JPH0948601A - 部分酸化装置ガス供給システムの熱含量連続制御方法 - Google Patents
部分酸化装置ガス供給システムの熱含量連続制御方法Info
- Publication number
- JPH0948601A JPH0948601A JP21299095A JP21299095A JPH0948601A JP H0948601 A JPH0948601 A JP H0948601A JP 21299095 A JP21299095 A JP 21299095A JP 21299095 A JP21299095 A JP 21299095A JP H0948601 A JPH0948601 A JP H0948601A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas stream
- heat content
- feed gas
- hydrocarbon heat
- flow rate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)
Abstract
を受ける条件下で、部分酸化装置供給ガス流の炭化水素
熱含量及び流速を連続的に制御する方法を提供する。 【解決手段】 流入するガスの炭化水素熱含量を連続的
に測定し、設計炭化水素熱含量と比較する。評価手段
は、炭化水素熱含量を設計炭化水素熱含量まで減少させ
るために調整剤が必要か、又は炭化水素熱含量を設計炭
化水素熱含量まで増加させるために炭化水素熱含量の高
い補助的ガスが必要かを計算する。
Description
含量が変化を受ける部分酸化装置供給ガス流の炭化水素
熱含量を連続的に制御する方法に関する。特に、本発明
は、再利用合成ガスを調整剤として使用するそのような
部分酸化装置供給ガス流の炭化水素熱含量を連続的に制
御する方法に関する。
前駆体及び電気を含むいくつかの有用な産物を作り出す
効率のよい環境上安全な方法である。天然ガス、精油所
オフガス、液化石油ガス、等の多種の供給ガスが、部分
酸化法で利用できる。これらの供給ガスは、典型的には
単位体積当たりの炭化水素熱含量(以下、「炭化水素熱
含量」と呼ぶ)が異なり、このため部分酸化法は、特定
の供給ガスの周辺で典型的に設計される。本明細書中で
使用されているように、「炭化水素熱含量」は、パラフ
ィン系、オレフィン系及び芳香族系化合物を完全燃焼さ
せた後、しかも、いかなる水も液体状態に凝縮させた
後、放出される熱と定義する。部分酸化反応の場合、有
用な熱として寄与するガス状供給気流の主要成分は、炭
化水素である。部分酸化反応において、水素及び一酸化
炭素は酸素と共に燃焼させた場合熱を発生するけれど
も、水素及び一酸化炭素(窒素及び二酸化炭素に加え
て)は、実際上不活性であり部分酸化反応に対して熱の
寄与がない。例えば、天然ガスは、部分酸化反応に対す
る炭化水素熱含量についてはわずかに不足である。この
場合、部分酸化装置内を目標稼動温度に保つために生成
される合成ガスをいくらか燃焼させるために、余分の酸
素が必要である。この方法には、多くの酸素が必要とさ
れ、また多くの生成物を消費するという欠点がある。天
然ガスを予備加熱すると、この炭化水素熱含量の不足を
いくらかを埋め合わせできるが、すべてという訳にはい
かない。
い炭化水素熱含量、例えば約1100Btu/標準立方
フィート(41×106J/m3)より高い場合、部分酸
化装置を過熱から防ぐために温度制御用として調整剤が
必要である。調整剤とは、大きな化学変化を起こさずに
熱エネルギーを吸収するために、供給ガスに添加される
物質である。過去においては、部分酸化装置は、既知の
比較的安定な炭化水素熱含量を持つ特定の炭化水素供給
原料油を操作するように設計されてきた。供給原料油の
炭化水素熱含量が調整剤が必要な程十分高い場合には、
定常状態になるように、蒸気、CO2 、又は水を部分酸
化装置中に流入させるという対策がとられる。
含量が長時間変化できる状態で操作する場合(例えば、
部分酸化装置を、どの装置を稼動するかに依存して、混
合炭化水素熱含量が変化する一種以上の製油所廃ガスを
処理する手段として使用する場合)、調整剤を従来のよ
うに定常状態添加しても所望の結果、すなわち部分酸化
装置の最適温度は得られないだろう。供給ガス流の炭化
水素熱含量が増加する場合、調整剤では不十分であり、
生じる供給ガス流は、過剰の炭化水素熱含量を持つよう
になり、部分酸化反応器内の稼動温度が必要以上に高く
なるだろう。供給ガス流の炭化水素熱含量が減少する場
合、調整剤が過剰となり、生じる供給ガス流は炭化水素
熱含量が不十分となり、部分酸化の最適稼動温度より低
くなるだろう。供給ガスの炭化水素熱含量の変化にすば
やく適応することができないと、作業者は、大きな変化
を起こさずに部分酸化装置内で別の供給ガスを使用して
その別の供給ガスを適用しようとするシステム設計がで
きなくなってしまう。炭化水素熱含量が変化し、事前に
は分からない供給ガス流で稼動するすべての場合につい
て、ほぼ一定の最適温度で、またほぼ一定の酸素及び部
分酸化装置供給ガス流で稼動する部分酸化法は、本発明
以前には存在しなかったと理解している。
多かれ少なかれ調整剤を系に供給する信頼性のある迅速
な(ほぼ2、3秒程度で)対応策が必要なのである。高
圧蒸気を用意して、二酸化炭素や水をガス化供給装置に
注入させることは、必要な瞬間に調整剤を確保する効率
的な信頼できる手段ではない。
給原料油の炭化水素熱含量が事前に決定した目標レベル
から変化したら、迅速に調整剤又は補助的な炭化水素熱
含量の高いガスを供給原料油に混合する低廉な、効率の
良いそして信頼性のある手段を提供する。
炭化水素熱含量を有する供給ガスを送り込むのに適した
量だけ調整剤又は補助的な炭化水素熱含量の高いガス
を、一定の酸素流速で、部分酸化装置内に噴射する。本
発明の利点は、種々の予期せぬ炭化水素供給原料油を含
む多種の原料油又はそれらの混合物について、プロセス
設計を変化させる必要もなく、プロセスを稼動できるこ
とである。
水素熱含量を連続的かつ迅速に制御するための方法に関
するものであり、以下の工程、すなわち、 a)原料の供給ガス流の炭化水素熱含量H0 を決定する
