JPH0944370A - 電子制御ユニットのモニタ方法及びモニタ装置 - Google Patents

電子制御ユニットのモニタ方法及びモニタ装置

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JPH0944370A
JPH0944370A JP19300195A JP19300195A JPH0944370A JP H0944370 A JPH0944370 A JP H0944370A JP 19300195 A JP19300195 A JP 19300195A JP 19300195 A JP19300195 A JP 19300195A JP H0944370 A JPH0944370 A JP H0944370A
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JP
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monitor
data
control unit
monitoring
electronic control
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JP19300195A
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English (en)
Inventor
Toshiki Matsue
利樹 松江
Toshihiro Ishihara
敏広 石原
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チャンネル数の削除や制御プログラムの制御
周期の変更を要することなく、容量の少ない媒体で比較
的長時間に亘ってモニタできるようにする。 【解決手段】 エンジンを制御する電子制御ユニットの
制御用CPU内のRAMデータを、モニタ装置を介して
モニタする。その際、電子制御ユニットの制御プログラ
ムの制御周期n回分のRAMデータをモニタ装置側に転
送する毎に、n−1回分のRAMデータを間引き、1回
分のRAMデータのみをモニタ装置でモニタする。ま
た、RAMデータを一定時間周期以外でモニタすると
き、該RAMデータをデータバッファに取り込み、カウ
ンタの周期毎に該データバッファからRAMデータを取
り出してモニタする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電子制御式
の燃料噴射エンジンやトランスミッション等の制御対象
を制御する電子制御ユニットの制御用CPU内のRAM
データをモニタするモニタ方法及びモニタ装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば車両に搭載される電子制
御式の燃料噴射エンジンにおいては、その制御のために
制御用CPU及びROMを有する電子制御ユニットを設
けて、上記ROMに対し制御プログラム及び各種の定数
や係数等の基本となる所定の制御データを記憶させ、上
記制御用CPUからの制御信号によりエンジンの燃料噴
射量等を制御するようにしている。
【0003】そして、上記ROMに記憶される各種の定
数や係数等のROMデータは、製品段階では所定値に固
定されるが、エンジンの開発段階では、チューニングの
ために或いはエンジンを搭載する車種に応じて変更さ
れ、これらの調整によって車両の加速性や燃費、騒音等
に応じた最適値が決定されるようになっている。このた
め、上記開発段階では、エンジンの運転状態で、電子制
御ユニットにおけるROMデータを書き換えるいわゆる
ROMエミュレーションを行う要求がある。
【0004】また、上記電子制御ユニットの制御用CP
Uに内蔵された内部RAMには、センサ類により検出さ
れて刻々変化する制御に必要な変数等が一時的に記憶さ
れるが、エンジンの開発段階では、このRAMの記憶内
容をモニタするいわゆるRAMモニタを行う必要もあ
る。このRAMモニタを行うモニタ装置としては、例え
ば特開平6−291662号公報に開示されるように、
電子制御ユニットの端末と接続されるモニタ装置内に、
RAMモニタデータを収集する収集部を設け、該収集部
で収集したRAMモニタデータをモニタ装置の画面上に
表示したり、FD(フロッピーディスク)等のメモリ部
に保存したりするものが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
モニタ装置では、下記のような3つの問題点がある。す
なわち、 (1) 従来のモニタ装置のモニタ周期は、電子制御ユニッ
トの制御プログラムに依存されており、使用者がモニタ
装置又はその周辺装置により任意に設定したり、変更し
たりすることはできない。従って、多数(例えば32チ
ャンネル64バイト)のRAMデータを高速(例えば5
msec)でモニタする場合、モニタデータの保存媒体
が通常のFD(1.2Mバイト)のような容量の少ない
媒体であると、約100秒間しかデータをモニタするこ
とができない。このため、例えばエンジン始動から完全
暖機までのように比較的長時間(数分以上)に亘ってモ
ニタする場合には、チャンネル数を削除するか、或いは
制御プログラムの制御周期を変更する必要がある。しか
し、チャンネル数を削除すると、データ分析を有効に行
うことができなくなる場合がある。また、制御プログラ
ムの制御周期を変更する場合には、実車の制御プログラ
ムと同一の制御プログラムでテストが実施できなくなる
とともに、モニタ周期を変更する毎にプログラムを修正
する必要があり、開発効率を著しく阻害するという問題
がある。
【0006】(2) 従来のモニタ装置では、一定時間周期
以外でのモニタ、例えばエンジン回転パルスの立ち上が
りエッジ等に同期してモニタを行う場合、回転パルス割
り込みに同期して、全モニタデータがモニタ装置側に送
信され、モニタ装置のメモリ部にそのまま保存される。
この際、モニタデータは時間情報を持っておらず、デー
タの解析時モニタデータ間の時間的関連が不明なため、
時間的なデータ解析を行うことができない。また、一定
時間周期でモニタした他のデータとの比較を行うことも
できない。
【0007】(3) 従来のモニタ装置では、モニタの開始
及び終了は共に使用者のキー操作のみで行われていた。
このため、例えば所定のエンジン運転状態が継続してい
る期間だけモニタを行いたい場合には、使用者が常にモ
ニタ表示を見ながらエンジン状態を監視し、所望の状態
が開始した時点でモニタを開始し、又は所望の状態が終
了した時点でモニタを終了させることが必要であった。
従って、長時間の監視が必要であり、開発効率を図るこ
とができない。また、監視が十分に行われず、モニタ開
始時点の遅れなどにより貴重なデータを収集できなくな
ったり、不必要なデータまで保存してその分モニタの時
間的制約を受けたりすることになる。
【0008】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、従来のモニタ装置及び
モニタ方法における上記3つの問題点のうち、1つまた
は2つを解決するものである。
【0009】すなわち、本発明のうち、請求項1〜3,
9に係る発明は、いずれもモニタ周期に関する上記(1)
の問題点を解決し、チャンネル数の削除や制御プログラ
ムの制御周期の変更を要することなく、容量の少ない媒
体でもって比較的長時間に亘ってモニタできるモニタ方
法又はその方法実現のためのモニタ装置を提供せんとす
るものである。
【0010】請求項4,5,10に係る発明は、いずれ
も一定時間周期以外でのモニタに関する上記(2) の問題
点を解決し、一定時間周期以外でのモニタの場合そのモ
ニタデータに時間情報を持たせることにより、時間的な
データ解析及び一定時間周期でモニタした他のデータと
の比較を行い得るモニタ方法又はその方法実現のための
モニタ装置を提供せんとするものである。
