JPH0937636A - 果実収穫ハンド - Google Patents

果実収穫ハンド

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JPH0937636A
JPH0937636A JP21093695A JP21093695A JPH0937636A JP H0937636 A JPH0937636 A JP H0937636A JP 21093695 A JP21093695 A JP 21093695A JP 21093695 A JP21093695 A JP 21093695A JP H0937636 A JPH0937636 A JP H0937636A
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harvesting hand
hand
fruit harvesting
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Harumitsu Toki
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】果実収穫ハンドのフィンガー内に取り込んだ果
実が、奥行方向に傾斜していると、果柄を切断する時に
果実を傷付けてしまう。 【解決手段】果実収穫ハンド1に、2本のフィンガー
2、3の両端に2組の果実有無センサ4、5を設ける。
2本のフィンガー2、3の果実収穫ハンド1側の中央上
部には、中央に発光部10と、その両側に受光部11を
配置した果柄検出センサ12を設ける。果実収穫ハンド
1は、以上のような構成で、2本のフィンガー2、3内
に取り込んだ果実13の奥行方向の傾斜角度を検知し、
フィンガー内に取り込んだ果実の中心軸に対しほぼ直交
する角度に果実収穫ハンド1の姿勢を制御して果柄14
を切断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、視覚センサの視覚
情報により果実収穫マニピュレータを自動操縦して果実
を収穫する果実自動収穫機の果実収穫マニピュレータに
関し、特にその果実収穫ハンドに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】視覚センサの視覚情報
により果実を収穫する場合、果実収穫ハンドのフィンガ
ー内に取り込んだ果実が、奥行方向に傾斜していると、
果柄を切断する時に果実を傷付けてしまう。しかし、特
に1台の視覚センサで果実収穫ハンドのフィンガー内に
取り込んだ果実の奥行方向の状態を検知することは非常
に難しい。
【0003】本発明は、フィンガー内に取り込んだ果実
の奥行方向の状態を検知するセンサを設けて果実収穫ハ
ンドの姿勢を適正に制御することにより、果柄を切断す
る時に果実を傷付けることがないようにすることを目的
になされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は以下のように構成した。
【0005】すなわち、視覚センサの視覚情報によりき
ゅうりなどの果実を自動的に収穫する果実収穫マニピュ
レータの果実収穫ハンドにおいて、果実収穫ハンドのフ
ィンガー内に取り込んだ果実の奥行方向の傾斜角度を検
知するセンサを設け、このセンサの信号によりフィンガ
ー内に取り込んだ果実の中心軸に対しほぼ直交する角度
に果実収穫ハンドの姿勢を制御して果柄を切断すること
を特徴とする果実収穫ハンドである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。
【0007】図1と図2に、本発明の果実収穫ハンドの
平面図と側面図を示す。果実収穫ハンド1は、2本のフ
ィンガー2、3の両端に2組の果実有無センサ4、5を
設ける。一方のフィンガー2に設ける果実有無センサ4
は発光側で、他方のフィンガー3に設ける果実有無セン
サ5は受光側である。また、一方のフィンガー2の中央
部上下には、中に発光部6と受光部7を持つ2つの果実
中心軸検出センサ8、9を設ける。
【0008】2本のフィンガー2、3の果実収穫ハンド
1側の中央上部には、中央に発光部10と、その両側に