工程、 b)原料の供給ガス流の炭化水素熱含量H0 を示す信号
を設定する工程、 c)原料の供給ガス流の炭化水素熱含量H0 を部分酸化
装置供給ガス用に設計された炭化水素熱含量HDと比較
し、 i. 以下の式、H0がHDより大きい時は、F0=FD×
HD/H0、またそれ以外の時は、F0=FD、に従う原料
供給ガス流に対する流速F0 、及び ii. 式FR=FD−F0に従う再利用ガス流の流速
FR、(但し、FDは 、部分酸化装置供給ガス流用に設
計された流速を示す)を決定する評価手段に前記信号を
転送する工程、 d)工程cで計算された値F0 に従って原料ガス流の流
速を調整する工程、 e)工程cで計算された値FR に従って再利用ガス流の
流れを調整する工程、 f)再利用ガス流がもし少しでもあれば、原料供給ガス
流と混合して部分酸化装置供給ガス流を形成する工程、 g)部分酸化装置供給ガスを部分的に酸化して一酸化炭
素及び水素から成る合成ガス混合物を生成させる工程、 から成ることを特徴とする。
は、更に以下の工程、すなわち、 h)水性ガス転化触媒上で、合成ガス混合物と蒸気を反
応させて一酸化炭素を二酸化炭素及び水素を主として含
む転化ガス混合物へ変換する工程、 i)転化ガス混合物を精製して、高純度の水素及び不純
物の不要ガス混合物を生成する工程、 を有することを特徴とする。
形として、前記方法のa)、b)及びc)の工程を次の
ように変更してもよい。 a)更に、再利用ガス流の炭化水素熱含量HR を決定す
る工程を含む。 b)更に、再利用ガス流の炭化水素熱含量を示す信号を
設定する工程を含む。 c)原料供給ガス流の炭化水素熱含量H0 を示す信号と
再利用供給ガス流の炭化水素熱含量HRを示す信号の両
方を、原料供給ガス流の炭化水素熱含量H0を部分酸化
装置供給ガス用に設計された炭化水素熱含量HD と比較
して、 i. H0がHDより大きい時は、F0=FD×(HD−
HR)/(H0−HR)、またそれ以外の時は、F0=
FD、の式に従う原料供給ガス流に対する流速F0 、及
び ii. 式FR=FD−F0に従う再利用ガス流の流速
FR、(但し、FD は、部分酸化装置供給ガス流用に設
計された流速を示す)を決定する評価手段に転送するこ
とを含む。工程d)〜g)又はd)〜i)はそのままと
する。
は、組成不明な部分酸化装置供給ガス流の炭化水素熱含
量を連続的かつ迅速に制御するための方法に関するもの
であり、以下の工程、すなわち、 a)原料の供給ガス流の炭化水素熱含量H0、再利用ガ
ス流の炭化水素熱含量HR及び補助的なガス流の炭化水
素熱含量HS を決定する工程、 b)原料の供給ガス流の炭化水素熱含量H0、再利用ガ
ス流の炭化水素熱含量HR及び補助的なガス流の炭化水
素熱含量HS を示す信号を設定する工程、 c)原料の供給ガス流の炭化水素熱含量H0 を部分酸化
装置供給ガス用に設計された炭化水素熱含量HDと比較
し、原料ガス流の流速F0、再利用ガス流の流速FR及び
補助的なガス流の流速FSを、以下の式、H0がHDより
大きい時は、 F0=FD×(HD−HR)/(H0−HR) FR=FD−F0 FS=0 又はH0がHDより小さい時は、 F0=FD×(HD−HS)/(H0−HS) FR=0 FS= FD−F0 又はH0がHDと等しい時は、 F0=FD FR=0 FS=0 (但し、FD は、部分酸化装置供給ガス流用に設計され
た流速を示す)に従って決定する評価手段に前記信号を
転送する工程、 d)工程cで計算された値FR に従って再利用ガス流の
流れを調整する工程、 e)工程cで計算された値FS に従って補助的なガス流
の流れを調整する工程、 f)工程cで計算された値F0 に従って原料の供給ガス
流の流速を調整する工程、 g)再利用ガス流がもし少しでもあれば、原料供給ガス
流及びもし少しでもあれば補助的なガス流と混合して部
分酸化装置供給ガス流を形成する工程、 h)部分酸化装置供給ガスを部分的に酸化して一酸化炭
素及び水素から成る合成ガス混合物を生成させる工程、 を有することを特徴とする。
発明の方法はさらに次の工程、すなわち、 i)水性ガス転化触媒上で、合成ガス混合物と蒸気を反
応させて一酸化炭素を二酸化炭素及び水素を主として含
む転化ガス混合物へ変換する工程、 j)転化ガス混合物を精製して、高純度の水素及び不純
物の不要ガス混合物を生成する工程、 を有することを特徴とする。
施例によりこれから記述する。本発明は、部分酸化装置
供給ガス流の炭化水素熱含量を連続的に測定し、必要な
場合には調整剤(好ましくは、再利用合成ガス又は補助
的な炭化水素熱含量の高いガスから成るもの)を、供給
ガスの炭化水素熱含量を所望のレベルまで上げたり下げ
たりするに十分な量だけ導入することにより、供給ガス
の炭化水素熱含量を自動的に監視して、その炭化水素熱
含量を所望のレベルまで上げたり下げたりする方法を提
供する。本発明の方法は、例えば米国特許第5,15
2,976号(これを引用することにより、本明細書に
含まれるものとする)記載の方法のようないかなるガス
状供給物部分酸化装置を使用する方法とも組み合わせて
使用することができる。特に本発明の方法は、供給ガス
の補給が変化を受け、炭化水素熱含量が対応して変化す
るいかなる部分酸化法をも改善するのに利用できる。
0゜F〜約2800゜F(約1205℃〜約1540℃)
で炭化水素供給物に対して稼動する。これより高い温度
では耐火要素及びバーナーが過剰の温度で損傷すること
もある。部分酸化装置の稼動温度を決定する因子の一つ
は、供給ガスの炭化水素熱含量である。理想的には、供
給ガスの炭化水素熱含量は部分酸化装置の効率を最適化
するレベルにあるべきである。例えば、約900〜11
00Btu/SCF付近、約1000程度(約33.5
〜41×106J/m3、約37.25×106J/m3程
度)である。前記の特定の値は、部分酸化装置設計及び
供給物の予備過熱を含む他の要因、すなわち当業者に知
られた要因に依存する。
化装置の作業者が、そのような供給原料油の組成(及び
そのような供給原料油の炭化水素熱含量)が頻繁に又は
まれに変化する場合、警告せずにかつかなりの程度まで
原料の供給ガス流(2)として提供される一つ以上の供
給原料油を利用することができる。作業者はこのような
