JPH0939358A - 孔版印刷ドラム - Google Patents

孔版印刷ドラム

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Publication number
JPH0939358A
JPH0939358A JP19337295A JP19337295A JPH0939358A JP H0939358 A JPH0939358 A JP H0939358A JP 19337295 A JP19337295 A JP 19337295A JP 19337295 A JP19337295 A JP 19337295A JP H0939358 A JPH0939358 A JP H0939358A
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JP
Japan
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ink
ink supply
supply roller
peripheral surface
strip
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Application number
JP19337295A
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Inventor
Toshimitsu Sakai
寿満 酒井
Hideo Negishi
秀生 根岸
Yasuhiro Takahashi
靖宏 高橋
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Riso Kagaku Corp
Original Assignee
Riso Kagaku Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】版胴内にインキ供給ローラを有する孔版印刷ド
ラムにおいて、インキ供給ローラのインキ供給範囲の外
にインキを漏らさない。 【構成】版胴内に設けられたインキ供給ローラ3の両端
には外径の小さい帯状段差部10がある。帯状段差部1
0にはばねで付勢されたインキ堰7が接触する。帯状段
差部10の帯状周面10aと壁部10bには、インキ堰
7の第1及び第2の斜面11,21が接触する。帯状周
面10aに漏出したインキは、第1の斜面11に導かれ
てインキ供給ローラ3の周面3aに戻る。第1の斜面1
1で回収できなかったインキは鋭角の先端エッジ部21
aを有する第2の斜面に掻き取られ、インキ供給ローラ
3の周面3aに戻る。戻ったインキはインキ溜まり部4
に合流する。インキはインキ供給ローラのインキ供給範
囲の外には漏れず、印刷機及び印刷用紙は汚れない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は孔版印刷装置に係
り、特に孔版印刷ドラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な孔版印刷ドラムは、イン
キ通過性領域を有する版胴と、版胴内に配置されて版胴
の内面に接触するインキ供給ローラと、インキ供給ロー
ラにインキを供給するインキ塗布ローラを有している。
インキ供給ローラは、版胴の中心軸に平行な軸線の周り
に回転すると共に、該版胴の内周面に接触するよう配置
されている。インキ塗布ローラは、インキ供給ローラに
平行でインキ供給ローラとの間にインキ溜まり部を形成
し、インキ供給ローラの回転に伴ってインキ供給ローラ
の表面にインキを塗布する。
【0003】前記インキ供給ローラが版胴の内周面に供
給したインキのうち、前記インキ供給ローラの両端から
外方にはみ出したインキは、版胴の内周面に移動する。
前記版胴の内部には、その内周面に接触するへら状の板
状部材が配置されており、前述したはみ出しインキはこ
の板状部材によって版胴の内周面の前記インキ供給ロー
ラに対応するインキ塗布面へ戻されるようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記へ
ら状の板状部材と版胴の内周面との接触圧及び接触角度
の設定は難しく、前記はみ出しインキの全てを確実に版
胴の内周面の前記インキ塗布面にかき戻すことは困難で
あり、前記へら状の板部材に捕捉されなかった前記はみ
出しインキの一部が前記印刷ドラムの外方に漏出して印
刷機や印刷用紙を汚すという問題が発生していた。また
前記へら状の板状部材は回転する前記版胴の内周面と常
