JPH0934156A - 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび画像形成装置 - Google Patents

電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび画像形成装置

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JPH0934156A
JPH0934156A JP7180379A JP18037995A JPH0934156A JP H0934156 A JPH0934156 A JP H0934156A JP 7180379 A JP7180379 A JP 7180379A JP 18037995 A JP18037995 A JP 18037995A JP H0934156 A JPH0934156 A JP H0934156A
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photosensitive drum
electrophotographic photosensitive
photosensitive member
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JP7180379A
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Inventor
Takahiro Inoue
高広 井上
Keiji Okano
啓司 岡野
Masaki Oshima
磨佐基 尾島
Seishi Yamaguchi
誠士 山口
Hideki Matsumoto
英樹 松本
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Original Assignee
Canon Inc
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  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】接触帯電部材を有する画像形成装置において、
電子写真感光体(感光ドラム)と接触帯電部材(転写ロ
ーラ)との周速差を設けることなく、トナー像転写時の
中抜けを防止する。 【解決手段】感光ドラム1を、ドラム状の導電性基体1
3、電荷発生層14、電荷輸送層15、保護層16によ
って構成する。保護層16を、導電性粒子、フッ素原子
含有樹脂粒子、および結着樹脂を含有させて構成する。
この構成によると、保護層16表面に、フッ素原子含有
樹脂粒子を大量に含有させることができるので、保護層
16表面、つまり感光ドラム1表面の離型性を向上させ
ることができる。このため、感光ドラム1と転写ローラ
との間に周速差を設けることなく、感光ドラム1上のト
ナー像を転写材上に良好に転写することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光層上に保護層
を有する電子写真感光体、その電子写真感光体を有する
プロセスカートリッジ、およびその電子写真感光体また
はそのプロセスカートリッジを備えた画像形成装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】複写機、レーザビームプリンタ等の画像
形成装置において、ローラ状の接触転写部材(以下「転
写ローラ」という)を備えた接触転写装置を使用するも
のが知られている。
【0003】この接触転写装置は、ドラム状の電子写真
感光体(以下「感光ドラム」という)表面に転写ローラ
を接触配置して感光ドラムとの間に転写ニップ部(転写
部)を形成し、この転写ニップ部にて紙等の転写材を挟
持搬送しながら、転写ローラに転写電圧を印加するもの
である。転写に先立ち、帯電、露光、現像等の各プロセ
スを経てあらかじめ感光ドラム上に形成されていたトナ
ー像は、上述の転写材の挟持搬送および転写電圧の印加
によって、感光ドラム表面から転写材表面に転写され
る。
【0004】このような接触帯電装置によると、非接触
帯電装置の代表であるコロナ放電器を使用した場合の懸
案事項であった、オゾンの発生量が多い、感光ドラ
ムに対する転写材の密着力が弱いため、転写材が部分的
