JP2011028731A - 商品販売データ処理装置及びその制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】会員の1商取引で生じる釣銭金額を出資金に増資することを可能にする。
【解決手段】商品販売データ処理装置に、出資者特定部311と、取得部312と、加算部313とを設ける。出資者特定部311は、出資者を識別するための出資者識別情報の入力を受け付ける。取得部312は、特定部311で受け付けた出資者識別情報と結び付けられて記憶されている出資金額の情報を取得する。加算部313は、1商取引で売上処理された商品の合計金額とこの商品代金に対する預かり金額との差額を取得部312で取得した出資金額に加算する。
【選択図】 図3
【解決手段】商品販売データ処理装置に、出資者特定部311と、取得部312と、加算部313とを設ける。出資者特定部311は、出資者を識別するための出資者識別情報の入力を受け付ける。取得部312は、特定部311で受け付けた出資者識別情報と結び付けられて記憶されている出資金額の情報を取得する。加算部313は、1商取引で売上処理された商品の合計金額とこの商品代金に対する預かり金額との差額を取得部312で取得した出資金額に加算する。
【選択図】 図3
Description
本発明は、生活共同組合が運営する店舗等の店舗事業に出資金を出資した出資者が購入する商品の代金支払いを処理する商品販売データ処理装置及びその制御プログラムに関する。
食品や日用品、衣類などの生活物品の共同購買活動を事業として行う組合組織の一例は、生活協同組合である。一般に、生活共同組合いわゆる生協では、店舗事業に出資金を出資した出資者が組合員(以下、「会員」という)として登録され、各会員に対してそれぞれ組合員証(以下、「会員カード」という)が発行される。
そして、生協が運営する店舗では、会員カードを提示した会員だけが商品を買上できる仕組みとなっている。生活協同組合の店舗には、組合組織に出資した出資者が購入する商品の代金支払いを処理する装置が設置されている。
そして、生協では各会員からの出資金は、商品の仕入れやその他の設備を充実するために使用されるようになっている。
また、事業年度毎に経営が黒字の場合には、出資金に応じて会員に配当が行われる。それゆえに、多くの会員は、加入以後も出資金の増資を適宜に行えるようになっている。
このような仕組みの店舗において、会員カードをポイントカードとし、会員との商取引毎に買上商品等に応じてポイントを算出し、累計ポイントに応じて値引き等のサービスを供与する。
従来、会員との商取引で売買される商品販売データに基づいてサービスポイントを算出するサービスポイント演算機能を有するPOSターミナルと、会員別に累計ポイント等のデータを記憶する会員データベースを管理する本部サーバとによりPOSシステムが構築されている。
会員の1商取引に算出されたサービスポイントから換算された金額データを会員データベースに記憶されている会員コードに対応した出資金額データに加算するようになっている(たとえば、特許文献1参照)。
前記特許文献1のPOSシステムは、会員の1商取引に算出されたサービスポイントから金額データを換算しその金額データを出資金額データに増資することが可能になっている。
本発明は、会員の1商取引で生じる釣銭金額を出資金に増資することが可能な商品販売データ処理装置を提供しようとするものである。
本発明の商品販売データ処理装置は、出資者を識別するための出資者識別情報の入力を受け付ける出資者特定部と、前記特定部で受け付けた出資者識別情報と結び付けられて記憶されている出資金額の情報を取得する取得部と、1商取引で売上処理された商品の合計金額とこの商品代金に対する預かり金額との差額を前記取得部で取得した出資金額に加算する加算部と、を備えたものである。
本発明によれば、会員の1商取引に発生する釣銭金額を出資金として増資を行うことが可能となる。
以下の実施形態は、生活協同組合が運営する店舗向けのPOSターミナルに、商品販売データ処理装置を適用した場合である。
(第1の実施形態)
第1の実施形態は、図1乃至図12を用いて説明される。
第1の実施形態は、図1乃至図12を用いて説明される。
図1は、POSシステムの構成を示すブロック図である。POSシステムは、複数台のPOSターミナル11と会員管理サーバ12とを備える。各POSターミナル11は、店舗の会計場に置かれる。会員管理サーバ12は、たとえば店舗の管理事務所に置かれる。会員管理サーバ12は、各POSターミナル11を、LAN(Local Area Network)等の通信回線13で接続する。
