JPH0933281A - 変位検出装置 - Google Patents

変位検出装置

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JPH0933281A
JPH0933281A JP18561395A JP18561395A JPH0933281A JP H0933281 A JPH0933281 A JP H0933281A JP 18561395 A JP18561395 A JP 18561395A JP 18561395 A JP18561395 A JP 18561395A JP H0933281 A JPH0933281 A JP H0933281A
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JP18561395A
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Kazuhiko Kodama
和彦 児玉
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Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
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Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測長スケールに対する検出ヘッドの角度(向
き)を簡単な構成で調整することができる変位検出装置
を提供する。 【解決手段】 静止部材1に光学格子Gを有するメイン
スケール10を固定する。可動部材2に、球面軸受機構
30を介して、インデックススケール、発光素子、受光
素子などを有する検出ヘッド20を支持する。検出ヘッ
ド20は、球面軸受機構30の球体27の中心点を中心
としてあらゆる方向へ傾くことができるから、モアレ角
θM およびピッチ角θP を調整することができる。ま
た、検出ヘッド20を、球面軸受機構30の球体27の
中心点を通り、かつ、相対移動方向と平行な軸線(X
軸)を中心として回転させることができるから、ロール
角θR を調整することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相対移動可能な第
1および第2の部材の一方に測長スケールを前記相対移
動方向に沿って固定するとともに、前記第1および第2
の部材の他方に検出ヘッドを前記測長スケールと対向し
た状態で配置した変位検出装置に関する。詳しくは、測
長スケールに対する検出ヘッドの角度(向き)を調整す
る機構に関する。
【0002】
【背景技術】メインスケールおよびインデックススケー
ルの相対移動によって生じる光の明暗から両スケールの
相対移動変位量を検出する光電式変位検出装置として、
反射型光電式変位検出装置が知られている。これは、図
2に示すように、表面に光透過部および光反射部からな
る光学格子Gを形成したガラス製のメインスケール10
を静止部材(図示省略)に固定するとともに、同様な光
学格子Gを有するガラス製のインデックススケール2
1、発光素子22および受光素子23を内蔵した検出ヘ
ッド20を可動部材(図示省略)に固定した構造であ
る。
【0003】この種の変位検出装置にあっては、メイン
スケール10の光学格子Gに対して、検出ヘッド20内
のインデックススケール21が所定位置、向きになるよ
うに調整する必要がある。つまり、図3に示すように、
メインスケール10とインデックススケール21との
ギャップδ、検出ヘッド20のX軸(相対移動方向と
平行な軸)を中心とする傾き角(ロール角)θR 、検
出ヘッド20のY軸(X軸に対して直交する軸)を中心
とする傾き角(モアレ角)θM 、検出ヘッド20のZ
軸(XおよびY軸に対して直交する軸)を中心とする傾
き角(ピッチ角)θP を調整する必要がある。
【0004】そのため、従来の変位検出装置の中には、
図4に示すように、検出ヘッド20に、ロール角θR
調整するロール角調整孔24Aおよびクランプねじ25
Aと、モアレ角θM を調整するモアレ角調整孔24Bお
よびクランプねじ25Bとをそれぞれ設け、これらの調
整孔24A,24B内にドライバ26を差し込んで回す
ことにより、ロール角θR およびモアレ角θM をそれぞ
れ調整したのち、各クランプねじ25A,25Bを締め
付けて調整後の角度に固定するようにしていた。なお、
メインスケール10とインデックススケール21とのギ
ャップδやピッチ角θP については、検出ヘッド20を
可動部材に取り付ける際に調整するようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のよう
な調整機構では、 a)機構部が複雑である、 b)ロール軸(X軸)回りの部品精度が厳しい、 c)調整後のクランプねじ(25A,25B)が多い、 d)専用の調整工具(ドライバ26)が必要、 e)調整はロール角θR およびモアレ角θM のみである、
