明細書に記載されている後述
の化合物を比較薬剤として使用した。
【0109】比較薬剤:N−(1−シアノ−1−シクロ
プロピルエチル)−2−(2,4−ジクロロフェニル)
アセトアミド
【0110】試験例1 イネいもち病予防効果試験 直径7cmの素焼鉢に水稲種子(品種:愛知旭)約15
粒ずつ播種し、温室内で2〜3週間育成した。第4葉が
完全に展開したイネ苗に製剤例2に準じて調製した水和
剤を有効成分濃度が500ppmになるように水で希釈
し、1鉢当り10ml散布した。風乾後、イネいもち病
菌(Pyricularia oryzae)の分生胞
子懸濁液を噴霧接種し、直ちに25℃の湿室内に24時
間入れた。その後温室内に移し、接種5日後に第4葉の
病斑数を調査した。数1により防除価を求め、表25の
基準により評価した結果を表26〜表28に示した。
【0111】
【数1】
【0112】
【表25】
【0113】
【表26】
【0114】
【表27】
【0115】
【表28】
【0116】試験例2 イネいもち病水面施用試験 直径9cmの白磁鉢に2葉期のイネ苗(品種:愛知旭)
稚苗を3茎ずつ4カ所に移植し、温室内で育成した。3
葉期に製剤例4に準じて調製した粒剤を有効成分濃度が
10アールあたり300gになるように鉢に水面施用処
理をした。イネ苗の第4葉が完全に展開した頃、イネい
もち病菌(Pyricularia oryzae)の
分生胞子懸濁液を噴霧接種し、直ちに25℃の湿室内に
24時間静置した。その後、このイネ苗を温室へ移し発
病させ、接種5日後に第4葉の病斑数を調査した。数1
により防除価を求め、表25の基準により評価した結果
を表29に示した。
【0117】
【表29】
【0118】試験例3 リンゴ黒星病予防効果試験 直径5.5cmのプラスチック製ポットにリンゴ種子
(品種:紅玉)を4粒づつ播種し、温室内で20日間育
成させた。リンゴ苗の本葉第4葉が完全に展開した頃、
製剤例2に準じて調製した水和剤を有効成分濃度が50
ppmになるように水で希釈し、1鉢当たり20ml散
布した。リンゴ苗に付着した薬液を乾かした後、リンゴ
黒星病菌(Venturia inaequalis)
の胞子懸濁液を噴霧接種し、直ちに20℃の湿室内に4
8時間静置した。その後、リンゴ苗を温室内に移し発病
させ、接種14日後に各本葉の発病面積を調査した。表
30の基準により発病度を評価し、この発病度とその該
当する葉数から数2により被害度を求め、さらに数3に
より防除価を求めた。得られた防除価を表25の基準に
より評価し、結果を表31に示した。
【0119】
【表30】
【0120】
【数2】
【0121】
【数3】
【0122】
【表31】
【0123】
【発明の効果】本発明の農園芸用殺菌剤はイネいもち
病、リンゴ黒星病等に対して極めて高い予防効果を有し
ている。また、本発明の農園芸用殺菌剤は浸透移行性に
も優れ、水面施用剤としてイネいもち病に対して極めて
高い防除効果を発揮する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 235/34 9547−4H C07C 235/34 237/22 9547−4H 237/22 255/24 9357−4H 255/24 317/44 7419−4H 317/44 323/62 7419−4H 323/62 (72)発明者 阿部 洋 静岡県掛川市葛ケ丘3丁目2番地の12 (72)発明者 漆畑 育巳 静岡県磐田郡福田町塩新田408番地の1 株式会社ケイ・アイ研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1)、 【化1】 [式中、Rは水素原子又はC〜Cアルキル基を表
    し、Rは水素原子、C〜Cアルキル基、C〜C
    シクロアルキル基又はC〜Cハロアルキル基を表
    し、R及びRはそれぞれ独立してC〜Cアルキ