各POSターミナル11は、それぞれ会員カード14のデータを読み取るためのカードリーダ15を接続する。会員カード14は、磁気カード、接触型ICカード、非接触型無線ICカード等の可搬型の記録媒体であり、少なくとも会員を特定するための会員番号が記録される。会員は、生活協同組合に対して出資した出資者を指す。会員管理サーバ12は、各会員に関するデータを保存するための出資者管理ファイル16を備える。
図2は、出資者管理ファイル16に記憶される会員レコード16Rのデータ構造図である。会員レコード16Rは、会員番号、個人情報(氏名、住所、電話番号等)、加入年月日、出資金額、増資金額、増資金額取引日、取扱店コード、担当者コード等の項目を含む。出資者管理ファイル16は、各会員の会員レコード16Rを蓄積して保存する。
図3は、POSターミナル11の主要な構成を示すブロック図である。POSターミナル11は、制御部本体としてCPU(Central Processing Unit)31を備える。そしてこのCPU31に、アドレスバス、データバスなどのバスライン43を介して、ROM(Read Only Memory)32、RAM(Random Access Memory)33、時計部34、通信インターフェース35、スキャナコントローラ36、I/O(Input/Output)ポート37、キーボードコントローラ38、第1の表示コントローラ39、第2の表示コントローラ40、プリンタコントローラ41及びカードリーダコントローラ42を接続する。
通信インターフェース35は、当該POSターミナル11と会員管理サーバ12との間のデータ通信を司る。
スキャナコントローラ36は、スキャナ44を制御し、このスキャナ44で読み取られたバーコードデータを取込む。スキャナ44は、会員が買上げた商品に付されているバーコードを光学的に読み取る。
I/Oポート37は、モードスイッチ45からの信号を入力する。また、I/Oポート37は、CPU31からの指令によりドロワ46に対して駆動信号を出力する。ドロワ46は現金等を収容するために設けられており、前記駆動信号の入力により自動的に開放動作する。なお、ドロワ46は、自動釣銭機能を有したものであってもよい。
モードスイッチ45は、「登録」、「点検」、「精算」等の各種業務モードを選択してその実行をCPU31に指令するもので、たとえば、キーにて切り替えられる。
「登録」モードが選択されると、POSターミナル11は、主として以下の業務を実行する。
1.スキャナ44およびキーボード47の入力部を介して入力された商品データに基づいて、その商品の販売データをメモリに登録する業務。
2.1商取引として登録された全商品の販売データから合計金額を算出して表示する業務。
3.入力部から預かり金額が入力されると、この預かり金額と合計金額との差額を釣銭金額として算出して表示する業務。
4.1商取引として登録された全商品の販売データの内容をレシート用紙に印字して、レシートを発行する業務。
キーボードコントローラ38は、キーボード47を制御し、操作されたキーに対応する信号を取り込む。キーボード47は、図4に示すように、置数キーK1、乗算キーK2、クリアキーK3、小計キーK4、預/現計(CASH)キーK5、確定キーK6、取消キーK7、増資キーK8、入金キーK9、PLUキーK10等を備えている。
預/現計キーK5は、1商取引の代金を現金で支払うことを宣言するための登録締めキーとしての機能を有する。増資キーK8は、釣銭金額から出資金の増資を行うことを宣言するためのキーとしての機能を有する。確定キーK6は、増資金額の確定を宣言するためのキーとしての機能を有する。
第1の表示コントローラ39は、オペレータ用表示器48を制御し、この表示器48の画面に、オペレータであるキャッシャに対する情報を表示させる。第2の表示コントローラ40は、客用表示器49を制御し、この表示器49の画面に、会員に対する情報を表示させる。プリンタコントローラ41は、レシート用紙にデータを印字するためのプリンタ50を制御し、レシートを発行させる。カードリーダコントローラ42は、カードリーダ15を制御し、このカードリーダ15で読み取られた会員カード14のデータを取込む。
