JP6975443B2 - 商品販売データ処理装置及びプログラム - Google Patents
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Description
生産者が持ち込んだ商品は委託販売が行われ、土産物類などとしての商品については、通常に仕入れが行われたうえで販売される。つまり、道の駅などの店舗では、委託販売が行われる商品(委託販売商品)と、通常に仕入れが行われる商品(一般商品)とが販売される。
上記のような委託販売商品である農産物に、商品コード、価格、出荷者コード、出荷日等の情報を示す二次元コードが印刷された商品シールを貼り付け、販売に際しては、商品に貼り付けられた二次元コードを読み取って会計処理を行うようにされたPOS端末が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図1は、本実施形態におけるPOS(Point Of Sales)システムの構成例を示している。同図のPOSシステムは、店舗において設置される2台のPOSレジスタ100(商品販売データ処理装置の一例)と1台のストアコントローラ200とを備える。
ストアコントローラ200は、商品マスタなどの種々の情報を管理する。ストアコントローラ200は、POSレジスタ100に、最新の商品マスタを適宜送信する。商品マスタとは、各商品の商品識別情報(例えば、JANコード)、商品名(品名、アイテム名)、販売価格、値引き情報などの商品情報を格納したファイルである。
ストアコントローラ200は、最新の商品情報が反映された商品マスタを、外部(例えば、本部のサーバ、CD−ROM等の媒体)から取得し、POSレジスタ100に適宜送信する。
同図のストアコントローラ200は、POSレジスタ100のそれぞれと、例えば有線または無線によるLAN(Local Area Network)を経由して通信可能に接続される。
自動釣銭機107は、顧客に支払うべき釣銭のうち、少なくとも貨幣を釣銭排出口107aに排出するための釣銭機であり、顧客から預かった預金のうち少なくとも貨幣を投入するための預金投入口107bを備える。
なお、スキャナ部108は、バーコードのほか、例えば二次元コードを読み取るようにされてもよい。
本実施形態のカードリーダ110が読み取り(及び書き込み)対象とするカード(ICカードあるいは磁気カード)は、プリペイドカードである。プリペイドカードは、予め電子マネーのチャージ(入金)が行われたうえで、プリペイドカードに入金された金額(チャージ残高:有価額の一例)から支払いのための代金が差し引かれるようにして使用される。
なお、カードリーダ110は、プリペイドカードの他に、会員カードやクレジットカードなどに対応して情報の読み取りが可能なようにされてよい。
また、同図のカードリーダ110は、POSレジスタ100の本体に取り付けられて店員が操作するようにされている。しかしながら、カードリーダ110は、例えばPOSレジスタ100とは別体とされて、POSレジスタ100と有線または無線により通信が可能なように接続されてもよい。この場合、カードリーダ110によりプリペイドカードを読み取らせる操作を顧客に行ってもらうようにすることができる。
同図に示すように、POSレジスタ100は、CPU(Central Processing Unit)111、記憶部102、RAM(Random Access Memory)113、タッチパネル付表示部104、キー操作部105、顧客用表示部106、自動釣銭機107、スキャナ部108、印字部109、カードリーダ110、通信部111及びドロア120を備える。これらの各部位は、内部バス及び通信線を介してそれぞれ接続されている。
しかしながら、上記のように委託販売商品の売上実績と一般商品の売上実績とを個別に管理することに応じて、例えば、委託販売商品と一般商品とを合わせて購入した顧客に向けて、委託販売商品と一般商品とで個別に会計処理が行われるようになってしまうことは、顧客が煩わしさを覚えることになって好ましくない。
以下、このための構成について説明する。なお、本実施形態において会計処理とは、POSレジスタにおいて一取引に対応して行われる、商品登録処理と、登録処理によって登録された商品について精算する精算処理とを含む。
図5(b)は、委託販売商品マスタ221の内容例を示している。委託販売商品マスタ221は、委託販売商品ごとに対応する商品情報を格納するテーブル構造を有する。同図における1行(1レコード)が1つの委託販売商品に対応する商品情報である。
