JPH0936743A - アナログ−デジタル変換器 - Google Patents

アナログ−デジタル変換器

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JPH0936743A
JPH0936743A JP7187257A JP18725795A JPH0936743A JP H0936743 A JPH0936743 A JP H0936743A JP 7187257 A JP7187257 A JP 7187257A JP 18725795 A JP18725795 A JP 18725795A JP H0936743 A JPH0936743 A JP H0936743A
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signal
analog
voltage
bits
bit
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JP7187257A
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Nobuya Uta
暢也 宇多
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Renesas Design Corp
Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Electric Semiconductor Systems Corp
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Renesas Design Corp
Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Electric Semiconductor Systems Corp
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/12Analogue/digital converters
    • H03M1/34Analogue value compared with reference values
    • H03M1/38Analogue value compared with reference values sequentially only, e.g. successive approximation type
    • H03M1/46Analogue value compared with reference values sequentially only, e.g. successive approximation type with digital/analogue converter for supplying reference values to converter
    • H03M1/462Details of the control circuitry, e.g. of the successive approximation register

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  • Theoretical Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基準クロックを高速化せずにA−D変換の変
換速度を高速化すること。 【構成】 nビットの各ビット毎に入力アナログ電圧及
びD−A変換器の出力電圧を交互に比較の基準としてD
−A変換器から出力される電圧と入力アナログ電圧との
比較を実行して1ビットの比較結果信号を示す信号を出
力する比較器を具備したA−D変換器である。このA−
D変換器では、比較器によって出力された比較結果信号
に対してnビットの各ビットごとに、反転及び非反転
を、順次、交互に繰り返して実行し、実行結果の信号は
逐次比較レジスタに格納される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は基準となる制御クロッ
クを高速化することなく変換速度を向上することのでき
る逐次比較型のアナログ−デジタル変換器(以下A−D
変換器と記す)に関する。
【0002】
【従来の技術】逐次比較型のA−D変換器は、その回路
構成が簡単であるため主にワンチップマイクロコンピュ
ータなどに搭載されることが多くなっている。この場合
にはA−D変換器に供給される制御クロックはマイクロ
コンピュータの制御に用いられるシステムクロックを用
いる場合が通例である。
【0003】図9はこのような従来のA−D変換器の構
成を示す回路図である。図9において、10は比較器、
20はD−A変換器、30は逐次比較レジスタ、41は
アナログ入力線、42は比較器10の出力線、43は逐
次比較レジスタ30のデジタル出力をD−A変換器に供
給するデジタル信号線、44はD−A変換器20からの
アナログ信号を供給する信号線である。また、11はア
ナログ入力線41からの信号をオン・オフするスイッ
チ、12はD−A変換器20からのアナログ信号をオン
・オフするスイッチ、13はコンデンサ、14は反転増
幅器、15は反転増幅器14の入力と出力を短絡及び開
放するスイッチである。すなわち、比較器10はスイッ
チ11、12、15、コンデンサ13、反転増幅器14
により構成されている。
【0004】図10は図9に示す従来のA−D変換器の
各信号のタイミングを示すタイミングチャートである。
同図において、φADはこのA−D変換器に加えられる基
準クロック、φ1はスイッチ15の駆動信号、φ2、φ
