JPH0942399A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents
トロイダル型無段変速機Info
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- JPH0942399A JPH0942399A JP7187240A JP18724095A JPH0942399A JP H0942399 A JPH0942399 A JP H0942399A JP 7187240 A JP7187240 A JP 7187240A JP 18724095 A JP18724095 A JP 18724095A JP H0942399 A JPH0942399 A JP H0942399A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H15/00—Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by friction between rotary members
- F16H15/02—Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by friction between rotary members without members having orbital motion
- F16H15/04—Gearings providing a continuous range of gear ratios
- F16H15/06—Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B
- F16H15/32—Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line
- F16H15/36—Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line with concave friction surface, e.g. a hollow toroid surface
- F16H15/38—Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line with concave friction surface, e.g. a hollow toroid surface with two members B having hollow toroid surfaces opposite to each other, the member or members A being adjustably mounted between the surfaces
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 出力ディスク側の軸受の耐久性を向上させ
る。 【構成】 入力ディスク1及び出力ディスク2との対向
面に挟持されて傾転自在なパワーローラ3と、入力ディ
スク1と対向する側の端面で出力ディスク2と結合した
出力歯車13と、出力ディスク2のスラスト及びラジア
ル荷重を支持する出力ベアリング5と、出力歯車13に
加わるラジアル荷重を支持するラジアルベアリング8と
を備え、このラジアルベアリング8を出力歯車13と入
力軸4との間に配設する。
る。 【構成】 入力ディスク1及び出力ディスク2との対向
面に挟持されて傾転自在なパワーローラ3と、入力ディ
スク1と対向する側の端面で出力ディスク2と結合した
出力歯車13と、出力ディスク2のスラスト及びラジア
ル荷重を支持する出力ベアリング5と、出力歯車13に
加わるラジアル荷重を支持するラジアルベアリング8と
を備え、このラジアルベアリング8を出力歯車13と入
力軸4との間に配設する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等に用いられ
るトロイダル型無段変速機の出力側の軸受の改良に関す
る。
るトロイダル型無段変速機の出力側の軸受の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】トロイダル型無段変速機の入出力軸を支
持する構造としては、特開昭63−130953号公報
に示すようなものが知られている。
持する構造としては、特開昭63−130953号公報
に示すようなものが知られている。
【0003】これについて説明すると、図4に示すよう
に、トロイダル状の溝を対向面に形成した一対の入力デ
ィスク1、出力ディスク2を入力軸4と同軸上に配設し
たもので、入力ディスク1及び出力ディスク2に挟持さ
れる一対のパワーローラ3、3の傾転角を変更すること
で任意の変速比を無段階に設定可能とするものである。
に、トロイダル状の溝を対向面に形成した一対の入力デ
ィスク1、出力ディスク2を入力軸4と同軸上に配設し
たもので、入力ディスク1及び出力ディスク2に挟持さ
れる一対のパワーローラ3、3の傾転角を変更すること
で任意の変速比を無段階に設定可能とするものである。
【0004】入力ディスク18は、カムローラ12、カ
ムフランジ11を介して入力軸4とほぼ一体となって回
転し、入力軸4は基端側(図中右側、以下同様)の端部
に設けたアンギュラボールベアリングで構成された入力
ベアリング6でスラスト荷重及びラジアル荷重を支持さ
れ、カムフランジ11側の端部に設けたニードルベアリ
ングで構成されるラジアルベアリング7によってラジア
ル荷重を支持される。
ムフランジ11を介して入力軸4とほぼ一体となって回
転し、入力軸4は基端側(図中右側、以下同様)の端部
に設けたアンギュラボールベアリングで構成された入力
ベアリング6でスラスト荷重及びラジアル荷重を支持さ
れ、カムフランジ11側の端部に設けたニードルベアリ
ングで構成されるラジアルベアリング7によってラジア
ル荷重を支持される。
【0005】一方、出力ディスク2は背面2B側(図中
右側)の内周で出力歯車13に結合され、一体となった
出力ディスク2と出力歯車13は内周に挿通した入力軸
4と相対回転自在に軸支される。
右側)の内周で出力歯車13に結合され、一体となった
出力ディスク2と出力歯車13は内周に挿通した入力軸
4と相対回転自在に軸支される。
【0006】これら出力ディスク2及び出力歯車13の
軸受は、出力ディスク2の内周と入力軸4との間に介装
されてラジアル荷重を受けるラジアルベアリング8と、
出力歯車13とケーシング10との間に介装されてスラ
