JPH0939361A - 孔版式製版印刷装置のインキ吸収装置 - Google Patents

孔版式製版印刷装置のインキ吸収装置

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JPH0939361A
JPH0939361A JP19743695A JP19743695A JPH0939361A JP H0939361 A JPH0939361 A JP H0939361A JP 19743695 A JP19743695 A JP 19743695A JP 19743695 A JP19743695 A JP 19743695A JP H0939361 A JPH0939361 A JP H0939361A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用済マスタの巻き取り部分の両端から滲み
出たインキを吸収して、上記インキが排版ロールの両端
部で、吸収が追いつかず印刷ドラム上に滴下し、そのイ
ンキにより印刷物が汚されたり、インキが印刷装置周辺
の機構部分に付着して装置の故障を起こすことが防止す
る孔版式製版印刷装置のインキ吸収装置を提供する。 【解決手段】 排版ロールの巻取軸9の両端部901の
外周であって、使用済マスタの側縁の近傍に、多孔性の
シート状基材の外側に蛇腹状に折り曲げられた多孔性シ
ートを巻装させて構成したインキ吸収手段1001を配
設したことを特徴とする孔版式製版印刷装置のインキ吸
収装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、孔版式製版印刷装
置のインキ吸収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の孔版式製版印刷装置のインキ吸収
装置としては、本発明の出願人の出願がある(平成5年
特許願第331774号)。このインキ吸収装置は、図
15に示すように、排版ロール10の軸9上の使用済マ
スタ1bを巻き取る部分の両端に当接し、使用済マスタ
1bに付着したインキを吸収するインキ吸収手段として
の一対のインキ吸収フランジ110,110(図には、
一方のみ示す。)が設けられていて、インキ吸収フラン
ジ110は、ドーナツ型の形状をなし、繊維の重なりに
方向性のある繊維系吸収材をその繊維の長さ方向と排版
ロール10の軸9の方向とが略平行となるように形成さ
れた紙パルプ圧縮成形材で構成されている。インキ吸収
フランジ110の外径は、排版ロール10が使用済マス
タ1bで満杯になったときの排版ロール10の外径に等
しく形成されていて、軸9に巻き取られた使用済マスタ
1bの両端に常に当接するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のインキ吸収装置
では、排版ロール10の外周であって巻き取られた使用
済マスタ1bの両側の、繊維の重なりに方向性のある繊
維系吸収材をその繊維の長さ方向と排版ロール10の軸
9の方向とが略平行となるように形成された紙パルプ圧
縮成形材で構成されたドーナツ型の形状のインキ吸収フ
ランジ110に吸収させているので、使用済マスタ1b
に付着し、排版ロール10の軸9上に滲み出たインキが
徐々に吸収され、素早く吸収させることができず、漏れ
出たインキが滴下したり飛散し、インキにより、印刷装
置が汚損されるという問題点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、外周
面に孔版用のマスタが巻き付けられ回転中心軸の周りに
回転する印刷ドラムと、上記印刷ドラムの内周面にイン
キを供給するインキ供給手段と、上記マスタの一端が巻
き付けられ該マスタを上記印刷ドラムに供給する給版ロ
ールと、上記マスタを製版する製版手段と、上記マスタ
の他端が巻き付けられ使用済マスタを上記印刷ドラムか
ら巻き取る排版ロールと、上記給版ロールと上記排版ロ
ールとを支持し、上記印刷ドラムの中心軸に対して回動
自在であるロール支持手段とを具備する孔版式製版印刷
装置において、上記排版ロールの外周であって、上記使
用済マスタの側縁の近傍に、多孔性のシート状基材と、
そのシート状基材の外側に蛇腹状に折り曲げられた多孔
性シートを巻裝させて構成したインキ吸収手段を配設し
たことを特徴とする孔版式製版印刷装置のインキ吸収装
置にある。
【0005】請求項2の発明は、請求項1記載の孔版式
製版印刷装置のインキ吸収装置において、上記使用済マ
スタからのインキを上記インキ吸収手段の内部に押し込
む押し込み部材を上記インキ吸収手段の上記マスタ側の
端面側に設けたことを特徴とする孔版式製版印刷装置の
インキ吸収装置にある。
【0006】請求項3の発明は、外周面に孔版用のマス
タが巻き付けられ回転中心軸の周りに回転する印刷ドラ
ムと、上記印刷ドラムの内周面にインキを供給するイン
キ供給手段と、上記マスタの一端が巻き付けられ該マス
タを上記印刷ドラムに供給する給版ロールと、上記マス
タを製版する製版手段と、上記マスタの他端が巻き付け
られ使用済マスタを上記印刷ドラムから巻き取る排版ロ
ールと、上記給版ロールと、上記排版ロールとを支持
し、上記印刷ドラムの中心軸に対して回動自在であるロ
ール支持手段と、上記排版ロールの外周であって、上記
使用済マスタの側縁の近傍に、多孔性のシート状基材
と、そのシート状基材の外側に蛇腹状に折り曲げられた
多孔性シートとを巻裝させて構成したインキ吸収手段
と、上記排版ロールの外側を覆うカバーと、上記インキ
吸収手段の上記マスタ側の端面側に当接するように上記
カバーに固定されて配設されていて、上記使用済マスタ
からのインキを上記インキ吸収手段の内部に押し込む押
し込み部材とを備えた孔版式製版印刷装置のインキ吸収
装置にある。
【0007】請求項4の発明は、請求項1、2または3
記載の孔版式製版印刷装置のインキ吸収装置において、
上記インキ吸収手段が親油化処理を施されていることを
