JPH0940776A - 感光性ポリイミド樹脂 - Google Patents

感光性ポリイミド樹脂

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JPH0940776A
JPH0940776A JP19759295A JP19759295A JPH0940776A JP H0940776 A JPH0940776 A JP H0940776A JP 19759295 A JP19759295 A JP 19759295A JP 19759295 A JP19759295 A JP 19759295A JP H0940776 A JPH0940776 A JP H0940776A
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JP
Japan
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formula
dianhydride
polyimide resin
group
resin
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JP19759295A
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English (en)
Inventor
Naoji Takeda
直滋 竹田
Nobuyuki Sashita
暢幸 指田
Hiroaki Makabe
裕明 真壁
Toshiro Takeda
敏郎 竹田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/22Secondary treatment of printed circuits
    • H05K3/28Applying non-metallic protective coatings
    • H05K3/285Permanent coating compositions
    • H05K3/287Photosensitive compositions

Landscapes

  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高分子量で、透明性、耐湿密着性、高感度で
かつ硬化膜特性に優れた感光性ポリイミド樹脂を得る。 【解決手段】 感光基を有するテトラカルボン酸誘導体
(A成分)と、2,2−ビス〔4−(4−アミノフェノ
キシ)フェニル〕スルフォン(B成分)、1,3−ビス
(3−アミノプロピル)−1,1,3,3−テトラメチ
ルジシロキサン(C成分)、及び4,4′−ジアミノジ
フェニルエーテル(D成分)とからなるジアミンとを反
応させてなる樹脂であって、(B)、(C)、(D)の
モル比が全ジアミン成分中で、 0.5<(B)/((B)+(C)+(D))<0.9
9、0.01<(C)/((B)+(C)+(D))<
0.3、0≦(D)/((B)+(C)+(D))<
0.49 である感光性ポリイミド樹脂。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高分子量で透明性に優
れ高感度で、かつ耐湿密着性の良好な感光性ポリイミド
樹脂に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体素子の表面保護膜、層間絶
縁膜等には、耐熱性が優れ、また卓越した電気絶縁性、
機械強度等を有するポリイミドが用いられているが、ポ
リイミドパターンを作成する繁雑な工程を簡略化する為
にポリイミド自身に感光性を付与する技術が最近注目を
集めている。例えば、下記式
【0003】
【化3】
【0004】で示されるような構造のエステル基で感光
性基を付与したポリイミド前駆体組成物(例えば特公昭
55−41422号公報)等が知られている。これら
は、いずれも適当な有機溶剤に溶解し、ワニス状態で塗
布、乾燥した後、フォトマスクを介して紫外線照射し、
現像、リンス処理して所望のパターンを得、更に加熱処
理することによりポリイミド皮膜としている。感光性を
付与したポリイミドを使用するとパターン作成工程の簡
素化効果があるだけでなく、作業性に難点のあるエッチ
ング液を使用しなくて済むので安全でかつ公害の点でも
