JPH0941U - 塗装用膜ポンプ - Google Patents

塗装用膜ポンプ

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JPH0941U
JPH0941U JP002861U JP286196U JPH0941U JP H0941 U JPH0941 U JP H0941U JP 002861 U JP002861 U JP 002861U JP 286196 U JP286196 U JP 286196U JP H0941 U JPH0941 U JP H0941U
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JP
Japan
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paint
pump
coating
bag
film body
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Pending
Application number
JP002861U
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English (en)
Inventor
村 誠 市
口 政 信 山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Trinity Industrial Corp
Original Assignee
Trinity Industrial Corp
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Publication date
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Publication of JPH0941U publication Critical patent/JPH0941U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 静電塗装機で塗装する際に必要な量の塗料を
予めポンプ内に充填してその充填した塗料を静電塗装機
へ定量供給できると共に、塗料の色替の際にポンプ内の
残存塗料を迅速に色残りなく洗浄除去できる膜ポンプを
提供する。 【解決手段】 ケーシングC内に設けるポンプ室Pを、
塗装に必要な所要単位量の塗料を充填できる袋状の膜体
5によって形成し、塗料が充填されて膨らんだその袋状
の膜体5をケーシングCの流入口14から流入する作動
流体で圧し潰すように押圧して膜体5内の塗料を所定の
流量で圧し出す。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本考案は、塗装機に塗料を供給するために用いる塗装用膜ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
静電塗装機によって水性塗料等の導電性塗料を塗装する場合は、静電塗装機に 印加した高電圧のリークを防止するために、その塗装機の塗料供給系に絶縁対策 を施す必要があるので(特開昭55−114366号,同56−141869号 公報)、数十色もの塗料を色替して塗装する自動車塗装用の多色静電塗装装置に あっては、各色の塗料ごとに夫々その塗料供給配管や塗料タンク等を絶縁しなけ ればならないという面倒がある。 このため、自動車塗装においては、シンナー等の有機溶剤を大量に消費する絶 縁性樹脂塗料による静電塗装が主流を占めており、公害のおそれの少ない水性塗 料による静電塗装はあまり普及していないのが実情である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、最近は、世界的な環境保全運動が高まり、塗装業界においてもハイド ロカーボン等の公害物質を生ずるおそれのある有機溶剤の使用規制が叫ばれてい る。 そこで本考案は、水性塗料等の導電性塗料で塗装する場合でも、多色静電塗装 機の塗料供給系全体に面倒な絶縁対策を施すことなくその静電塗装機に塗装に必 要な量の塗料を供給することができ、しかも、色替の際の洗浄時間を大幅に短縮 できると共に、塗料の色混じりも確実に防止できる新規な塗装用膜ポンプを提供 することを技術的課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案の塗装用膜ポンプは、塗装に必要な所要単位量の塗料を充填できる袋状 の膜体で成るポンプ室が設けられたケーシングに、塗料が充填されて膨らんだ前 記袋状の膜体を圧し潰してその膜体内の塗料を所定の流量で圧し出す作動流体の 流入口が形成されていることを特徴とする。
【0005】 この膜ポンプは、塗装に必要な所要単位量の塗料を袋状の膜体で成るポンプ室 内に充填して貯蔵することができると共に、貯蔵した塗料を作動流体によって所 定の流量で圧し出すことができるので、その作動流体として絶縁油等を用い、膜 ポンプと静電塗装機を電気的絶縁状態で設置するだけで、水性塗料等の導電性塗 料による静電塗装を行うことができる。 また、膜ポンプのポンプ室は袋状の膜体で形成されているので、その内部に残 存した塗料を短時間で色残りなく綺麗に洗浄除去することができる。
【0006】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施態様を図面によって具体的に説明する。 図1は本考案による塗装用膜ポンプとそのポンプを使用した静電塗装装置の例 を示す図である。
【0007】 本例の静電塗装装置は、80〜120KVの高電圧が印加された静電塗装機1 に本考案の塗装用膜ポンプ2で水性塗料等の導電性塗料を定量供給するもので、 当該膜ポンプ2は、塗装に必要な所要単位量の塗料を充填できる袋状の膜体5で 成るポンプ室Pが設けられたケーシングCに、膜体5内に充填する塗料をポンプ 室P内へ導入する塗料流入口6と、膜体5内に充填された塗料を静電塗装機1へ 送出する塗料吐出口7が形成されると共に、それら塗料流入口6および塗料吐出 口7が形成された側と膜体5を挟んで反対側に、塗料が充填されて膨らんだ袋状 の膜体5を圧し潰してその膜体5内の塗料を塗料吐出口7から所定の流量で圧し 出す作動流体の流入口14が形成されている。 なお、膜ポンプ2の膜体5は、ラテックス等の伸縮自在な材質で形成され、作 動流体は、絶縁油が用いられている。
