JPH0935615A - 樹脂成形品およびその製造方法 - Google Patents

樹脂成形品およびその製造方法

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JPH0935615A
JPH0935615A JP18584495A JP18584495A JPH0935615A JP H0935615 A JPH0935615 A JP H0935615A JP 18584495 A JP18584495 A JP 18584495A JP 18584495 A JP18584495 A JP 18584495A JP H0935615 A JPH0935615 A JP H0935615A
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JP
Japan
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heat
resin
resistant resin
molded product
molded
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JP18584495A
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English (en)
Inventor
Daiji Hotta
大二 堀田
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱樹脂部分と非耐熱樹脂部分を持つ一体構
造の樹脂成形品を得ることで低コスト化を図る。 【解決手段】 耐熱樹脂からなる第1の部分11と非耐
熱樹脂からなる第2の部分12を合体した構造の樹脂成
形品10を得るに際し、最初に耐熱樹脂で第1の部分1
1を成形し、成形した第1の部分11を、第2の部分1
2を成形する金型30内の少なくとも一部に臨ませた状
態で、金型30内に非耐熱樹脂を流し込んで第2の部分
12を成形し、それにより第1の部分11と第2の部分
12とを非耐熱樹脂の成形固化時の接着力によって一体
固着した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒューズボックス
等の樹脂成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】ヒューズボックスに装着したヒューズの
端子接続部は、接触抵抗により発熱する可能性がある。
高電流ヒューズでは特にその発熱量が大きいので、ヒュ
ーズボックス全体を耐熱樹脂の成形品で構成することが
行われている。
【0003】しかし、全体を耐熱樹脂の成形品で構成す
ると、コスト高になる。そこで、実公平2−47548
号公報、実公昭56−19328号公報、実公昭57−
35173号公報等に示すように、発熱部分のみを耐熱
樹脂で形成し、その他の部分を、より安価な樹脂(非耐
熱樹脂)で形成することが行われている。
【0004】図4はその例を示しており、発熱量の大き
いヒューズを装着する部分をカセット形状のホルダ1に
して耐熱樹脂で成形し、これを非耐熱樹脂で成形したボ
ックス本体2に嵌合するようにしている。図の(a)は
嵌合前、(b)は嵌合後の状態を示す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このヒューズ
ボックスの場合、ホルダ1とブロック本体2が別部品と
なるため、加工費がかさむ上、ホルダ1をブロック本体
2に嵌める作業も増え、結局のところ低コスト化に限度
が生じることになっていた。
【0006】本発明は、上記事情を考慮し、部品数や部
品の合体の手間を省いて、低コスト化をさらに進めるこ
とのできる樹脂成形品とその製造方法を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、耐熱
樹脂からなる第1の部分と、それより耐熱性の劣る非耐
熱樹脂からなる第2の部分を合体してなる樹脂成形品に
おいて、前記第1の部分と第2の部分とが、該第2の部
分を構成する非耐熱樹脂の成形固化時の接着力によって
一体固着されていることを特徴とする。この樹脂成形品
では、第1の部分と第2の部分が成形時の接着力で一体
化されているので、部品が1個となり、合体の手間も不
要になる。
【0008】請求項2の発明は、耐熱樹脂からなる第1
の部分と、それより耐熱性の劣る非耐熱樹脂からなる第
2の部分を合体してなる樹脂成形品の製造方法におい
て、最初に耐熱樹脂で前記第1の部分を成形し、この成
形した第1の部分を前記第2の部分を成形する型内の少
なくとも一部に臨ませた状態で前記型内に非耐熱樹脂を
流し込み、該第2の部分を第1の部分と一体的に成形す
ることを特徴とする。この製造方法では、先に成形した
耐熱樹脂部分(第1の部分)を型に嵌めた上で、同型内
に非耐熱樹脂を流し込むだけで、簡単に第1、第2の部
分が合体した構造の樹脂成形品を得ることができる。
【0009】請求項3の発明は、請求項1記載の樹脂成
形品であって、前記第1の部分に連結孔が設けられ、そ
の連結孔内に第2の部分を構成する非耐熱材料が流れ込
んだ状態で固化していることを特徴とする。この樹脂成