時接触するため磨耗するという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された孔
版印刷ドラムは、インキ通過性の円筒状の周壁部を有す
る版胴と、版胴の中心軸に平行な軸線の周りに回転して
版胴の内側よりインキを供給するインキ供給用周面を備
えたインキ供給ローラと、インキ供給ローラに平行でイ
ンキ供給ローラとの間にインキ溜まり部を形成しインキ
供給ローラの回転に伴いインキ供給ローラのインキ供給
用周面にインキ溜まり部のインキを塗布するインキ塗布
ローラと、インキ供給ローラの両端に全周にわたって形
成されたインキ供給用周面の外径よりも小さい外径の帯
状段差部と、帯状段差部の帯状周面に摺接して帯状段差
部に漏出したインキをインキ供給ローラの回転により掻
き取ってインキ供給用周面に誘導する第一の斜面と、イ
ンキ供給ローラの回転方向に関して第一の斜面の隣部に
あり帯状周面に摺接して帯状段差部に付着したインキを
インキ供給ローラの回転により掻き取ってインキ供給用
周面に誘導する第二の斜面を有するインキ堰とを備えて
いる。
【0006】請求項2に記載された孔版印刷ドラムは、
請求項1に記載の孔版印刷ドラムにおいて、前記第二の
斜面が帯状周面となす角度が、第一の斜面が帯状周面と
なす角度よりも大きい。
【0007】請求項3に記載された孔版印刷ドラムは、
請求項1又は2に記載の孔版印刷ドラムにおいて、前記
インキ堰を前記帯状周面に押圧する押圧手段を備えてい
る。
【0008】インキ供給ローラの両端の帯状段差部に漏
出するインキは、インキ供給ローラの回転に伴ってイン
キ堰の第一の斜面を介してインキ堰の内方にあるインキ
溜まり部に誘導される。第一の斜面で掻き取れなかった
インキは第二の斜面が掻き取る。掻き取られたインキは
第二の斜面を登りながら徐々に内方へ移動し、やがてイ
ンキ供給ローラの回転方向に関してインキ溜まり部より
も手前側に位置するインキ供給用周面上に戻される。そ
の後このインキは一旦インキ溜まり部に吸収されてから
再び印刷に供される。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の一例を図1
〜図5を参照して説明する。図1に示す孔版印刷ドラム
1は、インキ通過性領域を有する版胴2を備えている。
版胴2の内部には、インキ供給ローラ3が設けられてい
る。インキ供給ローラ3の周面は、版胴2の内周面にイ
ンキを供給するインキ供給用周面3aとされている。イ
ンキ供給ローラ3は、前記版胴2の中心軸に平行な回転
軸9の周りに回動可能で、かつ版胴2の内周面にインキ
供給用周面3aが接触可能となるように配置されてい
る。印刷ドラム1は図1において反時計回り方向に回転
するようになっており、版胴2は微細な多数の孔が形成
されている多孔板やスクリーンから構成されており、図
示されていないが、版胴2の表面には孔版原紙が巻回さ
れ、その先端を係止する係止装置が設けられている。
【0010】版胴2の内部には、インキ塗布ローラ5が
設けられている。インキ塗布ローラ5は、インキ供給ロ
ーラ3に平行に配置されており、インキ供給ローラ3に
インキ溜まり部4のインキを塗布するように構成されて
いる。
【0011】図示はしないが、インキ供給ローラ3の上
方にはインキ分配器があり、図示しないインキ供給手段
により供給されたインキをインキ供給ローラ3とインキ
塗布ローラ5との間に供給し、これによって両ローラ
3,5の間にインキ溜まり部4が形成される。
【0012】インキ溜まり部4内に配置された駆動棒8
は、インキ供給ローラ3とは反対の方向に回転し、イン
キ溜まり部4のインキに生じる渦の径を均一にしてい
る。
【0013】インキ供給ローラ3の両端には、前記イン
キ供給ローラ3の外径よりも小さい外径で幅Aの帯状周
面10aを有する帯状段差部10がその全周にわたって
形成されている。そして、前記インキ供給ローラ3の両
端には、前記インキ溜まり部4を挟んで、一対のインキ
堰7,7が設けられている。
【0014】インキ堰7は略直方体状の部材であるが、
その一隅には凹円周状の摺動面Bが設けられており、こ
の摺動面Bは前記各帯状段差部10の各帯状周面10a
に上側から接触している。そして、各インキ堰7の内側
の側面Cの一部は、前記帯状段差部10の壁部10bと
接するよう配置されている。
【0015】インキ堰7の前記摺動面Bの上端部には、
前記各帯状段差部10上に漏出するインキを前記インキ
溜まり部に誘導するための第一の斜面11が設けられて
いる。この第一の斜面11は、図3に示すように、イン
キ供給ローラ3の外端面に近い部分よりも内方に近い部
分の方が、図中直線の矢印で示すインキ供給ローラ3の
回転方向についての奥行きが大きくなるような傾斜角度
