JPH0942910A - ゲーム機用位置検出装置 - Google Patents

ゲーム機用位置検出装置

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Publication number
JPH0942910A
JPH0942910A JP21523795A JP21523795A JPH0942910A JP H0942910 A JPH0942910 A JP H0942910A JP 21523795 A JP21523795 A JP 21523795A JP 21523795 A JP21523795 A JP 21523795A JP H0942910 A JPH0942910 A JP H0942910A
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JP
Japan
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coil
loop
moving body
signal
loop coil
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Withdrawn
Application number
JP21523795A
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English (en)
Inventor
Takashi Kubo
隆 久保
Tsutomu Fujita
藤田  勉
Kazuyoshi Moriya
和喜 森屋
Yasuyuki Kameyama
康之 亀山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Publication of JPH0942910A publication Critical patent/JPH0942910A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成により、タブレットのサイズ変更
にも柔軟に対応でき、また、基板体上を移動する移動体
の位置を高速に検出することができるゲーム機用位置検
出装置を提供する。 【解決手段】 ループコイルアレイ回路は4つのブロッ
ク1101 〜1104 を連結して構成される。各ブロッ
クは、ループコイルの部分に用いるフラットケーブル及
びその両端が固定される二つの基板を有する。一方の基
板上ではフラットケーブルの各電線を互いに接続し、他
方の基板上では奇数番目の電線は奇数アナログスイッチ
1111 に、偶数番目の電線は偶数アナログスイッチ1
121 に接続し、隣合う二本の電線により一つのループ
コイルを形成する。奇数、偶数両アナログスイッチの所
定動作により各ループコイルを順次走査して誘導電流を
検出する。走査は隣合うブロックについて逆方向に、か
つ各ブロックについて並列的に行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体を遠隔操作
してゲームを行うゲーム機において、移動体の座標位置
を検出するためのゲーム機用位置検出装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、二次元平面上の特定位置の座
標を求める位置検出装置として、「デジタイザ」があ
る。デジタイザは、主として、カーサ(cursor)及びタ
ブレットボードから構成されており、カーサは、ポイン
ティングデバイスとして、タブレットボード上の位置を
指し示す。カーサには励磁用のコイルが内蔵されてお
り、タブレットボードには、x軸方向、y軸方向それぞ
れに平行に張られた多数のループコイルがパターン化さ
れて設けられている。デジタイザのループコイルとして
は、小型のデジタイザの場合にはPCBボードが、ま
た、大型のデジタイザの場合にはループパターンを導体
印刷したフィルムシートやボードが使用されている。
【0003】図15は、標準的なデジタイザのy座標検
出用のループコイルアレイ及び信号処理回路(以下「ル
ープコイルアレイ回路」という)を示す回路図である。
同図において、アドレスカウンタ200には、クロック
パルスCLK及びリセット信号RESが供給される。ア
ドレスカウンタ200の出力はアドレス線となってお
り、この例では、6ビットのアドレス線A〔5,4,
3,2,1,0〕のうち、下位3ビットA〔2,1,
0〕は8個のアナログスイッチ(ASW)2021 〜2
028 へ共通に接続され、上位3ビットA〔5,4,
3〕はデコーダ201へ接続されている。デコーダ20
1には8本の出力線が設けられ、これらは8個のASW
2021 〜2028 にそれぞれ接続されている。更に、
各ASWには、8つのループで一組のループコイル20
1 〜2088 が設けられている。ループコイルが張ら
れる方向はx軸方向と平行である。したがって、全体の
ループコイルの数は64である。各ループコイルは、幅
がカーサの励磁コイルの直径と同程度とし、隣接するル
ープコイルとの間隔は狭く、ほぼ接する程度に張られて
いる。
【0004】タブレットボード上の何処かにカーサが存
在すると、カーサ内の励磁コイルから発せられる交流磁
場によって近傍のループコイルに誘導電流が流れる。カ
ーサ内の励磁コイル中心位置との関係で示すと図16の
ようになる。同図において、横軸のxは、励磁コイルの
中心とループコイルの中心との間の距離である。誘導電
流は、カーサに非常に近いループコイルでは大きく、カ
ーサから遠く離れたループコイルでは小さくなる。
【0005】アドレスカウンタ200は、クロックパル
スCLKが入力されるたびに出力のアドレス信号をイン
クリメントする。このアドレス信号のうち、上位3ビッ
トのA〔5,4,3〕は、8個のASW2021 〜20
8 から一つのASWを選択し、下位3ビットのA
〔2,1,0〕は、各ASWに接続された8本のループ
コイルから1本を選択する。したがって、6ビットのア
ドレス信号によって、64のループコイルから一つのル
ープコイルが特定される。そして、クロックパルスCL
Kが64個入力される毎に全てのループコイルが、図1
5の左側から右側へ向かって1回走査される。
【0006】アドレス線A〔0,1,2,3,4,5〕
によって特定されたループコイルは、誘導電流の検出対
象となる。すなわち、そのループコイルに流れる電流
は、対応するASWを介して増幅器203に供給されて
増幅され、その後バンドパスフィルタ204を通して不
要な帯域の成分が除去された後、積分回路205、サン
プル・ホールド回路206を経て、A/D変換器207
においてディジタル信号とされる。このディジタル化さ
れた信号に基づいて、そのループコイルの誘導電流を算
出する。そして、かかる処理をすべてのループコイルに
対して行って、各ループコイルの誘導電流を比較し、そ
の比較結果からカーサが最も近くにあるループコイルを
検出する。
【0007】ところで、実際には、図15に示すy方向
用のループコイルアレイ回路と同様のものがもう一組、
x軸方向用ループコイルアレイ回路として設けられ、こ
れらを互いに直交するように重ねてタブレットボード上
に設ける。したがって、上記の手続をx軸方向とy軸方
向について行うことによって、タブレットボード上のカ
ーサの座標を特定することが可能となる。
【0008】尚、上記のデジタイザには、位置を検出す
る際に、誘導レベルが最も高いループコイルの誘導レベ
ルと、その周囲のループコイルの誘導レベルとをディジ
タル的に求め、これらの値をCPU等のLSIによって
補間演算するものがある。これによって、カーサの位置
検出の最小識別可能距離が、ループコイルの間隔よりも
大幅に小さくなり、座標位置検出精度が高まる。
【0009】デジタイザに代表される位置検出装置は、
その主な用途がCAD装置の入力用である。したがっ
て、タブレットボード上で人間がカーサを目標とする位