ことができると同時に、酸素流(6)を介して酸素の流
れを、また生成物流(8)を介して生成物量を比較的一
定に保持することができる。更に、部分酸化装置供給ガ
ス流(10)を介して部分酸化装置供給ガスの体積流量
は実質的に一定に保たれる。本発明は、天然ガスの他
に、供給ガスがいくつかの発生源からくる製油所オフガ
スを含む場合(特に以下で述べる)のある石油製油所の
環境下では特に有用である。
料油は、廃ガス、ベントガス、ネットガス又はテールガ
スとしても知られている。本明細書中で使用されるよう
に、製油所オフガスは、一般的には、製油所一般に存在
する個々の処理装置から発生する種々のガス流に対応す
る。一般的に製油所オフガスには、飽和及び不飽和炭化
水素、及び有機の硫黄種や窒素種およびH2S、CO
S、SOX、NH3 、HCN及びアルシンを含む無機試
剤のような他の不純物が含まれる。いくつか特定の成分
を挙げると、H2、N2、O2、RSH、CH4、C2H4、
C2H6、C3H6、C3H8、C4H8、C4H10、C5H10、
C5H12、CO、CO2、及びH2O がある。オフガス
(インスタント法の供給物)を生成できる処理装置(図
示されていない)としては、流体接触分解(FCC)装
置、熱分解装置(例えば残留コーキング装置、遅延コー
キング装置又は流動コーキング装置)、接触改質装置、
水素化精製装置及びプレシャースイング吸着(PSA)
装置があるが、これらに限定される訳ではない。これら
の処理装置の多くは、互いに独立に稼動する。そのた
め、これらのいかなる組み合わせにおいても、いつでも
オフガスを生成しうる。これらの装置及び他のいかなる
発生源からの流失ガス、例えば天然ガス、は部分酸化装
置(18)に送り込まれる前に混合タンク(12)又は
サージタンク中で混合される。
は、本明細書中では原料の供給ガス流の混合物(4)と
見なす。本発明では、原料の供給ガス流(2)一種だけ
でも稼動できる。そのような状態では、原料の供給ガス
流の混合物(4)は、他のものと混合されていない原料
の供給ガス流(2)一種だけを含むことになる。しかし
ながら、原料の供給ガス流の混合物(4)は、一種以上
の原料の供給ガス流(2)の混合物から成る可能性が高
い。どんな時でも生成されるオフガス混合物の炭化水素
熱含量は、どの精製装置が廃ガスを輸送しているかに依
存して、約600Btu/SCF及び約2000Btu
/SCFの間(約2.2×106J/m3及び約7.5×
106J/m3の間)で劇的に変化しうる。
大約40体積%まで含み、典型的に炭化水素熱含量が少
なくとも約600Btu/SCF(約2.2×106J
/m3)であることが特徴である。廃ガス流が水素を4
0体積%より多く含む場合は、例えばプレシャースイン
グ吸着(図示されていない)により水素の一部を回収
し、その残留ガス(ここでは水素含量が40体積%より
少ない)を、本発明の方法では、供給原料油として使用
することが望ましい。例えば、接触改質器又は水素化精
製器からの回収ガスとしては、典型的に水素と共に、メ
タン、エタン、プロパン及び微量の高飽和度炭化水素が
含まれる。取り除かれた(例えば、PSA装置により)
水素の量に依存して、そのようなガスの炭化水素熱含量
は、600〜2000Btu/SCF(約2.2×10
6〜7.5×106J/m3 )の間で変化しうる。
成分の濃度を具体的に示すためものである。FCCUか
らのオフガス流の典型的な成分も表1に示されている。
8)を通る通路及び後続の処理工程、すなわち、供給ガ
スを約400〜約2200psig(約2.8〜約1
5.2MPa)まで加圧する工程と関連させて、最終生
成物の目標圧力及び圧力低下の許容範囲約100〜15
0psi(約690〜1035kPa)に対応するよう
に供給ガス(14)を加圧する。場合によっては、供給
ガスを例えば燃焼加熱器又は熱交換器中で予備加熱する
ことができる。次に供給ガスは、部分酸化されて一酸化
炭素及び水素の合成ガス混合物(22)を生成する。部
分酸化装置(18)に、部分酸化供給ガス(10)及び
酸素(6)を充填して供給ガスの部分酸化を行なわせ
る。酸素(6)は、米国特許第3,874,592号に
開示されているバーナーのような部分酸化バーナー(図
示されていない)により、供給ガス(10)とは別に部
分酸化装置(18)に伝送される。
(18)は、熱回収蒸気発生器又は急冷室(以下で更に
記述する)のような耐火管路圧力容器(図示されていな
い)及び補助的ガス冷却手段(図示されていない)を含
む無触媒部分酸化装置である。部分酸化装置(18)
は、典型的には温度約2200゜F〜約2800゜F(約
1205℃〜約1540℃)及び圧力約200psig
〜約2000psig(約1.4MPa〜約13.8M
Pa)で稼動される。部分酸化装置(18)中での反応
物停滞時間は、通常約2〜約4秒である。そのため事前
に決定した供給ガス量は、約2〜4秒で部分酸化され
る。部分酸化装置(18)内では、合成ガス(22)
(例えば、一酸化炭素及び水素)が、好ましくは少なく
とも供給ガス1モルに対して合成ガス約2.0〜3.5
モルの量だけ生成される。合成ガスは、水のような急冷
媒体(図示されていない)中で冷却される。合成ガスを
急冷する手段(例えば急冷浴)は、部分酸化装置(1
8)内に含めることもできるし、又はその装置の外側に
配置するすることもできる。
生成物は水素である。合成ガス流(22)は、部分酸化
装置(18)から転化器(20)へ導かれる。特に、部
分酸化装置(18)から来る熱い合成ガス(22)は、
部分酸化装置(18)の圧力で、前述のように水と直接
接触(図示されていない)させて急速に冷却され、一酸
化炭素転化反応器(20)へ直接送られる。米国特許第
3,545,926号に開示されているように、十分な
水が熱い合成ガス中で蒸発され、転化反応に必要な蒸気
を供給する。転化器(20)内では、水蒸気が合成ガス
中の一酸化炭素と反応して二酸化炭素及び水素から成る
転化ガス混合物(24)を生成する。稼動圧力を約10
00psi(約6.9MPa)にすると、急冷される合
成ガス(22)の平衡温度は、500゜F(288℃)
付近になる。転化器(20)は、温度500゜F〜95
0゜F(260℃〜510℃)、好ましくは550゜F