2バーはスイッチ11、12を制御する互いに逆相の信
号である。なお、φ1、φ2、φ2バーは基準クロック
φADから生成される。また、D−A変換器10は基準電
圧Vref+とVref-の電位差の1/2n 単位で2n 段階の
電圧を発生できるものである。また、本願の図面中では
φ2バー等の反転信号は、符号の上に横線を付して示し
ている。
【0005】次に動作について説明する。まず、信号φ
2により、スイッチ11を閉じ、測定用アナログ入力信
号を入力する。次に、比較器10は信号φ1により、ス
イッチ15を閉じて反転増幅器14の入力と出力とを短
絡する。このときコンデンサ13のa点側の電荷とb点
側の電荷は均衡が取られるとともに、b点側の電圧は反
転増幅器14が自己の出力によって反転増幅器14自身
のしきい値に等しくなる。
【0006】b点側の電圧が反転増幅器14のしきい値
と等しくなった後、信号φ1の立ち下がりでスイッチ1
5を開き、反転増幅器14の入力電圧はb点の電荷によ
り反転増幅器14のしきい値と等しい電圧に保持され
る。
【0007】次に、信号φ2の立ち下がりでスイッチ1
1が閉じられるとともにφ2バーの立ち上がりでスイッ
チ12が閉じられD−A変換器20の出力線44からの
アナログ信号が比較器10に入力される。a点にはアナ
ログ入力線41を介して入力されたアナログ入力電圧に
比例した電荷が蓄えられているが、スイッチ12が閉じ
られることによりアナログ入力電圧とD−A変換器20
の出力電圧との差分電圧によりa点の電圧、電荷が変化
する。この変化に対応してb点の電荷、電圧も変化し、
結果的に反転増幅器14の入力電圧が変化する。
【0008】以上の動作によって比較器10の出力から
は、アナログ入力電圧よりもD−A変換器20の出力電
圧が低い場合には「1」が出力され、アナログ入力電圧
よりもD−A変換器20の出力電圧が高い場合には
「0」が出力される。この出力信号は逐次比較レジスタ
30の1ビット分に格納され、逐次比較レジスタ30の
データはD−A変換器20に転送される。
【0009】複数のビットを有するA−D変換器では、
以上の1ビット分の動作がA−D変換器のビット数分だ
け繰り返される。
【0010】なお、従来の逐次比較形のA−D変換器の
詳細な動作は、例えば、電子通信学会編の「LSIハン
ドブック」(昭和59年11月30日、第1版、オーム
社)の635ページに記載されている。さらに、比較器
の動作は同書の622ページに「チョッパ形比較器」と
して記載されている。
【0011】このような従来のA−D変換器において、
変換速度を向上させるためにはシステムクロックの周波
数を上げることが行われている。しかしながら、システ
ムクロックの周波数を上げて全体を高速動作させると消
費電力が大きくなるという問題があった。
【0012】ところで、以上のような従来の逐次比較形
A−D変換器では、以上述べたようにアナログ入力電圧
によって比較器10のしきい値を設定し、D−A変換器
20の出力電圧との比較を行い、再び、アナログ入力信
号による比較器10のしきい値の設定を行うといった繰
り返しの動作を制御信号に基づいて実行している。そし
て、スイッチ11はチョッパ形の比較器のしきい値設定
を行う場合にのみオンになり、スイッチ12は比較動作
を行う場合にのみオンになる。このため、信号φ1と信
号φ2の位相関係は図10に示す関係を維持することが
必要になる。すなわち、基準クロックを高速にして、変
換速度を向上させたとしても信号φ2の立ち下がりで動
作を開始する比較器10が比較結果を確定できるまでの
時間が信号φ2のローレベル区間内にあることが必要で
ある。このため、基準クロックを高速にすることだけで
A−D変換器を高速化する事には限界がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来のA−D変換器は
以上のように構成されており、A−D変換器の変換を高
速化するために基準クロックを高速化するとシステム全
体の消費電力の増加を招くという問題があった。さらに
A−D変換器の変換を高速化するために基準クロックを
高速化するにも限界があるなどの問題点があった。
【0014】この発明は上記のような問題点を解消する
ために成されたもので、基準クロックを高速化しなくて
も変換速度を高くすることのできるA−D変換器を提供
する事を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
るアナログ−デジタル変換器は、入力されるnビットの
デジタル信号を第2のアナログ電圧に変換して出力する
デジタル−アナログ変換器と、nビットの各ビット毎に
第1のアナログ電圧及び第2のアナログ電圧を交互に比
較の基準としてデジタル−アナログ変換器から出力され
る第2のアナログ電圧と第1のアナログ電圧との比較を
実行して1ビットの比較結果信号を示す信号を出力する
比較手段と、比較手段によって出力された比較結果信号
に対してnビットの各ビットごとに、反転及び非反転
を、順次、交互に繰り返して実行し、実行結果の信号を
出力する信号反転手段と、nビット分の格納領域を有
し、信号反転手段から出力された信号をnビットの各ビ
ットごとに格納領域に順次格納し、格納領域に格納され
ているnビットのデジタル信号を変換結果のデジタル信
号として外部に出力するとともにデジタル−アナログ変
換器に転送する逐次比較レジスタとを具備したものであ
る。
【0016】請求項2記載の発明に係るアナログ−デジ
タル変換器は、nビットのうちの奇数ビットの比較の際
には第1のアナログ電圧をチョッパ形比較器に参照させ
て第1のアナログ電圧と第2のアナログ電圧との比較を
行わせるように比較手段を制御し、nビットのうちの偶
数ビットの比較の際には第2のアナログ電圧をチョッパ
形比較器に参照させて第1のアナログ電圧と第2のアナ