で構成されている。また、第一の斜面11と帯状周面1
0aとの角度は略直角とされている。また第一の斜面1
1の帯状周面10aからの高さは、帯状段差部10の壁
部10bを越えており、第一の斜面11はインキ供給ロ
ーラ3のインキ供給用周面3aよりも上方に延在してい
る。
【0016】従って、前記帯状段差部10の帯状周面1
0aに漏出したインキは、インキ供給ローラ3の回転に
伴ってインキ堰7の第一の斜面11に迎えられ、これに
誘導されてインキ供給ローラ3の内方へと戻される。
【0017】しかしながら本例では、第一の斜面11と
帯状段差部10の帯状周面10aとのなす角度が略直角
であるため、帯状周面10a上のインキが十分に掻き取
れず僅かに残る。これを解決するため、仮に第一斜面1
1の先端エッジ部の角度を鋭角にすると、これが帯状周
面10aに食い込んでインキ供給ローラ3の回転が阻害
されたり帯状周面10aが削られて損傷してしまう。ま
た、インキ供給用周面3aと帯状周面10aとの境の壁
部10bとインキ堰7との加工精度のバラツキから、こ
れら壁部10bとインキ堰7が常に完全に密着している
わけではなく、インキ供給ローラ3の回転中に、時には
壁部10bとインキ堰7との間に隙間が生じる事もあ
る。このため第一の斜面11で掻き取られたインキの一
部がこの隙間に入り込み前記壁部10bに付着して残る
こともある。
【0018】そこで本例においては、第一の斜面11が
回収しきれなかった帯状周面10a上のインキを回収す
るために、インキ堰7の前記摺動面Bに第二の斜面21
が形成されている。この第二の斜面21は、インキ供給
ローラの回転方向に沿って第一の斜面の隣部にあり、帯
状周面10aに摺接して帯状段差部10に付着したイン
キをインキ供給ローラ3の回転により掻き取り、インキ
供給用周面3aに誘導する機能を備えている。
【0019】図3及び図5に示すように、第二の斜面2
1が帯状周面10aとなす角度は第一の斜面のそれより
も大きく先端エッジ部21aが鋭くなっているので、帯
状周面10a上のインキを掻き取る機能は第一の斜面1
1よりも優れている。
【0020】図5に示すように、第二の斜面21の先端
エッジ部21aの近傍には摺動面Bがある。即ち、イン
キ供給ローラ3の回転方向について先端エッジ部21a
の手前側の隣部に摺動面B1があり、さらに同回転方向
の先側隣部にも摺動面B2があり、さらに第一の斜面と
第二の斜面21との間にも摺動面B3がある。このよう
に先端エッジ部21aを囲んだ摺動面Bは帯状周面10
a上に支えられているので、先端エッジ部21aは鋭角
であっても帯状周面に食い込んでインキ供給ローラを損
傷させたりその回転を阻害するようなことはない。
【0021】第二の斜面21の上縁は、インキ供給ロー
ラ3のインキ供給用周面3aよりも上方に位置してお
り、導いたインキをインキ供給用周面3aに誘導するこ
とができる。
【0022】以上の構成を有する第二の斜面21によれ
ば、第一の斜面で掻き取れなかったインキを確実に掻き
取ることができる。第二の斜面21はインキ供給ローラ
3の回転方向について大きく傾いているので(即ち第二
の斜面21は鋭角の先端エッジ部21aをもって帯状周
面10aに接しているので)、掻き取られたインキは図
3中に矢印で示すように第二の斜面21を登りながら徐
々にインキ供給ローラ3の内方へ移動し、やがてインキ
供給ローラ3の回転方向についてインキ溜まり部4より
も手前側のインキ供給用周面3a上に戻される。その後
このインキは一旦インキ溜まり部4に吸収されてから再
び印刷に供される。
【0023】図4に示すように、前記インキ堰7の一端
部は、本装置の側板200に軸201を中心として回動
できるように取り付けられている。またインキ堰7の他
端部は、押圧手段としてのばね202を介して側板20
0に連結されている。ばね202によって引っ張られた
インキ堰7は、軸201を中心としてインキ供給ローラ
3に近接する方向に回動し、その摺動面Bがインキ供給
ローラ3の帯状段差部10の帯状周面10aに所定の圧
力を以て接触する。なお、摺動面Bは耐磨耗性や摩擦抵
抗を考慮してブレーキシューの様にインキ堰7本体とは
別部材で構成され、磨耗した際に交換できるように着脱
可能になっている。
【0024】ストッパ203は、インキ堰7を側板20
0に取り付けたユニットの状態で取り扱うときに、ばね
202の力で側板200の上縁に係止してインキ堰7が
不必要に動かないようにしている。インキ堰7を側板2
00に取り付けて一体化した図4に示すインキ堰ユニッ
ト300を孔版印刷装置内に止めねじ204等で組付け
た状態では、ストッパ203は側板200の上縁から僅
