JPH05207784A - リラクタンス型3相高速電動機 - Google Patents
リラクタンス型3相高速電動機Info
- Publication number
- JPH05207784A JPH05207784A JP4051051A JP5105192A JPH05207784A JP H05207784 A JPH05207784 A JP H05207784A JP 4051051 A JP4051051 A JP 4051051A JP 5105192 A JP5105192 A JP 5105192A JP H05207784 A JPH05207784 A JP H05207784A
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- Japan
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- armature coil
- armature
- phase
- energization
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- Control Of Electric Motors In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 回転子径の小さいリラクタンス型電動機を高
速、高効率で運転制御する。 【構成】 2個の磁性体回転子の突極と、等ピッチの固
定電機子スロット12個と、スロットに巻かれた電機子
コイル32を有し、突極の回転位置を検知し信号を得る
位置検知装置と、電機子コイルの電源負極側に接続され
たスイッチング素子20と、位置検知信号の巾により通
電する通電制御回路とを有し、スイッチング素子が不導
通に転化した時、電機子コイル32に蓄積された磁気エ
ネルギーをコンデンサ41に流入充電し通電電流の降下
を急速にし、通電が開始された時にはスイッチング素子
20と同期して導通する半導体素子5を介してコンデン
サ41に蓄積した電荷を流出させ通電電流の立上りを急
速とする。また電機子コイルの電流が所定値を越えた時
には通電を停止し、所定時間後に通電するチョッパ回路
とより構成される。
速、高効率で運転制御する。 【構成】 2個の磁性体回転子の突極と、等ピッチの固
定電機子スロット12個と、スロットに巻かれた電機子
コイル32を有し、突極の回転位置を検知し信号を得る
位置検知装置と、電機子コイルの電源負極側に接続され
たスイッチング素子20と、位置検知信号の巾により通
電する通電制御回路とを有し、スイッチング素子が不導
通に転化した時、電機子コイル32に蓄積された磁気エ
ネルギーをコンデンサ41に流入充電し通電電流の降下
を急速にし、通電が開始された時にはスイッチング素子
20と同期して導通する半導体素子5を介してコンデン
サ41に蓄積した電荷を流出させ通電電流の立上りを急
速とする。また電機子コイルの電流が所定値を越えた時
には通電を停止し、所定時間後に通電するチョッパ回路
とより構成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】リラクタンス型の電動機を小型化
し、高速化できるのでドリルマシンの駆動源として利用
できる。その他小型で高速を必要とする駆動源として利
用される。
し、高速化できるのでドリルマシンの駆動源として利用
できる。その他小型で高速を必要とする駆動源として利
用される。
【0002】
【従来の技術】リラクタンス型電動機は、出力トルクが
大きく、マグネット回転子が不要であると言う利点があ
るが、反面に欠点も多いので実用化された例はほとんど
ない。小型化と高速化は更に困難な技術となっているの
で実用化された例はない。
大きく、マグネット回転子が不要であると言う利点があ
るが、反面に欠点も多いので実用化された例はほとんど
ない。小型化と高速化は更に困難な技術となっているの
で実用化された例はない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】第1の課題 従来の手
段によると、電機子コイルの通電制御の為のスイッチン
グ素子は電機子コイルの両端に挿入されているので、高
価なパワ素子の数が多くなり、コストが上昇する問題点
がある。又電源正極側のスイッチング素子は、導通制御
の為の入力電気信号が別電源となり、高価となる欠点が
ある。 第2の課題 リラクタンス型電動機の場合には、回転子
の突極の数が多く、インダクタンスが大きいので、磁極
と突極に蓄積され若しくは放出される磁気エネルギの量
が大きく、又1回転毎の蓄積と放出の回数が多い。従っ
て、出力トルクは大きい長所がある反面に低速となる問
題点がある。突極数が多い為に径の小さい小型の電動機
を得ることができない問題点がある。 上述した低速とは毎分300回転位、又高速とは毎分6
万回転位を示すものである。 第3の課題 マグネット回転子を有する直流電動機と比
較すると、電機子コイルのインダクタンスが著しく大き
いので、通電初期の電流の立上がりがおそく、又通電停
止時の電流の降下がおくれる。前者は出力トルクを減少
し、後者は反トルクを発生する問題点がある。通電初期
の立上がりを速くする為に電源を高電圧とすると、磁気
飽和点以降で鋭い電流の立上がりが発生する。この為
に、振動と電気ノイズを発生し、又上述した電流の立上
がる区間は、トルクの小さい区間なので、欠点のみが助
長される問題点がある。上述した減トルクと反トルクの
発生することにより高速化(毎分数万回転)は不可能と
なる問題点がある。突極数が多いので1回転する時の磁
気エネルギの出入の回数が多く鉄損が増大し、従って高
速とすると効率が劣化する問題点がある。 高速とする為に印加電圧を上昇すると600ボルト以上
となり実用性が失なわれる不都合がある。
段によると、電機子コイルの通電制御の為のスイッチン
グ素子は電機子コイルの両端に挿入されているので、高
価なパワ素子の数が多くなり、コストが上昇する問題点
がある。又電源正極側のスイッチング素子は、導通制御
の為の入力電気信号が別電源となり、高価となる欠点が
ある。 第2の課題 リラクタンス型電動機の場合には、回転子
の突極の数が多く、インダクタンスが大きいので、磁極
と突極に蓄積され若しくは放出される磁気エネルギの量
が大きく、又1回転毎の蓄積と放出の回数が多い。従っ
て、出力トルクは大きい長所がある反面に低速となる問
題点がある。突極数が多い為に径の小さい小型の電動機
を得ることができない問題点がある。 上述した低速とは毎分300回転位、又高速とは毎分6
万回転位を示すものである。 第3の課題 マグネット回転子を有する直流電動機と比
較すると、電機子コイルのインダクタンスが著しく大き
いので、通電初期の電流の立上がりがおそく、又通電停
止時の電流の降下がおくれる。前者は出力トルクを減少
し、後者は反トルクを発生する問題点がある。通電初期
の立上がりを速くする為に電源を高電圧とすると、磁気
飽和点以降で鋭い電流の立上がりが発生する。この為
に、振動と電気ノイズを発生し、又上述した電流の立上
がる区間は、トルクの小さい区間なので、欠点のみが助
長される問題点がある。上述した減トルクと反トルクの
発生することにより高速化(毎分数万回転)は不可能と
なる問題点がある。突極数が多いので1回転する時の磁
気エネルギの出入の回数が多く鉄損が増大し、従って高
速とすると効率が劣化する問題点がある。 高速とする為に印加電圧を上昇すると600ボルト以上
となり実用性が失なわれる不都合がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】固定電機子と磁性体回転
子を備えた3相片波通電のリラクタンス型直流電動機に
おいて、磁性体回転子の外周回転面に等しい巾と離間角
で配設された2個の突極と、固定電機子内周面に等しい
離間角で配設された12個のスロットと、1番目と4番
目のスロットに捲回されたコイルならびに7番目と10
番目のスロットに捲回されたコイルを直列若しくは並列
に接続した第1の相の電機子コイルと、3番目と6番目
のスロットに捲回されたコイルならびに9番目と12番
目のスロットに捲回されたコイルを直列若しくは並列に
接続した第2の相の電機子コイルと、5番目と8番目の
スロットに捲回されたコイルならびに11番目と2番目
のスロットに捲回されたコイルを直列若しくは並列に接
続した第3の相の電機子コイルと、突極の回転位置を検
出する位置検知素子の出力により電気角で120度の巾
で互いに240度離間した第1の相の位置検知信号及び
これ等より電気角で120度位相のおくれた第2の相の
位置検知信号及びこれ等より電気角で120度位相のお
くれた第3の相の位置検知信号が得られる位置検知装置
と、第1,第2,第3の相の各電機子コイルの電源負極
側に挿入された1個のスイッチング素子と、各電機子コ
イルの電源正極側に順方向に挿入された1個の第1のダ
イオードと、該ダイオードと電機子コイルとスイッチン
グ素子の直列接続体に供電する直流電源と、第1,第
2,第3の相の位置検知信号によりそれぞれ対応する第
1,第2,第3の相の電機子コイルに接続したスイッチ
ング素子を位置検知信号の巾だけ導通して電機子コイル
を通電せしめて出力トルクを得る通電制御回路と、スイ
ッチング素子が位置検知信号の末端で不導通に転化した
ときに、該スイッチング素子と電機子コイルとの接続点
より、第2のダイオードを介して電機子コイルに蓄積さ
れた磁気エネルギを小容量のコンデンサに流入充電して
保持し、電機子コイルの通電電流の降下を急速とする電
気回路と、磁性体回転子が設定された角度だけ回転し
て、位置検知信号により導通されるスイッチング素子を
介して電機子コイルの通電が開始されたときに、該スイ
ッチング素子の導通と同期して導通される半導体素子を
介して、第1のダイオードと該電機子コイルの接続点よ
り前記した小容量のコンデンサに蓄積した静電エネルギ
を流入せしめて通電電流の立上りを急速とする電気回路
と、電機子コイルの通電電流が所定値を越えて増大した
ことを検出して検出電気信号を得る検出回路と、該検出
電気信号により該電機子コイルの通電を停止し、所定時
間後に通電せしめることにより通電電流を所定値に保持
するチョッパ回路とより構成されたものである。
子を備えた3相片波通電のリラクタンス型直流電動機に