〜900゜F(288℃〜482℃)で稼動するので、
流出ガス(図示されていない)に対して熱交換すること
により、流入ガスを暖めて転化器(20)へ送る必要の
ある場合がある。一酸化炭素転化反応は、わずかに発熱
的であり、存在する一酸化炭素の量及び平衡状態に依存
して、転化触媒を通ってガスの温度が上昇し約700゜
F〜950゜F(約370℃〜510℃)になる。転化
反応については、米国特許第5,152,975号及び
第3,545,926号に更に詳細に開示されている。
これらの特許は、引用により本明細書に含まれるものと
する。
化ガス混合物(24)を精製することである。転化ガス
混合物(24)は、主に二酸化炭素及び水素及び不純物
(典型的な例を挙げると、窒素、一酸化炭素、メタン、
硫化水素及び水蒸気がある)から成っている。転化ガス
混合物(24)は、冷却して水蒸気を凝縮させ、そして
水を取り除く(図示されていない)。塩化物(HClと
して存在する)及びアンモニアは、もしあれば、水と共
に凝縮させてガスから取り除く。転化ガス混合物(2
4)は、転化器(20)から水素精製装置(26)へ導
かれ、転化ガス混合物(24)から残留する不純物を取
り除く。
かしながら、最も好ましい実施の形態では、利用される
精製装置は、加圧ガス流から固体吸着剤床上で不純物を
吸着することにより、転化ガス混合物(24)から不純
物を取り除き、水素(28)のような精製された加圧ガ
ス流を提供するプレシャースイング吸着(PSA)装置
(26)である。吸着剤床が吸着した不純物で飽和した
場合は、その床を流れからはずして、ガス圧を下げるこ
とにより不純物を脱離して取り除く。不純物を取り除い
た後は、吸着剤床を元に戻して加圧ガス流から不純物を
吸着するように稼動させることができる。精製されるガ
スの流れと逆方向になるようにバルブを配置し、多数の
移動式床を使用して稼動効率を上げることができる。例
えば、米国特許第3,986,849を参照されたい。
他の精製方法では、典型的に転化ガス混合物(24)を
アミン溶液で処理して二酸化炭素及び硫化水素のような
酸性ガスを吸収し、続いて、メタン化法又は銅液水洗法
により微量の炭素酸化物を取り除き、最後に、分子ふる
い乾燥法を行なう。好ましい転化ガス混合物(24)精
製手段は、PSA装置(26)を通過させることである
が、本発明の方法では、必要な場合には、転化ガス混合
物(24)を精製する他の手段を利用することもでき
る。
6)から二つの流れを生じる。その流れの一方は、
N2、CO2、CO、CH4、NH3及びH2S のような分
離された不純物を含む除外されたガス流(8)である。
その除外されたガス流(8)には、少量の未回収H2 も
含まれる。
は高純度の水素流(28)である。本発明の方法によっ
て生成された水素は、少なくとも純度約99%である。
生成した高純度の水素は、従来の方法を使用して回収さ
れ、多岐にわたる応用分野で利用できる。このような応
用分野としては、水素化精製、水素化処理(hydro
processing)、水素化分解、メタノール生
成、オキソアルコール生成、異性化処理、等が含まれる
が、これらに限定される訳ではない。
0)を炭化水素熱含量の低い調整剤として使用する。こ
れらの再利用合成ガスは、必要な時に、または高圧時に
利用できる。本発明の目的としては、合成ガスは、水洗
浄して微粒子を取り除いた、また追加処理を受ける場合
又は受けない場合のある部分酸化反応の生成物と定義す
る。
0)は、数箇所で取り除くことができる。前述のごと
く、部分酸化反応により生成した合成ガスは、温度約2
200〜2800゜F(1205〜1540℃)で反応
器から出てくる。そのガス及び付随する微粒子は、直接
水で急冷されるか、又は水洗浄して微粒子を取り除く前
に熱回収装置で冷却される。水素が合成ガスから誘導さ
れる目的の生成物の場合は、部分酸化装置(18)から
の生じる合成ガスは、直接水で急冷され、続いて水洗浄
される。また、水洗浄された合成ガス(22)は、シス
テム稼動圧力及び部分酸化反応器からの流出物を冷却す
るのに急冷するか又は間接的に熱交換するかに依存した
量だけ水蒸気を含有する。一実施の形態においては、水
洗浄合成ガス(22)は、直接水洗浄器から又は冷却し
て水蒸気を凝縮させた後、液体の水を取り除いて、再利
用合成ガス(30)として利用することができる。水洗
浄合成ガス(22)は、一酸化炭素転化触媒(20)上
を通過させてガス中に存在する一酸化炭素を水素及び二
酸化炭素(好ましくは直接水中で急冷した水洗浄部分酸
化反応ガスを用いる)へ変換することができる。もう一
つの実施の形態においては、転化ガス混合物(24)
は、冷却して水蒸気を凝縮し、液体の水を取り除く前又
は後で、再利用合成ガス(30)として利用することが
できる。冷却された転化ガス混合物(24)は、更に二
酸化炭素及び硫化水素のような酸性ガス及び他の汚染物
(もし存在する場合は)を取り除く処理をすることがで
きる。本発明の更にもう一つの実施の形態においては、
得られた水素生成物を再利用合成ガス(30)として利
用できる。図1は、この実施の形態を図示したものであ
る。
ばPSA装置から出る二酸化炭素及びメタンの混合物の
ような除外されたガス(8)ですら、本発明の目的のた
めに再利用ガスとして利用できる。本発明の目的のため
には、前に定義したように、再利用合成ガスは、前述の
ように一連の位置から取り出せるが、再利用合成ガスの
二つの好ましい発生源を図1及び図2に示す。
素以外のガス化流出成分が取り除かれた時(例えばプレ
シャースイング吸着装置を利用して)に生じる高純度の
水素流(28)から取り出された水素である。水素を再
利用しても、水素生成物を発生させるPSA装置の能力
を必ずしも減少させる訳ではないことに注目すべきであ
る。PSA装置の能力は、吸着して続いて除去される不
純物の量に依存する。
一つの好ましい発生源は、転化ガス混合物(24)であ
る。この転化ガス混合物(24)は、仕込まれた原料の
混合供給ガス流(4)を緩和するための特に魅力のある
試剤である。転化ガス混合物(24)は、(部分酸化装
置が)高圧で得られ、オフガス圧縮(14)中の必要な
時に、種々の組成の原料の混合供給ガス流(4)に導入
することができる。特に、一般に100psig(0.
