JPH0533999Y2 - - Google Patents
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- JPH0533999Y2 JPH0533999Y2 JP10522687U JP10522687U JPH0533999Y2 JP H0533999 Y2 JPH0533999 Y2 JP H0533999Y2 JP 10522687 U JP10522687 U JP 10522687U JP 10522687 U JP10522687 U JP 10522687U JP H0533999 Y2 JPH0533999 Y2 JP H0533999Y2
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- radioactive waste
- waste disposal
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- disposal container
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Landscapes
- Gasification And Melting Of Waste (AREA)
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Description
【産業上の利用分野】
本考案は、特に角型に構成された放射性廃棄物
処理用容器の補強枠に関するものである。
処理用容器の補強枠に関するものである。
最近における原子力発電所等の原子力施設から
排出される各種の放射性廃棄物は増大の一途をた
どつている。 そして、これら放射性廃棄物のうち低レベルの
もの及び低レベルの放射性廃棄物の処理時に使用
された各種の物品は、例えばドラム缶のような容
器の中にコンクリートあるいはセメントペースト
等で固化充填処理して貯蔵することが考えられて
いる。 この為、放射性廃棄物処理用容器についても従
来から各種タイプのものが提案されている。 これらの放射性廃棄物処理用容器について検討
してみると、その外形はほとんどのものが円筒形
をしており、この為多数の放射性廃棄物処理用容
器を並べた場合、放射性廃棄物処理用容器の間に
は大きな隙間が生じ、それだけ貯蔵所における空
間に無駄が出来、効率よく放射性廃棄物処理用容
器を貯蔵できない欠点がある。 本考案者は、かかる点に鑑みて、これまでの円
筒状の放射性廃棄物処理用容器を四角筒状の放射
性廃棄物処理用容器に変形すれば、この四角筒状
の放射性廃棄物処理用容器を並べてもこれらの間
には大きな隙間が出来ないことに気付き、早速四
角筒状に構成した放射性廃棄物処理用容器を製造
した。 そして、このような四角筒状に構成した放射性
廃棄物処理用容器の特性について検査を加えてい
くうちに、このような単に四角筒状に構成した放
射性廃棄物処理用容器には円筒状の放射性廃棄物
処理用容器の場合に認められなかつた欠点がある
ことに気付いた。 すなわち、四角筒状に構成した放射性廃棄物処
理用容器内にセメントペースト等を充填している
と、この放射性廃棄物処理用容器の側壁部にはセ
メントペースト等による大きな圧力が作用し、セ
メントペーストが固化するまでの間に放射性廃棄
物処理用容器が脹らんで損傷する危険性のあるこ
とが判明したのである。 そこで、本考案者は、四角筒状の放射性廃棄物
処理用容器の鉄板の厚みを厚くすることを考慮し
たのであるが、このような問題点の解決手段はコ
ストが高くつくことより、新たな解決手段を模索
したのである。 そして、研究開発を鋭意押し進めていくうち
に、四角筒状に構成した放射性廃棄物処理用容器
のセメントペーストによる脹みといつた損傷事故
が起きるのは、セメントペーストが充填されてか