受光部11を配置した果柄検出センサ12を設ける。果
実収穫ハンド1は、以上のような構成で、2本のフィン
ガー2、3内に取り込んだ果実13の奥行方向の傾斜角
度を検知し、果実収穫ハンド1の姿勢を制御してから果
柄14を切断する。
【0009】図3に示すフローチャートを参照して、こ
の果実収穫ハンド1の姿勢制御処理について説明する。
処理を開始すると(ステップ101)、まず、果実有無
センサ4、5により、果実収穫ハンド1の2本のフィン
ガー2、3内に果実13が入ったかどうかを検知し(ス
テップ102)、入っていなければ、ステップ102に
戻る。入っていれば、果実13の中心軸が2つの果実中
心軸検出センサ8、9を結ぶ線と一致するかどうかを検
知し(ステップ103)、一致すれば、処理を終了し
(ステップ104)、一致しなければ、果実13が奥行
方向に傾斜しているか、手前方向に傾斜しているかを判
定する(ステップ105)。奥行方向に傾斜していれ
ば、果実収穫ハンド1のリストを奥行方向に修正し(ス
テップ106)、修正した結果、果実13の中心軸が2
つの果実中心軸検出センサ8、9を結ぶ線と一致するか
どうかを検知し(ステップ107)、一致すれば、処理
を終了し(ステップ104)、一致しなければ、再びス
テップ106に戻る。手前方向に傾斜していれば、果実
収穫ハンド1のリストを手前方向に修正し(ステップ1
08)、修正した結果、果実13の中心軸が2つの果実
中心軸検出センサ8、9を結ぶ線と一致するかどうかを
検知し(ステップ109)、一致すれば、処理を終了し
(ステップ104)、一致しなければ、再びステップ1
08に戻る。
【0010】次に、本発明に関連してフィンガーを駆動
する把持モータの負荷電流の変化から果実接触を検知
し、これからフィンガーの適正把持力を制御する果実収
穫ハンドについて説明する。図4に、この果実収穫ハン
ドの概略構成図を示す。果実収穫ハンド1は、左右でね
じ方向が異なるねじ杆15に2本のフィンガー2、3を
取付け、把持モータ16を正・逆転させて2本のフィン
ガー2、3を接近・離間させて果実13を把持する。
【0011】図5に把持モータ16の負荷電流の時間変
化と、それを1次微分した曲線および2次微分した曲線
を示す。図中aはフィンガー2、3が果実13に接触し
た時の電流値で、bはフィンガー2、3が果実13の把
持を完了した時の電流値である。図中、aまでは無負荷
電流の時間変化を表し、aからbまでは把持完了までの
負荷電流の時間変化を表し、それ以降はロック電流の時
間変化を表す。
【0012】この果実収穫ハンドは、把持モータ16の
負荷電流を2次微分したピーク電流値をaとし、これを
フィンガー2、3が果実13に接触した位置として、こ
れから果実13の太さを求める。また、次の計算式によ
り把持完了の電流値bを求める。 b=a+α・a ここで、αはあらかじめ設定した定数である。ここで求
めた把持完了の負荷電流値により、把持完了までの間、
果柄を切断するために葉柄等を持上げる時に、把持して
いる果実が抜け落ちない把持力を持たせるためのフィン
ガーの移動量を制御する。
【0013】この果実収穫ハンドは、フィンガーを駆動
する把持モータの負荷電流の変化で、果実の太さを検知
したり、適正把持力を制御する。従って、果実の太さを
検知するセンサなどが不要となり、装置を小型、軽量化
できる。このため、果実収穫ハンドを狭いところにも入
れられ、果実の収穫効率を向上させることができる。ま
た、機体のばらつきによるフィンガー駆動負荷のばらつ
きにも対応でき、メカロック等の機械的不具合を検出す
ることもできる。
【0014】次に、本発明に関連して果柄切断モータの
負荷電流パターンから果柄切断状況の推定を行う果実収
穫ハンドについて説明する。図6に果柄切断モータの負
荷電流パターンを示す。図中taは切断機構の動作チェ
ック時間の範囲を表し、tbは切断状況チェック時間の
範囲を表し、iaは正常切断時のピーク電流の範囲を表
す。また、i1 はロック等による切断機構不良パターン
を、i2 は果柄が切れないなどの切断不可パターンを、
i3 は正常切断パターンを、i4 は果実の逃げなどによ
る切断不可パターンを表す。
【0015】図7に示すフローチャートを参照して、こ
