JPH0940190A - 原稿分離搬送装置 - Google Patents

原稿分離搬送装置

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JPH0940190A
JPH0940190A JP20990395A JP20990395A JPH0940190A JP H0940190 A JPH0940190 A JP H0940190A JP 20990395 A JP20990395 A JP 20990395A JP 20990395 A JP20990395 A JP 20990395A JP H0940190 A JPH0940190 A JP H0940190A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 積載原稿の枚数の多寡、紙質、紙厚によら
ず、セットされた原稿を分離部分に確実にプリフィ−ド
することができ、使用する原稿の性状等に応じてプリフ
ィ−ド板バネの設定を最適な状態に簡単に変更すること
ができ、また、上記設定状態を機器本体の外部から確認
することができる原稿分離搬送装置を提供する。 【解決手段】 原稿を取り出すフィ−ドロ−ラ4と、該
フィードローラに圧接して原稿を分離する分離パッド5
と、圧板24によって基端部を上下方向へ回動自在に支
持され且つ分離パッドを保持するパッドホルダ25と、
圧板との間でパッドホルダの基端部及び分離パッドを挟
圧保持するように圧板に支持される底部及び該底部から
所定の傾斜角度で延びて先端部でフィードローラ外周面
に接する腕部とを有したプリフィ−ド板バネ27とを備
え、プリフィ−ド板バネをフィ−ドロ−ラに対して原稿
搬送方向に平行移動可能かつ、所定の複数位置において
固定可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は原稿分離搬送装置の
改良に関し、特に画像形成装置等に於いて原稿を自動給
紙するために用いられる自動原稿給紙装置において、複
数枚セットされた原稿から一枚づつ確実に分離して搬送
するために用いられる原稿分離搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、ファクシミリ、プリンタ、印刷
機等の画像形成装置やスキャナ等にあっては、原稿を読
み取る為の読取り手段を備えており、原稿テーブルの上
に複数枚積層状態でセットされた原稿を一枚づつ読取り
位置に自動的に給紙搬送する手段として自動原稿給紙装
置(ADF)が用いられている。原稿束から一枚づつ確
実に分離して給紙するために、従来から分離搬送装置が
用いられている。
【0003】特開平6−127721号公報には、分離
パッド方式の自動原稿分離搬送装置が開示されている。
図6はこの自動原稿分離搬送装置の要部構成説明図であ
り、この装置に於ては、分離ローラ100に分離パッド
101を圧接し、且つ分離ローラと分離パッドとの圧接
点より上流側のパッド裏側に規制部材102を設けるこ
とによって多数枚の原稿Dが挿入された時に分離パッド
が浮き上がることを防止している。この従来技術におい
ては分離パッド101と分離ロ−ラ100との圧接部分
に原稿Dを正しく進入させた時のみに原稿に搬送力が与
えられる構造になっており、この圧接部分まで原稿を補
助搬送させる手段が無い。また原稿をセットするテ−ブ
ルTから分離ロ−ラが上方に突出しており、上記圧接部
がテーブル上面よりも所定距離上方に位置している一方
で、原稿先端を圧接部にまで導く為のガイド部材がな
い。また、分離ローラと分離パッドとの間で形成される
楔形空所の形状が通常一定である為、原稿の厚さ、積載
枚数、腰の強弱、紙質等の違いに追随して分離パッドに
よる加圧状態を変更することができなかった。
【0004】このために原稿をピックアップする能力が
原稿側の条件によって不安定になり、テ−ブル部分と原
稿との間が摩擦により発生する静電気等に起因して搬送
路抵抗を増すと、ピックアップされた原稿が圧接部分に
到達しなくなるなどの不具合があった。また、少数の原
稿や、薄紙原稿をテーブルT上にセットした時には原稿
先端が圧接部よりも下側のロ−ラ周面に突き当たった状
