JPH0942058A - 過給式エンジンの燃料供給装置 - Google Patents

過給式エンジンの燃料供給装置

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JPH0942058A
JPH0942058A JP19503195A JP19503195A JPH0942058A JP H0942058 A JPH0942058 A JP H0942058A JP 19503195 A JP19503195 A JP 19503195A JP 19503195 A JP19503195 A JP 19503195A JP H0942058 A JPH0942058 A JP H0942058A
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JP
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fuel
pressure
chamber
passage
intake
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JP19503195A
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Atsushi Tagami
淳 田上
Shunzo Fujiwara
俊三 藤原
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過給圧が大きくなったり加給圧変動がある場
合でも安定した燃料供給を行える過給式エンジンの燃料
供給装置を提供する。 【解決手段】 吸入空気を過給手段により加圧して燃焼
室に供給するようにした過給式エンジンの燃料供給装置
において、上記過給手段と燃焼室4aとを連通する吸気
通路38の途中に燃料吐出口110aを有するベンチュ
リ部103aを介設し、該燃料吐出口110aと燃料溜
まり部102とを燃料供給通路で連通し、該燃料供給通
路の燃料溜まり部102側圧力と燃料吐出口110a側
圧力との差圧によりベンチュリ部103aに燃料を供給
するように構成するとともに、上記吸気通路38の、上
記過給手段とベンチュリ部103aとの間の部分の圧
力、又はベンチュリ部103aより下流側でかつ該ベン
チュリ部103a近傍の部分の圧力を上記燃料溜まり部
102内の燃料に付加する燃料加圧手段125を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加給圧が高くなっ
た場合にも必要な燃料量が得られるようにした過給式エ
ンジンの燃料供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、過給式エンジンとして、
クランク室,クランクウェブ及びピストンで囲まれたコ
ンロッド収容室をコンロッドにより吸入室と圧縮室とに
区分けし、上記コンロッドの揺動により吸入した空気を
圧縮して燃焼室に過給するようにしたものが提案されて
いる(特開平6−93869号公報参照)。この過給式
エンジンでは、クランク軸が1回転する毎に略コンロッ
ドにより掃かれる容積分だけ空気を燃焼室に圧送するこ
とができるので1次圧縮比を大きくすることができ、そ
れだけエンジン出力を向上できる。
【0003】このような過給式エンジンの燃料供給装置
として、従来、圧縮室と燃焼室を連通する吸気通路の途
中に燃料吐出口を有するベンチュリ部を設け、該燃料吐
出口と燃料溜まり部とを燃料供給通路で連通し、該燃料
供給通路の燃料溜まり部側の圧力と、燃料供給通路の燃
料吐出口側の圧力との差圧によってベンチュリ部に燃料
を供給するようにしたものがある。そしてこの種の装置
では、燃料溜まり部内の燃料に大気圧を付加している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の燃料供給装置では、加給圧が大きくなると、ベンチ
ュリによる減圧効果によってもベンチュリ部の圧力が燃
料溜まり部の圧力より大きくなる場合があり、十分な燃
料を供給できない場合が生じるという問題がある。
【0005】また上記従来装置では、過給手段による加
圧力に変動がある場合は、平均の加圧力が小さい場合で
も大きな加圧状態にあるときには上記同様に十分な燃料
供給ができなくなる。そのため、吸気量の増加に応じた
燃料供給ができず、場合によっては空燃比が過剰リーン
となり、失火が発生して却って出力低下するおそれがあ
る。
【0006】本発明は、上記従来の状況に鑑みてなされ
たもので、過給圧が大きくなったり加圧変動がある場合
でも安定した燃料供給を行える過給式エンジンの燃料供
給装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、吸入
空気を過給手段により加圧して燃焼室に供給するように
した過給式エンジンの燃料供給装置において、上記過給
手段と燃焼室とを連通する吸気通路の途中に燃料吐出口
を有するベンチュリ部を介設し、該燃料吐出口と燃料溜
まり部とを燃料供給通路で連通し、該燃料供給通路の燃
料溜まり部側圧力と燃料吐出口側圧力との差圧によりベ
ンチュリ部に燃料を供給するように構成するとともに、
上記吸気通路の、上記過給手段とベンチュリ部との間の
部分の圧力、又はベンチュリ部より下流側でかつ該ベン
チュリ部近傍の部分の圧力を上記燃料溜まり部内の燃料
に付加する燃料加圧手段を設けたことを特徴としてい
る。
【0008】請求項2の発明は、吸入空気を過給手段に
