JPH094663A - ばね組立体及びその製造方法 - Google Patents

ばね組立体及びその製造方法

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JPH094663A
JPH094663A JP15504695A JP15504695A JPH094663A JP H094663 A JPH094663 A JP H094663A JP 15504695 A JP15504695 A JP 15504695A JP 15504695 A JP15504695 A JP 15504695A JP H094663 A JPH094663 A JP H094663A
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JP
Japan
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spring
coil spring
seat
spring seat
coil
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JP15504695A
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Inventor
Seiji Momoi
誠二 桃井
Tatsuya Morishita
達也 森下
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ばね組立体の収容スペースをより小さくす
る。 【構成】 コイルばね11の端部内周にテーパ状の面取
り部13を形成する。ばね座12にコイルばね11の面
取り部13と嵌合可能なテーパ面16を形成する。コイ
ルばね11に嵌合したばね座12の外側端面をコイルば
ね11の端面と面一にする。ばね座12とコイルばね1
1の端面を面一するに際しては、コイルばね11にばね
座12を嵌合した後に、両者の端面を同時に研磨する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、捩り振動低減装置等に
用いられるばね組立体とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の動力伝達系、例えば、手動変速
機のクラッチ部分やトルクコンバータのロックアップク
ラッチ部分には捩り振動低減装置が組み込まれ、この装
置によって伝達トルクに含まれている捩り振動を低減す
るようになっている。この捩り振動低減装置は、入力側
部材と出力側部材がコイルばねを介して回動方向で弾性
的に連結され、動力伝達系の捩り振動をコイルばねの吸
振作用によって低減するようになっている。
【0003】コイルばねをこのような用途で用いる場合
には、通常、コイルばねを安定して作動させるため、コ
イルばねの端部に、外側端面が偏平であるばね座を嵌着
し、こうして一体化されたばね組立体を所定のばね受容
部に装着する。
【0004】従来におけるばね組立体は、例えば、図7
に示すような構造となっている。
【0005】このばね組立体1は、ばね座2がフランジ
部3とボス部4とから構成され、フランジ部3はコイル
ばね5(外側ばね5a)の外径と、ボス部4はコイルば
ね5の内径と夫々ほぼ同じ径に形成されている。そし
て、ばね座2は、ボス部4をコイルばね5の端部内に嵌
合してフランジ部3をコイルばね5の端面に当接させ、
この状態においてコイルばね5と一体化されている。
尚、同図に示すコイルばね5は内外二重構造の所謂入れ
子型のばねであり、同図中5bはその内側ばねを示す。
【0006】この技術は、例えば、特開昭63−756
55号公報等に示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ばね組立体1の場合、ばね座2のフランジ部3がコイル
ばね5(外側ばね5a)の端面と当接するようになって
いるため、ばね座2をコイルばね5に組み付けた状態に
おいてばね座2がフランジ部3の厚み分だけコイルばね
5の端面から突出することとなり、ばね組付体1の収容
スペースが必要以上に大きくなってしまう。このため、
上述の捩り振動低減装置のような収容スペースの限られ
ている装置においては、コイルばね5自体の長さが制限
されてしまう。
【0008】そこで本発明は、収容スペースをより小さ
くすることのできるばね組立体とその製造方法を提供し
ようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上述
した課題を解決するための手段として、コイルばねの端
部にばね座を嵌着して成るばね組立体において、前記コ
イルばねの端部内周に面取り部または座ぐり部を形成す
る一方で、前記ばね座にコイルばねの面取り部または座
ぐり部と嵌合する嵌合形状部を形成して、コイルばねに
嵌合したばね座の外側端面をコイルばねの端面と面一に
した。
【0010】請求項2の発明は、上記ばね組付体を製造
する手段として、コイルばねの端部内周に面取り部また