置まで移動してカーサを静止させ、その状態でタブレッ
ト上におけるカーサの位置を検出して座標情報を得る。
このため、座標の検出速度を、人間の操作速度を大幅に
超えるほど高速にする必要はなく、むしろ静止位置の座
標を正確に求めることに重点が置かれる。標準的なデジ
タイザの仕様としては、検出速度が200ポイント/秒
程度、検出精度が±0.2mm程度である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ゲーム機に
用いるラジコンカーのように、速度を変えながら移動す
る移動体の位置を検出する場合に、検出速度が遅いと、
正確な位置の特定ができなくなる。たとえば、検出速度
を200ポイント/秒とし、位置に加えて向きも検出で
きるように二つの励磁コイルを設けたラジコンカーで、
5台のラジコンカーによるレースを実現する場合、励磁
コイルの数は10個となり、一つずつ順次検出していく
と一つの励磁コイルの検出には5msecかかるので、位置
検出速度は50msecの周期となる。移動体の速度を50
cm/秒とすると、この50msecの間に移動体は最長約
2.5cmの距離だけ移動し、その間における移動体の位
置は不確定となる。移動体を有するゲーム機の場合、遊
技者が移動体を見ながら操作レバー等を操作して制御す
る他に、ゲーム機の制御部自身が、移動体の過去の軌跡
に基づいて、移動体に対して種々の制御を行う。その場
合、上記のように位置を測定してから次に位置を測定す
るまでの時間間隔が大きいと、その間の移動体の位置が
不明確となり、接触判定やゴール時の順位判定など、ゲ
ーム機自身で行う種々の制御に不都合が生じる。
【0011】また、移動体が50cm/秒で移動する場
合、直線移動距離は2秒間で1mに達する。したがっ
て、このような高速で移動する移動体を遊技者が制御す
るゲーム機において、遊技者が十分な興趣を感じられる
ようにするためには、タブレットをたとえば1m×2m
程度の十分な大きさとする必要がある。一方、通常のプ
リント基板製造設備では、ループコイルを形成した大き
なタブレットを1枚のガラスエポキシ基板又はフィルム
基板から得ることは困難であり、これを製造するには専
用の高価な製造設備が必要となり、必然的に高価なもの
となる。
【0012】本発明は上記事情に基づいてなされたもの
であり、簡単な構成により、タブレットのサイズ変更に
も柔軟に対応でき、また、基板体上を移動する移動体の
位置を高速に検出することができるゲーム機用位置検出
装置を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの請求項1記載の発明は、基板体上を移動する移動体
の位置を求めるゲーム機用位置検出装置であって、前記
移動体に設けられた、前記基板体に向かって交流磁場を
発生する移動体用コイルと、前記基板体に設けられた、
平行かつ等間隔に配置された複数のループコイルを有す
るコイルブロックを備え、前記コイルブロックを複数個
連結して構成した二つの平面状コイル部をそれぞれの前
記ループコイルが直交するように重ねて配置した検出手
段とを具備し、前記移動体の前記移動体用コイルから発
せられる交流磁場によって前記検出手段のループコイル
に生じる電磁誘導電流を各ループコイルを走査して検出
することにより、前記移動体の位置を検出することを特
徴とするものである。
【0014】請求項2記載の発明は、基板体上を移動す
る移動体の位置を求めるゲーム機用位置検出装置であっ
て、前記移動体に設けられた、前記基板体に向かって交
流磁場を発生する移動体用コイルと、平行かつ等間隔に
配置された複数の電線の一方の端部を電気的に接続して
接地し、他方の端部を、奇数番目のものについては第一
の切り換え手段に、偶数番目のものについては第二の切
り換え手段にそれぞれ接続して、隣合う2本の電線を一
つのループコイルとして用いる二つの平面状コイル部
を、それぞれの前記ループコイルが直交するよう重ねて
前記基板体に設けられた検出手段とを具備し、前記第一
の切り換え手段及び第二の切り換え手段を順次切り換え
て前記各ループコイルを走査し、前記移動体用コイルが
発する交流磁場によっていずれかのループコイルの2線
間に生じる電磁誘導電流の差分を検出することにより、
前記移動体の位置を求めることを特徴とするものであ
る。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、前記各平面状コイル部は平行かつ等間隔に
配置された複数のループコイルを有するコイルブロック
を複数個連結して構成したものであること特徴とするも
のである。請求項4記載の発明は、請求項1又は3記載
の発明において、前記各コイルブロックは、それぞれの
電線が前記ループコイルを構成するフラットケーブル
と、前記フラットケーブルの一端を固定する第一の基板
と、前記フラットケーブルの他端を固定するとともに前
記各ループコイルに対する電磁誘導電流の検出動作に必
要な回路手段が実装された第二の基板とを含むものであ
ることを特徴とするものである。
【0016】請求項5記載の発明は、1,3又は4記載
の発明において、前記ループコイルに対する電磁誘導電
流の検出動作は、並列走査によって、各コイルブロック
に対して同時に行うことを特徴とするものである。請求
項6記載の発明は、請求項5記載の発明において、前記
各コイルブロックに対する並列走査は、同一の平面状コ
イル部に属する隣合うコイルブロックについて逆方向に
行うことを特徴とするものである。
【0017】
【作用】請求項1記載の発明は、前記の構成により、コ
イルブロックを複数個連結することにより各平面状コイ
ル部が構成され、更に、ループコイルが直交するように
平面状コイル部を重ねて配置することにより検出手段が
構成されるので、検出手段の構造が簡易で製造が容易と
なる。
【0018】請求項2記載の発明は、前記の構成によ
り、複数の電線の同じ側の端部を接続して接地し、反対
側の端部については、これらの電線のうち奇数番目のも
のを第一の切り換え手段に、偶数番目のものを第二の切
り換え手段にそれぞれ接続することによって、隣合う二
本の電線によって複数のループコイルが形成される。そ
して、第一の切り換え手段と第二の切り換え手段とを切
り換えて、各ループコイルを順次選択することによっ
て、電磁誘導電流の検出のための走査が、すべてのルー
プコイルに対して行われる。移動体の励磁コイルが、あ
るループコイルの中央真上に位置する場合、ループコイ
ルを構成する2本の電線には、各々逆向きの誘導電流が
生じる。また、一方で、該励磁コイルがループコイルの
2線間に一部でも位置しないループコイルの場合、その
2本の電線には電流の大きさの違いはあるが、同じ向き
の誘導電流が生じる。したがって、2線間の誘導電流の
差分を検出することで、効率よくループコイルの位置を
検出できる。また、差分検出方式を用いたことで、外来
電波等により生じる誘導電流(各電線と同じ向きに誘導
する)はキャンセルされるので、外来電波による妨害に
も強くなる。
【0019】請求項3記載の発明は、前記の構成によ
り、コイルブロックを複数個連結することにより各平面
状コイル部が構成され、更に、ループコイルが直交する
ように平面状コイル部を重ねて配置することにより検出
手段が構成されるので、検出手段の構造が簡易で製造が
容易となる。請求項4記載の発明は、前記の構成によ
り、フラットケーブルは、多数の電線を互いに平行かつ
等間隔に配置してビニール樹脂などで絶縁したものであ
り、汎用品として市販されている。したがって、ループ
コイルとして、かかるフラットケーブルの電線を利用す
ることによって、低コストで前記基板体を作製できる。
また、フラットケーブルの両端部を第一及び第二の基板
で固定することによって、第一の基板、第二の基板及び
フラットケーブルが、一つの単体モジュールとなり、こ
れらを連結して平面状コイル部を構成することができる
ので、前記基板体の組み立てが容易となる。また、フラ
