JPH0942306A - 等速自在継手のブーツ - Google Patents

等速自在継手のブーツ

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JPH0942306A
JPH0942306A JP19281695A JP19281695A JPH0942306A JP H0942306 A JPH0942306 A JP H0942306A JP 19281695 A JP19281695 A JP 19281695A JP 19281695 A JP19281695 A JP 19281695A JP H0942306 A JPH0942306 A JP H0942306A
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boot
shaft
reinforcing member
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constant velocity
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Akira Torii
晃 鳥居
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NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブーツの小径端部をシャフトにワンタッチで
取り付け可能とする。 【解決手段】 ブーツ(1)の小径端部(1b)に設けた
ブーツ固定部(3)に環状の補強材(6)を一体形成
し、ブーツ固定部(3)をシャフト(2)の外周面に設
けた係合部(5)と係合させてシャフト(2)に固定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車や産業機械
等に用いられる等速自在継手を被覆するためのブーツの
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】等速自在継手では、継手内部に砂塵等が
侵入するのを防止するため、駆動軸等と継手との間をゴ
ム材料や樹脂材料で成形されたブーツで被覆するのが一
般的である。図4は、従来におけるブーツの取り付け構
造を示す図であり、ブーツ(21)の大径端部(21a)
は、金属製のブーツアダプタ(24)を介して外輪(29)
の外周面に固定されている。一方、ブーツ(21)の小径
端部(21b)は、肉厚に形成したブーツ固定部(23)を
駆動軸等のシャフト(22)外周面に設けた係合部(25)
に嵌合させた後、ブーツ固定部(23)にバンド(26)を
巻き付け、これを締め付けてシャフト(22)に固定され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来におけるブーツ小
径端部の固定用バンド(26)としては、ワンタッチバン
ドや手締めバンド等があるが、何れのバンドもブーツと
は別部品として準備する必要があり、また、このバンド
を巻き付け、締め付けるための治具、工具や設備、さら
には相応の人手が必要となることから、製造コストが高
騰する傾向にあった。
【0004】そこで、本発明は、ブーツの小径端部をシ
ャフトにワンタッチで取り付け可能とし、低コスト化を
図ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的の達成のため、
本発明では、大径端部と小径端部とを有し、小径端部に
設けたブーツ固定部をシャフト外周面に設けた係合部と
係合させてシャフトに固定するものにおいて、前記ブー
ツ固定部に環状の補強部材を一体成形することとした。
【0006】補強部材をブーツ固定部に内在させるとよ
い。
【0007】補強部材の継手側の端部を内径側又は外径
側に屈曲させて押し込み部を設けてもよい。
【0008】補強部材の外周面を周方向の一又は二以上
の箇所で内径側に切り起こして係合爪を設けてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のブーツ(1)を
シャフト(2)に取り付ける前(実線で示す)と、取り
付けた後(二点鎖線で示す)の状態を示す軸方向の断面
図である。
【0010】ブーツ(1)は、ゴム材料又は樹脂材料等
の可撓性材料によって形成される。このブーツ(1)
は、等速自在継手の外輪(図示省略)に固定される大径
端部(1a)と、シャフト(2)に固定される小径端部
(1b)とを具備し、大径端部(1a)と小径端部(1b)と
の間には、シャフト(2)の軸方向移動に追従してブー
ツ(1)が屈伸できるよう屈曲部(1c)が設けられてい
る。
【0011】小径端部(1b)には、他の部分よりも厚肉
にしてブーツ固定部(3)が形成される。ブーツ固定部
(3)は、シャフト(2)の外周面に設けられた溝状の
係合部(5)と係合可能であり、係合部(5)との係合
時には、ブーツ(1)の抜け止めとして機能すると共
に、内周面(3a)とシャフト(2)表面との密着によっ
て等速自在継手(B:図2参照)内部のシールを行な
う。
【0012】ブーツ固定部(3)の内部には、環状の補
強部材(6)が埋め込まれる。この補強部材(6)は、
円筒部(6a)と、円筒部(6a)の継手側(図面右側)端
部に設けられたフランジ状の押し込み部(6b)とからな
り、ある程度の弾性と少なくともブーツ固定部(3)の
成形材料よりも高い剛性とを有する材料、例えば金属
(鋼板等)や樹脂等で一体形成されている。補強部材
(6)の押し込み部(6b)は、環状に形成するのが望ま
しいが、円周方向に間欠的に設けても構わない。また、
図1では、押し込み部(6b)を内径側に屈曲して形成し
ているが、図3(a)に示すように、外径側に屈曲して
形成してもよい。
【0013】補強部材(6)は、防錆及びシール性確保
の観点からその全ての部分をブーツ固定部(3)の成形
材料で被覆し、ブーツ固定部(3)に内在させておくの
が望ましいが、押し込み部(6b)は被覆しなくても特に
不都合はない。
