JPH0935010A - カード作成装置 - Google Patents

カード作成装置

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JPH0935010A
JPH0935010A JP7181607A JP18160795A JPH0935010A JP H0935010 A JPH0935010 A JP H0935010A JP 7181607 A JP7181607 A JP 7181607A JP 18160795 A JP18160795 A JP 18160795A JP H0935010 A JPH0935010 A JP H0935010A
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JP
Japan
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card
printing
card medium
protective film
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JP7181607A
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Inventor
Hideaki Kagawa
英明 香川
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明の目的は、既に表面に顔写真および文
字情報が印刷された証明カードの背面に文字情報を印刷
可能なカード作成装置を提供することにある。 【解決手段】カード作成装置1は、顔画像を印刷する感
熱昇華カラー写真印刷部22と文字情報を印刷する溶融
転写文字印刷部36を有し、操作パネル6の背面キー6
aを介してカード100が背面状態で供給されたことが
指示された場合には、CPU110により感熱昇華カラ
ー写真印刷部の動作を禁止する。また、この発明のカー
ド作成装置は、通常処理により形成されたカード10を
収容するスタッカ92と背面状態で供給されたカード1
00を収容するステージ96とを有し、CPUによる制
御により背面状態で供給されたカードをステージに案内
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば、ID
カードなどと称される個人識別カードに代表される証明
カードを作成するカード作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】IDカードなどに代表される顔写真付き
カードを作成するカード作成装置は、撮影装置により撮
影された所持者の顔画像をカード供給部から供給された
カード媒体に印刷する写真印刷部、写真印刷部を介して
顔写真が印刷されたカード媒体に証明カードとして必要
な文字情報を印刷する文字印刷部、文字印刷部により所
定の文字情報が印刷されたカード媒体の印刷面上に保護
膜を形成する保護膜形成部、及び、出来上がった証明カ
ードを収容するカード収容部を有している。
【0003】この種のカード作成装置では、撮影装置に
より撮影されて符号化データとして供給されるカードの
所有者の顔写真データに基づいて写真印刷部により所有
者の顔写真を3色カラーで印刷し、さらに、文字印刷部
を介して所定の文字情報を印刷して表面保護膜が形成さ
れる。このようにして形成された証明カードは、カード
収容部に、順に、ストックされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したカード作成装
置は、撮影装置により供給される所有者の顔写真と入力
装置により入力された文字情報とを、カード媒体の一方
の面すなわち表面にのみ印刷可能に形成されている。な
お、カード媒体の残りの面すなわち背面 (裏面)には、
カード発行機関名、訂正事項が生じた場合に手書きによ
り訂正を可能とする備考欄、及び、カードの取扱い上の
注意事項などが予め印刷されている。
【0005】このことから、既に発行されているカード
の記載事項としての文字情報に訂正事項、たとえば、住
所変更あるいは婚姻などによる姓の変更が生じた場合に
は、訂正事項が手書きで処理 (修正) される。
【0006】このため、証明カードの文字情報を手書き
により訂正することは、たとえば、故意による誤った情