ログ電圧との比較を行わせるように比較手段を制御する
制御手段をさらに具備したものである。
【0017】請求項3記載の発明に係るアナログ−デジ
タル変換器は、nビットのうちの偶数ビットの比較の際
には第1のアナログ電圧をチョッパ形比較器に参照させ
て第1のアナログ電圧と第2のアナログ電圧との比較を
行わせるように比較手段を制御し、nビットのうちの奇
数ビットの比較の際には第2のアナログ電圧をチョッパ
形比較器に参照させて第1のアナログ電圧と第2のアナ
ログ電圧との比較を行わせるように比較手段を制御する
制御手段をさらに具備したものである。
【0018】請求項4記載の発明に係るアナログ−デジ
タル変換器は、制御手段を、nビットのうちの奇数のビ
ットの比較の際には比較器からの信号が反転増幅器によ
って反転されるようにスイッチを制御し、nビットのう
ちの偶数のビットの比較の際には比較器からの信号が反
転増幅器によって反転されないようにスイッチを制御す
るように構成したものである。
【0019】請求項5記載の発明に係るアナログ−デジ
タル変換器は、制御手段を、nビットのうちの偶数のビ
ットの比較の際には比較器からの信号が反転増幅器によ
って反転されるようにスイッチを制御し、nビットのう
ちの奇数のビットの比較の際には前記比較器からの信号
が前記反転増幅器によって反転されないように前記スイ
ッチを制御するように構成したものである。
【0020】請求項6記載の発明に係るアナログ−デジ
タル変換器は、逐次比較レジスタの偶数ビットの格納領
域の入力側にそれぞれ設けられ、比較手段から出力され
る偶数ビットの信号を格納の際に反転する反転増幅器を
具備するものである。
【0021】請求項7記載の発明に係るアナログ−デジ
タル変換器は、逐次比較レジスタの奇数ビットの格納領
域の入力側にそれぞれ設けられ、比較手段から出力され
る奇数ビットの信号を格納の際に反転する反転増幅器を
具備するものである。
【0022】
【作用】請求項1記載の発明における比較手段は、nビ
ットの各ビット毎に前記第1のアナログ電圧及び前記第
2のアナログ電圧を交互に比較の基準として前記デジタ
ル−アナログ変換器から出力される前記第2のアナログ
電圧と前記第1のアナログ電圧との比較を実行して1ビ
ットの比較結果信号を示す信号を出力する。
【0023】請求項2記載の発明における制御手段は、
nビットのうちの奇数ビットの比較の際には第1のアナ
ログ電圧をチョッパ形比較器に参照させて第1のアナロ
グ電圧と第2のアナログ電圧との比較を行わせるように
比較手段を制御し、nビットのうちの偶数ビットの比較
の際には第2のアナログ電圧をチョッパ形比較器に参照
させて第1のアナログ電圧と第2のアナログ電圧との比
較を行わせるように比較手段を制御する。
【0024】請求項3記載の発明における制御手段は、
nビットのうちの偶数ビットの比較の際には第1のアナ
ログ電圧をチョッパ形比較器に参照させて第1のアナロ
グ電圧と第2のアナログ電圧との比較を行わせるように
比較手段を制御し、nビットのうちの奇数ビットの比較
の際には第2のアナログ電圧をチョッパ形比較器に参照
させて第1のアナログ電圧と第2のアナログ電圧との比
較を行わせるように比較手段を制御する。
【0025】請求項4記載の発明における制御手段は、
nビットのうちの奇数のビットの比較の際には比較器か
らの信号が反転増幅器によって反転されるようにスイッ
チを制御し、nビットのうちの偶数のビットの比較の際
には比較器からの信号が反転増幅器によって反転されな
いようにスイッチを制御する。
【0026】請求項5記載の発明における制御手段は、
nビットのうちの偶数のビットの比較の際には比較器か
らの信号が反転増幅器によって反転されるようにスイッ
チを制御し、nビットのうちの奇数のビットの比較の際
には比較器からの信号が反転増幅器によって反転されな
いようにスイッチを制御する。
【0027】請求項6記載の発明における反転増幅器
は、逐次比較レジスタの偶数ビットの格納領域の入力側
にそれぞれ設けられ、比較手段から出力される偶数ビッ
トの信号を格納の際に反転する。
【0028】請求項7記載の発明における反転増幅器
は、逐次比較レジスタの奇数ビットの格納領域の入力側
にそれぞれ設けられ、比較手段から出力される奇数ビッ
トの信号を格納の際に反転する。
【0029】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1はこの発明の実施例1におけるA−D変換器
の構成を示す図である。図において100は本実施例の
A−D変換器(アナログ−デジタル変換器)、110は
奇数ビットではしきい値を測定用アナログ入力電圧に設
定し、偶数ビットではD−A変換器の出力電圧に設定す
る比較器(比較手段)、120はA−D変換器100の
各部に供給する制御信号を生成する制御信号生成部(制
御手段)である。また、111は反転増幅器(信号反転
手段)、112は比較器の出力を反転増幅器111を介
して出力するか、介さずに出力するかを選択するスイッ
チである。このスイッチ112は入力される制御信号が
ローレベルの時は反転増幅器(チョパ形比較器)14か
らの出力を反転増幅器111を介して出力するように動
作し、入力される制御信号がハイレベルの時は反転増幅
器14からの出力を反転増幅器111を介さずに出力す
るように動作する。なお、図9に示す従来のA−D変換
器と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明は
省略する。
【0030】次に、動作について説明する。図2は図1
に示すA−D変換器100の各制御信号のタイミングを
示すタイミングチャートである。同図において、φAD
このA−D変換器に加えられる従来と同等の基準クロッ
