JPH09331476A - カメラバック交換式カメラ - Google Patents

カメラバック交換式カメラ

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JPH09331476A
JPH09331476A JP8152189A JP15218996A JPH09331476A JP H09331476 A JPH09331476 A JP H09331476A JP 8152189 A JP8152189 A JP 8152189A JP 15218996 A JP15218996 A JP 15218996A JP H09331476 A JPH09331476 A JP H09331476A
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image pickup
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tilt
camera back
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Yuichi Kurosawa
裕一 黒澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮像装置を備えたカメラバックによりあおり
撮影を行う場合には、カメラボディとカメラバックの連
結部にあおり機構を設ける必要があり、カメラが大型化
される。 【解決手段】 撮像装置11を内装したカメラバック1
0内にあおり機構12を設ける。あおり機構は、撮像装
置の撮像面内で回転される回転機構(ステップモータ1
21,回転テーブル122)と、撮像面と垂直な面内で
傾動される傾動機構としてのチルト機構(チルト軸12
4,チルトテーブル125,引っ張りバネ126,直動
アクチュエータ127)とで構成される。チルト機構に
より撮像装置11を撮像面と垂直な一方向の面内で傾動
させる。また、回転機構を90度回転させた上でチルト
機構を動作させると、前記一方向とは直角な面内で撮像
装置11を傾動させることができる。これにより、垂
直、水平方向の各あおり動作が実現される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカメラバックを交換
可能としたカメラに関し、特にCCD等の撮像装置を備
えたカメラバックへの交換が可能なカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】近年のスチルカメラでは、従前の銀塩フ
ィルムに対する撮影に加えて、CCD等の撮像装置を用
いた撮像を可能にしたものが提案されている。この撮像
装置を用いた電子撮影、換言すればデジタル撮影を可能
とするために、例えば、カメラボディ内におけるフィル
ムを支持する部分をカメラバックとしてカメラ本体に対
して着脱可能とし、このカメラバックを撮像装置を備え
たものと交換することで、デジタル撮影を可能とする方
式が考えられる。このような方式のカメラとして、ある
種の一眼レフカメラでは、裏蓋をカメラボディに対して
着脱可能とし、この裏蓋を外した上で撮像装置を備える
カメラバックをカメラボディに装着し、デジタル撮影を
可能としたものが既に提案されている。
【0003】このようなカメラバック交換方式のカメラ
では、フィルムを用いた通常のカメラバックの場合と同
様に、デジタル撮影を行うときにも、所謂あおり撮影、
特に撮像面をレンズ光軸に対して水平あるいは垂直方向
に傾斜させるあおり撮影を行うことが要求される場合が
ある。このために、従来では、カメラバックとカメラボ
ディとを連結する部分を蛇腹状に形成しておき、あおり
撮影時にはカメラバック全体をカメラボディの光軸に対
して傾斜可能に構成することが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなあおり機構を設けると、カメラ全体の構成が大型
化、高重量化されるという問題がある。特に、デジタル
撮影を可能とするカメラバックは、フィルム撮影を可能
とするカメラバックに比較して内部構成が簡略化できる
ことから、その小型化、軽量化の点で有利であるが、こ
のようなあおり機構を設けることでその利点が生かされ
なくなり、デジタル撮影時のカメラの機動性が損なわれ
ることになる。また、カメラバック全体を動かしてのあ
おり撮影では、駆動される部分の重量が嵩むために、あ
おり機構を電動化することが困難であり、これを実現使
用とすると、あおり機構がさらに大型化されてしまうと
いう問題が生じる。