おいて、磁性体回転子の外周回転面に等しい巾と離間角
で配設された2個の突極と、固定電機子内周面に等しい
離間角で配設された12個のスロットと、1番目と4番
目のスロットに捲回されたコイルならびに7番目と10
番目のスロットに捲回されたコイルを直列若しくは並列
に接続した第1の相の電機子コイルと、3番目と6番目
のスロットに捲回されたコイルならびに9番目と12番
目のスロットに捲回されたコイルを直列若しくは並列に
接続した第2の相の電機子コイルと、5番目と8番目の
スロットに捲回されたコイルならびに11番目と2番目
のスロットに捲回されたコイルを直列若しくは並列に接
続した第3の相の電機子コイルと、突極の回転位置を検
出する位置検知素子の出力により電気角で120度の巾
で互いに240度離間した第1の相の位置検知信号及び
これ等より電気角で120度位相のおくれた第2の相の
位置検知信号及びこれ等より電気角で120度位相のお
くれた第3の相の位置検知信号が得られる位置検知装置
と、第1,第2,第3の相の各電機子コイルの電源負極
側に挿入された1個のスイッチング素子と、各電機子コ
イルの電源正極側に順方向に挿入された1個の第1のダ
イオードと、該ダイオードと電機子コイルとスイッチン
グ素子の直列接続体に供電する直流電源と、第1,第
2,第3の相の位置検知信号によりそれぞれ対応する第
1,第2,第3の相の電機子コイルに接続したスイッチ
ング素子を位置検知信号の巾だけ導通して電機子コイル
を通電せしめて出力トルクを得る通電制御回路と、スイ
ッチング素子が位置検知信号の末端で不導通に転化した
ときに、該スイッチング素子と電機子コイルとの接続点
より、第2のダイオードを介して電機子コイルに蓄積さ
れた磁気エネルギを小容量のコンデンサに流入充電して
保持し、電機子コイルの通電電流の降下を急速とする電
気回路と、磁性体回転子が設定された角度だけ回転し
て、位置検知信号により導通されるスイッチング素子を
介して電機子コイルの通電が開始されたときに、該スイ
ッチング素子の導通と同期して導通される半導体素子を
介して、第1のダイオードと該電機子コイルの接続点よ
り前記した小容量のコンデンサに蓄積した静電エネルギ
を流入せしめて通電電流の立上りを急速とする電気回路
と、電機子コイルの通電電流が所定値を越えて増大した
ことを検出して検出電気信号を得る検出回路と、該検出
電気信号により該電機子コイルの通電を停止し、所定時
間後に通電せしめることにより通電電流を所定値に保持
するチョッパ回路とより構成されたものである。
【0005】
【作用】電機子コイルの通電が断たれたときに、磁気エ
ネルギが小容量のコンデンサに充電されるのでその放出
時間がみじかくなり反トルクの発生が防止され、又該コ
ンデンサの高電圧が次に通電される電機子コイルに印加
されるので、通電電流の立ち上りが急速となり減トルク
の発生が抑止される。従って高速化できる作用があり第
2,第3の課題が解決される。突極数が2個で3相片波
の通電となっているので、1回転するときの磁気エネル
ギの出入回数が少なく、高速回転の場合に鉄損を小さく
することができて効率の劣化を防止する作用がある。又
径の小さい電動機とすることができる。
ネルギが小容量のコンデンサに充電されるのでその放出
時間がみじかくなり反トルクの発生が防止され、又該コ
ンデンサの高電圧が次に通電される電機子コイルに印加
されるので、通電電流の立ち上りが急速となり減トルク
の発生が抑止される。従って高速化できる作用があり第
2,第3の課題が解決される。突極数が2個で3相片波
の通電となっているので、1回転するときの磁気エネル
ギの出入回数が少なく、高速回転の場合に鉄損を小さく
することができて効率の劣化を防止する作用がある。又
径の小さい電動機とすることができる。
【0006】チョッパ回路が付設されるので、電機子コ
イルの通電電流値を所定値に保持する作用に付加して次
に述べる作用がある。電機子コイルの電流値が所定値を
越えると該電機子コイルに接続したスイッチング素子が
不導通に転化するので、電機子コイルの磁気エネルギの
1部が小容量のコンデンサに充電される。従ってチョッ
パ周波数に比例した静電エネルギが充電して保持され
る。位置検知信号の末端で通電が断たれたときの磁気エ
ネルギが更に加算して小容量のコンデンサに充電され
る。このコンデンサの静電エネルギが次に通電される電
機子コイルの電流の立上りをより急速としている。電機
子コイル間を磁気エネルギが移動するときに、磁極の鉄
損と電機子コイルの銅損により、電流の立上りが中途で
ゆるくなる不都合があるが、上述した手段により、立上
りが充分に速くなり矩形波に近い通電電流とすることの
できる作用がある。電源電圧が低い場合に特に有効であ
る。電機子コイルの通電制御の為のスイッチング素子は
電源負極側に1個が挿入されているのみなので、高価な
回路素子の数を1/2とすることができ、又電源負極側
にスイッチング素子があるので、その導通制御の回路が
簡素化される。従って第1の課題を解決する作用があ
る。
イルの通電電流値を所定値に保持する作用に付加して次
に述べる作用がある。電機子コイルの電流値が所定値を
越えると該電機子コイルに接続したスイッチング素子が
不導通に転化するので、電機子コイルの磁気エネルギの
1部が小容量のコンデンサに充電される。従ってチョッ
パ周波数に比例した静電エネルギが充電して保持され
る。位置検知信号の末端で通電が断たれたときの磁気エ
ネルギが更に加算して小容量のコンデンサに充電され
る。このコンデンサの静電エネルギが次に通電される電
機子コイルの電流の立上りをより急速としている。電機
子コイル間を磁気エネルギが移動するときに、磁極の鉄
損と電機子コイルの銅損により、電流の立上りが中途で
ゆるくなる不都合があるが、上述した手段により、立上
りが充分に速くなり矩形波に近い通電電流とすることの
できる作用がある。電源電圧が低い場合に特に有効であ
る。電機子コイルの通電制御の為のスイッチング素子は
電源負極側に1個が挿入されているのみなので、高価な
回路素子の数を1/2とすることができ、又電源負極側
にスイッチング素子があるので、その導通制御の回路が
簡素化される。従って第1の課題を解決する作用があ
る。
【0007】
【実施例】図1以降について本発明の実施例を説明す
る。各図面の同一記号のものは同一部材なので、その重
複した説明は省略する。以降の角度表示はすべて電気角
で表示する。次に本発明が適用される3相片波のリラク
タンス型の電動機の構成について説明する。図1は、固
定電機子と回転子の平面図である。図1において、記号
1は回転子で、その突極1a,1bの巾は180度(機
械角で90度)でそれぞれは360度の位相差で等しい
ピッチで配設されている。回転子1は、珪素鋼板を積層
した周知の手段により作られている。記号5は回転軸で
ある。固定電機子16には、スロット12個が等しい離
間角で設けられそれぞれ記号16a,16b,…及び1
7a,17b,…で示されている。記号9は外筺となる
円筒である。スロット16a,16b及びスロット17
a,17bにはそれぞれ1個のコイルが捲回され、2個
のコイルは直列若しくは並列に接続されて第1の相の電
機子コイルとなる。本実施例では直列接続されている。
スロット16c,16d及びスロット17c,17dに
はそれぞれ1個のコイルが捲回され、2個のコイルは直
列に接続されて第2の相の電機子コイルとなる。スロッ
ト16e,16f及びスロット17e,17fにはそれ
ぞれ1個のコイルが捲回され、2個のコイルは直列に接
続され第3の相の電機子コイルとなる。
る。各図面の同一記号のものは同一部材なので、その重
複した説明は省略する。以降の角度表示はすべて電気角
で表示する。次に本発明が適用される3相片波のリラク
タンス型の電動機の構成について説明する。図1は、固
定電機子と回転子の平面図である。図1において、記号
1は回転子で、その突極1a,1bの巾は180度(機
械角で90度)でそれぞれは360度の位相差で等しい
ピッチで配設されている。回転子1は、珪素鋼板を積層
した周知の手段により作られている。記号5は回転軸で
ある。固定電機子16には、スロット12個が等しい離
間角で設けられそれぞれ記号16a,16b,…及び1
7a,17b,…で示されている。記号9は外筺となる
円筒である。スロット16a,16b及びスロット17
a,17bにはそれぞれ1個のコイルが捲回され、2個
のコイルは直列若しくは並列に接続されて第1の相の電
機子コイルとなる。本実施例では直列接続されている。
スロット16c,16d及びスロット17c,17dに
はそれぞれ1個のコイルが捲回され、2個のコイルは直
列に接続されて第2の相の電機子コイルとなる。スロッ
ト16e,16f及びスロット17e,17fにはそれ
ぞれ1個のコイルが捲回され、2個のコイルは直列に接
続され第3の相の電機子コイルとなる。
【0008】スロット17e,17d,17f,16c
は点線丸印で略示されている。点線7a,7bの挟角は
機械角で90度となり、点線7c,7dの挟角は同じ角
度となっている。矢印Aは回転子1の回転方向で、突極
1a,1bの巾は機械角で90度となり、互いに同じ角
度だけ離間する。図2は回転子1と電機子コイルの展開
図である。図2において、電機子コイル9a,9bは前
述した第1の相の電機子コイルを示し、電機子コイル9
c,9d及び電機子コイル9e,9fはそれぞれ前述し
た第2,第3の相の電機子コイルを示している。第1,
第2,第3の相の電機子コイルの導出端子は記号8a,
8b及び8c,8d及び8e,8fで示される。固定電
機子16も回転子1と同じく珪素鋼板積層体により作ら
れている。
は点線丸印で略示されている。点線7a,7bの挟角は
機械角で90度となり、点線7c,7dの挟角は同じ角
度となっている。矢印Aは回転子1の回転方向で、突極
1a,1bの巾は機械角で90度となり、互いに同じ角
度だけ離間する。図2は回転子1と電機子コイルの展開
図である。図2において、電機子コイル9a,9bは前
述した第1の相の電機子コイルを示し、電機子コイル9
c,9d及び電機子コイル9e,9fはそれぞれ前述し
た第2,第3の相の電機子コイルを示している。第1,
第2,第3の相の電機子コイルの導出端子は記号8a,
8b及び8c,8d及び8e,8fで示される。固定電
機子16も回転子1と同じく珪素鋼板積層体により作ら
れている。
【0009】点線1c,1dで示す斜線部にはプラスチ