1つの委託販売商品に対応する商品情報は、商品識別子、商品種別識別子、1次分類(クラス)、2次分類(サブクラス)、商品名、価格などの情報を格納する各フィールドを備える。
商品識別子のフィールドは、対応の商品を一意に識別する商品識別子を格納する。商品種別識別子のフィールドは、対応の商品が属する商品種別として、委託販売商品であることを示す商品種別識別子を格納する。同図においては、「1」の商品種別識別子により委託販売商品であることが示されている。なお、商品種別識別子が「0」である場合には一般商品であることが示される。
1次分類のフィールドは、対応の商品の1次分類を示す値を格納する。2次分類のフィールドは、対応の商品の2次分類を示す値を格納する。2次分類は、1次分類をさらに細分化した分類である。商品名のフィールドは、対応の商品の商品名を格納する。価格のフィールドは、対応の商品の価格を示す値を格納する。
なお、委託販売商品マスタ221と一般商品マスタ222とについて特に区別しない場合には、商品マスタと記載する。
前述のように、1つの取引において、委託販売商品と一般商品とが混在して購入される場合がある。委託販売商品実績情報223と一般商品実績情報224とで、同じ取引に対応する実績情報は、それぞれが格納する共通の取引識別子によって関連付けられる。
図5(c)は、生産者関連情報225の内容例を示している。生産者関連情報225は、生産者ごとに対応する生産者関連情報を格納するテーブル構造を有する。同図における1行(1レコード)が1の生産者に対応する生産者関連情報である。
1の生産者に対応する生産者関連情報は、生産者識別子、生産者情報、委託販売商品リストなどの情報を格納する各フィールドを備える。
生産者識別子のフィールドは、対応の生産者を一意に識別する商品識別子を格納する。
生産者情報のフィールドは、対応の生産者のプロフィール等に関する内容を有する生産者情報を格納する。生産者情報には、例えば生産者の氏名または名称、住所、電話番号、メールアドレス等の情報が格納される。
委託販売商品リストのフィールドは、対応の生産者が店舗に販売を委託している委託販売商品のリストを示す委託販売商品リストを格納する。例えば委託販売商品リストは、該当の委託販売商品ごとの商品識別子を含む。
このような生産者関連情報225を有することで、委託販売商品の商品識別子については生産者識別子と対応付けられることになる。従って、生産者関連情報225を有する場合において委託販売商品に付与する商品識別子は、一般商品と同じ形式の商品識別子を使用できる。
図6は、POSレジスタ100のタッチパネル付表示部104に表示される商品登録画面の一例を示している。商品登録画面は、店員の商品登録操作のために表示される操作画面である。同図は、一取引において、まず、一般商品である電動ノコギリについて商品登録を行い、次に、委託販売商品である椅子について商品登録を行った段階で表示される商品登録画面の例を示している。
同図の商品登録画面はタブTAB1に対応するシートとして表示されている。この場合のタブTAB1は、現在において会計処理の対象となっている1つの取引(現取引)に対応する。
ボタンエリアAR1は、商品の品目ごとに対応付けられたボタンや、所定の操作モードを指定するボタンなどが配置される領域である。同図においては、省略されているが、ボタンエリアAR1において配置されるボタンのうちで、商品が登録されたボタンについては、登録された商品の商品名が表示される。
同図の登録項目エリアAR2においては、登録された商品ごとの項目が、登録順に従って上から下にかけて配置される。同図の場合、1番目に商品登録が行われた商品が「工具 電動ノコギリ」であって価格(この場合は税込価格)が32400円であることが示されている。また、2番目に商品登録が行われた商品が「家具 椅子」であって価格(この場合は税込価格)が21600円であることが示されている。
登録項目エリアAR2の項目において表示される商品の名称は、商品情報に含まれる第1分類と第2分類とが反映される。つまり、1つ目の項目の場合であれば、「工具」が第1分類であり、「電動ノコギリ」が第2分類である。また、1つ目の項目の場合であれば、「家具」が第1分類であり、「椅子」が第2分類である。
ここで、同図の例では、1番目に商品登録が行われた「工具 電動ノコギリ」が一般商品であり、2番目に商品登録が行われた「家具 椅子」が委託販売商品である。
同図の場合には、最後に登録された商品が2番目に登録された「家具 椅子」であることから、登録確認エリアAR3には、「家具 椅子」の商品に関する情報が表示されている。
このように、商品登録画面においては、一取引において委託販売商品と一般商品とが混在して登録される場合、委託販売商品と一般商品とが混在された登録状況が反映される。
