JPH0941873A - 上向きシールド掘進機の推進装置 - Google Patents

上向きシールド掘進機の推進装置

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JPH0941873A
JPH0941873A JP19548895A JP19548895A JPH0941873A JP H0941873 A JPH0941873 A JP H0941873A JP 19548895 A JP19548895 A JP 19548895A JP 19548895 A JP19548895 A JP 19548895A JP H0941873 A JPH0941873 A JP H0941873A
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Shingo Tateiwa
真吾 立岩
Takashi Wakechigai
隆志 輪違
Kenichi Kaneko
研一 金子
Makoto Takashima
良 高島
Yoshinori Nishida
義則 西田
Shuichi Hara
修一 原
Kiyoshi Tanaka
潔 田中
Shin Sato
慎 佐藤
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IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セグメント組立時に機体バランスを良好に維
持でき、セグメントに加わる負荷荷重を低減できる上向
きシールド掘進機の推進装置を提供する。 【解決手段】 上向きシールド掘進機Sのシールドフレ
ーム1内に、上向きに形成された掘削坑29の内面に組
み立てられたセグメント18に反力をとる第1推進ジャ
ッキ35と、下方の基盤28から上記掘削坑29を通っ
て上方へ延長された反力受け部材10に反力をとる第2
推進ジャッキ21とを設けて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地下から地上へ向
けて掘削を行う上向きシールド掘進機の推進装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、既設のトンネル内に掘進機本体を
上向きに配置し、この掘進機本体を上方へ発進させて地
下から地上へ向けて縦穴の掘削を行う上向きシールド掘
進機が開発されている。
【0003】この種の上向きシールド掘進機は、当該掘
進機により上向きに形成された掘削坑(縦穴)の内面に
セグメントを組み立て、そのセグメントに反力をとって
上方へ推進するようにしていた。すなわち、従来の上向
きシールド掘進機は、シールドフレーム内に周設された
推進ジャッキを伸長させ、その先端を既設セグメントに
当接させて反力をとり、上方に推進するようにしてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように既
存の横向きシールド掘進機を、単に縦向きに配置しただ
けであると、次のような問題が生じる。
【0005】上向き掘進では反重力方向に推力をかける
ため、セグメントの組立時に該当する推進ジャッキを収
縮させて荷重を抜くと、上向きに配置されたシールド掘
進機の機体のバランスが崩れやすい。よって、真っ直ぐ
掘ることが困難であり、安全性上も問題がある。
【0006】また、反重力方向に進むため、上記推進ジ
ャッキに大きな推力が必要となる。よって、その反力を
セグメントだけで受けると、セグメントに過大な負荷荷
重がかかって破損する虞もある。
【0007】以上の事情を考慮して創案された本発明の
目的は、セグメント組立時に機体バランスを良好に維持
でき、セグメントに加わる負荷荷重を低減できる上向き
シールド掘進機の推進装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、上向きシールド掘進機のシールドフレーム
内に、上向きに形成された掘削坑の内面に組み立てられ
たセグメントに反力をとる第1推進ジャッキと、下方の
基盤から上記掘削坑を通って上方へ延長された反力受け
部材に反力をとる第2推進ジャッキとを設けて構成され
ている。
【0009】また、上記第1推進ジャッキと第2推進ジ
ャッキとを同期して伸長させる同期装置を備えてもよ
い。
【0010】上記構成の推進装置は、第1推進ジャッキ
→セグメントの経路と、第2推進ジャッキ→反力受け部
材の経路との2系統によって推力を取る。よって、セグ
メントに加わる負荷荷重が低減する。
【0011】また、セグメント1リング分掘進終了後、
セグメント組立箇所にあたる第1推進ジャッキを抜き、
セグメント1リングを順に組み立てるが、このとき、シ
ールド掘進機にかかる荷重は、抜いてない部分の第1推
進ジャッキと第2推進ジャッキとで、バランスよく支持
される。
