JPH0937581A - モータ制御装置及びこれを使用した磁気記録再生装置 - Google Patents

モータ制御装置及びこれを使用した磁気記録再生装置

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JPH0937581A
JPH0937581A JP7179023A JP17902395A JPH0937581A JP H0937581 A JPH0937581 A JP H0937581A JP 7179023 A JP7179023 A JP 7179023A JP 17902395 A JP17902395 A JP 17902395A JP H0937581 A JPH0937581 A JP H0937581A
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motor
control unit
signal
control
phase
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JP7179023A
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Masanori Uehara
正憲 上原
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Teac Corp
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Teac Corp
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  • Control Of Electric Motors In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は磁気テープに対して回転ヘッドによ
り情報の記録再生を行う際に駆動するモータを制御する
モータ制御装置及び磁気記録再生装置に関し、モータ起
動時間の短縮、制御系の安定性を図ることを目的とす
る。 【解決手段】 サーボ回路42の速度制御部43からの
速度制御信号と位相制御部44からの位相制御信号とか
らオフセット制御部45がモータ46を所定の回転数に
制御駆動する駆動制御信号を生成するもので、少なくと
もモータ起動時に該駆動制御信号としての出力電圧を適
宜設定調整、分圧してモータの安定動作時に必要な電圧
値に保持する分圧回路48が設けられる構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープに対し
て回転ヘッドにより情報の記録再生を行う際に駆動する
モータを制御するモータ制御装置及び磁気記録再生装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、回転ヘッド型の磁気記録再生装置
の代表的なものとしてVTR(ビデオテープレコーダ)
やDAT(デジタルオーディオテープレコーダ)かあ
る。これらはヘリカルスキャン方式によって情報信号を
磁気テープに対して記録、再生するもので、回転ヘッド
を回転させるドラムモータと磁気テープを走行させるキ
ャプスタンモータを備える。そのため、記録再生時に各
モータのサーボ制御を高精度に行う必要がある。
【0003】そこで、図4に、従来の回転ヘッド型磁気
記録再生装置のモータ駆動系のブロック図を示す。図4
に示す回転ヘッド型磁気記録再生装置11において、所
定数の記録ヘッドと再生ヘッドが搭載された回転ドラム
12をドラムモータ13が回転駆動する。回転ドラム1
2上の再生ヘッドで再生される再生信号はヘッドアンプ
14で増幅され、データストローブ15を介して再生デ
ータとして出力されると共に、サーボ回路16に出力さ
れ、またデータストローブ15が再生信号より抽出した
再生クロックをサーボ回路16に送出する。
【0004】ドラムモータ13はモータドライバ17に
より制御駆動されるもので、回転するドラムモータ13
より回転状態を示すFG(Frequency Generator)信号と
PG(Pulse Generator)信号がセンサアンプ18を介し