という欠点があった。
【0006】本発明の目的は、このような従来の欠点を
解消した変位検出装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の変位検出装置
は、相対移動可能な第1および第2の部材の一方に測長
スケールを前記相対移動方向に沿って固定するととも
に、前記第1および第2の部材の他方に検出ヘッドを前
記測長スケールと対向した状態で配置した変位検出装置
において、前記第1および第2の部材の他方に対して、
前記検出ヘッドを球面軸受機構を介して支持したことを
特徴とする。このような構成によれば、検出ヘッドを、
球面軸受機構の球面中心点を中心としてあらゆる方向へ
傾かせることができるから、モアレ角およびピッチ角を
調整することができる。また、検出ヘッドを、球面軸受
機構の球面中心点を通り、かつ、相対移動方向と平行な
軸線を中心として回転させることができるから、ロール
角を調整することができる。従って、簡易な構成により
3つの角度(向き)を調整することができる。
【0008】また、上記構成の変位検出装置において、
前記球面軸受機構は、前記検出ヘッドに設けられた球体
と、前記第1および第2の部材の他方に設けられた軸受
本体と、この軸受本体に形成され内部に前記球体を支持
する円錐面状の球体受け面を有する収納孔と、この収納
孔に螺合され前記球体を前記球体受け面に押圧固定する
締付具とを備えていることを特徴とする。このような構
成によれば、締付具を緩めた状態において、検出ヘッド
の角度(向き)をそれぞれ調整したのち、締付具を締め
付ければ、検出ヘッドを調整後の角度に固定することが
できるから、調整後のクランプ操作を簡易にかつ迅速に
できる。
【0009】また、上記構成の変位検出装置において、
前記球体および締付具には、前記検出ヘッドから引き出
されたコードを挿通するコード挿通孔が球体および締付
具の中心を貫通して形成されていることを特徴とする。
このような構成によれば、検出ヘッドの角度(向き)を
調整する際にもコードが邪魔になるのを防げる。しか
も、締付具を螺合して締め付ける際にも、締付具の螺合
に伴ってコードが捩れることもなく、さらに、締め付け
後にコードが引っ張られたとしても、コードは球体およ
び締付具の中心を貫通して通っているから、検出ヘッド
が動いてしまうのを防止できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
を参照しながら詳細に説明する。なお、説明にあたっ
て、前述した図2、図3および図4の構成要件と同一構
成要件については、同一符号を付し、その説明を省略す
る。図1は本実施の一形態を示す一部破断の平面図であ
る。同図において、1は静止部材(第1の部材)、2は
X軸方向へ移動可能な可動部材(第2の部材)である。
前記静止部材1には、表面に光学格子Gを有するメイン
スケール10が固定されている。
【0011】前記可動部材2には、球面軸受機構30を
介して、前記検出ヘッド20が前記メインスケール10
と対向して取り付けられている。なお、検出ヘッド20
には図示していないが、図2と同様に、光学格子Gを有
するガラス製のインデックススケール21、発光素子2
2および受光素子23が内蔵されている。
【0012】前記球面軸受機構30は、前記検出ヘッド
20からX軸方向(前記相対移動方向)へ向かって突出
した球体27と、前記可動部材2に固定された軸受本体
31とを備える。軸受本体31の内部には前記球体27
を収納する収納孔32が形成されている。収納孔32に
は、その内底面に前記球体27を支持する円錐面状の球
体受け面33が形成されているとともに、内周面にめね
じ部34が形成されている。めねじ部34には、前記球
体27を前記球体受け面33に押圧固定する締付具35
が螺合されている。締付具35には、その内端面に前記
球体27と接する円錐面状の球体押圧面36が形成され
ているとともに、外周部に締付固定部37が形成されて
いる。なお、前記球体27および締付具35には、前記
検出ヘッド20から引き出されたコード28を挿通する
コード挿通孔29,38が球体27および締付具35の
中心を貫通してそれぞれ形成されている。
【0013】以上の構成において、メインスケール10
に対する検出ヘッド20の向きを調整するには、締付具
35を緩めた状態において、次のようにして行う ロール角θR の調整は、検出ヘッド20を、球面軸受機
構30の球体27の中心点を通り、かつ、X軸(相対移
動方向)と平行な軸線を中心として回転させて行う。モ
アレ角θM の調整は、検出ヘッド20を、球面軸受機構
30の球体27の中心点を中心として、図1の紙面と直
交する方向に回動させて行う。ピッチ角θp の調整は、
検出ヘッド20を、球面軸受機構30の球体27の中心
点を中心として、図1の上下方向に回動させて行う。全
て(θR , θM , θp )を調整したのち、締付具35を
締め付ける。
【0014】上述した実施の一形態によれば、可動部材