ットケーブルの裁断は、任意の長さで行えるので、モジ
ュールの幅の単位で任意のサイズの位置検出装置が実現
できる。
【0020】請求項5記載の発明は、前記の構成より、
並列走査によって各コイルブロックに対して同時にルー
プコイルに対する電磁誘導電流の検出動作を行うことに
より、基板体に含まれる全てのループコイルに対して電
磁誘導電流の検出動作を行うのに要する時間が、一つの
コイルブロックに含まれるループコイルに対して行うの
と同じになり、全てのループコイルに対して順次電磁誘
導電流の検出動作を行う場合に比べて1サイクルの時間
が短くなり、その結果、検出動作が高速となる。したが
って、その分移動体の最高移動速度を向上させることが
可能となり、ゲームの興趣が増加する。また、各コイル
ブロックごとにA/D変換回路を設けることになるの
で、アナログ信号の引き回しが少なく、大型のタブレッ
トで特に問題になり易い、アナログ線のノイズ重畳によ
るS/Nの低下が生じにくい。
【0021】請求項6記載の発明は、前記の構成によ
り、前記各コイルブロックに対する並列走査を、同一の
平面状コイル部に属する隣合うブロックについて逆方向
に行うことにより、移動体がコイルブロックとコイルブ
ロックの境界部分を通過するときでも、1サイクル分の
走査を行っても移動体が検出されないという状態(いわ
ゆるロスト状態)の発生を防止することができる。これ
は、一つのコイルブロックのコイル数が多い場合と移動
体の移動速度が高速な場合に有効となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、本発明の
実施の形態について説明する。図1は本発明のゲーム機
用位置検出装置が適用されるゲーム機の概略図、図2は
このゲーム機の概略ブロック図、図3はゲーム機のタブ
レットボードの分解斜視図、図4はループコイルアレイ
を示す概略平面図、図5はこのゲーム機のリモート制御
装置における操作パネルの操作と移動体の動作との関係
を説明するための図、図6はリモート制御装置のコント
ローラに含まれる変調回路の概略ブロック図及び変調回
路の各部の信号の様子を示す図、図7はこのリモート制
御装置における移動体の制御部の概略ブロック図、図8
は移動体が交流磁場を発生するタイミングを示すタイミ
ングチャート、図9は本発明の一つの実施の形態である
ゲーム機用位置検出装置のx方向にループコイルを張っ
たループコイルアレイ及び信号処理回路(以下「ループ
コイルアレイ回路」という)を示す回路図、図10は図
9のループコイルアレイ回路のうち一つのコイルブロッ
クを詳細に示す回路図、図11はいわゆるロスト状態を
防止するための手段を説明するための図、図12はルー
プコイルアレイ回路に供給する信号及びループコイルア
レイ回路から得られる信号の概略を示すタイミングチャ
ート、図13はフラットケーブル及びその両端に設けら
れた基板からなる一つのコイルブロックの概略斜視図、
図14は4つのコイルブロックを連結して得られるルー
プコイルアレイ回路の概略平面図である。
【0023】本発明のゲーム機用位置検出装置が使用さ
れるゲーム機は、図1に示すように、タブレットボード
40上に置かれた5台の移動体10a,10b,10
c,10d,10eを、操作パネル50a,50b,5
0c,50dの操作により、自在に動かして、4人のプ
レイヤーがレースゲームを行うものである。各プレイヤ
ーは自分の移動体を制御して競走する。また、残りの1
台は、マイコン制御部のプログラムで移動制御する。こ
のゲーム機では、特に、ゲームの興趣の向上を図るた
め、移動体がタブレットボード40上の特定領域内に移
動すると、一時、移動体の制御が効かなくなる「制御エ
リア」を設けている。この「制御エリア」とは、たとえ
ば、移動スピードが半減する「スローエリア」、移動方
向が反転する「反転エリア」、一定時間スピン動作をす
る「スピンエリア」、進入方向での移動を継続する「ス
リップエリア」などである。たとえば、タブレットの上
部カバーにレースコースを印刷しておき、ある移動スピ
ード以上でコーナーに進入するとスピンするとか、コー
スアウトするとスローになるとか、或いは、コース中に
水溜まりを印刷して、その上はスリップするなどとして
もよい。
【0024】このゲーム機において、各移動体の制御
は、図2に示すリモート制御装置によって行う。リモー
ト制御装置は、図2に示すように、複数の移動体10
と、タブレットボード40と、送信用コイル44と、操
作パネル50と、コントローラ60とを備えるものであ
る。このゲーム機では、タブレットボード40に設けら
れた送信用コイル44と、移動体10に設けられた受信
コイル15との間の電磁誘導を利用して、移動体10と
コントローラ60との間で制御信号を送受する。
【0025】タブレットボード40は、図3に示すよう
に、ループコイルアレイ46と、これらが設けられる台
板47及び上部カバー48を有する。台板47及び上部
カバー48としては、たとえば、縦80cm、横100
cmのテーブルサイズのものを用いる。ループコイルア
レイ46は、平板上の移動体10の位置を検出するため
に用いられるのものであり、図3及び図4に示すよう
に、x方向用ループコイルアレイ46xとy方向用ルー
プコイルアレイ46yを、それぞれのループコイルが互
い直交するように、基板体としての台板47上に重ねて
設ける。x方向用ループコイルアレイ46x及びy方向
用ループコイルアレイ46yは、本発明の「平面状コイ
ル部」となる。x方向用ループコイルアレイ46x及び
y方向用ループコイルアレイ46yは、同一のコイルブ
ロックを複数個連結した構成され、各コイルブロックに
は複数のループコイルが含まれる。上部カバー48は、
たとえば透明なアクリル板で、裏面にレースコースなど
が印刷される。尚、ループコイルアレイ46について
は、後により詳しく説明する。
【0026】図1に示すように、各移動体10に対する
動作命令を入力するための入力装置である操作パネル5
0は、四台(50a〜50d)設けられている。各操作
パネル50は、図5に示すように、ジョイスティック
(joystick)52と、二つのコマンドボタン54a,5
4bとを有する。図5には、操作パネルの操作と移動体
の動作との関係も併せて示す。ジョイスティック52を
前後左右に動かすことにより、移動体10はその動かし
た方向に移動する。また、コマンドボタン54aを押す
と移動体10は加速し、コマンドボタン54bを押すと
移動体10は減速し、いずれ停止する。
【0027】コントローラ60は、図2に示すように、
マイコン制御部62と、変調回路64と、タブレットボ
ード40上での複数の移動体10の位置を検出するアド
レス信号発生回路66及び座標演算回路68とを備え
る。マイコン制御部62は、ワンチップマイコンと、パ
ラレルI/Oポートと、シリアルI/Oポートと、RA
Mと、ROMとを有する。このワンチップマイコンは、
プログラマブルタイマを備えており、これにより1ビッ
トのデータ転送速度を決めている。また、ROMには、
ゲームのプログラム、タブレットボード40上の座標テ
ーブルに対応した各種制御エリアの情報等が記憶されて
いる。たとえば、スローエリアは走行コース外周の所定
領域に設定され、ゲームプログラムは、移動体がスロー
エリアに移動すると、移動体は低速でしか移動できなく
なるようにプログラミングされる。マイコン制御部62
は、操作パネル50から送られる移動体に対する動作命
令に基づいて、動作信号をクロック信号に同期して変調
回路64に出力する。また、移動体の位置情報に基づい
てその移動体が各種制御エリア内にあると判定した場合
には、ゲームプログラムに従って所定の動作信号をその
移動体に送る。この動作信号は、同期信号や移動体を識
別するID信号を含むものである。
【0028】変調回路64は、マイコン制御部62から
の動作信号を、バイフェーズ符号化し、AM変調するも
のである。この変調回路64は、具体的には、図6
(a)に示すように、ENOR回路182と、AND回