て入力される。そして、サーボ回路16はクロックパル
ス発生部19からのクロックパルスを基準にして、再生
信号、FG信号、PG信号からドラムモータ13のサー
ボ制御信号を生成してモータドライバ17に供給し、該
ドラムモータ13を制御駆動する。
【0005】一方、磁気テープの走行を行うキャプスタ
ンモータ20はモータドライバ21によって駆動される
もので、キャプスタンモータ20より回転状態を示すF
G信号がモータドライバ21を介してサーボ回路16に
入力され、該サーボ回路16ではFG信号よりキャプス
タンモータ21のサーボ制御信号を生成してモータドラ
イバ21にフィードバックするものである。
【0006】ここで、図5に、図4のサーボ回路による
ドラムモータの制御系のブロック図を示す。図5におい
て、サーボ回路16は、速度制御部22、位相制御部2
3及びオフセット制御部24を含んで構成される。速度
制御部22は、ドラムモータ13の回転数を検出し回転
周波数信号として出力されるFG信号がセンサアンプ
(図5では省略してある)を介して入力され、このFG
信号とデータストローブ15から出力される再生クロッ
ク信号に基づいて、該ドラムモータ13の回転数が基準
回転数になるようにするための速度制御信号をオフセッ
ト制御部24に出力すると共に、加算抵抗R1 を介して
加算器25に出力する。
【0007】また、位相制御部23は、ドラムモータ1
3からの回転位相を検出しパルス信号として出力される
PG信号をセンサアンプ(図示せず)を介して入力し、
このPG信号とクロックパルス発生器19からの基準パ
ルスとの位相を比較する。そして、比較結果に応じたエ
ラー信号を位相制御信号として発生させてオフセット制
御部24に出力すると共に、加算抵抗R2 を介して加算
器25に出力する。
【0008】一方、オフセット制御部24は、上記速度
制御信号と位相制御信号に基づいてドラムモータ13を
所定の回転数で回転させるためのモータ制御信号を加算
抵抗R3 を介して加算器25に出力する。そして、加算
器25は、上記速度制御信号、位相制御信号及びモータ
制御信号を加算し、加算信号をモータ回転制御信号とし
てゲインアンプ26よりモータドライバ(図5では省略
してある)を介してドラムモータ13に供給するもので
ある。
【0009】続いて、図6に、図4のサーボ回路による
キャプスタンモータの制御系のブロック図を示す。図6
において、サーボ回路16は、図5のドラムモータ制御
系と同様に、速度制御部27、位相制御部28、及びオ
フセット制御部29より構成される。速度制御部27
は、キャプスタンモータ20の回転数を検出し回転周波
数信号として出力されるFG信号が入力され、このFG
信号に基づいて該キャプスタンモータ20の回転数が基
準回転数になるようにするための速度制御信号をオフセ
ット制御部29に出力すると共に、加算抵抗R4 を介し
て加算器30に出力する。
【0010】また、位相制御部28は、このFG信号と
基準信号との位相を比較し、比較結果に応じたエラー信
号を位相制御信号として発生させてオフセット制御部2
9に出力すると共に、加算抵抗R5 を介して加算器30
に出力する。そして、オフセット制御部29は、上記速
度制御信号と位相制御信号に基づいてキャプスタンモー
タ20を所定の回転数で回転させるためのモータ制御信
号を加算抵抗R6 を介して加算器30に出力する。ま
た、加算器30は、上記速度制御信号、位相制御信号及
びモータ制御信号を加算し、加算信号をモータ回転制御
信号としてゲインアンプ31よりモータドライバ(図6
では省略してある)を介してキャプスタンモータ20に
供給するものである。
【0011】なお、図6に示すブロック図は、磁気記録
再生装置における記録動作時のもので、再生動作時は、
磁気テープに記録されているATF(Automatic Track
Following)信号に基づいて制御信号を生成するATF制
御部が、オフセット制御部29及び速度制御部27によ
るサーボロック後に切り換えられるものである。
【0012】ここで、図7に、図5及び図6のオフセッ
ト制御部の積分器の回路図を示す。図7において、オフ
セット制御部24,29の積分器32は演算増幅器33