ク、φ3はスイッチ15の駆動信号、φ4、φ4バーは
スイッチ11、12を制御する逆相の信号である。φ5
はスイッチ112を駆動するための信号、φ6は逐次比
較レジスタにデータを格納するタイミングを示す信号で
ある。なお、信号φ3、信号φ4、信号φ4バー、信号
φ5、信号φ6は基準クロックφADから制御信号生成部
120において生成される。
【0031】A−D変換器100がA−D変換を開始す
ると、第1ビット、すなわち、逐次比較レジスタ30の
MSB(最上位ビット)を「1」に、他のビットを
「0」に一時的にする。そして逐次比較レジスタ30か
らの出力ディジタル信号は出力信号線43を介してD−
A変換器(デジタル−アナログ変換器)20に供給され
る。このため、D−A変換器20の出力はフルスケール
電圧(VFS)の1/2になる。次に、信号φ4の立ち上
がりでスイッチ11を閉じ、アナログ入力線41をオン
にする。次に、信号φ3の立ち上がりでスイッチ15が
閉じられ、反転増幅器14の入力と出力を短絡する参照
動作をする。この後、信号φ4バーの立ち上がりで、ス
イッチ12が閉じられ、アナログ入力電圧Vi(第1の
アナログ電圧)とD−A変換器20の出力電圧(第2の
アナログ電圧)との差分電圧により反転増幅器14の入
力電圧が変化する。この変化は従来のA−D変換器の動
作と同様である。そして、比較器110の出力からは、
アナログ入力電圧よりもD−A変換器20の出力電圧が
低い場合には「1」の信号が出力され、アナログ入力電
圧よりもD−A変換器20の出力電圧が高い場合には
「0」が出力される。この出力信号は信号φ6のハイレ
ベル区間内で逐次比較レジスタ30のMSBとして格納
されてVFS/2に対するアナログ入力電圧の比較を終了
する。そして逐次比較レジスタ30のデータはD−A変
換器20に転送されてD−A変換される。
【0032】次に第2ビット、すなわち、MSBの次の
ビットの比較動作において、逐次比較レジスタのMSB
から2ビット目を「1」にする。このとき、MSBの比
較結果が「1」の場合、D−A変換器の出力電圧は(V
FS/2)+(VFS/4)、またMSBの比較結果が
「0」の場合、(VFS/2)−(VFS/4)になる。
【0033】第2ビットの比較では、MSBの比較の時
とは異なり、信号φ3の立ち上がりでD−A変換器20
の出力電圧によって比較器110のしきい値を設定す
る。
【0034】次に時間の経過とともに信号φ4が再びハ
イレベルとなることによってスイッチ11は閉じられ、
アナログ入力線41からの入力電圧Viを入力する。ス
イッチ11が閉じられる前は、c点にはD−A変換器2
0から出力線44を介して入力された出力信号によって
印加されたD−A変換器20の出力電圧に比例した電荷
が蓄えられている。そしてスイッチ11が閉じられると
アナログ入力電圧ViとD−A変換器20からの出力電
圧との差分電圧によりc点の電圧、電荷が変化する。こ
の変化に追従してd点の電圧、電荷が変化し、結果的に
反転増幅器14の入力電圧が変化する。信号φ5がロー
レベルの時は反転増幅器14からの信号を反転増幅器1
11を介して出力するようにスイッチ112が制御され
る。すなわち、信号φ5がローレベル信号の時は、反転
増幅器14の出力は反転増幅器111によって反転され
て出力されることになる。このように反転増幅器111
を用いて反転するのは第1ビットであるMSBの時とは
比較器110におけるアナログ入力ViとD−A変換器
20の出力信号と比較の関係が逆転しているためであ
る。すなわち、第1ビットの比較時には入力アナログ信
号Viに対してD−A変換器20の出力信号が大きい
か、小さいかを比較しているのに対して、第2ビットで
はD−A変換器20の出力信号に対して入力アナログ信
号Viが大きいか、小さいかを比較している。この関係
の逆転を補正するために第2ビットでは反転増幅器11
1で信号をさらに反転している。このようにして、比較
器110からの出力信号は、奇数ビットの比較時と同様
にアナログ入力電圧Viより、D−A変換器20の出力
電圧が低い場合には「1」が得られ、アナログ入力電圧
Viより、D−A変換器20の出力電圧が高い場合には
「0」が得られる。得られた信号は信号φ6のハイレベ
ル区間内で逐次比較レジスタ30の第2ビットに格納さ
れる。
【0035】以下、奇数ビット、偶数ビットの変換を交
互に繰り返し、nビット(nは自然数)のA−D変換を
行う。なお、奇数ビットは上述した第1ビット、すなわ
ち、MSBと同様に比較が行われ、偶数ビットは上述し
た第2ビットと同様に比較が行われる。
【0036】この実施例ではチョッパ形の比較器の信号
増幅段をスイッチ15、反転増幅器14、コンデンサ1
3によって構成しているが、信号の増幅度がさらに必要
な場合には、反転増幅器を直列に数段接続しても良い。
ただし、上述した実施例と比較結果の位相を等しくする
ためには奇数段にする必要がある。
【0037】なお、図2と図10に示す基準クロックφ
ADの速度が同じであるとすると、図9に示した従来のA
−D変換器が4ビット分のA−D変換結果を得る間に、
本実施例のA−D変換器100は5ビット分のA−D変
換結果が得られることになる。すなわち、本実施例では
基準クロックの周波数を高くすることなく、A−D変換
器の高速化を図ることができる。
【0038】実施例2.図3はこの発明の実施例2にお
けるA−D変換器の構成を示す図である。図において、
110aは比較器(比較手段)、120aは制御信号生
成部(制御手段)である。なお、図1に示す部分と同一
の部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略す
る。
【0039】次に動作について説明する。図4は本実施
例の制御信号生成部120aが生成する、A−D変換器