また、同図のレシートにおいては、「工具 電動ノコギリ」と「家具 椅子」との合計金額である54000円と、当該合計金額に対する預かり金と釣銭の情報が印刷されている。
図8(a)は、図6及び図7により説明した取引に対応する取引実績ジャーナルを印刷により出力させた場合の内容例を示している。
同図の取引実績ジャーナルにおいては、売上実績として計上された商品が「工具 電動ノコギリ」と「家具 椅子」であることが示されており、さらに、これらの合計金額と、預かり金と、釣銭とが示されている。また、この場合には、合計金額が規定額を超えたために、印紙代が200円であったことも示されている。
このように、取引実績ジャーナルとしては、図7のレシートと同様に、一取引において委託販売商品と一般商品とが混在して購入された場合であっても、取引実績としては、購入された全ての商品の会計内容を示す1枚が発行される。
同図の取引実績ジャーナルは、上記のように共通の取引識別子によって関連付けられた、委託販売商品実績情報223における「家具 椅子」の入金実績と、一般商品実績情報224における「工具 電動ノコギリ」の売上実績とに基づいて生成される。
図8(b)は、図6、図7により説明した取引のもとで販売された委託販売商品である「家具 椅子」についての委託販売商品入金実績ジャーナルを印刷により発行(出力)された場合の内容例を示している。
同図においては、「家具 椅子」としての委託販売商品の販売により21600円の入金が行われたことが示されている。また、この場合には、顧客により全て現金による支払いが行われたことから、「現金」としての入金種別による入金分も21600円であることが示される。
同図の委託販売商品入金実績ジャーナルは、委託販売商品実績情報223における「家具 椅子」の入金実績に関する情報を利用して生成される。
ここでは、店員は、図6、図7にて説明した取引を呼び出したうえで、当該取引において販売された委託販売商品である「家具 椅子」を返品の対象として選択する操作を行った。
同図の登録項目エリアAR2においては、返品対象として登録された商品が、「家具 椅子」であることが示されている。また、登録確認エリアAR3においては、最後に返品対象として登録された商品が示される。同図の場合には、返品対象として登録された商品が、委託販売商品である「家具 椅子」のみであることから、登録確認エリアAR3においても、登録項目エリアAR2と同様に「家具 椅子」に関する情報が示されている。
ここで、登録項目エリアAR2と登録確認エリアAR3とにおいては、「家具 椅子」についての価格が「−21600」と表記されている。また、同図の登録確認エリアAR3においては、商品数が「−1」であって、当該商品数に対応する価格が「−21600」と表記されている。これらの表記は、「家具 椅子」との商品を1つ返品することに応じて、「家具 椅子」との商品の価格である21600円を、委託販売商品の入金実績から差し引くことを示している。
図10は、返品レシートを発行する運用のもとで返品処理により発行される返品レシートの印刷内容例を示している。同図の返品レシートは、図9にて説明した委託販売商品としての「家具 椅子」を対象として返品処理を行った場合に対応して発行されたものである。
同図に示される返品レシートにおいては、返品対象の商品について「家具 椅子」と示され、その価格が「−21,600」と表記されている。このように返品レシートにおいても、印刷される商品の名称に関しては1次分類、2次分類に基づく表記が行われる。「−21,600」との価格の表記は、返金金額が21600円であることを示す。従って、この場合には、返品レシートにおいて印刷される小計金額、合計金額等についても、「−21,600」と表記されている。また、この場合には現金により返金を行っていることから、「現金」について「−21,600」(図中の桁区切りのカンマについては明細書中では省略する)と表記され、21600円の返金金額を現金により客に支払ったことが示される。また、この場合には、商品計についても、「−1点」と表記されることで、1つの商品の計上が取り消されたことが示される。
店員は、例えばPOSレジスタ100、あるいはストアコントローラ200に対する操作によって、返品対象の商品ごと、あるいは取引ごとに対応して返品処理結果を示す電子ジャーナル(返品処理ジャーナル)を出力することができる。