スト及びラジアル荷重を受ける出力ベアリング5とから
構成され、ラジアルベアリング8はニードルベアリング
で構成され、出力ベアリング5はアンギュラボールベア
リングで構成される。
軸受は、出力ディスク2の内周と入力軸4との間に介装
されてラジアル荷重を受けるラジアルベアリング8と、
出力歯車13とケーシング10との間に介装されてスラ
スト及びラジアル荷重を受ける出力ベアリング5とから
構成され、ラジアルベアリング8はニードルベアリング
で構成され、出力ベアリング5はアンギュラボールベア
リングで構成される。
【0007】そして、出力ディスク2の軸方向の位置
は、図5に示すように、入力ディスク1側の内周2Aの
端部に形成されたリング溝23にスナップリング21が
収装され、このスナップリング21が入力軸4と出力デ
ィスク2に係合して相対位置が決定される。
は、図5に示すように、入力ディスク1側の内周2Aの
端部に形成されたリング溝23にスナップリング21が
収装され、このスナップリング21が入力軸4と出力デ
ィスク2に係合して相対位置が決定される。
【0008】入力軸4を軸支する入力ベアリング6と、
出力ディスク2及び出力歯車13を軸支する出力ベアリ
ング5は、入力軸4に基端側で接離可能するよう同軸的
に配設されて、パワーローラ3を挟持する軸方向の力の
反力を支持する。
出力ディスク2及び出力歯車13を軸支する出力ベアリ
ング5は、入力軸4に基端側で接離可能するよう同軸的
に配設されて、パワーローラ3を挟持する軸方向の力の
反力を支持する。
【0009】パワーローラ3を入力ディスク1と出力デ
ィスク2との間で挟持する圧力は、付勢手段として入力
軸4の基端側に設けた皿バネ9と、入力軸4の図中左端
側に設けたカムローラ12によって発生される。
ィスク2との間で挟持する圧力は、付勢手段として入力
軸4の基端側に設けた皿バネ9と、入力軸4の図中左端
側に設けたカムローラ12によって発生される。
【0010】パワーローラ3は皿バネ9による初期荷重
と、カムローラ12が発生する軸方向の推力によって入
力ディスク1と出力ディスク2に挟持されて滑ることな
く回転し、入力ディスク1からのトルクを出力ディスク
2へ伝達するのである。
と、カムローラ12が発生する軸方向の推力によって入
力ディスク1と出力ディスク2に挟持されて滑ることな
く回転し、入力ディスク1からのトルクを出力ディスク
2へ伝達するのである。
【0011】出力歯車13には、図示しない駆動軸に結
合した歯車14が歯合しており、出力ディスク2へ伝達
されたトルクは、出力ディスク2と一体となって回転す
る出力歯車13を介して歯車14から駆動軸へ伝達され
る。なお、出力ディスク2の背面2Bと、出力歯車13
の端面との間には、所定の隙間22が形成されて、パワ
ーローラ3の圧力による出力ディスク2の変形が出力歯
車13に及ぶのを防いでいる。
合した歯車14が歯合しており、出力ディスク2へ伝達
されたトルクは、出力ディスク2と一体となって回転す
る出力歯車13を介して歯車14から駆動軸へ伝達され
る。なお、出力ディスク2の背面2Bと、出力歯車13
の端面との間には、所定の隙間22が形成されて、パワ
ーローラ3の圧力による出力ディスク2の変形が出力歯
車13に及ぶのを防いでいる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なトロイダル型無段変速機では、出力ディスク2を軸支
する軸受は、スラスト及びラジアル荷重を受ける出力ベ
アリング5と、ラジアル荷重を受けるラジアルベアリン
グ8から構成され、ラジアルベアリング8は出力ディス
ク2の内周で、入力ディスク1と対向する側の端部に配
設され、出力ベアリング5は出力ディスク2と反対側の
出力歯車13の端面に配設されており、図5に示すよう
に、ラジアルベアリング8及び出力歯車13のラジアル
方向の力の作用線が軸線(入力軸4の軸線、以下、単に
軸線という)と交差する点Q、Rの軸方向の距離はaと
なる。以下、点Q、Rを単に作用点という。
なトロイダル型無段変速機では、出力ディスク2を軸支
する軸受は、スラスト及びラジアル荷重を受ける出力ベ
アリング5と、ラジアル荷重を受けるラジアルベアリン
グ8から構成され、ラジアルベアリング8は出力ディス
ク2の内周で、入力ディスク1と対向する側の端部に配
設され、出力ベアリング5は出力ディスク2と反対側の
出力歯車13の端面に配設されており、図5に示すよう
に、ラジアルベアリング8及び出力歯車13のラジアル
方向の力の作用線が軸線(入力軸4の軸線、以下、単に
軸線という)と交差する点Q、Rの軸方向の距離はaと
なる。以下、点Q、Rを単に作用点という。
【0013】そして、アンギュラボールベアリングで構
成された出力ベアリング5は、パワーローラ3からのス
ラスト方向の力及び出力歯車13からのラジアル方向の
力を内輪5Aに伝達してから、外輪5Bを介してハウジ
ング10でこれらの力を支持しており、接触角θの出力
ベアリング5の力の作用線は、図5において、ラジアル
ベアリング8の作用線よりも入力ディスク1側の点Pで
軸線と交差し、この作用点Pと出力歯車13の作用点R
の軸方向の距離はb、同じくラジアルベアリング8の作
用点Qとの軸方向の距離はcとなる。
成された出力ベアリング5は、パワーローラ3からのス
ラスト方向の力及び出力歯車13からのラジアル方向の
力を内輪5Aに伝達してから、外輪5Bを介してハウジ
ング10でこれらの力を支持しており、接触角θの出力
ベアリング5の力の作用線は、図5において、ラジアル
ベアリング8の作用線よりも入力ディスク1側の点Pで
軸線と交差し、この作用点Pと出力歯車13の作用点R
の軸方向の距離はb、同じくラジアルベアリング8の作
用点Qとの軸方向の距離はcとなる。
【0014】ここで、出力歯車13が歯車14との噛み
合いによってラジアル方向の力Kが発生すると、出力ベ
アリング5とラジアルベアリング8に働く荷重は、次式
のようになる。
合いによってラジアル方向の力Kが発生すると、出力ベ
アリング5とラジアルベアリング8に働く荷重は、次式
のようになる。
【0015】Fo=Ka/c (1) Fr=Kb/c (2) ただし、Fo;出力ベアリングに加わるラジアル荷重 Fr;ラジアルベアリングに加わるスラスト荷重 しかしながら、図5に示すように、出力ベアリング5の
力の作用点Pとラジアルベアリング8の力の作用点Qと
の距離cは、出力歯車13の作用点Rからラジアルベア
リング8の作用点Q、同じく出力ベアリング5の作用点
Pまでの距離a、bに比して非常に小さい値となるた
め、上記(1)、(2)式より荷重Fo、Frは大きな値