に変形して転写不良が発生する、転写部において転写
材に搬送力を付与できないため、転写ブレが発生する、
等を解決することができる。
【0005】一方、上述の接触転写装置によると、転写
材に転写後の画像におけるラインや文字の中央が転写さ
れないで白く抜ける「中抜け」や「ハローキャラクタ
ー」(以下「中抜け等」という)が発生することがあ
る。これを解決するために、感光ドラムの周速と転写ロ
ーラの周速との間に数%の周速差をもたせ、これにより
感光ドラム上のトナー像を転写材表面にこすり付けるよ
うにして転写している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
接触帯電装置によると、転写時の転写ニップ部における
転写材の搬送速度が、相互に異なる感光ドラムの周速と
転写ローラの周速との双方の影響を受けて不安定にな
り、感光ドラムと転写材の間に介在するトナーの付着量
や、転写材の表面性に影響を受けるため、部分的な転写
ブレを引き起こしたり、部分的な画像の伸縮を引き起こ
したりという問題が発生する。この部分的な画像の伸縮
は、画像の伸縮が転写材によって異なるというような現
象がある。
【0007】また、感光ドラムと、転写ローラとのお互
いの駆動が影響し合うため、転写材の搬送速度が不安定
になり、バンディングと呼ばれる画像ムラを引き起こす
という問題もある。
【0008】また、転写材によって感光ドラムが摺擦さ
れるため、感光ドラムの表面の摩耗が大きくなって帯電
電荷保持能力が低くなり、カブリや濃度ムラなどの問題
が出て、寿命が短くなることもある。
【0009】さらに、転写ローラの表面の摩耗が大きく
なり、長期使用に伴って転写ローラの外径が減少して駆
動速度が変化し、中抜けが悪化してきたり、画像が縮ん
だりする問題もある。
【0010】加えて、転写材に含有されているタルクや
サイジング剤、結着剤などが、こすりつけられて感光ド
ラム表面に転移したり、転写材がラベル紙の場合その糊
が擦り付けられて融着を引き起こすという問題もある。
【0011】そこで、本発明は、電子写真感光体(上述
では感光ドラム)の周速と接触帯電部材(上述では転写
ローラ)の周速との間に周速差を設けることによる上述
の問題を解消すべく、周速差を設けることなく良好な転
写が行われるようにした電子写真感光体、プロセスカー
トリッジおよび画像形成装置を提供することを目的とす
るものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みてなされたものであって、導電性の基体と、該基体の
表面に形成した感光層と、該感光層を保護する保護層と
を備えた電子写真感光体において、前記保護層が、導電
性粒子、フッ素原子含有樹脂粒子、および結着樹脂を含
有し、前記保護層表面に形成されたトナー像が接触転写
部材を介して被転写部材に接触転写されることを特徴と
する。
【0013】次に、画像形成装置本体に対して着脱自在
に装着するプロセスカートリッジにおいて、少なくとも
請求項1記載の電子写真感光体と、該電子写真感光体上
に形成された静電潜像をトナーにて現像する現像装置
と、前記電子写真感光体上に残った転写残トナーを除去
するクリーニング装置とを、カートリッジ容器に対して
一体的に組み込んで構成したことを特徴とする。
【0014】次に、上述の電子写真感光体と、該電子写
真感光体表面に静電潜像を形成する静電潜像形成手段
と、前記静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成
する現像装置と、前記電子写真感光体上のトナー像を接
触帯電部材によって被転写部材に転写させる転写装置
と、備えることを特徴とする。
【0015】次に、前述のプロセスカートリッジと、前
述の電子写真感光体表面に静電潜像を形成する静電潜像
形成手段と、前述の現像装置によって前記電子写真感光
体上に形成されたトナー像を接触帯電部材によって被転
写部材上に転写させる転写装置と、を備えることを特徴
とする。
【0016】上述のいずれの画像形成装置においても、
前記接触帯電部材は、前記電子写真感光体表面に接触配
置されるとともに、該電子写真感光体の表面の移動速度
と同じ移動速度で同じ方向に移動する表面が形成された
帯電ローラであるとすることができる。
【0017】〔作用〕以上構成に基づき、電子写真感光
体の感光層は、導電性粒子、フッ素原子含有樹脂粒子、