報の表示を可能とする問題がある。また、手書きにより
文字情報を訂正することは、非効率的であるばかりでな
く、誤記または脱字を生じ易くなるとともに文字情報を
不鮮明にする問題がある。さらに、手書きによる文字情
報の訂正は、証明カードの見映えを悪くする問題があ
る。この発明の目的は、既に表面に顔写真および文字情
報が印刷された証明カードの背面に文字情報の追加印刷
が可能なカード作成装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記問題点
に基づきなされたもので、所持者の顔画像および文字情
報を入力する入力手段と、この入力手段からの入力情報
によりカード媒体に所持者の顔画像を印刷する印刷手段
と、前記入力手段からの入力情報によりカード媒体に文
字情報を印刷する第2の印刷手段と、前記印刷手段およ
び第2の印刷手段により顔画像および文字情報が印刷さ
れたカード媒体の前記表面に保護膜を形成する保護膜形
成手段と、カード媒体が前記顔画像が印刷される面に対
向する背面である指示する指示手段と、この指示手段に
よりカード媒体が背面状態で供給されたことが指示され
た場合に、前記印刷手段ならびに前記保護膜形成手段の
それぞれの動作を禁止する制御手段とを有するカード作
成装置を提供するものである。
【0008】また、この発明によれば、所持者の顔画像
および文字情報を入力する入力手段と、この入力手段か
らの入力情報によりカード媒体に所持者の顔画像を印刷
する印刷手段と、前記入力手段からの入力情報によりカ
ード媒体に文字情報を印刷する第2の印刷手段と、前記
印刷手段および第2の印刷手段により顔画像および文字
情報が印刷されたカード媒体の前記表面に保護膜を形成
する保護膜形成手段と、カード媒体が前記顔画像が印刷
される面に対向する背面である指示する指示手段と、こ
の指示手段によりカード媒体が背面状態で供給されたこ
とが指示された場合に、前記印刷手段ならびに前記保護
膜形成手段のそれぞれの動作を禁止する制御手段と、前
記保護膜形成手段を介して保護膜が形成されたカード媒
体を保持するカード収容手段と、前記指示手段によりカ
ード媒体が背面状態で供給されたことが指示された文字
情報の印刷が終了したカード媒体を保持する第2のカー
ド収容手段とを有するカード作成装置が提供される。
【0009】さらに、この発明によれば、所持者の顔画
像および文字情報を入力する入力手段と、この入力手段
からの入力情報によりカード媒体に所持者の顔画像を印
刷する印刷手段と、前記入力手段からの入力情報により
カード媒体に文字情報を印刷する第2の印刷手段と、前
記印刷手段および第2の印刷手段により顔画像および文
字情報が印刷されたカード媒体の前記表面に保護膜を形
成する保護膜形成手段と、カード媒体が前記顔画像が印
刷される面に対向する背面である指示する指示手段と、
前記保護膜形成手段を介して保護膜が形成されたカード
媒体を保持するカード収容手段と、前記指示手段により
カード媒体が背面状態で供給されたことが指示された文
字情報の印刷が終了したカード媒体を保持する第2のカ
ード収容手段と、前記指示手段によりカード媒体が背面
状態で供給されたことが指示された場合に、前記印刷手
段ならびに前記保護膜形成手段のそれぞれの動作を禁止
するとともに文字情報の印刷が終了したカード媒体を前
記第2のカード収容手段に案内する制御手段とを有する
カード作成装置が提供される。
【0010】またさらに、この発明によれば、カード所
持者の顔画像を入力する第1の入力手段と、カード所持
者に関わる文字情報を入力する第2の入力手段と、カー
ド媒体の印刷面が前記顔画像が印刷される面に対向する
背面であることを指示する指示手段と、この指示手段に
よりカード媒体の印刷面が背面であると指示されなかっ
た場合に、前記第1の入力手段からの入力情報によりカ
ード媒体に所持者の顔画像を印刷する第1の印刷手段
と、前記指示手段によりカード媒体の印刷面が背面であ
ることが指示された場合に、前記第2の入力手段からの
入力情報によりカード媒体に文字情報を印刷する第2の
印刷手段とを有するカード作成装置が提供される。
【0011】この発明のカード作成装置は、顔画像を印
刷する印刷手段と文字情報を印刷する第2の印刷手段を
有し、指示手段を介してカード媒体が背面状態で供給さ
れたことが指示された場合には、制御手段により印刷手