特徴とする孔版式製版印刷装置のインキ吸収装置にあ
る。
【0008】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例に
ついて説明する。まず、図8ないし図13を参照して本
発明を適用した製版印刷装置について説明する。図8な
いし図13において、符号350は孔版式製版印刷装置
を示す。符号351は孔版式製版印刷装置350の所定
位置に配設されたフレームを示す。この孔版式製版印刷
装置350は、フレーム351に支持されていて外周面
に孔版用のマスタ1が巻き付けられ回転中心軸6の周り
に回転する印刷ドラム5と、印刷ドラム5の内周面にイ
ンキを供給するインキ供給手段60と、マスタ1の一端
が給版ロール軸としての芯管2sの周りに巻き付けられ
マスタ1を印刷ドラム5に供給する給版ロール2の芯管
2sを支持する給版ロール軸支持手段175と、マスタ
1の他端が排版ロール軸としての巻取軸9の周りに巻き
付けられ使用済マスタ1bを印刷ドラム5から巻き取る
排版ロール10の巻取軸9を支持する排版ロール軸支持
手段185と、回転中心軸6の周りに印刷ドラム5に対
して回動自在であり、給版ロール軸支持手段175およ
び排版ロール軸支持手段185を有する給排版ユニット
190と、孔版式製版印刷装置350の本体側(以下、
単に「印刷装置本体側」という)に支持された、マスタ
1を製版する製版手段としてのサーマルヘッド4と、給
版ロール軸支持手段175の近傍に配設され製版時にマ
スタ1をサーマルヘッド4に押し付けながらマスタ搬送
方向に搬送するプラテンローラ3とから主に構成されて
いる。
【0009】給排版ユニット190は、給版ロール軸支
持手段175、給版ロール2、プラテンローラ3、排版
ロール軸支持手段185、排版ロール10、給排版アー
ム対91a,91b(一方は図示されず)、排版ロール
用歯車51から主に構成される。
【0010】なお、印刷ドラム5、後述するドラム軸9
3a,93b(一方は図示されず)、給排版ユニット1
90およびインキ供給手段60等がドラムユニット22
0を構成していて、ドラムユニット220は印刷装置本
体側からフレーム351を介して図示しない脱着機構に
よって着脱自在となっている(図9参照)。
【0011】以下、印刷ドラム5廻りの構成、インキ供
給手段60、給排版ユニット190の各構成要素、サー
マルヘッド4廻りの構成等について説明する。図9にお
いて、印刷ドラム5は、回転中心軸6方向に延在して設
けられていて、インキ通過性の多数かつ微細な開孔部5
hが形成された樹脂あるいは金属製の支持円筒体5a
と、その外周面に巻き付けられた複数層のメッシュスク
リーン5bとの2層構造となっている。支持円筒体5a
には、その円周上の略3分の2の範囲にわたり開孔部5
hが形成された印刷可能領域Paと、開孔部5hが形成
されていない、インキ不通過性の非印刷領域Hとが形成
されている。印刷ドラム5の印刷可能領域Paは、後述
する圧胴115の凸部と対応する範囲でマスタ1の幅よ
りも狭い範囲で開孔部5hが形成されていて、それ以外
の部分は非開孔部となっている。印刷ドラム5の非印刷
領域Hは、同図に示すように、その両側端縁部にも設け
られている。なお、メッシュスクリーン5bの厚さは、
0.1mm程度であるが、同図にはこれを誇張して示
す。
【0012】図9ないし図13において、支持円筒体5
aおよびメッシュスクリーン5bの両側端部は、これら
の両側端部を挾んで配設された円板状のドラムフランジ
部12a,12b(一方は図示されず)の外周部に取り
付けられている。各ドラムフランジ部12a,12b
(一方は図示されず)の中央基部にはドラム軸93a,
93b(一方は図示されず)がそれぞれ一体的に形成さ
れていて、印刷ドラム5は、軸受14を介して回転中心
軸6に回動可能に支持されている。印刷ドラム5は、後
述するドラム駆動手段230により、図9に示す矢印A
方向に回転駆動される。
【0013】両ドラム軸93a,93b(一方は図示さ
れず)上には、印刷ドラム5を挟んで一対の給排版アー
ム91a,91b(一方は図示されず)(以下、「給排
版アーム対91a,91b」というときがある)が、図
示しない軸受を介して回転中心軸6に対して回動自在に
支持されている。各給排版アーム91a,91bの基部
は給排版用摩擦クラッチ92を介してドラム軸93a,
93b(一方は図示されず)に連結されている。給排版
用摩擦クラッチ92は、後述するように、印刷時に、各
給排版アーム91a,91bとドラム軸93a,93b
とを接続して一体的に回動させ、一方、製版および排版
時に給排版アーム91a,91bとドラム軸93a,9
3b(一方は図示されず)との接続を断つようにそれぞ
れ設定されている。給排版用摩擦クラッチ92は、ジャ
ム時の手操作処置のために手動で外れるようになってい
る。
【0014】図9に示すように、ドラム軸93bの一端
側にはドラム歯車17が一体形成されている。ドラム歯
車17の外側には、印刷装置本体側の図示しない側板に
固設されドラム駆動軸18の一端に連結された駆動モー
タMが配設されている。ドラム駆動軸18の他端には、
ドラムユニット220装着時にドラム歯車17と噛合す
る歯部が形成された駆動歯車19が固設されている。上
記のとおり、ドラム駆動手段230は、駆動モータM、
ドラム駆動軸18および駆動歯車19から構成される。
なお、ドラム駆動手段230は図9のみに示す。
【0015】図9ないし図10に示すように、各給排版
アーム91a,91b(一方は図示されず)の基部側に
は、図9および図10に示すホームポジション(以下、
「定位置」あるいは「給版位置」というときがある)状
態における各給排版アーム91a,91b(一方は図示
されず)に対して回転中心軸6を介して対称位置に、回
転バランスを保持するための、比重大の材料から成るバ
ランサウエィト90a,90b(一方は図示されず)が
固設されている。バランサウエィト90a,90bは、
各給排版アーム91a,91b(一方は図示されず)が
