JPH09330476A - 取引処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】共用している複数の店舗の取引に関する情報を
店舗毎に管理させるとともに、共用している複数の店舗
で負担する費用を、各店舗に対して配分した結果を出力
させる取引処理装置を提供する。 【解決手段】ＰＯＳ端末装置１は、店舗毎に取引に関す
る情報を記憶する、店舗管理レコード１０を備えてい
る。また、ＰＯＳ端末装置１は、全店舗で負担する費用
を店舗管理レコード１０に記憶されている情報に基づい
て各店舗に配分し、その結果を出力する。店舗管理レコ
ード１０には、売上金額や発行ポイント数等が記憶され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、入力された取引
情報に基づいて取引を処理する取引処理装置に関し、特
に複数の店舗で共用される取引処理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】複数の店舗（テナント）が入っているシ
ョッピングセンタ等では、顧客サービスとしてポイント
サービスや、一定金額以上の買い物をした顧客に対して
駐車場代金を無料にするサービス等を実施している場合
が多い。このようなサービスを実施しているショッピン
グセンタ等では、これらのサービスの費用を各店舗に配
分して負担させている。例えば、各店舗のポイントサー
ビスにおける費用の負担は、ポイントを発行した店舗と
ポイントによるサービスの提供を行う店舗とが同一の店
舗であるという保証がないため、発行したポイント数の
比率を負担する金額の比率としている。すなわち、ポイ
ントサービスにおける総費用が１０００００円であった
場合に、全店舗で発行されたポイント数の２割のポイン
ト数を発行した店舗では、２００００円負担していた。
また、駐車場代金のサービスにかかった費用負担は、全
ての顧客が駐車場を利用しないので、駐車場を利用した
顧客の数を店舗毎に計数し、この計数値に基づいて各店
舗に配分するのが最善の方法であると考えられるが、駐
車場を利用した顧客の数を計数するためには、駐車場の
管理システムとＰＯＳ端末装置等の取引処理装置とを連
動させる等の必要があり、そのための費用が大きく実際
に行われていない。そこで、次善の方法として売上金額
の比率を負担する金額の比率としている場合が多い。さ
らに、共同で実施したキャンペーン（広告代金等）や、
共益費（電気料金等）等の費用も、上記た駐車場サービ
スの費用と同様に各店舗の売上金額の比率を負担する金
額の比率としている場合が殆どである。

【０００３】したがって、各店舗は、自店の売上金額や
発行したポイント数等を正確に管理する必要がある。ま
た、上記した費用の負担を決めるために必要なデータで
はないが、店舗の運営上顧客から預かっている消費税の
合計金額（納税する金額）、顧客から受け取った送料の
合計金額、取引における値引き金額の合計等も店舗で独
自に管理しておく必要がある。

【０００４】これまでは、取引を処理する際に商品の登
録等を行うＰＯＳ端末装置等の取引処理装置に、これら
のデータを管理する構成が備えられているため、店舗側
ではこれらのデータの管理に特に手間がかからなかっ
た。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところで、最近、複数
の店舗で１台のＰＯＳ端末装置を共用することによっ
て、店舗の設備費用を削減しようとする流れ（省コスト
化の流れ）がある。しかしながら、従来のＰＯＳ端末装
置は、１店舗に対して１台以上という環境で使用される
ことを想定した装置であり、複数の店舗で共用する使用
環境を想定したものではなかった。このため、複数の店
舗で共用した場合、発行したポイント数や、売上金額、
顧客から預かった消費税の合計金額等は、共用した全て
の店舗における総計で管理されることになる。したがっ
て、各店舗では自店の発行したポイント数や、売上金
額、顧客から預かった消費税の合計金額等を別途集計し
て管理する作業を行わなければならなくなる。

【０００６】しかしながら、この集計を行う作業は多大
な仕事量であり、複数の店舗で１台のＰＯＳ端末装置を
共用することによって設備費用を削減しても、集計にか
かる費用（人件費等）がこの削減した費用よりも大き
く、実際にはコストが削減されるのではなく、コストが
増大する結果となる。すなわち、１台のＰＯＳ端末装置
を共用することで、コストを削減することはできなかっ
た。