の果柄切断状況の推定処理について説明する。処理を開
始すると(ステップ201)、まず、切断機構の動作チ
ェックタイマーをセットして(ステップ202)、切断
モータをオンにする(ステップ203)。動作チェック
タイマーがタイムアップしたら(ステップ204)、負
荷電流を測定する(ステップ205)。負荷電流がロッ
ク状態かどうかを判定し(ステップ206)、ロック状
態であれば、切断モータをオフにして(ステップ20
7)、オペレータへ点検報知を行い(ステップ20
8)、処理を終了する(ステップ209)。ロック状態
でなければ、負荷電流を測定して(ステップ210)、
電流のピーク値を検索し(ステップ211)、ピーク値
が設定値以上かどうかを判定し(ステップ212)、設
定値以上でなければ、切断モータをオフにして(ステッ
プ213)、処理を終了する(ステップ214)。設定
値以上であれば、切断状況チェックタイマーをセットし
(ステップ215)、切断状況チェックタイマーがタイ
ムアップしたら(ステップ216)、負荷電流を測定す
る(ステップ217)。負荷電流が正常かどうかを判定
し(ステップ218)、正常でなければ、切断モータを
オフにして(ステップ219)、処理を終了する(ステ
ップ220)。正常であれば、切断モータをオフにして
(ステップ221)、切断部を初期位置に戻して(ステ
ップ222)、処理を終了する(ステップ223)。
【0016】この果実収穫ハンドは、果柄切断時の負荷
電流パターンと切断不可時の負荷電流パターンが異なる
現象を利用して果柄の切断状況を推定する。従って、正
常切断時には果実のキャリー部搬送に制御を移したり、
切断不可時には収穫動作を中止しオペレータへ点検報知
を行うなど、果柄の切断状況により容易に次の制御を決
定することができる。
【0017】次に、本発明に関連してフィンガー内の果
実センサの検出時間とマニピュレータの伸長量からフィ
ンガー内の物体の太さを求め、この太さから葉柄、収穫
可能果実を判別して誤切断を防止する果実収穫ハンドに
ついて説明する。図8にマニピュレータ先端の伸長量の
累積時間推移と、果実センサ信号の波形図を示す。図中
tsは、果実センサの検出時間を表し、この間の伸長量
を積分してフィンガー内の物体の太さを求める。
【0018】図9に示すフローチャートを参照して、こ
の誤切断防止処理について説明する。処理を開始すると
(ステップ301)、まず、アプローチ調整を行い(ス
テップ302)、タイマーをセットして(ステップ30
3)、アプローチを行い(ステップ304)、フィンガ
ー内に果実があるかどうかを判定し(ステップ30
5)、なければ、ステップ304に戻る。フィンガー内
に果実があれば、タイマーを停止し(ステップ30
6)、果実センサの検出時間の伸長量を積分してフィン
ガー内の物体の太さを計算し(ステップ307)、マニ
ピュレータ角度による太さの補正を行う(ステップ30
8)。次に、この太さを判定して、葉柄でなく(ステッ
プ309)、果実であり(ステップ310)、収穫可能
果実であれば(ステップ311)、収穫処理を行い(ス
テップ312)、タイマーをリセットして(ステップ3
13)、処理を終了する(ステップ314)。
【0019】パンタグラフ方式等のマニピュレータの場
合、先端の時間に対する伸長量は非線形であるため、果
実収穫ハンド内にある果実センサが果実を検出している
間の時間だけで果実の太さを測定することは不可能であ
る。この果実収穫ハンドは、マニピュレータの先端の伸
長量を加味して果実の太さを計算するので、果実の太さ
を高い精度で測定できる。また、対象物までの距離が不
明確な場合、特にこの測定法は有効である。
【0020】次に、本発明に関連して回動中心をハンド
内に設け、ハンドを左右・上下に回転させて果実を収穫
する果実収穫ハンドについて説明する。図10と図11
に果実収穫ハンドの平面図と側面図を示す。この果実収
穫ハンドは、左右回転モータ17によってハンドを左右
に、上下回転モータ18によってハンドの回動中心kを
軸に上下に回転させる。
【0021】従来、マニピュレータとハンドの境界をハ
ンドの上下回転の回動中心kとしていたため、慣性モー
メントが大きく、数百msの間にハンドを数十度回転さ
せるためには大きなモータ容量を必要とした。そのた
