JPH0936215A - キャリアケース - Google Patents
キャリアケースInfo
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- JPH0936215A JPH0936215A JP18126195A JP18126195A JPH0936215A JP H0936215 A JPH0936215 A JP H0936215A JP 18126195 A JP18126195 A JP 18126195A JP 18126195 A JP18126195 A JP 18126195A JP H0936215 A JPH0936215 A JP H0936215A
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- wafers
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 搬送時の振動等による板状物品の破損を防止
する。 【解決手段】 規定枚数の板状物品Wを収納可能な収納
凹部12を有するケース本体11と、その収納凹部12
の相対向するケース側壁部13に設けられるとともに、
板状物品Wの周縁部に係合可能な係合溝15が形成され
た物品支持部14とを備えたキャリアケース10であっ
て、収納凹部12内で板状物品Wと接触状態に保持され
る物品支持部14をゴム状弾性体で構成した。
する。 【解決手段】 規定枚数の板状物品Wを収納可能な収納
凹部12を有するケース本体11と、その収納凹部12
の相対向するケース側壁部13に設けられるとともに、
板状物品Wの周縁部に係合可能な係合溝15が形成され
た物品支持部14とを備えたキャリアケース10であっ
て、収納凹部12内で板状物品Wと接触状態に保持され
る物品支持部14をゴム状弾性体で構成した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、規定枚数の板状物
品(例えば、半導体ウエハやレーザディスク等)を収納
可能なキャリアケースに関するものである。
品(例えば、半導体ウエハやレーザディスク等)を収納
可能なキャリアケースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、板状物品として例えば半導体ウエ
ハを取り扱うウエハ処理工程では、工程間でのウエハ搬
送用として、複数枚のウエハを収納可能なキャリアケー
スが用いられる。この種のキャリアケースは、そのケー
ス本体に規定枚数(通常は25枚)のウエハを収納可能
な収納凹部を有し、この収納凹部の相対向するケース側
壁部に物品支持部が設けられている。物品支持部には板
状物品であるウエハの周縁部に係合可能な係合溝が形成
されており、この係合溝にウエハを係合することにより
収納凹部内でのウエハの姿勢が保持されるようになって
いる。
ハを取り扱うウエハ処理工程では、工程間でのウエハ搬
送用として、複数枚のウエハを収納可能なキャリアケー
スが用いられる。この種のキャリアケースは、そのケー
ス本体に規定枚数(通常は25枚)のウエハを収納可能
な収納凹部を有し、この収納凹部の相対向するケース側
壁部に物品支持部が設けられている。物品支持部には板
状物品であるウエハの周縁部に係合可能な係合溝が形成
されており、この係合溝にウエハを係合することにより
収納凹部内でのウエハの姿勢が保持されるようになって
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のキ
ャリアケースにおいては、ウエハとの接触部分となる物
品支持部がケース本体と同様の硬質材料によって構成さ
れていたため、搬送時の振動によってウエハに欠けや割
れ等の破損が生じるという問題があった。また工場間で
の輸送時には、ケース本体の開口部分を蓋体で閉塞し、
この蓋体に設けた物品押え部によってウエハを弾性的に
押圧保持する方式も採用されているが、実際にウエハと
接触する物品支持部が硬質であるために、輸送時の振動
によっても上記同様にウエハに破損が生じるという問題
があった。
ャリアケースにおいては、ウエハとの接触部分となる物
品支持部がケース本体と同様の硬質材料によって構成さ
れていたため、搬送時の振動によってウエハに欠けや割
れ等の破損が生じるという問題があった。また工場間で