図5は、RAM33に形成される主要なメモリエリアを示す模式図である。カードデータメモリM1は、カードリーダ15で読み取られた会員カード14のデータを記憶する。フラグメモリM2は、会員取引フラグを記憶する。会員取引フラグは、会員との商取引のときに「1」にセットされる。
合計金額メモリM3は、1商取引で会員が買上げた商品の合計金額を記憶する。預かり金額メモリM4は、その1商取引で会員が現金で支払った金額である預かり金額を記憶する。釣銭金額メモリM5は、預かり金額から合計金額を減じて算出される釣銭金額を記憶する。
出資金額メモリM6は、会員の出資金額を記憶する。増資金額メモリM7は、会員の増資金額を記憶する。会員取引メモリM8は、会員が買上げた商品の品名、販売金額、販売点数、合計金額、預かり金額、釣銭金額等を記憶する。
モードスイッチ45により「登録」モードが選択されると、CPU31は、図5の流れ図に示す手順で、会員との商取引を制御する。この手順は、ROM32に記憶されたプログラムによって制御される。
先ず、CPU31は、会員カード14のデータが読み取られるのを待機する(Act11)。カードリーダ15によって会員カード14のデータが読み取られると(Act11でYES)。CPU31は、そのカードデータをカードデータメモリM1に書き込む(Act12:出資者特定部311)。
次に、CPU31は、会員によって買い上げられる商品が登録されるのを待機する(Act13)。スキャナ44により商品のバーコードがスキャンニングされるか、置数キーK1とPLUキーK10との操作により商品コードが入力されると、商品が登録される。商品が登録されると(Act13でYES)、CPU31は、商品登録処理を実行する(Act14)。
この商品登録処理において、CPU31は、入力された商品コードに対応して商品マスタファイルにプリセットされている品名、単価等の商品情報を読み出し、単価に販売点数を乗じて販売金額を算出する。そして、CPU31は、この商品コード、品名、販売金額、販売点数等からなる商品販売データを会員取引メモリM8に格納する。また、CPU31は、オペレータ用表示器48および客用表示器49に、登録された商品の品名、販売金額等を表示させる。
次に、CPU31は、商品の登録締めが宣言されたか否かを判断する(Act15)。登録締めが宣言されていない場合には(Act15でNO)、次の商品が登録されるのを待機する(Act13)。すなわちCPU31は、会員カード14が読み取られてから登録締めが宣言されるまでの間、商品が登録される毎に商品登録処理を繰返す。その結果、会員取引メモリM8には、一人の会員が買上げる全商品の販売データが格納される。
預/現計キーK5が入力されると、商品の登録締めが宣言される。登録締めが宣言されると(Act15でYES)、CPU31は、登録締め処理を実行する(Act16)。
この登録締め処理において、CPU31は、会員取引メモリM8に格納された商品販売データから合計金額を算出する。そして、CPU31は、合計金額のデータを合計金額メモリM3に書き込む。また、預/現計キーK5が入力される直前に、置数キーK1により合計金額以上の預かり金額が入力されていたならば、CPU31は、預かり金額のデータを預かり金額メモリM4に書き込む。預かり金額が入力されていなければ、CPU31は、前記合計金額のデータを預かり金額メモリM4に書き込む。
次に、CPU31は、預かり金額メモリM4内の預かり金額から、合計金額メモリM3内の合計金額を減算して、釣銭金額を算出する。そして、釣銭金額のデータを釣銭金額メモリM5に書き込む。また、CPU31は、釣銭金額をオペレータ用表示器48および客用表示器49に表示させる(Act17)。
次に、CPU31は、釣銭金額メモリM5内の釣銭金額が零より大きいか否かを判断する(Act18)。釣銭金額が零より大きいと(Act18でYES)、CPU31は、出資金増資処理を行う(Act19)。この出資金増資処理において、CPU31は、釣銭金額の一部または全額を、当該会員の出資金へ増資する。
図7は、出資金増資処理の主要な手順を示すフローチャートである。先ず、CPU31は、客用表示器49に出資金増資確認画面60を表示させる。
出資金増資確認画面60の一例を図8に示す。図8に示すように、この画面60には、会員に釣銭金額を出資金へ増資することが可能なことを報知するためのメッセージが表示される。
前記画面60を表示させた後、CPU31は、釣銭金額を出資金へ増資するか否かの宣言を待機する(Act42)。ここで、取消キーK7が入力されると、釣銭金額を出資金へ増資しない。この場合(Act42でNO)、CPU31は、この出資金増資処理を終了する。