回転した場合に他の部品に干渉しないようにそれぞれ配
置されている。バランサウエィト90a,90bは、側
面視において略扇状を成し、回転中心軸6に対する給排
版ユニット190の回転モーメント成分と釣り合うよう
にその大きさおよび重量が設定されている。後述するよ
うに、印刷工程において、印刷ドラム5および給排版ユ
ニット190は、一体となって高速で回転する。このと
き、上記のように、バランサウエィト90a,90bが
設けられているため、これらの一体化した物体の全体と
しては、回転バランスが良くなって回転時の負荷変動が
小さくなるので、より安定した高速印刷を行なえる。各
給排版アーム91a,91bの自由端部の間には、各両
アームを連結して剛性を保持するための図示しない連結
部材が他の部品に干渉しないようにそれぞれ橋架されて
いる。
【0016】図8において、インキ供給手段60は、印
刷ドラム5の内部に配設され印刷ドラム5の内周面、す
なわち支持円筒体5aの内周面にインキを供給するイン
キローラ20と、インキローラ20と微小間隙を置いて
平行に配置されていて、インキローラ20との間にイン
キ溜り21を形成するドクタローラ22と、印刷ドラム
5の回転中心軸6を兼ねると共にインキ溜り21へイン
キを供給するインキ供給パイプ6とから主に構成されて
いる。インキローラ20は、回転中心軸6に固設された
図示しない側板によりその軸部を回転自在に支持されて
いて、図示しない歯車およびベルト等の駆動伝達手段に
より印刷ドラム5の回転と同期して印刷ドラム5の回転
方向と同じ方向に回転駆動される。インキローラ20の
表面部には、耐油性ニトリルゴム、フッ素ゴム、あるい
は樹脂等からなる弾性体が形成されており、後述する押
圧手段が接触するときの衝撃音を低減している。インキ
ローラ20に対向する印刷ドラム5の外周面下方には、
押圧手段としての圧胴115が偏芯軸117の周りに図
示矢印B方向に回転可能に設けられている。偏芯軸11
7は、印刷装置本体側の図示しない本体側板に支持され
ていて、印刷装置本体側に設けられた圧胴駆動装置に連
結されている。圧胴115は、印刷時に印刷ドラム5に
印刷用紙Pを介して圧接する印刷位置と、非印刷時に印
刷ドラム5の外周面から離間した非印刷位置とを選択的
に占めるようになっている。圧胴115の外周面は、印
刷用紙Pを介して印刷ドラム5の外周面に巻き付けられ
たマスタ1に圧接するようになっていて、圧胴115の
外周部の一部分には、印刷ドラム5の外周よりも遠心方
向に突出している給排版ユニット190の突出部分との
干渉を避けるための切欠凹部118が形成されている。
圧胴115は、給排版ユニット190の上記突出部分と
切欠凹部118とが合致するように、給紙装置および給
排版ユニット190と相互に動作タイミングが取られ
て、すなわち相互に同期して印刷ドラム5と略同じ周速
度で回転駆動されるようになっている。圧胴115の切
欠凹部118の一部には、圧胴軸線に平行に印刷用紙P
の先端を挾持するための開閉自在なクワエ爪116が設
けられている。クワエ爪116は、図示しないカム等を
有しクワエ爪116を強制的に開閉する開閉手段により
所定位置で開閉される。
【0017】圧胴115の図において右側近傍には、図
示しない給紙部より図示しない用紙搬送手段によってそ
の上流側より分離給送される印刷用紙Pを、印刷ドラム
5と圧胴115との間に所定のタイミングを取って搬送
する上下一対のフィードローラ対24a,24bが配設
されている。フィードローラ対24a,24bは、印刷
装置本体側の図示しない本体側板に回転自在に支持され
ている。印刷ドラム5とフィードローラ対24a,24
bとの間の用紙搬送路の上方には、フィードローラ対2
4a,24bからの印刷用紙Pの給送を検知するための
用紙検知センサ110が配設されている。
【0018】圧胴115の図において左側近傍には、圧
胴115に近接して印刷済みの印刷用紙Pを剥離する排
紙爪114と、上記本体側板に回転自在に支持された搬
送ローラ前111および搬送ローラ後112との間に貼
設された搬送ベルト113、図示しない吸着ファンから
構成された吸着搬送装置と、印刷ドラム5と圧胴115
との間のニップ部に送風して、印刷ドラム5の表面から
の用紙Pを剥離させる剥離ファン37が設けられてい
る。搬送ベルト113は、図示しない駆動手段により、
印刷ドラム5の周速度よりも速い搬送速度で駆動される
ように設定されている。
【0019】図8において、マスタ1は、非常に薄い3
μm厚の実質的に熱可塑性樹脂フィルムのみから成り、
給版ロール2の小径の芯管2sに連続シート状に巻かれ
ている。マスタ1のサーマルヘッド4との当接面には帯
電防止剤が塗布されている。ここで、実質的に熱可塑性
樹脂フィルムのみから成るマスタとは、マスタが熱可塑
性樹脂フィルムのみから成るものの他、熱可塑性樹脂フ
ィルムに帯電防止剤等の微量成分を含有させてなるも
の、さらには熱可塑性樹脂フィルムの両主面、すなわち
表面および裏面のうち少なくとも一方にオーバーコート
層等の薄膜層を1層又は複数層形成して成るものを含
む。給版ロール軸支持手段175は、着脱溝7hおよび
ブレーキユニット26で構成されている。
【0020】図8において、給排版アーム91a,91
b(一方は図示されず)の自由端部の略中央部には、給
版ロール2を着脱するためのU字状の着脱溝7hがそれ
ぞれ形成されている。各着脱溝7hには、給版ロール2
の各端部の芯管2sに所定の制動力を負荷するブレーキ
ユニット26がそれぞれ設けられていて、給版ロール2
は両端部の芯管2sを介して両ブレーキユニット26に
より回転可能、かつ、着脱可能に支持されていると共
に、給排版アーム91a,91b(一方は図示されず)
の回動時にブレーキユニット26からその慣性により外
れたりしないように支持されている。したがって、給版
ロール2の両端部の芯管2sには常時所定の制動力が負
荷されていて、給版ロール2から引き出されるマスタ1
には常に一定の張力が付与される。