形品では、第1の部分の連結孔に第2の部分の非耐熱材
料が流れ込み固化しているので、両者の連結が強固にな
る。
【0010】請求項4の発明は、請求項2記載の樹脂成
形品の製造方法であって、前記第1の部分11に連結孔
14を設け、この第1の部分11の少なくとも連結孔1
4を前記第2の部分12を成形する型30内に臨ませた
状態で、該第2の部分12を非耐熱樹脂で成形すること
を特徴とする。この製造方法では、第2の部分の成形の
際に、第1の部分の連結孔に第2の部分の成形樹脂を流
し込んで固化させるので、連結を強固にすることができ
る。
【0011】請求項5の発明は、請求項1または3記載
の樹脂成形品であって、前記第1の部分が電気回路の高
発熱部のハウジング、第2の部分が電気回路の低発熱部
のハウジングとして構成されていることを特徴とする。
この樹脂成形品では、高発熱部のハウジングのみを耐熱
樹脂で構成し、低発熱部のハウジングは非耐熱樹脂で構
成しているので、高価な耐熱樹脂の使用量を減らせる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0013】図1はこの実施の形態の電気接続箱のハウ
ジングの平面図である。この電気接続箱は、自動車のエ
ンジンルーム内に設置されるもので、ヒューズボックス
とリレーブロックを兼ねている。この電気接続箱のハウ
ジング10は、ヒューズやリレーの装着部15、16を
備えており、全体が樹脂の成形品で構成されている。
【0014】ここでは、平面で見た場合、片側半分(図
1の上側半分)が回路の上流部を構成する第1の部分1
1、残りの半分(同下側半分)が回路の下流部を構成す
る第2の部分12となっている。
【0015】図2に回路の一部を示すように、バッテリ
ー20に接続された回路の上流部11Aは、高電流ヒュ
ーズ21、22等の発熱量の多い部品が集中して装着さ
れるので、発熱量が多く、高発熱部となる。また、回路
の下流部12Aは、上流部11Aに比べて発熱量が少な
い低電流ヒューズ25、26やリレー27等の部品が装
着されるので、低発熱部となる。
【0016】ハウジング10は、このように2つに領域
分けされた第1の部分11と第2の部分12とから構成
されており、高温となる第1の部分が耐熱樹脂で形成さ
れ、第2の部分12が、それよりも安価で耐熱性の劣る
非耐熱樹脂で形成されている。そして、両者が、第2の
部分12を構成する非耐熱樹脂の成形固化時の接着力に
よって一体的に固着されている。
【0017】図3を用いてその製造方法を説明する。
【0018】まず、予め第1の部分11を成形する金型
と、全体を成形する金型30を用意しておく。そして、
最初に(a)に示すように、第1の部分11を成形する
金型によって、耐熱樹脂で第1の部分11を成形する。
このとき、第2の部分12と隣接する箇所に連結片13
を突設しておき、連結片13に連結孔14を明けてお
く。
【0019】次に、成形した第1の部分11を、(b)
に示すように、全体を成形する金型30のキャビティ3
1内に嵌め込み、金型30内に非耐熱樹脂を流し込んで
第2の部分12を成形する(モールド成形)。この場
合、予め成形してある第1の部分11の溶融点以下の温
度で、第2の部分12を第1の部分11と一体的に成形
する。
【0020】このように成形すると、第1の部分11
に、第2の部分12を形作る非耐熱樹脂が触れて固化す
ることにより、両部分11、12が接着され、(c)に
示すような一体構造のハウジング(樹脂成形品)が完成
する。また、連結孔14には、第2の部分12の成形樹
脂が流れ込んで固化するので、連結が強固になる。
【0021】ここでは、耐熱樹脂として、PA(ナイロ
ン)、低吸水ナイロン、HPA(ハイパフォーマンスポ
リア)、6ナイロン、66ナイロンなどを使用すること
ができる。また、非耐熱樹脂として、PP(ポリプロピ
レン)、PPT(ポリプロピレンタルク)、PPGT
(ポリプロピレンガラスタルク)などを使用することが
できる。
【0022】なお、上記の例では、別の金型で第1の部
分11を成形した後、全体の金型30に第1の部分11
の成形品を嵌め込んだが、全体の金型30の半分(第2
の部分成形部)を充填物で塞いた状態で、第1の部分を
先に成形し、その後、充填物を取り除いて、第2の部分
を成形することも可能である。また、充填物の代わり
に、第1の部分11を成形する金型部分と第2の部分を
成形する金型部分の境界に仕切り手段を設けても同様の
ことができる。
【0023】また、上記のように全体を成形する金型を
用いずに、第2の部分12のみを成形する金型を用意
し、そのキャビティの一部に、予め成形した第1の部分
11の一部を臨ませた状態で第2の部分12を成形して
も、両者の一体化を図ることはできる。
【0024】また、上記実施の形態では、樹脂成形品が
電気接続箱のハウジングである場合を示したが、それ以
外の部品にも勿論広く適用できる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、第2の部分の成形時に第1の部分と第2の部分
を一体に固着するので、部品数が増えず、後で合体させ
る手間も要らない。従って、低コスト化が図れる。
【0026】請求項2の発明によれば、先に成形した耐
熱樹脂部分(第1の部分)を型に嵌めた上で、同型内に