(アナログ−デジタル変換器)100aの各制御信号の
タイミングを示すタイミングチャートである。なお、図
2に示すタイミングチャートとは、信号φ4、信号φ4
バー、信号φ5が反転している点で異なっている。
【0040】A−D変換器100aがA−D変換を開始
すると、第1ビット、すなわち、逐次比較レジスタ30
のMSB(最上位ビット)を「1」に、他のビットを
「0」に一時的にする。そして逐次比較レジスタ30か
らの出力ディジタル信号は出力信号線43を介してD−
A変換器20に供給される。このため、D−A変換器2
0の出力はフルスケール電圧(VFS)の1/2になる。
そして信号φ4バーの立ち上がりでスイッチ12が閉じ
られ、D−A変換器20からの出力信号をオンにする。
次に、比較器110aは信号φ3の立ち上がりでスイッ
チ15を閉じ反転増幅器14の入力と出力を短絡して参
照動作を実行する。この後、信号φ4の立ち上がりでス
イッチ11が閉じられ、入力アナログ電圧Vi(第1の
アナログ電圧)とD−A変換器20の出力電圧(第2の
アナログ電圧)の電位差により反転増幅器14の入力電
圧が変化する。反転増幅器14の出力は反転増幅器11
1でさらに反転されアナログ入力電圧よりもD−A変換
器20の出力電圧が低い場合には「1」の信号が出力さ
れ、アナログ入力電圧よりもD−A変換器20の出力電
圧が高い場合には「0」が出力される(比較動作)。
【0041】この出力信号は信号φ6のハイレベル区間
内で逐次比較レジスタ30のMSBとして格納されてV
FS/2に対するアナログ入力電圧の比較を終了する。そ
して逐次比較レジスタ30のデータはD−A変換器20
に転送されてD−A変換される。
【0042】次に第2ビット、すなわち、MSBの次の
ビットの比較動作において、逐次比較レジスタのMSB
から2ビット目を「1」にする。このとき、MSBの比
較結果が「1」の場合、D−A変換器の出力電圧は(V
FS/2)+(VFS/4)、またMSBの比較結果が
「0」の場合、(VFS/2)−(VFS/4)になる。そ
して、第2ビットの比較では、MSBの比較の時とは異
なり、信号φ3の立ち上がりでアナログ入力電圧によっ
て比較器110aのしきい値を設定する。次に時間の経
過とともに信号φ4バーが再びハイレベルとなることに
よってスイッチ12は閉じられ、D−A変換器20から
の出力電圧を入力する。スイッチ12が閉じられる前
は、c点にはアナログ入力線41を介して入力されたア
ナログ入力信号によって印加された電圧に比例した電荷
が蓄えられている。そしてスイッチ12が閉じられると
アナログ入力電圧ViとD−A変換器20からの出力電
圧との差分電圧によりc点の電圧、電荷が変化し、この
変化に追従してd点の電圧、電荷が変化する。すなわ
ち、反転増幅器14の入力電圧が変化する。
【0043】第2ビットの比較では信号φ5はハイレベ
ルであるので反転増幅器14の出力が反転されずに直接
出力される。このようにして、比較器110aからの出
力信号は、第1ビットの比較時と同様にアナログ入力電
圧Viより、D−A変換器20の出力電圧が低い場合に
は「1」が得られ、アナログ入力電圧Viより、D−A
変換器20の出力電圧が高い場合には「0」が得られ
る。得られた信号は信号φ6のハイレベル区間内で逐次
比較レジスタ30の第2ビットに格納される。
【0044】以下、奇数ビット、偶数ビットの変換を交
互に繰り返し、nビットのA−D変換を行う。なお、奇
数ビットは上述した第1ビット、すなわち、MSBと同
様に比較が行われ、偶数ビットは上述した第2ビットと
同様に比較が行われる。
【0045】この実施例ではチョッパ形比較器の信号増
幅段をスイッチ15、反転増幅器14、コンデンサ13
によって構成しているが、信号の増幅度がさらに必要な
場合には、反転増幅器を直列に数段接続しても良い。た
だし、上述した実施例と比較結果の位相を等しくするた
めには奇数段にする必要がある。
【0046】なお、図4と図10に示す基準クロックφ
ADの速度が同時とすると、図9に示した従来のA−D変
換器が4ビット分のA−D変換結果を得る間に、本実施
例のA−D変換器100aは5ビット分のA−D変換結
果が得られることになる。すなわち、本実施例では基準
クロックの周波数を高くすることなく、A−D変換器の
高速化を図ることができる。
【0047】実施例3.図5はこの発明の実施例3にお
けるA−D変換器の構成を示す図である。図1に示す部
分と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明は
省略する。図5において、31はレジスタの偶数ビット
の入力信号を反転する逐次比較レジスタ、110bは比
較器(比較手段)、120bは制御信号生成部(制御手
段)である。
【0048】次に動作について説明する。図6は制御信
号生成部120bが出力する制御信号のタイミングを示
すタイミングチャートである。まず、第1のビットであ
るMSBの変換時には、信号φ4の立ち上がりでスイッ
チ11が閉じて、アナログ入力電圧Vi(第1のアナロ
グ電圧)が入力される。次に、比較器110bでは信号
φ3の立ち上がりでスイッチ15を閉じて反転増幅器1
4の入力と出力とを短絡する。このときコンデンサ13
のa点側の電荷とb点側の電荷は均衡が取られるととも
にb点の電圧は反転増幅器14が自己の出力によって反
転増幅器14自身のしきい値に等しくされる。
【0049】b点の電圧が反転増幅器14のしきい値と
等しくなった後、信号φ3の立ち下がりによってスイッ
チ15が開かれ、反転増幅器14の入力電圧はb点の電
荷により反転増幅器14のしきい値と等しい電圧で保持
される。
【0050】次に、信号φ4の立ち下がりによってスイ
ッチ11を開くと同時に、信号φ4バーの立ち上がりで