態で止まるため、原稿の剛性が少ない場合には、無理に
押し込んでも原稿が座屈して先端が正規位置に達しない
状態となり、搬送不能となる。また、多数枚の原稿Dを
テーブルT上にセットする場合に、原稿束をロ−ラ側に
向けて押し込むための手段が無いために、上部の原稿は
その先端と分離パッド101との間の抵抗によって、前
頁(直下の頁)が搬送された後においても圧接部分に進
入できなくなる等の不具合があったり、セット時に上部
原稿が分離パッドに当たった時に下部原稿はロ−ラに突
き当たって圧接部分に先端を進入させ得なくなる等の不
具合があった。
【0005】また、通常、分離パッド101はゴムなど
の摩擦係数の高い材料で構成されるが、最終頁の搬送を
完了してテーブルT上に原稿がなくなると、分離ロ−ラ
100が分離パッド101と直接接触する為、分離ロー
ラによって分離パッドが引っ張られる事態が発生する。
また、分離ロ−ラの軸に一方向クラッチ等を挿入して分
離ローラを従動ローラとすると共に、該分離ローラの下
流側に位置するロ−ラにより原稿を搬送するときに原稿
を介して分離ロ−ラを連れ回りさせるように構成するこ
とも可能であるが、この場合も原稿によって分離パッド
が引っ張られてしまうという事態に変わりはない。分離
パッドが引っ張られると、分離パッドと分離ローラとの
間に形成される楔形の空所が狭くなる為、そこに入り込
む複数の原稿の先端部の形状も急傾斜した状態となり、
上述の不具合が助長されてしまう結果をもたらす。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の分離
搬送装置においては、静電気等に起因して搬送路抵抗が
増すと、ピックアップされた原稿が圧接部分に到達しな
くなり、また少数の原稿や、薄紙原稿をテーブルT上に
セットした時には無理に押し込んでも原稿が座屈して先
端が正規位置に達しない状態となり、搬送不能となる。
また、多数枚の原稿DをテーブルT上にセットする場合
に、原稿束をロ−ラ側に向けて押し込むための手段が無
いために、上部の原稿は前頁が搬送された後においても
圧接部分に進入できなくなったり、セット時に上部原稿
が分離パッドに当たった時に下部原稿はロ−ラにつき当
たって圧接部分に先端を進入させ得なくなる等の不具合
があった。また、分離ローラまたは原稿により分離パッ
ドが引っ張られてしまい、分離ローラと分離パッドとの
圧接部分の楔形のスペ−スが狭くなり、上述の不具合が
助長されてしまうという欠点があった。本発明はこのよ
うな不具合を解決するものであり、積載原稿の枚数の多
寡、紙質、紙厚によらず、セットされた原稿を分離部分
に確実にプリフィ−ドすることができ、使用する原稿の
性状等に応じてプリフィ−ド板バネの設定を最適な状態
に簡単に変更することができ、また、上記設定状態を機
器本体の外部から確認することができる原稿分離搬送装
置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、請求項1の発明は、原稿テーブル上に積載された原
稿を最下部から一枚づつ分離、搬送し順次画像を読み取
っていく画像形成装置等に用いられる分離パッド方式の
分離部を備えた原稿自動給紙装置において、上記分離部
は、原稿を取り出すフィ−ドロ−ラと、該フィードロー
ラに圧接して原稿を分離する分離パッドと、圧板によっ
て基端部を上下方向へ回動自在に支持され且つ分離パッ
ドを保持するパッドホルダと、上記圧板との間で上記パ
ッドホルダの基端部及び分離パッドを挟圧保持するよう
に圧板に支持される底部及び該底部から所定の傾斜角度
で延びて先端部でフィードローラ外周面に接する腕部と
を有したプリフィ−ド板バネとを備え、上記プリフィ−
ド板バネを上記フィ−ドロ−ラに対して原稿搬送方向に
平行移動可能かつ、所定の複数位置において固定可能と
したことを特徴とする。請求項2記載の発明は、上記プ
リフィ−ド板バネの材質として、樹脂、バネ性を有した
金属板を用いると共に、プリフィ−ド板バネを梁形状と
し、所定の固定位置においてプリフィ−ド板バネの腕部
の先端が各々設定した圧接力を持ってフィ−ドロ−ラに
接触するように構成したことを特徴とする。請求項3記