は座ぐり部を形成する一方で、ばね座にコイルばねの面
取り部または座ぐり部と嵌合する嵌合形状部を形成し、
コイルばねにばね座を嵌合した後に、両者の外側端面を
同時に研磨するようにした。
【0011】
【作用】請求項1の発明の場合、ばね座に入力された荷
重は嵌合形状部を通してコイルばねの端部の面取り部ま
たは座ぐり部に入力される。
【0012】請求項2の発明の場合、コイルばねにばね
座を嵌合した後に、コイルばねとばね座の外側端面を同
時に研磨するため、両者の外側端面が精度良く、しか
も、容易に面一になる。
【0013】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図1〜図5に基づ
いて説明する。
【0014】図面において、10は、本発明にかかるば
ね組立体であり、このばね組立体10は、内側ばね11
aと外側ばね11bが内外二重に配置された所謂入れ子
型のコイルばね11と、前記外側ばね11bの端部に嵌
着されたばね座12とから構成されている。図1,図2
に示すように、コイルばね11の外側ばね11bは、内
側ばね11aよりもばね長が長く形成されていて、その
両端部の内周にはテーパ状の面取り部13が形成されて
いる。これに対し、ばね座12は、外側ばね11bの内
径とほぼ同じ外径のボス部14と、このボス部14の基
端に一体に形成されたテーパ状のフランジ部15とから
成り、フランジ部15は、外径が外側ばね11bの外径
よりも若干小さく形成されると共に、ボス部14と反対
側の端面が偏平に形成されている。また、フランジ部1
5のテーパ面16は、外側ばね11bの面取り部13と
対応する形状に形成されていて、本発明における嵌合形
状部を成すようになっている。
【0015】そして、このばね組立体10は、外側ばね
11bの内部に内側ばね11aを収容した状態において
外側ばね11bの両端部にばね座12のボス部14とフ
ランジ部15とが嵌着固定され、その状態で使用に供さ
れるが、このとき、各ばね座12の外側端面(フランジ
部15の端面)は対応する外側ばね11bの端面と面一
にされている。このばね座12と外側ばね11bの端面
を面一にするには、以下のような方法を採用すれば良
い。
【0016】即ち、図3に示すように、ばね座12のフ
ランジ部15を、そのテーパ面16が外側ばね11bの
面取り部13のテーパ長さよりも若干長くなるように予
め形成しておき、このように形成したばね座12をまず
外側ばね11bの端部に嵌合する。そして、この後ばね
座12の外側端面に工具を当てて、このばね座12の外
側端面に対して外側ばね11bの端面が同時に所定量研
磨されるまで研磨を続ける。
【0017】このようにして各ばね座12と外側ばね1
1bの端面を面一にするようにした場合、作業が極めて
容易であるうえに、両部材の端面を精度良く面一にする
ことができる。したがって、外側ばね11bの端面とば
ね座12の端面とを使用する装置のばね受容部に安定し
て当接させることができる。
【0018】このようにして構成されたばね組立体は、
例えば、図4,図5に示すような捩り振動低減装置に採
用される。
【0019】この捩り振動低減装置は、トルクコンバー
タのロックアップクラッチとして用いられるもので、油
圧操作によってコンバータカバー(図示せず。)に摩擦
係合されるピストンプレート17と、タービン(図示せ
ず。)に結合されたホールドプレート18とが前記ばね
組立体10を介して回動方向で弾性的に連結された概略
構成となっている。より具体的に説明すると、ホールド
プレート18には、周方向に沿ってばね受容部としての
複数個の窓19が形成され、ピストンプレート17に
は、この各窓19に対応する複数個の爪20を備えたド
ライブプレート21が取り付けられており、ばね組立体
10がホールドプレート18の窓19とドライブプレー
ト21の隣接する爪20,20間とにまたがって収容さ
れている。この状態において各ばね組立体10は、ばね
座12と外側ばね11bの両外側端面がホールドプレー
ト18の窓19とドライブプレート21の爪20に当接
し、ピストンプレート17からホールドプレート18へ
のトルクの伝達時にコイルばね11が圧縮されるように
なっている。尚、図4,図5において、22は、ピスト
ンプレート17の外周縁部に固着された摩擦材である。
【0020】この捩り振動低減装置の場合、ピストンプ
レート17がコンバータカバーに摩擦係合されたとき
に、ばね組付体10を介してピストンプレート17から
ホールドプレート18にトルクが伝達され、このとき伝
達トルク中に含まれている捩り振動がコイルばね11の
吸振作用によって低減される。特に、この捩り振動低減
装置においては、コイルばね11(外側ばね11b)と
ばね座12の両外側端面が面一になった本発明にかかる
ばね組付体10を採用しているため、ホールドプレート
18の窓19やドライブプレート21の爪20,20間
の限られたスペース内に充分な長さのコイルばね11を
収容することができる。このため、窓19や爪20,2
0の間隔を必要以上に拡げることなく、吸振性能を向上
