JP2019020322A - 変状検知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造物や地山などに発生した変状を視覚によって簡単に確認することができる変状検知装置を提供する。【解決手段】2つの領域間の位置関係の変化を検知させる変状検知装置1である。そして、第1領域C1に固定される第1本体部11と、第2領域C2に固定される第2本体部12と、第1本体部の一部と第2本体部の一部とが重なり合う検知部13とを備えている。この検知部は、2つの領域間の位置関係によって表示状態が変化する構成となっている。【選択図】図1

Description

本発明は、構造物や地山などに生じた変位などの2つの領域間の位置関係の変化を検知させる変状検知装置に関するものである。
特許文献1に開示されているように、地滑りや斜面崩壊が起きやすい斜面に対して、地表面の挙動を計測するための装置を配置することが知られている。この特許文献1には、変動が想定される斜面の複数箇所に反射体を設置し、それらの反射体の位置を高精度の電子測距・測角儀によって計測する方法が開示されている。
一方、特許文献2には、透過光の偏光状態又は位相状態を変化させることで、入射光量や模様などの表示の切り替えを行うことができる調光シート及び調光板が開示されている。
特開平5−71960号公報 特開2016−224454号公報
しかしながら、特許文献1に開示された電子測距・測角儀によって計測する方法では、計測及び解析を行うまで変状が発生していることが確認できず、対策工事の実施や避難などの対応が遅れる可能性が有る。
そこで、本発明は、構造物や地山などに発生した変状を視覚によって簡単に確認することができる変状検知装置を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の変状検知装置は、2つの領域間の位置関係の変化を検知させる変状検知装置であって、第1の領域に固定される第1本体部と、第2の領域に固定される第2本体部と、前記第1本体部の一部と前記第2本体部の一部とが重なり合う検知部とを備え、前記検知部は、2つの領域間の位置関係によって表示状態が変化することを特徴とする。
ここで、前記検知部は、前記第1本体部と前記第2本体部との重なり状態を微調整する微調整手段を有する構成にすることができる。また、前記検知部には、所定値以上の変動を制限するストッパ部を設けることもできる。
さらに、前記検知部は、重なり合う面内の1方向の位置関係によって表示状態が変化する構成とすることができる。また、前記検知部は、重なり合う面内のいずれの方向の位置関係によっても表示状態が変化する構成であってもよい。そして、前記検知部は、重なり合う面外の方向の位置関係によって表示状態が変化する構成とすることもできる。
このように構成された本発明の変状検知装置では、ひび割れや亀裂などを挟んだ2つの領域間に位置関係の変化が生じると、検知部の表示状態が初期状態から変化する。このため、構造物や地山などに発生した変状を、別途、測量などの計測を行わなくても、視覚によって簡単に確認することができる。
また、検知部が第1本体部と第2本体部との重なり状態を微調整する微調整手段を有していれば、初期の表示状態に容易にセットすることができるようになる。さらには、変状検知後にも、微調整手段の操作によってリセットをして、再度変状を検知させることも可能になる。
また、検知部が所定値以上の変動を制限するストッパ部を有していれば、変動が大きくなりすぎて、変動が少ないときの表示状態と同様の状態になってしまうことを防ぐことができる。
そして、このような変状検知装置であれば、1方向若しくは面内の複数方向、又は面外方向の位置関係の変化も検知させることが可能になる。
本発明の実施の形態の変状検知装置を設置した状態を示した斜視図である。 本発明の実施の形態の変状検知装置の構成を説明する図であって、(a)は分解した状態を示した斜視図、(b)は設置時の状態を示した斜視図、(c)は変状検知時の状態を示した斜視図である。 実施例1の変状検知装置が設置された斜面を示した図であって、(a)は斜面下部で亀裂が発生した場合の説明図、(b)は斜面上部で亀裂が発生した場合の説明図である。 実施例1の変状検知装置を設置した状態を示した斜視図である。 実施例1の変状検知装置の構成を説明する図であって、(a)は分解した状態を示した斜視図、(b)は設置時の状態を示した斜視図、(c)は変状検知時の状態を示した斜視図である。 実施例1の変状検知装置を設置する工程を説明する斜視図である。 実施例2の変状検知装置の構成を説明する図であって、(a)は分解した状態を示した斜視図、(b)は設置時の状態を示した斜視図、(c)は変状検知時の状態を示した斜視図である。 実施例2の変状検知装置によって別の方向の変位を検知した状態を説明する斜視図である。 実施例3の変状検知装置の構成を説明する図であって、(a)は分解した状態を示した斜視図、(b)は設置時の状態を示した斜視図、(c)は変状検知時の状態を示した斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態の変状検知装置1をコンクリート構造物Cに設置した状態を示した斜視図である。
