JPH0938386A

JPH0938386A - 物干具及びその物干具に用いるスライド紐

Info

Publication number: JPH0938386A
Application number: JP21514195A
Authority: JP
Inventors: Setsuko Mitsuta; セツコ光田
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1995-08-01
Filing date: 1995-08-01
Publication date: 1997-02-10

Abstract

(57)【要約】【目的】ハンガーの装着や取外しが一定の場所ででき
ると共に、風が吹いても乾燥中に、ハンガーが移動する
ことのない物干具及びその物干具に用いるスライド紐の
提供を目的とする。【構成】両端に取付用の係止手段を設けた支持綱に、
複数箇所で吊下げられて、支持綱とはスライド移動する
ことができる輪形付のスライド紐を配設することにより
物干具とした。スライド紐を支持綱の一端側に寄集めし
て、スライド紐の輪形間にハンガーを１つずつ装着して
から、スライド紐を元に引戻しすると、乾燥状態に設定
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、乾燥中の洗濯物が、風
により移動して風下の一箇所に集中したり、洗濯物を干
したり取り込む時に、人が移動したりすることがなく一
定の位置で、それらの作業ができるように改善した物干
具及びその物干具に用いるスライド紐に関する。

【０００２】

【従来の技術】洗濯後の衣類などは、物干竿や物干綱に
掛けて乾燥させるが、竿や綱に直接衣類を掛けて洗濯ば
さみで挾むと、乾燥後の衣類に、はさみのあとや折目な
どがついてしまう。よって、衣類をハンガー等に掛けて
から、物干竿や物干綱に装着することが多い。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】衣類をハンガーに掛け
てから、物干竿や物干綱に干す乾燥は、風通しなどを考
えて、ハンガーを互いに離間させて取付するために、移
動しながら行う必要がある。また、乾燥後の取込みにお
いても、移動しながら取外しする必要があって、大変面
倒であった。更に、強風や、乾燥が進んで衣類が軽くな
ってくると、少しの風にも移動して一箇所に集中するか
ら、乾燥が遅れてしまうという不具合もあった。本発明
は、このような不具合を解消するためになされたもので
あり、ハンガーの装着や取外しが一定の場所でできると
共に、風が吹いても乾燥中のハンガーが、移動すること
のない物干具及びその物干具に用いるスライド紐の提供
を目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記不具合を解決するた
めに、本発明は次のような構成としている。請求項１に
記載した物干具は、両端に取付用の係止手段を設けた支
持綱に、複数箇所で吊下げられて、支持綱とはスライド
移動することができる輪形付のスライド紐を配設するこ
とにより、物干具とした。請求項２に記載したスライド
紐は、両端に引掛用の掛止手段を設けた紐に、互いに離
間させて複数の輪形を配設することによりスライド紐と
した。

【０００５】

【作用】支持綱は、その両端に設けた係止手段を利用し
て張渡しする。この支持綱には、支持綱とスライド移動
が可能な状態で、スライド紐が複数箇所で吊下げられて
いるから、一方向にスライド紐を集めて、このスライド
紐の吊下げ箇所毎にハンガーを掛ける。ハンガーの装着
後は、スライド紐の一端を引っ張って、支持綱と並設状
態にすることにより、ハンガーは互いに離間した状態で
取付られる。乾燥後は、ハンガーの取付と同様に一方向
にスライド紐を寄せ集めてから、集中して一箇所に集っ
たハンガーを、一度に取外しできるものである。乾燥中
のハンガーは、支持綱と並設されているので、外れる方
向に力が加わっても支持綱に阻止されて外れることはな
い。

【０００６】

【実施例】本発明の実施例について、図面を参照して説
明する。図１は本発明の物干具を示す一部破断斜視図、
図２は図１で示す支持綱の一部破断斜視図、図３は図１
で示すスライド紐の一部破断斜視図である。図１で示す
ように本発明の物干具１０は、両端に取付用の係止手段
１５を設けた支持綱１２と、この支持綱に吊下げられ
て、スライド移動するように配設したスライド紐２０と
からなる。この支持綱１２とスライド紐２０とについ
て、更に詳細に説明する。

【０００７】支持綱１２は、図２で示すように洗濯物を
干すのに必要な長さと、太さとを有する綱の両端に、こ
の物干具１０を取付することができる係止手段１５を設
けている。この係止手段１５は、支持綱１２を引掛けす
ることができるフック１６と、綱１３を固着することが
できる複数の孔１７とを有する支持板よりなるもので、
綱１３の端部を物干台などの取付物に結束することで、
支持板の代用とする係止手段１５であっても良い。