    ル基、C〜Cアルケニル基、C〜Cシクロアル
    キル基、C〜Cアルコキシアルキル基又はC〜C
    ハロアルキル基を表すか、あるいはRとRは結合
    している炭素原子と共に5員〜7員環のシクロアルキル
    基(該基はC〜Cアルキル基によって置換されてい
    てもよい。)を表し、Qはシアノ基又は基−COR
    (Rはヒドロキシ基、C〜Cアルキル基、C
    〜Cアルコキシ基、C〜Cアルケニルオキシ基、
    〜Cアルキニルオキシ基、C〜Cシクロアル
    キルオキシ基、フェノキシ基、ベンジルオキシ基、アミ
    ノ基、C〜Cアルキルアミノ基又はC〜Cジア
    ルキルアミノ基を表す。)を表し、Xはハロゲン原子、
    〜Cアルキル基、C〜Cアルケニル基、C
    〜Cアルキニル基、C〜Cシクロアルキル基、C
    〜Cハロアルキル基、ヒドロキシ基、C〜C
    ルコキシ基、C〜Cアルケニルオキシ基、C〜C
    アルキニルオキシ基、C〜Cシクロアルキルオキ
    シ基、C〜Cハロアルコキシ基、アリールオキシ基
    (該基はC〜Cアルキル基、C〜Cハロアルキ
    ル基、C〜Cアルコキシ基、シアノ基、ニトロ基又
    はハロゲン原子によって置換されていてもよい。)、ヘ
    テロアリールオキシ基(該基はC〜Cアルキル基、
    〜Cハロアルキル基、C〜Cアルコキシ基、
    シアノ基、ニトロ基又はハロゲン原子によって置換され
    ていてもよい。)、C〜Cアルキルチオ基、C
    アルキルスルフィニル基、C〜Cアルキルスル
    ホニル基、C〜Cハロアルキルチオ基、アリールチ
    オ基(該基はC〜Cアルキル基、C〜Cハロア
    ルキル基、C〜Cアルコキシ基、シアノ基、ニトロ
    基又はハロゲン原子によって置換されていてもよ
    い。)、ヘテロアリールチオ基(該基はC〜Cアル
    キル基、C〜Cハロアルキル基、C〜Cアルコ
    キシ基、シアノ基、ニトロ基又はハロゲン原子によって
    置換されていてもよい。)、アリールスルフィニル基
    (該基はC〜Cアルキル基、C〜Cハロアルキ
    ル基、C〜Cアルコキシ基、シアノ基、ニトロ基又
    はハロゲン原子によって置換されていてもよい。)、ア
    リールスルホニル基(該基はC〜Cアルキル基、C
    〜Cハロアルキル基、C〜Cアルコキシ基、シ
    アノ基、ニトロ基又はハロゲン原子によって置換されて
    いてもよい。)、アミノ基、C〜Cアルキルアミノ
    基、C〜Cジアルキルアミノ基、ニトロ基、シアノ
    基、アリール基(該基はC〜Cアルキル基、C
    ハロアルキル基、C〜Cアルコキシ基、シアノ
    基、ニトロ基又はハロゲン原子によって置換されていて
    もよい。)、ヘテロアリール基(該基はC〜Cアル
    キル基、C〜Cハロアルキル基、C〜Cアルコ
    キシ基、シアノ基、ニトロ基又はハロゲン原子によって
    置換されていてもよい。)、アラルキル基(該基はC
    〜Cアルキル基、C〜Cハロアルキル基、C
    アルコキシ基、シアノ基、ニトロ基又はハロゲン原
    子によって置換されていてもよい。)、C〜Cアル
    キルカルボニル基、アリールカルボニル基(該基はC
    〜Cアルキル基、C〜Cハロアルキル基、C
    アルコキシ基、シアノ基、ニトロ基又はハロゲン原
    子によって置換されていてもよい。)、ヘテロアリール
    カルボニル基(該基はC〜Cアルキル基、C〜C
    ハロアルキル基、C〜Cアルコキシ基、シアノ
    基、ニトロ基又はハロゲン原子によって置換されていて
    もよい。)、ホルミル基又はC〜Cアルコキシカル
    ボニル基を表し、Y及びZはそれぞれ水素原子、C
    アルキル基、C〜Cハロアルキル基、C〜C