スイッチ12が閉じられ、D−A変換器20の出力信号
が出力線44を介して入力される。a点にはアナログ入
力線41によって印加されたアナログ入力電圧Viに比
例した電荷が蓄えられているが、スイッチ12が閉じら
れることにより、アナログ入力電圧ViとD−A変換器
20の出力電圧(第2のアナログ電圧)との差分電圧に
より、a点の電圧、電荷が変化する。この変化に対応し
て、b点の電荷電圧が変化し、結果的に反転増幅器14
の入力電圧が変化する。
【0051】以上の動作によって、比較器110の出力
からは、アナログ入力電圧よりもD−A変換器20の出
力電圧が低い場合には「1」の信号が出力され、アナロ
グ入力電圧よりもD−A変換器20の出力電圧が高い場
合には「0」が出力される。この出力信号は信号φ6の
ハイレベル区間内で逐次比較レジスタ31のMSBとし
て格納される。
【0052】MSBの次のビット、すなわち、第2ビッ
トではスイッチ12を閉じた状態、すなわち、比較器1
10bにD−A変換器20の出力信号が入力される状態
において、信号φ3の立ち上がりでスイッチ15が閉じ
られ(参照動作)、反転増幅器14の入力と出力を短絡
する。このときコンデンサ13のa点側の電荷とb点側
の電荷は均衡が取られるとともにb点の電圧は反転増幅
器14の出力によって反転増幅器14自身のしきい値に
等しくなる。
【0053】b点の電圧が反転増幅器14のしきい値と
等しくなった後、信号φ3の立ち下がりでスイッチ15
は開かれ、反転増幅器14の入力電圧はb点の電荷によ
り反転増幅器14のしきい値と等しい電圧で保持され
る。次に信号φ4の立ち上がりによってスイッチ11が
閉じるとともに信号φ4バーの立ち下がりによってスイ
ッチ12が開き、アナログ入力電圧ViとD−A変換器
20の出力電圧との差分電圧により、a点の電圧、電荷
が変化する。この変化に対応して、b点の電荷電圧が変
化し、結果的に反転増幅器14の入力電圧が変化する。
【0054】以上の動作によって、比較器110bの出
力からは、アナログ入力電圧ViよりもD−A変換器2
0の出力電圧が低い場合には「0」の信号が出力され、
アナログ入力電圧よりもD−A変換器20の出力電圧が
高い場合には「1」が出力される。
【0055】ところで、逐次比較レジスタは偶数ビット
において反転増幅器14の出力信号を反転する構成であ
るため、第2ビットに対応する比較出力信号は反転され
る。そして信号φ6のハイレベル区間内で逐次比較レジ
スタ31に格納される。すなわち、逐次比較レジスタ3
1にはアナログ入力電圧ViよりもD−A変換器20の
出力電圧が低い場合には「1」の信号が格納され、アナ
ログ入力電圧よりもD−A変換器20の出力電圧が高い
場合には「0」が格納される(比較動作)。
【0056】すなわち、本実施例では実施例1、2のよ
うに偶数ビット、奇数ビットで反転増幅器111による
反転、非反転を繰り返すこと無く実施例1、2と同様の
結果を得ることができる。
【0057】実施例4.図7はこの発明の実施例4にお
けるA−D変換器の構成を示す図である。図1に示す部
分と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明は
省略する。図7において、32はレジスタの奇数ビット
の入力信号を反転する逐次比較レジスタ、110cは比
較器(比較手段)、120cは制御信号生成部(制御手
段)である。
【0058】次に動作について説明する。図8は制御信
号120cが出力する制御信号のタイミングを示すタイ
ミングチャートである。まず、第1のビットであるMS
Bの変換時には、信号φ4バーの立ち上がりでスイッチ
12が閉じて、D−A変換器20の出力電圧が入力され
る。次に、比較器110bでは信号φ3によりスイッチ
15を閉じて反転増幅器14の入力と出力とが短絡され
る。このときコンデンサ13のa点側の電荷とb点側の
電荷は均衡が取られるとともにb点の電圧は反転増幅器
14の出力によって反転増幅器14自身のしきい値に等
しくなる。
【0059】b点の電圧が反転増幅器14のしきい値と
等しくなった後、信号φ3の立ち下がりによってスイッ
チ15が開かれ、反転増幅器14の入力電圧はb点の電
荷により反転増幅器14のしきい値と等しい電圧で保持
される。
【0060】次に、信号φ4バーの立ち下がりによって
スイッチ12を開くと同時に、信号φ4の立ち上がりで
スイッチ11が閉じられ、アナログ入力電圧Vi(第1
のアナログ電圧)が入力線41を介して入力される。a
点にはD−A変換器20からの出力電圧に比例した電荷
が蓄えられているが、スイッチ11が閉じられることに
より、アナログ入力電圧ViとD−A変換器20の出力
電圧(第2のアナログ電圧)との差分電圧により、a点
の電圧、電荷が変化する。この変化に対応して、b点の
電荷電圧が変化し、結果的に反転増幅器14の入力電圧
が変化する。
【0061】以上の動作によって、比較器110cの出
力からは、アナログ入力電圧よりもD−A変換器20の
出力電圧が低い場合には「0」の信号が出力され、アナ
ログ入力電圧よりもD−A変換器20の出力電圧が高い
場合には「1」が出力される。
【0062】ところで、逐次比較レジスタ32は奇数ビ
ットにおいて反転増幅器14の出力信号を反転する構成
であるため、第1ビットに対応する比較出力信号は反転
される。そして信号φ6のハイレベル区間内で逐次比較
レジスタ32に格納される。すなわち、逐次比較レジス
タ32のMSBにはアナログ入力電圧ViよりもD−A
変換器20の出力電圧が低い場合には「1」の信号が格
納され、アナログ入力電圧よりもD−A変換器20の出
力電圧が高い場合には「0」が格納される(比較動
作)。
【0063】MSBの次のビット、すなわち、第2ビッ