の輸送時には、ケース本体の開口部分を蓋体で閉塞し、
この蓋体に設けた物品押え部によってウエハを弾性的に
押圧保持する方式も採用されているが、実際にウエハと
接触する物品支持部が硬質であるために、輸送時の振動
によっても上記同様にウエハに破損が生じるという問題
があった。
【0004】そこで輸送時の物品保護のために、クッシ
ョン材を間に挟んでタッパー容器に一枚ずつウエハを積
み重ねる、いわゆるタッパーコインスタック方式も採用
されているが、この方式では工場搬出、搬入時にキャリ
アケースからタッパー容器へ、又はタッパー容器からキ
ャリアケースへのウエハの詰め替えが必要になるため余
計な工数がかかるという別の問題があった。
ョン材を間に挟んでタッパー容器に一枚ずつウエハを積
み重ねる、いわゆるタッパーコインスタック方式も採用
されているが、この方式では工場搬出、搬入時にキャリ
アケースからタッパー容器へ、又はタッパー容器からキ
ャリアケースへのウエハの詰め替えが必要になるため余
計な工数がかかるという別の問題があった。
【0005】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたもので、その目的は、工程間搬送時や工場間輸送時
における板状物品の破損を防止することができるキャリ
アケースを提供することにある。
れたもので、その目的は、工程間搬送時や工場間輸送時
における板状物品の破損を防止することができるキャリ
アケースを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、規定枚数の板状物品を収納可能な収納凹部を有する
ケース本体と、その収納凹部の相対向するケース側壁部
に設けられるとともに、板状物品の周縁部に係合可能な
係合溝が形成された物品支持部とを備えたキャリアケー
スにおいて、物品支持部がゴム状弾性体によって構成さ
れたものとなっている。
は、規定枚数の板状物品を収納可能な収納凹部を有する
ケース本体と、その収納凹部の相対向するケース側壁部
に設けられるとともに、板状物品の周縁部に係合可能な
係合溝が形成された物品支持部とを備えたキャリアケー
スにおいて、物品支持部がゴム状弾性体によって構成さ
れたものとなっている。
【0007】したがって請求項1記載の発明では、工程
間搬送時の振動によって板状物品に加わる衝撃がウエハ
支持部の弾性変形によって緩和されるようになる。
間搬送時の振動によって板状物品に加わる衝撃がウエハ
支持部の弾性変形によって緩和されるようになる。
【0008】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
キャリアケースにおいて、ウエハ支持部がキャリア本体
の物品整列方向において規定収納枚数分だけ分割した状
態で設けられた構成となっている。
キャリアケースにおいて、ウエハ支持部がキャリア本体
の物品整列方向において規定収納枚数分だけ分割した状
態で設けられた構成となっている。
【0009】したがって請求項2記載の発明では、工程
間搬送時の振動によって板状物品に加わる衝撃が、個々
に分割された物品支持部の弾性変形によって個別に緩和
されるようになる。
間搬送時の振動によって板状物品に加わる衝撃が、個々
に分割された物品支持部の弾性変形によって個別に緩和
されるようになる。
【0010】請求項3記載の発明では、請求項2記載の
キャリアケースにおいて、ケース本体の開口部分を閉塞
するための蓋体と、物品整列方向において規定収納枚数
分だけ分割した状態で蓋体に設けられ、ケース本体の収
納凹部に収納された板状物品を物品支持部とともに弾性
的に支持する物品押え部とを具備した構成となってい
る。
キャリアケースにおいて、ケース本体の開口部分を閉塞
するための蓋体と、物品整列方向において規定収納枚数
分だけ分割した状態で蓋体に設けられ、ケース本体の収
納凹部に収納された板状物品を物品支持部とともに弾性
的に支持する物品押え部とを具備した構成となってい
る。
【0011】したがって請求項3記載の発明では、ケー
ス本体の収納凹部に収納された板状物品が、個々に分割
された物品支持部と物品押え部とによってそれぞれ独立
したかたちで弾性的に且つフローティング状態で支持さ
れるようになる。そのため、物品輸送時の振動によって
板状物品に加わる衝撃は、各々の物品収納位置で分割さ