非耐熱樹脂を流し込んで第2の部分を成形すれば、簡単
に請求項1の発明の樹脂成形品を得ることができる。
【0027】請求項3の発明によれば、第1の部分の連
結孔に第2の部分の成形樹脂を流し込んで固化させたの
で、第1の部分と第2の部分をより強固に一体化するこ
とができる。
【0028】請求項4の発明によれば、先に成形した耐
熱樹脂部分(第1の部分)を型に嵌めた上で、同型内に
非耐熱樹脂を流し込んで第2の部分を成形すれば、簡単
に請求項3の発明の樹脂成形品を得ることができる。
【0029】請求項5の発明によれば、高発熱部のハウ
ジングを耐熱樹脂で構成し、低発熱部のハウジングを非
耐熱樹脂で構成しているので、高価な耐熱樹脂の使用量
を減らせ、低コスト化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るヒューズボックスの
平面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るヒューズボックスで
形成される電気回路の一部を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る製造方法およびそれ
により製作される樹脂成形品の説明図であり、(a)は
全体を成形する金型を示す図である。(b)は第2の部
分の成形方法を示す図である。(c)は成形された一体
構造のハウジングを示す図である。
【図4】従来のヒューズボックスの一例を示す断面図
で、(a)はホルダをボックス本体に装着する前の図、
(b)は装着後の図である。
【符号の説明】
10 ハウジング(樹脂成形品) 11 耐熱樹脂からなる第1の部分 12 非耐熱樹脂からなる第2の部分 14 連結孔 30 金型
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年12月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】ここでは、耐熱樹脂として、PA(ナイロ
ン)、低吸水ナイロン、HPA(ハイパフォーマンスポ
リアミド)、6ナイロン、66ナイロンなどを使用する
ことができる。また、非耐熱樹脂として、PP(ポリプ
ロピレン)、PPT(ポリプロピレンタルク)、PPG
T(ポリプロピレンガラスタルク)などを使用すること
ができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐熱樹脂からなる第1の部分と、それよ
    り耐熱性の劣る非耐熱樹脂からなる第2の部分を合体し
    てなる樹脂成形品において、 前記第1の部分と第2の部分とが、該第2の部分を構成
    する非耐熱樹脂の成形固化時の接着力によって一体固着
    されていることを特徴とする樹脂成形品。
  2. 【請求項2】 耐熱樹脂からなる第1の部分と、それよ
    り耐熱性の劣る非耐熱樹脂からなる第2の部分を合体し
    てなる樹脂成形品の製造方法において、 最初に耐熱樹脂で前記第1の部分を成形し、この成形し
    た第1の部分を前記第2の部分を成形する型内の少なく
    とも一部に臨ませた状態で前記型内に非耐熱樹脂を流し
    込み、該第2の部分を第1の部分と一体的に成形するこ
    とを特徴とする樹脂成形品の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の樹脂成形品であって、 前記第1の部分に連結孔が設けられ、その連結孔内に第
    2の部分を構成する非耐熱材料が流れ込んだ状態で固化
    していることを特徴とする樹脂成形品。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の樹脂成形品の製造方法で
    あって、 前記第1の部分に連結孔を設け、この第1の部分の少な
    くとも連結孔を前記第2の部分を成形する型内に臨ませ
    た状態で、該第2の部分を非耐熱樹脂で成形することを
    特徴とする樹脂成形品の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1または3記載の樹脂成形品であ
    って、 前記第1の部分が電気回路の高発熱部のハウジング、第
    2の部分が電気回路の低発熱部のハウジングとして構成
    されていることを特徴とする樹脂成形品。
JP18584495A 1995-07-21 1995-07-21 樹脂成形品およびその製造方法 Pending JPH0935615A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010253801A (ja) * 2009-04-24 2010-11-11 Mitsubishi Rayon Co Ltd 繊維強化複合材料成形品とその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010253801A (ja) * 2009-04-24 2010-11-11 Mitsubishi Rayon Co Ltd 繊維強化複合材料成形品とその製造方法

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