となって、出力ベアリング5及びラジアルベアリング8
の寿命が低下するという問題があり、また、出力歯車1
3の軸線に対する傾き方向の支持剛性も低下するため、
ギヤノイズが増大したり、歯面の寿命が低下するという
問題があった。
力の作用点Pとラジアルベアリング8の力の作用点Qと
の距離cは、出力歯車13の作用点Rからラジアルベア
リング8の作用点Q、同じく出力ベアリング5の作用点
Pまでの距離a、bに比して非常に小さい値となるた
め、上記(1)、(2)式より荷重Fo、Frは大きな値
となって、出力ベアリング5及びラジアルベアリング8
の寿命が低下するという問題があり、また、出力歯車1
3の軸線に対する傾き方向の支持剛性も低下するため、
ギヤノイズが増大したり、歯面の寿命が低下するという
問題があった。
【0016】さらに、出力ディスク2と出力歯車13と
の間には隙間22が形成されるため、パワーローラ3の
圧力によって出力ディスク2が変形すると、スナップリ
ング21を収装するリング溝23に応力が集中するた
め、出力ディスク2の強度が低下するのに加えて、この
変形によって内周2Aは楕円形に変形するため、ラジア
ルベアリング8の軸受隙間が十分確保できず、ラジアル
ベアリング8の寿命を低下させるという問題があった。
の間には隙間22が形成されるため、パワーローラ3の
圧力によって出力ディスク2が変形すると、スナップリ
ング21を収装するリング溝23に応力が集中するた
め、出力ディスク2の強度が低下するのに加えて、この
変形によって内周2Aは楕円形に変形するため、ラジア
ルベアリング8の軸受隙間が十分確保できず、ラジアル
ベアリング8の寿命を低下させるという問題があった。
【0017】そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、出力ディスクの軸受にかかる荷重を低減し
て軸受の耐久性を向上させるとともに、出力ディスクの
変形による強度低下及び軸受の寿命の低下を防いで、ト
ロイダル型無段変速機の信頼性を向上させることを目的
とする。
れたもので、出力ディスクの軸受にかかる荷重を低減し
て軸受の耐久性を向上させるとともに、出力ディスクの
変形による強度低下及び軸受の寿命の低下を防いで、ト
ロイダル型無段変速機の信頼性を向上させることを目的
とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、相互に対
向する面にトロイド状の溝を形成するとともに、同軸的
に配設された入力ディスク及び出力ディスクと、前記入
力ディスクと回転方向で結合する一方、前記出力ディス
クを貫通して相対回転自在な入力軸と、前記入力ディス
ク及び出力ディスクとの対向面に挟持されて傾転自在な
パワーローラと、前記入力ディスクまたは出力ディスク
を軸方向へ付勢してパワーローラを前記トロイド状の溝
に押圧する付勢手段と、前記入力ディスクと対向する側
の端面で出力ディスクと結合した第1の出力歯車と、こ
の第1出力歯車と歯合して駆動軸へ動力を伝達する第2
の出力歯車と、前記出力ディスクに加わるスラスト方向
及びラジアル方向の荷重を支持する出力ベアリングと、
前記第1出力歯車に加わるラジアル方向の荷重を支持す
るラジアルベアリングとを備えたトロイダル型無段変速
機において、前記ラジアルベアリングを第1出力歯車と
入力軸との間に配設する。
向する面にトロイド状の溝を形成するとともに、同軸的
に配設された入力ディスク及び出力ディスクと、前記入
力ディスクと回転方向で結合する一方、前記出力ディス
クを貫通して相対回転自在な入力軸と、前記入力ディス
ク及び出力ディスクとの対向面に挟持されて傾転自在な
パワーローラと、前記入力ディスクまたは出力ディスク
を軸方向へ付勢してパワーローラを前記トロイド状の溝
に押圧する付勢手段と、前記入力ディスクと対向する側
の端面で出力ディスクと結合した第1の出力歯車と、こ
の第1出力歯車と歯合して駆動軸へ動力を伝達する第2
の出力歯車と、前記出力ディスクに加わるスラスト方向
及びラジアル方向の荷重を支持する出力ベアリングと、
前記第1出力歯車に加わるラジアル方向の荷重を支持す
るラジアルベアリングとを備えたトロイダル型無段変速
機において、前記ラジアルベアリングを第1出力歯車と
入力軸との間に配設する。
【0019】また、第2の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記第1出力歯車は、出力ディスクと結合した端
面とは反対の端面側とケーシングとの間に前記出力ベア
リングを介装するとともに、この出力ベアリングの力の
作用線を前記入力ディスク側へ向けて配設し、第1出力
歯車の内周と入力軸との間に前記ラジアルベアリングを
介装するとともに、このラジアルベアリングの軸方向の
中心を、第1出力歯車の歯幅の中心よりも出力ベアリン
グ側へ配設する。
いて、前記第1出力歯車は、出力ディスクと結合した端
面とは反対の端面側とケーシングとの間に前記出力ベア
リングを介装するとともに、この出力ベアリングの力の
作用線を前記入力ディスク側へ向けて配設し、第1出力
歯車の内周と入力軸との間に前記ラジアルベアリングを
介装するとともに、このラジアルベアリングの軸方向の
中心を、第1出力歯車の歯幅の中心よりも出力ベアリン
グ側へ配設する。
【0020】また、第3の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記第1出力歯車は、出力ディスクと結合した端
面側からこの出力ディスクを貫通する軸部を入力ディス
クへ向けて突設し、軸部を形成した端面とは反対の端面
側とケーシングとの間に前記出力ベアリングを介装する
とともに、この出力ベアリングの力の作用線を前記入力
ディスク側へ向けて配設し、前記軸部の入力ディスク側
の端部内周と入力軸との間に前記ラジアルベアリングを
介装する。
いて、前記第1出力歯車は、出力ディスクと結合した端
面側からこの出力ディスクを貫通する軸部を入力ディス
クへ向けて突設し、軸部を形成した端面とは反対の端面
側とケーシングとの間に前記出力ベアリングを介装する
とともに、この出力ベアリングの力の作用線を前記入力
ディスク側へ向けて配設し、前記軸部の入力ディスク側
の端部内周と入力軸との間に前記ラジアルベアリングを
介装する。
【0021】また、第4の発明は、前記第3の発明にお
いて、前記第1出力歯車から突設された軸部は、出力デ
ィスクの内周と対向する区間でこの内周と軸部外周との
間に間隙を形成可能な所定の外径を備える。
いて、前記第1出力歯車から突設された軸部は、出力デ
ィスクの内周と対向する区間でこの内周と軸部外周との