路184と、発振回路186と、スイッチ手段188と
を有する。図6において、マイコン制御部62から出力
された動作信号S2 とクロック信号Cは、ENOR回路
182に入力する。そして、ENOR回路182からの
出力信号とマイコン制御部62からの送信信号S3が、
AND回路184に入力する。送信信号S3 は、コント
ローラ60が送信状態にあることを示すもので、ローレ
ベルがアクティブである。こうして、AND回路184
からはバイフェーズ符号化された信号S4 が出力され
る。図6(b)は、図6(a)の各部の信号の様子を示
した図であり、t1 は移動体10aに対して送信用コイ
ル44から送信信号が送られる期間、t2 は移動体10
bに対して送信信号が送られる期間である。バイフェー
ズ符号化信号S4 は、動作信号S2 とクロック信号Cと
が混在したものであり、ここでは、動作信号S2 がロー
レベルのときは、1ビットの前半部分がハイレベルの状
態で、後半部分がローレベルの状態であるものとして定
義し、また動作信号S2 がハイレベルのときは、1ビッ
トの前半部分がローレベルの状態で後半部分がハイレベ
ルの状態であるものと定義している。そして、このバイ
フェーズ符号化信号S4 がハイレベルのときだけスイッ
チ手段188をオンして、ハイレベルのところを周波数
0 の発振回路186からの交流電流に置き換えた交流
信号S5 が取り出される。この交流信号S5 は、送信用
コイル44に送り出される。
【0029】移動体10は、図2に示すように、操作パ
ネル50の操作によりタブレットボード40の表面に沿
って移動するロボットであり、ここでは四台設けてい
る。移動体10の寸法は、たとえば底面直径が約8c
m、高さが約10cmである。各移動体10は、機構部
12と、コマンド受信用の共振コイル15と、励磁用の
コイル16及び17と、制御部18とバッテリ部19と
を備える。
【0030】機構部12は、二つの駆動用小型DCモー
タと、左右に設けられた合計二つの車輪とを有する。各
車輪は、それぞれ別個のモータにより独立に駆動され
る。これにより、移動体10は、前後に移動したり、右
又は左回りに回転したり、左右に曲がったりすることが
できる。たとえば、前進する場合には両方の車輪を正転
し、後進する場合には両方の車輪を逆転する。また、回
転させる場合には一方の車輪を正転し、他方の車輪を逆
転する。更に、前進しながら右に曲がる場合には、左側
のモータをフルパワーにし、右側のモータをハーフパワ
ーとする。フルパワーとハーフパワーの切り替えは、モ
ータの励磁電圧を変えるか、励磁電流を周期的にオン・
オフするデューティ制御により実現できる。
【0031】尚、ここでは、モータのパワーを三段階で
調節して、移動体10をフルスピード、ハーフスピー
ド、クォータースピードで移動させることができる。通
常、移動体10はフルスピードで移動している。バッテ
リ部19は、たとえば6V500mA以上のニッカド電
池等の二次電池と、充電端子接点と、電圧低下を検知す
る電圧監視回路と、過充電防止回路とを有する。
【0032】制御部18は、図7に示すように、発振回
路22と、スイッチ手段24a及び24bと、検波回路
26と、クロック抽出回路28と、マイコン32とを有
する。検波回路26は、同調周波数f0 の共振コイル1
5で受信した誘導電流をバイフェーズ符号化信号に復調
するアナログ回路であり、具体的には、増幅回路と、平
滑化フィルターと、二値判定回路とで構成される。クロ
ック抽出回路28は、検波回路26で復調したバイフェ
ーズ符号化信号からクロック信号を抽出するものであ
る。クロック抽出回路28は、具体的には、遅延回路1
92と、EX−OR回路194と、1ショットのマルチ
バイブレータ196とを有する。
【0033】マイコン32は、移動体10を統括して制
御するものである。具体的には、動作信号に基づいてモ
ータの駆動の制御も行う他に、次の動作を行う。すなわ
ち、クロック抽出回路28で抽出されたクロック信号に
基づいてバイフェーズ符号化信号から動作信号だけを取
り出し、その動作信号の中のID信号に基づいて自己宛
の信号であるかどうかを判定する。そして、自己宛のも
のであれば、信号sig1及びsig2によって、スイ
ッチ手段24a及び24bをこの順にオンにして、発振
回路22からの交流電流を励磁コイル16及び17に流
す。このように、スイッチ24a,24bを所定の順番
でオンにすることによって、移動体の位置だけでなく、
移動方向も検出することが可能となる。
【0034】図8は、移動体10aのスイッチ24a,
24bがオンとされるタイミングを具体的に示してい
る。同図において、t1 は移動体10aに対して送信用
コイル44から送信信号が送られる期間であり、この送
信信号には、移動体10aが自己への信号であることを
認識するためのID信号が含まれている。同様に、t2
は移動体10bに対して送信信号が送られる期間であ
り、t3 は移動体10cに対して送信信号が送られる期
間である。移動体10aが期間t1 において自己のID
信号を認識し、所定の送信信号を受け取ると、移動体1
0bに対して送信信号が送られている期間t2 におい
て、信号sig1及びsig2によって、スイッチ手段
24a及び24bをオンとし、コイル16及び17を励
磁して、タブレットボード40のループコイルアレイ4
6に誘導電流を誘起させる。タブレットボード40は、
ループコイルアレイ46を走査していずれかのループコ
イルにおいて誘導電流を検出すると、これをディジタル
信号DTに変換して位置検出回路へ送る。尚、ループコ
イルの走査については後述する。
【0035】本実施形態では、タブレットボード40と
移動体10との間での動作命令の送受信と位置検出を同
時に行っている。すなわち、コントローラ60から移動
体10に動作命令を転送する場合には、バイフェーズ符
号化し、搬送波周波数f0 でAM変調された交流信号
を、タブレットボード40の送信用コイル44に印加
し、相互誘導により、移動体10の共振コイル15に誘
導電流を流す。移動体10では、この誘導電流から動作
命令を読み取る。一方、コントローラ60が移動体10
の位置情報を検出するには、移動体10の励磁コイル1
6,17に順次送信周波数f0 と異なる周波数f1 の交
流電流を印加し、タブレットボード40のループコイル
アレイ46に誘導電流を流す。コントローラ60では、
励磁タイミングに同期してこの周波数f1 の誘導電流が
流れたループコイルの位置を順次特定することにより、
移動体10の位置と向きとを検出する。この検出には、
周波数f1 を通過し、f0 を遮断するバンドパスフィル
タ132を用いる。
【0036】尚、本実施形態では、移動体10とコント
ローラ60との間の制御信号の授受を、移動体10内の
共振コイル15とタブレットボード40内の送信用コイ
ル44との間の電磁誘導を利用して行っているが、通常
の無線や光通信などの手段を用いることも可能である。
次に、図9乃至図14を参照して、本実施形態の主要部
について説明する。尚、図9では、簡単のためにx方向
にループコイルを張ってy座標を検出するy方向用ルー
プコイルアレイ及びその信号処理回路(ループコイルア
レイ回路)のみを示してあるが、実際には図3に示すよ
うに、これと重ねて、ループコイルがy軸と平行となる
ようにしたx方向用ループコイルアレイ回路が配置され
る。y方向用ループコイルアレイとx方向用ループコイ
ルアレイとを重ねてタブレットボード上に設けたものが
図4に示すループコイルアレイ46となり、本発明の
「検出手段」としての役割を果たす。尚、図2〜図4の
バッファ回路49は、コントローラからの制御信号線と
タブレットボードのデータ線のドライバビリティを増す
ためのバッファICと終端ネットワークが実装されてい
る。
【0037】図9に示す本実施形態では、ループコイル
アレイ回路は、4つのコイルブロック1101 、110
2 、1103 、1104 からなる。各コイルブロック