これに対し、増資キーK8が入力されると、釣銭金額を出資金へ増資する。この場合(Act42でYES)、CPU31は、客用表示器49に増資可能金額画面70を表示させる(Act43)。
増資可能金額画面70の一例を図9に示す。図9に示すように、この画面70には、出資金に増資可能な金額を会員に報知するためのメッセージが表示される。因みに、図6は、釣銭金額が2500円であった会員に対する増資可能金額画面70である。
前記画面70を表示させた後、CPU31は、キーボード47の指定部471により出資金に対する増資金額が指定されるのを待機する(Act44)。指定部471は、置数キーK1と確定キーK6とからなる。
すなわち、確定キーK6が入力されると(Act44でYES)、CPU31は、置数キーK1により置数が行われたか否かを判断する(Act45)。置数が行われていない場合(Act45でNO)、CPU31は、増資金額として釣銭金額の全額が指定されたとみなす。CPU31は、釣銭金額メモリM5内の釣銭金額データを増資金額メモリM7にコピーする(Act48)。
これに対し、置数が行われていた場合(Act45でYES)、CPU31は、その置数データが釣銭金額メモリM5内の釣銭金額データより小さいか否かを判断する(Act46)。置数データが釣銭金額データ以上の場合(Act46でNO)、CPU31は、増資金額が入力されるのを再度待機する(Act44)。
置数データが釣銭金額データより小さい場合(Act46でYES)、CPU31は、増資金額として釣銭金額の一部が指定されたとみなす。CPU31は、その置数データを増資金額メモリM7に書き込む(Act47)。
Act47またはAct48の処理を終えると、CPU31は、当該会員の出資者管理データを取得する(Act49:取得部312)。
具体的には、CPU31は、カードデータメモリM1内のカードデータに含まれる会員番号を取得する。そして、この会員番号を含む出資者管理データの問合せコマンドを生成し、通信インターフェース35を介して会員管理サーバ12に送信する。
上記問合せコマンド受信した会員管理サーバ12は、コマンド中の会員番号で出資者管理ファイル16を検索して、同じ会員番号がセットされた会員レコード16Rを呼び出す。そして、この会員レコード16Rを、通信回線13を介して問い合わせ元のPOSターミナル11に返信する。
CPU31は、会員管理サーバ12から会員レコード16Rの応答データ(出資者管理データ)を受信すると、このデータから出資金額のデータを抽出し、出資金額メモリM6に書き込む。そして、この出資金額メモリM6のデータに増資金額メモリM7内の増資金額を加算して、増資後の出資金額を算出する(Act50:加算部313)。
次に、CPU31は、オペレータ用表示器48及び客用表示器49に、出資金増資結果画面80を表示させる(Act51:表示制御部314)。
出資金増資結果画面80の一例を図10に示す。図10に示すように、この画面80には、会員番号、買上合計金額、預かり金額、増資金額、釣銭金額及び増資後の出資金額等が表示される。因みに、図10は、商取引前の出資金額が8500円であった会員が、総額2500円の買い物をし、代金として5000円を支払い、その釣銭金額2500円の一部である1500円を出資金に増資した場合である。
前記画面80を表示させた後、CPU31は、会員番号と増資金額とを含む出資金増資データを作成する。そして、このデータを、通信インターフェース35を介して会員管理サーバ12に伝送する(Act52:送信制御部316)。以上で、出資金増資処理は終了する。
図6に説明を戻す。釣銭金額が零であるか(Act18でNO)、出資金増資処理が終了すると、CPU31は、レシートの印字データを生成する。印字データは、会員取引メモリM8、合計金額メモリM3、預かりメモリM4、釣銭金額メモリM5、出資金額メモリM6および増資金額メモリM7の各データに基づいて生成される。CPU31は、この印字データをプリンタ50に出力して、レシート90の発行を制御する(Act20:印字制御部315)。
レシート90の一例を図12に示す。図12に示すように、レシート90には、会員取引メモリM8内のデータ、つまり会員が買上げた商品の品名、販売金額、小計金額、税額等の明細データが印字される。また、合計金額メモリM3内の合計金額データ、預かりメモリM4の預かり金額データ、釣銭金額メモリM5の釣銭金額データ、出資金額メモリM6の出資金額データおよび増資金額メモリM7の増資金額データが印字される。