れたウエハ支持部とウエハ押え部とにより個別に緩和さ
れるようになる。
ス本体の収納凹部に収納された板状物品が、個々に分割
された物品支持部と物品押え部とによってそれぞれ独立
したかたちで弾性的に且つフローティング状態で支持さ
れるようになる。そのため、物品輸送時の振動によって
板状物品に加わる衝撃は、各々の物品収納位置で分割さ
れたウエハ支持部とウエハ押え部とにより個別に緩和さ
れるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、例えば半導体ウエハ用のキ
ャリアケースに適用した場合の本発明の実施形態につ
き、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、本発明に
係わるキャリアケースは半導体ウエハ用に限定されるこ
となく、他の板状物品(レーザディスク等)を収納対象
としたキャリアケースにも広く適用できるものである。
ャリアケースに適用した場合の本発明の実施形態につ
き、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、本発明に
係わるキャリアケースは半導体ウエハ用に限定されるこ
となく、他の板状物品(レーザディスク等)を収納対象
としたキャリアケースにも広く適用できるものである。
【0013】図1は本発明に係わるキャリアケースの一
実施形態を説明する図であり、図中(a)はその正面
図、(b)はそのA−A断面図である。図1に示すキャ
リアケース10においては、筐体構造をなすケース本体
11に規定枚数(通常は25枚)のウエハ(板状物品)
Wを収納可能な収納凹部12が設けられている。ケース
本体11の開口部分は収納凹部12へのウエハWの抜き
挿しが自在となるよう、ウエハ直径よりも幅広に形成さ
れ、その底部側に近づくにしたがって徐々に幅狭に形成
されている。
実施形態を説明する図であり、図中(a)はその正面
図、(b)はそのA−A断面図である。図1に示すキャ
リアケース10においては、筐体構造をなすケース本体
11に規定枚数(通常は25枚)のウエハ(板状物品)
Wを収納可能な収納凹部12が設けられている。ケース
本体11の開口部分は収納凹部12へのウエハWの抜き
挿しが自在となるよう、ウエハ直径よりも幅広に形成さ
れ、その底部側に近づくにしたがって徐々に幅狭に形成
されている。
【0014】また、収納凹部12の相対向するケース側
壁部13には、それぞれ物品支持部14が設けられてい
る。各々の物品支持部14には、収納凹部12内でのウ
エハ収納ピッチに対応したかたちで、ウエハWの周縁部
に係合可能な係合溝15が複数段に亘って形成されてお
り、それぞれに対向した左右の係合溝15に対して1枚
ずつウエハWが係合されるようになっている。
壁部13には、それぞれ物品支持部14が設けられてい
る。各々の物品支持部14には、収納凹部12内でのウ
エハ収納ピッチに対応したかたちで、ウエハWの周縁部
に係合可能な係合溝15が複数段に亘って形成されてお
り、それぞれに対向した左右の係合溝15に対して1枚
ずつウエハWが係合されるようになっている。
【0015】ここで図1に示す実施形態の特徴とすると
ころは、収納凹部12の相対向するケース側壁部13に
設けられた物品支持部14が、例えばシリコーンゴム、
ポリエチレン及びポリプロピレン等からなるゴム状弾性
体によって構成された点にある。
ころは、収納凹部12の相対向するケース側壁部13に
設けられた物品支持部14が、例えばシリコーンゴム、
ポリエチレン及びポリプロピレン等からなるゴム状弾性
体によって構成された点にある。
【0016】上記構成からなるキャリアケース10にウ
エハWを収納する場合は、ケース本体11の開口部分を
介して収納凹部12にウエハWを挿入する。その際、ウ
エハWの周縁部を物品支持部14の係合溝15に係合
し、そのまま物品支持部14にてウエハWを支持する。
この状態ではケース本体11に収納されたウエハWが、
ゴム状弾性体からなる物品支持部14によって支持され
るため、工程間搬送時の振動によってウエハWに加わる
衝撃が物品支持部14の弾性変形により緩和されるよう
になる。したがって、工程間搬送時の振動があってもウ
エハWは殆どダメージを受けることがなく、これによっ
て搬送時におけるウエハWの破損(欠け、割れ等)を確