【０００７】この発明の目的は、共用している複数の店
舗の取引に関する情報を店舗毎に管理することのできる
取引処理装置を提供することにある。

【０００８】また、この発明は、共用している複数の店
舗で負担する費用を、各店舗に対して配分した結果を出
力する取引処理装置を提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】この発明は、入力された
取引に関する取引情報に基づいて取引を処理する取引処
理装置において、店舗を識別する店舗情報を入力する店
舗情報入力手段と、前記店舗情報が入力された店舗毎に
前記取引情報を記憶する取引情報記憶手段と、を備えた
ことを特徴とする。

【００１０】この構成では、店舗情報入力手段で入力さ
れた店舗毎に取引情報を記憶させることができる。すな
わち、複数の店舗で共用しても、取引情報を店舗毎に記
憶させることができるので、店舗では取引に関するデー
タの管理に手間がかからない。よって、複数の店舗で共
用することによって、店舗のコストを削減することがで
きる。

【００１１】また、前記取引情報に、発行したサービス
の価値に関する情報を含ませたり、前記店舗情報を媒体
を用いて入力する構成としてもよい。

【００１２】さらに、全店舗で負担する費用を前記取引
情報に基づいて各店舗に配分した結果を出力する配分手
段を備えることによって、各店舗に対して配分された負
担すべき金額を簡単に知ることができる。

【００１３】

【発明の実施の形態】図１は、この発明の実施の形態で
あるＰＯＳ端末装置の外観を示す図であり、図２は同Ｐ
ＯＳ端末装置の構成を示すブロック図である。ＰＯＳ端
末装置１は、ＣＰＵ２と、ＲＯＭ３と、ＲＡＭ４と、キ
ーボード５と、表示部６と、プリンタ７と、カード処理
部８と、を備えている。本実施の形態のＰＯＳ端末装置
１は、複数の店舗によって共用される。ＲＡＭ４には、
図３に示す店舗管理レコード１０を複数記憶している。
店舗管理レコード１０には、売上金額を積算して記憶す
る売上金額記憶エリア１１と、値引き販売した際の値引
き金額を積算して記憶する値引き金額記憶エリア１２
と、顧客から受け取った商品を送付する際の送料を積算
して記憶する受取送料記憶エリア１３と、顧客から預か
っている消費税の積算額を記憶する消費税額記憶エリア
１４と、顧客に対して発行したポイントの積算数を記憶
する発行ポイント数記憶エリア１５と、が設けられてい
る。店舗管理レコード１０は、ＰＯＳ端末装置１を共用
する各店舗に１つずつ割り当てられている。キーボード
５は、図４に示すように入力操作を行う複数のキーが配
置されており、左側には店舗を選択する店舗選択キー５
ａを設けている。店舗選択キー５ａは、ＰＯＳ端末装置
１を共用する店舗にそれぞれ１つ割り当てている。

【００１４】以下、詳細に本実施の形態のＰＯＳ端末装
置１の動作について説明する。本実施の形態のＰＯＳ端
末装置１は、ショッピングセンタ等において複数の店舗
が共用する使用環境を想定したものである。最初に、Ｐ
ＯＳ端末装置１での取引の処理について説明する。図５
は、取引を処理するＰＯＳ端末装置の動作を示すフロー
チャートである。取引を処理するときに、ＰＯＳ端末装
置１は、最初に店舗の選択を受け付ける（ｎ１）。ここ
で、オペレータは自店に割り当てられている店舗選択キ
ー５ａを操作して、店舗の選択入力を行う。ＰＯＳ端末
装置１は、操作された店舗選択キー５ａによって選択さ
れた店舗を識別し、該店舗に割り当てている店舗管理レ
コード１０を読み出す（ｎ２）。