より加圧して燃焼室に供給するようにした過給式エンジ
ンの燃料供給装置において、上記過給手段と燃焼室とを
連通する吸気通路の途中に燃料吐出口を有するベンチュ
リ部を介設し、該燃料吐出口と燃料溜まり部とを燃料供
給通路で連通し、該燃料供給通路の燃料溜まり部側圧力
と燃料吐出口側圧力との差圧によりベンチュリ部に燃料
を供給するように構成するとともに、上記吸気通路の、
上記ベンチュリ部の燃料吐出口が設けられている箇所の
断面積より大きい断面積を有する部分の圧力を上記燃料
溜まり部の燃料に付加する燃料加圧手段を設けたことを
特徴としている。
【0009】請求項3の発明は、請求項1又は2におい
て、上記燃料溜まり部が、燃料室内の液面の変化に伴っ
て上下揺動するフロートと、該フロートの揺動により燃
料導入口を開閉する燃料取入弁とを備えており、上記燃
料加圧手段が、上記吸気通路の圧力取出し部分と上記燃
料室内とを連通する連通路により構成されていることを
特徴としている。
【0010】請求項4の発明は、請求項1又は2におい
て、上記燃料溜まり部が、燃料室の一部を外部圧力によ
り弾性変形するダイヤフラムで構成し、該ダイヤフラム
が燃料室の容積を小さくしたときに燃料導入口を開く燃
料取入弁を備えており、上記燃料加圧手段が、上記ダイ
ヤフラムに外部圧力として上記吸気通路内圧力を作用さ
せるように構成されていることを特徴としている。
【0011】請求項5の発明は、請求項1ないし4の何
れかにおいて、上記燃料加圧手段が、吸気通路の上記過
給手段とベンチュリ部との間に介設された蓄圧室内の圧
力を燃料溜まり部内の燃料に付加するように構成されて
いることを特徴としている。
【0012】請求項6の発明は、請求項5において、上
記ベンチュリ部が上記吸気通路の上記蓄圧室寄りに設け
られていることを特徴としている。
【0013】請求項7の発明は、請求項1ないし5の何
れかにおいて、上記ベンチュリ部が上記吸気通路の燃焼
室寄りに設けられていることを特徴としている。
【0014】請求項8の発明は、請求項1ないし7の何
れかにおいて、上記ベンチュリ部の通路面積がアクセル
開度(スロットルグリップ開度)に連動するよう構成さ
れており、該ベンチュリ部に上記燃料吐出口が設けられ
ていることを特徴としている。
【0015】請求項9の発明は、請求項3において、燃
料導入口に上方に配置した燃料タンクの燃料を導くよう
にするとともに、外燃料タンク内の燃料油面上方空間と
上記燃料室内とを連通する第2の連通路を配置したこと
を特徴としている。
【0016】請求項10の発明は、請求項4において、
燃料導入口に上方に配置した燃料タンクの燃料を導くよ
うにするとともに、上記ダイヤフラムに外部圧力を作用
させるための加圧室と、上記燃料タンク内の燃料油面上
方空間とを連通する第2の連通路を配置したことを特徴
としている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。図1ないし図4は、本発明に係る一
実施形態によるクランク室過給式エンジンの燃料供給装
置を説明するための図であり、図1は本実施形態エンジ
ンの断面側面図、図2は図1のII-II 線断面図、図3,
図4はそれぞれキャブレタ部分の断面側面図,断面背面
図である。
【0018】図において、1はフランク軸横置き4サイ
クル単気筒クランク室加給式エンジンであり、該エンジ
ン1のクランクケース2の合面には空冷式のシリンダブ
ロック3が接続されており、該シリンダブロック3の合
面にはシリンダヘッド4が接続されている。このシリン
ダヘッド4の合面のシリンダボア3aに対向する部分に
は燃焼室を構成する燃焼凹部4aが凹設されており、該
凹部4a内には図示しない点火プラグが挿入されてい
る。
【0019】上記シリンダヘッド4の燃焼凹部4aには
吸気ポート5,排気ポート6がそれぞれ開口しており、
該吸気ポート5はシリンダヘッド4の上壁側に、排気ポ
ート6は下壁側にそれぞれ導出されている。また吸気ポ
ート5の燃焼室開口には吸気バルブ7が、排気ポート6
の燃焼室開口には排気バルブ8がそれぞれ各開口を開閉
自在に配置されており、この吸気バルブ7,排気バルブ
8はバルブスプリング9により閉方向に付勢されてい
る。
【0020】上記シリンダヘッド4には各バルブ7,8
を開閉駆動する動弁機構としてのカム軸10が紙面と直
角方向に向けて配置されている。このカム軸10の一端
は図示しないスプロケット及びチエーンを介して後述の
クランク軸20に結合された駆動スプロケット13(図
2参照)に連結され、カム軸10はクランク軸20の1
/2の回転数に減速されている。上記カム軸10の上,
下側にはこれと平行に延びる一対のロッカシャフト1
1,11が配置されており、該各シャフト11にはロッ
カアーム12が揺動自在に装着されている。このロッカ
アーム12の一端部はカム軸10のカムノーズに当接し
ており、他端部はバルブ7,8の上端に当接している。
【0021】上記シリンダブロック3のシリンダボア3
a内にはピストン16が摺動自在に挿入配置されてい
る。このピストン16を境として燃焼室と反対側のシリ
ンダボア3a及びクランクケース2によりクランク室2
3が形成されている。このピストン16にはコンロッド
17の小端部17aがピストンピン18,軸受19を介
して連結されており、該コンロッド17の大端部17b
はクランク軸20のクランクピン21に軸受22を介し
て連結されている。
【0022】上記クランク軸20はクランク室23のク
ランクケース室23a内に収容されており、円板状の一
対のクランクウェブ24同士を上記クランクピン21で