優れており、ポリイミドの感光性化は、今後一層重要な
技術となることが期待されている。
【0005】エステル基を導入する方法としては、まず
酸二無水物と感光性基を含有するアルコール化合物を反
応させ、更に酸クロライドにしてジアミンと共重合する
方法(特公昭55−41422号公報)が報告されてい
る。またカルボジイミド類を縮合剤とする方法(特開昭
60−228537号公報、特開昭61−293204
号公報)も知られている。このカルボジイミド類を用い
て合成した樹脂は、含塩素量が数ppm以下と少ないと
いう利点を有するが、以下のような問題点を残してい
る。一般にカルボジイミド類は、アミノ酸からペプチド
を合成する際に用いる縮合剤である。その反応機構は、
まずカルボン酸と反応しO−アシルイソ尿素が生成す
る。更にもう1分子のカルボキシル成分と反応して対称
酸無水物となり、この無水物がアミンと反応してアミド
結合を形成する。しかしこの反応において、反応系中に
塩基性の強いアミンが存在すると、副反応としてO−ア
シルイソ尿素が転位して反応性のないアシル尿素が副生
する。感光性樹脂を得る場合、感光基を有するアルコー
ル化合物と酸二無水物を反応させて得られるアクリル又
はメタクリル基を有するテトラカルボン酸ジエステルと
ジアミンからカルボジイミド類を用いてポリイミド前駆
体を得るが、通常のジカルボン酸とジアミンからポリア
ミドを得るのとは異なり、立体障害の非常に大きいアク
リル又はメタクリル基を有するテトラカルボン酸ジエス
テルであるため、対称酸無水物を作りにくく反応性が非
常に悪い。また上記に示した理由で副生成物であるアシ
ル尿素が生成し、末端は停止してしまい高分子量化は非
常に困難となる。そこで、これを抑制するために反応を
低温で行なうという方法もあるが、反応による発熱等も
あり、完全に抑制するのは困難で、低分子量のポリイミ
ド前駆体しか得られない。また反応方法においても種々
検討されており、例えば、日本化学会誌〔第80巻、第
12号、1497頁(1959)〕にカルボジイミドと
してN,N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド(以下
DCCと略す)を用いた例が示してあるが、それによる
と酸とアミンとDCCを最初から全量加えて反応させる
のではなく、酸とDCCをしばらく反応させた後、アミ
ンを徐々に滴下した方がN−アシル尿素の生成が抑制で
きると報告されている。しかしながら、これら添加順を
考慮しポリイミド前駆体を合成(特開昭61−2932
04号公報)したとしても、低分子量のポリイミド前駆
体しか得られないのが実情である。このような低分子量
ポリイミド前駆体を用いた感光性樹脂組成物は感度が低
く、またそれを加熱処理することにより得られるポリイ
ミドフィルムの機械特性は劣り、実用化には問題があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高分
子量で透明性に優れかつ耐湿密着性の良好な感光性ポリ
イミド樹脂を提供することにより、その結果として高感
度でかつ硬化膜特性に優れた高信頼性の感光性ポリイミ
ド樹脂が得られるものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、式(1)で表
わされるテトラカルボン酸誘導体(A成分)と、
【0008】
【化4】
【0009】式(2)(B成分)、一般式(3)(C成
分)、及び4,4′−ジアミノジフェニルエーテル(D
成分)とからなるジアミンとを反応させてなる樹脂であ
って、
【0010】
【化5】
【0011】(B)、(C)、(D)のモル比が全ジア
ミン成分中で、 0.5<(B)/((B)+(C)+(D))<0.9
9、0.01<(C)/((B)+(C)+(D))<
0.3、0≦(D)/((B)+(C)+(D))<
0.49 であることを特徴とする感光性ポリイミド樹脂である。
【0012】
【作用】本発明に用いる式(1)のテトラカルボン酸誘
導体は、ジアミン類と定量的に反応を行い、容易に極め
て高分子量のポリアミド酸エステルを誘導することがで
きる。式(1)のテトラカルボン酸誘導体は、テトラカ
ルボン酸二無水物にR2のアルコール化合物とR3のアル
コール化合物とを付加反応させた後、縮合剤としてのカ
ルボジイミド類の存在下、1−ヒドロキシ−1,2,3