【0005】本発明の目的は、デジタル撮影用のカメラ
バックにおけるあおり機構の小型化、軽量化を実現し、
かつその電動化を可能としたカメラを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のカメラは、カメ
ラボディに対して着脱可能なカメラバックを有するカメ
ラバックに、撮像素子を内装する撮像装置を備えてお
り、この撮像素子の中心が撮影光軸の中心と一致した状
態で、撮像素子の撮像面を光軸に直交する軸を中心に傾
動させる傾動機構を含むあおり機構が内装されているこ
とを特徴とする。また、このあおり機構は、光軸を中心
に90度回転させるための回転機構を含んでいる。例え
ば、回転機構は、光軸と垂直な面内で回転可能な回転テ
ーブルと、この回転テーブルを少なくとも90度の角度
で回転動作させる回転駆動手段とで構成される。また、
例えば、傾動機構は、前記回転テーブルに支持されて前
記撮像面に対して垂直な一方向の面内で傾動可能とされ
かつその前面に撮像装置を支持する傾動テーブルと、こ
の傾動テーブルを前記垂直な一方向の面内で傾動動作さ
せる傾動駆動手段とで構成される。
【0007】また、本発明においては、撮像装置からの
映像信号をTV用信号として出力するための映像処理回
路と、この映像処理回路からの映像信号を出力するため
の出力端と、映像処理回路からの映像信号の走査方向を
90度回転するための90度回転回路と、映像信号を出
力端と90度回転回路のいずれかに選択的に出力する切
替スイッチと、回転テーブルが常態位置から90度回転
されたときに切替スイッチを90度回転回路に接続する
制御手段とを備えることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明の一実施形態のカメラ
のレンズとカメラバックを取り外した状態の外観図、図
2はこのカメラの主要部の概略構成を示すためにカメラ
バックをカメラボディから離脱した状態の概念的な斜視
図である。この実施形態では、本発明を6×6あるは6
×7等の撮影フィルム寸法の、所謂中型の一眼レフカメ
ラに適用している。なお、レリーズボタンやその他本発
明に関係が少ない部品については図示を省略してある。
カメラボディ1は、その前面にレンズ2が着脱可能なレ
ンズマウント部3が設けられ、また上部にプリズム4と
ファインダ5が設けられる。また、内部にはクイックリ
ターンミラー6とその駆動機構(図示せず)が配設さ
れ、このクイックリターンミラー6の背後にはアパーチ
ャ7が開口され、このアパーチャ7を開閉すべく図には
示されないフォーカルプレーンシャッタとその駆動機構
が設けられている。そして、このカメラボディの背面に
は、カメラバック着脱機構8を介してカメラバック10
が着脱可能に設けられる。
【0009】前記カメラバック着脱機構8は、例えば、
カメラボディの背面にはその一側に複数個のヒンジ結合
凹部81が、他側にロック片83を内蔵したロック溝8
2が設けられる。また、これに対向するカメラバック1
0の前面一側部には前記ヒンジ結合凹部81に係合され
る複数個のヒンジ結合凸片84が、他側にバネ付勢され
ているフック85が設けられる。そして、カメラバック
10をカメラボディ1に装着する際には、各一側部に設
けられたヒンジ結合凹部81とヒンジ結合凸片84を結
合させた上で、他側部におけるフック85をロック溝8
2内に侵入させ、フック85をバネ力によってロック片
83に係合させ、この係合力によってカメラバック10
をカメラボディ1に固定支持させることが可能となる。
また、ロック解除レバー86を操作することでロック片
83とフック85との係合を解除し、カメラバック10
をカメラボディ1から取り外すことが可能となる。さら
に、カメラボディ1の背面一部には、カメラバック10
との電気接続を行うためのコンタクト9が設けられてい
る。
【0010】前記カメラボディ1には、通常では銀塩フ
ィルムを内装したカメラバックが取着されているが、こ
れに代えて図2に示したようなCCD撮像装置11が内
装されたカメラバック10が取着可能とされる。このカ
メラバック10内には、図3および図4に内部の主要構
造の斜視図とそのAA線に沿う断面図をそれぞれ示すよ
うに、前記CCD撮像装置11をその撮像面光軸回りに
少なくとも90度回転させるためのスイング動作と、撮
像面光軸を上下方向、または水平方向に所要の角度範囲
で回動させるためのチルト動作を行うための、あおり機
構12が設けられている。
【0011】このあおり機構12は、例えば、回転軸1
21aをレンズ光軸上に配置したステップモータ121
がカメラバック内に固定的に支持されており、このステ