【００１５】オペレータは、ＰＯＳ端末装置１に商品の
登録や値引き販売する場合には値引き額（または、割引
率）、送料を受け取る場合には受け取る送料の金額等を
キーボード５のキーを操作して入力する。ＰＯＳ端末装
置１は、入力された情報に基づいてプリンタ７で取引内
容を印字したレシートの発行等を含む処理を実行する。
オペレータは顧客から取引金額を受け取り、発行された
レシートや商品等を顧客に渡して処理を完了する。

【００１６】ＰＯＳ端末装置１は、ｎ３における処理を
完了すると、ｎ２で読みだした店舗管理レコード１０を
更新する処理を行う。まず、売上金額記憶エリア１１に
記憶されている金額を、ここで処理した取引の売上金額
を加算した金額に更新する（ｎ４）。次に、該取引で値
引きをしたかどうかを判定し（ｎ５）、値引きをした取
引であれば値引き金額記憶エリア１２に記憶されている
金額を、この取引で値引きした金額を加算した金額に更
新する（ｎ６）。そして、ＰＯＳ端末装置１は、該取引
においてポイントを発行したかどうかを判定し（ｎ
７）、ポイントを発行している場合には発行ポイント数
記憶エリア１５に記憶しているポイント数を、この取引
で発行したポイント数を加算したポイント数に更新する
（ｎ８）。なお、この実施の形態では、ｎ３で処理した
取引の取引金額に基づいて発行するポイント数が決定さ
れる。例えば、取引金額が１０００円毎に１ポイント発
行するように事前に設定されている。また、該取引にお
いて顧客から送料を受け取ったかどうかを判定し（ｎ
９）、送料を受け取っている場合には受取送料記憶エリ
ア１３に記憶されている金額を、この取引で受け取った
送料を加算した金額に更新する（ｎ１０）。さらに、Ｐ
ＯＳ端末装置１は、消費税額記憶エリア１４に記憶され
ているいる金額を、この取引において顧客から預かった
消費税の金額を加算した金額に更新して処理を完了する
（ｎ１１）。

【００１７】以上のように、本実施の形態のＰＯＳ端末
装置１は、店舗毎に取引に関する情報を記憶させること
ができる。すなわち、複数の店舗が共用しても、取引に
関する情報は店舗毎に記憶される。よって、本実施の形
態のＰＯＳ端末装置１は、複数の店舗で共用しても、店
舗毎に売上金額、値引き金額、受取送料の金額、消費税
の金額、および、発行ポイント数等の取引に関する情報
を管理させることができ、複数の店舗でＰＯＳ端末装置
１を共用することで店舗のコストを削減することができ
る。

【００１８】なお、上記した実施の形態では、店舗の選
択をキーボード５に設けられた店舗キー５ａを操作する
ことによって行うとしたが、各店舗に予め店舗を識別す
る店舗識別コードを記憶させた磁気カードやＩＣカード
等のカード（この発明で言う媒体）を配付しておき、該
カードを用いて店舗の選択を行うようにしてもよい。店
舗を選択する方法を具体的に説明すると、カードをＰＯ
Ｓ端末装置１のカード処理部８にカードに記憶されてい
る店舗識別コードを読み取らせ、これから処理する取引
をこの読み取った店舗識別コードで識別される店舗の取
引として処理させればよい。このようにすれば、誤った
店舗が選択されることがなく、取引を処理するときにオ
ペレータが店舗の選択を誤ったことに気づかずに取引を
処理してしまうという問題は生じない。また、ＰＯＳ端
末装置１に店舗の選択を行う動作モードを設け、この動
作モードをにおいて店舗の選択を行うようにしてもよ
い。また、キーボード５のキーを分割して店舗毎に割り
当てておき、ＰＯＳ端末装置１は操作されたキーから店
舗を識別する構成としてもよい。例えば、２つの店舗で
共同で使用する場合、右半分のキーを一方の店舗に、左
半分のキーを他方の店舗に割り当てておき、右半分のキ
ー操作によって入力された取引を一方の店舗の取引とし
て処理させ、逆に左半分のキー操作によって入力された
取引を他方の店舗の取引として処理させる方法である。
この場合、操作性を考慮して図４に示すキーボード５
と、異なるキー配列のキーボードを用いるようにしても
よい。また、ＰＯＳ端末装置１を複数のキーボード５が
接続される構成とし、各店舗にＰＯＳ端末装置１に接続
されたキーボード５をそれぞれ割り当て、使用されたキ
ーボード５によって店舗が識別されるようにしてもよ
い。また、キーボード５をいわゆるページキーボードで
構成し、キーボードの頁を使用する店舗が自店の頁に合
わせることによって店舗の選択を行うようにしてもよ
い。すなわち、キーボード５の頁によって店舗を識別さ
せる構成である。さらに、店舗毎にキー配列を記憶させ
た画像データを記憶させておくとともに、表示部６の表
面にタッチパネルを設けておき、選択された店舗のキー
配列の画像を表示部６に表示し、タッチパネルから商品
登録等の入力操作を行うようにしてもよい。このように
すれば、店舗に応じてキー配列を変化させることができ
（店舗に合わせたキー配列とすることができ）、ＰＯＳ
端末装置１の操作性をより向上させることができる。な
お、上記したページキーボードや複数のキーボードを接
続する構成とした場合も、店舗毎にキー配列を変えられ
る。