−ベンゾトリアゾールを反応させることにより合成され
る。
【0013】本発明において用いられるテトラカルボン
酸二無水物は、芳香族テトラカルボン酸二無水物又は/
及びその誘導体が主に使用される。例えば、ピロメリッ
ト酸二無水物、ベンゼン−1,2,3,4−テトラカル
ボン酸二無水物、3,3′,4,4′−ベンゾフェノン
テトラカルボン酸二無水物、2,2′,3,3′−ベン
ゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,3,3′,
4′−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、ナフ
タレン−2,3,6,7−テトラカルボン酸二無水物、
ナフタレン−1,2,5,6−テトラカルボン酸二無水
物、ナフタレン−1,2,4,5−テトラカルボン酸二
無水物、ナフタレン−1,4,5,8−テトラカルボン
酸二無水物、ナフタレン−1,2,6,7−テトラカル
ボン酸二無水物、4,8−ジメチル−1,2,3,5,
6,7−ヘキサヒドロナフタレン−1,2,5,6−テ
トラカルボン酸二無水物、4,8−ジメチル−1,2,
3,5,6,7−ヘキサヒドロナフタレン−2,3,
6,7−テトラカルボン酸二無水物、2,6−ジクロロ
ナフタレン−1,4,5,8−テトラカルボン酸二無水
物、2,7−ジクロロナフタレン−1,4,5,8−テ
トラカルボン酸二無水物、2,3,6,7−テトラクロ
ロナフタレン−1,4,5,8テトラカルボン酸二無水
物、1,4,5,8−テトラクロロナフタレン−2,
3,6,7−テトラカルボン酸二無水物、3,3′,
4,4′−ジフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,
2′,3,3′−ジフェニルテトラカルボン酸二無水
物、2,3,3′,4′−ジフェニルテトラカルボン酸
二無水物、3,3″,4,4″−p−テルフェニルテト
ラカルボン酸二無水物、2,2″,3,3″−p−テル
フェニルテトラカルボン酸二無水物、2,3,3″,
4″−p−テルフェニルテトラカルボン酸二無水物、
2,2−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)−プロ
パン二無水物、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフ
ェニル)プロパン二無水物、ビス(2,3−ジカルボキ
シフェニル)エーテル二無水物、ビス(3,4−ジカル
ボキシフェニル)エーテル二無水物、ビス(2,3−ジ
カルボキシフェニル)メタン二無水物、ビス(3,4−
ジカルボキシフェニル)メタン二無水物、ビス(2,3
−ジカルボキシフェニル)スルホン二無水物、ビス
(3,4−ジカルボキシフェニル)スルホン二無水物、
1,1−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)エタン
二無水物、1,1−ビス(3,4−ジカルボキシフェニ
ル)エタン二無水物、ペリレン−2,3,8,9−テト
ラカルボン酸二無水物、ペリレン−3,4,9,10−
テトラカルボン酸二無水物、ペリレン−4,5,10,
11−テトラカルボン酸二無水物、ペリレン−5,6,
11,12−テトラカルボン酸二無水物、フェナンスレ
ン−1,2,7,8−テトラカルボン酸二無水物、フェ
ナンスレン−1,2,6,7−テトラカルボン酸二無水
物、フェナンスレン−1,2,9,10−テトラカルボ
ン酸二無水物、シクロペンタン−1,2,3,4−テト
ラカルボン酸二無水物、ピラジン−2,3,5,6−テ
トラカルボン酸二無水物、ピロリジン−2,3,4,5
−テトラカルボン酸二無水物、チオフェン−2,3,
4,5−テトラカルボン酸二無水物等が挙げられるが、
これらに限定されるものではない。また、使用にあたっ
ては、単独でも混合してもかまわない。
【0014】本発明において用いられるアクリル又はメ
タクリル基を有するアルコール化合物は、エステル結合
でポリアミド側鎖に縮合し、更にこれらのアクリル又は
メタクリル基が光架橋反応することにより、ネガ型の感
光性樹脂の原料となる。アクリル又はメタクリル基を有
するアルコール化合物において、アクリル又はメタクリ
ル基数(式(1)中のp)は、1〜5が好ましい。望ま