め、モータサイズも大きくなり、全体の小型・軽量化が
困難であった。
【0022】この果実収穫ハンドは、上下回転の回動中
心kがハンド内にあるため、慣性モーメントが小さく、
上下回転モータ18を小さくすることができる。また、
図12に示すように、直動アプローチ時の直動方向と垂
直方向の距離を短くすることができるため、収穫時の果
柄切断を高速化できる。
【0023】次に、本発明に関連してフィンガーの上部
に上下に昇降する葉柄排除装置を設けた果実収穫ハンド
について説明する。図13に、この果実収穫ハンドの概
略構成図を示す。この果実収穫ハンドは、昇降モータ1
9を駆動してボールネジ20を回転させ、フィンガー部
2、3の上部に設けた葉柄排除部21を上下に昇降させ
る。
【0024】図14に示すフローチャートを参照して、
この果実収穫ハンドの葉柄排除処理について説明する。
処理を開始すると(ステップ401)、まず、果実把持
完了かどうかを判定し(ステップ402)、把持完了で
あれば、果柄部に障害物があるかどうかを判定し(ステ
ップ403)、障害物があれば、葉柄排除部21を上昇
させる(ステップ404)。次に、果柄を検出したかど
うかを判定し(ステップ405)、検出してなければ、
ステップ404に戻る。果柄を検出していれば、葉柄排
除部21を停止し(ステップ406)、処理を終了する
(ステップ407)。
【0025】果柄切断時に、果柄手前に葉柄や茎等があ
ると果実を収穫することができないので、収穫効率が低
下する。この果実収穫ハンドは、フィンガー2、3が果
実を把持すると葉柄排除部21が上昇し、果柄手前にあ
る葉柄や茎等を排除するので、誤切断を防止し、収穫効
率を向上させることができる。
【0026】次に、本発明に関連して収穫した果実をキ
ャリーまで搬送する傾斜プレートを伸縮自在にした果実
搬送装置について説明する。図15と図16に、この果
実搬送装置の正面図と側面図を示す。この果実搬送装置
は、キャリー22が果実で満杯になった時、このキャリ
ー22を機外に排出して、次のキャリー22を上方から
落下させて供給するようになっている。この時、キャリ
ー22上部に設けた傾斜プレート23が邪魔になるが、
巻取部24を回転させて傾斜プレート23を巻取り、キ
ャリー22の上面を開放する。従って、傾斜プレート2
3が邪魔することなく、このような簡単な機械構成で、
次のキャリー22を供給することができる。
【0027】次に、図15と図16に示す傾斜プレート
23の先端に果実検出センサ25を取付け、このセンサ
の信号によって傾斜プレート23の傾斜角度とプレート
長を制御する果実搬送装置について説明する。図17に
示すように、傾斜プレート23の傾斜角度は、巻取部2
4の回転軸に取付けた圧力レバー26を上下方向に回転
させ、傾斜プレート23にかかる圧力を調整して制御す
る。また、傾斜プレート23のプレート長は、巻取部2
4の回転による傾斜プレート23の巻取量を調整して制
御する。
【0028】この果実搬送装置は、収穫した果実を傾斜
プレート23上を転落させてキャリー22内に収容する
ようになっている。この時、果実検出センサ25で果実
の積載状況を検知し、果実の積載がキャリー22の奥か
ら手前にかけて均一になるように、果実積載の進行に合
わせて傾斜プレート23の傾斜角度とプレート長を調整
しながら、果実を収容する。従って、キャリー22内に
収容した果実が均一に積載されるので、収容果実量のば
らつきを小さくすることができると共に、満杯時キャリ
ー22がアンバランスにならず、機外に排出する時に、
キャリー22が転倒するような事故を未然に防ぐことが
できる。
【0029】次に、本発明に関連してキャリーを載置す
る2本の支持板を開閉して満杯キャリーを排出するキャ
リー排出装置について説明する。図18と図19に、こ
のキャリー排出装置の正面図と側面図を示す。このキャ
リー排出装置は、キャリー22を載置する2本の支持板
27a、27bを設け、この支持板27a、27bの回
転軸28a、28bと回転盤29a、29bとの間にベ
ルト30a、30bを掛け渡す。回転盤29a、29b
の回転軸には、互いに噛合し、回転盤29a、29bと
同軸回転するギア31a、31bを取付ける。ギア31