載の発明は、上記プリフィ−ド板バネの固定/解除、移
動を機器本体の外装部分を取り外すことなく行えるよう
にしたことを特徴とする。請求項4記載の発明は、上記
プリフィ−ド板バネの一部分を機器外部から目視できる
ようにすることによってプリフィ−ド板バネ設定位置を
確認可能としたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
を詳細に説明する。図1は本発明を適用する画像形成装
置の分離部、搬送部、及び読取部を示す図、図2は分離
部の要部の構成を示す断面図、図3は分離部の分解斜視
図である。原稿搬送部1は、分離部2と搬送部3とから
なる。分離部2は図示しないモータ等の駆動源により駆
動されるフィ−ドロ−ラ4と、該フィードローラ4の外
周面に圧接する分離パッド5とから成り、フィードロー
ラと原稿との間の摩擦係数と、分離パッド5と原稿との
間の摩擦係数を前者(フィ−ドロ−ラ4)の方を大きく
することによって、積載された原稿のうちの最下部から
一枚ずつ繰り出すことが可能となる。
【0009】分離部2によって分離されて順次搬送され
る原稿は、搬送ローラ対6によって読み取り部7に所定
の速度で搬送され、読取り位置を通過する過程で光源1
0からの照明を受け、原稿反射光はミラー11、レンズ
10を経て光電変換素子13に受光される。また、原稿
が読み取り部分を通過した後、排紙ロ−ラ14により、
排紙トレ−15まで搬送、排紙される。これらのロ−ラ
6、14の駆動は図示しないモ−タとギア等の駆動系に
よって行われる。また原稿の位置検出は、フィ−ドロ−
ラ4の手前側の原稿テーブル20上に原稿があることを
検知する第1のセンサ21、読み取り位置に原稿が達し
たことを検知する第2のセンサ22によって夫々行われ
る。図示しないマイコン等の制御部はこれらのセンサか
らの検知情報によってロ−ラ4、6、14を駆動すると
共に、読取り部7を構成する読み取り光学系を所定のタ
イミングで制御する。符号24は読取り位置の上方に位
置する圧板である。
【0010】図2は分離部の具体的構成を示す拡大断面
図、図3は分解斜視図であり、分離パッド5、パッドホ
ルダ25、押え板26、プリフィード板バネ27の概略
構成を下側から見た状態を示す。図3に示したように、
圧板24の支持凹所30内にはパッドホルダ25、分離
パッド5、押え板26、プリフィード板バネ(片持ち梁
形状)27の順で組み付けられ、これらの部材群が一つ
の分離部を構成している。
【0011】パッドホルダ25は、樹脂等の弾性材料で
構成した略板状体であり、その基端部の両角部に支軸3
5を持ち、これら支軸35が圧板24の支持凹所30内
に設けたU字形溝部36に嵌着されることによって圧板
24に対して揺動自由に取り付けられる。パッドホルダ
25の支軸35と反対側の端部(遊端部)35aは、圧
板24の開口部37に挿入され、該遊端部35aは原稿
搬送状態では圧板24とは接触しないものの、ジャム処
理やロ−ラ清掃といった保守時には、パッドホルダ25
を図2の支軸35を中心として反時計回りに回転させる
ことによって、遊端部35aを圧板24に突き当て、こ
の位置がパッドホルダ25の下死点となる。また、パッ
ドホルダ25の2つの支軸35の間の中央位置には突起
38が設けてあり、この突起38と圧板24に設けた係
止部39との間に引っ張りコイルスプリング40を掛け
ることによって、パッドホルダ25を支軸35を中心と
して反時計回り方向に常時付勢し、分離パッド5をフィ
−ドロ−ラ4に圧接させる。また、パッドホルダ25の
基端部寄りの適所には2つの穴41が貫通形成されてい
る。
【0012】分離パッド5はパッドホルダ25の穴41
と整合する2つの穴45を有し、樹脂等からなる押え板
26に突設した2つの突起26aを図3に示した様にパ
ッド5の穴45と、パッドホルダ25の穴41に夫々差
し込むことによりこれら3つの部材26、5、25を固
定する。固定方法は、押え板26やパッドホルダ25を
樹脂などの弾性部材を用いて形成し、突起26aと各穴
41、45を弾性的に圧着させる方法や、ネジや接着剤
等を用いた方法であっても良い。押え板26は樹脂等の
摺動性の高い(摩擦抵抗の低い)材質で形成し、押え板