しいのは複数のアクリル基、メタクリル基を有するアル
コール化合物が感度向上のため特に好ましい。0ではア
クリル又はメタクリルを含まないため光架橋反応が進行
しないので好ましくない。また6以上では工業的に製造
することが難しいばかりでなく、反応も進行しにくく好
ましくない。アクリル又はメタクリル基を有するアルコ
ール化合物としては、例えば、ペンタエリスリトールト
リアクリレート、ペンタエリスリトールトリメタクリレ
ート、ペンタエリスリトールアクリレートジメタクリレ
ート、ペンタエリスリトールジアクリレートメタクリレ
ート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジ
ペンタエリスリトールペンタメタクリレート、グリセロ
ールジアクリレート、グリセロールジメタクリレート、
グリセロールアクリレートメタクリレート、トリメチロ
ールプロパンジアクリレート、1,3−ジアクリロイル
エチル−5−ヒドロキシエチルイソシアヌレート、1,
3−ジメタクリレート−5−ヒドロキシエチルイソシア
ヌレート、エチレングリコール変性ペンタエリスリトー
ルトリアクリレート、プロピレングリコール変性ペンタ
エリスリトールトリアクリレート、トリメチロールプロ
パンジアクリレート、トリメチロールプロパンジメタク
リレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−
ヒドロキシエチルアクリレート、グリシジルメタクリレ
ート、グリシジルアクリレート、2−ヒドロキシプロピ
ルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレー
ト、ポリエチレングリコール変性メタクリレート、ポリ
エチレングリコール変性アクリレート、ポリプロピレン
グリコール変性アクリレート、ポリプロピレングリコー
ル変性メタクリレート等が挙げられるが、これらに限定
されない。これらの使用にあたっては、単独でも混合し
てもかまわない。本発明において、テトラエステル体に
おけるR3成分として示されるメチルエステル、エチル
エステル、プロピルエステルはそれぞれメチルアルコー
ル、エチルアルコール、プロピルアルコールから誘導さ
れる。これらのエステル体は感度や溶解性の調整のため
に用いられる。又、合成工程においてこれらのジエステ
ルが副生する場合があるがなんら問題ない。
【0015】本発明において用いられるカルボジイミド
類としては、ジシクロヘキシルカルボジイミド、エチル
シクロヘキシルカルボジイミド、ジエチルカルボジイミ
ド、ジフェニルカルボジイミド、ジイソプロピルカルボ
ジイミド等が挙げられる。
【0016】1−ヒドロキシ−1,2,3−ベンゾトリ
アゾールは、分子中のヒドロキシ基の酸性度が高いの
に、ヒドロキシ基のβ位にあるN原子が、ヒドロキシ基
とカルボン酸との反応で生じるエステル縮合を安定化さ
せ、活性エステル体を生じることができる。更に安定で
ある活性エステル体は、ジアミンと反応させると容易に
かつ定量的にアミド結合を生じるという特異な化合物で
ある。特に本発明において側鎖にアクリル又はメタクリ
ル基を有し、大きな立体障害を有するジカルボン酸ジエ
ステルを使用した場合、従来の方法と比較し、容易に高
分子量体が得られることを見い出したものである。
【0017】本発明において用いられるジアミンは、3
種類のジアミン(B)、(C)、(D)を特定の割合で
テトラカルボン酸誘導体と反応させることにより、優れ
た感光性ポリイミド樹脂を与えることができる。式
(2)のジアミノフェノキシスルホン化合物(B)は、
ポリイミド樹脂の透明性を向上させ柔軟な骨格構造を与
えるが、全ジアミン成分中の50モル%を越えないとそ
の効果は小さい。一般式(3)で表わされるジアミノシ
ロキサン(C)は、ポリイミドの耐湿密着性を向上させ
るが、全ジアミン中の1モル%を越えないとその効果は
小さいし、逆に30モル%を越えるとその硬化膜の機械
強度が低下するので好ましくない。4,4′−ジアミノ
ジフェニルエーテル(D)は、優れた機械強度を有する
ポリイミド樹脂を与える。50モル%を越えると透明性
が低下するので好ましくない。本発明においては主とし
て特定の3種類のジアミンが用いられるが、特性を損わ
ない範囲で他のジアミンを用いることも可能である。テ
トラカルボン酸誘導体とジアミンの反応モル比は、0.