段の動作を禁止する。これにより、文字情報のみの追加
書き込みが可能となる。この場合、誤字あるいは脱字の
虞れが低減される。
【0012】また、この発明のカード作成装置は、通常
処理により形成されたカードを収容するカード収容手段
と背面状態で供給されたカードを収容する第2の収容手
段とを有し、制御手段による制御により背面状態で供給
されたカードを第2の収容手段に収容される。従って、
非連続的に生じる文字情報が追加書き込みされたカード
が通常のカードと混入されることを防止できるとともに
必要に応じて容易に取り出し可能である。
【0013】さらに、指示手段により背面状態でカード
が供給されたことが指示された場合には、追加書き込み
される文字情報が正確に印刷される一方で、顔画像を印
刷する印刷手段とカードの表面に保護膜を形成する保護
膜形成手段の動作が停止されることから、文字情報が追
加書き込みされたカードに不所望に保護膜が形成された
り、顔画像を印刷するための異なる色のインクが混入す
ることが防止される。これにより、作成されたカードの
見映えが向上される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。図1は、この発明のID
カード作成装置の構成を示す概略断面図である。図1を
参照すれば、カード作成装置1は、装置本体2としての
筐体を有している。
【0015】筐体2の前面部 (図1を、参照符号が正立
する方向から見た状態において右側方) には、カード媒
体に印刷する個人データすなわち文字情報を入力する操
作入力部4が配置されている。操作入力部4には、ID
カード作成装置1を単独で運用する情報および証明カー
ドとして必要な情報を入力する第1の入力手段としての
操作パネル6、所有者の顔写真データすなわち顔画像情
報を直接入力する第2の入力手段としての光磁気ディス
ク装置8、及び、これらにより入力された情報内容や異
常などを表示するための詳述しない表示装置が配置され
ている。
【0016】筐体2の前面側上方には、顔写真および文
字情報が印刷されることにより証明カード100として
発行されるための印刷前の原券であるカード媒体10を
保持するとともに順次一枚ずつ取出して供給するカード
媒体供給部12が設けられている。
【0017】カード媒体供給部12は、複数のカード媒
体10を、被印刷面すなわち表面を上方に向けた水平状
態で収納するカードホッパ14を有している。カードホ
ッパ14は、作成するカードの種類あるいはカード発行
機関により予め決められているカードの形式に応じて複
数種用意されるとともに、カード媒体供給部12に着脱
可能に形成されている。なお、カードホッパ14は、後
述する背面印刷の際に、背面印刷が要求されたカードを
1枚ずつ供給可能に形成された図示しない1枚フィード
ステージユニットと交換可能に形成されている。
【0018】カードホッパ14内には、収納されている
カード媒体10を、下方へ押圧する重り16が設けられ
ている。カードホッパ14内のカード媒体10は、反時
計方向に回転するゴムローラからなる取出ローラ18に
よって、カードホッパ14の最下部に位置されたカード
媒体10から1枚ずつ取出される。なお、カードホッパ
14のカード媒体取出し口部14aには、カード媒体1
0を重ね取り出しをしないように、カード媒体10の1
枚の厚さよりも広く2枚の厚さよりも狭い隙間を有し、
スロートナイフと呼ばれる図示しない重送防止機構が設
けられている。
【0019】図1を参照符号が正立する方向から見た状
態においてカードホッパ14の左方には、取出ローラ1
8によりカードホッパ14から取り出されたカード媒体
10に関し、取出し時のスロートナイフとの接触により
カード媒体10の表面 (被印刷面) に付着する虞れのあ
るごみを接着層に接着させて剥離する糊ローラ20が配
置されている。取出ローラ18によって取出されたカー
ド媒体10は、糊ローラ20によりクリーニングされ、
取出し時のスロートナイフとの接触により付着される虞
れのあるごみが除去される。
【0020】糊ローラ20の左方には、所有者の顔写真
を印刷する第1の印刷手段としての感熱昇華カラー写真
印刷部22が配置されている。糊ローラ20により表面
のごみが除去されたカード媒体10は、カラー感熱昇華
印刷部22に送られる。
【0021】感熱昇華カラー写真印刷部22は、カード
媒体10に対して所持者 (更新者)の顔画像をフルカラ