実に防止することができる。
エハWを収納する場合は、ケース本体11の開口部分を
介して収納凹部12にウエハWを挿入する。その際、ウ
エハWの周縁部を物品支持部14の係合溝15に係合
し、そのまま物品支持部14にてウエハWを支持する。
この状態ではケース本体11に収納されたウエハWが、
ゴム状弾性体からなる物品支持部14によって支持され
るため、工程間搬送時の振動によってウエハWに加わる
衝撃が物品支持部14の弾性変形により緩和されるよう
になる。したがって、工程間搬送時の振動があってもウ
エハWは殆どダメージを受けることがなく、これによっ
て搬送時におけるウエハWの破損(欠け、割れ等)を確
実に防止することができる。
【0017】図2は本発明に係わるキャリアケースの他
の実施形態を説明する正面図である。また、図3(a)
は図2のB−B断面図で、同図(b)は図2のC−C矢
視図である。さらに、図4は図2に示すキャリアケース
の側面概略図で、図5はその平面概略図である。
の実施形態を説明する正面図である。また、図3(a)
は図2のB−B断面図で、同図(b)は図2のC−C矢
視図である。さらに、図4は図2に示すキャリアケース
の側面概略図で、図5はその平面概略図である。
【0018】図示したキャリアケース20においては、
ケース本体となる内側ケース21に収納凹部22が設け
られ、この収納凹部22に規定枚数のウエハ(板状物
品)Wを収納し得る構造となっている。収納凹部22の
相対向するケース側壁部23には、先の実施形態と同様
にゴム状弾性体からなる物品支持部24が設けられてい
る。この物品支持部24は、図4及び図5に示すよう
に、内側ケース21の物品整列方向Xにおいて規定収納
枚数分だけ分割した状態で設けられている。例えば、内
側ケース21の収納凹部21に25枚のウエハWを収納
し得る構造であれば、25枚分のウエハWに対応して物
品支持部24も25個に分割して設けられている。
ケース本体となる内側ケース21に収納凹部22が設け
られ、この収納凹部22に規定枚数のウエハ(板状物
品)Wを収納し得る構造となっている。収納凹部22の
相対向するケース側壁部23には、先の実施形態と同様
にゴム状弾性体からなる物品支持部24が設けられてい
る。この物品支持部24は、図4及び図5に示すよう
に、内側ケース21の物品整列方向Xにおいて規定収納
枚数分だけ分割した状態で設けられている。例えば、内
側ケース21の収納凹部21に25枚のウエハWを収納
し得る構造であれば、25枚分のウエハWに対応して物
品支持部24も25個に分割して設けられている。
【0019】こうして分割された個々の物品支持部24
は、ケース側壁部23からウエハ収納中心Pに向けて延
出した軸片25と、この軸片25の先端からウエハ外周
形状に倣って二股状に分かれた支持片26とから形成さ
れている。また、二股に分かれた各々の支持片26に
は、ウエハWの周縁部に係合可能な係合溝27が形成さ
れている。
は、ケース側壁部23からウエハ収納中心Pに向けて延
出した軸片25と、この軸片25の先端からウエハ外周
形状に倣って二股状に分かれた支持片26とから形成さ
れている。また、二股に分かれた各々の支持片26に
は、ウエハWの周縁部に係合可能な係合溝27が形成さ
れている。
【0020】さらに、収納凹部22の相対向するケース
側壁部23には、上記物品支持部24のほぼ真上に位置
して物品挿入ガイド28が設けられている。この物品挿
入ガイド28の先端部にはガイド溝29が形成されてお
り、このガイド溝29が上記物品整列方向Xにおいて物
品支持部24の係合溝27と位置的に一致した状態で配
置されている。
側壁部23には、上記物品支持部24のほぼ真上に位置
して物品挿入ガイド28が設けられている。この物品挿
入ガイド28の先端部にはガイド溝29が形成されてお
り、このガイド溝29が上記物品整列方向Xにおいて物
品支持部24の係合溝27と位置的に一致した状態で配
置されている。
【0021】加えて、内側ケース21は物品輸送用の外
側ケース30に収容されている。この外側ケース30の
上端部にはクランプ部材31によって蓋体32が装着さ
れており、この蓋体32によってケース本体である内側
ケース21の開口部分が閉塞されている。これにより、
規定枚数のウエハWを収納してなる内側ケース21は、
外側ケース30と蓋体32とによって完全に遮蔽される