9〜1.15の範囲にあることが望ましい。0.9未満
か1.15を越えたところでは高分子量のポリアミド酸
エステルが得られず、高感度で信頼性に優れた感光性ポ
リイミド樹脂が得られないので好ましくない。
【0018】本発明の感光性ポリイミドは、テトラカル
ボン酸誘導体とジアミンとを非プロトン性極性溶媒中で
反応して得られるが、本発明に用いる非プロトン性極性
溶媒としては、例えば、γ−ブチロラクトン、N,N−
ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミ
ド、N,N−ジエチルホルムアミド、N,N−ジエチル
アセトアミド、N,N−ジメチルメトキシアセトアミ
ド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルフォスホアミ
ド、N−メチル−2−ピロリドン、ピリジン、ジメチル
スルホン、テトラメチレンスルホン、ジメチルテトラメ
チレンスルホン、メチルホルムアミド、N−アセチル−
2−ピロリドン、ジエチレングリコールジエチルエーテ
ル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、1,3−
ジメチル−2−イミダゾリドン、ジオキサン、テトラヒ
ドフラン、シクロヘキサノンを、単独又は混合して使用
される。この他にも溶媒として混合して用いられるもの
として、キシレン、トルエン、シクロヘキサン等の非溶
媒等も使用することができる。本発明の反応温度は0〜
50℃である。より好ましくはは20〜30℃で、0℃
未満では反応性が低いため、極めて長時間の反応となる
ので好ましくない。50℃を越えるとアクリル又はメタ
クリル基が重合やイミド化が進行し、ゲル化してしまう
ので好ましくない。
【0019】本発明により得られる感光性樹脂は、通常
生成物を精製する目的で水やメタノール、イソプロピル
アルコールあるいはエチルアルコール等の貧溶媒に滴下
し生成物を析出させ、濾別し、乾燥後再度非プロトン性
極性溶媒等に溶解させ使用する。貧溶媒としては1−ヒ
ドロキシ−1,2,3−ベンゾトリアゾールを溶解する
ことが好ましく、メタノール、エタノール等が好まし
い。溶解に使用する溶媒としては、上述の非プロトン性
極性溶媒の他にも炭素−炭素二重結合を含むアミド化合
物等も使用できる。この炭素−炭素二重結合を含むアミ
ド化合物としては、例えばN−メチルアクリルアミド、
N−エチルアクリルアミド、N−メチルメタクリルアミ
ド、N−エチルメタクリルアミド、N,N−ジメチルア
クリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、N−
アクリロイルピペリジン、N−アクリロイルモルホリ
ン、N,N−ジメチルメタクリルアミド、N,N−ジエ
チルメタクリルアミド、N,N−ジメチルアミノエチル
メタクリルアミド等が挙げられるが、これらに限定され
るものではない。更に本発明で得られる感光性樹脂は、
使用に際し、通常感度を向上する目的で光重合開始剤を
添加することが望ましい。
【0020】光重合開始剤としては、一般的なUV硬化
樹脂に用いられる下記のものを用いることができる。ミ
ヒラーケトン、ベンジル、ペンゾインエチルエーテル、
ベンゾインイソブチルエーテル、ベンゾインイソプロピ
ルエーテル、ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、ベ
ンゾイル安息香酸メチル、4−ベンゾイル−4′−メチ
ルジフェニルサルファイド、ベンジルジメチルケター
ル、2−n−ブトキシエチル−4−ジメチルアミノベン
ゾエート、2−クロロチオキサンソン、2,4−ジエチ
ルチオキサンソン、2,4−ジイソプロピルチオキサン
ソン、2−ジメチルアミノエチルベンゾエート、p−ジ
メチルアミノ安息香酸エチル、p−ジメチルアミノ安息
香酸イソアミル、3,3′−ジメチル−4−メトキシベ
ンゾフェノン、2,4−ジメチルチオキサンソン、1−
(4−ドデシルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチ
ルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシル
フェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フ
ェニル−プロパン−1−オン、1−(4−イソプロピル
フェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1
−オンイソプロピルチオキサンソン、メチルベンゾイル
フォーメート、2−メチル−1−〔4(メチルチオ)フ
ェニル〕−2−モルホリノプロパノン−1、N−フェニ
ルグリシン、1−フェニル−1′,2−プロパンジオン
−2−(0−エトキシカルボニル)オキシム、テトラ
(t−メチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン等
が挙げられるが、これらに限定されるものではない。な
お、これらは単独でも混合して用いてもよい。
【0021】また、感光性樹脂の更なる感度向上を目的
として、炭素−炭素二重結合を有する光重合性モノマー
を添加することもできる。その具体例としては、トリメ
チロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリト
ールトリアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ
アクリレ−ト、1、6−ヘキサンジオ−ルジアクリレ−
ト、ネオペンチルグリコールジアクリレート、エチレン
グリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジア
クリレート、テトラエチレングリコールジアクリレー
ト、ポリエチレングリコールジアクリレート、2−ヒド
ロキシエチルアクリレート、イソホニルアクリレート、
N−メチロールアクリルアミド、N,N−ジメチルアク
リルアミド及びこれらのアクリレート、アクリルアミド
をメタクリレート、メタクリルアミドに変えたものを用
いることができる。本発明の感光性樹脂を用いたネガ型
感光性樹脂組成物には、接着助剤、禁止剤、レベリング
剤その他各種充填剤を添加してもよい。
【0022】本発明の感光性樹脂を用いたネガ型感光性
樹脂組成物の使用方法は、まず、該組成物を適当な支持
体、例えばシリコンウェハやセラミック、アルミ基板等
に塗布する。塗布方法は、スピンナーを用いた回転塗
布、スプレーコーターを用いた噴霧塗布、浸漬、印刷、
ロールコーティング等で行なう。次に60〜80℃の低
温でプリベークして塗膜を乾燥後、所望のパターン形状
に化学線を照射する。化学線としては、X線、電子線、
紫外線、可視光線等が使用できるが、200〜500n
mの波長のものが好ましい。特に半導体製造に使用され
るg線又はi線ステッパ等が好ましい。次に、未照射部
を現像液で溶解除去することによりネガ型のレリーフパ
ターンを得る。現像液としては、N−メチル−2−ピロ
リドン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメ
チルホルムアミド、γ−ブチロラクトン等を単独又は混
合して使用するが、更にキシレン、メタノール、イソプ
ロピルアルコール、水、アルカリ水溶液等貧溶媒を混合
して使用する。現像方法としては、スプレー、パドル、
浸漬、超音波等の方式が可能である。次に、現像によっ
て形成したレリーフパターンをリンスする。リンス液と
しては、メタノール、キシレン、エタノール、イソプロ
ピルアルコール、酢酸ブチル、水等を使用する。次に加
熱処理を行ない、イミド環を形成し、耐熱性に富む最終
パターンを得る。本発明による感光性樹脂組成物は、半
導体用途のみならず、多層回路の層間絶縁膜やフレキシ
ブル銅張板のカバーコート、ソルダーレジスト膜や液晶
配向膜等としても有用である。
【0023】以下実施例により本発明を具体的に説明す
る。 実施例1 ピロメリット酸二無水物65.4g(0.30モル)
と、3,3′,4,4′−ベンゾフェノンテトラカルボ
ン酸二無水物225.6g(0.70モル)と2−ヒド
ロキシ−1,3−ジメタクリロキシプロパン273.9
g(1.20モル)とメタノール25.6(0.80モ
ル)をγ−ブチロラクトン中で、ピリジン85.0g
(1.08モル)を滴下しながら加えて25℃で18時
間反応させた。次に1−ヒドロキシ−1,2,3−ベン
