JPH0940701A - セルロースエステル化合物 - Google Patents

セルロースエステル化合物

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JPH0940701A
JPH0940701A JP19010695A JP19010695A JPH0940701A JP H0940701 A JPH0940701 A JP H0940701A JP 19010695 A JP19010695 A JP 19010695A JP 19010695 A JP19010695 A JP 19010695A JP H0940701 A JPH0940701 A JP H0940701A
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幸一 佐孝
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昌治 吉村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カルボキシル基を有するか、またはポリマー
置換体であるために分子置換度(MS)が大きなものと
なり得るセルロースエステル化合物であり、セルロース
本来の生分解性および親水性を維持しつつ水に不溶で、
また抗菌性金属塩でなくても抗菌性のあるセルロースエ
ステル化合物を提供することである。 【解決手段】 セルロースまたはセルロース誘導体の少
なくとも1つの水酸基とヒドロキシポリカルボン酸のカ
ルボキシル基とがエステル結合したセルロースエステル
化合物とする。また、下記式で示される部分構造を有す
るセルロースエステルグラフト共重合体である前記のセ
ルロースエステル化合物とする。 C6 7 2 (OA)3-m (ORx m (式中、Aは水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、カ
ルボキシメチル基または炭素数2〜5のアシル基を表わ
し、Rはヒドロキシポリカルボン酸であり、 (ORx
m は重合度xのヒドロキシポリカルボン酸ポリマーのエ
ステル結合残基を表わし、X≧2、m=1〜3(自然
数)である。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、新規なセルロースエ
ステル化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、水または食塩水などの塩類水溶
液の吸収剤として、カルボキシメチルセルロースの架橋
体、セルロースとアクリロニトリルのグラフト重合体の
加水分解物、セルロースとアクリル酸金属塩のグラフト
重合体などが知られている。
【0003】しかし、これらはセルロースの特徴である
生分解性が損なわれるという問題点があった。
【0004】また、アルカリ性の水には溶解し、酸性ま
たは中性の水には溶解しないカルボン酸エステル系セル
ロース重合体の製造方法として、カルボン酸アルカリ金
属塩を触媒として、酢酸溶媒中でセルロース類と多価カ
ルボン酸無水物とをエステル反応させる方法が特開平5
−339301号に開示されている。さらに、同公報に
は、セルロースアセタートであるヘキサヒドロフタル酸
エステルなどのカルボン酸エステル系セルロース誘導体
が記載されている。
【0005】また、一方、高分子多糖類にヒドロキシモ
ノカルボン酸の環状ラクトンであるε−カプロラクトン
をエステルグラフトする方法も特開平6−220793
号公報に記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
のカルボン酸エステル系セルロースは、セルロースの水
酸基にエステル結合するカルボン酸が、ヒドロキシモノ
カルボン酸または水酸基を有しないポリカルボン酸であ
って、以下のようにその物性が充分に改良されたもので
はなかった。
【0007】すなわち、カルボン酸エステル系セルロー
スのうち、エステル結合するカルボン酸がヒドロキシモ
ノカルボン酸であるものは、カルボキシル基を有しない