ック材が充填されているが、これは高速回転時に空気の
摩擦損失を防止する為のものである。上述した第1,第
2,第3の相の電機子コイルを以降はそれぞれ電機子コ
イル32a,電機子コイル32b,電機子コイル32c
と呼称する。電機子コイル32bが通電されていると、
突極1a,1bが吸引されて、矢印A方向に回転子1が
回転する。120度回転すると、電機子コイル32bの
通電が断たれ、電機子コイル32cが通電される。更に
120度回転すると、電機子コイル32cの通電が断た
れて、電機子コイル32aが通電される。通電モードは
120度の回転毎に、電機子コイル32a→電機子コイ
ル32b→電機子コイル32c→とサイクリツクに交替
され、3相片波の電動機として駆動される。このときに
軸対称の位置にある磁極は、N,S極に着磁されてい
る。励磁される2個の磁極が常に異極となっている為
に、非励磁磁極を通る洩れ磁束は互いに反対方向とな
り、反トルクの発生が防止される。
ック材が充填されているが、これは高速回転時に空気の
摩擦損失を防止する為のものである。上述した第1,第
2,第3の相の電機子コイルを以降はそれぞれ電機子コ
イル32a,電機子コイル32b,電機子コイル32c
と呼称する。電機子コイル32bが通電されていると、
突極1a,1bが吸引されて、矢印A方向に回転子1が
回転する。120度回転すると、電機子コイル32bの
通電が断たれ、電機子コイル32cが通電される。更に
120度回転すると、電機子コイル32cの通電が断た
れて、電機子コイル32aが通電される。通電モードは
120度の回転毎に、電機子コイル32a→電機子コイ
ル32b→電機子コイル32c→とサイクリツクに交替
され、3相片波の電動機として駆動される。このときに
軸対称の位置にある磁極は、N,S極に着磁されてい
る。励磁される2個の磁極が常に異極となっている為
に、非励磁磁極を通る洩れ磁束は互いに反対方向とな
り、反トルクの発生が防止される。
【0010】コイル10a,10b,10cは、突極1
a,1bの位置を検出する為の位置検知素子で、図示の
位置で電機子16の側に固定され、コイル面は、突極1
a,1bの側面に空隙を介して対向している。コイル1
0a,10b,10cは120度離間している。コイル
は5ミリメートル径で100ターン位の空心のものであ
る。図3に、コイル10a,10b,10cより、位置
検知信号を得る為の装置が示されている。図3におい
て、コイル10a,抵抗15a,15b,15cはブリ
ッジ回路となり、コイル10aか突極1a,1bに対向
していないときには平衡するように調整されている。従
って、ダイオード11a,コンデンサ12aならびにダ
イオード11b,コンデンサ12bよりなるローパスフ
イルタの出力は等しく、オペアンプ13の出力はローレ
ベルとなる。記号10は発振器で1メガサイクル位の発
振が行なわれている。コイル10aが突極1a,1b,
…に対向すると、鉄損(渦流損とヒステリシス損)によ
りインピーダンスが減少するので、抵抗15aの電圧降
下が大きくなり、オペアンプ13の出力はハイレベルと
なる。
a,1bの位置を検出する為の位置検知素子で、図示の
位置で電機子16の側に固定され、コイル面は、突極1
a,1bの側面に空隙を介して対向している。コイル1
0a,10b,10cは120度離間している。コイル
は5ミリメートル径で100ターン位の空心のものであ
る。図3に、コイル10a,10b,10cより、位置
検知信号を得る為の装置が示されている。図3におい
て、コイル10a,抵抗15a,15b,15cはブリ
ッジ回路となり、コイル10aか突極1a,1bに対向
していないときには平衡するように調整されている。従
って、ダイオード11a,コンデンサ12aならびにダ
イオード11b,コンデンサ12bよりなるローパスフ
イルタの出力は等しく、オペアンプ13の出力はローレ
ベルとなる。記号10は発振器で1メガサイクル位の発
振が行なわれている。コイル10aが突極1a,1b,
…に対向すると、鉄損(渦流損とヒステリシス損)によ
りインピーダンスが減少するので、抵抗15aの電圧降
下が大きくなり、オペアンプ13の出力はハイレベルと
なる。
【0011】ブロック回路18の入力は、図10のタイ
ムチヤートの曲線33a,33b,…となり、反転回路
13aを介する入力は、曲線33a,33b,…を反転
したものとなる。図3のブロック回路14a,14b
は、それぞれコイル10b,10cを含む上述したブロ
ック回路と同じ構成のものを示すものである。発振器1
0は共通に利用することができる。ブロック回路14a
の出力及び反転回路13bの出力は、ブロック回路18
に入力され、それらの出力信号は、図10において、曲
線34a,34b,…,及び曲線34a,34b,…を
反転したものとなる。ブロック回路14bの出力及び反
転回路13cの出力は、ブロック回路18に入力され、
それらの出力信号は、図10において、曲線35a,3
5b,…及びこれを反転したものとなる。曲線33a,
33b,…に対して、曲線34a,34b,…は位相が
120度おくれ、曲線34a,34b,…に対して、曲
線35a,35b,…は位相が120度おくれている。
ブロック回路18は、3相Y型の半導体電動機の制御回
路に慣用されている回路で、上述した位置検知信号の入
力により端子18a,18b,18cより120度の巾
の矩形波の電気信号が得られる論理回路である。端子1
8a,18b,18cの出力は、図10において、それ
ぞれ曲線36a,36b,…,曲線37a,37b,
…,曲線38a,38b,…として示されている。コイ
ル10a,10b,10cの対向する突極1a,1b…
の代りに、図1の回転子1と同期回転する同じ形状のア
ルミニユーム板を用いても同じ効果がある。コイル10
a,10b2個のみによっても同じ位置検知信号を得る
手段がある。次にその説明をする。図2において、外周
に突出部3a,3b(この巾は120度)を有するアル
ミニューム円板3は回転子1と同期回転するように構成
され、コイル10a,10bは突出部3a,3bの面に
空隙を介して対向している。コイル10aが突出部に対
向しているときの図3のオペアンプ13の出力は図10
の曲線36a,36b,…となる。コイル10bが突出
部に対向しているときの図3のブロック回路14aの出
力は図10の曲線37a,37b,…となる。オペアン
プ13の出力とブロック回路14aの出力をアンド回路
により加算し、該アンド回路の出力を反転回路により反
転すると、曲線38a,38b,…の電気信号が得られ
る。従って第1,第2,第3の相の位置検知信号が得ら
れて同じ目的が達成される。
ムチヤートの曲線33a,33b,…となり、反転回路
13aを介する入力は、曲線33a,33b,…を反転
したものとなる。図3のブロック回路14a,14b
は、それぞれコイル10b,10cを含む上述したブロ
ック回路と同じ構成のものを示すものである。発振器1
0は共通に利用することができる。ブロック回路14a
の出力及び反転回路13bの出力は、ブロック回路18
に入力され、それらの出力信号は、図10において、曲
線34a,34b,…,及び曲線34a,34b,…を
反転したものとなる。ブロック回路14bの出力及び反
転回路13cの出力は、ブロック回路18に入力され、
それらの出力信号は、図10において、曲線35a,3
5b,…及びこれを反転したものとなる。曲線33a,
33b,…に対して、曲線34a,34b,…は位相が
120度おくれ、曲線34a,34b,…に対して、曲
線35a,35b,…は位相が120度おくれている。
ブロック回路18は、3相Y型の半導体電動機の制御回
路に慣用されている回路で、上述した位置検知信号の入
力により端子18a,18b,18cより120度の巾
の矩形波の電気信号が得られる論理回路である。端子1
8a,18b,18cの出力は、図10において、それ
ぞれ曲線36a,36b,…,曲線37a,37b,
…,曲線38a,38b,…として示されている。コイ
ル10a,10b,10cの対向する突極1a,1b…
の代りに、図1の回転子1と同期回転する同じ形状のア
ルミニユーム板を用いても同じ効果がある。コイル10
a,10b2個のみによっても同じ位置検知信号を得る
手段がある。次にその説明をする。図2において、外周
に突出部3a,3b(この巾は120度)を有するアル
ミニューム円板3は回転子1と同期回転するように構成
され、コイル10a,10bは突出部3a,3bの面に
空隙を介して対向している。コイル10aが突出部に対
向しているときの図3のオペアンプ13の出力は図10
の曲線36a,36b,…となる。コイル10bが突出
部に対向しているときの図3のブロック回路14aの出
力は図10の曲線37a,37b,…となる。オペアン
プ13の出力とブロック回路14aの出力をアンド回路
により加算し、該アンド回路の出力を反転回路により反
転すると、曲線38a,38b,…の電気信号が得られ
る。従って第1,第2,第3の相の位置検知信号が得ら
れて同じ目的が達成される。
【0012】電機子コイルの通電手段を図5につき次に
説明する。電機子コイル32a,32b,32cの下端
には、それぞれトランジスタ20a,及び20b及び2
0cが挿入されている。トランジスタ20a,20b,
20cは、スイッチング素子となるもので、同じ効果の
ある他の半導体素子でもよい。直流電源正負端子2a,
2bより供電が行なわれている。本実施例では、トラン
ジスタ20a,20b,20cは電機子コイルの下端即
ち電源負極側にあるので、その導通制御の入力回路は簡
素化される特徴がある。図4に示すものが従来周知の手
段で、電機子コイル6a,6bの両端にトランジスタ1
9a,19b,…が挿入されている。従って電機子コイ
ルの2倍の数のトランジスタとなる。トランジスタ19
a,19b,…は、パワ素子となるので高価となり、電
源正極側のトランジスタ19a,19cは、端子19−
1,19−2の入力により導通制御をする場合に、別電
源が必要となり、この回路が高価となる。上述した2つ
の欠点がある。本発明装置によるとこの欠点が除去され
る特徴がある。電機子コイルの通電時に、その大きいイ
ンダクタンスの為に立上がりがおくれ、又通電の停止時
に、ダイオード6c,6dを介して蓄積磁気エネルギが
電源側に還流するが、このときの電流の降下もおくれ
る。この為に回転速度と効率が低下する。電源電圧を上
