JPH0496901A - セルロース誘導体 - Google Patents

セルロース誘導体

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Publication number
JPH0496901A
JPH0496901A JP21527690A JP21527690A JPH0496901A JP H0496901 A JPH0496901 A JP H0496901A JP 21527690 A JP21527690 A JP 21527690A JP 21527690 A JP21527690 A JP 21527690A JP H0496901 A JPH0496901 A JP H0496901A
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JP
Japan
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cellulose derivative
cellulose
reaction
acetyl group
amount
Prior art date
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Pending
Application number
JP21527690A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoto Haniyu
直人 羽生
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Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はセルロース誘導体に関するものであり、詳しく
はセルロースの水酸基をエーテル及びエステル結合によ
り誘導体化した化合物に関する。
(従来技術及び発明の解決しようとする問題点)セルロ
ースは地球上に存在する有機化合物のうち、最も豊富に
存在する化合物であり、グルコースを基本骨格とし、そ
れらがβ−1,4−グリコシド結合によって重合した鎖
状ポリマーである。
従って、セルロースを構成するグルコース残基には1つ
の1級水酸基と2つの2級水酸基か存在している。これ
らの水酸基は反応性に富んでいるため、種々の誘導体化
が可能であり、それによってセルロースに様々な性質を
賦与することが可能である。例えば、アセチル基を導入
したセルロースアセテートは、そのアセチル基置換度(
DS)に応じて、フィルムベース、タバコフィルター、
人工透析膜等の様々な用途に用いられている。一方、エ
ーテル化については、例えば、二酸化硫黄/アミン/ジ
メチルスルフォキサイド溶媒系を用いることによって高
置換度のアルキル化セルロースの得られることが知られ
ている(磯貝明ら:ジャーナル・オブ・アプライド・ポ
リマー・サイエンス、31巻、p・341−352 (
t9o))。
本発明はセルロースに新たな性質を与えることを目的と
した、新規のセルロース誘導体に関する。
(問題を解決するための手段) 本発明はセルロースの水酸基をエステル及びエーテル結
合によって誘導体化した化合物に関する。
即ち、エーテル結合によって炭素数8〜25のアルキル
基を導入し、更に、アセチル基を導入したセルロース誘
導体に関するものである。
該セルロース誘導体のエーテル置換度は、反応試薬の使
用量及び反応時間を変化させることによって調節するこ
とが出来る。一方、アセチル基置換度は、例えばリチウ
ムクロライド/ジメチルアセトアミド系を用いた均一法
によってアセチル化反応を行なえば、反応試薬の使用量
及び反応時間を変えることによって調節することが出来
る。また、無水酢酸/酢酸系のような不均一法を用いて
アセチル化を行なう場合は、残存水酸基がほぼ完全にな
くなるまで反応を行なった後、適当な条件下で加水分解
を行なうことによって選択的にアセチル基を除くことか
出来るため、所望のアセチル基置換度を達成することか
出来る。
本発明によって得られるセルロース誘導体のアルキル基
及びアセチル基の導入量は、例えば、以下の方法によっ
て確認することか出来る。アルキル基導入量を調べるた
めには、該セルロース誘導体の残存水酸基を完全にアセ
チル化し、得られた試料を適当な溶媒に溶解させた後、
1H−NMR■ 測定に供する。 H−NMRスペクトルにおいて、1.
3ppta付近に認められるアルキル基のメチレンプロ
トンに帰属されるピーク面積と2 ppm付近に認めら
れるアセチル基のメチルプロトンに帰属されるピーク面
積とを比較することによって該セルロース誘導体のアル
キル基導入量を算出することが出来る。一方1アセチル
基導入量は、適当なアルカリ条件下でアセチル基の加水
分解を行ない、消費されたアルカリ量を滴定等の方法を
用いて定量することによって知ることが出来る。
(発明の効果) かくして得られたセルロース誘導体は、種々の用途に利
用することが可能であるが、セルロースが天然高分子で
あることがら、生体との適合性において他の合成高分子
よりも優れた性質を有していると考えられる。特に、炭
素数14〜18程度の長鎖アルキル基を導入した場合、
その疎水的性質により、自戒中のアルブミンとの親和性
が高まるため、血栓形成が制御されることが期待される
従って、例えば、血液透析膜等の材料として優れた性能