の非反転入力端子に基準電圧Vref (例えば2.5V)
が印加される。また反転入力端子には、速度制御部2
2,27からの速度エラー信号又は位相制御部23,2
8からの位相エラー信号がスイッチ回路34で切り換え
られて抵抗R7 を介して選択的に入力される。そして、
演算増幅器33の出力信号が出力バッファに供給される
と共に、外付けコンデンサC0 を介して反転入力端子に
フィードバックされる。このコンデンサC0 の容量によ
り積分動作の速さが設定されるものである。
【0013】そこで、図5及び図6は基本的動作が同じ
であり、両方におけるモータ起動時の動作を説明する。
まず、サーボ回路16にモータオン信号が入力されて、
モータ(ドラムモータ13、キャプスタンモータ20)
が回転駆動を開始されると同時に速度制御部22,27
及びオフセット制御部24,29が立ち上り動作を開始
する。速度制御部22,27は、モータ(13,20)
から出力されるFG信号に基づいてエラー信号を生成
し、オフセット制御部24,29に供給する。
【0014】また、オフセット制御部24,29は速度
制御部22,27からのエラー信号を積分してモータ制
御信号として出力する。このオフセット制御は速度制御
部22,27の出力が目標の範囲内に収まるまで続けら
れ、速度制御の出力が目標値に収束すると速度制御部2
2,27に対するオフセット制御は固定される。この時
点で、記録動作時には位相制御部23,28が立ち上り
動作を開始し、再生時には上述のATF制御部が立ち上
り動作を開始する。
【0015】そして、位相制御部23,28の動作が開
始されると、モータ(ドラムモータ13、キャプスタン
モータ20)からのFG信号(又はPG信号)と基準信
号との位相比較を行ってエラー信号を生成し、オフセッ
ト制御部24,29に供給する。オフセット制御部2
4,29では位相制御部23,28からのエラー信号を
積分器32で積分してモータ制御信号としてモータドラ
イバ17,21に供給する。
【0016】このように、モータ起動時においては速度
制御部22,27とオフセット制御部24,29によっ
てモータ回転速度の目標回転速度への引き込み制御が行
われ、回転速度制御がロックされると位相制御部23,
28による位相制御が開始されるように動作するもので
ある。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ここで、図8に、図6
のモータ起動時の出力波形図を示す。図8は、一例とし
てキャプスタンモータ20の制御波形を示したもので、
ドラムモータ13においても同様である。図8(A)は
速度制御部27の出力波形、図8(B)は位相制御部2
8の出力波形、図8(C)はオフセット制御部29の出
力波形、図8(D)はモータロックを示すゲインアンプ
31の出力波形である。
【0018】図8(A)〜(D)において、いまt0
点でモータオン信号が速度エラー出力にスパイク電圧と
して発生することで入来すると(図8(A))、オフセ
ット制御部29及び速度制御部27が動作開始して該オ
フセット制御部29による速度制御の引き込みを行う。
速度制御部27からは、目標速度信号とFG信号との比
較を行い得られたエラー信号が出力されるもので(図8
(A))、速度制御による収束値(電圧)は制御出力範
囲の中間値であり、例えは2.5Vである。
【0019】オフセット制御部29によるオフセット制
御は、モータオン時に必ず制御出力範囲の中間値(例え
ば2.5V)から始まり、速度制御信号の引き込みを行
う(図8(D))。このとき、位相制御部27からは制
御出力範囲の中間値(基準電圧)が出力される(例えば
2.5V)。また、t1 時点で速度制御が収束しオフセ
ット制御が安定すると(例えば2V)、モータロック信
号が発生すると共に(図8(D))、位相制御部28
(又はATF制御部)が動作を開始し、速度制御が固定
されてキャプスタンモータ20の定速回転を維持する
(図8(B))。
【0020】また、オフセット制御は、速度、位相など
のエラー信号を図7に示す積分器32により得ており、
演算増幅器33の帰還コンデンサC0 の値によって感度
が調整されていることから、モータ起動時間は帰還コン