bの回転軸には開閉モータ32を取付け、この開閉モー
タ32を駆動して2つの回転軸28a、28bを互いに
逆方向に回転させ、支持板27a、27bを開閉させ
る。
【0030】このキャリー排出装置は、図20に示すよ
うに、走行中に支持板27a、27bを開くと、キャリ
ー22の進行方向後部が落下して接地する。次に、残り
の進行方向前部も走行に伴って落下し、全体が接地す
る。
【0031】このキャリー排出装置は、機体の移動を利
用してキャリー22を排出するので、簡単な機構でキャ
リー22を完全に機外に排出することができる。また、
キャリー22が進行方向後部と前部の2段階に別れて落
下するので、果実に与える衝撃を小さくすることができ
る。
【0032】次に、このキャリー排出装置のキャリー落
下緩衝機構について説明する。この緩衝機構は、図21
に示すように、支持板27a、27bの間に緩衝スプリ
ング33を架け渡し、この緩衝スプリング33の伸縮に
よってキャリー22の落下衝撃を吸収する。
【0033】走行中に支持板27a、27bを開いてキ
ャリー22を落下させる時、最初の進行方向後部の落下
に比べ、次の進行方向前部の落下は特に衝撃が大きい。
この緩衝機構は、緩衝スプリング33によって、この進
行方向前部の落下速度を遅くするので、キャリー22の
落下衝撃を吸収し、果実の損傷を防ぐ。
【0034】次に、本発明に関連して棚状作物を収穫し
てキャリーに導く果実ガイドを高さ方向の収穫位置に合
せて伸縮させる果実収穫機について説明する。この果実
収穫機は、図22に示すように、果実収穫ハンド1の取
付板34に、果実をキャリー22に導く果実ガイド35
の果実投入口を連結する。取付板34は、送りねじ36
とガイドレール37で支持し、昇降モータ38を駆動し
て送りねじ36を正・逆転させる。これにより、取付板
34をガイドレール37に沿ってスライド・アップした
りスライド・ダウンさせる。果実ガイド35は蛇腹で形
成し、取付板34の移動に合わせて伸縮する構成とす
る。
【0035】この果実収穫機は、取付板34の移動に合
わせて果実ガイド35が伸縮するので、果実収穫ハンド
1と果実ガイド35の果実投入口が常に一定の位置関係
を保つ。従って、収穫位置を高くしても果実収穫ハンド
1の取付板34をスライド・ダウンさせることなく収穫
した果実をキャリー22に投入でき、果実の収穫効率を
向上させることができる。
【0036】次に、本発明に関連して旋回点検出センサ
によってハウス内の枕地旋回開始を知り、左右に設けた
誘導線検出センサの出力比あるいは出力差によって旋回
完了を知る自走機について説明する。この自走機は、図
23に示すように、ハウスの天井に架設した誘導線39
の下を走行する。誘導線39は、直進部39aから右に
90°方向を変えて旋回部39bに移行する。車体上部
の前方左右に誘導線検出センサ40L、40Rと、車体
下部の中央に旋回点検出センサ41をそれぞれ設ける。
誘導線検出センサ40L、40Rは、電流が流れる誘導
線39の磁束を受けて磁気誘導電力を発生し、旋回点検
出センサ41は、旋回点Aに埋設した金属を検知して旋
回点を知る。
【0037】自走機に設置した誘導線検出センサ40
L、40Rの誘導線39からの変位に対する出力電圧
は、図24に示すように変化する。図中L1、R1は、
直進部39aからの変位に対する誘導線検出センサ40
L、40Rの出力電圧を表す。R2は、旋回部39bか
らの変位に対する誘導線検出センサ40Rの出力電圧を
表す。R3は、自走機が旋回点Aに接近した時の直進部
39aおよび旋回部39bからの変位に対する誘導線検
出センサ40Rの出力電圧で、R1とR2を合成した値
になる。
【0038】図25に示すフローチャートを参照して、
この自走機の枕地旋回処理について説明する。処理を開
始すると(ステップ501)、まず、旋回点Aの畝端を
検出したかどうかを判定し(ステップ502)、畝端を
検出した時は、右旋回かどうかを判定し(ステップ50
3)、右旋回であれば、自走機を右に旋回し(ステップ
504)、誘導線検出センサ40L、40Rの出力比あ
るいは出力差を計算して(ステップ505)、その値が
設定値に等しいかどうかを判定し(ステップ506)、