ーの多色印刷するもので、減色混合法に基づいて色分解
された赤 (R) 、緑 (G) および青 (B) のそれぞれの
色成分に対して補色の関係にあるイエロー (黄、以下Y
または添字Yで示す) 、マゼンタ (赤、以下Mまたは添
字Mで示す) およびシアン (紫、以下Cまたは添字Cで
示す) の3色を逐次重ね合わせて感熱昇華印刷するため
に、カード媒体10が搬送される方向に沿って順次配列
されたイエロー印刷部24Y、マゼンタ印刷部24Mお
よびシアン印刷部24Cを有している。感熱昇華印刷部
22に案内されたカード媒体10の表面には、光磁気デ
ィスク装置8により供給された所有者の顔写真がY,M
およびCの3色の重ね合わせによりカラー印刷される。
【0022】各印刷部24Y,24Mおよび24Cは、
詳細には、プラテンローラ26Y,26Mおよび26
C、感熱印刷ヘッド28Y,28Mおよび28C、それ
ぞれのプラテンローラと感熱印刷ヘッドとの間に中途部
を介在させたY,MおよびCの3色の感熱昇華印刷イン
クリボン30Y,30Mおよび30C、各インクリボン
30Y,30Mおよび30Cの後端が巻付けられたイン
クリボン送出軸32Y,32Mおよび32C、ならび
に、各インクリボン30Y,30Mおよび30Cの先端
が巻付けられたインクリボン巻取軸34Y,34Mおよ
び34Cとから構成されている。
【0023】プラテンローラ26Y,26Mおよび26
Cは、カード媒体10との滑りを最小にするために、柔
らかいゴムローラあるいはセラミック粉が植え込まれて
いるセラミック植込みローラで形成されている。
【0024】感熱昇華カラー写真印刷部22の後段すな
わち図1において感熱昇華カラー写真印刷部22の左方
には、第2の印刷手段としての溶融転写文字印刷部36
が配置されている。感熱昇華カラー写真印刷部22によ
り顔画像が印刷されたカード媒体10は、この溶融転写
文字印刷部36に送り込まれる。
【0025】なお、写真印刷部22が感熱昇華型の3色
カラー印刷であるに対して文字印刷部36は、溶融転写
型で黒のみを印刷するものである。このことは、溶融転
写型の印刷は、昇華型の印刷と比較して必要となる印加
エネルギーが低いことを利用して、印刷速度を高速にす
るものである。すなわち、顔画像のカラー印刷に比較し
て印刷面積 (長手方向の長さ) が広い文字印刷では溶融
転写型の印刷が望ましい。
【0026】溶融転写文字印刷部36は、カード媒体1
0に、所有者の個人データすなわち文字情報を印刷する
黒印刷装置であって、プラテンローラ38、感熱印刷ヘ
ッド40、溶融転写インクリボン42、インクリボン送
出軸44およびインクリボン巻取軸46とから構成され
ている。
【0027】溶融転写文字印刷部36の後段には、保護
膜形成手段としての耐光性向上保護膜 (紫外線すなわち
UltraViolet 保護膜) 転写部 (以下、UV保護膜転写
部と示す) 50が配置されている。UV保護膜転写部5
0は、カラー顔写真および黒文字情報が印刷されたカー
ド媒体10の表面に最終工程において紫外線硬化形の表
面保護膜を塗布する際に、昇華印刷をした顔画像が色あ
せてしまうことを防止するための防護膜を形成するもの
である。UV保護膜転写部50は、加熱ローラ52、ピ
ンチローラ54、UV保護膜シート56、UVシート送
出軸58およびUVシート巻取軸60とから構成されて
いる。
【0028】UV保護膜転写部50に案内された顔写真
および文字情報が印刷されたカード媒体10の表面に
は、最終工程において照射される紫外線から昇華印刷を
した顔画像が色あせることを防止するために、UV保護
膜転写部50によりUV保護膜が溶融転写される。な
お、UV保護膜は、カード媒体10により形成された証
明カード100が実際に使用される場合に、太陽光にさ
らされることによる色あせの防止 (耐光性) にも利用さ
れる。また、UV保護膜は、感熱印刷インクリボンと同
じように支持体リボンに透明なUV保護膜が連続的に形
成されたシートを、内部に発熱体が埋め込まれたピンチ
ローラ54と加熱ローラ52とにより加熱と同時に加圧
することで、カード媒体10に、UV保護膜を転写する
ものである。なお、UV保護膜は、感熱印刷ヘッドによ
り転写することも可能であるがカード媒体10の全面に
転写されることから、より安価なヒートローラが利用さ
れる。
【0029】UV保護膜転写部50の後段には、既に、