ゾトリアゾール270.3g(2.00モル)を加え、
2時間で溶解した後反応系を25℃以下に保ち、γ−ブ
チロラクトン138.0gにジシクロヘキシルカルボジ
イミドを412.7g(2.00モル)溶解した液を約
25分かけ滴下した。その後、25℃にて3時間反応を
行い、続いてN−メチル−2−ピロリドンと1,3−ビ
ス(3−アミノプロピル)−1,1,3,3−テトラメ
チルジシロキサン17.4g(0.07モル)を加え2
5℃で1時間反応した。その後4,4′−ジアミノジフ
ェニルエーテル38.0g(0.19モル)と2,2−
ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕スルフ
ォン276.8g(0.64モル)を加え、27℃で1
8時間反応した。得られた反応物を樹脂分とジシクロヘ
キシルウレアとに濾別し、メタノールと純水の混合液中
に投入し再沈殿を行った。一昼夜浸漬後、再沈液を濾別
した樹脂を35℃の真空乾燥機中で48時間乾燥した。
分子量をゲルパーミエーションクロマトグラフィーにて
測定したところ数平均分子量24,000、重量平均分
子量38,000であった。得られた樹脂50gをN−
メチル−2−ピロリドンに溶解して、シリコンウェハ上
にスピンナーで塗布し乾燥機で最終温度330℃で硬化
し、2%のフッ酸水溶液で剥離し、得られたフィルムの
引張強度、弾性率、伸び率を引張試験機で測定した。ま
た、N−メチル−2−ピロリドンに溶解した上記の樹脂
をスライドガラス上に、硬化後の厚みが5μmになるよ
うにスピンナーで塗布し、乾燥機で最終温度330℃で
硬化して得られたフィルムを分光光度計で光透過率を測
定した。更に、N−メチル−2−ピロリドンに溶解した
上記の樹脂をシリコンウェハ上に、硬化後の厚みが5μ
mになるようにスピンナーで塗布し、乾燥機で最終温度
330℃で硬化し、耐湿処理(プレッシャークッカー1
25℃、2.4気圧)1000時間後、ゴバン目テスト
(密着試験(剥がれ率))を行った。N−メチル−2−
ピロリドンに溶解した上記の樹脂をシリコンウェハ上
に、硬化後の厚みが5μmになるようにスピンナーで塗
布し、乾燥機で最終温度330℃で硬化後、樹脂面にエ
ポキシ樹脂組成物EME−6300H(住友ベークライ
ト(株)・製)を2×2×2mmに成形しテンシロンに
て、せん断強度(密着性)を耐湿処理(プレッシャッカ
ー、125℃、2.4気圧)1000時間後測定した。
これらの結果を表1に示す。高強度でかつ高透明性で、
耐温密着性が優れるという効果が同時に得られた。
【0024】実施例2〜9 実施例1において、1,3−ビス(3−アミノプロピ
ル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、
4,4′−ジアミノジフェニルエーテル、2,2−ビス
〔4−(4アミノフェノキシ)フェニル〕スルフォンを
表1の量に変更した以外は実施例1と全く同様にして反
応をした。得られた樹脂を実施例1と同様の方法で溶解
し同条件で処理し同様の試験をした。これらの結果を表
1に示す。実施例1と同様の効果が得られた。 実施例10 実施例1と同様の反応条件で2−ヒドロキシ−1,3−
ジメタクリロキシプロパンとメタノールをメタクリル酸
−2−ヒドロキシエチル260.3(2.00モル)に
変更し反応した。得られた樹脂を実施例1と同様の方法
で溶解し同条件で処理し同様の試験をした。結果を表1
に示す。実施例1と同様の効果が得られた。
【0025】比較例1 実施例1と同様の反応条件で、1,3−ビス(3−アミ
ノプロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキ
サン、4,4′−ジアミノジフェニルエーテル、2,2
−ビス〔4−(4アミノフェノキシ)フェニル〕スルフ
ォンを表2の量に変更した以外は実施例1と全く同様に
して反応をした。得られた樹脂を実施例1と同様の方法
で溶解し同条件で処理し同様の試験をした。これらの結
果を表2に示す。 比較例2〜5 実施例1と同様の反応条件で、1,3−ビス(3−アミ
ノプロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキ
サン、4,4′−ジアミノジフェニルエーテル、2,2