    アルコキシ基、シアノ基、ニトロ基又はハロゲン原子
    を表し、nは0〜3の整数を表す。但し、R及びR
    が同時に水素原子を表すとき、Y及びZは共に水素原子
    を表し、nは1〜3の整数を表す。]にて表されるフェ
    ニルアルカン酸アミド誘導体。
  2. 【請求項2】一般式(1)、 【化2】 [式中、Rは水素原子又はC〜Cアルキル基を表
    し、Rは水素原子、C〜Cアルキル基、C〜C
    シクロアルキル基又はC〜Cハロアルキル基を表
    し、R及びRはそれぞれ独立してC〜Cアルキ
    ル基、C〜Cアルケニル基、C〜Cシクロアル
    キル基又はC〜Cハロアルキル基を表すか、あるい
    はRとRは結合している炭素原子と共に5員〜7員
    環のシクロアルキル基(該基はC〜Cアルキル基に
    よって置換されていてもよい。)を表し、Qはシアノ基
    又は基−COR(Rはヒドロキシ基、C〜C
    ルキル基、C〜Cアルコキシ基、C〜Cアルケ
    ニルオキシ基、C〜Cアルキニルオキシ基、C
    シクロアルキルオキシ基、フェノキシ基、ベンジル
    オキシ基、アミノ基、C〜Cアルキルアミノ基又は
    〜Cジアルキルアミノ基を表す。)を表し、Xは
    ハロゲン原子、C〜Cアルキル基、C〜Cアル
    ケニル基、C〜Cアルキニル基、C〜Cシクロ
    アルキル基、C〜Cハロアルキル基、ヒドロキシ
    基、C〜Cアルコキシ基、C〜Cアルケニルオ
    キシ基、C〜Cアルキニルオキシ基、C〜C
    クロアルキルオキシ基、C〜Cハロアルコキシ基、
    〜Cハロアルキルチオ基、アリールオキシ基(該
    基はC〜Cアルキル基、C〜Cハロアルキル
    基、C〜Cアルコキシ基、シアノ基、ニトロ基又は
    ハロゲン原子によって置換されていてもよい。)、ヘテ
    ロアリールオキシ基(該基はC〜Cアルキル基、C
    〜Cハロアルキル基、C〜Cアルコキシ基、シ
    アノ基、ニトロ基又はハロゲン原子によって置換されて
    いてもよい。)、C〜Cアルキルチオ基、C〜C
    アルキルアミノ基、C〜Cジアルキルアミノ基、
    ニトロ基、シアノ基、アリール基(該基はC〜C
    ルキル基、C〜Cハロアルキル基、C〜Cアル
    コキシ基、シアノ基、ニトロ基又はハロゲン原子によっ
    て置換されていてもよい。)、ヘテロアリール基、アラ
    ルキル基、C〜Cアルキルカルボニル基、ホルミル
    基、アリールカルボニル基、ヘテロアリールカルボニル
    基又はC〜Cアルコキシカルボニル基を表し、Y及
    びZはそれぞれ水素原子、C〜Cアルキル基、C
    〜Cハロアルキル基、C〜Cアルコキシ基、シア
    ノ基、ニトロ基又はハロゲン原子を表し、nは0〜3の
    整数を表す。但し、R及びRが同時に水素原子を表
    すとき、Y及びZは共に水素原子を表し、nは1〜3の
    整数を表す。]にて表されるフェニルアルカン酸アミド
    誘導体。
  3. 【請求項3】一般式(1)、 【化3】 [式中、Rは水素原子又はC〜Cアルキル基を表
    し、Rは水素原子又はC〜Cアルキル基を表し、
    及びRはそれぞれ独立してC〜Cアルキル
    基、C〜Cアルケニル基、C〜Cシクロアルキ
    ル基又はC〜Cハロアルキル基を表すか、あるいは
    とRは結合している炭素原子と共に5員〜7員環
    のシクロアルキル基を表し、Qはシアノ基又は基−CO
    (Rはヒドロキシ基、C〜Cアルコキシ基、
    アミノ基、C〜Cアルキルアミノ基又はC〜C
    ジアルキルアミノ基を表す。)を表し、Xはハロゲン原
    子、C〜Cアルキル基、C〜Cアルキニル基、
    〜Cハロアルキル基、ヒドロキシ基、C〜C
    アルコキシ基、C〜Cハロアルコキシ基、アリール