【００１９】次に、各店舗に対して全店舗で負担する費
用を配分し、その結果を出力する処理について説明す
る。ここでは、駐車場代金サービスの費用、キャンペー
ン費用、共益費、および、ポイントサービスの費用を全
店舗で負担する費用として説明する。通常、ショッピン
グセンタ等では、このような費用の配分は月末に行われ
る。しかし、ポイントサービスは、ポイント発行した時
期と、サービスが受けられる時期とにずれがあり、月単
位でその期間にかかったポイントサービスの総費用を、
該期間に発行されたポイント数で配分すると、期間が短
いため店舗間での不公平が生じ安くなる。このため、ポ
イントサービスの費用の配分はその他の費用よりも期間
を例えば１年等に延ばして配分されている。すなわち、
この例ではポイントサービスの費用のみ各店舗に配分が
行われない時がある。

【００２０】図６は、各店舗で配分して負担する費用
（上記した駐車場代金サービスの費用、キャンペーン費
用、共益費やポイントサービスの費用等）の金額を店舗
毎に算出して出力する費用配分処理のフローチャートで
ある。キーボード５の所定のキーを操作することによっ
てＰＯＳ端末装置１にこの費用配分処理を開始させるこ
とができる。ＰＯＳ端末装置１は、ＲＡＭ４に記憶して
いる全店舗の店舗管理レコード１０を読み出す（ｎ２
１）。各店舗管理レコード１０の売上金額記憶エリア１
１に記憶されている金額の合計である全店舗の合計売上
金額と、各店舗管理レコード１０の発行ポイント数記憶
エリア１５に記憶されているポイント数の合計である合
計発行ポイント数を算出する（ｎ２２、ｎ２３）。そし
て、店舗毎に売上比率およびポイント発行比率を算出す
る（ｎ２４、ｎ２５）。売上比率は、売上金額記憶エリ
ア１１に記憶されている金額をｎ２２で算出した合計売
上金額で割った値であり、ポイント発行比率は発行ポイ
ント数記憶エリア１５に記憶されている発行ポイント数
をｎ２３で算出した合計発行ポイント数で割った値であ
る。