例えば、鉄筋コンクリートやプレストレストコンクリートなどによって構築されたコンクリート構造物Cには、使用環境や長年の使用によって劣化が生じ、ひび割れC3が発生することがある。
ひび割れC3は、ヘアークラックのように幅が狭いものであれば問題ないが、幅が広くなるなどして進展すると、構造物の機能や寿命に影響する場合がある。そこで、小さいひび割れC3を発見した段階で、変状検知装置1を設置しておくことで簡単にその後の変状を検知させることができるようになる。ここで、変状検知対象は、コンクリート構造物Cに限定されるものではなく、石積みの擁壁などであってもよい。
そして、コンクリート構造物Cのひび割れC3を挟んだ一方の領域を第1領域C1とし、他方の領域を第2領域C2とする。本実施の形態の変状検知装置1は、第1領域C1に固定される第1本体部11と、第2領域C2に固定される第2本体部12と、第1本体部11の一部と第2本体部12の一部とが重なり合う検知部13とによって主に構成される。
本実施の形態で説明する変状検知装置1では、1方向の位置関係の変化を検知させる。ここでは、ひび割れC3の幅の進展を検知させることとし、ひび割れC3の伸長方向に対してほぼ直交する方向に向けて変状検知装置1を取り付ける。
続いて、図2を参照しながら、変状検知装置1の詳細な構成について説明する。第1本体部11は、一方向が長手方向となる平面視略長方形状に形成される。第1本体部11は、例えばガラスや透明な樹脂材料によって形成される。
第1本体部11の長手方向の端部付近には、固定ネジ111などの固定手段によってコンクリート構造物Cの第1領域C1に固定するための穴112が穿孔される。また、短手方向の両側縁には、第2本体部12をスライド可能にガイドさせるスライド溝113,113が長手方向に向けて延伸される。
一方、第2本体部12も、一方向が長手方向となる平面視略長方形状に形成される。第2本体部12は、例えばガラスや透明な樹脂材料によって形成される。
また、第2本体部12の長手方向の端部付近には、固定ネジ121などの固定手段によってコンクリート構造物Cの第2領域C2に固定するための穴122が穿孔される。
そして、第1本体部11の表面には、第2本体部12と重ね合わせることによって検知部13となる第1パターン131が設けられる。ここで、検知部13は、第1パターン131の上に第2本体部12に設けられる第2パターン132を重ね合わせることによって構成される。
検知部13は、第1パターン131と第2パターン132との位置関係によって表示状態が変化する構成となっている。すなわち、第1パターン131とその上に重ね合わされる第2パターン132とには、例えば5mm間隔の縞模様など一定の間隔を置いて帯形状や模様や穴などのパターンがそれぞれ設けられる。
ここで、第2パターン132が透明な材料に設けられているときは、図2(b)に示すように、第2パターン132と第1パターン131の模様が重なっていれば、縞模様の表示状態になる。
要するに、ひび割れC3の検知を開始するにあたっては、図1に示すように、第1本体部11を、ひび割れC3を横断するように配置し、固定ネジ111で第1領域C1に固定する。続いて、第2本体部12を第1本体部11のスライド溝113,113に挿し込み、検知部13の表示状態が縞模様となる位置で固定ネジ121によって第2本体部12を第2領域C2に固定する。
その後、ひび割れC3の幅が広がって、図2(c)に示すように、第2本体部12が長手方向に5mmスライド移動して、第2パターン132と第1パターン131との位置関係が変化すると、第2パターン132の縞模様の間に下層の第1パターン131の縞模様が嵌り込んで、検知部13の全面が塗り潰されたような表示状態になる。すなわち、スライド式の調光ガラスのように第2パターン132と第1パターン131の透過光の偏光状態や位相状態を変化させることで、表示の切り替えを行うことができる。
また、変位が5mmに至らなくて、全面が塗り潰されたような表示状態にならなくても、初期状態から変位があれば表示状態が変化しているので、変状が検知できるうえに、縞模様の重なり幅をスケール等で測ることで、変位を計測することもできる。