    オキシ基(該基はC〜Cアルキル基、C〜C
    ロアルキル基、C〜Cアルコキシ基、シアノ基、ニ
    トロ基又はハロゲン原子によって置換されていてもよ
    い。)、ヘテロアリールオキシ基(該基はC〜C
    ルキル基、C〜Cハロアルキル基、C〜Cアル
    コキシ基、シアノ基、ニトロ基又はハロゲン原子によっ
    て置換されていてもよい。)、C〜Cアルキルチオ
    基、C〜Cハロアルキルチオ基、C〜Cジアル
    キルアミノ基、ニトロ基、シアノ基、アリール基(該基
    はC〜Cアルキル基、C〜Cハロアルキル基、
    〜Cアルコキシ基、シアノ基、ニトロ基又はハロ
    ゲン原子によって置換されていてもよい。)、C〜C
    アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基又はヘ
    テロアリールカルボニル基を表し、Y及びZはそれぞれ
    水素原子又はハロゲン原子を表し、nは0〜3の整数を
    表す。但し、R及びRが同時に水素原子を表すと
    き、Y及びZは共に水素原子を表し、nは1〜3の整数
    を表す。]にて表されるフェニルアルカン酸アミド誘導
    体。
  4. 【請求項4】一般式(1)、 【化4】 [式中、Rは水素原子を表し、Rは水素原子又はC
    〜Cアルキル基を表し、R及びRはそれぞれ独
    立してC〜Cアルキル基、C〜Cアルケニル
    基、C〜Cシクロアルキル基又はC〜Cハロア
    ルキル基を表すか、あるいはRとRは結合している
    炭素原子と共に5員〜7員環のシクロアルキル基を表
    し、Qはシアノ基又は基−COR(RはC〜C
    アルコキシ基、アミノ基を表す。)を表し、Xはハロゲ
    ン原子、C〜Cアルキル基、C〜Cアルキニル
    基、C〜Cハロアルキル基、C〜Cアルコキシ
    基、C〜Cハロアルコキシ基、フェノキシ基(該基
    はC〜Cアルキル基、C〜Cハロアルキル基、
    〜Cアルコキシ基又はハロゲン原子によって置換
    されていてもよい。)、C〜Cアルキルチオ基、C
    〜Cジアルキルアミノ基、ニトロ基、シアノ基、フ
    ェニル基(該基はC〜Cアルキル基、C〜C
    ロアルキル基、C〜Cアルコキシ基又はハロゲン原
    子によって置換されていてもよい。)、C〜Cアル
    キルカルボニル基又はベンゾイル基を表し、Y及びZは
    共に水素原子を表し、nは1〜3の整数を表す。]にて
    表されるフェニルアルカン酸アミド誘導体。
  5. 【請求項5】一般式(1)、 【化5】 [式中、Rは水素原子を表し、Rは水素原子又はC
    〜Cアルキル基を表し、R及びRはそれぞれ独
    立してC〜Cアルキル基、C〜Cアルケニル
    基、C〜Cシクロアルキル基又はC〜Cハロア
    ルキル基を表すか、あるいはRとRは結合している
    炭素原子と共に5員〜7員環のシクロアルキル基を表
    し、Qはシアノ基又は基−COR(RはC〜C
    アルコキシ基又はアミノ基を表す。)を表し、Xはハロ
    ゲン原子、C〜Cアルキル基、C〜Cアルキニ
    ル基、C〜Cハロアルキル基、C〜Cアルコキ
    シ基、C〜Cハロアルコキシ基、フェノキシ基、C
    〜Cアルキルチオ基、C〜Cジアルキルアミノ
    基、ニトロ基又はフェニル基を表し、Y及びZは共に水
    素原子を表し、nは1〜3の整数を表す。]にて表され
    るフェニルアルカン酸アミド誘導体。
  6. 【請求項6】請求項1、請求項2、請求項3、請求項4
    又は請求項5に記載のフェニルアルカン酸アミド誘導体
    を有効成分として含有する農園芸用殺菌剤。
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