連結するとともに、該各クランクウェブ24にジャーナ
ル部25を一体形成した構造となっており、このジャー
ナル部25はジャーナル軸受26を介してクランクケー
ス2に支持されている。また上記ジャーナル部25はク
ランクケース2の外方に突出しており、一方の突出部に
は発電機28が装着されている。なお、27はオイルシ
ールである。
【0023】上記クランクケース2のクランク軸20と
直交する左右内側壁2aと、シリンダブロック3のクラ
ンクケース2への嵌合部3bの図示上下に形成された切
欠き3cとは面一になっており、これらの左右内側壁2
a及び切欠き3cには上記コンロッド17の左右側面1
7cが微小な隙間を持って摺接しており、また該クラン
クケース2のクランク軸20を囲むように形成された円
弧状内周壁2bには上記コンロッド17の大端部17b
の外周面が極めて微小な隙間を持って摺接している。ま
たクランクケース2の上記左右内側壁2aには上記各ク
ランクウェブ24が挿入配置される円形凹部2cが凹設
されており、該凹部2aとクランクウェブ24との間に
は僅かな隙間が設けられている。そしてクランクウェブ
24のコンロッド側側壁24aとコンロッド17の左右
側面17cとも微小な隙間を持って摺接している。左右
の円形凹部2cのそれぞれの口元には、リング2dがク
ランクケース2に固定して配置されており、該リング2
dがクランクウェブ24の凸条の外周に接触して、ある
いはほとんど0の隙間を持って摺接している。上記リン
グ2dはクランクケース2より高硬度、あるいは高耐磨
耗性を有する材料で形成されている。
【0024】また上記ピストン16のスカート部には三
角形状の凹部16aが凹設されており、この凹部16a
のスカート外周との対向部は切欠き16bとなってい
る。上記凹部16a内に上記コンロッド17の小端部1
7aが挿入配置されている。上記凹部16aの内周面に
は上記コンロッド17の小端部17aの外周面が、また
凹部16aの左右側面16cには上記左右側面17cが
それぞれ微小な隙間を持って摺接している。
【0025】上述の構成により上記クランク室23,ク
ランクウェブ24及びピストン16で囲まれた部分がコ
ンロッド収容室となっている。ピストン16が上死点付
近に位置する場合を除くクランク角度においてコンロッ
ド17は上下の内、少なくとも一方のクランクケース2
の左右内側壁2aあるいはシリンダブロック3の切欠き
3cに嵌り合うこととなり、上記コンロッド収容室はコ
ンロッド17によって吸入室Aと圧縮室Bとに区分けさ
れている。また、ピストン16が上死点に位置する時コ
ンロッド17と上記両左右内側壁2a,2aとの嵌合は
ないが、ピストン16のスカート端部がシリンダボア3
aの端部とほとんど一致するのでコンロッド17による
吸入室Aと圧縮室Bとの区分けは維持される。このよう
にして上記ピストン16が上死点に位置する状態からク
ランク軸20が時計方向に回転するに伴い、図1に示す
ように、コンロッド17が図示一点鎖線位置,二点鎖線
位置,さらに実線位置に移動することにより吸入室Aの
容積が増大して空気が吸入されるとともに圧縮室Bの容
積が減少し前行程で吸入された空気が圧縮される容積型
過給機が構成されている。なお、係る構造は上述の特開
平6−93869号公報に詳細に記載されている。
【0026】上記クランクケース2の下面には上記吸入
室Aに連通し、かつ下方に開口する吸入通路35が一体
形成されている。この吸入通路35の図1手前側の壁面
に吸入口35aがクランク軸方向に指向するように形成
されており、該吸入口35aには吸入管37の下流端が
接続されている。該吸入管37はエンジンの側方を通っ
て外方に延びており、上流端には図示しないエアクリー
ナが接続されている。
【0027】上記クランクケース2の上面には圧縮室B
に連通し、かつ上方に開口する吸気通路38が一体形成
されており、該吸気通路38には該通路38と圧縮室B
とを仕切る隔壁部39が一体形成されている。この隔壁
部39には吸気通路38と圧縮室Bとを連通する弁開口
40が形成されており、該弁開口40の開口面積は通気
抵抗を十分に小さくできる大きさに設定されている。
【0028】上記隔壁部39の外面には弁開口40を開
閉するリード弁42が配設されている。このリード弁4
2はチタンを主成分とした軽合金材料から構成された弁
板41aと、上記リード弁42のリフト側に配設され、
上記弁板41aの開度を規制するストッパ41bとで構
成されており、該ストッパ41b,及び弁板41aの一
端が隔壁部39にボルト43で共締め固定されている。
【0029】上記吸気通路38には蓄圧室Cを構成する
吸気タンク45が連通接続されている。この吸気タンク
45の側壁には吸気管46の上流端が接続されており、
該吸気管46の下流端は上記シリンダヘッド4の吸気ポ
ート5に接続されている。上記吸気管46の上流端開口
46aは吸気タンク45の内壁と面一となっており、こ
れにより上記吸気管46の吸気タンク45内への突出量
は0に設定されている。この吸気管46の突出量を0と
したことにより、吸気バルブ12を開いたときの圧力低
下が直ちにリード弁42に達し、それだけリード弁42
の開時間が長くなり、よって過給量の増大が図れる。
【0030】上記吸気タンク45と吸入管37とはバイ
パス通路50を介して連通されている。このバイパス通
路50はバイパス弁51により開閉自在となっている。
このバイパス弁51は弁体51aをダイヤフラム室52
内の負圧により開位置に移動させる構造のもので、上記
ダイヤフラム室52は上記吸気管46の下流端に負圧通