を有していることが期待される。更に、アセチル基の導
入量を変化させることによって各種−膜溶媒への溶解性
を調節することが出来るため、製膜等の加工が容易にな
ることがら、材料としての扱い易さの観点からも優れた
性質を有していると云える。
(実施例) 以下に本発明を更に詳しく説明するために実施例を挙げ
る。但し、該セルロース誘導体を調製する方法はこれに
限定されるものではない。
実施例1 3.9gのフラッフ状バルブを40’Cで約4時間真空
乾燥した後、200 mlのジメチルスルフォキサイド
(DMSO)中に浸漬し、15分間超音波水浴上で処理
した。超音波処理後、更に190m1のDMSO及び1
4.4gの粉末状水酸化ナトリウムを添加し、窒素雰囲
気下で1時間攪拌した。その後、55.1gのセチルブ
0フィト(cten aa B r )を滴下し、反応
混合物を油浴上で90’Cに加熱し、窒素雰囲気下で攪
拌し、6時間セチル化反応を行なった。セチル化反応終
了後、室温まで冷却した反応混合物を、約1500 m
lのイソプロピルアルコール/水(9515,V/V)
混合液中へ投入した。
濾過によって反応生成物を濾別した後、アセトン、水及
びクロロホルムで洗浄、濾別を繰り返し、最後に水で洗
浄した。得られたセチル化セルロースは風乾の後、40
℃で真空乾燥し、以下のアセチル化反応に供した。
上述のようにして得られたセチル化セルロース1gを約
100 mlの水中に5分間懸濁させた後、濾過によっ
て水を除去し、更に、残存する水を酢酸で置換した。得
られた試料を20 mlの酢酸/無水酢酸混合液(I/
1.V/V)中に懸濁させた後、硫酸の酢酸溶液(25
0mlの酢酸中に3.68gの硫酸を含む)を1 ml
添加し、アセチル化反応を開始した。反応は40℃で2
時間行ない、添加した硫酸と等solの酢酸マグネシウ
ムを加えることによって、反応を停止した。反応混合物
を約200 mlの水中に投入し、生成する沈澱を集め
、水で充分に洗浄した。得られた生成物は風乾の後、4
0℃で真空乾燥した。
反応生成物の構造を確認するために、以下の分析を行な
った。
反応生成物を重クロロホルムに溶解させた後、テトラメ
チルシランを内部標準として1H−N MR分析に供し
た(日本電子型、JEOL JNM−PMX 60)。
第1図に’H−NMRスペクトルを示す。1.3ppm
付近のアセチル基のメチレンプロトンに帰属されるピー
ク面積と、2 ppm付近のアセチル基のメチルプロト
ンに帰属されるピーク面積とを比較することによって、
アルキル基導入量はD S −0,15と算出された。
第2図には生成物のIRスペクトルを示す。■1定は、
日本分光製JASCO−IR−810を用いて、KBr
法によって行なった。2850及び2930cm−1に
アルキル基のC−H伸縮振動による鋭いピークが認めら
れ、また、1750cm−’付近にはアセチル基のc−
伸縮振動によるピークが認められるのに対し、3400
cm−’付近の水酸基のピークは認められない。
従って、グルコース残基の水酸基はアセチル基もしくは
セチル基に置換されていることが判る。
アセチル基導入量は、試料をIN水酸化ナトリウムでア
セチル基を加水分解した後、残存する水酸化ナトリウム
をIN硫酸で滴定して定量することによって調べた。そ
の結果、アセチル基導入量はD S −2,84と算出
された。
得られたセルロース誘導体はクロロホルム、ジメチルス
ルフォキサイド、ジクロロメタンに可溶であり、アセト
ン、メタノール、ジオキサンなどの溶媒には不溶であっ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によって得られた実施例1のセルロース
誘導体の ■H−NMRスペクトルを示す図である。 第2図は同じ〈実施例1のセルロース誘導体のIRスペ
クトルを示す図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下記式( I )によって示されるセルロース誘導体
    。 ▲数式、化学式、表等があります▼ ・・・式( I ) ここでGluはグルコース単位を示し、Rは炭素数8〜
    25ののアルキル基を示す。 また、lは10以上の整数を示し、mとnは0<m<3
    、0<n<3、0<m+n≦3である。 2、上記式( I )において、1.5≦m+n≦3であ
    ることを特徴とする請求項1記載のセルロース誘導体。 3、上記式( I )において、Rが炭素数14〜18の
    アルキル基であることを特徴とする請求項1又は2記載
    のセルロース誘導体。
JP21527690A 1990-08-15 1990-08-15 セルロース誘導体 Pending JPH0496901A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009114397A (ja) * 2007-11-09 2009-05-28 Fujifilm Corp セルロース誘導体、フィルム、及びその用途

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JP2009114397A (ja) * 2007-11-09 2009-05-28 Fujifilm Corp セルロース誘導体、フィルム、及びその用途

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