昇すると上述した不都合が除去されるが、1Kw出力で
1万回転/毎分とすると、印加電圧は1000ボルト以
上となり実用性がなくなる。本発明によると、かかる欠
点も除去される。
説明する。電機子コイル32a,32b,32cの下端
には、それぞれトランジスタ20a,及び20b及び2
0cが挿入されている。トランジスタ20a,20b,
20cは、スイッチング素子となるもので、同じ効果の
ある他の半導体素子でもよい。直流電源正負端子2a,
2bより供電が行なわれている。本実施例では、トラン
ジスタ20a,20b,20cは電機子コイルの下端即
ち電源負極側にあるので、その導通制御の入力回路は簡
素化される特徴がある。図4に示すものが従来周知の手
段で、電機子コイル6a,6bの両端にトランジスタ1
9a,19b,…が挿入されている。従って電機子コイ
ルの2倍の数のトランジスタとなる。トランジスタ19
a,19b,…は、パワ素子となるので高価となり、電
源正極側のトランジスタ19a,19cは、端子19−
1,19−2の入力により導通制御をする場合に、別電
源が必要となり、この回路が高価となる。上述した2つ
の欠点がある。本発明装置によるとこの欠点が除去され
る特徴がある。電機子コイルの通電時に、その大きいイ
ンダクタンスの為に立上がりがおくれ、又通電の停止時
に、ダイオード6c,6dを介して蓄積磁気エネルギが
電源側に還流するが、このときの電流の降下もおくれ
る。この為に回転速度と効率が低下する。電源電圧を上
昇すると上述した不都合が除去されるが、1Kw出力で
1万回転/毎分とすると、印加電圧は1000ボルト以
上となり実用性がなくなる。本発明によると、かかる欠
点も除去される。
【0013】次に図5につき詳細を説明する。端子42
a,42b,42cより、図10の位置検知信号曲線3
6a,36b,…,曲線37a,37b,…,曲線38
a,38b,…が入力される。上述した入力信号によ
り、トランジスタ20a,20b,20cがアンド回路
24a,24b,24cを介してベース入力が得られて
導通して、電機子コイル32a,32b,32cが通電
される。端子40は電機子電流を指定する為の基準電圧
である。端子40の電圧を変更することにより、出力ト
ルクを変更することができる。電源スイッチ(図示せ
ず)を投入すると、オペアンプ40aの+端子の入力は
−端子のそれより低いので、オペアンプ40aの出力は
ローレベルとなり、反転回路28bの入力もローレベル
なのでその出力はハイレベルとなり、トランジスタ20
aが導通して、電圧が電機子コイルの通電制御回路に印
加される。抵抗22aは、電機子コイル32a,32
b,32cの電機子電流を検出する為の抵抗である。ブ
ロック回路G,Hは、電機子コイル32b,32cの通
電制御の為の電気回路で、電機子コイル32aの通電制
御回路と同様な構成となっている。トランジスタ20
a,ダイオード49aに対応する部材となるダイオード
49b,49c及びトランジスタ20b,20cのみが
ブロック回路G,Hに付加されている。
a,42b,42cより、図10の位置検知信号曲線3
6a,36b,…,曲線37a,37b,…,曲線38
a,38b,…が入力される。上述した入力信号によ
り、トランジスタ20a,20b,20cがアンド回路
24a,24b,24cを介してベース入力が得られて
導通して、電機子コイル32a,32b,32cが通電
される。端子40は電機子電流を指定する為の基準電圧
である。端子40の電圧を変更することにより、出力ト
ルクを変更することができる。電源スイッチ(図示せ
ず)を投入すると、オペアンプ40aの+端子の入力は
−端子のそれより低いので、オペアンプ40aの出力は
ローレベルとなり、反転回路28bの入力もローレベル
なのでその出力はハイレベルとなり、トランジスタ20
aが導通して、電圧が電機子コイルの通電制御回路に印
加される。抵抗22aは、電機子コイル32a,32
b,32cの電機子電流を検出する為の抵抗である。ブ
ロック回路G,Hは、電機子コイル32b,32cの通
電制御の為の電気回路で、電機子コイル32aの通電制
御回路と同様な構成となっている。トランジスタ20
a,ダイオード49aに対応する部材となるダイオード
49b,49c及びトランジスタ20b,20cのみが
ブロック回路G,Hに付加されている。
【0014】上述した位置検知信号曲線の1つが図9の
タイムチヤートの1段目に曲線36aとして示されてい
る。図4において、この曲線36aの巾だけ電機子コイ
ルが通電される。矢印23aは通電角120度を示して
いる。通電の初期では、電機子コイルのインダクタンス
の為に立上がりがおくれ、通電が断たれると、蓄積され
た磁気エネルギが、図4のダイオード6c,6dを介し
て電源に還流放電されるので、点線Jの右側の曲線25
の後半部のように降下する。正トルクの発生する区間
は、矢印23で示す180度の区間なので、反トルクの
発生があり、出力トルクと効率を減少する。高速回転と
なるとこの現象は著しく大きくなり使用に耐えられぬも
のとなる。
タイムチヤートの1段目に曲線36aとして示されてい
る。図4において、この曲線36aの巾だけ電機子コイ
ルが通電される。矢印23aは通電角120度を示して
いる。通電の初期では、電機子コイルのインダクタンス
の為に立上がりがおくれ、通電が断たれると、蓄積され
た磁気エネルギが、図4のダイオード6c,6dを介し
て電源に還流放電されるので、点線Jの右側の曲線25
の後半部のように降下する。正トルクの発生する区間
は、矢印23で示す180度の区間なので、反トルクの
発生があり、出力トルクと効率を減少する。高速回転と
なるとこの現象は著しく大きくなり使用に耐えられぬも
のとなる。
【0015】反トルク発生の時間巾は、高速となっても
変化しないが、正トルク発生の区間23の時間巾は回転
速度に比例して小さくなるからである。位置検知信号曲
線37a,38aによる電機子コイルの通電についても
上述した事情は同様である。曲線25の立上がりもおく
れるので、出力トルクが減少する。即ち減トルクが発生
する。これは、磁極と突極により磁路が閉じられている
ので大きいインダクタンスを有しているからである。リ
ラクタンス型の電動機は大きい出力トルクを発生する利
点がある反面に回転速度を上昇せしめることができない
欠点があるのは、上述した反トルクと減トルクの発生の
為である。本発明装置は、図5の逆流防止用のダイオー
ド49a及び小容量のコンデンサ41a及びダイオード
49a,21a及び半導体素子4a,4b,5a等を付
設して上述した欠点を除去し、又電機子コイルの通電制
御のスイッチング素子(記号20a,20b,20c)
を電源負電圧側に1個のみ使用したことに特徴を有する
ものである。曲線36aの末端で通電が断たれると、電
機子コイル32aに蓄積された磁気エネルギは、逆流防
止用ダイオード49aにより、直流電源側に還流しない
でダイオード21aを介して、コンデンサ41aを図示
の極性に充電して、これを高電圧とする。従って、磁気
エネルギは急速に消滅して電流が急速に降下する。
変化しないが、正トルク発生の区間23の時間巾は回転
速度に比例して小さくなるからである。位置検知信号曲
線37a,38aによる電機子コイルの通電についても
上述した事情は同様である。曲線25の立上がりもおく
れるので、出力トルクが減少する。即ち減トルクが発生
する。これは、磁極と突極により磁路が閉じられている
ので大きいインダクタンスを有しているからである。リ
ラクタンス型の電動機は大きい出力トルクを発生する利
点がある反面に回転速度を上昇せしめることができない
欠点があるのは、上述した反トルクと減トルクの発生の
為である。本発明装置は、図5の逆流防止用のダイオー
ド49a及び小容量のコンデンサ41a及びダイオード
49a,21a及び半導体素子4a,4b,5a等を付
設して上述した欠点を除去し、又電機子コイルの通電制
御のスイッチング素子(記号20a,20b,20c)
を電源負電圧側に1個のみ使用したことに特徴を有する
ものである。曲線36aの末端で通電が断たれると、電
機子コイル32aに蓄積された磁気エネルギは、逆流防
止用ダイオード49aにより、直流電源側に還流しない
でダイオード21aを介して、コンデンサ41aを図示
の極性に充電して、これを高電圧とする。従って、磁気
エネルギは急速に消滅して電流が急速に降下する。
【0016】図9のタイムチヤートの1段目の曲線2
7,27a,27bは、電機子コイル32aを流れる電
流曲線でその両側の点線間が120度となっている。通
電電流は曲線27bのように急速に降下して反トルクの
発生が防止され、コンデンサ41aは高電圧に充電して
保持される。次に位置信号曲線36bにより、トランジ
スタ20aが導通して再び電機子コイル32aが通電さ
れるが、このときの印加電圧は、コンデンサ41aの充
電電圧と電源電圧(端子2a,2bの電圧)の両者とな
るので、電機子コイル32aの電流の立上りが急速とな
る。この現象により、曲線27のように急速に立上る。
立上りの通電曲線27は中途で図示のように立上りがお
そくなる。これは磁気エネルギが電機子コイル間を移動
するときに、コイルの銅損と磁極の鉄損により熱エネル
ギに転化して消滅するからである。かかる不都合を除去
する手段については後述する。以上の説明のように、減
トルクと反トルクの発生が除去され、又矩形波に近い通
電となるので、出力トルクが増大する。上述した場合の
SCR(制御整流素子)5aとトランジスタ4a,4b
の作用を次に説明する。端子42aに位置検知信号が入
力されるとトランジスタ20aが導通する。このときに
ブロック回路4にも位置検知信号が入力される。ブロッ
ク回路4には微分回路と単安定回路が含まれ、位置検知
信号の始端部の微分パルスにより単安定回路が付勢さ
れ、設定された巾の電気パルスの出力でトランジスタ4
b,4aがその巾だけ導通する。従ってSCR5aのゲ
ート電流が得られて導通する。従ってコンデンサ41a
の+極→SCR5a→電機子コイル32a→トランジス
タ20a→ダイオード21d→コンデンサ41aの−極
の順で放電される。放電の終了とともに、SCR5a,
トランジスタ4a,4bは不導通に転化する。
7,27a,27bは、電機子コイル32aを流れる電
流曲線でその両側の点線間が120度となっている。通
電電流は曲線27bのように急速に降下して反トルクの
発生が防止され、コンデンサ41aは高電圧に充電して