路53を介して連通されている。上記バイパス弁51
は、例えばスロットル開度が小さいときに吸気負圧が大
きくなると該負圧によりバイパス通路50を開いて吸気
タンク45内の圧力を下げるものである。
【0031】そして、上記吸気管46の途中には、燃料
供給装置を構成するキャブレタ100が介設されてい
る。このキャブレタ100は、キャブボディ101の下
面開口に燃料溜まり部としてのフロートチャンバ102
をボルト締結したもので、上記キャブボディ101は吸
入空気が流れるベンチュリ通路103を有する筒状の本
体部101aと、該本体部101aから上方に垂直に延
び、かつベンチュリ通路103のベンチュリ部103a
に開口するシリンダ部101bと、該シリンダ部101
bと同軸をなすようにフロートチャンバ102内に延び
る燃料導入部101cとを一体形成して構成されてい
る。
【0032】上記シリンダ部101bの上端開口には蓋
104が螺着されており、該シリンダ部101b内には
有底円筒状の可変ピストンバルブ105が軸方向に摺動
自在に挿入されている。このピストンバルブ105と上
記蓋104との間には該ピストンバルブ105を閉方向
に常時付勢するスプリング106が配設されている。ま
た上記ピストンバルブ105にはスロットルケーブル1
07の一端が接続されており、該ケーブル107の延長
端は上記蓋104に接続されたガイドチューブ108内
を通って図示しないスロットルグリップに連結されてい
る。このスロトッルグリップの操作により上記ピストン
バルブ105が上下方向に移動して上記ベンチュリ部1
03aの通路面積を全閉から全開の間で変化させるよう
になっている。また上記シリンダ部101bには、ピス
トンバルブ105に設けられた長溝に嵌合し、ピストン
バルブ105の回り止めとなるディテントスクリュ10
9が装着されている。
【0033】上記燃料導入部101c内にはエアブリー
ドスリーブ110が挿入されており、該スリーブ110
の燃料吐出口110aはベンチュリ部103a内のピス
トンバルブ105の下方に開口している。また上記エア
ブリードスリーブ110の下端にはメインジェット11
1が螺着されており、これはフロートチャンバ102内
に開口している。上記スリーブ110内にはニードル1
12が進退可能に挿入されており、該ニードル112の
上端部はピストンバルブ105の底部に固定されてい
る。このピストンバルブ105の上下移動に伴ってニー
ドル112が進退移動し、上記燃料吐出口110aの有
効面積を変化させ、これによりベンチュリ通路103内
に吸引される燃料量を調整するようになっている。
【0034】上記燃料導入部101cの下流側にはスロ
ー燃料導入部101eが形成されており、該導入部10
1e内にはスロージェット115が挿入配置されてい
る。また上記燃料導入部101cの上流側には上記吸気
管46に向けて開口するブリードエア導入孔101fが
形成されており、該導入孔101f内にはエアジェット
116が挿入配置されている。エアブリード110の側
壁には不図示のブリードエア孔が設けられている。
【0035】上記キャブボディ101にはフロートチャ
ンバ102内に連通する燃料導入口101dが形成され
ている。該導入口101dには燃料供給ホース113の
一端が連通接続されており、該供給ホース113の他端
は燃料タンク49の底部に連通接続されている。この燃
料タンク49はキャブレタ100より上方に位置してお
り、重力によりフロートチャンバ102内に燃料を供給
するようになっている。また上記燃料タンク49の上壁
には上記吸気タンク45に連通接続された加圧パイプ1
14aが接続されており、これにより燃料タンク49内
の燃料に過給圧を付加するようになっている。そして上
記燃料タンク49のタンクキャップ114bには所定圧
以上の過給圧がかかった場合に開くリリーフ弁114c
が配設されている。
【0036】また上記フロートチャンバ102内にはフ
ロート120が配設され、該フロート120はプレート
118,支持軸119により上下揺動可能に支持されて
いる。また上記フロートチャンバ102内の燃料導入口
101dには燃料取入弁117が配設されており、該取
入弁117の弁体117aの下端は上記プレート118
に当接支持されている。これにより上記フロートチャン
バ102内の燃料の液面の変化に伴ってフロート120
が昇降して上記弁体117aにより燃料導入孔が開閉さ
れ、フロートチャンバ102内の燃料の液面が一定に保
持される。
【0037】そして上記キャブボディ101のシリンダ
部101bには軸方向に延びる加圧通路125が軸方向
に形成されており、該加圧通路125の下端はフロート
チャンバ102内に開口している。また上記加圧通路1
25の上端には加圧ホース126の一端が接続されてお
り、該加圧ホース126の他端は吸気タンク45の吸気
管46の上流端開口46a近傍に接続されている。これ
により吸気タンク46内の過給圧をフロートチャンバ1
02内の液面に付加する燃料加圧手段が構成されてい
る。
【0038】60は潤滑装置であり、これは第1潤滑シ
ステム61と、これとは独立して設けられた第2潤滑シ
ステム62とから構成されている。上記第1潤滑システ
ム61は、4サイクル用オイルが充填された第1貯留タ
ンク63に供給ポンプ64を介在させてオイル供給管6
5を接続し、該供給管65の供給口65aをシリンダヘ
ッド4の動弁機構を構成するカム軸10部分に接続して
構成されている。またこのカム軸10部分を潤滑したオ
イルは上記チェーンが収容されたチェーン室10b内に