顔写真および文字情報が印刷されたカード媒体10の表
面に、後述する表面保護膜を塗布する表面保護膜塗布
部、及び、UV保護膜転写部50から表面保護膜塗布部
に向けてカード媒体10を搬送するカード搬送機構が配
置されている。
【0030】UV保護膜転写部50によりUV保護膜を
溶融転写されたカード媒体10は、クランプローラ62
によりシュート部64に送り込まれ、シュート部64の
下方のベルトコンベア66に移載される。詳細には、ク
ランプローラ62で送られたカード媒体10の先端が落
下シュート68に突き当たると、カード媒体10の後端
(右端) がクランプローラ62から離脱するとともに時
計方向に回転し、落下シュート68に沿って下方に落下
する。落下シュート68の下方の落下面には、水平状態
のベルトコンベア66が設けられていて、落下したカー
ド媒体10を受取って右方向へ搬送しながら、図示しな
い整列ガイドを介して落下により乱れた姿勢を次第に正
しい姿勢にガイドをしつつ、表面保護膜塗布手段として
の表面保護膜塗布部70へ搬送する。
【0031】表面保護膜塗布部70は、カード媒体10
の表面にUV硬化液を塗布するもので、ピンチローラ7
2、UV硬化液タンク74、定量供給器76および塗布
ペン78から構成されている。
【0032】ベルトコンベア66で搬送されるカード媒
体10は、ピンチローラ72によりベルトコンベア66
上にしっかり押し付けられる。カード媒体10の表面に
は、塗布ペン78を介して、UV硬化液タンク74から
UV硬化液を吸い上げる定量供給器76で定量のUV硬
化液が計測されて供給されたUV硬化液が全面に薄く塗
布される。なお、UV硬化液は、塗布ペン78により提
供される毛細管現象により、カード媒体10の全面に薄
く拡散される。
【0033】なお、UV硬化液は、硬化すると表面が非
常に硬くなるので、単なるオーバコート層に比較して表
面の傷が着きにくく、耐久性を向上できる。表面保護膜
塗布部70を介してUV硬化液が塗布されたカード媒体
10は、表面保護膜硬化手段としての表面保護膜硬化部
80に送られる。表面保護膜硬化部80は、カード媒体
10上に塗布されたUV硬化液を硬化させるもので、ベ
ルトコンベア82およびその上方に10cm程度離して
設置された水銀灯84から構成されている。
【0034】ベルトコンベア66で搬送されるカード媒
体10は、ベルトコンベア82に移載され、ベルトコン
ベア82により所定の時間をかけて搬送される。このと
き、ベルトコンベア82上の搬送されるカード媒体10
の表面には、水銀灯84からの紫外線が照射される。こ
れにより、塗布ペン78からカード媒体10の表面に塗
布されたUV硬化液は、所定の時間すなわちベルトコン
ベア82によりカード媒体10が搬送される間に確実に
硬化される。
【0035】表面保護膜硬化部80を通過したカード媒
体10すなわち完成した証明カード100は、表面保護
膜硬化部80の図において右方向に設けられた区分集積
手段としての区分集積部90に送り込まれ、カード収容
手段としてのスタッカ92に収容されるようになってい
る。
【0036】区分集積部90は、表面保護膜硬化部80
から送出される証明カード100をスタッカ92に向け
て搬出するカード搬出手段としての搬送ローラ対94を
有している。すなわち、表面保護膜硬化部80から送出
された証明カード100は、搬送ローラ対94によりス
タッカ92の上部の開口に向けて搬送され、カードの後
端が搬送ローラ対94から離れることで、スタッカ92
の開口に落下される。なお、スタッカ92の上部に移動
可能な1枚取り出しステージ96を配置することで、証
明カード100をスタッカ92に落下させずにステージ
96に案内すれば、図示しない外部からの取り出し口か
らカードを1枚ずつ抜き取ることも可能である。
【0037】次に、IDカード作成装置1の動作を説明
する。通常の顔写真付きカードを作成する場合には、第
1に、図示しない撮影装置を介して所有者の顔写真が撮
影される。撮影された顔写真は、記憶媒体としての光デ
ィスクに記憶され、光磁気ディスク装置8により顔写真
データとして装置1に供給される。
【0038】光ディスクにより供給された顔写真データ
は、図示しないビデオRAMまたはページメモリなどに
代表される画像メモリに取り込まれ、カード媒体10に
3色のカラー印刷をするためのY,MおよびCの印字デ