保持される。次に位置信号曲線36bにより、トランジ
スタ20aが導通して再び電機子コイル32aが通電さ
れるが、このときの印加電圧は、コンデンサ41aの充
電電圧と電源電圧(端子2a,2bの電圧)の両者とな
るので、電機子コイル32aの電流の立上りが急速とな
る。この現象により、曲線27のように急速に立上る。
立上りの通電曲線27は中途で図示のように立上りがお
そくなる。これは磁気エネルギが電機子コイル間を移動
するときに、コイルの銅損と磁極の鉄損により熱エネル
ギに転化して消滅するからである。かかる不都合を除去
する手段については後述する。以上の説明のように、減
トルクと反トルクの発生が除去され、又矩形波に近い通
電となるので、出力トルクが増大する。上述した場合の
SCR(制御整流素子)5aとトランジスタ4a,4b
の作用を次に説明する。端子42aに位置検知信号が入
力されるとトランジスタ20aが導通する。このときに
ブロック回路4にも位置検知信号が入力される。ブロッ
ク回路4には微分回路と単安定回路が含まれ、位置検知
信号の始端部の微分パルスにより単安定回路が付勢さ
れ、設定された巾の電気パルスの出力でトランジスタ4
b,4aがその巾だけ導通する。従ってSCR5aのゲ
ート電流が得られて導通する。従ってコンデンサ41a
の+極→SCR5a→電機子コイル32a→トランジス
タ20a→ダイオード21d→コンデンサ41aの−極
の順で放電される。放電の終了とともに、SCR5a,
トランジスタ4a,4bは不導通に転化する。
【0017】次にチョッパ回路について説明する。電機
子コイル32aの電流が増大して、その検出の為の抵抗
22aの電圧降下が増大し、基準電圧端子40の電圧
(オペアンプ40aの−端子の入力電圧)を越えると、
オペアンプ40aの出力がハイレベルに転化するので、
微分回路40bより微分パルスが得られ、単安定回路2
8aを付勢して所定の巾のパルス電気信号が得られる。
反転回路28bの出力はローレベルにその巾だけ転化す
るので、アンド回路24aの出力も同じ巾だけローレベ
ルとなり、トランジスタ20aもその巾だけ不導通に転
化する。従って電機子コイルの電流(電機子電流)は降
下し、ダイオード21aを介してコンデンサ41aを充
電する。単安定回路28aの出力信号が消滅すると、反
転回路28b,アンド回路24aの出力は再びハイレベ
ルに転化して、トランジスタ20aが導通して電機子電
流が増大し始める。電機子電流が設定値を越えると、オ
ペアンプ40aの出力が再びハイレベルに転化してトラ
ンジスタ20aは、単安定回路28aの出力パルス巾だ
け不導通に転化して電機子電流は降下する。かかるサイ
クルを繰返すチョッパ回路となり、電機子電流は基準電
圧端子40の電圧に規制された電流値となる。図9の曲
線27aはチョッパ制御の電流を示している。基準電圧
端子40の電圧を回転速度に比例した電圧により制御す
る周知の手段により定速制御を行なうこともできる。
子コイル32aの電流が増大して、その検出の為の抵抗
22aの電圧降下が増大し、基準電圧端子40の電圧
(オペアンプ40aの−端子の入力電圧)を越えると、
オペアンプ40aの出力がハイレベルに転化するので、
微分回路40bより微分パルスが得られ、単安定回路2
8aを付勢して所定の巾のパルス電気信号が得られる。
反転回路28bの出力はローレベルにその巾だけ転化す
るので、アンド回路24aの出力も同じ巾だけローレベ
ルとなり、トランジスタ20aもその巾だけ不導通に転
化する。従って電機子コイルの電流(電機子電流)は降
下し、ダイオード21aを介してコンデンサ41aを充
電する。単安定回路28aの出力信号が消滅すると、反
転回路28b,アンド回路24aの出力は再びハイレベ
ルに転化して、トランジスタ20aが導通して電機子電
流が増大し始める。電機子電流が設定値を越えると、オ
ペアンプ40aの出力が再びハイレベルに転化してトラ
ンジスタ20aは、単安定回路28aの出力パルス巾だ
け不導通に転化して電機子電流は降下する。かかるサイ
クルを繰返すチョッパ回路となり、電機子電流は基準電
圧端子40の電圧に規制された電流値となる。図9の曲
線27aはチョッパ制御の電流を示している。基準電圧
端子40の電圧を回転速度に比例した電圧により制御す
る周知の手段により定速制御を行なうこともできる。
【0018】上述したチョッパ作用があるときに、単安
定回路28aの出力パルスの回数だけコンデンサ41a
は繰返して充電されて電圧が上昇し、静電エネルギが蓄
積される。位置検知信号の末端で、トランジスタ20a
が不導通に転化すると、電機子コイル32aの磁気エネ
ルギの全部がコンデンサ41aに充電される。コンデン
サ41aの静電エネルギは、チョッパ周波数と電機子電
流の降下時間に対応した静電エネルギが更に付加され
る。かかる静電エネルギにより、電機子コイル32aが
次に通電されたときに電流が立上るので、前述した電機
子コイルの銅損と磁極の鉄損によるエネルギ損失を補填
することができる。従って電機子電流は図9の1段目の
点線曲線27cのように急速に立上り、ほぼ矩形波に近
いものとなり出力トルクを増大する作用効果がある。コ
ンデンサ41aの容量、チョッパ電流の周波数、単安定
回路28aの出力パルス巾は上述した作用効果があるよ
うに調整する必要がある。電機子コイル32b,32c
もアンド回路24b,24c,トランジスタ20b,2
0cにより同じく電機子電流のチョッパ制御が行なわれ
る。又ブロック回路G,Hにより電機子電流の立上りと
降下を急速とする通電制御が行なわれる。
定回路28aの出力パルスの回数だけコンデンサ41a
は繰返して充電されて電圧が上昇し、静電エネルギが蓄
積される。位置検知信号の末端で、トランジスタ20a
が不導通に転化すると、電機子コイル32aの磁気エネ
ルギの全部がコンデンサ41aに充電される。コンデン
サ41aの静電エネルギは、チョッパ周波数と電機子電
流の降下時間に対応した静電エネルギが更に付加され
る。かかる静電エネルギにより、電機子コイル32aが
次に通電されたときに電流が立上るので、前述した電機
子コイルの銅損と磁極の鉄損によるエネルギ損失を補填
することができる。従って電機子電流は図9の1段目の
点線曲線27cのように急速に立上り、ほぼ矩形波に近
いものとなり出力トルクを増大する作用効果がある。コ
ンデンサ41aの容量、チョッパ電流の周波数、単安定
回路28aの出力パルス巾は上述した作用効果があるよ
うに調整する必要がある。電機子コイル32b,32c
もアンド回路24b,24c,トランジスタ20b,2
0cにより同じく電機子電流のチョッパ制御が行なわれ
る。又ブロック回路G,Hにより電機子電流の立上りと
降下を急速とする通電制御が行なわれる。
【0019】電機子コイルの通電は、突極が磁極に侵入
する点より30度の区間のいすれの点でもよい。回転速
度,効率,出力トルクを考慮して調整し、位置検知素子
となるコイル10a,10b,10cの固定電機子側に
固定する位置を変更する。以上の説明より理解されるよ
うに3相片波通電の電動機として効率良く、大きい出力
と高速回転を行なうことができるので本発明の目的が達
成される。図9の1段目の曲線26a,26b,26c
は電機子コイルの通電曲線を示し、点線26−1と26
−2の間隔は位置検知信号の120度の巾で、点線26
−1と26−3の間隔は180度で出力トルクのある区
間である。曲線9a,9b,9cは出力トルク曲線で、
点線26−1の点で通電が開始され、同時に突極が磁極
に侵入しはじめる。曲線9aは電機子コイルの電流が小
さいときで、トルクは平坦であるが、電流の増大ととも
にトルクピーク値は、曲線9b,9cに示すように左方
に移動し、ピーク値の巾もせまくなる。通電の開始され
る点は、上述したトルク特性と通電電流値を考慮して突
極が磁極に侵入する点より30度おくれた区間の中間の
点となるように位置検知コイル10a,10b,10c
の固定位置を調整することがよい。コンデンサ41aは
小容量の方が充電電圧が高電圧となるので、通電曲線の
立上がりと降下を急速とし、高速回転の電動機を得るこ
とができ、リラクタンス型電動機の欠点となっている低
速度となる欠点が除去できる。上述したコンデンサの容
量は充電電圧が回路のトランジスタを破損しない範囲で
小容量のものを使用することがよい。コンデンサ41a
を除去し、その代りに点線で示すように小容量のコンデ
ンサ47aを設けても本発明を実施することができる。
作用効果は同様である。電源負極2b側に直列にスイッ
チング素子16を挿入し、そのベース入力端子16aに
反転回路28bの出力を入力せしめてもチョッパ回路を
得ることができる。この場合には、アンド回路24a,
24b,24cは除去され、端子42a,42b,42
cの入力信号によりトランジスタ20a,20b,20
cのそれぞれの導通制御が行なわれる。
する点より30度の区間のいすれの点でもよい。回転速
度,効率,出力トルクを考慮して調整し、位置検知素子
となるコイル10a,10b,10cの固定電機子側に
固定する位置を変更する。以上の説明より理解されるよ
うに3相片波通電の電動機として効率良く、大きい出力
と高速回転を行なうことができるので本発明の目的が達
成される。図9の1段目の曲線26a,26b,26c
は電機子コイルの通電曲線を示し、点線26−1と26
−2の間隔は位置検知信号の120度の巾で、点線26
−1と26−3の間隔は180度で出力トルクのある区
間である。曲線9a,9b,9cは出力トルク曲線で、
点線26−1の点で通電が開始され、同時に突極が磁極
に侵入しはじめる。曲線9aは電機子コイルの電流が小
さいときで、トルクは平坦であるが、電流の増大ととも
にトルクピーク値は、曲線9b,9cに示すように左方
に移動し、ピーク値の巾もせまくなる。通電の開始され
る点は、上述したトルク特性と通電電流値を考慮して突
極が磁極に侵入する点より30度おくれた区間の中間の
点となるように位置検知コイル10a,10b,10c
の固定位置を調整することがよい。コンデンサ41aは
小容量の方が充電電圧が高電圧となるので、通電曲線の
立上がりと降下を急速とし、高速回転の電動機を得るこ
とができ、リラクタンス型電動機の欠点となっている低
速度となる欠点が除去できる。上述したコンデンサの容
量は充電電圧が回路のトランジスタを破損しない範囲で
小容量のものを使用することがよい。コンデンサ41a
