JPH0933782A - レンズ移動装置 - Google Patents

レンズ移動装置

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Publication number
JPH0933782A
JPH0933782A JP17775295A JP17775295A JPH0933782A JP H0933782 A JPH0933782 A JP H0933782A JP 17775295 A JP17775295 A JP 17775295A JP 17775295 A JP17775295 A JP 17775295A JP H0933782 A JPH0933782 A JP H0933782A
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JP
Japan
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feed screw
lens frame
optical axis
lens
drive
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Application number
JP17775295A
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English (en)
Inventor
Yutaka Kanazawa
豊 金沢
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KOSHINA KK
Cosina Co Ltd
Original Assignee
KOSHINA KK
Cosina Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP17775295A priority Critical patent/JPH0933782A/ja
Publication of JPH0933782A publication Critical patent/JPH0933782A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 種々の構造のレンズ鏡筒に組み込むことがで
きるようにした。 【解決手段】 断面筒形状の移動筒14には、内周に送
りネジ13に螺合するナット部22が形成されており、
送りネジ13のリードに従ってレンズ10の光軸10a
方向に移動する。レンズ枠11は、ガイド棒19,20
にガイドされて光軸10a方向に移動自在に支持されて
いる。駆動筒14とレンズ枠11とを連結する連結手段
は、駆動筒14に固定されたバネ板部材27、バネ板部
材27に設けた突起部25、及びレンズ枠11に設けた
凹部26で構成されており、レンズ枠11を光軸10a
方向に移動させることで、バネ板部材27が弾性変形し
て突起部25と凹部26とのクリック係合を許容する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真カメラやビデ
オカメラ等に用いるレンズ移動装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】特公平7−27099号公報記載のレン
ズ移動装置では、モータの駆動軸と一体な送りネジのリ
ードに従って移動する駆動部材にレンズ枠を連結し、モ
ータの駆動を送りネジに伝達して駆動部材を介してレン
ズ枠を光軸方向に移動させている。この駆動部材は、フ
ォーク形状をしており、うち一方に送りネジに螺合する
ナット部が形成されたナット片が、また他方にナット片
を送りネジに向けて付勢する付勢片が設けられており、
送りネジを光軸方向に対して直交方向の両側から挟み込
む。
【0003】前述した装置では、レンズ枠をガイド棒に
ガイドさせて光軸方向に正確に進退させているが、送り
ネジとガイド棒とが正確な間隔で位置決めされていない
と、駆動部材に回転モーメントが発生してレンズ枠がス
ムーズに動かない恐れがある。そこで、レンズ枠に対し
て駆動部材を回動自在に軸支して、ガイド棒に対する送
りネジの位置ズレによる負荷を吸収するようにしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た装置の組立に際しては、駆動部材とレンズ枠とを予め
回動自在に軸支した後に、駆動部材に送りネジを光軸方
向に対して直交方向から挿入することで付勢片を弾性変
形させてナット片との間で送りネジを挟み込む方式であ
るため、ガイド棒とレンズ枠とを組み込んだ鏡筒と、モ
ータ及び送りネジをベース板で一体に支持したモータユ
ニットとを予め別々に組み立てておき、モータユニット
を鏡筒の外部に光軸方向に対して直交方向から取り付け
る分割構造の鏡筒にしか前述した装置を採用することが
できない。鏡筒がこのような構造に限定されてしまう
と、例えば送りネジとレンズ枠を移動自在に支持したガ
イド棒とを予め一体に組み込む構造の鏡筒の場合には、
送りネジとガイド棒とが位置決めされてしまうから、後
から駆動部材を送りネジに連結する組立ができないた
め、採用することができない。
【0005】本発明は、前述したような背景に鑑みなさ
れたもので、鏡筒の構造に制約が生じないレンズ移動装
置をローコストで提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に、請求項1記載の発明では、レンズを保持するレンズ
枠と、このレンズ枠を光軸方向に移動可能に支持する第
1のガイド手段と、前記光軸方向と平行に配置され、モ
ータの駆動により回動される送りネジと、筒形状の内周
に前記送りネジに螺合するナット部を形成した駆動筒
と、前記駆動筒の前記光軸方向への移動をガイドし、前
記駆動筒が前記送りネジを中心に回転するのを止める第
2のガイド手段と、前記駆動筒と前記レンズ枠とを着脱
自在に連結する連結手段とを備え、前記連結手段は、一
端が前記駆動筒に固定され、他端が前記レンズ枠に向け
て突出した弾性自在なバネ板部材と、このバネ板部材の
他端に設けた突起部と、前記レンズ枠に凹まして設けら
れ、前記突起部にクリック係合する凹部とで構成したも
のである。
【0007】これによれば、予め駆動筒を送りネジに螺
合しておけば、レンズ枠又は駆動筒を光軸方向に移動さ
せることでバネ板部材が弾性変形して突起部と凹部とが
クリック係合するから、送りネジと第1及び第2のガイ
ド手段とを予め鏡筒に組み込んでおいても、後から簡単
に駆動部材とレンズ枠との連結が行える。勿論、第1の
ガイド手段及びレンズ枠を組み込んだ鏡筒と、駆動筒を
螺合した送りネジ、モータ、及び第2ガイド手段を組み
込んだモータユニットとを予め別々に組み立てておき、
モータユニットを鏡筒に取り付けた後に、レンズ枠又は
駆動筒を光軸方向に移動させて突起部と凹部とをクリッ
ク係合させてもよい。
【0008】請求項2記載の発明では、弾性を有する材
料で断面C形状に形成した駆動部材を採用したことか
ら、駆動部材と送りネジとの連結は、光軸に対して直交
方向から嵌め込むことで装着できる。一方、駆動部材と
レンズ枠とを連結する連結手段は、駆動部材に形成した
突起部をレンズ枠に設けた凹部に挿入することで行え
る。この駆動部材をレンズ枠に連結する連結方向が、前
記駆動部材を送りネジに装着する装着方向と同じにされ
ているから、駆動部材を送りネジに装着することで駆動
部材をレンズ枠に無理なく連結することができる。ま
た、突起部と凹部との係合量を多くとることで連結手段
に駆動部材の回転を止める作用をもたせることができ、
別途に駆動部材の回転止め手段を設ける必要がない。
【0009】請求項3記載の発明では、駆動部材に設け
られ、前記装着方向沿って突出したフォーク部と、装着
方向に対しては自由度をもって係合する係合部とで構成
したものである。これによれば、連結手段が装着方向に
対して自由度をもって駆動部材とレンズ枠とを連結する
から、ガイド手段に対する送りネジの位置ズレによる負
荷や送りネジの振動等を連結手段で吸収することができ
る。
【0010】連結手段の別の発明としては、請求項4に
記載したように、レンズ枠に装着方向に沿って凹んで設
けた断面矩形な凹部と、駆動部材に設けられ、この凹部
の内部で送りネジ回りの方向に弾性自在に係合する4つ
爪とで構成したものでもよい。また、請求項5に記載し
たように、レンズ枠の外周に装着方向に向けて突出して
設けられた板片と、駆動部材に装着方向に沿って突出し
て設けられ、前記板片を光軸方向の前後で挟持する一対
の挟持板とで構成したものでもよい。この場合には、連
結手段が駆動部材とレンズ枠とを光軸方向の前後で連結
しているだけなので、駆動部材の送りネジ回りの回転を
止める手段が必要となる。この手段も装着方向に対して
着脱自在に装着できる構造にするのが望ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】レンズ駆動装置は、レンズ10を
保持するレンズ枠11、第1のガイド手段、送りネジ1
3、駆動筒14、第2のガイド手段15、及び連結手段
16で構成されている。第1のガイド手段は、レンズ枠
11をレンズ10の光軸10aの方向に移動自在に支持
するためのものであり、レンズ枠11の外周のうち光軸
10aを挟んだ両側の位置に設けられた一対の軸受け部
17,18と、光軸10aと平行に配置された2本のガ
イド棒19,20とで構成されている。一対の軸受け部
17,18のうち一方の軸受け部18は、フォーク形状
とされており、レンズ枠11の回転止めだけを行い、ガ
イド棒19,20との中心を通る軸線方向に対して自由
度を持っている。
【0012】送りネジ13は、モータ21の駆動軸と一
体に形成されており、光軸10aと平行に配置されてい
る。駆動筒14は、弾性を有する材料で断面筒形状に形
成されている。駆動筒14の内周には、前記送りネジ1
3に螺合するナット部22が形成されている。第2のガ
イド手段15は、駆動筒14に一体に形成されたフォー
ク型の軸受け部23と、光軸10aに平行に配置された
ガイド棒24とで構成されている。軸受け部23は、送
りネジ13とガイド棒24との中心を通る軸線方向に自
由度をもっている。
【0013】連結手段16は、駆動筒14とレンズ枠1
1とを着脱自在に連結するためのものであり、突起部2
5、凹部26、及びバネ板部材27で構成されている。
バネ板部材27は、一端が駆動筒14に固定され、他端
が送りネジ13と平行に伸び、レンズ枠11の方向(同
図に示す上下方向)と一端を中心として送りネジ13回
りの方向(捩じり方向)とに弾性を有している。突起部
25は、半球形状の突起とされており、バネ板部材27
の他端にレンズ枠11に向けて突出して設けられてい
る。凹部26は、台座11aの外周面に半球形状に凹ま
して設けられており、レンズ枠11又は駆動筒14を光
軸10aの方向に移動させることで突起部25にクリッ
ク係合する。台座11aは、レンズ枠11の外周に突出
して一体に設けられている。
【0014】鏡筒28は、図2に示すように、レンズ駆
動装置を一体的に組み込む構造とされており、筒本体2
9と蓋部30とで構成されている。これらの筒本体29
と蓋部30との内壁には、ガイド棒19,20,24と
送りネジ13とをそれぞれ所定間隔で支持するための軸
受け穴31〜35が形成されている。なお、図2では、
送りネジ13が重なるためガイド棒24を省略して記載
している。
【0015】モータ21には、予めベース板36が固定
されている。このベース板36は、蓋部30にモータ2
1をビス止めするための仲介板である。蓋部30には、
一部が外部に開放された鍵型形状の切り欠き部37が形
成されている。この切り欠き部37に送りネジ13の一
端を挿通させておき、蓋部30を筒本体29に取り付け
る際に送りネジ13の他端を筒本体29の軸受け穴31
に係合させると鍵型形状の丸み部にモータ21の鍔21
aが嵌まるため、送りネジ13の位置を正確に決めるこ
とができる。
【0016】組立は、先ず3本のガイド棒19,20,
24の一端を筒本体29の軸受け穴32,33に係合さ
せ、うち2本のガイド棒19,20にレンズ枠11を挿
通させる。その後、切り欠き部37に送りネジ13の一
端を挿通させる。この送りネジ13には、予め駆動筒1
4を螺合させておく。そして、蓋部30を筒本体29に
取り付ける際に、駆動部材14の軸受け部23をガイド
棒24に係合させながら送りネジ13の他端を筒本体2
9の軸受け穴31に係合させるとともに、ガイド棒1
9,20,24の他端を蓋部30の軸受け穴34,35
に係合させる。その後に蓋部30を筒本体29にビス止
めし、ベース板31を蓋部30に外部からビス止めす
る。これにより、送りネジ13及びガイド棒19,2
0,24のそれぞれが鏡筒28の内部で正確に位置決め
される。
【0017】最後に、レンズ枠11を、例えば鏡筒28
の光軸10a上に形成された撮影用開口29a,30a
から押すことで光軸10aの方向に移動させる。このと
き、バネ板部材27の他端が台座11aに当接し、それ
以上押し込むことでバネ板部材27が弾性変形して突起
部26が台座11aに乗り上がり、突起部26と凹部2
5とがクリック係合する。突起部26と凹部25とが係
合する際には、クリック感が得られるから、係合したこ
とを音で認識することができる。
【0018】また、鏡筒の構造の別の実施例としては、
従来技術で説明したように、駆動筒14を螺合した送り
ネジ13、ガイド棒24、及びモータ21とを組み込ん
だモータユニットと、ガイド棒19,20、及びレンズ
枠11とを組み込んだ鏡筒とに分割して組み立ててお
き、これらを上下に組み合わせることでレンズ鏡筒を構
成する分割構造のタイプでも組み立てられる。この場合
には、モータユニットを鏡筒に取り付けた後に、レンズ
枠11を駆動筒14に連結させる。なお、レンズ枠11
を移動させる代わりに、駆動筒14を移動させて連結さ
せてもよい。この場合には、モータ21を駆動させる必
要がある。
【0019】このレンズ移動装置によれば、ガイド棒1
9に対する送りネジ13の位置ズレによる負荷をバネ板
部材27の弾性変形で吸収できるため、レンズ枠11の
移動をスムーズに行える。また、モータ21をステッピ
ングモータとした場合には、送りネジ13が大きな振動
を伴って回転するため、この振動がレンズ枠11に伝達
され、レンズ10に入射する被写体像に悪影響をもたら
す恐れがあるのに対し、上記実施例ではこの振動もバネ
板部材27の弾性変形で吸収できるため、被写体像にも
たらす悪影響を防止することができる。なお、上記実施
例では、連結手段を構成する突起部25と凹部26とを
半球形状としているが、本発明ではクリック係合が行え
る形状であればいずれの形状でもよい。
【0020】図2で説明した実施例では、駆動筒14が
筒形状とされているため、組立の際に駆動筒14を予め
送りネジ13に螺合しておく必要があった。そこで、図
3に示す実施例では、光軸10aの方向に沿ってスリッ
ト41を形成して断面C形状とした駆動部材40を採用
した。駆動部材40は弾性を有する材料で形成されてお
り、また、スリット41は、駆動部材40を送りネジ1
3に装着する際に光軸10aに対して直交する方向から
無理なく挿入できる幅とされている。ナット部41は、
駆動部材40の内周に形成されており、円周180°を
越える範囲で送りネジ13に螺合する。
【0021】駆動部材40とレンズ枠11とを連結する
連結手段としては、バネ板部材43、突起部44、及び
凹部45で構成されている。バネ板部材43は、一端が
駆動部材40に固定され、他端が送りネジ13と平行に
伸び、レンズ枠11の方向(同図に示す上下方向)と一
端を中心として送りネジ13回りの方向(捩じり方向)
とに弾性を有している。突起部44は、バネ板部材43
の他端に突出して設けた丸ピン形状とされている。この
突起部44は、駆動部材40を送りネジ13に装着する
装着方向に沿って突出している。凹部45は、前記装着
方向に沿って台座11aの外周面から凹まして設けた丸
穴形状とされている。突起部44と凹部45とは、光軸
10aの方向で自由度がなく、装着方向では自由度をも
った係合とされる。これにより、駆動部材40を送りネ
ジ13に装着する作業と駆動部材40をレンズ枠11に
連結する作業とが同時に行えるから、作業効率が向上す
る。
【0022】この実施例では、突起部44が凹部45に
深く挿入されているため、ここに駆動部材40が送りネ
ジ13回りに回転するのを止める作用が働き、別途に駆
動部材40の回転止め機構を設ける必要がないからコス
トダウンが図れる。なお、図3に示す実施例では、駆動
部材40を送りネジ13に装着する方向を垂直方向とし
ているが、本発明ではこれに限らず、例えば水平方向と
してもよい。この場合には、この方向に突起部44を凹
部45に挿入する方向を合わせておけばよい。また、光
軸10aに対して直交方向に沿って長軸を合わせた楕円
穴、又は小判穴形状の凹部45とすれば、ガイド棒19
に対する送りネジ13の位置ズレによる負荷や送りネジ
の振動等を連結手段で吸収することができる。この場合
には、送りネジ13の回動によって内部で突起部44が
ガタ付かないように、長軸の長さを短軸に対して僅かに
しておく。
【0023】図3で説明した実施例の作用を説明する。
鏡筒が図2に示すような一体的な構造の場合には、予め
モータ21、送りネジ13、ガイド棒19,20及びレ
ンズ11を鏡筒に組み込んでおき、最後に駆動部材40
を装着する。この装着は、突起部44を凹部45に挿入
する。このとき、駆動部材41のスリット41が自然に
送りネジ13に対峙する向きとなるから、その後は駆動
部材40を送りネジ13に向けて押し込むことで、スリ
ット41が押し広げられてナット部42が送りネジ13
に螺合する。このとき、レンズ枠11の光軸10aの方
向に沿った位置に係わりなく、送りネジ13にはいずれ
の場所でも装着することができるから、作業効率の向上
が図れる。
【0024】また、鏡筒が分割構造の場合には、予め駆
動部材40を送りネジ13に装着しておき、突起部44
を凹部45に挿入しながらモータユニットを鏡筒に取り
付ける。この場合には、モータユニットを鏡筒に取り付
ける方向と、突起部44を凹部45に挿入する方向とを
合わせておけばよい。
【0025】図3で説明した実施例では、駆動部材41
を送りネジ13に装着する方向とレンズ枠11に連結す
る方向とを同じとしているが、本発明ではこれに限ら
ず、図4に示すように逆向きにしてもよい。この実施例
では、連結手段をフォーク部材46とこれに係合する係
合部47とで構成されている。フォーク部材46は、一
端46aが駆動部材48に固定され、他端に一対のフォ
ーク爪46b,46cが形成されている。一対のフォー
ク爪46b,46cは、所定間隔隔てて並んでおり、互
いに光軸10aに対して直交方向(図4に示す水平方
向)に突出している。
【0026】係合部47は、レンズ枠11に形成した溝
部47aとされている。溝部47aを形成する方法とし
ては、例えば台座11aに軸支された断面円形のピンの
頭部47bを除いた外周を削って形成するのが望まし
い。溝部47aは、光軸10aの前後で一対のフォーク
爪46b,46cで挟装される径とされている。これに
より、フォーク部材46と係合部47とは、光軸10a
の方向で確実に係合される。また頭部47bと台座11
aの外周面とは、フォーク爪46b,46cの抜け止め
の作用と、駆動部材48の回転止めの作用とを行ってい
る。
【0027】さらに、頭部47bと台座11aの外周面
との間の溝部47aの間隔は、フォーク爪46b,46
cの厚みよりも僅かに広く形成されている。したがっ
て、この間隔内でフォーク爪46b,46cが移動する
ことで、ガイド棒19に対する送りネジ13の位置ズレ
による負荷、及びモータ21をステッピングモータとし
た場合に生ずる送りネジ13の振動等を吸収することが
できる。
【0028】一対のフォーク爪46b,46cは、駆動
部材48が送りネジ13を乗り越える分だけ溝部47a
に入り込め、且つ、駆動部材48を送りネジ13に装着
した際に溝部47aから脱落することのない長さで形成
されている。駆動部材48は、レンズ枠11に連結する
方向に対して逆向きにスリット49を形成して断面C形
状とされており、送りネジ13に螺合するナット部50
が内周に形成されている。
【0029】組立は、同図(A)に示す矢印方向に向け
て一対のフォーク部46a,46bを溝部47aに挿入
する。この挿入は、同図(B)に示すように溝部47a
が一対のフォーク部46a,46b間の奥に当接するま
で行う。このように奥まで挿入すると、駆動部材48が
送りネジ13を乗り越えており、スリット49が自然に
送りネジ13に対峙する。これにより、駆動部材48を
同図(B)に示す矢印方向に向けて押し込めば、同図
(C)に示すように駆動部材48が送りネジ13に装着
される。これによれば、送りネジ13に駆動部材48を
装着する方向とは逆の方向で駆動部材48とレンズ枠1
1とを連結するようにしたから、これらの連結を時系列
的に行え、図3で説明した実施例と比較して、駆動部材
40を送りネジ13に装着した際に突起部44が凹部4
5に連結されないような連結ミスを確実に防ぐことがで
きるとともに、これに伴うやり直し作業も行わなくて済
む。
【0030】なお、図4で説明したピン47の代わり
に、ビスを用いてもよい。この場合には、台座11aに
下穴を形成しておき、ここにビスをねじ込むようにすれ
ばよい。また、溝部47aの幅は、下穴の深さで決める
ようにしておくのが好適である。組立としては、予め駆
動部材48を送りネジ13に装着した後、フォーク部4
6とレンズ枠11とを光軸10aの方向で同じ位置に合
わせておき、最後にフォーク爪46bの間にビスを挿通
させて下穴にねじ込むようにしてもよい。さらに、フォ
ーク部材46の脱落防止用の頭部47aの代わりに、ビ
スの頭部を用いる場合には、溝部47bとなるピンをビ
ス頭部よりも細径で台座11aに一体に形成しておき、
このピンの上面に下穴を形成しておけばよい。これによ
り、フォーク部材46をピンに挿入した後にビスを下穴
にねじ込めば、ビス頭部でフォーク部材46の脱落防止
が行える。
【0031】また、フォーク部46の代わりに、フォー
クの各先端を内側に折り曲げて断面コ字形状、又はT型
の溝を形成し、この溝を装着方向に沿って伸ばして駆動
部材48に固定したフォーク部材としてもよい。
【0032】さらに、図4で説明した駆動部材48に、
例えばフォーク部材46をスリット49と同じ向きで、
又はスリット49をフォーク部材46の突出方向と同じ
向きで設けることで、駆動部材41を送りネジ13に装
着する方向とレンズ枠11に連結する方向とを同じにす
ることができる。また、溝部47aとしては、断面円形
の他に、矩形形状でもよいが、挿入し易いように挿入側
に丸みをもった形状にするのが望ましい。
【0033】図5に示す実施例では、図3で説明した突
起部44の代わりに、フォーク部材50を用いたもので
ある。フォーク部材50としては、長手方向を光軸10
aに対して直交方向に合わせた向きで光軸10aの方向
に所定間隔に並べた2枚の平板50a,50bをそれぞ
れフォーク形状に切り欠き、装着方向に沿って突出させ
て設けた4つ爪50c〜50fとしてもよい。この4つ
爪50c〜50fは、光軸10aの方向に対しては弾性
を有しておらず、光軸10aに対して直交方向、すなわ
ち、駆動部材40が送りネジ13回りに回転する方向に
弾性を有している。フォーク部材50がレンズ枠11に
係合する係合部51は、4つ爪50c〜50fの先端が
入り込んで四隅に係合する矩形穴とされている。係合部
51と4つ爪50c〜50fとは、装着方向に対して自
由度をもった係合とされる。
【0034】これによれば、4つ爪50c〜50fを係
合部51に挿入することで、光軸10aの方向での係合
が確実に行われ、また係合部51の内部で4つ爪50c
〜50fが光軸10aに対して直交方向に弾性変形する
ことで、ガイド棒19に対する送りネジ13の位置ズレ
による負荷を吸収でき、また、モータ21をステッピン
グモータとした場合に生ずる送りネジ13の振動も吸収
できる。なお、4つ爪50c〜50fに係合する係合部
51としては、矩形穴に限らず、内壁に4つ爪50c〜
50fの輪郭が係合するように、台座11aの光軸10
aの方向の前後を切り欠いた溝部としてもよい。
【0035】図6に示す実施例では、フォーク部材54
を一対の挟持板55,56とし、また係合部としてはレ
ンズ枠11に設けた板片57としたものである。一対の
挟持板55,56は、長手方向を光軸10aに対して直
交方向に合わせた向きで光軸10aの方向に所定間隔に
並べた2枚の平板を装着方向に沿って突出させた形態と
されている。板片57は、一対の挟持板55,56で光
軸10aの前後で挟装されるように台座11aの上に突
出して設けられている。一対の挟持板55,56と板片
57との係合は、光軸10aの方向には自由度がなく、
また装着方向では自由度をもった係合とされている。
【0036】図6で説明した実施例では、一対の挟持板
55,56で板片57を挟装しているだけなので、駆動
部材40の回転止めを行う必要がある。そこで、この駆
動部材40には、回転止め用の軸受け部58が一体に形
成されている。軸受け部58は、スリット58aを形成
して弾性を有する断面C形状に形成されており、光軸1
0aと平行に配置されたガイド棒59に着脱自在に装着
される。スリット58aは、装着方向に向けて形成され
ている。
【0037】図7は、駆動部材40とレンズ枠11とを
ピン60で回動自在に軸支した例である。連結手段は、
駆動部材40に一体に設けた軸受け部材61と、レンズ
枠11に一体に設けられ、前記ピン60を介して前記軸
受け部材61を回動自在に軸支する軸支持部62とで構
成されている。ピン60は、軸支持部62に光軸10a
の方向に沿って圧入される。駆動部材40のスリット4
1は、送りネジ13に対して直交方向で、且つピン60
を中心とする回転方向に沿って形成されている。組立
は、予めレンズ枠11と駆動部材40とをピン60で回
動自在に連結した後に、ピン60を中心として駆動部材
40を回転させれば、スリット41が送りネジ13に対
峙するから、その後は押し込むことで駆動部材40を送
りネジ13に簡単に装着することができる。なお、軸受
け部材61を断面C形状に形成してもよい。これによれ
ば、駆動部材40に対して送りネジ13とピン60とを
同時に連結することができる。また、ピン60の代わり
に、ガイド棒19で回動自在に軸支してもよい。
【0038】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1記
載の発明では、予め駆動筒を送りネジに螺合しておけ
ば、その後にレンズ枠又は駆動筒を光軸方向に移動させ
ることでバネ板部材の弾性変形によって突起部が凹部に
クリック係合するから、予め送りネジと第1及び第2の
ガイド手段とを鏡筒に組み込んでおき、最後に駆動筒と
レンズ枠との連結が行えるため、組立が簡単となる。ま
た、従来技術で説明したように、レンズ鏡筒を第1のガ
イド手段とレンズ枠とを組み込んだ鏡筒と、駆動筒を螺
合した送りネジ、モータ、及び第2ガイド手段とを組み
込んだモータユニットとに分割した構造のタイプでも組
立が行えるため、コンパクト化やローコスト化を目的と
した種々の構造のレンズ鏡筒に採用することができる。
【0039】また、請求項2ないし5記載の発明では、
駆動部材と送りネジとの連結を、光軸に対して直交方向
から着脱自在に装着できるため、駆動部材に対して送り
ネジとレンズ枠との連結を請求項1記載の発明よりも簡
単に行え、作業性の向上が図れる。また、連結手段が装
着方向に対して自由度をもった係合とされているから、
ガイド手段と送りネジとの位置ズレによる負荷や送りネ
ジの回転振動等を吸収することができ、駆動部材の駆動
をレンズ枠にスムーズに伝達することができる。さら
に、請求項2ないし4記載の発明では、連結手段に駆動
部材の回転を止める作用をもたせることができるから、
別途に駆動部材の回転止め手段を設ける必要がなく、コ
ストダウンが図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】レンズ移動装置の一実施例を示す斜視図であ
る。
【図2】レンズ鏡筒の断面図である。
【図3】駆動部材を送りネジとレンズ枠とに同じ方向か
ら取り付けるようにした実施例を示す斜視図である。
【図4】駆動部材を送りネジとレンズ枠とにそれぞれ逆
の方向から取り付けるようにした実施例を示す斜視図で
あり、(A)は取り付ける前の状態、(B)は駆動部材
をレンズ枠に連結した状態、(C)は駆動部材を送りネ
ジに装着した状態をそれぞれ示している。
【図5】4つ爪と矩形穴とで連結手段を構成した別の実
施例を示す要部斜視図である。
【図6】一対のフォークとこれに挟装される板片とで連
結手段を構成した他の実施例を示す要部斜視図である。
【図7】駆動部材とレンズ枠とを回動自在に軸支した実
施例を示す斜視図である。
【符号の説明】 11 レンズ枠 13 送りネジ 14 駆動筒 19,20,24,59 ガイド棒 21 モータ 25,44 突起部 26,45 凹部 27 バネ板部材 29 鏡筒本体 30 蓋部 40,48 駆動部材 46,50,54 フォーク部材 47,51,57 係合部 60 ピン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズを保持するレンズ枠と、このレン
    ズ枠を光軸方向に移動可能に支持する第1のガイド手段
    と、前記光軸方向と平行に配置され、モータの駆動によ
    り回動される送りネジと、筒形状の内周に前記送りネジ
    に螺合するナット部を形成した駆動筒と、前記駆動筒の
    前記光軸方向への移動をガイドし、前記駆動筒が前記送
    りネジを中心に回転するのを止める第2のガイド手段
    と、前記駆動筒と前記レンズ枠とを着脱自在に連結する
    連結手段とを備え、前記連結手段は、一端が前記駆動筒
    に固定され、他端が前記レンズ枠に向けて突出した弾性
    自在なバネ板部材と、このバネ板部材の他端に設けた突
    起部と、前記レンズ枠に凹まして設けられ、前記突起部
    にクリック係合する凹部とで構成されていることを特徴
    とするレンズ移動装置。
  2. 【請求項2】 レンズを保持するレンズ枠と、このレン
    ズ枠を光軸方向に移動可能に支持するガイド手段と、前
    記光軸方向と平行に配置され、モータの駆動により回動
    される送りネジと、弾性を有する材料で断面C形状に形
    成され、光軸方向に対して直交する方向から前記送りネ
    ジに着脱自在に装着されるとともに、内周に前記送りネ
    ジに螺合するナット部を形成した駆動部材と、前記駆動
    部材とレンズ枠とを光軸方向に自由度がない状態で連結
    する着脱自在な連結手段とを備え、前記連結手段は、前
    記駆動部材に設けられ、前記駆動部材を送りネジに装着
    する装着方向に沿って突出した突起部と、前記レンズ枠
    の外部に前記装着方向に沿って凹まして設けられ、前記
    装着方向に対して自由度をもって前記突起部と係合する
    凹部とで構成されていることを特徴とするレンズ移動装
    置。
  3. 【請求項3】 前記連結手段は、前記駆動部材に設けら
    れ、前記装着方向に沿って突出したフォーク部と、前記
    装着方向に対しては自由度をもって前記フォーク部に係
    合する係合部とで構成されていることを特徴とする請求
    項2記載のレンズ移動装置。
  4. 【請求項4】 前記係合部は、装着方向に沿って凹んだ
    断面矩形な凹部とされており、また前記フォーク部は、
    前記凹部の内部で前記送りネジ回りの方向に弾性自在に
    係合する4つ爪とされていることを特徴とする請求項3
    記載のレンズ移動装置。
  5. 【請求項5】 前記光軸方向と平行に配置されたガイド
    棒と、弾性を有する材料で断面C形状に形成され、前記
    ガイド棒に前記装着方向に沿って着脱自在に係合して前
    記駆動部材の送りネジ回りの回転を止める軸受け部とを
    備え、前記係合部を前記装着方向に向けて突出して設け
    た板片とし、また、前記フォーク部は、前記装着方向に
    沿って突出して設けられ、前記板片を光軸方向の前後で
    挟装する一対の挟持板とされていることを特徴とする請
    求項3記載のレンズ移動装置。
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