7Mpa)で入手できる製油所オフガスは、約1000
psig(約6.9Mpa)に圧縮する必要がある。こ
れは、通常2工程圧縮(14)で達成される。転化ガス
混合物(24)は、約900psig(6.2Mpa)
で入手でき、オフガス圧縮の中間工程(16)で添加で
きる。オフガス中の重い成分は、圧縮後、内部段(in
ter−stage)冷却器(16)中で凝縮する場合
がある。再利用ガス(30)を内部段冷却器(16)に
注入すると、重い成分の分圧を下げ、そのため一般に重
い成分が凝縮するのを防げる。通常、圧縮ガスは、保温
されるが、液体が凝縮するのを防ぐために高温に保たな
ければならない。温度400゜F(204℃)では、C
4 までの成分を、またC5及びC6の限られた量を気相に
保つ。部分酸化装置供給ガス流(10)(製油所オフガ
ス流及び再利用合成ガス)は、この目的(図示されてい
ない)のために、一酸化炭素転化装置(20)からの熱
い流出物に対して熱交換(間接的な加熱)することがで
きる。
て、部分酸化装置供給ガス流(10)を設計流速FD及
び設計炭化水素熱含量HDに保つ。設計流速及び設計炭
化水素熱含量の選択は、当業者の能力の範囲内で十分行
なえ、生成物体積要件、供給原料油の性質、所望の部分
酸化装置稼動温度及び供給原料油予備加熱、等を含む要
因に基づくものであるが、これらに限定される訳ではな
い。本発明により、部分酸化操作は、原料の混合供給ガ
ス流(4)の炭化水素熱含量が変化するにもかかわら
ず、酸素流(6)流速を実質的に定常状態に保ち、生成
物流(28)からの正味の水素生成を実質的に定常状態
に保つことにより、定常状態に保たれる。
第一工程は、原料の混合供給ガス流(4)の炭化水素熱
含量H0及び再利用ガス流(30)の炭化水素熱含量HR
を決定することである。次の工程は、次式に従って再利
用ガス流(30)の流速FR及び原料の混合供給ガス流
(4)の流速F0を調整することである。 F0=FD×(HD−HR)/(H0−HR) (I) (但しH0がHDより大きい場合) F0=FD (II) (但しH0がHDより小さいか又は等しい場合) FR=FD−F0 (III) 言い換えると、原料の混合供給ガス流(4)の炭化水素
熱含量H0 が、設計炭化水素熱含量HD より上に増加し
た場合には、原料の混合供給ガス流(4)の流速F0 を
式(I)に従って減少させ、再利用ガス流(30)の流
速を式(III)に従って計算し、そして再利用ガス流
(30)を原料の混合供給ガス流(4)と組み合わせて
部分酸化装置供給ガス流(10)を形成させる。その結
果、実質的に一定の流速FD及び実質的に一定の炭化水
素熱含量HDを有する部分酸化装置供給ガス流(10)
が得られる。
流(22)の中に極く僅かの炭化水素(一般的には、僅
か約0.03〜約0.3モル%のメタン)が存在する。
その結果、再利用合成ガスが合成ガス流(22)から、
又は転化ガス流(24)から取り出される場合、部分酸
化反応では不活性調整剤ガスが効果的である。また生成
物流(28)から取り出された水素も不活性部分酸化調
整剤ガスである。これらのガスを再利用調整剤ガスとし
て使用する時は、再利用ガス流(30)の炭化水素熱含
量HR は、近似的にゼロであり、式(I)は、次のよう
に単純化できる。 F0=FD×HD/H0
(IV) 一方、PSA装置(26)から出る除去ガス流(8)か
ら取り出された再利用ガスは、約5モル%までメタン
(特に、二酸化炭素が、例えば加圧及び冷却により、又
は酸性ガス洗浄により、再利用ガスから取り除かれた場
合)を有する場合がある。そのため、除去ガスは、部分
酸化反応に対する炭化水素燃料値に寄与することができ
る。この場合、その再利用ガスの炭化水素熱含量は、無
視できず、HR項を含む式(I)を使用しなければならな
い。
素熱含量及び流速の制御は、次の工程を介して達成され
る。
含量H0 及び再利用ガス流(30)の炭化水素熱含量H
R を、炭化水素熱含量解析手段(32)により決定す
る。その手段は、当業者には既知の又は今後発見される
ようないかなる適切な炭化水素熱含量解析手段であって
もよい。合成ガス流(22)、転化ガス混合物(24)
又は水素流(28)を取り出して、再利用ガス流(3
0)を提供する場合、再利用ガスを解析して炭化水素熱
含量を求める工程は、その炭化水素熱含量がゼロである
ことが知られているので、除外できる。
含量H0 及び必要な場合には再利用ガス流(30)の炭
化水素熱含量HR を決定する一つの手段は、核磁気共鳴
(図示されていない)を利用することである。そのよう
な一つの応用例が米国特許出願第7/960,323号
(1992年10月13日提出)に開示されている。そ
れを引用することにより本明細書にも含まれるものとす
る。NMRスペクトルが分子中にどれだけ多くの異なる
種類のプロトンがあるかを知らせる分離した信号を含む
ために、化学成分情報はMNRスペクトルから得ること
ができる。各信号の位置は、分子すなわちサンプル中の
各プロトンの電子的環境を表わし、強度は各プロトン型
の数に比例する。混合物を含む炭化水素分子及び各成分
の相対濃度は、NMRスペクトルから決定できる。NM
R現象は、サンプルの物理状態には依存せず、そのため
H2、H2O、NH3及びH2Sを含むいかなる水素含有種
でもプロトンNMRにより同定できる。例えばN2、C
O及びCO2のような水素を含有しない成分は、プロト
ンNMRでは、同定されない。このためガスサンプル中
の炭化水素の絶対濃度は、温度と圧力に関し同じ条件で
観測された既知の成分を用いた検量線から決定できるよ
うにする。加圧ガス流の分析結果は、非破壊的方法で得
られ、必要ないかなる方法にも対処するために事前に計
算される単位体積当たりの炭化水素熱含量は、ガスが部
分酸化反応器(18)に達する前に、変化する。
及び再利用ガス流(30)の炭化水素熱含量を表わす信
号を発生させ、その信号を第一伝達手段(34)(ワイ
ヤ(wire)手段のような適切ないかなる伝達手段を
含む)により、評価手段(36)に転送することであ
る。
又はプロセス論理制御器(process logic
controller)のような適切ないかなる評価
手段であってもよい。評価手段(36)は、原料の混合
供給ガス流(4)の炭化水素熱含量測定値H0を設計炭
化水素熱含量HDと比較する。次に評価手段(36)
は、前記式(I)〜(III)に従って、再利用ガス流
(30)の流速FR及び原料の混合供給ガス流(4)の