【0011】請求項11〜13に係る発明は、いずれも
モニタの開始・終了に関する上記(3) の問題点を解決
し、長時間の監視を要することなく、必要な状態のとき
にのみモニタを行い得るモニタ方法を提供せんとするも
のである。
【0012】さらに、請求項6〜8に係る発明は、いず
れも上記(1) 又は(2) の問題点を解決することに加え
て、上記(3) の問題点をも解決し得るモニタ方法を提供
せんとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、所定の制御対象を制御する
電子制御ユニットの制御用CPU内のRAMデータを、
モニタ装置を介してモニタするモニタ方法において、上
記電子制御ユニットの制御プログラムの制御周期を基
に、その周期の整数倍をモニタ周期としてモニタをする
構成とする。これにより、モニタ周期が制御プログラム
の制御周期の整数倍長くなり、単位時間当りのモニタデ
ータの保存がその分少なくなるので、チャンネル数の削
除や制御プログラムの制御周期の変更を要することな
く、容量の少ない媒体でも比較的長時間に亘ってモニタ
することができる。
【0014】請求項2及び3に係る発明は、いずれも請
求項1記載の電子制御ユニットのモニタ方法の、より具
体的な形態を示す。つまり、請求項2に係る発明では、
電子制御ユニットの制御プログラムの制御周期n回分の
RAMデータをモニタ装置側に転送する毎に、n−1回
分のRAMデータを間引き、1回分のRAMデータのみ
をモニタ装置でモニタすることで制御周期の整数n倍を
モニタ周期とする構成とする。請求項3に係る発明は、
電子制御ユニットの制御プログラムの制御周期n回分の
RAMデータのうち、n−1回分のRAMデータを間引
き、1回分のRAMデータのみをモニタ装置に転送して
モニタをすることで制御周期の整数n倍をモニタ周期と
する構成とする。
【0015】請求項4に係る発明は、所定の制御対象を
制御する電子制御ユニットの制御用CPU内のRAMデ
ータを、モニタ装置を介してモニタするモニタ方法にお
いて、上記RAMデータを一定時間周期以外でモニタす
るに当り、モニタ装置側でRAMデータを時間情報を加
味したデータに変換する構成とする。これにより、一定
時間周期以外でモニタする場合でもそのモニタデータが
時間情報を持つことになるので、このモニタデータの時
間的な解析を容易に行うことができ、また一定時間周期
でモニタした他のデータとの比較をも行うことができ
る。
【0016】請求項5に係る発明は、請求項4記載の電
子制御ユニットのモニタ方法の、より具体的な形態を示
す。つまり、モニタ装置側に設けた時間計測用カウンタ
の周期に同期させてRAMデータをモニタすることで時
間情報を加味したデータに変換する構成とする。
【0017】請求項6に係る発明は、請求項1又は4記
載の電子制御ユニットのモニタ方法において、RAMデ
ータが所定条件を満たすときにのみ該RAMデータをモ
ニタ装置でモニタする構成とする。これにより、長時間
の監視を要することなく、RAMデータが所定条件を満
たす必要な状態のときのみ確実にRAMデータをモニタ
することができる。
【0018】請求項7に係る発明は、請求項1又は4記
載の電子制御ユニットのモニタ方法において、モニタ装
置でモニタを開始するに当り、RAMデータが所定条件
を満たした時点でモニタを開始する構成とする。これに
より、長時間の監視を要することなく、RAMデータが
所定条件を満たす時点からモニタを確実に開始すること
ができる。
【0019】請求項8に係る発明は、請求項1又は4記
載の電子制御ユニットのモニタ方法において、モニタ装
置でモニタを終了するに当り、RAMデータが所定条件
を満たした時点でモニタを終了する構成とする。これに
より、長時間の監視を要することなく、RAMデータが
所定条件を満たす時点でモニタを確実に終了することが
できる。
【0020】請求項9に係る発明は、所定の制御対象を
制御する電子制御ユニットの制御用CPU内のRAMデ
ータをモニタするモニタ装置において、上記電子制御ユ
ニットの制御プログラムの制御周期n回分のRAMデー
タをモニタ装置側に転送する毎に、n−1回分のRAM
データを間引き、1回分のRAMデータのみをモニタ装
置でモニタする間引き手段を備える構成とする。これに
より、モニタ周期が制御プログラムの制御周期のn倍長
くなり、単位時間当りのモニタデータの保存がその分少
なくなるので、チャンネル数の削除や制御プログラムの
制御周期の変更を要することなく、容量の少ない媒体で
も比較的長時間に亘ってモニタすることができる。
【0021】請求項10に係る発明は、所定の制御対象
を制御する電子制御ユニットの制御用CPU内のRAM
データをモニタするモニタ装置において、モニタ装置側
に時間計測用カウンタとデータバッファとを設け、上記
RAMデータを一定時間周期以外でモニタするとき、該
RAMデータを上記データバッファに取り込み、上記カ
ウンタの周期毎に該データバッファからRAMデータを
取り出してモニタする構成とする。これにより、一定時
間周期以外でRAMデータをモニタする場合でも、その
RAMデータは、一旦データバッファに取り込まれた
後、該データバッファからカウンタの周期毎に取り出さ
れることから時間情報を持つデータに変換されることに
なる。
【0022】請求項11に係る発明は、所定の制御対象
を制御する電子制御ユニットの制御用CPU内のRAM
データを、モニタ装置を介してモニタするモニタ方法に
おいて、上記RAMデータが所定条件を満たすときにの
み該RAMデータをモニタ装置でモニタする構成とす
る。これにより、長時間の監視を要することなく、RA
Mデータが所定条件を満たす必要な状態のときのみ確実
にRAMデータをモニタすることができる。
【0023】請求項12に係る発明は、所定の制御対象
を制御する電子制御ユニットの制御用CPU内のRAM
データを、モニタ装置を介してモニタするモニタ方法に
おいて、モニタ装置でモニタを開始するに当り、上記R
AMデータが所定条件を満たした時点でモニタを開始す
る構成とする。これにより、長時間の監視を要すること
なく、RAMデータが所定条件を満たす時点からモニタ
を確実に開始することができる。
【0024】請求項13に係る発明は、所定の制御対象
を制御する電子制御ユニットの制御用CPU内のRAM
データを、モニタ装置を介してモニタするモニタ方法に
おいて、モニタ装置でモニタを終了するに当り、上記R
AMデータが所定条件を満たした時点でモニタを終了す
る構成とする。これにより、長時間の監視を要すること
なく、RAMデータが所定条件を満たす時点でモニタを
確実に終了することができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0026】図1は本発明の実施例に係る電子制御ユニ
ットのモニタ装置3を示し、このモニタ装置3は、制御
対象の開発段階で使用されるもので、電子制御ユニット
(ECU)1に対し、中継手段としての中継ボックス2
を介して接続される。電子制御ユニット1は制御対象に
付随して設けられるが、中継ボックス2及びモニタ装置
3は電子制御ユニット1とは切り離して装備される。
【0027】すなわち、図1において、電子制御ユニッ
ト1は所定の制御対象としてエンジンの電子制御式燃料
噴射装置を制御するもので、この電子制御ユニット1に
はエバボード11が搭載され、このエバボード11には
制御用CPU12、外部ROM13、エミュレーション
RAM14及びDP−RAM(デュアルポートRAM)
15が取付けられており、これらは互いに高速バス16
を介して接続されている。
【0028】上記制御用CPU12は、本来のエンジン
制御(詳しくは燃料噴射制御)を行うとともに、その制
御の合間にモニタ装置3との通信及びコマンド処理を行
うものである。この制御用CPU12には、図外のセン
サ類により検出されて刻々変化する制御に必要な変数を