ップモータ121の前記回転軸121aには回転テーブ
ル122が固定されている。また、この回転テーブル1
22には一対の軸受け123が立設され、この軸受け1
23にチルト軸124がその両端において回動可能に軸
支持されている。このチルト軸124には傾動される傾
動テーブルとしてのチルトテーブル125が一体的に支
持されており、このチルトテーブル125の前面に前記
CCD撮像装置11が支持されている。また、前記チル
トテーブル125の一側部と前記回転テーブル122と
の間には引っ張りバネ126が掛け渡されており、チル
トテーブル125のこの一側部を回転テーブル122側
に付勢している。また、これと反対側のチルトテーブル
125の他側面には、前記回転テーブル122に支持さ
れている直動アクチュエータ127のプランジャ127
aが当接されている。
【0012】この直動アクチュエータ127は、既に知
られているものであるが、その機構を簡単に説明すれ
ば、本体部127b内にモータが形成されており、この
モータの回転体の回転中心位置にネジ溝が形成され、こ
れにスクリュー構造のプランジャ127aが螺合された
構成とされている。したがって、モータが駆動されて回
転体が回転されると、これに螺合されているプランジャ
127aが回転体に対して軸方向に螺進され、本体部1
27bからのプランジャ127aの突出量が変化される
ことになる。そして、図4から判るように、このプラン
ジャ127aの先端部は、前記チルト軸124に対して
δだけ偏位された位置でチルトテーブル125の他側面
に当接されており、そのためにプランジャ127aの突
出量の変化に応じてチルトテーブル125はその他側面
に偏位力が加えられ、チルト軸124を中心として回動
されることになる。
【0013】前記CCD撮像装置11は、図4のよう
に、パッケージ111の内部にCCD撮像素子112が
搭載され、保護ガラス113によって封止されている。
そして、CCD撮像素子112には図外のリードが接続
され、CCD撮像素子112で撮像した映像信号を外部
に出力するように構成される。ここで、CCD撮像素子
112は、その撮像面の縦横比が1:1に設定され、か
つ銀塩フィルムでの画像の面積よりも幾分小さい縦横寸
法に設定されている。そして、このCCD撮像素子11
2の撮像面の中心位置が前記チルトテーブル125の回
動中心となるように、前記チルト軸124に対するCC
D撮像装置11の搭載位置が設定されている。なお、カ
メラバック10の前面の一部には、前記ステップモータ
121や直動アクチュエータ127に電気接続されるコ
ンタクト13(図2参照)が配置されており、カメラバ
ック10をカメラボディ1に装着したときに、このコン
タクト13が前記カメラボディ1のコンタクト9に接触
して、相互に電気接続が行われる。
【0014】図5は前記CCD撮像装置11、ステップ
モータ121、直動アクチュエータ127を含む電気回
路の主要部のブロック回路図である。レンズLの光軸上
にカラーフィルタCFと共に配置されたCCD撮像装置
11には映像処理回路14が接続され、CCD撮像装置
11から得られる映像信号をここではカラー映像信号と
して出力端OUTから出力する。この映像処理回路14
は、既に知られている回路であるので詳細な説明は省略
するが、水平走査を1H分遅延させる遅延回路15と、
RGBの色信号に分離する色分離回路16と、RGBの
それぞれに設けられた低域ろ波器17R,17G,17
Bと、プロセス増幅回路18R,18G,18Bと、高
域分離回路19と、これらからTV信号としての前記映
像信号を形成するカラーエンコーダ20とで構成され
る。また、前記映像信号の出力端OUTには、これと並
列に映像信号の走査方向を水平方向と垂直方向とで変換
して画像を90度回転させるための90度回転回路21
が設けられており、切替スイッチSWの選択により映像
信号をこの90度回転回路21を通して出力端OUTに
出力し得るように構成される。また、前記ステップモー
タ121と直動アクチュエータ127にはそれぞれを駆
動するためのドライバ22,23が設けられており、こ
れらのドライバ22,23はシステムコントロール回路
24により制御される。このシステムコントロール回路
24には、図1に示すように、カメラバック10に設け
られて前記直動アクチュエータ127を駆動させるため
の直動アクチュエータ駆動スイッチ25aと、前記ステ
ップモータ121を駆動するためのステップモータ駆動
スイッチ25bを一体に構成した駆動スイッチ25が接
続されており、この駆動スイッチ25からの切替信号が
入力され、この切替信号に基づいて前記ドライバ22,
23を駆動させる。また、システムコントロール回路2