ため、外部からケース内への塵埃等の侵入が阻止されて
ウエハWの汚染が回避される。また蓋体32には、図4
に示すように、内側ケース21の物品整列方向Xにおい
て規定収納枚数分だけ分割した状態で物品押え部33が
設けられている。この物品押え部33は上記物品支持部
24と同様の形態をなすもので、収納凹部22に収納さ
れたウエハWを物品支持部24とともに弾性的に支持す
る。
側ケース30に収容されている。この外側ケース30の
上端部にはクランプ部材31によって蓋体32が装着さ
れており、この蓋体32によってケース本体である内側
ケース21の開口部分が閉塞されている。これにより、
規定枚数のウエハWを収納してなる内側ケース21は、
外側ケース30と蓋体32とによって完全に遮蔽される
ため、外部からケース内への塵埃等の侵入が阻止されて
ウエハWの汚染が回避される。また蓋体32には、図4
に示すように、内側ケース21の物品整列方向Xにおい
て規定収納枚数分だけ分割した状態で物品押え部33が
設けられている。この物品押え部33は上記物品支持部
24と同様の形態をなすもので、収納凹部22に収納さ
れたウエハWを物品支持部24とともに弾性的に支持す
る。
【0022】上記構成からなるキャリアケース20にウ
エハWを収納する場合は、内側ケース21に設けた物品
挿入ガイド28のガイド溝29にウエハWの周縁部を係
合しつつ、収納凹部22にウエハWを挿入していき、さ
らに挿入途中で物品支持部24の係合溝27にウエハW
の周縁部を係合し、そのまま物品支持部24にてウエハ
Wを支持する。
エハWを収納する場合は、内側ケース21に設けた物品
挿入ガイド28のガイド溝29にウエハWの周縁部を係
合しつつ、収納凹部22にウエハWを挿入していき、さ
らに挿入途中で物品支持部24の係合溝27にウエハW
の周縁部を係合し、そのまま物品支持部24にてウエハ
Wを支持する。
【0023】その後、規定枚数のウエハWを収納し終え
たら、物品輸送のために内側ケース24を外側ケース3
0の中に入れ、外側ケース30の上端部にクランプ部材
31にて蓋体32を装着する。これにより、内側ケース
21の開口部分が閉塞されるとともに、収納凹部22に
収納されたウエハWの上縁部に物品押え部33が係合し
た状態となる。
たら、物品輸送のために内側ケース24を外側ケース3
0の中に入れ、外側ケース30の上端部にクランプ部材
31にて蓋体32を装着する。これにより、内側ケース
21の開口部分が閉塞されるとともに、収納凹部22に
収納されたウエハWの上縁部に物品押え部33が係合し
た状態となる。
【0024】この状態では内側ケース21に収納された
ウエハWが、ゴム状弾性体からなる物品支持部24によ
って支持されるとともに、蓋体32に設けた物品押え部
33により上方から押え込まれるため、収納凹部22内
でのウエハWの動きが規制される。さらに本実施形態で
は、内側ケース21の物品整列方向Xにおいて物品支持
部24と物品押え部33とが物品収納枚数分だけ分割し
た状態で設けられていることから、個々のウエハWの支
持形態が、各々分割された物品支持部24や物品押え部
33の弾性変形により任意の方向に揺動できる、いわゆ
るフローティング支持の状態となる。
ウエハWが、ゴム状弾性体からなる物品支持部24によ
って支持されるとともに、蓋体32に設けた物品押え部
33により上方から押え込まれるため、収納凹部22内
でのウエハWの動きが規制される。さらに本実施形態で
は、内側ケース21の物品整列方向Xにおいて物品支持
部24と物品押え部33とが物品収納枚数分だけ分割し
た状態で設けられていることから、個々のウエハWの支
持形態が、各々分割された物品支持部24や物品押え部
33の弾性変形により任意の方向に揺動できる、いわゆ
るフローティング支持の状態となる。
【0025】したがって物品輸送時に振動を受けても、
各々のウエハ収納位置ごとに、振動の加わる大きさや方
向に追従したかたちで、物品支持部24と物品押え部3
3とがウエハWの周縁部に接触しつつ弾性変形し、これ
によってウエハWに加わる衝撃が緩和されるため、工場
間での輸送中に万一落下事故等が起こっても、ウエハW
の破損を確実に防止することができる。また、ウエハ処
理工程においては、内側ケース21の形態で工程間搬送
や各種処理装置へのウエハ供給を行うことができるた