26と原稿との間の接触抵抗を少なくする。
【0013】圧板24の凹所30、即ちパッドホルダ装
着位置の両側には平面部分50が設けてあり、この平面
部分50上にプリフィ−ド板バネ27の座部分51を着
座させると共に、プリフィ−ド板バネ27の座部分51
とU字形溝部36との間でパッドホルダ25の支軸35
を回転自在に支持する。プリフィ−ド板バネ27はバネ
材の金属や樹脂などの弾性体で形成され、分離パッド5
の両側縁の外側に相当する位置に2本の腕部52を持
ち、各腕部52の先端部はフィ−ドロ−ラ4に圧接され
る。座部分51に対して腕部52は、所定の角度で折り
曲げられた状態で一体化されている。
【0014】2つの座部分(底部)51の先端部51a
及び後端部51bは、圧板24の凹所30の先端側に設
けたスリット53及び後端側に設けたスリット54に夫
々差し込まれることによりプリフィード板バネ27の凹
所30内での位置決め固定が確実となる。このとき、凹
所30内に着座したプリフィード板バネ27は、凹所3
0内において矢印Aで示す前後方向へのみ進退可能とな
っている。
【0015】図4及び図5は本発明の第2の実施例の分
離部の要部断面図、及び要部斜視図であり、この実施例
は調整ネジ60を備え、この調整ネジを用いてプリフィ
ード板バネ27の前後方向(A方向)位置を微調整する
ようにした構成が特徴的である。この実施例の分離部を
構成する各部材である、分離パッド5、パッドホルダ2
5、押え板26、圧板24の各構成は、上記実施例と変
わるところがないが、プリフィード板バネ27の2つの
座部分51を連設する連設部(底部)61の後端縁中央
部に90度に屈曲したネジ支持部材62を設けると共
に、該ネジ支持部材62の端縁にネジ支持用のU字溝6
2aを形成した点と、該連設部61の前端縁中央部にネ
ジ支持部材62と逆方向に90度に屈曲した指示部63
を設けた点が異なっている。プリフィ−ド板バネ27の
先端部51aと後端部51bは夫々上記実施例の場合と
同様に圧板24のスリット53、54に差込み係止され
る。座部分51は上記と同様に凹所30の平面部分50
に着座した状態でA方向へ進退可能に支持される。
【0016】上記U字溝62a内には係合部材65の外
周の溝部が相対回転可能に嵌合されるとともに、係合部
材65には上記調整ネジ60の先端部が固定されてい
る。図4(a) に示すように調整ネジ60は圧板24の後
端部に設けたネジ孔66に螺合することにより支持さ
れ、この調整ネジ60を正逆転させることにより係合部
材65が前後方向Aに進退する結果として、プリフィー
ド板バネ27も一体的に前後方向Aに進退することがで
きる。
【0017】指示部63は筐体70に設けた目視穴71
に先端部を位置させており、プリフィード板バネ27の
前後方向への進退移動に応じて目視穴71を前後方向へ
移動する。このとき、図4(b) に示すように目視穴71
の縁部に厚紙、標準、薄紙等という表示を形成しておく
ことにより、使用する原稿の性状に応じてフィ−ドロ−
ラ4に対するプリフィード板バネ27の腕部52の接触
点を前後方向(原稿搬送方向)へ移動することが可能と
なり、セットされた原稿のプリフィ−ド開始位置を変更
することができる。
【0018】以上の説明においては調整ネジ60を用い
てプリフィ−ド板バネ27の前後方向位置を変更する例
を示したが、圧板24とプリフィ−ド板バネ27に夫々
穴と半抜き、或はスリットと曲げといった凹凸嵌合の組
み合わせを複数個設け、プリフィ−ド板バネ27の弾性
を利用して任意の所定の位置に固定するように構成する
ことも可能である。また、プリフィ−ド板バネ27の位
置を指示する際にもプリフィ−ド板バネ27の他の部分
を用いたり調整ネジ側ににマ−クを施して行うことも可
能である。
【0019】プリフィード板バネ27の機能は、腕部5
2の先端を、フィ−ドロ−ラ4の外周面であってフィ−
ドロ−ラ4とパッド5との圧接部の上流側位置に圧接さ
せることにより、給紙されようとする原稿を圧接部に向
けて予備的に付勢することにあり、このプリフィード機
能により原稿先端部を確実に圧接部に圧入させることが
可能となる。このため、フィ−ドロ−ラ4がガイド板
(原稿テーブル)20よりも上方に突出していたとして