4は前記切替スイッチSWの切替動作を制御するように
も構成される。
【0015】このような構成のカメラでは、通常装着さ
れているフィルム用のカメラバック(図示せず)をカメ
ラボディ1から取り外し、代わりにCCD撮像装置を内
装した図2に示したカメラバック10をカメラボディ1
に装着することで、デジタル撮影が可能となる。このカ
メラバック10をカメラボディ1に装着する際の動作は
前記したとおりであり、フック85とロック溝82との
係合により装着状態が保持される。このカメラバック1
0がカメラボディ1に装着されると、CCD撮像装置1
1はレンズ部の光軸上の結像面位置に位置設定されるこ
とになり、撮影した被写体像が撮像面に結像され、CC
D撮像装置11によるデジタル撮影が可能となる。そし
て、このCCD撮像装置11ないし映像処理回路14か
らの映像信号は、出力端OUTから出力される。このと
き、CCD撮像装置11の上下方向が本来の上下方向に
向けられている場合には、切替スイッチSWは出力端O
UT側に接続されており、映像信号はそのまま出力端O
UTから出力される。
【0016】そして、あおり撮影を行う際には図外の操
作ボタンを操作することで、スイング情報、チルト情報
がシステムコントロール回路24に入力されると、シス
テムコントーロル回路24からは各ドライバ22,23
に制御信号が出力され、各ドライバによりステップモー
タ121、直動アクチュエータ127が駆動される。そ
して、今、撮像面を垂直方向に傾斜させるあおり撮影を
行う場合、つまりチルト撮影の場合には、回転テーブル
122は図3に示す通常回転位置、すなわちCCD撮像
装置11の上下方向が本来の上下方向に向けられる状態
に固定したまま、直動アクチュエータ127を駆動す
る。これにより、直動アクチュエータ127はプランジ
ャ127aの突出量が変化され、突出されたときにはチ
ルトテーブル125の他側面がチルト軸124に対して
偏位された状態で押圧されるため、撮像面は上方に傾斜
される。また、プランジャ127aが後退されたときに
は、引っ張りバネ126のバネ力によって撮像面は下方
に傾斜される。これにより、CCD撮像素子112の撮
像面は、その撮像光軸を中心にして垂直方向の傾斜角度
が変化され、この方向でのあおり撮影が可能となる。
【0017】一方、撮像面を水平方向に傾斜させるあお
り撮影を行う場合、つまりスイング撮影の場合には、ま
ずステップモータ121を駆動させ、回転テーブル12
2を図3に示す通常回転位置から90度回転した図6の
状態に回転設定する。これにより、CCD撮像装置11
は撮像面の垂直方向と水平方向が逆転された状態とな
る。その上で直動アクチュエータ127を駆動し、前記
したと同様にプランジャ127aの突出量の変化により
チルトテーブル125を傾動させる。すなわち、プラン
ジャ127aが突出されたときにはチルトテーブル12
5の他側面がチルト軸124に対して偏位された状態で
押圧されるため、撮像面は水平右方向に傾斜される。ま
た、プランジャ127aが後退されたときには、引っ張
りバネ126のバネ力によって撮像面は水平左方向に傾
斜される。これにより、CCD撮像素子112の撮像面
は、その撮像光軸を中心にして水平方向の傾斜角度が変
化され、この方向でのあおり撮影が可能となる。
【0018】また、このスイング撮影時には、CCD撮
像装置11の撮像面が光軸回りの垂直方向に90度回転
されているため、CCD撮像素子112における映像信
号の走査により得られる映像信号は横向きの映像となっ
てしまう。そこで、システムコントロール回路24は前
記したステップモータ121の回動制御と同時に映像出
力端に設けられている切替スイッチSWを90度回転回
路側21に切り替える。これにより、映像処理回路14
から出力される映像信号はその走査が90度回転された
映像信号として出力端OUTから出力されることにな
り、CCD撮像素子の90度回転にかかわらず正立した
映像信号を出力することが可能となる。
【0019】なお、この実施形態では、CCD撮像装置
11の撮像面は縦横寸法が1:1であるため、90度回
転しても映像信号としての走査に何ら支障が生じること
はない。また、CCD撮像装置11の撮像面はアパーチ
ャ7の縦横寸法よりも小さくされているため、あおり動
作によっても撮像面の全面を結像面内に位置させること
ができ、画像のけられが生じることはない。
【0020】これにより、カメラバックをカメラボディ
に対して固定的に装着しても、内部のCCD撮像装置を
独立して動作させることであおり撮影を行うことが可能
となる。したがって、カメラバックとカメラボディとの