め、従来例で述べたタッパーコインスタック方式のよう
にウエハ詰め替えのための余計な工数もかからない。
各々のウエハ収納位置ごとに、振動の加わる大きさや方
向に追従したかたちで、物品支持部24と物品押え部3
3とがウエハWの周縁部に接触しつつ弾性変形し、これ
によってウエハWに加わる衝撃が緩和されるため、工場
間での輸送中に万一落下事故等が起こっても、ウエハW
の破損を確実に防止することができる。また、ウエハ処
理工程においては、内側ケース21の形態で工程間搬送
や各種処理装置へのウエハ供給を行うことができるた
め、従来例で述べたタッパーコインスタック方式のよう
にウエハ詰め替えのための余計な工数もかからない。
【0026】なお、図1に示した実施形態では、工程間
での物品搬送についてのみ説明したが、このキャリアケ
ース10にて工場間での物品輸送を行う場合において
は、ケース本体11の開口部分を図示せぬ蓋体で閉塞す
るとともに、その蓋体に設けた物品押え部で物品支持部
14とともにウエハWを支持するようにしても、輸送中
の振動による衝撃がゴム状弾性体からなる物品支持部1
4によって緩和されるため、ウエハWの破損を効果的に
防止することができる。
での物品搬送についてのみ説明したが、このキャリアケ
ース10にて工場間での物品輸送を行う場合において
は、ケース本体11の開口部分を図示せぬ蓋体で閉塞す
るとともに、その蓋体に設けた物品押え部で物品支持部
14とともにウエハWを支持するようにしても、輸送中
の振動による衝撃がゴム状弾性体からなる物品支持部1
4によって緩和されるため、ウエハWの破損を効果的に
防止することができる。
【0027】また、図2に示した実施形態では、工場間
での物品輸送についてのみ説明したが、蓋体32を外し
て外側ケース30から内側ケース21を取り出し、内側
ケース21単体で工程間搬送を行う場合においても、ウ
エハWを支持する物品支持部24がゴム状弾性体で構成
され、しかもこの物品支持部24が物品整列方向Xにお
いて規定枚数分だけ分割した状態でケース側壁部23に
設けられていることから、工程間搬送時にウエハWに加
わる衝撃を個別に緩和し、ウエハWの破損を確実に防止
することができる。
での物品輸送についてのみ説明したが、蓋体32を外し
て外側ケース30から内側ケース21を取り出し、内側
ケース21単体で工程間搬送を行う場合においても、ウ
エハWを支持する物品支持部24がゴム状弾性体で構成
され、しかもこの物品支持部24が物品整列方向Xにお
いて規定枚数分だけ分割した状態でケース側壁部23に
設けられていることから、工程間搬送時にウエハWに加
わる衝撃を個別に緩和し、ウエハWの破損を確実に防止
することができる。
【0028】
【発明の効果】以上、説明したように本発明のキャリア
ケースによれば、ケース本体の収納凹部にて板状物品に
接触する物品支持部をゴム状弾性体で構成することによ
り、工程間搬送時の振動によって板状物品に加わる衝撃
が物品支持部の弾性変形によって緩和されるため、工程
間搬送時における板状物品の破損を防止することができ
る。
ケースによれば、ケース本体の収納凹部にて板状物品に
接触する物品支持部をゴム状弾性体で構成することによ
り、工程間搬送時の振動によって板状物品に加わる衝撃
が物品支持部の弾性変形によって緩和されるため、工程
間搬送時における板状物品の破損を防止することができ
る。
【0029】また、ゴム状弾性体からなる物品支持部を
ケース本体の物品整列方向において規定収納枚数分だけ
分割した状態で設けるとともに、これに対応してケース
本体の開口部分を閉塞する蓋体に対しても上記同様の分
割状態で物品押え部を設け、収納凹部に収納された板状
物品を物品支持部と物品押え部とによって弾性的に支持
するようにすれば、収納凹部内での板状物品の支持形態
がフローティング支持の状態となるため、振動等に対す
る衝撃緩和効果が格段に向上する。したがって、工場間
輸送時に万一、落下事故等が発生しても板状物品の破損
を確実に防止することができる。さらに、板状物品をケ
ース本体に収納した形態で、工程間搬送や各種処理装置
への部品供給が可能であるため、部品搬出、搬入時にお
ける板状物品の詰め替え作業も一切不要となる。
ケース本体の物品整列方向において規定収納枚数分だけ
分割した状態で設けるとともに、これに対応してケース
本体の開口部分を閉塞する蓋体に対しても上記同様の分