同図の返品処理ジャーナルにおいては、図10の返品レシートと同様に、返品対象の商品について「家具 椅子」と表記され、その価格が「−21,600」と表記されることで、返金金額が21600円であることを表す。これに伴い、小計金額、合計金額等についても、「−21,600」と表記され、それぞれが21600円の返金であることを示す。また、この返金金額には、「−1600」との表記により1600円の消費税分が含まれ散ることが示される。また、ここでは現金による返金の行われたことに応じて、「現金」について「−21,600」と表記して、21600円の返金金額を現金により客に支払ったことが示される。また、この場合には、商品計についても、「−1点」と表記されることで、1つの商品の計上が取り消されたことが示される。
POSレジスタ100は、上記の操作に応じて対象として指定された取引を取り消す処理を実行する。本実施形態において、このような取引の取り消しは、理論在高と実在高との違算を解消する違算処理として扱われる。
図12は、違算レシートの内容例を示している。同図の違算レシートは、図6により説明した「工具 電動ノコギリ」と「家具 椅子」の販売に応じた取引を取り消した場合の違算処理の結果を示す。
同図の違算レシートにおいては、商品の品目として「工具 電動ノコギリ」、「家具 椅子」と表記され、これらの商品が取り消しの対象とされたことが示されている。また、「工具 電動ノコギリ」の価格については「−32400」、「家具 椅子」の価格については「−21,600」と表記されていることで、それぞれに応じて32400円、21600円が、実績から差し引かれたことが示されている。また、小計金額、合計金額、預かり金のそれぞれについて、上記2つの商品の価格を合計した「−54000」と表記されており、54000円の取り消しであることが示されている。また、取り消し分の54000円のうちの消費税分について「−4000」と印刷されていることで、消費税額についても4000円の取り消しの行われたことが示される。また、釣銭については便宜上「0」と表記され、0円として扱われることが示される。
店員は、例えばPOSレジスタ100、あるいはストアコントローラ200に対する操作によって、違算処理が行われた取引についての電子ジャーナル(違算処理ジャーナル)を出力することができる。
図13は、印刷により発行(出力)された違算処理ジャーナルの一例を示している。同図の違算処理ジャーナルは、図6により説明した「工具 電動ノコギリ」と「家具 椅子」の販売に応じた取引を取り消した場合の違算処理の結果を示す。
同図の違算処理ジャーナルにおいては、図12の違算レシートと同様の形式により、違算処理結果が示されている。つまり、商品の品目として「工具 電動ノコギリ」と、「家具 椅子」が示されている。また、「工具 電動ノコギリ」と「家具 椅子」との価格について、それぞれ、「−32400」、「−21,600」と表記されている。また、小計金額、合計金額、預かり金のそれぞれについて、「−54,000」と表記されており、54000円の取り消しであることが示されている。また、取り消し分の54000円のうちの消費税分について「−4,000」と表記されている。また、釣銭については便宜上「0」と表記されている。
図14(a)は、印刷により発行(出力)された委託販売商品違算処理ジャーナルの内容例を示している。同図の委託販売商品違算処理ジャーナルは、図13の違算処理ジャーナルにおいて示される品目のうち、「家具 椅子」による1つの委託販売商品についての違算処理ジャーナルとなる。同図に示されるように、委託販売商品違算処理ジャーナルにおいては、「家具 椅子」についての「入金」、「現金」の各項目について「−21,600」と表記されていることで、取引の取り消しに応じた違算処理の結果、委託販売商品については、21600円の入金が実績から取り消されたことが示される。
このように委託販売商品の店舗から生産者への返品に応じた違算処理が行われた場合には、その違算処理結果が、委託販売商品実績情報223、一般販売商品実績情報124に登録される。POSレジスタ100、またはストアコントローラ200は、例えば操作に応じて、このような返品に応じた違算処理結果を示す電子ジャーナル(返品対応違算処理ジャーナル)を出力することができる。
同図の返品対応違算処理ジャーナルにおいては、返品対象の品目が「家具 椅子」である、その価格が税込で「¥21,600」であることが表記されている。また、この場合には、返品対象の商品が「家具 椅子」の1つのみであることから、小計、合計についても、商品の価格と同じ「¥21,600」と表記されている。