ータとして展開されて、保持される。
【0039】操作パネル6によりカードの作成が指示さ
れると、カード媒体供給部12のカードホッパ14の最
下部から、取出ローラ18を介して、カード媒体10が
1枚ずつ取り出される。カードホッパ14から取り出さ
れたカード媒体10は、糊ローラ20によりクリーニン
グされ、カラー感熱昇華印刷部22に案内される。
【0040】カラー感熱昇華印刷部22に案内されたカ
ード媒体10の表面には、画像メモリで保持されている
印字データに対応するY,MおよびCの3色の画像の重
ね合わせによりカラー印刷される。
【0041】感熱昇華カラー写真印刷部22により顔画
像が印刷されたカード媒体10は、溶融転写文字印刷部
36に送り込まれる。溶融転写文字印刷部36に案内さ
れたカード媒体10の表面には、操作パネル6からの入
力または図示しない外部装置あるいはフロッピーディス
クにより供給される所有者の文字情報が黒により印字さ
れる。
【0042】溶融転写文字印刷部36により文字情報が
印刷されたカード媒体10は、UV保護膜転写部50に
案内されてUV保護膜が形成されたのち、表面保護膜塗
布部70および表面保護膜硬化部80を介して、紫外線
硬化樹脂による保護膜が形成される。
【0043】顔写真ならびに文字情報が印刷され、UV
保護膜および紫外線硬化樹脂保護膜が形成された証明カ
ード100は、区分集積部90のスタッカ92あるいは
1枚取り出しステージ96のいづれかに排出される。
【0044】これに対して、たとえば、既に証明カード
100を保有する所有者の住所変更等により証明カード
100に印刷されている文字情報を訂正する場合には、
図3に示すフローチャートに沿って、操作パネル6の背
面キー6aがオンされることにより、表面印刷の通常モ
ードか背面印刷の訂正モードかが選択される (STP
1) 。
【0045】ステップSTP1により表面印刷が選択さ
れた場合には、既に説明した通常印刷処理が実行され
る。ステップSTP1により背面印刷が選択された場合
には、IDカード作成装置1は、訂正モードに設定され
る。この訂正モードでは、CPU110の制御により顔
写真を印刷する感熱昇華カラー写真印刷部22、UV保
護膜を形成するUV保護膜転写部50、及び、表面保護
膜を形成する表面保護膜塗布部70および表面保護膜硬
化部80のそれぞれの動作が禁止される。また、訂正す
べきカード100が背面を上に向けた状態でセットされ
た図示しない1枚フィードステージユニットがカード媒
体供給部12のカードホッパ14と置き換えられる。な
お、カードホッパ14が複数セット可能で1枚フィード
ステージユニットが予め装着されている場合には、1枚
フィードステージユニットに、対象のカード100を挿
入するのみで良いことはいうまでもない。 (STP2)
【0046】操作パネル6によりカード100の文字情
報の変更 (訂正) が指示されると、1枚フィードステー
ジユニットにセットされた訂正対象のカード100は、
取出ローラ18を介して糊ローラ20に向けて搬送さ
れ、糊ローラ20によりクリーニングされたのち、熱昇
華カラー写真印刷部22を通過され、そのまま、溶融転
写文字印刷部36に送り込まれる (STP3) 。
【0047】溶融転写文字印刷部36に案内されたカー
ド媒体10の背面の所定の位置すなわちたとえば備考欄
には、操作パネル6からの入力または図示しない外部装
置あるいはフロッピーディスクにより供給される所有者
の訂正文字情報が黒により印字される (STP4) 。
【0048】溶融転写文字印刷部36を介して訂正文字
情報が印刷されたカード100は、UV保護膜転写部5
0、表面保護膜塗布部70および表面保護膜硬化部80
を通過され (STP5) 、区分集積部90のスタッカ9
2あるいは1枚取り出しステージ96のいづれか、好ま
しくは、1枚取り出しステージ96に排出される (ST
P6) 。
【0049】以上説明したように、既に作成されている
IDカードの記載事項に変更が生じた場合、カード供給
部12のカードホッパ14と交換された1枚フィードス
テージユニット (またはカード供給部12のカードホッ
パ14) に、訂正 (変更) 事項を印刷するカードをセッ
トしたのち背面キー6aをオンすることにより、感熱昇
華カラー写真印刷部22、UV保護膜転写部50、表面
保護膜塗布部70および表面保護膜硬化部80のそれぞ
れの動作が禁止されて、文字情報のみが印字される。