セルロース化合物となるので、イオン交換体等に利用で
きる可能性はない。
【0008】また、カルボン酸エステル系セルロースの
うち、エステル結合するカルボン酸が水酸基を有しない
ポリカルボン酸であるものは、モノマー置換体にはなる
が、ポリマー置換体にはなり得ず、すなわち分子置換度
(MS)の小さいものしか得られないため、イオン交換
体などの担体として利用した場合に充分な担持量がない
などの問題点があった。
【0009】また、水酸基を有しないポリカルボン酸を
エステル結合したセルロースは、それ自体、またはその
アルカリ金属塩においても抗菌性を有するものではなか
った。
【0010】そこで、この発明は上記した問題点を解決
して、カルボキシル基を有するセルロースエステル化合
物であり、またはポリマー置換体であるために分子置換
度(MS)が大きなものとなり得るセルロースエステル
化合物であって、しかもセルロース本来の生分解性およ
び親水性を維持しつつ水に不溶なものであり、置換され
たポリマーは、エステル結合であるために加水分解が可
能でC−C結合からなるポリマー置換体に比べて極めて
分解性に優れ、また、抗菌性金属塩でなくてもそれ自体
で抗菌性を発揮するセルロースエステル化合物を提供す
ることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明においては、セルロースまたはセルロース
誘導体の少なくとも一つの水酸基とヒドロキシポリカル
ボン酸のカルボキシル基とがエステル結合してなるセル
ロースエステル化合物としたのである。
【0012】または、下記式で示される部分構造を有す
るセルロースエステルグラフト共重合体である上記セル
ロースエステル化合物としたのである。
【0013】C6 7 2 (OA)3-m (ORx m (式中、Aは水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、カ
ルボキシメチル基または炭素数2〜5のアシル基を表わ
し、Rはヒドロキシポリカルボン酸であり、 (ORx
m は重合度xのヒドロキシポリカルボン酸ポリマーのエ
ステル結合残基を表わし、X≧2、m=1〜3(自然
数)である。)
【0014】
【発明の実施の形態】この発明のセルロースエステル化
合物は、セルロースまたはセルロース誘導体がヒドロキ
シポリカルボン酸と以下の〜のように反応して生成
するものと考えられる。
【0015】すなわち、 ヒドロキシポリカルボン酸
の1つのカルボキシル基は、セルロースのグルコース残
基の水酸基と脱水反応して、エステル結合を生成し、ま
た、架橋結合も生成する。
【0016】 セルロースにエステル結合したヒドロ
キシポリカルボン酸のカルボキシル基のうち、エステル
結合していないカルボキシル基と、セルロースにエステ
ル結合していないヒドロキシカルボン酸の水酸基とが新
たに脱水反応してエステル結合を生成し得る。この場合
にはグラフト共重合体を構成する。
【0017】 ヒドロキシポリカルボン酸の水酸基が
β位の水素と脱離反応して二重結合を生じ得る。
【0018】この発明のセルロースエステル化合物は、
上記反応によってヒドロキシポリカルボン酸と反応し、
この化合物はモノマー置換体に比べて分子置換度(M
S)が大きくなっており、特にカルボキシル基も増加し
て、親水性などの物性が改善される。また、架橋結合を
有するので、カルボキシル基が増加しても水に不溶であ
る。
【0019】また、この発明のセルロースエステル化合
物は、分子置換度(MS)が大きくなり得るため、カル
ボキシル基の量が多くなり、イオン交換量が多くなると
考えられる。そして、カルボキシル基それ自体が若干の
抗菌性を有しており、上記のようにこれが増加すること
が、抗菌性の向上に寄与していると考えられる。
【0020】この発明で用いるヒドロキシポリカルボン
酸は、水酸基を有する2価以上のカルボン酸であって、
下記の化1の式で表わされるものである。
【0021】
【化1】
【0022】(式中、Rは水素、メチル、エチル、フェ
ニルまたは−COOHもしくは−CH2 COOH基を表