記憶するRAM及びROM(共に図示せず)が内蔵され
ている。
【0029】上記外部ROM13は、上記制御用CPU
12が本来のエンジン制御を行うときに必要な制御プロ
グラム及び各種の定数や係数等の基本となる所定の制御
データを記憶する。一方、エミュレーションRAM14
は、上記外部ROM13の制御データを書き換えるため
に該制御データを一時的に記憶するようになっている。
【0030】更に、上記DP−RAM15は通常のRA
Mとは異なり、2つのポートを有していて各ポートの双
方向からアクセス可能なRAMで、所定の容量(例えば
32kバイト)を有する。その一方のポートは上記高速
バス16を介して制御用CPU12に接続され、他方の
ポートは、例えば16ビットの比較的短い長さ(例えば
10〜20cm)のパラレル通信ケーブル17を介して
中継ボックス2に接続されている。
【0031】尚、上記エバボード11上の外部ROM1
3、エミュレーションRAM14及びDP−RAM15
は、制御対象の開発段階で外部ROM13の制御データ
(詳しくは外部ROM13からエミュレーションRAM
14に書き込まれかつ変更調整された制御データ)が確
定するまで同エバボード11に設けられるもので、この
外部ROM13のデータが決定された制御対象の量産品
に対しては、これら外部ROM13等が搭載されていな
くて制御用CPU12のみが搭載されたエバボードが電
子制御ユニット1に装備され、確定した制御データ及び
制御プログラムは、制御用CPU12の内部ROMに記
憶される。
【0032】上記中継ボックス2には、そのボード端部
に配置されたパラレル通信用及びシリアル通信用の接続
端子としてのバッファ21,22、通信用CPU23及
び通信用IC24が搭載されている。上記パラレル通信
用のバッファ21は、上記パラレル通信ケーブル17を
介して電子制御ユニット1のDP−RAM15に接続さ
れている一方、上記シリアル通信用のバッファ22は、
シリアル通信ケーブル29を介してモニタ装置3に接続
されている。上記シリアル通信ケーブル29は、例えば
データを電流の大小に変換して送信する電流駆動型のも
ので、そのケーブル長さは、例えば5〜6mとされて上
記パラレル通信ケーブル17のケーブル長よりも長く設
定されている。
【0033】上記通信用CPU23は、本来の制御とし
てパラレル通信データとシリアル通信データとを変換す
るものであり、上記通信用IC24は、該通信用CPU
23に付設されるもので、通信用CPU23の入/出力
データをシリアル通信ケーブル29の規格に合致させる
ためのものである。そして、中継ボックス2において
は、モニタ装置3からシリアル通信データが電子制御ユ
ニット1に送信されるとき、通信用CPU23により、
そのシリアル通信データをパラレル通信データに変換し
て電子制御ユニット1のエバボード11上のDP−RA
M15における所定のアドレスに書き込む一方、通信用
CPU23により、電子制御ユニット1のDP−RAM
15の所定のアドレス上のパラレル通信データを読み込
んでそれをシリアル通信データに変換した後、モニタ装
置3に送信するようになっている。また、通信用CPU
23は、上記通信データの変換という本来の制御以外
に、後述するRAMモニタの際電子制御ユニット1側か
ら転送されて来たモニタデータのモニタ装置3側への転
送を所定条件に応じて制限する制御を行うようになって
いる。
【0034】上記モニタ装置3は内蔵通信ボード31と
それに接続されたパソコン32とを有している。上記内
蔵通信ボード31は、上記中継ボックス2とシリアル通
信を行うためのもので、該ボード31には、そのボード
端部に配置されたシリアル通信用の接続端子としてのバ
ッファ36、通信用CPU37、通信用IC38及びD
P−RAM39が取付けられている。上記バッファ36
は、上記の如きシリアル通信ケーブル29を介して中継
ボックス2のシリアル通信用バッファ22に接続されて
いる。上記通信用CPU37は、上記中継ボックス2に
おける通信用CPU23と同じくパラレル通信データと
シリアル通信データとを変換する。該通信用CPU37
の一方のポートは、通信用CPU37に付設される上記
通信用IC38を介してバッファ36に接続されてい
る。また、上記DP−RAM39は、電子制御ユニット
1のDP−RAM15と同様に2つのポートを有してい
て各ポートの双方向からアクセス可能な所定の容量を持
つRAMからなり、その一方のポートは上記通信用CP
U37の他方のポートに接続され、他方のポートはパソ
コン32に接続されている。
【0035】上記パソコン32は、データ解析用のCP
U41、データバッファ42、データ保存メモリ部4
3、ディスプレイ44及びキーボード等の外部入力装置
45を有している。上記解析用CPU41は、上記内蔵
通信ボード31上のDP−RAM39と接続されてい
て、該DP−RAM39を通して中継ボックス2ないし
電子制御ユニット1と通信をして該電子制御ユニット1
の制御用CPU12に対し各種コマンドを指令する一
方、DP−RAM39から入力される各種データを、デ
ィスプレイ44上に表示するとともに、データ保存メモ
リ部43に直接又はデータバッファ42を介して転送し
て記憶させるようになっている。
【0036】以上の構成によって、モニタ装置3のパソ
コン32において、電子制御ユニット1の外部ROM1
3に記憶した制御データ(詳しくはエミュレーションR
AM14に書き込まれた制御データ)の書換えのための
ROMエミュレーションや電子制御ユニット1の制御用
CPU12における内部RAMの各種データのモニタ
(RAMモニタ)をコマンドしたとき、そのコマンドに
応じてROMエミュレーションやRAMモニタが行われ
るようになっている。尚、モニタ装置3は、RAMモニ
タ以外にROMエミュレーションをも行うことから、中
継ボックス2を含めて電子制御ユニット1の調整装置と
も呼ばれる。
【0037】(DP−RAMの構成)ここで、上記DP
−RAM15,39の構成について具体的に説明する。
DP−RAM15,39は、図2に示すように、電子制
御ユニット1に対するコマンド処理に使用するコマンド
ブロックと、電子制御ユニット1のRAMモニタに使用
するモニタブロックと、パソコン32からの割込み処理
に使用するステータスブロックとに割り当てられてい
る。
【0038】上記コマンドブロックにはコマンドエリ
ア、オプションエリア、データエリア及びステータスエ
リアが割り当てられている。コマンドエリアは、パソコ
ン32側から電子制御ユニット1に対してコマンドコー
ドを書き込むためのエリアで、電子制御ユニット1側の
読込みエラーを防ぐために、パソコン32側は同一のコ
ードを上位コード(H)及び下位コード(L)に書き込
む一方、電子制御ユニット1側はそれらを2度読みす
る。
【0039】オプションエリアは、コマンドに対する補
助情報としてのオプション(アドレスやデータ数等)を
格納するエリアである。また、データエリアは、コマン
ドに対するデータ(ROMデータやモニタアドレス等)
を格納するエリアである。ステータスエリアは、電子制
御ユニット1側のコマンドを処理した後、その終了結果
やエラー等のステータスのコードを格納するものであ
る。
【0040】モニタブロックにはモニタ設定エリア、モ
ニタアドレスエリア及びモニタデータエリアが割り当て
られている。モニタ設定エリアは、モニタをON/OF
Fするためのスイッチ及びチャンネル数を設定するモニ
タスイッチ/チャンネル数エリアと、電子制御ユニット
1側で予め設定された設定値をパソコン32側から設定
する(電子制御ユニット1側でこのデータを読み込み、
モニタ周期及びトリガモードを変更する)モニタ周期デ
ータ/トリガモードエリアと、モニタアドレス設定モー
ドを指定するアドレス設定モードスイッチエリアと、モ
ニタのアドレス設定モードスイッチが標準モードにある
ときにページ数(上位アドレス)を格納するページエリ
アとからなる。
【0041】モニタアドレスエリアは、チャンネル毎に