ここでの出金は、店舗から見た生産者との間での委託販売商品についての金額の流れをいう。委託販売商品が客により購入された場合には、店舗から生産者に委託販売商品の売上げを渡すこととして扱われるため、出金金額は負の値となる。一方、委託販売商品が返品された場合には、生産者に一旦渡した売上げを、客への返金のために店舗が回収することとして扱われるため、出金金額は正の値となる。
同図の返品対応出金処理レシートにおいては、「出金」の項目について「¥21,600」と表記され、「現金」の項目について「¥21,600」と表記されている。つまり、同図の出金処理レシートにおいては、現金により21600円の出金が行われたことが示されている。
図15(b)は、印刷により発行(出力)された返品対応出金処理ジャーナルの内容例を示している。同図の返品対応出金処理ジャーナルは、図15(a)の場合と同様に、図6の商品登録画面に対応する取引が行われた後において、当該取引に含まれていた「家具 椅子」の委託販売商品が1つ返品されたことに応じて行われた返品対応の出金処理結果を示す。
同図の返品対応出金処理ジャーナルも、図15(a)の返品対応出金処理レシートと同様に、「出金」の項目について「¥21,600」と表記され、「現金」の項目について「¥21,600」と表記されることで、現金により21600円の出金が行われたことが示される。
POSレジスタ100は、入金処理に応じて、入金処理結果を示す入金処理レシートを発行する。
ここでの入金は、生産者から見た店舗との間での委託販売商品についての金額の流れをいう。委託販売商品が客により購入された場合には、生産者に対して店舗から委託販売商品の売上げが渡されることとして扱われるため、入金金額は正の値となる。一方、委託販売商品が返品された場合には、生産者に一旦渡された売上げが、客への返金のために店舗により回収されることとして扱われるため、入金金額は負の値となる。
同図の入金処理レシートにおいては、「入金」と「現金」の各項目について「¥21,600」と表記されている。これは、「家具 椅子」の委託販売商品が購入されたことに応じた入金金額が21600円であることを示している。
図16(b)は、印刷により発行(出力)された入金処理ジャーナルの内容例を示している。同図の入金処理ジャーナルは、図16(a)の場合と同様に、図6の商品登録画面に対応する取引が行われた後において、当該取引に含まれていた「家具 椅子」の委託販売商品についての入金処理結果を示す。
同図の入金処理ジャーナルも、図16(a)の入金処理レシートと同様に、「入金」と「現金」の各項目について、対応の委託販売商品の価格に応じた「¥21,600」が表記される。
同図の出金処理レシートにおいては、「出金」と「現金」の各項目について、対応の委託販売商品の価格に応じた「¥21,600」が表記されている。
図17(b)は、印刷により発行(出力)された出金処理ジャーナルの内容例を示している。同図の出金処理ジャーナルは、図17(a)の場合と同様に、図6の商品登録画面に対応する取引が行われた後において、当該取引に含まれていた「家具 椅子」の委託販売商品についての出金処理結果を示す。
同図の返品対応出金処理ジャーナルも、図17(a)の入金処理レシートと同様に、「出金」と「現金」の各項目について「¥21,600」と表記される。
そのうえで、入金処理あるいは出金処理においては、例えば委託販売商品に設定された委託手数料が反映されてよい。例えば、委託販売商品が購入されたことに応じた入金処理に際しては、購入された委託販売商品の価格から委託手数料が差し引かれた金額を入金金額として処理するようにされてよい。
また、委託手数料の設定に関しては、商品ごとに固定の金額が設定されてもよいし、商品価格に対する所定の比率の金額が設定されてよい。また、委託手数料として商品価格に対する所定の比率の金額を設定する場合には、比率について、商品にかかわらず固定の比率としてもよいし、商品の価格や種別等に応じて異なる比率を設定してもよい。
POSレジスタ100は、入金の取り消しに応じた違算処理を行ったことに応じて、違算処理結果を示すレシート(入金違算レシート)を発行する。
図18(a)は、入金違算レシートの一例を示す。同図の入金違算レシートは、図16(a)の入金処理レシートにより示される入金について取り消しを行ったことに応じた違算処理の結果を示す。同図の入金処理レシートにおいては、「入金」と「現金」の各項目について「¥10,000」と表記されていることで、違算処理によって入金金額について10000円の訂正が為されたことを示している。
図18(b)は、印刷により発行(出力)された入金違算ジャーナルの内容例を示している。同図の出金処理ジャーナルは、図18(a)の場合と同様に、図6の商品登録画面に対応する取引が行われた後において、当該取引に含まれていた「家具 椅子」の委託販売商品についての出金処理結果を示す。