−ビス〔4−(4アミノフェノキシ)フェニル〕スルフ
ォンを表2の量に変更した以外は実施例1と全く同様に
して反応をした。得られた樹脂を実施例1と同様の方法
で溶解し同条件で処理し同様の試験をした。これらの結
果を表2に示す。
【0026】比較例6 ピロメリット酸二無水物65.4g(0.30モル)と
3,3′,4,4′−ベンゾフェノンテトラカルボン酸
二無水物225.6g(0.70モル)と2−ヒドロキ
シ−1,3−ジメタクリロキシプロパン273.9g
(1.20モル)とメタノール25.6g(0.80モ
ル)をγ−ブチロラクトン中でピリジン85.0g
(1.08モル)を滴下にて加えて25℃で18時間反
応させた。次に反応系を25℃以下に保ち、γ−ブチロ
ラクトン400.0gにジシクロヘキシルカルボジイミ
ドを412.7g(2.00モル)を溶解した液を約2
5分かけ滴下した。その後25℃にて1時間反応を行っ
た。次にN−メチル−2−ピロリドンと1,3−ビス
(3−アミノプロピル)−1,1,3,3−テトラメチ
ルジシロキサン17.4g(0.07モル)を加え25
℃で1時間反応した。その後4,4′−ジアミノジフェ
ニルエーテル38.0g(0.19モル)と2,2−ビ
ス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕スルフォ
ン276.8g(0.64モル)を加え20℃で5時間
反応した。実施例1と同様の処理を行った。得られた樹
脂を実施例1と同様の方法で溶解し同条件で処理し同様
の試験をした。これらの結果を表2に示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】
【発明の効果】高分子量で透明性に優れ、かつ耐湿密着
性の良好な感光性ポリイミド樹脂が得ら、高感度でかつ
硬化膜特性に優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹田 敏郎 東京都品川区東品川2丁目5番8号 住友 ベークライト株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1)で表わされるテトラカルボン酸
    誘導体(A成分)と、 【化1】 式(2)(B成分)、一般式(3)(C成分)、及び
    4,4′−ジアミノジフェニルエーテル(D成分)とか
    らなるジアミンとを反応させてなる樹脂であって、 【化2】 (B)、(C)、(D)のモル比が全ジアミン成分中
    で、 0.5<(B)/((B)+(C)+(D))<0.9
    9、 0.01<(C)/((B)+(C)+(D))<0.
    3、 0≦(D)/((B)+(C)+(D))<0.49 であることを特徴とする感光性ポリイミド樹脂。
  2. 【請求項2】 式(1)のテトラカルボン酸誘導体が、
    テトラカルボン酸二無水物とR2、R3から誘導されるア
    ルコール化合物とを付加反応させた後、カルボジイミド
    類を縮合剤として1−ヒドロキシ−1,2,3−ベンゾ
    トリアゾールを脱水縮合させて得られる請求項1記載の
    感光性ポリイミド樹脂。
  3. 【請求項3】 テトラカルボン酸誘導体とジアミンの反
    応モル比 (A)/((B)+(C)+(D))が0.9〜1.1
    5である請求項1、又は請求項2記載の感光性ポリイミ
    ド樹脂。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002162736A (ja) * 2000-11-22 2002-06-07 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 感光性ドライフィルム

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JP2002162736A (ja) * 2000-11-22 2002-06-07 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 感光性ドライフィルム

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