デンサC0 の値によって決定される。
【0021】しかし、モータ起動時間を短縮し、モータ
ロックを速めるには帰還コンデンサC0 の値を小さくし
て演算増幅器33の動作速度を上げてやればよいが、帰
還コンデンサC0 の値を小さくし過ぎると制御系全体が
不安定なものになり、モータの暴走を招く虞れがあり、
そのため帰還コンデンサC0 の値によるモータ起動時間
の調整には限界があるという問題がある。
【0022】ところで、磁気記録再生装置がDATの場
合に、磁気テープのトラックフォーマットがマージンエ
リア、ATFエリア、メインエリア及びサブエリアで構
成されており、既に記録されているテープの途中からト
ラックフォーマットをつないで記録する場合がある。こ
のつなぎ記録は通常所定秒手前から再生してつなぎ記録
ポイントで再生動作から記録動作に切り換える切換動作
を行うもので、このときにキャプスタンモータの起動時
間が大きな影響を与える。
【0023】そこで、図9及び図10に、従来のつなぎ
記録動作の制御波形図を示す。図9(A)〜(D)及び
図10(A)〜(D)は図6に対応するもので、図9
(A)及び図10(A)は速度制御部27の出力波形、
図9(B)及び図10(B)は位相制御部28の出力波
形、図9(C)及び図10(C)はオフセット制御部2
9の出力波形、図9(D)及び図10(D)はモータロ
ックを示すゲインアンプ31の出力波形である。
【0024】図9(A)〜(D)において、つなぎ記録
動作信号が入来すると、t0 時点でキャプスタンモータ
20が起動を開始し、回転制御が安定したt1 時点で再
生動作に入る。つなぎ記録ポイントまで再生されるt2
時点で記録動作に切り替わるが、このとき、キャプスタ
ンモータ20のATF制御が位相制御部28による位相
制御に切り替えられるが、位相制御を切り替えた時に位
相制御部44の出力エラー信号に暴れが生じた場合、オ
フセット制御部29の出力が変動しモータロックがオフ
となり、キャプタンモータが暴走状態になってしまうこ
とがある(図10参照)ため、t2 時点で一度モータを
停止状態にして切り替え時の各制御部の出力変動を抑え
るようにしている。そのため、キャプスタンモータ20
を再度立ち上げ直すことになり、そのためt2 −t3
間の空走期間ができる。そして、再度モータの回転が安
定したt3 時点でモータロックがかかる。
【0025】しかし、t2 時点のモータストップからT
時間(例えば約120msec)に記録動作が開始されて、
モータロックがオフとなっている期間の空走期間中でも
該記録動作が行われることとなり、サーボ制御の不安定
である空走期間中の記録動作によって異常なトラックパ
ターンが形成され、再生時につなぎポイントで再生エラ
ーが発生するという問題がある。そのためにオフセット
制御部29の積分動作を速くすると、制御系全体が不安
定になり、つなぎ記録動作時において再生動作から記録
動作に切り換わったときに速度制御及び位相制御が収束
し難くなり、キャプスタンモータ20の暴走を招くとい
う問題がある。
【0026】そこで、本発明は上記課題に鑑みなされた
もので、モータ起動の短縮、制御系の安定性を図るモー
タ制御装置及び磁気記録再生装置を提供することを目的
とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】請求項1では、モータの
回転速度を所定の回転速度に保持するための速度制御信
号を生成して出力する速度制御部と、該モータの回転位
相と基準信号の位相とを比較して位相制御信号を生成し
て出力する位相制御部と、該速度制御信号及び該位相制
御信号に基づいて該モータを所定の回転数に制御駆動す
る駆動制御信号を生成して出力するオフセット制御部と
を備えるモータ制御装置において、少なくとも前記モー
タの起動時に、前記オフセット制御部からの駆動制御信
号としての出力電圧を、該モータの安定動作時に必要な
電圧値に保持する出力電圧保持手段が設けられるモータ
制御装置が構成される。
【0028】請求項2では、請求項1記載の出力電圧保
持手段は、前記駆動制御信号としての出力電圧を分圧し
て前記必要な電圧値を保持する分圧回路を備える。請求
項3では、請求項2記載の分圧回路は、前記オフセット