ら固化するまでの間であり、固化してしまつた後
では脹みといつた損傷事故は起きないことを見出
し、セメントペーストが充填されてから固化する
までの間にわたつて四角筒状の放射性廃棄物処理
用容器の側壁部を補強する補強枠を取り付けてお
けば、前述の問題点を解決できるであろうと考え
たのである。 しかし、対象とするものが放射性廃棄物である
故、一口に補強枠といつても単なる補強枠では使
用できず、各種の工夫が要るものであつた。
排出される各種の放射性廃棄物は増大の一途をた
どつている。 そして、これら放射性廃棄物のうち低レベルの
もの及び低レベルの放射性廃棄物の処理時に使用
された各種の物品は、例えばドラム缶のような容
器の中にコンクリートあるいはセメントペースト
等で固化充填処理して貯蔵することが考えられて
いる。 この為、放射性廃棄物処理用容器についても従
来から各種タイプのものが提案されている。 これらの放射性廃棄物処理用容器について検討
してみると、その外形はほとんどのものが円筒形
をしており、この為多数の放射性廃棄物処理用容
器を並べた場合、放射性廃棄物処理用容器の間に
は大きな隙間が生じ、それだけ貯蔵所における空
間に無駄が出来、効率よく放射性廃棄物処理用容
器を貯蔵できない欠点がある。 本考案者は、かかる点に鑑みて、これまでの円
筒状の放射性廃棄物処理用容器を四角筒状の放射
性廃棄物処理用容器に変形すれば、この四角筒状
の放射性廃棄物処理用容器を並べてもこれらの間
には大きな隙間が出来ないことに気付き、早速四
角筒状に構成した放射性廃棄物処理用容器を製造
した。 そして、このような四角筒状に構成した放射性
廃棄物処理用容器の特性について検査を加えてい
くうちに、このような単に四角筒状に構成した放
射性廃棄物処理用容器には円筒状の放射性廃棄物
処理用容器の場合に認められなかつた欠点がある
ことに気付いた。 すなわち、四角筒状に構成した放射性廃棄物処
理用容器内にセメントペースト等を充填している
と、この放射性廃棄物処理用容器の側壁部にはセ
メントペースト等による大きな圧力が作用し、セ
メントペーストが固化するまでの間に放射性廃棄
物処理用容器が脹らんで損傷する危険性のあるこ
とが判明したのである。 そこで、本考案者は、四角筒状の放射性廃棄物
処理用容器の鉄板の厚みを厚くすることを考慮し
たのであるが、このような問題点の解決手段はコ
ストが高くつくことより、新たな解決手段を模索
したのである。 そして、研究開発を鋭意押し進めていくうち
に、四角筒状に構成した放射性廃棄物処理用容器
のセメントペーストによる脹みといつた損傷事故
が起きるのは、セメントペーストが充填されてか
ら固化するまでの間であり、固化してしまつた後
では脹みといつた損傷事故は起きないことを見出
し、セメントペーストが充填されてから固化する
までの間にわたつて四角筒状の放射性廃棄物処理
用容器の側壁部を補強する補強枠を取り付けてお
けば、前述の問題点を解決できるであろうと考え
たのである。 しかし、対象とするものが放射性廃棄物である
故、一口に補強枠といつても単なる補強枠では使
用できず、各種の工夫が要るものであつた。
本考案は前記の点に鑑みてなされたものであ
り、角型に構成された放射性廃棄物処理用容器の
補強枠であつて、角型に構成された放射性廃棄物
処理用容器の外側壁の一部に対応して構成された
第1の枠体と、前記角型に構成された放射性廃棄
物処理用容器の外側壁の残部に対応して構成され
た第2の枠体と、前記第1の枠体及び/又は第2
の枠体の下部に設けられたキヤスターと、前記第
1の枠体の一端部と第2の枠体の一端部とを回動
可能に連結した連結機構と、前記第1の枠体の他
端部に第2の枠体の他端部をロツクするロツク機
構と、前記第1の枠体及び/又は第2の枠体の上
部に突出して設けられた桟と、前記第1の枠体及
び/又は第2の枠体の内面部の適宜な位置に設け