も、上側の原稿が圧接部に進入できなくなるという事態
が防止される。また、図4(b) に示すように厚紙の場合
には腕部52の先端を圧接部により接近させ、原稿が薄
くなって腰が弱くなるほど腕部先端を圧接部から離す様
に確認しながらプリフィード板バネ27の前後方向位置
を調整することにより、原稿の性状に応じた最適の分
離、給紙状態を実現できる。
【0020】また、プリフィード板バネ27を用いるこ
とにより、静電気により搬送抵抗が増大した場合にも各
原稿を確実に圧接部に進入させることが可能となる。少
枚数の原稿や、薄い原稿をセットした場合にも予備的な
原稿押し込みが十分に行われることとなる為、原稿先端
がローラに突き当たった状態で停止したり、剛性の欠如
に起因して無理に押し込んだときに先端が座屈する等の
事態も防止できる。
【0021】また、従来多枚数の原稿をテーブル上にセ
ットした場合に、上側(後続)の原稿はその先端部と分
離パッド5との間の抵抗によって前頁が搬送された後に
圧接部に侵入できなくなるという不具合が起きたり、セ
ット時に上部原稿が分離パッドに当たった時に下部原稿
はローラに突き当たって圧接部に侵入できないという問
題があったが、本発明では、プリフィード板バネ27の
腕部先端が分離パッド5よりも先に原稿に当接してその
動きを規制する為、パッド5の摩擦抵抗による悪影響を
受けることがなくなる。即ち、多枚数をセットした場合
に於ける上側の原稿の圧接部への進入不能状態は、パッ
ド5の抵抗に起因しているが、本発明ではプリフィード
板バネが原稿と事前に接触しており、腕部の摩擦抵抗は
少ないので、上側の原稿を円滑に圧接部に導くことがで
きる。また、上部原稿が分離パッドに当たることにより
下部原稿が圧接部に進入できないという問題も腕部52
が分離パッド5と原稿との事前の接触を防止しているの
で、解決される。
【0022】また、この実施例では、原稿の給紙が完了
した時に、フィードローラと分離パッドとが接触するこ
とによって、分離パッドが引っ張られて圧接部の楔形ス
ペースが狭くなったとしても、その上流側に於てフィー
ドローラと接している腕部とフィードローラとの間で形
成される楔形空所のスペースに変わりがない為、原稿は
分離パッドの変形に影響されずに正常に給紙されること
ができる。逆に、プリフィード板バネの前後方向位置を
変更して腕部とフィードローラとの圧接点を変更するこ
とにより、腕部とフィードローラとの間で形成される楔
形のスペース(腕の傾斜角度)を変更できるので、原稿
の性状の違いに応じた適切な給紙状態を確保できる。
【0023】
【発明の効果】このように本発明は、積載原稿の枚数の
多寡、紙質、紙厚によらず、セットされた原稿を分離部
分に確実にプリフィ−ドすることができ、使用する原稿
の性状等に応じてプリフィ−ド板バネの設定を最適な状
態に簡単に変更することができ、また、上記設定状態を
機器本体の外部から確認することができる原稿分離搬送
装置を提供することができる。即ち、請求項1記載の原
稿搬送装置においては、プリフィ−ド板バネ27をフィ
−ドロ−ラ4に対して移動可能とした為、プリフィ−ド
板バネ27と分離ロ−ラ4の接触点(圧接部)を原稿搬
送方向に移動することが可能となり、セットされた原稿
のプリフィ−ド開始位置を原稿の性状(紙厚、腰の強
弱、滑り性等)に応じて変更することができる。
【0024】請求項2の原稿搬送装置においては、腕部
でフィ−ドロ−ラ4と接する片持ち梁形状のプリフィ−
ド板バネ27の位置を分離ロ−ラ4に対して前後方向へ
平行移動させるが、プリフィ−ド板バネ27の腕部がフ
ィ−ドロ−ラの外周面に接する位置を調整することによ
って、板バネ27の腕部とフィ−ドロ−ラとの圧接力を
容易に設定でき、またプリフィ−ド板バネ27の形状を
単純化する事が出来るので安価に紙質等の原稿条件に対
応することが可能となる。
【0025】請求項3の原稿搬送装置においては、上記
プリフィ−ド板バネ27の固定/解除、移動を機器本体
の外装部分を取り外すことなく行えるようにしたので、
調整ネジ等を用いた調整に際して紙質等に応じた最適な
板バネ27の位置を表示することが可能となり、操作者
に簡単に最適条件への変更を行わせることが出来る。ま