トではスイッチ11を閉じた状態、すなわち、比較器1
10cにアナログ入力電圧Viが入力される状態におい
て、信号φ3の立ち上がりでスイッチ15が閉じられ
(参照動作)、反転増幅器14の入力と出力とを短絡す
る。このときコンデンサ13のa点側の電荷とb点側の
電荷は均衡が取られるとともにb点の電圧は反転増幅器
14の出力によって反転増幅器14自身のしきい値に等
しくなる。
【0064】b点の電圧が反転増幅器14のしきい値と
等しくなった後、信号φ3の立ち下がりでスイッチ15
は開かれ、反転増幅器14の入力電圧はb点の電荷によ
り反転増幅器14のしきい値と等しい電圧で保持され
る。次に信号φ4の立ち下がりでスイッチ11が開くと
ともに信号φ4バーの立ち上がりによってスイッチ12
が閉じ、アナログ入力電圧ViとD−A変換器20の出
力電圧との差分電圧により、a点の電圧、電荷が変化す
る。この変化に対応して、b点の電荷電圧が変化し、結
果的に反転増幅器14の入力電圧が変化する。
【0065】以上の動作によって、比較器110cの出
力からは、アナログ入力電圧よりもD−A変換器20の
出力電圧が低い場合には「1」の信号が出力され、アナ
ログ入力電圧よりもD−A変換器20の出力電圧が高い
場合には「0」が出力される。この出力信号は信号φ6
のハイレベル区間内で逐次比較レジスタ30のMSBか
らLSBにかけて、順次格納される。
【0066】すなわち本実施例では、実施例1、2のよ
うに偶数ビット、奇数ビットで反転増幅器111による
反転、比反転を繰り返すこと無く実施例1、2と同様の
結果を得ることができる。
【0067】以上説明した実施例1乃至4では、それぞ
れ、図2、4、6、8に示すタイミングチャートに基づ
いて説明したが、各制御信号は必ずしもクロックφAD
同期した信号でなくても良い。例えば、アナログ的な遅
延回路を利用し、信号φ6を信号φ4の極性が変化する
たびに発生するワンショットパルスとしても良い。
【0068】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、nビット
の各ビット毎に入力アナログ電圧及びデジタル−アナロ
グ変換器の出力電圧を交互に比較の基準としてデジタル
−アナログ変換器から出力されるアナログ電圧と入力ア
ナログ電圧との比較を実行するように構成したので、基
準クロックを高速化せずにアナログ−デジタル変換を高
速に実行できる効果がある。
【0069】請求項2記載の発明によれば、nビットの
うちの奇数ビットの比較の際には入力アナログ電圧をチ
ョッパ形比較器に参照させて入力アナログ電圧とデジタ
ル−アナログ変換器の出力電圧との比較を行わせるよう
に比較手段を制御し、nビットのうちの偶数ビットの比
較の際にはデジタル−アナログ変換器の出力電圧をチョ
ッパ形比較器に参照させて入力アナログ電圧とデジタル
−アナログ変換器の出力電圧との比較を行わせるように
構成したので、基準クロックを高速化せずにアナログ−
デジタル変換を高速に実行できる効果がある。
【0070】請求項3記載の発明によれば、nビットの
うちの偶数ビットの比較の際には入力アナログ電圧をチ
ョッパ形比較器に参照させて入力アナログ電圧とデジタ
ル−アナログ変換器の出力電圧との比較を行わせるよう
に比較手段を制御し、nビットのうちの奇数ビットの比
較の際にはデジタル−アナログ変換器の出力電圧をチョ
ッパ形比較器に参照させて入力アナログ電圧とデジタル
−アナログ変換器の出力電圧との比較を行わせるように
構成したので、基準クロックを高速化せずにアナログ−
デジタル変換を高速に実行できる効果がある。
【0071】請求項4記載の発明によれば、nビットの
うちの奇数のビットの比較の際には比較器からの信号が
反転増幅器によって反転されるようにスイッチを制御
し、nビットのうちの偶数のビットの比較の際には比較
器からの信号が反転増幅器によって反転されないようス
イッチを制御するように構成したので、基準クロックを
高速化せずにアナログ−デジタル変換を高速に実行でき
る効果がある。
【0072】請求項5記載の発明によれば、nビットの
うちの偶数のビットの比較の際には比較器からの信号が
反転増幅器によって反転されるようにスイッチを制御
し、nビットのうちの奇数のビットの比較の際には比較
器からの信号が反転増幅器によって反転されないようス
イッチを制御するように構成したので、基準クロックを
高速化せずにアナログ−デジタル変換を高速に実行でき
る効果がある。
【0073】請求項6記載の発明によれば、逐次比較レ
ジスタの偶数ビットの格納領域の入力側にそれぞれ設け
られた反転増幅器が比較手段から出力される偶数ビット
の信号を格納の際に反転するように構成したので、反転
増幅器の切り替えを行うこと無くアナログ−デジタル変
換を高速に実行できる効果がある。
【0074】請求項7記載の発明によれば、逐次比較レ
ジスタの奇数ビットの格納領域の入力側にそれぞれ設け
られた反転増幅器が比較手段から出力される奇数ビット
の信号を格納の際に反転するように構成したので、反転
増幅器の切り替えを行うこと無くアナログ−デジタル変
換を高速に実行できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1のA−D変換器の構成を
示す図である。
【図2】 図1に示すA−D変換器の各制御信号のタイ
ミングを示すタイミングチャートである。
【図3】 この発明の実施例2のA−D変換器の構成を
示す図である。
【図4】 図3に示すA−D変換器の各制御信号のタイ
ミングを示すタイミングチャートである。
【図5】 この発明の実施例3のA−D変換器の構成を
示す図である。
【図6】 図5に示すA−D変換器の各制御信号のタイ
ミングを示すタイミングチャートである。
【図7】 この発明の実施例4のA−D変換器の構成を