を除去し、その代りに点線で示すように小容量のコンデ
ンサ47aを設けても本発明を実施することができる。
作用効果は同様である。電源負極2b側に直列にスイッ
チング素子16を挿入し、そのベース入力端子16aに
反転回路28bの出力を入力せしめてもチョッパ回路を
得ることができる。この場合には、アンド回路24a,
24b,24cは除去され、端子42a,42b,42
cの入力信号によりトランジスタ20a,20b,20
cのそれぞれの導通制御が行なわれる。
【0020】次に図6につき本発明による3相片波通電
の場合の通電制御回路の他の実施例を説明する。端子4
2a,42b,42cの位置検知信号の入力は、それぞ
れ図10の曲線36a,36b,…,曲線37a,37
b,…,曲線38a,38b,…である。電機子コイル
32a,32b,32cは、120度の巾で順次に連続
して通電される。オペアンプ40a,微分回路40b,
抵抗22a,基準電圧端子40等は、前実施例の同一記
号の部材と同じ部材で、電機子電流を設定値に保持する
チョッパ回路となる。端子42aの入力により通電され
ている電機子コイル32aの通電が断たれると、蓄積磁
気エネルギは、ダイオード21a,21dを介して小容
量のコンデンサ47aを図示の極性に高電圧に充電す
る。このときにトランジスタ20aは不導通に保持され
ている。回転子が240度回転すると、端子42cの入
力により、トランジスタ20cが導通して電機子コイル
32cの通電が開始されるが同時にトランジスタ20c
が導通するので、コンデンサ47aの高電圧が印加され
て通電電流の立上がりが急速となる。コンデンサ47a
の容量は小さい程電流の立上がりは急速となるが、高電
圧に充電されるので、他の半導体素子の耐電圧を考慮し
て小容量のコンデンサとする必要がある。コンデンサ4
7aの放電電流は、電機子コイル32c,トランジスタ
20c,抵抗22a,ダイオード21gを介して行なわ
れる。トランジスタ20aが不導通に転化したときに、
電機子コイル32aの蓄積磁気エネルギは、ダイオード
21a,21d,SCR23aを介してコンデンサ47
aを高電圧に充電する。SCR23aのゲートには、端
子42aの位置検知信号が入力されて導通モードにある
ので、トランジスタ20aのオンオフによるチョッパ作
用のあるときにコンデンサ47aには小量づつ電機子コ
イル32aの磁気エネルギが蓄積される。しかし後述す
るように、コンデンサ47bが高電圧に充電されたとき
に、その電荷が電機子コイル32a,ダイオード21a
を介して、コンデンサ47aを充電して、コンデンサ4
7bの静電エネルギが放出されるが、このときにSCR
23aは不導通に転化しているので放出を防止すること
ができる。
の場合の通電制御回路の他の実施例を説明する。端子4
2a,42b,42cの位置検知信号の入力は、それぞ
れ図10の曲線36a,36b,…,曲線37a,37
b,…,曲線38a,38b,…である。電機子コイル
32a,32b,32cは、120度の巾で順次に連続
して通電される。オペアンプ40a,微分回路40b,
抵抗22a,基準電圧端子40等は、前実施例の同一記
号の部材と同じ部材で、電機子電流を設定値に保持する
チョッパ回路となる。端子42aの入力により通電され
ている電機子コイル32aの通電が断たれると、蓄積磁
気エネルギは、ダイオード21a,21dを介して小容
量のコンデンサ47aを図示の極性に高電圧に充電す
る。このときにトランジスタ20aは不導通に保持され
ている。回転子が240度回転すると、端子42cの入
力により、トランジスタ20cが導通して電機子コイル
32cの通電が開始されるが同時にトランジスタ20c
が導通するので、コンデンサ47aの高電圧が印加され
て通電電流の立上がりが急速となる。コンデンサ47a
の容量は小さい程電流の立上がりは急速となるが、高電
圧に充電されるので、他の半導体素子の耐電圧を考慮し
て小容量のコンデンサとする必要がある。コンデンサ4
7aの放電電流は、電機子コイル32c,トランジスタ
20c,抵抗22a,ダイオード21gを介して行なわ
れる。トランジスタ20aが不導通に転化したときに、
電機子コイル32aの蓄積磁気エネルギは、ダイオード
21a,21d,SCR23aを介してコンデンサ47
aを高電圧に充電する。SCR23aのゲートには、端
子42aの位置検知信号が入力されて導通モードにある
ので、トランジスタ20aのオンオフによるチョッパ作
用のあるときにコンデンサ47aには小量づつ電機子コ
イル32aの磁気エネルギが蓄積される。しかし後述す
るように、コンデンサ47bが高電圧に充電されたとき
に、その電荷が電機子コイル32a,ダイオード21a
を介して、コンデンサ47aを充電して、コンデンサ4
7bの静電エネルギが放出されるが、このときにSCR
23aは不導通に転化しているので放出を防止すること
ができる。
【0021】トランジスタ20cが導通しているときに
は、SCR23cのゲートには端子42cの入力信号が
入力されているので導通している。従ってチョッパ作用
のある区間で、コンデンサ47cは電機子コイル32c
の磁気エネルギが小量づつ流入して静電エネルギとして
保存されている。電機子コイル32cの通電が断たれる
と、蓄積磁気エネルギはダイオード21c,21fを介
してコンデンサ47cを充電して高電圧に保持する。回
転子が240度回転すると、端子42bの入力により、
トランジスタ20bが導通して電機子コイル32bの通
電が開始されるが、電機子コイル32bに、コンデンサ
47cの高電圧が印加され通電電流の立上がりが急速と
なる。このときの放電電流はダイオード21iを通る。
は、SCR23cのゲートには端子42cの入力信号が
入力されているので導通している。従ってチョッパ作用
のある区間で、コンデンサ47cは電機子コイル32c
の磁気エネルギが小量づつ流入して静電エネルギとして
保存されている。電機子コイル32cの通電が断たれる
と、蓄積磁気エネルギはダイオード21c,21fを介
してコンデンサ47cを充電して高電圧に保持する。回
転子が240度回転すると、端子42bの入力により、
トランジスタ20bが導通して電機子コイル32bの通
電が開始されるが、電機子コイル32bに、コンデンサ
47cの高電圧が印加され通電電流の立上がりが急速と
なる。このときの放電電流はダイオード21iを通る。
【0022】電機子コイル32bの通電が断たれると、
ダイオード21b,21eを介してコンデンサ47bが
高電圧に充電される。回転子が240度回転すると、端
子42aの入力によりトランジスタ20aが導通するの
で、コンデンサ47bの高電圧により電機子コイル32
aがダイオード21hを介して通電される。電機子コイ
ル32aの通電電流の立上がりが急速となる。各電機子
コイルの通電が断たれたときに、磁気エネルギが対応す
る小容量のコンデンサに流入充電するので、通電電流の
降下が急速となる。以上の説明により判るように、減ト
ルクと反トルクの発生が防止され、高速、高効率の電動
機が得られ、高価なパワ素子が電機子コイルの負極側に
1個挿入されているのみなので廉価となり本発明の目的
が達成される。コンデンサ47a,47b,47cの高
電圧によりそれぞれ電機子コイル32c,32a,32
bの通電の立上りが急速となる。SCR23a,23
b,23cのベースにはそれぞれ端子42a,42b,
42cの入力信号(位置検知信号)が入力されている。
従ってトランジスタ20a,20b,20cのオンオフ
の行なわれているチョッパ制御の行なわれているとき
に、コンデンサ47a,47b,47cには対応する電
機子コイルの磁気エネルギが小量づつチョッパ周波数に
対応して流入充電される。従って、電機子コイル間を磁
気エネルギが移動するときに発生する銅損と鉄損による
エネルギ損失を補填して電機子電流の立上りがより急速
となる作用効果がある。
ダイオード21b,21eを介してコンデンサ47bが
高電圧に充電される。回転子が240度回転すると、端
子42aの入力によりトランジスタ20aが導通するの
で、コンデンサ47bの高電圧により電機子コイル32
aがダイオード21hを介して通電される。電機子コイ
ル32aの通電電流の立上がりが急速となる。各電機子
コイルの通電が断たれたときに、磁気エネルギが対応す
る小容量のコンデンサに流入充電するので、通電電流の
降下が急速となる。以上の説明により判るように、減ト
ルクと反トルクの発生が防止され、高速、高効率の電動
機が得られ、高価なパワ素子が電機子コイルの負極側に
1個挿入されているのみなので廉価となり本発明の目的
が達成される。コンデンサ47a,47b,47cの高
電圧によりそれぞれ電機子コイル32c,32a,32
bの通電の立上りが急速となる。SCR23a,23
b,23cのベースにはそれぞれ端子42a,42b,
42cの入力信号(位置検知信号)が入力されている。
従ってトランジスタ20a,20b,20cのオンオフ
の行なわれているチョッパ制御の行なわれているとき
に、コンデンサ47a,47b,47cには対応する電
機子コイルの磁気エネルギが小量づつチョッパ周波数に
対応して流入充電される。従って、電機子コイル間を磁
気エネルギが移動するときに発生する銅損と鉄損による
エネルギ損失を補填して電機子電流の立上りがより急速
となる作用効果がある。
【0023】コンデンサ47a,47b,47cを除去
して点線で接続されたコンデンサ46a,46b,46
cを設けても同じ目的が達成される。この場合にはコン
デンサ46a,46b,46cの負荷側にSCR23
a,23b,23cとダイオード21g,21h,21
iに対応する回路を挿入する必要がある。前述した他の
実施例も同様であるが、ダイオード49a,49b,4
9cは、コンデンサ47a,47b,47cの高電圧に
より電源側に通電されることを防止する為のものであ
る。SCR23b,23c及びダイオード21h,21
iはそれぞれSCR23a,ダイオード21gに対応す
る作用を行なっている。
して点線で接続されたコンデンサ46a,46b,46
cを設けても同じ目的が達成される。この場合にはコン
デンサ46a,46b,46cの負荷側にSCR23
a,23b,23cとダイオード21g,21h,21
iに対応する回路を挿入する必要がある。前述した他の
実施例も同様であるが、ダイオード49a,49b,4
9cは、コンデンサ47a,47b,47cの高電圧に
