JP3189584U

JP3189584U - 荷降ろしコンテナ

Info

Publication number: JP3189584U
Application number: JP2014000025U
Authority: JP
Inventors: 邊龍一渡
Original assignee: 株式会社ナベカヰ
Priority date: 2014-01-07
Filing date: 2014-01-07
Publication date: 2014-03-20
Anticipated expiration: 2024-01-07

Abstract

【課題】重量物の吊り降ろしが可能で、収納物の積み替えをせずにトラックに直接積み込むことができる荷降ろしコンテナを提供する。【解決手段】荷降ろしコンテナは、解体されるビルの屋上設備として設置され、スクラップが収納されるコンテナ本体２と、コンテナ本体の前方側面に設けられ、搬出トラックの荷揚げアームに係合される係合突起７と、コンテナ本体の前方底部に設けられる支持脚３と、コンテナ本体の後方底部に設けられる転動輪４と、コンテナ本体の上部４箇所に設けられる吊り孔と、吊り孔を両側から補強する補強板８と、吊り孔に取り付けられるシャックル６と、シャックルに取り付けられる玉掛けワイヤ１と、を備える。【選択図】図１

Description

本考案は、荷降ろしコンテナに係り、より詳しくは、ビル解体時の屋上設備として使用され、屋上でスクラップ等が積み込まれ、クレーンで地上に吊り降ろされ、そのままトラックに積み込んで搬出できる荷降ろしコンテナに関する。

特許文献１に示す廃材等が収納されるコンテナは、特許文献１の図５に示されるように４隅上部に孔１１が設けられ、クレーンで吊り上げるワイヤが通され、吊り上げ吊り降ろしができる。廃材等をトラックの荷台に積み替える場合、特許文献１の図６、図７に示されるように片側吊りしてコンテナを傾け、底蓋を開いて内部の廃材を落すことによる。しかしながら、このような移し替え作業は、スクラップが飛ぶので危険が大きい。また、このコンテナは、地上に吊り降ろした状態からトラックに直接引き上げて積むことができない。そのため廃材の積み替えには手間がかかるものとなる。また、孔１１に直接ワイヤを通しており、３〜５トンの重量しか吊り降ろしできない。ビルの解体では、解体した大量のスクラップをコンテナに入れて吊り降ろすので、例えば２０トンの重量を有するスクラップの吊り降ろしができるコンテナが望まれる。

特開２００１−１７１８０２号公報

本考案は、このような問題点を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、重量物の吊り降ろしが可能で、かつ収納物の積み替えをせずにトラックに直接積み込むことができる荷降ろしコンテナを提供することにある。

本考案による荷降ろしコンテナは、解体されるビルの屋上設備として設置され、スクラップが収納されるコンテナ本体と、前記コンテナ本体の前方側面に設けられ、トラックの荷揚げアームに係合される係合突起と、前記コンテナ本体の前方底部に設けられる支持脚と、前記コンテナ本体の後方底部に設けられる転動輪と、前記コンテナ本体の上部４箇所に設けられる吊り孔と、前記吊り孔を両側から補強する補強板と、前記吊り孔に取り付けられるシャックルと、前記シャックルに取り付けられる玉掛けワイヤと、が備えられ、前記コンテナ本体は、屋上からクレーンで地上に吊り降ろされ、トラックの荷揚げアームで荷台に積み込まれて搬出されることを特徴とする。

本考案の荷降ろしコンテナによれば、（１）吊り孔の両側を補強板で補強し、吊り孔にシャックルを取り付けたので、約２０トンの荷重に耐えられるコンテナにできる。（２）また、コンテナ本体の前方側面に係合突起を設け、コンテナ本体の前方底部に前脚を設け、コンテナ本体の後方底部に転動輪を設けたので、トラックに備え付けの荷揚げアームを使用して、トラックの荷台に容易に引き上げることができる。（３）スクラップの積み替えがないので、ビル解体時にスクラップをスムーズに搬出でき、工事期間の短縮が図れる。

本考案による荷降ろしコンテナの正面図である。図１の右側面図である。本考案による荷降ろしコンテナの運用を示す説明図である。

以下、図面を参照して、本考案の荷降ろしコンテナを詳細に説明する。

図１は本考案による荷降ろしコンテナの正面図である。図２は図１の右側面図である。荷降ろしコンテナ１００は、ビルを解体する際、屋上の設備として設置され、スクラップを収納し、地上に吊り降ろす。荷降ろしコンテナ１００は、その後、トラックに装備された荷揚げアーム（図示せず）で荷台に直接積み込まれ、廃棄処分場に搬出される。

荷降ろしコンテナ１００は、スクラップが投入されるコンテナ本体２と、コンテナ本体２の前方側面に設けられ、トラックの荷揚げアームに係合される係合突起７と、コンテナ本体２の前方底部に設けられる支持脚３と、コンテナ本体２の後方底部に設けられる転動輪４と、コンテナ本体２の上部４箇所に設けられる吊り孔９と、吊り孔９を両側から補強する補強板８と、吊り孔９に取り付けられるシャックル６と、シャックル６に取り付けられる玉掛けワイヤ１と、が備えられる。後部ドアロック５（図１参照、図２では図示を省略）は、上端を軸にして下側が開くドアをロックする。玉掛けワイヤ１は、トラックに積む場合は、シャックル６と共に取り外される。玉掛けワイヤ１は、荷降ろしコンテナ１００が屋上に戻される場合、取り付けられる。

玉掛けワイヤ１の長さは約６ｍで、吊り角度は約４２°とした。４本の玉掛けワイヤ１により約２０トンの重量を吊り下げることができる。コンテナ本体２の幅は約６ｍ、高さは約１．６ｍ、奥行きは約２．２ｍである。吊り孔９の径は、約５０ｍｍとした。補強板は、中央に径が５０ｍｍの貫通孔があり、板厚が１２ｍｍ、縦が１５０ｍｍ、横が１５０ｍｍの鋼板で、溶接により接合される。吊り孔９にはシャックル６のボルトを通すことで係合される。

荷降ろしコンテナ１００は、機材の吊り降ろしにも使用できる。荷降ろしコンテナ１００は、地下解体時に、スクラップや資材の楊重にも使用できる。荷降ろしコンテナ１００は、どのメーカのトラックにも積み込める。

図３は、本考案による荷降ろしコンテナ１００の運用を示す説明図である。解体ビル１０の屋上に荷降ろしコンテナ１００が設置される。荷降ろしコンテナ１００に重機で解体されたスクラップが積み込まれる。次に、クレーン１１で荷降ろしコンテナ１００が地上に吊り降ろされる。玉掛けワイヤ１は取り外され、荷降ろしコンテナ１００は上部がシートで覆われる。図３の左下に示すように、荷降ろしコンテナ１００は、前方側面の係合突起７にトラック２０の荷揚げアーム１２が係合され、トラック２０の荷台に引き揚げられる。図３の右下に示すように、トラック２０の荷台に搭載されると、搬出先に運び出される。このように、クレーン１１で吊り降ろした荷降ろしコンテナ１００がそのままトラックで運び出されるので、スクラップの積み替えが発生しない。

本考案は、スクラップの積み替えをせずにトラックに積み込むことができる荷降ろしコンテナとして好適である。

１玉掛けワイヤ
２コンテナ本体
３支持脚
４転動輪
５後部ドアロック
６シャックル
７係合突起
８補強板
９吊り孔
１０解体ビル
１１クレーン
１２荷揚げアーム
１００荷降ろしコンテナ

Claims

解体されるビルの屋上設備として設置され、スクラップが収納されるコンテナ本体と、
前記コンテナ本体の前方側面に設けられ、搬出トラックの荷揚げアームに係合される係合突起と、
前記コンテナ本体の前方底部に設けられる支持脚と、
前記コンテナ本体の後方底部に設けられる転動輪と、
前記コンテナ本体の上部４箇所に設けられる吊り孔と、
前記吊り孔を両側から補強する補強板と、
前記吊り孔に取り付けられるシャックルと、
前記シャックルに取り付けられる玉掛けワイヤと、が備えられ、
前記コンテナ本体は、屋上からクレーンで地上に吊り降ろされ、搬出トラックの荷揚げアームで荷台に積み込まれて搬出されることを特徴とする荷降ろしコンテナ。