流速F0 を計算する。以下に述べるような導入をする場
合は、この計算により、設計流速FD とほぼ等しい流速
及び設計炭化水素熱含量HD とほぼ等しい炭化水素熱含
量を有する部分酸化装置供給ガス流(10)が提供され
る。
がほぼゼロであることが知られている合成ガス流(2
2)、転化ガス混合物(24)、又は水素流(28)か
ら取り出された合成ガスから成る場合、この値は、その
測定、HR に関連する信号の発生及び伝達の必要がな
く、直接評価手段の中で直接プログラム化できる。この
場合、式(I)の変わりに前記式(IV)を使用すること
が好ましい。
量HDは、直接評価手段(36)中にプログラム化する
ことが好ましい。
FR及び原料の混合供給ガス流(4)の流速F0 に対し
て計算された流速をこれらの流れに付加することであ
る。好ましくは、これは次の工程で達成される。原料の
混合供給ガス流(4)及び再利用ガス流(30)の実際
の流速は、流れ検出手段(38)で測定される。この検
出手段は、例えばターボ流量計及びオリフィス流量計の
ような適切ないかなる流れ検出手段であってもよい。こ
れらの測定流速を表わす信号が発生され、第二伝達手段
(40)(例えばワイヤ手段)によって評価手段(3
6)に伝達される。評価手段(36)は、測定流速を計
算流速と比較し、再利用ガス流(30)及び原料の混合
供給ガス流(4)に位置するバルブ(42)への命令を
表わす信号を発生し、これらの流れの実際の流速を必要
であれば上げたり下げたりして調整し、計算流速と同じ
になるようにする。これらの信号は、第三の伝達手段
(44)によってバルプ(42)に伝達される。
ス流(4)の炭化水素熱含量が変化する時はいつでも、
原料の混合供給ガス流(4)及び再利用ガス流(30)
の流速が調整され、設計流速と等しいほぼ一定の流れ及
び最適の設計炭化水素熱含量を有する部分酸化装置供給
ガス流(10)を提供する。部分酸化装置が好ましい温
度範囲外で稼動するには十分でない原料の混合供給ガス
流(4)の炭化水素熱含量の小さな変化が制御系を働か
すことがないように許容範囲を設定できることは、当業
者は認知するだろう。
形態では、本発明は、部分酸化装置供給ガス流(10)
の炭化水素熱含量が、設計炭化水素熱含量HD より下が
らないことを保証する。こうして、原料の混合供給ガス
流(4)の炭化水素熱含量H0が設計炭化水素熱含量HD
より上がる時、部分酸化装置供給ガス流(10)の炭化
水素熱含量を減少させることについて既に記述した工程
に加えて、原料の混合供給ガス流(4)の炭化水素熱含
量H0が設計炭化水素熱含量HDより下がる時、部分酸化
装置供給ガス流(10)の炭化水素熱含量を増加させる
工程も取り入れる。
化水素熱含量が設計炭化水素熱含量HD より下がる時
は、再利用合成ガスはその供給ガス流には加えない。そ
のかわり、補助的ガス流(46)、例えば液化石油ガス
(主成分はプロパン−プロピレンである)のような炭化
水素熱含量の高いガスを原料の混合供給ガス流(4)に
注入してその炭化水素熱含量を設計炭化水素熱含量HD
まで上げる。
1に図示された実施の形態を含む工程をすべて含んでお
り、それに加えて、次の工程も含む。
S は、典型的には既知であるか、又は炭化水素熱含量解
析手段(前述のような)により測定される。HS が既知
の場合は、評価手段(36)中に簡単にプログラム化で
きる。一方では、HS を熱含量解析手段(32)及びそ
れに対応して発生される信号により測定できる。その信
号は、伝達手段(34)(前述のような)により、評価
手段(36)(前述のような)へ伝達される。評価手段
(36)は、原料の混合供給ガス流(4)の炭化水素熱
含量H0を、設計炭化水素熱含量HDと比較し、原料の混
合供給ガス流(4)に対する目標流速F0、再利用ガス
流(30)に対する流速FR及び補助的ガス流(46)
に対する流速FS を以下の式に従って計算する。
設計流速を表わす。
流速をFS に対して計算された流速と等しくセットする
ことである。好ましくはこれは次の工程により達成され
る。補助的ガス流(46)の流速は、流れ検出手段(3
8)(前述したような)を用いて測定される。補助的ガ
ス流(46)の流速に対応する信号は、好ましくは流れ
検出手段(38)により発生され、伝達手段(40)
(前述したような)により、評価手段(36)へ伝達さ
れる。次に評価手段(36)は、流速の測定値と補助的
ガス流(46)に対して計算された流速FS と比較し、
補助的ガス流(46)中に配置されたバルプ(42)へ
の命令を表わす信号を発生し、その流速が計算された流
速FS と等しくなるように流れを速めたり、遅らせたり
する。その信号は、次に補助的ガス流(46)の実際の
流速が計算値と合うように調整できるよう、伝達手段
(44)(前述したような)により、バルプに伝達され
る。勿論、原料の混合供給ガス流(4)及び再利用ガス
流(30)に関して同じ対処がとられる最初の実施の形
態中で記述された工程に加えて、このことが行われる。
ガス流炭化水素熱含量の変動が大きかったり小さかった
りするにもかかわらず、炭化水素熱含量及び流速を比較
的一定に保つ部分酸化装置供給ガス流(10)を生じる
結果となる。
用ガス流(30)が水素生成物流(28)から取り込ま
れ、圧縮する前に、原料の混合供給ガス流(4)に添加
される。次にこの流れは、圧縮する前に、貴金属触媒
(図示されていない)上を通過する。製油所オフガスが
圧縮される時、オフガス中の不安定種は、ガスの圧縮中
にガムを形成できる。アセチレン及びジオレフィンのよ
うな不安定炭化水素は、貴金属触媒を介して水素化する
ことにより、より安定な物質に変換できる。そのため、
高圧で入手できる再利用水素をオフガスに添加し、続い
て水素とオフガスの混合物を貴金属触媒に通すことによ
り、ガス圧縮器/熱交換器中で析出物が形成されるのを
防ぐようにできる。
実行するための方法及び手段を更に具体的に提供する。
ガス混合物から供給される部分酸化装置に対する典型的
な流速及び炭化水素熱含量を具体的に示すものである。
る。 再利用ガス炭化水素熱含量(HR) 0 Btu/scf 原料供給ガス炭化水素熱含量(H0) 1419 Btu/scf 設計供給炭化水素熱含量(HD) 1000 Btu/scf 設計POXユニット供給流速(FD) 5.2 mmscfd
算する。 F0=5.2(1000/1419) =3.66mmscfd FR=5.2−3.66 =1.54mmscfd
使用された混合物から製油所オフガスの異なる混合物か