および結着樹脂を含有しているので、その表面にフッ素
原子含有樹脂を大量に含有することができる。したがっ
て、電子写真感光体表面の離型性が向上し、例えば、電
子写真感光体の周速と接触帯電部材の周速との間に周速
差を設けない場合であっても、中抜け等が発生すること
がない。
【0018】すなわち、中抜け等を防止するための周速
差を設ける必要がないので、周速差を設けることによ
る、転写ブレ、画像ムラ、電子写真感光体表面の摩耗等
を防止することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施の形態について説明する。 〈実施の形態1〉図1に、本発明に係るの画像記録装置
全体の概略構成を示す。
【0020】画像形成装置は、ドラム状に構成された電
子写真感光体(感光ドラム)1を備えている。感光ドラ
ム1はその表面に保護層を有するOPC感光体によって
構成されている。なお、感光ドラム1の詳細については
後述する。
【0021】感光ドラム1の周囲には、帯電ローラ(帯
電装置)2、露光手段3、現像器(現像装置)4、転写
ローラ(接触転写部材)8、クリーナ(クリーニング装
置)12が配置されている。また、非転写部材としての
紙等の転写材を収納し、給搬送し、また定着する等の手
段として、転写材の搬送方向上流側から順に、給紙カセ
ット5、給紙ローラ6、タイミングローラ7、定着器
9、排紙ローラ10、排紙トレイ11が配設されてい
る。
【0022】上述構成の画像形成装置の動作は次のとお
りである。
【0023】感光ドラム1を同図中、時計周り方向に回
転駆動し、その表面を帯電ローラ2によって一様に帯電
する。次に、レーザスキャナ等を有する露光手段3によ
って、感光ドラム1表面に対して、画像信号をラスター
スキャンし露光する。レーザスキャナーは、半導体レー
ザの点滅をポリゴンスキャナーで走査し、光学系により
感光ドラム1上を光走査する。これにより、感光ドラム
1表面のうち光照射された部分の電荷を除去するいわゆ
るイメージ露光を行い、静電潜像を形成する。形成され
た静電潜像は、現像器4で現像される。現像は、ジャン
ピング現像や、2成分現像、FEED現像などの現像法
が用いられる。上述のイメージ露光と組み合わせて、反
転現像を行い、静電潜像にトナーを付着させてトナー像
として現像する。
【0024】現像されたトナー像は、転写材に転写され
る。転写材は、給紙カセット5に収納されており、給紙
ローラ6によって1枚ずつ給送される。ホストコンピュ
ータからプリント信号が送られると、給紙ローラ6によ
り給紙が行われ、タイミングローラ7によって、画像信
号と同期をとって転写ローラ8により、転写材上にトナ
ー像が転写される。転写ローラ8は、硬度の低い、導電
性の弾性体によって構成されている。この転写ローラ8
は、その表面が感光ドラム1表面に接触するようにして
配置されている。転写ローラ8には転写バイアスが印加
され、これにより、転写ニップ部において転写電界が形
成される。感光ドラム1上のトナー像は、この転写電界
によって、転写材表面に転写される。なお、転写ローラ
については後に詳述する。
【0025】トナー像転写後の転写材は、表面のトナー
像が定着器9によって定着された後、排紙ローラ10に
よって、排紙トレイ11上に排出される。一方、トナー
像転写後の感光ドラム1は、表面の転写残トナーがクリ
ーナ12のクリーニングブレードによって除去され、次
の画像形成に供される。
【0026】上述の感光ドラム1は、カートリッジ化す
ることができる。少なくとも、感光ドラム1と現像器4
とクリーナ12とをカートリッジ容器に一体的に組み込
んで、プロセスカートリッジを構成し、このプロセスカ
ートリッジを画像形成装置本体に対して着脱自在に装着
するようにしてもよい。このように、プロセスカートリ
ッジを着脱自在とすることで、例えば、紙詰まり時に
は、プロセスカートリッジを取り外して転写材の搬送路
を露出させてジャム紙の除去を容易にすることができる
等、作業性に優れる。また、現像器4内のトナーがなく
なった場合には、プロセスカートリッジ毎交換すること
ができる等、保守性にも優れる。なお、プロセスカート
リッジとしては、少なくとも感光ドラム1、現像器4、
クリーナ12を有するものであればよく、例えば、これ
に加えて帯電ローラ2をカートリッジ容器内に一体的に
組み込むようにしてもよい。
【0027】図2に、感光ドラム1の構成を示す。な
お、同図は、円筒状の感光ドラム1をその中心を通る平
面で切ったときの断面の一部であり、同図の上方が外周
側、下方が内周側である。
【0028】感光ドラム1は、内周側から順に、導電性
基体13と、感光層を構成する電荷発生層14および電
荷輸送層15、そして表面層16を有する。
【0029】導電性基体13は、アルミニウム、クロ
ム、ニッケル、銅、ステンレスなどの金属をドラム状に
成形したものである。なお、電子写真感光体としてドラ
ム状以外の形状のものを使用する場合は、導電性基体
は、それに応じて、例えばシート状のものや金属箔をプ
ラスチックフィルム状にラミネートしたものなどを用い
ることができる。
【0030】電荷発生層14は、スーダンレッド、ダイ
アンブルーなどのアゾ顔料や、ピレンキノおよびアント
アントロン等のキノン顔料、キノシアニン顔料、ペリレ
ン樹脂、インジゴおよびチオインジゴ等のインジゴ顔
料、銅フタロシアニン、チタニルフタロシアニンなどの
フタロシアニン顔料、アズレニウム塩顔料などの電荷発
生材料を、ポリビニルブチラール、ポリスチレン、ポリ
酢酸ビニル、アクリル樹脂、エチルセルロースなどの結
着性樹脂に分散させて、この分散液を塗工するか、前述
の顔料を真空蒸着することによって形成する。電荷発生
層14の膜厚は、5μm以下、好ましくは0.05〜3
μmである。
【0031】電荷輸送層15は主鎖または側鎖にビフェ
ニレン、アントラセン、ピレンフェナントレンなどの構
造を有する多環芳香族化合物、インドール、ガルバゾー
ル、オキサギアゾールピラゾリンなどの含窒素環化合
物、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物などの電荷輸送
物質を、成膜性を有する樹脂に溶解させた塗工液を用い
て形成される。このような樹脂としては、ポリエステ
ル、ポリカーボネート、ポリスチレンポリメタクリル酸
エステルなどが挙げられる。電荷輸送層15の厚さは5
〜40μm、好ましくは10〜30μm。電荷輸送材料
は単独で使用してもよく、また他の電荷輸送材料と混合
して用いてもよい。
【0032】保護層16は、導電性粒子、フッ素原子含
有樹脂粒子、および結着樹脂を含有している。
【0033】導電性微粒子としては、金属微粉や、金属
酸化物粒子およびカーボンブラック等が使用されるが、
透明度の点から金属酸化物がより好ましい。酸化亜鉛、
酸化チタン、酸化スズ、酸化アモチモン、酸化インジュ
ウム、酸化ビスマス、スズをドープした酸化インジュウ
ム、アモチモンをドープした酸化スズ、アンチモンをド
ープした酸化ジルコニウム等が挙げられる。これら金属
酸化物は単独または2種類以上を組み合わせて用いるこ
ともできる。2種類以上を組み合わせて用いる場合は、
単に混合しても、固溶体や融着の形にしてもよい。これ
らの導電性微粒子の粒径は光散乱を防止するという意味
から0.3μm以下が好ましく、特には0.1μm以下
であることが好ましい。
【0034】フッ素原子含有樹脂粒子としては、四フッ
化エチレン樹脂、三フッ化塩化エチレン樹脂、六フッ化
エチレンプロピレン樹脂、フッ化ビニル樹脂、フッ化ビ
ニリデン樹脂、二フッ化二塩化エチレン樹脂およびこれ
らの共重合体の中から1種あるいは2種以上を適宜選択
するのが好ましい。特に四フッ化エチレン樹脂、フッ化
ビニリデン樹脂が好ましい。樹脂粒子の分子量や粒径は
適宜選択することができ、特に制限される物ではない。
これらのフッ素原子含有化合物の添加量は、用いる導電
性粒子の重量に対し1〜100重量%であることが好ま
しく、特には5〜50重量%であることが好ましい。
【0035】結着樹脂としては、ポリカーボネート樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリスチ
レン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポ
リウレタン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコ
ーン樹脂、セルロース樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ホス
ファゼン樹脂、メラミン樹脂および塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体等が挙げられる。これらの樹脂は単独で用
いることも、2種以上を組み合わせて用いることもでき
る。
【0036】保護層16の抵抗は1010〜1014Ω・cm
の範囲であることが好ましい。
【0037】保護層16中のフッ素原子含有樹脂粒子の
割合は、保護層全重量に対し5〜70重量%が好まし
く、より好ましくは10〜60重量%である。フッ素原
子含有樹脂粒子の割合が70重量%より多いと保護層1
6の機械的強度が低下しやすく、5重量%より少ないと
保護層16表面の離型性、耐摩耗性、耐傷性が十分でな
くなることがある。
【0038】分散性、結着性、耐候性をさらに向上させ
る目的で、ラジカル補足剤や酸化防止剤等の添加物を加
えてもよい。
【0039】保護層16の膜厚は0.2〜10μmの範
囲が好ましいく、より好ましくは0.5〜6μmであ
る。
【0040】次に、図3に転写ローラ8の構成を示す。
転写ローラ8は、鉄やステンレスの芯金17の表面に導
電弾性体18を設けたものである。導電弾性体18は、
ウレタン樹脂やEPDM、NBR等のソリッド状態ある
いはスポンジ状態のものにカーボンや、酸化スズ、酸化
チタンなどの金属酸化物を分散させた公知のものが用い
られる。抵抗値は106 〜1010Ωの弾性体で、数百V
〜数kVのDCバイアスが印加される。
【0041】転写ローラ8両端は加圧ばね(後述)によ
って感光ドラム1に対し数百g〜数kgの圧力で加圧さ
れ、感光ドラム1と転写ローラ8との間の転写ニップ部
にかかる電界と圧力とによって感光ドラム1上のトナー
像を転写材表面に転写する。
【0042】転写ローラ8は、感光ドラム1と等速で駆
動される。
【0043】図4に、感光ドラム1および転写ローラ8
の駆動系構成を示す。感光ドラム1の一端には、感光ド
ラム駆動ギヤ19が取り付けられており、画像形成装置
本体(不図示)の駆動ギヤと噛合して感光ドラム1を駆
動する。感光ドラム1の他端には転写ローラ駆動ギヤ2
0が取り付けられており、加圧ばね22が転写ローラの
芯金17を押し付けることによって、芯金17の端部に
固定された転写ギヤ21と噛合して転写ローラ8を等速
駆動で回転させる。なお、加圧ばね22の芯金17側
は、軸受構造とすることで転写ローラ8のスムーズな回
転を得ることができる。
【0044】ここでいう等速駆動とは、上述の転写ニッ
プ部において、感光ドラム1表面の周速が転写ローラ8
表面の周速と等しくなるように、感光ドラム1および転
写ローラ8が駆動されることをいう。
【0045】図5は、感光ドラム1と転写ローラ8の当
接状態を示す模式断面図である。転写ローラ8は芯金1
7の両端を感光ドラム1の方向に加圧されて転写ニップ
部23を形成して当接している。このため、転写ローラ
8の幾何的な回転速度は、転写ニップ部23における感
光ドラム1との当接円24の回転速度となる。
【0046】等速駆動を得るには、転写ローラ駆動ギヤ
20の外径と、転写ローラ8の外径およびその硬度とが
関係するため、実験的に最適外径を決定する。実際には
次のような手順で確認できる。まず感光ドラム1の表面
にできたトナー像をポリエステルテープのような、伸縮
のない粘着テープに転写し、転写後のトナー像のドラム
回転方向の長さを測る。次に転写材に、搬送ローラの搬
送力や搬送ガイドの摩擦抵抗力がかからないようにし
て、感光ドラム1と転写ローラ8の搬送力のみで転写材
を搬送し画像を転写する。定着器9を通すと熱によって
転写材が縮むので、未定着の状態で評価する。このとき
のトナー像の長さと先に得られたトナー像(粘着テープ
上のトナー像)の長さを比較して、等しい場合に等速と
いう。倍率で±0.3%以内なら実質上等速といえる。
【0047】上述の実施の形態によると、まず、接触転
写部材としての転写ローラ8を感光ドラム1に対して接
触させた状態で転写を行っているため、転写時のオゾン
の発生がほとんどない。
【0048】また、感光ドラム1表面を上述の構成とす
ることで、導電性粒子によって保護層16の電荷移動性
を確保できることに基づき、通常、絶縁性のフッ素原子
含有樹脂粒子を表面に大量に含有させることができるた
め、感光ドラム1表面の離型性が著しく向上し、感光ド
ラム1と転写ローラ(接触帯電部材)8との間に周速差
を持たさなくても中抜け等が発生せず、感光ドラム1と
転写ローラ8とを従動あるいは積極駆動により等速で駆
動することができるため、転写材の搬送が安定し、転写
材が感光ドラム1に適度な圧で加圧されながら搬送され
るので、転写ブレをなくすことができる。 〈実施の形態2〉図6に、実施の形態2の駆動系構成を
示す。19は感光ドラム駆動ギヤで、画像形成装置本体
(不図示)の駆動ギヤと噛合して感光ドラム1を駆動す
る。感光ドラム1には転写ローラ8が、加圧ばね22に
よって感光ドラム1に対し数百g〜数Kgの圧力で加圧
され、転写ローラ8は、感光ドラム1との間に作用する
摩擦力、または転写材との間に作用する摩擦力によって
回転駆動される。なお、加圧ばね22の芯金17側は、
自己潤滑性の樹脂軸受や含油軸受、ボールベアリングな
どの軸受構造とすることでローラのスムーズな回転を得
ることができる。感光ドラム1上に形成されたトナー像
は、転写ニップ部にかかる電界と圧力とによって、転写
材表面に転写される。
【0049】本実施の形態においては、転写ローラ8を
感光ドラム1に従動回転させることで、転写ローラ8の
周速は、感光ドラム1のそれよりもやや遅くなり気味に
なるものの、転写ローラ8の駆動のためのギヤがいらな
いため構造が簡単となり、また、転写ローラ8の外径や
硬度に駆動速度が依存しないので、転写ローラ8の製造
時の公差を緩くすることが可能である。 〈実施の形態3〉図7に本発明にかかる画像形成装置の
他の構成を示す。図1に示す実施の形態1の構成と異な
る点は、接触転写部材について、図1の実施の形態1で
は転写ローラ8であったものが、図7の実施の形態2で
は転写ベルト25となっている点である。転写ベルト2
5は、駆動ローラ26、26に掛け渡されるとともに、
その表面が感光ドラム1表面に接触配置されて、感光ド
ラム1表面と等速で駆動される。この転写ベルト25に
はバイアス電圧が印加されており、感光ドラム1表面と
の間に形成された転写ニップ部において転写電界が形成
される。転写ベルト25は、その表面に転写材を静電吸
着して搬送するとともに、上述の転写電界によって、感
光ドラム1上のトナー像を転写材表面に転写する。この
ように本実施の形態によると、トナー像転写時の転写材
を、転写ベルトが静電的にしっかりと担持しているの
で、転写材の送りが安定し、転写ブレーキに対して有効
である。
【0050】前述の実施の形態1ないし実施の形態3の
画像形成装置においては、いずれも像担持体上のトナー
像の転写に際し、転写材を感光ドラム1と転写ローラ8
とによって挟持搬送しながら転写を行うものであった
が、本発明に係る画像形成装置は、これに限定されるも
のではない。例えば、転写ドラムを設け、転写ドラム上
に担持した転写材に対して転写を行うものや、被転写部
材として中間転写体を設け、感光ドラム上のトナー像を
一旦、この中間転写体上に1次転写し、その後、中間転
写体上から転写材上に2次転写するようにしたものであ
ってもよい。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
電子写真感光体の保護層に、導電性粒子、フッ素原子含
有樹脂粒子、および結着樹脂を含有させることにより、
電子写真感光体表面にフッ素原子含有樹脂粒子を大量に
含有させることができるので、電子写真感光体表面の離
型性を向上させることができる。このため、トナー像の
転写に際し、電子写真感光体と接触帯電部材との間に速
度差をもたせることなく、画像の中抜け等を防止するこ
とができる。
【0052】上述の速度差をなくすことにより、転写材
の送り速度は安定し、電子写真感光体と転写材(被転写
部材)との間に介在するトナーの付着量や、転写材の表
面性の違いによる影響を受けないため、部分的な転写ブ
レを引き起こしたり、部分的な画像の伸縮を引き起こし
たり、画像の伸縮が転写材によって異なるというような
現象がなくなる。
【0053】また、電子写真感光体、接触帯電部材の移
動速度が安定になり、バンディングと呼ばれる画像ムラ
に有利である。
【0054】さらに、転写材によって電子写真感光体表
面を摺擦することがなくなるため、電子写真感光体表面
の摩耗によるカブリや濃度ムラなどに対して有利であ
る。
【0055】加えて、接触帯電部材表面の摩耗も少なく
なり、長期使用に伴って中抜け等が悪化したり、画像が
縮んだりすることもない。
【0056】次に、摺擦がないため、電子写真感光体に
対する転写材成分の転移もわずかであり、電子写真感光
体表面の離型性のよさと相俟って、融着を有効に防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の画像形成装置の概略構成を示す
模式図。
【図2】実施の形態1の感光ドラムの層構成を示す断面
図。
【図3】実施の形態1の転写ローラの構成を示す側面
図。
【図4】実施の形態1の感光ドラムおよび転写ローラの
駆動系を示す斜視図。
【図5】実施の形態1の感光ドラムと転写ローラとの当
接状態を示す模式図。
【図6】実施の形態2の感光ドラムおよび転写ローラの
駆動系を示す斜視図。
【図7】実施の形態3の画像形成装置の概略構成を示す
模式図。
【符号の説明】
1 電子写真感光体(感光ドラム) 2 帯電ローラ 3 露光手段 4 現像装置(現像器) 8 接触転写部材(転写ローラ) 12 クリーニング装置(クリーナ) 13 導電性基体 14 電荷発生層 15 電荷輸送層 16 保護層 19 感光ドラム駆動ギヤ 20 転写ローラ駆動ギヤ 21 転写ギヤ 22 圧力ばね 23 転写ニップ部 24 当接円 25 転写ベルト
フロントページの続き (72)発明者 山口 誠士 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 松本 英樹 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性の基体と、該基体の表面に形成し
    た感光層と、該感光層を保護する保護層とを備えた電子
    写真感光体において、 前記保護層が、導電性粒子、フッ素原子含有樹脂粒子、
    および結着樹脂を含有し、 前記保護層表面に形成されたトナー像が接触転写部材を
    介して被転写部材に接触転写される、 ことを特徴とする電子写真感光体。
  2. 【請求項2】 画像形成装置本体に対して着脱自在に装
    着するプロセスカートリッジにおいて、 少なくとも請求項1記載の電子写真感光体と、該電子写
    真感光体上に形成された静電潜像をトナーにて現像する
    現像装置と、前記電子写真感光体上に残った転写残トナ
    ーを除去するクリーニング装置とを、カートリッジ容器
    に対して一体的に組み込んで構成した、 ことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電子写真感光体と、該電
    子写真感光体表面に静電潜像を形成する静電潜像形成手
    段と、前記静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形
    成する現像装置と、前記電子写真感光体上のトナー像を
    接触帯電部材によって被転写部材に転写させる転写装置
    と、を備える、 ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のプロセスカートリッジ
    と、求項2記載の電子写真感光体表面に静電潜像を形成
    する静電潜像形成手段と、請求項2記載の現像装置によ
    って前記電子写真感光体上に形成されたトナー像を接触
    帯電部材によって被転写部材上に転写させる転写装置
    と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記接触帯電部材は、前記電子写真感光
    体表面に接触配置されるとともに、該電子写真感光体の
    表面の移動速度と同じ移動速度で同じ方向に移動する表
    面が形成された帯電ローラである、 ことを特徴とする請求項3または請求項4記載の画像形
    成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1031888A2 (en) * 1999-02-25 2000-08-30 Canon Kabushiki Kaisha Charging member, process cartridge, and image forming apparatus
EP4246236A1 (en) 2022-03-14 2023-09-20 Canon Kabushiki Kaisha Process cartridge and electrophotographic apparatus

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