同図の返品対応出金処理ジャーナルにおいては、「出金」と「現金」の各項目について「−10,000」と表記されている。これにより、図18(a)の入金処理レシートと同様に、違算処理によって入金金額について10000円の訂正が為されたことが示される。
POSレジスタ100は、出金の取り消しに応じた違算処理を行ったことに応じて、違算処理結果を示すレシート(出金違算レシート)を発行する。
図19(a)は、出金違算レシートの一例を示す。同図の出金違算レシートは、図17(a)の出金処理レシートにより示される出金について取り消しを行ったことに応じた違算処理の結果を示す。同図の出金処理レシートにおいては、「出金」と「現金」の各項目について「¥20,000」と表記されていることで、違算処理によって出金金額について「¥20,000」の訂正が為されたことを示している。
図19(b)は、印刷により発行(出力)された出金違算ジャーナルの内容例を示している。同図の出金処理ジャーナルは、図19(a)の場合と同様に、図6の商品登録画面に対応する取引が行われた後において、当該取引に含まれていた「家具 椅子」の委託販売商品についての出金処理結果を示す。
同図の返品対応出金処理ジャーナルにおいては、「出金」と「現金」の各項目について「−20,000」と表記されている。これにより、図19(a)の出金処理レシートと同様に、違算処理によって出金金額について20000円の訂正が為されたことが示される。
図20は、印刷により発行された委託販売商品実績情報(委託販売商品実績レシート)の内容例を示している。同図の委託販売商品実績レシートは、総売上合計と、現金在高登録と、現外在高登録との各欄において情報を示すようにされている。
総売上合計の欄は、委託販売商品に関する実績についての総合に関連した所定の情報を含む。同図の例では、総売上合計の欄において、点数、客数、現金、現外、掛売、合計金額、消費税、純売上、入金、出金、入出金計、元金登録、POS売変、及び返品についての各情報が示される。
また、現金在高登録の欄は、委託販売商品に関する実績における現金在高に関する情報を含む。同図の例では、現金在高登録の欄において、現金在高合計、計算上現金在高合計、及び現金過不足の各情報が示される。
また、現外在高登録の欄は、委託販売商品に関する実績における現金以外の在高に関する情報を含む。同図の例では、まず、クレジットでの決済に関す情報として、計算上在高(サイン、サインレス、アクワイアリング)、在高、及び過不足額の情報が示され、続けて、現外在高合計、計算上現外在高合計、及び過不足額が示される。
ステップS101:一取引に対応する会計処理のもとで、POSレジスタ100は、商品登録操作が行われたか否かについて判定する。例えば商品には、商品情報自体あるいは商品情報と対応付けられた商品識別子をコード化したバーコードが貼り付けられている。商品登録操作は、例えば、スキャナ部108により商品に貼り付けられたバーコードを読み取らせる操作である。POSレジスタ100は、スキャナ部108により読み取られたバーコードが示すコードに基づいて、対応の商品情報を取得する。この場合バーコードが示すコードが商品情報であれば、POSレジスタ100は、読み取られたバーコードから商品情報を取得できる。
また、バーコードが示すコードが商品識別子である場合、POSレジスタ100は、バーコードが示す商品識別子に対応付けられた商品情報をストアコントローラ200に要求する。ストアコントローラ200は、受信された要求により指定される商品識別子に対応付けられた商品情報を、委託販売商品マスタ221または一般商品マスタ222から検索し、検索した商品情報をPOSレジスタ100に送信する。これにより、POSレジスタ100は、商品登録操作に応じて商品情報を取得できる。
また、商品登録操作は、例えば商品に貼り付けられたバーコードが示す数値を、置数によって入力する操作であってもよい。
このために、POSレジスタ100は、まず、取得された商品情報に格納される商品種別識別子が、委託販売商品を示す「1」と一般商品を示す「0」とのいずれであるのかについて判定すればよい。つまり、POSレジスタ100は、今回登録対象とされた商品について、委託販売商品と一般商品とのいずれであるのかについて識別する。そのうえで、POSレジスタ100は、商品種別識別子が委託販売商品を示す「1」であって委託販売商品であると判定した場合、今回の委託販売商品であるとの判定が、現取引において最初であるか否かについて判定すればよい。