戻り、ここでチェーン,駆動スプロケット13,被駆動
スプロケット及び図2で左側ジャーナル軸受26(シー
ルリング付き)をそれぞれ潤滑し、この後回収管66を
通って上記第1貯留タンク63に回収されるようになっ
ている。
【0039】上記第2潤滑システム62は、2サイクル
用オイルが充填された第2貯留タンク70に主供給管7
1,圧送ポンプ72を接続し、該ポンプ72に第1,第
2副供給管73,74を接続し、該第1副供給管73を
シリンダブロック3のピストン摺動部に接続するととも
に、第2副供給管74をクランク室23のジャーナル軸
受部に接続して構成されている。
【0040】上記圧送ポンプ72は、図示しないが、電
磁式オートルーブポンプのソレノイドを改良したもの
で、プランジャのプッシュロッドにアーマチュアを固着
し、該アーマチュアをソレノイドで吸引する方式のもの
である。これにより該ポンプ72からの吐出圧力が増大
し、過給圧に打ち勝ってオイルを供給できるようになっ
ている。
【0041】上記第1副供給管73のオイル吐出口73
aはクランク軸20と直交方向にシリンダブロック3の
ライナ部を貫通しており、下死点に位置するピストン1
6の第2ピストンリングよりクランク室側に位置してい
る。また上記ピストン16の第2ピストンリングよりク
ランク室側の外面にはクランク軸方向に2つのオイル溜
め用凹部75,76が平行に切り欠いて形成されてい
る。この凹部75は、ピストン16の移動により吐出口
73aに一致した時に該吐出口73aから供給されて溜
まったオイルにより、また凹部76は下記する様にして
上記吐出口73aから供給されて溜まったオイルによ
り、それぞれ上記吐出口73aがピストン16で塞がっ
た時点での潤滑を行い、その結果、この吐出口73aが
ピストン16で塞がれることによって生じる潤滑上のト
ラブルを防止している。
【0042】また上記コンロッド17の小端部17aの
外周面にはこれの周方向に延びるオイルガイド溝81が
形成されており、上記ピストン16にはこのガイド溝8
1と上記下側凹部76とを連通する連通孔77が形成さ
れている。また上記小端部17aの上記連通孔77と反
対側にはピストンピン18,軸受19に連通する連通孔
78が形成されている。これにより上記吐出口73aと
下記するオイル回収孔80から供給される上記ガイド溝
81内のオイルの一部が上記連通孔78から軸受19に
供給され、残りの一部が上記連通孔77から小端部17
aとピストン16との摺動面に供給され、さらに上記凹
部76に供給されるようになっている。
【0043】上記第2副供給管74のオイル吐出口74
aはクランクケース2を貫通して図2における右側のジ
ャーナル軸受26に達している。そしてこの右側のジャ
ーナル軸受26に供給されたオイルは、クランクケース
2の各内周壁2a,2b及び円形凹部2cとクランク軸
20との隙間,及び各摺動面に供給される。
【0044】また、上記隔壁部39の傾斜面下部には吸
入通路35に連通する小径のオイル回収孔80が形成さ
れており、さらに上記クランクケース2下部に取付けら
れるカバー部36には回収通路83が形成されている。
該回収通路83には回収管84が接続されており、この
回収管84は上記第2貯留タンク70に接続されてい
る。
【0045】これにより上記第1,第2副供給管73,
74から供給されたオイルは各摺動面を潤滑した後、吸
入通路35内のカバー部36上面に集まり、ここから回
収される。本実施例では、上記エンジン1を横置きと
し、過給圧の高い圧縮室Bを上に向けて配置するととも
に、空気をクランクケース2の下方から吸入する構成を
採用している。従って、重力と過給圧との相互作用によ
って潤滑オイルはクランクケース2の最下部に集まるこ
ととなり、そのためオイルの回収が確実となり、再使用
が可能となったものである。クランクケース2内は図2
左側のシールリング付き軸受26のシールリングを境に
して、クランク室23側が2サイクルオイルで、シール
リング付軸受のボール部を含めチェーン室10b側が4
サイクルオイルで潤滑される。
【0046】次に本実施形態の作用効果について説明す
る。本エンジン1は、クランク軸20が1回転する毎
に、コンロッド17の大端部17bがクランクケース2
の円弧状周壁2bに近づき、摺接開始する瞬間の圧縮室
Bの容積の空気が吸気タンク45内に圧送されて蓄えら
れることとなる。そしてエンジン1の吸入行程で吸気バ
ルブ7が開くと上記クランク軸20の1回転分の圧送空
気の2倍の空気が燃焼室内に過給されることとなる。
【0047】そして本エンジンでは、キャブボディ10
1にフロートチャンバ102内に連通する加圧通路12
5を形成し、該加圧通路125と吸気タンク45の下流
側とを加圧ホース126により連通したので、加給圧に
よりベンチュリ部103aの圧力が高くなっても、該ベ
ンチュリ部103aの燃料吐出口110a部分の圧力よ
り大きな圧力をフロートチャンバ102内の液面に付加
することができ、これにより燃料供給を安定して行うこ
とができる。この場合、過給圧の変動によりベンチュリ
部103aの吐出口110aの圧力が変動しても、この
変動に応じた圧力がフロートチャンバ102内に作用す
ることから、燃料供給を十分に行うことができ、ひいて
はエンジン出力及び燃費を向上できる。
【0048】なお、圧力波が吸気圧タンク45からフロ
ートチャンバ102の燃料油面上まで加圧ホース126
及び加圧通路125を伝わる時間と、圧力液が吸気圧タ
ンク45から吸気管46を通って燃料吐出口110a部
分に伝わる時間とが同じになるよう加圧ホース126あ