制御部の出力端で前記出力電圧を設定調整する調整手段
を備える。
【0029】請求項1乃至3のモータ制御装置は、速度
制御信号と位相制信号とからオフセット制御部がモータ
を所定の回転数に制御駆動する駆動制御信号を生成する
もので、少なくともモータ起動時に該駆動制御信号とし
ての出力電圧を出力電圧保持手段が適宜設定調整、分圧
してモータの安定動作時に必要な電圧値に保持する。こ
れにより、速度制御部及び位相制御部が不安定状態であ
っても出力電圧保持手段から常に一定の出力電圧が供給
され、モータ起動時における速度制御の収束を迅速に行
うことが可能となってモータ起動時間の短縮を図ること
が可能となる。
【0030】また、請求項4では、情報の記録再生を行
う記録媒体を走行させるための走行モータと、該記録媒
体に対して記録、再生を行う回転ヘッドを回転させるド
ラムモータと、該走行モータ及びドラムモータを所定回
転数で制御駆動するサーボ制御手段とを具備する磁気記
録再生装置において、前記サーボ制御手段は、モータ回
転速度を所定の回転速度に保持するための速度制御信号
を生成して出力する速度制御部と、モータ回転位相と基
準信号の位相とを比較して位相制御信号を生成して出力
する位相制御部と、該速度制御信号及び位相制御信号に
基づいてモータ回転数を所定の回転数に制御駆動する駆
動制御信号を生成して出力するオフセット制御部とを前
記走行モータ及びドラムモータに応じてそれぞれ備え、
該サーボ制御手段に、少なくともモータ起動時に該駆動
制御信号としての出力電圧をモータ安定動作時に必要な
電圧値に保持する出力電圧保持手段が該走行モータ及び
ドラムモータに応じてそれぞれ設けられる記録再生装置
が構成される。
【0031】請求項5では、請求項4記載のサーボ制御
手段は、前記記録媒体より前記回転ヘッドで再生する追
従信号に基づいて該記録媒体の記録トラックの追従制御
を行う制御信号を生成する追従制御部を備え、該記録媒
体に対する動作モードに応じて前記位相制御部と該追従
制御部とを切り換える切換手段が設けられる。
【0032】請求項4又は5の磁気記録再生装置は、上
記モータ制御装置を備えて回転ヘッドの回転、記録媒体
の走行のためのドラムモータ及び走行モータの回転制御
を行い、また記録再生の動作モードに応じて位相制御と
追従制御を切り換える。これにより、記録、再生動作に
おけるサーボ動作の安定化が図られ、動作モードが記録
媒体の走行中に切り換えられてもモータ暴走の防止を図
ることが可能となる。
【0033】
【発明の実施の形態】図1に、本発明の一実施例の構成
図を示す。図1は、モータ制御装置41の構成図を示し
たものである。図1において、サーボ制御手段としての
サーボ回路42は、速度制御部43、位相制御部44及
びオフセット制御部45により構成される。速度制御部
43は、駆動制御の対象であり、回転数を検出する手段
を備えるモータ46からの回転検出によるFG信号を入
力し、このFG信号に基づいて該モータ46の回転数を
基準回転数に制御するための速度制御信号を生成し、こ
の速度制御信号がオフセット制御部45に供給されると
共に、加算抵抗R8 を介して加算器47に出力する。
【0034】位相制御部44は、モータ46からのFG
信号の位相と、基準信号の位相とを比較し、比較に応じ
たエラー電圧を位相制御信号としてオフセット制御部4
5に出力すると共に、加算抵抗R9 を介して加算器47
に出力する。オフセット制御部45は、速度制御部43
からの速度制御信号及び位相制御部44からの位相制御
信号に基づいてモータ46を所定の回転数に駆動制御す
る駆動制御信号であるモータ制御信号を生成して出力電
圧保持手段である分圧回路48に出力する。このオフセ
ット制御部45は、前述の図7に示す積分器で構成され
る。
【0035】分圧回路48は、可変抵抗VRとオペアン
プ49a及び抵抗R11よりなるバッファ49とにより構
成される。可変抵抗VRはオフセット制御部45の出力
端に接続されて、抵抗R11とでモータ制御信号としての
出力電圧を分圧してオペアンプ49aの非反転入力端子
に供給する。この可変抵抗VRが調整手段を構成して、
オフセット制御部45の出力がモータ起動時においても