ステップS105:POSレジスタ100は、これまでに登録された商品についての合計金額を算出する。このために、POSレジスタ100は、先に求められた合計金額に対して、今回の商品登録操作に応じて取得された商品情報において示される価格に基づく商品の金額を積算する。この際、POSレジスタ100は、今回登録された商品が委託販売商品と一般商品とのいずれであるのかを区別することなく、これまでの合計金額への積算を行う。
例えば店員は、現取引に対応する全ての商品について登録を終えると、小計操作を行う。POSレジスタ100は、小計操作が行われたことに応じて、ステップS105にて商品登録処理が終了したと判定する。
ステップS109:POSレジスタ100は、ステップS108により生成した印刷データの内容が印刷されたレシートを印字部109により発行させる。このように発行されるレシートは、図7に例示したように、精算された全ての商品ごとの項目が例えば登録順に従って上から下にかけて表記され、精算された全ての商品についての合計金額、当該合計金額に対応する預かり金、釣銭等が表記された形式となっている。また、例えば、精算された全ての商品ごとの項目のうち、委託販売商品の項目においては、図7に示したようにマークMKが付される。
ステップS111:ステップS110にて委託販売商品が含まれていると判定された場合、既にステップS103により委託販売商品対応処理モードが設定されており、POSレジスタ100においては、委託販売商品実績情報223を処理可能な状態にある。そこで、POSレジスタ100は、入金実績への計上など、現取引のもとで精算された委託販売商品に関する各種実績の計上が行われるように委託販売商品実績情報223を更新する。
ステップS112:また、ステップS111の処理の後、あるいはステップS110にて委託販売商品が含まれていなかったことが判定された場合、POSレジスタ100は、売上実績への計上など、現取引のもとで精算された一般商品に関する各種実績の計上が行われるように一般商品実績情報224を更新する。
また、上記のように個別に管理される委託販売商品実績情報223と一般商品実績情報224とを利用して、図8以降に示した各種レシートの発行や電子ジャーナルの出力をPOSシステムにおいて行うことができる。
以下、本実施形態の変形例について説明する。
[第1変形例]
前述のように、商品登録操作としては、商品に貼り付けられたバーコードをスキャナ部108により読み取らせるほか、バーコードが示す数値を置数する操作であってもよい。しかしながら、例えば運用によっては、委託販売商品についてのバーコードを構成する桁数が一般商品についてのバーコードを構成する桁数に対して相当に多くなるような場合がある。このような場合にバーコードが示す数値を置数する操作により商品登録操作を行った場合、入力する値を間違えて操作してしまう可能性が高くなり、円滑な会計を妨げる要因となる。
そこで、委託販売商品については、バーコードの読み取りのみにより商品登録が行えるようにして、バーコードが示す数値を置数する操作によっては商品登録を行えないようにしてもよい。このためには、例えばPOSレジスタ100は、委託販売商品に対応するバーコードの桁数が入力された場合にエラーを報知し、入力された数値による商品登録操作を受け付けないようにすればよい。また、例えばPOSレジスタ100は、商品登録操作として置数による操作が行われている状況のもとで、入力された桁ごとの数値を認識し、所定の桁まで入力された際に、委託販売商品に共通の数値のパターンが入力された場合にエラーを報知してこれ以上の置数の操作を禁止してもよい。
これまでに説明したPOSレジスタ100は、店員の操作により商品登録と精算とが行われる型式である。そのうえで、店舗においては、効率よく客捌きを行うために、店舗において、顧客が操作により商品登録と精算とが行われるフルセルフ型式のPOSレジスタがさらに備えられてもよい。
しかしながら、例えば、フルセルフ型式のPOSレジスタの仕様などによっては、委託販売商品について一般商品とは別に入金として計上できるようにすることが難しい場合がある。そこで、このような場合に対応して、フルセルフ型式のPOSレジスタについて、委託販売商品の登録が禁止されるように構成してよい。この場合、フルセルフ型式のPOSレジスタは、例えばバーコードの読み取りによって取得された商品情報における商品種別が委託販売商品を示す場合には、エラー報知を行ってバーコードの読み取りを受け付けないようにすればよい。
また、委託販売商品が客により購入されたことに応じて、例えば購入された委託販売商品を委託していた生産者の端末に対して、委託販売商品が購入されたことの通知(購入通知)が行われるようにしてもよい。