間に間隙を形成可能な所定の外径を備える。
【0022】また、第5の発明は、前記第1ないし第3
の発明のいずれかひとつにおいて、前記第1出力歯車の
内周と入力軸との間に軸方向の相対変位を規制する位置
決め手段を介装する。
の発明のいずれかひとつにおいて、前記第1出力歯車の
内周と入力軸との間に軸方向の相対変位を規制する位置
決め手段を介装する。
【0023】
【作用】したがって、第1の発明は、出力ディスクと第
1出力歯車は一体に結合されて、付勢手段によるパワー
ローラの挟持圧力に応じたスラスト荷重を出力ベアリン
グで支持する一方、第2出力歯車と噛み合いによるラジ
アル方向の荷重を第1出力歯車側に設けたラジアルベア
リングと出力ベアリングによって支持する。
1出力歯車は一体に結合されて、付勢手段によるパワー
ローラの挟持圧力に応じたスラスト荷重を出力ベアリン
グで支持する一方、第2出力歯車と噛み合いによるラジ
アル方向の荷重を第1出力歯車側に設けたラジアルベア
リングと出力ベアリングによって支持する。
【0024】出力ディスクはパワーローラの挟持圧力に
よって径方向にも変形するが、端面側で出力ディスクと
結合した第1出力歯車には、この変形の影響が伝達され
ず、第1出力歯車内周と入力軸との間に介装されたラジ
アルベアリングは、所定の軸受隙間を確保して円滑に回
転して耐久性を確保することができる。
よって径方向にも変形するが、端面側で出力ディスクと
結合した第1出力歯車には、この変形の影響が伝達され
ず、第1出力歯車内周と入力軸との間に介装されたラジ
アルベアリングは、所定の軸受隙間を確保して円滑に回
転して耐久性を確保することができる。
【0025】また、第2の発明は、第1出力歯車が出力
ディスクと結合した端面とは反対の端面側でケーシング
との間に介装された出力ベアリングの力の作用線を入力
ディスク側へ向け、第1出力歯車の内周と入力軸との間
に介装されるラジアルベアリングは軸方向の中心を、第
1出力歯車の歯幅の中心よりも出力ベアリング側へ配設
したため、出力ベアリングの力の作用線が入力軸の軸線
と交わる作用点Pと、ラジアルベアリングのラジアル方
向の力の作用点Qの軸方向の距離cを、第2出力歯車と
の噛み合いによる第1出力歯車のラジアル方向の力の作
用点Rから作用点P、Qへの軸方向の距離a,cに比し
て大きく設定することで、ラジアルベアリング及び出力
ベアリングに加わるラジアル荷重Fr、Foを低減するこ
とができる。
ディスクと結合した端面とは反対の端面側でケーシング
との間に介装された出力ベアリングの力の作用線を入力
ディスク側へ向け、第1出力歯車の内周と入力軸との間
に介装されるラジアルベアリングは軸方向の中心を、第
1出力歯車の歯幅の中心よりも出力ベアリング側へ配設
したため、出力ベアリングの力の作用線が入力軸の軸線
と交わる作用点Pと、ラジアルベアリングのラジアル方
向の力の作用点Qの軸方向の距離cを、第2出力歯車と
の噛み合いによる第1出力歯車のラジアル方向の力の作
用点Rから作用点P、Qへの軸方向の距離a,cに比し
て大きく設定することで、ラジアルベアリング及び出力
ベアリングに加わるラジアル荷重Fr、Foを低減するこ
とができる。
【0026】また、第3の発明は、出力ディスクは軸方
向の両端に配設したラジアルベアリングと出力ベアリン
グによって両方持ちで支持され、ラジアル方向の荷重を
安定して支持することができるとともに、ラジアルベア
リングの力の作用点Qを出力ベアリングの作用点Pより
入力ディスク側へ設定することで、作用点P、Q間の軸
方向の距離cを大きく設定でき、ラジアルベアリング及
び出力ベアリングに加わるラジアル荷重Fr、Foを低減
することができる。
向の両端に配設したラジアルベアリングと出力ベアリン
グによって両方持ちで支持され、ラジアル方向の荷重を
安定して支持することができるとともに、ラジアルベア
リングの力の作用点Qを出力ベアリングの作用点Pより
入力ディスク側へ設定することで、作用点P、Q間の軸
方向の距離cを大きく設定でき、ラジアルベアリング及
び出力ベアリングに加わるラジアル荷重Fr、Foを低減
することができる。
【0027】また、第4の発明は、出力ディスクの内周
と対向する区間の軸部外周との間に間隙を形成したた
め、挟持圧力によって出力ディスクが変形しても軸部は
変形することはなく、軸部内周に設けたラジアルベアリ
ングは、所定の軸受隙間を形成して円滑に回転すること
ができ、軸受の耐久性を確保することができる。
と対向する区間の軸部外周との間に間隙を形成したた
め、挟持圧力によって出力ディスクが変形しても軸部は
変形することはなく、軸部内周に設けたラジアルベアリ
ングは、所定の軸受隙間を形成して円滑に回転すること
ができ、軸受の耐久性を確保することができる。
【0028】また、第5の発明は、第1出力歯車と入力
軸との間に位置決め手段を介装して、第1出力歯車及び
出力ディスクの軸方向の位置を設定することができ、出
力ディスク側に位置決め手段を介装するための溝などを
形成する必要がなくなり、挟持圧力によって出力ディス
クが変形した場合に応力集中を避けることができる。
軸との間に位置決め手段を介装して、第1出力歯車及び
出力ディスクの軸方向の位置を設定することができ、出
力ディスク側に位置決め手段を介装するための溝などを
形成する必要がなくなり、挟持圧力によって出力ディス
クが変形した場合に応力集中を避けることができる。
【0029】
【実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付図面に
基づいて説明する。
基づいて説明する。
【0030】図1に示すように、前記従来例の図4に示
したトロイダル型無段変速機に本発明を適用した場合を
示し、前記図4に示したラジアルベアリング8及びスナ
ップリング21を出力歯車13に配設したもので、その
他は前記従来例と同様であり、同一のものに同一の符号
を付して説明を省略する。
したトロイダル型無段変速機に本発明を適用した場合を
示し、前記図4に示したラジアルベアリング8及びスナ
ップリング21を出力歯車13に配設したもので、その
他は前記従来例と同様であり、同一のものに同一の符号
を付して説明を省略する。
【0031】第1の出力歯車としての出力歯車13は、
両端面から中空の軸部13A、13Cを所定の長さで突
出しており、出力ディスク2側の端面から軸部13C
が、この反対側の端面から軸部13Aを突出して、軸部
13Aの外周で出力ベアリング5の内輪5Aと結合する
一方、軸部13Cの外周で出力ディスク2の内周と結合
して一体となって回転する。
