JPH0940329A - エレベータ用運転操作盤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】今、乗かご内で非常事態が発生した場合、一般
乗客が乗っている時には一般用乗客用非常時呼釦３を操
作すると、外部の管理人室，監視室またはエレベータサ
ービス会社に通報され、通話装置によってかご内と通話
ができ、事態を報告することができる。一方、かご内に
聴覚障害者が乗っている時は、聴覚障害者用呼釦４を操
作することによって、外部通話先には聴覚障害者が操作
していることを知らせ、かご内の聴覚障害者用呼釦４を
点灯表示させ、外部に連絡されたことを聴覚障害者に知
らせる。 【効果】エレベータ用運転操作盤に聴覚障害者用非常呼
釦を設けたため、外部への連絡が容易に判断できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はエレベータの運転操作盤
に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のエレベータでは、例えば図５のよ
うに、非常時には乗客が運転操作盤６の非常呼釦７を操
作することによって、管理人室または監視室、さらには
エレベータサービス会社に接続され、非常時通話装置８
によって乗かご内と外部間で通話することができる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来技術は、乗かご内
と外部との通話によって管理人，監視人などに乗かご内
の状況報告ができるが、聴覚障害者の場合には通話がで
きず、むしろ管理人，監視人にとっては非常呼釦のいた
ずらと判断処理され、トラブルの原因となることがあ
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、聴覚障害者専用の呼釦を設けるようにし
た。

【０００５】

【作用】このように、聴覚障害者専用の呼釦を設けたこ
とによって、非常時の外部通報がスムースになり、トラ
ブルが解消できる。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の実施例を図１ないし図４によ
り説明する。

【０００７】図１はエレベータ用運転操作盤１を示し、
その上部に非常時通話装置２と一般乗客用非常時呼釦３
と聴覚障害者用呼釦４を示してある。一般乗客用非常時
呼釦３および聴覚障害者用呼釦４の正面図は図２に示す
とおりである。また、本発明による非常時外部連絡シス
テムブロックを図４に示す。

【０００８】今、乗かご内で非常事態が発生した場合、
一般乗客が乗っている時には一般用乗客用非常時呼釦３
を操作すると、外部の管理人室，監視室またはエレベー
タサービス会社に通報され、通話装置によってかご内と
通話ができ、事態を報告することができる。一方、かご
内に聴覚障害者が乗っている時は、聴覚障害者用呼釦４
を操作することによって、外部通話先には聴覚障害者が
操作していることを知らせ、かご内の聴覚障害者用呼釦
４を点灯表示させ、外部に連絡されたことを聴覚障害者
に知らせる。これによって一般乗客と聴覚障害者による
非常時の連絡を区別することができ、従来のいたずら通
報との間違いをカバーできる。

【０００９】また、図３は一般乗客用非常時呼釦と聴覚
障害者用呼釦５を１ケの釦で操作できるようにした例を
示す。すなわち、一般乗客は釦を押し続けることによっ
て外部に連絡でき通話が可能になり、また聴覚障害者用
は非常時に釦を押すタイミングをとらえて聴覚障害者か
らの通報と知る方法であり、いずれの例も一般乗客と聴
覚障害者からの通報を区別して知ることができる。

【００１０】

【発明の効果】本発明によれば、非常時に聴覚障害者に
よる外部への連絡が容易にできると同時に、従来いたず
らと判断されていた非常時呼釦の操作を解消できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の運転操作盤の正面図。

【図２】聴覚障害者用呼釦の実施例の正面図。

【図３】聴覚障害者用呼釦の実施例の正面図。

【図４】非常時外部連絡システムのブロック図。

【図５】従来の運転操作盤の正面図。

【符号の説明】

２…非常時通話装置、３…一般乗客用非常時呼釦、４…
聴覚障害者用呼釦、５…聴覚障害者用呼釦。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】非常時通話装置，非常時呼釦を備えた運転
   操作盤において、聴覚障害者用非常呼釦を設けたことを
   特徴とするエレベータ用運転操作盤。