予備を含めて4バイトでモニタアドレスを指定する拡張
モードエリアと、モニタアドレスを3バイトで指定する
標準モードとからなる。モニタデータエリアは、モニタ
データを格納するエリアである。
【0042】ステータスブロックは、ステータスエリア
及びインタラプトエリアが割り当てられている。ステー
タスエリアはステータスコードエリア、モニタステータ
スコードエリア、モニタステータスエリア、コマンドチ
ェック用カウンタ及びモニタチェック用カウンタからな
る。上記ステータスコードエリアは、コマンドで処理さ
れるステータスコード(リターンコード)を格納するも
ので、パソコン32側はDP−RAM15,39からの
割込みを受けると、このコードで処理系を判別する。
【0043】モニタステータスコードエリアは、モニタ
処理におけるモニタステータスコードを格納するエリア
で、パソコン32側はDP−RAM15,39からの割
込みを受けると、このコードでモニタの処理系を判別す
る。また、モニタステータスエリアは、モニタサービス
ルーチン処理後のステータスを書き込むエリアである。
【0044】コマンドチェック用カウンタは、パソコン
32側でのインタラプト処理時に読み込まれるもので、
コマンドの通信エラー回数等のチェックを行うためと、
電子制御ユニット1からのモニタ系及びコマンド系のイ
ンタラプトとの時間差が僅かなときにパソコン32側の
インタラプト処理の優先度を決定するための情報を表
す。そして、電子制御ユニット1側ではコマンド処理が
実行され、ステータスを返す毎にカウンタがインクリメ
ントされる。
【0045】モニタチェック用カウンタも、パソコン3
2側でのインタラプト処理時に読み込まれるもので、モ
ニタのエラー等のチェックを行うためと、パソコン32
側のインタラプト処理の優先度を決定するための情報を
表す。そして、電子制御ユニット1側の後述のモニタデ
ータ転送処理が実行される毎にカウンタがインクリメン
トされる。
【0046】一方、上記インタラプトエリアは、電子制
御ユニット1側のインタラプト信号を発生させるための
データが書き込まれるもので、電子制御ユニット1側の
コマンド、モニタの処理終了タイミングをパソコン32
側に伝えるために使用される。つまり、このインタラプ
トエリアにデータが書き込まれると、DP−RAM1
5,39内でインタラプトフラグがセットされ、DP−
RAM15,39からインタラプト信号が出力され、パ
ソコン32側に伝達される。このインタラプト信号を受
けたパソコン32は、コマンド系かモニタ系の何れかの
処理を実行した後、インタラプトエリアを読み込む。こ
のとき、DP−RAM15,39のインタラプト信号が
リセットされる。このインタラプトエリアは、コマンド
インタラプト識別コードエリア、モニタインタラプト識
別コードエリア及びインタラプトコードエリアからな
る。
【0047】(RAMモニタ)次に、上記電子制御ユニ
ット1における制御用CPU12の内部RAMに一時的
に記憶されたデータをモニタ装置3のパソコン32でモ
ニタするときの処理順序について、図3に示す制御フロ
ーに従って説明する。
【0048】まず、モニタ装置3のパソコン32で所定
のモニタ設定を行った後、モニタ装置3から中継ボック
ス2に対し、モニタ条件を送信するとともに、電子制御
ユニット1に対しモニタデータ送信開始を指示する(図
3の,)。中継ボックス2の通信用CPU23は、
モニタ装置3から送信されたモニタ条件を読取り、その
内部RAMに記憶する(図3の)。
【0049】また、電子制御ユニット1の制御用CPU
12は、モニタ装置3からのモニタデータ送信開始の指
示を受信した後、その内部RAMに一時的に記憶されて
いるモニタデータを中継ボックス2に送信する(図3の
,)。一方、中継ボックス2の通信用CPU23で
は、モニタデータがモニタ条件を満たすか否かを判定
し、モニタ条件を満たすときにのみモニタデータをモニ
タ装置3に送信する(図3の,)。モニタ装置3で
は、受信したモニタデータをパソコン32のディスプレ
ス44上に表示するとともにデータ保存メモリ部43に
記憶する(図3の)。
【0050】その後、使用者がモニタ装置3のパソコン
32でRAMモニタを停止するための操作をすると、該
モニタ装置3から電子制御ユニット1に対しモニタ停止
を指示する(図3の)。電子制御ユニット1は、その
指令に基づいてモニタデータの送信を停止する(図3の
10)。
【0051】次に、上記RAMモニタの各処理につい
て、図4〜図12に示すフローチャートを用いて詳細に
説明する。
【0052】図4はモニタ装置3で行うモニタ設定(図
3のに示す処理)のフローチャート図である。この図
において、モニタ設定の場合、まず、ステップS1 で初
期設定を、ステップS2 で同期設定を、ステップS3 で
周期設定を、ステップS4 で時間管理設定をそれぞれ行
う。初期設定は、モニタ設定の他のステップS2 〜S7
で設定される以外のフラグやカウンタの初期値を設定す
るものである。同期設定は、電子制御ユニット1の制御
プログラムに同期してモニタするものか、或いは中継ボ
ックス2の制御プログラムに同期してモニタするものか
を設定するものである。周期設定は、モニタ周期を設定
するもので、電子制御ユニット1の制御プログラムに同
期してモニタする場合5.0msec、10msec、20mse
c、40msec、80msec及びTDCの6種類がある。T
DCは、エンジンの回転信号に基づいた割込の不規則周
期を意味する。時間管理設定は、周期設定でTDCを指
定した場合その不規則周期のモニタデータに対し、時間
情報を加味したデータに変換するかどうかを設定するも
のである。
【0053】続いて、ステップS5 で間引き数設定を、
ステップS6 でモニタ開始条件設定を、ステップS7 で
モニタ終了条件設定をそれぞれ行う。間引き数設定は、
電子制御ユニット1から中継ホックス2を通してモニタ
装置3に送信されたモニタデータを間引いてモニタしな
いようにするときに設定するもので、例えば4モニタ周
期のモニタデータのうち、1モニタ周期分のモニタデー
タのみをモニタするときは間引き数は「3」であり、全
てのモニタ周期についてそのモニタデータをモニタする
ときは間引き数は「0」である。モニタ開始条件設定は
モニタを自動的に開始するときの条件を設定するもので
あり、例えばエンジン吸気温が20度以上のときにモニ
タを開始したり、所定時間経過後にモニタを開始したり
するときにその条件を設定する。また、モニタ終了条件
設定はモニタを自動的に終了するときの条件を設定する
ものである。
【0054】以上のような各種設定を行った後、ステッ
プS8 で各コマンドの送信を行い、終了する。コマンド
の送信は、例えばモニタスイッチ及びチャンネル数の送
信の場合図5に示すフローチャートに従って行われる。
すなわち、まず、ステップS11でDP−RAM39のコ
マンドブロックのコマンドエリアにコマンドコードを書
き込むとともに、ステップS12でDP−RAM39のコ
マンドブロックのオプションエリアにモニタスイッチ及
びチャンネル数を書き込む。続いて、ステップS13で中
継ボックス返答待ち処理を行い、終了する。
【0055】上記中継ボックス返答待ち処理は、図6に
示すフローチャートに従って行われる。すなわち、ま
ず、ステップS21でカウンタを零にリセットした後、ス
テップS22で中継ボックス2から返答があったか否かを
判定し、返答があったときにはステップS26でエラーフ
ラグFerr をリセットし、終了する。一方、返答がない
ときには、ステップS23でカウンタをインクリメントし
た後、ステップS24でカウンタが2sec 以上であるか否
かを判定し、その判定がNOのときにはステップS22に
戻るが、判定がYESのとき、つまり返答が2sec 以上
ないときには、ステップS25でエラーフラグFerr をセ
ットし、終了する。尚、エラーフラグFerr がセットさ