【0021】給版ロール2支持部近傍の図において右側
における給排版アーム91a,91b(一方は図示され
ず)には、給版ロール2から供給されるマスタ1を自身
の周面の一部に巻き付けて搬送するプラテンローラ3
が、給排版アーム91a,91b(一方は図示されず)
に回転自在に支持された軸3sに取り付けられている。
プラテンローラ3は、印刷ドラム5の外周面と隙間をも
って給排版アーム91a,91b(一方は図示されず)
に支持されている。プラテンローラ3は、JIS硬度A
40°の合成ゴムから成る帯電防止材料でできていて、
回転中心軸6と平行にその軸方向に延在して設けられて
いる。
【0022】図11において、符号210はプラテンロ
ーラ駆動手段を示す。プラテンローラ駆動手段210
は、図示しないDCモータ、板カム32、カムフォロア
ブラケット33、引張りコイルばね34、パルスモータ
28および歯車31から主に構成される。図11に示す
ように、プラテンローラ3の軸3sの一端には、歯車3
0が固設されている。上記本体側板には、回転駆動軸3
2sに連結されたDCモータ(図示せず)が設けられて
いて、この回転駆動軸32sに板カム32が取り付けら
れている。また、印刷装置本体側におけるカム32の近
傍には、カム32の輪郭周面に接触して転動するローラ
33a付きのカムフォロアブラケット33が配設されて
いる。
【0023】カムフォロアブラケット33は、3角形状
の板に腕が突出した形状をなし、その3角状部の一端が
ローラ33aの取付部を形成していて、その基端が軸3
3sで上記本体側板に枢着されている。また、カムフォ
ロアブラケット33の突出した腕状の自由端は、上記本
体側板に係止された引張りコイルばね34により図にお
いて反時計回り方向の回動習性が与えられている。ま
た、カムフォロアブラケット33の突出した腕の一側端
には、その回転駆動軸31sに固設された歯車30と後
述する所定時期に噛合する歯車31を有するパルスモー
タ28が取り付けられている。
【0024】図11において、符号50は、製版時にサ
ーマルヘッド4をプラテンローラ3にマスタ1を介して
当接させる製版位置(図中仮想線で示す)と、非製版時
に製版位置から離間させる非製版位置(図中実線で示
す)とに選択的に変位させるためのサーマルヘッド接離
手段を示す。
【0025】上記本体側板には、板カム47が一体的に
取り付けられた駆動軸47sに連結された図示しないD
Cモータが固設されている。また、カム47の近傍に
は、上記本体側板に軸48sで枢着されていて、カム4
7の輪郭周面と接触して転動するローラ48a付きのカ
ムフォロアアーム48が配設されている。カムフォロア
アーム48の基端にはローラ48aの取付部が形成され
ており、その自由端にはプラテンローラ3の軸3sと平
行な方向に延在して設けられたサーマルヘッド4が取り
付けられている。またカムフォロアアーム48のローラ
48aの取付部と軸48sとの間には、その一端が上記
本体側板に係止された引張りコイルばね49の他端が係
止されている。引張りコイルばね49により、サーマル
ヘッド4には図において時計回り方向の回動習性が与え
られている。サーマルヘッド4は、マスタ1の副走査搬
送方向と直交する方向、すなわち、主走査方向に一列に
多数の微細発熱素子が配列された周知の構成を有する。
【0026】図8、図10、図12および図13に示す
ように、巻取軸9は、丸棒状をなしていて、ポリアミド
(PA)樹脂でできている。排版ロール10は使用済マ
スタ1bをロール円状に巻き取るものであり、その巻取
軸9には、給版ロール2から繰り出されたマスタ1の他
端が予め接着されている。巻取軸9の一端部には、切欠
き溝9a(図13参照)が形成されている。図13にお
いて、符号185は排版ロール軸支持手段を示す。排版
ロール軸支持手段185は、後述する、ロール駆動軸5
2およびスライド軸53で主に構成される。給排版アー
ム91aの自由端部には、パイプ材から成り、排版ロー
ル10の巻取軸9の切欠き溝9aと嵌合して排版ロール
10の一端を支持するための、その軸に対して直角方向
に突出した係合突起52aを有するロール駆動軸52が
回動可能に設けられている。ロール駆動軸52の軸端に
は排版ロール用歯車51が固設されている。一方、給排
版アーム91bの自由端部には、有底部が形成されたパ
イプ状部材から成り、排版ロール10の巻取軸9を緩く
嵌入させて排版ロール10の他端を支持するための、プ
ラテンローラ3の軸3sと平行に図中LR方向に摺動自
在なスライド軸53が設けられている。
【0027】また、ロール駆動軸52およびスライド軸
53近傍の給排版アーム91a,91bの自由端部に
は、ロール駆動軸52およびスライド軸53が巻取方向
と反対の方向に緩むのを防止する図示しないブレーキユ
ニットが設けられていて、後述する、印刷ドラム5外周
面上へのマスタ1の初期セット巻装時に緩まない程度の
制動力が負荷されている。
【0028】図12において、符号55は、排版ロール
10の巻取軸9を回転駆動する排版ロール駆動手段を示
す。排版ロール駆動手段55は、後述する、排版巻取モ
ータ56、駆動歯車58、連結アーム59および歯車6
1で主に構成される。
【0029】上記本体側板には、排版巻取モータ56が
固設されている。排版巻取モータ56の回転出力軸57
には駆動歯車58が固設されている。駆動歯車58の隣
には、連結アーム59によって所定の間隔に保たれ軸6
1sの周りに回転可能に支持されると共に駆動歯車58
と常時噛合する歯車61が設けられ、その軸受部に組み
込まれているワンウェイクラッチ(図示せず)により、
図中矢印B方向のみに回転可能になっている。
【0030】排版ロール用歯車51と歯車61とが後述
する所定の動作時期において噛合若しくはその噛合を解
除する連結アーム59の揺動動作は、回転出力軸57、
軸61sおよびロール駆動軸52との位置関係が、回転
出力軸57と軸61sとを結ぶ半直線と、ロール駆動軸
52と軸61sとを結ぶ半直線とが略直角又はそれより