【００２１】そして、オペレータがキーボード５から配
分させる費用の種類およびその費用の金額を入力する。
例えば、オペレータは、種類として駐車場代金サービス
の費用、その金額として１０万円と入力する。ＰＯＳ端
末装置１は、配分する費用の種類およびその金額が入力
されると（ｎ２６）、入力された種類の費用が売上金額
に応じて各店舗に配分する費用であるのか、発行したポ
イント数に応じて各店舗に配分する費用であるのかを判
断する（ｎ２７）。ｎ２７で売上金額に応じて各店舗に
配分する費用であると判断した場合には、各店舗毎にｎ
２４で算出した売上比率にｎ２６で入力された金額を掛
けた値（金額）を負担する金額として算出する（ｎ２
８）。また、ｎ２７で発行したポイント数に応じて各店
舗で配分する費用であると判定した場合には、各店舗毎
にｎ２５で算出したポイント発行比率にｎ２６で入力さ
れた金額を掛けた値（金額）を負担する金額として算出
する（ｎ２９）。ｎ２８、またはｎ２９の処理が完了す
ると、ｎ２６に戻る。このとき、オペレータは、他にも
各店舗に配分する費用があれば上記したように、その費
用の種類およびその金額を入力することによって、費用
別に各店舗の負担する金額を算出させることができる。
すなわち、各店舗の負担する金額を駐車場代金のサービ
スの費用、キャンペーンの費用、共益費、ポイントサー
ビスの費用等、種類別に算出させることができる。ま
た、ポイントサービスの費用等、今回費用の配分を行わ
ない種類のものがあればｎ２６での入力を行わなければ
よい。

【００２２】ＰＯＳ端末装置１は、ｎ２６で配分する費
用の種類およびその費用の金額が入力されることなく、
出力命令が入力されると（ｎ３０）、店舗毎に売上比
率、発行ポイント比率、費用の種類名とその費用の負担
額をプリンタ７で印字した配分結果リストを発行し、処
理を完了する（ｎ３１）。図７にｎ３１で発行された配
分結果リストの印字例を示す。配分結果リストには、店
舗毎に費用の種類とその費用の負担額が印字されてお
り、各店舗では自店が負担する金額をこの配分結果リス
トから簡単に知ることができる。また（）内の数字は、
その費用の配分比率である。

【００２３】以上のように、この実施の形態のＰＯＳ端
末装置１では、売上金額や発行ポイント数に応じて各店
舗に費用を配分し、その結果を出力させることができ
る。したがって、共同でＰＯＳ端末装置１を使用してい
る店舗間で、費用の負担について不満がでることを防止
することができ、店舗間の信頼関係を壊すことがなく、
円満な営業が行えるようになる。なお、上記した例では
配分結果リストをプリンタ７で印字して出力するとした
が、表示部６に表示させる構成としてもよい。

【００２４】また、ＰＯＳ端末装置１に、選択された店
舗に対する店舗管理レコード１０の内容を印字出力させ
ることもできる。この処理は、キーボード５の所定のキ
ーを操作して、店舗管理レコード１０を印字出力させる
動作モードを選択することによって実行させることがで
きる。オペレータは、この動作モードを選択した後、店
舗の選択を行う。ここでの店舗の選択も上記した取引を
処理する際に店舗を選択する場合と同様の方法で行えば
よい。ＰＯＳ端末装置１は、選択された店舗の店舗管理
レコード１０の内容をプリンタ７で印字して出力する。
このときの出力例を図８に示す。図８に示すように売上
金額、値引き金額、受取送料、消費税額、発行ポイント
数が印字されている。上記した費用の配分には使用され
ないが、店舗で管理する必要のある値引き金額、受取送
料、消費税額、を印字出力させることができ、店舗では
これらの項目に対して特別な集計作業を行う必要はな
い。