連結部分にあおり機構を付設する必要がなく、カメラの
小型化、軽量化が可能となる。また、この実施形態で
は、ステップモータや直動アクチュエータによりCCD
撮像装置の回動や傾動を行っているためあおり調整を電
動化することが可能であり、あおり調整を容易に行うこ
とができる。
【0021】ここで、本発明においては、カメラバック
あるいはカメラボディにLCDモニタを付設しておき、
CCD撮像装置で撮像して得られる撮像画面をモニタに
表示させる構成とすることにより、このモニタ画面を確
認しながらあおり調整を行うようにすることが好まし
い。あるいは、外部モニタで画像を確認することも可能
である。これらのモニタを利用して画角の設定やピント
の調整(マニュアルフォーカス)を行うことができるこ
とは言うまでもない。また、前記実施形態では、チルト
動作を行うために直動アクチュエータを用いているが、
ステップモータやその他の回転駆動機構を利用すること
も可能である。同様にステッピングモータの代わりにソ
レノイドを用いることも可能である。さらに、前記実施
形態では、所謂中型カメラに本発明を適用した例を示し
ているが、35mmロールフィルムを用いる小型カメラ
にも本発明が適用できることは言うまでもない。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、カメラバ
ック交換式カメラのカメラバックに、傾動機構を含むあ
おり機構が内装されているので、カメラバックをカメラ
ボディに対して固定的に装着しても撮像装置によるあお
り撮影が可能となり、カメラバックとカメラボディとの
連結部分にあおり機構を設けることが不要となる。これ
により、カメラ全体の小型化、軽量化が実現できるとと
もに、重量の嵩むカメラバック全体をあおり動作させる
必要がなく、あおり機構の電動化が実現でき、あおり調
整を容易に行うことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のカメラのレンズ部を取り外
した状態の外観図である。
【図2】図1のカメラのカメラバックを離脱した状態の
斜視図である。
【図3】カメラバックの内部の構成を示す斜視図であ
る。
【図4】図3のAA線に沿う断面図である。
【図5】主要部の回路構成を示すブロック回路図であ
る。
【図6】あおり動作を説明するための図3に対応する斜
視図である。
【符号の説明】
1 カメラボディ 2 レンズ 7 アパーチャ 8 カメラバック着脱機構 9 コンタクト 10 カメラバック 11 CCD撮像装置 111 パッケージ 112 CCD撮像素子 12 あおり機構 121 ステップモータ 122 回転テーブル 124 チルト軸 125 チルトテーブル 126 引っ張りバネ 127 直動アクチュエータ 13 コンタクト 14 映像処理回路 21 90度回転回路 22,23 ドライバ 24 システムコントロール回路 25 駆動スイッチ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年3月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】前記カメラボディ1には、通常では銀塩フ
ィルムを内装したカメラバックが取着されているが、こ
れに代えて図2に示したようなCCD撮像装置11が内
装されたカメラバック10が取着可能とされる。このカ
メラバック10内には、図3および図4に内部の主要構
造の斜視図とそのAA線に沿う断面図をそれぞれ示すよ
うに、前記CCD撮像装置11をその撮像面光軸回りに
少なくとも90度回転させるための回転動作と、撮像面
光軸を上下方向、または水平方向に所要の角度範囲で回
動させるための傾動動作を行うための、あおり機構12
が設けられている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】このあおり機構12は、例えば、回転軸1
21aをレンズ光軸上に配置したステップモータ121
がカメラバック内に固定的に支持されており、このステ
ップモータ121の前記回転軸121aには回転テーブ
ル122が固定されている。また、この回転テーブル1
22には一対の軸受け123が立設され、この軸受け1
23に傾動軸124がその両端において回動可能に軸支
持されている。この傾動軸124には傾動される傾動テ
ーブル125が一体的に支持されており、この傾動テー
ブル125の前面に前記CCD撮像装置11が支持され
ている。また、前記傾動テーブル125の一側部と前記
回転テーブル122との間には引っ張りバネ126が掛
け渡されており、傾動テーブル125のこの一側部を回
転テーブル122側に付勢している。また、これと反対