等しくない時は、ステップ504に戻り、等しい時は、
旋回を停止して(ステップ507)、処理を終了する
(ステップ508)。右旋回でなければ、自走機を左に
旋回し(ステップ509)、誘導線検出センサ40L、
40Rの出力比あるいは出力差を計算して(ステップ5
10)、その値が設定値に等しいかどうかを判定し(ス
テップ511)、等しくない時は、ステップ509に戻
り、等しい時は、ステップ507に移る。
【0039】この自走機は、畝間走行時の直進制御に使
用する左右の誘導線検出センサを旋回制御にも使用す
る。従って、センサの個数を減らしてシステム全体を簡
素化し、低コストと高信頼性を実現する。
【0040】
【発明の効果】本発明の果実収穫ハンドは以上のような
構成で、フィンガー内に取り込んだ果実の奥行方向の状
態を検知するセンサを設けて果実収穫ハンドの姿勢を適
正に制御する。従って、本発明によれば、従来曖昧であ
ったフィンガー内に取り込んだ果実の奥行方向の状態が
明らかとなり、このため高精度で果柄を検出することが
でき、果実の状態に合せて適正な姿勢で果柄を切断し
て、果実の損傷を未然に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の果実収穫ハンドの平面図である。
【図2】本発明の果実収穫ハンドの側面図である。
【図3】本発明の果実収穫ハンドの姿勢制御処理のフロ
ーチャートである。
【図4】果実収穫ハンドの概略構成図である。
【図5】把持モータの負荷電流の時間変化グラフであ
る。
【図6】果柄切断モータの負荷電流パターンである。
【図7】果柄切断状況の推定処理のフローチャートであ
る。
【図8】マニピュレータ伸長量の累積時間推移と、果実
センサ信号の波形図である。
【図9】誤切断防止処理のフローチャートである。
【図10】果実収穫ハンドの平面図である。
【図11】果実収穫ハンドの側面図である。
【図12】果実収穫ハンドのアプローチ図である。
【図13】果実収穫ハンドの概略構成図である。
【図14】果実収穫ハンドの葉柄排除処理のフローチャ
ートである。
【図15】果実搬送装置の正面図である。
【図16】果実搬送装置の側面図である。
【図17】傾斜プレートの概略斜視図である。
【図18】キャリー排出装置の正面図である。
【図19】キャリー排出装置の側面図である。
【図20】キャリー排出装置の排出図である。
【図21】キャリー落下緩衝機構の概略構成図である。
【図22】果実収穫機の概略斜視図である。
【図23】自走機の走行状態図である。
【図24】誘導線検出センサの出力電圧グラフである。
【図25】自走機の枕地旋回処理のフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 果実収穫ハンド 2、3 フィンガー 4、5 果実有無センサ 6 発光部 7 受光部 8、9 果実中心軸検出センサ 10 発光部 11 受光部 12 果柄検出センサ 13 果実 14 果柄 15 ねじ杆 16 把持モータ 17 左右回転モータ 18 上下回転モータ 19 昇降モータ 20 ボールネジ 21 葉柄排除部 22 キャリー 23 傾斜プレート 24 巻取部 25 果実検出センサ 26 圧力レバー 27 支持板 28 回転軸 29 回転盤 30 ベルト 31 ギア 32 開閉モータ 33 緩衝スプリング 34 取付板 35 果実ガイド 36 送りねじ 37 ガイドレール 38 昇降モータ 39 誘導線 40 誘導線検出センサ 41 旋回点検出センサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 視覚センサの視覚情報によりきゅうりな
    どの果実を自動的に収穫する果実収穫マニピュレータの
    果実収穫ハンドにおいて、 果実収穫ハンドのフィンガー内に取り込んだ果実の奥行
    方向の傾斜角度を検知するセンサを設け、このセンサの
    信号によりフィンガー内に取り込んだ果実の中心軸に対
    しほぼに直交する角度に果実収穫ハンドの姿勢を制御し
    て果柄を切断することを特徴とする果実収穫ハンド。
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