上述したような検知部13の表示状態は、一例にすぎず、例えば「危険」、「要注意」などの文字やマークが表示されるようにすることもできる。また、第2本体部と第1本体部とが金属板などの不透明や透光性の低い材料であっても、第1パターンと第2パターンとが例えばドット状に点在された穴などであれば、第1パターンと第2パターンとの位置関係によって異なる表示状態を作り出すことができる。
次に、本実施の形態の変状検知装置1の作用について説明する。
このように構成された本実施の形態の変状検知装置1は、コンクリート構造物Cのひび割れC3を挟んだ2つの領域(C1,C2)間に位置関係の変化が生じると、検知部13の表示状態が例えば初期状態の縞模様から黒色に変化する。
このため、コンクリート構造物Cに発生したひび割れC3の進展という変状を、別途、測量などの計測を行わなくても、視覚によって迅速かつ簡単に確認することができる。
また、検知部13の表示状態が変化するので、専門的な知識を持たない人であっても変状を確認することができる。例えば、「変状検知装置1の検知部13の表示状態が黒色になったときには連絡してください」というような標識を取り付けておくことで、変状に対して迅速に対応することができるようになる。
さらに、検知部13の変化は、視覚によって確認できる表示状態の変化であるため、変状検知装置1の設置箇所から離れた場所にいても、変状を検知することが可能になる。また、検知部13が管理者から見にくい向きとなる場合は、鏡を設置して反射させるなどして検知部13の表示状態を見やすくすることができる。
また、1方向の変位のみを検知させる変状検知装置1であれば、例えばひび割れC3の幅など、変化が知りたい方向の変位成分のみを特定した検知を行わせることができる。
以下、前記実施の形態で説明した変状検知装置1とは別の形態の変状検知装置2について、図3−図6を参照しながら説明する。なお、前記実施の形態で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については、同一用語又は同一符号を用いて説明する。
図3は、実施例1の変状検知装置2が複数箇所に設置された斜面Sを示した図である。この斜面Sは、斜面崩壊が起きる可能性がある傾斜地で、斜面上部から斜面下部に向けて、亀裂が発生する可能性が有る箇所を挟んで斜面計測システム3が設置される。
この斜面計測システム3では、斜面上部の変動が起きない箇所に固定杭33を設置され、斜面下部の亀裂が発生すると変動する箇所に移動杭34が設置され、固定杭33と移動杭34とがインバー線31で連結される。
インバー線31は、一端を固定杭33の頭部に固定し、他端には錘341を付けてインバー線31に一定の張力が作用するようにして移動杭34の頭部から垂れ下げさせておく。このような連結構造とすることで、移動杭34の位置が移動しても、インバー線31が繰り出されるだけで、後述する第1本体部21が固定されるインバー線31の位置は変化しないことになる。
要するに、亀裂箇所(S3,S4)を挟んで、固定杭33が設置される側が第1領域S1となり、インバー線31に固定することで第1領域S1に固定したことになる。他方、移動杭34が設置される側が第2領域S2となる。
そして、固定杭33と移動杭34との間には、インバー線31に沿って間隔を置いて複数の木杭32,・・・を設置し、変状の発生区間が検知できるようにする。この木杭32の位置での変状の検知に、実施例1の変状検知装置2を使用する。なお、変状の検知が1箇所でよい場合は、固定杭33と移動杭34だけを設置し、移動杭34の頭部に変状検知装置2を取り付けることもできる。
図4には、木杭32の頭部に変状検知装置2を取り付けた状態を示した。この変状検知装置2は、図5に示すように、長方形板状の第1本体部21と、第1本体部21よりも長い長方形板状の第2本体部22と、第2本体部22を収容する収容ケース24と、第1本体部21の一部と第2本体部22の一部とが重なり合う検知部23とによって主に構成される。
第1本体部21は、図5(a)に示すように、第1領域S1に繋がるインバー線31に吊り下げられる。第1本体部21の中央には、第1パターン231となる縞模様が設けられる。ここで、第1本体部21の長手方向の両端を端部211,211とする。
第2本体部22は、中央に第2パターン232となる縞模様が設けられるとともに、長手方向の両端に上方に突出されたストッパ部27,27が突条に設けられる。
また、収容ケース24の底面の中央には、木杭32に固定するための固定ネジ25が装着される。この収容ケース24の短手方向の両側縁には、長手方向に向けてガイド溝241,241が延伸される。