両端面から中空の軸部13A、13Cを所定の長さで突
出しており、出力ディスク2側の端面から軸部13C
が、この反対側の端面から軸部13Aを突出して、軸部
13Aの外周で出力ベアリング5の内輪5Aと結合する
一方、軸部13Cの外周で出力ディスク2の内周と結合
して一体となって回転する。
【0032】これら軸部13A、13Cの内周には入力
軸4が相対回転自在に挿通され、このうち、軸部13A
の内周13Bは、入力軸4の外周との間にニードルベア
リングで構成されたラジアルベアリング8を収装可能な
内径に形成されるとともに、この内周13Bの端部には
位置決め手段としてのスナップリング21を収装するリ
ング溝15が形成される。
軸4が相対回転自在に挿通され、このうち、軸部13A
の内周13Bは、入力軸4の外周との間にニードルベア
リングで構成されたラジアルベアリング8を収装可能な
内径に形成されるとともに、この内周13Bの端部には
位置決め手段としてのスナップリング21を収装するリ
ング溝15が形成される。
【0033】スナップリング21は、出力歯車13のリ
ング溝15と、入力軸4の溝部または段部(図示せず)
に係合して出力ディスク2及び出力歯車13の軸方向の
位置決めを行う。
ング溝15と、入力軸4の溝部または段部(図示せず)
に係合して出力ディスク2及び出力歯車13の軸方向の
位置決めを行う。
【0034】そして、軸部13Aの内周13Bには、入
力軸4の外周との間にラジアルベアリング8が配設され
て、出力歯車13及び入力ディスク2のラジアル荷重を
支持する。
力軸4の外周との間にラジアルベアリング8が配設され
て、出力歯車13及び入力ディスク2のラジアル荷重を
支持する。
【0035】ラジアルベアリング8の軸方向の配設位置
は、ラジアルベアリング8がころ軸受で構成される場合
には、ラジアルベアリング8の軸方向の長さの中心が出
力歯車13の歯幅の中心よりも入力軸4の基端側(図中
右側)となるように配設される。なお、ラジアルベアリ
ング8がボールベアリングで構成される場合には、転動
体の中心が出力歯車13の歯幅の中心よりも入力軸4の
基端側となるように配設すれば良い。
は、ラジアルベアリング8がころ軸受で構成される場合
には、ラジアルベアリング8の軸方向の長さの中心が出
力歯車13の歯幅の中心よりも入力軸4の基端側(図中
右側)となるように配設される。なお、ラジアルベアリ
ング8がボールベアリングで構成される場合には、転動
体の中心が出力歯車13の歯幅の中心よりも入力軸4の
基端側となるように配設すれば良い。
【0036】ここで、出力歯車13の歯幅の中心を通
り、軸線と直交する線は、第2出力歯車としての駆動軸
側の歯車14(図4に図示)との噛み合いによるラジア
ル方向の力の作用線と一致して、前記図5に示したよう
に、作用点Rで軸線と交わる。
り、軸線と直交する線は、第2出力歯車としての駆動軸
側の歯車14(図4に図示)との噛み合いによるラジア
ル方向の力の作用線と一致して、前記図5に示したよう
に、作用点Rで軸線と交わる。
【0037】一方、ラジアルベアリング8の軸方向の長
さの中心と、ラジアル方向の荷重の作用線は入力軸4の
軸方向では一致し、したがって、ラジアルベアリング8
のラジアル方向の力の作用線と入力軸4の軸線が交差す
る作用点Qは、出力歯車13の作用点Rよりも入力軸4
の基端側に配設される。
さの中心と、ラジアル方向の荷重の作用線は入力軸4の
軸方向では一致し、したがって、ラジアルベアリング8
のラジアル方向の力の作用線と入力軸4の軸線が交差す
る作用点Qは、出力歯車13の作用点Rよりも入力軸4
の基端側に配設される。
【0038】そして、アンギュラボールベアリングで構
成された出力ベアリング5の力の作用線と軸線が交わる
作用点Pは前記従来例と同一であるため、出力ベアリン
グ5とラジアルベアリング8の作用点P、Q間の距離c
は、出力歯車13の作用点Rから作用点Q、作用点Pま
での距離a、bより大きく設定される。
成された出力ベアリング5の力の作用線と軸線が交わる
作用点Pは前記従来例と同一であるため、出力ベアリン
グ5とラジアルベアリング8の作用点P、Q間の距離c
は、出力歯車13の作用点Rから作用点Q、作用点Pま
での距離a、bより大きく設定される。
【0039】なお、出力ディスク2の内周2Aは、前記
従来例のリング溝を廃止して、平滑な内面を形成する。
従来例のリング溝を廃止して、平滑な内面を形成する。
【0040】以上のように構成され、次に作用について
説明する。
説明する。
【0041】パワーローラ3を挟持した出力ディスク2
は、入力軸4の基端側で出力ベアリング5とラジアルベ
アリング8に軸支されて、出力歯車13と一体となって
回転し、出力歯車13と歯合した駆動軸側の歯車14へ
トルクを伝達する。
は、入力軸4の基端側で出力ベアリング5とラジアルベ
アリング8に軸支されて、出力歯車13と一体となって
回転し、出力歯車13と歯合した駆動軸側の歯車14へ
トルクを伝達する。
【0042】出力ディスク2に加わるパワーローラ3を
挟持する圧力は、出力ベアリング5によって支持され、
出力歯車13と歯車14の噛み合いによるラジアル方向
の力Kは、ラジアルベアリング8と出力ベアリング5で
支持される。
挟持する圧力は、出力ベアリング5によって支持され、
出力歯車13と歯車14の噛み合いによるラジアル方向
の力Kは、ラジアルベアリング8と出力ベアリング5で
支持される。
【0043】ここで、ラジアルベアリング8のラジアル
方向の力の作用点Qを、出力歯車13の作用点Rよりも
入力軸4の基端側に設定し、出力ベアリング5の力の作
用点Pを前記従来例と同様に、出力歯車13の作用点R
よりもパワーローラ3側に設定したため、ラジアルベア
リング8の作用点Qから出力ベアリング5の作用点Pま
での距離cは、作用点Rから作用点P、Qまでの距離
a、bより大きく設定される。
方向の力の作用点Qを、出力歯車13の作用点Rよりも
入力軸4の基端側に設定し、出力ベアリング5の力の作
用点Pを前記従来例と同様に、出力歯車13の作用点R
よりもパワーローラ3側に設定したため、ラジアルベア
リング8の作用点Qから出力ベアリング5の作用点Pま
での距離cは、作用点Rから作用点P、Qまでの距離
a、bより大きく設定される。
【0044】したがって、出力ベアリング5及びラジア
ルベアリング8に加わるラジアル方向の荷重Fo、F
rは、前記(1)、(2)式で表されるが、各作用点間
の距離がa<c、b<cとなるため、出力ベアリング5
及びラジアルベアリング8の荷重Fo、Frを前記従来例
に比して低減することができ、出力ベアリング5及びラ