わし、X、Yはそれぞれ水素、メチル基またはエチル基
であり、XまたはYの一方が水酸基であってよく、nは
0、1、2を示す。ただし、式中のカルボキシル基のう
ち少なくとも1個を除く残りのカルボキシル基はエステ
ル化されていてもよい。) このようなヒドロキシポリカルボン酸の具体例として
は、リンゴ酸、α−メチルリンゴ酸、α−オキシ−α´
−メチルコハク酸、α−オキシ−α´−エチルコハク
酸、α−オキシ−α,α´−ジメチルコハク酸、トリメ
チルリンゴ酸、α−フェニルリンゴ酸、タルトロン酸、
α−オキシグルタール酸、クエン酸などが挙げられる。
これらは光学活性のd体またはl体またはそれらの混合
物であってもよい。
【0023】このうち、この発明に利用し得るヒドロキ
シポリカルボン酸ポリマー、例えばリンゴ酸のポリマー
であるポリリンゴ酸の製造方法としては、まずリンゴ酸
のモノエステルを合成し、脱水剤を用いて重合する方
法、またそのモノエステルのラクトンや二量体の環状エ
ステルを合成し、これを無水条件下に重合するという方
法があるが、合成が多段階にわたり、反応条件も無水条
件を必要とするなど工業的に現実的な方法とはいえな
い。一方、単にリンゴ酸を減圧下に加熱縮合してポリリ
ンゴ酸を合成する方法は、より工業的な方法であるか
ら、この方法をこの発明に適用した。
【0024】すなわち、この発明におけるセルロースエ
ステル化合物、例えばリンゴ酸−セルロースエステルの
合成方法として、 リンゴ酸からのポリリンゴ酸の生成反応を伴うリン
ゴ酸とセルロースとの脱水反応をワンポット(one pot)
で行なう方法、 上記方法で生成したポリリンゴ酸とセルロースとの
脱水反応による方法を採用した。
【0025】これらの製造方法は、工程数が少ない点で
有利であると考えられる。
【0026】なお、前記した化1の式の代表例であるリ
ンゴ酸において、式中のカルボキシル基のうち少なくと
も1個を除く残りのカルボキシル基がエステル化されて
いる場合を下記の化2式に例示した。
【0027】
【化2】
【0028】(式中、COORはエステル化されたカル
ボキシル基を表わす。) 上式のように、本願発明に用いるエステル化されたヒド
ロキシポリカルボン酸は、α−モノエステル(I)で
も、β−モノエステル(II)でもよい。そして、式中の
Rは、飽和または不飽和の脂肪族基または芳香族基であ
り、その例としては、メチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、te
rt−ブチル、ペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘ
プチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデ
シル、ビニル、1−プロペニル、アリル、イソプロペニ
ル、エチニル、シクロペンチル、シクロプロピル、シク
ロヘキシ、フェニル、トリル、キシリル、メシリル、ク
メニル、ベンジル、フェニチル、スチリル、シナミル、
ビフェニルナフチル、アントリル、フェナントリル、ヒ
ドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、ヒドロキシフェ
ニルなどの基が挙げられる。
【0029】この発明において、これらヒドロキシポリ
カルボン酸またはそのポリマーと、セルロースとの脱水
縮合を行なう反応温度は、原料化合物の種類によって選
択されるが、通常50〜200℃の範囲である。なぜな
ら、50℃未満の低温では反応時間が極めて長くなって
実用性がなくなり、200℃を越える高温では、分解が
起こり易くなり、しばしば着色を伴うことになるからで
ある。このような傾向から特に好ましい反応温度は、1
00〜150℃である。
【0030】反応方法としては、溶媒を用いる方法、ま
たは加熱溶融したヒドロキシポリカルボン酸を用いる方
法、またはヒドロキシポリカルボン酸の溶液に浸漬し乾
燥したものを用いる等の簡便な方法が挙げられる。
【0031】例えばヒドロキシポリカルボン酸としてリ
ンゴ酸を用い、上記の各方法で得たセルロースエステル