2に対して、検出ヘッド20を球面軸受構造30を介し
て支持したので、検出ヘッド20は、球面軸受機構30
の球体27の中心点を中心としてあらゆる方向へ傾くこ
とができるから、モアレ角θ M およびピッチ角θp を調
整することができる。また、球面軸受機構30の球体2
7の中心点を通り、かつ、X軸(相対移動方向)と平行
な軸線を中心として回転させることができるから、ロー
ル角θR を調整することができる。従って、簡易な構成
により、メインスケール10に対する検出ヘッド20の
3つの角度(向き)を調整することができる。
【0015】また、球面軸受機構30は、球体27、軸
受本体31、締付具35の部品で構成することができる
から、部品点数を少なくできる。よって、構造も簡素化
でき、組立ての工数も削減できる。しかも、各部品の精
度も厳格に管理しなくてもよいから、安価にできる。ま
た、従来のような専用の調整工具も不要なうえ、複数の
クランプねじも不要であるから、操作が簡単かつ迅速に
できる。
【0016】また、検出ヘッド20から引き出されたコ
ード28を、球面軸受機構30の球体27および締付具
35の中心に形成したコード挿通孔29,38を通して
引き出すようにしたので、検出ヘッド20の向きを調整
する際にもコード28が邪魔になるのを防げる。しか
も、締付具35の回動して締め付ける際にも、締付具3
5の回動に伴ってコード28が捩れることもなく、さら
に、締め付け後にコード28が引っ張られたとしても、
検出ヘッド20はX軸方向へ付勢されるだけであるか
ら、検出ヘッド20が動いてしまうのを防止できる。
【0017】以上の実施の形態において、球面軸受機構
30としては、他の構造でもよい。たとえば、球体27
を可動部材2側に固定し、軸受本体31側を検出ヘッド
20側に設けるようにしてもよい。また、上記実施の形
態では、静止部材1にメインスケール10を固定し、可
動部材2に検出ヘッド20を固定するようにしたが、こ
れとは逆に固定するようにしてもよい。つまり、静止部
材1に検出ヘッド20を固定し、可動部材2にメインス
ケール10を固定するようにしてもよい。
【0018】
【発明の効果】本発明の変位検出装置によれば、測長ス
ケールに対する検出ヘッドの向きを簡単な構成で調整す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す一部を破断した平
面図である。
【図2】一般的な変位検出装置の構成を示す斜視図であ
る。
【図3】測長スケールに対する検出ヘッドの角度(向
き)調整を示す斜視図である。
【図4】従来の検出ヘッドの調整機構を示す図である。
【符号の説明】
1 静止部材(第1の部材) 2 可動部材(第2の部材) 10 メインスケール(測長スケール) 20 検出ヘッド 27 球体 28 コード 29 コード挿通孔 30 球面軸受機構 31 軸受本体 32 収納孔 33 球体受け面 35 締付具 38 コード挿通孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対移動可能な第1および第2の部材の
    一方に測長スケールを前記相対移動方向に沿って固定す
    るとともに、前記第1および第2の部材の他方に検出ヘ
    ッドを前記測長スケールと対向した状態で配置した変位
    検出装置において、 前記第1および第2の部材の他方に対して、前記検出ヘ
    ッドを球面軸受機構を介して支持したことを特徴とする
    変位検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の変位検出装置におい
    て、前記球面軸受機構は、前記検出ヘッドに設けられた
    球体と、前記第1および第2の部材の他方に設けられた
    軸受本体と、この軸受本体に形成され内部に前記球体を
    支持する円錐面状の球体受け面を有する収納孔と、この
    収納孔に螺合され前記球体を前記球体受け面に押圧固定
    する締付具とを備えていることを特徴とする変位検出装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の変位検出装置におい
    て、前記球体および締付具には、前記検出ヘッドから引
    き出されたコードを挿通するコード挿通孔が球体および
    締付具の中心を貫通して形成されていることを特徴とす
    る変位検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019020322A (ja) * 2017-07-20 2019-02-07 東急建設株式会社 変状検知装置

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JP2019020322A (ja) * 2017-07-20 2019-02-07 東急建設株式会社 変状検知装置

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