示す図である。
【図8】 図7に示すA−D変換器の各制御信号のタイ
ミングを示すタイミングチャートである。
【図9】 従来のA−D変換器の構成を示す回路図であ
る。
【図10】 図9に示すA−D変換器の各信号のタイミ
ングを示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
11,12,15,112 スイッチ、14 反転増幅
器(チョッパ形比較器)、20 D−A変換器(デジタ
ル−アナログ変換器)、30,31,32 逐次比較レ
ジスタ、100,100a,100b,100c A−
D変換器(アナログ−デジタル変換器)、111 反転
増幅器(信号反転手段)、110,110a,110
b,110c 比較器(比較手段)、120,120
a,120b,120c 制御信号生成部(制御手
段)。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から入力される第1のアナログ電圧
    を、nを自然数としてnビットのデジタル信号に変換す
    るアナログ−デジタル変換器において、入力されるnビ
    ットのデジタル信号を第2のアナログ電圧に変換して出
    力するデジタル−アナログ変換器と、nビットの各ビッ
    ト毎に前記第1のアナログ電圧及び前記第2のアナログ
    電圧を交互に比較の基準として前記デジタル−アナログ
    変換器から出力される前記第2のアナログ電圧と前記第
    1のアナログ電圧との比較を実行して1ビットの比較結
    果信号を示す信号を出力する比較手段と、前記比較手段
    によって出力された比較結果信号に対してnビットの各
    ビットごとに、反転及び非反転を、順次、交互に繰り返
    して実行し、実行結果の信号を出力する信号反転手段
    と、nビット分の格納領域を有し、前記信号反転手段か
    ら出力された信号をnビットの各ビットごとに前記格納
    領域に順次格納し、前記格納領域に格納されているnビ
    ットのデジタル信号を変換結果のデジタル信号として外
    部に出力するとともに前記デジタル−アナログ変換器に
    転送する逐次比較レジスタとを具備することを特徴とす
    るアナログ−デジタル変換器。
  2. 【請求項2】 前記比較手段はチョッパ形比較器を含
    み、前記アナログ−デジタル変換器は、nビットのうち
    の奇数ビットの比較の際には前記第1のアナログ電圧を
    前記チョッパ形比較器に参照させて前記第1のアナログ
    電圧と前記第2のアナログ電圧との比較を行わせるよう
    に前記比較手段を制御し、nビットのうちの偶数ビット
    の比較の際には前記第2のアナログ電圧を前記チョッパ
    形比較器に参照させて前記第1のアナログ電圧と前記第
    2のアナログ電圧との比較を行わせるように前記比較手
    段を制御する制御手段をさらに具備することを特徴とす
    る請求項1記載のアナログ−デジタル変換器。
  3. 【請求項3】 前記比較手段はチョッパ形比較器を含
    み、前記アナログ−デジタル変換器は、nビットのうち
    の偶数ビットの比較の際には前記第1のアナログ電圧を
    前記チョッパ形比較器に参照させて前記第1のアナログ
    電圧と前記第2のアナログ電圧との比較を行わせるよう
    に前記比較手段を制御し、nビットのうちの奇数ビット
    の比較の際には前記第2のアナログ電圧を前記チョッパ
    形比較器に参照させて前記第1のアナログ電圧と前記第
    2のアナログ電圧との比較を行わせるように前記比較手
    段を制御する制御手段をさらに具備することを特徴とす
    る請求項1記載のアナログ−デジタル変換器。
  4. 【請求項4】 前記信号反転手段は、反転増幅器と、前
    記比較手段からの信号を前記反転増幅器によって反転さ
    せるか否かを選択するスイッチとを含み、前記制御手段
    は、nビットのうちの奇数のビットの比較の際には前記
    比較器からの信号が前記反転増幅器によって反転される
    ように前記スイッチを制御し、nビットのうちの偶数の
    ビットの比較の際には前記比較器からの信号が前記反転
    増幅器によって反転されないように前記スイッチを制御
    する請求項2記載のアナログ−デジタル変換器。
  5. 【請求項5】 前記信号反転手段は、反転増幅器と、前
    記比較手段からの信号を前記反転増幅器によって反転さ
    せるか否かを選択するスイッチとを含み、前記制御手段
    は、nビットのうちの偶数のビットの比較の際には前記
    比較器からの信号が前記反転増幅器によって反転される
    ように前記スイッチを制御し、nビットのうちの奇数の
    ビットの比較の際には前記比較器からの信号が前記反転
    増幅器によって反転されないように前記スイッチを制御
    する請求項3記載のアナログ−デジタル変換器。
  6. 【請求項6】 前記信号反転手段は、前記逐次比較レジ
    スタの偶数ビットの格納領域の入力側にそれぞれ設けら
    れ、前記比較手段から出力される偶数ビットの信号を格
    納の際に反転する反転増幅器を有する請求項1または請
    求項2記載のアナログ−デジタル変換器。
  7. 【請求項7】 前記信号反転手段は、前記逐次比較レジ
    スタの奇数ビットの格納領域の入力側にそれぞれ設けら
    れ、前記比較手段から出力される奇数ビットの信号を格
    納の際に反転する反転増幅器を有する請求項1または請
    求項3記載のアナログ−デジタル変換器。
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