割状態で物品押え部を設け、収納凹部に収納された板状
物品を物品支持部と物品押え部とによって弾性的に支持
するようにすれば、収納凹部内での板状物品の支持形態
がフローティング支持の状態となるため、振動等に対す
る衝撃緩和効果が格段に向上する。したがって、工場間
輸送時に万一、落下事故等が発生しても板状物品の破損
を確実に防止することができる。さらに、板状物品をケ
ース本体に収納した形態で、工程間搬送や各種処理装置
への部品供給が可能であるため、部品搬出、搬入時にお
ける板状物品の詰め替え作業も一切不要となる。
【図1】本発明に係わるキャリアケースの一実施形態を
説明する図である。
説明する図である。
【図2】本発明に係わるキャリアケースの他の実施形態
を説明する正面図である。
を説明する正面図である。
【図3】図2の要部拡大図である。
【図4】本発明の他の実施形態の側面概略図である。
【図5】本発明の他の実施形態の平面概略図である。
10 キャリアケース 11 ケース本体 12 収納凹部 13 ケース側壁部 14 物品支持部 15 係合溝 20 キャリアケース 21 内側ケース(ケース本体) 22 収納凹部 23 ケース側壁部 24 物品支持部 27 係合溝 32 蓋体 33 物品押え部 W ウエハ(板状物品) X 物品整列方向
Claims (3)
- 【請求項1】 規定枚数の板状物品を収納可能な収納凹
部を有するケース本体と、 前記収納凹部の相対向するケース側壁部に設けられると
ともに、前記板状物品の周縁部に係合可能な係合溝が形
成された物品支持部とを備えたキャリアケースにおい
て、 前記物品支持部がゴム状弾性体によって構成されている
ことを特徴とするキャリアケース。 - 【請求項2】 前記物品支持部は、前記ケース本体の物
品整列方向において規定収納枚数分だけ分割した状態で
設けられていることを特徴とする請求項1記載のキャリ
アケース。 - 【請求項3】 前記ケース本体の開口部分を閉塞するた
めの蓋体と、 前記物品整列方向において規定収納枚数分だけ分割した
状態で前記蓋体に設けられ、前記収納凹部に収納された
板状物品を前記物品支持部とともに弾性的に支持する物
品押え部とを具備したことを特徴とする請求項2記載の
キャリアケース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18126195A JPH0936215A (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | キャリアケース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18126195A JPH0936215A (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | キャリアケース |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0936215A true JPH0936215A (ja) | 1997-02-07 |
Family
ID=16097617
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18126195A Pending JPH0936215A (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | キャリアケース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0936215A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005250851A (ja) * | 2004-03-04 | 2005-09-15 | Meiji Rubber & Chem Co Ltd | 物流ネットワークシステム |
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-
1995
- 1995-07-18 JP JP18126195A patent/JPH0936215A/ja active Pending
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