この収容ケース24のガイド溝241,241に、第2本体部22がスライド可能に嵌め込まれる。要するに第2本体部22は、収容ケース24とともに木杭32側に取り付けられることになるが、第2本体部22と収容ケース24との長手方向の相対的な位置関係は、第2本体部22をスライド移動させることによって微調整することができる。
詳細には、図6に示すように、木杭32の上端面に収容ケース24が載せられ、固定ネジ25をねじ込むことによって、収容ケース24は木杭32の頭部に固定される。
この際、収容ケース24の上方には、インバー線31に固定された第1本体部21が配置されている。そこで、収容ケース24に収容された第2本体部22をスライド移動させて、検知部23が初期の表示状態となるように、第1パターン231と第2パターン232との位置合わせを行う。
位置合せによって検知部23が初期の表示状態となったときに、収容ケース24の側壁に穿孔された内空に向けて貫通した穴262に調整ネジ261をねじ込む。この調整ネジ261の先端が第2本体部22の側面に当たると、収容ケース24に対して第2本体部22の位置を固定することができる。すなわち、調整ネジ261と収容ケース24に穿孔された穴262とによって、微調整手段26が構成される。
ここで、第2パターン232が透明な材料に設けられているときは、図5(b)に示すように、第2パターン232と第1パターン231の模様が重なって縞模様の表示状態になる。
そして、斜面Sに亀裂箇所(S3,S4)が発生して木杭32が移動すると、図5(c)に示すように、収容ケース24とともに第2本体部22が長手方向に移動して、第2パターン232と第1パターン231との位置関係が変化することになる。
この第2パターン232と第1パターン231との位置関係の変化は、第1パターン231の縞模様の間に下層の第2パターン232の縞模様が嵌り込んだ状態となれば、検知部23の全面が塗り潰されたような表示状態になって変状を視覚によって検知させることができる。
ところが、変状がこれ以上に大きくなると、第2パターン232と第1パターン231の模様が再び重なって初期状態と同じ縞模様の表示状態になってしまう。
そこで、検知部23の全面が塗り潰されたような表示状態になったときに、第1本体部21の端部211が第2本体部22のストッパ部27に接触して、これ以上に第2パターン232と第1パターン231との相対変位が生じないようにする。要するに、所定値以上の変動を制限するストッパ部27を設けることで、表示状態が戻らないようにする。
図3は、変状の発生区間の違いによる変状検知装置2の検知部23の表示状態を説明するための図である。図3(a)は斜面下部に亀裂箇所S3が発生した場合を示しており、このときは亀裂箇所S3より下方の1箇所の変状検知装置2の表示状態が「黒色」になり、亀裂箇所S3より上方の2箇所の変状検知装置2,2の表示状態は初期状態の「縞模様」のままとなる。すなわち、インバー線31に固定された第1本体部21は亀裂が発生しても移動しないため、亀裂によって移動する亀裂箇所S3より下方の木杭32に固定された第2本体部22のみが変位し、検知部23の表示が「黒色」になる(図6参照)。
一方、図3(b)は斜面上部に亀裂箇所S4が発生した場合を示しており、このときは亀裂箇所S4より下方の3箇所のすべての変状検知装置2,2,2の表示状態が「黒色」になる。
このように固定杭33と移動杭34との間に、間隔を置いて複数の変状検知装置2,・・・を設置しておくことで、斜面Sにおける変状の発生区間を正確かつ迅速に把握することができるようになる。
また、検知部23が第1本体部21と第2本体部22との重なり状態を微調整する微調整手段26を有していれば、初期の表示状態に容易にセットすることができるようになる。
すなわち、地盤に打ち込まれた木杭32と、その上方のインバー線31に吊り下げられ第1本体部21との位置合わせを、一度に正確に行うことは難しい。しかしながら第1パターン231と第2パターン232との相対的な位置関係が少しでもずれれば、初期の表示状態が変化してしまい、変状が生じていないのに誤認されるおそれがある。
これに対して、木杭32の頭部に固定された収容ケース24の中で第2本体部22をスライド移動させるだけで第1本体部21と第2本体部22との重なり状態を微調整できれば、効率的に変状検知装置2を設置することができる。また、一度、変状が検知された後に、リセットをしてその後の変状を再度検知させる場合も、微調整手段26を操作することで、容易に行うことができる。
さらに、検知部23が所定値以上の変動を制限するストッパ部27を有していれば、変動が大きくなりすぎて、変動が少ないときの表示状態と同様の状態になってしまい、変状を見逃すことを防ぐことができる。
なお、実施例1のこの他の構成及び作用効果については、前記実施の形態又は他の実施例と略同様であるため説明を省略する。