【0014】図1において、ブーツ固定部(3)のう
ち、押し込み部(6b)を図面A方向に押圧すると、ブー
ツ固定部(3)の先端がシャフト(2)の段部(7)に
接触する。さらに押し込みを継続すると、ブーツ固定部
(3)の内周面(3a)がゴム等の弾性によって拡径し、
その後、段部(7)を乗り越えて係合部(5)に達す
る。係合部(5)に達したブーツ固定部(3)は、その
内周面(3a)の緊迫力によって初期の内径まで弾性復帰
し、その結果、ブーツ固定部(3)とシャフト外周面と
が密着嵌合してブーツ(1)の抜け止めとシール性とが
確保される。その後、図2に示すように、シャフト
(2)の端部に等速自在継手(B)を組み付け、ブーツ
(1)の大径端部(1a)を外輪(9)の外周面に固定し
て完成品を得る。図2では、大径端部(1a)を、小径端
部(1b)と同様に、ブーツ固定部(13)の内周面(13
a)のゴムの緊迫力で外輪(9)の外周面に固定する構
造を示しているが、固定方法は、これに限られず、従来
と同様にブーツアダプタ(24)を使用したり(図4参
照)、あるいは、ボルト等を使用して固定してもよい。
また、図1及び図2では、大径端部(1a)と小径端部
(1b)との間に屈曲部(1c)を設けたブーツ(1)を開
示しているが、両端部(1a)(1b)間を蛇腹状に形成し
たブーツであっても同様の構成が適用可能である。
【0015】このように、本発明によれば、ブーツ
(1)の小径端部(1b)をシャフト(2)に固定するに
際し、ブーツ(1)を軸方向に押圧するだけで行なえる
ので、従来のように、バンドを巻き付けて締め付ける場
合に比べると、巻き付け、締め付け用の治具、工具等や
これらを使用しての巻き付け、締め付け工程が不要とな
る。さらに、従来では、作業の邪魔にならないよう、屈
曲部(1c)を伸ばした状態でバンドの巻き付け、締め付
け等を行なう必要があったが、本発明によれば予めブー
ツ(1)の屈曲部(1c)を伸ばしておく必要もない。従
って、製造設備や製造工程を簡略化することができ、ま
た、部品点数も削減されるので、製造コストの低減を図
ることができる。
【0016】図3(b)は、本発明の他の実施例であっ
て、補強部材(6)の円筒部(6a)の一部を内径側に切
り起こして係合爪(8)を設けたものである。この構成
であれば、係合爪(8)がシャフト(2)の段部(7)
と係合するので、ブーツ(1)の抜けをより確実に防止
することができる。この係合爪(8)は、円筒部(6a)
の一箇所のみならず、周方向の複数箇所に設けてもよ
い。
【0017】
【発明の効果】ブーツ固定部に環状の補強部材を一体成
形すれば、ブーツの小径端部をシャフトに固定するに際
し、ブーツを軸方向に押圧するだけでワンタッチで行な
えるので、従来のように、バンドを巻き付けて締め付け
る場合に比べると、巻き付け、締め付け用の治具、工具
等やこれらを使用しての巻き付け、締め付け工程が不要
となる。従って、製造設備や製造工程を簡略化すること
ができ、また、部品点数も削減されるので、製造コスト
の低減を図ることができる。
【0018】補強部材をブーツ固定部に内在させれば、
補強部材の防錆性が確保されるので、ブーツの耐久性を
向上させることができる。
【0019】補強部材の継手側の端部を内径側又は外径
側に屈曲させて押し込み部を設ければ、ブーツの軸方向
への押し込みをより一層容易に行なうことができる。
【0020】補強部材の外周面を周方向の一又は二以上
の箇所で内径側に切り起こして係合爪を設ければ、シャ
フトからのブーツの抜けをより一層確実に防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる等速自在継手のブーツを示す軸
方向の断面図である。
【図2】等速自在継手の組み込み後を示す軸方向の断面
図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す要部拡大断面図であ
り、(a)図は押し込み部を外径側に設けた場合を、
(b)図は補強部材に係合爪を設けた場合を示す。
【図4】従来のブーツの取り付け構造を示す軸方向の断
面図である。
【符号の説明】
1 ブーツ 1a 大径端部 1b 小径端部 2 シャフト 3 ブーツ固定部 5 係合部 6 補強部材 6b 押し込み部 8 係合爪 B 等速自在継手

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大径端部と小径端部とを有し、小径端部
    に設けたブーツ固定部をシャフト外周面に設けた係合部
    と係合させてシャフトに固定するものにおいて、前記ブ
    ーツ固定部に環状の補強部材を一体成形したことを特徴
    とする等速自在継手のブーツ。
  2. 【請求項2】 補強部材をブーツ固定部に内在させたこ
    とを特徴とする請求項1記載の等速自在継手のブーツ。
  3. 【請求項3】 補強部材の継手側の端部を内径側又は外
    径側に屈曲させて押し込み部を設けたことを特徴とする
    請求項1記載の等速自在継手のブーツ。
  4. 【請求項4】 補強部材の外周面を周方向の一又は二以
    上の箇所で内径側に切り起こして係合爪を設けたことを
    特徴とする請求項1記載の等速自在継手のブーツ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009168172A (ja) * 2008-01-17 2009-07-30 Fuji Latex Kk ベローズ
JP2014194277A (ja) * 2013-03-13 2014-10-09 Ntn Bearing Corp Of America プラグイン等速ジョイント組立体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009168172A (ja) * 2008-01-17 2009-07-30 Fuji Latex Kk ベローズ
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