ジアルベアリング8の耐久性を向上させることが可能と
なって、また、出力歯車13の軸線に対する傾き方向の
支持剛性を確保することができるため、ギヤノイズの増
大を抑制して、歯面の耐久性を向上させることができる
のである。
ルベアリング8に加わるラジアル方向の荷重Fo、F
rは、前記(1)、(2)式で表されるが、各作用点間
の距離がa<c、b<cとなるため、出力ベアリング5
及びラジアルベアリング8の荷重Fo、Frを前記従来例
に比して低減することができ、出力ベアリング5及びラ
ジアルベアリング8の耐久性を向上させることが可能と
なって、また、出力歯車13の軸線に対する傾き方向の
支持剛性を確保することができるため、ギヤノイズの増
大を抑制して、歯面の耐久性を向上させることができる
のである。
【0045】一方、出力ディスク2の軸方向の位置決め
を行うスナップリング21を出力歯車13側に形成し
て、出力ディスク2の内周2Aのリング溝を廃止したた
め、パワーローラ3の挟持圧力によって変形する出力デ
ィスク2は、応力集中による強度の低下を防いで信頼性
を確保することができるのである。
を行うスナップリング21を出力歯車13側に形成し
て、出力ディスク2の内周2Aのリング溝を廃止したた
め、パワーローラ3の挟持圧力によって変形する出力デ
ィスク2は、応力集中による強度の低下を防いで信頼性
を確保することができるのである。
【0046】さらに、出力歯車13は出力ディスク2の
背面2との間に間隙22を設けて、出力ディスク2の変
形が出力歯車13に伝達することはなく、前記従来例の
ように、ラジアルベアリング8の軌道面を構成する内周
13Bが変形することがなくなって、前記従来例に比し
て、ラジアルベアリング8の耐久性を大幅に向上させ
て、トロイダル型無段変速機の信頼性を向上させること
が可能となるのである。図2は第2の実施形態を示し、
出力歯車13の軸部13Cを入力ディスク1へ向けて延
長し、前記第1実施形態のラジアルベアリング8及びス
ナップリング21を、出力ディスク2よりも入力ディス
ク1側に配設したもので、その他の構成は上記と同様で
ある。
背面2との間に間隙22を設けて、出力ディスク2の変
形が出力歯車13に伝達することはなく、前記従来例の
ように、ラジアルベアリング8の軌道面を構成する内周
13Bが変形することがなくなって、前記従来例に比し
て、ラジアルベアリング8の耐久性を大幅に向上させ
て、トロイダル型無段変速機の信頼性を向上させること
が可能となるのである。図2は第2の実施形態を示し、
出力歯車13の軸部13Cを入力ディスク1へ向けて延
長し、前記第1実施形態のラジアルベアリング8及びス
ナップリング21を、出力ディスク2よりも入力ディス
ク1側に配設したもので、その他の構成は上記と同様で
ある。
【0047】出力ディスク2に向けて突設された出力歯
車13の軸部13Cの端部からは、出力ディスク2の内
周2Aを貫通して入力ディスク1へ向けて突出した軸部
13Dが形成される。
車13の軸部13Cの端部からは、出力ディスク2の内
周2Aを貫通して入力ディスク1へ向けて突出した軸部
13Dが形成される。
【0048】軸部13Dの端部は入力ディスク1との間
に所定の間隙を形成して、出力ディスク2の端部から突
出する。
に所定の間隙を形成して、出力ディスク2の端部から突
出する。
【0049】そして、この軸部13Dの端部内周13E
には、入力軸4の外周との間に間隙を形成してラジアル
ベアリング8を介装するとともに、スナップリング21
を収装するリング溝15が形成される。
には、入力軸4の外周との間に間隙を形成してラジアル
ベアリング8を介装するとともに、スナップリング21
を収装するリング溝15が形成される。
【0050】ラジアルベアリング8の軸方向の位置は、
ラジアルベアリング8の作用点Qが出力ベアリング5の
作用点Pよりも入力ディスク1側となるように設定さ
れ、前記従来例に比して作用点Q、P間の距離を大きく
設定することができ、ラジアルベアリング8及び出力ベ
アリング5に加わるラジアル方向の荷重Fr、Foを低減
して軸受の耐久性を向上させることができる。
ラジアルベアリング8の作用点Qが出力ベアリング5の
作用点Pよりも入力ディスク1側となるように設定さ
れ、前記従来例に比して作用点Q、P間の距離を大きく
設定することができ、ラジアルベアリング8及び出力ベ
アリング5に加わるラジアル方向の荷重Fr、Foを低減
して軸受の耐久性を向上させることができる。
【0051】これに加えて、出力歯車13は両端面から
軸部13A、13Dを突設して、軸部13Aの外周を出
力ベアリング5で、軸部13Dの内周13Eをラジアル
ベアリング8に軸支され、出力ディスク2は内周2Aを
貫通した軸部13C、13Dで出力歯車13と結合する
ため、出力ディスク2は軸方向の両端を軸支されるた
め、ラジアル方向の支持を安定させることができる。
軸部13A、13Dを突設して、軸部13Aの外周を出
力ベアリング5で、軸部13Dの内周13Eをラジアル
ベアリング8に軸支され、出力ディスク2は内周2Aを
貫通した軸部13C、13Dで出力歯車13と結合する
ため、出力ディスク2は軸方向の両端を軸支されるた
め、ラジアル方向の支持を安定させることができる。
【0052】図3は第3の実施形態を示し、前記第2実
施形態に加えて、出力ディスク2の内周2Aと対向する
軸部13Dに、この内周2Aとの間に所定の間隙24を
形成するように外径を縮小した軸部13D’を形成した
もので、その他は前記第2実施形態と同様である。
施形態に加えて、出力ディスク2の内周2Aと対向する
軸部13Dに、この内周2Aとの間に所定の間隙24を
形成するように外径を縮小した軸部13D’を形成した
もので、その他は前記第2実施形態と同様である。
【0053】出力ディスク2は背面2B側の内周で軸部
13Cを介して出力歯車13と結合するが、内周2Aを
貫通した出力歯車13の軸部13Dは、外径を縮小した
軸部13D’と内周2Aとの間に間隙24が形成される
ため、パワーローラ3の挟持圧力による出力ディスク2
の変形が、軸部13Dへ伝達されることはなく、前記従
来例の図6に示したように、軸部13Dの内周13Eが
変形してラジアルベアリング8の摩耗を促進するような
ことはなく、ラジアルベアリング8の軸受隙間を確保す
ることで、軸受の耐久性を向上させることができ、トロ
イダル型無段変速機の信頼性を向上させることができ
る。
13Cを介して出力歯車13と結合するが、内周2Aを
貫通した出力歯車13の軸部13Dは、外径を縮小した
軸部13D’と内周2Aとの間に間隙24が形成される
ため、パワーローラ3の挟持圧力による出力ディスク2