側の前記傾動テーブル125の他側面には、前記回転テ
ーブル122に支持されている直動アクチュエータ12
7のプランジャ127aが当接されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】この直動アクチュエータ127は、既に知
られているものであるが、その機構を簡単に説明すれ
ば、本体部127b内にモータが形成されており、この
モータの回転体の回転中心位置にネジ溝が形成され、こ
れにスクリュー構造のプランジャ127aが螺合された
構成とされている。したがって、モータが駆動されて回
転体が回転されると、これに螺合されているプランジャ
127aが回転体に対して軸方向に螺進され、本体部1
27bからのプランジャ127aの突出量が変化される
ことになる。そして、図4から判るように、このプラン
ジャ127aの先端部は、前記傾動軸124に対してδ
だけ偏位された位置で傾動テーブル125の他側面に当
接されており、そのためにプランジャ127aの突出量
の変化に応じて傾動テーブル125はその他側面に偏位
力が加えられ、傾動軸124を中心として回動、すなわ
ち傾動されることになる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】前記CCD撮像装置11は、図4のよう
に、パッケージ111の内部にCCD撮像素子112が
搭載され、保護ガラス113によって封止されている。
そして、CCD撮像素子112には図外のリードが接続
され、CCD撮像素子112で撮像した映像信号を外部
に出力するように構成される。ここで、CCD撮像素子
112は、その撮像面の縦横比が1:1に設定され、か
つ銀塩フィルムでの画像の面積よりも幾分小さい縦横寸
法に設定されている。そして、このCCD撮像素子11
2の撮像面の中心位置が前記傾動テーブル125の回動
中心となるように、前記傾動軸124に対するCCD撮
像装置11の搭載位置が設定されている。なお、カメラ
バック10の前面の一部には、前記ステップモータ12
1や直動アクチュエータ127に電気接続されるコンタ
クト13(図2参照)が配置されており、カメラバック
10をカメラボディ1に装着したときに、このコンタク
ト13が前記カメラボディ1のコンタクト9に接触し
て、相互に電気接続が行われる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】そして、あおり撮影を行う際には図外の操
作ボタンを操作することで、スイング情報、チルト情報
がシステムコントロール回路24に入力されると、シス
テムコントーロル回路24からは各ドライバ22,23
に制御信号が出力され、各ドライバによりステップモー
タ121、直動アクチュエータ127が駆動される。そ
して、今、撮像面を垂直方向に傾斜させるあおり撮影を
行う場合、つまりチルト撮影の場合には、回転テーブル
122は図3に示す通常回転位置、すなわちCCD撮像
装置11の上下方向が本来の上下方向に向けられる状態
に固定したまま、直動アクチュエータ127を駆動す
る。これにより、直動アクチュエータ127はプランジ
ャ127aの突出量が変化され、突出されたときには
テーブル125の他側面が傾動軸124に対して偏位
された状態で押圧されるため、撮像面は上方に傾斜され
る。また、プランジャ127aが後退されたときには、
引っ張りバネ126のバネ力によって撮像面は下方に傾
斜される。これにより、CCD撮像素子112の撮像面
は、その撮像光軸を中心にして垂直方向の傾斜角度が変
化され、この方向でのあおり撮影が可能となる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】一方、撮像面を水平方向に傾斜させるあお
り撮影を行う場合、つまりスイング撮影の場合には、ま
ずステップモータ121を駆動させ、回転テーブル12
2を図3に示す通常回転位置から90度回転した図6の
状態に回転設定する。これにより、CCD撮像装置11
は撮像面の垂直方向と水平方向が逆転された状態とな
る。その上で直動アクチュエータ127を駆動し、前記
したと同様にプランジャ127aの突出量の変化により
傾動テーブル125を傾動させる。すなわち、プランジ
ャ127aが突出されたときには傾動テーブル125の
他側面が傾動軸124に対して偏位された状態で押圧さ
れるため、撮像面は水平右方向に傾斜される。また、プ
ランジャ127aが後退されたときには、引っ張りバネ
126のバネ力によって撮像面は水平左方向に傾斜され
る。これにより、CCD撮像素子112の撮像面は、そ
の撮像光軸を中心にして水平方向の傾斜角度が変化さ