大きい鈍角になるように設定されているので、排版巻取
モータ56の回転駆動による駆動歯車58の回転動作だ
けで実施可能なようになされている。すなわち、後述す
る製版開始時においては、排版巻取モータ56の駆動歯
車58が図中矢印A方向に回転すると、歯車の回転モー
メントの作用を受けて連結アーム59を介して歯車61
が、排版ロール用歯車51に接近する方向に揺動して排
版ロール用歯車51に噛み合い、排版巻取モータ56の
回転力がロール駆動軸52に伝達される。一方、製版終
了時においては、排版巻取モータ56の駆動歯車58が
図中矢印A方向と反対方向に若干逆回転されることによ
り、連結アーム59を介して歯車61が、停止した状態
で排版ロール用歯車51から離れる方向に揺動して排版
ロール用歯車51との噛み合いが外れる。
【0031】以上孔版式製版印刷装置を説明したが、こ
の孔版式製版印刷装置の排版ロール10に設けられるイ
ンキ吸収装置を図1ないし5に基づいて説明する。図1
において、排版ロール10の巻取軸9の両端部901,
902(一方のみ示し、他方のものは省略する。)に
は、インキ吸収手段1001,1002(一方のみ示
し、他方のものは省略する。)が固定されている。イン
キ吸収手段1001は、図2a,2bに示すように、シ
ート基材1001aの外側に折曲角が鋭角に折り曲げら
れた蛇腹状多孔性シート1001bを渦巻状に張付けた
シート吸収部材で構成されている。シート基材1001
aとしては、塩化ビニール、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンなどの多孔性シート基材が用いられ、
蛇腹状多孔性シート1001bとしては、吸取紙が用い
られ、その折曲角度が鋭角に曲げられたものが使用され
る。
【0032】巻取軸9に巻取られた使用済みのマスタ1
に残存したインキは、巻取軸9に巻取られた状態で、巻
取軸9の両側に滲み出るのであるが、そのインキは、イ
ンキ吸収手段1001の多孔性シート基材1001a
と、蛇腹状に巻き付けられた蛇腹状多孔性シート100
1bとの間の空隙に吸収される。エマルションインキを
使用する孔版印刷機では、インキの成分が通常のインキ
吸収力でインキを吸収させても、インキ成分が崩れにく
く、十分に分解吸収させることができないが、本発明の
ように、吸収手段の吸収面積を増加させることによりイ
ンキの分解吸収力が強くなり、インキのオイル分を十分
に分解吸収させることができるので、インキ成分の結合
を壊れさせて流動性を良くすることができ、インキの減
量軟化が促進され、マスタ1の端面にインキ溜りを造る
ことがなくなり、良好なインキ吸収ができる。インキ吸
収手段1001としては、ライナーの外側に鋭角状に折
り曲げた中しん原紙を張り合わせた片面段ボールで構成
しても良い。また、インキ吸収手段1001の蛇腹状多
孔性シート1001bは、図3a,3bに示すように波
状に折曲させたものでも良いし、さらに、図4a,4b
に示すように、凹凸波状に折曲させたものでも良い。
【0033】別の実施例を図5に基づいて説明する。図
5は、巻取軸9の構成のみを示し、孔版式製版印刷装置
350およびその他の印刷装置の構成については前記実
施例と同じであるので、その構成は省略する。インキ吸
収部材2001は、図5に示すように巻取軸9の両端部
901,902(一方のみ示し、他方のものは省略す
る。)に、第1インキ吸収部材4001と、第2インキ
吸収部材3001とを結合したもので構成されている。
第1インキ吸収部材4001は、巻取軸9のマスタ1側
に設けられ、前記インキ吸収手段1001と同じ構成の
ものが使用される。この第1インキ吸収部材4001に
は、巻取軸9の軸上に互いに嵌まり合う第2インキ吸収
部材3001が設けられている。第2インキ吸収部材3
001は、中心部に巻取軸9が嵌まりあう孔3001a
が穿設されたドーナツ状の吸収部材で構成されており、
吸収部材では、発砲スポンジ、海面、吸い取り紙、織物
などのインキの吸収性のある部材が用いられる。
【0034】巻取軸9に巻取られた使用済みのマスタ1
に残存したインキは、巻取軸9に巻取られた状態で、巻
取軸9の両側に滲み出るのであるが、そのインキは、第
1インキ吸収部材4001と、第2インキ吸収部材30
01とを結合した、収納空間が拡大したインキ吸収手段
3001により、スムーズにかつ、迅速に吸収・捕獲さ
れる。
【0035】図1および図6において、巻取軸9の両端
部901,902(一方のみ示し、他方のものは省略す
る。)のインキ吸収手段1001,2001の使用済マ
スタ1b側の端部1001A,2001Aには、基部5
001aが支持アーム91a,91b(一方のみ示し、
他方のものは省略する。)の一部に支持され、自由端部
5001bがインキ吸収手段1001の端部表面に当接
して配置された弾性部材で構成された押し込み部材50
01が設けられている。弾性部材としては、ピアノ線、
ばね鋼、リン青銅性の板ばねなどが使用される。
【0036】巻取軸9に巻取られた使用済みのマスタ1
に残存したインキは、巻取軸9に巻取られた状態で、巻
取軸9の両側に滲み出て、巻取軸9上に滲み出たインキ
が溢れるのであるが、そのインキが吸収手段に吸収され
ればよいが、その吸収能力が追いつかない場合は溢れて
しまう。この時、インキ吸収手段1001,2001の
端部1001A,2001Aに自由端部5001bが当
接した弾性部材で構成された押し込み部材5001を設
ければ、インキ吸収手段1001、2001が巻取軸9
と一体に回転された状態で、その端部1001A,20
01A表面に押し込み部材5001の自由端部5001
bが周擦するので、巻取軸9の押し込み部材5001に
よりインキが吸収手段の内部に押し込まれることにな
り、インキが巻取軸9上に滞留することが防止される。
エマルションインキを使用する孔版印刷機では、インキ
の成分が通常のインキ吸収力でインキを吸収させても、
インキ成分が崩れにくく、十分に分解吸収させることが