【0012】また、同期装置によって、第1推進ジャッ
キと第2推進ジャッキとを同期して伸長させることによ
り、鉛直に真っ直ぐ掘ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面に
基づいて説明する。
【0014】図1は、本実施形態に係る推進装置を備え
た上向きシールド掘進機の側断面図を示すものである。
図示するように、上方に掘進すべく鉛直に配置された円
筒状のシールドフレーム1の頂部に、切羽2と坑内3と
を仕切るすり鉢状の隔壁4が設けられている。隔壁4に
よって仕切られたカッタ室5には、モータ6により回転
駆動されるカッタ7によって、掘削土砂が取り込まれ
る。
【0015】このようにして取り込まれたカッタ室5内
の土砂は、排土装置8によって排土され、土砂移送管9
および反力受けケーシング10(特許請求の範囲の反力
受け部材に相当する)を通して下方に搬送される。排土
装置8は、一端がカッタ室5に接続され他端が下方に延
出された排土管11と、排土管11内に収容されモータ
12によって回転駆動される回転軸13と、回転軸13
に取り付けられ排土間11内の土砂を攪拌して流動化さ
せるパドル14と、回転軸13の上部に取り付けられ土
砂取込室5内の土砂を攪拌する混練翼15とから構成さ
れている。
【0016】この構成によれば、回転軸13が回転する
と、混練翼15が土砂取込室5内の土砂を攪拌すると共
に、パドル14が上下方向に形成された排土管11内の
土砂を攪拌するため、カッタ室5内および排土管11内
の土砂が流動化する。すると、流動化された土砂が、重
力の作用および切羽2の土圧によって排土管11内を重
力方向下方に落下し、土砂移送管9および反力受けケー
シング10を通して下方に排土されるのである。
【0017】排土量は、排土管11の中央部11aに設
けられたゲート16によって調節される。ゲート16
は、水平方向の左右に近接離間移動する一組の板体17
からなり、各板体17に回転軸13を避ける半円状の逃
げ部が形成されて構成されている。これらの板体17
は、図示しない油圧ジャッキ等で近接離間移動され、排
土管11の通過面積を全閉から前開まで可変とする(図
5参照)。かかるゲート16は、排土量を調節するのみ
ならず、切羽2の土圧を所望の圧力に保つ機能をも発揮
する。このゲート16を通過した土砂は、土砂移送管9
に導かれる。
【0018】土砂移送管9は、排土管11の下端部に接
続された内管9aと、その内管9aの外周にスライド自
在に被嵌された外管9bとから構成されている(図5参
照)。内管9aと外管9bとの重合長さは、少なくとも
セグメント18の1リング分以上の長さとなっている。
外管9bには、反力受けブラケット19が設けられてお
り、この反力受けブラケット19と隔壁20との間に
は、第2推進ジャッキ21が介設されている。第2推進
ジャッキ21は、図2に示すように周方向に所定間隔を
隔てて複数配置されており、少なくともセグメント18
の1リング分以上の伸長ストロークを有している。
【0019】土砂移送管9の外管9bの外周には、鍔状
の凸部22が形成されており、この凸部22には、セグ
メント組立装置としてのエレクタ23が、スラストおよ
びラジアル軸受24を介して回転自在に取り付けられて
いる。エレクタ23は、その外歯ギヤ25が上記反力受
けブラケット19に設けられたモータ26のピニオン2
7に噛合され、回転駆動されるようになっている。この
構成によれば、エレクタ23は、外管9b、反力受けブ
ラケット19および第2推進ジャッキ21を介して隔壁
20に吊下支持される。
【0020】外管9bの下端部には、パイプ状の反力受
けケーシング10が着脱自在に接続されている。反力受
けケーシング10は、その1単位がセグメント18の長
さと等しい長さに形成されており、それらが軸方向に積
層されボルトナット等(図示せず)により締結されて構
成されている。両者の長さが等しくないと、長さの違い
分が次第に積み重なり、不都合が生じるからである。こ
の反力受けケーシング10は、図3に示すように下方の
既設トンネル28(特許請求の範囲の基盤に相当する)
から掘削坑29(縦穴)を通って、上方へ延長して形成
されている。
【0021】すなわち、反力受けケーシング10は、既
設トンネル28内に構築された支持架台30の水平梁3
1に、支持台32を介して支持されている。この構成に
よれば、第2推進ジャッキ21の反力は、反力受けブラ
ケット19→土砂移送管9の外管9b→反力受けケーシ
ング10と伝達され、最終的に既設トンネル28の支持
架台30に支持される。また、反力受けケーシング10
の根元部10aには、排土ゲート33が設けられてい
る。排土ゲート33は、反力受けケーシング10内の土
砂を間欠的に排土し、排土を一定量ずつ下方のコンベヤ
34に供給するものである。
【0022】他方、シールドフレーム1の内周面には、
図1に示すように、掘削坑29(縦穴)の内面に組み立