れたときには、パソコン32のディスプレイ44上にエ
ラーメッセージが表示される。
【0056】図7及び図8は電子制御ユニット1の制御
スケジュール処理を示すフローチャート図である。この
図において、まず、ステップS31で5msec割込フラグF
5ms及び5msecカウンタcnt5msをそれぞれ零にクリアし
た後、ステップS32で5msec割込フラグF5ms がセット
されるのを待つ。ここで、5msec割込フラグF5ms は、
電子制御ユニット1の制御用CPU12の内蔵するタイ
マーで5msecが経過する毎にセットされるものであり、
また、ステップS33ではこのフラグF5ms がクリアされ
る。従って、ステップS34以下の処理は5msec毎に繰り
返して行われるものである。
【0057】そして、ステップS34で5msecカウンタcn
t5msをインクリメントした後、ステップS35で5msec制
御処理を、ステップS36でコマンド処理をそれぞれ行
う。続いて、ステップS37で周期フラグFcmeps =0で
あるか否かを判定する。この周期フラグFcmeps は、上
述のモニタ設定時に設定した周期(図4のステップS
3)に応じて立てられるものであり、5.0msec周期の
場合はFcmeps =0、10msec周期の場合はFcmeps =
1、20msec周期の場合はFcmeps =2、40msec周期
の場合はFcmeps =3、80msec周期の場合はFcmeps
=4、TDCの場合はFcmeps =5である。従って、ス
テップS37ではモニタ周期として5.0msec周期が設定
されているか否かを判定しているのである。この判定が
YESの場合には、ステップS38でモニタデータ転送処
理を行った後、ステップS39へ移行する一方、判定がN
Oのときにはこの段階ではモニタデータ転送処理を行わ
ずに直ちにステップS39へ移行する。
【0058】ステップS39では5msecカウンタcnt5ms=
2であるか、つまり10msec間隔であるか否かを判定
し、その判定がYESのときには、ステップS40で10
msec制御処理を行う。続いて、ステップS41で周期フラ
グFcmeps =1であるか、つまりモニタ周期として10
msec周期が設定されているか否かを判定する。この判定
がYESのときには、ステップS41でモニタデータ転送
処理を行った後、ステップS32に戻り、判定がNOのと
きにはこの段階ではモニタデータ転送処理を行わずにス
テップS32に戻る。一方、ステップS39での判定がNO
のときにはステップS43へ移行する。
【0059】ステップS43では5msecカウンタcnt5ms=
4であるか、つまり20msec間隔であるか否かを判定
し、その判定がYESのときには、ステップS44で20
msec制御処理を行う。続いて、ステップS45で周期フラ
グFcmeps =2であるか、つまりモニタ周期として20
msec周期が設定されているか否かを判定する。この判定
がYESのときには、ステップS46でモニタデータ転送
処理を行った後、ステップS32に戻り、判定がNOのと
きにはこの段階ではモニタデータ転送処理を行わずにス
テップS32に戻る。一方、ステップS43での判定がNO
のときにはステップS47へ移行する。
【0060】ステップS47では5msecカウンタcnt5ms=
8であるか、つまり40msec間隔であるか否かを判定
し、その判定がYESのときには、ステップS48で40
msec制御処理を行う。続いて、ステップS49で周期フラ
グFcmeps =3であるか、つまりモニタ周期として40
msec周期が設定されているか否かを判定する。この判定
がYESのときには、ステップS50でモニタデータ転送
処理を行った後、ステップS32に戻り、判定がNOのと
きにはこの段階ではモニタデータ転送処理を行わずにス
テップS32に戻る。一方、ステップS47での判定がNO
のときにはステップS51へ移行する。
【0061】ステップS51では5msecカウンタcnt5ms=
16であるか、つまり80msec間隔であるか否かを判定
し、その判定がYESのときには、ステップS52で80
msec制御処理を行う。続いて、ステップS53で周期フラ
グFcmeps =4であるか、つまりモニタ周期として80
msec周期が設定されているか否かを判定する。この判定
がYESのときには、ステップS54でモニタデータ転送
処理を行った後、ステップS32に戻り、判定がNOのと
きにはこの段階ではモニタデータ転送処理を行わずにス
テップS32に戻る。また、ステップS51での判定がNO
のときもステップS32に戻る。
【0062】図9はTDC割り込みの場合における電子
制御ユニット1の制御フローを示すフローチャート図で
ある。尚、この制御フローは、エンジンの回転信号がH
i レベルからLo レベルに下がる毎に起動される。
【0063】図9において、まず、ステップS61でTD
C割込制御処理を行う。続いて、ステップS62で周期フ
ラグFcmeps =5であるか、つまりモニタ周期としてT
DCが設定されているか否かを判定する。この判定がY
ESのときには、ステップS64でモニタデータ転送処理
を行い、終了する一方、判定がNOのときにはモニタデ
ータ転送処理を行わずに直ちに終了する。従って、TD
Cを設定した場合には、エンジンの回転信号がHi レベ
ルからLo レベルに下がる毎にモニタデータ転送処理が
行われることになる。
【0064】上記モニタデータ転送処理は、図3の,
に示す処理に相当するもので、具体的には図10に示
すフローチャートに従って行われる。
【0065】すなわち、まず、ステップS71でDP−R
AM15のモニタブロックのモニタ設定エリアにおいて
モニタを開始又は停止するか否か(情報を送るかどう
か)を決定するためのモニタスイッチを読み込み、次の
ステップS72でモニタスイッチがONかどうかを判定す
る。この判定がNOつまりモニタ停止状態のときにはそ
のまま終了するが、YESのときには、ステップS73に
進んでモニタチャンネル数Nを設定し、次いで、ステッ
プS74において、チャンネル数Nのカウンタnをn=N
として設定し、ステップS75で、nチャンネル分の上
位、中位及び下位のモニタアドレスをDP−RAM15
のモニタアドレスエリアから読み込む。ステップS76で
はDP−RAM15のモニタデータエリアにnチャンネ
ルの上位データを、またその後のステップS77ではnチ
ャンネルの下位データをそれぞれ書き込み、ステップS
78でチャンネル数のカウンタnをn−1に減算する。
【0066】その後、ステップS79において、nチャン
ネルの全てが終了してn≦0となったかどうかを判定す
る。この判定がNOのときには、ステップS75に戻り、
ステップS75〜S78を繰り返す。従って、ステップS75
〜S79はチャンネル数nだけ繰り返される。
【0067】そして、nチャンネル全部が終了してn≦
0となると、基本的なモニタ処理が終り、後処理に進
む。まず、ステップS80において、DP−RAM15の
ステータスブロックにおけるステータスエリアのモニタ
ステータスエリアにモニタステータス(例えば正常時は
モニタチャンネル数で、異常時は所定のコード)を書き
込む。次いで、ステップS81で、同ステータスエリアの
モニタステータスコードエリアにモニタステータスコー
ドを書き込み、ステップS82では、同ステータスエリア
のモニタチェック用カウンタをインクリメントする。こ
のことで、モニタ処理の実行を確認する。その後、ステ
ップS83で、インタラプトエリアのモニタインタラプト
識別コードエリアに所定コードを書き込み、ステップS
84でインタラプトコードエリアに所定コードを書き込ん
だ後、終了する。尚、DP−RAM15に書き込まれた
データ等は、中継ボックス2の通信用CPU23により
読み込まれて中継ボックス2に転送されることになる。
【0068】図11は中継ボックス2(通信用CPU2
3)で行うモニタ装置3へのモニタデータ転送(図3の
,に示す処理)のフローチャート図である。