できないが、本発明のように、インキ吸収手段100
1,1002(一方のみ示し、他方のものは省略す
る。)の使用済マスタ1b側の端部1001A,200
1Aに、基部5001aが支持アーム91a,91bの
一部に支持され、自由端部5001bがインキ吸収手段
1001の端部表面に当接して配置された弾性部材で構
成された押し込み部材5001を設けることにより、巻
取軸9上に滲み出されたインキが、吸収手段の端部10
01A,2001Aより内部に強力に押し込まれること
により、インキの分解吸収力が強くなり、インキのオイ
ル分が十分に分解吸収されるので、インキ成分の結合を
壊れさせて流動性を良くなり、インキの減量軟化が促進
され、マスタ1の端部1001A,2001Aにインキ
溜りを造ることがなくなり、良好なインキ吸収ができ
る。
【0037】さらに別の実施例を図6および図7に基づ
いて説明する。図6および図7において、巻取軸9の構
成のみを示し、孔版式製版印刷装置350およびその他
の印刷装置の構成については前記実施例と同じであるの
で、その構成は省略する。巻取軸9の外側には、外カバ
ー565が設けられており、この外カバー565は、巻
取軸9の両端部901,902に、両端部901,90
2とカバーの軸受部565aとの間に一方向クラッチ5
65bが配設された状態で設けられている。外カバー5
65には、使用済のマスタ1bが通過する開口部565
cが設けられている。巻取軸9の外側は外カバー565
で覆われることにより、巻取軸9の外側に滲みだしたイ
ンキが装置内に飛び散るのが防止される。巻取軸9と外
カバーの軸受部565aとの間には、一方向クラッチ5
65bが設けられており、外カバー565は巻取軸9が
図6の矢印方向に回転しても、それに追従することなく
巻取軸9の外側に支持される。
【0038】巻取軸9の両端部901,902(一方の
み示し、他方のものは省略する。)であって、上記外カ
バー565内部には、インキ吸収手段1001,100
2(一方のみ示し、他方のものは省略する。)が固定さ
れている。インキ吸収手段1001は、前記実施例で示
したものと同じものであるので、その説明は省略する。
インキ吸収手段1001の使用済マスタ1bの端部10
01Aには、基部1501aが外カバー565の一部に
支持され、自由端部1501bがインキ吸収手段100
1の端部1001A表面に当接して配置された弾性部材
で構成された押し込み部材1501が設けられている。
弾性部材としては、ピアノ線、ばね鋼、リン青銅性の板
ばねなどが使用される。
【0039】巻取軸9に巻取られた使用済みのマスタ1
に残存したインキは、巻取軸9に巻取られた状態で、巻
取軸9の両側に滲み出て、巻取軸9上に滲み出たインキ
が溢れるのであるが、そのインキがインキ吸収手段に吸
収されればよいが、その吸収能力が追いつかない場合は
溢れてしまう。この時、基部1501aが外カバー56
5の一部に支持され、自由端部1501bがインキ吸収
手段1001の端部1001A表面に当接して配置され
た弾性部材で構成された押し込み部材1501が設けら
れていることにより、巻取軸9上に滲みだしたインキ
は、インキ吸収手段1001が巻取軸9と一体に回転さ
れて、その端部1001Aに押し込み部材1501の自
由端部1501bが周擦するので、押し込み部材150
1によりインキが吸収手段の内部に押し込まれることに
なり、インキが巻取軸9上に滞留することが防止され
る。エマルションインキを使用する孔版印刷機では、イ
ンキの成分が通常のインキ吸収力でインキを吸収させて
も、インキ成分が崩れにくく、十分に分解吸収させるこ
とができないが、本発明のように、インキ吸収手段10
01,1002(一方のみ示し、他方のものは省略す
る。)の使用済マスタ1b側の端部1001Aに、基部
1501aが外カバー565の一部に支持され、自由端
部1501bがインキ吸収手段1001の端部1001
A表面に当接して配置された弾性部材で構成された押し
込み部材1501を設けることにより、巻取軸9上に滲
み出されたインキが、吸収手段の端部1001Aより内
部に強力に押し込まれることにより、インキの分解吸収
力が強くなり、インキのオイル分が十分に分解吸収され
るので、インキ成分の結合を壊れさせて流動性を良くな
り、インキの減量軟化が促進され、マスタ1の端面にイ
ンキ溜りを造ることがなくなり、良好なインキ吸収がで
きる。
【0040】この実施例においても、前記実施例と同様
にインキ吸収手段1001には、インキ対して親油性を
有する部材により、親油処理が施されていることは言う
までもない。親油処理の部材としては、ジメチルクロロ
シランなどが用いられる。
【0041】インキ吸収手段1001が親油処理が施さ
れると、インキ吸収手段1001がインキと馴染みやす
くなり、インキをより素早く吸収し、インキ吸収時間を
短縮させることができる。
【0042】次に、上記実施例のインク吸収装置を別の
孔版式製版印刷装置に適用した場合の一例について図1
4を参照して説明する。図14において、上記実施例の
構成要素と同様の構成および機能を有するものについて
は同一符号を付してその説明を省略する。図14は、上
記一例を示す孔版式製版印刷装置の要部構成図であり、
まず、この要部構成について説明する。図14におい
て、符号350’は孔版式製版印刷装置を示す。符号3
51’は孔版式製版印刷装置350’の所定位置に配設
されたフレームを示す。この孔版式製版印刷装置35
0’は、上記実施例の孔版式製版印刷装置350に対し
て、その給排版ユニット190に代えて、回転中心軸6
の周りに印刷ドラム5に対して回動自在であり、給版ロ
ール軸支持手段175を有する給版ユニット170およ
び回転中心軸6の周りに印刷ドラム5および給版ユニッ
ト170に対して回動自在であり、排版ロール軸支持手
段185を有する排版ユニット180を有すること、圧
胴115に代えてプレスローラ11を有すること、給版
ユニット170と排版ユニット180とを所定時期に接
合する給排版アーム接合手段40を有すること等が主に
