JPH0933693A - 有害物処理容器 - Google Patents
有害物処理容器Info
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- JPH0933693A JPH0933693A JP7187163A JP18716395A JPH0933693A JP H0933693 A JPH0933693 A JP H0933693A JP 7187163 A JP7187163 A JP 7187163A JP 18716395 A JP18716395 A JP 18716395A JP H0933693 A JPH0933693 A JP H0933693A
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Links
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Landscapes
- Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 有害物処理の作業性に優れ、製作も容易で、
より優れた有害物処理容器を提供することである。 【解決手段】 容器本体部と、この容器本体部の下に設
けられた脚部と、前記容器本体部下面と脚部下面との間
の空隙部に存するよう設けられた被吊下具とを具備する
有害物処理容器。
より優れた有害物処理容器を提供することである。 【解決手段】 容器本体部と、この容器本体部の下に設
けられた脚部と、前記容器本体部下面と脚部下面との間
の空隙部に存するよう設けられた被吊下具とを具備する
有害物処理容器。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば放射性廃棄
物その他有害物の処理容器に関する。
物その他有害物の処理容器に関する。
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】近年、原子力発電所等
の原子力施設から排出される各種の放射性廃棄物は増大
の一途を辿っている。そして、これら放射性廃棄物のう
ち低レベルの放射性廃棄物、及び低レベルの放射性廃棄
物の処理時に使用された各種の物品は、例えばドラム缶
のような放射性廃棄物処理容器の中にセメントモルタル
やセメントペースト等で固化充填して処分場にて貯蔵す
ることが提案されている。
の原子力施設から排出される各種の放射性廃棄物は増大
の一途を辿っている。そして、これら放射性廃棄物のう
ち低レベルの放射性廃棄物、及び低レベルの放射性廃棄
物の処理時に使用された各種の物品は、例えばドラム缶
のような放射性廃棄物処理容器の中にセメントモルタル
やセメントペースト等で固化充填して処分場にて貯蔵す
ることが提案されている。
【０００３】このような放射性廃棄物処理容器の殆どは
円筒形である。この為、多数の放射性廃棄物処理容器を
並べた場合、放射性廃棄物処理容器の間には大きな隙間
が生じ、処分場の空間に無駄が出来る。これを解決する
為に、角型容器が開発された。特に、図２に示す如く、
角型容器本体部３０の側壁３１に凹部３２ａを形成し、
この凹部３２ａ内に吊金具３３を設けた放射性廃棄物処
理容器が提案された。
円筒形である。この為、多数の放射性廃棄物処理容器を
並べた場合、放射性廃棄物処理容器の間には大きな隙間
が生じ、処分場の空間に無駄が出来る。これを解決する
為に、角型容器が開発された。特に、図２に示す如く、
角型容器本体部３０の側壁３１に凹部３２ａを形成し、
この凹部３２ａ内に吊金具３３を設けた放射性廃棄物処
理容器が提案された。
【０００４】しかし、このものでも改善の余地のあるこ
とが判って来た。すなわち、吊金具３３を設ける為に角
型容器本体部３０の側壁３１に凹部３２ａを形成した訳
であるが、外側面に凹部３２ａを設けたことは内側面に
凸部３２ｂが形成されることになる。従って、放射性廃
棄物を投入するに際して、この凸部３２ｂが邪魔にな
る。
とが判って来た。すなわち、吊金具３３を設ける為に角
型容器本体部３０の側壁３１に凹部３２ａを形成した訳
であるが、外側面に凹部３２ａを設けたことは内側面に
凸部３２ｂが形成されることになる。従って、放射性廃
棄物を投入するに際して、この凸部３２ｂが邪魔にな
る。
【０００５】又、角型容器本体部３０の側壁３１内面に
ライニングするポリマーセメントモルタル層の形成にも
邪魔になる。すなわち、ポリマーセメントモルタル層は
耐蝕性などの観点から設けられる訳であるが、凸部３２
ｂがあると、綺麗にポリマーセメントモルタル層がライ
ニングされない。例えば、凸部３２ｂの角の部分は剥離
し易かったりする。あるいは、亀裂ができ易かったりす
る。このように、凸部３２ｂの存在の為に、ライニング
し難かったり、ライニング層自体にも好ましくない。
ライニングするポリマーセメントモルタル層の形成にも
邪魔になる。すなわち、ポリマーセメントモルタル層は
耐蝕性などの観点から設けられる訳であるが、凸部３２
ｂがあると、綺麗にポリマーセメントモルタル層がライ
ニングされない。例えば、凸部３２ｂの角の部分は剥離
し易かったりする。あるいは、亀裂ができ易かったりす
る。このように、凸部３２ｂの存在の為に、ライニング
し難かったり、ライニング層自体にも好ましくない。
【０００６】更に、凹部３２ａは、側壁３１に絞り加工
とか、打ち抜き加工した後、打抜部に別部材を溶接によ
って取り付ける等の加工によって設けられる。このよう
な加工を側壁３１に施すことは、側壁３１の機械的強度
の低下が避けられない。しかし、放射性廃棄物処理容器
としては機械的強度の低下は好ましくない。前記につい
ての検討を鋭意押し進めて行った結果、容器本体部の下
に脚部を取り付け、容器本体部下面と脚部下面との間の
空隙部に吊金具を設ければ良いことに気付いた。すなわ
ち、吊金具の取り付け箇所を容器本体部の側壁以外の箇
所にすれば良いとの啓示を得るに至った。
とか、打ち抜き加工した後、打抜部に別部材を溶接によ
って取り付ける等の加工によって設けられる。このよう
な加工を側壁３１に施すことは、側壁３１の機械的強度
の低下が避けられない。しかし、放射性廃棄物処理容器
としては機械的強度の低下は好ましくない。前記につい
ての検討を鋭意押し進めて行った結果、容器本体部の下
に脚部を取り付け、容器本体部下面と脚部下面との間の
空隙部に吊金具を設ければ良いことに気付いた。すなわ
ち、吊金具の取り付け箇所を容器本体部の側壁以外の箇
所にすれば良いとの啓示を得るに至った。
【０００７】このような啓示を基にして本発明が達成さ
れたものであり、本発明は、有害物処理の作業性に優
れ、かつ、製作も容易で、優れた有害物処理容器を提供
することを目的とする。
れたものであり、本発明は、有害物処理の作業性に優
れ、かつ、製作も容易で、優れた有害物処理容器を提供
することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】この本発明の目的は、容
器本体部と、この容器本体部の下に設けられた脚部と、
前記容器本体部下面と脚部下面との間の空隙部に存する
よう設けられた被吊下具とを具備することを特徴とする
有害物処理容器によって達成される。特に、角型の容器
本体部と、この容器本体部の下に設けられた脚部と、前
記容器本体部下面と脚部下面との間の空隙部に存するよ
う設けられた被吊下具とを具備することを特徴とする有
害物処理容器によって達成される。
器本体部と、この容器本体部の下に設けられた脚部と、
前記容器本体部下面と脚部下面との間の空隙部に存する
よう設けられた被吊下具とを具備することを特徴とする
有害物処理容器によって達成される。特に、角型の容器
本体部と、この容器本体部の下に設けられた脚部と、前
記容器本体部下面と脚部下面との間の空隙部に存するよ
う設けられた被吊下具とを具備することを特徴とする有
害物処理容器によって達成される。
【０００９】そして、上記本発明の有害物処理容器にお
ける容器本体部の下に筒状脚部を設け、この筒状脚部内
に被吊下具を設けるようにしたものが好ましい。これに
よって、被吊下具が損傷し難い。例えば、上記のように
構成させた場合には、有害物処理容器をフォークリフト
等で搬送することが出来る。この時、フォークリフトの
フォーク等が被吊下具に当たらず、損傷することが少な
い。
ける容器本体部の下に筒状脚部を設け、この筒状脚部内
に被吊下具を設けるようにしたものが好ましい。これに
よって、被吊下具が損傷し難い。例えば、上記のように
構成させた場合には、有害物処理容器をフォークリフト
等で搬送することが出来る。この時、フォークリフトの
フォーク等が被吊下具に当たらず、損傷することが少な
い。
【００１０】本発明の有害物処理容器における容器本体
部の内面には、薄肉ライニング層（例えば、１〜５ｍｍ
程度の厚さ）を設けることが好ましい。例えば、塗料や
ポリマーセメントモルタル層を設けることが好ましい。
特に、例えば溶融亜鉛メッキ鋼板製の容器本体部の内面
に珪砂混入樹脂層を下地層として設け、この珪砂混入樹
脂層上にポリマーセメントモルタル層を設け、更に耐透
水性の観点から樹脂含有塗料を塗布して耐透水性樹脂層
を設けたものが好ましい。尚、必要に応じて、耐透水性
樹脂層の上に美装を目的とした仕上層を設けても良い。
部の内面には、薄肉ライニング層（例えば、１〜５ｍｍ
程度の厚さ）を設けることが好ましい。例えば、塗料や
ポリマーセメントモルタル層を設けることが好ましい。
特に、例えば溶融亜鉛メッキ鋼板製の容器本体部の内面
に珪砂混入樹脂層を下地層として設け、この珪砂混入樹
脂層上にポリマーセメントモルタル層を設け、更に耐透
水性の観点から樹脂含有塗料を塗布して耐透水性樹脂層
を設けたものが好ましい。尚、必要に応じて、耐透水性
樹脂層の上に美装を目的とした仕上層を設けても良い。
【００１１】そして、上記のように構成させた有害物処
理容器、特に放射性廃棄物処理容器は、例えば吊金具を
設ける為に容器の側壁外面に凹部、内面に凸部を形成す
る必要がなく、放射性廃棄物を投入するに際して邪魔に
なる凸部がないから、放射性廃棄物やセメントモルタル
等の固化材を効率よく充填でき、それだけ強度が増し、
より優れている。
理容器、特に放射性廃棄物処理容器は、例えば吊金具を
設ける為に容器の側壁外面に凹部、内面に凸部を形成す
る必要がなく、放射性廃棄物を投入するに際して邪魔に
なる凸部がないから、放射性廃棄物やセメントモルタル
等の固化材を効率よく充填でき、それだけ強度が増し、
より優れている。
【００１２】又、耐蝕性などの観点から設けるポリマー
セメントモルタル層の形成に際して、吊金具を設ける為
の凹部形成による凸部がないから、ポリマーセメントモ
ルタル層を綺麗に、かつ、簡単にライニング出来る。従
って、耐蝕性などの機能の劣化が小さく、より優れてい
る。更に、吊金具を設ける為の凹部を特別に設ける為の
加工、例えば絞り加工とか、打ち抜き加工、溶接などの
加工を必要とせず、容器側壁の機械的強度の低下が少な
い。従って、それだけ優れている。
セメントモルタル層の形成に際して、吊金具を設ける為
の凹部形成による凸部がないから、ポリマーセメントモ
ルタル層を綺麗に、かつ、簡単にライニング出来る。従
って、耐蝕性などの機能の劣化が小さく、より優れてい
る。更に、吊金具を設ける為の凹部を特別に設ける為の
加工、例えば絞り加工とか、打ち抜き加工、溶接などの
加工を必要とせず、容器側壁の機械的強度の低下が少な
い。従って、それだけ優れている。
【００１３】又、容器本体部の下に脚部を設けたから、
容器本体部が直接に地面に接触せず、容器本体部が腐食
し難い。従って、それだけ優れている。
容器本体部が直接に地面に接触せず、容器本体部が腐食
し難い。従って、それだけ優れている。
【００１４】
【発明の実施の形態】図１は、本発明に係る有害物処理
容器、特に放射性廃棄物処理容器の一実施形態を示す斜
視図である。１は、放射性廃棄物を収納する為にＪＩＳ
Ｇ ３３０２に規定された溶融亜鉛メッキ鋼板（胴板
の厚さ２．３ｍｍ、底板の厚さ３．２ｍｍ）を用いて内
容積１２００Ｌ（縦×横×高さが１２９０×１２９０×
８９０ｍｍ）の大きさに設計された角型の容器本体であ
る。尚、コーナー部は適宜な丸味を帯びるように加工さ
れている。又、この角型の容器本体１の内側壁面には縦
方向の補強枠２が適宜設けられている。
容器、特に放射性廃棄物処理容器の一実施形態を示す斜
視図である。１は、放射性廃棄物を収納する為にＪＩＳ
Ｇ ３３０２に規定された溶融亜鉛メッキ鋼板（胴板
の厚さ２．３ｍｍ、底板の厚さ３．２ｍｍ）を用いて内
容積１２００Ｌ（縦×横×高さが１２９０×１２９０×
８９０ｍｍ）の大きさに設計された角型の容器本体であ
る。尚、コーナー部は適宜な丸味を帯びるように加工さ
れている。又、この角型の容器本体１の内側壁面には縦
方向の補強枠２が適宜設けられている。
【００１５】尚、容器本体１の内底面及び内側壁面に
は、１〜５ｍｍ程度の厚さの耐蝕性に優れた薄肉ライニ
ング層が設けられている。特に、溶融亜鉛メッキ鋼板製
の容器本体１面に接して珪砂混入樹脂層（下地層）が鋼
材と次のポリマーセメントモルタル層との一体性を高め
る為に設けられ、この珪砂混入樹脂層上に樹脂エマルジ
ョンを混入したポリマーセメントモルタル層が０．５〜
４．５ｍｍ程度の厚さ設けられ、このポリマーセメント
モルタル層上に耐透水性に富む樹脂含有塗料を塗布して
耐透水性樹脂層が設けられ、そして美装を目的とした表
面仕上層が設けられた４層構成の薄肉ライニング層が設
けられている。
は、１〜５ｍｍ程度の厚さの耐蝕性に優れた薄肉ライニ
ング層が設けられている。特に、溶融亜鉛メッキ鋼板製
の容器本体１面に接して珪砂混入樹脂層（下地層）が鋼
材と次のポリマーセメントモルタル層との一体性を高め
る為に設けられ、この珪砂混入樹脂層上に樹脂エマルジ
ョンを混入したポリマーセメントモルタル層が０．５〜
４．５ｍｍ程度の厚さ設けられ、このポリマーセメント
モルタル層上に耐透水性に富む樹脂含有塗料を塗布して
耐透水性樹脂層が設けられ、そして美装を目的とした表
面仕上層が設けられた４層構成の薄肉ライニング層が設
けられている。
【００１６】３ａ，３ｂ，３ｃは、容器本体１の下面に
取り付けられた脚部となる筒体である。尚、筒体３ａ，
３ｃの吊り金具の取付部より奥の部分や、筒体３ｂの開
口部は閉鎖されている。４ａ，４ｂ（４ｂは、４ａと反
対側の位置にあり、図示せず）は筒体３ａ内の入口近傍
の位置の天板部に回動可能に取り付けられた吊金具であ
り、５ａ，５ｂ（５ｂは、５ａと反対側の位置にあり、
図示せず）は筒体３ｃ内の入口近傍の位置の天板部に回
動可能に取り付けられた吊金具である。従って、吊金具
４ａ，４ｂ，５ａ，５ｂにクレーンの吊り具を引っ掛
け、持ち上げることによって容器本体１の四方下部が保
持され、クレーンを移動することで容易に搬送される。
取り付けられた脚部となる筒体である。尚、筒体３ａ，
３ｃの吊り金具の取付部より奥の部分や、筒体３ｂの開
口部は閉鎖されている。４ａ，４ｂ（４ｂは、４ａと反
対側の位置にあり、図示せず）は筒体３ａ内の入口近傍
の位置の天板部に回動可能に取り付けられた吊金具であ
り、５ａ，５ｂ（５ｂは、５ａと反対側の位置にあり、
図示せず）は筒体３ｃ内の入口近傍の位置の天板部に回
動可能に取り付けられた吊金具である。従って、吊金具
４ａ，４ｂ，５ａ，５ｂにクレーンの吊り具を引っ掛
け、持ち上げることによって容器本体１の四方下部が保
持され、クレーンを移動することで容易に搬送される。
【００１７】６はガスケット、７は蓋、８は容器本体１
の上端に設けられたボルト穴、９は蓋７に設けられた蓋
締め付けボルトである。上記のように構成させた放射性
廃棄物処理容器は、吊金具４ａ，４ｂ，５ａ，
の上端に設けられたボルト穴、９は蓋７に設けられた蓋
締め付けボルトである。上記のように構成させた放射性
廃棄物処理容器は、吊金具４ａ，４ｂ，５ａ，
【００１８】５ｂを設ける為に、容器本体１の側壁外面
に
に
【発明が解決しようとする課題】の欄で示した凹部３２
ａ（内面に凸部３２ｂ）を形成しておらず、放射性廃棄
物を投入するに際して邪魔になる凸部３２ｂがないか
ら、放射性廃棄物やセメントモルタル等の固化材を効率
よく充填できる。よって、それだけ強度が増し、より優
れている。
ａ（内面に凸部３２ｂ）を形成しておらず、放射性廃棄
物を投入するに際して邪魔になる凸部３２ｂがないか
ら、放射性廃棄物やセメントモルタル等の固化材を効率
よく充填できる。よって、それだけ強度が増し、より優
れている。
【００１９】又、耐蝕性に優れた薄肉ライニング層の形
成に際して、吊金具４ａ，４ｂ，５
成に際して、吊金具４ａ，４ｂ，５
【００２０】ａ，５ｂを設ける為の
【発明が解決しようとする課題】の欄で示した凸部３２
ｂがないから、薄肉ライニング層を綺麗に、かつ、簡単
に形成できる。従って、薄肉ライニング層の耐蝕性など
の機能の劣化がなく、より優れている。更に、吊金具４
ａ，４ｂ，５ａ，５ｂを設ける為の
ｂがないから、薄肉ライニング層を綺麗に、かつ、簡単
に形成できる。従って、薄肉ライニング層の耐蝕性など
の機能の劣化がなく、より優れている。更に、吊金具４
ａ，４ｂ，５ａ，５ｂを設ける為の
【発明が解決しようとする課題】の欄で示した凹部３２
ａなどを特別に設ける為の加工、例えば絞り加工とか、
打ち抜き加工、溶接などの加工を必要とせず、容器本体
１の機械的強度の低下を心配する必要がない。従って、
それだけ優れており、製造も容易である。
ａなどを特別に設ける為の加工、例えば絞り加工とか、
打ち抜き加工、溶接などの加工を必要とせず、容器本体
１の機械的強度の低下を心配する必要がない。従って、
それだけ優れており、製造も容易である。
【００２１】又、容器本体１の下に筒状の脚部を設けた
から、容器本体１が直接に地面に接触せず、容器本体１
が腐食し難い。従って、それだけ優れている。因みに、
本実施例の放射性廃棄物処理容器に対して各種のテスト
を試みた。例えば、固定式ジャッキを用いて空容器に２
０ｔｆ×２４時間載荷の荷重試験を行ったが、容器やラ
イニング材に亀裂や変形がより小さく、又、残留歪につ
いても非常に小さいものであった。又、容器内に２５０
０ｋｇの重りを入れ、５分間吊り下げたが、容器やライ
ニング材に亀裂や変形は非常に小さく、又、容器内に
０．１ｋｇｆ／ｃｍ2 の圧縮空気を５分間作用させた
が、性能的に非常に優れていた。又、模擬廃棄物として
金属類を１．４ｔ収納後、セメントモルタルを充填固化
し、約４ｔの模擬廃棄体を作製し、これを１．２ｍの高
さから落下させる衝撃試験にあっても、落下部分に局部
的な変形が多少認められるものの、内容物の飛散を生じ
ることは少ない。
から、容器本体１が直接に地面に接触せず、容器本体１
が腐食し難い。従って、それだけ優れている。因みに、
本実施例の放射性廃棄物処理容器に対して各種のテスト
を試みた。例えば、固定式ジャッキを用いて空容器に２
０ｔｆ×２４時間載荷の荷重試験を行ったが、容器やラ
イニング材に亀裂や変形がより小さく、又、残留歪につ
いても非常に小さいものであった。又、容器内に２５０
０ｋｇの重りを入れ、５分間吊り下げたが、容器やライ
ニング材に亀裂や変形は非常に小さく、又、容器内に
０．１ｋｇｆ／ｃｍ2 の圧縮空気を５分間作用させた
が、性能的に非常に優れていた。又、模擬廃棄物として
金属類を１．４ｔ収納後、セメントモルタルを充填固化
し、約４ｔの模擬廃棄体を作製し、これを１．２ｍの高
さから落下させる衝撃試験にあっても、落下部分に局部
的な変形が多少認められるものの、内容物の飛散を生じ
ることは少ない。
【００２２】更に、吊金具４ａ，４ｂ，５ａ，５ｂは筒
体３ａ，３ｃ内に設けられており、筒体であって吊金具
４ａ，４ｂ，５ａ，５ｂの背部に何かが有ると言ったも
のではないから、吊金具４ａ，４ｂ，５ａ，５ｂにクレ
ーンの吊り具などを引っ掛け
体３ａ，３ｃ内に設けられており、筒体であって吊金具
４ａ，４ｂ，５ａ，５ｂの背部に何かが有ると言ったも
のではないから、吊金具４ａ，４ｂ，５ａ，５ｂにクレ
ーンの吊り具などを引っ掛け
【００２３】易い。すなわち、
【発明が解決しようとする課題】の欄で示した側壁３１
に凹部３２ａを形成し、この凹部３２ａ内に吊金具３３
を設ける場合にあっては、吊金具３３の背部には直ちに
側壁３１が有り、間隙が少ないから吊金具３３にクレー
ンの吊り具などを引っ掛け難い。このことを鑑みたなら
ば、本実施例のものは作業性に優れている。
に凹部３２ａを形成し、この凹部３２ａ内に吊金具３３
を設ける場合にあっては、吊金具３３の背部には直ちに
側壁３１が有り、間隙が少ないから吊金具３３にクレー
ンの吊り具などを引っ掛け難い。このことを鑑みたなら
ば、本実施例のものは作業性に優れている。
【００２４】尚、上記実施例のものにあっては、筒体３
ａ，３ｂ，３ｃによって構成される空隙（容器本体１下
面と筒体３ａ，３ｂ，３ｃ下面との間）にフォークリフ
トのフォークを差し込んで持ち上げることも可能であ
り、各種の搬送機械を利用できる。又、角型としている
ことから、隙間なく並列配置でき、放射性廃棄物処分場
を効果的に利用できる。
ａ，３ｂ，３ｃによって構成される空隙（容器本体１下
面と筒体３ａ，３ｂ，３ｃ下面との間）にフォークリフ
トのフォークを差し込んで持ち上げることも可能であ
り、各種の搬送機械を利用できる。又、角型としている
ことから、隙間なく並列配置でき、放射性廃棄物処分場
を効果的に利用できる。
【００２５】
【発明の効果】例えば、被吊下具を設ける為に容器の側
壁外面に凹部（内面に凸部）を形成する必要がなく、放
射性廃棄物を投入するに際して邪魔になる凸部がないか
ら、放射性廃棄物やセメントモルタル等の固化材を効率
よく充填できる。従って、それだけ強度が増し、より優
れている。
壁外面に凹部（内面に凸部）を形成する必要がなく、放
射性廃棄物を投入するに際して邪魔になる凸部がないか
ら、放射性廃棄物やセメントモルタル等の固化材を効率
よく充填できる。従って、それだけ強度が増し、より優
れている。
【００２６】又、被吊下具を設ける為の凹部を特別に設
ける為の加工、例えば絞り加工とか、打ち抜き加工、溶
接などの加工を必要とせず、容器側壁の機械的強度の低
下はより少ない。従って、それだけ性能が優れている。
又、製造も容易である。又、容器本体部の下に脚部を設
けたから、容器本体部が直接に地面に接触せず、容器本
体部が腐食し難い。従って、より優れている。
ける為の加工、例えば絞り加工とか、打ち抜き加工、溶
接などの加工を必要とせず、容器側壁の機械的強度の低
下はより少ない。従って、それだけ性能が優れている。
又、製造も容易である。又、容器本体部の下に脚部を設
けたから、容器本体部が直接に地面に接触せず、容器本
体部が腐食し難い。従って、より優れている。
【００２７】更に、耐蝕性などの観点から設けるポリマ
ーセメントモルタル層の形成に際して、被吊下具を設け
る為の凹部形成による凸部がないから、ポリマーセメン
トモルタル層を綺麗に、かつ、簡単にライニング出来
る。従って、耐蝕性などの機能の劣化が小さく、より優
れている。そして、被吊下具を筒状脚部内に配設した場
合には、被吊下具の背部には十分な空間があるから、被
吊下具にクレーンの吊り具などを引っ掛け易い。従っ
て、搬送作業性に優れている。
ーセメントモルタル層の形成に際して、被吊下具を設け
る為の凹部形成による凸部がないから、ポリマーセメン
トモルタル層を綺麗に、かつ、簡単にライニング出来
る。従って、耐蝕性などの機能の劣化が小さく、より優
れている。そして、被吊下具を筒状脚部内に配設した場
合には、被吊下具の背部には十分な空間があるから、被
吊下具にクレーンの吊り具などを引っ掛け易い。従っ
て、搬送作業性に優れている。
【００２８】又、フォークリフトのフォークを差し込ん
で持ち上げることも可能であり、各種の搬送機械を利用
できる。
で持ち上げることも可能であり、各種の搬送機械を利用
できる。
【図１】本発明に係る有害物処理容器の一実施形態の斜
視図
視図
【図２】先行有害物処理容器の斜視図
１ 角型容器本体 ３ａ，３ｂ，３ｃ 脚部（筒体） ４ａ，４ｂ，５ａ，５ｂ 吊金具 ６ ガスケット ７ 蓋
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｇ２１Ｆ 9/36 ５０１ Ｇ２１Ｆ 5/00 Ｈ // Ｂ６５Ｄ 85/00
Claims (5)
- 【請求項１】 容器本体部と、この容器本体部の下に設
けられた脚部と、前記容器本体部下面と脚部下面との間
の空隙部に存するよう設けられた被吊下具とを具備する
ことを特徴とする有害物処理容器。 - 【請求項２】 角型の容器本体部と、この容器本体部の
下に設けられた脚部と、前記容器本体部下面と脚部下面
との間の空隙部に存するよう設けられた被吊下具とを具
備することを特徴とする有害物処理容器。 - 【請求項３】 容器本体部の下に筒状脚部が設けられて
なり、この筒状脚部内に被吊下具が設けられてなること
を特徴とする請求項１又は請求項２の有害物処理容器。 - 【請求項４】 容器本体部の内面には薄肉ライニング層
が設けられてなることを特徴とする請求項１〜請求項３
いずれかの有害物処理容器。 - 【請求項５】 容器本体部の内面にはポリマーセメント
モルタル層が設けられてなることを特徴とする請求項１
〜請求項４いずれかの有害物処理容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7187163A JPH0933693A (ja) | 1995-07-24 | 1995-07-24 | 有害物処理容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7187163A JPH0933693A (ja) | 1995-07-24 | 1995-07-24 | 有害物処理容器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0933693A true JPH0933693A (ja) | 1997-02-07 |
Family
ID=16201229
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7187163A Pending JPH0933693A (ja) | 1995-07-24 | 1995-07-24 | 有害物処理容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0933693A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015161516A (ja) * | 2014-02-26 | 2015-09-07 | 太平洋セメント株式会社 | 廃棄物保管用容器およびその吊り上げ方法 |
-
1995
- 1995-07-24 JP JP7187163A patent/JPH0933693A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015161516A (ja) * | 2014-02-26 | 2015-09-07 | 太平洋セメント株式会社 | 廃棄物保管用容器およびその吊り上げ方法 |
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