化合物のリンゴ酸の結合量は、グルコース残基当たり1
以下であった。それ故に、主鎖セルロースの枝ポリマー
であるポリリンゴ酸の重合度は1であり、グラフト化し
ていない可能性がある。しかし、反応濾液中のポリリン
ゴ酸の重合度を測定すると2〜3であり、一般に「ホモ
ポリマーの重合度=枝ポリマーの重合度」といわれてい
ることから、枝ポリマーの重合度は2〜3であると考え
られ、このことより本品は、リンゴ酸とセルロースとの
グラフト体であるといえる。
【0032】下記の化3式にリンゴ酸およびα,β−ポ
リリンゴ酸の構造式を示した。
【0033】
【化3】
【0034】
【実施例】次に、代表的ヒドロキシポリカルボン酸であ
るリンゴ酸、またはクエン酸とセルロースとのセルロー
スエステル化合物の合成例である実施例1〜14につい
て以下に説明する。
【0035】〔実施例1、実施例2〕常圧下で溶媒を使用せず加熱溶融させる方法(第1
法) DL−リンゴ酸10gを常圧下150℃で加熱溶融さ
せ、ついでセルロースパウダー(ナーゲル社製)0.5
gを加え、130℃±10℃の一定温度に調節し20時
間加熱を続けた。反応終了後、THFを加えて攪拌し、
不溶解物を濾別し、THF、水、エタノール、メチレン
クロライドでよく洗い、減圧乾燥し、0.7gのセルロ
ースエステル化合物(実施例1)を得た。
【0036】また、実施例1の0.1gをとり、炭酸水
素ナトリウム水溶液を加え、相当するナトリウム塩(実
施例2)とした。
【0037】得られたセルロースエステル化合物につい
て、赤外線吸収(IR)スペクトルを調べ、結果を以下
に示した。
【0038】 実施例1 (H型) 1730cm-1、 −COO−、COOH、 実施例2 (Na型) 1730cm-1、 −COO− 1590cm-1、 −COONa また、実施例1および2について、D2 SO4 を溶媒と
した核磁気共鳴スペクトル(プロトンNMR)を調べて
下記のようにリンゴ酸の存在を確認し、また純粋のグル
コースと比較してグルコースの存在を確認した。
【0039】 リンゴ酸 メチレン σ=3.08(d,J=5.27Hz) メチン σ=4.86(t,J=5.27Hz) 〔実施例3、実施例4〕溶媒を使わずに加熱溶融させる方法(第2法) DL−リンゴ酸10g(mp130℃)を常圧下で15
0℃に加熱して溶融させた後、セルロースパウダー(ナ
ーゲル社製)0.5gを加え、130℃±10℃の一定
温度に調節した。徐々に減圧し生成水の気化による発泡
が緩やかになって系内圧力を1.0mmHg以下に保て
るようになった時20時間加熱を続けた。反応終了後、
THFを加えて攪拌し、不溶解物を濾取し、THF、
水、エタノール、メチレンクロライドでよく洗い、減圧
乾燥し、0.7gのセルロースエステル化合物(実施例
3)を得た。
【0040】また、実施例3の0.1gに炭酸水素ナト
リウム水溶液を加え、相当するナトリウム塩(実施例
4)とした。
【0041】得られたセルロースエステル化合物につい
て、赤外線吸収(IR)スペクトルを調べ、結果を以下
に示した。
【0042】 実施例3 (H型) 1730cm-1、 −COO−、COOH、 実施例4 (Na型) 1730cm-1、 −COO− 1590cm-1、 −COONa また、実施例3および4について、D2 SO4 を溶媒と
した核磁気共鳴スペクトル(プロトンNMR)を調べて
下記のようにリンゴ酸の存在を確認し、また純粋のグル
コースとの比較をおこなってグルコースの存在を確認し
た。
【0043】 リンゴ酸 メチレン σ=3.08(d,J=5.27Hz) メチン σ=4.86(t,J=5.27Hz) そして、下記の方法によって結合リンゴ酸量を測定し、
それに基づく元素分析の計算値と実測値を調べた。
【0044】[結合リンゴ酸量の測定:滴定法(AST
M D871−72に準拠)]105℃で2時間乾燥し
たリンゴ酸−セルロースエステル(酸型)の1gに75
%エタノール40mlを加えて50℃で30分加熱し、
次いで0.5Nの水酸化ナトリウム40mlを加えて1
5分加温した後、密封して48時間室温で放置し、0.