るいは加圧通路125の通路断面積や長さを設定する。
【0049】また燃料タンク49内の燃料を重力により
供給する構成とするとともに、該燃料タンク49内に過
給圧を付加したので、過給圧が低い運転域では、従来の
気化器式燃料供給装置と全く同様に燃料がフロートチャ
ンバ102内に燃料タンク49からに供給される。そし
て過給域では、燃料タンク49及びフロートチャンバ1
02の両方に過給圧がかかるので燃料の圧力バランスが
とれ、上記重力によって燃料タンクからフロートチャン
バに供給される。
【0050】このように燃料ポンプや特殊なキャブレタ
を用いることなく過給式エンジン1に燃料を供給するこ
とができ、よってコストを低減できるとともに配置スペ
ースを縮小できる。
【0051】また燃料噴射装置等により燃料を常時加圧
する必要もないので、始動時の燃料圧力上昇のタイムラ
グの問題や電力消費の増加の問題も生じない。さらにバ
ッテリが放電状態となった場合においても燃料供給を行
えるのでエマージェンシー対策としても有効である。
【0052】なお、本実施形態では、燃料を重力により
フロートチャンバ102に供給するようにしたが、勿論
燃料ポンプにより圧送するようにしてもよい。また上記
ニードル112,スロージェット115,エアジェット
116等を適切な径に設定することにより、始動時,低
負荷〜高負荷,低回転〜高回転,及び加減速の過渡域等
での運転状態において安定した回転が得られるととも
に、高出力を得ることができる。
【0053】また上記吸気タンク45内の過給圧をフロ
ートチャンバ102内に付加するようにしたので、加圧
変動そのものを小さくすることができ、燃料供給をさら
に安定して行うことかできる。上記キャブレタ100を
吸気タンク45寄りに配置したので、燃焼室に至るまで
に気化し易く、また過給圧を付加するための通路を短く
できる。なお、キャブレタを燃焼室寄りに配置すること
も可能であり、このようにした場合は加圧変動に応じて
燃料の供給量を変化させるべき過渡域での応答性を向上
できる。
【0054】なお、上記実施形態では、吸気タンク45
内の過給圧をフロートチャンバ102内に付加するよう
にしたが、本発明はこれに限られるものではない。例え
ば、キャブレタ100と燃焼室との間の吸気管46内圧
力を付加してもよく、またベンチュリ部103aの断面
積より大きい断面積を有するベンチュリ通路103の上
流側,又は下流(特にはベンチュリ部103a近傍)側
の圧力を付加してもよい。これによりベンチュリ通路1
03における圧力移動とフロートチャンバ102内の圧
力変動を同期させることができる。又燃料タンク49内
の圧力付加についても同様に実施しても良い。また、加
圧パイプ126,114aのそれぞれの一方の端を同一
箇所に接続し、同一加圧力を取り入れるようにしても良
い。
【0055】また本実施形態では、4サイクル単気筒エ
ンジンに適用した場合を例にとって説明したが、本発明
は4サイクル多気筒エンジン,及び2サイクルエンジン
にも適用できる。この2サイクルエンジンに適用する場
合は、圧縮室の吐出口を掃気通路に連通接続することと
なる。
【0056】図5は、第2実施形態による燃料供給装置
を説明するための図である。本装置は、蓄圧室としての
吸気タンク45の下流端開口45aと、燃焼室に接続さ
れた吸気管46との間にキャブレタ200を介設し、該
キャブレタ200のキャブ本体201内に固定ベンチュ
リ部201aを配設するとともに、該ベンチュリ部20
1aの下流側に回転式のスロットルバルブ202を配設
して構成されている。
【0057】上記キャブ本体201の下面に形成された
凹部201bにはダイヤフラム206を介在させて蓋部
材207が気密に固定されており、該ダイヤフラム20
6により凹部201b内は燃料溜まり室204と加圧室
205とに区分けされている。またキャブ本体201に
は上記固定ベンチュリ部201aの燃料吐出口203と
燃料溜まり室204とを連通する連通路201cが形成
されており、該連通路204aの途中にはスクリュウ2
09が配設されている。また上記キャブ本体201には
燃料溜まり室204に連通する燃料導入通路208が形
成されている。
【0058】上記燃料溜まり室204内の燃料導入口2
08aには燃料取入弁209が開閉可能に配設されてお
り、該取入弁210は回動可能に軸支されたプレート2
10の一端により当接支持されている。また該プレート
210の軸支部を挟んで他端には上記ダイヤフラム20
6に固定された押圧部材211と圧縮ばね214が互い
に対向する形で当接しており、これによりダイヤフラム
206の進退移動により取入弁209が燃料導入口20
8aを開閉するようになっている。
【0059】そして上記蓋部材207には加圧室205
に連通する加圧ホース213の一端が接続されており、
該加圧ホース213の他端は上記吸気タンク45に連通
接続されている。これにより吸気タンク45の過給圧が
ダイヤフラム206を介して燃料溜まり室204に作用
する。
【0060】このようにして燃料溜まり室204内の燃
料には加給圧が作用しており、燃料吐出口203に燃料
溜まり室204より低い圧力が作用すると、燃料溜まり
室204内の燃料が吸い出され、燃料溜まり室204の
圧力低下とともにダイヤフラム206が加給圧で押され
取入弁209が燃料導入口208aを開き、燃料溜まり
室204内に燃料タンクからの燃料が導入され、燃料溜
まり室204の圧力が加圧ホース213を通って導かれ
る加給圧とバランスする値まで上昇する。すなわち、燃