は、同様の動作を同時に並列的に行う。この点が、本発
明の大きな特徴である。また、隣合うコイルブロックで
走査の方向が反対向きにすることで、ロストをなくすこ
とができる。以下で、添字1〜4を付したものは、それ
ぞれコイルブロック1101 〜1104 に含まれるもの
であることを示す。
【0038】各コイルブロックには、x軸方向に延在す
る16本一組の平行な直線状の電線(左から順に1番、
2番、・・・、16番とする)が等間隔に張られてい
る。ここでは、この間隔を5mmとする。隣合うコイルブ
ロックの隣接する電線同士の間隔も、同一コイルブロッ
ク内の電線の間隔と等しくなるように実装されている。
各電線は、図9の上側の端部において、コイルブロック
の範囲を超えて相互に接続されている。
【0039】各コイルブロックには、それぞれ、奇数ア
ナログスイッチ(ASW)1111〜1114 、偶数ア
ナログスイッチ1121 〜1124 、回路部1131
1134 が設けられている。各コイルブロックの奇数ア
ナログスイッチには、共通に奇数アドレス線AAが接続
され、偶数アナログスイッチには、共通に偶数アドレス
線ABが接続されている。各回路部1131 〜1134
には、各ループコイルアレイからの信号を出力するデー
タ線DATAが設けられている。各コイルブロックは、
それぞれに含まれる16本の電線、奇数アナログスイッ
チ、偶数アナログスイッチ、及び回路部によって単体の
モジュールとされ、後述の方法で各単体モジュールを組
み合わせることによって、図9のループコイルアレイ回
路が構成される。
【0040】図10は、図9のコイルブロック1101
の部分を抜き出して示した図である。図10において、
16本の電線の部分には、市販のフラットケーブルを利
用する。フラットケーブルは、柔軟なビニール樹脂など
で複数の電線(ここでは16本の電線)を絶縁被覆した
もので、これを利用することによって、同一平面内で平
行かつ等間隔となる複数の電線が容易に得られる。16
本の電線は、図10の上部において、基板1201 に固
定され、相互に接続されている。また、各基板1201
〜1204 にはコネクタが設けられており、このコネク
タで各単体モジュールを接続すると、各コイルブロック
の基板1201 〜1204 によって、異なるコイルブロ
ックの電線同士も相互に接続される。
【0041】一方、16本の電線の反対側の端部(図1
0の下部)は、基板1211 に固定されている。基板1
211 には、奇数アナログスイッチ1111 、偶数アナ
ログスイッチ1121 、回路部1131 が、それぞれ実
装されている。他のコイルブロックの基板1212 〜1
214 についても同様である。各電線は基板1211
おいて、奇数番目の電線は奇数アナログスイッチ111
1 に、偶数番目の電線は偶数アナログスイッチ1121
に、それぞれ接続されている。そして、隣合う二本の電
線によって形成されるループを一つのループコイルとす
る。すなわち、1番目の電線と2番目の電線がループコ
イルLC1 、2番目の電線と3番目の電線がループコイ
ルLC2 、以下同様にして、15番目の電線と16番目
の電線がループコイルLC15となる。このことから分か
るように、一つのコイルブロックに属する16本の電線
からは、15本のループコイルが形成される。そして、
奇数アナログスイッチ1111 と偶数アナログスイッチ
1121 に所定の動作をさせることによって、希望のル
ープコイルを選択することができる。
【0042】更に、本実施形態では、コイルブロック1
101 の16番目の電線と、隣のコイルブロック110
2 の1番目の電線とを利用して、コイルブロック110
1 の16番目のループコイルLC16を得る。かかる工夫
によってループコイルの数を2の累乗(16=23 )と
すると、後のディジタル的な処理が容易となる。図9も
しくは図10では、ループコイルLC16を形成するため
に、ライン1221 及びアナログセレクタ1301 を設
けてあるが、これらの機能については後述する。尚、コ
イルブロック1104 の16番目の電線による16番目
のループコイルについては、対になる電線がコイルブロ
ックに存在しないので、接続コネクタをオープンのまま
として、コイルブロック1104 の16番目のループは
無効とする。または、x方向用ループコイルアレイ側4
6xの基板120に、ループ用の直線銅パターンを引い
ておき、この直線パターンを連結し、16番目のループ
用線として利用するように工夫してもよい。また、一番
端になるブロックのみ16番目の同じ電線をアナログス
イッチ1304 に入力するようにジャンパー接続して、
差動増幅器への入力が生じないようにしてもよい。
【0043】また、図9及び図10では、作図の都合
上、各コイルブロックの16番目の電線と右隣のコイル
ブロックの1番目の電線との距離を離して示してある
が、実際に各単体モジュールをコネクタで接続すると、
この間隔は、同一コイルブロック内の各電線の間隔と等
しくなるよう実装する。各ループコイルは、移動体内部
に設けられた励磁コイルによって発生される交流磁場を
受けると、誘導電流が発生する。たとえば、移動体の励
磁コイルの励磁周波数f1 を500KHz として励磁する
と、500KHz の励磁信号によって励磁される各ループ
コイルに流れる誘導電流も500KHz となる。尚、励磁
コイルの直径を後述の適当な大きさとすることによっ
て、ループコイルの中心真上に励磁コイルが位置する場
合、ループコイルを構成する2本の電線には、常に逆向
きの電流が流れる。すなわち、励磁コイルがコイルルー
プ内にあると誘導電流は2倍に検出され、外にあると電
流の向きが同じになるので相殺されて信号レベルは小さ
くなる。
【0044】奇数アナログスイッチ1111 及び偶数ア
ナログスイッチ1121 には、それぞれ第0〜第7の入
力端子があり、前者には奇数番目の電線が、後者には偶
数番目の電線が、それぞれ順番に接続されている。奇数
アナログスイッチ1111 及び偶数アナログスイッチ1
121 の出力端子Oからは、第0〜第7の入力端子のう
ちから選択されたものの信号が出力される。この入力端
子の選択は、奇数アナログスイッチ1111 については
アドレス信号AAによって、偶数アナログスイッチ11
1 についてはアドレス信号ABによって、それぞれ行
われる。尚、入力端子は8個あるため、アドレス信号A
A及びABは、いずれも3ビットである。また、奇数ア
ナログスイッチ1111 及び偶数アナログスイッチ11
1 は、イネーブル入力端子Eを備えており、ここにロ
ー状態の信号が入力されているときだけ、アドレス信号
によって選択された入力端子の信号を出力端子Oから出
力するよう動作する。尚、奇数アナログスイッチ111
1 のイネーブル入力端子Eにはイネーブル信号ENが供
給されるが、偶数アナログスイッチ1121 のイネーブ
ル入力端子Eはロー状態に固定されている。
【0045】ここで、回路部1131 の構成について説
明する。アナログセレクタ1301は、奇数アナログス
イッチ1111 のE端子に供給されているイネーブル信
号ENと同じ信号によって、隣のコイルブロック110
2 の1番目の電線からの信号を選択出力する。すなわ
ち、イネーブル信号ENがローのときはアナログセレク
タ1301 は遮断され、イネーブル信号ENがハイのと
きは接続される。なお、イネーブル信号ENがハイのと
きは、奇数アナログスイッチ1111 からは信号が出力
されない。したがって、偶数アナログスイッチ1121
の出力信号と、隣のブロック1102 の信号線1221
からの信号が、差動増幅アンプ1311 に供給される。
【0046】差動増幅アンプ1311 は、その二つの入
力端子に供給される信号の差分を増幅する。差動増幅ア
ンプ1311 の二つの入力端子には、奇数アナログスイ
ッチ1111 の出力信号(ループコイルLC16を選択す
る場合はコイルブロック1102 の1番目の電線からの
信号)と、偶数アナログスイッチ1121 の出力信号