5Nの塩酸を中和点より1.0ml多く加えこれを正確
に計量し、一昼夜放置した。そして、フェノールフタレ
インを指示薬として0.5N水酸化ナトリウムで滴定
し、下記の式によって結合リンゴ酸(%)を求めた。
【0045】結合リンゴ酸(%)=[(D−C)Na+
(A−B)Nb]×(F/W) (式中、A=サンプルに使用した水酸化ナトリウムの量
(ml) B=ブランクに使用した水酸化ナトリウムの量(ml) Nb=水酸化ナトリウムの規定度 C=サンプルに使用した塩酸量(ml) D=ブランクに使用した塩酸量(ml) F=リンゴ酸 6.705 W=使用したサンプルの重量(g) この結果、結合リンゴ酸量は44.0%で、グルコース
残基当たりのリンゴ酸結合量は0.86個であり、元素
分析の理論値と実測値との間に良好な一致がみられた。
【0046】 元素分析値(%) C H O 理論値: 41.61 5.47 52.92 実測値: 41.440 5.045 53.515 また、実施例3および4について、下記の方法でリンゴ
酸とフマル酸の割合を測定した。この結果、リンゴ酸:
フマル酸=2:1(リンゴ酸は加熱により分子内脱水し
てフマル酸になる)であった。
【0047】[リンゴ酸とフマル酸の割合]上記のリン
ゴ酸結合量測定に用いた水溶液を濾過し、セルロースを
除去し、濾液を凍結乾燥してD2 O溶媒でNMRを測定
し、下記のピークの積分値の比からその割合を求めた。
【0048】 リンゴ酸のメチレン σ=2.2〜2.8 リンゴ酸のメチン σ=4.2〜4.4 フマル酸 σ=6.1と6.5(Na塩・
酸型混合のため) [架橋の程度]別ロットのNa塩型のリンゴ酸−セルロ
ースエステルについて、上記の分析法1と同様に測定し
た。これよりNa量を計算し、前記測定した結合リンゴ
酸量との比から架橋度を測定した。
【0049】 結合ジカルボン酸 3.0meq/g 架橋の程度 結合ジカルボン酸の19% 〔実施例5、実施例6〕DMSO溶媒を用いる方法(第3法) DL−リンゴ酸5gをDMSO5gに加熱溶解させ、つ
いでセルロースパウダー(ナーゲル社製)1gを加え、
アスピレータで20mmHgに保って90℃で5時間反
応(予備重合)させ、さらに真空ポンプで1mmHg以
下に減圧して66時間反応させた。反応終了後、生成物
を水、エタノール、メチレンクロライドでよく洗い、減
圧乾燥し、1.2gのセルロースエステル化合物(実施
例5)を得た。
【0050】また、実施例5の少量をとり、炭酸水素ナ
トリウム水溶液を加え、相当するナトリウム塩(実施例
6)とした。
【0051】得られたセルロースエステル化合物につい
て、赤外線吸収(IR)スペクトルを調べ、結果を以下
に示した。
【0052】 実施例5 (H型) 1730cm-1、 −COO−、COOH、 実施例6 (Na型) 1730cm-1、 −COO− 1590cm-1、 −COONa また、実施例5および6について、D2 SO4 を溶媒と
した核磁気共鳴スペクトル(プロトンNMR)を調べて
下記のようにリンゴ酸の存在を確認し、また純粋のグル
コースとの比較をおこなってグルコースの存在を確認し
た。
【0053】 リンゴ酸 メチレン σ=3.08(d,J=5.27Hz) メチン σ=4.86(t,J=5.27Hz) 〔実施例7、実施例8〕浸漬法(第4法) セルロースパウダー(ナーゲル社製)2.0gにリンゴ
酸水溶液(50%)20mlを加え、1昼夜浸漬した
後、濾過した。この濾過物4.0gを130℃±10℃
の一定温度に調節し、アスピレータで減圧して20時間
加熱を続けた。反応終了後、炭酸水素ナトリウム水溶液
を加えて攪拌し、不溶解物を濾取し、水、エタノールで
よく洗い、減圧乾燥し、3.0gのセルロースエステル
化合物のナトリウム塩(実施例8)を得た。
【0054】また、実施例8の一部をとり、1Nの塩酸
を加え、相当する酸型の誘導体(実施例7)とした。
【0055】得られたセルロースエステル化合物につい
て、赤外線吸収(IR)スペクトルを調べ、結果を以下
に示した。
【0056】 実施例7 (H型) 1730cm-1、 −COO−、COOH、 実施例8 (Na型) 1730cm-1、 −COO− 1590cm-1、 −COONa また、実施例7および8について、D2 SO4 を溶媒と
した核磁気共鳴スペクトル(プロトンNMR)を調べて
下記のようにリンゴ酸の存在を確認し、また純粋のグル
コースと比較してグルコースの存在を確認した。