てられたセグメント18に反力をとる第1推進ジャッキ
35が設けられている。第1推進ジャッキ35は、図2
に示すように周方向に所定間隔を隔てて複数配置されて
おり、少なくともセグメント18の1リング分以上の伸
長ストロークを有している。セグメント18は、前述の
エレクタ23によって組み立てられ、縦穴29の実質的
なトンネル壁をなすと共に、第1推進ジャッキ18の反
力受け部材をも兼ねる。
【0023】かかるセグメント18の下端部は、図3に
示すように既設トンネル28の支持架台30の水平梁3
6に、支持台37を介して支持されている。この構成に
よれば、第1推進ジャッキ35の反力は、縦穴29の実
質的なトンネル壁をなす既設セグメント18を伝達し、
その反力の一部または全部が既設セグメント18と周囲
の地盤との側部摩擦により相殺される。そして、その摩
擦で受けきれない反力がある場合には、最終的により下
方の既設トンネル28の支持架台30に支持される。な
お、図3中、38は、既設トンネル28内から上向きシ
ールド掘進機を発進させる際、土砂が既設トンネル28
内に侵入するのを防止するエントランスシールである。
また、図1中、39は作業員が乗る作業台である。
【0024】上記第1推進ジャッキ35および第2推進
ジャッキ21は、図4に示す油圧回路40によって作動
される。図示するように、第1および第2推進ジャッキ
35,21の各伸長室41と収縮室42とには、それぞ
れ油圧配管43,44が接続されている。収縮室42側
の油圧配管44には、可変式の流量制御弁45が介設さ
れ、これと併行に逆止弁46が設けられている。上記双
方の油圧配管43,44には、それぞれ電磁切換弁4
7,48を介して導油管49と排油管50とが接続され
ている。
【0025】導油管49は、電動モータ51により駆動
される油圧ポンプ52によって、油槽53内のオイルを
フィルタ54から吸い込み、そのオイルを逆止弁55を
介して上記第1および第2推進ジャッキ35,21へと
導くものである。他方、排油管50は、第1および第2
推進ジャッキ35,21内のオイルを油槽53内に返流
するものである。これら導油管49と排油管50とは、
バイパス管56を介して短絡されている。バイパス管5
6には、リリーフ弁57が介設されている。
【0026】リリーフ弁57は、油圧回路40内の油圧
が設定圧(リリーフ圧)以上に上昇すると、開弁される
ようになっている。リリーフ弁57のリリーフ圧は、電
磁ソレノイド57aによって可変とできる。また、各電
磁切換弁47,48は、その左側電磁ソレノイド47
a,48a同志または右側電磁ソレノイド47b,48
b同志が、コントローラ58(特許請求の範囲の同期装
置に相当する)によって同期して又は別個に通電される
ようになっている。
【0027】なお、図4には、簡略化のため推進1系統
に対して1本のジャッキのみを表した回路を示したが、
実際には推進1系統に対して図2に示す如き複数のジャ
ッキが並列に設けられている。
【0028】以上の構成からなる本実施形態の作用につ
いて述べる。
【0029】上向きに推進するときには、図4のコント
ローラ58によって双方の電磁切換弁47,48の左側
電磁ソレノイド47a,48aを同時に通電する。する
と、第1および第2推進ジャッキ35,21の各伸長室
41,41内にそれぞれオイルが流入し、図5に示すよ
うに各ジャッキ35,21のロッド部35a,21aが
伸長する。
【0030】このとき、各推進ジャッキ35,21の収
縮室42,42から排油されるオイル量を流量制御弁4
5,45で調節することにより、各ロッド部35a,2
1aの伸長速度が調節される。従って、各流量制御弁4
5,45を適切に設定することにより、各ロッド部35
a,21aの伸長速度の同調がとれ、鉛直に真っ直ぐに
掘ることができる。なお、各ジャッキ35,21の伸長
に伴って、土砂移送管9の内管9aが、外管9bに対し
て上方に引き上げられる。
【0031】第1推進ジャッキ35のロッド部35a
は、既設セグメント18に反力をとって掘進機Sを上方
に押上げ、第2推進ジャッキ21のロッド部21aは、
反力受けケーシング10に反力をとって掘進機Sを上方
に押上げる。このとき、上向きの推力は、第1推進ジャ
ッキ35→セグメント18→既設セグメント18の周囲
の地盤との側部摩擦→支持架台30(図3参照)の経路
と、第2推進ジャッキ21→反力受けブラケット19→
土砂移送管9の外管9b→反力受けケーシング10→支
持架台30の経路との2系統に分けられる。
【0032】このため、セグメント18にのみ反力をと
っていた従来のものと比べると、セグメント18に加わ
る負荷荷重が大幅に低減する。よって、セグメント18
の破損を防止できる。また、上向きの推力は、第1推進
ジャッキ35による外周部分(セグメント18)と第2
推進ジャッキ21による中心部分(反力受けケーシング
10)とにバランスよく振り分けられる。このように、