【0069】この図においては、まず、ステップS91で
モニタ開始フラグFstr が1にセットされているか否か
を判定する。このモニタ開始フラグFstr は、上述した
モニタ設定の開始条件設定(図4のステップS6 )でモ
ニタを自動的に開始するための条件設定を行ったときに
セットされるものである。従って、ステップS91では開
始条件設定を行っているか否かを判定しているものであ
り、この判定がYESのときには、ステッフS92でモニ
タデータがモニタ開始条件を満たしているか否かを判定
し、満たすときはステップS93へ移行するが、モニタ開
始条件を満たしていないときはモニタデータの転送を行
わずに終了する。ステップS91で開始条件設定を行って
いないときもステップS93へ移行する。
【0070】ステップS93ではモニタ終了フラグFend
が1にセットされているか否かを判定する。このモニタ
終了フラグFend は、上述したモニタ設定の終了条件設
定(図4のステップS7 )でモニタを自動的に終了する
ための条件設定を行ったときにセットされるものであ
る。従って、ステップS93では終了条件設定を行ってい
るか否かを判定しているものであり、この判定がYES
のときには、ステップS94でモニタデータがモニタ終了
条件を満たしているか否かを判定する。上記ステップS
93及びS94のいずれか一方の判定がNOのときには、ス
テップS96でモニタ装置3へモニタデータを転送し、終
了する。一方、ステップS94の判定がYESのとき、つ
まりモニタデータがモニタ終了条件を満たすときには、
ステップS95でモニタ終了コマンドをモニタ装置3へ送
信し、終了する。
【0071】以上のようなモニタデータ転送では、結
局、モニタの開始条件設定及び終了条件設定をいずれも
行っていないときには、電子制御ユニット1から中継ボ
ックス2に転送されて来たモニタデータをそのまま全て
モニタ装置3に転送し、モニタの開始条件設定を行って
いるときには、電子制御ユニット1からのモニタデータ
がその開始条件を満たすときにのみそのモニタデータを
モニタ装置3に転送する。また、モニタの終了条件設定
を行っているときには、電子制御ユニット1からのモニ
タデータがその終了条件を満たすときにはそのモニタデ
ータを転送する代りに、モニタ終了コマンドをモニタ装
置3へ送信する。モニタ装置3のパソコン32は、この
モニタ終了コマンドを受けるとディスプレイ44上にそ
のことを表示する。尚、中継ボックス2によるモニタ装
置3へのモニタデータの転送は、モニタ装置3のDP−
RAM39にモニタデータを書き込むことで行われる。
【0072】図12はパソコン32の解析用CPU41
において中継ボックス2からのモニタ送信又はコマンド
送信を受けたときに実行する割込処理(図3のに示す
処理を含む)のフローチャート図である。
【0073】この図においては、まず、ステップS101
でモニタチェック用カウンタmoncntが前回のモニタチェ
ック用カウンタmoncnto よりも大きいか否かを判定す
る。このモニタチェック用カウンタmoncntは、解析用C
PU41で中継ボックス2からのモニタ送信を受ける毎
にインクリメントされるカウンタである。従って、ステ
ップS101 では新たなモニタ送信があったか否かを判定
しているのである。そして、この判定がYESの新たな
モニタ送信があったときには、ステップS102 でDP−
RAM39のスタータスブロックにおけるステータスエ
リアのステータスコードを読み込んだ後、ステップS10
3 でそのステータスコードが零にリセットされているか
否かを判定する。このステータスコードは、通常は零に
リセットされ、データ転送に異常が生じたときに零以外
のコードがセットされるものである。従って、ステップ
S103 ではデータ転送が正常であるか否かを判定してい
るのである。そして、この判定がNOの異常時にはステ
ップS114 でエラー処理を行った後に終了する。
【0074】一方、上記ステップS103 の判定がYES
のとき、つまりデータ転送が正常であるときには、ステ
ップS104 で間引きカウンタnegcntが間引き数negdatと
等しいか否かを判定する。この間引き数negdatは、上述
したモニタ設定の間引き数設定(図4のステップS5 )
で設定したものである。この判定がNOのときには、ス
テップS105 で間引きカウンタnegcntをインクリメント
して終了する。そして、モニタ送信の回数が間引き数ne
gdatよりも1回多くなると、間引きカウンタnegcntが間
引き数negdatと等しくなり、ステップS104 からステッ
プS106 へ移行し、間引きカウンタnegcntを零にクリア
した後、ステップS107 でモニタチャンネル数分のデー
タをDP−RAM39から読み取り、パソコン32のデ
ィスプレイ44上に表示するとともに、データ保存メモ
リ部43の格納エリアに格納する。ステップS104 〜S
107 により、請求項9に係る発明にいう、電子制御ユニ
ット1の制御プログラムの制御周期n(=negdat+1)
回分のRAMデータをモニタ装置3側に転送する毎に、
n−1回分のRAMデータを間引き、1回分のRAMデ
ータのみをモニタ装置3でモニタする間引き手段51が
構成されている。
【0075】続いて、ステップS108 で時間管理フラグ
Fcontime =1であるか否かを判定する。この時間管理
フラグFcontime は、上述したモニタ設定の時間管理設
定(図4のステップS4 )で不規則周期のモニタデータ
に対し時間情報を加味したデータに変換するときにセッ
トされるものである。そして、この時間管理フラグFco
ntime がセットされていないときにはそのまま終了する
が、セットされているときには、更にステップS109 〜
S112 において不規則周期のモニタデータに対し時間情
報を加味したデータに変換するための処理を行う。
【0076】すなわち、まず、ステップS109 でモニタ
チャンネル数分のデータをDP−RAM39からデータ
バッファ42上に取り込んだ後、ステップS110 で10
0μsec 割込フラグF100 μsがセットされるのを待
つ。ここで、100μsec 割込フラグF100 μsは、パ
ソコン32の解析用CPU41の内蔵する時間計測用カ
ウンタとしてのタイマー(図示せず)で100μsec
(=0.1msec)が経過する毎にセットされるものであ
り、また、ステップS111 ではこのフラグF100 μsが
クリアされる。従って、ステップS112 及びS113 の処
理は100μsec 周期で実行されることになり、データ
バッファ42上のモニタデータは、取込み時点から10
0μsec 以内にデータ保存メモリ部43の格納エリアに
格納されるとともに、その格納時点をファクターとして
時間関数のグラフ化及び数値化が行われる。
【0077】一方、上記ステップS101 の判定がNOの
ときには、ステップS115 でコマンドチェック用カウン
タcmdcntが前回のコマンドチェック用カウンタcmdcnto
よりも大きいか否かを判定する。このコマンドチェック
用カウンタcmdcntは、解析用CPU41で中継ボックス
2からのコマンド送信を受ける毎にインクリメントされ
るカウンタである。従って、ステップS115 では新たな
コマンド送信があったか否かを判定しているのである。
そして、この判定がYESの新たなコマンド送信があっ
たときには、ステップS116 でコマンド処理を行い、し
かる後に終了するが、判定がNOのときにはそのまま終
了する。
【0078】以上説明したように、電子制御ユニット1
における制御用CPU12の内部RAMに一時的に記憶
されたデータをモニタ装置3のパソコン32でモニタす
るに当り、モニタ設定で間引き数negdatを設定した場合
には、電子制御ユニット1の制御用CPU12から中継
ボックス2を通してモニタ装置3のパソコン32に転送
されるモニタデータの全てがモニタされるのではなく、