以下、前記実施の形態及び実施例1で説明した変状検知装置1,2とは別の形態の変状検知装置4について、図7,図8を参照しながら説明する。なお、前記実施の形態又は他の実施例1で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については、同一用語又は同一符号を用いて説明する。
前記実施の形態及び実施例1では、第1本体部11(21)と第2本体部12(22)とが重なり合う面内の1方向の位置関係の変化を検知させたが、本実施例2では、面内の複数の方向の位置関係の変化を検知させることが可能な変状検知装置4について説明する。
この変状検知装置4は、図7に示すように、第1本体部41と、第1本体部41の第1パターン431よりも広い第2パターン432が設けられる第2本体部42と、第1本体部41の第1パターン431と第2本体部42の第2パターン432とが重なり合う検知部43とによって主に構成される。
第1本体部41は、平面視略正方形の第1パターン431と、第1の領域に固定させる幅広の端部411と、第1パターン431と端部411とを連結させるそれらより幅の狭い連絡部413とによって構成される。
すなわち第1本体部41は、連絡部413の位置で括れた形状となっている。また、端部411には、固定ネジ414をねじ込むための穴412が穿孔されている。
一方、第2本体部42は、平面視長方形に形成される。第2本体部42は、平面視略正方形の第2パターン432と、第2の領域に固定させる第2パターン432と一体に設けられる端部421と、第2パターン432の外周縁に沿って設けられるストッパ部となるストッパ壁44とによって構成される。
端部421には、固定ネジ424をねじ込むための穴422が穿孔されている。また、ストッパ壁44には、第1本体部41の連絡部413を通すための開口部423が設けられる。
すなわちストッパ壁44は、平面視略C字形に形成され、変状検知装置4の長手方向(端部411,421が対峙する方向)に直交する第1方向壁441,441と、それに直交する第2方向壁442,442とを備えている。
そして、連絡部413の長さは、開口部423に対峙する第1方向壁441に第1パターン431が接触可能な長さに形成される。一方、開口部423と連絡部413との隙間は、第1パターン431が第2方向壁442に接触可能な幅に設定される。
このように構成された変状検知装置4であれば、面内の少なくとも2方向の位置関係の変化を検知させることが可能になる。図7(b)は、第2パターン432の中央に第1パターン431が配置された検知部43の市松模様の初期の表示状態を示している。
そして、図7(c)に示すように、変状検知装置4の長手方向(第2方向壁442と平行する方向)の変位が生じると、検知部43の表示状態が変化して黒色の表示となる。この方向の移動は、第1パターン431が第1方向壁441に接触する位置で止まる。
これに対して図8に示すように、変状検知装置4の短手方向(第1方向壁441と平行する方向)の変位が生じた場合も、検知部43の表示状態が変化して黒色の表示となる。この方向の移動は、第1パターン431が第2方向壁442に接触する位置で止まる。
さらに、上述した直交する2方向以外の方向の変状が面内で起きた場合も、検知部43の表示状態は、初期状態の市松模様からは変化するため、変状が発生していることを容易に把握することができる。
なお、実施例2のこの他の構成及び作用効果については、前記実施の形態又は他の実施例と略同様であるため説明を省略する。
以下、前記実施の形態及び実施例1,2で説明した変状検知装置1,2,4とは別の形態の変状検知装置5について、図9を参照しながら説明する。なお、前記実施の形態又は他の実施例1,2で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については、同一用語又は同一符号を用いて説明する。
本実施例3では、前記実施例2の変状検知装置4と同様に、面内の複数の方向の位置関係の変化を検知させることが可能な変状検知装置5について説明する。両者の主な相違点は、ストッパ部54の構成となる。
変状検知装置5は、図9(a),(b)に示すように、第1本体部51と、第1本体部51の第1パターン531よりも広い第2パターン532が設けられる第2本体部52と、第1本体部51の第1パターン531と第2本体部52の第2パターン532とが重なり合う検知部53とによって主に構成される。
第1本体部51は、平面視長方形に形成される。第1本体部52は、平面視略正方形の第1パターン531と、第1の領域に固定させる端部511と、第1パターン531と端部511とを連結させる連絡部513とによって構成される。また、端部511には、固定ネジ514をねじ込むための穴512が穿孔されている。