推力をかける場所がバランスよく配置されるため、掘進
中に機体Sのバランスを崩しにくく、真っ直ぐに掘れ
る。
【0033】また、上向きの推力を第1推進ジャッキ3
5と第2推進ジャッキ21との2系統に分けたので、各
ジャッキ35,21の必要推力すなわち直径を小さくで
きると共に、各ジャッキ35,21の必要本数を少なく
できる。よって、第1および第2推進ジャッキ35,2
1の設置スペースが小さくなり、これらジャッキ35,
21を狭隘なシールドフレーム1内に無理なく収容でき
る。特に、図2に示すように第1推進ジャッキ35と第
2推進ジャッキ21とを周方向に沿って交互に配置すれ
ば、よりコンパクトに構成できる。
【0034】このようにしてセグメント18の1リング
分の組み立てが可能になる長さ(すなわちセグメント1
リング分の長さ+セグメント組立てに必要な間隙)の掘
進が終了後したならば、各推進ジャッキ35,21の電
磁切換弁47,48への通電をカットして中立位置に
し、その伸長を停止させる。そして、第2推進ジャッキ
21の電磁切換弁48の右側電磁ソレノイド48bのみ
を通電し、図6に示すように第2推進ジャッキ21のロ
ッド部21aを収縮させる。このとき、掘進機Sに加わ
る荷重は第1推進ジャッキ35のみでセグメント18に
支持されるが、この荷重は掘進機Sの自重および掘進機
S上方の土砂の重量のみであり、推進反力を含まない。
よって、セグメント18が破損することはない。
【0035】その後、図6に示すように、エレクタ23
に設けられたウインチ59によって、反力受けケーシン
グ10の1単位を図3に示す既設トンネル28から吊り
上げ、それを作業台29上の作業員が既設の反力受けケ
ーシング10の上端部10xにボルト止めする。反力受
けケーシング10は、パイプ状のもの又はそれを半割り
にしたもの等が用いられる。新たにボルト止めされた反
力受けケーシング10の上端部10yは、外管9bの下
端部9yとの間に僅かな隙間を形成する。この隙間は、
反力受けケーシング10の1単位の長さとセグメント1
8の1ピースの長さが等しいため、第1推進ジャッキ3
5を適宜伸長させることによって確保できる。
【0036】その後、第2推進ジャッキ21を上記隙間
分だけ伸長させて外管9bの下端部9yを下降させ、新
たにボルト止めされた反力受けケーシング10の上端部
10yに当接させる。外管9bの下端部9yが反力受け
ケーシング10の上端部10yに当接すると、図4の油
圧回路40内の油圧が高まるため、リリーフ弁57が開
いて過剰な油圧を逃がす。よって、過剰な力が反力受け
ケーシング10に加わることはない。また、第1推進ジ
ャッキ35のロッド部35aがセグメント18から浮き
上がることもない。こうして、外管9bの下端部9yが
反力受けケーシング10の上端部10yに当接したなら
ば、これらをボルト止めする。
【0037】次に、図7に示すように、セグメント組立
箇所にあたる第1推進ジャッキ35のロッド部35aを
縮め、セグメント18を1リング分順に組み立てる。こ
れは、該当する第1推進ジャッキ35の電磁切換弁47
の右側電磁ソレノイド47bを通電し、該当外の第1推
進ジャッキ35の電磁切換弁47および第2推進ジャッ
キ21の電磁切換弁48を、中立状態または左側電磁ソ
レノイド47a,48a通電状態として行われる。
【0038】このとき、掘進機Sにかかる荷重は、縮め
てない部分の第1推進ジャッキ35と第2推進ジャッキ
21とで支持される。これら第1および第2推進ジャッ
キ35,21は、掘進機Sにかかる荷重をバランスよく
支持する。何故なら、第1推進ジャッキ35は外周部分
(セグメント18)を周方向に沿って支持し、第2推進
ジャッキ21は中心部分(反力受けケーシング10)を
支持するからである。よって、セグメント組立時に、機
体Sのバランスを良好に維持でき、真っ直ぐに掘ること
ができる。
【0039】なお、既設の反力受けケーシング10を全
て繋いだ状態で第2推進ジャッキを縮め、図3に示す既
設ケーシング10を仕切弁33のある最下端のものを除
いて全て引上げて、下方の既設トンネル28内でケーシ
ング10を継ぎ足す方法をとってもよい。
【0040】セグメント18は、図8に示すように、隣
接するセグメント18同志を締結するためのボルト穴6
0に、ウインチ59のワイヤ61の先端の設けられたフ
ック部62が索60aを介して係合され、巻き上げられ
る。そして、図9に示すように、セグメント18の端部
18xがエレクタ23の当接部63に当接したならば、
セグメント18の中央部に螺合されたピン64を、エレ
クタ23の係合ブラケット65にボルト等で結合する。
これにより、セグメント18は、高い支持剛性でエレク
タ23に支持される。
【0041】エレクタ23に支持されたセグメント18
は、モータ26によって周方向に移動され、ジャッキ6
6によって径方向(水平方向)に移動され、ジャッキ6
7によって軸方向(上下方向)に移動されて、所望の組