レシートが発行された後、CPU31は、ドロワ46の開放を制御する(Act21)。以上で、会員との商取引を終了する。
図11は、会員管理サーバ12における出資金増資データの受信処理の手順を示すフローチャートである。
サーバ12は、通信回線13を介してPOSターミナル11から出資金増資データを受信すると、その出資金増資データから会員番号と出資金の増資金額を取得する(Act61)。そして、サーバ12は、会員番号で出資者管理ファイル16を検索する(Act62)。
出資者管理ファイル16から同じ会員番号の会員レコード16Rが検出されると、CPU31は、その会員レコード16Rの出資金額データに、出資金増資データから取得した増資金額のデータを加算する(Act63)。また、CPU31は、会員レコード16Rの増資金額取引日のデータを、当日の日付データに更新する(Act64)。
第1の実施形態によれば、会員の1商取引に発生する釣銭金額を出資金として増資を行うことが可能となる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、図13乃至図15を用いて説明される。なお、第1の実施形態と共通する部分には同一符号を付し、その詳しい説明は省略する。
第2の実施形態は、図13乃至図15を用いて説明される。なお、第1の実施形態と共通する部分には同一符号を付し、その詳しい説明は省略する。
図13は、第2の実施形態において、CPU31が実行する会員との商取引の制御手順を示すフローチャートである。第1の実施形態では、CPU31は、釣銭金額が生じる場合に出資金増資処理を実行する(図6のAct18、Act19を参照)。第2の実施形態では、CPU31は、釣銭金額が予め設定された金額以上のとき、その金額以上の出資金増資処理を実行する(図13のAct71、Act72を参照)。
すなわちCPU31は、釣銭金額をオペレータ用表示器48および客用表示器49に表示した後(Act17)、釣銭金額メモリM5内の釣銭金額が、増資設定金額以上か否かを判断する(Act71)。増資設定金額は、零より大きい金額であり、予めRAM33に設定されている。
釣銭金額が増資設定金額以上の場合(Act71のYES)、CPU31は、出資金増資処理を実行する(Act72)。釣銭金額が増資設定金額未満の場合には(Act71のNO)、出資金増資処理は実行されない。
図14は、第2の実施形態における出資金増資処理の主要な手順を示すフローチャートである。置数キーK1により置数が行われた状態で、確定キーK6が入力されたとき(Act45でYES)、第1の実施形態では、CPU31は、その置数データが釣銭金額メモリM5内の釣銭金額データより小さいか否かを判断する(Act46)。第2の実施形態では、Act46の判断の前に、その置数データが増資設定金額以上か否かを判断する(Act81)。置数データが増資設定金額未満の場合(Act81でNO)、CPU31は、増資金額が入力されるのを再度待機する(Act44)。
置数データが増資設定金額以上の場合(Act81でYES)、CPU31は、その置数データが釣銭金額メモリM5内の釣銭金額データより小さいか否かを判断する(Act46)。以下の処理手順は、第1の実施形態と同様である。
第2の実施形態において、客用表示器49に表示される増資可能金額画面70の一例を図15に示す。因みに、図15は、増資設定金額が1500円に設定されているときの、釣銭金額が2500円であった会員に対する増資可能金額画面70である。図15に示すように、増資可能金額画面70には、釣銭金額の全額または増資設定金額である1500円以上を増資可能であることを報知するためのメッセージが表示される。
第2の実施形態では、増資設定金額未満の増資ができないので、小額による増資がなくなる。したがって、出資金の管理が容易となる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、図16及び図17を用いて説明される。なお、第1の実施形態と共通する部分には同一符号を付し、その詳しい説明は省略する。
第3の実施形態は、図16及び図17を用いて説明される。なお、第1の実施形態と共通する部分には同一符号を付し、その詳しい説明は省略する。