【0008】 塗料流入口6には、それを開閉する雌形カプラー8が設けられ、当該カプラー 8が定位置に固定されている。 図中、9は、塗料流入口6に係脱自在に連結されて膜ポンプ2へ導電性塗料を 供給する塗料供給配管であって、当該塗料供給配管9の後端側が色替バルブ装置 10に接続されると共に、その先端側に塗料流入口6の雌形カプラー8と係脱自 在に嵌合する雄形カプラー11が設けられ、当該雄形カプラー11が、エアシリ ンダ12のピストンロッド13に固定されて、当該ピストンロッド13の伸縮に より、定位置に固定された塗料流入口6の雌形カプラー8に向かって所要の絶縁 距離から進退するようになっている。
【0009】 なお、雌形カプラー8と雄形カプラー11は、互いに嵌合した時に開放される 逆止弁構造を有している。 また、色替バルブ装置10は、各色の導電性塗料を選択供給する複数の色替バ ルブCV1 〜CV3 と、洗浄空気を供給する洗浄空気供給バルブCVA と、洗浄 液を供給する洗浄液供給バルブCVW が設けられている。 また、膜ポンプ2の作動流体の流入口14には、切換バルブ15を介して絶縁 性材料で成る絶縁油供給配管16および絶縁油排出配管17が連結され、絶縁油 供給配管16には、絶縁油タンク18から定量性の良いギアポンプ19によって 静電塗装機1の塗料吐出量に応じた所定の流量で供給される絶縁油の流量を検出 してその流量を調節するための流量計20が介装されている。
【0010】 しかして、静電塗装機1に高電圧が印加されていない塗装開始前に、エアシリ ンダ12のピストンロッド13を伸長させて、そのピストンロッド13に固定さ れた塗料供給配管9の雄形カプラー11を膜ポンプ2の塗料流入口6に設けた雌 形カプラー8に嵌合させ、塗料供給配管9と塗料流入口6とを互いに連結する。 次に、色替バルブ装置10に設けられた色替バルブCV1 〜CV3 の一つを開 放して、そのバルブで選択した所望色の導電性塗料を塗料供給配管9から塗料流 入口6を通じて膜ポンプ2のポンプ室P内に供給する。 この際、膜ポンプ2の作動流体の流入口14は、切換バルブ15の操作により 絶縁油排出配管17に接続して、当該流入口14から膜ポンプ2のケーシングC 内に流入していた絶縁油を、膜ポンプ2のポンプ室P内に供給される塗料の導入 量に相当する分量だけ絶縁油タンク18へ排出させる。
【0011】 そして、膜ポンプ2のポンプ室Pを形成する袋状の膜体5内に、静電塗装機1 による塗装に必要な所要量の塗料が充填されると、エアシリンダ12のピストン ロッド13を収縮させて、塗料供給配管9の雄形カプラー11を塗料流入口6の 雌形カプラー8から離脱させ、元の位置まで後退させる。 次いで、作動流体の流入口14を絶縁油供給配管16側に切換接続して、当該 配管16を通じてギアポンプ19で定量供給される絶縁油を膜ポンプ2のケーシ ングC内に導入し、その絶縁油の圧力で塗料が充填されて膨らんでいる袋状の膜 体5を圧し潰すように押圧する。
【0012】 これにより、袋状の膜体5で成るポンプ室P内の塗料が塗料吐出口7から静電 塗装機1の塗料吐出量に応じた所定の流量で圧し出され、膜ポンプ2は、電気的 絶縁状態を保ったまま、高電圧が印加された静電塗装機1に水性塗料等の導電性 塗料を定量供給することができる。 したがって、静電塗装機1に印加された高電圧が塗料供給配管9や色替バルブ 装置10、色替バルブCV1 〜CV3 に導電性塗料を供給する塗料タンク等の塗 料供給系全体に絶縁対策を施す面倒がない。
【0013】 次に、膜ポンプ2の膜体5内に充填された導電性塗料を使い切ってその塗料に よる塗装が終了すると、静電塗装機1への高電圧の印加を停止して、塗料供給配 管9の先端に設けた雄形カプラー11を塗料流入口6の先端に設けた雌形カプラ ー8に再び嵌合させる。 そして、色替バルブ装置10の洗浄空気供給バルブCVA と洗浄液供給バルブ CVW を交互に開閉させて、これら各バルブから供給される洗浄空気と洗浄液で 塗料供給配管9内から膜ポンプ2のポンプ室P内と静電塗装機1内に残存する塗 料を洗浄除去して静電塗装機1から排出させる。
【0014】 この際、袋状の膜体5で形成された膜ポンプ2のポンプ室P内にはピストン等 摺動部品が存在しないので、その内部の残存塗料が色残りすることなく高速で洗 浄除去されて、色替時間が大幅に短縮されると同時に、色混じりによる塗装不良 も確実に防止される。 また、袋状の膜体5で形成されたポンプ室Pは、膜体5の袋を膨らませて大容 量の塗料を充填することができると同時に、その袋をぺちゃんこに圧し潰して充 填された塗料の殆どを圧し出すことができるので、自動車ボディのような大型の 被塗物も塗装可能である。 なお、袋状の膜体5は、ラテックス等のゴム素材で成形したものに限らず、ペ ローフラムであっても良いし、伸縮性のない素材で成形したものでも良い。 また、有機溶剤塗料を使用する場合は、ポリエチレンやシリコンゴム等の耐溶 剤性素材で成形すれば良い。
【0015】
【考案の効果】
本考案によれば、多色静電塗装装置の塗料供給系全体に面倒な絶縁対策を施す ことなくその静電塗装機に塗装に必要な量の導電性塗料を供給することができ、 しかも、色替の際の洗浄時間を大幅に短縮できると共に、塗料の色混じりも確実 に防止できるという大変優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による塗装用膜ポンプとそれを使用した
静電塗装装置の一例を示す図。
【符号の説明】
1・・・・・静電塗装機 2・・・・・塗装用膜ポンプ 5・・・・・袋状の膜体 P・・・・・ポンプ室 C・・・・・ケーシング 14・・・・・作動流体の入口

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗装に必要な所要単位量の塗料を充填で
    きる袋状の膜体(5)で成るポンプ室(P)が設けられ
    たケーシング(C)に、塗料が充填されて膨らんだ前記
    袋状の膜体(5)を圧し潰してその膜体(5)内の塗料
    を所定の流量で圧し出す作動流体の流入口(14)が形成
    されていることを特徴とする塗装用膜ポンプ。
JP002861U 1996-04-11 1996-04-11 塗装用膜ポンプ Pending JPH0941U (ja)

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