【００２５】なお、図９に示すように図７に示す配分リ
ストに店舗管理レコード１０の内容をも印字させるよう
にしてもよい。

【００２６】次に、店舗管理レコード１０を初期化する
処理について説明する。図１０は、店舗管理ファイルを
初期化する処理を示すフローチャートである。この処理
は、上記した費用の配分が行われた後の月初め等に実行
される。この処理も、キーボード５の所定キーを操作す
ることによって、実行させることができる。ＰＯＳ端末
装置１は、店舗管理レコード１０の初期化命令が入力さ
れると（ｎ４１）、発行ポイント数記憶エリア１５に記
憶されているポイント数も初期化するかどうかの入力を
受け付ける（ｎ４２）。ここで、オペレータが発行ポイ
ント数も初期化するという入力を行った場合には、各店
舗の店舗管理レコード１０を全て初期化し、処理を完了
する（ｎ４３）。一方、オペレータが発行ポイント数は
初期化しないという入力を行った場合には、店舗管理レ
コード１０の発行ポイント数記憶エリア１５の以外の記
憶エリアを初期化して処理を完了する。このように、駐
車場代金のサービスや共益費等は、通常１か月単位で配
分されるが、ポイントサービスの費用は年単位で配分さ
れるため、発行ポイント数は初期化するかしないかを選
択できるようにしている。

【００２７】なお、本実施の形態では、ＲＡＭ４に店舗
管理レコード１０を記憶しているとしたが、ＰＯＳ端末
装置１に外付けされるハードディスク等の外部記憶媒体
に記憶させておく構成とすることもできる。また、店舗
管理レコード１０には、売上金額、値引き金額、受取送
料、消費税額、発行ポイント数を記憶するとしたが、そ
の他の情報をも記憶させてもよい。

【００２８】

【発明の効果】以上のように、この発明によれば、店舗
毎に取引に関する情報が記憶されるので、複数の店舗で
共用しても各店舗毎に取引に関する情報を管理させるこ
とができる。したがって、複数の店舗で共用しても取引
に関するデータの管理に手間がかからず、店舗のコスト
削減を実現することができる。

【００２９】また、店舗の選択をカード等の媒体を用い
て行うようにすることによって、店舗を誤って選択する
ことがないため、誤った店舗を選択したことに気づかず
取引を処理してしまうとういう問題も生じない。

【００３０】さらに、複数の店舗で負担する費用を各店
舗毎に配分した結果を出力させることができるため、共
用している店舗間で不満がでることや店舗間の信頼関係
を壊すと言う問題が生じず、円満な営業が行えるように
なる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施の形態であるＰＯＳ端末装置の
外観を示す図である。

【図２】この発明の実施の形態であるＰＯＳ端末装置の
構成をを示すブロック図である。

【図３】店舗管理レコードの構成を示す図である。

【図４】キーボードのキー配置の例を示す図である。

【図５】同ＰＯＳ端末装置の取引の処理を示すフローチ
ャートである。

【図６】同ＰＯＳ端末装置の費用配分処理を示すフロー
チャートである。

【図７】配分結果リストの例を示す図である。

【図８】店舗管理レコードの出力例を示す図である。

【図９】配分結果リストの他の例を示す図である。

【図１０】店舗管理レコードの初期化処理を示すフロー
チャートである。

【符号の説明】

１−ＰＯＳ端末装置 ２−ＣＰＵ ３−ＲＯＭ ４−ＲＡＭ ５−キーボード ６−表示部 ７−プリンタ ８−カード処理部 １０−店舗管理レコード １１−売上金額記憶エリア １２−値引き金額記憶エリア １３−受取送料記憶エリア １４−消費税額記憶エリア １５−発行ポイント数記憶エリア

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 入力された取引に関する取引情報に基づ
   いて取引を処理する取引処理装置において、 店舗を識別する店舗情報を入力する店舗情報入力手段
   と、前記店舗情報が入力された店舗毎に前記取引情報を
   記憶する取引情報記憶手段と、を備えたことを特徴とす
   る取引処理装置。
2. 【請求項２】 前記取引情報には、発行したサービスの
   価値に関する情報を含むことを特徴とする請求項１記載
   の取引処理装置。
3. 【請求項３】 前記店舗情報入力手段は、前記店舗情報
   を記憶させた媒体を用いて入力する手段であることを特
   徴とする請求項１または２のいずれかに記載の取引処理
   装置。
4. 【請求項４】 全店舗で負担する費用を前記取引情報に
   基づいて各店舗に配分した結果を出力する配分手段を備
   えたことを特徴とする請求項１、２、または、３のいず
   れかに記載の取引処理装置。