が、各ループコイルの両側からの信号として供給され
る。各ループコイルの隣合う2本の電線に流れる誘導電
流は逆向きとなるため、差動増幅アンプ1311 に供給
される信号は互いに逆相となり、したがって差動増幅ア
ンプ1311 の出力信号のレベルは大きくなる。電磁誘
導作用によって生じる差動増幅アンプ1311 の入力端
子間の電位差は、移動体内部の励磁コイルに流す電流、
励磁コイルの形状、励磁コイルとタブレットボードとの
距離、ループコイルのインピーダンスなどに依存する
が、一般には非常に微弱(たとえば100μV程度)で
ある。しかし、各ループコイルからの信号を差動増幅ア
ンプ1311 で増幅することによって位置検出を行うの
に十分な高い感度が得られ、結果として、図15に示す
従来回路と同等の受信レベルを得る。すなわち、2線間
の誘導電流の差分を増幅する回路にしたことで、図15
の従来のタブレットよりも2倍のアナログスイッチが必
要になるものの、ループパタン用の線材が等ピッチなも
のが使用できるため、汎用のフラットケーブルを採用す
ることができた。
【0047】バンドパスフィルタ1321 は、差動増幅
アンプ1311 によって増幅された信号のうち、特定周
波数の信号のみを濾波し、不要な周波数成分を除去す
る。本実施形態では、移動体の励磁コイルの励磁信号に
対応して、バンドパスフィルタ1321 の中心周波数は
500KHz とする。積分回路1331 は、バンドパスフ
ィルタ1321 を通過した信号を一定期間にわたって積
分する。この一定期間が終了すると、積分回路1331
の出力部は、ディスチャージ信号DISがハイとなるタ
イミングで放電され、初期電圧に戻される。サンプル・
ホールド回路1341 は、一定期間にわたって積分され
た放電される直前の積分回路1331 の出力信号を、サ
ンプリング信号SMPに同期してサンプリングし、この
値を一定期間保持する。
【0048】A/Dコンバータ1351 は、サンプル・
ホールド回路1341 によって保持された値をディジタ
ル値に変換し、ディジタルデータDTとして出力する。
また、クランプ回路1361 は、ディスチャージ信号D
ISによって積分回路1331 の出力を放電している期
間に、差動増幅アンプ1311 の入力を短絡させるため
のものである。これは、奇数アナログスイッチ1111
及び偶数アナログスイッチ1121 に対するアドレス信
号の切り換え時に発生するノイズ成分をキャンセルする
ためのものである。
【0049】ところで、各コイルブロックに対する走査
は、図11下部の矢印に示すように、隣合うコイルブロ
ックについて互いに逆方向となるようにして行ってもよ
い。それは、走査方向を同一とした場合に生じる次のよ
うな問題の発生を防止するためである。すなわち、並列
走査の方向が、すべてのコイルブロックについてたとえ
ば左から右へ向かう同一方向だとすると、各コイルブロ
ックに対する並列走査が開始された時点において、移動
体1が図11に示すようにコイルブロックとコイルブロ
ックの境界110a(図11ではコイルブロック110
2 と1103 の境界とする。)の左側近傍で右に向かう
方向に高速で移動している場合、移動体10が境界11
0aを通過したときには、コイルブロック1103 の左
側端部付近の走査は既に終了しており、一方、コイルブ
ロック1102 の走査が境界110aに達したときには
移動体は既に境界110aを通過してしまっている、と
いう事態が生じうる。このような場合には、そのサイク
ルでは移動体1がどのループコイルによっても発見され
ない状態、いわゆるロスト状態が発生し、種々の制御を
円滑かつ確実に実行することが困難となる。しかし、隣
合うコイルブロックについて互いに逆方向となるように
並列走査を行わせると、このようなロスト状態は発生せ
ず、したがって、1ブロックのループコイル数が多い場
合や、移動体が1ブロックのループコイルの走査に較べ
て高速でロストが生じる場合に有効である。
【0050】次に、移動体の位置検出の動作を図10及
び図12を参照しながら説明する。図10では、移動体
の励磁コイル140が、フラットケーブルのループコイ
ルLC8 の上に在る状態を示している。励磁コイル14
0の直径は約1cmで、電線のピッチの略二倍である。励
磁コイル140の直径が、これよりも小さいと、何処か
の電線の真上に来たときにその電線に誘導電流が流れ
ず、移動体の位置が確定できない可能性がある。一方、
この直径が大きすぎると、移動体の位置測定の精度が低
下する可能性がある。約1cmという直径は、これらの点
を考慮して決められたものである。
【0051】ループコイルLC8 は、8番目の電線と9
番目の電線によって形成されており、励磁コイル140
によってこれらの電線に生じる誘導電流の方向は、常に
逆向きとなる。ループコイルLC8 を形成する8番目の
電線は、偶数アナログスイッチ1121 の第3端子に接
続され、9番目の電線は、奇数アナログスイッチ111
1 の第4端子に接続されている。したがって、励磁コイ
ル140が図10に示す位置にあるときは、アドレス信
号AAによって奇数アナログスイッチ1111の第4入
力端子が選択され、アドレス信号ABによって偶数アナ
ログスイッチ1121 の第三入力端子が選択されたとき
に、それぞれの出力端子Oから出力される信号の振幅が
最大となる。
【0052】図12のタイミングチャートは、16個の
ループコイルを走査して一回ずつ選択する1サイクルの
動作を示している。同図に示す1サイクルをたとえば5
00μsec とすると、図10の1番目の電線から16番
目の電線までの範囲で、1秒間に2000回の位置検出
動作が行われる。同様の動作が各コイルブロックにおい
て並行して同時に行われることから、タブレットボード
全体についても1秒間に2000回の位置検出が行われ
ることになる。
【0053】図12において、一番上に記載した1から
16までの数字は、その番号のループコイルが選択され
ている時間間隔であることを示す。この時間間隔は、図
12のタイミングチャートにおける最小単位となる時間
間隔tであり、本実施形態ではt=31μsec とする
(500μsec ÷16=31μsec )。その下のアドレ
ス信号AAは、奇数アナログスイッチ1111 の何番目
の入力が選択されているかを示し、更にその下のアドレ
ス信号ABは、偶数アナログスイッチ1121 の何番目
の入力が選択されているかを示す。同図に示すように、
奇数アナログスイッチ1111 と偶数アナログスイッチ
1121 の被選択入力の切り換えを、時間tずつずらし
て交互に行うことにより、上述のうように、16本のル
ープコイルLC1 〜LC16が順次選択される。
【0054】イネーブル信号ENは、上述のように、1
番のループコイルLC1 から15番のループコイルLC
15までの間はローとして奇数アナログスイッチ1111
をイネーブルにするとともに、アナログスイッチ130
1 をオフにする。そして、16番のループコイルLC16
を選択するときは、イネーブル信号ENをハイとして、
ライン1221 を介して隣のコイルブロック1102
一番目の電線からの信号を出力する。
【0055】図12に示すように、移動体の励磁コイル
140が、フラットケーブルのループコイルLC8 の上
に在るときは、バンドパスフィルタ1321 の出力信号
1の振幅は、図に示すように、ループコイルLC8
選択されているときに最も大きくなる。その前のループ
コイルLC7 が選択されている期間及びその後のループ
コイルLC9 が選択されている期間においては、僅かな
がら振幅があるが、その他のループコイルが選択されて
いる期間中は、ほぼゼロとなる。誘導信号の出力レベル
は、図16と同様であり、あるループコイルの隣接する
数ループ分より遠いループではほとんどゼロとなる。ブ
ロック分割は、この特性を考慮し決定した。
【0056】尚、この信号S1 の周波数は、移動体の励
磁コイルに流れる励磁信号と同じ500KHz である。信