【０００８】スライド紐２０は、図３で示すように紐２
２の両端に掛止手段となるフック２５を有し、紐２２に
一定の間隔を設けて、輪形２３を連続配置している。こ
の輪形２３は、金属製のリングを紐２２に結束２４した
り、紐の途中に輪を形成しながら結束して、輪形２３を
形成することでも良い。尚、この輪形２３は、前述した
支持綱１２を通すことができる大きさであり、この輪形
を利用してスライド紐２０を、電線の如く吊下げして張
渡すものである。よって、吊下げしたスライド紐２０
が、スライド移動できるように輪形２３は、支持綱の直
径よりも大きく設定している。衣類を装着したハンガー
は、輪形２３同士間の紐に、１個ずつ引掛けて取付する
ものである。

【０００９】このように構成した物干具１０の使用例に
ついて、図面を参照して説明する。図４は図１の使用例
を示す説明図である。図４で示すように本発明の物干具
１０は、干し物竿などが掛られる場所や、洗濯物用の綱
が取付できる一対の支持アーム３０などに、支持綱１２
の両端に設けた係止手段１５を利用して取付する。例え
ば、図２で示すフック１６を引掛けることによって、支
持綱を張渡した状態で取付する。スライド紐２０の両端
に設けたフック２５は、係止手段１５に設けた孔１７に
引掛けた状態に設定すると、物干具１０の使用可能な状
態になる。

【００１０】洗濯物を干す場合は、スライド紐２０の一
端に設けたフック２５を外して、図４の矢印Ａで示すよ
うに、物干具１０の一端にスライド紐を寄集めする。す
ると、ハンガー３５を掛ることができる輪形２３間の紐
が垂れ下って、図１で示したハンガー掛２６が１箇所に
集中するから、その位置で洗濯物を装着したハンガー３
５を、ハンガー掛２６に１つずつ取付する。ハンガー３
５を掛終ったら、スライド紐２０のフック２５部を持っ
て、図４の矢印Ｂで示す方向に引張ると、スライド紐は
支持綱１２と図１で示すような並設状態に設定される。
フック２５は係止手段の孔１７に引掛けることで衣類を
乾燥させることができる。尚、ハンガーは複数箇所のハ
ンガー掛２６に１つの割合で装着すると、洗濯物が密着
しない。

【００１１】このような状態で洗濯物を乾燥させると、
ハンガー３５が輪形２３間のハンガー掛２６の部分に位
置するから、風が吹いてもそれ以上移動することがな
く、常に設置した間隔を保って、風通しの良い状態で干
すことができる。ハンガー３５が外れる方向に動いて
も、支持綱１２がその動きを阻止する位置にあること
と、綱全体がハンガーの動きを吸収するように動いて、
外れるようなことは全くない。よって、常に一定の間隔
を保って、風通しを良くしているので、乾燥状態が良く
衣類の落下などの心配もなく干すことができるものであ
る。乾燥後は、再び図４の矢印Ａで示すように、スライ
ド紐を一端に寄集めしてから、集ったハンガーを一度に
取外すことができるという作用を持っており、雨天に変
った時でも、洗濯物を素早く取入れて対応することが可
能である。

【００１２】スライド紐２０を支持綱１２に取付する例
で説明したが、このスライド紐を干し物竿に取付するこ
とも可能である。例えば輪形２３を干し物竿にスライド
移動できるような直径に設定し、その両端を竿や竿を支
持する支持アームなどに、掛止できるように設定するこ
とで、対応することができる。よって、本発明のスライ
ド紐は、竿や綱のように支持するものがあれば、それに
対応したスライド紐で、現在使用中の竿や綱にも使用す
ることができるものである。

【００１３】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、綱
にそってスライド移動する輪形付のスライド紐を設けた
ことにより、以下の効果を得ることができた。すなわ
ち、細長い物干具に対して移動することなく、一定の位
置で洗濯物を干したり取込んだりできるようになった。
洗濯物は、一定の間隔を保って干すことができるので、
風の通りも良く乾燥時間が早い。強風によって洗濯物が
移動して１箇所に集中したり、落下したりすることがな
いので、安心して干せる物干具である等の効果を得るこ
とができた。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の物干具を示す一部破断斜視図である。

【図２】図１で示す支持綱の一部破断斜視図である。

【図３】図１で示すスライド紐の一部破断斜視図であ
る。

【図４】図１の使用例を示す説明図である。

【符号の説明】

１０物干具１２支持綱１５係止手段２０スライド紐２２紐２３輪形２５掛止手段２６ハンガー掛３０支持アーム３５ハンガー

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】その両端に取付用の係止手段を設けた支
持綱と、この支持綱と並設してスライド移動すると共に、複数箇
所で前記支持綱に吊下げられた輪形付のスライド紐とか
らなることを特徴とする物干具。
【請求項２】その両端に掛止手段を設けた紐と、この紐に互いに離間して配設すると共に、この紐とは固
着して形成した複数の輪形とからなることを特徴とする
スライド紐。