図13は、第3の実施形態において、CPU31が実行する会員との商取引の制御手順を示すフローチャートである。第1の実施形態では、CPU31は、増資金額が確定した後、会員の出資者管理データを取得する(図7のAct47、Act48、Act49を参照)。第3の実施形態では、カードリーダ15で会員カード14のデータを読み取った後、その会員の出資者管理データを取得する(図16のAct11、Act12、Act91を参照)。
その後の処理は、第1の実施形態または第2の実施形態と同様である。
第3の実施形態において、客用表示器49に表示される出資金増資確認画面60の一例を図17に示す。図17に示すように、この画面60には、会員に釣銭金額を出資金へ増資することが可能なことを報知するためのメッセージとともに、当該会員の増資前の出資金額とが表示される。
第3の実施形態では、カードリーダ15で会員カード14のデータを読み取ったときに、その会員の出資者管理データを取得する。したがって、出資金増資確認画面60に、当該会員の増資前の出資金額を表示させることにより、増資前に現時点の出資金額を当該会員に知らしめることができる。
このように、各実施形態によれば、会員が釣銭金額の全額を出資金に増資した場合には釣銭を受け取る手間がなくなる。また、釣銭金額の一部として、たとえば端数分を指定して増資した場合には、小銭を受け取る手間がなくなる。
なお、この発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
例えば、前記各実施形態では、釣銭金額を出資金に増資するか否かをキャッシャが操作する。しかし、例えば客用表示器49をタッチパネルディスプレイとして、会員が自身で操作してもよい。
この他、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を組合わせてもよい。
11…POSターミナル、12…会員管理サーバ、13…通信回線、14…会員カード、15…カードリーダ、16…出資者管理ファイル、31…CPU、33…RAM、48…オペレータ用表示器、49…客用表示器、50…プリンタ、K1…置数キー、K6…確定キー、K8…増資キー。
Claims (6)
- 出資者を識別するための出資者識別情報の入力を受け付ける出資者特定部と、
前記特定部で受け付けた出資者識別情報と結び付けられて記憶されている出資金額の情報を取得する取得部と、
1商取引で売上処理された商品の合計金額とこの商品代金に対する預かり金額との差額を前記取得部で取得した出資金額に加算する加算部と、
を具備したことを特徴とする商品販売データ処理装置。 - 前記出資金額に対する増資金額を指定する指定部、をさらに具備し、
前記加算部は、前記指定部で指定された増資金額が前記差額以下のとき、前記取得部で取得した出資金額に前記増資金額を加算することを特徴とする請求項1記載の商品販売データ処理装置。 - 前記加算部で算出した増資後の出資金額を、前記1商取引で売上処理された商品の明細が印字されるレシートに印字する印字制御部、をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載の商品販売データ処理装置。
- 出資者を識別するための出資者識別情報の入力を受け付ける出資者特定部と、
前記特定部で受け付けた出資者識別情報と結び付けられて記憶されている出資金額の情報を取得する取得部と、
1商取引で売上処理された商品の合計金額とこの商品代金に対する預かり金額との差額が零より大きい設定金額以上のとき前記取得部で取得した出資金額に前記差額を加算する加算部と、
を具備したことを特徴とする商品販売データ処理装置。 - 前記出資金額に対する増資金額を指定する指定部、をさらに具備し、
前記加算部は、前記指定部で指定された増資金額が前記設定金額以上でかつ前記差額以下のとき、前記取得部で取得した出資金額に前記増資金額を加算することを特徴とする請求項4記載の商品販売データ処理装置。 - 商品販売データ処理装置を、
出資者を識別するための出資者識別情報の入力を受け付ける出資者特定手段、
前記入力を受け付けた出資者識別情報と結び付けられて記憶されている出資金額の情報を取得する取得手段、及び
1商取引で売上処理された商品の合計金額と、この商品代金に対する預かり金額との差額を、前記取得手段で取得した出資金額に加算する加算手段、
として機能させるための制御プログラム。
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