定常回転時における出力電圧(すなわち、安定動作時に
必要な電圧)となるように設定調整するもので、適用機
種ごとのモータ46やメカロス(機械的誤差)のばらつ
きの吸収の役割をも果たすことができ、適正なオフセッ
トエラー出力を得ることができるものである。
【0036】なお、オペアンプ49aは入力信号と出力
信号を等しくして他の出力信号への影響を及ぼさないよ
うに出力ゲイン1のボルテージ・ホロワとしている。そ
して、分圧回路48の出力(オペアンプ49aの出力)
は加算抵抗R10を介して加算器47に出力される。加算
器47は、速度制御部43、位相制御部44及び分圧回
路48からの出力信号を加算し、この加算信号をモータ
回転制御信号としてゲインアンプ50に入力される。ゲ
インアンプ50の出力信号はモータドライバ(図示せ
ず)を介してモータ46に供給する。
【0037】このようなモータ制御装置41における分
圧回路48の可変抵抗VRの調整が予め行われる。例え
ば、当初可変抵抗VRの値を適宜定め、モータ46がサ
ーボロックしたことを確認した後にオフセット制御部4
5の出力電圧を監視しながら当該可変抵抗VRを調整
し、該オフセット制御部45の出力電圧が当該出力範囲
の中心値になるように調整する。
【0038】そこで、図2に、図1のモータ起動時の出
力波形図を示す。図2(A)は速度制御部43の出力波
形、図2(B)は位相制御部44の出力波形、図2
(C)は分圧回路48の出力波形、図2(D)はゲイン
アンプ50の出力波形である。図2(A)〜(D)にお
いて、まず、t0 時点でモータオン信号が入来すると速
度系エラー出力にスパイク電圧が発生し、オフセット制
御部45と速度制御部43が動作を開始し、オフセット
制御部45によって速度制御の引き込みが開始される。
速度制御部45からは、目標速度信号とFG信号との比
較を行い得られたエラー信号が出力されるもので(図2
(A))、速度制御による収束値(電圧)は制御出力範
囲の中間値であり、例えば2.5Vである。
【0039】オフセット制御部45によるオフセット制
御は、モータオン時に必ず制御出力範囲の中間値から始
まり速度制御信号の引き込みを行うが、分圧回路48に
よって定常回転時における出力電圧(例えば2V)とな
るように調整されているので(図2(C)))、t0
点においてオフセット制御部45からはオフセットエラ
ー出力の収束電圧(調整によるもので例えば2V)が出
力される。このとき位相制御部44からは制御出力範囲
の中間値(基準電圧)が出力される(例えば2.5V
(図2(B))。オフセット制御部45から常に収束電
圧を一定とするエラー電圧(例えば2V)が出力されて
いることから、モータ起動開始時点でオフセット制御部
45の出力が速度制御部43の制御ロックの条件と等し
くなるため、速度制御系の収束が速くなり、モータロッ
クまでの時間T1 (例えば245msec) が短縮される
(図2(D))。
【0040】一方、t1 時点で速度制御が収束すると、
モータロック信号が発生すると共に位相制御部44が動
作を開始し、速度制御が固定されてモータ46の定速回
転を保持する(図2(B))。このように、モータ46
の起動時間を従来(図8)より半分以下に短縮すること
ができるものである。また、この起動時間の短縮はオフ
セット制御部45の積分器(図7参照)の帰還コンデン
サ(C0 )の容量に影響されないことから、該積分器の
負担を軽減することができ、制御系の動作を安定させる
ことができるものである。
【0041】ところで、モータ起動時に制御動作を短時
間で安定させる方法として、モータへの駆動電流を専用
の回路により一時的に増大させる方法が知られているが
(例えば、特開平5−64477号公報)、本発明のも
のはモータ立ち上り時に定常走行時と同等のオフセット
電圧を分圧回路48に出力させることで安定時間を短縮
させるものであり、これはオフセット制御出力が元々速
い変化をしないことから(駆動電流を一時的に増大させ
てもオフセット制御出力が安定するまではサーボロック
されない)、最初から定常時と同じ電圧を出力させた方
がサーボロックを速やかに行うことができるからであ
る。また、本発明は単に分圧回路48を設けるのみでよ