れ、この方向でのあおり撮影が可能となる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 1 カメラボディ 2 レンズ 7 アパーチャ 8 カメラバック着脱機構 9 コンタクト 10 カメラバック 11 CCD撮像装置 111 パッケージ 112 CCD撮像素子 12 あおり機構 121 ステップモータ 122 回転テーブル 124 傾動軸 125 傾動テーブル 126 引っ張りバネ 127 直動アクチュエータ 13 コンタクト 14 映像処理回路 21 90度回転回路 22,23 ドライバ 24 システムコントロール回路 25 駆動スイッチ
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラボディに対して着脱可能なカメラ
    バックを有するカメラバック交換式カメラであって、前
    記カメラバックには撮像素子を内装する撮像装置を備
    え、前記撮像素子の中心が撮影光軸の中心と一致した状
    態で、撮像素子の撮像面を光軸に直交する軸を中心に傾
    動させる傾動機構を含むあおり機構が内装されているこ
    とを特徴とするカメラバック交換式カメラ。
  2. 【請求項2】 あおり機構は、光軸を中心に90度回転
    させるための回転機構を含む請求項1のカメラバック交
    換式カメラ。
  3. 【請求項3】 回転機構は、光軸と垂直な面内で回転可
    能な回転テーブルと、この回転テーブルを少なくとも9
    0度の角度で回転動作させる回転駆動手段とで構成され
    る請求項2のカメラバック交換式カメラ。
  4. 【請求項4】 傾動機構は、前記回転テーブルに支持さ
    れて前記撮像面に対して垂直な一方向の面内で傾動可能
    とされかつその前面に撮像装置を支持する傾動テーブル
    と、この傾動テーブルを前記垂直な一方向の面内で傾動
    動作させる傾動駆動手段とを備える請求項3のカメラバ
    ック交換式カメラ。
  5. 【請求項5】 回転駆動手段は、回転テーブルをその回
    転中心位置において回転可能に支持するモータであり、
    傾動駆動手段は、前記傾動テーブルを傾動方向の一方向
    に付勢するバネ手段と、傾動テーブルの傾動中心に対し
    て偏位された位置において前記バネ手段の付勢力に抗す
    る方向から傾動テーブルの一側にプランジャが当接さ
    れ、このプランジャの突出量に応じて前記傾動テーブル
    を強制的に傾動させる直動アクチュエータとで構成され
    る請求項4のカメラバック交換式カメラ。
  6. 【請求項6】 撮像装置からの映像信号をTV用信号と
    して出力するための映像処理回路と、この映像処理回路
    からの映像信号を出力するための出力端と、前記映像処
    理回路からの映像信号の走査方向を90度回転するため
    の90度回転回路と、前記映像信号を前記出力端と前記
    90度回転回路のいずれかに選択的に出力する切替スイ
    ッチと、前記回転テーブルが常態位置から90度回転さ
    れたときに切替スイッチを前記90度回転回路に接続す
    る制御手段とを備える請求項1ないし5のいずれかのカ
    メラバック交換式カメラ。
  7. 【請求項7】 傾動機構を動作してチルト撮影を行い、
    傾動機構と回転機構とを動作してスイング撮影を行う請
    求項1ないし6のいずれかのカメラバック交換式カメ
    ラ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004151606A (ja) * 2002-11-01 2004-05-27 Fuji Photo Film Co Ltd カメラ
US6992700B1 (en) * 1998-09-08 2006-01-31 Ricoh Company, Ltd. Apparatus for correction based upon detecting a camera shaking
JP2006184434A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Fuji Photo Film Co Ltd 立体視画像撮影装置および方法
WO2006118142A1 (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 撮像素子駆動装置およびそれを用いた撮影装置

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