相違する。
【0043】以下、上記相違点を中心に説明する。給版
ユニット170は、給版ロール軸支持手段175、給版
ロール2、プラテンローラ3および給版アーム対7a,
7bから主に構成される。
【0044】排版ユニット180は、排版ロール軸支持
手段185、排版ロール10、後述する、排版アーム対
8a,8bおよび排版ロール用歯車51から主に構成さ
れる。印刷ドラム5、給版ユニット170、排版ユニッ
ト180およびインキ供給手段60等がドラムユニット
220’を構成していて、ドラムユニット220’は印
刷装置本体側からフレーム351’を介して図示しない
脱着機構によって着脱自在となっている。両ドラム軸1
3a,13b上には、印刷ドラム5を挟んでその内側に
一対の給版アーム7a,7b(以下、「給版アーム対7
a,7b」というときがある)が、その外側に一対の排
版アーム8a,8b(以下、「排版アーム対8a,8
b」というときがある)がそれぞれ図示しない軸受を介
して回転中心軸6に対して回動自在に支持されている。
【0045】インキローラ20に対向する印刷ドラム5
の外周面下方の近傍には、軸11sの周りに押圧手段と
してのプレスローラ11が回転可能に設けられている。
軸11sはその両軸端に配置された一対のアーム23,
23に支持されていて、これらのアーム23,23は印
刷装置本体側の図示しない側板に取り付けられた軸23
sの周りに揺動可能に支持されている。プレスローラ1
1は、印刷時に印刷ドラム5に印刷用紙Pを介して圧接
する印刷位置と、非印刷時に未使用給版ロール2Uおよ
び使用済マスタ1bが巻取軸9に最後まで巻き取られて
満杯状態になった排版ロール10(図中仮想線で示す)
の突出部分との接触を避けるために印刷ドラム5の外周
面から離間した非印刷位置とを選択的に占めるようにな
っている。軸23sの図において左側近傍には、図示し
ない用紙搬送手段によってその上流側より給送される印
刷用紙Pを印刷ドラム5とプレスローラ11との間に搬
送する上下一対のフィードローラ対24a,24bが配
設されている。フィードローラ対24a,24bのニッ
プ部の上方および下方には、印刷ドラム5とプレスロー
ラ11との間に印刷用紙Pを案内するための上下一対の
ガイド板25a,25bが配置されている。
【0046】給版アーム対7a,7bの自由端部には、
給版ロール2若しくは未使用給版ロール2Uを着脱する
ためのU字状の着脱溝7hがそれぞれ形成されている。
各着脱溝7hには、給版ロール2の各端部の芯管2sに
所定の制動力を負荷するブレーキユニット26がそれぞ
れ設けられていて、給版ロール2は両端部の芯管2sを
介して両ブレーキユニット26により回転可能、かつ、
着脱可能に支持されていると共に、給版アーム対7a,
7bの回動時にブレーキユニット26からその慣性によ
り外れたりしないように支持されている。
【0047】給版ロール2支持部近傍の給版アーム対7
a,7bには、プラテンローラ3が給版アーム対7a,
7bに回転自在に支持された軸3sに取り付けられてい
る。給版アーム対7a,7bおよび排版アーム対8a,
8bは、上記ホームポジション(給版位置)等におい
て、給排版アーム接合手段40によって一体的に結合さ
れるようになっている。この給排版アーム接合手段40
は、給版アーム7bの所定位置に植設された係止ピン4
1と、排版アーム8bの所定位置に軸43で枢着されて
いて、その一端部に係止ピン41と所定時期に係合する
嵌合溝45hが形成された係止レバー45と、排版アー
ム8bの所定位置に固設されていて、プランジャ46p
を有しこのプランジャ46pで係止レバー45の他端部
にピンを介して回動可能に連結されたソレノイド46
と、係止レバー45の一端部近傍と排版アーム8bの所
定位置に植設されたピン8pとの間に設けられ図におい
て係止レバー45の嵌合溝45h部を反時計回り方向に
付勢する接合ばね42と、排版アーム8bの所定位置に
植設され係止レバー45の他端部を衝止するためのスト
ッパー44とから構成される。係止レバー45は、板金
でできていて略L字状をなしている。この別の孔版式製
版印刷装置350’の排版ローラ10の両端部に上述し
たインキ吸収手段1001と、押し込み部材1501,
5001とが設けられている。
【0048】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1記載の発明
によれば、排版ロールの外周であって、上記使用済マス
タの側縁の近傍に、多孔性のシート状基材の外側に蛇腹
状に折り曲げられた多孔性シートを巻装させて構成した
インキ吸収手段を配置し、インキの吸収面積を大きくさ
せたので、使用済マスタの巻き取り部分の両端から滲み
出たインキをインキ吸収手段が素早く吸収し、上記イン
キが排版ロールの両端部で、吸収が追いつかず印刷ドラ
ム上に滴下し、そのインキにより印刷物が汚されたり、
印刷装置周辺の機構部分に付着して装置の故障を起こす
ことが防止される。
【0049】請求項2記載の発明によれば、使用済マス
タからのインキをインキ吸収手段の内部に押し込む押し
込み部材をインキ吸収手段のマスタ側の端面側に設けた
ので、使用済マスタの巻き取り部分の両端から滲み出た
インキをインキ吸収手段に押し込み、インキ吸収手段に
素早く吸収させるので、上記インキが排版ロールの両端
部で、吸収が追いつかず印刷ドラム上に滴下し、そのイ
ンキにより印刷物が汚されたり、インキが印刷装置周辺
の機構部分に付着して装置の故障を起こさせることが防
止される。
【0050】請求項3記載の発明によれば、排版ロール
の外周であって、使用済マスタの側縁の近傍に、多孔性
のシート状基材と、その状基材の外側に蛇腹状に折り曲
げられた多孔性シートとを巻裝させて構成したインキ吸
収手段と、上記排版ロールの外側を覆うカバーと、上記
インキ吸収手段の上記マスタ側の端面側に当接するよう
に上記カバーに固定されて配設されていて、上記使用済
マスタからのインキをインキ吸収手段の内部に押し込む