かに浮き上がっている。インキ堰ユニット300を孔版
印刷装置内に取り付けようとする際には、ストッパ20
3が側板200に係止してばね202の力により予定以
上に回動することがないので、作業者が扱いやすく、装
置(特にインキ供給ローラ3)に対する組付けが容易に
なる。
【0025】前記各インキ堰7の各内面には、前記イン
キ供給ローラ3と前記インキ塗布ローラ5との隙間を調
整可能にするために前記インキ塗布ローラ5の両端部の
支持軸5aを移動可能に保持する長孔状の溝6が形成さ
れている。溝6に沿ってインキ塗布ローラ5のインキ堰
7に対する取り付け位置を移動調整することにより、イ
ンキ塗布ローラ5とインキ供給ローラ3の間隔を所望の
状態に設定することができる。
【0026】図1において、孔版印刷ドラム1が反時計
回り方向に回転すると、インキ供給ローラ3は回転軸9
を中心として反時計方向に回転する。図示しない通常の
供給手段から供給されたインキが、インキ塗布ローラ5
とインキ供給ローラ3の接触部近傍にインキ分配器を介
して供給され、インキ溜まり部4が形成される。印刷動
作に伴ってこのインキ溜まり部4には棒状のインキ渦が
形成され、インキ塗布ローラ5によりインキがインキ供
給ローラ3に塗布される。インキ供給ローラ3に塗布さ
れたインキは版胴2の内周面に供給される。
【0027】インキ溜まり部4を形成しているインキ
は、インキ堰7の側壁により横方向への広がりを規制さ
れる。インキ堰7の摺動面Bが帯状段差部10の帯状周
面10aと接しており、また、インキ供給ローラ3の帯
状段差部10に漏出するインキは帯状段差部10の壁部
10bと接しているインキ堰7の第一の斜面11によっ
てインキの溜まり部4側へ戻される。
【0028】帯状段差部10に漏出したインキを第一の
斜面11で完全には掻き取れなくとも、第二の斜面21
が掻き取れなかった残りのインキを確実に掻き取ること
ができる。第二の斜面21は鋭角の先端エッジ部21a
によって帯状周面10aのインキを確実に掻き取る。掻
き取られたインキは第二の斜面21に案内されてインキ
供給ローラ3の内方へ移動し、インキ溜まり部4よりも
手前側のインキ供給用周面3a上に戻される。
【0029】このように、本装置の孔版印刷ドラム1
は、インキ供給ローラ3の両端に漏れだすインキを回収
するために、二個の斜面11,21を備えたインキ堰7
を有しているので、インキはインキ供給ローラ3のイン
キ供給範囲の外方には漏れずに確実に規制されることと
なる。従って、印刷機及び印刷用紙をインキで汚すとい
う問題は発生しない。
【0030】また、インキ堰7は、印刷中に回転するイ
ンキ供給ローラ3から何らかの負荷を受けた場合には軸
201を中心にインキ供給ローラ3から離れる方向に回
動できる状態を保ちながら、ばね202の弾性力を以て
インキ供給ローラ3の帯状段差部10に押し付けられて
いる。従って、インキ堰7とインキ供給ローラ3の接触
状態は安定した状態が保たれ、またインキ堰7の加工誤
差やインキ堰7のインキ供給ローラ3に対する取り付け
誤差の有無多少に係わらず、インキ堰7とインキ供給ロ
ーラ3の帯状段差部10との接触状態は良好な状態に設
定・維持される。
【0031】図6は、前記インキ堰の他の形状例を示す
斜視図である。このインキ堰17では、第一の斜面11
と第二の斜面31の間に構成される溝状の部分が、イン
キ堰17の両側面に貫通している。従って、第二の斜面
31の先端エッジ部31aは、前後二方において摺動面
B1,B2に囲まれている。第一の斜面に連続する摺動
面B1の面積は、図5における第一の斜面11に続く摺
動面B1の面積よりも大きく設定されており、第二の斜
面31の先端エッジ部31aがインキ供給ローラ3の帯
状周面10aに食い込まないようになっている。
【0032】前記実施例の孔版印刷ドラムでは、インキ
供給ローラ3の両端にインキ供給ローラ3の外径よりも
小さい外径の帯状段差部10を設け、回動自在に軸支し
たインキ堰7をばね202の弾性力で帯状段差部10に
接触させると共に、帯状段差部10に漏れるインキを該
インキ堰7に設けた第一の斜面11及び第二の斜面21
によってインキ供給ローラ3の内方に戻している。従っ
て、この例によれば、インキ供給ローラ3の帯状段差部
10とインキ堰7との接触状態は安定しており、インキ
はインキ供給ローラ3のインキ供給範囲の外方には漏れ
ず、印刷機及び印刷用紙をインキで汚すという問題は発
生しない。
【0033】図7を参照して、ばね202の弾性力を変
更する変更手段の構成例を説明する。ばね202の弾性
力を変更する変更手段としての調整アーム210の一端
部が、軸211によって側板200に回動可能に取り付