の変形が、軸部13Dへ伝達されることはなく、前記従
来例の図6に示したように、軸部13Dの内周13Eが
変形してラジアルベアリング8の摩耗を促進するような
ことはなく、ラジアルベアリング8の軸受隙間を確保す
ることで、軸受の耐久性を向上させることができ、トロ
イダル型無段変速機の信頼性を向上させることができ
る。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明は、第2
出力歯車との噛み合いによるラジアル方向の荷重を支持
するラジアルベアリングを第1出力歯車に設けたため、
挟持圧力によってパワーローラが径方向に変形しても、
端面側で出力ディスクと結合した第1出力歯車には、こ
の変形の影響が伝達されず、第1出力歯車内周と入力軸
との間に介装されたラジアルベアリングは、常時所定の
軸受隙間を確保して円滑に回転することができ、前記従
来例のように出力ディスク内周にラジアルベアリングを
配設した場合に比して耐久性を向上して、トロイダル型
無段変速機の信頼性を確保することができる。
出力歯車との噛み合いによるラジアル方向の荷重を支持
するラジアルベアリングを第1出力歯車に設けたため、
挟持圧力によってパワーローラが径方向に変形しても、
端面側で出力ディスクと結合した第1出力歯車には、こ
の変形の影響が伝達されず、第1出力歯車内周と入力軸
との間に介装されたラジアルベアリングは、常時所定の
軸受隙間を確保して円滑に回転することができ、前記従
来例のように出力ディスク内周にラジアルベアリングを
配設した場合に比して耐久性を向上して、トロイダル型
無段変速機の信頼性を確保することができる。
【0055】また、第2の発明は、出力ベアリングの力
の作用線が入力軸の軸線と交わる作用点Pと、ラジアル
ベアリングのラジアル方向の力の作用点Qの軸方向の距
離cを、第2出力歯車との噛み合いによる第1出力歯車
のラジアル方向の力の作用点Rから作用点P、Qへの軸
方向の距離a,cに比して大きく設定することで、ラジ
アルベアリング及び出力ベアリングに加わるラジアル荷
重Fr、Foを低減することができ、ラジアルベアリング
及び出力ベアリングの耐久性を向上させてトロイダル型
無段変速機の信頼性を確保することができる。
の作用線が入力軸の軸線と交わる作用点Pと、ラジアル
ベアリングのラジアル方向の力の作用点Qの軸方向の距
離cを、第2出力歯車との噛み合いによる第1出力歯車
のラジアル方向の力の作用点Rから作用点P、Qへの軸
方向の距離a,cに比して大きく設定することで、ラジ
アルベアリング及び出力ベアリングに加わるラジアル荷
重Fr、Foを低減することができ、ラジアルベアリング
及び出力ベアリングの耐久性を向上させてトロイダル型
無段変速機の信頼性を確保することができる。
【0056】また、第3の発明は、出力ディスクは軸方
向の両端に配設したラジアルベアリングと出力ベアリン
グによって両方持ちで支持され、ラジアル方向の荷重を
安定して支持することができるのに加え、ラジアルベア
リングの力の作用点Qを出力ベアリングの作用点Pより
入力ディスク側へ設定することで、作用点P、Q間の軸
方向の距離cを大きく設定でき、ラジアルベアリング及
び出力ベアリングに加わるラジアル荷重Fr、Foを低減
することができ、軸受の耐久性を向上させてトロイダル
型無段変速機の信頼性を確保することができる。
向の両端に配設したラジアルベアリングと出力ベアリン
グによって両方持ちで支持され、ラジアル方向の荷重を
安定して支持することができるのに加え、ラジアルベア
リングの力の作用点Qを出力ベアリングの作用点Pより
入力ディスク側へ設定することで、作用点P、Q間の軸
方向の距離cを大きく設定でき、ラジアルベアリング及
び出力ベアリングに加わるラジアル荷重Fr、Foを低減
することができ、軸受の耐久性を向上させてトロイダル
型無段変速機の信頼性を確保することができる。
【0057】また、第4の発明は、出力ディスクの内周
と対向する区間の軸部外周との間に間隙を形成したた
め、挟持圧力によって出力ディスクが変形しても軸部は
変形することはなく、軸部内周に設けたラジアルベアリ
ングは、所定の軸受隙間を形成して円滑に回転すること
ができ、軸受の耐久性を向上させてトロイダル型無段変
速機の信頼性を確保することができる。
と対向する区間の軸部外周との間に間隙を形成したた
め、挟持圧力によって出力ディスクが変形しても軸部は
変形することはなく、軸部内周に設けたラジアルベアリ
ングは、所定の軸受隙間を形成して円滑に回転すること
ができ、軸受の耐久性を向上させてトロイダル型無段変
速機の信頼性を確保することができる。
【0058】また、第5の発明は、第1出力歯車と入力
軸との間に位置決め手段を介装して、第1出力歯車及び
出力ディスクの軸方向の位置を設定することができ、前
記従来例のように出力ディスク側に位置決め手段を介装
するための溝などを形成する必要がなくなり、挟持圧力
によって出力ディスクが変形した場合に応力集中を避け
ることができ、出力ディスクの強度を確保してトロイダ
ル型無段変速機の耐久性信頼性を向上させることができ
る。
軸との間に位置決め手段を介装して、第1出力歯車及び
出力ディスクの軸方向の位置を設定することができ、前
記従来例のように出力ディスク側に位置決め手段を介装
するための溝などを形成する必要がなくなり、挟持圧力
によって出力ディスクが変形した場合に応力集中を避け
ることができ、出力ディスクの強度を確保してトロイダ
ル型無段変速機の耐久性信頼性を向上させることができ
る。
【図1】本発明の実施形態を示すトロイダル型無段変速
機の要部断面図。
機の要部断面図。
【図2】第2の実施形態を示すトロイダル型無段変速機
の要部断面図。
の要部断面図。
【図3】第3の実施形態を示すトロイダル型無段変速機
の要部断面図。
の要部断面図。
【図4】従来の例を示すトロイダル型無段変速機の要部
断面図。
断面図。
【図5】同じく図4の拡大図。
【図6】同じく出力ディスクの変形の様子を示す径方向
の断面図。
の断面図。
1 入力ディスク 2 出力ディスク 3 パワーローラ 4 入力軸 5 出力ベアリング 8 ラジアルベアリング 9 皿バネ 10 ケーシング 12 カムリング 13 出力歯車 14 歯車 21 スナップリング 13A、13D 軸部
Claims (5)
- 【請求項1】 相互に対向する面にトロイド状の溝を形
成するとともに、同軸的に配設された入力ディスク及び
出力ディスクと、前記入力ディスクと回転方向で結合す
る一方、前記出力ディスクを貫通して相対回転自在な入
力軸と、前記入力ディスク及び出力ディスクとの対向面