押し込み部材とを備えたので、使用済マスタの巻き取り
部分の両端から滲み出たインキをインキ吸収手段に押し
込むようにしたから、インキをインキ吸収手段の内部に
素早く吸収され、上記インキが排版ロールの両端部で、
吸収が追いつかず印刷ドラム上に滴下し、そのインキに
より印刷物が汚されたり、インキが印刷装置周辺の機構
部分に付着して装置の故障を起こさせることが防止され
る。
【0051】請求項4記載の発明によれば、インキ吸収
手段が親油化処理を施され、使用済マスタの巻き取り部
分の両端から排版ロール軸上に滲み出たインキがインキ
吸収手段に馴染み易くなり、素早く吸収されるので、上
記インキが排版ロールの両端部で、使用済マスタの巻き
取り部分にインキの吸収が追いつかず印刷ドラム上に滴
下し、そのインキにより印刷物を汚したり、インキが印
刷装置周辺の機構部分に付着して装置の故障を起こすこ
とが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す孔版式製版印刷装置の
排版ロールの巻取軸端部の斜視図である。
【図2】本発明の孔版式製版印刷装置のインキ吸収手段
の一実施例を示す斜視図およびそのマスタ側の組織拡大
構成図である。
【図3】本発明の孔版式製版印刷装置のインキ吸収手段
の別の実施例を示す斜視図およびそのマスタ側の組織拡
大構成図である。
【図4】本発明の孔版式製版印刷装置のインキ吸収手段
のさらに別の実施例を示す斜視図およびそのマスタ側の
組織拡大構成図である。
【図5】孔版式製版印刷装置のインキ吸収手段の別の実
施例を示す一部破断した斜視図である。
【図6】本発明の一実施例を示す孔版式製版印刷装置の
排版ロールの巻取軸端部の端部側から見た状態の一部破
断した斜視図である。
【図7】本発明の一実施例を示す孔版式製版印刷装置の
排版ロールの巻取軸端部を軸の中央部から見た状態に斜
視図である。
【図8】本発明に係るインキ吸収装置を適用する孔版式
製版印刷装置の要部の一部断面側面図である。
【図9】孔版式製版印刷装置の印刷ドラムの駆動部を示
す縦断面図である。
【図10】孔版式製版印刷装置の給排版ユニットの構成
を示す側断面図である。
【図11】孔版式製版印刷装置の給排版ユニットの給版
部の構成を示す要部の側断面図である。
【図12】孔版式製版印刷装置の排版部の構成を示す要
部の側断面図である。
【図13】孔版式製版印刷装置の給排版ユニットの排版
部の構成を示す要部の側断面図である。
【図14】上記実施例を別の孔版式製版印刷装置に適用
した例を示す要部の一部断面側面図である。
【図15】従来のインキ吸収装置の一部断面図である。
【符号の説明】
1 マスタ 2 給版ロール 4 製版手段 5 印刷ドラム 7a,7b,91a,91b ロール支持手段 10 排版ロール 60 インキ供給装置 565 外カバー 1001,2001 インキ吸収手段 1001a 多孔性のシート基材 1001b 蛇腹状の多孔性シート 1501,5001 押し込み部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周面に孔版用のマスタが巻き付けられ回
    転中心軸の周りに回転する印刷ドラムと、 上記印刷ドラムの内周面にインキを供給するインキ供給
    手段と、 上記マスタの一端が巻き付けられ該マスタを上記印刷ド
    ラムに供給する給版ロールと、 上記マスタを製版する製版手段と、 上記マスタの他端が巻き付けられ使用済マスタを上記印
    刷ドラムから巻き取る排版ロールと、 上記給版ロールと上記排版ロールとを支持し、上記印刷
    ドラムの中心軸に対して回動自在であるロール支持手段
    と を具備する孔版式製版印刷装置において、 上記排版ロールの外周であって、上記使用済マスタの側
    縁の近傍に、多孔性のシート状基材の外側に蛇腹状に折
    り曲げられた多孔性シートを巻装させて構成したインキ
    吸収手段を配設したことを特徴とする孔版式製版印刷装
    置のインキ吸収装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の孔版式製版印刷装置のイン
    キ吸収装置において、 上記使用済マスタからのインキを上記インキ吸収手段の
    内部に押し込む押し込み部材を上記インキ吸収手段の上
    記マスタ側の端面側に設けたことを特徴とする孔版式製
    版印刷装置のインキ吸収装置。
  3. 【請求項3】外周面に孔版用のマスタが巻き付けられ回
    転中心軸の周りに回転する印刷ドラムと、 上記印刷ドラムの内周面にインキを供給するインキ供給
    手段と、 上記マスタの一端が巻き付けられ該マスタを上記印刷ド
    ラムに供給する給版ロールと、 上記マスタを製版する製版手段と、 上記マスタの他端が巻き付けられ使用済マスタを上記印
    刷ドラムから巻き取る排版ロールと、 上記給版ロールと、上記排版ロールとを支持し、上記印
    刷ドラムの中心軸に対して回動自在であるロール支持手
    段と、 上記排版ロールの外周であって、上記使用済マスタの側
    縁の近傍に、多孔性のシート状基材と、そのシート状基
    材の外側に蛇腹状に折り曲げられた多孔性シートとを巻
    裝させて構成したインキ吸収手段と、 上記排版ロールの外側を覆うカバーと、 上記インキ吸収手段の上記マスタ側の端面側に当接する
    ように上記カバーに固定されて配設されていて、上記使
    用済マスタからのインキを上記インキ吸収手段の内部に
    押し込む押し込み部材とを備えた孔版式製版印刷装置の
    インキ吸収装置。
  4. 【請求項4】請求項1、2または3記載の孔版式製版印
    刷装置のインキ吸収装置において、 上記インキ吸収手段が親油化処理を施されていることを
    特徴とする孔版式製版印刷装置のインキ吸収装置。
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