一例として、購入通知は、生産者関連情報225において生産者情報として登録されているメールアドレスを宛先とする電子メールの送信として行われてよい。
また、委託販売商品の登録、管理に関して、生産者の端末にインストールされた委託販売商品の登録、管理用のアプリケーションを利用するように運用してもよい。この場合には、購入通知は、委託販売商品の登録、管理用のアプリケーションへのプッシュ通知などによって行われてもよい。
また、購入通知が行われるタイミングは、委託販売商品の購入に応じてPOSレジスタ100で精算処理が完了したタイミングであってもよい。あるいは、委託販売商品の購入後において、例えば店員がPOSレジスタ100あるいはストアコントローラ200等を操作して入金処理、出金処理等を実行させたタイミングであってもよい。
なお、これまでに説明した本実施形態の構成は、店員に操作に応じて商品登録処理を行う登録装置と、顧客の操作に応じて精算処理が行われる精算装置とを備えるPOSシステムにも適用できる。
(1)以上説明したように、本実施形態としての一態様は、一取引において、商品を登録するにあたり委託販売商品と一般商品とを識別して登録する登録手段と、前記登録手段により登録された委託販売商品と一般商品との合計金額を利用して顧客からの代金支払いに関連する処理を行う支払関連処理手段と、前記一取引において精算された商品について、委託販売商品と一般商品とでそれぞれ個別に計上する計上手段とを備える商品販売データ処理装置(例えば、POSレジスタ100)である。
上記構成によれば、顧客からの代金支払いに関連する処理(例えば、精算処理等)については、登録された委託販売商品と一般商品との合計金額に基づいて行われる。つまり、精算処理等について委託販売商品と一般商品とで個別に行われることなく、まとめて行われる。一方で、精算が行われた商品については、委託販売商品と一般商品とで個別に実績が管理される。これにより、一般商品と委託販売商品との販売にあたり、顧客に向けては同じ商品として扱われて会計が行われるようにする一方で、店舗側の実績としては一般商品と委託販売商品とで個別に管理できるようになる。
上記構成によれば、顧客が一取引において委託販売商品と一般商品とを混在して購入した場合に、委託販売商品と一般商品とで個別のレシートとすることなく、委託販売商品と一般商品とが購入品目として混在するように表記された1枚のレシートを発行させることができる。
Claims (4)
- 一取引において、商品を登録するにあたり委託販売商品と一般商品とを識別して登録する登録手段と、
前記登録手段により登録された委託販売商品と一般商品との合計金額を利用して顧客からの代金支払いに関連する処理を行う支払関連処理手段と、
前記一取引において精算された商品について、委託販売商品と一般商品とでそれぞれ個別に計上する計上手段であって、前記一取引における委託販売商品についての処理に応じて発生する金額について、店舗に対応しては出金として扱い、委託者に対応しては入金として扱う計上手段と、
前記一取引における委託販売商品についての処理に応じた前記出金の結果を示す情報と前記入金の結果を示す情報とを出力可能な出力手段と
を備える商品販売データ処理装置。 - 前記登録手段は、
前記商品販売データ処理装置が前記登録手段による商品の登録と前記支払関連処理手段による代金支払いに関連する処理とを客自らの操作に応じて実行するフルセルフ型式である場合に、委託販売商品の登録については禁止する
請求項1に記載の商品販売データ処理装置。 - 前記登録手段は、コードの読み取りによる委託販売商品の登録を受け付け、コードに対応する値を入力する操作による委託販売商品の登録の受け付けないようにする
請求項1または2に記載の商品販売データ処理装置。 - コンピュータを、
一取引において、商品を登録するにあたり委託販売商品と一般商品とを識別して登録する登録手段と、
前記登録手段により登録された委託販売商品と一般商品との合計金額を利用して顧客からの代金支払いに関連する処理を行う支払関連処理手段と、
前記一取引において精算された商品について、委託販売商品と一般商品とでそれぞれ個別に計上する計上手段であって、前記一取引における委託販売商品についての処理に応じて発生する金額について、店舗に対応しては出金として扱い、委託者に対応しては入金として扱う計上手段と、
前記一取引における委託販売商品についての処理に応じた前記出金の結果を示す情報と前記入金の結果を示す情報とを出力可能な出力手段
として機能させるためのプログラム。
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