料吐出口203に作用する圧力変動する加給圧に同期し
て燃料溜まり室204の圧力も変動するので、圧力変動
が相殺され安定した燃料吐出が可能となる。
【0061】なお、図3,図4のフロート付気化器の場
合、弁体117aの上側には、燃料タンク49内の圧力
と燃料の自重による圧力が作用し、弁体117aの下側
にはフロートチャンバ102の内圧とフロート120に
働く浮力の一部が作用する。このため燃料タンク49内
圧とフロートチャンバ102内圧との差圧が変動し、燃
料タンク49内圧の方が大きくなると弁体117aが下
降し燃料がフロートチャンバ102内に流入し、燃料液
面が上昇してしまうことになる。これにより燃料吐出口
110aからの吐出燃料量が増加する影響を受けてしま
う。このように吸気タンク45から加圧ホース114a
を通って燃料タンク49に作用する圧力と、吸気タンク
45から加圧ホース126を通ってフロートチャンバ1
02に作用する圧力との間に差圧が生じるのを防止する
ため、燃料タンク49の上壁とフロートチャンバ102
とを連通する連通ホース300を配置しても良い。さら
にこの場合には、加圧ホース114aか加圧ホース12
6の内一方の配置を取り止めても良い。
【0062】図5のフロートレス気化器でも燃料導入通
路208に燃料タンク49の燃料を導く場合で、燃料タ
ンク49内圧と加圧室205内圧との差圧に変動がある
時には、燃料吐出口203からの吐出燃料量も変動して
しまうので、加圧室205と燃料タンクの上壁との連通
する連通ホース300を配置すると良い。この場合加圧
ホース114aか加圧ホース213の内一方の配置を取
り止めても良い。
【0063】さらにこれらの実施形態において加圧ホー
ス126,213あるいは114aの一方の端部を吸気
タンク45ではなく、吸気管46やベンチュリ通路10
3,気化器の吸気通路301の特にはスロットルバルブ
202の上流側と接続するようにしても良い。これによ
り吐出口110a,フロートチャンバ102及び燃料タ
ンク49,あるいは吐出口203,加圧室205及び燃
料タンク49のそれぞれの組み合わせにおいて過給圧分
についての互いの差圧を小さくでき、過給圧の変動があ
っても安定して燃料吐出が可能となる。
【0064】なお、上記各実施形態では、クランク室加
給式エンジンを示したが、本発明は上記以外の加給機、
例えばターボチャージャー,スーパーチャージャーを備
えたエンジンにも勿論適用可能である。
【0065】
【発明の効果】請求項1の発明の燃料供給装置によれ
ば、圧縮手段とベンチュリ部との間の吸気通路の圧力、
又はベンチュリ部と燃焼室との間の吸気通路の該ベンチ
ュリ部近傍の圧力を燃料溜まり部に付加し、請求項2の
発明によれば、ベンチュリ部の燃料吐出口断面積より大
きい断面積を有する箇所の圧力を燃料溜まり部に付加し
たので、ベンチュリ部の燃料吐出口部分の圧力より大き
な圧力を燃料溜まり部に加えることができ、加給圧が高
くなっても燃料供給を十分に行うことができ、また、過
給圧が変動し、ベンチュリ部の燃料吐出口の圧力が変動
しても、これに応じた圧力が燃料溜まり部に作用するこ
とから、安定した燃料供給を行うことができ、ひいては
エンジン出力及び燃費を向上できる効果がある。さらに
上記ベンチュリ部近傍の吸気通路から加圧力を導入する
場合には、加圧変動に対する応答の遅れを小さくするこ
とができ、燃料供給をさらに安定して行うことができ
る。
【0066】請求項3の発明によれば、フロート式燃料
溜まり部を有する場合に、燃料を一定に保持することが
できる。
【0067】請求項4の発明によれば、ダイヤフラム式
燃料溜まり部を有する場合に、加給圧が大きくなっても
燃料を十分に供給することができる。
【0068】請求項5の発明によれば、圧縮手段とベン
チュリ部との間に蓄圧室を設けたので、加圧変動そのも
のを小さくすることができ、燃料供給をさらに安定して
行うことができる効果がある。
【0069】請求項6の発明によれば、上記蓄圧室寄り
にベンチュリ部を設けたので、燃焼室にいたるまでに気
化し易くなり、また燃料溜まり部に圧力を付加する連通
路を短くすることができる効果がある。
【0070】請求項7の発明によれば、ベンチュリ部を
燃焼室寄りに設けたので、加圧変動に応じて燃料供給量
を変化させる過渡域での応答性を向上できる効果があ
る。
【0071】請求項8の発明によれば、アクセル開度に
連動するベンチュリ部に燃料吐出口を設けた場合に、ア
クセル開度に対応した量の燃料を確実に供給できる効果
がある。
【0072】請求項9の発明によれば、燃料導入口に上
方に配置した燃料タンクの燃料を導くようにするととも
に、外燃料タンク内の燃料油面上方空間と上記燃料室内
とを連通する第2の連通路を配置したので、加圧変動に
応じて燃料供給量を変化させる過渡域での応答性をより
向上できる効果がある。
【0073】請求項10の発明によれば、燃料導入口に
上方に配置した燃料タンクの燃料を導くようにするとと
もに、上記タイヤフラムに外部圧力を作用させるための
加圧室と、上記燃料タンク内の燃料油面上方空間とを連
通する第2の連通路を配置したので、加圧変動に応じて
燃料供給量を変化させる過渡域での応答性をより向上で
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態によるクランク室過給式
4サイクルエンジンの燃料供給装置を説明するための断
面側面図である。
【図2】上記第1実施形態エンジンのクランク軸部分を
示す断面背面図(図1のII-II線断面図) である。
【図3】上記第1実施形態装置を構成するキャブレタの