より電源側に通電されることを防止する為のものであ
る。SCR23b,23c及びダイオード21h,21
iはそれぞれSCR23a,ダイオード21gに対応す
る作用を行なっている。
【0024】図7は、図6の回路の1部を変更した実施
例である。位置検知信号の末端で、トランジスタ20
a,20b,20cが不導通に転化すると、コンデンサ
41a,41b,41cはそれぞれダイオード21a,
21b,21cを介して高電圧に充電されて保持され
る。このときに端子42cの入力位置検知信号の始端部
で得られる所定の巾の電気パルス(ブロック回路4によ
り得られる)に付勢されてトランジスタ4a,4b,S
CR5aが導通すると、コンデンサ41aの高電圧が電
機子コイル32cに印加されて電流の立上りを急速とす
る。このときにトランジスタ20cは導通している。ト
ランジスタ4d,4cのベース端子4−2,4−3は、
同様な手段により得られる端子42a,42bの入力位
置検知信号の始端部の電気パルスが入力されているの
で、電気パルスの巾だけSCR5b,5cは導通する。
従って、コンデンサ41b,41cの高電圧により電機
子コイル32a,32bの通電の立上りが急速となる。
チョッパ回路の作用も図6と同様である。従って図6と
同じ通電制御が行なわれて本発明の目的が達成される。
例である。位置検知信号の末端で、トランジスタ20
a,20b,20cが不導通に転化すると、コンデンサ
41a,41b,41cはそれぞれダイオード21a,
21b,21cを介して高電圧に充電されて保持され
る。このときに端子42cの入力位置検知信号の始端部
で得られる所定の巾の電気パルス(ブロック回路4によ
り得られる)に付勢されてトランジスタ4a,4b,S
CR5aが導通すると、コンデンサ41aの高電圧が電
機子コイル32cに印加されて電流の立上りを急速とす
る。このときにトランジスタ20cは導通している。ト
ランジスタ4d,4cのベース端子4−2,4−3は、
同様な手段により得られる端子42a,42bの入力位
置検知信号の始端部の電気パルスが入力されているの
で、電気パルスの巾だけSCR5b,5cは導通する。
従って、コンデンサ41b,41cの高電圧により電機
子コイル32a,32bの通電の立上りが急速となる。
チョッパ回路の作用も図6と同様である。従って図6と
同じ通電制御が行なわれて本発明の目的が達成される。
【0025】次に図8の実施例について説明する。図8
のコンデンサ47a,47b,47c及びこれ等に代替
されるコンデンサ46a,46b,46cの対応する電
機子コイルの通電が断たれたときの磁気エネルギによる
充電手段は、図6と同様である。高電圧に充電されたコ
ンデンサ47a,47b,47cを電機子コイルに通電
して放電する手段は図7と同様となっている。トランジ
スタ4bのベース端子4−1には、端子42cの入力位
置検知信号の始端部の電気パルスが入力されてその巾だ
けトランジスタ4b,4a,SCR5aを導通してい
る。従ってトランジスタ20cが導通したときの電機子
コイルの通電の立上りを急速とする。ブロック回路58
a,58bも上述したSCR5aの駆動回路と同じ構成
のもので、ブロック回路58aは、端子42aの入力信
号の始端部の電気パルスによりその巾だけ導通し、ブロ
ック回路58bは端子42bの入力信号の始端部の電気
パルスによりその巾だけ導通される6従って対応する電
機子コイルの通電の立上りを急速とする。チョッパ回路
も前実施例と同じ作用がある。ブロック回路58a,5
8bのいづれかを除去しても本発明を実施することがで
きる。
のコンデンサ47a,47b,47c及びこれ等に代替
されるコンデンサ46a,46b,46cの対応する電
機子コイルの通電が断たれたときの磁気エネルギによる
充電手段は、図6と同様である。高電圧に充電されたコ
ンデンサ47a,47b,47cを電機子コイルに通電
して放電する手段は図7と同様となっている。トランジ
スタ4bのベース端子4−1には、端子42cの入力位
置検知信号の始端部の電気パルスが入力されてその巾だ
けトランジスタ4b,4a,SCR5aを導通してい
る。従ってトランジスタ20cが導通したときの電機子
コイルの通電の立上りを急速とする。ブロック回路58
a,58bも上述したSCR5aの駆動回路と同じ構成
のもので、ブロック回路58aは、端子42aの入力信
号の始端部の電気パルスによりその巾だけ導通し、ブロ
ック回路58bは端子42bの入力信号の始端部の電気
パルスによりその巾だけ導通される6従って対応する電
機子コイルの通電の立上りを急速とする。チョッパ回路
も前実施例と同じ作用がある。ブロック回路58a,5
8bのいづれかを除去しても本発明を実施することがで
きる。
【0026】
【発明の効果】第1の効果 突極数が2個なので径の小
さい電動機を得ることがでる。又高速回転のときの鉄損
を減少できる。 第2の効果 電機子コイルの通電制御の為のパワ素子が
電源負極側に1個ですみ廉価となる。 第3の効果 高速回転(毎分10万回転位まで)の電動
機を得ることができる。高速回転時においても減トル
ク,反トルクの発生がないので有効な技術が得られる。 第4の効果 チョッパ回路により電機子電流を設定値に
保持し若しくは定速制御を行なうことができるととも
に、チョッパ作用を利用してインダクタンスコイルに蓄
積された磁気エネルギにより、電機子コイル間を磁気エ
ネルギが移動するときの電機子コイルの銅損と磁心の鉄
損を補填している。従って、電機子コイルの通電電流の
立上がりと降下を著しく急速とすることができるので、
高速で出力トルクの大きい電動機が得られる。又低電圧
電源でも駆動することができる。
さい電動機を得ることがでる。又高速回転のときの鉄損
を減少できる。 第2の効果 電機子コイルの通電制御の為のパワ素子が
電源負極側に1個ですみ廉価となる。 第3の効果 高速回転(毎分10万回転位まで)の電動
機を得ることができる。高速回転時においても減トル
ク,反トルクの発生がないので有効な技術が得られる。 第4の効果 チョッパ回路により電機子電流を設定値に
保持し若しくは定速制御を行なうことができるととも
に、チョッパ作用を利用してインダクタンスコイルに蓄
積された磁気エネルギにより、電機子コイル間を磁気エ
ネルギが移動するときの電機子コイルの銅損と磁心の鉄
損を補填している。従って、電機子コイルの通電電流の
立上がりと降下を著しく急速とすることができるので、
高速で出力トルクの大きい電動機が得られる。又低電圧
電源でも駆動することができる。
【0027】
【図1】本発明による3相片波通電のリラクタンス型電
動機の平面図
動機の平面図
【図2】図1の電動機の固定電機子と回転子の展開図
【図3】位置検知装置の電気回路図
【図4】従来の電機子コイルの通電制御回路図
【図5】本発明装置の電機子コイルの通電制御回路図
【図6】本発明装置の電機子コイルの通電制御回路図の
他の実施例
他の実施例
【図7】本発明装置の電機子コイルの通電制御回路図の
更に他の実施例
更に他の実施例
【図8】本発明装置の電機子コイルの通電制御回路図の
更に他の実施例
更に他の実施例
【図9】電機子電流のタイムチャート
【図10】位置検知信号のタイムチャート
【0028】
1,1a,1b… 回転子と突極 5 回転軸 16,… 電機子 17a,17b,…,6a,6b 電機子コイル 9 外筺 10a,10b,10c 位置検知コイル 32a,32b,…,32f 電機子コイル G,H 電機子コイルの通電制御をするブロック回路 4 ブロック回路 40 基準電圧端子 2a,2b 直流電源端子 40b 微分回路 28a 単安定回路 14a,14b 位置検知信号を得るブロック回路 9a,9b,9c… トルク曲線 25,26a,26b,26c,27,27a,27
b,27c… 電機子コイルの通電曲線 6a,6b 電機子コイル 3,3a,3b 突極と回転子 10 発振器
b,27c… 電機子コイルの通電曲線 6a,6b 電機子コイル 3,3a,3b 突極と回転子 10 発振器
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年7月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【課題を解決するための手段】固定電機子と磁性体回転
子を備えた3相片波通電のリラクタンス型直流電動機に
おいて、磁性体回転子の外周回転面に等しい巾と離間角
で配設された2個の突極と、固定電機子内周面に等しい
離間角で配設された12個のスロットと、1番目と4番
目のスロットに捲回されたコイルならびに7番目と10
番目のスロットに捲回されたコイルを直列若しくは並列
に接続した第1の相の電機子コイルと、3番目と6番目
のスロットに捲回されたコイルならびに9番目と12番
目のスロットに捲回されたコイルを直列若しくは並列に
接続した第2の相の電機子コイルと、5番目と8番目の
スロットに捲回されたコイルならびに11番目と2番目
のスロットに捲回されたコイルを直列若しくは並列に接
続した第3の相の電機子コイルと、突極の回転位置を検
出する位置検知素子の出力により電気角で120度の巾
で互いに240度離間した第1の相の位置検知信号及び
これ等より電気角で120度位相のおくれた第2の相の
位置検知信号及びこれ等より電気角で120度位相のお
くれた第3の相の位置検知信号が得られる位置検知装置
と、第1,第2,第3の相の各電機子コイルに直列に挿
入されたスイッチング素子と、各電機子コイルの電源正
極側に順方向に挿入された1個の第1のダイオードと、
該ダイオードと電機子コイルとスイッチング素子の直列
接続体に供電する直流電源と、第1,第2,第3の相の
位置検知信号により第1,第2,第3の相の電機子コイ
ルに接続したスイッチング素子を位置検知信号の巾だけ
導通して電機子コイルを通電せしめて出力トルクを得る
通電制御回路と、スイッチング素子が位置検知信号の末
端で不導通に転化したときに、該スイッチング素子と電
機子コイルとの接続点より、第2のダイオードを介して
電機子コイルに蓄積された磁気エネルギを小容量のコン
デンサに流入充電して保持し、電機子コイルの通電電流
の降下を急速とする電気回路と、磁性体回転子が設定さ
れた角度だけ回転して、位置検知信号により導通される
スイッチング素子を介して電機子コイルの通電が開始さ
れたときに、第1のダイオードと該電機子コイルの接続