【0050】これにより、手書きにより文字情報を訂正
することで生じる虞れのある、誤記または脱字あるいは
故意による誤った情報の表示が防止される。また、訂正
事項すなわち訂正された文字情報が鮮明に印刷される。
さらに、記載事項が訂正されたにも拘らず見映えの良い
カードが提供される。
【0051】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明のカード作
成装置は、顔画像を印刷する感熱昇華カラー写真印刷部
と文字情報を印刷する溶融転写文字印刷部を有し、操作
パネルを介してカードが背面状態で供給されたことが指
示された場合には、CPUにより感熱昇華カラー写真印
刷部の動作を禁止する。また、この発明のカード作成装
置は、通常処理により形成されたカードを収容するスタ
ッカと背面状態で供給されたカードを収容するステージ
とを有し、CPUによる制御により背面状態で供給され
たカードをステージに案内する。さらに、操作パネルの
背面キーによりカードが背面状態で供給されたことが指
示された場合には、溶融転写文字印刷部により追加書き
込みされる文字情報が高速かつ正確に印刷される一方
で、顔画像を印刷する感熱昇華カラー写真印刷部とカー
ドの表面に保護膜を形成するUV保護膜転写部、表面保
護膜塗布部および表面保護膜硬化部の動作が停止される
ことから、文字情報が追加書き込みされたカードに不所
望に保護膜が形成されたり、顔画像を印刷するための異
なる色のインクが混入することが防止される。
【0052】これにより、既に顔画像および文字情報が
印刷されているカードに、文字情報のみの追加書き込み
が可能となる。この場合、誤字あるいは脱字の虞れが低
減される。また、非連続的に生じる文字情報が追加書き
込みされたカードが通常のカードと混入されることを防
止できるとともに必要に応じて容易に取り出し可能であ
る。さらに、作成されたカードに文字情報を追加する場
合であってもカードの見映えが向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例が適用されるカード作成装置
を示す概略側面図。
【図2】図1に示したカード作成装置の制御機構を含む
概略ブロック図。
【図3】図1および図2に示したカード作成装置の動作
の一例を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…IDカード作成装置、6…操作パネル (入力手段)
、6a…背面キー (指示手段) 、10…カード媒体、
12…カード媒体供給部、14…カードホッパ、22…
感熱昇華カラー写真印刷部 (印刷手段) 、36…溶融転
写文字印刷部 (第2の印刷手段) 、50…UV保護膜転
写部 (保護膜形成手段) 、70…表面保護膜塗布部、8
0…表面保護膜硬化部、90…区分集積部、92…スタ
ッカ (カード収容手段) 、96…ステージ (第2のカー
ド収容手段) 、110…CPU (制御手段) 。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所持者の顔画像および文字情報を入力する
    入力手段と、 この入力手段からの入力情報によりカード媒体に所持者
    の顔画像を印刷する印刷手段と、 前記入力手段からの入力情報によりカード媒体に文字情
    報を印刷する第2の印刷手段と、 前記印刷手段および第2の印刷手段により顔画像および
    文字情報が印刷されたカード媒体の前記表面に保護膜を
    形成する保護膜形成手段と、 カード媒体が前記顔画像が印刷される面に対向する背面
    である指示する指示手段と、 この指示手段によりカード媒体が背面状態で供給された
    ことが指示された場合に、前記印刷手段ならびに前記保
    護膜形成手段のそれぞれの動作を禁止する制御手段と、
    を、有するカード作成装置。
  2. 【請求項2】所持者の顔画像および文字情報を入力する
    入力手段と、 この入力手段からの入力情報によりカード媒体に所持者
    の顔画像を印刷する印刷手段と、 前記入力手段からの入力情報によりカード媒体に文字情
    報を印刷する第2の印刷手段と、 前記印刷手段および第2の印刷手段により顔画像および
    文字情報が印刷されたカード媒体の前記表面に保護膜を