一方、第2本体部52は、平面視長方形に形成される。第2本体部52は、平面視略正方形の第2パターン532と、第2の領域に固定させる第2パターン432と一体に設けられる端部521と、ストッパ部54とによって構成される。ここで、端部521には、固定ネジ524をねじ込むための穴522が穿孔されている。
ストッパ部54は、第2パターン532の中央に上方に向けて突出される円柱状の突起部541と、第1パターン531の中央に円形に穿孔される円形穴部542とによって構成される。
このように構成された変状検知装置5であれば、面内のいずれの方向の位置関係の変化であっても検知させることが可能になる。図9(b)は、第2パターン532の中央に第1パターン531が配置された検知部53の市松模様の初期の表示状態を示している。
そして、図9(c)に示すように、変状検知装置5の例えば長手方向(端部511,521間が離隔する方向)の変位が生じると、検知部53の表示状態が変化して黒色の表示となる。この方向の移動は、円形穴部542の内側面が突起部541に接触した位置で止まる。
すなわち変状検知装置5は、第1本体部51と第2本体部52とが重なり合う面内のいずれの方向の変位が生じても、検知部53の表示状態が変化して変状が検知される。そして、円形穴部542の内側面が突起部541に接触した位置で、相対的な移動は止まる。
このように突起部541と円形穴部542という簡単な構成のストッパ部54を設けておくことで、検知部53が面内のいずれの方向に所定値以上の変動をしようとしても、それ以上の相対変位が制限されて、変状を見逃すことを防ぐことができる。
なお、実施例3のこの他の構成及び作用効果については、前記実施の形態又は他の実施例と略同様であるため説明を省略する。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態及び実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施の形態及び実施例では、第1本体部の一部と第2本体部の一部とが重なり合う面内の位置関係の変化を検知部の表示状態の変化で検知させる場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、第1本体部の一部と第2本体部の一部とを重なり合わせた検知部を設けた場合、第1本体部に対して第2本体部が傾いて面外方向の変位が生じたとしても、検知部の表示状態が変化するため、傾きという変状の検知を行うことができる。
C コンクリート構造物
C1 第1領域(第1の領域)
C2 第2領域(第2の領域)
1 変状検知装置
11 第1本体部
12 第2本体部
13 検知部
S 斜面
S1 第1領域(第1の領域)
S2 第2領域(第2の領域)
2 変状検知装置
21 第1本体部
22 第2本体部
23 検知部
26 微調整手段
27 ストッパ部
4 変状検知装置
41 第1本体部
42 第2本体部
43 検知部
44 ストッパ壁(ストッパ部)
5 変状検知装置
51 第1本体部
52 第2本体部
53 検知部
54 ストッパ部

Claims (6)

  1. 2つの領域間の位置関係の変化を検知させる変状検知装置であって、
    第1の領域に固定される第1本体部と、
    第2の領域に固定される第2本体部と、
    前記第1本体部の一部と前記第2本体部の一部とが重なり合う検知部とを備え、
    前記検知部は、2つの領域間の位置関係によって表示状態が変化することを特徴とする変状検知装置。
  2. 前記検知部は、前記第1本体部と前記第2本体部との重なり状態を微調整する微調整手段を有することを特徴とする請求項1に記載の変状検知装置。
  3. 前記検知部は、所定値以上の変動を制限するストッパ部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の変状検知装置。
  4. 前記検知部は、重なり合う面内の1方向の位置関係によって表示状態が変化することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の変状検知装置。
  5. 前記検知部は、重なり合う面内のいずれの方向の位置関係によっても表示状態が変化することを特徴とする1乃至3のいずれか1項に記載の変状検知装置。
  6. 前記検知部は、重なり合う面外の方向の位置関係によって表示状態が変化することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の変状検知装置。
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