く、駆動電流を増大させるための複雑な回路を必要とし
ないものである。
【0042】上述のモータ制御装置41は、例えば前述
の図4に示すVTRやDATの磁気記録再生装置に適用
されるもので、記録ヘッド及び再生ヘッドを搭載する回
転ヘッドを回転させるドラムモータの回転制御として使
用され、また記録媒体としての磁気テープを走行するキ
ャプスタンを回転させるキャプスタンモータの回転制御
として使用されるものである。
【0043】ここで、図3に、本発明の他の実施例の構
成図を示す。図3は、本発明のモータ制御装置41が磁
気記録再生装置に適用される場合にキャプスタンモータ
を回転制御する場合におけるブロック回路図である。図
3において、モータ制御装置41は、サーボ回路42に
追従制御部であるATF制御部51が設けられ、位相制
御部44と加算抵抗R9 との間に切換手段であるスイッ
チ回路52が介在され、該位相制御部44とATF制御
部51とを切り換える。なお、他の構成は図1と同様で
ある。
【0044】図3に示す磁気記録再生装置におけるモー
タ制御装置41は、上述のように速度制御部43及びオ
フセット制御部45により分圧回路48がキャプスタン
モータであるモータ46を短時間で起動してサーボロッ
クした時に、記録モード時にはスイッチ回路52が位相
制御部44に切り換えて位相制御信号によりモータ46
を制御する。また、再生モード時にはスイッチ回路52
がATF制御部51に切り換え、再生ヘッドで磁気テー
プから読み出したATF信号に基づいて該ATF制御部
51が制御信号を生成し、加算抵抗R9 を介して加算器
47に出力することにより、モータ46をATF制御す
るものである。
【0045】そこで、図2に戻り、磁気テープにつなぎ
記録する場合を説明する。DATのような磁気記録再生
装置での磁気テープ上につなぎ記録する場合、前述のよ
うにつなぎポイント手前で再生モードとして読み込みを
行って該つなぎポイントで記録モードに切り換える。こ
のつなぎポイントを図2のt2 時点とすると、加算器4
7に入力される分圧回路48の出力(オフセット制御部
45の出力)は収束のためのエラー電圧の出力が維持さ
れていることから、従前の図9に示すようにATF制御
部51から位相制御部44に切り換えた時に位相制御部
44の出力エラー信号が暴れていてもオフセット制御部
45からのエラー出力が大きく変動することがなく、モ
ータロック(サーボロック)が解除されずにスムーズな
切り換えが行われて安定した記録動作を行うことができ
るものである。
【0046】すなわち、つなぎポイントにおける再生動
作から記録動作への移行がスムーズに行うことができ、
異常なトラックパターンが形成されるのを防止すること
ができる。また、常時安定したオフセットエラー出力が
得られることから、再生動作から記録動作への移行時に
位相制御部44の出力エラー信号が暴れていてもモータ
ロックがオフ状態になることがなく、モータ暴走を防止
することができるものである。
【0047】
【発明の効果】以上のように、請求項1乃至3のモータ
制御装置によれば、速度制御信号と位相制信号とからオ
フセット制御部がモータを所定の回転数に制御駆動する
駆動制御信号を生成するもので、少なくともモータ起動
時に該駆動制御信号としての出力電圧を出力電圧保持手
段が適宜設定調整、分圧してモータの安定動作時に必要
な電圧値に保持することにより、速度制御部及び位相制
御部が不安定状態であっても出力電圧保持手段から常に
一定の出力電圧が供給され、モータ起動時における速度
制御の収束を迅速に行うことが可能となってモータ起動
時間の短縮を図ることができる。
【0048】請求項4又は5の磁気記録再生装置によれ
ば、上記モータ制御装置を備えて回転ヘッドの回転、記
録媒体の走行のためのドラムモータ及び走行モータの回
転制御を行い、また記録再生の動作モードに応じて位相
制御と追従制御を切り換えることにより、記録、再生動
作におけるサーボ動作の安定化が図られ、動作モードが
記録媒体の走行中に切り換えられてもモータ暴走の防止
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成図である。
【図2】図1のモータ起動時の出力波形図である。