【0057】 リンゴ酸 メチレン σ=3.08(d,J=5.27Hz) メチン σ=4.86(t,J=5.27Hz) 以上の実施例1〜8の結果をみると、主鎖セルロースの
枝ポリマーであるポリリンゴ酸の重合度は1であった
が、グラフト反応濾液中のポリリンゴ酸の重合度を測定
すると2〜3であり、ホモポリマーの重合度=枝ポリマ
ーの重合度であることは一般的に認められていることか
ら、実施例1〜8は、リンゴ酸とセルロースのグラフト
共重合体であるといえる。また、実施例1〜8は、全て
水に不溶であり、吸水した際に膨潤が殆ど起こらなかっ
た。
【0058】〔実施例9〕次に、ポリリンゴ酸の置換度
または枝ポリマーであるポリリンゴ酸の重合度を向上さ
せるために、実施例1のグラフト共重合体に対して、さ
らにαβ型ポリリンゴ酸とを反応させた。
【0059】すなわち、αβ型ポリリンゴ酸5.0gを
DMSO5.0mlに溶かし、これに実施例1のリンゴ
酸−セルロースエステル化合物を2.0g添加した。こ
れをアスピレータで20mmHgに保ち、90℃で5時
間、予備重合反応させた。次いでポンプで1mmHg以
下に減圧して66時間反応させ、反応終了後、水、エタ
ノール、メチレンクロライドでよく洗い、減圧乾燥させ
た。
【0060】得られたセルロースエステル化合物につい
て、赤外線吸収(IR)スペクトルを調べ、結果を以下
に示した。
【0061】 1730cm-1、 −COO−、COOH、 また、反応前後の結合量、リンゴ酸とフマル酸の比を水
酸化ナトリウムによる生成物の加水分解および滴定法に
よって求め、結果を下記に示した。
【0062】 結合量の比較 反応前 3.34meq/g 反応後 3.69meq/g 全結合量に対するフマル酸の割合 反応前 フマル酸33.5% 反応後 フマル酸55.4% このように実施例9では、前記の結合量の比較から、反
応後結合したリンゴ酸およびフマル酸の量はともに増加
しており、全結合量に対するフマル酸の割合も増加した
といえる。
【0063】次に、リンゴ酸とセルロース誘導体を均一
系で反応させて得られる混成セルロースエステルの実施
例について以下に述べる。
【0064】〔実施例10、実施例11〕アセチルセル
ロース(コダック社製、DS=2.46)10.0gと
リンゴ酸20.0gを常圧下で約180℃に加熱溶融し
て均一な溶液とし、その後減圧し系内圧力を1mmHg
に減圧して3時間加熱を続けた。反応終了後、水を加え
て析出物を濾取し、2.0gのセルロースエステル化合
物(実施例10)を得た。
【0065】得られたセルロースエステル化合物の酢
酸、リンゴ酸、フマル酸の量比(グルコース残基当た
り)を前記した滴定法およびNMRによって求め、結果
を下記に示した。
【0066】 酢酸 2.52 リンゴ酸 0.34 フマル酸 0.02 また、実施例10の0.1gに炭酸水素ナトリウム水溶
液を加え、相当するナトリウム塩(実施例11)とし
た。
【0067】得られたセルロースエステル化合物につい
て、赤外線吸収スペクトル(KBr法)を調べ、結果を
以下に示した。
【0068】 実施例10(H型) 1730cm-1、 −COO−、COOH、 実施例11(Na型) 1730cm-1、 −COO− 1590cm-1、 −COONa なお、前記した実施例10を製造する際、アセチルセル
ロース(DS=2.46)10.0gとリンゴ酸20.
0gを常圧下で約180℃に加熱して溶融して均一な溶
液とし、その後減圧し系内圧力を1mmHgで20時間
加熱を続けたところ、固化し、水、アセトン、メタノー
ルに溶けなかった。
【0069】次に、セルロースエステル化合物とその金
属塩の抗菌性について説明する。
【0070】実施例1および実施例2のリンゴ酸−セル
ロースエステル化合物に対して、繊維製品衛生加工協議
会が規定するシェークフラスコ法に準拠し、振盪速度1
90±10rpm、振盪時間1時間とし、試験菌株は黄
色ブドウ球菌(スタフィロコッカス アウレウス、St
aphylococcus aureus)(IFO1
2732)を用いて行ない、結果を表1に示した。
【0071】
【表1】
【0072】〔実施例12〕実施例2(リンゴ酸−セルロースエステルのNa塩)か
ら銀塩の合成 実施例2(ワットマン社製:CF−11使用)の3.1
450g(交換容量1.62meq/g)を水300m
lに懸濁した後、硝酸銀水溶液(AgNO3 :水=0.