ら供給され、炭化水素熱含量の高い補助的な供給ガスが
必要な部分酸化装置に対する典型的な流速及び炭化水素
熱含量を具体的に示すものである。
まれる工程の略図である。
酸素流、8 除去ガス流、10 部分酸化装置供給ガ
ス流、12 混合タンク、14 加圧部、18 部分酸
化装置、16 オフガス加圧部(内部段冷却器)、18
部分酸化反応器、20 水性ガス転化器(一酸化炭素
転化触媒)、22 合成ガス混合物流、24 転化ガス
混合物流、26 水素精製装置(PSA装置)、28
高純度水素流、30 再利用合成ガス流、32 炭化水
素熱含量解析手段、34 第一伝達手段、36 評価手
段、38 流れ検出手段、40 第二伝達手段、42バ
ルブ、44 第三伝達手段、46 補助的ガス流。
Claims (3)
- 【請求項1】a) 原料供給ガス流の炭化水素熱含量H
0 を決定する工程、 b) 原料供給ガス流の炭化水素熱含量H0 を表わす信
号を設定する工程、 c) 原料供給ガス流の炭化水素熱含量H0 を部分酸化
装置供給ガスの設計炭化水素熱含量HD と比較し、 i.次式に従って原料供給ガス流の流速F0、 F0=FD×HD/H0 但し、H0がHDより大きい場合 F0=FD 但し、上記以外の場合 及び ii.次式に従って再利用ガス流の流速FR FR=FD−F0 〔前記式中、FDは部分酸化装置供給ガス流の設計流速
を表わす〕を決定する評価手段へ前記信号を伝達する工
程、 d) 工程c)で計算された値F0 に従って原料供給ガ
ス流の流速を調整する工程、 e) 工程c)で計算された値FR に従って再利用ガス
流の流れを調整する工程、 f) 原料供給ガス流と、もしあれば再利用ガス流を混
ぜて、部分酸化装置供給ガス流を形成する工程、 g) 部分酸化装置供給ガスを部分酸化して一酸化炭素
と水素から成る合成ガス混合物を生成する工程、 を有することを特徴とする部分酸化装置供給ガス流の炭
化水素熱含量を連続的にしかも迅速に制御する方法。 - 【請求項2】 前記方法の工程a)、b)及びc)を a) 再利用ガス流の炭化水素熱含量HR を決定するこ
とを追加した工程、 b) 再利用ガス流の炭化水素熱含量を表わす信号を設
定することを追加した工程、 c) 原料供給ガス流の炭化水素熱含量H0 を表わす信
号と再利用供給ガス流の炭化水素熱含量HR を表わす信
号の両方を評価手段に伝達し、その評価手段が原料供給
ガス流の炭化水素熱含量H0 と部分酸化装置供給ガスの
設計炭化水素熱含量HD とを比較し、 i.次式に従って原料供給ガス流の流速F0、 F0=FD×(HD−HR)/(H0−HR) 但し、H0がHDより大きい場合 F0=FD 但し、上記以外の場合 及び ii.次式に従って再利用ガス流の流速FR FR=FD−F0 (前記式中、FD は部分酸化装置供給ガス流の設計流速
を表わす)を決定する工程、のように変更した請求項1
記載の方法。 - 【請求項3】 a) 原料供給ガス流の炭化水素熱含量
H0 、再利用ガス流の炭化水素熱含量HR及び補助的ガ
ス流の炭化水素熱含量HSを決定する工程、 b) 原料供給ガス流の炭化水素熱含量H0 、再利用ガ
ス流の炭化水素熱含量HR 及び補助的ガス流の炭化水素
熱含量HS を表わす信号を設定する工程、 c) 原料供給ガス流の炭化水素熱含量H0 を部分酸化
装置供給ガスの設計炭化水素熱含量HDと比較し、次式
に従って原料ガス流の流速F0、再利用ガス流の流速FR
及び補助的ガス流の流速FS、 F0=FD×(HD−HR)/(H0−HR) FR=FD−F0 FS=0 但し、H0がHDより大きい場合 F0=FD×(HD−HS)/(H0−HS) FR=0 FS=FD−F0 但し、H0がHDより小さい場合 F0=FD FR=0 FS=0 但し、H0がHDと等しい場合 〔前記式中、FD は部分酸化装置供給ガス流の設計流速
を表わす〕を決定する評価手段へ前記信号を伝達する工
程、 d) 工程c)で計算された値FR に従って再利用ガス
流の流れを調整する工程、 e) 工程c)で計算された値FS に従って補助的ガス
流の流れを調整する工程、 f) 工程c)で計算された値F0 に従って原料供給ガ
ス流の流速を調整する工程、 g) 原料供給ガス流、もしあれば再利用ガス流及びも
しあれば補助的ガス流を混ぜて、部分酸化装置供給ガス
流を形成する工程、 h) 部分酸化装置供給ガスを部分酸化して一酸化炭素
と水素から成る合成ガス混合物を生成する工程、 を有することを特徴とする組成不明の部分酸化装置供給
ガス流の炭化水素熱含量を連続的にしかも迅速に制御す
る方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21299095A JP3734859B2 (ja) | 1995-07-31 | 1995-07-31 | 部分酸化装置ガス供給システムの熱含量連続制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21299095A JP3734859B2 (ja) | 1995-07-31 | 1995-07-31 | 部分酸化装置ガス供給システムの熱含量連続制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0948601A true JPH0948601A (ja) | 1997-02-18 |
JP3734859B2 JP3734859B2 (ja) | 2006-01-11 |
Family
ID=16631644
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21299095A Expired - Fee Related JP3734859B2 (ja) | 1995-07-31 | 1995-07-31 | 部分酸化装置ガス供給システムの熱含量連続制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3734859B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006523597A (ja) * | 2003-04-15 | 2006-10-19 | シエル・インターナシヨネイル・リサーチ・マーチヤツピイ・ベー・ウイ | 合成ガスの製造方法 |
-
1995