させることができる。
【0021】尚、この発明の実施例は以上で説明したも
のに限るものでなく、例えば、上記実施例においては、
コイルばね11の端部内周にテーパ状の面取り部13を
形成し、ばね座12のフランジ部15にこの面取り部1
3に嵌合するテーパ面16を形成するようにしたが、図
6に示すように、コイルばね21の端部内周に所定深さ
の座ぐり部23を形成し、ばね座22にこの座ぐり部2
3と嵌合可能な径のフランジ部26(嵌合形状部)を形
成するようにしても良い。この場合にも、ばね座22の
外側端面は、ばね座22をコイルばね21に嵌合した状
態でコイルばね21と同時に研磨する等手段によってコ
イルばね21の端面と面一にする。この実施例の場合に
は、ばね座22にテーパ面を形成する必要が無いため、
ばね座22の製造が容易になる。
【0022】また、図4,図5には本発明にかかるばね
組付体10をトルクコンバータのロックアップクラッチ
に用いた例を示したが、手動変速機のクラッチディスク
に用いることも可能である。さらにまた、コイルばねは
二重構造のものに限らず、通常の一重構造のものを採用
することも可能である。
【0023】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明は、コイル
ばねの端部内周に面取り部または座ぐり部を形成する一
方で、ばね座にコイルばねの面取り部または座ぐり部と
嵌合する嵌合形状部を形成して、コイルばねに嵌合した
ばね座の外側端面をコイルばねの端面と面一にしたた
め、ばね座がコイルばねの端面から突出してコイルばね
の収容スペースを占有することがなくなり、その結果、
ばね組立体の収容スペースをより小さくすることができ
る。
【0024】また、請求項2の発明は、コイルばねの端
部内周に面取り部または座ぐり部を形成する一方で、ば
ね座にコイルばねの面取り部または座ぐり部と嵌合する
嵌合形状部を形成し、コイルばねにばね座を嵌合した後
に、両者の外側端面を同時に研磨するようにしたため、
コイルばねとばね座の外側端面を精度良く、しかも、容
易に面一にすることができ、したがって、ばね組立体を
ばね受容部内に安定した状態で収容できると共に、低コ
ストでの製造が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す部分断面側面図。
【図2】同実施例を示す正面図。
【図3】同実施例を示す部分断面側面図。
【図4】同実施例を示す部分破断背面図。
【図5】図4のA−A線に沿う断面図。
【図6】本発明の他の実施例を示す部分断面側面図。
【図7】従来の技術を示す部分断面側面図。
【符号の説明】
10…ばね組付体、 11,21…コイルばね、 12,22…ばね座、 13…面取り部、 16…テーパ面(嵌合形状部)、 23…座ぐり部、 26…フランジ部(嵌合形状部)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルばねの端部にばね座を嵌着して成
    るばね組立体において、前記コイルばねの端部内周に面
    取り部または座ぐり部を形成する一方で、前記ばね座に
    コイルばねの面取り部または座ぐり部と嵌合する嵌合形
    状部を形成して、コイルばねに嵌合したばね座の外側端
    面をコイルばねの端面と面一にしたことを特徴とするば
    ね組立体。
  2. 【請求項2】 コイルばねの端部内周に面取り部または
    座ぐり部を形成する一方で、ばね座にコイルばねの面取
    り部または座ぐり部と嵌合する嵌合形状部を形成し、コ
    イルばねにばね座を嵌合した後に、両者の外側端面を同
    時に研磨することを特徴とするばね組立体の製造方法。
JP15504695A 1995-06-22 1995-06-22 ばね組立体及びその製造方法 Withdrawn JPH094663A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3026293B1 (de) 2014-11-28 2019-04-24 ZF Friedrichshafen AG Federpaket
RU2735116C1 (ru) * 2017-01-31 2020-10-28 Нхк Спринг Ко., Лтд. Винтовая пружина для подвески транспортного средства
RU2735342C1 (ru) * 2017-01-31 2020-10-30 Нхк Спринг Ко., Лтд. Винтовая пружина для подвески транспортного средства
DE102008054190B4 (de) * 2008-10-31 2021-02-04 Oskar Schwenk Gmbh & Co Kg Schraubenfederanordnung

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Effective date: 20020903