点より前記した小容量のコンデンサに蓄積した静電エネ
ルギを流入せしめて通電電流の立上りを急速とする電気
回路と、電機子コイルの通電電流が所定値を越えて増大
したことを検出して検出電気信号を得る検出回路と、該
検出電気信号により該電機子コイルの通電を停止し、所
定時間後に通電せしめることにより通電電流を所定値に
保持するチョッパ回路とより構成されたものである。
子を備えた3相片波通電のリラクタンス型直流電動機に
おいて、磁性体回転子の外周回転面に等しい巾と離間角
で配設された2個の突極と、固定電機子内周面に等しい
離間角で配設された12個のスロットと、1番目と4番
目のスロットに捲回されたコイルならびに7番目と10
番目のスロットに捲回されたコイルを直列若しくは並列
に接続した第1の相の電機子コイルと、3番目と6番目
のスロットに捲回されたコイルならびに9番目と12番
目のスロットに捲回されたコイルを直列若しくは並列に
接続した第2の相の電機子コイルと、5番目と8番目の
スロットに捲回されたコイルならびに11番目と2番目
のスロットに捲回されたコイルを直列若しくは並列に接
続した第3の相の電機子コイルと、突極の回転位置を検
出する位置検知素子の出力により電気角で120度の巾
で互いに240度離間した第1の相の位置検知信号及び
これ等より電気角で120度位相のおくれた第2の相の
位置検知信号及びこれ等より電気角で120度位相のお
くれた第3の相の位置検知信号が得られる位置検知装置
と、第1,第2,第3の相の各電機子コイルに直列に挿
入されたスイッチング素子と、各電機子コイルの電源正
極側に順方向に挿入された1個の第1のダイオードと、
該ダイオードと電機子コイルとスイッチング素子の直列
接続体に供電する直流電源と、第1,第2,第3の相の
位置検知信号により第1,第2,第3の相の電機子コイ
ルに接続したスイッチング素子を位置検知信号の巾だけ
導通して電機子コイルを通電せしめて出力トルクを得る
通電制御回路と、スイッチング素子が位置検知信号の末
端で不導通に転化したときに、該スイッチング素子と電
機子コイルとの接続点より、第2のダイオードを介して
電機子コイルに蓄積された磁気エネルギを小容量のコン
デンサに流入充電して保持し、電機子コイルの通電電流
の降下を急速とする電気回路と、磁性体回転子が設定さ
れた角度だけ回転して、位置検知信号により導通される
スイッチング素子を介して電機子コイルの通電が開始さ
れたときに、第1のダイオードと該電機子コイルの接続
点より前記した小容量のコンデンサに蓄積した静電エネ
ルギを流入せしめて通電電流の立上りを急速とする電気
回路と、電機子コイルの通電電流が所定値を越えて増大
したことを検出して検出電気信号を得る検出回路と、該
検出電気信号により該電機子コイルの通電を停止し、所
定時間後に通電せしめることにより通電電流を所定値に
保持するチョッパ回路とより構成されたものである。
Claims (2)
- 【請求項1】固定電機子と磁性体回転子を備えた3相片
波通電のリラクタンス型直流電動機において、磁性体回
転子の外周回転面に等しい巾と離間角で配設された2個
の突極と、固定電機子内周面に等しい離間角で配設され
た12個のスロットと、1番目と4番目のスロットに捲
回されたコイルならびに7番目と10番目のスロットに
捲回されたコイルを直列若しくは並列に接続した第1の
相の電機子コイルと、3番目と6番目のスロットに捲回
されたコイルならびに9番目と12番目のスロットに捲
回されたコイルを直列若しくは並列に接続した第2の相
の電機子コイルと、5番目と8番目のスロットに捲回さ
れたコイルならびに11番目と2番目のスロットに捲回
されたコイルを直列若しくは並列に接続した第3の相の
電機子コイルと、突極の回転位置を検出する位置検知素
子の出力により電気角で120度の巾で互いに240度
離間した第1の相の位置検知信号及びこれ等より電気角
で120度位相のおくれた第2の相の位置検知信号及び
これ等より電気角で120度位相のおくれた第3の相の
位置検知信号が得られる位置検知装置と、第1,第2,
第3の相の各電機子コイルの電源負極側に挿入された1
個のスイッチング素子と、各電機子コイルの電源正極側
に順方向に挿入された1個の第1のダイオードと、該ダ
イオードと電機子コイルとスイッチング素子の直列接続
体に供電する直流電源と、第1,第2,第3の相の位置
検知信号によりそれぞれ対応する第1,第2,第3の相
の電機子コイルに接続したスイッチング素子を位置検知
信号の巾だけ導通して電機子コイルを通電せしめて出力
トルクを得る通電制御回路と、スイッチング素子が位置
検知信号の末端で不導通に転化したときに、該スイッチ
ング素子と電機子コイルとの接続点より、第2のダイオ
ードを介して電機子コイルに蓄積された磁気エネルギを
小容量のコンデンサに流入充電して保持し、電機子コイ
ルの通電電流の降下を急速とする電気回路と、磁性体回
転子が設定された角度だけ回転して、位置検知信号によ
り導通されるスイッチング素子を介して電機子コイルの
通電が開始されたときに、該スイッチング素子の導通と
同期して導通される半導体素子を介して、第1のダイオ
ードと該電機子コイルの接続点より前記した小容量のコ
ンデンサに蓄積した静電エネルギを流入せしめて通電電
流の立上りを急速とする電気回路と、電機子コイルの通
電電流が所定値を越えて増大したことを検出して検出電
気信号を得る検出回路と、該検出電気信号により該電機
子コイルの通電を停止し、所定時間後に通電せしめるこ
とにより通電電流を所定値に保持するチョッパ回路とよ
り構成されたことを特徴とするリラクタンス型3相高速
電動機。 - 【請求項2】請求項1の特許請求の範囲において、電機
子コイルの通電が停止されたときに、第2のダイオード
を介して小容量のコンデンサに電機子コイルの磁気エネ
ルギを流入して、チョッパ周波数に対応した回数だけ静
電エネルギとして充電して保持する電気回路とより構成
されたことを特徴とするリラクタンス型3相高速電動
機。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4051051A JPH05207784A (ja) | 1992-01-27 | 1992-01-27 | リラクタンス型3相高速電動機 |
US08/119,146 US5485047A (en) | 1992-01-27 | 1992-01-27 | Reluctance-type motor and a rotor for a reluctance-type high-speed motor |
PCT/JP1993/000066 WO1993015550A1 (en) | 1992-01-27 | 1993-01-20 | Reluctance motor and rotor of high-speed reluctance motor |
DE69317476T DE69317476T2 (de) | 1992-01-27 | 1993-01-20 | Hochgeschwindigkeits-reluktanz-motor |
EP93902507A EP0577843B1 (en) | 1992-01-27 | 1993-01-20 | High-speed reluctance motor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4051051A JPH05207784A (ja) | 1992-01-27 | 1992-01-27 | リラクタンス型3相高速電動機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05207784A true JPH05207784A (ja) | 1993-08-13 |
Family
ID=12876007
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4051051A Pending JPH05207784A (ja) | 1992-01-27 | 1992-01-27 | リラクタンス型3相高速電動機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05207784A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR960039586A (ja) * | 1995-04-11 | 1996-11-25 | ||
WO1997004520A1 (fr) * | 1995-07-18 | 1997-02-06 | Kabushikigaisya Sekogiken | Moteur a reluctance polyphase |
WO1997005692A1 (fr) * | 1995-08-01 | 1997-02-13 | Kabushikigaisya Sekogiken | Moteur electrique a reluctance |
-
1992
- 1992-01-27 JP JP4051051A patent/JPH05207784A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR960039586A (ja) * | 1995-04-11 | 1996-11-25 | ||
WO1997004520A1 (fr) * | 1995-07-18 | 1997-02-06 | Kabushikigaisya Sekogiken | Moteur a reluctance polyphase |
US6369481B1 (en) | 1995-07-18 | 2002-04-09 | Kabushikigaisha Sekogiken | Polyphase reluctance motor |
WO1997005692A1 (fr) * | 1995-08-01 | 1997-02-13 | Kabushikigaisya Sekogiken | Moteur electrique a reluctance |
US5828154A (en) * | 1995-08-01 | 1998-10-27 | Kabushikigaisha Sekogiken | Reluctance motor |
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