号S1 を積分回路1331 において積分して得られる信
号S2 は、図12に示すように、信号S1 に有限の振幅
がある時間間隔においては、時間とともに徐々に増加す
る。この一定期間にわたって積分して得られる値は、S
1 の振幅の大きさに対応する。尚、積分期間が終了する
と、積分回路1331に対してディスチャージ信号DI
Sが発せられ、これによって、積分回路1331 の出力
は初期電圧に戻される。
【0057】サンプリング信号SMPは積分期間の終了
に同期して発せられる。サンプル・ホールド回路134
1 がこの信号SMPを受け取ると、ディスチャージ信号
DISが発せられる直前の積分回路1331 の出力信号
をサンプリングし、この値を一時的に保持し、出力信号
3 として出力する。更に、アナログ値であるこの信号
の大きさは、A/Dコンバータ1351 においてディジ
タル信号DTに変換される。
【0058】演算回路は、ディジタル化された信号DT
に基づいて、移動体のタブレットボード上におけるy座
標を求める。図10及び図12の場合であれば、移動体
はループコイルLC8 のところにあることが分かる。ま
た、ループコイルLC7 及びLC9 が選択されたときの
両者の信号の大きさの比率から、移動体がループコイル
LC8 の範囲のどの部分にあるかについても算出でき
る。したがって、より高い精度での位置検出が必要な場
合には、その必要に応じてかかる演算を行うことができ
る。
【0059】上記とまったく同じ動作を、y軸方向にル
ープコイルアレイを張ったx座標検出用のループコイル
アレイ回路についても行って、x座標の値が求められ
る。このように二つの座標値が求まれば、タブレットボ
ード上における移動体10の位置が確定する。図13
は、ループコイルアレイ回路のうちの一つのコイルブロ
ック110を示した概略斜視図である。コイルブロック
110は、主として、ループコイルアレイを形成するフ
ラットケーブル150と、このフラットケーブルの両端
が固定される基板120及び121からなる。基板12
0においては、前記のように、隣合う電線でループコイ
ルが形成されるように、各電線が接続されている。ま
た、基板121においては、上で説明した奇数アナログ
スイッチ111、偶数アナログスイッチ112、回路部
113が実装され、更に、他の必要な配線が設けられて
いる。
【0060】基板120には、その両側に、連結コネク
タ151a,151bが設けられている。このうち15
1aはオス、151bはメスであり、互いに相補的な関
係にある。このコネクタを用いて、この基板120を別
の基板120と連結すると、その基板に属するループコ
イル同士がコネクタを介して電気的に接続される。ま
た、同様の連結コネクタ152a,152bは、基板1
21の両側にも設けられている。連結コネクタ152
a,152bによって基板121同士を連結すると、各
基板に対してアドレス信号AA,AB、イネーブル信号
EN、ディスチャージ信号DIS、サンプリン信号SM
Pを供給するためのライン、およびディジタル信号DT
を取り出すためのラインが、コネクタ152a,152
bを介して相互に電気的に接続される。更に、隣合うコ
イルブロックの基板120,121同士を連結すると、
右側のコイルブロックの1番目の電線が左側のコイルブ
ロックのアナログセレクタ130の一方の入力端子に接
続される。したがって、隣合うコイルブロックの基板1
21同士を連結することによって、左側のコイルブロッ
クの16番目のループコイルLC16が自動的に形成され
る。
【0061】図14は、これらの連結コネクタ151
a,151b及び152a,152bを連結して4つの
コイルブロックからなるループコイルアレイ回路を構成
した例を示す。このループコイルアレイ回路は、本発明
の「平面状コイル部」となり、この同じものを、互いに
直交するように重ねてタブレットボードを作製する。そ
の際、ループコイルがx軸方向に延在するループコイル
アレイ回路がy座標検出用、ループコイルがy軸方向に
延在するループコイルアレイ回路がx座標検出用とな
る。連結コネクタ151a,151b及び152a,1
52bを利用することによって、ループコイルアレイ回
路を構成するコイルブロックの数を任意に設定できる。
したがって、コイルブロックの数を増減することによっ
て、異なる寸法のタブレットボードに柔軟に対応でき
る。
【0062】尚、本実施形態では、タブレットのコイル
ループをフラットケーブルの隣接する2線で構成すると
したが、必ずしも隣接に限定するものではなく、励磁コ
イルの径を小さくしたい場合や、フラットケーブルの線
間ピッチが狭いものを採用する場合など、1本おき、あ
るいは2本おきといった電線のペアでループを構成して
もよい。すなわち、アナログスイッチ111と112へ
の結線と、コイルブロック間に生じるループを構成する
ためのアナログスイッチの増設と、それらのアナログス
イッチの切替えのためのアドレスやイネーブル信号を適
当に工夫することで、本実施形態と同様な構成で容易に
対応できるものである。
【0063】本発明は、上記各実施形態に限定されるも
のではなく、その要旨の範囲内において種々の変更が可
能である。たとえば、上記実施形態では、4ブロックで
一つのループコイルアレイ回路を構成したが、任意のブ
ロック数で構成することができる。また、一つのコイル
ブロックのループコイルの数も、上記実施形態の16本
には限られず、任意の数とすることができる。また、本
実施形態で述べたように、移動体内の励磁コイルを、二
つもしくはそれ以上設け、それぞれから交流磁場を順次
発生させるようにしておいて、タブレットボードにより
それぞれの励磁コイルの座標を検出することで、移動体
の位置のみならず向きを検出することも可能である。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
基板体内部の直交する二方向に平行に張られた複数のル
ープコイルのうちのいずれかに生じる電磁誘導電流を各
ループコイルを走査して検出することにより、基板体上
の移動体の平面位置を求めるゲーム機用位置検出装置に
おいて、平面状コイル部のそれぞれを、平行かつ等間隔
に配置された複数のループコイルを有する同一のコイル
ブロックを複数個連結して構成したことにより、構成が
簡単となり、平面状コイル部、そして、それぞれのルー
プコイルが互いに直交するように平面状コイル部を重ね
て基板体上に配置した検出手段の作製が容易となる。ま
た、コイルブロック数を任意の数にできるので、必要に
応じて基板体の寸法を柔軟に変更することが可能とな
る。更に、各コイルブロックのループコイル部分にフラ
ットケーブルを利用することにより、ループコイルをフ
ィルム印刷等の手段により作製する必要がなくなり、し
たがって量産性が向上するとともに、コストが大幅に低
減する。また、ループコイルに対する電磁誘導電流の検
出動作を、並列走査として各コイルブロックに対して同
時に行うことにより、移動体の位置検出が高速化され
る。また、各コイルブロックの基板内でフラットケーブ
ルに生じる微小な誘導電流信号をディジタル信号に変換
するので、従来装置に見られるような増幅器へのアナロ
グ信号入力線の引回しがないので、外来ノイズ等の影響
を受けにくい。その際、各コイルブロックに対する走査
を、隣合うコイルブロックについて逆方向に行うことに
よって、高速に移動するような移動体のロスト状態の発
生を防止することが可能となるゲーム機用位置検出装置
を提供することができる。
【0065】更に、本発明によれば、基板体内部の直交
する二方向に平行に張られた複数のループコイルのうち
のいずれかに生じる電磁誘導電流を各ループコイルを走
査して検出することにより、基板体上の移動体の平面位
置を求めるゲーム機用位置検出装置において、ループコ
イルを、それぞれの平面状コイル部の同じ側の端部が電
気的に接続された隣合う二本の電線によって形成し、前
記複数の電線は、奇数番目のものを第一の切り換え手段