電子制御ユニット1の制御プログラムの制御周期n(=
negdat+1)回分のRAMデータをモニタ装置3側に転
送する毎に、n−1(=negdat)回分のRAMデータを
間引き、1回分のRAMデータのみがパソコン32のデ
ィスプレイ44上に表示されるとともにデータ保存メモ
リ部43に格納されることでモニタされる(図12のス
テップS104 〜S107 )。このため、モニタ周期が制御
プログラムの制御周期のn倍長くなり、単位時間当りの
モニタデータの保存がその分少なくなるので、チャンネ
ル数の削除や制御プログラムの制御周期の変更を要する
ことなく、容量の少ない媒体でも比較的長時間に亘って
モニタすることができ、開発効率の向上に寄与すること
ができる。しかも、制御プログラムの制御周期と間引き
数との組み合わせにより、モニタ周期を種々変更するこ
とができる。例えば制御プログラムの制御周期を5.0
msec、間引き数を「2」と設定した場合、制御プログラ
ムの制御周期にはない15msecをモニタ周期としてモニ
タすることができ、開発設計等に非常に便利である。
【0079】また、上記モニタ設定でモニタの開始条件
及び終了条件として、例えばエンジンの吸気温が20度
以上になった時点からモニタを開始し、20度未満にな
った時点でモニタを終了することを設定した場合には、
電子制御ユニット1の制御用CPU12から中継ボック
ス2に転送されて来たモニタデータの中の、エンジン吸
気温のデータが中継ボックス2の通信用CPU23でモ
ニタ開始条件及び終了条件と比較され、モニタ開始条件
を満たす時点つまりエンジン吸気温が20度以上になっ
た時点から中継ボックス2からモニタデータをモニタ装
置3のパソコン32に転送してモニタを自動的に開始す
るとともに、モニタ終了条件を満たす時点つまりエンジ
ン吸気温が20度未満になった時点で中継ボックス2か
らモニタ装置3へのモニタデータの転送を中止してモニ
タを自動的に終了する(図11)。結局はエンジン吸気
温が20度以上のときにのみモニタが行われる。このこ
とは、図13に示すモニタデータの送受信タイミング等
のタイムチャートからも分かる。従って、従来の如くモ
ニタ装置3のパソコン32(ディスプレイ44)を長時
間監視することなく、RAMデータが所定条件を満たす
必要な状態のときのみ確実にRAMデータをモニタする
ことができ、開発効率の向上に一層寄与することができ
る。
【0080】更に、モニタ設定において、モニタ周期と
してTDCつまりエンジンの回転信号に基づいた割込の
不規則周期を設定し、時間管理設定ではその不規則周期
のモニタデータに対し時間情報を加味したデータに変換
するモードに設定した場合には、図14に示すように、
電子制御ユニット1の制御用CPU12からはエンジン
の回転信号がHi レベルからLo レベルに立ち下がる毎
にモニタデータが中継ボックス2を通してモニタ装置3
のパソコン32に転送される。このとき、モニタ装置3
のパソコン32は、そのモニタデータをデータバッファ
42上に取り込んだ後、該パソコン32の解析用CPU
41の内蔵するタイマーのカウント周期である100μ
sec が経過する毎に上記データバッファ42上のモニタ
データをデータ保存メモリ部43の格納エリアに格納す
るとともに、その格納時点をファクターとして時間関数
のグラフ化及び数値化を行う(図12のステップS109
〜S113 )。この結果、エンジンの回転信号に基づいた
割込の不規則周期でモニタしたデータでも時間情報を持
つことになり、このモニタデータの時間的な解析を容易
に行うことができ、また一定時間周期でモニタした他の
データとの比較をも行うことができ、開発効率の向上に
より一層寄与することができる。
【0081】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、その他種々の変形例を包含するものである。
例えば、上記実施例では、RAMデータをエンジンの回
転信号の立下り時点等の不規則周期でモニタする当り、
モニタ装置3のパソコン32に時間計測用カウンタとデ
ータバッファ42とを設けて、不規則周期のモニタデー
タに対し時間情報を持たせるようにしたが、上記時間計
測用カウンタ及びデータバッファ42を、モニタ装置3
のパソコン32の代りに、モニタ装置3の内蔵通信ボー
ド31又は中継ボックス2に設けるようにしてもよい。
【0082】また、上記実施例では、電子制御ユニット
1の制御プログラムの制御周期を基に、その周期の整数
n倍をモニタ周期としてモニタするに当り、電子制御ユ
ニット1の制御プログラムの制御周期n回分のRAMデ
ータを電子制御ユニット1から中継ボックス2を介して
モニタ装置3に転送する毎に、該モニタ装置3のパソコ
ン32においてn−1回分のRAMデータを間引き、1
回分のRAMデータのみをデータ保存メモリ部43に格
納してモニタするようにした(図13のステップS104
〜S107 )が、電子制御ユニット1において、その制御
プログラムの制御周期n回分のRAMデータのうち、n
−1回分のRAMデータを間引き、1回分のRAMデー
タのみを中継ボックス2を介してモニタ装置3に転送し
てモニタをするようにしてもよい。この方法は、例えば
図10に示すモニタデータ転送処理のフローチャート中
に、図13のステップS104 〜S107 に相当する間引き
処理のためのステップを設けることで実行できる。
【0083】更に、上記実施例では、モニタの開始条件
及び終了条件を共に設定してRAMモニタを全て自動的
に行うようにしたが、場合によっては、モニタの開始条
件及び終了条件のいずれか一方のみを設定して、RAM
モニタの開始又は終了のみを自動的に行うようにしても
よいのは言うまでもない。
【0084】
【発明の効果】以上の如く、請求項1〜3,9に係る発
明によれば、電子制御ユニットの制御用CPU内のRA
Mデータをモニタ装置でモニタするとき、そのモニタ周
期が制御プログラムの制御周期の整数倍長くなり、単位
時間当りのモニタデータの保存がその分少なくなるの
で、チャンネル数の削除や制御プログラムの制御周期の
変更を要することなく、容量の少ない媒体でも比較的長
時間に亘ってモニタすることができ、開発効率の向上に
寄与することができる。特に、請求項2,3,9に係る
発明では、電子制御ユニットの制御プログラムの制御周
期n回分のRAMデータのうち、n−1回分のRAMデ
ータを間引き、1回分のRAMデータのみをモニタ装置
に転送してモニタすることにより、モニタ周期を容易に
かつ確実に制御プログラムの制御周期の整数倍長くする
ことができ、実施化を図る上で非常に有利である。
【0085】請求項4,5,10に係る発明によれば、
制御用CPU内のRAMデータを一定時間周期以外でモ
ニタする場合でも、そのモニタデータに時間情報を持た
せることができるので、モニタデータの時間的な解析を
容易に行うことができるとともに、一定時間周期でモニ
タした他のデータとの比較を容易に行うことができ、開
発効率の向上に寄与することができる。特に、請求項
5,10に係る発明では、モニタ装置側に設けた時間計
測用カウンタの周期に同期させてRAMデータをモニタ
することでモニタデータに容易にかつ確実に時間情報を
持たせることができ、実施化を図る上で非常に有利であ
る。
【0086】請求項11〜13に係る発明によれば、R
AMデータが所定条件を満たすときにのみ該RAMデー
タをモニタし、或いはRAMデータが所定条件を満たし
た時点でモニタを開始し若しくは終了することにより、
長時間の監視を要することなく、RAMデータが所定条
件を満たす必要な状態のときのみ確実にRAMデータを
モニタすることができ、開発効率の向上に寄与すること
ができる。
【0087】請求項6〜8に係る発明によれば、請求項
1〜3,9に係る発明の効果又は請求項4,5,10に
係る発明の効果と共に、請求項11〜13に係る発明の
効果を発揮することができるので、開発効率の向上を効