8396g:10ml)を加え、遮光下にて16.8時
間攪拌反応させた。
【0073】沈澱物は、ガラスフィルターによって濾過
し、固形分を50%エタノール、100%エタノールの
順に洗浄し、乾燥処理(P2 5 +シリカゲル、3日
間)し、リンゴ酸−セルロースエステル(銀塩)3.5
01g(水分率3.11%)を得た。
【0074】得られたリンゴ酸−セルロースエステル
(銀塩)の銀含有率をチオシアン酸アンモニウム定量法
(Vollhard法)によって測定したところ、銀含
有率12.98%(無水物)、12.58%(含水試
料)であった。
【0075】このようにして得られた実施例12に対し
て、前記した抗菌性試験を行ない、結果を表1中に併記
した。
【0076】なお、チオシアン酸アンモニウム定量法
(Vollhard法)においては、試料を乾燥し、秤
量後に900℃で灰化し、生成した金属銀を硝酸水溶液
で溶解して硝酸銀溶液とし、加温してNO2 ガスを追い
出し、指示薬として硫酸第2鉄アンモニウムを加えて標
準チオシアン酸アンモニウムで滴定した。
【0077】〔実施例13〕セルロース(ワットマン社
製:CF−11)5.0gにクエン酸水溶液(50%)
50mlを加えて3時間浸漬し、これを濾過して固形分
17.5gをアスピレーター減圧下140℃で2時間反
応させ、さらに真空ポンプの減圧下155℃で10時間
反応させた。これに水を加えて濾過し、水、アセトンで
よく洗い、乾燥させて収量5.6gのクエン酸−セルロ
ースエステル(H型、水分4.57%)の実施例13を
得た。
【0078】このようにして得られた実施例13に対し
て、前記した抗菌性試験を行ない、結果を表1中に併記
した。
【0079】〔実施例14〕実施例13の3.0gに炭
酸水素ナトリウムを加えてナトリウム塩とし、このクエ
ン酸−セルロースエステル(Na塩)2.4071g
(交換容量1.78meq/g)を水300mlに懸濁
した後、硝酸銀水溶液(AgNO3 :水=0.673
g:10ml)を加えて遮光下に18時間攪拌反応し
た。
【0080】沈殿物は、ガラスフィルターにて濾過し、
50%エタノール100%エタノールの順に洗浄し、乾
燥処理(P2 5 +シリカゲル、3日間)し、クエン酸
−セルロースエステル(銀塩)2.6484g(水分率
2.06%)を得た。
【0081】得られたクエン酸−セルロースエステル
(銀塩)の銀含有率をチオシアン酸アンモニウム定量法
(Vollhard法)によって測定したところ、銀含
有率14.44%(無水物)、14.15%(含水物)
であった。
【0082】このようにして得られた実施例14に対し
て、前記した抗菌性試験を行ない、結果を表1中に併記
した。
【0083】〔比較例1、比較例2〕セルロース(ワッ
トマン社製:CF−11)10.0gに無水マレイン酸
40.0g、炭酸ナトリウム0.2gを、油浴上で14
0℃(マレイン酸のmp140〜142℃)3時間攪拌
しながら加熱した。これにアセトンを加えて濾過し、固
形分を乾燥して収量11.72gのマレイン酸−セルロ
ースエステル(H型、水分3.72%)を得た(比較例
1)。
【0084】さらに、比較例1のマレイン酸−セルロー
スエステル(H型)に炭酸水素ナトリウムを加え、攪拌
後濾過し、固形分を水洗してNa塩を得た。交換容量
1.50meq/g(灰分アルカリ度法)(比較例2) このようにして得られた比較例1および2に対して、前
記した抗菌性試験を行ない、結果を表1中に併記した。
【0085】〔比較例3〕比較例2(Na塩)の3.0
377g(交換容量1.50meq/g)を水300m
lに懸濁した後、硝酸銀水溶液(AgNO3 :水=0.