に、偶数番目のものを第二の切り換え手段に、それぞ
れ、前記電気的に接続された端部とは反対側の端部にお
いて接続し、電磁誘導電流検出の走査を、前記第一の切
り換え手段と第二の切り換え手段とを切り換えて、前記
ループコイルを順次選択して行うことにより、たとえ
ば、予め必要な数の電線をビニール樹脂などで平面的に
平行に絶縁被覆した市販のフラットケーブルを利用する
ことが可能となり、平面状コイル部、そしてそれぞれの
ループコイルが互いに直交するように二つの平面状コイ
ル部を基板体上に設けた検出手段の作製が容易となるゲ
ーム機用位置検出装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゲーム機用位置検出装置が適用される
ゲーム機の概略図である。
【図2】このゲーム機の概略ブロック図である。
【図3】ゲーム機のタブレットボードの分解斜視図であ
る。
【図4】ループコイルアレイを示す概略平面図である。
【図5】ゲーム機のリモート制御装置における操作パネ
ルの操作と移動体の動作との関係を説明するための図で
ある。
【図6】リモート制御装置のコントローラに含まれる変
調回路の概略ブロック図及び変調回路の各部の信号の様
子を示す図である。
【図7】リモート制御装置における移動体の制御部の概
略ブロック図である。
【図8】移動体が交流磁場を発生するタイミングを示す
タイミングチャートである。
【図9】本発明の一つの実施の形態であるゲーム機用位
置検出装置のx方向にループコイルを張ったループコイ
ルアレイ及び信号処理回路を示す回路図である。
【図10】ループコイルアレイ回路のうち一つのコイル
ブロックを詳細に示す回路図である。
【図11】いわゆるロスト状態を防止するための手段を
説明するための図である。
【図12】ループコイルアレイ回路に供給する信号及び
ループコイルアレイ回路から得られる信号の概略を示す
タイミングチャートである。
【図13】フラットケーブル及びその両端に設けられた
基板からなる一つのコイルブロックの概略斜視図であ
る。
【図14】4つのコイルブロックを連結して得られるル
ープコイルアレイ回路の概略平面図である。
【図15】標準的なデジタイザのx軸方向のみのループ
コイルアレイ及び信号処理回路を示す回路図である。
【図16】励磁コイルの位置によって変化するループコ
イルの誘導電流示す特性図である。
【符号の説明】
10,10a〜10d 移動体 12 機構部 15 受信コイル 16,17 励磁コイル 18 制御部 19 バッテリ部 22 発振回路 24a,24b スイッチ手段 25a,25b 励磁コイル 26 検波回路 28 クロック抽出回路 32 マイコン 40 タブレットボード 44 送信用コイル 46 ループコイルアレイ 46x x方向用ループコイルアレイ 46y y方向用ループコイルアレイ 47 台板 48 上部カバー 49 バッファ回路 50a〜50d 操作パネル 52 ジョイスティック 54a,54b コマンドボタン 60 コントローラ 62 マイコン制御部 64 変調回路 110,1101 〜1104 コイルブロック 1111 〜1114 奇数アナログスイッチ(AS
W) 1121 〜1124 偶数アナログスイッチ 1131 〜1134 回路部 120,1201 〜1204 ,121,1211 〜12
4 基板 1301 〜1304 アナログセレクタ 1311 〜1314 差動増幅回路 1321 〜1324 ,204 バンドパスフィルタ 1331 〜1334 ,205 積分回路 1341 〜1344 ,206 サンプル・ホールド回
路 1351 〜1354 ,207 A/Dコンバータ 140 励磁コイル 150,1501 〜1504 フラットケーブル 151a,151b,152a,152b 連結コネ
クタ 182 ENOR回路 184 AND回路 186 発振回路 188 スイッチ手段 192 遅延回路192 194 EX−OR回路 196 マルチバイブレータ 200 アドレスカウンタ 201 デコーダ 2021 〜2028 アナログスイッチ(ASW) 203 増幅器 204 バンドパスフィルタ 205 積分回路 206 サンプルホールド回路 207 A/D変換器 2081 〜2088 ループコイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 亀山 康之 東京都千代田区大手町2丁目6番3号 新 日本製鐵株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板体上を移動する移動体の位置を求め
    るゲーム機用位置検出装置であって、 前記移動体に設けられた、前記基板体に向かって交流磁
    場を発生する移動体用コイルと、 前記基板体に設けられた、平行かつ等間隔に配置された
    複数のループコイルを有するコイルブロックを備え、前
    記コイルブロックを複数個連結して構成した二つの平面
    状コイル部をそれぞれの前記ループコイルが直交するよ
    うに重ねて配置した検出手段とを具備し、 前記移動体の前記移動体用コイルから発せられる交流磁
    場によって前記検出手段のループコイルに生じる電磁誘
    導電流を各ループコイルを走査して検出することによ
    り、前記移動体の位置を検出することを特徴とするゲー
    ム機用位置検出装置。
  2. 【請求項2】 基板体上を移動する移動体の位置を求め
    るゲーム機用位置検出装置であって、 前記移動体に設けられた、前記基板体に向かって交流磁
    場を発生する移動体用コイルと、 平行かつ等間隔に配置された複数の電線の一方の端部を
    電気的に接続して接地し、他方の端部を、奇数番目のも
    のについては第一の切り換え手段に、偶数番目のものに
    ついては第二の切り換え手段にそれぞれ接続して、隣合
    う2本の電線を一つのループコイルとして用いる二つの
    平面状コイル部を、それぞれの前記ループコイルが直交
    するよう重ねて前記基板体に設けられた検出手段とを具
    備し、 前記第一の切り換え手段及び第二の切り換え手段を順次
    切り換えて前記各ループコイルを走査し、前記移動体用
    コイルが発する交流磁場によっていずれかのループコイ
    ルに生じる電磁誘導電流を検出することにより、前記移
    動体の位置を求めることを特徴とするゲーム機用位置検
    出装置。
  3. 【請求項3】 前記各平面状コイル部は平行かつ等間隔
    に配置された複数のループコイルを有するコイルブロッ
    クを複数個連結して構成したものであること特徴とする
    請求項2記載のゲーム機用位置検出装置。
  4. 【請求項4】 前記各コイルブロックは、それぞれの電
    線が前記ループコイルを構成するフラットケーブルと、
    前記フラットケーブルの一端を固定する第一の基板と、
    前記フラットケーブルの他端を固定するとともに前記各
    ループコイルに対する電磁誘導電流の検出動作に必要な
    回路手段が実装された第二の基板と、隣接するコイルブ
    ロックとの間の接続を行う接続手段とを含むものである
    ことを特徴とする請求項1又は3記載のゲーム用位置検
    出装置。
  5. 【請求項5】 前記ループコイルに対する電磁誘導電流
    の検出動作は、並列走査によって、各コイルブロックに
    対して同時に行うことを特徴とする請求項1,3又は4
    記載のゲーム機用位置検出装置。
  6. 【請求項6】 前記各コイルブロックに対する並列走査
    は、同一の平面状コイル部に属する隣合うコイルブロッ
    クについて逆方向に行うことを特徴とする請求項5記載
    のゲーム機用位置検出装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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