けられている。調整アーム210の中間部分には、イン
キ堰7に一端部を固定された前記ばね202の他端部が
固定されている。調整アーム210に接する側板200
の一部には、調整アーム210の回動軌跡に沿う円弧状
の溝孔212が形成されている。調整アーム210の溝
孔212に対する部分には、ねじ孔213が形成されて
いる。調整アーム210の固定孔213には、溝孔21
2を介して、側板200の反対側から固定ねじ214が
挿入され、調整アーム210を側板200に固定する。
【0034】調整アーム210を軸211を中心に回動
させてばね202に与える弾性力を調整する。ばね20
2に加わる弾性力が適当な値となるように調整アーム2
10の位置を定め、その位置で溝孔212を介して固定
ねじ214をねじ孔213に挿入する。調整アーム21
0はその位置に固定され、インキ堰7には所望の弾性力
が加えられ、インキ供給ローラ3の帯状段差部10とイ
ンキ堰7との接触状態を所望の状態に設定することがで
きる。これによれば、インキ供給ローラの回転抵抗を適
宜に設定して所望の印圧を得ることができるので、用紙
やインキの種類、印刷環境温度等の印刷条件の変化にも
対応でき、印刷画像が鮮明になる。
【0035】
【発明の効果】本発明の孔版印刷ドラムでは、インキ供
給ローラの両端にインキ供給ローラの外径よりも小さい
外径の帯状段差部を設け、ここにインキ堰を接触させる
と共に該インキ堰に設けた第1及び第2の斜面によって
帯状段差部に漏れるインキを確実にインキ供給ローラの
内方に戻すようにしている。従って、本発明によれば、
インキはインキ供給ローラのインキ供給範囲の外方には
漏れず、印刷機及び印刷用紙をインキで汚すという問題
は発生しない。
【0036】また、インキ堰を前記帯状段差部の帯状周
面に押圧する弾性力を備えた押圧手段を備えた本発明の
孔版印刷ドラムでは、インキ堰の摺動面が磨耗してもイ
ンキ堰によるインキの掻き取り効果に影響が及ばず、耐
久性及び信頼性にも優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態の一例である孔版印刷ドラム
の要部の構成を模式的に示す側面図である。
【図2】図1の孔版印刷ドラムにおける要部の構成を示
す斜視図である。
【図3】図2の帯状段差部近傍を示す一部を破断した平
面図である。
【図4】一例のインキ堰と側板を一体化したインキ堰ユ
ニットとインキ供給ローラを示す斜視図である。
【図5】一例のインキ堰を示す斜視図である。
【図6】インキ堰の他の形状例を示す斜視図である。
【図7】押圧手段の他の構成例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 孔版印刷ドラム 2 版胴 3 インキ供給ローラ 3a インキ供給用周面 4 インキ溜まり部 5 インキ塗布ローラ 7,17 インキ堰 10 帯状段差部 10a 帯状周面 11 第1の斜面 21 第2の斜面 202 押圧手段としてのばね

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インキ通過性の円筒状の周壁部を有する
    版胴と、 版胴の中心軸に平行な軸線の周りに回転して版胴の内側
    よりインキを供給するインキ供給用周面を備えたインキ
    供給ローラと、 インキ供給ローラに平行でインキ供給ローラとの間にイ
    ンキ溜まり部を形成しインキ供給ローラの回転に伴いイ
    ンキ供給ローラのインキ供給用周面にインキ溜まり部の
    インキを塗布するインキ塗布ローラと、 インキ供給ローラの両端に全周にわたって形成されたイ
    ンキ供給用周面の外径よりも小さい外径の帯状段差部
    と、 帯状段差部の帯状周面に摺接して帯状段差部に漏出した
    インキをインキ供給ローラの回転により掻き取ってイン
    キ供給用周面に誘導する第一の斜面と、インキ供給ロー
    ラの回転方向に関して第一の斜面の隣部にあり帯状周面
    に摺接して帯状段差部に付着したインキをインキ供給ロ
    ーラの回転により掻き取ってインキ供給用周面に誘導す
    る第二の斜面を有するインキ堰と、 を備えた孔版印刷ドラム。
  2. 【請求項2】 前記第二の斜面が帯状周面となす角度
    が、第一の斜面が帯状周面となす角度よりも大きい請求
    項1に記載の孔版印刷ドラム。
  3. 【請求項3】 前記インキ堰を前記帯状周面に押圧する
    押圧手段を備えた請求項1又は2に記載の孔版印刷ドラ
    ム。
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