た、プリフィード板バネを圧板に対して容易に着脱、交
換できるので、給紙原稿の種類等に応じて柔軟にプリフ
ィード板バネを変更し、最適のプリフィード機能を発揮
させることができる。
【0026】請求項4の原稿搬送装置においては、プリ
フィ−ド板バネ27の固定設定位置を機器外部から確認
可能となっているので、使用時に設定を間違えることが
無く、また固定位置を直接指示することが可能なため安
価に前述の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する画像形成装置の分離部、搬送
部、及び読取部を示す図。
【図2】分離部の要部の構成を示す断面図。
【図3】分離部の分解斜視図。
【図4】(a) 及び(b) は本発明の他の実施例の要部断面
図、及び一部拡大図。
【図5】図4の実施例で用いるプリフィード板バネの斜
視図。
【図6】従来例の説明図。
【符号の説明】
1 原稿搬送部、2 分離部、3 搬送部、4 フィー
ドローラ、5 分離パッド、6 搬送ローラ対、7 読
み取り部、10 光源、11 ミラー、13 光電変換
素子、25 パッドホルダ、26 押え板、27 プリ
フィード板バネ、30 指示凹所、35 支軸、36
U字形溝部、37 開口部、39 係止部、40 引っ
張りコイルスプリング、41、45 穴、50 平面部
分、51 座部分(底部)、52 腕部、53、54
スリット、60 調整ネジ、61 連設部(底部)、6
2 ネジ支持部材、63 指示部、

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿テーブル上に積載された原稿を最下
    部から一枚づつ分離、搬送し順次画像を読み取っていく
    画像形成装置等に用いられる分離パッド方式の分離部を
    備えた原稿自動給紙装置において、 上記分離部は、原稿を取り出すフィ−ドロ−ラと、該フ
    ィードローラに圧接して原稿を分離する分離パッドと、
    圧板によって基端部を上下方向へ回動自在に支持され且
    つ分離パッドを保持するパッドホルダと、上記圧板との
    間で上記パッドホルダの基端部及び分離パッドを挟圧保
    持するように圧板に支持される底部、並びに該底部から
    所定の傾斜角度で延びて先端部でフィードローラ外周面
    に接する腕部とを有したプリフィ−ド板バネとを備え、 上記プリフィ−ド板バネを上記フィ−ドロ−ラに対して
    原稿搬送方向に平行移動可能かつ、所定の複数位置にお
    いて固定可能としたことを特徴とする原稿分離搬送装
    置。
  2. 【請求項2】 上記プリフィ−ド板バネの材質として、
    樹脂、或はバネ性を有した金属板を用いると共に、プリ
    フィ−ド板バネを梁形状とし、所定の固定位置において
    プリフィ−ド板バネの腕部の先端が各々設定した圧接力
    を持ってフィ−ドロ−ラに接触するように構成したこと
    を特徴とする請求項1記載の原稿分離搬送装置。
  3. 【請求項3】 上記プリフィ−ド板バネの固定/解除、
    移動を機器本体の外装部分を取り外すことなく行えるよ
    うにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の原稿分
    離搬送装置。
  4. 【請求項4】 上記プリフィ−ド板バネの一部分を機器
    外部から目視できるようにすることによってプリフィ−
    ド板バネ設定位置を確認可能としたことを特徴とする請
    求項1、2又は3記載の原稿分離搬送装置。
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US7618036B2 (en) * 2004-10-14 2009-11-17 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Paper feed unit, paper separating unit, and image forming apparatus

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