付位置に移動される。そして、図10に示すように既設
のセグメント18にボルトナットによって組み付けられ
るのである。
【0042】セグメント組付後は、それまで縮められて
いた組付位置に該当する第1推進ジャッキ35の電磁切
換弁47の左側電磁ソレノイド47aを通電し、そのジ
ャッキ35のロッド部35aを新たに組み付けられたセ
グメント18に当接するまで伸長させる。ロッド部35
aがセグメント18に当接すると、図4において油圧回
路40内の油圧が高まるため、リリーフ弁57が開いて
過剰な油圧を逃がす。よって、セグメント18に過剰が
荷重が加わることはなく、セグメント18の破損が防止
される。
【0043】なお、各推進ジャッキ35,21にストロ
ークセンサを取り付けて、ストローク制御するようにし
てもよい。この場合、各ジャッキ35,21のストロー
ク量を調節することにより、容易に方向制御(斜め掘
進)を行うことができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかる上向
きシールド掘進機の推進装置によれば、次にような優れ
た効果を発揮できる。
【0045】(1)セグメント組立時および上向き掘進時
に、シールド掘進機の機体バランスを良好に維持でき
る。
【0046】(2)セグメントに加わる負荷荷重を低減で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る推進装置を備えた上向
きシールド掘進機の側断面図である。
【図2】図1の II-II線断面図である。
【図3】上記上向きシールド掘進機の発進部分を示す図
である。
【図4】上記推進装置を構成する第1推進ジャッキと第
2推進ジャッキとの油圧回路を示す図である。
【図5】上記推進装置を作動させて上向きシールド掘進
機を推進させる様子を示す図である。
【図6】上記推進装置を作動させて上向きシールド掘進
機を推進させる様子を示す図である。
【図7】上記推進装置を作動させて上向きシールド掘進
機を推進させる様子を示す図である。
【図8】エレクタによってセグメントを組み付ける様子
を示す図である。
【図9】エレクタによってセグメントを組み付ける様子
を示す図である。
【図10】エレクタによってセグメントを組み付ける様
子を示す図である。
【符号の説明】
1 シールドフレーム 10 反力受け部としての反力受けケーシング 18 セグメント 21 第2推進ジャッキ 28 基盤としての既設トンネル 29 掘削坑 35 第1推進ジャッキ 58 同期装置としてのコントローラ S シールド掘進機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 輪違 隆志 愛知県知多市北浜町11番1号 石川島播磨 重工業株式会社愛知工場内 (72)発明者 金子 研一 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 高島 良 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 西田 義則 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 原 修一 東京都文京区後楽二丁目2番8号 五洋建 設株式会社内 (72)発明者 田中 潔 東京都文京区後楽二丁目2番8号 五洋建 設株式会社内 (72)発明者 佐藤 慎 東京都文京区後楽二丁目2番8号 五洋建 設株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上向きシールド掘進機のシールドフレー
    ム内に、上向きに形成された掘削坑の内面に組み立てら
    れたセグメントに反力をとる第1推進ジャッキと、下方
    の基盤から上記掘削坑を通って上方へ延長された反力受
    け部材に反力をとる第2推進ジャッキとを設けたことを
    特徴とする上向きシールド掘進機の推進装置。
  2. 【請求項2】 上記第1推進ジャッキと第2推進ジャッ
    キとを同期して伸長させる同期装置を備えた請求項1記
    載の上向きシールド掘進機の推進装置。
JP19548895A 1995-07-31 1995-07-31 上向きシールド掘進機の推進方法 Expired - Fee Related JP3545848B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20160062519A (ko) * 2014-11-25 2016-06-02 최희숙 비개착식 터널 구조물 시공용 선단구조체
JP2018009322A (ja) * 2016-07-12 2018-01-18 Jimテクノロジー株式会社 異形断面上向きシールド工法

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