果的に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る電子制御ユニットのモニ
タ装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】DPRAMにおける各ブロック及びそのエリア
を示す説明図である。
【図3】RAMモニタの場合の制御フローを示す図であ
る。
【図4】モニタ設定のフローチャート図である。
【図5】コマンド送信のフローチャート図である。
【図6】中継ボックス返答待ち処理のフローチャート図
である。
【図7】電子制御ユニット側制御スケジュール処理のフ
ローチャートの前半部を示す図である。
【図8】同フローチャートの後半部を示す図である。
【図9】電子制御ユニット側TDC割り込みのフローチ
ャート図である。
【図10】電子制御ユニット側モニタデータ転送処理の
フローチャート図である。
【図11】中継ボックスからモニタ装置へのモニタデー
タ転送のフローチャート図である。
【図12】モニタ装置側割込処理のフローチャート図で
ある。
【図13】モニタ条件をエンジン吸気温20度以上とし
て設定した場合のモニタデータの送受信タイミング等を
示すタイムチャート図である。
【図14】エンジンの回転信号に基づいてモニタする場
合のモニタデータの送受信タイミング等を示すタイムチ
ャート図である。
【符号の説明】
1 電子制御ユニット(ECU) 2 中継ボックス 3 モニタ装置 12 制御用CPU 23 通信用CPU 32 パソコン 41 解析用CPU 42 データバッファ 43 データ保存メモリ部 51 間引き手段
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06F 11/30 320 7313−5B G06F 11/30 320E 13/38 310 9188−5E 13/38 310B

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の制御対象を制御する電子制御ユニ
    ットの制御用CPU内のRAMデータを、モニタ装置を
    介してモニタするモニタ方法において、 上記電子制御ユニットの制御プログラムの制御周期を基
    に、その周期の整数倍をモニタ周期としてモニタをする
    ことを特徴とする電子制御ユニットのモニタ方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電子制御ユニットのモニ
    タ方法において、 電子制御ユニットの制御プログラムの制御周期n回分の
    RAMデータをモニタ装置側に転送する毎に、n−1回
    分のRAMデータを間引き、1回分のRAMデータのみ
    をモニタ装置でモニタすることで制御周期の整数n倍を
    モニタ周期とすることを特徴とする電子制御ユニットの
    モニタ方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電子制御ユニットのモニ
    タ方法において、 電子制御ユニットの制御プログラムの制御周期n回分の
    RAMデータのうち、n−1回分のRAMデータを間引
    き、1回分のRAMデータのみをモニタ装置に転送して
    モニタをすることで制御周期の整数n倍をモニタ周期と
    することを特徴とする電子制御ユニットのモニタ方法。
  4. 【請求項4】 所定の制御対象を制御する電子制御ユニ
    ットの制御用CPU内のRAMデータを、モニタ装置を
    介してモニタするモニタ方法において、 上記RAMデータを一定時間周期以外でモニタするに当
    り、モニタ装置側でRAMデータを時間情報を加味した
    データに変換することを特徴とする電子制御ユニットの
    モニタ方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の電子制御ユニットのモニ
    タ方法において、 モニタ装置側に設けた時間計測用カウンタの周期に同期
    させてRAMデータをモニタすることで時間情報を加味
    したデータに変換することを特徴とする電子制御ユニッ
    トのモニタ方法。
  6. 【請求項6】 請求項1又は4記載の電子制御ユニット
    のモニタ方法において、 RAMデータが所定条件を満たすときにのみ該RAMデ
    ータをモニタ装置でモニタすることを特徴とする電子制
    御ユニットのモニタ方法。
  7. 【請求項7】 請求項1又は4記載の電子制御ユニット
    のモニタ方法において、 モニタ装置でモニタを開始するに当り、RAMデータが
    所定条件を満たした時点でモニタを開始することを特徴
    とする電子制御ユニットのモニタ方法。
  8. 【請求項8】 請求項1又は4記載の電子制御ユニット
    のモニタ方法において、 モニタ装置でモニタを終了するに当り、RAMデータが
    所定条件を満たした時点でモニタを終了することを特徴
    とする電子制御ユニットのモニタ方法。
  9. 【請求項9】 所定の制御対象を制御する電子制御ユニ
    ットの制御用CPU内のRAMデータをモニタするモニ
    タ装置において、 上記電子制御ユニットの制御プログラムの制御周期n回
    分のRAMデータをモニタ装置側に転送する毎に、n−
    1回分のRAMデータを間引き、1回分のRAMデータ
    のみをモニタ装置でモニタする間引き手段を備えたこと
    を特徴とする電子制御ユニットのモニタ装置。
  10. 【請求項10】 所定の制御対象を制御する電子制御ユ
    ニットの制御用CPU内のRAMデータをモニタするモ
    ニタ装置において、 モニタ装置側に時間計測用カウンタとデータバッファと
    を設け、上記RAMデータを一定時間周期以外でモニタ
    するとき、該RAMデータを上記データバッファに取り
    込み、上記カウンタの周期毎に該データバッファからR
    AMデータを取り出してモニタするように構成したこと
    を特徴とする電子制御ユニットのモニタ装置。
  11. 【請求項11】 所定の制御対象を制御する電子制御ユ
    ニットの制御用CPU内のRAMデータを、モニタ装置
    を介してモニタするモニタ方法において、 上記RAMデータが所定条件を満たすときにのみ該RA
    Mデータをモニタ装置でモニタすることを特徴とする電
    子制御ユニットのモニタ方法。
  12. 【請求項12】 所定の制御対象を制御する電子制御ユ
    ニットの制御用CPU内のRAMデータを、モニタ装置
    を介してモニタするモニタ方法において、 モニタ装置でモニタを開始するに当り、上記RAMデー
    タが所定条件を満たした時点でモニタを開始することを
    特徴とする電子制御ユニットのモニタ方法。
  13. 【請求項13】 所定の制御対象を制御する電子制御ユ
    ニットの制御用CPU内のRAMデータを、モニタ装置
    を介してモニタするモニタ方法において、 モニタ装置でモニタを終了するに当り、上記RAMデー
    タが所定条件を満たした時点でモニタを終了することを
    特徴とする電子制御ユニットのモニタ方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002014717A (ja) * 2000-06-30 2002-01-18 Mitsubishi Electric Corp 遠方監視制御システム
JP2008251050A (ja) * 2008-07-07 2008-10-16 Tokyo Electron Ltd 制御装置及び制御方法、処理装置、及びプログラム
JP2013104338A (ja) * 2011-11-11 2013-05-30 Denso Corp 信号処理装置

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