【図3】本発明の他の実施例の構成図である。
【図4】従来の回転ヘッド型磁気記録再生装置のモータ
駆動系のブロック図である。
【図5】図4のサーボ回路によるドラムモータの制御系
のブロック図である。
【図6】図4のサーボ回路によるキャプスタンモータの
制御系のブロック図である。
【図7】図5及び図6のオフセット制御部の積分器の回
路図である。
【図8】図6のモータ駆動時の出力波形図である。
【図9】従来のつなぎ記録動作の制御波形図(1)であ
る。
【図10】従来のつなぎ記録動作の制御波形図(2)で
ある。
【符号の説明】
41 モータ制御装置 42 サーボ回路 43 速度制御部 44 位相制御部 45 オフセット制御部 46 モータ 47 加算器 48 分圧回路 50 ゲインアンプ 51 ATF制御部 52 スイッチ回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの回転速度を所定の回転速度に保
    持するための速度制御信号を生成して出力する速度制御
    部と、 該モータの回転位相と基準信号の位相とを比較して位相
    制御信号を生成して出力する位相制御部と、 該速度制御信号及び該位相制御信号に基づいて該モータ
    を所定の回転数に制御駆動する駆動制御信号を生成して
    出力するオフセット制御部とを備えるモータ制御装置に
    おいて、 少なくとも前記モータの起動時に、前記オフセット制御
    部からの駆動制御信号としての出力電圧を、該モータの
    安定動作時に必要な電圧値に保持する出力電圧保持手段
    が設けられることを特徴とするモータ制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の出力電圧保持手段は、前
    記駆動制御信号としての出力電圧を分圧して前記必要な
    電圧値を保持する分圧回路を備えることを特徴とするモ
    ータ制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の分圧回路は、前記オフセ
    ット制御部の出力端で前記出力電圧を設定調整する調整
    手段を備えることを特徴とするモータ制御装置。
  4. 【請求項4】 情報の記録再生を行う記録媒体を走行さ
    せるための走行モータと、 該記録媒体に対して記録、再生を行う回転ヘッドを回転
    させるドラムモータと、 該走行モータ及びドラムモータを所定回転数で制御駆動
    するサーボ制御手段とを具備する磁気記録再生装置にお
    いて、 前記サーボ制御手段は、 モータ回転速度を所定の回転速度に保持するための速度
    制御信号を生成して出力する速度制御部と、 モータ回転位相と基準信号の位相とを比較して位相制御
    信号を生成して出力する位相制御部と、 該速度制御信号及び位相制御信号に基づいてモータ回転
    数を所定の回転数に制御駆動する駆動制御信号を生成し
    て出力するオフセット制御部とを前記走行モータ及びド
    ラムモータに応じてそれぞれ備え、 該サーボ制御手段に、少なくともモータ起動時に該駆動
    制御信号としての出力電圧をモータ安定動作時に必要な
    電圧値に保持する出力電圧保持手段が該走行モータ及び
    ドラムモータに応じてそれぞれ設けられることを特徴と
    する磁気記録再生装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のサーボ制御手段は、 前記記録媒体より前記回転ヘッドで再生する追従信号に
    基づいて該記録媒体の記録トラックの追従制御を行う制
    御信号を生成する追従制御部を備え、 該記録媒体に対する動作モードに応じて前記位相制御部
    と該追従制御部とを切り換える切換手段が設けられるこ
    とを特徴とする磁気記録再生装置。
JP7179023A 1995-07-14 1995-07-14 モータ制御装置及びこれを使用した磁気記録再生装置 Pending JPH0937581A (ja)

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