8412g:10ml)を加えて遮光下に18時間攪拌
し反応させた。
【0086】沈澱物は、ガラスフィルターにて濾過し、
固形分を50%エタノール、100%エタノールの順に
洗浄し、乾燥処理(P2 5 +シリカゲル、3日間)
し、マレイン酸−セルロースエステル(銀塩)3.29
84g(水分率1.55%)を得た。
【0087】得られたマレイン酸−セルロースエステル
(銀塩)の銀含有率をチオシアン酸アンモニウム定量法
(Vollhard法)によって測定したところ、銀含
有率12.92%(無水物)、12.72%(含水物)
であった。
【0088】このようにして得られた比較例3に対し
て、前記した抗菌性試験を行ない、結果を表1中に併記
した。
【0089】〔比較例4〕セルロース(CF11)1
0.0gに無水フタル酸40.0g、炭酸ナトリウム
0.2gを、油浴上で140℃(フタル酸のmp210
℃)3時間攪拌しながら加熱した。これにアセトンを加
えて濾過し、固形分を乾燥して収量9.55gのフタル
酸−セルロースエステル(H型、水分2.89%)を得
た。
【0090】得られた比較例4に対して、前記した抗菌
性試験を行ない、結果を表1中に併記した。
【0091】表1の結果からも明らかなように、リンゴ
酸と類似のマレイン酸をセルロースに化合させた比較例
1〜3は、H型、Na塩、銀塩共に防菌作用は発揮され
なかった。また、H型のフタル酸−セルロースエステル
である比較例4については、却って菌が増殖した。
【0092】これに対して、ヒドロキシポリカルボン酸
であるリンゴ酸またはクエン酸をセルロースに化合させ
た実施例1、2、13では、H型またはNa塩で添加率
1mg/mlで充分な防菌作用が認められた。また、銀
塩である実施例12、14では、前記の1万分の1の添
加量でも銀イオンが12.5ng/ml以上存在すれ
ば、充分な防菌作用が発揮された。
【0093】
【効果】この発明は、以上説明したように、ヒドロキシ
ポリカルボン酸のカルボキシル基を、セルロースのグル
コース残基の水酸基と脱水反応して、エステル結合を生
成させたセルロースエステル化合物としたので、セルロ
ースの諸物性を改善し得る新規なセルロースエステル化
合物となり、このものは、セルロース本来の生分解性お
よび親水性を維持しつつ水に不溶なものとなり、置換さ
れたポリマーは、エステル結合であるために加水分解が
可能でC−C結合からなるポリマー置換体に比べて極め
て分解性に優れ、また抗菌性金属塩でなくてもそれ自体
で抗菌性のあるセルロースエステル化合物となる利点が
ある。さらに銀イオンを担持させると顕著な抗菌性を示
す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルロースまたはセルロース誘導体の少
    なくとも一つの水酸基とヒドロキシポリカルボン酸のカ
    ルボキシル基とがエステル結合してなるセルロースエス
    テル化合物。
  2. 【請求項2】 下記式で示される部分構造を有するセル
    ロースエステルグラフト共重合体である請求項1に記載
    のセルロースエステル化合物。 C6 7 2 (OA)3-m (ORx m (式中、Aは水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、カ
    ルボキシメチル基または炭素数2〜5のアシル基を表わ
    し、Rはヒドロキシポリカルボン酸であり、 (ORx
    m は重合度xのヒドロキシポリカルボン酸ポリマーのエ
    ステル結合残基を表わし、X≧2、m=1〜3(自然
    数)である。)
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のセルロ
    ースエステル化合物の銀塩からなる抗菌剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008106208A (ja) * 2006-10-27 2008-05-08 Daicel Chem Ind Ltd 環状エステル変性グルカン誘導体の製造方法
JP2008525571A (ja) * 2004-12-23 2008-07-17 オルガノクリック エービー アミンおよびアルコールの修飾
WO2013022025A1 (ja) * 2011-08-08 2013-02-14 王子ホールディングス株式会社 微細繊維状セルロースの製造方法、不織布の製造方法、微細繊維状セルロース、微細繊維状セルロース含有スラリー、不織布、及び複合体
JP2022088989A (ja) * 2020-12-03 2022-06-15 晴夫 浜田 銀イオン及び有機酸を含有する殺菌剤及びその製造方法

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