られたダンパーとを備えた放射性廃棄物処理用容
器の補強枠を提供するものである。
り、角型に構成された放射性廃棄物処理用容器の
補強枠であつて、角型に構成された放射性廃棄物
処理用容器の外側壁の一部に対応して構成された
第1の枠体と、前記角型に構成された放射性廃棄
物処理用容器の外側壁の残部に対応して構成され
た第2の枠体と、前記第1の枠体及び/又は第2
の枠体の下部に設けられたキヤスターと、前記第
1の枠体の一端部と第2の枠体の一端部とを回動
可能に連結した連結機構と、前記第1の枠体の他
端部に第2の枠体の他端部をロツクするロツク機
構と、前記第1の枠体及び/又は第2の枠体の上
部に突出して設けられた桟と、前記第1の枠体及
び/又は第2の枠体の内面部の適宜な位置に設け
られたダンパーとを備えた放射性廃棄物処理用容
器の補強枠を提供するものである。
第1図〜第3図は本考案に係る放射性廃棄物処
理用容器の補強枠の1実施例を示すもので、第1
図はその斜視図、第2図は四角筒状の放射性廃棄
物処理用容器がこの本考案に係る補強枠で補強さ
れている状態での平面図、第3図は桟が引つ込ん
でいる状態での一部側面図である。 各図中、1は、数枚の鉄板1a及び支柱1bを
熔接組み立てることによつて略くの字状に構成し
た第1の枠体、2は、この第1の枠体1と同様に
数枚の鉄板2a及び支柱2bを熔接組み立てるこ
とによつて略くの字状に構成した第2の枠体であ
り、これら第1の枠体1と第2の枠体2とを組み
合わせた場合には、第2図に示す如く、その内部
に四角(正方形)筒状の放射性廃棄物処理用容器
3の外側壁部が密接するような寸法形状に構成さ
れている。 4はヒンジであり、このヒンジ4には第1の枠
体1の一端部に設けられた支柱1bと第2の枠体
2の一端部に設けられた支柱2bとが熔接によつ
て固定されている。従つて、このヒンジ4の部分
を中心として、第1の枠体1の一辺と第2の枠体
2の一辺とはほぼ一直線状となるよう開くことが
でき、又、この一辺同士によつて構成される角度
が90°となるよう閉められる構成となつている。 5は、前記第1の枠体1の支柱1b、第2の枠
体2の支柱2bにネジ止め等の手段で取り付けら
れたキヤスターであり、この本考案になる補強枠
の移動を容易にする為のものである。 6は、第1の枠体1の鉄板1a及び第2の枠体
2の鉄板2aのうち内張り鉄板の内面部分に貼着
された硬質ゴム等からなるダンパーである。 7は、第2の枠体2の支柱2bに設けられた硬
質ゴム等からなるダンパーであり、このダンパー
7は第1の枠体1と第2の枠体2との衝合時に緩
衝作用を行なうようにしたものである。 8は第1の枠体1の他端部にある支柱1bに設
けられた爪、9は第2の枠体2の他端部にある支
柱2bに設けられた締付バンドであり、これらの
爪8と締付バンド9とによつて第1の枠体1に第
2の枠体2をロツクするものである。 10は桟であり、この桟10の一端部10aを
第1の枠体1及び第2の枠体2の外壁部の上部に
設けた保持部11の溝11aに配設することによ
つて、この桟10はその他端部10bが第1の枠
体1及び第2の枠体2より高く突出し、そして桟
10の一端部10aを段部11bに掛けることに
よつて、この桟10はその他端部10bが第3図
に示す如く下向きに倒れるようになつている。 12は、第1の枠体1及び第2の枠体2の所定
部分に設けられた把手である。 上記のように角型の放射性廃棄物処理用容器3
の補強枠を構成させると、角型の放射性廃棄物処
理用容器3を構成する鉄板の厚みが例えば2.3mm
といつたように薄い場合であつても、この本考案
になる補強枠を第2図に示す如く配設し、爪8に
締付バンド9を掛けてロツクしておけば、放射性
廃棄物処理用容器3にセメントペーストが充填さ
れても放射性廃棄物処理用容器3が脹らみ、損傷
するに至るという事故は全く起きないものであつ