- 1995-07-31 JP JP21299095A patent/JP3734859B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006523597A (ja) * | 2003-04-15 | 2006-10-19 | シエル・インターナシヨネイル・リサーチ・マーチヤツピイ・ベー・ウイ | 合成ガスの製造方法 |
JP2006523596A (ja) * | 2003-04-15 | 2006-10-19 | シエル・インターナシヨネイル・リサーチ・マーチヤツピイ・ベー・ウイ | 水素、及び水素と一酸化炭素との混合物の製造方法 |
JP2006523598A (ja) * | 2003-04-15 | 2006-10-19 | シエル・インターナシヨネイル・リサーチ・マーチヤツピイ・ベー・ウイ | 合成ガスの製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3734859B2 (ja) | 2006-01-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5152976A (en) | Process for producing high purity hydrogen | |
KR100209982B1 (ko) | 고순도 수소의 제조 방법 | |
CA2052452C (en) | Process for producing high purity hydrogen | |
CN101394922B (zh) | 除去氧气 | |
EP1180544B1 (en) | Method of manufacturing synthesis gas | |
JP2009519371A (ja) | 天然ガスからの炭化水素の生成 | |
EP0749939B1 (en) | Continuously controlling the heat content of a partial oxidation unit feed-gas stream | |
JPH0710502A (ja) | 高温の精製ガス流の部分酸化方法 | |
JP3211666B2 (ja) | 水素とカーボンブラックの同時製造方法 | |
AU2009299346B2 (en) | Hydrocarbon synthesis reaction apparatus, hydrocarbon synthesis reaction system, and hydrocarbon synthesizing method | |
CN102549111A (zh) | 烃合成反应装置、烃合成反应系统以及烃合成反应方法 | |
WO2018024767A1 (en) | Method and apparatus for producing direct reduced iron utilizing a catalytical pretreatment of hydrocarbons as a source of reducing gas | |
JP3734859B2 (ja) | 部分酸化装置ガス供給システムの熱含量連続制御方法 | |
KR100377694B1 (ko) | 부분산화유니트공급가스시스템의열용량연속조절방법 | |
US4599161A (en) | Retorting process with contaminant removal | |
AU700166B2 (en) | Continuously controlling the heat content of a partial oxidation unit feed-gas stream | |
CA2150783C (en) | Process for continuously controlling the heat content of a partial oxidation unit feed-gas stream | |
KR950000839A (ko) | 숯 제조장치 | |
WO2012132336A1 (ja) | 重質炭化水素の除去方法 | |
CN102165041B (zh) | 烃合成反应装置、烃合成反应系统以及烃合成方法 | |
JP2893328B2 (ja) | Cogを主原料とする高熱量ガスの製造方法 | |
JPH06248275A (ja) | 代替天然ガスの製造装置 | |
JPH08225302A (ja) | 水素の製造方法 | |
JPS60101193A (ja) | 気体精製法及びその装置 | |
TW312684B (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20050127 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050920 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20051020 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 4 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091028 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 4 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091028 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101028 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 6 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111028 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121028 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121028 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 8 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131028 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |