JPH0937591A - 複数相のリラクタンス型電動機 - Google Patents
複数相のリラクタンス型電動機Info
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Abstract
転でしかも大きい出力トルクの3相リラクタンス型電動
機を得ることが目的である。 【構成】 n個(nは2以上の正整数)の等しい幅と等
しい離間角で配設された突極を有する回転子と、その外
周に複数相の電機子コイルの装着された磁極が対向して
設けられた固定電機子と、隣接する磁極2組が順次に励
磁されて突極を吸引することにより、すべての突極が休
止することなく出力トルクに寄与し、突極と磁極の空隙
長が1/10ミリメートル位以下に構成された3相リラ
クタンス型の電動機。
Description
長い動力源として広い用途がある。例えば電気自動車、
電気自転車、クレーン、電気掃除機等に利用できる。
大きい特性があるが、回転速度がおそいこと、振動が発
生すること等の欠点の為に実用化された例はない。実施
化した例が少しあるが特殊な目的の為のものである。
トルクの大きい(2〜3倍)の電動機を得ることであ
る。 第2の課題 回転速度を毎分2万回転位とすることであ
る。 第3の課題 通電電流と出力トルクとの間に直線的な比
例関係がない。マグネット電動機のような電流とトルク
との関係に構成する必要がある。 第4の課題 図1は周知の3相片波通電のリラクタンス
型電動機の平面図である。記号16は固定電機子で、珪
素鋼板積層体で作られ、磁極16a,16b,…には電
機子コイル17a−1,17b−1,…が装着される。
回転子1は矢印A方向に回転する。記号5は回転軸であ
る。電機子コイル17b−1,17e−1が通電される
と、回転子1は矢印A方向に回転し、電気角で120度
回転すると通電が停止され、次に電機子コイル17c−
1,17f−1が通電され、電気角で120度通電する
と同じ角度回転する。上述したように、電機子コイル1
7a−1,17d−1→17b−1,17e−1→17
c−1,17f−1の順の通電により矢印A方向に回転
する。上述した回転のトルクは、突極が2個づつ関与
し、他の4個は関与しない。6個の突極が同時にトルク
を発生すればトルクは3倍となるが、これが達成できな
い問題点がある。 第5の課題 電機子コイル17a−1,17d−1が通
電されると、磁極16a,16dは突極1a,1eに径
方向に吸引されるので、固定電機子16は吸引力により
変形歪曲する。回転して磁極16b,16eと磁極16
c,16fと対向突極との吸引により固定電機子16は
変形する。かかる変形により振動が発生する問題点があ
る。又突極と磁極間の空隙を一定とすることが技術的に
困難なので回転子1の受ける急引力は回転とともに変化
して回転子1が径方向に振動する。従って振動音を発生
し、又回転子1の回転軸の軸受の耐用時間を少なくする
問題点がある。大型で大出力のものとなると上述した問
題点は解決が困難となる。
電動機において、軟磁性体回転子の円周面に等しい幅と
等しい離間角で配設されたn個(nは2以上の正整数)
の突極と、固定電機子の円周面に等しい離間角で配設さ
れたmn個(mは3以上の正整数)の磁極及びスロット
と、隣接するスロットのそれぞれに装着されたmn個の
第1,第2,第3,…の相の電機子コイルと、僅少な空
隙を介して前記した突極と固定電機子磁極の対向面を保
持して軟磁性体回転子を回転する装置と、前記した突極
の回転位置を検出して、所定の幅で順次に所定の幅だけ
おくれた第1,第2,第3,…の相の位置検知信号が得
られる位置検知装置と、第1,第2,第3,…の相の電
機子コイルのそれぞれに直列接続された半導体スイッチ
ング素子と、電機子コイルと半導体スイッチング素子の
直列接続体に供電する直流電源と、前記したスロット間
の磁極を第1,第2,第3,…の磁極と呼称したとき
に、第1,第2,第3,…の位置検知信号により半導体
スイッチング素子の導通を制御して、対応して(第1,
第2),(第2,第3),(第3,第4),…の2個1
組の電機子コイルをサイクリックに通電して磁極をN,
S極に励磁する通電制御回路と、2個1組の内の1個の
電機子コイルの磁極を通過する磁束により他の1個の電
機子コイルの磁極と突極間のトルクに有効な洩れ磁束を
増大せしめて大きい出力トルクを得る手段とにより構成
されたものである。
磁して突極を吸引して出力トルクを発生しているので従
来の手段の2〜3倍の出力トルクが得られる。 第2の作用 電機子磁極と回転子突極との間の空隙が1
/10ミリメートル以内なので、電流と出力トルクの関
係が直線的に比例し、飽和することがないので大きい出
力トルクが得られる。 第3の作用 回転子の突極のすべてが出力トルクに休止
することなく寄与しているので、大きい出力トルクが得
られる作用がある。回転子の突極のすべてが径方向に外
側方向に磁気的に吸引されているので振動の発生が防止
される。
る。各図面の同一記号の部材は同じ部材なので重複した
説明は省略する。図2において、外筺9の内側には、円
筒状の固定電機子16が固着されている。固定電機子1
6は、珪素鋼板を積層した周知の手段により作られてい
る。この内周面にはスロット6個が等しい離間角で配設
され、各スロットに電機子コイルが捲回して装着され
る。スロット17a,17bには電機子コイルが捲回さ
れ、電気角で120度離間した2個のスロットに装着さ
れる。角度表示はすべて電気角とする。スロット17
b,17c及びスロット17c,17dにもそれぞれ電
機子コイルが捲回される。他の電機子コイルも同様な構
成となり、隣接するスロットに捲回装着される。外筺9
の両側の軸受には回転軸5が回動自在に支持され、これ
に軟磁性体回転子1が固定される。回転子1は固定電機
子16と同じく珪素鋼板積層体で作られている。回転子
1の外周には電気角で240度の幅で120度離間した
突極1a,1bが突出して設けられ、この外周は0.1
ミリメートル位の空隙を介して磁極16a,16b,…
と対向する。
が図2の展開図である。回転子は記号1として固定電機
子は記号16として示される。図2,図4において、ス
ロット17a,17bに捲回される電機子コイルは最下
段の電機子コイル9aとして表示できる。スロット17
b,17cに捲回される電機子コイルは、電機子コイル
9cとして表示できる。同様に他の電機子コイルも記号
9e,9b,9d,9fとして表示できる。電機子コイ
ル9a,9bは直列に接続され端子8a,8dより供電
される。電機子コイル9c,9d及び電機子コイル9
e,9fもそれぞれ直列に接続され、端子8b,8eと
端子8c,8fより供電される。各電機子コイルは12
0度離間し、電機子コイル9a,9b,電機子コイル9
c,9d,電機子コイル9e,9fはそれぞれ第1,第
2,第3の相の電機子コイルとなる。回転子1が120
度左方に移動して停止しているときに、第1の相の電機
子コイル9a,9bに通電すると、突極1a,1bは磁
極16a,16dにより磁気的に吸引されて矢印A方向
に回転する。120度回転したときに通電を停止し、電
機子コイル9c,9d(第2の相の電機子コイル)を通
電すると更に右方に回転し、120度回転したときに通
電を停止し、第3の相の電機子コイル9e,9fに通電
すると更に右方に回転する。上述した説明より判るよう
に第1,第2,第3の相の電機子コイルに120度の区
間だけ順次に通電すると、回転子1は矢印A方向に回転
して3相片波通電のリラクタンス型電動機となる。
きる。この場合には点線Bは右方に360度移動する。
突極数は2個以上複数個の突極とすることができ、比例
して出力トルクが増大する。図1の電動機の場合には、
突極1a,1b,…は6個あるが出力トルクに有効なも
のは2個である。本発明の手段によると、6個の突極よ
り出力トルクが得られるように構成できるので3倍の出
力トルクとなる効果がある。従来の図1に示す電動機の
場合には、突極1a,1eにより固定電機子16は磁気
吸引力を矢印4−1,4−4の方向に受けて変形し、1
20度回転すると、突極1b,1fにより矢印4−2,
4−5の方向の吸引力により変形し、次に120度回転
すると、矢印4−3,4−6の方向の吸引力により変形
する。従って固定電機子16は回転とともに変形の方向
が変化して振動を発生する欠点がある。突極を3個以上
とすることによりすべてに同時に吸引力が発生するので
固定電機子16は同周方向の圧縮力が発生するのみで変
形がなく、従って振動の発生が抑止される作用効果があ
る。電機子コイルにより磁化される磁極の極性は、図2
において軸対称の位置にある磁極が異極となるように磁
化される。
平成6年特許願第134797号として出願されたもの
である。本発明装置は突極の幅を240度とし、離間角
を120度とし、隣接する磁極を2個づつ着磁すること
により出力トルクを3倍以上としたものである。次にそ
の詳細を説明する。図2が平面図で、図4がその展開図
である。両者につき詳細を説明する。
回転する位置検知用回転子3(導体で作られる)が設け
られる。本体に固定された位置検知用のコイル1a,1
b,1cのコイル面が空隙を介して回転子3の面に対向
する。コイル1a,1b,1cは10〜20ターンで径
が数ミリメートルのコイルである。各コイルの離間角は
120度で図示の位置に装着される。各コイルは空心の
ものである。突極1a,3aと突極1b,3bの幅は2
40度で互いに120度離間している。コイル10a,
10b,10cのコイル面は突極3a,3b面に対向し
ている。
り、位置検知信号を得る為の装置が示されている。図6
において、コイル10a,抵抗15a,15b,15c
はブリッジ回路となり、コイル10aが突極3a,3
b,…に対向していないときには平衡するように調整さ
れている。従って、ダイオード11a,コンデンサ12
aならびにダイオード11b,コンデンサ12bよりな
るローパスフイルタの出力は等しく、オペアンプ13の
出力はローレベルとなる。記号10は発振器で2メガサ
イクル位の発振が行なわれている。コイル10aが突極
3a,3b,…に対向すると、銅損によりインピーダン
スが減少するので、抵抗15aの電圧降下が大きくな
り、オペアンプ13の出力はハイレベルとなる。
ムチヤートの曲線45a,45b,…となり、図6のブ
ロック回路14a,14bは、それぞれコイル10b,
10cを含む上述したブロック回路と同じ構成のものを
示すものである。発振器10は共通に利用することがで
きる。ブロック回路14aの出力は、ブロック回路18
に入力され、それらの出力信号は、図10において、曲
線46a,46b,…,となる。ブロック回路14bの
出力は、ブロック回路18に入力され、それらの出力信
号は、図10において、曲線47a,47b,…とな
る。曲線45a,45b,…に対して、曲線46a,4
6b,…は位相が120度おくれ、曲線46a,46
b,…に対して、曲線47a,47b,…は位相が12
0度おくれている。ブロック回路18は、3相Y型の半
導体電動機の制御回路に慣用されている回路で、上述し
た位置検知信号の入力により端子18a,18b,18
cより240度の幅の矩形波の電気信号が得られる論理
回路である。
イル39a、電機子コイル9c,9dを電機子コイル3
9b、電機子コイル9e,9fを電機子コイル39cと
呼称する。電機子コイルの通電手段を図8につき次に説
明する。電機子コイル39a,39b,39cの両端に
は、それぞれトランジスタ20a,20b及び20c,
20d及び20e,20fが挿入されている。トランジ
スタ20a,20b,20c,…は、スイッチング素子
となるもので、同じ効果のある他の半導体素子でもよ
い。直流電源正負端子2a,2bより供電が行なわれて
いる。アンド回路41aの下側の入力がハイレベルのと
きに、端子42aよりハイレベルの電気信号が入力され
ると、トランジスタ20a,20bが導通して、電機子
コイル39aが通電される。同様に端子42b,42c
よりハイレベルの電気信号が入力されると、トランジス
タ20c,20d及びトランジスタ20e,20fが導
通して、電機子コイル39b,39cが通電される。端
子40は励磁電流を指定する為の基準雷圧である。端子
40の電圧を変更することにより、出力トルクを変更す
ることができる。電源スイッチ(図示せず)を投入する
と、オペアンプ40bの−端子の入力は+端子のそれよ
り低いので、オペアンプ40bの出力はハイレベルとな
り、トランジスタ20a,20bが導通して、電圧が電
機子コイル39aの通電制御回路に印加される。抵抗2
2aは、電機子コイル39aの励磁電流を検出する為の
抵抗である。記号30aは絶対値回路である。
知信号45a,45b…又端子42b,42cの入力信
号は、位置検知信号46a,46b,…及び47a,4
7b,…となっている。上述した位置検知信号曲線の1
つが図7のタイムチヤートの1段目に曲線45aとして
示されている。この曲線45aの幅だけ電機子コイル3
9aが通電される。矢印23aは通電角120度を示し
ている。通電の初期では、電機子コイルのインダクタン
スの為に立上がりがおくれ、通電が断たれると、蓄積さ
れた磁気エネルギが、図8のダイオード49a−1が除
去されていると、ダイオード21a,21bを介して電
源に還流放電されるので、点線K−1の右側の曲線25
の後半部のように降下する。正トルクの発生する区間
は、矢印23aで示す120度の区間なので、反トルク
の発生があり、出力トルクと効率を減少する。高速回転
となるとこの現象は著しく大きくなり使用に耐えられぬ
ものとなる。反トルク発生の時間幅は、高速となっても
変化しないが、正トルク発生の区間23aの時間幅は回
転速度に比例して小さくなるからである。他の位置検知
信号46a,47aによる電機子コイル39b,39c
の通電についても上述した事情は同様である。曲線25
の立上がりもおくれるので、出力トルクが減少する。即
ち減トルクが発生する。これは、磁極と突極により磁路
が閉じられているので大きいインダクタンスを有してい
るからである。リラクタンス型の電動機は大きい出力ト
ルクを発生する利点がある反面に回転速度を上昇せしめ
ることができない欠点があるのは、上述した反トルクと
減トルクの発生の為である。かかる欠点を除去する為の
周知の手段は、突極が磁極に侵入する以前に進相して、
電機子コイルの通電を始めることである。
が著しく小さいので、急速に立上がるが、出力トルクの
発生する点即ち突極が磁極に侵入し始めると、インダク
タンスが急速に大きくなり、電流も急速に降下する。従
って出力トルクが減少する欠点がある。正逆転の運転を
する場合には、位置検知素子の数が2倍必要となる欠点
がある。本発明装置は、図8の逆流防止用のダイオード
49a−1,49b−1,49c−1とコンデンサ47
a,47b,47cを付設することにより、上述した欠
点を除去したことに特徴を有するものである。曲線48
aの末端で通電が断たれると、電機子コイル39aに蓄
積された磁気エネルギは、逆流防止用ダイオード49a
−1により、直流電源側に還流しないでダイオード21
b,21aを介して、コンデンサ47aを図示の極性に
充電して、これを高電圧とする。従って、磁気エネルギ
は急速に消滅して電流が急速に降下する。
b,26cは、電機子コイル39aを流れる電流曲線で
その両側の点線26−1,26−2間が120度となっ
ている。通電電流は曲線26bのように急速に降下して
反トルクの発生が防止され、コンデンサ47aは高電圧
に充電して保持される。次に位置信号曲線45bによ
り、トランジスタ20a,20bが導通して再び電機子
コイル39aが通電されるが、このときの印加電圧は、
コンデンサ47aの充電電圧と電源電圧(端子2a,2
bの電圧)が加算されるので、電機子コイル39aの電
流の立上がりが急速となる。この現象により、曲線26
aのように急速に立上がる。以上の説明のように、減ト
ルクと反トルクの発生が除去され、又矩形波に近い通電
となるので、出力トルクが増大する。
子コイル39aの電流が増大して、その検出の為の抵抗
22aの電圧降下が増大し、基準電圧端子40の電圧を
越えると、アンド回路41aの下側の入力がローレベル
となるので、トランジスタ20a,20bは不導通に転
化し、励磁電流が減少する。オペアンプ40bのヒステ
リシス特性により、所定値の減少により、オペアンプ4
0bの出力はハイレベルに復帰して、トランジスタ20
a,20bを導通して励磁電流が増大する。かかるサイ
クルを繰返して、励磁電流は設定値に保持される。図7
の点線26cで示す区間がチョッパ制御の行なわれてい
る区間である。点線26cの高さは基準電圧端子40の
電圧により規制される。図8の電機子コイル39bは、
端子42bより入力される図10の位置検知信号曲線4
6a,46b,…により、その幅だけトランジスタ20
c,20dの導通により通電され、オペアンプ40c,
抵抗22b,絶対値回路30b,アンド回路41bによ
りチョッパ制御が行なわれる。ダイオード49b−1,
コンデンサ47bの作用効果も電機子コイル39aの場
合と同様である。電機子コイル39cについても上述し
た事情は全く同様で、端子42cに図10の位置検知信
号曲線47a,47b,…が入力されて電機子コイル3
9cの通電制御が行なわれる。トランジスタ20e,2
0f,アンド回路41c,オペアンプ40d,抵抗22
c,絶対値回路30c,ダイオード49c−1,コンデ
ンサ47cの作用効果も前述した場合と全く同様であ
る。
入する点若しくは少し前の点のいずれでもよい。回転速
度、効率、出力トルクを考慮して調整し、位置検知素子
となるコイル10a,10b,10cの固定電機子側に
固定する位置を変更する。以上の説明より理解されるよ
うに3相片波通電の電動機として効率良く、大きい出力
と高速回転を行なうことができるので本発明の1つの目
的が達成される。3相片波通電なので出力トルクにリプ
ルが発生する。この欠点を除去するには3相両波通電と
することがよい。
6a,46b,…,曲線47a,47b,…の区間だけ
電機子コイル39a,39b,39cが通電される。ト
ルク発生のモードは同一なので、図5につき磁極16
f,16aと突極1aについてトルク発生の説明をす
る。図5の磁極と突極の相対位置は、図4の回転子1が
左方向に100度位移動したときを表示している。この
とき磁極16f,16aの電機子コイルは、それぞれ図
10の曲線47a,47b,…,曲線45a,45b,
…の幅だけ順次に通電される。従って、矢印D,Eの幅
だけ電機子コイル39c,39aは同時に通電される。
このときの初期のモードが図5に示されている。
16fの端面6f対向面の磁束は矢印23a,23b,
…となり、空隙長が0.1ミリメートル位となると端面
に垂直となりトルクに寄与しない。両端部の磁束は矢印
24a,24bとなりトルクは相殺されて出力トルクに
寄与しない。突極1aと磁極16aの間の磁束は矢印2
5aで示す洩れ磁束が発生し矢印A方向のトルクを発生
する。従って矢印A方に回転子1を駆動するトルクを発
生する。図4の突極1bと磁極16dとの関係も全く同
じで矢印A方向のトルクを発生する。突極が3個以上の
場合には、記号3c,1cで示すように左方に突極が延
長して設けられ、対応して磁極数も増加して設けられ
る。点線Bは本実施例の場合で機械角で360度の線を
示している。
置では、図10の曲線45a,45b,…の幅だけ電機
子コイル39aが通電され、曲線46a,46b,…と
曲線47a,47b,…の幅だけ電機子コイル39b,
39cがそれぞれ通電される。従って各電機子コイルは
120度の幅だけ順次に隣接する2個が同時に通電され
る。上述した手段により大きい出力トルクが発生するも
のであるが、その詳細を次に説明する。
子コイルが同時に通電され磁極16fがN極,磁極16
aがS極に励磁されると、磁束は点線Fで示すように還
流する。突極1aと磁極16fの対向面積は大きいので
磁気抵抗が小さく大きい磁束量となる。従ってトルクに
有効な洩れ磁束25aも対応して増大して大きいトルク
を発生する。本発明装置が大きい出力トルクとなるのは
上述した理由によるものである。 図3に示すように磁
極と突極数を増大(2倍とする)すると対応して大きい
出力トルクを得ることができる。
…,171には図2のスロットと同じく電機子コイルが
装着され3相の電機子コイルの通電が行なわれて、回転
子1の突極1a,1b,…1dを吸引して矢印A方向に
回転する。このときに電機子16を吸引する力の方向は
矢印9a,9b,9c,9dの方向となるので、電機子
16を歪曲する力はバランスして消滅する。従って図2
の実施例のように突極1a,1bに電機子16が吸引さ
れて歪曲する欠点が除去される。
ルの通電により出力トルクの発生する区間は、各電機子
コイルの通電が同時に行なわれている区間となるので、
電機子コイル39aの通電により出力トルクの得られる
のは曲線48a,48b,…の区間となり、電機子コイ
ル39b,39cにより出力トルクの得られるのは曲線
49a,49b,…,曲線50a,50b,…の区間と
なる。それぞれの幅は120度となる。以上の説明は3
相片波通電の場合であるが、両波通電とすることもでき
る。又4相の通電とすることもできる。この場合の通電
区間は90度となる。
通電電流の曲線は図9の曲線33のようになり、初期は
次乗曲線となっている。従来のマグネット電動機では、
マグネットの磁界以上に磁極を励磁できないので点線3
3aの点でトルクが飽和して、この点以上のトルクは得
られない。本発明装置では洩れ磁束により出力トルクが
得られるので、リニヤ特性となり曲線33bとなり有効
な手段を得るとができる。洩れ磁束の量は電流に比例す
ることが上述した特性が得られる理由である。
機の1つの欠点である振動を防止し、出力トルクが3倍
位となる。又毎分2万回転の高速度とすることもでき
る。第2の効果 トルクと電流との関係を直線的にする
ことができる。
転子の断面図
電機子と回転子の断面図
実施例の回転子、固定電機子の断面図
実施例の回転子、固定電機子、電気子コイルの展開図
る電気回路図
線のタイムチヤート
a,39b,…電機子コイル 17a,17b,… スロット 10a,10b,10c 位置検知コイル 10 発振器 18,14a,14b ブロック回路 30a,30b,30c,30d 絶対値回路 40 基準電圧端子 33,43b トルク曲線 45a,45b,…,46a,46b,…,47a,4
7b,… 位置検知信号曲線
Claims (1)
- 【請求項1】複数相のリラクタンス型電動機において、
軟磁性体回転子の円周面に等しい幅と等しい離間角で配
設されたn個(nは2以上の正整数)の突極と、固定電
機子の円周面に等しい離間角で配設されたmn個(mは
3以上の正整数)の磁極及びスロットと、隣接するスロ
ットのそれぞれに装着されたmn個の第1,第2,第
3,…の相の電機子コイルと、僅少な空隙を介して前記
した突極と固定電機子磁極の対向面を保持して軟磁性体
回転子を回転する装置と、前記した突極の回転位置を検
出して、所定の幅で順次に所定の幅だけおくれた第1,
第2,第3,…の相の位置検知信号が得られる位置検知
装置と、第1,第2,第3,…の相の電機子コイルのそ
れぞれに直列接続された半導体スイッチング素子と、電
機子コイルと半導体スイッチング素子の直列接続体に供
電する直流電源と、前記したスロット間の磁極を第1,
第2,第3,…の磁極と呼称したときに、第1,第2,
第3,…の位置検知信号により半導体スイッチング素子
の導通を制御して、対応して(第1,第2),(第2,
第3),(第3,第4),…の2個1組の電機子コイル
をサイクリックに通電して磁極をN,S極に励磁する通
電制御回路と、2個1組の内の1個の電機子コイルの磁
極を通過する磁束により他の1個の電機子コイルの磁極
と突極間のトルクに有効な洩れ磁束を増大せしめて大き
い出力トルクを得る手段とにより構成されたことを特徴
とする複数相のリラクタンス型電動機。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP7210918A JPH0937591A (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | 複数相のリラクタンス型電動機 |
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- 1996-07-15 US US08/809,052 patent/US6369481B1/en not_active Expired - Lifetime
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