た。 そして、この本考案になる補強枠はその鉄板1
a,2aの内面側にダンパー6が設けられている
ことから、この補強枠で放射性廃棄物処理用容器
3を囲つても、この囲繞作業時に鉄板1a,2a
等で擦れ合つて放射性廃棄物処理用容器3の外壁
面が傷付くことがない。従つて、放射性廃棄物処
理用容器3の外壁面に塗布されている防錆用の塗
膜が剥がれたりすることがなく、防錆用塗膜が剥
がれた為に放射性廃棄物処理用容器3の側壁部が
錆びて損傷し、充填物が漏出するといつた危険性
はないものである。 特に、放射性廃棄物処理用容器3内にセメント
ペースト等で充填固化されているものは、低レベ
ルのものとは言え、放射性廃棄物であるから、放
射性廃棄物の漏出の原因となる放射性廃棄物処理
用容器3の壁を少しでも損傷させるようなもので
あつてはならないが、本考案の補強枠はかかる事
故が起きないように構成されている。 又、本考案に係る補強枠で囲繞された放射性廃
棄物処理用容器3内に放射性廃棄物が入られ、そ
してセメントペースト等が充填されていると、セ
メントペーストは、ペーストとは言え流動物であ
るから、充填中に放射性廃棄物処理用容器3の外
に飛散することがある。 しかるに、本考案の補強枠には、その枠体の上
部に放射性廃棄物処理用容器3の高さより高く突
出する桟10が構成されているから、この桟10
にかけて放射性廃棄物処理用容器3内からシート
を掛けておけば、セメントペーストが飛び散るよ
うなことがあつても、このシートによつて外部に
飛散することを防止でき、従つて作業場の地面等
が放射性物質で汚染されるといつた事故も防止で
き、作業の安全性が高くなる。 そして、シートにセメントペースト等が飛散付
着しても、セメントペースト充填作業後にこのシ
ートを放射性廃棄物処理用容器3内に入れ、蓋を
しておけば外部が汚染されることは全くないので
ある。 尚、放射性廃棄物処理用容器3内に充填された
セメントペーストが固化した後にあつては、この
本考案になる補強枠が取り外されても放射性廃棄
物処理用容器3が脹らむといつたことは起きない
ので、爪8と締付バンド9とによるロツクを解除
し、第1の枠体1と第2の枠体2との連結を外し
て開き、補強枠を放射性廃棄物処理用容器3から
外し、新しい放射性廃棄物処理用容器3に対して
この補強枠を再度使用する。
理用容器の補強枠の1実施例を示すもので、第1
図はその斜視図、第2図は四角筒状の放射性廃棄
物処理用容器がこの本考案に係る補強枠で補強さ
れている状態での平面図、第3図は桟が引つ込ん
でいる状態での一部側面図である。 各図中、1は、数枚の鉄板1a及び支柱1bを
熔接組み立てることによつて略くの字状に構成し
た第1の枠体、2は、この第1の枠体1と同様に
数枚の鉄板2a及び支柱2bを熔接組み立てるこ
とによつて略くの字状に構成した第2の枠体であ
り、これら第1の枠体1と第2の枠体2とを組み
合わせた場合には、第2図に示す如く、その内部
に四角(正方形)筒状の放射性廃棄物処理用容器
3の外側壁部が密接するような寸法形状に構成さ
れている。 4はヒンジであり、このヒンジ4には第1の枠
体1の一端部に設けられた支柱1bと第2の枠体
2の一端部に設けられた支柱2bとが熔接によつ
て固定されている。従つて、このヒンジ4の部分
を中心として、第1の枠体1の一辺と第2の枠体
2の一辺とはほぼ一直線状となるよう開くことが
でき、又、この一辺同士によつて構成される角度
が90°となるよう閉められる構成となつている。 5は、前記第1の枠体1の支柱1b、第2の枠
体2の支柱2bにネジ止め等の手段で取り付けら
れたキヤスターであり、この本考案になる補強枠
の移動を容易にする為のものである。 6は、第1の枠体1の鉄板1a及び第2の枠体
2の鉄板2aのうち内張り鉄板の内面部分に貼着
された硬質ゴム等からなるダンパーである。 7は、第2の枠体2の支柱2bに設けられた硬
質ゴム等からなるダンパーであり、このダンパー
7は第1の枠体1と第2の枠体2との衝合時に緩
衝作用を行なうようにしたものである。 8は第1の枠体1の他端部にある支柱1bに設
けられた爪、9は第2の枠体2の他端部にある支
柱2bに設けられた締付バンドであり、これらの
爪8と締付バンド9とによつて第1の枠体1に第
2の枠体2をロツクするものである。 10は桟であり、この桟10の一端部10aを
第1の枠体1及び第2の枠体2の外壁部の上部に
設けた保持部11の溝11aに配設することによ
つて、この桟10はその他端部10bが第1の枠
体1及び第2の枠体2より高く突出し、そして桟
10の一端部10aを段部11bに掛けることに
よつて、この桟10はその他端部10bが第3図
に示す如く下向きに倒れるようになつている。 12は、第1の枠体1及び第2の枠体2の所定
部分に設けられた把手である。 上記のように角型の放射性廃棄物処理用容器3
の補強枠を構成させると、角型の放射性廃棄物処
理用容器3を構成する鉄板の厚みが例えば2.3mm
といつたように薄い場合であつても、この本考案
になる補強枠を第2図に示す如く配設し、爪8に
締付バンド9を掛けてロツクしておけば、放射性
廃棄物処理用容器3にセメントペーストが充填さ
れても放射性廃棄物処理用容器3が脹らみ、損傷
するに至るという事故は全く起きないものであつ
た。 そして、この本考案になる補強枠はその鉄板1
a,2aの内面側にダンパー6が設けられている
ことから、この補強枠で放射性廃棄物処理用容器
3を囲つても、この囲繞作業時に鉄板1a,2a
等で擦れ合つて放射性廃棄物処理用容器3の外壁
面が傷付くことがない。従つて、放射性廃棄物処
理用容器3の外壁面に塗布されている防錆用の塗
膜が剥がれたりすることがなく、防錆用塗膜が剥
がれた為に放射性廃棄物処理用容器3の側壁部が
錆びて損傷し、充填物が漏出するといつた危険性
はないものである。 特に、放射性廃棄物処理用容器3内にセメント
ペースト等で充填固化されているものは、低レベ
ルのものとは言え、放射性廃棄物であるから、放
射性廃棄物の漏出の原因となる放射性廃棄物処理
用容器3の壁を少しでも損傷させるようなもので
あつてはならないが、本考案の補強枠はかかる事
故が起きないように構成されている。 又、本考案に係る補強枠で囲繞された放射性廃
棄物処理用容器3内に放射性廃棄物が入られ、そ
してセメントペースト等が充填されていると、セ
メントペーストは、ペーストとは言え流動物であ
るから、充填中に放射性廃棄物処理用容器3の外
に飛散することがある。 しかるに、本考案の補強枠には、その枠体の上
部に放射性廃棄物処理用容器3の高さより高く突
出する桟10が構成されているから、この桟10
にかけて放射性廃棄物処理用容器3内からシート
を掛けておけば、セメントペーストが飛び散るよ
うなことがあつても、このシートによつて外部に
飛散することを防止でき、従つて作業場の地面等
が放射性物質で汚染されるといつた事故も防止で
き、作業の安全性が高くなる。 そして、シートにセメントペースト等が飛散付
着しても、セメントペースト充填作業後にこのシ
ートを放射性廃棄物処理用容器3内に入れ、蓋を
しておけば外部が汚染されることは全くないので
ある。 尚、放射性廃棄物処理用容器3内に充填された
セメントペーストが固化した後にあつては、この
本考案になる補強枠が取り外されても放射性廃棄
物処理用容器3が脹らむといつたことは起きない
ので、爪8と締付バンド9とによるロツクを解除
し、第1の枠体1と第2の枠体2との連結を外し
て開き、補強枠を放射性廃棄物処理用容器3から
外し、新しい放射性廃棄物処理用容器3に対して
この補強枠を再度使用する。
本考案に係る放射性廃棄物処理用容器の補強枠
は、角型に構成された放射性廃棄物処理用容器の
補強枠であつて、角型に構成された放射性廃棄物
処理用容器の外側壁の一部に対応して構成された
第1の枠体と、前記角型に構成された放射性廃棄
物処理用容器の外側壁の残部に対応して構成され
た第2の枠体と、前記第1の枠体及び/又は第2
の枠体の下部に設けられたキヤスターと、前記第
1の枠体の一端部と第2の枠体の一端部とを回動
可能に連結した連結機構と、前記第1の枠体の他
端部に第2の枠体の他端部をロツクするロツク機
構と、前記第1の枠体及び/又は第2の枠体の上
部に突出して設けられた桟と、前記第1の枠体及
び/又は第2の枠体の内面部の適宜な位置に設け
られたダンパーとを備えたので、多数並べて貯蔵
する場合に隙間を少なくできる構造の角型の放射
性廃棄物処理用容器を使用できるようになり、特
に厚みの薄い鉄板を用いた低コストの角型の放射
性廃棄物処理用容器を使用できるようになり、す
なわち貯蔵効率が高い角型に、かつ、低コストの
為に厚みの薄い鉄板を用いて放射性廃棄物処理用
容器を構成しても、この補強枠で角型の放射性廃
棄物処理用容器を囲繞しておけば、セメントペー
スト等の充填時に角型の放射性廃棄物処理用容器
が脹らんで損傷するといつた事故は起きず、又、
本考案の補強枠は単に補強用としてのみの役割を
するのみでなく、囲繞作業時に角型の放射性廃棄
物処理用容器の外壁が傷付くことのないように構
成されており、すなわち枠体の内面部に設けられ
たダンパーによつて囲繞作業時に放射性廃棄物処
理用容器の外壁面に設けられている防錆用の塗膜
が剥がれるといつたことが起きないようになつて
おり、従つて防錆用の塗膜が剥がれた為にその部
分が錆びて損傷し、貯蔵中に充填物が漏出すると
いつた放射能汚染の恐れは全くなく、安全性が高
いものであり、さらには桟を設けた構成としてい
るから、この桟にかけて放射性廃棄物処理用容器
内からシートをかけておけば、放射性廃棄物処理
用容器内にセメントペースト等を充填する場合に
セメントペースト等が飛散してもこの桟にかけて
いるシートで外部への飛散を防止でき、よつて作
業場が放射能汚染する事故を防止できるようにな
る等の特長を有する。
は、角型に構成された放射性廃棄物処理用容器の
補強枠であつて、角型に構成された放射性廃棄物
処理用容器の外側壁の一部に対応して構成された
第1の枠体と、前記角型に構成された放射性廃棄
物処理用容器の外側壁の残部に対応して構成され
た第2の枠体と、前記第1の枠体及び/又は第2
の枠体の下部に設けられたキヤスターと、前記第
1の枠体の一端部と第2の枠体の一端部とを回動
可能に連結した連結機構と、前記第1の枠体の他
端部に第2の枠体の他端部をロツクするロツク機
構と、前記第1の枠体及び/又は第2の枠体の上
部に突出して設けられた桟と、前記第1の枠体及
び/又は第2の枠体の内面部の適宜な位置に設け
られたダンパーとを備えたので、多数並べて貯蔵
する場合に隙間を少なくできる構造の角型の放射
性廃棄物処理用容器を使用できるようになり、特
に厚みの薄い鉄板を用いた低コストの角型の放射
性廃棄物処理用容器を使用できるようになり、す
なわち貯蔵効率が高い角型に、かつ、低コストの
為に厚みの薄い鉄板を用いて放射性廃棄物処理用
容器を構成しても、この補強枠で角型の放射性廃
棄物処理用容器を囲繞しておけば、セメントペー
スト等の充填時に角型の放射性廃棄物処理用容器
が脹らんで損傷するといつた事故は起きず、又、
本考案の補強枠は単に補強用としてのみの役割を
するのみでなく、囲繞作業時に角型の放射性廃棄
物処理用容器の外壁が傷付くことのないように構
成されており、すなわち枠体の内面部に設けられ
たダンパーによつて囲繞作業時に放射性廃棄物処
理用容器の外壁面に設けられている防錆用の塗膜
が剥がれるといつたことが起きないようになつて
おり、従つて防錆用の塗膜が剥がれた為にその部
分が錆びて損傷し、貯蔵中に充填物が漏出すると
いつた放射能汚染の恐れは全くなく、安全性が高
いものであり、さらには桟を設けた構成としてい
るから、この桟にかけて放射性廃棄物処理用容器
内からシートをかけておけば、放射性廃棄物処理
用容器内にセメントペースト等を充填する場合に
セメントペースト等が飛散してもこの桟にかけて
いるシートで外部への飛散を防止でき、よつて作
業場が放射能汚染する事故を防止できるようにな
る等の特長を有する。
第1図〜第3図は本考案に係る放射性廃棄物処
理用容器の補強枠の1実施例を示すもので、第1
図は全体の斜視図、第2図はこの補強枠を放射性
廃棄物処理用容器に使用時の平面図、第3図は桟
が引つ込んでいる状態での一部側面図である。 1……第1の枠体、2……第2の枠体、1a,
2a……鉄板、1b,2b……支柱、3……放射
性廃棄物処理用容器、4……ヒンジ(連結機構)、
5……キヤスター、6……ダンパー、8……爪、
9……締付バンド、10……桟。
理用容器の補強枠の1実施例を示すもので、第1
図は全体の斜視図、第2図はこの補強枠を放射性
廃棄物処理用容器に使用時の平面図、第3図は桟
が引つ込んでいる状態での一部側面図である。 1……第1の枠体、2……第2の枠体、1a,
2a……鉄板、1b,2b……支柱、3……放射
性廃棄物処理用容器、4……ヒンジ(連結機構)、
5……キヤスター、6……ダンパー、8……爪、
9……締付バンド、10……桟。
Claims (1)
- 角型に構成された放射性廃棄物処理用容器の補
強枠であつて、角型に構成された放射性廃棄物処
理用容器の外側壁の一部に対応して構成された第
1の枠体と、前記角型に構成された放射性廃棄物
処理用容器の外側壁の残部に対応して構成された
第2の枠体と、前記第1の枠体及び/又は第2の
枠体の下部に設けられたキヤスターと、前記第1
の枠体の一端部と第2の枠体の一端部とを回動可
能に連結した連結機構と、前記第1の枠体の他端
部に第2の枠体の他端部をロツクするロツク機構
と、前記第1の枠体及び/又は第2の枠体の上部
に突出して設けられた桟と、前記第1の枠体及
び/又は第2の枠体の内面部の適宜な位置に設け
られたダンパーとを備えたことを特徴とする放射
性廃棄物処理用容器の補強枠。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10522687U JPH0533999Y2 (ja) | 1987-07-10 | 1987-07-10 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10522687U JPH0533999Y2 (ja) | 1987-07-10 | 1987-07-10 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6410700U JPS6410700U (ja) | 1989-01-20 |
JPH0533999Y2 true JPH0533999Y2 (ja) | 1993-08-27 |
Family
ID=31337647
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10522687U Expired - Lifetime JPH0533999Y2 (ja) | 1987-07-10 | 1987-07-10 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0533999Y2 (ja) |
-
1987
- 1987-07-10 JP JP10522687U patent/JPH0533999Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6410700U (ja) | 1989-01-20 |
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