    形成する保護膜形成手段と、 カード媒体が前記顔画像が印刷される面に対向する背面
    である指示する指示手段と、 この指示手段によりカード媒体が背面状態で供給された
    ことが指示された場合に、前記印刷手段ならびに前記保
    護膜形成手段のそれぞれの動作を禁止する制御手段と、 前記保護膜形成手段を介して保護膜が形成されたカード
    媒体を保持するカード収容手段と、 前記指示手段によりカード媒体が背面状態で供給された
    ことが指示された文字情報の印刷が終了したカード媒体
    を保持する第2のカード収容手段と、を、有するカード
    作成装置。
  3. 【請求項3】所持者の顔画像および文字情報を入力する
    入力手段と、 この入力手段からの入力情報によりカード媒体に所持者
    の顔画像を印刷する印刷手段と、 前記入力手段からの入力情報によりカード媒体に文字情
    報を印刷する第2の印刷手段と、 前記印刷手段および第2の印刷手段により顔画像および
    文字情報が印刷されたカード媒体の前記表面に保護膜を
    形成する保護膜形成手段と、 カード媒体が前記顔画像が印刷される面に対向する背面
    である指示する指示手段と、 前記保護膜形成手段を介して保護膜が形成されたカード
    媒体を保持するカード収容手段と、 前記指示手段によりカード媒体が背面状態で供給された
    ことが指示された文字情報の印刷が終了したカード媒体
    を保持する第2のカード収容手段と、 前記指示手段によりカード媒体が背面状態で供給された
    ことが指示された場合に、前記印刷手段ならびに前記保
    護膜形成手段のそれぞれの動作を禁止するとともに文字
    情報の印刷が終了したカード媒体を前記第2のカード収
    容手段に案内する制御手段と、を、有するカード作成装
    置。
  4. 【請求項4】カード所持者の顔画像を入力する第1の入
    力手段と、 カード所持者に関わる文字情報を入力する第2の入力手
    段と、 カード媒体の印刷面が前記顔画像が印刷される面に対向
    する背面であることを指示する指示手段と、 この指示手段によりカード媒体の印刷面が背面であると
    指示されなかった場合に、前記第1の入力手段からの入
    力情報によりカード媒体に所持者の顔画像を印刷する第
    1の印刷手段と、 前記指示手段によりカード媒体の印刷面が背面であるこ
    とが指示された場合に、前記第2の入力手段からの入力
    情報によりカード媒体に文字情報を印刷する第2の印刷
    手段と、を、有するカード作成装置。
  5. 【請求項5】前記第1の印刷手段により顔画像が印刷さ
    れたカード媒体の前記表面に保護膜を形成する保護膜形
    成手段と、 カード媒体が前記顔画像が印刷される面に対向する背面
    であることが指示された場合に、前記第1の印刷手段な
    らびに前記保護膜形成手段のそれぞれの動作を禁止する
    制御手段と、を、有する請求項4記載のカード作成装
    置。
  6. 【請求項6】前記保護膜形成手段を介して保護膜が形成
    されたカード媒体を保持するカード収容手段と、 前記指示手段によりカード媒体が背面状態で供給された
    ことが指示された文字情報の印刷が終了したカード媒体
    を保持する第2のカード収容手段と、 前記指示手段によりカード媒体が背面状態で供給された
    ことが指示された場合に、前記印刷手段ならびに前記保
    護膜形成手段のそれぞれの動作を禁止するとともに文字
    情報の印刷が終了したカード媒体を前記第2のカード収
    容手段に案内する制御手段と、を、有する請求項5記載
    のカード作成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020081567A (ko) * 2002-08-31 2002-10-28 신재일 카드 컬러 프린터의 인쇄 방법
KR20020081566A (ko) * 2002-08-31 2002-10-28 신재일 카드 프린터의 인쇄방법
JP2011148273A (ja) * 2010-01-25 2011-08-04 Dainippon Printing Co Ltd カードの印字システム

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