に挟持されて傾転自在なパワーローラと、前記入力ディ
スクまたは出力ディスクを軸方向へ付勢してパワーロー
ラを前記トロイド状の溝に押圧する付勢手段と、前記入
力ディスクと対向する側の端面で出力ディスクと結合し
た第1の出力歯車と、この第1出力歯車と歯合して駆動
軸へ動力を伝達する第2の出力歯車と、前記出力ディス
クに加わるスラスト方向及びラジアル方向の荷重を支持
する出力ベアリングと、前記第1出力歯車に加わるラジ
アル方向の荷重を支持するラジアルベアリングとを備え
たトロイダル型無段変速機において、前記ラジアルベア
リングを第1出力歯車と入力軸との間に配設したことを
特徴とするトロイダル型無段変速機。 - 【請求項2】 前記第1出力歯車は、出力ディスクと結
合した端面とは反対の端面側とケーシングとの間に前記
出力ベアリングを介装するとともに、この出力ベアリン
グの力の作用線を前記入力ディスク側へ向けて配設し、
第1出力歯車の内周と入力軸との間に前記ラジアルベア
リングを介装するとともに、このラジアルベアリングの
軸方向の中心を、第1出力歯車の歯幅の中心よりも出力
ベアリング側へ配設したことを特徴とする請求項1に記
載のトロイダル型無段変速機。 - 【請求項3】 前記第1出力歯車は、出力ディスクと結
合した端面側からこの出力ディスクを貫通する軸部を入
力ディスクへ向けて突設し、軸部を形成した端面とは反
対の端面側とケーシングとの間に前記出力ベアリングを
介装するとともに、この出力ベアリングの力の作用線を
前記入力ディスク側へ向けて配設し、前記軸部の入力デ
ィスク側の端部内周と入力軸との間に前記ラジアルベア
リングを介装したことを特徴とする請求項1に記載のト
ロイダル型無段変速機。 - 【請求項4】 前記第1出力歯車から突設された軸部
は、出力ディスクの内周と対向する区間でこの内周と軸
部外周との間に間隙を形成可能な所定の外径を備えたこ
とを特徴とする請求項3に記載のトロイダル型無段変速
機。 - 【請求項5】 前記第1出力歯車の内周と入力軸との間
に軸方向の相対変位を規制する位置決め手段を介装した
ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかひ
とつに記載のトロイダル型無段変速機。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18724095A JP3409514B2 (ja) | 1995-07-24 | 1995-07-24 | トロイダル型無段変速機 |
DE19629731A DE19629731C2 (de) | 1995-07-24 | 1996-07-23 | Stufenloses Getriebe in Torusbauweise |
US08/686,627 US5803861A (en) | 1995-07-24 | 1996-07-24 | Toroidal type continuously variable transmission |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18724095A JP3409514B2 (ja) | 1995-07-24 | 1995-07-24 | トロイダル型無段変速機 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0942399A true JPH0942399A (ja) | 1997-02-10 |
JP3409514B2 JP3409514B2 (ja) | 2003-05-26 |
Family
ID=16202512
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18724095A Expired - Fee Related JP3409514B2 (ja) | 1995-07-24 | 1995-07-24 | トロイダル型無段変速機 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5803861A (ja) |
JP (1) | JP3409514B2 (ja) |
DE (1) | DE19629731C2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
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JP3456399B2 (ja) * | 1998-02-09 | 2003-10-14 | 日産自動車株式会社 | 無段変速機の変速制御装置 |
JP3775660B2 (ja) * | 2002-01-17 | 2006-05-17 | 日本精工株式会社 | トロイダル型無段変速機のローディングカム装置の保持器 |
US20160327093A1 (en) * | 2015-05-06 | 2016-11-10 | Michael D. Johns | Bearing for use in directional drilling |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3371546A (en) * | 1966-05-09 | 1968-03-05 | Gen Motors Corp | Toric friction transmission with cross pin ratio changing control |
JPH0678780B2 (ja) * | 1986-11-18 | 1994-10-05 | 日産自動車株式会社 | 摩擦車式無段変速機 |
GB9024987D0 (en) * | 1990-11-16 | 1991-01-02 | Greenwood Christopher J | Improvements in or relating to variators for transmissions of the toroidal-race rolling-traction type |
US5368529A (en) * | 1992-06-29 | 1994-11-29 | Nsk Ltd. | Toroidal type continuously variable transmission |
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1995
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