断面側面図である。
【図4】上記第1実施形態装置のキャブレタの断面背面
図である。
【図5】本発明の上記第2実施形態の他の例による燃料
供給装置を説明するための断面図である。
【符号の説明】
1 クランク室過給式4サイクルエ
ンジン 4a 燃焼凹部(燃焼室) 16 ピストン 17 コンロッド 23 クランク室 24 クランクウェブ 38 吸気通路 45 吸気タンク 46 吸気管(吸気通路) 100 キャブレタ(燃料供給装置) 102 フロートチャンバ(燃料溜まり
部) 103a ベンチュリ部 110a 燃料吐出口 125 加圧通路(燃料加圧手段) A 吸入室 B 圧縮室

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸入空気を過給手段により加圧して燃焼
    室に供給するようにした過給式エンジンの燃料供給装置
    において、上記過給手段と燃焼室とを連通する吸気通路
    の途中に燃料吐出口を有するベンチュリ部を介設し、該
    燃料吐出口と燃料溜まり部とを燃料供給通路で連通し、
    該燃料供給通路の燃料溜まり部側圧力と燃料吐出口側圧
    力との差圧によりベンチュリ部に燃料を供給するように
    構成するとともに、上記吸気通路の、上記過給手段とベ
    ンチュリ部との間の部分の圧力、又はベンチュリ部より
    下流側でかつ該ベンチュリ部近傍の部分の圧力を上記燃
    料溜まり部内の燃料に付加する燃料加圧手段を設けたこ
    とを特徴とする過給式エンジンの燃料供給装置。
  2. 【請求項2】 吸入空気を過給手段により加圧して燃焼
    室に供給するようにした過給式エンジンの燃料供給装置
    において、上記過給手段と燃焼室とを連通する吸気通路
    の途中に燃料吐出口を有するベンチュリ部を介設し、該
    燃料吐出口と燃料溜まり部とを燃料供給通路で連通し、
    該燃料供給通路の燃料溜まり部側圧力と燃料吐出口側圧
    力との差圧によりベンチュリ部に燃料を供給するように
    構成するとともに、上記吸気通路の、上記ベンチュリ部
    の燃料吐出口が設けられている箇所の断面積より大きい
    断面積を有する部分の圧力を上記燃料溜まり部の燃料に
    付加する燃料加圧手段を設けたことを特徴とする過給式
    エンジンの燃料供給装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、上記燃料溜ま
    り部が、燃料室内の液面の変化に伴って上下揺動するフ
    ロートと、該フロートの揺動により燃料導入口を開閉す
    る燃料取入弁とを備えており、上記燃料加圧手段が、上
    記吸気通路の圧力取出し部分と上記燃料室内とを連通す
    る連通路により構成されていることを特徴とする過給式
    エンジンの燃料供給装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2において、上記燃料溜ま
    り部が、燃料室の一部を外部圧力により弾性変形するダ
    イヤフラムで構成し、該ダイヤフラムが燃料室の容積を
    小さくしたときに燃料導入口を開く燃料取入弁を備えて
    おり、上記燃料加圧手段が、上記ダイヤフラムに外部圧
    力として上記吸気通路内圧力を作用させるように構成さ
    れていることを特徴とする過給式エンジンの燃料供給装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4の何れかにおいて、上
    記燃料加圧手段が、吸気通路の上記過給手段とベンチュ
    リ部との間に介設された蓄圧室内の圧力を燃料溜まり部
    内の燃料に付加するように構成されていることを特徴と
    する過給式エンジンの燃料供給装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、上記ベンチュリ部が
    上記吸気通路の上記蓄圧室寄りに設けられていることを
    特徴とする過給式エンジンの燃料供給装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし5の何れかにおいて、上
    記ベンチュリ部が上記吸気通路の燃焼室寄りに設けられ
    ていることを特徴とする過給式エンジンの燃料供給装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7の何れかにおいて、上
    記ベンチュリ部の通路面積がアクセル開度に連動するよ
    う構成されており、該ベンチュリ部に上記燃料吐出口が
    設けられていることを特徴とする過給式エンジンの燃料
    供給装置。
  9. 【請求項9】 請求項3において、燃料導入口に上方に
    配置した燃料タンクの燃料を導くようにするとともに、
    該燃料タンク内の燃料油面上方空間と上記燃料室内とを
    連通する第2の連通路を配置したことを特徴とする過給
    式エンジンの燃料供給装置。
  10. 【請求項10】 請求項4において、燃料導入口に上方
    に配置した燃料タンクの燃料を導くようにするととも
    に、上記ダイヤフラムに外部圧力を作用させるための加
    圧室と、上記燃料タンク内の燃料油面上方空間とを連通
    する第2の連通路を配置したことを特徴とする過給式エ
    ンジンの燃料供給装置。
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